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2006年04月26日

カシミヤの柔らかさ!

※ G.Wのお休みの情報です。5月4、5日とお休みを頂きます。その他は通常どおり営業をしておりますので、是非ご利用ください。

ここ最近お預かりしている品物の多くは、カシミヤやアンゴラ製品です。
今年は、セーターやカーディガン、オーバー類も多いですね。
それだけ寒かったという事なんでしょう。

素材にあわせて洗っているために、お時間をかなり頂いております。
4月の前半にお預かりしたカシミヤアンゴラ製品の仕上げをしていて、ふっと感じたんです。

うちのカシミヤのクリーニングは柔らかい。

今まではそんな事は当たり前で、気にした事がありませんでした。
しかし、去年辺りから周りは違うんだなと思い始めまして・・・。
カシミヤやアンゴラの風合いがなくなり、硬くなったり、縮んだりしているものが多いんですね。

そういうものを目の当たりにする事で、当店の技術を改めて確認する事ができました。

中には、アンゴラやカシミヤは固くなったら加工剤を使えばいい、と言うお店もあります。
確かにそういう加工剤はありまして、一部製品の段階で使われている事もあります。
一種の柔軟剤のようなものなんですが、カシミヤのような肌触りを作り出す事が出来るんですね。

しかし、ちょっと違うと思うんです。
確かに肌触りはカシミヤタッチですが、本来のそれとはかなり違います。
硬くなってしまったオーバーなどにこの加工を施すと、表面はフワフワ、腰は固いと言う不思議なものが出来上がってしまうんです。

長い間着用する事で、段々とカシミヤの柔らかさが薄れていく事は確かにあります。
その時にこのような加工をすれば良いので、初めからこの加工をあてにするようなクリーニングは本来望ましくないと思うんです。

素材にあったクリーニングをすれば、柔らかい生地をそのまま仕上げる事が出来ます。

素材で勝負できるうちは素材で勝負した方が良いですよね。
加工で誤魔化していてはいけません。

柔らかく仕上がったカシミヤのセーターなどを見ていると、そう強く思います。

投稿者 boribori : 2006年04月26日 23:16

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