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2006年05月18日

水洗いの後はアイロンが大変。

今週は、mixi重曹研究会での出来事を中心に書いています。

さて、ご家庭で洗うと言う事はアイロンがけが大変になります。
重曹研究会のイベントでも、その点が指摘されていました。

アイロンがけ・・・・・、一般の方には気が重くなる作業の一つですね。
しかも、水洗いの品物をかけるとなると、プロでも厄介だなと思います。

しわを伸ばすと言う事について、たまに言われるのですが、蒸気をかければどうですか?とか、お風呂の後にお風呂場にハンガーでかけておくのはどうですか?と聞かれるのですが、確かに若干のシワは取れますが、プレスされているわけではないし、はっきりとシワが取れるというほどのものでもないんです。

蒸気をかけると、生地がふわっとします。
着用中のシワなどはこれで少しは緩和されます。
しかし、洗いざらしのものは元から緩和されているので、蒸気をかけてもそこまで効果がありません。
また、アイロンがかかった衣類に蒸気を当たると、せっかく伸ばしたものが元に戻ってしまいます。

特に水洗いの品物をアイロンをかけるということはアイロンで縮んだ所を伸ばしながら仕上げないといけませんので、蒸気をかけるくらいでは効果が少ないと思います。

なぜ水洗いの衣類のアイロンがけが難しいか?
理由は、服全体が縮んだり寄れたり変化しているからなんです。
生地から芯地、縫い糸まで。
たとえば、綿100%と書いてあっても縫い糸の事は書いていません。
素材や糸の太さなどが違えば、縮み方も違ってきます。

アイロンでは、その縮みの違いを同じように延ばしていく作業が必要になります。

私たちプロが水洗いをした品物のアイロンをかけるときは裏側からかけます。
裏地を良く伸ばし、型を整えつつ縫い糸の縮みも修正していきます。
あらかた伸ばした所で、表へ。
表の生地を伸ばしつつ、縫い糸の部分も丁寧にかけます。

時間は通常のドライクリーニングしたものと比べると数倍は違うでしょう。

これを設備の無いご家庭でやるというのは本当に大変ですよね。
この部分をどうするか?そこが今後の課題でしょうか。

たとえば、洗いざらしで着る事ができるものを中心にご家庭で洗うと言うのも一つの手でしょう。
また、洗うのはご家庭でやって、プレスだけクリーニング屋さんに任せると言うのも出来ます。

最近はジャケットの類でもしわしわの物を着る人が増えていますね。
見ていると綿100%の白いジャケットですから、ご家庭で洗って、そのまま着ているんでしょう。

綿の製品はアイロンがかかっているととても綺麗です。
きちんと伸ばしましょうとは言いませんが、せめて背中や前身ごろ、襟くらいは掛けて欲しいなと思います。

投稿者 boribori : 2006年05月18日 23:05

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