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2008年01月23日

急ぎのクリーニング。

昨晩、何度もお電話をいただいたんです。
どうやら、スーツにビールをこぼしてしまったらしく、明日の朝までにクリーニングをして欲しいとの事。
HPをみて、当店が夜10時まで営業しているのをみてお電話くださったようです。

しかし、最初お断りしました。

取りに伺い、明日の朝まで仕上げ、お届けでは、コスト割れしてしまうからです。
今日も、溶剤屋さんが来まして、値上げのビラを一枚おいていきましたが、もう尋常ではない金額。
ガソリンのハイオクなんて目じゃないほどなんですね。

資材の高騰がもろに影響していますので、なかなかお受けできない歯がゆさがあります。

しかし、この方、非常に困っているらしく、何度もお電話をいただきました。
こちらも、ただ出来ない、と言うだけではなく、その理由を説明して、さらにこちらが出来るぎりぎりの条件をご説明しました。

品物を持ってきてくださることと、取りに来てくださること。
仕上がりは明日の午前中いっぱいいただけること。

以上の内容をご理解していただきまして、お受けすることになったんです。

この時期、実は急ぎのクリーニングはどこでも受けてくれるものではありません。
閑散期と呼ばれる時期ですので、お店は営業していても、工場が稼動していないケースがたくさんあります。

商業クリーニングはある程度まとまって洗ったり仕上げたりしています。
それは、さまざまなコストを下げるのが目的です。
ボイラーなどの燃料代もかかりますので、洗う量は少なくしても、ボイラーをたいている時期に同時進行で仕事をこなしたいわけです。

それがこの閑散期になりますと、品物の量が少なく、コストのほうが上回ってしまうことが良くあるんです。
すると、ある程度まとまるまでは仕事をしない、と言う状況が生まれます。

おそらく、この方もいろいろなところへ電話をしたんだと思うのですが、なかなか見つからなかったんでしょうね。

研修所らしいのですが、お店やこういった施設などはお抱えのクリーニング屋さんを作っておくべきだと思います。
今回のような事が起きたときに、お抱えのクリーニング屋さんがあればかなりの無理は聞いてもらえます。

昔は、そういった感じでクリーニング屋さんと提携しているところが多かったんですが、昨今はクリーニング屋さんと契約せずに、リネンサプライさんに出して、必要なときだけクリーニング屋さんへ、と言うのが一般的だったんです。
しかし、コストが上昇してしまった今、なかなか無理が出来ない現状もあります。
普段からお世話になっているクリーニング屋さんなら、その一回は赤字でも、受けてくれるんですね。

ここ最近、このようなお問い合わせを非常によくいただくのですが、これからは必要になると思いますよ~。
昔みたいなお付き合いも、見直されるんじゃないかと思うんです。

飲食、ホテルなどは特に今後このようなトラブルが増えていくと思います。
いざと言うときのために、見直してみてはいかがでしょうか。

投稿者 boribori : 2008年01月23日 23:33

コメント

浅美です。前々からあったのですが、工場への不信感が日増しに強くなり転職を考えています。転職まで考えるようになったのは、お客様からの、あるクレームからでした。「クリーニングから戻ってきて着ようとしたらサイズがキツくなっていた。縮んでいる」と。品物をお預かりし、工場へ解答を求めたところ「この洋服は、縮みやすい素材でできている。伸ばすこともできるので、伸ばして店に送る」と。完全にこちらの落ち度でお客様にご迷惑をおかけしたのです。しかも、お客様はその洋服を着て行事に参加したかったのに、できなかったのです。伸ばして返せばいいというものではないでしょ、というのがわたしの考え。きちんとした説明をしてお詫びをするべきで、受付にたっているわたしはもちろん、上にたっている責任者からもお客様に電話を入れていただいたほうがいいと告げたところ「そういう素材の洋服なのだから、縮んでしまうことがあっても仕方ないじゃないか」と、あくまで洋服が悪いと、そこまでする必要はないと言われてしまったのです。
この件を含めて、いろいろあるのですが、不明な点があれば工場に問合せるわたしは「細かい」と、最近では解答をお願いしても返事がありません。。。

投稿者 浅美 : 2008年01月24日 20:10

浅美さん、まいどです。
とても大変そう。
お気持ちお察しします。
きっと、転職を考えるほどですから、ここに書けないような事がいろいろあるんでしょう。
今回、ちょっとブログに書いてみました。
難しい問題ですから、表現しづらいのですが・・・。
うまくいくといいですね。

投稿者 boribori : 2008年01月25日 01:50

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