2009年04月12日

ブログ、お引越しします。

4月に入りまして、ブログの移転作業を進めてまいりました。

当初はなかなかデータが移らず、また、移ったと思ったら抜けているデータがあったりとかなり苦労しましたが、何とか無事に移転することが出来ました。

新しいアドレスはこちらです。

今日も洗濯日和

新しいブログのほうでもよろしくお願いいたします。


一伸ドライクリーニング店 
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
東京都府中市住吉町2-17-13
工藤隆史
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
営業時間
朝8:00~夜10:00
★宅配も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
集配エリアはこちら。

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0)

2009年04月09日

ついでにもうひとつ買いましょう。

定額給付金が配られると決まってから、ニュースなどでいろいろ見る機会が増えました。
最初は給付金そのものの是非を問うものが多かったんですが、いざ給付されることが決定すると、今度はその使い道に興味が移るようで、あれやこれやと面白い商品、サービスなど取り上げられることが多くなってきました。

うちも最初はあまり深く考えていなかったんですよね。
漠然と配られるんだあ、位にしか思っていなかったんですが、いざ配られると決まると、その使い道に悩むようになります。

今苦しい日本の経済の復活の兆しになるような使い方がおそらく理想的だと思うんです。
と思っていると、余計いろいろと考えるようになりました。

まず、最初に思いついたのが電化製品。
テレビの買い替えも考えていましたし、ビデオはいまだにVHSですから、この際買い換えたいという欲求もありました。

ところが、いまや電化製品は国内でほとんどが生産されていない。
買うのはいいんですが、そのお金の行く先は海外なわけです。
これでは、給付金が外へ逃げてしまう。

何とか国内で消費できるようなものはないかな、と思っていると、旅行があるとテレビでやっているじゃないですか。
しかも、給付金の金額に合わせたパックで出ている。
これなら国内旅行に行けば国内ですべてお金を使いきれるんでいいかな、と思ったんです。

しかし、ふとよぎるのは本当にいいのかな、と。

実際の話し、苦しいのは大きなところも小さなところも変わりません。
売り上げという形になると、どこも2割3割は当たり前で売り上げが落ちているんですね。
でも、不思議と商店の人に話を聞くと、こんな答えが返ってくるんです。

買い物には来てくれるんだけど、去年より一つ二つ品物の量が少ないんだよね。

なるほど。
お客様は着ていただいているけど、買う量が少し減っているのが原因の一つのようです。

なんとなく答えが見えてきました。

なら、いつものお買い物、一つ余計に買えばいいんじゃないかな、と。
給付金の金額を一気に使わないといけないような、なんとなくそんな気持ちでいましたけど、みんなが普段どおりの買い物に、一品多く買い足せば、実はどこも助かるんじゃないかなと思ったんです。

当店で言ってもやはり同じですね。
仮に給付金の金額、クリーニングで使い切るぞ!という気合いの入ったお客様がいたとします。
うれしい事はうれしいですが、やはりちょっと現実的ではない。
しかし、皆さんがいつもより一点だけ多くお持ちになっていただくと、それだけで当店には十分なんです。

ちりも積もれば・・・、というやつですね。

たかが12000円、されど12000円。
電化製品を買うのもいいでしょう、この際ほしいものを衝動買いもいいでしょう。
それでも、もし、使い道に悩んでいる人がいらっしゃるなら、普段の買い物で、一つだけ多く買ってみてはいかがでしょうか?
たかが一つですが、その一つがとても大きな意味を持っていると思います。

なんにせよ、貯金はけませんよ。
出ちゃったものはしようがありません、なるべく使いましょうね。


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2009年04月08日

いよいよ繁忙期突入です。

クリーニング屋さんにとって、今年ほどこの言葉を待ち望んだ年はなかったんじゃないでしょうか。
そう思えるほど、去年の暮れから3月にかけて大変でしたねえ。

まあ、大変なのはどの業界でも一緒ですから、ある意味仕事が忙しくなると言うのが分かっている我がクリーニング業はある意味まだ楽なほうなのかもしれません。

お客様が言うところの衣替え。
私たちが言うところの繁忙期。

今年もいよいよ始まったようです。

先週末あたりからお電話でのお問い合わせも増えてきまして、今週に入ってからは、毎年この時期に出されるお客様から集配のお声がかかるようになりました。

気がつくと、店内に品物があふれています。

冷静に考えれば、驚くほど忙しいというわけではなく、また片付かないほど大変というわけではありませんが、今年もこうして皆さんが衣替えを始めて品物が集まってくることに感謝をしつつ、今年もがんばろうと強く思ったりしています。

今ブログのお引越しをしている最中なのですが、この繁忙期のお話、昨年はもうちょっとあとに書いているんですね。
やはり今年は暖かくなるのが早いんだと思うんです。
また、集まった衣類を見ていると、汗染みがひどい。

特に脇の汗が目立つのですが、意外と気づかないのが背中のしみ。
生地によって気づき辛いというのもあるのかもしれませんが、今年ほど暖かい年は、背中にも相当汗をかいているはずです。

そのままにしておくと危ないですよ。

衣類は洗ってしまうのが基本。
これだけは忘れずに。

ご自分で洗濯をしてもいいです。
クリーニング屋さんをご利用されてもいいです。

とにかく、シーズンが終わったら洗ってから仕舞うように心がけてください。

今まで静かだったクリーニング屋さんもにわかに騒ぎ始めました。
mixiの日記にも、ブログにも忙しくなったとの報告が多数見受けられます。

気合入れて洗いましょう!


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2009年04月06日

縮んだセーター。

妹が突然こんな質問をしてきました。

縮んだセーターは直らないの?

縮むといっても色々あります。
簡単に直るものもあれば絶対直らないものもある。
どんな素材だ?と聞くとわからないといいます。
どうやら友達のものらしいんですね。

セーターが縮むと聞いて、まるで子供服のように縮んだと聞くと、私たちはフェルト収縮を疑います。
フェルト収縮とは、ウール限定なのですが、繊維が複雑に絡み合い縮んでしまう現象のことなんです。
この現象で縮んだものは、サイズは何とか元に戻るケースがありますが、表面の風合いなど決して元には戻りません。
水洗いの失敗で起こることが多いんです。

さらに突っ込んで聞くと、どうやら子供服のように縮んでいるとか。
うーん、ウールのフェルト収縮だなあ。
とりあえず、現物を見てみないとなんともいえないので、一度持ってきてもらうようにいっておいたんです。

そのセーターが本日やってきました。

一目見て、フェルト収縮しているとわかるほど表面は毛羽立ち、思いっきり縮んでいます。
一瞬、これは無理かなあと思ったんですが、よく見るとフェルト化している箇所がまばら。
普通は全体的に起こる現象なので、ちょっと不思議です。

改めまして素材表示を見てみて納得。
このセーター、化学繊維との混紡品だったんですね。

ウールとアルパカが入っているのですが、それ以外にアクリルが混ざっている。
このアクリルの部分は縮まなかったんですね。

サイズは何とか伸ばせるとしても、ウールとアルパカの部分の縮みがどうなるのか、とりあえずやってみないと始まりません。
期待しないでねと一言付け加えて、とりあえず預かりました。
何とか着れるようになるといいんですけどね。

でも、これだけ縮んだセーターを何とかして期待と思うくらいですから、大事に思っていたと思うんです。
お値段もそれなりにしたと思いますし、洗うということを考えたときに、クリーニング屋さんに頼むという選択肢はなかったのかなと思うとちょっと残念でした。

適切な洗い方をすればご家庭でも十分洗うことは可能です。
でも、素材によって適切な洗い方はあると思うんです。
やはりウール類はドライクリーニングのほうが風合いもいいと思うんですよね。

水洗いした後の、ふにゃっとしたコシの柔らかさを好む人もいると思いますが、買ったときになるべく近い状態で維持したいと思うなら、やはりドライクリーニングに勝るものはありません。
ただし、適切なクリーニング店を選ばなければいけませんけど。

お客様にはそれが一番難しいのかもしれませんね。


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2009年04月02日

冬物という概念はもうないのかもしれません。

3月下旬に暖かくなりまして、一時的にですが品物がクリーニングに出てきました。
寒くなってまたとまってしまったんですけどね。

そのときに集まった品物、スーツが結構多く出ていたんです。

しかし、そのスーツをお預かりしていて、割と皆さん急いでいらっしゃるんですよね。
本来ならこの時期出るクリーニング品は、冬物なので、急ぐものはほとんどないはずなんです。
その疑問は、お預かりしてすぐに分かりました。

みんな生地が薄いんですよ。

冬物と呼ぶには薄すぎる生地で出来ていまして、暖かくなっても十分着れる薄さ。
逆に、この薄さで冬を乗り越えてたと思うと、寒くなかったかな?と思ってしまいます。

思い返してみると、もう10年位前から徐々にですが、冬物という概念が薄らいできたように思うんです。
昔は、スーツにも冬用がありまして、きちんと衣替えをしておりました。
ところが、最近は一年中着る方が多く、冬用という概念はないようです。

また、普段着においても、今、真冬よ?と言いたくなるような軽い服装で、見ているこっちが寒く感じるほど薄着で歩いている人もたくさんいました。

理由は色々とあると思います。

どこへ行っても建物の中に入れば、暖房が効いているので、厚着をする必要がなくなっています。
下手すると、電車の中、車の中も暖かいですから、駅までの数分だけ耐えられれば良いわけです。
ファッション性がより重視されているというのもあるでしょう。
厚着をするのを嫌がる傾向も見えますしね。

そういえば、今日いらっしゃったご高齢のお客様も、若いころはそうだったとおっしゃっていました。
どんなに親に言われても、薄着でいて、寒さなんて気にならないと思っていたそうです。

しかし、それも一時の話。
今になって思うと、どうして寒くなかったのか不思議に思うらしいですよ。

冷えは体によくありませんからね。
薄着に見せるようにしていても実はあったかい、そんな服装は心がけてほしいなあと思います。


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2009年04月01日

新ブログへ移行予定です。

今日はエイプリルフール・・・ですが、うそをつくのを忘れました。
子供たちからは毎日うそっぽいお父さんに見えるらしいですが・・・。

さて、先日ここの管理をお願いしている友達から連絡をいただきまして、ブログを別のサーバーに移しましょうという事になりました。

理由は色々あるんです。
現在使っているブログのバージョンが今の段階ではアップできないこと。
どこか一度別に移してから出ないとバージョンアップできないようです。
また、ブログを毎日更新していたおかげで、ヒット数も劇的に増えたのですが、それに連れてスパムも大変多くなりました。
それらの処理もものすごく負担になってしまっているようなんですね。

増えるっていいことばかりではありません。

と言うことで、新しいブログへ移行をしているところです。
なかなか一筋縄には行かず、かなり苦労しておりますが、きちんと移し終えたところで、ここにて発表させていただきたいと思います。

すでに新しいブログのほうへ入っている人もいるようなんですが・・・。
完全移行までしばらくお待ちください。

週末はこれで忙しくなりそうです。

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2009年03月30日

美容院には。

クリーニングのお問い合わせで、結構多いのが美容院で汚れてしまったというお問い合わせ。
これが実に多いんですね。

美容院にお気に入りの服を着ていったんだけど、気がついたら、しみがついていた。

こういうのは本当に多いんです。
日常生活の中で、汚れがつく場所とか出来事って大体決まっているんですが、美容室もその中のひとつといっても良いでしょうね。

どうしてしみがついてしまうのか。

美容室でのしみで一番多いのが、染料。
髪の毛を染めたときについてしまったというパターンです。
その次に多いのがパーマ液によるもの。

その場でしみがついたとすぐわかればまだ良い方で、時間の経過とともにしみが現れるケースもあります。
髪の長い人に多いのですが、ブラウスの背中、真ん中辺りに突如しみが現れるんです。
原因はきちんと洗い流されていなかったパーマ液が、ブラウスに付着してしまったため。
背中の真ん中なんか普通何かつく場所ではありませんから皆さんびっくりされます。

これは美容室が悪いといっているんではないんです。
生活の中で、汚れやすい場所などがあると書きました。
美容院もその中のひとつ。
仕方がないといってしまっては強引かもしれませんが、やっている作業そのものが汚れがつく可能性があるわけです。

ですので、美容院へ行くときは、お気に入りの服は避けた方がいいと思うんですね。

つくシミが簡単に落ちるものではないので、出来ることならつけてほしくないと思うんです。
予防として、万が一を考えて、出来ることなら一番のお気に入りは避けていただけたらなあと思います。

最近の美容院はカリスマ美容師(もう古い?)もいますし、お店もとてもきれいでそこにいるだけで癒されます。
つい、服もそれに合った服装で行きたいと思うんです。

でもでも、ちょっとだけ、汚れる可能性もあることだけ覚えておいてくださいね。

家でご自分で髪の毛を染める方もお気をつけください。
そのとき着ている服はほぼ間違いなくしみがつきますので。
うちの社長、大丈夫と思ったんでしょうね、思いっきりYシャツにやっちゃってましたから。
身近で見ているので、あれはかなり精神的なダメージが大きいと思います。

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2009年03月26日

やっぱり寒が戻ってきましたね。

予想通りといいましょうか、やはり寒さが戻ってきました。
私は確認をしていませんが、昨日は朝方雪が舞っていたとか。
本当にこの時期は困ります。

しかし、寒いからといって、気温通りというわけでもない。
気温だけ見れば、冬のようですが、日中の日の当たるところでは暖かかったりする。
本当にわけが分かりません。

人の記憶はあいまいなもので、毎年この時期になると、いつごろ冬物クリーニング出したかなあ?と皆さん思い出せない様子。
洗うほうの立場としても、いつごろ忙しくなったかなあ?と毎年思うのです。

いや、一応忙しくなりそうな目安はあるのですが、それも毎年微妙に違うので、当てにはならないんですね。

これもまた毎年のことですが、暖かい日が続くようになると、お客様からそろそろ冬物は要らないよね?とご相談を受けるようになります。
そして、私からの答えもこれもまた毎年同じなのですが、もうちょっと待った方が良いかもしれません、というんです。

人間って正直なもので、暖かい日が続くといっせいに脱ごうとします。
春を感じ出すんでしょうね。
でも、暖かい日が続いたからといって、本当に春かというとそうでもない。
実際は、温かい日と寒い日が交互にやってきて徐々に春に移り変わっていくんです。

この交互というのが曲者。

一気に温かくなれば、今の日中の気温なら、皆さん厚手の冬物は脱いでも平気なはずなんですよ。
ところが、一旦暖かい気温に体が慣らされると、そんなに気温が低くもないのに、体は寒く感じてしまう。
一月前ならこの気温だと一枚脱いでいるのに、今は返って着込んだりしている、なんていう状況が出来てしまいます。

これが、衣替えを決断するのを鈍らせる原因のひとつですね。

体感で寒いと思いますから、このような状況が続くといつコート類を出して良いのかわからなくなります。
昔の人の知恵はやはり凄いと思うのは、ここで、暦により時期を見極められたことです。
暦を見ていれば、いつ衣替えすれば良いかわかる。
寒く感じているけど、もうそろそろ平気だということが暦で分かるんです。

で、今年の衣替えはどうでしょうか。
今日も寒かったですが、これからしばらく気温の低い日は続きそうな感じです。
ただ、そろそろ厚手の冬物を着こんで歩くには正直気恥ずかしい。
でも、全部洗ってしまうには、万が一寒かったときに着るものがなくなってしまうので、それはリスキーだ。

と、なると、ここは一、二枚残しておきましょう。
これも、この時期の定番ですね。

厚手のものを一枚しかもっていないという人は少ないと思います。
何着か着まわしていたでしょう。
その中の一着を残して、残りはクリーニング。
冬の間の汚れは早いうちに取るほうが良いですからね。
そして、本格的に暖かくなってきてから、残りの厚手のものをクリーニングに出す。

こんな作戦はどうでしょうか?

このとき、残す衣類にも注意をしてくださいね。
ウール、それもカシミヤやアンゴラなどはこの作戦には向きません。
急に暖かくなったりすると、汗をかいて汗染みを作ってしまいます。
化学繊維の方がよさそうですよ。

季節の変わり目、上手に乗り切ってくださいね。

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2009年03月25日

化学繊維は悪者?

実は、ずーっと前から思っていたことがありました。
それは化学繊維についてのことなんです。

なんといいますか、自然なものが好まれるというのは分かるのですが、その反動で、化学的な物に対する風当たりが強いような気がするんです。

たとえば、綿100%は非常に好まれます。
しかし、ポリエステルが混ざると、途端に評判が悪くなる。
もちろん、それなりの理由があるのも分かります。
肌触りの問題や、中には化学繊維だと痒くなるという人もいらっしゃいますから。

しかし、そういう正当な理由以外で、化学繊維が悪く言われることも実際多いのです。

先日も、そういう場面に出会いました。

とあるお客様が、娘さんの紺色のスーツをお持ちになったんです。
生地が薄いので、このお母様、あまり気に入ってなかったようなんですよね。
店頭で、色々と気に入らない点をいくつか話していたんですが、その締めくくりにこういわれたんです。

化学繊維でも混ざっているんでしょ。いいものじゃないから。

いや、ちゃんと毛100%なんですよね。
確かに、しっかり出来た商品ではないかもしれない。
でも、それは化学繊維が混ざっているからではないんです。

でも、日常で、このように商品が粗悪品と感じると、化学繊維が混じっているから・・・・、というお客様は本当に多いんです。

化学繊維ってそんなに悪者なんでしょうか?

時代が変われば常識も変わりまして、昔はポリエステルやナイロンなんて、重宝されたんですよ。
ものすごく強い繊維と言うことで、ポリエステルなんかは商標名のテトロンという名前が通常使われていたくらい。
今でも年配の方は、テトロンという言い方をしますしね。

大昔、化学繊維の出始めのころや、新しい繊維の出始めって確かに問題のあるものはありました。
しかし、だんだんと改良されていって、今では化学繊維でも、その繊維にあったしっかりしたものが存在しています。

綿や麻などは植物系の繊維なのですが、これら植物系の繊維の特徴とは違いますが、化学繊維には化学繊維なりのいいところがあるわけです。

化学繊維が何でも悪いわけではないんですよ。

私のような体の大きな人が、普通にウールのしかも細い糸でスーツを作ったらどうなるでしょうか。
たいてい、ズボンのまたの部分が薄切れてきて穴が開いてしまうでしょう。
しかし、こういうときに、10%くらいポリエステルが入ると、一気に強度が増し、強くなります。


ただし、化学繊維の特徴で、汗を吸わないというものがあります。
この点に関しては、着心地の面から言っても、どうしても植物系の繊維に軍配が上がってしまうんです。

皆さんが感じる衣類の問題点も、実は素材だけでなく、糸の撚りや織り方もずいぶん関係しているということだけ、ご理解ください。

私がはいている綿100%のズボンですが、同じ綿100%なのに、メーカーによって品質にばらつきがあります。
中にはすぐ穴が開いてしまうものもあるんですが、これは繊維の問題ではなく、色の撚りと生地の織り方の問題なんですよ。
確かに着心地はいい、けど強度が足りない良い例ですかね。

冷静に見極めることはとても重要です。
闇雲に何かのせいにすると物事の本質が見えなくなり、同じ失敗を繰り返してしまうからです。
原因を知ることが出来れば、それを次に生かせるはず。
衣類の場合は、買うときにいい衣類を選ぶことが出来ますし、洗うときにきちんとしたクリーニング店を選ぶことが出来るようになります。
繊維の事など分からないことがありましたら、遠慮なくおたずねください。


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2009年03月21日

羽毛布団の限界は?

昨日の晩でしたか、お風呂へ入ろうと思って用意していると、東京MXテレビで、探偵ナイトスクープが始まったんです。
全部見ちゃうとお風呂入るのが12時半を回ってしまう・・・・、また寝不足になるなあと思ったので、どんな内容が放送されるか、それ見てからお風呂入ろうと思ったんです。

探偵ナイトスクープは、オープニングテーマの中で、その日のネタのタイトルが表示されます。
面白そうなネタのときや、感動しそうなネタのときはついつい見入っちゃうんです。

そのタイトルの中に、興味深いものを発見。

羽毛布団の限界は?とあります。

羽毛布団の限界・・・・・、いったいどんな事しはるんやろ?もう興味が出ちゃってお風呂どころではありません。
一回の放送で3本のネタをやります。
最悪二本目までに放送してくれればいいかなあと願いつつ、見てしまったんです。

・・・・・、3本目の内容でした。(爆)

依頼はこんな感じ。

羽毛の布団を買ったのだが、ものすごく暖かい。
この羽毛がどの寒さまで耐えられるのか知りたいので協力してほしい。

羽毛、ダウンのことですね。
かなり暖かいはず。
でも、限界は?といわれるとそこまではちょっと想像がつきません。

で、調査を行った場所は北海道は湖のほとり。
道路はアイスバーンで、すでにマイナス7度だそうです。
池のほとりに着き、ござが敷いてありまして、そこに敷布団だけおいてあります。

まず、いつも布団で寝るようにパジャマに着替えまして、靴下も脱ぎます。
見ているだけでとても寒そうです。

依頼者は自分の愛用の羽毛布団を用意。
25000円したんだそうです。
ダウンでこの値段、決して高いというわけではないですね。
上を見ればきりがありませんが、布団で充填率の高いものだと10万は軽く越してしまいますので。

ぱっと見た感じ、ダウンはしっかりと入っていそうですが、ふくらみはそれなりの商品でした。
はたして、この状況で暖かいのか?

結果は、すぐ出ました。

羽毛布団をかぶってすぐに、暖かいと言い出し、それから何時間たっても暖かいんだそうです。
しかも、真冬の北海道の外なのに、思いっきり熟睡してしまうんですから、その暖かさは本物でしょう。
途中、雪が降ってきてもぜんぜん平気のようです。

羽毛布団の効果、恐るべし、ですね。
災害用の布団を羽毛布団にしたら怖いものないだろうな、と思いました。

さて、ここで何を思ったか探偵の石田靖さん、羽毛がこれだけ温かいということは、この羽毛の持ち主のかもが真冬の湖に浮かんでいるんだから、きっと水に入っても暖かいに違いないと言い出したんです。

あかん、それだけはあかん。
やる前から結果が分かってしまいます。

ダウンの暖かさは、空気の層によって出来るもの。
外と遮断することで暖かさを保つという仕組みですね。

濡れるとどうなるか。
空気の層がなくなるので保温力は一切ありません。
逆に、濡れてしまうので、命の危険すらあります。

まさかとは思ったんですが、なんとその後、羽毛布団を体に巻き、ぐるぐるとテープで止めだしたんです。
そして、湖の中へ・・・・・、どぼん!

入った瞬間に、寒い!と連呼し、体が痛いと言い出してすぐさま外へ出てきました。

当たり前です・・・。

しかし、圧巻だったのがその後。
濡れて急激に冷えた石田靖さん、依頼者の羽毛布団の中にもぐりこんだ途端に、暖かい~と言い出します。
羽毛布団、本当に凄いですね。

本当は、もっと極寒の状況で羽毛布団の値段の差とかも含めて調査してほしかったんですけどね。
今回は残念でした。

やはり羽毛は厚みが命。
そのために、やはり汚れたままにしておいてはいけません。
そろそろダウン製品は脱ぐ時期ですから、洗って膨らましてからしまいましょうね。


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2009年03月20日

営業時間を書きましょう。

最近、クリーニング屋さんの友達がブログを毎日書いています。
ここ数ヶ月のことなのですが、とてもうれしい。
どうやら、とあるコンサルタントさんのお勧めで毎日書くようになったようです。

その友達の中の一人と先日電話をしていて、こんな事を言われました。

「工藤さんのブログ、営業時間とか下に入れてないよね。あれじゃあ、初めて着た人分かりづらいんじゃないかなあ?」

なるほど、鋭いところを突っ込みます。

といわれて、気づくことがありまして。
ここ数ヶ月以内にはじめた同業のブログは、みんな同じようなフォーマットで書かれていたんですね。
最初、みんな似てるなあ位にしか思わなかったんですが、何かしらの理由がそこにはあったんでしょう。

ブログを書き始めたころは、ここからお店のトップページに飛んでくれると思っていましたし、実際そういうお客様も多かったんです。
でも、月日が流れるうちに利用の仕方も変わっていっているんでしょうね。
自分が読む立場だと、確かに別のページに飛ばないと連絡先や住所などがないのはとても不便。

とても小さなことですが、これが改善ってやつなのかなあと思います。

と言うことで、今日から下の方に営業時間や住所など入れてみようと思います。
改めまして、よろしくお願いいたします。

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2009年03月17日

洗濯の本、出ました。

先日、せんたく王子こと長野の中村君から電話をいただきました。

本を出すらしい。

で、その内容は、染み抜きではなく、洗濯の仕方の本らしいんですね。
最近は、カリスマ修復師の福永さんの本を代表するように、染み抜きの本が結構出ていましたので、洗濯の本と聞いてちょっと嬉しくなりました。

だって、やはり洗濯、いわゆる洗うというものは基本ですもの。

これはクリーニング屋さんにもありがちなのですが、どうしてもしみの方ばかり目が行きがちになるんです。
特に、染み抜きを勉強している方は、何でもかんでもも染み抜きをしたがる傾向があります。

染み抜きもとても重要な技術なんですが、衣類の汚れはしみだけじゃあないんですよね。
着用していれば、普通に全体が汚れて行きます。
それを落とすのは洗いの仕事です。

そして、この洗うという作業は、実はなかなか消費者にきちんと伝わっていなかったと思うんですね。

おととい、本が売り出され、当店にもその本がやってきたんです。

洗濯王子に教わるおうちで快適クリーング!―節約できる!衣類も長もち!ミラクル洗濯術 (別冊すてきな奥さん)

ざっとめくってみた感じは本当によく出来ています。

私がこの業界に入ったとき、新宿の紀伊国屋で、洗濯に関する本を買いつくして読んだんですが、読み進むとどうしても腑に落ちないことがあるんですよね。
なんといいますか、その作業の意味が分からない、ということが多々あるんです。

おそらくこういう事をしたいんだろうなあというのは伝わってくるんですが、それに意味があるのか?首をひねることが多かったんです。

しかし、せんたく王子のこの本、プロから見てもよく出来ていると思います。
私たちが日常行っているものを、消費者に分かりやすく作り直したという感じでしょうか。

お客様に知っていただきたいことが丁寧に載っているいい本です。

ご自分で洗濯をしなくても、知っておいていただけると、何かといいと思いますよ。
この本の知識はクリーニングに出すようになっても役立つと思います。

ご興味のある方、一度手にとって見てくださいね。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (2)

2009年03月16日

他のキーワード。

先日、調べ物がありまして、ネットで検索をしていたんです。

最近の検索エンジンはとても便利になりまして、キーワードを入力して検索をかけると、それに関連したほかのキーワードというものを表示してくれます。
また、打ち間違えなどにも対応していて、こっちじゃありませんか?なんて聞いてきてくれるので、うろ覚えでも大体目的のものを調べることが出来るので、とても便利なんです。

ひとしきり調べ物が終わりまして、ふと思い出したことがありました。
以前、カリスマ修復師の福永さんが、テレビに出たときに、ヤフーで福永と検索をすると自分の名前が他のキーワードで出てきたといっていたんです。
これってすごい事なんですよね。
特に個人名なんかはなかなか表示されるものではありません。
また、特殊な店名などでもめったに他のキーワードに出てくることはないんです。
その話を聞いたときに、当店の屋号、一伸、で検索をかけてみてもうちの事は出てきませんでした。
声優さんや川崎の方の歯医者さんは出るんですけどね。

で、ここ最近アクセスがまた伸びてきたのでもう一度今度はグーグルで検索をかけてみたんです。
でも、他のキーワードのところにはやはり出てこない。
そんなもんだよなあ、と思って画面をスクロールしてみると、なんと一番下にも他のキーワードとあって、こちらには10個ほど並んでいるんですが、その中に一伸クリーニングとしっかりとあるんです。

いやー、これは本当に嬉しかったですねえ。

目標としていたわけじゃありませんけど、それなりに調べられていないと出てこないと聞いたことがありますので、純粋に嬉しかったです。

めざせ、5番以内・・・・、とまでは思いませんけどね。(笑)
調べられているってことが分かったのは嬉しいです。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0)

2009年03月14日

春の近づきを感じる瞬間。

朝から雨でしたが、その雨も冬を感じるようなものではなかったですね。
だんだんと春が近づいてきているのかしら、と、思うことがしばしばあります。

私たちクリーニング業は季節の変わり目に仕事がぐんと増えます。
品物が増えたなあと思うと春が来たなあとか、秋になったなあとか思うのですが、それ以外にも季節を感じることがあるんです。

それは、品物の引取りが増えたとき。

ただ、これは最近のクリーニング屋さんではあまりないことかもしれません。
というのも、お預かりした品物を長期間返さないでいるお店が少なくなってきているからなんですね。
保管サービスをしているところは別ですが、普通にお預かりしたものはなるべく早くお返ししているんです。

当店にも、昨年末ごろからお預かりしている品物が結構あります。
昨年は秋の衣替えのときにクリーニングに出せなかったお客様が多かったらしく、年末にかけて品物が結構集まったんです。
そのとき集まった品物が夏物と秋物。
そう、暖かくなると着たくなる衣類ばかりなんですね。

一応、年明け出来上がった順にお電話を差し上げているのですが、忙しいお客様がおおく、ご都合のいいときまでお電話をお待ちしているんです。

それが、今週はいっせいにお電話をいただきました。

お時間が出来たというのもあると思いますが、そろそろ春の準備に取り掛かったんだろうなあと思います。

本当に春はもうそこまで。

冬物のお洗濯やクリーニングも考えなければいけませんけど、そろそろ春物を着る準備も必要です。
タイミングよく、来週は3連休がありますのでその辺で準備をされてみてはいかがでしょうか?

この3連休、ベストタイミングのような気がしますよ。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2009年03月12日

資材メーカーの民事再生法の申請。

午後になって、私の携帯が何度も鳴っていたんです。
お客様からの集配のご依頼の電話も、まだかかってくる時期じゃあない。

実はその電話の全部が同業者の仲間からでした。

クリーニングの資材を製造販売している大手のメーカーさんが、民事再生法の申請をしたらしいんですね。
クリーニング業界にいて、知らない人はいないくらい大きいし、また数年前までの展示会などではものすごく大きなブースで、これからのクリーニングの店舗はこうだ!と展示会場に店舗を作って見せ、私たちに提案をしてくれているところだったんです。

資材メーカーは私たちが忙しくなるちょっと手前がピークのはずなんですけどね。

昨年の原油高の影響をもろに受けたというのもあるんでしょうが、噂ですと最盛期60億もあった売り上げが20億を下回ってしまったとか。
そりゃあ深刻だよなあと思いますね。

また、ごみ問題などから簡易包装になって行き、またお渡しのときのビニールのバッグも、不織布のエコバッグに取って代わり始め、厳しかったんではないかなあと思うんです。
というのも、うちの出入りの資材商さんの話だと、日野市のクリーニング屋さんではお渡しに使う袋がほとんど売れないというのです。

また、昨年から、クリーニングが非常に悪くなっています。
クリーニング屋さんがなんと言おうが、売り上げが多いか少ないかは、ハンガーを作っているところはすぐ分かるんです。
ハンガーの出荷は如実に現在の売り上げを表していますから・・・。

今回は民事再生法の申請ということですから、まだ可能性はあるんですよね。
きちんと立て直して続けていけるのか、あきらめてつぶしてしまうのか。

個人的なお友達もいるので、何とか復活して欲しいと思っています。
これからいろいろと大変でしょうが、頑張って欲しいですね。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2009年03月11日

話して欲しいなあ。

お電話でクリーニングのお問い合わせを頂くことがあります。
そのほとんどが、ご質問。

当店では仕事をしている人間はみんなクリーニング師という国家資格を持っていますし、みんな洗いから仕上げまで出来るので、誰が電話に出ても、きちんとご説明できるんです。

今日の夜も、お問い合わせが。
防炎加工についてのご質問でした。

この時期、防炎加工のお問い合わせをしてくるところは、大体決まっているんですね。
学校や保育園、老人ホームなどなんです。
これらは、防炎加工をしてある製品を使わなければならず、また消防署の指導によりカーテンなどのクリーニングのときに防炎加工をするように言われるんです。

防炎加工の説明をしながら、学校か何かですか?と質問をすると、なぜか話をはぐらかすんですね。

この様にこちらが質問をすると話をはぐらかすお客様って言うのは実に多いんです。
こちらとすると、頭の中でイメージをしたくてご質問をさせていただくんです。
一見、関係ないようなご職業や建物の話なども、私たちからするといろいろな想像をするためにとても重要なことだったりするので、お話いただけないとこちらからの説明も、より詳しくすることが出来なくなってしまいます。

個人情報の保護など、そういうのもありますからね。
皆さん過敏になって、話さなくなってしまっているんでしょうか。
中にはそれを隠さなくても問題ないんじゃないですか?ということまでひた隠しにする方もいらっしゃるんですよね。

こちらがそれらの情報を使って何かしてくるかも?という恐怖もあるんだろうなあ。

営業の電話をしつこくしてきたり、ダイレクトメールを送りつけてきたり、名簿業者に個人情報を流したり・・・・・、考え出したらキリがありませんよね。
でも、実際そういうことがあるのも事実なので、こちらもそういうことは一切しないということをお客様に信じてもらうのは本当に苦労するんです。

私も、携帯のアドレスをコーヒーの懸賞に使ったら、翌日すぐ出会い系のメールが大量に流れてきた事があり、一流メーカーでもこんなことがあるんだなあとびっくりした事があります。
個人的にあまり気にしないほうなので、びっくりするくらいで終わっちゃうんですが、嫌な人はたまらないだろうなあと思います。

いろいろな悪事を働く人がいますからね。
商売人を信じられなくなっているというのもあるのかもしれない。

皆様、ご安心ください。
当店から、しつこく営業のお電話を差し上げたり、名簿業者に売ったりというような行為は決していたしません。
ですから是非、お話をお聞かせください。
それらの情報を元に、お客様に適切なアドバイスをさせていただきます。

ご協力、お願いいたします。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2009年03月10日

洗いましょう!という理由。

だんだんと春を感じられるようになってくると、クリーニング屋さんはみんな同じ事を言い始めます。

冬物を洗ってしまいましょう、と。

実際、3月に入ってからというもの、クリーニング屋さんのブログにそういった内容の投稿が増えてきました。
私もおそらく今後書いていくと思います。

どうしてこの時期になるとクリーニング屋さんがいっせいに同じ事を言い出すのかというと、冬物を洗わないでいるとどうなるか知っているからなんですね。
また、洗わないで置いておいて、次のシーズンに洗ったときにいかに大変か、分かるからこの時期に洗いましょうと連呼するんです。

最近はだいぶ浸透してきましたが、汚れは付いてから時間が経過するほど落としづらくなります。
また、中には変化してより頑固になったり、時間の経過とともに変色して余計シミになってしまったりとひどくなるケースもあるんですね。
シミは熱による変化も多大にあるので、これから暖かくなって部屋の温度が高くなってくるとより危なくなるんです。

最近の生地は糸が細くなってきています。
これが何を示しているかというと、とても繊細になってきているんですね。
昔のようにごしごし洗うことが難しくなってきています。
ですから、落としづらくなってしまうと余計手出しが出来ないような生地が多いんです。

また、カビと虫食いのところで書きましたが、汚れが付いているとカビや虫食いの影響が出やすくなります。
これらの予防は、まず第一に洗ってきれいにすることが最初にすることなんです。
洗わないでおいて、除湿や防虫剤を入れておいても、他の影響が出てきてしまいます。

クリーニング屋さんが言うのは、次のシーズン、またいつものように着ていただくために、呼びかけているというわけなんですね。

これは、とても勉強しているクリーニング屋さんや、技術の高いクリーニング屋さんに多い傾向だと思います。
中には、衣替えで一番クリーニングが集まる時期だからと、セールを呼びかけているところもありますが。

そういったところと、前者のクリーニング屋さんが同じに見られてしまうので、洗いましょうといわなくなってしまったクリーニング屋さんもいるんです・・・。

仕事抜きに衣類の心配をしているクリーニング屋さんの声の方が多いと思うんですけどね。
私はこういうクリーニング屋さんが大好きなんです。

投稿者 boribori : 23:29 | コメント (0)

2009年03月09日

タモリ倶楽部にて。

先週金曜日のこと。

私夜更かし方なのですが、その大半が、テレビを見ているか、パソコン触っているかなんですね。
で、いつものように、新聞のテレビ欄を見ながら寝ようかなあと考えていたんです。
それが、12時10分ごろ。

ふと目に留まったのが、タモリ倶楽部。
マニアックなところが面白いとても大好きな番組です。

でも、今日は眠いしなあと思っていると、番組欄に気になる文字を発見。

ヌク、とだけあるんです。

抜く、ヌク、ぬく。
抜くっていえば色々ありますよね。
シミももちろん抜くといいますし、深夜ですからそっち系の表現でもある。
さー、どっちだ???ということで、起きて見ることに決定。

いや、やましい気持ちは・・・・・、な、ないですよ。
一瞬、このネタ書き込むのやめようかと思いましたけど。(笑)
私が不純な動機で見ようとしたことはうちの家族には黙っていてください。m(_ _)m

で、始まりましたタモリ倶楽部。
いつものように、タモリさんの独特な言い回しから番組がスタートします。
場所は今日は大田区。

大田区・・・・・、白洋舎かな?

大田区といえば白洋舎の本社があるところですから、染み抜きに関してかなあと思っていると、半分当たりで半分はずれ。
染み抜きの話でしたが、白洋舎ではなく、不入流(”いらずりゅう”と読みます)でした。

この不入流、クリーニング業界ではかなり有名でして、染み抜きの学校というか組織というかそういった団体なんです。
全国に会員さんはいますね。
クリーニング業界には染み抜きに関してのグループはいくつかありますが、その中でも不入流は仕事が速いと評判なんです。

私も、実際に見たことはなかったので、今回は起きていて良かった。

タモリ倶楽部ですから、他の番組のように素人向けに作るはずもなく、プロがいつも使っている言葉を当たり前に話していくので、私にとってはとても面白いものでした。

段位のようなものがありまして、技術の習得に応じて位が与えられる仕組みなんだそうで。
これも面白いですね。

番組を見ていると、確かに早い。
友達が言っていた意味が分かります。
まさかねえ、東京にあるとは思いもしませんでしたけど・・・。

日曜の展示会で、タモリ倶楽部見た?ときかれたのが、業界紙の記者さん。
残念ながら同業者の中には見たという人はいませんでしたね。

最近、染み抜きが注目を集めているようです。
しばらくテレビ欄を一生懸命見ておかないと見逃しちゃったりするかもしれないなあ。
取り上げられ方など、なるべく見ておきたいなあと思っています。

テレビなどでのクリーニングの情報、お気づきになられましたらご一報ください。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (2)

2009年03月08日

柔道大会から展示会へ。

今日は忙しかった一日でした。
衣替えの前の最後の展示会があった日なので、どうしても展示会へは顔を出したい。
でも、その前に一つ用事があったんです。

長男の柔道の試合があったんですね。

うちの長男、昨年から柔道を習い始めまして、何とか試合に出られるようになりました。
こりゃ家族総出で見に行かなければならないだろう、ということで、朝から多摩市の武道館へ出掛けます。
どうやら一日試合らしいので、途中抜けて展示会へ行くことになりそうです。

9時前に会場に着くと、すでにものすごい人が。
近隣の柔道部が集まっているようですが、それにしてもすごい人数です。
うちの長男が通っているところは少ないんだけどなあ。

みると、どこも警察署がらみのようなんですね。
警察署の柔道って強いイメージがあります。
大丈夫なんかいな?

1時間ほどして開会式が始まりました。

嫁さんの話を聞くと、前回に比べて来賓の挨拶がやたら長かったとのこと。
見ている私も、このだるさ、学生のとき以来だなあなどと思ったほどでしたし。
並んでいる子供たちも小さい子から次第にだれていきます。
開会式が終わって試合が始まる頃には、うちの長男はすでにあくびをしていて集中力が切れていましたね。

あかん、これはだめかも。

予感的中。

小学一年生とはいえ、強い子はものすごく強いんです。
試合が始まってから投げるまでが早い早い。
何の躊躇もなく、投げていきます。

うちの子はどうなのかな?とおもっていると、とうとう順番が回ってきました。
いざ試合開始。
最初の気合は十分です。
相手と組んで・・・・・、あれ?なんだかへにゃへにゃしてるぞ?
勝てそうな雰囲気なのに、投げようとも技を決めようとする節が見られない。
なんだか中途半端だなあ。
そのうち、相手の子に倒されて技あり取られて負けてしまいました。

嫁さんに聞くと、こんなにへにゃへにゃしていたのは初めてとの事。
みんなが見に来ていて緊張したのかしら?

