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2008年09月17日

機械も進化しているけど。

クリーニング屋さんの使う機械も進化しています。
昔の機械と今の機械を比べると全然違うものなんですね。

昔の機械は良くも悪くも大雑把。
しかし、結構使い勝手も良く、また修理がきくので長く使えたんです。


かたや今の機械は、センサー等がついていたり、マイコン制御で設定がすでに数種類登録されていて、誰でもボタン一発で洗うことが出来たり、ボタン一発で裾を引っ張りながら仕上げてくれたり、何も知らない人でもある程度の仕上げや洗いが出来るようになっています。
誰でも一定の仕事が出来るようになった代わりに、壊れやすく、またマイコン制御になると工場内の熱により暴走などの危険が出てしまうんですね。

どちらも良い所悪い所はあります。

仕上げの機械なども、人の型に段々近づいてきて、より立体的に仕上がるようになって着ました。
着させて、ボタンを押せば仕上がってしまうので一見誰でも出来そうなのですが、そこがクリーニングの難しい所。
商品を生産しているように、一定の規格のものを仕上げているわけではないので、当然品物によって、型が合わない物が出てきます。
改良によって、合うものが増えてはいるんですけどね。

まだまだ機械にまかせっきりと言うわけにはいきません。
足りない所は人の手が必要です。

着させて仕上げるような機械でも、場所によってしわが出来る。
そのしわを、人の手でちょっと張ってあげるとしわが取れて仕上がってくれるんです。
だから、機械の前は離れる事が出来ないんですね。

本当なら、人型の機械なら、着させてボタンを押して、終わるまで放っておければいいんですが、どうしても人の目、人の手が必要なんです。
その一手間が品質に差を生みます。

機械屋さんやメーカーさんは同じ機械を使っているんだから品質は変わらない、といいますけど、ちょっとしたことで品質なんてすぐに変わってしまうものなんですね。
私たちユーザーは、使いながらその機械に合った仕上げ方を研究していくんです。

これから数年後、いや数十年後には、完全に機械の方がいろいろな人の型に合わせられる日が来るかもしれません。
それまではどうしても人がいるし、職人は必要になるでしょうね。

投稿者 boribori : 2008年09月17日 23:00

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