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2005年12月20日

乾燥の後は気をつけて

寒くなってきて、洗濯物を外へ干してもなかなか乾かない日があると思います。
そんな時に重宝するのが乾燥機。

今は、一般家庭にも乾燥機が普通に常備されていたり、洗濯乾燥機のように一台二役と言う優れものまであります。

しかし、注意して欲しい事もあるんですね。
それは乾燥の後の話。

最近、業界紙でも取り上げられていましたが、水洗いした物から火が出るという話があります。
ドライクリーニングの後なら、まだ話はわかるのですが、水洗いの後に何で?と業者の方なら思うはず。

答えは簡単、衣類に残った油分からの発火が原因です。

一般の方も最近はよくご存知のようにドライクリーニングでは汗などは落ちづらいと言われています。
水と油は相性が悪いので落ちない、と言う話ですね。
実際は、やり方で落ちるんですが、ここではひとまず置いておいて。

しかしこの話は逆のことも成り立つんです。
そう、水洗いでは油が落ちないんです。

出火の原因はこの残った油分で、乾燥機にかけて乾燥が終わった後に、粗熱を取らないで重ねていたためにぐんぐん温度が上がってしまい自然発火してしまったのでした。

一般の家庭でも起こりえる話ですよ。
乾燥機にかけた後に、暖かいまま衣類を重ねて放置していると起こる可能性があります。

液体の危険物には発火点と言うのがありまして、これは何の火元もがなくても自然に発火する温度のことを指します。
油分の残った衣類を、乾燥後粗熱を取らないで重ねておくと中で温度が上昇し、発火点まで達し火が起きるのです。

このような事故を起こさないようにするにはどうすればいいか?
私たちプロなら、洗いの段階で油分を落とすような処理をします。
しかし、家庭ではなかなかそういうわけには行きませんね。
となると、対処法も限られてくるのですが、ズバリ、乾燥後に暖かいまま衣類を放置しない事です。

乾燥が終わったらすぐ乾燥機から出して、余熱を取ります。
なるべく広いところで広げながら余熱を取ります。
そのまま重ねるのは厳禁です。
また、クールダウンと言いまして、乾いた後もしばらく温度が下がるまでドラムを回しておくのもいいと思います。
このクールダウンを行いますと、余計なシワが減り、手間が省けるようになります。

衣類から出火なんて嫌ですよね。
ぜひ、このような事故が起こらないように気をつけてください。

投稿者 boribori : 2005年12月20日 23:58

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