どちらにせよ、個人戦の出番が終わったので、私は展示会へ向かいます。

毎年この時期に行われる、神奈川の展示会です。
横浜インター近くなので、ここから一時間ほどかかるかな。
と会場を出るなり携帯がなります。
友達からの電話で、早くこいとのお達しが。
会場はあまり大きくないので、見て周るのも限界があるんですね。
展示会では話をするのも目的なので、早く着てくれということなんです。

12時ごろ到着。

今年の展示会はどうかな?と思っていると、わりと盛況のようでした。
数年間へは土日の二日開催だったのですが、今は日曜の一日開催、しかも開催時間は午後3時までとかなり短いんです。
限られているせいなのか、人が割りと来ていたのは収穫だったんではないでしょうか。

会場へ付くなり、友達と合流。
少し話していると、業界紙の記者さんにあったので、そこで話し込みました。
そこで話し込んでいると、今度はまた別の友達が乱入。
会場を見る暇なく二時間ほど経過し、みんなが帰った後に一人展示会を回ります。

展示会場では目新しいものはさほどなく、昨年の東京での大きい展示会で気になったものがあったのでメーカーさんと少し話をしたくらいでした。
あの時点では、説明できなかったというものが今回はかなり詳しく説明を受けられたのが収穫でしたかねえ。
でも、実際に導入するにはもう少し様子を見なければいけないですかね。

このメーカーの方、非常に努力家なので、最近展示会で会うのが楽しみな人なんです。
色々な提案をしてきてくれるので、こちらもその提案を聞くことが出来るように、常に勉強をしなければという気にさせてくれます。

会場をぐるりと回った印象は、やはり景気の悪さを気にしているような感じを受けましたね。
クリーニング屋さんは春先に品物が一気に出始める業種ですから、春に向けて品物が出てくるのか?皆さん不安なようです。

ただ、ほとんどの方が不景気な話をしたがりませんでした。
気持ちが落ち込むからなのか、楽観的に行こうというのが見えていましたね。

展示会も見終わり、次はまた柔道の大会へ逆戻りです。
時間は3時。
会場へ着くころにはもう終わっているかもしれませんけど念のため寄ってみます。

会場へつくとまだ車が沢山止まっているので、やっているなと確信。
入ってみたら団体戦の決勝をやっていました。

やはり決勝へ行くようなところはすごいですね。
ちゃんとした柔道だ。
うちの子も、後何年したらこうなるんだろうなあと思います。

結局、家に帰ってきたのは5時過ぎ。
みんなぐったりです。

展示会や何かのイベントに行くと必ず帰って来てから頭が痛くなるんです。
案の定、今日ははしごをしたせいもあって、頭が痛い。
風邪の菌でももらってくるんですかねえ。

昔ならこれくらいの一日へでもなかったんだけどなあ。
こんなところで年を感じてしまいます。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2009年03月07日

防虫と防カビ。

コメントからご質問をいただきました。

『冬物の収納の時期が近くなってきました。そこで防虫と防カビの方法について様々な情報がありよくわかりません。
ある情報には虫よりカビのほうが恐ろしく、両方に良くない湿気を下げるためにクローゼットの換気をちょくちょくしたほうが良いとありましたが、そんなにたびた開け閉めしたら防虫効果が抜けてしまうのではないかと思ってしまいます。

今、クローゼットには普段着る服と、いつか着るだろうと思っている服(クリーニング済み)とを収納場所の関係もあり一緒に収納しています。
仮にその中の服のどれかが虫食いにあった場合、他の服はどのような対処をしたら良いでしょうか?クリーニングに出せば安全だと思いますが、クローゼットの中のものすべてを出すとなると料金的に結構かかってしまいます。』

基本的なおさらいをします。

防虫剤とは、コイガやヒメカツオブシムシという虫により、衣類が食べられてしまうのを防ぐために使うものです。
先日、某クリーニング屋さんのブログで、防虫剤は殺虫剤ですから・・・というくだりがありましたが、ちょっと違いますね。
防虫剤は虫を殺しているんではなく、忌避剤といいまして、虫の嫌な成分を出して近寄らせないようにしているんです。
なので、中には奇特な虫もいまして、稀に防虫剤をへともしない虫が出てきてしまいます。

次に防カビですが、こちらは除湿剤が主ですね。
カビの発生には条件があります。
湿気・気温・栄養の三つがそろうとカビが生えてきてしまいます。
逆に言うと、このうちの一つを取り除いてしまえば生えづらくなるということなんですね。
ですから、除湿剤で湿気を抜いてしまおうということなんです。

ご質問を一つ一つ答えていきましょうね。

まず、虫よりカビのほうが恐ろしいかというと、どうなんでしょうね。
片方は穴が開いてしまいますし、もう片方はカビが生える。
穴は修理しなければいけなくなるし、また修理代も馬鹿にならず、修理の後が目立つケースもあります。
片やカビは、洗うと落ちてしまいますが、根本的に残るケースがあるので、時間がたつとまた生えてくることもあるんです。
また、カビが生えた箇所は生地が弱くなっていたり、色が抜けていたりすることもあるんです。

虫食いに比べ、カビのほうが経験はあるんじゃないでしょうか。
どこの家庭でもエアコンはあるし、住宅が良くなったので密閉度が増し、湿気がこもりやすい。
そういう意味では、カビのほうが経験しやすいんじゃないかなあと思うんです。

ただ、なってしまえばどちらも厄介なので、どちらのほうが怖いというようなことはないと思いますよ。

次に、湿気を取るために頻繁に開け閉めすると、防虫効果が逃げてしまうのではないか?との事。
これは正解です。

防虫剤は、空気より重いので、下にたまる傾向があります。
先ほども書きましたが、忌避剤ですので、理想はクローゼット全体に満遍なくいきわたっているのが望ましい。
一度しまったら、開けないでおくと防虫剤の効果がクローゼットにこもってくれるので、もし虫が来たとしても効果が出るんです。
ところが、開け閉めすると、その都度防虫剤が流れて外に出てしまう。
これでは、効果が期待できませんよね。

湿気を取り除くために開け閉めするよりは、クローゼットの中に除湿剤を入れておくほうが効果的だと思います。
冬物をしまう際に、防虫剤を入れ、除湿剤をセットし、なるべく次のシーズンまで開けないで置くのがベストですね。
防虫剤は空気より重いので、上のほうにおいてくださいね。
下のほうにおいても意味はありません。

ただ、ご質問を頂いた方のように、普段着ているものとしまうものとが一緒というケースも多いのも事実。
実現するのは難しいかもしれません。
日本の住環境が変わり、昔のようにタンスで衣類を管理することがなくなってきています。

そういう意味では、タンスでの管理は実に合理的でした。
棚ごとに分けてしまうことが出来、たたんだ衣類の上に防虫剤を置くのも理想的。
難点は、畳んでしまっているので、次のシーズンに一度アイロンをかけなければならないこと。
それで昔は春が近づくと、クリーニング屋さんにアイロンがけのご依頼が殺到したんです。

実は虫は何でも食べるわけではありません。
虫に食われやすい素材というものが存在します。
ですから、虫に食われやすい物から重点的に管理するという手もあると思うのです。

虫も人間と同じでやわらかいものが好み。
ですから、カシミヤやアンゴラなどの製品を好みます。
あと起毛してあるような素材も好きですね。
また、味が付いているほうが好きですから、同じ製品でも汚れているものの方が食われやすいのです。
これらの衣類を別に分け、しまうときだけ、分けてボックスにたたんで入れておくというのはいかがでしょうか。
防虫剤の効果も出やすいですし、分けて仕舞う事で次のシーズンまで開けることはない。
虫や湿気が入る可能性がぐんと減ります。

虫も湿気もただ入ってくるわけではないんですね。

虫は人が連れてきてしまうんです。
歩いていて、衣類について家に入ってきてしまう。
それが、やわらかい繊維についてしまうんですね。

また、湿気は着た服をそのまましまうとこもりやすくなります。
人間の汗で意外と服は湿気ているもの。
クローゼットにしまう前に、ハンガーにかけて少し干すといいですね。

ただ、湿気はこれ以外にも住環境が深く関係します。
昔田んぼだったところに建てられたとか、構造上湿気やすいとか、そういう事もあるので、その都度状況に応じて対策を取っていくのが望ましいですね。
いまは、除湿機も高性能になって安くなっていますから、購入を考えるのもいいと思います。

最後に、虫くいの被害にあったとき、他の衣類の対策は?との事ですが、クリーニングするよりもまず確認が大事。

他に食われている服がないか確認をし、次にやることは洗っていない衣類をクリーニングすること。
一度しか着ていないから、と洗わないでしまってある衣類は、虫の格好の的です。
きれいにしておかないと次の被害が出てしまいます。

穴が空くまでは行かず、表面が食べられているとき、クリーニングすることで弱った箇所に穴があくこともあります。
これも虫の被害ですから、びっくりしないように覚えておいてください。

ご質問を頂いた方はおそらく虫を洗い流してしまえば、とお考えになったのかもしれませんね。
でもそれよりも、穴の確認、汚れている衣類のクリーニング、食われそうなものを別に分けるなどするほうがいいかなと思います。
そして、防虫剤をしっかりと使う。
先ほども書きましたが、効果が逃げないように、なるべく上のほうにおいて、開け閉めは少なくするほうがいいですね。

衣類のしまい方の説明をしているサイトは沢山出てきましたが、その理由をきちんと説明しているところは意外と少ないと思います。
おそらく、どこかに書いてあった内容をそのまま写しているのだと思うのですが、住環境ってさまざまじゃないですか。
すると、紋切り型で収まるというわけではないと思うんです。

防虫も防カビも原因があるわけですから、それを的確に知り、対策を取るのが一番なのです。
色々なサイトを拝見しますが、もう少し説明するとお客様も分かりやすいだろうなあといつも思うんですよね。

これから暖かくなると、衣替えがまっています。
ホームセンターなどにも、年々便利な物が出てきていますから、一度チェックに行くといいかもしれません。
カビと虫食いを防いで次のシーズンもご機嫌に着られるようにしたいですね。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2009年03月05日

JAPAN SHOP へ行って着ました。

毎年恒例のJAPAN SHOPへ行ってきました。

実は来週だと思い込んでいたんですよ。
今週末、神奈川のほうでクリーニング屋さんの展示会があり、その後にあると思い込んでいたんです。
で、今週末から来週にかけて忙しくなるなあと思っていたんですね。

そして、火曜日の夜。

テレビ東京を見ていると、CMにはいりましてなんとJAPAN SHOPのCMなんです。
しかも、今日から開催中と出ている・・・・。

正直あせりました。(笑)

木曜日出掛ける為には水曜日に仕事を片付けなければいけない。
自分ひとりだけやればいいというわけにはいかないので、当然家族にも出掛ける旨はなさなきゃいけない。

水曜、頑張りましたー。

何とか木曜日午前中ちょっと片付ければ済むまで仕事を進ませ、お昼前に東京ビッグサイトへ到着。

いつもならJAPAN SHOPから見て周るのですが、ちょうどお昼なので、IC CARD WORLD から見て周ることにしたんです。

今回の目玉は、おサイフケータイでおなじみの、FeliCaという非接触型の技術。
かざすだけで読み取ってくれるという技術ですね。
これがまた進化しまして、お買い物だけではなく、会員登録などにも応用されていました。
他には、宣伝用に複数の液晶モニターに動画を配信させる技術など、面白いものもありましたね。

そのお隣、ライティングフェアは、LEDライト真っ盛り。

色々なLEDライトが出ていまして、また新しい使い方など提案されていました。
面白いのは以前は会場が何気に暑かったんです。
ところが、LEDがここまで増えてくると明るいのにあまり暑くはないんですね。
明るいのに暑くない、クリーニング屋さんにぴったりのライトのような気がします。

いよいよここからJAPAN SHOPに入っていきます。

足を踏み入れてすぐ感じたのは、去年に比べなんとなく暗いかなあといった印象。
ここにも景気の波が押し寄せているんでしょうか。
派手さが消えていましたね。

でも、その中でも面白いものはいくつかありまして、色々とお話を聞くことが出来ました。
残念ながら導入することは難しいものも沢山ありましたが、知っていればいつか使える日が来るかもしれない。

そういえば、エコをテーマにした出展も目を引きました。

ダンボールを切り取って看板にしたり、木材を使って看板にしたり。

Tシャツなど衣類に、インクジェットで印刷する機械なんてのもありましたね。
色落ちしないのかな?と思っていると、熱で圧着させている様子。
普段の家庭用の洗濯なら大丈夫とのことです。

この機械が普通に出回ると、自分がデザインしたものを印刷したり、すぐ作ることが出来るので、安くしかも早く仕上がるようになります。

今回私の心がものすごくぐらついたのが、灰皿。
ただの灰皿じゃあないんです。

なんと、ユーカリの木で出来た灰皿。
木工製品なんですよ。

どこに惹かれたかといいますと、これまたすごいのです800度の温度に耐えられるんですって、ユーカリの木は。
だから、ユーカリの木で作った灰皿は、タバコの火を落としても焼けないらしいんです。

これ聞いてもう欲しくて欲しくてねえ。(笑)
だって木工製品の灰皿ですよ。
今、うちでタバコを吸うのは、母の姉だけなので家では使いませんが、タバコを吸う人が来たときに、木工製品の灰皿出したらびっくりすると思いませんか?
もう、その驚く姿が見れるかも、と思ったらワクワクしちゃいましてね。

買おう・・・・と思ったんです。

しっかり忘れてしまいました。(爆)
非常に残念だ。

クリーニングとは直接関係はありませんが、こうして他業種の展示会を見ると本当に面白いものです。
今回見たものが、今年いつの間にやら普通に使っている技術になっているはず、そう思うと今から楽しみですね。

来年も是非行きたいと思います。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0)

2009年03月04日

冬物を出すタイミングは?

3月に入ってからにわかに春を待っているような気がします。

テレビを見てももう春が着たかのような扱いをしていたり、ネットを見ていても、クリーニング屋さんのブログでは春の衣替えを意識した書き込みが増えてきました。
昨晩のテレビショッピングでも、衣替えに向けた洗剤の販売などをやっています。

これを見ても、春が来ているんだなあと思うんです。

実際、配達にお伺いしたときや、お店にご来店くださったお客様から、オーバーやコートのクリーニングについて質問を受けるときがあります。

もうそろそろ洗ってもいいかしらって。

確かに3月に入りましたけど、まだちょっと早いんですね。
昨日も雪が舞っていましたし、まだこれから寒い日が来ると思います。
もう少し待っていただく方がいいと思うんですね。

では、いつごろが目安かというと、やはり桜が咲くころでしょうか。
この頃には暖かい日が体感できるほど増えてきます。
また、寒い日があったとしても、桜が咲いている時期に厚手のオーバーやコートを着るのはさすがに恥ずかしくなってくるんです。

そういう意味では感覚的にも分かりやすいと思いますよ。

冬物のクリーニングをまとめて出したいという人も居られると思います。
忙しい人もいますので、絶対とは言いませんが、出来るなら脱いだ順にクリーニングしていくほうがいいと思います。
もう着ない衣類を取っておいてもあまりいいことはありませんから。

着ないのなら洗ってしまう、これが正解です。

また、本当にここ数年非常に増えているのですが、脱いだらそのまま放って置いて、次ぎ着る時に洗うというのは間違いです。
着る前に洗うのが正しいと思っている人が沢山いらっしゃいます
これは、是非やめていただきたい。

こういう風にする人に聞いてみると、皆さん同じことをおっしゃるんですが、クリーニングから返ってきて、次のシーズンまでしまっておくと、しわになっている事があるので、着る前にクリーニングすればしわがない状態で着れるから良いというんです。

確かにしわに関してはそうかもしれませんけど、汚れの面から言うとおかしいです。

しわは仕舞い方で十分予防できます。
また、昔は畳んでしまって置いて、着る前にアイロンをクリーニング屋さんにかけてもらっていました。
そういう使い方もあるので、しわが気になる方は是非ご利用してみてくださいね。

衣替えのこと、まだ早いですけど、少しだけ意識しているとこの後スムーズに衣替えできると思います。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (2)

2009年03月03日

以心伝心。

たまにですが、同じ事考えてたのね、と思う瞬間があります。
良くあるのは、お客様へ連絡をしたとき。
電話しようと思っていたところなの、なんてお話を伺うと、こちらも同じように思っていたところなので不思議なものを感じます。

ここ数日、ホームページの変更を考えていました。
といってもリニューアルというほどではなく、二年ほどトップページを放置していたので、その修正です。

仕事がひと段落が着いたので、ここを管理してもらっている友達に電話をしました。
すると、なんと、こちらへ向かっているというではないですか。
ちょうどうちへ来るつもりで、府中国立インター降りてすぐの吉野家で食事をしてからいく予定だったというんです。

うちへ来るのなんて本当に珍しいことなんですよ。
年に一回あるかなあ。
まさか、それと私の電話が重なるなんて。

そういえば、以前車の修理についてディーラーをやっている友達に電話をしたら、うちのお店に来ていて父と母と話をしていたなんてことがありました。
私は二階で電話をしていたのでまさか来店しているとは気づかなかったんです。
あの時もびっくりしたなあ。

友達が着てしばらくいろいろな話をしていました。
こちらが考えていることを敏感に感じ取ってくれるので、説明も軽くすれば伝わってくれるのでいつも助かります。
彼にこれを勉強したほうがいいよといわれて読んだ本の効果もあるんでしょうね。

向こうの方もこちらになにやら話しがあったらしく、いろいろと話をしていきました。

その後、ここ最近のクリーニング業界の話を聞いて、お互い不思議に思っているところなど話をしていたのですが、考えていることは一緒ですね。
おかしいなあと思うことがあり、私だけでなく他の人も思うということはやっぱりそこはおかしいんだろうなあと思います。
みんな今が厳しいので色々と考えていると思うのですが、ちょっと今の方向性はクリーニングを根底からおかしくしているんではないか、そう感じるんですね。

技術は技術でも小手先の技術でどうにかしようとしているような印象を受けます。
本当はもっと根っこのところに問題があると思うんですけどね。
お客様のほうがそれを敏感に感じ取っていると思います。

変えるころには雪がちらほら待っていましたが、大丈夫だったのかなあ。
ニュースとは違い、積もるような感じじゃあなかったんだけど。
また遊びに来てくださいね。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2009年03月02日

クリーニング関係のブログが増えてきました。

ここ最近、クリーニング関係のブログが増えてきているようです。
私がブログを始めた数年前は、クリーニング屋さんもブログを書いている人が多かったんです。
でも、忙しかったり、何らかの事情が発生したりで、ひとりまたひとりと書かなくなってしまったんですよね。
それが、また書き出してくれたというのは非常にうれしいと思っています。

ここの管理をしてもらっている業界紙の社長さんもまた書き始めたようです。
また、神奈川の友達ももう一月以上毎日書いてくれています。

ブログを書く理由は色々あると思うんですよね。

日記として書く人。
技術の宣伝用として書く人。

実はこの宣伝用は非常に多い。
特に、染み抜き前と染み抜き後の写真を貼って比べられるようにしているところは結構見ます。
でも、これを続けるのって実は難しいんですね。
思っているよりも手間がかかるので、よほど意識を高く保っていないとなかなか続けられないんです。
ですから、中途半端にやめてしまう人が結構多いパターンですね。

中には、クリーニング業者向けに書いているといった方も見受けられます。
これは、おそらく業界の技術の向上を願っているんではないかなあと思うんです。
自分が研究した成果を惜しみもなく公開してくれていたり、技術的な提案をしたり、かなり内容の濃いことを書いてくれていたりします。

私が書いている理由は、お客様への情報発信が主です。
たまにクリーニング業者向けに書くこともありますが、基本はお客様向け。

洗濯やクリーニングってまだまだお客様にご理解いただけないことが沢山あります。
また、ちょっと知っていただくだけで、きれいに洗えたり、上手にクリーニング屋さんを利用できたりといったことも多いのでなるべく伝えようと思って書いています。

また、府中、中河原、その周辺地域の話など、なるべく伝えたいというのもあります。
自分たちが住んでいる町のいいこと、知りたいと思いますもの。

クリーニング屋さんのブログが増えることはとってもいいことだと思うんです。
クリーニングって本来、お客様と情報を共有していったほうがいいと思うんです。
ブログを通して、クリーニング業者の方が、いろいろと発信をされることで、きっと変わってくると思うんですよね。

ここも4年を過ぎました。

もし、このままクリーニング屋さんのブログが増えていき、お客様へ適切な情報を発信されて行ってくれるなら、ここの役目も終わりを迎えているのかなあと思っています。
次のステップを考えているということもあるんですけどね。

先の話はまだ分かりませんが、そんなことを考えていたりします。
クリーニング関係のブログを書いている皆様、ぜひ色々なことを伝えていってください。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2009年02月28日

正反対の仕事。

昨晩、テレビを見ているとダメージジーンズの作り方なるものを放送していたんですね。

ダメージジーンズ、ここ最近クリーニングにも出てきております。
最初見たときはびっくりしましてね。
痛んでいる、と。
で、それが意図的につけられたものなのか、本当に痛んでいるのか、最初のころは微妙な製品が多かったんです。
今では、意図的にダメージを与えられているものは分かります。

で、見ていて、やっぱりこっちはびくびくするんですよ。
だって、本当にジーンズをいためているんですから。

私たちの仕事は、汚れを落とし、なるべく状態を維持するのが仕事です。
傷みやすい商品も、気を使いながら仕事をしています。
しかし、今テレビでやっているのは、ジーンズを痛めつけている・・・。

やすりでこすってみたり、引っかいて穴を開けてみたり。
それやったらそうなるでしょう?ってなことを思う存分やっています。

極めつけは、ストーンウォッシュといって、軽石と一緒にジーンズを洗い、色を褪せさせているんです。

私たちの仕事とまるで正反対。

そんな痛んでいるダメージジーンズでも、私たちが洗うときは、それ以上痛まないように気をつけながら洗うんですからそれもまた不思議なものです。

最近はテレビで製造工程を見せてくれるので、非常に勉強になります。

投稿者 boribori : 17:19 | コメント (2)

2009年02月27日

中央線沿線、渋滞すごかったです。

今朝は朝から雨・・・・・、雪でした。
午前中配達へ出ていましてね。

西国分寺のお客様のところへ着くころにはしっかりとした雪になっていました。
ただ、積もらないのがせめてもの救いといった感じです。

ところが、今日は朝から妙に車が混んでいたんですね。
車が多いんだろうなあ、位に考えていたんです。

お客様の家に到着。
呼び鈴を鳴らすも、不在のようでしたので、時間を変えてお伺いしようと次のお客様のところへ行くことにしました。

すでにいつもより10分ほど遅れていたんですね。

ここからが大変。
武蔵小金井の駅前にある産婦人科さんへ白衣の集配があるのです。
いつもなら10分弱で着くところが、今日はいつまでたっても車が動かない。
気がつくとすでに30分ほど経過しています。
どうも私が進みたい方向で混んでいるみたい・・・。

我慢し続けてようやく到着したと思ったら、とてもじゃないけど車を止められる状況じゃあないんです。
車が多すぎて。
見ると、先で工事をしていて斜線を規制している・・・。

雪で車が多いところに、工事の渋滞が重なったんでしょう。

仕方なく、ここも後回しにして、先に他を周ることにしました。
すでに、40分ほど遅れています。

次に向かったのが、やはり中央線沿線の武蔵境の駅前にいるお客様。
やはり、踏み切りに向かう道路はどこも混んでいて話になりません。
でも、こちらは、マンションなので何とか駐車は出来そうな感じです。
ようやく、配達終了。

ここからは混んではいましたが調子よく配達に回ることが出来ました。
そして、残したところを周ろうとすると、やっぱり混んでいるんですよね。
でも、先ほどに比べれば幾分楽になっているので、無事に集配も終了。

久しぶりに、色々想像を膨らませながら配達をしてきました。
こっちの方が空いているかなとか、あそこが混んでいるならここも危険だなとか、一昔前はそういったことを良く考えながら運転していましたね。

今は、車も幾分かは空いているので、そこまで気を使いながら運転する必要ななくなってしまいましたけど。

しかし、東京は雪に弱いですね。
積もるわけじゃないのに、ちょっと降るとこの混みよう。
心なしか、歩いている人も多かったように思います。

でも、その気持ちもわかるんです。
だって、今日の配達、出るのめっちゃうれしかったんですよ。
雪が降っていると聞いたら、外に出たくなりません?
なんとなくウキウキしてしまいます。(笑)

来週の予報でも雪があるようです。
まさか積もるとは思いませんけど、念には念を入れて。
皆さん気をつけましょうね。

投稿者 boribori : 17:29 | コメント (2)

2009年02月26日

形態安定加工の偽装表示。

昨晩、ニュースを見ていると形態安定加工の偽装表示というものがありました。
百貨店で売られていたyシャツに、形態安定がしてあるような表示があったにもかかわらず、実はされていなかったといいもの。
今、回収を進めているようです。

気になり、ネットで少し調べてみると、どうも悪意があってやったというわけではないような印象を受けます。
詳しくは出ていませんが、加工忘れと言うような表現を使っているところがいくつかあるので、おそらくそういう類のミスだったのではないでしょうか。

形態安定加工のYシャツを着る人は、洗ったあとのしわの少なさを求めていると思うんですよね。
ですから、洗ったときにしわが伸びていないのを見るときっとびっくりしたと思います。

形態安定加工・・・・、この加工が出始めたとき、最初は形状記憶加工と呼ばれていたんです。
しかし、形状記憶とはちょっと違うし、加工が永久的なものではないので誤解を受ける恐れがあるため、形態安定に落ち着いた記憶があります。

出た当初はそれなりに問題が多発しましてね。

加工剤に発がん性のあるものが使われている商品があったり、加工自体に問題があったり。
今は綿100%でも加工が出来るようですが、最初は綿とポリエステルの混紡品しか出来なくて。
形態安定加工のシャツを着ると、汗を吸わないとよく言われたものでした。

また、クリーニングに出すと加工が取れてしまうなどの問題も発生。
最初は注意して分けて洗っていたんです。

ところが、お預かりするときにお客様にお話をすると、実は形態安定加工が邪魔なという人も結構いたんです。
当時は流行でどこへ行っても普通のシャツは売っておらず、仕方なく形態安定加工のシャツを買っているといたお客様も沢山いらっしゃいました。
そういったお客様にとっては、加工が取れようがそんなものは関係ないことのようです。

ずいぶん、形態安定加工については勉強しました。

形態安定加工の商品は、先にも書きましたが永久的な加工ではないので、いつかは加工がとれ、しわが取れなくなります。
少しでも長く、形態安定加工の効果を持続するために、家庭で注意することは一つ。

なるべくしわをつけないようにすること。

これは洗うときの注意ですが、脱水で絞り過ぎないように注意するといいんですね。
脱水時のしわが強力すぎるんです。

ポイントとして、脱水は15秒ほどでとめてしまい、そのまま干すといいですね。
この状態ですと、出したときは水が滴っていると思います。
そこをぐっとこらえて干していただくと、しわがきれいに伸びてくれます。

形態安定加工の寿命は、商品にもよりますが早いもので10回ほどの洗濯で取れるものがあります。
長くても20回ほど。
それ以降は、普通のシャツと同じになりますから、アイロンをかけるかクリーニング屋さんに出していただくといいでしょう。

皆さんのお宅にも形態安定加工のシャツがあると思います。
いつまでも加工があるものではないという事を覚えておいて頂き、新品に近いシャツはなるべくしわが付かないような洗濯を心がけて見てはいかがでしょうか。

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0)

2009年02月24日

負けず嫌い

改めてクリーニング屋さんって、なんだかんだ言っても職人なんだなあと思うことがしばしばあります。
技術職なので当たり前といっちゃあ当たり前なのですが、意外とクリーニング屋さんってそうは思っていない人が多いのです。

職人よりも、経営者を好むような気がしますね。

でも、実際は洗いもするし染み抜きもするし、仕上げもする。
立派な職人なわけです。

つまり、負けず嫌いなんですね。(笑)

自分の腕が優れていると思うし、他のクリーニング屋さんよりもいい仕事をしていると思っている。
なので、所々負けず嫌いが顔を出してきます。

染み抜きで有名な友達がいますが、普段彼と話をしているととても勉強家なんですね。
アンテナを広く張っていて、なんでも吸収しようとしている。
でも、そんな彼でもふとした事で負けず嫌いが出てきたりするんです。

ずーっと前に、今までは取れないと言われてきた特殊な染み抜きの染み抜き方法を教えてもらったことがありました。
クリーニング屋さんでは分からないことなのですが、そのシミが付く業界では経験上分かっているという技術。
ものすごく面白い話だったので、染み抜きが得意な友達に話したんです。
するとですね、興味を持つかと思いきや、突然不機嫌になり、そんなものは関係ないと言い出します。

最初は、この行動が不思議だったんですが、今ならなんとなく分かるんですよ。

彼以外でも、みんなどこかそういう意識がありますから、クリーニング業界、実は派閥のようなものが多くあるんです。
私はそれが業界がまとまりきれないネックになっていると思うんですね。

業界がまとまる時、クリーニングに著しい危機が迫っているときなどといえばいいですかね。
大げさですが、今のクリーニング不振などは危機と言ってもいいほど影響を及ぼし始めています。
本来なら業界で取り組んでもよさそうな話なのですが、ここで余計な考えが出てくるようです。

どこかで、クリーニング業を心配している人はいて、こうしたほうがいいんじゃないか、もっと良くして行こうじゃないかと言い出すんです。
ところが、そういう話が出ると大抵、そこかしこからこんな言葉が出てきます。

お前は誰だ?
何でお前が言い出すんだ?
誰が言い出したんだ?

これじゃあ、話は先に進まない。
問題は誰が言い出したとかそういうことではないんですけどね。
おそらくみんな問題の本質は分かっているはずなんですが、職人気質なところが邪魔をしているように思うんです。

技術職だから、どうしても優劣をそこにもって行ってしまうのは分かるんですけどね。
負けず嫌いの気持ちは必要です。
意志の強さがいい影響を与えるのは周知の事実。
でも、それも時と場合によりにけり、ですね。

いつか冷静にみんなで話をすることが出来れば、いろいろな問題に立ち向かっていけると思うんだけどなあ。
そんな時期が来るような予感がするんだけど、微妙な感じなんですよね。

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (0)

2009年02月23日

今年は展示会が少ないようです。

毎年、この時期になると展示会が開かれます。
年に一度の大きな展示会は冬ですが、年があけてからも小さいながらも各地で展示会が開かれていたんです。

と・こ・ろ・が。

いつもならそろそろやるはずの展示会が開かれない。
おかしいなあと思い、出入りの資材商さんに聞くと、なんと今年は中止になったらしい。

うーん、厳しいんだろうなあ。
展示会って、メーカーさんからすると大変なんですよね。
会場の手配や機械の搬入だけでなく、色々とやらなければならないことが沢山ある。
しかも、昔ならある程度機械も売れたんでしょうが、今はなかなか売れないときたもんだ・・・。

それでも、私たち業者側からすると、機械や洗剤など見るついでにメーカーさんと話が出来たり、他の同業者と情報交換できたり、色々メリットがあるものなんですね。

やっぱり、毎年少しずつですが情報って変わってきているんですよね。
特に、お客様絡みの話は、毎年少しずつ変わってきています。
消費者の趣向の変化とても言いましょうか、まだ経験していないその変化をいち早く聞いておくって、とても重要なんです。
だって、いつか必ず私たちもその変化に触れる事があるんですから。

うちがいつも行っている展示会は今年は残すところ後一つ。

そこも数年前から二日開催していたのが一日開催となり、しかも開催時間がものすごく短くなってしまっています。

今まで入ってきている話があまりよくないですから、良い話は期待できないかもしれませんけど、少しでも多く話を聞けたらいいなあと思っています。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0)

2009年02月20日

タイミング

まだ振り込め詐欺の被害が出ているようで、警察署に登録してあるメールより、被害が出るとメールがやってきます。

先日、お隣のセブンイレブンさんの前に警察官が立っているのを発見。
何で警察官を見るとどきどきするんでしょうね。
別に悪いことをしている訳じゃないんですが、なんとなく居心地が悪い。(笑)

どきどきするから余計ちらちら見てしまうのですが、また振り込め詐欺の防止に立っているんだなあと思ったんです。
でも、以前もやっていたのをぱたりとやめて、何でまたこの時期に?と思っているとニュースでこんなことを言ってたんですね。

今日は年金の支給日なので、振り込め詐欺の被害が出やすい。
だから配置している、と。

なるほど、そういう見方があるんだなあと感心しました。
そりゃ、詐欺グループも闇雲に狙っているわけじゃないんでしょう。
お金がある時期、節目節目などを狙って電話をかけてくるに違いがない。

その後、数日にわたり、ATMにいたり、時にはATMの中に入っているときもあったり、警護は続いていたんです。

このタイミングというか時期って、何にもであるものなんですね。
たとえば、チラシ。

チラシは闇雲に打っても効果は出ません。
安けりゃお客様がやってくるとは限らないし、お店側とするとなるべく効果が出るときにチラシを打ちたいと思うんです。

気にしてね、新聞の折込を見ていると見えてくるものがあるんです。
そう、給料日の後の土日はチラシ多いんですよ。

各家庭にお金が入り、お仕事もお休みで買い物しやすい日に狙ってチラシを打っているというわけです。

最近は特に、チラシの効果も薄くなり、また宣伝広告費にお金をかけ辛くなったので、余計この時期に集中したりします。
ほとんどチラシの入らない日もあるくらいですもんね。

と、この法則から考えると、一番チラシの入りづらい時期というものがあることに気づくでしょう。
そう、給料日前ですね。
25日か月末あたりがほとんどの人の給料日でしょうから、この前後にチラシが動くんです。

次、ちょっと気にしてみてみてくださいね。

これ以外にも、チラシを打つと時はそれなりに理由があります。
特にクリーニング屋さんの場合、何でこの時期に?という時にチラシを打つところもあるようです。
これもよく吟味すると、いい時期にクリーニングすることも可能です。

チラシ、こういう見方で見ると面白いと思います。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2009年02月19日

トラックバックを受け付けない理由。

さぼりさんからコメント欄で指摘を頂きましたが、当ブログはトラックバックを受け付けておりません。

最初はトラックバックを受け付けていたんです。
ところが、だんだんと閲覧数が増えるに従い、適当でないコメントやトラックバックが増えてきました。

最初はそんなものでもつけばうれしいもので、こんなのが増えるという事は検索で引っかかっているんだな、位に思っていたんです。

ところが、実際はそんなものじゃなかった。

日に日に増えていき、多いときで1日300件を越すコメントやトラックバックが。
最初、手動で全部消して行っていたんですが、そのうち大変になり、アクセス禁止に指定していったんです。

しかし、向こうもそれなりに対策を取ってきます。
禁止にすればすぐ変えてくるので、いたちごっこ。
結局、毎日削除する仕事が増えていく一方だったんですね。

そこで思い切って、トラックバックを受け付けないことにしてみたところ、一定のラインでトラックバックは増えなくなりました。

この処置を取ったときすでに、数百件の投稿をしていたので一件一件手動で禁止にすることが出来ず、それまでのものにはトラックバックが受けられるようになっています。

現在、多くても一日50件ほどになりいくらか楽になりました。

ここを読んでくださる方の中には、トラックバックをして書いてみたいという方も居られましょう。
大変ご迷惑をおかけしておりますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

ここもね、気づかないうちに沢山の方に来ていただいておりまして、累計アクセスが100万をとうに超えております。
正直、自分でもびっくり。
そりゃ、変なのも増えますよね。
数にびびらず、いつもどおりこれから書いていきますので、みなさんよろしく願いいたします。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2009年02月18日

何でそんなことを説明するの?

先日、逆汚染の話が出ましたが、ちょうどつい数日前に逆汚染の話を同業者と話をしていたんです。
しかし、思わぬ食い違いからおかしな方向へと話が転がりまして・・・。

この方、元は機械屋さんで、クリーニング屋さんに転身したと言う方。
映画見に行った方とは別の方なので間違えないでくださいね。(笑)
機械屋さんからクリーニング屋さんって言うお友達、私意外と多いなあ。

お客様への説明の話をしていたところで、逆汚染の説明をうちはしてますよ、よそで洗ったものは逆汚染がひどいので、というと、何でそんなことを言うの?といいます。
逆汚染はクリーニング屋さんのマイナスイメージだからいわないというんです。

それっておかしくないですか?

もし、このひどい逆汚染というものが、どうやっても出てしまうというなら話は別ですが、通常ある話ではない。
逆に言うと、逆汚染をしているということは、クリーニングの工程に問題がある、ということの証になります。

つまり、クリーニング屋さんを選ぶときのポイントの一つになりえるんです。

ただでさえクリーニング屋さんは消費者にとって、どこがいいか判断できない業種。
しかも、最近は良いクリーニング、悪いクリーニングが分からないといったお客様が非常に増えているんです。

うちでは、お客様にいろいろ知っていただきたいと思い、その都度説明をさせていただいております。
その説明を初めて聞くお客様は皆さんたいそうびっくりされるんです。

初めて知ったって。
そして、同時に、今まで漠然としていたクリーニングの不満の理由が分かり、次に選ぶときの参考になるとおっしゃってくれるんです。

そして皆さん口々に言うのは、クリーニング屋さんでこんな説明を聞いたことがない、とおっしゃいます。

今回は逆汚染の話を例にとって話しましたが、きちんと説明できない人にとっては、マイナスイメージでしかないのかもしれない。
でも、きちんと説明できればマイナスイメージどころか、お客様にも有益な情報となり、クリーニングを知ってもらうチャンスとなります。

クリーニングって今ものすごく重要なところへ来ていると思うんです。
洗濯やクリーニングそのものを知らない人が増えてきていること。
どうしてこうなったかというと、プロがきちんと説明をしてこなかったから。

お客様に話しかけると、お客様は嫌がるからなるべく話はしないとか、聞かれたことだけ答えればいいとか、その延長で説明を省いていったんですね。
確かに、話したくもない人に世間話はしちゃいけないと思います。
でも、クリーニングのことに関することは、絶対しなければならないんです。

だって、皆さんに知ってもらうことたくさんあるじゃないですか。

これが私たちが材料を仕入れ、生産し、売っている物ならお客様の説明というよりは自社の生産の質を上げればいいと思うんです。
しかし、クリーニングは、委託業、つまり、お客様の品物をお預かりして洗うのが仕事なわけです。
特に今は新品がよく出来ていますから、その後の変化に驚いてしまう人も多くなっています。

それらの特性を伝えないと、お互い困るじゃないですか。

お客様への説明は、長く着用していただくため、お互い気持ちよく仕事をするためにも必要だと私は思います。
目先の表面を取り繕うとするがために、説明しないなんて言語道断です。
それは絶対間違っている。

私が説明をして、こんなクリーニング屋さん初めて、と言われるうちは、まだだめですね。
前のクリーニング屋さんからも説明してもらいました、とお客様から言っていただける日が来るのを目標にしたいですね。

投稿者 boribori : 22:00 | コメント (3)

2009年02月17日

ほっと一安心。

夕方、一人の男性がお店に入ってこられました。
その入ってくるときの様子がなんだかおかしいんです。
若干下を向いたような、思いつめたような表情。

ものすごく腰の低い話し方でこうおっしゃられたんです。

「私、Oさんの友達なんですが、クリーニング代金をお支払いしていないと聞いてきまして・・・。」

Oさん、もう何年前でしょうかね、確かに代金が残っています、それと品物も残っているんです。
Oさんとは長いお付き合いをしておりまして、私も品物を車に積んでOさんを助手席に乗せてお宅まで配達に行ったこともありました。
数年前にお忙しかったのと体調が悪かったので、品物を数ヶ月お預かりして、お届けし、また数ヶ月お預かりして、なんていうのがあったんです。
そして、出来上がりましたとお電話を入れて、待っていたんですがその後連絡がなかったんです。

この話、クリーニング屋さんが聞くと、それっておかしいでしょ?って突っ込みたい人が多いんじゃないでしょうか。
お金も頂かないで何年も預かりっぱなしなんておかしいと。
うちなら何回も電話してすぐ引き取ってもらうけどな、なんて言うクリーニング屋さん多いと思います。

ある種、うちの商売が古いのかもしれませんが、お客様とうちとの不思議な信頼関係のようなものがあります。
お客様も、ご自分の話をしてくれるので、こちらもお客様のことが手に取るように分かったりもする。
確かに理想は早く引き取っていただければうれしいのですが、生きていれば仕事が忙しかったり体調が悪かったり、家族の具合が悪かったり、と色々あるものですよね。
そういう人たちに、早く取りに着てよ、なんて言えないよなあ。

これまた不思議なのは、うちのお客様、きちんと引き取りに着てくれるんですよ。
だから、こちらも信用して預かって置けるんです。

で、話を元に戻しましょう。

Oさんの名前が出て、すぐさま私たちもあの人だと分かります。
すると男性が続けざまにこういったんです。

「昨年の8月にOさんが脳梗塞で倒れまして、一時危なかったんですが、5ヶ月たって要約たいいんできまして、今預かっているんです。」

「幸い、退院した今は何とか杖をつけば歩けるくらいに回復をしました。そしてつい昨日、服の片づけをしていると、クリーニング屋さんに借金があるというので、今日急いで駆けつけてきたしだいです。本当に申し訳ございませんでした。」

もう、ただただびっくりで。
私の記憶の中にある、Oさんはとてもきれいな女性で、しかも若かったイメージしか残っていないんです。
あの若さで脳梗塞ですか?と思わず驚いてしまったんです。
ところが、私の記憶がかなり前で、お年を伺うとあってもおかしくはない年齢なんですね。

男性は、Oさんからうちのお話をよく聞かされていたそうで、いつもきれいにしてもらって、いつも無理聞いてもらってよくしてもらっていたというんだそうです。
そんな良いお店に不義理はたらいちゃいけないよな、と男性が着てくれたんですね。

うちも、忙しいんだろうくらいにしか思っていなかったので、謝られて逆に恐縮してしまいます。
一時は危なかったとのことですが、とりあえず命が助かった本当によかった。
日曜日、ご挨拶がてら、残りの品物をお届けに伺うことになりました。

今までもですね、何年も引き取りにこられなくて、ふらっときたら引っ越したとか言う話はあったんです。
また、今まで長期の出張だったとかね。
中には刑務所に入っていたという人もいましたけど。

でも、本人が病気はさすがになかったなあ。
本当にびっくりしました。

お大事にしてくださいね。
うちはいつでも待っています。

投稿者 boribori : 22:24 | コメント (0)

2009年02月16日

逆汚染は分かりづらいんですかね。

クリーニング屋さんが使う言葉の中に逆汚染という言葉があります。

逆汚染とは何か。

洗っているときに、適切な状態でない洗い方をすると、落ちたはずの汚れが再付着することがあるんです。
これが逆汚染。

逆汚染が起こるには色々状況があるんです。

ドライクリーニングの溶剤が汚れているとか。
一度に洗う量をつめすぎているとか。
洗剤が極端に少なすぎるとか。

他にもあるんですが、逆汚染の特徴としては全体的に黒ずんでしまいます。

クリーニング屋さんはよく白いものがグレーになって返って来ると逆汚染している、なんていい方してお客様に説明しますけど、白って実は判断が難しいものなんですね。
以前、お伺いしていた葬儀屋さんで、白いと思ってきていたYシャツを、うちがクリーニングしたらさらに真っ白になり、以前のクリーニングでは白ではなくグレーだったと気づいた、ということがありました。
これも比較するから分かるんであって、その品物一品だけ見ると、白はわかりづらいんです。

お客様が一番分かりやすい逆汚染の説明は・・・・・いずれまたしますね。(笑)
今日書きたいのはその話ではないんです。

先日、オーバーをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
クリーニングではなく、袖丈を詰めたいとのご相談。
お友達から譲り受けたんだけど、袖丈が合わないので詰められないか、との事なんですね。

人の体ってなかなかぴったりいかない物で、既製品は長かったり短かったりしますよね。
ウェストや丈を詰めたりはしますが、実は袖も詰めることは十分可能なんです。
私も一昨年買ったカシミヤ混紡のダッフルコート、袖丈詰めました。
やっぱり長いとおかしいし、かといってもう1サイズ小さくなるとそれもまたおかしいし。
修理してよかったと思っています。

さて、出来る旨を説明しどの辺まで詰めるか相談していたとき、どうにも気になるんでお客様に言ったんです。

このオーバー、逆汚染している・・・。

茶色のオーバーだったのですが、見ごろに真っ黒。
これはひどいなあと、説明をするんですが、どうもぴんとこないらしいんですね。
目の前に商品はあるんですが、その汚れがわからないというんです。
これは困りました。

角度を変えて見せたりもしましたけど、やはり分からないといいます。
こういうのはやっぱり経験なんでしょうかね。

私たちは毎日衣類を見ていますし、洗ったあとのものも見ている。
すると、自然にきれいになった状態が頭の中にインプットされているんでしょうね。
だから、その頭の中のイメージと違うからおかしいと判断できるんだと思うんです。
でも、お客様はどうだろう?と考えたとき、難しいのかなあと思いましたね。

衣類によっては分かりやすいものもあるんですが、今回の商品はちょっと分かりづらかったのかもしれない。
でも、これが分からなかったとすると、逆汚染しているのに気づかないお客様も多数いらっしゃるのかなあとちょっと不安になりますね。
大丈夫かなあ。

今回は、逆汚染とは別に、表面の毛羽立ちもすごかったので、その説明も一緒にさせていただきました。
こちらは一発で分かりますね。

お客様に分かるような見方、研究しないといけないなあ。
汚れているのが分かるようになると、いいと思うんですよね。
少し考えて見ましょう。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2009年02月14日

チョコ、ありがとうございました。

今日の暖かさは何だったのでしょうか。
6月の陽気だとかニュースで言ってましたね。
皆さん着るものにも困っていたようで、コートを羽織っている人、半そでTシャツで闊歩している人、いろいろな人が町にいました。

配達に回っても、これrからどんどん暖かくなりますかね?なんてご質問をいただくくらい、今日はものすごく暑かった。
でも、まだ当分寒いですからね、お気をつけください。

さて、今日はバレンタインデー。
友達のクリーニング屋さんではチョコをお客様に配っているところもあったようです。

配達から帰って来まして、パソコンの前で仕事をしてると、お店から降りてきなさいと声がかかりました。
お客様が呼んでいるよ、と。

降りていくと、いつもかわいがってくださるKさんが。
なんとチョコを私にくれたんです。

今年初めてのチョコ。
今年最後のチョコ。(笑)
うちは、娘も嫁さんもくれませんからね。
この辺は毎年ちょっとひがんでます。(笑)

お客様からチョコをいただくって何年ぶりでしょうか。
ほんの10年位前は、この時期になるとチョコをいくつももらって帰って来たんですね。
社長なんかも、配達から帰って来るどっさりと持っていたもんです。

今日頂いたチョコは、お昼においしく頂きました。
おいしかったなあ。
Kさん、ありがとうございました。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2009年02月13日

仕事仲間とランチ。

午前中の配達に出ているとき、メールが入りました。

これから府中に行くんだけど・・・・・、映画見ない?(笑)

さすがに仕事中なので、映画は見れません。
でも、配達から帰ってくれば、若干ですが時間を作ることはできる。
映画が終わるのを見計らって、府中で食事をすることにしたんです。

そもそもこの友達、クリーニング屋さんで、川崎の元住吉に住んでいるんですよ。
なんでわざわざ府中まで映画を見に来たのかというと、今日が最後で府中しかなかったんですって。
南武線で、とことこやってきたといいます。

2時ちょっと前に府中について、そのまま啓文堂でしばらく本を探して時間をつぶしていました。
ちょっと欲しい本がありまして、せっかく時間作ってこうしてきたんだし、探そうとしたんですね。
ところが、目当ての本がない。
そんなマニアックな本じゃないと思うんですけどねえ。(笑)
そのうち、時間が来て合流しました。

向こうも夜には用事があるというので、伊勢丹のレストラン街で食事。
去年の展示会で軽くお話をしただけだったので、久しぶりにじっくりとお話ができます。

やはり開口一番出たのが、昨年末からの景気の悪さ。
この時期、クリーニング屋さんはどこも似たり寄ったり、暇な時期なのですが、今年は毎度のことだからと安心できるような状況ではないんですね。
えも知れぬ不安といいましょうか、今年はいつもとは違うとみんな感じているようです。

それでもやはり経営者、すぐさま話題は次にどうするか、何かいい物はないかと考えるあたりはすごいなあと思います。

クリーニング屋さんですが、元々はクリーニングの機械屋さんだったので、ちょっと相談に乗ってもらったりもしました。
的確なアドバイス、本当に助かります。

2時間ちょっと、久しぶりに楽しい話ができましたね。

最後はお互い、頑張ろうねとエールを交換し、お別れです。
春に会うころには状況が変わっていると思うんですけどね。

この時期は同業者と会う機会がぐっと増えます。
みんな情報交換したいんでしょうねえ。

どうぞ、いつでも会いに来てください。
お待ちしてます。(笑)

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (4)

2009年02月12日

背中、焦げてるし・・・。

今朝、朝食をとっていると、なにやら焦げ臭いにおいがしてきたんです。
何か火でも使っているのかな?と思って、台所を見てみても、何もしていない。

でも、確かに何か焦げているようなにおいがします。

まだ仕事をしていませんから、機械を動かしてどうのこうのというわけではありません。
うーん、なんだろう・・・・と横を見た瞬間、焦げていたものが判明。

うちの母でした。(爆)

正確には、母が着ていたカーディガン。
朝から、ハロゲンヒーターの前でなにやらこまごましたことをしていたんですね。
で、うちは比較的寒い家なので、ハロゲンヒーターに近づいて作業をしていたようなんです。

いつも、かなり着込む癖のある母。
今日もいつものように着込んでいたんですね。
きっと、背中が異様に熱いのに気づかなかったんでしょう。

見事、背中の一部分が焦げていました。

すぐ気づいて焦げたくらいで済みましたけど、あれは実際危ないですね。
ハロゲンヒーターの熱ってかなり高温になるんでしょう。
そういえば、ニュースでもハロゲンヒーターからの出火があると聞いたことがありますし。

このハロゲンヒーター、うちも何台も買っていますが、あまり丈夫じゃないんですよね。
3年持たずに配線から焼けていくようです。
ですから、2年目あたりから使っているときに注意はするようにしていたんですが、まさか、近づきすぎて焦がすなんて・・・。
ものによっては火が出るかもしれませんね。

まだもう少し寒い日が続きます。
あまりある事ではないと思いますが、皆さんも十分お気をつけください。

投稿者 boribori : 20:24 | コメント (0)

2009年02月10日

お見事!一瞬で見抜かれました。

夕方、いつも修理をお願いしている職人さんがやってきました。
この方の技術は目を見張るものがあるので、当店の修理はいつものこの人にお願いしてるんです。

どれくらい凄いかと言いますと、修理したほうがぜんぜんきれいなんですよ。
まっすぐ縫われているし、なんと表現していいか、とにかくその仕上がりが美しい。
惚れ惚れするほどの仕上がりなんですね。

話を伺っていると、すでにその業界に入って60年だとか。
60年という時間の重みですね。

で、お話をしているときに、私Yシャツを仕上げていたんです。
私がYシャツを仕上げていると、見ている人で着眼点が違うんですよね。

ある人はその手際を見、ある人はたたみ方を見ている。
仕上げの順番を見ている人もいるし、ただただ早いなあと見ている人もいるようです。

しかし、やっぱり職人って見るところが違うんですよね。

あるYシャツをアイロンをかけようとしたときに、目の色が変わったんです。

そのシャツ、ものが違うね、と。

おっしゃる通り、そのYシャツはぜんぜん品物の質が違うんです。
段違いでしっかりと作られている。
お値段も相当違うと思います。

それを一瞬見ただけで見抜くとは。
やはり職人なんだなあと思いました。

一般のお客様の中にも、たまに素材のすごさを見抜く人がいらっしゃいます。
逆に、クリーニング屋さんのほうが、うちに来てもそういうところは見ていない気がしますね。(笑)
きっと、作業のほうが気になっているんでしょうけど・・・。

値段の上下で品質を判断するわけではなく、その素材そのものの品質を判断するって、衣類に関しては難しいのかなあと思います。
作り方とかも、見て判断できるようじゃないと分かりませんしね。

職人のすごさを改めて感じた瞬間でした。

投稿者 boribori : 23:29 | コメント (0)

2009年02月09日

パジャマのクリーニング

昨年の秋ごろでしょうか。
あるお客様がクリーニングの品物を持ってやってきました。

その品物とは、パジャマ。
当店の近くには、恵仁会病院がありますので、入院患者さんのパジャマなどご依頼されることがあります。
しかし、パジャマのクリーニングは、あまり受けないんです。
というのも、私たちが洗ってしまうとそれなりの料金が発生してしまいます。

入院って、予想以上にお金がかかるものですし、今後のことも考えると、コインランドリーなどで洗ったほうが良いんではないかと思うんです。
ですので、まずコインランドリーでのお洗濯をお勧めしています。

しかし、今回はちょっと違ったんですね。
どうしても洗ってほしいとたってのご希望。
アイロン掛けなどはいらないのでクリーニングして欲しいといいます。

どうしてかな?と理由を聞くと、娘さんへの誕生日プレゼントなんだそうです。
娘さんが、ガンを患い、恵仁会病院へ入院してきました。
症状があまりよくなくて、今年のプレゼントに良いパジャマをプレゼントしたんだそうです。

そのお話を聞き、パジャマをお預かりすることにしました。

娘さん、お子さんがいるんだそうで。
しかも3人。
恵仁会の腕利きの先生を頼ってやってきたんだそうで、最善を尽くすといってくれているといっていました。
お子さんのことを考えても何とか治って欲しい。

アイロンがけはいらないと言われましたが、これは私達からの気持ちということで、丁寧にアイロンをかけてお渡ししました。

それから一週間後・・・。

娘さんの意識がなくなってしまったんです。
お母さんは毎日病院へお見舞いにやってきていました。
それからうちと奥さんの不思議な関係が続きます。

うちも、私の兄を白血病で亡くしているので、病人を持つ大変さ、子供が病気になる辛さなど、話を聞いてあげるだけの経験があったんですね。
別にクリーニングがあるわけではないですが、お見舞いに来るたびに、お店に寄ってもらって、お話をするようになったんです。

毎日毎日通い続けるうちに、今度はご両親の体調も悪くなってきます。
間隔が空くようにはなりましたがそれでも頑張って通っていたんですね。

私たちも、顔が見えないと不安になるようになりました。
まさか亡くなったのかな?
疲れが出たのかな?

