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2005年06月15日

縮まないレーヨン???

昨日に引き続き、レーヨンの話です。
もうお少し付き合ってくださいね。(笑)

レーヨンは水に濡れると縮むと言うお話は昨日しました。
実際、雨に濡れたりすると、濡れた所が輪染みになってしまうことがあります。
実際はシミではなくて濡れた所が縮んでいるんです。
これをウォータースポットと言います。

レーヨンなのに水洗いできると言う表示を見かける事があります。
縮むはずなのに???

そう、繊維会社も黙ってはいません。
縮まない加工を施しているレーヨンが存在します。

縮まない加工には主に2種類あります。
一つは樹脂などで繊維の表面をコーティングして、縮ませない方法。
もう一つはあらかじめレーヨンを縮ませる方法。

前者は、樹脂でコーティングされているので最初は縮みません。
ですが、クリーニングを繰り返すうちに段々と樹脂がはがれて、最後は縮んでしまうケースがあります。

後者はほぼ縮みは起こりません。
レーヨンも水に濡れれば際限なく縮む物ではなく、縮む限界があります。
生地にした段階で、水で洗い最初のうちに縮ませてしまえば、後は水洗いをしても縮まないわけです。

このように、繊維会社も色々と加工をしてきます。
その加工の種類によって対応も変わってきますね。
ですが、残念ながらどのような加工が施されているか?表示からでは読み取る事が出来ません。
親切なメーカーさんでは、付帯表示で注意書きをつけてくれるくらいです。

様々な加工がされていて、それがクリーニングや洗濯に影響があるケースが多いのですから、是非どのような加工がされているか?表示に付け加えてもらいたいですね。

衣類を綺麗なまま着るためにも、こういった情報開示が必要に感じています。

投稿者 boribori : 2005年06月15日 23:20

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