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2008年09月29日

築地魚河岸三代目を読んで。

先日築地へ嫁さんが行った際に、チョウさんから本をプレゼントされました。
その本が、築地魚河岸三代目、という、いわゆるマンガ本。
最近映画化もされましたね。

この本、コンビニでも見かけるし、チョウさんとの会話にも出てくるし、でも今まで一度も読んだ事がありませんでした。

せっかく頂いたので、読んでみます。

一巻を頂いたのですが、内容はこんな感じ。
元銀行マンが奥さんの実家である中卸の三代目として奮闘していく、と言うもの。
魚の知識などまったくない中、一つ一つ経験しながら助けられて成長する様が描かれています。

読んでいるうちに、ふと懐かしく感じましてね。
そういえば自分もこんなだったなあと、思っていました。

私も子供の頃からクリーニング屋の息子として育ってきましたが、クリーニングの事などまったく知らず育ってきました。
結構そんなもんだと思うんですよね。
だって、洗ってくれといえば、アイロンのかかった服が当然のように出てくる。
洗い場なんて、薬品はあるし、当時の機械はむき出しが多くて子供が入るととても危険でしたから、滅多に入らなかったし。

そんな自分が成人して、他で仕事をしてから、クリーニング屋に入ったんです。
この漫画とほぼ同じような状況。

クリーニングのことなんてまったく知らないし、繊維の知識すらない。
良い物悪いものの区別もつかないので、どれが良い仕事かすら分からない。

また、当時のお客様は、かなり厳しくて、入ったばかりの私に、お前の代で腕が落ちたら来ないからな!、なんてよく言われました。
だからもっと精進しなさい、と言うお客様からの励ましの言葉なんですけどね。
当時は言葉面を真に受けるほど余裕もなく、ただただ仕事していたように思います。

職人系の世界ですから、黙って教えてくれるわけもなく、やはり目で見て盗め、なんて言う感じなんですよね。
自分で勉強しろと。
こちらも、なめられているのも癪なので、一生懸命勉強し、これで十分説明できるほど勉強したぞ、と意気込んでは、撃沈する、と言う繰り返し。
それでもやってこれたのは、お客様の喜んでくれる笑顔を知ったからでしょう。

なんかね、漫画なんだけど読んでいて、ジーンときまして。
懐かしさと、この一途さが必要なんだよなあと改めて感じたんです。

良い本だなあ・・・・・、全部で何巻だ?(笑)
すでに買う気満々だったりします。

余談ですが、クリーニングの説明ってかなり難しいんですよね。
繊維の知識、洗いの知識を勉強しても、お客様への説明ではそのまま使えません。
私も良くそこで失敗しました。

最近、勉強家のパートさんが説明をしているのを見たりするんですが、本に出てくるものをそのまま説明しているのを見ると、微妙だなあと感じるんです。

よく母に言われたのが、プロに説明するんじゃないんだから、その説明じゃダメ、と。
クリーニングの説明で、一般の人に分かりやすく説明できる人は少ないんじゃないかなあと思います。
薬品の名前を羅列したり、成分の名前を羅列したりするのを聞いていると、プロっぽく見えるんですけどね。
それは理解してもらう説明じゃないし。

漫画を読んで、そんな基本的な事を思い出してしまいました。

投稿者 boribori : 2008年09月29日 23:31

コメント

最新刊が25集です。あたしは今のとこ、22巻まで持ってる(お金が無いんで「まんだらけ」とかで探してます)。
でも「美味しんぼ」をプレゼントされなくて良かったですね。なんせ100巻越え(101巻?)ですから。

投稿者 ぬま : 2008年09月30日 06:54

ぬまさん、まいどです。
25巻ですか。
まだギリギリ買えるかなあ。
とりあえずブックオフ回ってみましょうか。

美味しんぼ、高校の頃になぜか図書館に入っていました。
でも、時間が経つにつれて減っていくんですよね。
誰かが持っていっている・・・。

100巻こえたら、手が出せません。

投稿者 boribori : 2008年10月01日 01:14

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