一週間も顔を見せないときは、電話して様子を伺ったり。

そんな不思議な関係が続いて5ヶ月。
先週の金曜日に亡くなったんだそうです。
今日、お電話をいただきました。

私たちは娘さんと面識があるわけではありません。
でも、この5ヶ月、お母さんのお話を聞き、毎日通うお母さんを見続けていました。
すばらしい娘さんだったのは十分分かります。

願わくは、訃報よりも、症状の改善、もしくは無事に生還して欲しかった。
パジャマに願いをかけながらアイロンを掛けたんですけどね。
とても残念です。

お悔やみ申し上げます。

この5ヶ月の間、お疲れ様でした。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

投稿者 boribori : 21:22 | コメント (2)

2009年02月06日

衣類は語る。

衣類を見ると、大抵の事は分かります。
まさに、衣類は語る、というやつです。

一見、何の変哲もなさそうなものでも、ちゃんとその痕跡は残しています。
私たちはその痕跡と、お客様の言葉から、類推して状態を見極めたりしているんです。

汚れ具合もそう。

汚れのつき方、汚れている箇所で、分かるものがあります。
しみの種類もそうですが、他にもどのような状態でその汚れがついているのか?ここは結構重要なんです。

というのも、お客さまにその説明をすることで、次回着用するときに注意していただけるからなんですね。

もう少し早めに洗ってほしい品物もありますし、バッグや靴、財布など他の要因で衣類に汚れやダメージを与えていることもあります。
お客様ご自身が気づかなかったことも、私たちが気づいてアドバイスすることができれば、不要な汚れや傷など回避できるんです。

また、他店でのクリーニングの状態も衣類から分かります。

これは、汚れよりもはっきりと現れるかもしれません。

どうして分かるのかというと、どういう風に扱うとおかしくなるか私たちが知っているから、なんです。
私たちがクリーニングをするとき、現状を維持しようと常に意識しています。

現状とは、サイズや風合い、色合いなどのこと。
絶対元と同じようにとはさすがに行きませんが、色あせないようにとか、縮ませないようにとか、風合いがおかしくならないようにとか、常に気を配って仕事をしているんです。

こうすれば縮んでしまう、こうすれば色合いがおかしくなる、こう扱うと風合いがなくなる。

衣類によって、素材によって、扱い方は変わってしまいますが、それらを知っているので、他店でどうクリーニングしたか、わかるんです。

まさしく、衣類は語る。

ネットからクリーニングのご依頼をされるお客様には、お預かりしたときに気になるところや見立てなど細かくご連絡しています。
すると、ほとんどの方にこういわれるんですね。

まるで、衣類のお医者さんみたいですね。

この言葉はおそらく、衣類の状態を見て、診察しているように見えているって事なんじゃないかと思うんです。
見立てってとても重要ですからね。

しかし、クリーニング屋さんの中には、この見立てができない人もいるようです。
おそらく、見ているポイントが違うと思うんですけど・・・。
普通は、汚れやしみのチェック、穴や破れがないか、ボタンはちゃんとついているか、位なんでしょうね。
それももちろん大事ですけど・・・・・、本当はもっと別の事を見て、お客様に伝えないといけないと思います。

衣類の見立ては奥が深いですよ。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2009年02月04日

加湿のし過ぎにご注意を。

昨年、お客様のところへ配達に出かけたとき、違和感を感じたんです。
玄関から水が、ポツリポツリとたれている・・・。

時期は確か夏前だったと思います。
そのときは何の疑問も持たずに、梅雨の湿気かなあ位にしか思っていなかったんです。

それから夏が来てもその湿気は収まらず、どんどんひどくなるばかり。
しまいにはドアを開くとかなりの水が滴り落ちるようになりまして、驚いたんです。

今思うとそれもおかしい。
だって、そのお客様のお宅は、マンションの上層階。
湿気を気にかけなければいけないようなものではなかったんですよね。

ただ、その当時気になっていたのが、玄関から見える居間に、まあるい形をした置物のようなものが置いてあったんです。
ただの置物ではなく、なんとなく何かの機械の様な印象を受けます。
その時は、空気清浄機かな?と思っていたんです。

11月の声を聞いたころでしょうか、配達にお伺いすると、驚くほど品物が出てきます。
しかも、その品物のほとんどに、不思議な汚れが。
湿気の影響を受けたような汚れを多数発見したんですね。

そのときは、その次の集配のときに、除湿剤をお持ちし、使っていただくようにお願いをして帰って来たんです。

そして年が明けました。

新年を向かえ、うちで加湿器を買おうという話が持ち上がったんですね。
昨年末から、インフルエンザや風邪がはやっていると聞き、寝室にはあったんですが、みんなが一同に集まる居間には加湿器がないことに気づきまして、購入しようとして、選定していたんです。

加湿器にも種類があります。

今年流行ったのが、気化式の加湿器。
自然の蒸発に任せているので、過剰に蒸気を出すこともなく評判がいいらしいんです。
他にも、ハイブリッド式や空気清浄機がセットになったものまで、いろいろあります。

選んでいるときに、どこかで見た形があることに気づきました。
そう、あのまあるい形をした置物です。

あれって加湿器だったんですね。
しかも、スチーム式。

これで原因が分かりました。

スチーム式の加湿器を使うことで部屋の中が過剰に加湿されそれらが影響を及ぼしてしまったんだなあと。
ただ、疑問が残るのは、梅雨時期に加湿器を使う必要がないのに、何でおいてあったのか。
ここは聞いてみないと分かりません。

とにかく、まずこの加湿器がどういったものか調べる必要があります。
電気屋さんになれるんじゃないかって言うくらい、調べさせてもらいました。(笑)

その翌週、集配にお伺いしたときに、質問をしてみたんです。

あそこにあるのって、加湿器ですよねって。
すると、奥様がこういったんです。

昨年、観葉植物を買って、そのために加湿器を買ってつけてあるんです。
これがあると肌がすべすべするんですよ。


観葉植物のためだったのかー。
これは盲点ですね。
確かに、植物によっては、湿度が必要なものもあります。
難しいなあ。

肌もすべすべ、植物にも優しい。
でも、こと服に関してはこの湿気は最悪だったわけですね。

この加湿器の説明を電気屋さん張りにしまして、その特徴、問題点などこと細かく説明をさせていただきました。
何かしら対策を採っていただかないと、いけませんしねえ。

この時期、乾燥するので、加湿器は必要です。
でも、機械によって、また場所によっては加湿しすぎると問題も出ます。
なんでもそうですが、適当って重要なんですね。
多くても少なくても駄目なんです。

皆さんも、加湿のしすぎにはご注意ください。

投稿者 boribori : 21:45 | コメント (0)

2009年02月02日

外に干せませんねえ。

昨晩、浅間山が噴火し、ここ東京にも火山灰が舞い降りてきました。
朝起きて、外を見ると、うっすらと真っ白。
昔、バイクで九州を周っていた時に、鹿児島で見た風景と一緒です。

昨晩のニュースで東京にも火山灰が降ると聞いていたので、あまり驚きはしませんでしたが、長野からここまで降るということは、もし富士山に何かあったらと考えると、その影響は計り知れないものがあるような気がします。
富士山の噴火も、ずいぶん前に言われていましたしね。

お昼休みにちょっとネットで検索をしていたんですが、いやー、この火山灰が降っている中、洗濯物を干していいのかどうかという質問がネット上に多数見ることができました。
鹿児島ならこんな質問はないんでしょうけど、東京ならではですよね。

せっかく干した洗濯物が火山灰で汚れてしまうので、外に干せない。
辛い所です。

でも、火山灰だけでなく、普段から外に干しづらくなっているようにも思うんです。
というのも、排気ガスの影響があるなあと以前から思っていました。

大きい通り沿いにあるお宅などでは、外に洗濯物を干すと黒っぽくなると体験的に分かっているので、道路に向けて干さない人が多いんです。
うちも同じですね。

昔は、屋根の上に物干し場を作っていまして、大きな布団などは洗ったあとに天日で干していました。
ところが、排気ガスの影響で外に干すと返って汚れてしまい、結局外に干すのをやめてしまったんです。

多摩川通り沿いも、トラックが多数通るので、マンションの上のほうが返って巻き上げた噴煙の影響を受けているようですよ。

今、安全に外に干すのは難しいのかもしれない。

今後、ガソリンから電気自動車にシフトしていったとして、それで汚染はおさまるのか。
その時になってみないと分かりませんよね。

天日に干したい気持ちは分かりますが、場所によっては不向きなところもあります。
十分ご注意くださいね。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2009年02月01日

BSフジにて。

先週、テレビ局から電話が入ったんです。
簡単な出演の話だったんですが、なんとなく説明を聞いていて、しっくりこなかったのでお断りしたんですね。

だって、なんか引き立て役のような感じだったんですもの。
話はこんな感じ。

セーターを水洗いして縮ませるので、アナウンサーにそれについての説明をしていただけないか、とのこと。

説明は難しくないんですよ。
でも、よくよく話を聞いていると、私が説明をした後に、府中にある某クリーニング屋さんの指導により、縮みを直していく、というような話。

となると話は変わってきますよね。
説明なんかほとんどかいつままれてしまいますので、説明する意味すらないかもしれない。
しかも、どうも話を聞いていると、結果も知っている様子です。

丁重にお断りをしたんですが、そのときに放送日を聞いていたので、見ることにしたんです。
それが、今日の夜。

BSフジの番組で、アナウンサーチームと芸能人チームとに分かれ、ひとつのテーマができるか?できないか?賭けて、勝負するというもの。
よく見ると、縮んだセーターについてのテーマもあります。
他にも汚れたウェディングドレスなる、なんとも思わせぶりなテーマも。
どんな内容になるか、見ていたんですよ。

芸能人チームが、ウェディングドレスのテーマを選択。
ドラム缶にソースを一杯入れて、そこにウェディングドレスを着たにしおかすみこさんが浸かって汚すところから始まります。
問題は、この汚れたウェディングドレス、クリーニング屋さんできれいになるかどうか?というもの。

おおっ、なかなか面白い問題じゃないか。

出てきたのは、ネットでも有名なクリーニング屋さん。

まあやってみなければわからないものですから、どこまで仕上げてくるかなと見てたんです。
結果、見事に綺麗にすることに成功。

芸能人チームからも、最近のクリーニング屋さんはすごいから、落とせるはず、なんて言葉も出ていたりして、いい雰囲気です。

ところが、クリーニングしているところでちょっとげんなり。

クリーニングって、そんなに秘密にすることがある業種ではないと思うんですよね。
それを、秘伝の薬品を使ってとか、そんな表現を使っている。
ここはいまいちでしたねえ。

こういう表現を聞くといつも思うのですが、洗濯やクリーニングって、非科学的なものではないんですよね。
ちゃんとやっていることには理屈があるし、理由がある。
秘伝という特殊なものではないわけです。
どうもこのような表現が、誤解を招いているんじゃないか、と思うんですよ。

まま、この表現を差し引いても、いい問題であったのは事実。
さー、次に行きましょう。

次は私のところへかかってきたやつ、縮んだセーターの話です。
しかし、見ているとどうも話と違う・・・。
もしかしたら協力してくれるクリーニング屋さんが見つからなかったのかな?

男性アナウンサーが着ていたセーターを、その場でコインランドリーの水洗いをし、乾燥までして縮ませます。
洗濯乾燥機から出てきたセーターは、見事に子供サイズ。
寸足らずなんて表現では収まりきらないほど縮んでいます。

問題は、このセーター、クリーニング屋さんに出して元に戻せるか?というもの。
ただし、風合いも戻らないと戻ったということにはなりませんと注意があります。

戻るわきゃないじゃないですか。(爆)

ウールの縮みは、フェルト収縮といいまして、いわゆる繊維同士の絡みで縮むんです。
これが一度縮むと元には戻らないんですね。
縮んだものは、伸ばすことは可能。
ニットなので、織物に比べて伸びやすいんです。

でも、サイズは元に戻っても、表面はまったく違ってしまいます。

府中のクリーニング屋さんが出ていまして、早速伸ばします。
こちらは、機械を見せ、蒸気を出しながら延ばしていく作業を見せている。
うん、こちらの見せ方も良いな。
変に隠すよりも、クリーニング屋さんで使っている機械ならではの蒸気量などを見せるほうが、分かって頂きやすい気がします。

結果、サイズは元に戻るも、やはり表面は戻らないため、できないが正解。

いい問題だったと思いますね。

最初説明を受けたときよりもシンプルだったし、分かりやすかったと思いました。
見てよかったな。

BSは、最近面白い番組が多いと聞きます。
この手の番組が増えて行ってくれるとうれしいですね。

しかし、最近テレビ局からの問い合わせ、多いですよ。
他に行くところあるでしょうに・・・。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2009年01月31日

糸の色 その2

昨日、糸の色について話を書いていたら、そういえばこれもあるなあ、と思い出したものがありました。

服には流行がありまして、デザインや素材など、急に皆さん同じようなのを着るなあと思う瞬間があります。

少し前には、バイアスといって、生地を斜めにカットした素材のYシャツが多かったんです。
これがものすごく仕上げづらくて。(笑)
生地って、伸びる方向があるんですが、実は斜めって変に延びるんです。
すると、仕上げていて、まとまらないんですね。
張れば伸びる、張らなければ変なしわが残るで、非常に苦労する商品でした。

その少し前は、厚手のボタンがよく使われていました。
こちらも、非常に割れやすく、扱いの難しいものだったんです。
厚手のボタンを見ると、いったん干して、手で仕上げなおしたり。
お店によっては厚手のボタンということで別料金にしているところもあるくらいですね。

そして、今どうもはやってきているような感じがするのが、ボタンの縫い糸に色が入っている糸を使っているんですね。

見ていると、とてもカラフルできれい。
白いYシャツでもボタンの糸の色が違うだけでかなりおしゃれになります。

でも、これも私たちからすると怖いんです。
その理由は、万が一ボタンが割れたときに、ボタンを付け直すのですが、そのとき同じ色の糸を捜さなければならなくなるからなんですね。

今までも似たようなことがありましたので、ある程度の色のついた糸は持っています。
ところが、最近はカラフルなものが多く、同じ赤でも明るい赤などちょっとした違いがあります。
ボタンが一気に全部取れるなんてことはありませんから、そこだけ縫い糸の色が違うとおかしい。
ですから必死に同じ色の糸を捜すことになります。

もちろんボタンも割れないように、気を使って仕事をするんですが、それでも残念ながら100%取れないということはありません。
割れなくても、色がほどけて落ちてしまう、なんていうことも十分考えられますから。

そして、その万が一が起こってしまったときに、いつも思うことは、おしゃれじゃないけど、ほかと同じって言うのは便利なんだなあと思うんです。
一見おしゃれですが、他と違うということは、何かが起こったときにそれ相応のリスクが伴います。

お金がかかったり、同じものが見つからなかったり。
難しいものです。

今年は色つきの糸に悩まされそうな気がします。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2009年01月30日

糸の色。

友達のブログを読んでいると、とても参考になる話が書かれていました。
彼は染み抜きを得意として、頑張っているんですが、糸の色について注意があったんです。

今はあまりやる人はいませんが、服をクリーニングに出す際に、しみや汚れがある箇所に、お客様が糸で丸く縫って囲ってくれたりするんですね。
ここに汚れがありますよって、サインです。

今でも、古くからお付き合いしているお客様や、ご年配のお客様などは、糸で汚れの場所を囲っていただきます。

汚れている場所がわかりやすくとてもありがたいのですが、縫う糸によっては問題が起こることもあるんですね。
というのも、その糸の色が問題でして、真っ白い糸ならなんら問題はないんです。
ところが、極たまに色のついた糸で囲ってくるお客様がいらっしゃいます。
これはちょっと危険。

色のついた糸は、ものによってはその色が移る可能性があるんです。
ですから、もし色のついた糸で囲ってある場合、私たちはせっかく縫っていただいて申し訳ないのですが、全部外させて頂いています。

赤い糸などだと確かに目立つんです。
でも、毎日クリーニングの仕事に携わっているものからすると、きれいな赤や青などは色移りの可能性があるので恐怖の対象になってしまいます。

ですから、もししみや汚れの箇所を囲ってくださるのでしたら、白い糸でお願いしたいんです。
糸が縫ってあれば私たちは気づきますので、白い糸で十分なんですね。
せっかく手間ひまかけて縫っていただくんですから、ちょっとしたことで糸を抜かなきゃいけないような状態にはなってほしくありません。

ご協力、お願いいたします。

色って本当に怖いんですよ。
色が移ることを、色が泣くという風に私たちは表現するのですが、まさに濡れた時にじわーんと色がにじみ出したりするんです。
その衣類だけでなく、ほかの衣類にまで影響が出てしまうので、一番怖いものですね。

ご家庭でも同じなんです。
鮮やかな色のものは、十分注意してください。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2009年01月29日

坊ちゃん石鹸、なくならないよね?

昔ここでも取り上げたことがある商品です。

名前を「坊ちゃん石鹸』といいまして、牛脂、ヤシ油を原料とする天然成分の純粋無添加石鹸なんです。
袋に坊ちゃんの絵があって、独特の雰囲気に知っている人もいるんじゃないでしょうか。
うちでもカウンターの横で販売をしているんですが、自分たちも普通に使っています。

純度99%の石鹸ですから、余計なものが入っていないので、使っていて気持ちが良いんです。
これで体を洗うと、ものすごく気持ちが良いんですよ。
洗ったあとに、体の汚れを落としたー!と心底思える石鹸なんです。

これを使うとほかの石鹸には、いろいろなものが混ざっているとわかっちゃうんですね。
昔、ダブという石鹸を買って使っていたんです。
当時はにおいもよく、洗いあがりも気持ちいと思っていました。

ところが、坊ちゃん石鹸を使うと、今まで気持ちよかったと思っていたものが、違和感としてわかってしまう。

体に変にすべすべする薬品のようなものが残っているのがわかってしまうんですね。
次第にその感触がいやになって、うちではお風呂では坊ちゃん石鹸を使うようになりました。

その坊ちゃん石鹸を製造している、東北石鹸砂糖工場が、なんと会社解散をするというのです。
今働いている従業員も解雇するとのことで、ヤフーのニュースに出ていました。

もしかして、坊ちゃん石鹸はなくなっちゃうのか???

そんな心配をしていたんですが、ニュースでは新会社のほうに、製造を移すらしいとのこと。
とりあえず、事業事態は引き継がれるんだなあと思ったのですが、果たしてそううまくいくのか。
この石鹸、簡単に作れるものではないですからねえ。
今まで一生懸命働いてくれていた従業員さんの技術があってのものだとすると、今度同じ商品が手に入らなくなることも考えられるし。

かなり心配。

すでに、坊ちゃん石鹸なしではお風呂に入った気がしないとまで言い張るうちの家族。
嫁さんはアトピーもちなのですが、この石鹸だと肌にもやさしいので良いんだそうで。
もし、なくなってしまったら、また一から石鹸を探さないといけなくなっちゃいます。

ぜひ、新工場へ引き継がれても、良い商品を製造・販売してくれるように切に願っております。

坊ちゃん石鹸のファンとして、いいものは残していってほしいですね。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2009年01月28日

中間洗いでふっかふか。

先日、自分が着ているダウンジャケットを洗いたいなあと書きました。
昨年から主戦力として着続けていたので、だんだんと暖かさがなくなってきたんです。

もちろん、当然汚れているんですよ。
でも、今回の目的は、暖かくするため、なんです。

先週土曜日に洗いたいなあと思っていたんですが、夢かなわず。
そして、ようやく今日、洗うことができました。

結果。

一気に膨れ上がり、着ただけでもうふっかふか。
そうそう、ダウンジャケットはこういう風に暖かくないといけません。

ダウンジャケットに限らず、綿のコート、ポリエステル綿などのジャケットなども同様です。
汚れがついていると、暖かくないんですよ。

昔の人は、割とこまめに洗っていました。
いわゆる中間洗いと言うやつなのですが、本格的な寒さが来る前に、一度洗うんです。
すると、暖かく過ごせる、というわけ。

汚れがつくと暖かくない、洗ってきれいにすると暖かい、ということを昔の人は経験で知っていたんでしょうね。

今は一枚をワンシーズン着続ける人もいますが、複数枚を上手に着まわしている人もいるでしょう。
そういう方でも、ぜひ一度中間洗いをしていただくと、より暖かく着れると思いますよ。

ダウンジャケットも暖かくなったし、これでまた配達も元気に出かけられます。
外に出るのが楽しみです。

投稿者 boribori : 20:22 | コメント (0)

2009年01月26日

出店しないんですか?

昨年、チョウさんから「築地魚河岸三代目」をお借りし、今出ているものすべて読み終わったんです。
とてもいい作品で、読みながら感動して涙をこぼす私。
いいもの読んだなあと、チョウさんに、良いもの教えていただいてありがとうという感謝とともに、本をお返ししたんですね。

すると、チョウさんからこんなお言葉が。

チョ 「次は、『美味しんぼ』があるだよ。」

ということで、分割にて、美味しんぼをお借りしてきたんです。

美味しんぼ、高校生のころに、うちの学校の図書館にあったんですよ。
もちろん生徒が入れてくれと頼んでも、入るわきゃありません。
なんと、社会科の先生の一人が美味しんぼの大ファンで、その先生たってのご希望により、図書館に入ったんです。
半年足らずで全部どこかへ行ってしまいましたけどね。(笑)

で、ちょうど10巻ほど読んだのですが、ほとんどが私の記憶にあるので、懐かしさでこれまた面白い。
なんというか、あの当時を思い出すような、面白い感じですね。
落ちも大体決まったパターンで、これもあの当時ならではかなあと思います。

その中に、老舗のせんべい屋の話が出てくるのですが、それがまた面白くて。

せんべい屋さんの二代目と結婚した花村さん。
新婚旅行からかえってくると、デパートから出店しないかというお誘いがあり、花村さん、ぜひするべきと鼻息が荒くなります。(笑)
ところが、二代目の主人とそのお母様は乗り気ではなく、花村さんともめてしまうんですね。

そこへ山岡さん登場。
せんべい屋さんがお客様に愛されていることを花村さんに見事伝え、円満に解決する、といったような話。

これ読んでましてね、今から20年以上前の作品だと思うのですが、そういえばうちも似たようなことがあったと聞いたなあと思ったんです。

うちにも、出店しないかといいお誘いがあったんです。
デパートとかではなく、某洗剤メーカー。
お店や機械、資材、資金など面倒見るから出店してほしいと打診を受けたといいます。

折りしも、そのころはクリーニング屋さんも出店ラッシュが続いている時代。
受け渡しのお店や、新規で店舗を出店したほうが良いといわれていた時代でした。
まさにノリノリだったわけです。

うちの社長、大いに悩んだそうで。
当時私はまだ学生でしたので、この話を聞いたのはお店に入ってから数年のこと。
もちろん私には何の相談もなかったんです。

出店の話を、もって来てくれたのはとてもうれしい。
それだけ評価してくれているということですから。
しかし、新しく出店するということは、人材も育てなければいけない。
品質を維持できるかの不安もある。

悩んだ社長、当時のお客様に聞いたんだそうです。
出店の話が来てるんだけどって。

すると、お客様、こういったんだそうです。

出店なんかしなくても、みんながこの店に来て、食わせてあげるから。
こんなお店が日本に一店くらいあっても良いんじゃない?

まさに美味しんぼと同じような状況。
いろいろなお客様から励まされ、出店のお話はお断りしたんだそうです。

うちは老舗というわけではないですから、余計うれしいんです。
必要とされているって実感できますしね。

お店にとって幸せの形っていろいろとあると思うんですよ。

売り上げが上がることも幸せの形だと思います。
新しい工場を建てるのが幸せの形かもしれない。
大手と呼ばれるほど大きくなることも幸せだろうなあと思います。

それと同じくらい、お客様に必要とされるのも、幸せなんですよ。
こういう仕事についていられるって、本当に幸せです。

美味しんぼを読みつつ、そんなことを思っているんですが、何せ美味しんぼ、全部で100巻を越えるらしい・・・。
最後は海原雄山と山岡さんが仲直りするらしいし、今後の展開に期待大です。
読んでいると、時代の流れも感じ取ることができるかなあ。
読み終わるのはいつになるやら・・・。

投稿者 boribori : 21:41 | コメント (2)

2009年01月24日

空気の層でぽかぽか。

昨日のダウンの話しで思い出しました。

昨年末から、ユニクロのヒートテックがものすごい売れ行きだそうですね。
着るととても暖かいのだとか。

昨年の展示会で友達が着てきまして、とても暖かいといっていたのを覚えています。

繊維自体が暖かくなるように加工されているのです。
ヒートテックを私も試してみたいのですが、残念ながら私のサイズがない。(笑)
でも、ちょうど似たようなものが売っていたので、購入してテストしています。

結論からすると、暖かい。
薄いので、着ていてもかさばりませんし、何よりズボンが痛まないという効果もあります。

この手の繊維が暖かい理由のひとつに、昨日ダウンと同じように空気の層があるというのがあるんですね。
繊維の中が空洞になっていて、空気の層ができ、外気を遮断するというわけです。

ほかに、水分を吸収して発熱するという効果もあるようですね。
あらかじめ、繊維に練りこんでおいたんでしょう。
化学繊維はこのように繊維に練りこませて機能を追加することができるんです。

ヒートテックは昨年大ブレークしました。
その効果たるや、売れ行きから見てもわかると思います。
下に一枚、これらを着ているだけで効果抜群ですからね。
私もお勧めします。

空気の層ってすごいですよね。
小さい繊維のほんの小さな空洞でここまで暖かくなるんですから。
あなどれませんよ。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0)

2009年01月23日

そろそろダウン洗いたいなあ。

今年の冬は、ダウンを着用しています。

いつもなら、綿のコートを着てすごすのですが、昨年から水を汲みに行くようになりまして、ダウンを常に着用するようになったんですね。
やっぱり富士山は寒いですから、なるべく暖かい格好がいい。
するとやはりダウンなんです。

で、一度着用するとその暖かさと軽さに、楽を覚えてしまうわけで、常に着るようになったという次第。
カシミヤ混紡のダッフルコートも持っているんですが、こちらも暖かいんだけど、ダウンの軽さにはかなわないんですね。

軽さを求めだしたということは年かも。(笑)

それはさておき、昨年11月あたりから着だしたので、そろそろ一度洗いたいなあと思っているんです。
というのも、最近、あまり暖かくない。(笑)

ここでも何度も書いていますが、ダウンの暖かさは、あのふくらみなんですね。
あのふくらみで空気の層を作り、外気の影響を遮断して暖かくするわけです。

ところが、ダウンも汚れてくるとふくらみが減ってきます。
すると、だんだんと暖かくなくなってくるんです。

ほかにも着るものがあって、交互に着ていれば平気なんですが、私、着たきりすずめ(笑)なので、割と一着を長く着てしまう傾向にあります。
すると、今回のように、暖かくなくなってしまう、というわけ。

ここで、一度クリーニングしないとこの後厳しくなります。

さて、いつ洗おうかしら。

ダウンのクリーニングは、一番注意するところは、乾燥工程。
ここをきちんとやらないと、ふくらみも減ってしまうし、危ないんですね。
じっくりと時間をかけてあげるのがコツなんです。

時間を見つけて洗わないと。
ふかふか取り戻し作戦、明日あたり決行したいなあ。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2009年01月22日

人の話を聞くということ。

人の話を聞くということは、思う以上に難しいものです。
形だけ聞いていても、実はちゃんと聞いていないということもありますね。

とくに、どんな職業にしろ、プロという立場になると、難しくなるのかなあと思うんです。

知識が邪魔をする。
また、毎日自分が携わっているという自信、いつも考えているという思いが邪魔をするような気がするんですよね。

でも、実はプロだからといって全部知っているというわけじゃないんです。
だって、使っているのは消費者で、その感想などは消費者じゃなければわからないんですから。
だから、消費者の声というのは非常に重要だと思っています。

私たちがいいと思うものが、消費者にとって本当にいいものかは別物なんですね。

私の義理の妹夫婦は教育関係にいるのですが、話をしているといつもギャップを感じることがあります。
うちは子供がたくさんいるので、毎日感じていること、見ていることで子育てや躾には、一本柱のようなものがあります。

しかし、妹夫婦と話をしていると、途中、そんなことは知っているから、というような雰囲気を感じることがあるんですね。
大学に通って境域というものを勉強しているわけですから、私たちよりもいろいろなことを知っているのはわかるんですが、それと現実はちょっと違うはずなんです。
だから、本当はプロとして、耳を傾ける必要があると思うんです。

でも、プロだからこそ、耳を傾けられないんだなあと思います。
プライドとまではいきませんけど、近いものがあるんでしょうね。

これを自分に当てはめてみると、ちゃんと聞いているか?微妙なときもあることに気づきます。
お客様の言葉は、プロではないので、専門的な言葉は使われません。
また、お客様のいいたいことと、出た言葉がマッチングしているかというとこれもまた微妙。
だから、言いたいことをこちらが真剣に聞く姿勢が重要になってくるんです。

使っているユーザーだからこそ感じること。
これは話を聞かなければわかりませんね。

人の話を聞く、ということの難しさを感じます。
でも、ちゃんと聞くことが出来たら、いいものが出来るような気がします。
プロだからこそ、人の話を聞けるようになりたいものです。

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (0)

2009年01月20日

今年は埃に注意ですね。

今年は暖冬かと思いきや、割と寒い日が続いています。
しかも雨が少ない。

洋服につく汚れもいろいろありますが、そのときの気候によってずいぶんと左右されるんですね。

数年前、暖冬だったときがありました。
真冬なのに、最高気温が16度から18度くらいの日々が続いた年です。

この年に出た品物は、脇や背中に汗じみが大量にあったんですね。
しかも、セーターだけでなく、オーバーやコートにまで。
一番外に着る、しかも厚手のものにまで汗が染み出ているのにびっくりしたのを覚えています。
これだけの気温になると、オーバーやコートは必要ないのかもしれませんね。
でも、冬なので、着ていってしまうんでしょう。

そして、今年。
今年は先ほども書きましたが、雨が少ない。
普通にしていても静電気がぴりぴりします。
実はこの静電気、汚れをくっつけてしまうんですね。
乾燥していて、埃が舞い、静電気が起こりやすいことを考えると、今年は埃の汚れが多いんじゃないのかなあと思います。

埃による汚れが多いということは、全体的なくすみが多くなるということ。
部分的に汚れるというわけではなく、うっすらと全体的に汚れてしまうのです。
人によってはこの汚れ、判断することができないので、危険なんですよね。
そのまま翌年まで放置してしまう可能性もあります。
こんな年は、確実に洗ってから仕舞ったほうがいいでしょうね。

と、洗うことはとりあえず後回しにして、なるべくきれいに着るために、一手間かけておくといいと思います。

それは、着用後にブラッシングをすること。

オーバーやコートなどは特にこのブラッシングをすると、驚くほどきれいになります。
静電気による埃が主な汚れですから、ブラッシングは非常に効果的なんです。
毎日、ちょっと手間をかけてあげると、春までの間、きれいに着続けることができますよ。

ただし、埃は取れても汗は取れませんので、最後は必ずクリーニングを。
汚れにあわせたケアが必要です。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0)

2009年01月19日

お線香と穴。

昨日の日曜日、川崎へお墓参りへ言ってきたんです。
向ヶ丘遊園のそばに、亡くなったおじさんのお墓がありまして、親戚集まっていこうと言うことになったんです。

初めて行ったお墓だったんですが、管理がとても行き届いており、物凄くきれい。
難点と言えば、入るまでの道が狭く、上り坂が急なこと位かな。

車を止め、横を見ると、線香に火をつけるように置いてあるんでしょう、カセットコンロがありました。

そこで父がお線香に火をつけて持っていったんです。

お墓まで歩いて数分なのですが、その間にお線香葉どんどん短くなっていきます。
持ち方もあるんでしょうが、灰がポロリと落ちてくるんですよね。
それまでは気にしなかったんです。

ところが、灰が落ちた瞬間、手の甲にぽとりと落ちると、熱いのなんの。

その時ダウンジャケットを着ていたんですが、ダウンについたら即穴空きだなと確信しました。

ダウンジャケットは、いろいろな素材で作られていますが、化学繊維で作られているケースが多いんですね。
化学繊維、熱に非常に弱いんです。
灰なんて落とそうものなら一瞬で解けてしまいます。

クリーニングで品物を預かっていて、タバコが原因でないような不自然な小さな穴を確認することがあるのですが、もしかすると線香によるものかもしれません。

シミもそうですが、本人が気づかないところで知らないうちについていることが多いものです。
線香の灰も、気づかないうちに落としていたら・・・・、と思うとぞっとしますね。
着ている物によっては、十分注意しないと。

お線香を持つのは、意外と多いかもしれません。
十分お気をつけください。

投稿者 boribori : 20:31 | コメント (0)

2009年01月14日

頑張ってもらうしかないんです。

先日、溶剤屋さんがやってきました。
溶剤屋さんとは
ドライクリーニングで使う、洗う液(溶剤)を扱っている業者さんです。
灯油のようなものを想像していただくと分かりやすい。

今年に入って初めてなので、挨拶かねていろいろと話をします。

年が明けてからの動向などを話していると、溶剤の値下げの話が。

ここのブログ、割とクリーニング業界の裏話的なことも書いちゃっています。
溶剤の値段の上下の話など、普通はしないよなあと自分でも思いますし。(笑)

昨年、溶剤の値段が上がり続けたんですが、最後に上がったのが1リットル当たり27円の値上げ。
これによって、一時期の倍以上の値段になってしまったんです。

しかし、原油価格の下落により、昨年末頃から値下げのうわさは立っていたんですね。
当初、最後に上がった分くらいは下がるだろうと予想されていたんですが、ふたを開けてみると20円の値下げ。
ガソリンのように思うように値段が下がりません。

溶剤屋さんも実はこれには頭を抱えている状態でして、年が明けても溶剤が売れないんだそうです。
クリーニング業者さんが買い控えをしているような感じがするといっていまして、死活問題になりそうだとおっしゃっていました。

しかし、当のクリーニング屋さんも、昨年後半からびっくりするような状態になっているのも事実。
売り上げが10%単位で落ちているお店が続出していますから、買い控えが主な理由かというとそれ以外にも原因はありそうです。

溶剤屋さんからすれば、クリーニングの溶剤なんて、クリーニング屋さんにしか売れないわけで、どうしようもないんですよね。
クリーニングが増えてくればければ、溶剤を使う量も増えないわけで、売りたくても売れない、ただ頑張ってもらうのを見ているしかない状態らしいのです。

クリーニング屋さんががんばらないと、他に関連している人たちも大変なことになる。
つぶしが利かないと言いますか、クリーニングに特化しているので、他にまわせないんでしょうね。

果てさて、どうすればいいんでしょうか。

世の中全体が厳しい中、消費が少しでも上がってくれれば、クリーニング屋に限らず、商売をしている人たちはありがたいと思うんですよね。
定額給付金がもし支給されるとしたら、若干でも影響はあるのかなあと思います。

ただお金をもらうよりも、少しでも利用者が増えて、仕事が増えることが一番大事で、仕事が増えれば関連する業種にも満遍なく回りますから、幅広く影響が出るような気もするんですよね。

しかし、一人当たりの金額が少ないので、回らないんじゃないかと言う話もあります。
確かにそれもありそう。

また、まとめて他の事業にまわす方が効果的という話もありますね。
老人ホームとか、介護施設とか。
それもまた一理あるなあと思う反面、施設を作ったはいいけど、利用出来る人がいるのかという不安もあるなあと思うんですね。
老人を抱えていても、その手の施設を利用できない人ってかなりいるんですよ。
いやな感じがしますが、お金が相当かかるんです。

どうなるか分かりませんけど、良くなるために使って欲しいなあと思いますね。

溶剤屋さん、無くなられると困るんですよね。
彼らもきちんと商売が出来るように、私たちもがんばらないといけません。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2009年01月13日

レーヨンの風呂敷。

そういえば、昨年末、最後のお伺いをした所が老人ホームだったのですが、そこの職員さんからこんな質問をされたんです。

風呂敷を自分で洗ったら縮んじゃったんだけど。

詳しく聞くと、その縮み方も半端ではなく、ぎゅーっと縮んでしまったとの事。
これでは使い物になりません。

素材を聞くと、レーヨンだといいます。

あちゃー、レーヨンは水洗いしちゃだめなんですよ。
それじゃあ縮んでも仕方がないといったところです。

レーヨンは、水に濡れるだけで縮む性質を持っています。
ウールも扱い方を間違えると、水で洗って縮んだりしますが、それは扱い方の問題。
きちんと扱えば、ウールは水で縮ませずに洗うことも可能です。
しかしレーヨンはだめなんですよ。

防縮加工を施してあるレーヨンもあります。
最初から縮ませてあるものは、水に濡れてもそれほど縮まないんです。

今回のものは防縮加工をされていなかったんでしょうね。

お客様にその事を伝えると、ちゃんとドライ用の洗剤を使って洗ったんだけどなあ、とおっしゃいます。
うーーん、残念だ。
そのドライ用の洗剤というのも間違ってるんですね。
ドライマークがついている品物も洗えるのですが、実際は水洗いなんです。

この辺の誤解で事故を起こす人、かなりいらっしゃると思います

その商品はクリーニングに出す品物だったんでしょうねというと、それほどの物でもなかったのでついやってしまったのだとおっしゃるんですね。
お友達からもらったもので、高価なものではなかったので、クリーニングに出すほどのものではない、そう判断したんだそうです。

今、こういう商品多いと思いませんか?

商品の値段が安くなっているので、クリーニングに出すかどうか迷う商品が増えています。
やはりお金をかけてクリーニングするのだから、それなりの商品に限定したいと思うでしょうし。
しかし、実際は、商品の値段とクリーニング店で洗う方がいいものというのは必ずしも一致しないので困ってしまうんです。

昔なら商品の値段も気にはなりますが、その品物を長く使うために必要でクリーニングに出していました。
必要でしているので、高価なものばかりでなく、普通の衣類も出ていたんですね。

クリーニング店を賢く利用するために、素材の知識を消費者に知ってもらうのも必要かなあと思い始めています。
全部を知る必要はありませんが、危険なもの、取り扱いにちょっと工夫が必要なものは、アピールしていくべきかなあと思いますね。

これを出来るのはクリーニング屋さんだと思うんだけどな。
残念だけど、アパレルさんじゃ無理だと思います。
クリーニング屋さん、一緒にやりませんか?

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2009年01月10日

乾燥機のしわ。

mixiのコミュニティでこんなのを見つけました。

しわになりにくい洗濯機はないか?


