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2008年10月24日

手作り湯葉を見学。

午前中配達に出かけまして、そのまま帰りに大東京総合卸売りセンターまでお買い物に行きました。
サントリーの工場の隣にあるんですが、駐車場も一杯だし、何よりも平日の昼間はかなりすいていて買い物しやすいんです。
卸売市場ですから、午後になるとほとんどのお店が閉めちゃうからなんですね。

必要なものを購入し、さあ帰ろうかなと思ったんですが、そういえば吉祥さんで湯葉鯛焼きの発売があったなと思い出し顔を出す事にします。

顔を出すと、どうやらまだ鯛焼きはやっていない様子。
今月末辺りからを聞いていたんだけどなあ、と思い、聞いてみると、なんと湯葉の注文が忙しくて鯛焼きが作れないんだそうで。
従業員さんが結婚で帰ってしまったとかで、今大忙しなんだそうです。

吉祥さん、都内の名だたる名店に湯葉を卸しているんです。
芝公園にある有名なお店、八王子にもありますね、某デパートなんかにもあると聞いています。
すべて手作りですから、手が回せないんでしょう。

せっかくきたので、ご主人と少し話して帰ろうと思い、工場へ回ります。

工場にはご主人がいまして、一生懸命湯葉を作っている。
私湯葉を作っている所をはじめてみたので、興味深々です。
思わず、見せてもらってもいいですか?とお願いし、そのまま見学させてもらいました。

吉祥さんの工場、良い匂いがするんですよ。
豆乳の匂いなんでしょうが、すでにその匂いが美味しそう。
で、大きな器に豆乳が入っていて、下から湯せんをしているようです。

しばらくすると表面にうっすらと湯葉が出来てきます。
ご主人、さっと丁寧に湯葉を取り、きれいに畳んで器に入れている。

実に美味そうだ。(笑)

作業を見ていると、本当に面白く、またこちらが疑問に思ったことなどを聞いても包み隠さずお話してくれるので、時間がたつのが分からないんですね。

豆腐は増量できるって聞いたけど、湯葉はどうなんですか?と聞くと、湯葉も簡単に出来るといいます。
でも、そうして増量した湯葉は薄くて美味しくないんだとか。
ちゃんとしたものを作ろうとすると、コストもかかるし、手間もかかる。
美味しいものを作るって大変なんだなあと思いました。

でも、作る側と売る側にはギャップがあって、良い物を作りたくても、売るほうがもっと安い値段で作ってくれと言うこともあるようで。
美味しいものを提供したいのに、どう理解していただくかで悩んだ事もあるようです。

まあ、時間がたつと、次第に認められるんですけどね。
きちんとその思いが伝わるもんです。

気がつくと、2時を回っている・・・。
急いで仕事に戻らないと。

人の仕事って面白いですね。
特に、良い物を作っている人の仕事には、やさしさやアイデアがたくさん詰まっています。
良い刺激になる、ってやつです。

うちの長男が、ここの湯葉が大好きで、帰りに頂いて帰ってきました。
夕飯に早速食べてましたけど、吉祥さんの湯葉は世界一だ!と豪語してましたね。
お前、本当に分かるんかい、と思いつつ、でも美味しいものは子供でも分かるんだよなあと思うのでした。

薄めない、本物の湯葉、ぜひご賞味あれ。

投稿者 boribori : 2008年10月24日 23:29

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