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2006年05月26日

水洗いのいいところ

さて、昨日の続きです。

水洗いにももちろん良い所があります。

一番のメリットは、水溶性の汚れ、汗の汚れなどの落ちが断然に良い所でしょう、
同じ一回のクリーニングでは、ドライクリーニングよりもはるかに汚れの落方が違います。
もちろん、ドライクリーニングでもやり方一つで落ちるんですけどね。
手間のかかり方が違います。

温度の調節も簡単なので、衣類にあわせて調節をします。
温度が高いほうが汚れ落ちが良いのですが、ウールなどはあまり温度が高いと縮みの原因になりますので、調節するんですね。

洗いの中で、洗剤や漂白剤などをうまく使う事も出来ますね。

しかし、水洗いにはそれなりのリスクが伴います。
これはドライクリーニングと同じなんですが、水溶性の汚れに強い一方、油汚れに弱いんです。
落とすために洗剤を入れているんですが、水洗いを最初にしてしまうと、油汚れは極端に落ちづらくなってしまいます。

また、衣類には糸の段階から糊がついているのですが、水洗いをすると、芯から抜けてしまい、腰が抜けてしまうんです。
私たちプロのクリーニング屋さんは、仕上げの時に糊をつけて仕上げますので、一時的にはピンっ!としていますが、一度抜けた腰はなかなか元に戻りません。
すぐへなへなになってしまいます。

そして、縮みのリスクもあります。
原因は色々とありますが、水に触れることで緩和されて縮んだり、性質から縮んだりと様々です。

色泣きのリスクもあります。
水につけたらじわっと色が出てきた、こういう経験ある方もいらっしゃるでしょう。

表面の毛羽立ちもありますね。
濃い色の綿のポロシャツなどは、毛羽立ってしまうと白っぽく見えます。
古着みたいになってしまうのが悲しい所です。

水はいろいろなものの基本ですから、影響も大きいのでしょうね。
もちろん、このようなリスクを最小限にとどめるように、色々な薬剤や技術が開発されています。
昔とは比べ物にならないほど、楽になっていると思いますよ。

ドライクリーニングと、水洗い、各々いいところ、悪い所、見えてきたでしょうか。
さて、明日はいよいよ本質に迫りたいと思います。

ドライクリーニングと水洗い、どちらの方がいいのか?
皆さん興味があることと思います。
明日はその辺を書いてみたいと思います。


投稿者 boribori : 2006年05月26日 23:32

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