どうやらドラム型の乾燥機能もついている洗濯機を持っているらしいのですが、現状の洗い上がりにご不満のようです。

最近は風アイロンというものなど、しわがつきにくいものも出ているようですね。
各メーカー、この辺の努力も相当なものなんでしょう。

一般的に、乾燥工程でふんわり仕上げるためには、内胴、つまり洗濯層が大きくなければいけません。
乾燥時に、いかにぎゅうぎゅうではなく、余裕を持って乾燥できるかが、しわがつきにくいポイントです。

機械的にも内胴の大きさは重要ですが、それ以外にもしわを少なくするために、出来ることは結構あります。

まず、詰めすぎないこと。
先にも書きましたが、乾燥工程で重要なのは、いかに余裕を持って乾燥できるか。
あまり詰め込みすぎて洗うと、乾燥の際に余計なしわがついてしまいます。

次に、静電気をなるべく除去すること。
静電気によって、衣類同士がくっついてしまい、余計なしわが出来ることも多々あります。
これは機械的に軽減されているようですが、柔軟剤を使うことで静電気を除去することが出来ます。
物はこすれれば静電気を発しますし、素材の相性によって静電気の発しやすいものもあります。
こういう時に柔軟剤を使うと効果的なんですね。

そして、乾燥工程が終わったら、すぐさま取り出すこと。
しわは、熱が下がるときに固定されます。
乾燥が終わり、そのまま乾燥機の中に重ねておいて置くと、次第に熱が下がり、そのまましわが固定されてしまうんです。

逆に、あったかいときに取り出して、さっと広げてあげると余熱でしわが取れてしまいます。

購入時ににいい機械を選ぶのはもちろんですが、使用しているときにちょっとした手間をかけてあげると、仕上がりがかなりよくなりますよ。
残念ながら、まだ機械にまかせっきりではだめなので、人の手助けは重要なんです。

しわにお困りの方、ぜひお試しあれ。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2009年01月09日

乾燥機に入れっぱなしはやめましょうね。

今年はどうも火事が多いようで、連日ニュースがあります。
幼い命が奪われる、悲惨な事故もあるようで、見ていて胸が痛みますね。

昔から、三の酉がある年は火事が多いというようですが、関係あるんでしょうかね。

昨年末に、ニュースで取り上げられていたんですが、衣類の発火事故というのがあります。
それも洗っておいて置いた品物から発火するというもの。
怖い話です。

乾燥機で乾燥をし、そのまま重ねておいて置くと、ある条件を満たすと発火してしまうというものなんです。

その条件とは、油。

アロマオイルが洗濯で落ちきらずに、乾燥した後に重ねておくことで、熱が増幅され発火するという事故です。

オイルって水洗いじゃあ落ちないんですよ。
油は油で落とす、水は水で落とす、これがクリーニングでは基本なのですが、ご家庭でドライクリーニングは不可能なんです。
一般にドライマークが洗える洗剤で洗った、といいますが、あれは水を使っているので水洗い。

落ちないので、繊維の中にアロマオイルが残ってしまうのですが、そもそもオイルって引火点と発火点というものがあります。

引火点というのは揮発して、火の気があると火がつくというもの。
発火点というのは、火の気がなくてもある一定以上の温度を越すと自然に発火してしまうというもの。

この発火点に達してしまい、火の気もないのに自然に火がついてしまうのです。

これを防ぐのには、乾燥後にそのまま放置しないのが一番なんですね。
乾燥機を使って乾燥をすると、最後熱がどうしても残ってしまいます。
そのまま重ねておいて置くと、熱が上がって発火点に達してしまうのです。
ですから、乾燥が終了したら、速やかに乾燥機から取り出し、全部広げて重ねないようにし、粗熱を取るといいんですね。

オイルのためだけでなく、普段からこうしておくといいこともあります。
熱が残ったまま重ねて置いておくと、自然と熱が冷めていきますね。
すると、重なったときのしわが固定され、しわしわの衣類になってしまうんです。
しかも、このしわ、なかなか取れないんですよ。
これも、乾燥後にすぐ広げて粗熱を取ると、しわが無くなるばかりでなく、品物によってはそれで仕上がってしまうほどなんです。

放置しっぱなしはよくないんですよ。

オイルによって、発火点はかなり違いがあります。
事故を防ぐ意味でも、乾燥をしたらすぐさまとって広げるように習慣付けてくださいね。

これからまだまだ乾燥した日々が続きます。
お気をつけください。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2009年01月07日

柔軟剤が嫌いな理由。

今日から仕事始めです。

今年は、始まりは割とひっそりと迎えました。
午後になるにつれて、ご来店が増えてきまして、結局いつものようににぎやかな始まりです。

さて、お正月に義理の妹夫婦がやってきました。
そこで洗濯の話から、柔軟剤が嫌いなんだという風に聞かれまして。
今は結構柔軟剤が売れているんですよね。
それなのに、どうして嫌いなのか、理由を聞いてみたんです。

義理の妹は、保育士をしているんですが、彼女曰く、園児たちの持ってくるタオルが水を吸わないんだそうで。
そして、独特のにおいがどうも気になるとの事。

なるほどなるほど、言いたい事は分かります。

柔軟剤って、使うと吸水性が無くなることが多いんですよ。
タオルなどふかふかになるんですが、水を吸いづらくなるので、実用的ではないかもしれない。
臭いは、柔軟剤特有のものが気になるんでしょうね。

全部の柔軟剤が吸水性が無くなるというわけではないんです。
最近では吸水性のある柔軟剤も売られています。
でも、まだ普及はしていないんでしょう・・・。

彼女は素人ですから、知識があって知っているわけじゃない。
でも、毎日の体験から、感じ取っているわけです。
体験って本当にすごいですよね。

柔軟剤は、外国からの輸入品がどうも流行っているようで、最近テレビによく出ているコストコでも、柔軟剤の売れ行きが半端じゃないようです。
クーポンが出ると、皆さん飛びついて買っていますから。

最近の傾向として、柔らかい肌触りが好まれます。
また、家庭用の洗濯機で洗い、干して乾かしているお宅では、洗濯物がバリバリになってしまうので、柔軟剤が必要なのかもしれません。
以前、タオルの話で書きましたが、乾燥機で乾燥させてあげれば、柔軟剤を使わなくても、ふんわりと仕上がってくれるんですけどね。
中には乾燥機の乾燥を嫌がる人もいますのでなかなか難しいんですが。

柔軟剤、使いすぎには注意が必要ですね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2008年12月30日

2008年を振り返ると。

残すところ後一日、と言うことで、今年一年を振り返ってみました。

世間的には、偽装問題があったり、特に食品の偽装などで、とても不安を感じたなあと思います。
また、原油の高騰にも悩まされました。
どんどん値が上がり、ガソリンは上がるわ、資材は上がるわで、半分諦めモード。
上がるものは仕方がないので、どう対応するか、細かいところからせっせとやっていたように思います。

ニュースなどでは小さかったですが、カシミヤの表示間違いなどもありました。
私たちクリーニング業者からすると、表示が間違っていると本当に困るので、間違いであって欲しいと思いましたね。
もし、、衣類の表示まで偽装されていたりすると、今後扱うことすら難しくなるかもしれません。

当店の今年は、実は乗り切ったというのが正直な感想でした。

昨年クリスマスの朝に、社長が倒れ、年末は記憶がないほど慌てていたように思います。
実際、今日も仕事しながら話をしていたんですが、去年ってどうだったっけ?とみんなが言うほど記憶にないんです。
おぼろげながら、事情を説明しに集配に回り、何とか乗り切ったような記憶はあるんですよね。
そして、年明け、今度は社長が帰ってくるというので、また大騒ぎ。
帰ってきた後も、復帰するまでいろいろとありまして、その間、徐々にですがみんなに疲れがたまっていったんですね。
ようやく落ち着いたのが後半頃でしょうか。

と、やはり振り返っても乗り切ったなあという感じなんです。

やっている最中は普段どおりなんですけどね、やはり家族の中に病人が出れば、体的にも精神的にも負担は増します。
それを十分体験させてもらいました。

これで誰か困っている人がいたら、体験談を話してあげられます。

長い間やっていると、こんな年もあるんでしょう。
そんな2008年も明日で終わりです。

来年はどんな年になるかな。
世の中は先行き不透明な感じがしますけど、負けないようにいい年にしていきたいですね。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年12月29日

年末のご挨拶。

12月に入りますと、だんだんと年末の挨拶をするようになりますね。
ここは今日でお伺いするのは最後だな、なんて思い、最後に今年一年の感謝とともにご挨拶をしてまいります。

ここ数年は、年末もあまり忙しくはなく、早ければ12月中旬あたりで今年は最後ね、なんていわれるところもあったんです。

しかし、今年はどうも違うようです。

商売をやっていてどうかとは思うのですが、今年は暦から見てもあまり忙しくならないんではないかなと思っていたんです。
きりよく土曜日で皆さんお休みに入るようですし、その後お出かけになる人が結構いるんではないかと。
営業はしているけれどもひっそりと年末を過ごすのかなあ、なんて思っていたんですね。

所があけてみてびっくり、今年はなんとまあ来店の多いこと。
昔のようにとまでは行かないまでも、年末の急がしを感じるくらい出てきています。

ただ、昔との違いは、夏物が結構出ていること。
この時期ようやく衣替えという人もいるようですね。

そんな中、田舎やご実家へ帰るお客様が、買える前にわざわざ寄って行ってご挨拶をしていってくれたりします。
それが妙にうれしいのです。

これから帰ります。
今年一年ありがとうごいました。
来年もよろしくお願いします。
よいお年を。

なんて言われるとですね、気が引き締まるんですよ。
何しろ、わざわざ寄っていって声をかけてくれるってのがうれしいじゃないですか。

ここによってくれる、ぬまさんも、先日ご実家へお帰りになられたようで、ブログに忙しくて寄れなかったとありました。
でも、その気持ちがうれしいんですね。
そりゃ、寄って行ってくれれば尚うれしいですけど、そう考えてくれているのがね、いい。
年末ですし、電車やバスの時間もあるでしょうしね。

年があけ、皆さんがお帰りになられてするご挨拶も私大好きです。

良き日本を感じます。

明日、主な集配の最後です。
いい挨拶が出来るといいな。

投稿者 boribori : 20:56 | コメント (0)

2008年12月28日

置いておくだけでも服は汚れる。

今年最後の日曜日です。
皆さん、大掃除は済んだでしょうか?

当店も毎年最後の日曜日は営業をしておりまして、今日は午前中お店の中の掃除をしていました。
店頭のガラスなんかは、排気ガスや埃などで真っ黒。
毎年洗うと一気にお店の中が明るくなります。
これだけ汚れているってことなんですよね。

午後からは、通常通り洗いと仕上げです。

しかし、何にもしていないはずなのに部屋って汚れますよね。
壁なんかも、気づかないうちに黒くなっていて水ぶきすると雑巾が真っ黒になります。

黙っていても部屋は汚れるんですね。
と同時に、置いてあるだけでも服も当然汚れます。
ただし、着ている汚れとは若干違うのでその辺の注意は必要ですね。

着ている汚れとの違いは、埃でしょうか。
仕舞っておく場所にも寄りますが、この埃で黒ずんでしまうということは多々あるんです。
また、台所の近くですと、油が服につくこともあります。
なんとなくべたべたしているって事、経験のある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

部屋が汚れるということは、おいてあるものも当然汚れるわけです。
汚れがつかないため、それなりの対策も必要になってきます。
しまうときはクローゼットに仕舞う方が安全です。
窓や台所近くに置くなんてもってのほかですね。

昔は、クリーニング屋さんには物干し場があったんです。
そこに大きいものや水洗いをしたものなどを干していました。
しかし、もう何年も使っていません。
その理由は排気ガス。
大きな幹線道路沿いや、車がよく通る道路沿いですと、外に干しているだけで排気ガスによる汚れが付着してしまいます。
外に干して汚れる事があるという事、覚えておいてくださいね。

部屋の中の対策の一番は、やはり掃除なんでしょうね。
服のためというよりは、衛生的に、気持ちよく生活するために、掃除をするほうがいいんだと思います。

最近は年末の大掃除もしていないところがあると聞きます。
こんな時でないと、大掃除なんて気にしないですし、してみてはいかがでしょうか。
思いがけない汚れにびっくりすると思いますよ。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2008年12月27日

早くしまるところ、ギリギリまで開けているところ。

今日あたりで皆さんお休みに入られる方が多いようで、昨日から今日にかけて集配のご依頼が多数入ってきたり、お店での受け付ける点数がぐっと上がってきました。
当店の年明けの営業が少し遅いので、今受け付けているもののほとんどが年内仕上がりになっています。

集配の途中、プリンターのインクが切れていたのでヤマダ電機へ寄ったのですが、テナントとして入っているクリーニング屋さんの年内仕上がりが26日で締め切られているのを見てびっくり。
ずいぶんと早く受付閉めちゃうんだなあと感じます。
27日以降のお預かりは年明け9日ですって。
それもまた遅いなあと二度びっくりです。

夜になり、同業の友達数人と今年最後の挨拶をしていたところ、年末営業について話が出たんですね。

うちはいつも通り年末ギリギリまでやっているよというと、割と大きなクリーニング屋さんは早めに閉めてしまうんですね。
いいねえゆったり出来て、というと、違うんだよといいます。

どうして早く閉めるのか、それはパートさんのためなんですって。

いつも一生懸命働いてくれているパートさんたちにも、お正月はやってきます。
毎日毎日仕事に来てもらっていると、なかなかお正月の準備が出来ない。
だから、年末は早めにお休みにして、お正月の準備をしてもらおう、ということらしい。

はは~、なるほどねと納得。
働いている人への気遣いもあったんですね。

もしかすると先に出たクリーニング屋さんもそういった配慮があるのかもしれない。

クリーニング屋さんも、営業形態によってこういった差が出るんですね。
個人店など比較的遅くまでやっているところもあります。
年末、急なクリーニングなどありましたら、個人店を探すとやっているかもしれません。
個人店は、割と小回りききますしね。
のっぴきならない事情など、説明すると引き受けてくれたりもすると思います。

なんにしても年末、ゆっくり過ごすためにもクリーニングはお早めに。

明日28日は営業をしています。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2008年12月26日

モチベーションの維持。

今年は、モチベーションの維持について考えることが多々ありました。
自分も含めてなんですが、モチベーションを持続させるって本当に難しい。

また、挫折とはいいませんが、現状にあきらめている友達も何人もいました。
いろいろやってきたんだけど、ダメなんだからと言うのが彼らの主張。

本当にダメなのかしら?
傍から見ていると、まだ可能性が残されているような気がします。
でも、そのためにはまず、自分のやる気、いわゆるモチベーションが上がらないと出来ないわけです。
そして、上がったモチベーションを持続させることがとても重要。

でも、それが一番難しいんですよね。

やりはじめって、なんでも初めてのことが多いのでとても楽しいんです。
見るもの、聞くもの、すべてが新鮮。

しかし、それらは次第に目新しいものが無くなってきます。
どこかで聞いた話だったり、以前見たものとそう変わらないものだったり。
そのうち、モチベーションが下がってしまうんですね。
ある程度達成したというのもあるのかもしれない。

ある程度精通してくると、新しい情報はほとんど入らなくなってきます。
新しい情報を仕入れるためには、根気よくひとつずつ拾ってあるくしかない。
沢山集めた中に本の数個あるかないかのようなものだと思うんですね。

埋蔵金を掘っていくのに、土の中に埋蔵金があると信じていないと、つらい穴掘りなんて出来ないわけです。
一瞬でも疑ったりすると、その時点でもうほれなくなる。
でも、いつまで掘っても埋蔵金が出てくる様子さえないと、掘り続けていくのって難しいと思うんです。


これがモチベーションの持続。

結果に近づけるように、結果を出せるように、がんばっていくんですが、いつ出るか分からない結果を信じて続けていくことが出来るか。

大体ここで皆さん躓くんです。

今年は、春先ごろから、能力が高くて、人の信用も厚い、彼が動けばいい方向へ動くはず、というような人が、諦めているのを見て、もうがっかりでした。
まだやれる事があるでしょ、がんばれるでしょ、と思うのに、本人は諦めちゃっている。

もったいないなあと思います。

その後も、なかなか上がらないモチベーションに苦労している他の友達と話しをしたりしましたが、やっぱり難しいんだなあと思いました。

よく、人を変えるのは難しいけど、、自分は変わることが出来る、というようなことを言う人がいますね。
たしかに、人を変えることに比べれば、自分が変わることのほうが楽かもしれない。
でも、自分を変えるって、かなり意識的にしていないと難しい。
ある種、自分を洗脳することに近いような気もします。

モチベーションの持続は、生きていると必ず必要だと思うんです。
病気や事故など、いつ治るか分からない、そんな事ってあると思います。
それでも、治るのを信じてがんばれるか、たまにそんな事を考えたりするんです。

がんばっている人を見ていると、みんな自分のペースでゆっくりと歩んでいる事が分かります。
先の見えない道も、一歩一歩の積み重ね、そんな事を教えてくれているような気がします。

モチベーションがあれば何でも出来るわけじゃないですけど、まずは気持ちが大切ですもんね。
続けていくことの難しさ、に通ずるのかなあと思います。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2008年12月24日

ポケット掃除。

友達が最近ブログを復活させました。
がんばって続けているようで、半月ほどがんばって書いているようです。
続けるって大変なのを、今感じているはず。
でもそれを過ぎると書く楽しみが出てくるのでがんばってね。

で、今日はそこに書いてあったねたをいただきました。

ポケット掃除について。

私たちクリーニング屋さんでは、洗う前に必ずポケット掃除をしています。
ポケットに何か入れたまま洗うと、事故につながることがあるためです。

ポケットの中に手を入れまして、何か入っていないか確認し、最後にごみを出すようにします。
結構埃ってたまっているんですよね。

ポケットの中に入っているもの、いろいろあります。

爪楊枝、ボールペン、ライターなどは必ず見つけることが出来ます。
この中で、ボールペンは気づかずに洗ってしまうと恐ろしいことになるんです。
洗っている最中にインクが出てきてしまい、服についてしまうんです。
そうなると、シミ抜きをしなければならないのですが、かなり広範囲になるのと、洗っている品物のほとんどに付着するので、えらいことになります。
でも不思議なのは、全部につくわけではないんですよね。
集中的につくもの、まったくつかないもの、いろいろとあるんです。
水溶性のインクならこうはならないんでしょうが、油性インクだと、洗っている最中もある程度形を保っているんだと思います。

そして、ライター、これも気づかずに洗ってしまうと怖いといわれています。
ご家庭では影響はないのですが、私たちクリーニング屋さんが使っているドライクリーニングで、ライターを一緒に洗うと、引火の危険性があるといわれているんです。

すべてのドライクリーニングにおいてそうなるわけではありません。
引火性のない溶剤もありますから。

引火性のある溶剤を使用している場合、発火源となるものを入れないようにするのは基本中の基本なのです。

昔からライターは危険だといわれ続けているんですが、ライターを一緒に洗ったくらいでは問題ないという人もいます。
この辺は主張が違うのでなんともいえないのですが、洗うときに一緒に入っていること自体、あまり気分がよくありませんので、やはり洗う前に取り除くんです。

危険ではありませんが、ポケットの中にはいろいろ入っていまして、高価な宝石が入っていたこともあります。
昔は、現金がよく入っていましたね。
また、給料明細や銀行の明細などが入っていた時代もありました。
この二つは今ほとんど見かけなくなりましたね。

春になって多いのが、コートのポケットの中に手袋が入っていることがあります。
これには注意が必要ですね。
いざ使おうと思ったときにあわてて探すことも多いですし、私たちのほうもどう扱っていいのか困ってしまいます。
クリーニングに出す前に、ポケットの中は見ておいたほうがいいですね。

ポケット掃除は、ご家庭での洗濯でも基本になります。
ボールペンやサインペンなど紛れ込んでいると、本当にしゃれになりませんから。
仕分けるときに一緒にポケットを点検する癖をつけるといいですね。

ご主人の服からお金が出てきて、お小遣いになるかもしれません。
ポケット掃除をするといい事あるかもしれませんね。(笑)

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (2)

2008年12月22日

年末年始のお知らせ。

今年も残すところ10日弱となりました。
今週はクリスマスもあり、年末へ向けてイベントが目白押しではないでしょうか。

さて、今年の年末年始の当店の予定です。

年内は、12月31日まで営業をしております。
31日の営業は通常の営業時間より短くなり、夜7時ごろで閉店になると思います。
また、28日(日)は通常お休みなのですが、毎年最終週の日曜日は営業をしております。
お急ぎなどありましたら遠慮なくお持ちください。

年始は1月7日(水)から、通常通り営業をさせていただきます。

お急ぎ品などありましたら、お早めにお持ちくださいね。
年内、ぎりぎりまで仕上げるつもりではおりますが、急げない品物も最近増えてきております。
気持ち早めにお持ちください。
今週いっぱいなら、年内大丈夫だと思います。

今年も残りあと少し・・・。
がんばっていきましょう。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2008年12月20日

訳ありの品物が集まる日。

今日はなんだか、不思議な一日でした。
品物が集まるのですが、そのほとんどがなぜか訳ありの商品。
こんな日もあるんですね。

他のクリーニング屋さんで断られた商品、春に他のクリーニング屋さんで洗ってしまったはずなのに真っ黒で着れなくなったコート、クリーニングしたはずなのに汗の臭いが取れていないドレス。

本当にいろいろ集まりました。

中に、お子さんがスーツに吐いてしまって他店で断られたものがあったんですが、持ってきた方が一言。

子供が吐いたって言わなければよかった。

ちゃう、ちゃう、そこが問題じゃないですって。(笑)
吐いたって言わなければ引き受けてくれたかもしれないけど、それじゃあ汚れ落とすときに困るじゃないですか。
やっぱり、ちゃんと起こったこと、わかってる範囲など詳しく教えていただく方がいいんですよ。

汚れに関しては、やはり恥ずかしさもあり、ちゃんと話してくれる人は意外と少ないようです。
中には明らかに長期間、しかも何回も着用をした跡が見られるのに、一度しか着ていませんなんていう人も・・・。

正確な情報から、いろいろ推察しているんですけどね。

恥ずかしいこともあると思いますが、ぜひご協力いただきたい、そう思っていたりします。

でも、訳ありの商品が早く集まってよかったです。
年末ぎりぎりですと、洗い切れないとお断りしなければならないかもしれないんです。
汚れがついたまま置いておくのはよくないんですよね。
ですから、長期のお休みに入るときは、必ず全部洗ってしまうんです。
洗ってさえおけば仕上げは休み明けでも大丈夫ですから。

皆さん、もう大丈夫ですか?
何か訳ありの商品、汚れがひどいものなどありましたら、お早めにお持ちください。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2008年12月19日

大・中・小。

先日、長女があまりにも寒そうな格好をしていたので、何かコートのようなものを買いに行こうという話になりました。
子供ですから、多少薄着でも飛び回っているので、あまり気にしていなかったのですが、今年はどうも風邪の当たり年らしく、家中風邪だらけ。
長女も風邪を引いてしまったので、その対策です。

幼稚園をお休みしていたので、具合がよくなったのを見計らって、買い物へ出かけました。

嫁さんとばば曰く、キルティングのようなジャケットが良いんではないか、との事。
お値段的にも、また暖かそうですし、いいのかなあと一瞬思ったんですが、やはり私はダウンの方がいいかなあと。

ダウンは、やっぱり暖かさが違います。
軽いし暖かい。
ただ、お値段が多少違ってきますよね。

嫁さんからすると、それだけではなく子供が着るものだから、すぐ破ったり傷つけたりするので、いい物でなくてもいい、という判断のようです。

確かにそれもいえるなあと思います。
まあ、うちの子はどの子も自分が納得しないと服を着てくれないので、とりあえず行ってお気に入りを見つけてもらうしかないんですけどね。
実は僕が連れて行く前に、嫁さんとばばと子供で買い物に行ったんですが、そのときは気にいった物がなく、結局何も買って来れなかったんです。

イトーヨーカドーへ到着。

子供服売り場へ行くと、思ったよりも服がありません。
うーん、すでに遅かったのかもしれない・・・・・、と思いつつ、とりあえず探してみることに。

うちの娘いわく、ファーが着いたものはいやみたい。
でも、それ言い出すと、ほとんど服が無くなるんですよね。
今はどの子供服にもほとんどファーがついています。
暖かそうなものにもついているので、それらが除外されると正直ここで気に入ったものを見つけるのはかなり厳しくなりそうです。

店内をうろつくこと5分。

ようやくファーが付いていないコート発見。
でも、キルティングではなく、暖かさは思ったよりもなさそうな感じ。
娘はとりあえず気に入ったようで、他になかったらこれを買うということで他を探し始めました。

すると、なんとダウンのコートがあるじゃありませんか。
しかも、娘が一発OKのサイン。
後は、私のお財布しだい。(笑)

まあね、娘が風邪引くのなら、私のお財布が風邪ひこうがどうって事ありません。

ちょっとだけ、嫁さんの顔が頭をよぎりましたけど、クリーニングのプロが責任持って洗うということで、話をつけようかなと。
商品の知識はこっちの方に分があるし、お金出したのも私だ。
乗り切れる!と思いレジへ行きました。

すると、何やらごにょごにょ話をしたかと思うと、半額になりますとの事。
最初に見たものよりも安くなっちゃいました。

娘と大威張りで家へ帰ると、思った反応と違い、嫁さん、ばばともに娘をほめてくれまして、こちらも一件落着。
よかったなあと思っていると、値札を見て、嫁さんが一言。

他の子の分も欲しいなあ。

ここに着て嫌とはいえません。

翌日、私のお財布からお金を持ち出し、他の子供のダウンを買ってきました。
同じ服のサイズ違いですから、全員に着せると、どこかの制服みたい。(笑)
大、中、小となんだかほほえましい。

これで、今年の冬は乗り切れるかな。

クリーニング屋さんとしては、このような価格の商品、また子供服というある程度強度が必要な商品を、実際の着用から洗いまでテストできるのはうれしいですね。
なかなか実際の汚れのテストというのは難しいし、またサイズの違いはありますが、同じ商品が揃っているので、テストするにはいい環境です。

家庭の洗濯機と、私たちの洗濯との違いもテストできそうです。
ダウンですから、暖かさに差が出るんじゃないかなと思っています。

ここで紹介できたらいいかな。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2008年12月18日

需要と供給のバランス。

ニュースでまた原油の価格が下がったとありました。
しかし物凄い下落っぷりですね。
上がるときも半分あきれていましたけど、下がるときも同じように感じるんだなあと思いました。

夕方、出入りの資材商さんがやってきまして、原油価格の影響から資材の価格についていろいろとはなしをしていたんです。
溶剤も年明け落ちるのは決定しているんだけど、いったいどれくらい下がる見込みなのか、と。

しかし、資材商さんの答えは分からないの一点張り。
まだ、メーカーからの回答はないようです。

メーカーからしても難しいところで、この一年の間にクリーニング屋さんも何かしらの対策をとってきました。
需要と供給のバランスといいましょうか、すでに使う溶剤の量もかなり減っているんですね。
回収装置も普及し始めて、溶剤が売れないんだそうで。

となると、いくら原油価格が下がってきても、上がった分だけ下げることが難しいんだと思います。

また、他の資材に関しても、反映されないんですよね。
上がるときは簡単に上がるのに。
ストック分がはけるまで・・・、なんていう理由のようなんですけど、それは上がるときも同じ事を言ったんですけどね。

包装資材も、減ってきているようです。
こちらは、ごみの収集方法の変化で、袋は要らない、というお客様が増えてきたというのもあるようです。
日野市のクリーニング屋さんでは、お渡し用の袋が激減したとうわさで聞いたことがあります。
となると、やはり包装資材もなかなか下がりづらいのかなあと思うんですよね・・・。

みんなの努力で上がったコストに対応してきたんですが、いったん下がり始めるとそれがまたネックになるなんて因果なものです。
安くなったからといって、大量に使うなんていう時代でもないですしね。
必要な分を必要なだけ使いたい、そんな時代だから余計厳しいのかもしれません。

需要と供給のバランスがどこで落ち着くのか、しばらくざわつくんでしょうね。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0)

2008年12月17日

ご利用は計画的に。

12月も中旬に入ってきました。
集配に出かけると、そろそろ年末年始の予定をお聞きし、それに合わせて予定を組んでいる、そんな時期でございます。

今年は暦の関係か、年末はあまり慌しくならないような雰囲気。
なんとなくですが、皆さん早めにお仕事を切り上げ、ゆったりとした年末を迎えようとしているのがなんとなく伝わってきます。

しかし、しかしですよ、みなさん。
そうはいっても、Yシャツや制服等、この時期しか洗えないものがあるのも事実。
しっかりした計画を立て、クリーニング屋さんに持ち込んでいただきたいのです。

忙しくなさそうだとはいっても、クリーニング屋さんも通常の仕事ではおっつかないんですね。
年末に合わせて、調整しながら仕事をします。
当店でも、すでに年末の予定を教えていただき、それに合わせて仕事のシフトを組み替えています。

旅行に行く人、実家へ帰る人、年始の予定があわない人、いろいろいると思うんです。
この時期だけは、急遽来られても応対できないこともあります。
でも、事前に予定をおしえていただければ、それにあわせて仕事を進められるんですね。

学校の制服などは、授業はなくても部活などで、ぎりぎりまで制服を着用しなければならない人もいます。
でも、汚れたままでは新年着ていくことが出来ません。
たとえ、ぎりぎりでも、事前に言っておいてくれれば、すぐ仕事が出来るように待っていることが出来ます。

上手にクリーニング屋さんを利用する人は、事前にご相談されることが多いんです。

そろそろ、年末の予定が決まることと思います。
クリーニング屋さんのお休みの予定もあるでしょうから、今お使いのクリーニング屋さんに早めにご相談してみてください。
きっと、あわせてクリーニングしてくれると思います。

毎年、半べそかきながら制服を持ってくる子が必ずいるんです。
かわいそうでね。
今年は、そういう子が一人でも少なくなるようになるといいなあと思います。

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0)

2008年12月16日

嘔吐物のついた衣類は申告お願いします。

年末になり、忘年会も行われていますね。
また風邪もはやってきまして、中には嘔吐や下痢を伴う風邪も。

私たちも、先週から引いていた風邪は嘔吐を伴うもの。
治りはめちゃくちゃ早いのですが、やはり吐くって気持ちのいいものではありません。
周りに聞いてみると、熱や咳が出るものと嘔吐や下痢を伴うもの、と二種類風邪があるようです。

この時期、嘔吐物がついた品物が集まってきます。
大体が忘年会での飲みすぎによるものなのですが、中には風邪による嘔吐の物も。

嘔吐物がついている品物がありましたら、受付時に申告の方、よろしくお願いいたします。
出来ましたら、嘔吐したときの状況など教えていただけると非常に助かるんです。

というのも、飲みすぎによる嘔吐はあまり気にならないのですが、風邪による嘔吐、とりわけノロウィルスによる嘔吐の場合、扱うことが出来なくなるからです。

以前流行ったノロウィルス、かなり強力なんです。
洗ったくらいじゃ全然落ちなくて、場合によっては一緒に洗った品物に付着して、ノロウィルスが移る可能性も否定できません。
もちろん、嘔吐物がついた品物は別処理をするのですが、万が一を考えると、また受付した人間への感染を考えると、受付することが困難なのです。

一応、塩素を使った処理をすると、ノロウィルスもやられるらしいのですが、私たちで扱う塩素というと、漂白剤。
漂白剤には種類がありましてその中のひとつに、塩素漂白という物があるんです。

しかし、漂白ですし、漂白剤の中でも強力な部類に入るので、消毒はされるのですが同時に色も抜けてしまうという欠点があります。

お医者様などでは、ノロによる嘔吐で汚れた品物は捨ててくださいといわれるようです。
もったいないですが、一度移ると怖いですから、思い切って捨てることをお勧めします。

これからの時期、どうしても増えてきますので、皆様のご協力、お願い申し上げます。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2008年12月15日

竹 × 洗剤 = イルミネーション

先日、集配に出かけようと準備をしているときに、ついていたテレビで特ダネがやっていたんです。
フジテレビの番組で、小倉智明さんがやっているんですね。

クリスマスに近いせいか、イルミネーションの話で盛り上がっていまして、つい見ていたんです。
するとある村で画期的なイルミネーションがあるとの話。

イルミネーションって、いろいろな意味でお金がかかります。

電飾自体も高いですし、電気代も馬鹿にならない。
ある程度見栄えよくしようと思ったら、相当の出費を覚悟しなければなりません。

ましてや村なので、少しのイルミネーションなんかでは、効果がないんですよね。
そこを地元の大学生のアイデアを頂き、格安でイルミネーションを作成したというんです。

なんと、一本の木が約5万円ほど。

こりゃ格安だ。

その作り方なんですが、竹を割って細くします。
それに接着剤を塗りまして、市販の洗濯洗剤をつける。

クリーニング屋さんならお分かりですよね。
そう、蛍光増白剤を利用したイルミネーションなんです。

見た瞬間、やられた!その手があったのね、という感じ。

蛍光増白剤、あまり耳にしたことはないと思いますが、白く見せるための薬品なんです。
正確に言うと、紫外線により青白く発光し、白がより際立つんです。
市販の洗剤のほとんどにこれが入っています。

この蛍光増白剤、ブラックライトを当てると、青白く発光します。
よくおしゃれなバーとかで青白い照明とかあるじゃないですか。
あれに照らされると、青く発光するんですね。

市販の洗剤で洗われた品物も、実はブラックライトに当たると青白く発光します。
おしゃれなお店に行くと、たいていの人の服も発光しているはずです。
面白いので見てくださいね。
あれが蛍光増白剤の発光です。

市販の洗剤に入っている蛍光増白剤を利用して、イルミネーションにすると、かなり安く上がりますよね。
電気代もほぼかからないし、電飾自体ないのでお金もかからない。
いい手を考え付いたなあと思います。

と思う反面、市販の洗剤に含まれる蛍光増白剤の量の多さにびっくりもするんです。
きれいになっている、白くなっていると思っているのは、汚れが落ちているというわけではなく、この蛍光増白剤の効果もあるんですから。

きれいって何だろう、白いって何だろう、と考える瞬間でもあります。

ひとつ疑問なのは、雨が降ったらどうなるんだろうということ。
やっぱり、落ちちゃうんでしょうか。
でもナイスアイデアです。
こういうの物凄く好きですね。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年12月12日

奇跡のジャケット。その3

週が開け、修理屋さんへジャケットを持ち込みました。
修理する箇所を見せ、修理可能か聞きます。

眼光鋭くいろいろと見ている修理屋さん。
やはり、ぱっと縫えば済むというわけではなさそうです。

裏地をじっと見つめ、表についているワッペンを注意深く見た後に、これなら何とかできるかなあと一言。
ただし、このワッペンを一度はずさないと修理することが出来ないとおっしゃいます。
もちろん、修理した後は元通りに縫い付けるんです。

昔は、こういった作業のときに、ワッペンなどはずして、再度縫い付けるなんていうのは当たり前に行われていました。
この作業に文句を言う人は誰もいなかったんです。
所が、最近は必要な作業でも中には文句を言うお客様もいらっしゃいます。
元通りにつけるといっても、一度はずしたら元通りじゃないといったり、糸が違うといってみたり。
はずさないと出来ないと伝えても理解していただけないお客様もいらっしゃいます。

修理という作業の中に含まれるものですが、トラブル防止のため、お客様にはずす了承を頂きます。

お客様に連絡をし、ご来店くださったところで、説明をします。
修理が出来そうなこと、ワッペンをはずさないと出来ないこと、その了承、お値段の事などなど。
時間もかかりそうだと伝え、お預かりすることになりました。

翌日、すぐさま修理屋さんへ持ち込んでお願いします。
帰り際にこの前来たときの修理屋さんの反応をふと思い出したんです。
確かその時、縫い目を見て、なんか複雑そうな表情をしていたなあと。

このジャケット、切れたところだけでなく、すでに全体的に縫い糸が切れているんです。
生地はなんともないのですが、糸の方が限界が来たんでしょうね。
ただ、一度に修理するには時間がかかるし、お値段もかかるので、破れた箇所だけにして、次に縫い糸が切れたところを直してもらいましょうか、という話をしていたんです。

今思えば、全部やってもらえばよかったかも。

それから約一月がたちました。

修理屋さんがフライトジャケットが出来たと、持ってきてくれたんです。
みると、どこを修理したの?というくらいとてもきれいな仕上がり。
反対側を見ても、やはり修理屋さんが直した方がきれいです。

いつ見ても惚れ惚れする仕上がり。

しかし、修理屋さんの顔がすぐれません。
すると不意にこうおっしゃるんです。

このジャケット、今回で勘弁してください。

お話を聞くと、このジャケットの修理、いざやってみると相当苦労したんだそうです。
頑丈に作ってある分、裏地を解いても小さい部分しか解けず、その小さい穴から何とかして表地を縫ったんだとか。
縫い方も独特で、簡単ではなかったそうなんですね。
同じ色の糸も揃えなければならなかったし。

時間がかかったのは、ほうっておいたのではなく、手間がかかりすぎた、という事なんです。

うちの修理屋さんが根を上げるほど大変だったこの修理、他の修理屋さんだったらどうなっていたかと思うとちょっとぞっとします。

あきらめて返品されるかもしれないし、適当に縫い付けられるかもしれない。
修理屋さんの中にはちょっとした研修で営業をしているところも珍しくないんですね。
もし、そういうところにお願いしていたら、こんなきれいに仕上がってこなかったでしょう。

お客様に電話。
早速とりに着ていただいて、現物を見ていただきます。
仕上がりに大満足。
喜んでいただけました。

外人さんに託されたフライトジャケット、きれいに着ると約束をしていたので、なんとしても修理して、長く着用したかったんだと思います。
これで、当分の間着用できますね。

修理屋さんの苦労を伝え、次は受けられないかもと伝えます。
お客様、それを聞いて、そこまでがんばってくれたんだとさらに感激していたようです。
いま、そこまでやってくれる人いないですからねえ。

特殊な縁からお客様に渡ったフライトジャケット。
たまたま営業をしていた当店に、何の気なしにふらっと立ち寄って相談し、当店がお願いしている生粋の職人さんの手にわたり、見事に再生。
言葉にするとピンと来ないんですが、よく考えると奇跡だなあと思うんですよ。

だって、修理屋さんなんてほかに沢山あるし、ましてやクリーニング屋さんも沢山あります。
看板掲げているところも最近は多いですし、派手にきれいなお店の方が入りやすいのも事実。
その中で、たまたま通りかかって、やっていたうちへ入って着た事。
うちも、修理屋さんにお願いするなら一流の人と、探して探して見つけた人なんです。
その方も高齢で、昨年は急激にお痩せになられ、一時とても心配していたんです。
何かあったらもううちでは修理は受けることが出来ないかも、なんて考えていたくらい。

でも、うちみたいな修理屋さんを抱えているところは少ないんですね。
ですから、クリーニング屋さんに修理お願いしても適当に縫われちゃうんじゃない?と思う人も沢山いると思うんです。
実際、このお客様もお友達にそういわれたんだそうですし。

そう思うと、すべてが揃って直ったのかなあと思うんですね。

たまたまなのかもしれないけど、直るべくして直ったジャケット。
きっと長く着続けてくれると思います。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2008年12月11日

奇跡のジャケット。その2

実はこのジャケット、着ている本人から売ってもらったものなんです。

そうお客様はおっしゃいました。
通常こういう商品は、中古屋さんにあるものを買うのですが、本人から買ったという稀有な経験をしているようです。

では、本人から買ったから、何とか直したいのか?
いえいえ、まだ話は続きます。

このお客様、フライトジャケットを探しに、中古屋さんに入っていったんだそうです。
すると、カウンターでは、お店の人と、アメリカの方がなにやら話している様子。
今まさに、フライトジャケットを売ろうとしていたところのようです。

しかし、ここから話が転がり始めます。
この外人さん、大事にしていたものなんでしょう、誰でも彼でも売りたいというわけではなかったようなんですね。
このジャケットを大事に着てくれる人に売って欲しい、そう願っていたようです。

といいましても、お店の人も困ってしまいます。
大事に着てくださいとは伝えられても、本当に大事に着てくれるのか、そこまでは分からない。

その話をお客様が横で聞いていると、外人さんが横にいるお客様に気づいたんですね。
ちょうどその時別のフライトジャケットを着ていたそうなんですが、とてもきれいに着ているのが一発で分かったらしく、この人に売りたい!と外人さんがいったそうなんです。

・・・・・・、かくして、このフライトジャケットは外人さんからお客様に渡ったのでした。
大事に着てください、という願いと一緒に・・・・・・・。

これ聞いて、ああそうですかなんていう人は少ないんじゃないですかね。
出来る限りのことをしたい、何とかして着れる様にしたい、素直にそう思いました。

そして、うちで受けるかどうかは別にして、今の修理屋さん事情を説明し、大事な品物ならちゃんとしたところにお願いしないと、直ってきても汚くなると教えます。

うちがお世話になっている修理屋さん、物凄く腕がいいんです。
何しろ、生粋の職人で、本職は修理屋さんではなく、洋服を仕立てる仕事をしているんですから。
下手なメーカーの正規品よりも、その職人さんが修理した方が縫い目もシルエットも断然きれいな上がりをしてくるんです。

ただ、状況が状況なだけに簡単にお受けできないのも事実。
一度修理屋さんに相談してみないと分かりません。
そこで、一度お預かりし、相談してから連絡をすることになりました。

帰り際に、どうしてうちへ寄ったんですか?と聞くと、たまたまだとおっしゃいます。
友達と遊んだ帰りに、クリーニング屋さんがやっていたので、聞いてみようと立ち寄ったんだといいます。

実はここにも不思議なものを感じています。
だって、当店は表が目立つようにしているわけでもなく、宣伝をしているわけでもない。
修理の看板も掲げていないし、普通に考えれば、もっと派手に大きくやっているお店に行きそうなもんです。

不思議な縁を感じてしまいます。

そして、週明け、修理屋さんに持っていき相談をしてみました。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0)

2008年12月10日

奇跡のジャケット。その1

この仕事をしていて、たまにこの品物はここへ来るべくしてきたんじゃないだろうか、と思うときがあります。

11月初めの事。

土曜の夜でした。
店番をしていると、若い男性が二人、ふらりとお店に入ってきたんです。
そして不意に一言。

ここって、リメークってやってますか?

リメーク・・・・・、この場合どういう意味で使っているんだろう?とおもい、どういう意味ですか?と質問すると、修理もしくは使えるように直してくれないか、との事らしいのです。

とりあえず現物を見せてくださいというと、今着ているジャケットを脱ぎます。
そのジャケットは、フライトジャケットで、本物の米軍のものだとおっしゃいます。
見ると、肩の所が切れてしまっています。

本物のフライトジャケットというところでまず躊躇しました。
というのも、実はこの手の商品は、軍人さんがなんらかの理由で卸した商品で、通常は手に入らないものなんです。
しかも、こういうものを探してでも着る人は、思い入れというか愛着が人より強い傾向があります。
ご希望にそう事が出来るかどうか、またそのご希望自体のハードルもどの程度高いのか、内容によっては受けることが出来ません。

以前、友達のクリーニング屋さんから相談を受けたことがあり、チャックの取っ手が割れてしまったんだが、同じものを入手することが出来ずに困っていると相談を受けたことがあるんです。
ひとたび何か起これば、対応することが難しい商品であることには間違いありません。

といいましても、すぐさまお断りするには判断が早すぎますので、とりあえずお話しながらどうするか決めようと考えました。

まず、この手のジャケットの危険性といいますか、特殊性を説明します。

もちろん、特殊性はわたしよりもお客様の方が詳しいので良くご存知です。
そして、次に、破れている箇所をみて、どの程度修復できるか、微妙だと伝えます。

よく見ると、ただ切れているというわけではないんです。
最初、縫い糸がほつれたんでしょうね、ぱっくりと開いてしまったようです。
そのまま、肩掛けバッグをかけ続けたら、開いたところから徐々に破れが広がっていった、というもの。
ただ縫うだけにしても、微妙に生地が足りない感じがします。

お客様とお話をしているうちに、お客様からこのようなお話が。

とにかくどんな形でも良いので、着れる様にして欲しい。
右と左が多少変わってもかまわない、上から生地を張るのでも、問題はない。

とにかく、修理して着れる様にしたい、という思いがひしひしと伝わってきます。
もし生地が足りないのなら、ポケットの裏地から取ってくれてかまわないとまでいいます。

今までも、この手のジャケットをお持ちになったお客様は沢山いらっしゃいましたが、その方々のほとんどが現状を維持して欲しいというものでした。
ワッペンなどはがれてもらっては困るし形が変わるのも勘弁だし。

そういう意味では、今回のこの申し出はちょっと意外だったんです。

どうしてそこまでして着たいのか、質問をしてみました。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年12月09日

展示会、総評です。

ようやく風邪が落ち着いてきました。
でも、家族の中には次々感染しています。
お腹に来る風邪がはやっているようです、みなさん、お気をつけくださいね。

今日のブログは展示会の総評です。
クリーニング業者向けになると思いますので、一般の皆様、申し訳ございません。

年に一度の展示会ですが、昨年の大阪大会と来場者人数はさほど変わらないような話でした。
メーカーさんや出展者さんたちも、昨年は機械関係の出店がなかったので、今年は二年ぶりの総合展示会になると言うこともあり、かなり期待していた様子。

しかし、その期待が大きかったのか、正直拍子抜けだったという声をいくつか聞いています。

展示会場で、出展者さんたちに聞いて周ったんですが、例年とは少し様相が違いまして、今年は金曜と日曜の来場者が多かったようです。
土曜日に来ていた人はクリーニング業者さんではなかったので、良くなかったともおっしゃっていましたね。

アパレルメーカーさんも団体でやってきていたようで、機械などを見て周ったと聞いています。
しかし・・・・・、アパレルさんとは少し考えが違うようで、ギャップを感じたともいっていましたね。
クリーニングの仕事を理解されていないんだなあと少し思います。

出展しているものですが、今回はやはり一番の目玉は回収乾燥機関係でしょうか。
原油の値段が落ち着いてきましたが、回収乾燥機のところに人が多くいた印象を受けています。
サンヨーさんに参考出展で、立体型の低温回収乾燥機が出品されていましたね。
誰も立っていなかったので、説明を受けられなかったのが残念でした。

逆に、ここ数年騒いでいた新溶剤については、会場を回っていてもあまりうわさを聞かず、皆さん気にしていない様子。
大型の機械から個人店にも入るくらいの省スペースの機械が作られていたんですけどね。

遠赤外線の乾燥機のところにも、人がいました。
しかし、こちらはみんな話は聞いているけど半分おっかないといった感じ。
やはり今までの概念とは少し違いますので、いいデータがそろっていても、ほいほいのれるわけではないようです。

会場全体にいえたことですが、人の集まっているブース、集まっていないブースがはっきりしていたようです。
これは昨今のクリーニング業界事情ともあっているのかなと思うのですが、ひとつの機械において、人気のある機種に人が集まるという現象が起こっています。
その機械が優れているというわけではなく、一番買われているから、というのが見え隠れするのがちょっとなあ。
ランキングがあるわけじゃないですが、しばらくこの状態は続くのかなあと思いますね。

会場自体は、以前に比べれば狭くコンパクトにまとめられていますので、資材と機械の間は簡単に行き来できました。

資材の中にも、面白いものがいくつか見受けられました。
ただ、どうしてそのようになるのか?説明がなく、原理は言えませんの一言。
それじゃあプロは使えないんだよなあと、残念で仕方ありません。
効果が出れば良いでしょ?というのでは、何かあったときに対処が出来ない。
また、原理が分かればもっといい方法を見つけることが出来るかもしれない。
おそらく、簡単にまねすることが出来るので、話したくないのかもしれませんが、プロ相手におろしているのだから、その辺を良く考えて欲しかったですね。

最近、プロが少ないという人がいますが、こういうところでプロとして扱っていないんじゃないのか?とも思ってしまいます。

変り種としまして、京都のシミ抜き集団さんの出展がありました。
こちらは、難しいシミ抜きなどを、業務提携により受け付けるというもの。
ここ数年、水面下ではこうした動きが見られたんですが、加速化しているように思います。
昔は、設備の問題などで、洗いを外注していたなんてこともあったんです。
もう何十年も前の話ですけどね。
でも、最近は、技術者の不足などで、外部へアウトソーシングするようになって着ました。
クリーニング業界にも、他の業界同様、技術者不足の波が押し寄せてきているんでしょうね。

本当に難しい品物を外注するのはなんら問題ありません。
彼らも何年もかけて会得した技術ですし、簡単に真似する事が出来る代物でもないので、そういう意味ではアウトソーシングはさほど問題ではないと思うのです。
しかし、自分で出来るものまで、基本的なものまでアウトソーシングするようになってしまうんです。
実際、カシミヤなど洗えるのに、外部委託しているところありますし。

任せられるところが出てきたのはうれしいですが、再度自分たちの出来ることを確認した方がいいかなと思いました。

展示会自体、出展者さんたちが感じているように、変わってきているようです。
今後、年に一度の展示会が開催されるのかも、そういう意味では微妙なんだろうなあと思います。
なくさないためには、業者が行くのが一番です。
なくなると困るのは他の誰でもない、私たちクリーニング業者なんですから。

時間がたてばまた求めるものも変わってくるでしょうから、来年以降の展示会へ期待というところです。
そう代わり映えしない展示会、そう感じた人が多かったんではないでしょうか。

以上、展示会の総評です。
代わり映えしなくても、それを体感しに行ったほうがいいと思います。
ぜひ、来年以降の展示会、行ってくださいね。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (0)

2008年12月07日

展示会二日目。

昨日に引き続き、展示会二日目です。

昨日はオンワードの即売会に重なってしまい、駐車場にとめられないアクシデントもありましたが、今日は朝から行くのと、もうそこまで混まないだろうと思っていました。

所が、全然甘かった。

ドールズパーティーなるイベントがありまして、昨日に負けず劣らずの混雑ぶり。
9時過ぎについたのに、駐車場には入れたのが10時過ぎ・・・。
うーん、今年はだめだなあ。

会場に入ると、やはり昨日とは違い、クリーニング屋さんが多いですね。
展示会に来る目的はいろいろあると思うのですが、資材の購入目当ての人はかなりいるんです。
今日は、資材の方がかなり混んでいました。

入ってすぐに、業界紙のブースでコーヒーをご馳走になりました。
しばらくお話をしていると、知った顔が続々登場。
懐かしい顔ぶれを見るのと同時に、みんな老けたなあと苦笑い。
きっと自分もそう映っているんでしょうね。

一休みしたところで、出陣です。

昨日、気になっていたところを再度重点的に周ります。
周っていると、またまた知り合いにあうので、そのたび立ち止まってお話。
今年の景気の悪さなど、そう変わらない話になるのですが、それでも確認しないといられない感じが伝わってきます。

今日の目的のひとつに、Yシャツの仕上げコンテストの見学がありました。
しかし、これがなかなか行くことが出来ないんですね。
ようやく見ることが出来たのが午後の部。

うーん、とても早いですね。

速さを競う大会なのは分かっているんですが、その速さたるやびっくりするくらい。
ただ、速さを競うために、設定もそのように変更しているので、正直言いますと、ちょっとプレスが足りないかなあと言う印象です。
この辺は大会仕様という感じなんでしょう。

ぐるぐる回っていると、今度は社長を発見。
土曜日うちを出たっきり、帰ってきてなかったらしいのですが、お泊りで展示会へきていたようです。
これとあれを買ってこいと指示を受けまして、今度はお買い物。

資材コーナーに行くと、珍しいものなどもあるので、余計な出費が増えます。
気になるもの数点購入。

なんか、展示会満喫だな。

終わり間近になって、広島の友達と合流し、お茶をしながらお話をしていました。
ここで分かれると、次ぎあうのがもう何年後になるか分かりません。
来年の展示会はおそらく大阪。
その次東京へ帰ってくるとしても、わざわざ東京へ来てくれるか分からない。
私も大阪へ出張するか分からない。

必然的に、話がしたくなるじゃないですか。

このお話で今日はおしまいです。
最後お世話になったところに挨拶をして、会場を後にします。
うーん、帰りがとてもつらかった・・・。
なんだかだるく、具合が悪いんですよね。

家に帰ってからが大変。
私含め、大人のほとんどがダウン。
どうやら風邪を引いたらしい。
私は何度も戻し、ぐったりと寝込んでしまいました。
そういえば、子供がおとといあたりから戻して寝込んでいたなあ。
今日一日もっただけましなんだろうな。

早く治さないと。

風邪はつらいですねえ。

投稿者 boribori : 22:03 | コメント (2)

2008年12月06日

どこの誰でしょうか?

