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2008年05月15日

代がわりしましたか?

電話が鳴りました。
集配のご依頼だったのですが、いつもとちょっと様子が違います。

どうもうちの事を知っているようです。

集配のご依頼では、以前ご利用のお客様なら名前をおっしゃっていただければ大体分かります。
また、ご利用されていなかったお客様は、いろいろと質問を頂くので、すぐ分かるんです。

ところが、今回のお客様、その中間と言いますか、うちの事を知っているんですが、どうもブランクがあるような、そんな不思議な話だったんです。

詳しく話を聞いて見ますと、どうもずいぶん前に当店をご利用されていたようなんですね。
それも、20年も前の話。

そこで、いろいろとご質問を頂きました。

集配の依頼はどうやってすれば良いんですか?
来て欲しい日に電話しても良いんですか?
お支払いはどうすれば良いんですか?

などなど。

そして次の質問になったとき、こんな質問は初めて!と言う質問を頂いたんです。

代がわりされましたか?

これはですね、非常に奥が深い。
いろいろな意味で取れる表現なんですね。
良いようにも悪いようにも取れる。

そこで、後日集配に行ったときに、あの質問の意図はなんですか?ってきいて見たんです。
するとこうおっしゃっていました。

代がわりすると、仕事ががらっと変わることがある。
以前、一伸さんを利用していたとき、とても上手だったので、もし世代交代をしていたら仕事の内容が変わっているかもしれないと思い、質問をした、とおっしゃいます。

物凄く的を得ているんですよ。
と言うのも、私の知り合いにも、親父さんから店を継いだときに、仕事の仕方をがらっと変えた人はたくさんいるんです。
昔は機械がなかったですから、どこのお店でもきちんと仕事が出来ました。
ところが、今は機械化が進み、どちらかと言うと、量で商売をする人が増えています。
料金も昔に比べれば安いですしね。

職人になってあくせく働くよりも、社長になって社員やパートさんを使い大きくしたい、そういう人が増えているんです。

それも商売の形ですからね、良いと思うのですが、そればっかりと言うのも問題があります。
とくに、二代目って反発から入りますから、どうしても親父の仕事を否定しがちなんですよ。

そんな事情を知っているかどうかは定かではありませんが、このお客様、非常に的を得ていると思いました。

そこで、うちの現在の状況を説明しまして、社長もまだ健在ですし、私もやっていますと伝えます。
仕事も、品物にあわせてやっていますから、昔とがらっと変わっているような事はないと思いますとも伝えました。

どうも、社長が外交で回っていたお客様らしく、そのときの社長の仕事がとても印象深かったようなんですね。
預かるとき、お渡しするとき、いろいろと説明をし、アドバイスをする。
そういったことをしてくれるクリーニング屋さんがいないらしいんです。

うちでは、今も同じようにしています。
私も同じように説明しています。

私も二代目ですから、反発がなかったかといえばもちろんありました。
理解できないことも多々ありましたし、理解できたとしても納得できないと言う矛盾も抱えたこともあります。

しかし、現在同じように説明をしているのは、それが一番お客様に必要だと思っているからなんです。
社長たちの後を追っているかと言うと、そういうわけで説明をしているわけではないんですね。
自分なりにクリーニングと向き合い、仕事をしていく中で、クリーニングの説明、衣類の説明の重要性を痛感しました。

その結果、初代の両親の仕事と同じような道を歩んでいる、ただそれだけなんです。

今でこそ、説明するのが法律で義務付けられていますが、両親がやっていた頃なんて、そんな事をするクリーニング屋さんはいませんでした。
同業者に笑われたこともあると聞いています。

それでも、自分たちの信念を曲げず、やり続けてきたと言うことは凄いことだと思うんですね。
見習わないといけないな。
自分も同じような事をやりだすと、どれだけすごいか分かるんですよね。
一番すごいのは続けていくことです。

自分も、今の社長たちの年になって、初めて評価されるのかな。
それまで、頑張らないと。

同じようなところに行き着くってやっぱり親子なのかなあと思います。

投稿者 boribori : 2008年05月15日 23:20

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