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2009年02月18日

何でそんなことを説明するの?

先日、逆汚染の話が出ましたが、ちょうどつい数日前に逆汚染の話を同業者と話をしていたんです。
しかし、思わぬ食い違いからおかしな方向へと話が転がりまして・・・。

この方、元は機械屋さんで、クリーニング屋さんに転身したと言う方。
映画見に行った方とは別の方なので間違えないでくださいね。(笑)
機械屋さんからクリーニング屋さんって言うお友達、私意外と多いなあ。

お客様への説明の話をしていたところで、逆汚染の説明をうちはしてますよ、よそで洗ったものは逆汚染がひどいので、というと、何でそんなことを言うの?といいます。
逆汚染はクリーニング屋さんのマイナスイメージだからいわないというんです。

それっておかしくないですか?

もし、このひどい逆汚染というものが、どうやっても出てしまうというなら話は別ですが、通常ある話ではない。
逆に言うと、逆汚染をしているということは、クリーニングの工程に問題がある、ということの証になります。

つまり、クリーニング屋さんを選ぶときのポイントの一つになりえるんです。

ただでさえクリーニング屋さんは消費者にとって、どこがいいか判断できない業種。
しかも、最近は良いクリーニング、悪いクリーニングが分からないといったお客様が非常に増えているんです。

うちでは、お客様にいろいろ知っていただきたいと思い、その都度説明をさせていただいております。
その説明を初めて聞くお客様は皆さんたいそうびっくりされるんです。

初めて知ったって。
そして、同時に、今まで漠然としていたクリーニングの不満の理由が分かり、次に選ぶときの参考になるとおっしゃってくれるんです。

そして皆さん口々に言うのは、クリーニング屋さんでこんな説明を聞いたことがない、とおっしゃいます。

今回は逆汚染の話を例にとって話しましたが、きちんと説明できない人にとっては、マイナスイメージでしかないのかもしれない。
でも、きちんと説明できればマイナスイメージどころか、お客様にも有益な情報となり、クリーニングを知ってもらうチャンスとなります。

クリーニングって今ものすごく重要なところへ来ていると思うんです。
洗濯やクリーニングそのものを知らない人が増えてきていること。
どうしてこうなったかというと、プロがきちんと説明をしてこなかったから。

お客様に話しかけると、お客様は嫌がるからなるべく話はしないとか、聞かれたことだけ答えればいいとか、その延長で説明を省いていったんですね。
確かに、話したくもない人に世間話はしちゃいけないと思います。
でも、クリーニングのことに関することは、絶対しなければならないんです。

だって、皆さんに知ってもらうことたくさんあるじゃないですか。

これが私たちが材料を仕入れ、生産し、売っている物ならお客様の説明というよりは自社の生産の質を上げればいいと思うんです。
しかし、クリーニングは、委託業、つまり、お客様の品物をお預かりして洗うのが仕事なわけです。
特に今は新品がよく出来ていますから、その後の変化に驚いてしまう人も多くなっています。

それらの特性を伝えないと、お互い困るじゃないですか。

お客様への説明は、長く着用していただくため、お互い気持ちよく仕事をするためにも必要だと私は思います。
目先の表面を取り繕うとするがために、説明しないなんて言語道断です。
それは絶対間違っている。

私が説明をして、こんなクリーニング屋さん初めて、と言われるうちは、まだだめですね。
前のクリーニング屋さんからも説明してもらいました、とお客様から言っていただける日が来るのを目標にしたいですね。

投稿者 boribori : 2009年02月18日 22:00

コメント

本来、ドライクリーニングの溶剤管理は尤も重視されるべき問題であるにも関わらず、残念ながらその認識の低さには如何なモノでしょうか。

ハッキリ言ってコストの問題でしょう。

目をつむりさえすれば、ドライクリーニングは何と低コストで出来るモノか。。。唯、入れて回せばいいだけですからね。

口惜しいですが、一緒にはならないようにしたいです。

投稿者 さぼり : 2009年02月19日 17:47

トラックバックできないじゃん

投稿者 さぼり : 2009年02月19日 18:31

さぼりさん、久しぶり。
まさかここを読んでいただいていると思いもしなかったなあ。

溶剤管理に疎いところは確かに多いですね。
でもそれがコストが原因かというとそれだけではないような気もします。
というのも、今まで私が出会ってきた不思議な人たちは、間違った解釈で管理をしている人が多かったんです。

よく考えれば分かることなんですが、どこをどう解釈すればそうなるのか、またその人たちに仕事を教えてもらっている人たちは、それが当たり前だと言う風に仕事をしていきます。

今回の人は、溶剤管理は一応していると思うので、仕事云々は言いませんが、それよりも仕事に対する考え方がどうしても納得できなかった。

売り上げを上げることも商売をしている以上大事ですが、それと同じくらい責任もあると思っています。
人のことでも黙っておくなんてやっぱり言語道断です。

投稿者 boribori : 2009年02月20日 00:53

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