今日は午前中仕事をした後、展示会へ行ってまいりました。

午前中、予定が大幅に狂いまして、展示会へ向かったのも予定の1時間遅れ。
まあ、日曜の下見だからと思っていたんですが、会場についていざ車を駐車場に止めようとすると、恐ろしいほどの混雑ぶり。
こんな混んでいるビッグサイトなんて見たことありません。

おかしいなあと思いつつ、周りをぐるっと一周。
どこの駐車場も満杯なので、一番空いていそうなところを選んで並びます。
結局、40分後に無事駐車完了。
どうしたんだろう?まさかクリーニングの展示会に人だかり?なんて思いましたが、オンワードの社内即売会でした。

ようやく会場に入ると、なんだかいつもと違います。
スーツの人が多いなあ。

とりあえず、チケットをくれた人のところへ挨拶に。
少しお話をした後、友達のところを順次回っていきます。
3時過ぎに挨拶終了。

滋賀から来た友達と合流し、遅めのお昼を頂きます。

ここで少し込み入った話をしばらくしたところで、会場を再度周ります。
ぐるっと周った印象はやはりスーツの人が多いと言うこと。
そこで、出店している人に声をかけると意外な答えが。

今日はクリーニング屋さん少ないんですよね。

な、なぬ???
クリーニングの展示会でクリーニング屋さんがいないとはどういうことでしょうか。
よく見ると、展示会の見方もなにやら調査を兼ねているような感じ。
うーん、何か動いているのかなあ。

機械もさっと見て、資材もさっと見たところで、今日は終了です。
明日、再度気になったところを重点的に見て周ろうかと思います。

今日はこの後、友達数人とお食事です。
中華街へ出向きまして、お食事。
たっぷりと3時間半、いろいろな話をさせていただきました。
やはり、ただ飲むのではなく、きちんと意識を持った仲間が集まって話す内容はとても濃いですね。

クリーニングの話はもちろん、株の話、銀行の話し、果ては日本の農作物の自給率の話まで。
いい話と言うのは、そこだけにとどまらず、さらにその後尾を引くようにいろいろ考えさせてくれます。
今日は本当にここにきてよかった。
充実した時間でした。

農作物の需給率の話し、これは非常に面白かったですね。
ヒントは種。
種から見る需給率は、決して日本は需給率の低い国ではないそうです。

さー、明日はどんな話が出来るでしょうか。
明日の展示会、気合入れてみて周りましょう。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2008年12月05日

ガソリン急落。

ガソリンの値段がここにきて、急落しています。
先週ここまで落ちたなあと思ったのが、レギュラー1リットル当たり117円。
ニュースなどに出ている相場よりも安かったんですね。

ところが、今日のお昼ごろ、ガソリンを入れに行くと、なんと1リットル当たり112円。
しかもニュースでは名古屋の方で100円を切ったお店が出たとか。

100円なんて何年前の話かなあと思っていたら、バイクで旅に出かけたときに、1リットル100円ならきりがよくていいななんて話しをしていたんですよね。
今から15年以上は前の話。
その後、どんどん下がっていったんですけどね。

しかし、下がってくれるのはありがたいのですが、反面、原油価格が反映され辛いものがまだまだあるのも事実で。
私たちの業界で使っている、袋、ハンガー、溶剤、洗剤、などなど、いまだに下がる様相を見せていません。
うわさでは溶剤は来年一月に下がる予定らしいのですが、この一年の間にクリーニング屋さんが対策をとったので、需要そのものが激減してしまい、利益が減っているんではないかと思うんです。
そうなると、下がるのもどこまではふたを開けてみるまでは分からない。

私たちの中では、まだ下がっている実感はないのです。

今日から東京ビッグサイトでクリーニング屋さんの展示会があります。
新製品から、資材の即売など、見所は沢山あるのですが、今回は資材の値段の変動も、要チェックかなあと思っています。

どこまで反映されているのか。

反映されるのがまだ先ならば、その説明を消費者の皆さんにしないといけなくなるだろうと思います。
コストアップのためやむなく値上げをしてきたのです。
お客様のご理解があって出来ることなんですが、これが原油価格とのギャップが出てきてしまうと、信用を失いかねません。

場合によってはなぜ下がらないのかの説明をした方がいいと思うんですよね。

私も明日明後日と展示会へ行ってまいります。
土曜日は急な集配など対応できないかもしれません。
皆さんにご迷惑をかけしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

収穫、あるといいなあ。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年12月04日

Yシャツの汚れが落ちない理由。

最近、Yシャツの汚れが落ちていないと言うご相談を数件頂きました。
ご自分で洗濯されたのではなく、近くのクリーニング屋さんに出したものばかり。
皆さん、ご立腹とまでは行きませんが、これでは着れないのよねえ、と口を揃えておっしゃいます。

Yシャツだけでなく、白衣のお客様も同じように汚れが落ちていない状態があります。
どうしてなのか。

汚れが落ちないのにも理由があるのですが。

確かに、最近の汚れは落ちづらくなっています。
生地が細くなったと言うのもあるんだと思うのですが、それ以外にも理由はありそうです。
着用時間の長さ、食べ物の関係、空気中の埃、整髪料などなど。

この中で整髪料などは、汚れが吸着しやすいので注意が必要なんですね。
糊のようなものですから、汚れが整髪料と一緒に繊維に付着するととても頑固になります。
後ろ髪が長い人は注意が必要です。

洗いで汚れが落ちないのにはいくつか原因があるのですが、以下のようなものが考えられます。

・一度に洗う量が多すぎる。

・洗剤の不足。

・洗剤の不適合。

・お湯で洗っていない。

・洗浄時間の短さ。

これはシミというよりは全体的な汚れに関してです。
シミ抜きは別途しなければなりません。

薄利多売でやっているところは、得てして上記のような所で削減をしがちなんですね。
一度に洗う量を増やせばコストが下がりますし、洗剤も少なめにすればコストが下がる。
おそらく、これくらいまでは大丈夫だろう・・・、と言う結果だと思うんですけどね。

これはご家庭でも同じことが言えます。

一度に洗う量を入れすぎると汚れは落ちません。
洗剤が少なすぎても汚れは落ちません。
水よりもお湯を使う方が汚れが落ちます。
洗浄時間があまりにも短すぎると汚れは落ちません。

かといって、これらが過剰に多すぎても返って汚れが付着したりするんですけどね。
適当な範囲で洗濯する必要があります。

ねえ、洗濯って結構贅沢にしないとだめなんですよ。
切り詰めすぎても汚れが落ちなくなってしまう。
その、見極めがとても難しいんです。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年12月02日

白衣が真っ黒。

当店では、白衣もクリーニングしています。
お医者さん、看護婦さんなどなど、いろいろな白衣が出るわけです。

先日の事。

そういえば、○○さんの所の白衣を最近見ないなあと思っていたんですね。
社長が周っているお客様。
どうしたんだろう、と思っていると、社長がこういうんですね。

なんだか、娘さんが一緒に働きだしたとかで、クリーニング代が高いからと近くに持っていっているらしいよ。

こういう話、多いんです。
クリーニング代の感覚って人それぞれじゃないですか。
すると、クリーニングにこんなにお金出すなんておかしい、と言う人もいるんです。
もちろん、仕事ですから、コストを考えるのはとても重要で、より安ければいいというのも間違いではないんです。

ただ、安いといっても、ある程度の品質は求められると思うんですが。

○○さんの所の白衣、急に出たんですね。
久しぶりだなあと思っていると、見てみてびっくり。

真っ黒じゃないですか。
どうしちゃったの?と言う感じです。

家庭洗濯でもここまでひどくはならないよね、なんて話をしていたんですが、それほどまでにひどい有様だったんですよ。
これを、患者さんの前で着て、仕事をしていたなんて、患者さんもさぞかしびっくりしたんではないかと思うんです。

クリーニングって確かにピンきりなんですよね。
値段もそうですし、品質もかなりのばらつきがあります。
安ければいいというわけではない、と言うのは、分かると思います。

言葉は悪いですが、よそで失敗して、うちへ持ってきて直して欲しい、そういうのって本当に多いんです。

先にも書きましたが、コストを考えてより安いところへ持っていくというのは決して悪いことだとは思いません。
当店でも、品質と料金は、常に悩みの種です。

安いのがいいのは当たり前だけど、品質は求めていないのか。

常にこの葛藤の中にいるんです。
そして、結局、うちが出来ること、うちしか出来ないことを選択していくんですね。

クリーニング屋さんを変えるのは悪いことではないと思います。
しかし、かえるにあたり、ただ安いと言う理由だけで変えるのは、リスクが高すぎます。
中には、他のクリーニング屋さんを利用したと言うだけで、よく思わない業者さんもいますしね。

変えるときは、料金と品質、両方をよく見比べて、選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。
もしかすると、今よりももっといい所があるかもしれません。
また、今までお使いのクリーニング屋さんが、思っていたよりもよくやってくれていた、なんて再認識するかもしれません。

どちらにせよ、吟味する、と言うことは必要だと思っています。

みんなが探し始めれば、クリーニング屋さんも変わるんじゃないかなあと思うんですね。
自分にあったクリーニング屋さん、探してみませんか?

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0)

2008年12月01日

2009年のカレンダー、配ります。

いよいよ12月に入り、今年も残りわずかとなってきました。
先週土曜日には、なじみの資材商さんが、カレンダーを持ってきてくれまして、今年のご挨拶。(笑)

ずいぶん早い挨拶だなあなんて笑っていたのですが、気がつけばもう12月ですもんね。
笑っている場合じゃありませんでした。

さて、当店も恒例となっております、カレンダーの配布を行います。
今年は忙しくてまだ写真を撮っていないんですね。
近いうちに写真の方もアップしますので、ぜひご覧ください。

昨年同様、クリーニングのワンポイントアドバイスつき。
縦長のカレンダーで、壁のちょっとした隙間にかけやすく、また書き込むスペースがついているので、主婦の定番となりつつあるアイテムです。
本当、不思議なんですが、このカレンダー、主婦と仕事で使っているところに好評なんですよ。
一番はスケジュールを書き込む欄があるから、と言うことらしいです。

例年同様、100本限定で作っております。
定期集配のお客様にも、順次お配りしていきます。
本数に限りがありますので、お早めにお越しください。

中にはカレンダーは必要ないというお客様もいらっしゃると思います。
そのときもぜひ遠慮せずに、いらないとおっしゃってくださいね。

今年はいつまで残っているか、楽しみでもあります。
お早めに。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (2)

2008年11月29日

来週は展示会があります。

いよいよ来週、金・土・日の三日間、東京ビッグサイトにて、年に一度のイベント、展示会が行われます。
クリーンライフビジョン21と言う名前で、いろいろな関連業者が出展するんです。

今週に入ってから、業界紙も展示会特集号を組み、届き始めました。
今年はどんなものがあるでしょうか。

私も、来週土曜日、日曜日と展示会へ行く予定です。
展示会へ行くにあたり、土曜日の業務が通常とは異なってしまう可能性もあります。
お店の営業時間は変わらず、朝8時から夜10時まで営業をしておりますが、集配や急ぎのクリーニングなど、対応できない可能性もございます。

お急ぎの品物などありましたら、お早めにお持ちくださいませ。

ご協力、よろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年11月28日

こうしてエリアが広がっていく。

定期集配でお伺いしている、某ゼネコンさんに行った時の事。
いつものように作業着をお預かりし、帰ろうかなと思っていると不意に呼び止められました。

どうやら、新しい現場が出来、そこのクリーニングを頼みたい、と言うことらしい。

場所はどこですか?と言うと、なんと清瀬市。
き、清瀬ですか???と驚く私のことなどお構いなしに、行ける?と聞いてきます。
さすがに即答は出来ません。

うち、確かに集配のエリアは広いんです。
クリーニング屋さんの中では、その広さ、群を抜いていると思います。
でも、だからといって、いけるところといけない所があるのも事実。
最近ガソリンの値段が落ちてきたといっても、まだ最安の頃に比べれば十分高いし、それにまだ私たちが使っている資材が全然値段が落ちてきていません。
簡単にはいと言える状況ではないんですね。

今、清瀬の方で一見同じゼネコンさんの現場さんから作業着を預かっています。
でもそれは集配ではなく、宅配便を利用したクリーニング。
周辺にクリーニング屋さんがなく、どうしようもないので何とかして欲しいと頼まれまして、宅配便の利用をしているんです。

できれば、周辺で探してもらえると、お互いいいとは思うんですよね。
そりゃ、仕事があればうちはうれしいです。
でも、お客様のことを考えれば、わざわざ作業着を宅配便でお金かけて送るよりも周辺でクリーニングした方が早いし安く上がると思うんですよね。

でも、わざわざ所長さんからお願いされると、無碍にも出来ない。
結果、何とかやりくりして、ルートを作って、お伺いすることになるんです。

今回も、一度お断りの方向で考えていたんですが、何とか行ける方向で話がまとまりつつあります。

こうして、自然とエリアが広がっていくんですね。
すると、次同じようなところから以来がきても、すんなりとお受け出来たりするのもまた不思議。

声がかかるって事はいいことですから。
気持ちには気持ちで応えたくなるもんです。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年11月25日

シミは気になるけど、色は?

最近、ちょっと気になることがありまして。

新規のお客様がご来店くださるのですが、そのほとんどがシミ抜きのご依頼なんですね。
今まで利用していたクリーニング屋さんで落ちなかったのでやってみて欲しい、と言うもの。

シミ抜き自体は別になんら不思議なものではないのですが、お預かりする衣類を見て、うーんと考え込んでしまうことが多いのです。

と言うのも、お預かりする衣類のほとんどが色が非常に悪い。
汚れが落ちていないのか、もしくは逆汚染をしているか。
どちらにせよ、すでに色が褪せていたり、毛羽立っていたりと、古着のようになってしまっているのです。

しかし、その色合いなどにはあまり関心が無いようで、シミのほうが嫌みたいなんですよね。
そこが不思議なんですよ。

仮にシミが抜けたとしても、この色合いじゃあ古着のようで外に着て出かけられるんだろうか、と思うんですね。

確かに、シミがあると嫌なのも分かります。
しかし、色が褪せているのも、嫌だと思うのです。

私が気になっていたのは、気づかないようなしみには神経質になるのに、全体的な色あせには無頓着と言うところ。
最近増えているんですね。

このギャップが最近のクリーニングを難しくさせているのかなあと思うんです。
お客様のご要望が分からない。

しみを落として欲しいというのは分かりますね。
では、どうして落として欲しいのか。
どのようなレベルで着たいのか、どこまでが許容範囲なのか。
落ちてくれればそこまで考えはしませんが、仮に落ちなかった場合、お客様のご要望になるべく沿うようにやろうと思うと、その真意を知らないといけません。

お預かりするときに、こちらがいろいろとお聞きすることがあると思いますが、その理由はお客様のご要望は詳しく知り、イメージしたいからなんですね。
いろいろと聞かれ、不愉快に思うお客様もいらっしゃるかもしれません。
偏に、お客様のご要望を知りたいと言う一心ですので、どうかご協力お願いいたします。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (0)

2008年11月22日

僕は何王子でしょう?

昨日のお昼休みに、電話がなりました。

電話の相手はテレビ局から。
東京にある夕方のニュース番組からのお電話だったんです。

内容はこんな感じ、
消費者にも出来るシミ抜きや洗濯方法など、やりませんか?

すかさず、シミ抜き王子やせんたく王子がいるじゃないですか?と言うと、それとはまた別なんです、とおっしゃいます。
テレビって難しいんですよね。
クリーニングの話題が取り上げられるたびに、言いたい事とマスコミの取り上げ方が違うと書いていますが、やはり、なかなか伝わらないんですよね。

その旨、伝えると、細心の注意を払いながらやりますので・・・、と言います。
内心、細心の注意を払いながら、あれだけ微妙なのかよ、と突っ込みを入れたくなりましたが、ぐっとこらえて丁重にお断りしました。

やはり、僕のやりたいことじゃないんですよね。
そもそも、イケメン二人が先に出ているのに、私が出てもねえ。
電話を切った後に、私の場合、名前がどうなるんだろう?なんてくだらないことでお店の中が盛り上がりまして。

王子って柄じゃないよね、村長?町長?森のクマ???(爆)

テレビ局側の意図も分からなくはないですけどねえ。
シミ抜きや洗濯なんて、すでにやっていますから私がやっても面白くない。

最近ねえ、たまにこうしてマスコミから電話が入るんですよね。
これもカリスマ効果なのかなあと思っています。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (2)

2008年11月21日

かさがそばに。

夕方、お客様が傘を持ってご来店くださいました。
雨降ってないのに、変だなあ、これから降るのかな?と思っていると、お客様こうおっしゃいます。

この傘、ずっと前にお借りしてたんですが、長い間お借りしてありがとうございました。

とおっしゃいます。
とても丁寧な方で、こちらの方が恐縮してしまいました。

しかも、長い間お借りしていたのでこれをどうぞ、と戸隠のそばまで頂いてしまいまして。
うーん、まるでわらしべ長者みたいです。

重ね重ねありがとうございました。

さて、この話には続きがあります。
おそばを頂いた後に、実はクリーニングもあるんですとお客様。
取り出したのがベロアのジャケットと、中綿のベスト。
ベロアのジャケットのほうは、所々シミと言うか汚れがついておりまして、商品の性質上、ちょっと難しいかなといった印象。
がんばってみます、とお預かりしました。

問題は、中綿のベスト。
シミが前のほうにあり、別のクリーニング屋さんで洗ってもらったが落ちなかったと言います。
お客様は、見た感じ油のシミっぽいなと思ったらしいのですが、クリーニング屋さんの受付のお姉さんが、こういったんだそうです。

水洗いをすればきれいになりますよ。

それ聴いた瞬間、私と母がその場で、「それはない!」と口が揃ってしまいました。
見た感じ、確かに汚れは油のシミっぽいのですが、いくらなんでもこのしみが水洗いでおちるわきゃない。

確かに、水洗いってかなり汚れが落ちてくれるんです。
でも、何でもかんでも落とすってわけじゃない。
水洗いにも不得手なものはあります。

お客様、無駄なお金払っちゃいましたねえ、なんて笑っておっしゃっていましたが、内心気持ちのいいものじゃないですよね。

工場で仕事をしていない人には、こういう感覚的なものの判断はやはり難しいんだろうなあと思うんですね。
出来ない、と言うのではなく、日常汚れと洗った結果を見ているわけではないので、経験から来る予想が出来にくいんです。
自信満々に言ってくれたらしいので、いい子だとは思うんですけどねえ。

クリーニングって、感覚的なところが多いだけに難しいんですよね。
仕事をしている人は、経験から予想は出来ます。
でも、それを人に伝えるって感覚だから難しい。
分かりやすく、でも、間違った伝え方をしないように、ってかなり難しい。

一度水で処理をしてしまったらしいので、正直微妙ですが、お預かりしてがんばってみることにしました。
落ちればね、また次ぎ着れますから。

油っぽいシミか、水っぽいシミか、そこ間違えるとだめなんだけどなあ。
うーーーーん・・・。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2008年11月19日

所沢へ配達。

昨日、所沢のお客様よりお電話を頂きまして、夜配達へ行ってきました。
春に冬物をお預かりし、その商品の納品です。
寒くなってきたので、冬物が急に必要になるんでしょうね。

所沢あたりですと、宅配便などを利用してお届けするのですが、今回あまりにも量が多かったのと、急に冷え込みお急ぎで欲しいとのことでしたので、お届けすることにしたんです。

府中街道をひたすら埼玉方面へ走っていくんですが、一番怖かったのが渋滞。
青梅街道、新青梅街道あたりの交差が渋滞のメッカなので、ここでつかまると平気で1時間遅れなんて事が起きかねない。
びくびくしながら行ったんですが、渋滞はあるけどたいした物ではなく、あっさりと通過。
やはりガソリン高騰の影響が尾を引いているのかしら?

府中街道、久しく走っていなかったんですね。
何年ぶりかなあと懐かしく思い走っていると、まあこの道もずいぶんと開けたものです。
大きなお店がどんどん出店しているし、夜遅くまで営業している。
埼玉ってすげえなあと感心しつつお客様のお宅へ無事到着。

品物をお届けし、今度は夏物をお預かりして帰ってきます。

帰りは、新小金井街道を使って帰ってきました。

こちらはまた府中街道と違い、ひっそりとしているんですね。
何年か前に清瀬の駅前の定期集配がありまして、よく使っていたんですが、やはり当時と今は別物でした。
大きなお店が閉店しているのが目立ちます。

これは道路の通行量と関係しているのかも知れませんね。

帰りもゆっくりとあたりを見渡しながら帰ってきましたが、8時を過ぎると開いているのは大きな店もしくはコンビニばかり。
個人店、もっとがんばらないとなあと感じて帰ってきました。

そして、今日の夜も配達へ。
と言っても、今日はすかいらーくの裏手のお客様のところなので、ぜんぜん近いのですが、ここでもちょっとした違和感を感じます。
四谷新道(西友の前の通りですね)を中河原駅方面へ走って帰ってくると、あまりの真っ暗さにびっくり。
まだ9時前だよ?と思っていても、商店が軒並みお店を閉めています。
駅から歩いても5分くらいのところなのに、あの暗さはちょっと怖いくらいでしたね。

もうちょっと明るくしないと、危ないような気がするんだけど・・。

当店は深夜10時まで営業をしているので夜はあいているものだと思ってしまうのですが、今は閉めているお店が非常に多いんですね。
商売はあけていて何ぼですから、このご時世、もう少し夜遅くまで営業していてもいいんじゃないかなあと思います。
防犯の意味も込めてね。
せめて、商店街くらいは、安全に通れるように明るくしておきたいものです。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2008年11月17日

特殊品って何?

よくチラシなどで見かける言葉に、特殊品は除く、なんてのがありますね。
また、これは特殊品なので・・・・、なんて説明を受けたことがある方もおられると思います。

特殊品って何?と言う疑問もあると思います。

そもそも、クリーニング屋さんに持っていくこと自体、家庭で洗えないんだから特殊品だ!なんておっしゃっていた方もいましたね。

特殊品・・・・・、普通に扱えない商品と言えばいいでしょうか。
たとえば、普通にドライクリーニングすることが出来る商品は特殊品とは言いません。
しかし、ドライクリーニングすることが出来ず、別の洗い方をしなければならないものを主に特殊品と呼びますね。

じゅうたん、革製品、最近ではバッグや靴などもクリーニングする所がありますから、これらも特殊品と呼んでいいんではないかと思います。

また、チラシなどに掲載されている特殊品という言葉はまた別の意味で使われていることが多いようです。

当店の近くのお店が入れているチラシには、特殊品は除くと言う言葉のカッコに以下の言葉がちりばめられているんです。

綿・麻・レーヨン・カシミヤ・アンゴラ

それって特殊品なのか?と思うのですが、この場合、特殊と言うよりは気を使う商品に使われているようです。
しかし、これらの繊維を除いちゃったら、どれなら洗えるの?なんて疑問がわきますね。
それくらい、気を使うことは使いますが、特殊と言うほどではないんですね。

私も、つい簡単に、特殊品なんですよ、なんて説明をしてしまうのですが、その都度どうして特殊品の部類に入るのか説明をしています。
でないと、お客様に要らぬ心配をさせてしまう恐れもありますから。

まだまだクリーニングって、認知されているようで認知されていないことが沢山あると思います。
クリーニングの工程すべてを把握してもらうことは不可能だと思いますが、そのたびに説明をすることで、イメージしやすくなったり、メンテナンスの参考になってくれればいいなと思っています。

お客様が疑問に思っている言葉、まだ沢山あるでしょう。
疑問に思っている言葉、募集中です。(笑)

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2008年11月15日

ためる人、すぐ出す人。

クリーニングのご利用に仕方にはいろいろありまして、人それぞれ出し方にも違いがあります。

仕事柄というのもあるんでしょうね。
たまにしかスーツを着ない人は、一度でも袖を通すと必ず洗っています。
また毎日スーツを着ている方は、最近は割りと洗わない人が多いんですね。
昔なら最低月に一度はクリーニングをしたものですが、今は衣替えするまで、すごい人になると一度も洗わないで捨てる、という人もいるらしいです。

yシャツをお持ちになるお客様もいろいろな方がいらっしゃいます。

一枚ずつお持ちになる人、まとまってからお持ちになる人。

まとまってといいますが、これも人それぞれ。
一番多いのが一週間分まとめてという方。
yシャツ、4枚から6枚というのが一番多いですね。
中には、何日分???という人も。
一度に10枚から15枚ほどお持ちになるお客様もいらっしゃいます。
おそらく、仕事でなかなか持ってこれないなど、理由があると思うんですよね。

前に、Yシャツは一枚一枚持ってきたほうがいいのか、ためてもいいのか質問されたことがあります。
汚れたらすぐ洗ってください、とクリーニング業界もここずーっと言い続けていますから、それが浸透してきたんでしょうね。

たとえば過剰に置いておくのはよくないと思うんですよ。
一月も放置していると、汗が黄ばんできますし。
あと、夏場湿気が多い日なども要注意です。
濡れた状態で、放置しておくとカビが生えることもあります。
そういう時は早めに出したほうがいいですし、もし出せないようなら、ハンガーにかけて干すようにするといいです。
シミがあるときも早めのほうがいいですかね。

気温が高くもなく、かつ湿気もそう高いということもなければ、週に一度のクリーニングでも平気だと思います。

早く洗ったほうがいい、という情報が、早く洗わないとだめ、というように伝わっているようで、お電話を頂いても焦っている方が多くなってきています。

Yシャツなどは、皆さんの生活の中で使い易いようにクリーニングをご利用いただくのが一番だと思います。
毎週決まってこの日に出す、というのがあると、リズムが出来ていいようですよ。

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (0)

2008年11月13日

何で染み抜き代がかかるの?

昨日の客様のお話し。

とてもご立腹されていたお客様ですが、いろいろとお話を続けていくうちに、だんだんと落ち着きを取り戻してきました。
そして、こちらからもクリーニングの違いの説明などをしているときに、ふと疑問がわいたらしく、こんな質問を受けたんです。

クリーニングってきれいにするものでしょ?だったら、染み抜きとかも丸ごとひっくるめてのものじゃないの?なんで別料金になるの?

うーん、確かにおっしゃりたい事分かります。
特に、今回のように受付で細かくしみの場所を指摘して、別途シミ抜き料金がかかっていながらも、まったく落ちていないと、疑問に思うのは当たり前です。

この問題、クリーニング屋さんも悩んでいると思うんですよね。
若い頃、自分も悩みましたし。

でも、だんだんと仕事をしていくうちに、分けないとだめな理由も分かってくるんですね。

全部の汚れを落としたいのは山々なのですが、やはり汚れや生地などによって手間や工程がかなり違ってきてしまいます。
一回で、しかも、洗濯機で洗っただけで落ちてくれるものは問題ないのですが、大抵問題なのがそれでも残ってしまうシミ。
これが別料金のシミの正体なわけです。

仮に、別の作業をクリーニング料金そのものに組み込むとすると、基本のクリーニング料金が跳ね上がることになります。
普通にクリーニングをするだけで、落ちてしまうような品物でも、余計にお支払いをしていただくことになりかねないんですね。

そして、これもよく同業の間で話しにあがるんですが、シミ抜きをして落ちないのに料金をいただくか、というものがあります。
これも賛否両論で、クリーニング屋さんによっては、落ちないものは頂かないというお店もありますし、落ちなくても作業をしているんだから頂くというお店もあります。
これについては、話がまとまったことは一度もありませんね。

ネットでは落ちなければ料金を頂きませんというのが多いでしょうか。

作業をしたから料金が発生するというのもなんとなく分かりますし、結果が出てないんだからお金は払わない、というのも分かります。
これ、結構トラブルになっているんですよ。

業界で統一されていないのも、お客様に不満をいだかせる要因なのかなあと思うんですけどね。
どちらにせよ、ある程度統一されれば、そういう物だで納得されると思うんですが。
あちらでは、お金を返してもらった、こちらでは落ちなくても取られた、では消費者が迷ってしまいます。

こういうところでも、もう一度クリーニング業界で話し合う必要があると思いますね。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (1)

2008年11月12日

良い物とどうでもいい物の扱いの差は?

「もう、あったまきちゃう!」

朝、血相変えて、物凄い勢いでお客様がご来店。
何かあったな?とすぐ分かるほど興奮しておられます。

とりあえず、お話を聞きましょう。

興奮気味に一枚の白いジャケットを取り出し、これじゃあ着れないというんですね。
見ると確かに汚れている。
襟も黒いし見ごろにもぽつぽつとしみが。
洗ってなかったのかな?と思うと、クリーニングしてしまっておいて、いざ着ようと思ったらこの有様だ、との事。

そして、あまりにも頭にきたので、中河原にある某クリーニング屋さんへ朝一で向かい、ひとしきり言いたいことを言って、その後うちへ持ってきた、という事のようなんですね。

話の中で、お客様がこういうんです。

「はっきり言って悪いけど、良い物は一伸さんで、どうでもいいものは他のクリーニング屋さんへ持っていっていたんだ」

こういうお話をされるお客様、非常に多いんです。
でも、良い物はうちで、どうでも良い物は他で、という意味がちょっと分からないんですね。

良い物はしっかり洗ってもらいたいのか?
どうでもいいものは汚れが落ちていなくてもかまわないのか?

いつも不思議に思っていたんです。

せっかくの機会ですので、お客様に単刀直入に聞いちゃいました。
どういう違いなのか、と。

すると、いいもの=高いもの、どうでもいいもの=安いもの、何だそうで、だから分けているといいます。
じゃあ、安いものは汚れが落ちてなくても平気なの?というと、それはないというんですね。
もう少し掘り下げて質問をして見ます。

すると、うちとよそとの違いをこういうんです。

一伸さんはピシッと仕上がってくる。
他はだらんとして、ピシッと仕上がってこない。

この差でお店を区別していたらしい。
で、汚れはどこもそう大差なく落ちていると思っていたようなんですね。
だから、余計に、今回汚れが一切落ちていなかったのが頭に着た、という事なんです。

だんだん解明されてきました。

どうでもいい物といえども、やはりきれいになっていなくてもいいと言うわけではないんですよね。
クリーニングに出すって事は汚れを取って欲しいから出しているわけだし。

もしかすると、使い分けているという人たちはこういう感じなのかもしれませんね。

以前にも、クリーニング屋さんは仕上げが違うだけで洗いは変わらない、といったお客様がいらっしゃいました。
でも、洗いが変わらないなんて事はないんですよね。
洗う、という技術は、物凄く繊細で、変化が一番起き易い所です。
細かなところで差が出てしまうところですから、おのずとクリーニング屋さんによって、変わっていると思います。

うちで洗い直しをしてみることでとりあえず決着。
少なくとも、最初よりはきれいになるのは間違いないと思います。

良い物とどうでもいい物、お客様の中で分けられているようですが、それでも汚れたらきれいにしたいというのは同じだと思います。
クリーニングをどう捉えるか。
汚れを落とすためにしているはもちろんですが、長くきれいな状態で着用するため、と思うと必要なメンテナンスになると思います。
同じ一年着るのでも、だんだんと薄汚れていくよりも、いつも明るい色できれいに着ていたほうがうれしいですからね。

お客様、もう一伸さんで全部洗ってもらう、とおっしゃっていましたが、相当懲りたんでしょうね。
染み抜き代とかもかかったようですし、勉強代にしてはいささか値が張ってしまったように思います。

投稿者 boribori : 23:47 | コメント (0)

2008年11月11日

中古の購入もいいですが・・・。

ここ一年くらいの間に、臭いに関するお問い合わせをいただくことがありました。
服が匂うので取ってほしいとの事。

その品物の多くがブランド物だったり、カシミヤ製品などであったりするのですが、臭いをかぐと確かになにやら臭いがします。
そして、大抵硬くなっている。

お客様に、今までのお手入れの状況や生活環境など詳しく教えていただくのですが、結構多いのが、中古を購入したので分かりませんという答えなんです。
つまり、今までどのような状態だったのか分からないんですね。

オークションなどで、ブランド物の売買が活発なのは知っていますが、臭いや汚れのトラブルが多いとも聞いています。
体臭がついてる場合などは、本人はその臭いに気づかないのでおかしいとも思わない。
送られてきて臭いがしてびっくりとなるわけです。

以前、お客様の中にリサイクルショップを経営されているお客様がいらっしゃって、臭いが何とかならないかと相談を持ちかけられたことがありました。

リサイクルショップは当然中古が入ってきます。
いろいろな人が着た物が一部屋に全部入っているので、その臭いが気になると言うことらしいのです。
きちんと洗ってから持ってくる人、何年も放置したままでもって来る人、いろいろですから仕方がないと言えば仕方がない。
香水を使う人もいますしね。

ブランド物など中古で購入すること自体悪いことだと思いません。
返って、まだ使えるものは使ったほうがいいので、いいことだとさえ思っています。
しかし、こと洋服に関していうと、状態しだいで微妙なのも確か。
そして、事細かな状況と言うものが、分かる人と分からない人がいるということも難しくしていると思います。

購入する際は、写真や情報などから読み取れない事もあるので、注意してくださいね。
特に、臭いの問題はかなり大変のようです。
洗えば落ちると言うものでもないので、出来ることなら最初から避けたほうがいいと思います。

クリーニング屋さんによっては、消臭加工をしてくれるところもあります。
もし、臭いが気になるようでしたら相談してみてもいいと思いますよ。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0)

2008年11月10日

ユニクロとクリーニング

最近、ふと気がついたことがあります。
ユニクロ製品が何気に増えている、ということ。

ブームと言うわけでもないのに、ひそかにユニクロ製品のクリーニングが多いのです。

ユニクロと言えば安いので有名。
ユニクロが話題に上がったとき、クリーニング屋さんの間でもいろいろな話題が起こりました。

あそこまで安いとクリーニングしないので買い換えるのではないか。
商品の値段とクリーニングが合わないのではないか。
そもそも、あの値段のものにお金をかけてクリーニングするのだろうか。

しかし、ユニクロがはやりだした当時から、値段とクリーニングは関係ないだろうな、と言う思いはありました。
というのも、同業の人たちがユニクロはクリーニングしないだろう、と言っていたときから当店にはユニクロの製品がかなり出ていたんです。

その話をすると、皆さんびっくりしたような顔をしていたんですよね。

ユニクロ製品、私はよく出来ていると思うんですね。
縫製もしっかりしているし、生地も安いからと言って粗悪品ということもない。
もちろん、高級品と比べてはいけないんですけどね。
でも、日常の使用に関していうと、問題ないレベルなんですよ。
だから今ブームでなくても普通に着られている事にはなんら不思議はないわけです。

で、クリーニングに出ていることを考えてみると、多分、商品の値段とクリーニングは関係あるようで違うんだろうなあと思うんですね。

お客様からも、クリーニングでこんな値段するなら5回も着れば新しいのが買えちゃうじゃないか、と言われることがたまにあります。
確かにお値段の比較ではそういえるのですが、クリーニングってそういうものじゃないんですよね。

汚れがついたまま着れるわけはないし、5回分着て新しいのに買い換えるなんて事、なかなか出来るもんじゃありません。

クリーニングってきれいに着るため、清潔を保つため、日々行っていくものなんです。

だから、ユニクロ製品でも、クリーニングをして着ようとするんだと思うんですよね。

ただお客様の中には、こんな安いものをクリーニング屋さんに出すのは恥ずかしいと言う思いがあるのも事実。
こういうものは自分で洗うのが普通じゃないかしら?と思っているお客様も多いようです。

でも、クリーニングに持ち込む商品にお値段なんて本当に関係ないんですよね。
次着るために洗うわけですから、恥ずかしいことなんてありません。
私たちも、ユニクロ製品だからと、適当に扱うこともなく、きちんと商品として扱いますし。

ね、大丈夫。

ユニクロ製品が多く出てくるのはいい事だなあと個人的に思っています。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年11月09日

ばばんばばんばんばん!薄着で来いよ!

先日、業界紙を読んでいると、なにやら展示会があるとの話。
来月には東京ビッグサイトにて、大きな展示会があるのですが、今年はなぜか小さい展示会がちらほら開催されます。

八王子で開かれるというので、せっかくですから出かけてきました。

朝今日はすごく寒かったですよね。
気温を見ると、冬の気温。
コート着なきゃと思っていたんですが、ふと頭にANAのCMがよぎりまして・・・。
沖縄には薄着で来いよ、というやつ。

沖縄に行くわけではないのですが、クリーニング屋さんの展示会には薄着が鉄則、
車で行くしと思い、我慢して薄着で出かけました。

会場に着くと、名前を記入して、なにやらプレゼントをいただきます。
QUOカード3000円分。
会場に来るだけでそんなにもらえるの???
うーん、この展示会の目的は何なんだろう?と少し疑ってしまいますね。

会場に入ると、中はとても小さく、出ているのも機械が数点と材料がほんの少し。
展示会と呼ぶのもおこがましいような規模です。
それでも、せっかく来たんだし、メーカーの方が居られるんでお話しをしていきます。

一社一社、いろいろと話すうちに、周りの人がコートを脱ぎだすんですね。
小さい部屋で機械を動かしているもんだから、気温が高いんですよ。
コートなんて着ていたら暑くてたまったもんじゃない。
ここにきて、 薄着できた成果が出ました。

POSレジ、プレス機などが出ている中、乾燥機を売っているメーカーさんとお話。
しかし、このお話があまりよくなかった。
機械を製造しているメーカーさんなのでもちろん、いろいろ知っていると思うのですが、知識があるのとクリーニングを知っているのは違うんですよね。
教科書どおりにやってきれいになるなら、クリーニング屋さんどこへ出してもきれいになります。
独自の技術とまでは言いませんが、数字やデータには見られない結果もあるんです。

ところが、メーカーさんの営業マン、簡単にばっさりと切っていく。
こういうものだとか、ああいうものだとか、うーん、中途半端な営業マンな感じ。
でも、これもある意味し方がないんですけどね。
お客様がいいクリーニング屋さんをなかなか見つけられないのと同じように、メーカーさんなどもきちんとしたクリーニング屋さんに出会えないんですよ。
ですから、クリーニング屋さんはこういうものだ、という変な固定概念がある。

もし仮にそういうものだとしても、そういうものだと容認するのはどうかなと思うんですよね。
自分たちが機械を造って売っている、かかわっている業界に対して、まるで人事のようなところが、不思議。
僕はかねてより言っていますが、機械メーカーや、洗剤メーカー、機材商や資材商、クリーニング屋さんがみんな良くしようと思わないと変わらないじゃないか、と思うんです。
みんなが関わっているんだから、人事じゃないでしょ、と思うんですけどね。

と、ちょっと気分が良くなかったんですが、とても前向きなメーカーさんとまた会いまして。
一生懸命、新しく開発した商品の説明をしてくれました。
それが使えるかどうかはともかく、前向きにやっている姿勢、行動、言動には頭が下がります。
この刺激が切磋琢磨というものにつながっていくんですよね。

帰り際に、お弁当までいただきまして、この展示会でここまでお金かけていいのだろうか、とまたちょっと不安に。
何が目的だったのか、正直最後までわかりませんでした。
物が売れていたような気配もなく、名刺も要求してこないし。
うーん、不思議だ・・・。

家に帰ってくると、誰もいません。
どうしたのかな、と思っていると全員帰宅。
どうやら末っ子が怪我をして、都立ERにいっていたらしい。
気をつけないとだめですね。

薄着でいるのも今日まででしょうか。
月曜日からまた寒いようですから、この間に一気に洋服を変えちゃったほうが良さそうですね。
冬物だし忘れている方もお早めにどうぞ。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2008年11月07日

いつまで秋なの?

