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2007年05月19日

10年は持たないでしょ。

品物をお預かりする時、特別な理由が無い限り、必ず品質表示や付帯表示をチェックします。
それは集配の時も同じです。
玄関先で、時間がかかってしまうのですが、その時に見るようにしています。

今日の集配での事です。
いつも通り、表示を見ていて、気になる所があったのでお客様にお話をしました。

その製品は、コートだったのですが、表地は綿で、裏にポリウレタン樹脂で他の生地を張り合わせていると言う品物。
ぱっと見、問題なさそうなんですが、ポリウレタン樹脂がおかしくなってしまうんです。

経時劣化と言いまして、時間が経つと自然に劣化がおき、剥がれてきてしまいます。

そこでその説明をしますと、お客様がこうおっしゃいます。

『買う時に店員さんが10年は持ちます!って言ったんだけど。』

10年???
それはちょっと言いすぎですね。
長く見積もっても5年がいいところではないでしょうか。
早ければ2~3年で劣化がおき始めます。

アパレルさんもポリウレタンの経時劣化は知らないはず無いんですけどね。
何でそのような説明をされたんでしょうか。

そのお客様とその後少しお話をしたのですが、もし劣化の話を聞いていたら買わなかったかもしれないとおっしゃいます。
また、買うなら事前にその情報は知りたいともおっしゃっていました。

買う物の情報を知りたいと言うのはごく自然な事だと思います。
ポリウレタンだけでなく、繊維製品には各々特徴があります。

水に弱いもの、色が落ちやすいもの、縮みやすいもの、お手入れに気を使うもの。

それらの情報はデメリットかもしれませんが、視点を変えると悪い所を知っておくと扱いを考えるようになると思うんですね。

この製品はここが弱いから、こういう使い方はやめよう、と考えると思うんです。
雨の日はこっちの方がいいかなとか、そういう事もあるでしょう。

何も知らないである日突然変化が起こると、お客様はとてもびっくりすると思います。
販売する時に、少しでもそのような話をして頂けると、変わってくると思うんですけどね。

みなさんも知りたいと思いませんか?

投稿者 boribori : 2007年05月19日 23:26

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