« 美好水遊び公園へ | メイン | 『着心地の良さ』の違い »

2005年08月21日

何で品物の見分けができるか?

お盆休み最終日です。
思い返すと長かったような、短かったような・・・。

途中、お客様に会ったりして、早く開けてねなんて言われるとちょっと嬉しいですね。
クリーニング屋の開店を待っていてくれる。
なかなか言ってくれる言葉ではありません。

さて、つい先日ここのブログへコメントを頂きました。
カシミヤのジャケット90万という、内容のものにつけて頂いたんですが、ふと私たちクリーニング屋さんって何で品物の見分けができるのか?、一般の方は不思議だろうなと思い、今日はそれについて書いてみようと思います。

一言でいってしまうと、勘です。

これじゃ身もふたもないですね・・・。(-_-;)
はっきりと見分けがつく場合と何となくそうなんじゃないかなあと感じる場合があります。
私たちは仕事で何万着と言う衣類を見ています。
すると不思議な事に、目に焼き付いているんですね。
その中に、これは良く出来ている!と言う衣類が出てきます。

それ、良い品物。

言葉で言い表すのが難しいのですが、ブランドのタグではなく、衣類が発しているオーラとでも言いましょうか。

艶であったり、生地の目の細かさであったり、縫製がしっかりしていたり、シルエットが綺麗だったり。
また、素材によっても違うのでやはり経験でしか言えないんですね。
シルクでこの生地は物凄いな、とか。

普通じゃない=特殊なもの、と言えるかもしれません。

また、はっきりと分るものの中には、通常ではありえない作られ方をしているものがあります。
染色であったりするんですが、どうやって染めたのか分らないというものがありますね。
これもやはり、普通じゃないから高価なケースが多いです。
他には、裏地がとんでもなく良い生地を使っているとか。

裏地は見えないところですよね。
ここに良い生地を使っているということは、表の生地も良い物を使っている事が多いです。
裏地にシルク(絹)を使っているケースもあります。

こんな感じで見ているので、私たちはブランドのタグには惑わされません。
たとえ有名なブランド物でも、良い商品でないものは沢山あります。
逆に、ノーブランドでも良い商品はパッと気付く事ができるんですね。

他のクリーニング屋さんは分りませんが、うちではテレビなどを見ていて芸能人や著名人が着ている服でこれは高いぞ!と思うと、家族全員で『これ凄い!』と言います。
言わないのは、クリーニングの仕事をしていない嫁さんと子供たちだけ。
嫁さんは、???と言う顔をしているんですが、その理由を説明すると納得しているようです。
代議士先生が着ているスーツも、日によって良いものと悪いものがありますね。
記者会見をしたりする時はいいスーツを着ています。

内容の伴わない高価な品物は分りませんが、値打ちのある良い品物に関してはすぐ見分ける事が出来ますね。

これも日々の仕事の賜物かもしれません。

でも、不思議な事に、一般の方でも見分ける事が出来る人も存在します。
衣類を扱っている人と、60以上の年配の方です。
60歳以上の年配の方は、素材の良い悪いを良く知っています。
この人たちの眼力は本当に凄いですね。

常々思うのですが、クリーニングや洗濯、衣類の知識は学校でしっかりと教えた方が良いです。
年配の方の知識の豊富さを見ると、今の人は勉強してないだけだと本当に良く分ります。
生活するのに、重要な勉強だと思うんですけどね。

今の学校じゃ無理かなあ?

投稿者 boribori : 2005年08月21日 21:02

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.idcg.jp/blog/mt-11921-tb.cgi/243

コメント

コメントしてください




保存しますか?