今年は、夏物のクリーニングが一向に出てきません。
一時期、早い人が出し始めたのですが、日中の陽気が暖かく、ぴたっと品物の動きが止まっていたんです。

もうクリーニング屋さん内心大慌て。

クリーニングっていつでもあるものじゃないので、季節ごとに大体出る時期って決まっているんですね。
なので、出る時期に品物が集まらないととても不安になるんです。
今年のような展開は、私も初めての経験ですので、どうなるんだろう?と興味があります。

夏物が出ない年なのか。
来年、きるときにカビや変色が起きていないのだろうか。
などなど、このような展開の後どうなるのか、興味が起きてしまいます。

興味を持っているのはおそらく私だけ(笑)、だと思うのですが、ほかのクリーニング屋さんはいろいろと動いているようです。

秋のセールってやつですね。
これを街中でちらほらを見るようになりました。

ところがとあるクリーニング屋さんの店先でびっくりするような広告を発見。
広告にはこうあります。

秋のセール開催中!
期間 10月20日~12月21日まで。

んっ???
12月21日???
それってもう秋じゃないでしょ。(笑)

大体クリーニング屋さんのパターンとして、1週間か2週間ほどセールをして、その後にまた同じようなセールをするというパターンがあるのですが、ここまで長いセールを見るのは初めて。
どうしてこうなったのか、ちょっと調べてみると意外な答えがありました。

今年のようにいつ出るか分からないと、広告費だけ嵩んで大変になる。
広告を一回で済ませるために、長期にわたるセールにした。

と言うことらしい。
セール打つのも大変なんですね。

いつもなら、大体この時期の給料日明けとか、連休中とかそういった時期に出るのである程度読めるんです。
でも、今年は読めないですもんねえ。

ほんと、商売の難しさ、です。

今年の秋はどうなるか、と思っていましたが、今週に入ってから集荷のお問い合わせがどっと出てきました。
そろそろ本格的に寒くなりそうで、スーツなどの入れ替えが本格的に始まったみたいです。
これから、秋のシーズン突入かしら。

これから忙しくなるかな。
がんばりましょう。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (2)

2008年11月06日

あまり奥さんを責めないでくださいね。

クリーニングをお持ちになるのは、大体奥様が多いです。
一人暮らしの男性はもちろん男の人が持ってきます。
結婚していても中には自分でクリーニング店へ持ち込むと言うお客様もいるのですが、やはりそれは珍しい話なんですね。

で、奥様方は皆さんそれに苦労しているようなんです。

持って行くことが大変と言うことではなく、ご主人の希望とクリーニング店から帰ってきた品物とのギャップに悩んでいるようなんですね。

きれいに仕上がるクリーニング屋さんを見つけているお宅は問題ないのですが、そういったクリーニング屋さんを見つけていないと、もめるらしいんです。

なんで、きれいにならないんだ、と。

そして、奥様に、きつい言葉で、クリーニング屋に直させて来い、と言うらしいんです。
奥様は、ご主人の言う通り行くのですが、自分が着ているわけではないので、ご主人の言っているところがいまいちぴんとこない。
クリーニング屋さんに伝えたくてもなかなか伝えられず、また帰ってからご主人に怒られる、なんていう方もいらっしゃるようなんですね。

先日いらっしゃった奥様は、以前住んでいた地域のクリーニング屋さん、ほぼ全部回ったらしいんですね。
ご主人が気に入らなかったらしく、いろいろ探し回ってクリーニング屋さんに出し続けたんだそうです。

Yシャツなどの要望って実はかなり多いんですね。
のりは柔らか目がいいとか、言われるのですが、言葉だけではどれくらい柔らかいのがいいのかわからない。
一回ずつ試して感想を聞いて、さらに調整をする、と言った作業をこちらもしたいのですが、いかんせん、奥様は自分が着ていないからわからないんですね。
大体どこのご主人も、ひどければ言うのですが、問題なければ何も言わないらしく、こちらは良かったのか悪かったのか分からない事が多いのです。

当店では、奥様が間に入って困っているときや、ご主人の話が感覚的で直に聞かないと分からないと言ったときは、ご主人にお願いして、直接お話をさせていただいたりしています。

奥様を通してではなく、直接どのような要望なのか、どんな感じなのか、ご主人の口から聞くほうが早いし分かりやすい。
それに、奥様の負担も少なくなりますしね。

どこのご主人も、奥様には言いやすいし遠慮なく言っちゃうようです。
でもどうせ言うなら、クリーニング屋さんへ直に言ってみてください。
どういう風にして欲しいのか、きちんと伝わると思います。

感覚的な話は、やはり人伝いでは難しいですから。
奥さんをあまり責めないでくださいね。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年11月04日

親子水入らず。

3日の文化の日、刑務所の文化祭から、そのまま妹がうちへ寄っていきました。
今は別のところで別に暮らしているのですが、最近ちょくちょく顔を出しに着ます。

先日酔っ払いながら、仕事のない日は手伝ったりもするからさ・・・、なんていう話をしていたんですが、本人はまったくクリーニングの事を知らない。
子供のころから見てますから、教えればそれなりにできるとは思うのですが、あまり期待しないでおこうといっていたんですね。
向こうもせっかくのお休みだし、いつも仕事して疲れているし、わざわざ疲れさせることもないかなあと。

そんな妹がやってきて、夕方私と母でYシャツを仕上げていたんです。
すると、妹、仕事場へ降りてきました。
じーっとYシャツの仕上げを見ています。
そのうち、母となにやら話していたかと思うと、母に指導してもらいながら、Yシャツのプレスを始める妹。

うちもYシャツは機械で仕上げていますが、その後にもう一度アイロンで仕上げなおし、たたむという工程を踏んでいます。
一見、無駄な仕事のように見えますが、やはり機械はサイズが決まっていますし、どうしてもしわがよったりします。
これをとりつつ、もう一度アイロンをかけるととても着やすくなるんですね。

その、機械でのプレスを妹が手伝いだしたんです。

クリーニング屋さんの機械って、簡単そうに見えて実は簡単ではありません。
サイズの大小やデザインの違いなどで、きちんと着せてプレスをするって結構難しいんですね。
なれない人がやると、むちゃくちゃしわが多く、仕上げ直しをしなければならなくなるほど。

妹もご多分に漏れず、初めはぜんぜん話にならない。(笑)
まあ、妹の失敗ですから、兄がけつを持つのは当たり前(笑)、と言うことで、一所懸命いつもの倍以上かけて、アイロンをかけます。

私の横で母と妹がああでもない、こうでもないとなにやら楽しそうに、会話しながら仕事をしています。

やっぱり、妹に手伝ってもらうのはうれしいんでしょうね。
口では期待していないとか、無理させたくないとか言っていたのに、こうして実際手伝ってもらうととても喜んでいる。

これ見てて、自分がクリーニングの仕事に入ったころのことを思い出しましてね。

自分がやり始めたころ、アイロンがけを社長から教えてもらっていましてね。
隣に並んで、アイロンをかけていたんですが、それを見た母が、嬉しそうだねえといい、私が教えてもらったときはこんなに優しくなかった、なんて言っていたんです。
決してやさしくはなかったんですけどね。

なんか見ていてそれと同じ感じを受けました。

慣れというのは恐ろしいもので、10枚もやるときちんとかけられるようになり、私の手間もいつものようになって行きました。
門前の小僧ってやつでしょうか。

なんだかんだ言いながらやっぱり親子なんだなあ、としみじみ感じますね。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2008年11月01日

事例集にすれば?

夕方、馴染みのお客様がご来店。
このお客様には、入店以来、いろいろな事を教えていただいているんです。
ご実家が商売をやっているので、話が通じるということもあるのですが、何よりもとても勉強家で博識。
これからの展望など参考になるお話を聞かせてくれるんです。

ここ今日も洗濯日和も読んでくれているようで、たまにアドバイスをいただいたりします。

今日いただいたお話は、このブログを事例集として少しまとめてみたら?というものでした。
毎日せっせと書いているし、埋もれているものもある。
事例別にまとめれば見やすいし、参考になるのではないか、というお話。

埋もれてしまうということは、かなり前から思っていたんです。
ちりも積もれば山となるとはよく言ったもので、すでにここへの投稿が1500に近づこうとしています。
最初っから全部読もうとする人なんているもんじゃありません。
また、検索で引っかかってくる人もいらっしゃるんですが、お目当ての記事が登録されている保証もなく、お客様の望むものが見つからないといったことが起きてしまいます。

では、事例集としてまとめるか?というとこれもまた微妙な話なので難しいのです。

ここで取り上げている話は、ある意味限定されている話ばかりなんですね。
応用が利かないわけではないのですが、どれにでもあてまはるか?というと言い切ることが難しいんです。

昔と違い、綿と言えども同じように扱えないものばかりで、一括りにできないといった事情があります。
昔なら綿ならこうしてください、ですんでしまうのですが、昨今の生地は細いものが多く、また服になった場合、素材表示に載っていないものも影響が出たり、装飾品、ボタンやプリントなどが影響したりと、これがまた難しいのです。

最近、テレビや雑誌などで染み抜きや洗濯の話をするクリーニング屋さんがいますが、きちんとした人ほど、紹介している技術はこの素材で使用してください、というような注意書きが載せてあります。

それでも言っている方からすれば、範囲外のものもあるので言い切るのには躊躇しているはず。
教えるのはいいんですが、間違えた処理をすれば事故につながってしまうので、教えることに躊躇してしまうんですね。

事例集としてまとめれば、便利かなあと思う反面、さまざまなケースが想定される中、きちんと見分けがつかない危険性を考えるとまとめるのもどうかなあと迷っています。

繊維の技術の進歩は、着やすくなった反面、取り扱いがとても難しくなってしまいました。
これらを分かりやすくまとめることができたら面白いんですけどねえ。
どうしても経験が物を言う世界だから、難しいかな?

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0)

2008年10月31日

配達に使う車の中は?

いろいろな集配車があると思うのですが、クリーニング屋さんの集配車には必ずついているものがあります。
それは、ハンガーを吊るレール。
これがないと仕事になりません。

大昔、まだバイクや自転車で配達をしていたころには、そんなもの必要なかったんです。
その理由ですが、当時は吊るして返してはいなかったんですね。
yシャツはもちろんのこと、スーツもたたんで返していたんだそうで。
木の箱に入れてお客様のところへ配達していたんだそうです。

そして今。

ハンガーアップは当たり前ですし、Yシャツさえ吊るしでお返ししているところもあります。
車にハンガーを吊るレールは常識ですね。

集配専用の車を用意しているところもありますが、自家用と共用で使っているところもあります。
そういうところは結構苦労するんです。

というのも、ハンガーレールをつけるのが難しいんですよ。
昔なら問題なくつけてくれたんですが、今は安全上の理由とかで業者さんがなかなかうんと言ってくれない。
PL法に引っかかると言うわけなんです。

軽で配達をしているところもありますが、1BOXを集配車としているとどうしても三列目が引っかかるんです。
うちも数年前、以前使っていた車がいよいよだめになり、買い換えるに当たりとても苦労しました。

うちは基本的に人数多いので、出来れば8人乗り位のほうがいいんです。
ところが、ハンガーレールをつけるにあたり、相談するとメーカーからNGと返事。
その理由を聞くと、ハンガーレールが三列目のちょうど頭の上辺りに来るので、万が一事故などが起きた場合、ハンガーレールによって被害が拡大する恐れがあるので出来ない、というのです。

でもハンガーレールがないと配達できないし、これは困ったと思っていたところに、友達のディーラーさんがアイデアをくれます。

他のクリーニング屋さんでやっているのですが、ホームセンターで売っているハンガー掛けを別に買ってきて、配達のときだけ後ろに置くというのはどうでしょう?といいます。
わざわざ写真も撮って来てくれました。

かけられる数は少なくなりますが、打開策として仕方がないのかなということもあり、決めかけていたときに、違う話が飛び込んできたんです。

1BOXで、三列目がないのが出たぞ、と。

トヨタのノアという車種なのですが、三列目がない車が売り出されたらしいんですね。
これならハンガーレールも問題なくつけられます。
問題があるとすれば、乗れる人数・・・、5人乗りなんですよね。

結局、お値段とも相談をして、三列目のない車に決定をしました。
三列目がない分、かなり安かったのが決めてです。

民間の工場では話をすればつけてくれるところもあるという話ですが、やはり危険性を考えると厳しいかなあと思います。
法律を守る、ということだけでなく、安全性を保つというのも重要ですし。

街中を走っていて、車の中に変なレールがついている車があればほぼ間違いなくクリーニング屋さんの車かと。(笑)
また、集配をしている車には、フロントに集配中というプレートをおいてあるので、それでもクリーニング屋さんだとわかりますね。

普通の車にはついていないものですから、一般の方が見るとびっくりするようですよ。

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0)

2008年10月30日

もうしばらくご不便をおかけいたします。

当店の前の水道工事が始まってからかなり経っております。
この間、幾度も掘り返し、交換作業などをしていたようです。
作業期間中は、当店への出入りも難しくなったり、お車でご来店くださったお客様が店の前に止められないなどのご不便をおかけしておりました。

工事関係者の方々も皆さん大変苦労しているようです。

先日も、朝一で工事をしていたはずなのに、そのまま同じ人が夜間もやっているのを見て、大丈夫なのかな?と心配になったほどです。
工期が決まっているとはいえ、つらいだろうなあと思います。

今日も、いつもはお車でいらっしゃるお客様が珍しく自転車でご来店くださりました。
工事でとめられないんじゃないか、と気を使っていただいたようです。
本当にありがとうございます。

水道工事はどうやら終わりらしいのですが、まだこれから電気の工事とガスの工事と続いていきます。
今しばらく当店の前は使いづらくなってしまうようです。
ご不便をおかけいたしますが、なにとぞご協力のほどよろしくお願いいたします。

当店はいつも変わらず営業をしておりますので、もし当店の前で工事をしていて入れないようでしたら、ガードマンさんに一声かけてください。
安全に当店まで誘導してくれます。

ここで余談。

水道工事をやっている間、何度も掘り返している様子を見て、皆さんそのつど埋めるのはおかしくない?といっておりました。
毎回掘っては帰りになると埋めてアスファルトをしいていきます。
どうせ掘るのなら鉄板でもおいておけばいいのに、と皆さん言っていました。

で、今日、現場監督にその話しをしてみたところ、こんな理由があるとのこと。

昔なら鉄板を置いておけば良かったんだけど、今は危険なのでしていないんだそうで。
雨が降って滑って怪我されると困るし、何より最近の雨は大雨が多いので、きちんと埋めておかないと雨で中が崩れてしまう危険性があるんだそうです。
だから、面倒でもきちんと埋めて、もう一度掘るんだそうで。

無駄な仕事をやっているように見えますが、きちんと理由はあるんですね。
ご苦労様です。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0)

2008年10月29日

グーグルトレンド

どこかのニュースで、ふーフルトレンドの日本版のサービスが開始したと読みました。
何じゃそりゃ?ということでとりあえずアクセスしてみます。

キーワードの上昇率とかそういう物がわかるようです。
早速、クリーニングで検索。(笑)

やはりというか、検索結果は納得のものでした。
毎年、衣替えの時期に検索がぐっとあがります。
この辺は現実と一緒ですね。

面白いのは、キーワードに関係したニュースなども表示してくれていて、、そのニュースが発表されたときの位置なんかも出ています。
残念ながら、クリーニングとニュースにはあまり関係がないようでした。

ほかのキーワードでは、はっきりと影響が出ていたりするので、面白いですよ。

ためしにカシミヤで検索をかけてみると、これまたはっきりとした結果が、
冬以外検索されていないようです。
そりゃ、そうですよね。

検索好きな私としては、面白いツールが公開されたなあとにんまり。
もう少しいじってみましょうかね。

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0)

2008年10月27日

給料日後。

どの商売もそうだと思うのですが、今年は夏ころから厳しい状態が続いているようです。
クリーニングももちろんそうなんですが、飲食関係は見ていてはっきりとわかるくらい、お客さんが入っていませんでした。

毎週、火・金と長男が柔道へ通っているんです。
夕方多摩市の中学校へいき、9時ごろに帰宅するというパターン。
お迎えは私の仕事でして、毎週行っているんですね。

すると、帰りに見かける飲み屋さん、中華屋さんなど本当に人がいないんですよ。
日中、店主さんに会っても厳しいという言葉しか出てこない。
皆さんただ黙っているというわけでもなく、それなりにいろいろと手を尽くしているという感じなんですけどね。

それが先週がらりと変わりました。

先週金曜日から、お客さんが沢山入っている。
どうしたんだろう?と思っていると、そうなんですね、給料日なんですよ。

昔から給料日後は、お客さんの動きが激しくなります。
今までがうそだったみたいに大盛況です。
人のお店のことながら、ほっとします。

クリーニング屋さんも同じで、給料日後は混む事が多いんです。
ただし、給料日後ならいつでもそうかというとちょっと事情は違います。
衣替えの時期に突入してかrなお給料日後、こういう時が一番忙しくなりますね。

しかし、当店のように後払いのお店となるとこれまたちょっと違いまして。
後払いと知らないお客様は給料日後にお持ちになるんですが、なれているお客様になると、関係なくお持ちになって給料日後にとりに来る、そういうパターンが一番多いんです。

いろいろな人がいるとは言いますが、動くときはやはり皆さん同じですね。

しかし、今年はいつになったら寒くなるんでしょうか。
日中の暖かさはまだ半袖でも行けるような陽気。
早い人は衣替えしましたが、まだしていない人のほうが大多数のようです。
こういう年は、結果的に夏物を洗い忘れることが多く、翌年に黄ばんだり虫に食われたりと被害が出やすくなります。
忘れることのないよう、皆さんお気をつけください。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年10月23日

そんなにクリーニング屋さんて良く見えますかね?

早速、昨日のブログを見てメールを送ってくれたお客様がいらっしゃいました。
洗剤にファブリーズが配合されたのかと思ってたと。

こういった誤解含め、やっぱりまずいような気がしますねえ。

さて今日の話題。

ここ最近営業の電話がよく入ってきます。
中には、30分おきに同じ会社から、別の人がかけて来るなんて事も。
先ほど御社からお電話を頂きましたが?とお話をしても、全然聞き入れてくれず、同じ営業話をされるので正直困ります。
断ったといっているのに。

ここ最近多いのが、ホームページの作成やら、アクセスの向上などを含めた提案。

お話を伺っていて面白そうだなと思うものには、別の日にきていただいて詳しく説明をしてもらうこともあるんですが、ほとんどの方はそう大差ない状態のようです。
で、多分、クリーニング業をターゲットにしているみたい。

私からすると、何でクリーニング屋さんを狙っているの?と言う感じなのですが、向こうさんから見ると何かいいところが見えるんでしょうね。

で、またも好奇心がにょきにょき出てきたので、先日かかってきた電話で、逆に質問をしちゃいました。

どうしてクリーニング屋さんにかけて来たんですか?と。

すると、答えは単純で、たくさんあるし、こうしてお電話をしていても売り上げを伸ばしている所があるから、との事。
要は良く見える、と言うことらしいんですよね。

確かに、いつの時代でも、不景気でも売り上げを上げているところってあるものです。
全部がダメってことはありえない。
でも、やはりそれは稀な例なんですよね。

意地悪するつもりはないのですが(笑)、今のクリーニング業界の現状を懇切丁寧に説明してみました。
説明する時間、およそ15分。
私も暇だな。(笑)

説明しているうちに、段々と声のトーンが下がってくるのが分かるんですね。
自信がなくなってくるといったような感じ。
悪い事しちゃったかしら。

でも、他業種のことで申し訳ないんですが、やはり適材適所と言うものはあると思います。
クリーニング屋さんは、町のお店レベルで営業をしているところが多いですし、大きくやっているような所でも、他業種に比べるとどうしても売り上げは低くなってしまう。
必然的に、かけられるコストにも限界があります。

特に、ホームページを使った宣伝となると、限界があるだけに他社に依存するのは難しいかなと思うんですね。
実際、成功しているクリーニング屋さんは自社で取り組んでいるところのほうが多いですし。
中には業者に任せている所もありますけどね。

一度作ったきりでは効果も怪しいどころか、更新されないと会社の信用すら失いかねない状況になってしまいます。
続けていく事が一番大事なわけです。
すると、やはりコストをかけると続かないし、自社でやるのが一番と言うことになります。

業として信用されていると思うとうれしいですが、現実を見ると答えられない厳しさもあり、複雑な所です。


投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0)

2008年10月22日

洗うって何?

最近気になるCMがあります。
それはファブリーズのCM。

どうも表現が引っかかるんですよね。

ファブリーズで洗う、ってやつ。
ファブリーズで洗う?おかしくない?って思うんです。

どうもこれが気になっていたのはわたしだけではない様子で、夜電話もらった友達からも同じような事を言われました。

ファブリーズって消臭・除菌ですよね。
それが洗うってどういうことなんでしょうか。

汚れが落ちるとか?
そういう効果もついたのかなあ。

洗うってどういうことだろう、といまさらながら思い直し、辞書で調べてみると、水など使って汚れを取り去る事、と出ています。

汚れの定義が今度は気になりますね。
菌も汚れなのかしら?
だとすると、ファブリーズの宣伝はあながち間違っていないのか?

なんだか分からなくなります。

ただ、クリーニングをやっているものとして、やっぱりファブリーズは洗うという表現とはちょっと違うと思うのです。
汚れを落としているわけではないので、一度臭いは消えたとしても、臭いの発生源が残っていますからまた臭いは発生します。

つまり、洗うしかないわけですね。

どこかきっと適切な機関が動いて、真相を確かめてくれると思いますが、やはり誤解を生みかねない表現であると思います。


ほんとね、CMの効果ってすごくて、そのまんま消費者には受け取られちゃうんですよ。
だからこそ、適切な表現を使ってもらわないと、後で困る事になってしまいます。

来年当たり、ファブリーズで洗っていたんですけど・・・、なんていうお客様がやってきたりして。
それは本当に困ります。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2008年10月21日

洗っても汚れが落ちないのは知っている。

夕方いらっしゃったお客様と会話していたときの事。

お預かりしたズボンの素材表示を見ながら、何気ない会話をしていたんですが、どうもこのお客様、違うんです。
何が違うって、一般の消費者じゃない。
まるでプロのクリーニング屋、もしくはアパレル関係者のような知識。

まず、言葉の使い方が違います。
専門用語がさりげなく出てくるし、その話の内容も理にかなっている。
妙に詳しいので、以前クリーニングのお仕事をされていたんですか?ときいてみました。
すると、クリーニング屋ではないけど、10年以上前に真似事をやっていた、と言うんです。

真似事???
難しいですね、クリーニング屋はやってないけど、それらしき事はやっている。
いったいなんでしょう?

そのまま話が続くのですが、クリーニングで汚れが落ちないのは知っている、とおっしゃいます。
落とすのがかなり難しいと。

うーん、やっぱり経験しているような口ぶりなんですよね。

ここでお客様、タネ明かし。

このお客様、貸衣装をやっていて、以前クリーニングの機械を導入し、自分で衣装をクリーニングしていたようなんです。
だから、クリーニングの溶剤にも詳しいし、素材にも詳しいんですね。
納得です。

それからは当時の苦労話を聞かせていただきました。
ウェディングドレスの貸衣装を洗おうと、ドライクリーニングの機械を導入した事。
工場見学をし、いざ自分たちで洗ってみるけど全然きれいにならないのに愕然とした事。
染み抜き剤などもいろいろと試してみるも、効果がなかったこと。
洗ったあとの仕上げが出来なかった事。

お話を聞いていて、そうだろうなあと納得。
クリーニングって本当に難しいんですよ。

たとえば、うちで使っている機械も溶剤も、洗剤も、もちろん選んではいますけど、他のクリーニング屋さんでも使っているところはあります。
でも、同じものを使っていても、結果は違うものになる。

異業種の人が手を出そうとすると、まずここで壁にぶつかるはずなんですね。

同じものを使っていてどうしてきれいにならないんだろうって。

これはもしかするとクリーニング屋さんでも分からない人はいるかもしれない。
その差と言うものは結構、地味で細かい事だと思うんですよね。
小さい事の積み重ねが結果としてきれいになっていくんです。

ノウハウ、と言うやつかもしれません。

結局、このお客様は、自前でクリーニングするのをやめてしまったようです。
結果が出ず、自己満足の仕事でしかないので、ダメだ、と言うことらしいですね。

洗うって、本当に難しい。
お客様は苦労されましたが、その大変さを知っている人と出会えて、ちょっと嬉しかったりします。
理解してもらっているって嬉しいものです。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0)

2008年10月20日

スパム対策、テスト中です、

スパムに悩まされ続けてもう一年以上が経ったでしょうか。
今年は特にひどく、お客様との連絡が取れないケースが続出してしまいました。

お問い合わせを頂いたのに気づかなかったり。
お届けのご連絡を頂いたのに、気づかなかったり。

さすがにこれでは仕事が出来ないので、対策をと思っていたんです。
ところが、痛し痒しの現実もありまして今までなかなかうまく行かなかったんですね。

最初は、セキュリティソフトを導入し、スパムと通常のメールを自動で振り分ける事にしました。
ところが、通常のメールもスパム扱いしてしまうので、これもダメ。
スパムフォルダに入ってしまったメールを元に戻そうにも、一日10万通以上やってくると、すでにフォルダすら開けなくなってしまうんですね。

次に思いついたのが、メールアドレスの変更。
ホームページ上にアドレスを乗っけているので、それを消し、別のアドレスを使うことも考えて見ました。
所が、今までのご利用のお客様にご不便をおかけしてしまいます。

思い切って、ドメインごと変えてしまおうか?と悩んでテンパってしまったところでサーバーの管理をお願いしている友達に電話。
すると、向こうも困っていた様子。

どうも、私に来るスパムがあまりにもひどく、サーバーも一杯一杯だったようなんですね。
こりゃ余計何かしなくてはいけません。

で、いろいろ調べてもらうと、あることに気づきました。
どうやら、特定のメールアドレスにスパムが届いているわけではないらしい。
どういう事かと言いますと、@手前のアカウントがどれもばらばらなんですね。
で、宛先不明のメールがサーバーに届くと、相手方に返信するらしいのですが、相手ももともとないアドレス。
結局、行くあてがなく戻ってきてしまっていたようなんです。

じゃあ、メール自体受け取らない設定にすればいいかな?と思ったのですが、そうすると意味のない返信をサーバーが何度もやり取りするのでそれもサーバーを管理する側としては困るとの事。

結局、受信するしかないのかなあと思っていたところにいいソフト発見です。

サーバーにアクセスし、メールを削除してくれるソフトがあるんですね。
しかも、その設定はすごく細かく、必要のないメールだけ削除できるようです。

といっても私の場合、きちんと設定されたアドレスではなく、適当なアドレスが迷い込んできているわけですから、それらはすべて削除してもかまいません。

先週、導入してみました。

導入して4日ほど経っていますが、現在スパムが激減しています。
それでも一日300通ほどやってきますけど、これくらいなら十分対応可能。
しばらくテスト期間として様子を見ていく予定です。

これがうまくいけば、お客様にご迷惑をおかけしなくて済むかな。

スパムにお悩みの皆様、是非導入を考えてみてください。
ソフトはこちら。

Spam Mail Killer (スパムメールキラー)

導入する際は設定を良くご確認ください。
設定を間違うと必要なメールまで削除されてしまいますのでご注意を。

投稿者 boribori : 17:47 | コメント (0)

2008年10月18日

黒ずまないですよね?

先日、白いちょっと変わったシャツをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
初めてのご来店で、シャツも刺繍が施してあり、またその刺繍に対する表示もなく、お預かりするときにちょっと迷ったんです。

どうやって洗おうかなって。

刺繍がちょこっとなら大して気にしないのですが、今回のものは前面に全体的に入っています。
ドライクリーニング禁止のマークがついているので、水洗いをした方がいいのかもしれませんが、刺繍に影響が出ないとも限らない。

一応、お客様にその説明をし、良く見て判断してから洗わせてくださいと伝えました。

お客様、私が考え込んでいる姿が不安だったんでしょうね。
今までもクリーニングに出しているから、大丈夫でしょ、っておっしゃいます。
確かに以前も洗われているのなら問題ない可能性もあるんですが、問題はその処理方法なんです。
どのような洗い方で大丈夫だったのか、良く見て判断しないといけません。

こちらの不安はお客様に伝わります。

お帰りになろうと、ドアを開けた瞬間、お客様がパッと振り返り、こういったんです。

黒ずまないですよね?

黒ずませようとは考えてないですから、もちろんそのように洗うのですが、その時ふとこのような言葉が出るのはどうしてだろう?と思ったんです。

白いものをクリーニングに出して、黒ずんだ経験があるのか。
ご家庭で洗っていて黒ずんだ経験があるのか。

その意味が知りたくて、思わず質問しちゃったんです。

クリーニングされて黒ずんだ経験がおありですか?って。

お客様は、返事しづらい様子で、少し笑っていましたが、おそらくどこかで経験されているんでしょう。

黒ずんでしまうのもいくつか理由があります。
一度に洗う量の問題だったり、洗剤の量の問題だったり、洗浄時間の問題だったり。
他にも、ドライクリーニングなら溶剤の管理の問題だったりするので、一概にどれが原因とは言えないんです。
きちんと検証し、どこが原因か分からないと対処のしようがありません。

クリーニングって、感覚に左右されるんですよね。
すると、黒ずんだものを毎日見ていると、それが黒ずんでいるとは思わないんです。
逆に、真っ白をいつも見ていると、ちょっとした汚れが気になったりします。

クリーニング屋さんにも同じことが言えて、毎日自分が洗ったものを見ているので、黒ずんだ衣類を見ているとそれが当たり前でおかしいとは思わないんです。
おかしいと思えば、別の洗い方なり処理をするんでしょうが、その品質が当たり前だと、そのままなんです。

本当に、難しいもので。

とにかく、このお客様の不安を払拭してあげないといけません。
出来上がったときに、喜んでもらえるようにがんばろうっと。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年10月17日

スーツをクリーニングに出してはいけない~週刊文春より。その2

さて、昨日の続きです。

記事のほうは、このように展開し始めます。
スーツをクリーニング屋に出す事が出来ないならどうすればいいか?

高級クリーニングに出しなさい。

高級クリーニング、最近ネットでも出てきていますが、5000円以上のクリーニング屋がいいような事かいてあります。
その某クリーニング屋さんのお話を読んでいて、納得する部分もあり、首をかしげる所もあり。

ただ、あくまでも記事ですから、クリーニング屋さんのお話がそのまま書いてあるとか限りませんし、その話が出る前の質問もどのようなものだったか、分からないので話し半分程度ですね。

首をかしげたのは、他とは違うという所。

他よりいろいろと手をかけているのは分かるんです。
でも、他と同じ所も無理やり差別化しなくてもいいんじゃないかな、と思うのです。

たとえば、ドライクリーニングで使っている溶剤が珍しいものらしいのですが、だからといってそれはやはりドライクリーニングなんですよね。
ウールやシルクに合う最適な溶剤を使用して・・・・、なんてくだりがあると思わずどんなものだろう?と考えてしまいます。

クリーニング屋さんが悪いと思わない理由の一つに、この手のお話を聞かれたときに、このように特殊なものを使っているという方向性に持っていかれることが良くあるんです。

以前、某テレビ番組や週刊誌からお問い合わせを頂いた事があるのですが、そのときに高級クリーニングってどう違うんですか?といわれたんですね。
すると、こちらがいつもお客様にするように説明をすると、洗う液を配合しているとか?や、高級な洗剤を使用しているとか?なんて質問をされたんです。

まるでそっちの方へ持って行きたいかのような口ぶり。

そういう体験をしているので、もしかしたらそっちの方へ誘導されたんかなあ、なんて思ったりもするんですよね。

クリーニングってブラックボックスのような部分があるらしいのですが、そこにつけ込んで、魔法のようなとか、マジックのようなとか、そういう類の説明はどうも個人的に納得がいかないんです。
お客様はそちらの方が利用する意欲がわくかもしれません。
商売としてはそちらの方が正解かも。

でも、クリーニングがいつまでもブラックボックスのように扱われるのも嫌ですし、何より、誤解や行き違いがいつまでたってもなくならない。
私は、クリーニングをもっと知ってもらいたい、そう思っているんです。

話を元に戻しまして、私たちが使っている溶剤や染み抜き剤などは、最適と呼べるものは少ないんですよ。
どれも一長一短。
その中で、ベストはないけど、よりベターなものを探し出し、足りない所を補いながら、日々クリーニングをしているわけです。

油脂溶解力が強ければぱさぱさになるし、弱ければ汚れ落ちないし。
オレンジオイルなんか、かなり強力ですから、発泡スチロールを溶かしちゃいますし。

要は使いようなんですね。

と言うことで、誇大な説明はもうそろそろ終わりにして欲しい、そう思うわけでございます。

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0)

2008年10月16日

スーツをクリーニングに出してはいけない~週刊文春より。

お客様から情報を頂きました。
今週の週刊文春を見てみてね、と。

早速買ってきたところ、小さい記事ですが、こんな内容が。

スーツをクリーニングに出してはいけない。

他の雑誌に出ていた内容らしいのですが、それを検証しているといった感じですね。

読んでみて、そういう部分もあるなあと言うものなので、真っ向から否定は出来ないのですが、でも、全部がそうじゃないかなといった印象を受けました。
また、解釈が違う部分もあり、とても微妙。

クリーニング業者ではない人、たとえばスタイリストさん、デザイナーと言った方々のお話もありましたから、仕方がないのかなあとも思います。
だって、服をメンテナンスするプロじゃないし。

高級スーツをクリーニングすると、一般的なドライクリーニングによって、脂がとられてしまうのでぱさぱさになる、と言うんですね。

ここで言う一般的なドライクリーニングって何よ?と突っ込んで聞きたくもなりますが、それはおいておくとして、実際ドライクリーニングでぱさぱさになるのか?

溶剤はいわゆる油ですから、油が油をとってしまうという現象は起きます。
ただ、これは洗浄力にも関係してくるので、まったくないと困ってしまうというもの。
油脂溶解力、と私たちは呼んでいるのですが、これが強すぎるものは確かに油を落としすぎる可能性はあるんです。

しかし、わたしたちも黙ってそれを見過ごすわけもなく、当然それに対する対策も取っています。
ぱさぱさにならないように、柔軟効果のある洗剤を使って対策を取ったりしているんですね。

ただ、ぱさぱさになるほどの油脂溶解力を持った溶剤を使っているところは、業界のほとんどと言うわけではないんですね。
たとえば当店で使っている石油系の溶剤は、油脂溶解力が高くありませんので、ぱさぱさになるということはありません。
石油系の溶剤を使っているお店もたくさんあるので、一般的なドライクリーニングでぱさぱさになるというのは少し言い過ぎ。

しかし、実際ぱさぱさになったような印象を受ける事もあります。
それは油が抜けたからではなく、縮みなどから来る表面の変化だと思うんですね。

高級スーツなどでは、柔らかい生地が使われているケースが多いんですが、洗い方、乾燥の仕方によっては柔らかさがなくなり、艶もなくなり、ぱさぱさになったような印象を受ける事があるんです。
これは、石油系の溶剤でも起こります。

問題なのは洗い方、乾燥の仕方の問題なので、そのクリーニング店の技術に問題がある、と言うわけです。

おそらく、これとごっちゃになっているんではないのかな?と思うんですよね。
クリーニングの仕事を知っている人でないと、なかなかここまでの想像は出来ないと思いますし。

また、アイロンの技術が高くないクリーニング店に出すと、型が崩れる可能性がある、と書いてあります。
これも納得する部分もあるし、そうでない部分もある。

たとえば、アイロンをきちんとかけているクリーニング屋さん、どれくらいいるとお思いでしょうか。
世間で言う高料金のクリーニング屋さんはともかくとして、チェーン店などの大手安売りのクリーニング屋さんでは、すべての商品をきちんとアイロン掛けすることは、事実上不可能と思われます。
と言うのも、アイロン掛けって物凄く生産性が悪いんですね。
クリーニング屋さんは洗いから仕上げに向かって生産能力が落ちるといわれています。

洗う機械は一台でよくても、それらを仕上げる人や機械は、数台ないとこなす事が出来ないといわれるんです。

また、その生産性の悪さから、コストも異常にかかってしまうため、低料金のお店だと、なかなかきちんとアイロン掛けを行う事は難しくなっています。
では、洗いっぱなしか?と言うとそうでもなく、アイロンはかけないけど、別の方法でプレスなり粗じわをとるなりしているんですね。

粗じわは取れますが、当然アイロンがかかっているわけではないので、整形はされていません。
これを型崩れ、と言うかは別にして、この状態ですとスーツのシルエットは出づらくなります。

きちんと、一点一点手をかけているクリーニング屋さんなら、アイロンもちゃんとかけているんですけどね。

アイロンをかけている方がいいというわけでもないと思います。
アイロン掛けを他の技術でカバーする代わりに、低料金を実現しているわけですしね。

でも、クリーニング屋さんはみんなアイロンをかけていると思っている人が多いんです。
この辺の認識の差があるような気がします。

もう一つ、某クリーニング屋さんのお話がありまして、このことも触れてみたいのですが、明日に持ち越します。(笑)

なんか、記事を読んでいると、クリーニング屋さんの信頼されている部分と、信用されていない部分が共に見られて、面白いんですね。
このギャップ、埋められないのかなあと、ひそかに考えています。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2008年10月15日

王子の次は大臣みたいです。

昨日、配達へ出かけようと用意をしていると、社長が、大臣がテレビに出ているといいます。
国会で予算委員会をやっているし、そりゃ大臣くらいテレビに出るでしょ!なんて思っていると、どうも様子が違うようです。

大臣は大臣でも、染み抜き大臣とか。

王子の次は大臣ですか。

番組を見ていると、どうもその番組がつけた名前のようです。
この手のものはテレビ局が勝手につけることが多いようで、本人は最初戸惑うことが多いようですね。

中には、自分から進んで名乗るケースもありますが、ほとんどはつけられたもの。
人によってはプレッシャーも強いんじゃないかなあと思います。

王子の次は大臣・・・・・、じゃあ次はなんでしょうか?

王様?
お姫様?
大将?
将軍?
リーダー?
キャプテン?

なんだかまだまだありそうな予感です。
名前をどうつけようがそれは別にかまわないのですが、内容だけはよく精査して欲しいと思っています。
と言うのも、洗濯や染み抜きは、条件が限定される事が多いのです。
その条件を満たさないと、落ちないばかりでなく事故につながる可能性もあります。

取材対象のクリーニング屋さんはきちんとその条件を指定してくると思うのですが、番組によっては条件を限定しないで、染み抜きを教えているケースもあります。

漂白剤や洗剤も、素材によっては使えないこともあるという事を、覚えて置いてください。
何でも使えるというわけではありませんから。

さまざまなケースがある中で、限られた時間に説明するクリーニング師の方々は本当に大変です。
でも、それが消費者に正しい洗濯を伝える事につながるなら私はいいことだと思っています。
テレビに出るみなさん、大変でしょうけど、頑張ってくださいね。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2008年10月14日

そのダウンは微妙だ。

先日、妹が買い物に連れて行ってよと言うので、行ってきました。

日曜の朝から妹と買い物か?とちょっと思いましたが、子供たちはBBQとか言っているし、年寄りたちは邪魔そうな顔をしているしで、かえってちょうど良かったのかもしれません。
欲しいものもありましたしね。

で、行く前にそのお店の商品がちょっと話題になっていたのでした。
入り口を入ってすぐ所に、ダウンコートとがあって、それが安いと評判。
デザインも割りと良く、飛ぶように売れているらしいのです。

早速私も入ってみて見ました。

私、クリーニング屋さんですから、デザインをぱっと見た後は、当然素材表示を見ます。
襟にファーがついていて、いまどきのコートです。
素材を見ると確かにダウンが使われている。
お値段が5000円ちょっと位。
安いかなあと思った瞬間、これダメだ、と思ったんです。

その理由は、ダウンとフェザーの比率。

ダウンと一般に言われていますが、中のわたには二種類あります。

一つは良くテレビで見るような、毬藻のようなふわふわのダウン。
もう一つは、フェザーと呼ばれる羽なんです。

ダウンの暖かさは含気率が影響してきます。
つまり、どれくらい空気の層を抱え込む事が出来るか?で暖かさが違ってくるんです。

前述のダウンはふわふわした毛で、空気を囲むので当然暖かい。
しかし、フェザーのほうはと言うと、羽ですから空気を抱え込むことが出来ません。
また、フェザーは生地に当たるとカサカサなるので、着用していてとても耳障りなんです。

いいダウンの場合、この比率が圧倒的にダウンのほうが多くなります。
充填量もかかわってくるのですが、ここではおいておいて・・・。

今回のダウン、お値段は安いのですが、比率が悪すぎる。
50:50だったので、これは暖かさが微妙なのと音が気になるかも?と思いました。

ダウンばっかりで作ればいいじゃない?と思うかもしれませんが、こればっかりはそうはなかなか行かないんですよね。
どうしてもフェザーが混ざってしまいます。

ダウンを買うときは、フェザーとダウンの比率に注意してみてくださいね。
当然、良い物になるとお値段は高くなるので、そちらも要チェックです。

安いものには理由がある、の良い例でした。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年10月11日

原油価格等の価格転嫁のお知らせ。

最近、業界を騒がしているニュースがあります。
最近の原油価格の高騰から、厚生労働省がポスターを製作し、クリーニング店へ配布しているんです。
それが以下のようなもの。

厚生労働省のポスター(pdfファイルですのでご注意を)

要は、原油価格高騰に伴い、コストの上昇分をクリーニング店側が吸収しきれなくなってきているので、値上げにご理解ください、と厚生労働省が消費者の方々へお知らせするために作ったんですね。

説明もここにあります。

クリーニング業における原油等価格高騰対策ポスターについて

これがクリーニング業界内でどうしてニュースになっているかと申しますと・・・・・、すこぶる評判が悪い。
資材商さんを経由して配られているようなんですが、話を聞いていると、実際張っているのは10%くらいだとか。

どうにも微妙な代物のようです。

このポスターが出始めた頃に、原油価格が落ち始め、ガソリンなども下落し始めたので、いまさらこんな事を言っても・・・・・、と言うのもあります。
また、私たちクリーニング業者がこれを張ると、なんとも言い訳がましく見えてしまうというのもあります。
これなら、厚生労働省の名前でCM打ってくれた方が余程効果あると思うんですけどね。

原油価格が下がり始め、ガソリンもどんどん下がり始めていますが、私たちクリーニング業界の資材はいまだ下がる様相は見えてきません。
ここが微妙な所なのですが、私たちが使っている溶剤は価格の変動がおきにくくするために、3ヶ月ごとに価格を設定されているんです。

この話、クリーニング屋さんでも知らない人がかなりいると思います。

ですので、10月の価格改定でアップしたんですが、これが下がる見込みなのは来年一月。
それまでは今の価格を維持した状態になります。

世間では下がってきた感触があるだけに、このタイムラグは誤解を生むと思いますし、私たちも正直辛いです。

噂では1月に下がるという話なのですが、上がった分下がるか?というとこれもまた微妙。
と言うのも、今回は原油価格の上昇分だけではなく、流通コスト、上昇による流通量の減少なども加味されて上がっているためです。

今回上がった分はやはり見込めないでしょうね・・・。

でも一番辛いのは、溶剤屋さんのようです。
値上げのお話を持っていくと、怒られることが増えていると聞きます。
原油が下がり始めたのに、ぼったくりやがって、と。
溶剤屋さんも、微妙なんですけどね。
今の状況が続くと、5年後には撤退を検討するメーカーさんもあるという話ですから。

そうなるとどこが困るのか。

元に戻ってくれとは言いませんけど、丸く収まって欲しいと思います。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2008年10月10日

毎週クリーニング店を利用している人はどれくらい?

ふとした思い付きで、ネットを検索していて、面白いデータに出会いました。

毎週クリーニングを利用する人はどれくらいいるか?

と言うもの。

みんなにアンケートに答えてもらい、同時にどれくらいのパーセントを占めるか予想するといったサイトです。
皆さん、どれくらい利用されていると思うでしょうか?

私が子供の頃は、定期的にご利用するお客様がかなりいました。
集配も、週二回訪問は当たり前で、それだけ回っても必ず品物が出るほど。
景気がいいからと言う理由ではなく、今よりも衛生意識が高かったんだと思います。

私がクリーニング業に入った頃も、昔ほどではないにしろ、やはり定期利用するお客様が多かったですね。
今から15年弱前の話です。

現在はどうか。
集配は週に一回もいらないという人が大半で、年に一回、衣替えのときだけご利用するというお客様も増えてきました。

結果を見たとき、私は納得。
仕事をしていて、これくらいだろうなあと肌で感じているからです。

しかし、不思議な事にクリーニング業って、不景気になると逆に仕事が多くなるんじゃないかって言われるんですよね。
新しいのを買うことが出来ないから、洗うでしょう?って言われるんですが・・・・・。

皆さん、洗いますか?

自分は洗わないけど他の人は洗う、そんな事は決してないんです。
だから、景気が悪くなれば当然他の業種同様落ち込みます。
さらに、衛生意識の変化もありますからね・・・・・、ここ数年はかなり厳しいんじゃないでしょうか。

さて、答えですが、実際に見に行っていただきましょう。

答えはこちらのサイトだ!

