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2005年12月14日

ダウンのクリーニング

ここ最近、ダウンのクリーニングが多く出ます。
寒くなってきたからでしょうね。
と言うか、ここ数日寒すぎです。(>_<)

お客様が当店へいらっしゃるとあったかーいという言葉が漏れるほど・・・。
冬は良いですよ、クリーニング屋さんは。

さて、ダウンですが、やはり汚れますよね。
アウターですから、人一倍汚れるわけです。
でも、ダウンをどう扱っていいか分らない人は多いと思います。

クリーニング屋さんで受け付けてくれないケースもあるらしいですし。

ダウンのお手入れは、普通にクリーニングに出していただいて大丈夫です。
中の羽毛自体は大丈夫ですが、場合によっては表の生地などでクリーニングに適さない物もあります。
不安な時はクリーニング屋さんへ相談してみてくださいね。

ダウンは、水鳥の羽毛から出来ています。
二種類ありまして、産毛のダウンと羽のフェザー。
ダウンのほうはテレビなどでふわっと浮いているマリモのようなわたを想像していただくと良いかもしれません。
フェザーはそのものズバリ、羽です。
神社に行くと落ちてますよね、羽。
あれの小さい奴ですね。

ダウンの良し悪しはダウンの量に寄ります。
製造上、完全にダウンだけを入れることは出来ず、どうしてもフェザーも混ざってしまうのですが、フェザーよりもダウンのほうが暖かいんです。
これは、ダウンの方がより空気の層を厚くする事が出来るから。
空気の層を作って外と遮断する事で暖かくする仕組みです。

ですから、買うときはダウンの量を見ていただいて、重量も見てください。
中身の多いほうが暖かいです。

そして、いいものを見分けるもう一つのコツがあるんですが、それはダウン製品を揉んで見ること。
カサカサと音が大きくするようならフェザーが多く入っていると言う事になります。
表示どおりに入ってないケースもあるようですから、一度もんでみて音を聞いてみてくださいね。

ダウンにも粗悪品はあります。
ダウンは針穴ひとつあれば中身がすべて出てしまいます。
ですので、縫い代には十分注意して作られているはずなのですが、中にはギリギリで作っている製品もあります。
すると、着用中に縫い目から裂けたり、クリーニングしている時に裂けたりと言った事が起こります。
また、中のダウンの洗浄を怠って衣類を作ると、クリーニングした時に水鳥の油が出てくることがあるんです。
これはもう見抜けませんので、洗ってみないと分りません。

一時は特定のメーカーの商品には問題が多いと情報が回ってきた事もありました。
私たちの仕事の難しい所は、そういった問題のある衣類が数年間に渡って出てくる所にあります。
注意情報を出しても、その商品がいつクリーニングに出されるか分りません。
また、何年着用されるかも分りません。

数年後にあっと驚く事もしばしば・・・・・。

ダウンは、今年のような寒さにはうってつけです。
ぜひ、良いダウンと見つけてくださいね。

投稿者 boribori : 2005年12月14日 23:36

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