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2008年04月19日

若者、去る。

ドライクリーニングの溶剤が減ってきたので、溶剤屋さんを呼び、入れてもらいました。
ドライクリーニングの溶剤って減るんですよ。
脱液しても衣類には若干ですが残ります。
その分減っていくものなんですね。

いつも来ると、最近の状況などを情報交換するのですが、やはりここ最近は仕事が増えているかどうか。
ちょうど繁忙期ということもあり、お互い一番忙しい時期にあたりますから。
この時期、どれくらい仕事があるか?周りの様子を話しながら二人で予想を立てていたりしているんです。

そこで、後継者の話になり、みんな息子さんばかりでしょ?なんていっていると、ついこの前まで、息子さんではない人が洗濯屋で働いていたんだそうです。

しかも、なんと独立したいとか。
溶剤屋さんに、嬉しそうにこういったんだそうです。

自分は将来独立してやりたいので、その時は溶剤を入れてください。

息子さんがクリーニング屋さんをやると言うのがほとんどのこの業界で、まったく未経験者がクリーニング屋になりたいって言うのが珍しい。
貴重な若者です。
やっぱり、こういった人たちが増えてこないと活性化されませんね。

なんて、喜んでいたのもつかの間、この話しには落ちがありました。
なんと、この若者、辞めてしまったんだそうで・・・。
その理由とは?

資材の高騰、思ったよりも売り上げが上がらないなど、どうやら見切りをつけたらしい・・・、との事でした。

うーん、とても残念だ・・・。
資材の高騰は他の業種でも同じ問題を抱えていますから仕方が無いとして、売り上げが上がらないって言うのはちょっと痛いですね。
私の友達も、クリーニング屋じゃ儲からないと言って、板前さんになった人がいます。

そりゃ、昔ほど売り上げないかもしれないですけどね。
他の業種に比べても小さい業種ですけどね。

でも、お客様が喜んでくれるのを見ると、一気に吹っ飛んじゃうんだけどなあ。
本当に残念だ。

実際問題、息子さんの給料が払えないところもたくさんありますし、家族はただ働きって言うところもたくさんあります。
問題は、今の料金ではまともな経営が出来るところが少ないと言うところなんでしょう。

企業として、働いている人にきちんと賃金を払うためには、品物が増えるか料金を上げるかしないと、いけないところまできています。
健全な状態にならないと、働きたいと言う人や、この業種をやってみたいと言う人は出てこないでしょう。

クリーニング屋さんの数が多すぎると言う人もいますね。

クリーニング屋さんに限らず、経営を維持していくのに大変な時代になりました。
そんな中でも、次の世代に明るい未来を残したいですよね。

投稿者 boribori : 2008年04月19日 23:36

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