ほんの数日前に取ったデータですから、まさに今の時代を反映していると思います。

これを見て、皆さんどう思うでしょうか。
消費者の皆様、クリーニング業者の皆様、思うことはさまざまであろうと思います。

特にクリーニング業者の皆様、悲観するも一理あり、前に進むも一理あり、です。
私はこの結果を見て前に進みたいと思います。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年10月09日

会社関係からのお問い合わせが増えてきています。

クリーニングの問い合わせにも、時期によって偏りといいますか傾向がありまして、結構面白いなあと思うことがあります。

春になれば、集配のご依頼が増え、夏に近くなると布団や毛布のお問い合わせが増えます。
そして、また冬に近づくと洗い忘れたカシミヤ製品などのお問い合わせが増えるんです。

しかし、ここ最近増えているお問い合わせで、ちょっと疑問と言うか腑に落ちないというか、そんなお問い合わせが増えています。
それが会社からのお問い合わせ。

作業着や制服のクリーニングではなく、お問い合わせのほとんどがトラブルなんです。

お客様の服に珈琲をこぼしてしまったとか、ワインをかけてしまったとか。
これらのお問い合わせは、仕方がないと思えるのですが、中にはそれも責任持たなきゃいけないの?と思うものもあります。

たとえば、持ち帰りの飲食店で買ったホットドッグについていたマスタードが服についたので、弁償して欲しいとか。

某コンビニのお弁当を買って、ついていたソースの袋が切れずに、ソースが飛び散り服についたからクリーニング代を弁償しろとか。

そういったトラブルを抱えた商品のお問い合わせが増えてきているんですね。

どこまで会社が責任を負うのか、今とても難しい時代になっていると思います。
お店側の責任、お客様の責任。
各々あると思うんですけどね。

どちらかが100%悪い、と言うケースってほとんどないんですよね。
対応している責任者の方も、皆さん頭を抱えていて、見ているだけでもとても辛そうです。

なんか、私が子供の頃に聞いたアメリカみたい。
子供の頃、アメリカって訴訟大国だとか聞いて、当時の日本じゃありえない事で訴訟を起こす国だ、何て聞いてびっくりしたものです。
実際はそうじゃないと思うんですけどね。

なんか、そんな国に日本がなっちゃったんじゃないか、そう錯覚するほど、こういったトラブルのお問い合わせが増えてきています。

どこかみんな神経質になっているような気がしますね。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2008年10月08日

水洗いできそうだから洗ったんだけどね。

お昼頃、いらっしゃった馴染みのお客様。
娘さんが嫁ぎ、最近はその娘さんの品物を持ってご来店くださいます。

こういうケースが最近は増えてきました。
一人暮らしを始めたり、結婚して別に暮らし始めたはいいけど、近くにいいクリーニング屋さんがなく、実家へ送っていつも利用しているクリーニング屋さんに出してもらう。
当店だけでなく、多いようですよ。

娘さんのジャケットを取り出したときに、洗ったんだけどねえ、と切り出されました。

裏地もついていないし、見た目簡素な作り。
表示を見ても水洗いOKとあるから自分で洗ってみた、とおっしゃるんですが、洗っていざ乾いてみてびっくり。
腰がなくなりへたへたになってしまったとの事。
何とかしてくださいというご依頼です。

以前もここで書いた事があると思うのですが、洗えるのと着る事が出来るって意味が違うんですね。
水洗いをする事は出来ても、洗いあがった服が着られるかどうかは別物なんです。

気にしないで着る事が出来る人ももちろんいらっしゃいます。
しかし、腰がなくなってこれじゃあ着れない、と言う人もいるんですね。
自分はどういった状態で着たいのか、よく把握しておく必要があります。

基本的に、水で洗うと腰が抜けます。
よく言えば柔らかくなっているんですが、悪く言うとだらだら。
服としての形を維持しづらくなります。
人によっては古着みたい、と言う表現をする人もいますね。

今回は、素材も綿の混紡で、裏地もついていないので、簡単に洗ってぱぱっと干せばそのまま着れると思ったようでした。

裏地がない衣類は難しいですよ。
シルエットが出にくいですからね。

ホームクリーニングと言うらしいですが、洗うときはよく素材を見て、またどのように着たいかもはっきりと想像出来るようにしてから洗った方がいいと思います。

服を着る、と言うことはただ汚れが落ちていればいいというわけじゃないはず。
デザイン、色など、必ずどこか着る目的のようなものがあると思います。
それらを損なわないようなお手入れ方法を選んでくださいね。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0)

2008年10月07日

洗濯屋の娘だろ。(~_~)

先日、妹からメールが。
どうやら何か困った事が起こったらしい。

よく読んでみると、洗濯の話なんですね。

お気に入りのシャツを洗ったら、他の服の色がついてしまったので何とかして欲しい・・・。
お気に入りの帽子が汚れてしまったので、何とかして欲しい・・・。

妹ですからむげにする事も出来ないので、もっておいでと返事します。
そして持ってきた品物を見てびっくり。
何しちゃったの、これ?といった状態でした。

妹に話を聞くと、なにやら雑誌を見てやってみたらしいのですが、帽子の一部分に重曹をまぶしたんだとか。

百歩譲って、雑誌の言うとおりにやったとしても、一部分、しかもそのまま放置ってどういうことじゃい!とみんなおかんむり。
中途半端はいけないだろう、とみんなから言われていました。

シャツの方も、色が移っていて、ありがちなミス。
白いものと色のあるものを一緒に洗うのはダメなんですよね。

ついつい、お前クリーニング屋の娘だろ、と突っ込んでしまいたくなります。

でも、意外とこんなものなのかなあとも思うんですね。
クリーニングの事なんて一般の人よりも知らないかもしれない。
困ったものです。

一応、どうしてこうなったか説明をして、預かって洗っていますが、微妙な感じです。
きれいにしてあげたいんですけどねえ。

一部分だけ、中途半端に染み抜きって結構あるのですが、これも厄介です。
やりきるのなら問題ないですが、そうでなければ、手をつけないでいるほうがいいんですね。
妹も、ちょっとだけだよ!?なんていっていましたが、そのちょっとが命取りになることもあります。

仕上がったらもう一度きちんと説明しないとダメかなあ。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2008年10月04日

良い品物が増えてきましたね。

無事運動会が終わり、ホッとしました。
集配で最初と最後だけ、しかもお片づけも全然手伝えず、ご迷惑をおかけしましたが・・・。
土曜開催しているうちは厳しいなあ・・・。

さて、ここ数ヶ月、感じているんですが、品物の質がかなり上がってきたなあと思うんです。
ここ数年は、デザインやブランドの力が強く、素材の質のよさがあまり目立たなかったんです。

お値段はめちゃくちゃ高いのに、昔の方が良い物使っていたんですね。

所が、最近品物をお預かりすると、素材であっと思うものが多く出てきました。

シルクが混ざっていたり、中にはモヘアなんて素材も混ざっていたりします。
これらはとても肌触りがよく、着やすい繊維なのですが、非常に弱いんですね。
ですから、お預かりするときに、良い素材使っているなあと思うのと同時に、かなり気を使って洗わないといけないなと気を引き締めて預かっています。

モヘアなんて、昔は高級スーツに使われていたんです。
この生地が混ざっていると、着やすいんですよ、
でも、弱いので、肩にかばんをかけたりするとすれて穴が開いたり、ズボンに強いプレスで線をつけると膝を曲げ伸ばししているうちに、ぱかっと割れてしまったりしたんですね。

私がクリーニング業にたずさわり始めても、なかなかお目にかからなかったんです。

素材が良くなってくると、とても気を使います。
良い素材が出回っているというのはうれしいんですけどね。

夏物が集まりだし、これから当分神経をすり減らす日々がやってきます。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2008年10月01日

本が出るらしいですよ。

某ブログを見ていると、面白い内容が。
エクストリームアイロニングの本が出るらしい。
教えてくださってありがとうございました、Nさん。

エクストリームアイロニング、たまにですけどテレビなどに登場しますね。
ここでも、一度ご紹介した事がありまして、そのときはエクストリームアイロニングJAPANと言うところからコメントを頂きました。

せっかくですので、ホームページに飛んでみます。
すると、ニュースに本の題名が。

「そこにしわがあるから・エクストリームアイロニング奮闘記」

と言う本らしい。
で、本の著者のホームページのリンクがあるので、飛んでみるとブログに面白い内容がありました。
プロのクリーニング屋さんとのやり取りがかかれていたのですが、これが非常に興味深かった。
と言うのも、ああ、クリーニング屋さんらしいな、と感じたんですね。

クリーニング屋さん、結構閉鎖的なんですよ。
新しい技術になかなか飛びつかないし、まあ大体が否定します。
何せ、テレビで達人やら先生と呼ばれるクリーニング屋さんが出てくると、まず拒否反応を示したりしますからねえ。
最近ですね、出てくるものに興味を持ち、飛び込んでいく人が出てきたのは。

ブログを読んでいると、クリーニング屋さんのご主人はエクストリームアイロニングに肯定的なのに、奥さんが否定的。
敵じゃない?とまで言っています。

実際、エクストリームアイロニングが普及して、それがクリーニングの敵になるか?分かりませんが、そう考えるクリーニング屋さんはいるだろうなあと、思いました。

競技自体が、傍から見ると遊びでやっているように取られがちですから、本職からすると面白くないのかもしれません。
本人たちはまじめに取り組んでいるんですけどね。

ブログの最後に、プロの仕事を体感して欲しい、自分はクリーニング屋さんのサポーターです、と言う言葉がありまして、締めくくられています。

プロの仕事はトータルですからね。
アイロンだけではビシッと行かないし、洗いから糊付けまでトータルの仕事の結果なんですね。
それが分かっていただけるって、うれしいものです。

以前、私は、しわがあるからアイロンをかけるんじゃないんだなあ、とかいたと記憶しています。
今もそれは変わりません。
しわを伸ばすのもアイロン掛けの理由の一つですが、やはり整形が一番の目的。
これは、クリーニングが洗ってから仕上げるという事に起因しています。

しわを伸ばすだけなら、アイロンじゃなくてもいいんです。
風で風船のように膨らませ、しわを取ったり、洗いの段階でしわがなくなるような薬剤をつけたりと出来ますから。

この辺はもしかすると、微妙な感覚なのかなあと思いますけど。
エクストリームアイロニングでそこま表現出来たら面白いだろうなあと思いますね。
その発想で出来たのがエアアイロンなんです。

エクストリームアイロニングとエアアイロンの競演なんていうのも面白そうだな。

とにかく、本が出たら買ってみましょうかね。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2008年09月30日

力を入れているポイント

クリーニング屋さんにも、各々お店の特徴があります。
力を入れているポイント、と言うものがあるんですね。

価格の安さに力を入れているクリーニング屋さん。
染み抜きに力を入れているクリーニング屋さん。
集配に力を入れているクリーニング屋さん。
水洗いに力を入れているクリーニング屋さん。
革製品に力を入れているクリーニング屋さん。

このように特徴があるわけです。
それはおのずと出来る仕事にも違いが出始めます。

クリーニングする品物もいろいろあります。
また汚れの種類も。
そして、お客様の望みも違うわけです。

ここで重要なのが、自分の望みと製品とクリーニング屋さんをうまくマッチアップさせる、と言うこと。

自分がどうしたいか、と言うことをはっきりさせ、次に製品にあったクリーニング屋さんを選びます。
するとほぼ間違いなく希望のクリーニングがしてもらえる。
どこも同じだと思って利用していると、思うようなクリーニングに仕上がってこない事があるんですね。

ただ、クリーニング屋さんの違いがいまいちお客様に伝わっていないのも事実。
お店の外見や、チラシ、ホームページを見ただけでは、判断できないんですよね。

たとえば、当店へきていただいても、他のお店の方が妥当だなと判断する事もあります。
そのときは、他店を紹介するんです。
ただ、紹介するにしても、どこでも良いという訳ではないので、こちらも相当気を使いますね。
お客様が何を求めているのか、そこをよく聞いて、選ぶようにしています。

最近、本当によく思うのは、クリーニング屋さんの区別がつかなさ過ぎと言うこと。
本人たちは差別化しているつもりなんですが、お客様には伝わっていないのが気になっています。
終いには口コミで広がるとか言っている業者までいるし・・・。
間違いじゃないですけど、それに頼っているのもどうかと思います。

この違いが表現できたら、またクリーニングってイメージ変わるんじゃないかなあと思うんです。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2008年09月29日

築地魚河岸三代目を読んで。

先日築地へ嫁さんが行った際に、チョウさんから本をプレゼントされました。
その本が、築地魚河岸三代目、という、いわゆるマンガ本。
最近映画化もされましたね。

この本、コンビニでも見かけるし、チョウさんとの会話にも出てくるし、でも今まで一度も読んだ事がありませんでした。

せっかく頂いたので、読んでみます。

一巻を頂いたのですが、内容はこんな感じ。
元銀行マンが奥さんの実家である中卸の三代目として奮闘していく、と言うもの。
魚の知識などまったくない中、一つ一つ経験しながら助けられて成長する様が描かれています。

読んでいるうちに、ふと懐かしく感じましてね。
そういえば自分もこんなだったなあと、思っていました。

私も子供の頃からクリーニング屋の息子として育ってきましたが、クリーニングの事などまったく知らず育ってきました。
結構そんなもんだと思うんですよね。
だって、洗ってくれといえば、アイロンのかかった服が当然のように出てくる。
洗い場なんて、薬品はあるし、当時の機械はむき出しが多くて子供が入るととても危険でしたから、滅多に入らなかったし。

そんな自分が成人して、他で仕事をしてから、クリーニング屋に入ったんです。
この漫画とほぼ同じような状況。

クリーニングのことなんてまったく知らないし、繊維の知識すらない。
良い物悪いものの区別もつかないので、どれが良い仕事かすら分からない。

また、当時のお客様は、かなり厳しくて、入ったばかりの私に、お前の代で腕が落ちたら来ないからな!、なんてよく言われました。
だからもっと精進しなさい、と言うお客様からの励ましの言葉なんですけどね。
当時は言葉面を真に受けるほど余裕もなく、ただただ仕事していたように思います。

職人系の世界ですから、黙って教えてくれるわけもなく、やはり目で見て盗め、なんて言う感じなんですよね。
自分で勉強しろと。
こちらも、なめられているのも癪なので、一生懸命勉強し、これで十分説明できるほど勉強したぞ、と意気込んでは、撃沈する、と言う繰り返し。
それでもやってこれたのは、お客様の喜んでくれる笑顔を知ったからでしょう。

なんかね、漫画なんだけど読んでいて、ジーンときまして。
懐かしさと、この一途さが必要なんだよなあと改めて感じたんです。

良い本だなあ・・・・・、全部で何巻だ?(笑)
すでに買う気満々だったりします。

余談ですが、クリーニングの説明ってかなり難しいんですよね。
繊維の知識、洗いの知識を勉強しても、お客様への説明ではそのまま使えません。
私も良くそこで失敗しました。

最近、勉強家のパートさんが説明をしているのを見たりするんですが、本に出てくるものをそのまま説明しているのを見ると、微妙だなあと感じるんです。

よく母に言われたのが、プロに説明するんじゃないんだから、その説明じゃダメ、と。
クリーニングの説明で、一般の人に分かりやすく説明できる人は少ないんじゃないかなあと思います。
薬品の名前を羅列したり、成分の名前を羅列したりするのを聞いていると、プロっぽく見えるんですけどね。
それは理解してもらう説明じゃないし。

漫画を読んで、そんな基本的な事を思い出してしまいました。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (2)

2008年09月26日

がっちりマンデー

最近、クリーニング関連のお話が良くテレビに出ているようです。
自称、クリーニングマニアな私の日課は、テレビ欄に目を通す事。

一面を見た後はすかさずテレビ欄へ移行、上から下までずーっとクリーニングの言葉がないかチェックしているんです。
で、それらしいものを見つけると、なるべく見るようにするか、録画しておくか。

しかし、時には気づかない事もあるんですね。

日曜日の朝、TBSで放送されている、がっちりマンデーと言う番組でクリーニングの事が取り上げられたらしいんです。
私、これに気づかなかったんですよ。

日曜の朝は子供たちがテレビを占拠しています。
アニメから、戦隊物、仮面ライダー、へと順次移行して行き、大人たちがテレビを見れるのは落ち着き始める9時過ぎ・・・。
見れるわきゃあない。

がっちりマンデーでクリーニングが取り上げられたという話を、広島の同業の友達から噂で聞いていたんです。
最近、よくテレビでクリーニングの話が出てるよって。

内容もうっすら聞いていたのですが、聞けば見たくなるじゃないですか。
でも、もう放送されていないので、見る事は出来ない・・・・・、と思っていると、なんと見る事が出来たんです。

布団のクリーニングをお届けにお客様の所へお伺いしたときの事。
とても仲がいいお客様で、お布団をお届けしたときに、玄関先でいつもの様におしゃべりをしていたんですね。
すると、がっちりマンデー見た?とおっしゃいます。

そのときは、がっちりマンデーと言う名前を忘れていまして、でもどこかで聞いた名前だぞ?と一生懸命思い出そうとしていたんですね。
すると、お客様がクリーニングの話が出ていて、録画してあるから見る?とおっしゃってくれるんです。

もう、うれしくてうれしくて。

自称クリーニングマニアですから、私は。
クリーニングに関するものは集めたい、調べたい、知りたいという欲求が働くんですね。
諦めていたものが見れるなんて、こんなうれしいことは他にありません。

二つ返事でDVDを頂きまして早速家に帰ってみることに。
うーん、なぜか再生されないんですね。
家にDVDを再生できるものはカーナビとパソコンしかありません。
パソコンで再生できないとなると、どうすればいいんか。

あれやこれやとやっているうちに、何とか夜に見る事に成功。
こう言う取り上げられ方だったのね。

10年ほど前に噂で聞いていた、千葉の水洗いのクリーニング屋さんのお話も出ていまして、地道に続けていたんだなあと、なんとなくうれしく思いましたね。

Kさん本当にありがとうございました。

実はKさん、このDVDを私に渡そうか迷っていたらしいんですね。
ご主人に、おせっかいじゃないか?といわれたらしいんです。
全然そんな事ないんですよ。
お客様の中には、新聞に折り込んであるチラシや、ポストに入っているチラシなどを取って置いてくれて私にくれる人もいらっしゃいます。
参考になるでしょって。

本当に参考になるんですよね。

みんなに勉強しなさい、研究しなさい、手伝うから、といわれているようで、うれしく思います。
人の善意って、いいもんですよね。
また、それを感じる事が出来るという事もうれしい。
最近は人の善意すら信じられない、と言う人もいらっしゃいますから。

育ててもらっているなあと本当に感じますね。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2008年09月25日

うーん、それはどうなんだろう?

夜、食事を取りながらテレビを見ていたときの事。
ちょうど各番組が終わり、何か面白い番組がないかなあと、チャンネルを変えていたんです。
するとパッと映ったのが、通販番組。

この通販の番組って面白いですよね。
この中に、買いたいと思わせるようなテクニックがたくさん詰まっている。
客としてみても面白いんですが、分析しながら見ても結構面白いので見るものがないときはたまに見ているんです。

今日取り上げていたのが、収納袋。
それもただの収納袋ではありません。
吊るしてある物を数枚まとめ、一枚の袋に入れ、さらに掃除機で圧縮できるという品物。
布団圧縮袋のハンガー版、といった感じの代物です。

この商品を見たとき、すぐさま違和感を感じました。
これ、大丈夫なのかな、と。

ぱっと見ただけで判断は出来ませんから、そのままどうやって圧縮するのか、見ていきます。
数枚のコートやジャケットなどを一枚の袋にいれ、上から掃除機で空気を抜いて圧縮させていきます。
見事にぺったんこ。
たしかに、クローゼットの中は格段に隙間が出来、収納力がアップします。

最後まで見てやっぱり違和感が。
どこに感じたのかといいますと、まず思ったのがしわが強力につかないか?と言うこと。
布団ならしわがついてもさほど気になりませんが、洋服は違います。
圧縮してしまうくらいですから、かなり長期間保管するはず。
となると、着いたしわが固定される恐れがありますよね。
これをご家庭で取れるのか?

私は厳しいと思います。

実は同じような事例がありまして、クリーニング屋さんの保管サービスで、ぎゅうぎゅうに詰め込んだ状態で長期の保存をし、いざ仕上げようとすると、強力にしわがついてなかなか取れなかった、と言うものがありました。
パートさんでは仕上がらず、職人さんに頼んでやる事になったと昔聞いたことがあります。

袖のあるものなどは、厳しいと思うんですよね。

そしてもう一つ、気になったのがつぶれてしまわないか?と言うこと。
嵩張る衣類はやはり冬物です。
番組でも主に冬物をメインにやっていたんですが、圧縮するとつぶれますよね。
たとえば布団のようなわたなら、日に干したりとか乾燥機で回したりとか出来ると思うんです。
所が、これが衣類ですとそうはなかなか行きません。

微妙なふっくら感がなくなったりすると、暖かくなくなりますし、しわの件と同様ご家庭で出来る作業じゃなくなると思うんですね。

布団なら何とかなりそうですけど、この圧縮を衣類に持ってくるとちょっと厳しいんじゃないかなあと思うんです。

番組では、礼服とかいいんじゃないかといっていましたけど、着るときは急な品物ですから、不安が残りますよね。
ただ、完全密封ですから、虫食いの心配はなくなります。
この点はいいと思いましたけど。

服のしわなんて気にしない人が多いってことなんでしょうかね。
クリーニング屋さん的には厳しいと思うんですけど、一般の消費者にとってはどうなのか、興味があります。

来年、また同じ商品が売られていたら、評判がいいってことですよね。
来年まで結果待ちましょう。

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0)

2008年09月24日

さまざまなハンガー集まる。

少し、風邪が落ち着いてきました。
今年のは鼻が出ますよ。
お気をつけください。

さて、リサイクルの一環として、ハンガーを回収するクリーニング屋さんが増えてきました。
お店によってはハンガーを持ってきてくれると、10円のサービス券をお渡しする所なんかもありますね。

ハンガーにも種類があります。
これがかなりの種類になるんですね。

数年前までは、針金ハンガーが非常に多かったんです。
しかし、リサイクルが推進されるようになり、回収しやすいプラスチックのハンガーが一斉に使われ始めました。
また、今まで畳みで納品していたYシャツなども立体包装になり、Yシャツ専用のハンガーなども開発されています。

どこのクリーニング屋さんもメーカーさんからハンガーを買っているのですが、まあいろいろあるんですよね。
しっかりした作りのものから、すぐふにゃっと曲がってしまうもの。
一つのハンガーでいろいろとつるせる、お得なもの。

当店で使っているハンガーも戻ってきますが、他社で使われているハンガーもかなり集まってくるので、ハンガーをおいてある場所を見ると、揃っていないのでいびつに見えて面白いんですね。

コスト削減やら、システム上必要なハンガーとかあるんでしょう。

当店がハンガーを選ぶ基準はまずしっかりとしている事。
そして、なるべく衣類の形が崩れず、いい形のまま運べる事を基準にしています。
必然的にコストも跳ね上がるのですが、つるしてハンガーが曲がってしまうようでは困りますから仕方ありません。
必要なもの、として認識しています。

当店でも針金ハンガーを使っていたんです。
嵩張らないし、倉庫に置いておくのもおきやすかったし。
でも、どうしても針金ハンガーは、戻ってきても使えないものが多いんですね。
曲がっていたり、中にはさびているものも。
プラスチックハンガーにしたとき、あまりにも場所をとるので躊躇しました。
針金ハンガーの数倍の大きさなんです。
でも、これも時代の流れ、何度も使えるほうがやっぱりいいですからね。

ハンガー、皆さん捨てていませんか?
結構丈夫ですので、再度使うことが出来ます。
環境の面からも是非クリーニング店へお持ちになってください。
使えるものは使っていきましょう。

投稿者 boribori : 23:40 | コメント (0)

2008年09月22日

多種多様なクリーニング屋さん。

クリーニング屋さんにも、いろいろあります。
以前なら、大手チェーン店と個人店、と言うような簡単なくくりだったのですが、最近はさらに再分化。
仕事の内容も、細かく分類されていたりと、消費者の方がイメージする、普通のクリーニング屋さんとのギャップがあるようです。

個々の店によって、システムもかなり違うので、戸惑うお客様が増えているのではないでしょうか。

たとえば、当店は他のクリーニング屋さんに比べると、かなりお時間を頂いてクリーニングするケースがあります。
長いもので数ヶ月なんて事も。
もちろん、普通にクリーニングするものもありますが、特に気を使うものなどはお時間を頂いて丁寧にやらせていただくんです。
以前はそこまで時間のかかる品物はなかったのですが、最近の衣類の特徴である糸の細さ、柔らかさが顕著になってきまして、また汚れ具合も着用期間が長くなるにつれ落としづらくなり、時間をかけなくてはいけない状況になっています。
そのときの品物に合わせて変化していった形です。

また、最近はたたみとつるし、両方選べるクリーニング屋さんと言うのも出てきました。
これは、コストを最大限削減してお客様に還元しているのですが、畳むとつるしよりも数十円高い、と言うように値段設定自体を変えています。
大手チェーン店などにみられるんですが、畳むのってかなりコストがかかるんですね。
お客様の中には畳むときに出来る畳じわを嫌がる人もいますし、つるしの方が圧倒的に量産しやすいですから、お客様に選んでいただくようになったみたいです。

しかし、これが問題になるケースも。

お客様の中でいままでのクリーニング屋さんのイメージがあると、このシステムが逆に不便に感じるんですね。
当たり前のように畳んで返してもらっていた服がなぜか、つるしで帰ってきてしまう。
畳んでくださいとお願いすると、追加料金を取られてしまう。
納得いかない!

と言うようなことみたいです。

さまざまなクリーニング屋さんがあり、そのお店独特のシステムを作り上げているので、普通のクリーニング屋さんと言うのも難しい表現になってきました。
今、新しくいろいろと模索しているんでしょうね、クリーニング業界も。

私が知っている所で、基本のクリーニング料金がまずあり、それに服のデザインにあわせてデザイン料が上乗せされ、シミや汚れに対する技術料が上乗せされるといった料金体系を取っているお店もあります。
一見すると、今までにないやり方で複雑そうですが、各々の服の仕事内容がはっきりと分かるので、なれてくるとよさそうな感じもします。
料金の内容が分かると安心しますしね。

もう、普通のクリーニング屋さんと言う表現は出来ないのかもしれません。
大手チェーン店と私たち個人店とでは仕事も明らかに違いますし、料金内容もまったくといっていいほど違います。
似て非なるもの、と言う人もいますしね。
そうすると、一括りにクリーニング屋さんと呼んで良い物か、と言う話にまでなってしまいますが、それはまた別の機会に・・・。

クリーニング屋さん、お店によってシステムもみんな違います。
クリーニング屋さんはこうだ!と言う先入観を持たない方がトラブルは少なくなるような気がしますね。
仕上がり、洗いなどご要望があるときは、遠慮なくお店に言ってあげるといいと思います。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2008年09月21日

発送しなくてよかったぁ。

台風が過ぎ、土曜日は結構暑く感じました。
実は土日どちらか着で発送をお願いされていたんです。

長い間お預かりしていましたので、発送したかったのですが、どうも天気が怪しい。
土曜日は台風一過で晴れるだろうなと予想はついたのですが、どうも日曜日がダメみたいだったんですね。
で、結局、まだすぐ着るものではないと判断し、お電話を差し上げて、発送を遅らせていただいたんです。

明けて今日。

午前中、高尾へお墓参りへ行ったのですが、早々に雨に降られ、発送しなくて良かったなとほっと一安心します。
雨もすぐに止み、お墓参りのときは傘もいらない状態でしたので、こちらとしては良かったのですが、ガラリと変わったのが夕方でした。

出産祝いを買おうと、娘と伊勢丹へ行ったんです。
電車に乗るときは雨も降っておらず、ニコニコ歩いていきました。
ところが、買い物をすると、店員さんがこう言うんですね。

外の天気がよろしくないようですので、こちらの袋にします・・・。

雨が降っているのか。
伊勢丹などのデパートでは、雨が降ると中の店員さんに分かるように、サインといいましょうか合図があるんです。
雨にちなんだ曲をかける所もあるんですよ。

店員さんが気を使ってくれたということはまず間違いなく雨が降っている。
中河原駅からほんのちょっとの距離でも、一人じゃないから雨は嫌だなあと思って、外に出てみてびっくり。
雨は雨でも大雨じゃないですか。
しかも、カミナリ付き。
こりゃ困った、と思ったのと同時にやはりここでも発送しなくて本当に良かったあ、と思いました。

最近の雨はこのような大雨が多いんですよね。
やっぱり、服の扱いになれていない人が持っていくことを考えると、不安があります。
丈が長いものが多いですから、下をすらないとも限らないし。
また、雨の湿気も嫌ですしね。

ほっとしつつも、電車に乗り、どうやって帰ろうか?と悩んでしまいました。
結局、息子に傘を持って駅まで来てもらって、無事に帰ることが出来ました。
同じ電車に、お客様を数人見かけましたが、やはりこの雨で傘がない様子。
中には自転車できているのよね、と、ブルーな人もいました。

ほんと、今年はこの雨と湿気にやられている感じがします。

遅らせた発送、週明けには発送できそうですかね。
そろそろ天気も落ち着いて欲しい所です。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年09月19日

洗うとき注意するもの。

さまざまな衣類がある中で、これは注意しなきゃ!と言うものも当然あります。
いろいろなパターンがあるので、これがなかなか判断が難しいんですね。

はっきりとこの素材は注意!と言うものもあります。
柔らかい繊維や、毛羽立ちやすい繊維、風合いが変わりやすい繊維などなど。
代表的なものは、絹、カシミヤ、アンゴラ。
これらは、扱いに細心の注意を払わないと変化が生じやすいんですね。

装飾品にも注意をします。
派手なバックルや大き目のボタンなどは物凄く気を使いますね。
どうしても破損の可能性が出てしまうからです。
なかなか同じものが手に入らないので、破損させるわけには行かない。
時には、外して洗い、仕上げた後再度取り付けるといった手間をかけることも必要なんです。

プリントがしてあるもの要注意です。
プリントは、その性質上、ドライクリーニング弱いものがあります。
使われている接着樹脂がドライクリーニングで溶け出し、プリントがはがれてしまう事があるんです。
また、熱に弱いプリントもあります。
乾燥しているときに熱ではがれてしまう事も。
これらは見分けがつきにくいので、注意を払いながら適切なクリーニングを選んでいく必要があります。


洋服自体に注意するものもあります。
作りが特殊なので、問題が起こるというケースも。
代表的なのがゴアテックスでしょう。
ゴアテックス、透湿防水布といいまして、水は通さないけど、湿気は通すという優れもの。
中が蒸れないと歌っている商品です。

防水されているので、洗うと浮いてしまいなかなか洗えないんですね。
そして、いざ脱水するとき、今度は中に入り込んだ水や溶剤が外に出てきづらくなるので、なかなか脱水が出来ないんです。
洗剤で落とした汚れを、すすぎと言う作業で希釈して外に出しているんですが、ゴアテックスのようなものだと、落ちた汚れが外に出きらず、袖周辺に汚れが集中してしまうといった事が良く起こるんですね。
これも洗うとき、非常に気を使います。

これら以外にも、同じ綿でもかなり気を使うといった商品もあります。
結局、商品を良く見て、特徴を把握し、適切な洗いを選択するという作業が必要なんですね。
しかし、このようにクリーニングしている所が全部じゃあないのがつらい所。
お客様が一番良くご存知でしょうか。

良いクリーニング屋さんは、仕分けも細かいものです。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年09月18日

流行は回っている。

クリーニングの仕事をしていていつも思うことがあります。
それは、流行って、何年か周期で戻ってくるよなあって。

流行といいましてもここでの流行とは生地のこと。
クリーニングをしていると、その年の流行の衣類が出てくるので傾向と言うか特色と言うか、なんとなく見えてくるんですね。

で、それが数年起きに同じようにやってくるんです。

今日、テレビのアメトークと言う特番で、花の47年組と言うコーナーがありました。
昭和47年生まれの芸人さんをあつめ、そのときの懐かしい話や流行ったものなどを語り合っていくというコーナー。
今日は、22歳から23歳までの時のことを話していました。

当時の映像を交えながらなのですが、季節はどうやら冬。
着ている服がダウンがめちゃくちゃ多いんですね。

私も47年生まれでその当時は、クリーニング学校に通い始め、クリーニング屋さんになる第一歩を歩き始めた頃だったんです。

ダウン、そういえば流行ったなあと。
クリーニング屋さんは、どうしても流行と事故がリンクします。
ある特定の衣類が流行ると、粗悪品が出たり、素材そのものの問題でクリーニングした時に事故が起こったりするんですね。
そして、それらの情報は、業界紙に取り上げられたり、組合から各組合員へ情報として伝わったりするんです。

この商品で事故が多発しているので注意、とか。

ダウンは、やはり粗悪品が多く、縫い目が破裂して中のダウンが出てしまうといった事故や、洗った時に、中のダウンにこびりついていた鳥の油が染み出し、しみになってしまった、などの報告が多数あったんですね。

ダウンを扱う時の基本的な注意事項だと思うのですが、ダウンが流行ると業界紙などで事故注意!を良く見かけるようになります。

事故とリンクしますから、その情報を目にするたびに、あれ?この事故の注意は3年前にもあったな、とか思い出すんですね。

問題のある衣類ならアパレルさんがその素材を使わないなり、何か対策を取ってから出せばいいのにといつも思うのですが、商品として出てくる時はたいてい問題点はそのまま・・・。
ですので、いつも同じような注意報が出てくるんです。

もっとも、最初に出す所はちゃんとしているんでしょうが、後からまねして出す所が怪しいんですよね。
たいてい、まねしているので簡単にできていたり、粗悪品だったり。
そして、一番困るのが、パッと作って売ったら逃げちゃうパターン。
問題が起きて問い合わせをしても、もぬけの殻、なんていう事もあります。

これも、流行のようによく起こりますね。

服の流行は生地だけではなくもちろんデザインもあります。
これも数年起きにきたりしますよね。
面白いものです。

でもちょっとだけ思うのは、過去に問題があったならきちんと修正しようよ、と。
同じ間違いを繰り返しているのはなんとも歯がゆい気がします。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年09月17日

機械も進化しているけど。

クリーニング屋さんの使う機械も進化しています。
昔の機械と今の機械を比べると全然違うものなんですね。

昔の機械は良くも悪くも大雑把。
しかし、結構使い勝手も良く、また修理がきくので長く使えたんです。


かたや今の機械は、センサー等がついていたり、マイコン制御で設定がすでに数種類登録されていて、誰でもボタン一発で洗うことが出来たり、ボタン一発で裾を引っ張りながら仕上げてくれたり、何も知らない人でもある程度の仕上げや洗いが出来るようになっています。
誰でも一定の仕事が出来るようになった代わりに、壊れやすく、またマイコン制御になると工場内の熱により暴走などの危険が出てしまうんですね。

どちらも良い所悪い所はあります。

仕上げの機械なども、人の型に段々近づいてきて、より立体的に仕上がるようになって着ました。
着させて、ボタンを押せば仕上がってしまうので一見誰でも出来そうなのですが、そこがクリーニングの難しい所。
商品を生産しているように、一定の規格のものを仕上げているわけではないので、当然品物によって、型が合わない物が出てきます。
改良によって、合うものが増えてはいるんですけどね。

まだまだ機械にまかせっきりと言うわけにはいきません。
足りない所は人の手が必要です。

着させて仕上げるような機械でも、場所によってしわが出来る。
そのしわを、人の手でちょっと張ってあげるとしわが取れて仕上がってくれるんです。
だから、機械の前は離れる事が出来ないんですね。

本当なら、人型の機械なら、着させてボタンを押して、終わるまで放っておければいいんですが、どうしても人の目、人の手が必要なんです。
その一手間が品質に差を生みます。

機械屋さんやメーカーさんは同じ機械を使っているんだから品質は変わらない、といいますけど、ちょっとしたことで品質なんてすぐに変わってしまうものなんですね。
私たちユーザーは、使いながらその機械に合った仕上げ方を研究していくんです。

これから数年後、いや数十年後には、完全に機械の方がいろいろな人の型に合わせられる日が来るかもしれません。
それまではどうしても人がいるし、職人は必要になるでしょうね。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2008年09月16日

意外な需要。

原油高の影響が出てかなりたっています。
クリーニング屋さんの友達の所へ電話をしても、みんな大変そうです。

ガソリン代も深刻ですが、ボイラーの燃料代もバカにならないんですね。

先日久しぶりに、神戸の友達と話をしたんですが、その内容にびっくり。
なんと、毎月のボイラーの燃料、灯油代が前年比プラス10万なんだそうで。
つまり、去年に比べて、毎月10万円以上多く支払っているという事になります。

昨年と同じ使用量ならまだしも、皆さんお財布の紐を締めていますので、必然的に集まる品物も減ってきている中での、この価格。
金額以上の負担がかかっているのが分かると思います。

ここで、ボイラーの燃料にはもう一種類ありまして、ガスボイラーと言うものがあるんですね。
灯油や重油を使うボイラーに比べ、ガスボイラーは原油高の影響を比較的受けなくてすみました。
そのためか、ガスボイラーへの買い替えを検討している人も多数出てきているんです。

友達も、一言。
値上げの分を計算すると、もう新しいボイラーを買える金額まで上がってしまった。
ガスボイラーを注文したんだけど・・・・と言うんですが、まだ納品されていないらしいんですね。

どこもガスボイラーへの移行を考えているらしく、品物がないんだとか。
また、ガス屋さんもみんなにガスボイラーに換えられると、ガスの供給が間に合わなくなるんじゃないかと、内心ひやひやしているらしいです。
うれしいけどつらい所でしょうね。

ボイラーは私たちクリーニング屋さんだけが使うものではありません。
豆腐屋さんだって使いますし、他の業種でも普通に使っています。
それらが一斉にガスボイラーへの移行を検討し始めれば、足りなくもなりますね。

こんな時期に忙しい所があるなんて・・・。
ほんと需要って面白いものです。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年09月15日

携帯電話の番号、メールアドレスの変更はございませんでしょうか?

春先に、カシミヤやアンゴラのオーバーなどを預かって数ヶ月経ちます。
ほとんどが宅配便でお預かりをし、ご連絡の後、宅配便で発送をさせていただいています。

所が、今年は連絡がつかないケースが結構あるんです。

お客様が忙しいというケースもあるのですが、メールが届かないというケースが今年は一番多いんです。
私が使っているパソコンの調子も悪いときがありましたので、そもそも送れていないと言ったケースもあるのかもしれません。

アドレスの変更や携帯電話の番号を変えているお客様もいらっしゃいまして、連絡をしても連絡がつかないといったケースも生じてるんですね。

当店では、フリーのメールアドレスでもお受けしているんです。
たとえばこれがプロバイダーから振ってもらったアドレスなら、なくなれば宛先不明で帰ってくるんですね。
ところが、フリーアドレスですと、消さないで、そのまま放置して、別のアドレスを使っているというケースもあります。
すると、アドレス自体は残っているので、メールを送るとそのまま送れてしまうんです。
すると、こちらは連絡をしたのに、返事が来ないなあ、忙しいんだろうな、と、そのまま待ってしまうんですね。
実際、長期の海外出張と言うお客様もいらっしゃいますので、お返事が遅れても深く考えないんです。

また、メールがスパムに埋もれてしまう、と言うこともあるようです。
今も当店のアドレスには一日1万通以上のスパムがやってきます。
セキュリティソフトでスパムやそれらしきメールは自動的にスパムフォルダへ移動するのですが、中にはお客様からのメールがスパムフォルダへ移動してしまうケースも起きています。

当店のお客様のメールアドレスさえ、そういう状態ですから、当店が仕事で使っているアドレスで、アカウントがinfoなんかですとスパムフォルダ行きになっちゃいそうですね。

ご連絡差し上げたお客様のメールアドレスは、一日一回、検索をかけているんですが、もしお返事を頂いたり、ご連絡を頂いたのに、私からの返信が2日以上ない場合、まことに申し訳ございませんが、再度ご連絡をお願いできますでしょうか。

また、メールアドレスの変更、および携帯電話の番号の変更などありましたら、当店へご連絡ください。

数日前に、このホームページの管理をお願いしている友人と話していたときに、スパムのせいでメールが使い物にならなくなるんじゃないか?なんていう話をしていました。
必要なメールがスパムに埋もれて連絡がつきにくくなると、メールでの連絡が不安定になるので使われなくなるんじゃないか、と言うのです。

今、まさにそう言う状況になりつつあります。

便利な道具だったはずなのに、使いづらくなるのはさびしいものです。
このスパム、何とかならないんでしょうか。
困り者ですね。

投稿者 boribori : 23:40 | コメント (0)

2008年09月14日

気になったので川口市まで。

今日はお休みだったのですが、どうしても気になったので埼玉県川口市まで行ってきました。
何が気になったかと言うと、新しい乾燥機について。
今までのタンブラー型の乾燥機(ぐるぐる回転して乾かすもの)と違い、遠赤外線を利用して乾燥するという代物なんです。

最初テレビで知りまして。
いろいろ調べてみたけど、今ひとつピンと着ません。
そして、最近業界紙でも取り上げられるようになったのですが、やはりいまいち分からない。

効果としていろいろ書かれているのですが、その根拠が分からないんですよね。
mixiの仲間とも、いろいろと意見を出し合っていたのですが、結局なぞのまま。
で、某業界紙に記事が載っていたので、電話してみると今日川口市で展示会があり、遠赤外線の乾燥機が稼動しているとの事。
誰が行ってもいいということなので、行ってきたんです。

11時過ぎに到着。
展示会といいましても、一機材商さんがやっているので規模は物凄く小さいんですね。
同時に仕上げの講習等もやっていましてそちらに数人。
遠赤外線の乾燥機の方に、数人といった形。

メーカーさんの社長も着ていたので、べったり張り付いていろいろと説明をしていただきました。

お話を伺っていると、どうもやはりちょっと難しい話。
専門的な高いレベルの知識を要求されるようです。

納得いく部分もあり、なぞの部分もあり。

まあこういう話って、いいところを説明しますしね。
少し隠している部分もあるのかなあ、といった感じです。

3時過ぎまでいて、洗ったものを乾燥するまで見届けてきました。
まだ出始めたばかりのものですし、もうしばらく様子見が必要かなあといった感じですね。

クリーニング屋さんは求めている品質が千差万別です。
これで十分納品できる、と言うお店もあれば、うちはこれだけじゃあ納品できない、もう少し手を加えないといけない、といったお店までいろいろです。
自分に合った機械でないとダメなんですね。

展示会で業界紙の記者さんたちといろいろお話しましたし、年配の社長さんたちともお話しましたし、良い勉強させていただきました。

お話をする中で改めて、自分の中で真剣に取り組まなければならない事も見えてきました。
はっきりとした目標を目指して頑張ります。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2008年09月12日

東京都環境局の方がいらっしゃいました。

午後、作業着の急ぎがあったので、アイロンをかけにアイロンだの所へ来ると、母が誰かと話しています。
見ると、どうもお客様じゃなさそうです。

男の人二人でいらっしゃっていて、なにやら母に質問をしています。
どちらさんですか?と聞くと、東京都環境局の方、らしいんです。
当店の機械の配置状況や使用頻度などのご質問でした。

クリーニング屋さんにはこういった役所の方がお見えになることがあります。
保健所からもいらっしゃいますし、その都度質問にお答えし、指導を仰いだりするんですね。

今回は排水について。
クリーニング屋さんは洗剤も使いますし、ドライクリーニングの溶剤もあります。
中には、排水として出すのに基準値があるものもあるんですね。

当店の資料がかなり古く、再度聞きに来られたような感じでした。

働いている人数、機械の配置などを図で説明し、洗剤や溶剤の使用量の質問に来たところで、話がややこしくなりました。

と言うのも、一般のクリーニング屋さん、大手チェーン店のクリーニング屋さんなどでは、一回に洗剤どれくらい、ボタンを押してくださいとか、一回に何枚まで、とかあるんでしょうからお答えしやすいと思うんですね。
素人さんを使えば使うほど、マニュアル化していかないと仕事が出来ません。

でも、当店のようなクリーニング屋さんは簡単じゃあないんです。

雨が降れば洗うのをやめる事もありますし、気温の上昇でも辞めることもあります。
中には、今日は洗えないなといって、一切洗わない日も。
また、洗う量もその日に洗うもので千差万別。
一点で洗うことも珍しくありませんし、それを何回も繰り返す事もあります。

要は、型にはまらないんですよね。

向こうさんもこちらが説明すればするほど逆に困っているようで、難しいなあと感じました。
仕方なく、お互い話し合いの上、大体のところで記入して無事終了。

そこからはクリーニングをしている上での問題点や難しさなど、いろいろとお話をさせていただきました。
現場の話はきっと役に立つと思いますし、そういった話をしてくれるクリーニング屋さんも少ないでしょうしね。

少しは役に立ったかしら。

こうして一軒一軒回って話を聞くということは、東京都も環境に対して本腰を知れているという事。
仕事で使っているとはいえ、少しでも環境を守りたいのは私たちも一緒ですからね・・・。
出来る事からお手伝いしたいです。

帰り際に、ホームページを持っていて、ブログを書いてますといい、良かったらリンクを張ってくださいね、とちゃっかりお願いをした所、答えはノー。
と言うのも特定の業者さんをリンク張ってしまうと宣伝になってしまうんだそうです。
都の看板を背負っていると何かと難しいんだなあと思いました。
いろいろな事に気を使いながらのお仕事、お疲れ様です。

無事、お話も済みましたし、明日からまた頑張りましょう。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年09月11日

また値上げの情報です。

夕方、業界紙の社長から電話がありました。
お付き合い初めて何年になるでしょうかね。
ネットを通じて知り合ったのですが、年も同い年、その後も勉強会などを一緒にやったりと、良い関係でお付き合いさせていただいております。

その友達が急にこんな事言うんですね。

ドライクリーニングの溶剤、10月に上がるよ、と。

しかも、その上がり幅が半端じゃない。
1リットル当たり27円の値上がりだそうです。

原油の取引相場が下がり始め、ガソリンも下がり始めたというのに、どうしてこんなに上がるのか?

メーカーさんも、上がっていたのをそのまま転嫁していたわけではなく、いくらかかかぶっていたようなんですね。
しかしそれも限界、また配送にガソリンを使っていますからコストもかかっています。

そして意外にこれが大変なようなのが、溶剤回収装置の普及。
今まではドライクリーニングの溶剤は乾燥すると、外にそのまま排気されていたんです。
それが、乾燥機に回収装置と言うものが取り付けられ、溶剤を回収できるようになったんですね。
メーカー発表が90%といいますが、大体80%前後の回収率・・・、でも、それでもかなりコスト削減になっています。

大きな工場などで導入され始め、売り上げが激減したのも原因らしいのです。

このまま行くと、世間の原油事情とちょっとずれるのかなあと心配もしております。
今、皆さんにご理解いただいているのはニュースなどで原油高が取り上げられているから。
しかし、下がり始めたのにクリーニング業界だけ上がっていくというのは、なかなか受け入れてもらえないと思うんですね。

厳しくなるような予感がします。

コスト削減はどうしても必要なんですが、それがまたアダとなるとちょっとつらいですね。
今はバランスが悪い時期なのかなあ。

どちらにせよ、少し多めに溶剤を買っておく必要がありそうです。

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (0)

2008年09月10日

残念!エアアイロン中止。

昨年、神奈川で行われた、フレンドシップサミットと言うイベントの中で行われたエアアイロン。
その場にアイロンがあるように、まるでアイロンをかけているように、出場者が演じるイベントなんですが、今年東京で行われるフレンドシップサミットで第二回エアアイロンが開催される予定だったんです。
所が、残念ながら、今年は諸事情のため中止。

良いイベントなんですけどねえ。

このエアアイロン、クリーニング業者の中では結構話題になっていたりしまして、みんな期待していたんです。
昨年のエアアイロンの動画がyoutubeにアップされたり、閲覧数がかなり上がったりと、一般の方の評価も上々。
それだけに、今回行われなかった事がとても残念でした。

クリーニング業者のイベントって結構固いものが多いんですよね。
しっかりしているというと聞こえがいいんですが、要は遊びがないんです。

このエアアイロンは、若い世代の中から出たものだったので、遊び心があり、またこういうことも真剣にできるほど組合活動は面白いんだよと言う、アピールでもありました。

プロがやるから面白いんですよね。
昨年、テレビでエクストリームアイロニングと言う競技があると取り上げられていましたが、あれに対抗できるんじゃないか?と思うんですよ。

ちゃんと解説もつきますしね。

プロの仕事ですから、ただアイロンをかけている振りだけではありません。
そこには、細かい仕事も表現されていますし、途中染み抜きを表現する人もいます。
まさに、壇上には日常のクリーニング屋さんの仕事が基本を抑えつつ、オーバーに表現されていくわけです。

個人的には、業者向けのイベントでやるのもいいんですが、これこそ一般の方の前でやった方が面白いんじゃないかと思うんですよね。
今、クリーニング屋さんに行っても、アイロンをかけているのを見る事が出来なくなりつつあります。
みんな後ろに隠れて仕事をしていますから、アイロンをかけている姿を一般の方が見る機会が減っているんです。

クリーニングの普及のため、将来、クリーニング屋さんになろうかな?と言うお子さんのため(笑)にもどうかイベントをやっていただきたい、そう思います。

もしかすると、昨年の動画がまだyoutubeに残っているかもしれません。
ご興味のある方、調べてみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2008年09月09日

出掛けの洗濯王子!?

