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2005年06月17日

しみ抜きにも順番があります。

昨日しみ抜きの話をしたので、せっかくですから今日も。(笑)

しみ抜きには順番があります。
これを意外と知らない消費者の方は多いのです。

まず、油性の処理からします。
油性の処理とは有機溶剤などを使い油分を取る事です。
油性のしみならこの時点で落ちてしまいます。

次に水性の処理をします。
そう、洗剤などを使い水でしみ抜きですね。

そして最後が不溶性の処理です。
油、水、両方に溶けない物を落とす時にする処理の方法です。
漂白や酵素などがこれに当たります。

この、油性処理→水性処理と言う順番は逆になることはそうありません。
たとえば、明らかについたシミが水溶性のものだとすれば、最初から水溶性の処理をすればいいのですが、現実においてほとんどそういう事はありません。

食べこぼしなどは油も一緒についているので、一見水で落ちるように見えるんですが油が混じっているので残ってしまいます。
そして、最初に水性の処理をしてしまうと油性のシミが落ちなくなる事があります。

ですから、いきなり水でしみ抜きをするのはNGなんですね。

ただし、油性の処理をするのにも注意が必要です。
油性のしみ抜き剤は、油分だけでなく樹脂などの接着剤も取ってしまうことがあります。
普通に染めてある生地なら問題はないと思いますが、今年流行った顔料染めなどは顔料がはがれてしまう可能性もあるんです。

染み抜き剤も一長一短がありますから、しみや生地に合わせた使い方をしなければいけません。
市販されている薬品はあまり強力なのはありませんが、気をつけてくださいね。

投稿者 boribori : 2005年06月17日 23:18

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