« 魚沼産コシヒカリ新米。 | メイン | 奇跡のジャケット。その1 »

2008年12月09日

展示会、総評です。

ようやく風邪が落ち着いてきました。
でも、家族の中には次々感染しています。
お腹に来る風邪がはやっているようです、みなさん、お気をつけくださいね。

今日のブログは展示会の総評です。
クリーニング業者向けになると思いますので、一般の皆様、申し訳ございません。

年に一度の展示会ですが、昨年の大阪大会と来場者人数はさほど変わらないような話でした。
メーカーさんや出展者さんたちも、昨年は機械関係の出店がなかったので、今年は二年ぶりの総合展示会になると言うこともあり、かなり期待していた様子。

しかし、その期待が大きかったのか、正直拍子抜けだったという声をいくつか聞いています。

展示会場で、出展者さんたちに聞いて周ったんですが、例年とは少し様相が違いまして、今年は金曜と日曜の来場者が多かったようです。
土曜日に来ていた人はクリーニング業者さんではなかったので、良くなかったともおっしゃっていましたね。

アパレルメーカーさんも団体でやってきていたようで、機械などを見て周ったと聞いています。
しかし・・・・・、アパレルさんとは少し考えが違うようで、ギャップを感じたともいっていましたね。
クリーニングの仕事を理解されていないんだなあと少し思います。

出展しているものですが、今回はやはり一番の目玉は回収乾燥機関係でしょうか。
原油の値段が落ち着いてきましたが、回収乾燥機のところに人が多くいた印象を受けています。
サンヨーさんに参考出展で、立体型の低温回収乾燥機が出品されていましたね。
誰も立っていなかったので、説明を受けられなかったのが残念でした。

逆に、ここ数年騒いでいた新溶剤については、会場を回っていてもあまりうわさを聞かず、皆さん気にしていない様子。
大型の機械から個人店にも入るくらいの省スペースの機械が作られていたんですけどね。

遠赤外線の乾燥機のところにも、人がいました。
しかし、こちらはみんな話は聞いているけど半分おっかないといった感じ。
やはり今までの概念とは少し違いますので、いいデータがそろっていても、ほいほいのれるわけではないようです。

会場全体にいえたことですが、人の集まっているブース、集まっていないブースがはっきりしていたようです。
これは昨今のクリーニング業界事情ともあっているのかなと思うのですが、ひとつの機械において、人気のある機種に人が集まるという現象が起こっています。
その機械が優れているというわけではなく、一番買われているから、というのが見え隠れするのがちょっとなあ。
ランキングがあるわけじゃないですが、しばらくこの状態は続くのかなあと思いますね。

会場自体は、以前に比べれば狭くコンパクトにまとめられていますので、資材と機械の間は簡単に行き来できました。

資材の中にも、面白いものがいくつか見受けられました。
ただ、どうしてそのようになるのか?説明がなく、原理は言えませんの一言。
それじゃあプロは使えないんだよなあと、残念で仕方ありません。
効果が出れば良いでしょ?というのでは、何かあったときに対処が出来ない。
また、原理が分かればもっといい方法を見つけることが出来るかもしれない。
おそらく、簡単にまねすることが出来るので、話したくないのかもしれませんが、プロ相手におろしているのだから、その辺を良く考えて欲しかったですね。

最近、プロが少ないという人がいますが、こういうところでプロとして扱っていないんじゃないのか?とも思ってしまいます。

変り種としまして、京都のシミ抜き集団さんの出展がありました。
こちらは、難しいシミ抜きなどを、業務提携により受け付けるというもの。
ここ数年、水面下ではこうした動きが見られたんですが、加速化しているように思います。
昔は、設備の問題などで、洗いを外注していたなんてこともあったんです。
もう何十年も前の話ですけどね。
でも、最近は、技術者の不足などで、外部へアウトソーシングするようになって着ました。
クリーニング業界にも、他の業界同様、技術者不足の波が押し寄せてきているんでしょうね。

本当に難しい品物を外注するのはなんら問題ありません。
彼らも何年もかけて会得した技術ですし、簡単に真似する事が出来る代物でもないので、そういう意味ではアウトソーシングはさほど問題ではないと思うのです。
しかし、自分で出来るものまで、基本的なものまでアウトソーシングするようになってしまうんです。
実際、カシミヤなど洗えるのに、外部委託しているところありますし。

任せられるところが出てきたのはうれしいですが、再度自分たちの出来ることを確認した方がいいかなと思いました。

展示会自体、出展者さんたちが感じているように、変わってきているようです。
今後、年に一度の展示会が開催されるのかも、そういう意味では微妙なんだろうなあと思います。
なくさないためには、業者が行くのが一番です。
なくなると困るのは他の誰でもない、私たちクリーニング業者なんですから。

時間がたてばまた求めるものも変わってくるでしょうから、来年以降の展示会へ期待というところです。
そう代わり映えしない展示会、そう感じた人が多かったんではないでしょうか。

以上、展示会の総評です。
代わり映えしなくても、それを体感しに行ったほうがいいと思います。
ぜひ、来年以降の展示会、行ってくださいね。

投稿者 boribori : 2008年12月09日 23:02

コメント

コメントしてください




保存しますか?