今日は午前中から配達に出る日。
朝、子供たちが幼稚園や学校へ行き、次は大人が出る番だとそそくさと用意していたときの事。
ふと、思い出したんです。

そうだ、今朝は洗濯王子が特ダネに出る。

昨晩、洗濯王子のブログに告知されていたのを思い出し、微妙な時間の中、テレビをつけてみました。
すると、そこには中村君が。
相変わらずさわやかだなあ。(笑)

今日の集配はかなり多かったので、全部見る事は出来なかったのですが、ご家庭にお邪魔して、洗濯できるもの洗濯できないもの、そのやり方などを説明。
クリーニングの説明はかなり難しいのですが、きちんと、そして丁寧に、上手に説明をしていましたね。
最近テレビによく出演しているらしく、慣れて来たのもあるのかしら。

最近、クリーニングの事が良く取り上げられています。
それはとてもいいことなのですが、同業者の中にはあまりよく思っていない人もいるのも事実。

でもね、ちょっと考えてみると、すごい事なんですよ。

テレビで取り上げられてはいますが、中村君個人の影響もすごいと思いますが、クリーニング業界に対する影響もかなり出ているはずなんですね。
自分で出来ると思う人もいるかもしれない、でも、これは私にはムリッ!と言う人も出てくるかもしれない。
番組ではきちんと、クリーニング屋さんに任せた方がいいと言う説明もありましたし、公平な放送だったと思います。

同業者のほとんどの人がテレビに出たことはありませんから、流れてくる映像を見て判断をします。
それみて、あんな簡単なのをとか、もっと難しいのをとか、言う人もいるんです。
でも、それも向こうあわせなのである意味しょうがないんですよね。
番組を作っているのはあちらなので、製作側には製作側の意図があるわけです。
また、編集のされ方でも、見え方が違って着てしまいますしね。

プロだから気になる部分ももちろんありますが、プロがしている会話を全部消費者に言っても理解されるはずがありません。
消費者には消費者に伝わるような内容、話し方があります。

クリーニング離れにつながるという方もいらっしゃいますが、大丈夫、もっとおおらかに見ていきましょう。
洗濯やクリーニングに興味を持っていただける機会が出来たというだけで、OKじゃないですかね。
その後は、私たち現場の業者の努力一つです。

受付で、きちんと説明をしてあげれば、お客様も喜んでくれると思います。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年09月08日

クリーニング屋さんとインターネット。

先月だったでしょうか、届いた業界紙に面白い内容がありました。

クリーニング屋さんのパソコン普及率は、一般の普及率よりも全然低い。

思い当たる事は多々ありまして。
たとえば、展示会やセミナーなどに顔を出し、同業の方とお話をさせてもらっていても、インターネットの話がまるで通じない事があります。
比較的若い方に話してもその状態なので、やっていないんだなあと言うことが分かるんですね。

また、メーカーさんも、自社のホームページを持っていないところが多く、その必要性を話してもピンと来ない人が圧倒的に多いんです。

クリーニングって技術職ですから、デジタルな話は敬遠されがちなのかなあと思います。
そして、若い人も少ないし、年齢的に言ってもパソコンやネットを使うには厳しいのかなあとも思うんですね。

自分がパソコンを使おうと思ったのは、ちょうどWindows95 の話で盛り上がっていた頃でしょうか。
その時は、パソコンどうのこうのと言うよりも、インターネットが仕えると世界中の人とコミュニケーションが取れる、と言う話に興味があり、数ヵ月後に買ったんです。

お友達を増やそうとかそういうのとは違うのですが、クリーニングに対する話とか、一般の人の意識とか、そういうのが聞けるのかなあと単純に思ったんですね。

一般の人にネットが普及し始めた頃だったので、なかなか思うような話は聞けなかったのですが、それでもその当時に知り合った同業者の仲間は、仲良くさせてもらっています。
今と違い、どうすればもっとインターネットを効果的に使えるか?みんないろいろ考えていましたから。

今はちょっと慣れてきてしまったので、難しいんですよね。

宣伝としてのインターネットの利用は多く見られるようになりました。
それも大事なんですが、もっと別の活用もあってもいいんじゃないかなあと思っています。
mixiなどでも、クリーニング屋さんの集まりがちらほら見られるんです。
また変化してくるんでしょうかね。

便利なツールなんですから、上手に活用していくと、面白い事が出来ると思うんだけどなあ。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0)

2008年09月06日

ボタンが割れて恐くて出せません・・・。

お昼頃一本の電話を頂きました。
お電話の先は、なにやら不安そうな声。
お話を聞いているうちに、その不安の意味が分かってきます。

ここ府中へ越してきて、クリーニング屋さんを利用してきたんですが、いいクリーニング屋さんに出会えなかったようなんですね。
クリーニングに出せば、汚れがまったく落ちてこないし、ボタンが割れて帰ってくる。
ボタンが割れてくる事がショックで、クリーニングに出すのが恐くなってしまった、とおっしゃっています。

ご利用していたクリーニング屋さんの名前を聞くと、最近市内で割りと評判のいいお店。
でも、私的には納得なんです。
生地が柔らかくなるようなものなので、洗いあがったあとがすべすべします。
肌触りのよさで評判だったんですね。
しかし、汚れ落ちが正直悪いので、クリーニング業界ではその辺がネックになって導入を見送っている人もいるくらい。
ただ、今後、環境の問題などからいずれ導入も考えていかなければいけない、と言うようなちょっと微妙なものなんです。

お客様によっては気になる人もいるだろうなあと思っていました。

さて、それとボタンはまた別の話。
ボタンの問題は、お客様も当然ですが私たちクリーニング業者にとっても、悩みの種です。

最近はオシャレになってきまして、ボタンも貝ボタンが多くなってきました。
ちょっとしたものでも貝ボタンが使われていたりして、割れたり欠けたりすることが多くなっています。

原因は、乾燥時の落下における衝撃、といわれています。
対策もなかなかないんですよね。

アルミホイルを巻く所がありますが、それでは衝撃に耐えられませんから、やはり割れる事があります。
中には、アルミホイルにスポンジがついているものもありますが、こちらを使っているとかなりよさそう。
当店では、ボタンガードと言う、ボタンをぐるっと囲ってしまうケースを利用しています。
これですとほぼボタンのわれは回避できるのですが、実はこの商品、すでに製造が中止されているんです。

同業者からの問い合わせでも、このボタンガードが一番多く、皆さん喉から手が出るほど欲しいのですが、肝心のメーカーさんがなぜか作りたがらないんですね。
何度も問い合わせをしてみても、口ごもるだけでなく、その話には触れないで欲しい、と言うようなそぶり。
その理由がいまいち分かりません。

商品自体、ある程度耐久性はあるんですが、やはり壊れるので数が減っていきます。
毎月補充したいんですけどね。

メーカーさんが特許をとっているので他の所も手を出せないし、苦しい状況になっているようです。

今は材料が高くなっているのでメーカーさんもやるのは嫌かもしれませんが、こういう商品こそ、必要な道具だと思うんですけどね。
こういった商品を提供してくれるとうれしいんだけどなあ。

冬の展示会でもう一度お願いしてみようかな。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年09月05日

試すに試せない・・・。

夕方、長いお付き合いのお客様がいらっしゃいました。
久しぶりだなあと思っていると、なんとお引越しをしたとの事。
こちらにいるご両親に会いに来るときに、クリーニングする品物を持って着ているとお話をしていました。

どちらへ引っ越されたんですか?と聞くと、都内も新宿に近い方。
駅一つ二つでもう新宿と言うような立地です。

ずいぶんと遠くから着ましたね、何て話をしていたんですが、あの周辺なら探せばちゃんとしたクリーニング屋さんもありそうなはず、と思い、何でまたこちらへ?と聞いてみたんです。
すると、私たちにとっては意外な答えが。

引っ越した先にもクリーニング屋さんはたくさんあるんだけど、試して探すのもね。
試しに出してみて、ダメにされるのも嫌だし、なら仕事を知っているこっちへ出そうと思って、実家へ帰るときにまとめて持って来ているの。

いいクリーニング屋さんありませんか?とか、いいクリーニング屋さんの見分け方は?何て質問をよくされるんです。
大概そういう時は、一度試しに出してみてくださいといっているんです。
試しに洗えば、返ってきた品物を見て、判断できると。

でも、この答え、良くなかったのかもしれません。
だって、お客様からすれば、試しにしろ洗ってダメにされたら嫌ですもの。
色が違うとか、縮んだとか、そういったクレームつけるのも嫌だとおっしゃいます。
トラブルなくクリーニングしたいのは、お客様も同じ、ですよね。

クリーニング屋さんを試すのが怖い人ってもしかしたらたくさんいるんじゃないでしょうか。
覚悟決めて、出しに着ている人もいるんだろうなあと思います。

思い返すと、初めてのご利用のお客様、最初不安な顔をしている人が実に多い。
中には、いらいらしている人もいらっしゃいます。
クリーニングを終え、お渡しして、数日後ににこやかにご来店くださることが多いのですが、その時初めてお客様も安心しているのかもしれませんね。

お客様のこの不安、クリーニング屋さんは感じているんでしょうか。
たまに会う業者さんに、この手の話をしてみても、ぴんと来ないらしく、簡単に考えている人が実に多い。

クリーニング屋さんがクリーニング屋さんとして、認めてもらっているか。
必要な仕事として認知してもらっているのか。
一部のクリーニング屋さんの中には、危機意識を強く持っている人もいるんですけどね。

この問題、各々の店で何とかすれば良いと言うレベルじゃない気がするんですけどねえ。
同業の皆様、どう思いますか?

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年09月04日

勉強しなさい!

お盆休み明けのこと。

朝、仕事場に下りてきた私に畳んであるYシャツを一枚渡しました。
そして一言。

「これを見て、勉強しなさい。」

最初、ドキッとしましてね。
自分、何かやらかしたかな?と。
仕上がっているYシャツをそのまま手渡される、って普通ありませんし、あるとすると、仕上がりがひどかったか、何か不手際があったのか。

どきどきしながらYシャツを見ている私に、こういったんです。

「旦那さん、ぱっと見て着たくないって言ってうちに持ってきたんだって。」

さらにどきっ!
どこが悪かったんだろうと、まじまじとYシャツを見ます。
すると、変な事に気づくんですね。
うちのタックじゃないのがついている。
どう見ても他のお店のタックがついているんです。

そう、このYシャツ、よそのお店で洗ったもので、ご主人が一目見て着るのが嫌だから、うちに出しなおしてくれといわれてお預かりしたものだったんです。

もう、言葉足らずなんだから・・・。
ドキッとした気持ち返してくれ・・・。

そんな話はともかく、よその仕事がそのまま来る事なんて珍しいですし、こういうときに良く見て勉強しなさい、と言うことのようです。
おっしゃる事は至極まともで、私も理解できるので、そのままそのシャツを観察します。

ぱっと見て、まず色が悪いなあと言う印象。
そして次に、糊が硬いかなあと。
これだと着ている人によっては嫌がるかもしれないな。

仕事を見ると、どういった理由でこうなったか、大体想像できます。
コストの面も含め、あの料金だと難しいのかなと言う印象です。

しかし、着れないとすぐさま言ったというのが少々引っかかっていまして、先日機会があったので、奥様に聞いて見たんです。
すると、こういう答えでした。

なぜこのYシャツを着なかったかと言うと、襟の汚れがまったく落ちていないのとしみが落ちていなかったから、なんだそうです。
言われてみると、確かに襟の汚れはひどかったように思います。

やはり見る所、ポイントは私たちプロとは違いますから、こういう意見は本当に参考になるんです。
糊の具合などはあまり気にならなかったらしく、また色合いが悪いという点も、気づかなかったというお話。
この辺は洗っている側が気になる点なのかもしれません。

お客様が重要だと思っているポイント、私たちが重要だと思っているポイント、違って当然なんですね。
お客様が大事と思っているところも当然ちゃんとやりますが、それだけではなく、プロとしてここが重要と言う所も、しっかりやる必要があります。
気づかないから、気にしていないようだからやらなくていいと言うわけではないですよね。

最近は、このギャップが広がっているようにも思うんです。
そしてこの感じ方の違いが、問題になっているケースも、多々あります。

プロから見るポイントも、お客様に伝えていった方が良いんじゃないかなあと思うんです。
接客時の説明、しているところってどれくらいあるんでしょうか。
日々の説明が重要なんですよね。

今回のYシャツ、本当に勉強になりました。
貴重な情報、次に生かしていきます。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (2)

2008年09月03日

お伺いしたいんですけどね。

今年の春頃からでしょうか。
集配のお問い合わせに変化が出てきました。

昨年までですと、冬物のクリーニングのご依頼ですとか、まとまったものが多かったのですが、今年は一品が多いんです。

スーツ一着とか、Yシャツ一枚とか・・・。

近ければ行く事も可能ですが、不思議にそういったご依頼の多くが、かなり遠い場所。
クリーニング屋さんが近くにないので・・・、とおっしゃるんですね。

行きたいのは山々ですし、困っているので何とかしてあげたい。
でも、なかなか行く事が出来ないんです。

理由はガソリン代。

数年前の倍以上ですからね、ちょっと離れている所ですと、平気でスーツ一着分くらいのガソリン代を消費してしまいます。
まとまっていただかないと、お伺いするのも難しい時代になってきました。

お電話を頂いて、場所と品数を聞いたときに、無理なケースが多いので、その旨を伝えるんですが、最初は皆さん、えっ!何で?と言う反応をされるんです。
そこで、詳しくいけない理由を説明します。
大体が、ガソリンが高いので・・・、といった所でご理解いただけるようなんですけどね。

難しい時代になってきたなと実感しています。

以前書いた事がありますが、集配のクリーニングはお受け取りとお渡しで二往復しないといけません。
その分のコストが重くのしかかってしまうのが問題なんですね。

かといって絶対いけないか?と言うとそういうわけでもないんです。
一軒だけのお伺いは難しいですが、他の集配があるときに回らせていただく事が出来ると、ガソリンのコストも吸収できてお伺いする事が出来るんです。

お客様のご都合に合わせてお伺いできなかったり、近くに当店の定期集配のお客様がいないとダメなんですけどね。

行きたいのに行けない、歯がゆい所です。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年09月01日

礼服は洗ってから仕舞うのが基本です。

「急いで洗ってもらえますか?」

お昼ごろご来店くださったお客様が、不安そうな顔をしてそう話しました。
手にしているのは礼服。
木曜日の夕方までに欲しい、と言うものなんです。

礼服って急ぎがとても多い品物なんですね。
と言うのも、皆さん、急な用事とか出来る事が多く、また、滅多に着ないので、一度くらいなら・・・と言う軽い気持ちでそのまま仕舞ってしまうことが多いんです。

結果、汚れが浮き出てしまい、いざ着るときになっても汚れていて着れないという状況になってしまいます。

礼服って本当なら急ぎたくはないんですね。
礼服は黒が命。
急ぐ事は可能ですが、その黒をなるべくきれいに維持するためには、じっくりと乾燥するほうが良いんです。

お通夜などに行くと、みんな礼服なので大差ないように思いますが、よーく見てみると黒のようで実は色々あるのが分かります。

白っぽい黒、赤っぽい黒、きれいな黒・・・。

お手入れの差、クリーニング屋さんの差がそこに現れているんですね。

今後のために、お客さんとしてはあまり聞きたくないかもしれませんが、礼服の扱い方、その理由などを説明します。
他の洋服と違い、着ていく場所が特殊ですし、しわくちゃだったり汚れていたりではみっともない。
しっかりしなければならないからこそ、着た後がとても大事なんです。

着ていく場所が食べるものがあります。
ですから意外と汚れいているもの。
次、着る予定が決まっているのなら別ですが、予定がないのなら、いつ着るか分からないので、もったいないでしょうが、クリーニングして仕舞うのがベストです。

一回しか着ていないから・・・・・、と言う気持ち、よく分かります。
私ももったいないという思いもありますし。
でも、次着る時のためと思うと、必要なんですよね。

礼服は洗ってから仕舞う、重要なポイントです。
忘れずに。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2008年08月31日

生地が厚いなあ。

うちの子供たちは今ウルトラマンにはまっています。
ウルトラマンなんら、何でも良いような感じ。

昔なら古い番組は見る事が出来ないですが、最近はとても便利で、ケーブルテレビで古い番組を放送してくれていたりします。
しかも、週に何回か再放送も。

ウルトラマンにも種類があるんですね。
初期の頃の作品と新しい作品とでは、洗練のされ方が違います。
新しくなればなるほど、ウルトラマンもどこかすっとかっこいい。
おしゃれといいましょうか、今の時代にマッチしています。

やはり、古いものは当時はおしゃれだったかもしれませんが、今見ると作りの荒さが目立ったり、時代を感じるんです。

今日も夜、子供たちがウルトラマンを見ていました。
日曜日は夕方6時半ごろから8時半まで、ウルトラマンだらけです。
テレビも占有されっぱなし。(笑)

種類の違うウルトラマンをずーっと通しで見ていると、面白いもんなんですね。
私はクリーニング屋なので、どうしても衣装に目が行く。

すると、古くなればなるほど、衣装が厚くなる。
しかも時代を表しているんでしょうか、ポリエステルなんです。

見ていて動きづらそうだし、暑そうだなあと言う感じ。

方や新しくなってくるとまず生地が薄くなります。
生地もポリエステルだけではなく他の素材も混ざっているような感じ。
伸びるような素材も使われていて、動きやすそうです。

他にも、デザインもかなり違うので、見ていてとても面白い。
時代を感じるなあ、の一言ですね。

今流行っている服も、これから10年もすると古ぼけて見えるんでしょうね。
その頃はどんな服が流行っているのか、どんな素材が主流なのか、興味深々です。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0)

2008年08月30日

遠いですね。

毎週土曜日の午前中に、定期集配でお伺いしているお客様がいらっしゃいます。
マンションにお住まいなのですが、このお客様の所へお伺いするときに、車を止めている所で、たまに他のクリーニング屋さんとかち合う事があるんです。

クリーニング屋さんの車って、ちょっと独特なものがあります。

軽かワンボックスで、赤い「集配中」といった紙をダッシュボードに置いてあったりして。
また、後ろにスーツやコートなどの立体包装されているものを、吊っていますから、一目見ると、あ!クリーニング屋だ、と分かるんです。

去年辺りからだったかしら、そのクリーニング屋さんと微妙にすれ違うようになりまして、最初はこちらが帰るとき、、向こうが着たときでした。
お互いパッとクリーニング屋だ、と判断したんですが、一目確認しただけでその日は終了。
その後、たまーに会う事はあっても、すれ違いばかりだったんです。

今年に入ってから、軽く会釈をするようになり、段々と手を上げて挨拶するようになって来ました。

そして、今日。

お客様の所から品物を預かりし、エレベーターを待っていると、止まったエレベーターに乗っていたのが、そのクリーニング屋さん。
せっかくの機会だし、ちょっと話して見たんです。

すると、そのマンションに割りと誓いところにあるとの事。
屋号や場所を聞いてみると、あそこだなと分かります。
こちらも軽く自己紹介しまして、別れました。

こちらの場所を行ったときに、彼が、遠いんですね、と一言言うんです。
言われたとき、えっ?と思ったんですが、普通のクリーニング屋さんからするとそうなのかもしれません。
車で20分も走った所に配達に出かけるところって少ないですから。

当店は昔からお客様に呼ばれればお伺いするようにしていましたし、引越しをされて呼ばれる事があったので次第に広くなっていったのですが、普通のクリーニング屋さんでは割りと近くを回るんですよね。
お店を中心に15分も走ると遠くへきたなあと言うクリーニング屋さん、結構多いですから。

しかし、ガソリンの高騰で、当店もおいそれとなかなか出れなくなったのも事実。
お預かりする品物がある程度まとまっていたり、他の集配のと混ぜて回られていただくとか、そういったことがないと回りづらくなっています。

うちの集配範囲、昔はどこまで広くなるのかなあと思っていましたけど、今はどこまで狭くなるんだろう?何て考えるときもありますね。
でも、不思議な事に、狭くなったかなと思うと、元の大きさくらいにお客様が増えるので、結局かなり広範囲に回る事になります。

このバランス、本当に不思議です。

遠いですね、といわれて久しぶりにはっと気づかされました。
うちでは普通なんですけどね。(笑)

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2008年08月28日

原油が下がりはじめてはいるけれど。

原油の先物取引の価格が下がっているようです。
ニュースでは、9月のガソリン価格が下げられる見通しとか。

今の値段に比べれば少しでも安い方が良いですから、うれしい話ですが、それでもまだ高値が続きそうな気配です。

ガソリンだけでなく、私たちクリーニング屋さんからすると、原油が下がり始めた事で、他の資材や溶剤、洗剤などがどう変化するのか、みんな注目しています。

先日も広島の友達から電話をもらい、これからの見通しを話し合っていたんですが、やはりまだ先は暗いのかなあと言うところで意見が一致。
ちょっと前のように原油の値段が下がるとは思えないし、やはり高止まりすると思うんですね。

そして、一方資材や溶剤を作っているメーカーさんからすると、今までもずいぶんと我慢しながらやってきた経緯がありますから、下げるわけにも行かない。
コスト上昇分を価格転嫁をし、同時に売り上げも下がっていますから利益が相当減っているはずです。

多分、いやきっと、かなり苦しいと思うんですよね。

やっぱり、まだまだ資材などは下がらないだろうなあと思います。

社長たちの世代に聞くと、昔もこんな事があったんだとか。
一時的といわれ上昇をしぶしぶ受け入れた所、結局下がることなく高値で安定してしまった、と言うことがあったんだそうで、社長たちの世代は今回もそうじゃないかといっています。

クリーニングだけでなく、今や色々なものが上がっている時代。
物によっては倍近くまで上がっている事を踏まえると、厳しい時代だなあと思います。

ニュースに一喜一憂しないで、じっくり腰すえていく必要がありそうです。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年08月25日

やられちゃったなあ。

休みが明けて、お急ぎの品物がどんどん集まってきて、さながらプチ繁忙期のような状態になっています。
1週間もお休みを頂いてしまったので、仕方がないですよね。
皆さん、お待ちいただいていましたから。

中には間に合わずに他のクリーニング屋さんをご利用されたお客様もいらっしゃったようです。

土曜日の事。
ズボンを仕上げていて、あれ?と思うことがあったんです。
このズボン、こんなに色が薄かったっけ?って。
また、こんなに腰が抜けていたっけ?と同時に思いました。

この方、ほぼ毎日クリーニングに出す習慣があるのですが、旅行に出かけたりしていて2週間ほどブランクがあったんです。
当然、服が間に合いませんから、他のクリーニング屋さんをご利用していたようなんですが・・・。

どうも水洗いされたようなんですね。

腰が抜けちゃって、色が褪せてしまっている。
うーん、やられちゃったなあ。

夏の暑い時期ですから、水洗いをしたい気持ちは分からなくもありません。
でも、服ってその色で着たいと言うのもあるんですよね。
色が褪せるのは嫌がられますし、ましてや腰が抜けてふにゃふにゃになってしまうと、まるで一気に古着のように。

うーん、休んでいて申し訳ない事したなあと本当に思います。
うちならこんな事しないのに・・・。

夏ですからね、汗かくしさっぱりさせたいと言う思いもあります。
でも、安易に水洗いをしてしまうとその服本来の味がなくなってしまう。
いつもいつも、その境界線で悩んでいるんです。

水洗いするべきか、ドライクリーニングするべきか。

服がデザインや色合いなど主張が強いケースが増えて着ていますから、余計悩みますね。
これからどんどんこういう品物が増えてくるんだろうな。
休みすぎて本当にごめんなさいと言う気持ちです。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年08月21日

急ぎと工事と。

今日から通常営業に戻ったわけですが、朝からお客様がたくさんご来店くださいました。
しかも、ほとんどがお急ぎ。
Yシャツが多かったですね。

当店のお盆休みがながかったのもあるのでしょうが、それ以前にお盆休みの分散化と、休み無しで働いている人が増えてきたからのようです。

一枚でもいいから明日までに、と言うお客様、結構いらっしゃいました。
休み明けはこうして忙しくなっていくんですね。

朝、お店を開けてびっくりしたのが、なんと当店の前の歩道の工事が始まってたんです。
お米屋さんの前からお弁当屋さんの前辺りまでずっと。

狭い歩道にショベルカーが入り、ぎりぎりでトラックも入り、朝から夕方まで工事をしていました。
どうやら水道管の耐震工事らしいです。
地震多いですからね、いざと言うときのためにしておいたほうがいいんでしょう。

一日、それも歩道をそのまま占拠して工事をしていたものですから、どうやって当店に入っていいかわからない人が続出。
中には、お店に入ったは良いんだけど、数分のうちにトラックに道をふさがれ、30分ほど閉じ込められた日とも。
諦めて、お店でお話をして帰りましたが、急いでいたら大変だったでしょうね

まだうちの前しか終わっていないので、これから当分続くんでしょうか。
必要な工事ですからしかたがないんですけどね。

心地よい疲れが体をおおいますね。
また明日もがんばろうっと。

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0)

2008年08月20日

明日から通常営業です。

皆様、大変長らくお待たせいたしました。
長いお盆休みを頂いておりましたが、明日21日から通常営業です。

朝8時からいつもどおり営業をしますので、皆様のご来店、心よりお待ちしております。

お休み中も、お電話を何本か頂いております。
休み明け、集配が忙しくなりそうな気配がしますね。
お休み中に頂いたお電話は、きちんと承っておりますので、ご安心を。

さー、今年の後半、頑張りましょう。

とりあえず、仕事もそうですが、梨や葡萄などこの時期しか取れないもので、府中・稲城名産を手配して欲しいというお話も頂いております。
こちらもやらないといけません。

9月にはいるまで忙しそうだなあ。
忙しいっていいですね、
なんとなくうれしくなります。

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0)

2008年08月17日

においの原因は?

たまにはクリーニングの話でも・・・。
一応ここ、クリーニング屋さんのブログですから。(笑)

昨日チョウさんとピザパーティをやっていたときに、チョウさんに聞かれたことがありました。
梅雨時から今くらいになるとかび臭いにおいがする、と言うもの。

普通に着ているTシャツがにおいだし、なんとも駄目なんだと言います。

においの原因はいくつかあるのですが、主なものは雑菌の繁殖。
靴下のにおいもそうですし、わきの下の汗のにおいもそうです。

雑菌の繁殖って物凄くて、ものの30分ほどで一気に増えてしまいます。
対策はいろいろとあるので、どれが原因か?探る必要があります。

お話を伺っていると、石鹸を使っているとの事。
石鹸、使い方が難しいんですよね。

汚れ落ちはいいのですが、まず溶けにくい。
洗濯層に付着し、カビの原因なりやすい。
服に残りやすく、黄色く変色しやすい。
などなど。

洗濯層のカビが原因かな?とも思ったのですが、さすがチョウさん、定期的にお掃除しているとの事。

となると、次の対策は、雑菌の繁殖自体を抑えるしかないですね。

雑菌の繁殖を抑えるには、抗菌加工をするのが早いんです。
最近は抗菌加工剤入りの洗剤なんかも売られていますので、そういうものを使うといいですね。
また、以前ここで紹介した事がある、当店のYシャツに使っている抗菌剤も、物凄く効果があります。

また、まったく別の視点から抗菌剤が練りこまれた繊維と言うものもあります。
私も一枚持っているんですが、これがまたすごいんですよ。
抗菌剤配合なので、雑菌が繁殖せず、まったく汗臭くならない。
これには驚きましたね。

繊維の世界も日々進化していますから、こういった商品が出てきます。

これだけ暑い日が続くと汗もかきますし、においが気になります。
原因がさまざまですから、一つ一つ潰していかないといけません。

部屋干しなんかも、雑菌が繁殖しやすいです。
すばやく乾燥することも必要ですね。

投稿者 boribori : 06:04 | コメント (2)

2008年08月12日

13日から20日までお休みです。

お盆休み前のお仕事も、今日で終わり。
今年は駆け込み需要と言うのは少なかったんですが、なぜか冬物が大量に集まると言う不思議な年でした。

急ぎが少ない分、集中して洗えるのでその点はいいんですが、この時期まで残っている冬物は別の意味で大変です。

午前中配達していても、お留守のお宅が多いですし、お店もすでにお盆休みに入っている様子。
うちが遅いのかもしれないなあ。

今年の休みは長く頂戴しております。
20日までお休みを頂いておりますので、当店ご利用のお客様、お気をつけください。

お休みの間、お預けしている服が急に必要になった場合、一度お店の方へお電話ください。

なにやらお盆休みに突入すると、週間予報が悪くなっている様子。
こんなもんですよね。

皆様、いいお休みをお過ごしください。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2008年08月11日

お休み中に汚してしまったら?

お盆休みや、ゴールデンウィーク中など、長期のお休みに入ると、途中に必ず血相変えたお電話を頂きます。

汚してしまったのですが、取りに来ていただけますか?

家にいれば問題ないのですが、お休み中は出かけることが多く、なかなか対応が出来ません。
最近は、シミや汚れは早い方が落ちる、と言うことが消費者に伝わっているらしく、ついた直後にお問い合わせいただくことが多いのです。

もし、クリーニング屋さんが長期のお休みのときに汚してしまったらどうすればいいのでしょうか?

ポイントは3つ。

・ 慌てない。
・ 洗わない。
・ どこにでも持ち込まない。

本当についた直後なら別ですが、大体が時間が経過しています。
二週間とか一月とかそんなに時間が経過するとさすがにまずいと思いますが、連休くらいならそこまで神経質にならなくても、落ちるものは落ちてしまうんです。
慌てると、傷口を広げてしまう事は良くあります。

シミや汚れがついてパニックになってしまうと、とりあえず自分でやってしまう人がいます。
でも、これがかなり危険で、シミや汚れを広げてしまう事が多いんです。
ここまでやっておきました、なんて言われてみて見ると、一箇所に小さくあったはずのシミが、全体的に10センチほどの輪じみになってしまい、処理の間違いから落ちづらくなってしまっているものがたくさんあるんですね。

きちんと汚れやシミにあった処理をしているのなら問題ないのですが、大抵は水で洗ってしまうので問題が起きやすいようです。

もし、落とすなら落としきる事。
落としきれないときはいじらず、そのまま保管して、クリーニング屋さんに持ち込む事。
これが一番落とせる可能性が高いんです。

そして、ここも重要。
いつもご利用のクリーニング屋さんが閉まっているのでと、開いているクリーニング屋さんを探し、頼んで駄目だったと言う話もたくさん聞きます。
クリーニング屋さんはどこでもいいわけじゃありません。
シミや汚れがついてあせると言う事はその衣類をとても大切に思っているということ。
大切に思っているのなら、クリーニング屋さんもきちんと選ばないと、大変な事になるんです。

すぐ出したい気持ち、よく分かります。
でも、一月とかなら話は別ですが、長くても一週間、それまで待てばいつもご利用のクリーニング屋さんに出せるんです。
ぐっとこらえて、待つ事も重要ですね。

しかし、もし腕のいいクリーニング屋さんが開いているのなら話は別。
その時は頼んじゃってもいいと思いますよ。

お休み中の保管の注意点ですが、濡れているときは、一度干して乾かしてから保管をする事。
濡れたまま丸めて保管をしない事。
ビニールの袋などに丸めて入れておかないこと、などがあります。

気温が上がりがちですので、濡れたままあの状態や丸めておいて奥と言う環境は、カビの発生を促しやすいです。
せっかく洗うようにとっておいたのに、カビが発生したら目も当てられません。

連休中は何かと汚しがちです。
お気をつけください。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2008年08月09日

一伸さんじゃなきゃダメなのよね。

早速ブログを読んで、お休み前に早めに品物を持って着てくれたお客様が多数いらっしゃいました。
ちょっとした連絡などもここが使えるので非常に助かります。
皆さんが見に着てくれているからこそ出来るんです。
本当にいつも見に着ていただいてありがとうございます。

長期のお休み前になりますと、定期的にご利用のお客様にご迷惑がどうしてもかかってしまいます。
Yシャツなど、毎日着る物は、リズムがありますので。
そこで、なるべくご迷惑がかからないように、早めにご連絡し、お休みぎりぎりまで仕上げて、お渡しするように心がけているのです。

でも、たまに思うんです。
思い上がりなのかなあって。
世の中クリーニング屋さんはたくさんあるし、年中無休でやっている所もある。
別にうちじゃなくてもいいんじゃないのかなあと。

お休み前に、こちらが騒ぐのが逆に、お客様も拘束しているんじゃないか?そう思うこともあるんですね。

で、縛らないように、ご自分でも洗えますということや、また洗い方、他店のご利用などなど、チョコチョコお話をさせてもらったりするんです。

すると以外な事にほとんどの方が、こうおっしゃいます。

一伸さんじゃなきゃダメなんだよ。
他に出す気はないし、お休みの間は何とか乗り切るから、心配しないで大丈夫!
枚数も持っているしね。(笑)

逆にこちらが励まされます。
こうして、選んでいただける、うちじゃなきゃダメなんだ、そういわれるって本当にありがたい事だと思うんです。

値段だって安い所はたくさんあるし、早く出来上がるところもたくさんあるし、そう思うと、それらを差し引いてもご利用いただいているということを自分たちは良く考えないといけないと思いました。

やっぱり休み前は頑張らないと。(笑)
お客様になるべくご迷惑がかからないよう、ぎりぎりまで仕上げていきます。
遠慮なく言って下さい。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2008年08月08日

まだまだ冬物がやってきます。

お盆休みを目前にし、すでにお休みへ突入のお客様もいらっしゃる中、冬物がまた集まり始めました。

クリーニング屋さんの友達から電話が入ると、いやーめっきり暇になったねえ、何て声をかけられるのですが、うちの場合、物凄い忙しいと言うわけではないけれど、仕事は結構はいっている状態なので、なんと答えていいか微妙なんです。

でもね、これって本来普通の状態じゃあないんですよね。

普通なら、友達と同じように、暇だねえ、来年の春先までこんなだねえなんていっているのが普通。
でも、今年は、陽気のせいなのか、何の影響なのか、集まり方がとても不自然なんですよね。

私たちは、品物が来ないと仕事が出来ませんので、品物が来ればいつでも臨戦態勢。
さーやるぞ!と気合を入れながら、仕事をしています。

もしかして皆さん、他にも冬物残している人、いるんじゃないですか?

出そう出そうと思って、車に積みっぱなしとか。
出そう出そうと思って、玄関に袋に入れて置きっぱなしとか。

長期のお休みに入りますから、お早めにお持ちくださいね。

当店のお休みが13日からですので、12日に冬物が集まると、そのまま保管と言うわけにも行かず、品物によってはお預かりできないものも出てきます。
洗っておけば問題ないのですが、時間の都合上、洗っておくことが出来ないと、休みの間にカビが生えたりする可能性があるからです。
いったん、ご自宅で保管していただいて、再度、休み明けにお持ちいただくことになる事もありますので、お早めにお持ちください。

心当たりある方、先延ばしはいけませんよ。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2008年08月07日

今年は湿気ですね。

去年に比べると、今年は気温はそれほどでもないような感じなのに、体感が物凄く暑いと感じます。
その証拠に、着ている服の汗ばみ方がすごい。

私たちクリーニング屋さんは暑い中仕事をしているので、この時期はいつも汗がすごいのですが、それでも例年いないほど汗をすごくかいています。
先日もとうとう、着替えのTシャツがなくなってしまいましたしね。

配達に出ていても、汗もかくし、乾かないし。
そして、体中に常に汗がまとわりついているような感じがしてとても不快です。

これ、おそらく湿気が原因なんでしょうね。

今年の特徴である、突発的な大雨、局地的な大雨も湿気を含んだ空気が原因のようです。
これらが大気を不安定にし、突然雨を降らせる。

湿気があるから、汗をかいても蒸発しないので、体温は下がらないし、気持ち悪いんでしょう。

こう湿度があると、衣類への影響をやはり心配してしまいます。
汗をかいたまま丸めて放って置くと、乾かないのでカビが生えやすくなりますし、仕舞っておいてもカビの影響を受けやすいでしょう。

また私たちがアイロンをかけていても、やはり気になります。
ここ数日、お店の配管を変えたこともあるんですが、アイロンをかけるときにいろいろと探りながら集中してかけているんです。
と言うのも、湿気があると、アイロンをかけていても微妙に生地に蒸気が残ります。
蒸気が残ると、あとでしわが戻りやすくなるんです。

アイロンをかけつつ、蒸気の量を調整しながらかけているんですが、これがなかなか調整しにくいんですよね。
調整と言っても、バルブの開け閉めではなく、自分の手でその都度あけたり閉めたりしながら調整をしています。

本当なら、そんなに気にしなくてもよさそうな時期なんですが、今年は蒸気よりも熱で乾かす方が比重が大きくなりますね。
うーん、今年は難しい・・・。

一時ですが、からっとした暑いけど気持ちのいい時期もあったんですけどね。
今年はもう期待できないんでしょうか。

とにかく、みなさん、湿気が高いのでお気をつけくださいませ。
除湿剤を交換しておいてくださいね。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年08月06日

商品のムラ。

衣類って意外とムラがあるんです。
でも、なかなかそれを分かっていただけないことが多いんですね。

明らかな欠陥があったとしても、私が買ったブランドに間違いはない!なんて言い切るお客様も結構いらっしゃいます。
まあ、明らかな欠陥の場合は、商品の取替えなどもありますから、懇切丁寧にご説明をするんですが、問題は欠陥と言うより製品のムラ。

規格に沿って作られているはずなのに、寸法が売れている商品、そういうのが結構あります。

良くあるのが、縫込みの甘いやつ。
十分な余白を持って縫っていないので、縫いしろに強度がなく、縫い目から破れてしまうことがあります。

ダウン製品などに多いですね。
クリーニングをすると、どうしても負荷がかかりやすいですから、縫いしろが甘いとパンクしてしまうんです。
所が、これは洗う前は分からない。
事前に分かればお断りするんですが、難しいんですよね。

また、裏地が寸法通りでないといったケースもあります。

若干小さいために裏地が切れていたり、大きいために、裏地が見えていたり。
製造上のムラってかなりあるんですよね。

全部が全部ムラと言うわけでもなく、デザインと言うこともあるので一概には言えませんが、ブランドの商品でも、怪しいものは多数存在してますよ。

それを実感するのが、修理したとき。
当店がお願いしている修理屋さんは、紳士服を一から仕立てる事が出来る物凄い技術者なのですが、その人が修理をすると、修理する前よりもきれいなんです。
たとえば、縫い糸が、買ったときよりもまっすぐ。
作っている人の技術よりもうちの修理屋さんの技術が高いんでしょう。

そういえば、コピー商品が出回ったときに、正規品だけど作りが雑なため、コピー商品特別がつかないと言った事例を聞いたことがあります。
こうなると、どっちが良い商品だかわからなくなってしまいますね。

ブランド物でも、一流メーカーでも、今は絶対と言うものはなかなかあえません。
商品に問題があることもある、と言うことも覚えておくと何かあったときに解決の近道になるんではないかなあと思うんですね。

やる人、体調、意識など、一定のレベルで提供するのはやっぱり難しいんでしょうね。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2008年08月02日

コストダウン。

先日、友達のブログが更新されていました。
そのタイトルが、値上げのお知らせ。

原油高に影響されているのが良く伝わってきます。
また、価格改定と同時に、集配のエリアも狭めるらしく、コンパクトにまたコストをなるべくかけないようにとする企業努力がうかがえました。

一口にコストダウン、企業努力と言いますが、お客様にはどの辺でコストダウンしているのか?なかなか伝わりませんね。
質の悪いものを使っているんじゃないのか?そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、使っているものの質を下げるのもコストダウンには必要なのですが、品質を下げても影響のないもの、下げると影響の出るものと言うのがあります。

まず資材の調達でコストダウンを図ります。
当店の場合、洗いに関するものは一切変えておりません。
原油高の影響でじりじりと値段ががって行くんですが、ここはぐっと我慢。
資材を安易に変えてしまうと、クリーニング自体に影響が出るからです。
その代わり、買う時期等、注意をしています。
私たちが仕入れているメーカーさんや、資材商さんも一般と同じようにセールをやります。
そのときを狙ったり、また大量に購入する事で値引きをしてもらうなど、コスト削減をしているんです。

包装の類は、逆に簡単に破れたりしなければ、コストダウンの対象にしています。
確かに、透明性の高いきれいな包装の方が良いんですが、見た目にこだわれるほど、今は余裕がある時期でもない。
当店のお客様は、包装とか見栄えよりも中身をしっかりして欲しい、とはっきりおっしゃってくれる方が多いので、そういう意味ではこちらも割り切りやすいんです。

次に考えるのが洗い関係。
一回に洗うときの洗剤の量とかは減らせませんので、他の対策を取ります。
たとえば、
洗うときにはボイラーが必要です。
ボイラーを炊くと言うことは燃料代がかかります。
ここで、なるべく減らすために、仕事を一度に集約させるようにしています。

洗うときは、同時に仕上げもします。
そして、終わるときもほぼ一緒に。
逆に言うと、仕上げが残っているのなら、なるべく洗うようにしますし、洗いものが残っているなら洗い終わるまで仕上げを次々としていくんです。
こうして、なるべく無駄な燃料をかけないようにしています。

ドライクリーニングでは、なるべく脱液するように心がけます。
と言うのも、衣類に溶剤が残ると、それらは乾燥したときに全部外へ行ってしまうんです。
脱液が甘いと、それだけ外へ溶剤を捨ててしまう事になります。
絞りを強力にかけることは一概に良いことではないのですが、しわの様子を見ながらなるべく搾り取るようにしています。

そしてここがジレンマなのですが、出来るならなるべくまとめて洗いたいんです。
所が、まとめて洗わない方が良い商品が多く、ここが悩みどころ。
品質と、コストと天秤にかけますがどうしても品質は落とせません。
いずれここも見直しを図るときが来るんでしょうかね。

他にも包装をまとめてするようにしたりしてコスト削減を図っています。

他のクリーニング屋さんでも、このほかまだまだいろいろと対策を取っているはず。
それでも、吸収しきれないほど値上がりしているんですね。

今日来た溶剤屋さんは、そろそろ何かしら動きが出そうですね、なんていっていましたが、どうなるのやら。
期待もしますけど、出来る事からこなしていくのが早そうです。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2008年08月01日

夏休みのお知らせです。

いよいよ8月に入りました。
今年はセミの声がなかなか聞けず、ここ久しく聞いていなかったヒグラシの声がはいったり、なんか夏なのか?と思うようなそんな印象を持っています。
暑さもそれほどでもないし・・・。
36度を覚悟していただけに、なんとなく拍子抜けです。

さて、そんなこんなでも夏休みがやってきます。
今年の当店のお休みは、以下のようになっております。

8月13日(水)~20日(水)まで

この間、急な出来事などで品物が必要になる方もいらっしゃるかと思います。
出来る限り、誰かが家に残るつもりですので、お電話ください。
つながらなかったときはご容赦を。

お休みに入る前に白いYシャツ、礼服などはお持ち帰りになった方が無難です。

長いお休みを頂いておりますので、お客様のクリーニングに支障が出ることと思われます。
お休み前に出来る限り仕上げましてお客様にお渡しするように心がけますので、お早めにお持ちくださるようお願い申し上げます。

明日から夏休みの方もいるようです。
いいお休みになりますように。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2008年07月31日

クリーニング屋さんを利用し続けるって大変です。

クリーニングを利用する人って、割りとまめな人だったり、律儀な人だったりするんです。
先日も、久しぶりにご来店くださったお客様がいました。

ここ数ヵ月、ご利用がなかったのですが、ご主人が定年退職され、今は定年後の人生をご夫婦そろって謳歌している真っ最中。
今までのようなスーツの着用頻度も減り、自然とクリーニングのご利用も減ってくるんですね。

うちは全然気にしないんです。
ところがお客様は違うようなんですね。

ほとんどの方が必ず、最近はクリーニングするようなものを着ないので・・・・、すいません・・・・、と謝られる方が非常に多いんです。

うーん、皆さん本当に律儀だ。
当店をご利用いただくと言う事でだけでなく、クリーニングを定期的にしないと言うことも引っかかっているような感じなんです。

でもですよ、クリーニングっていつも利用できる人って本当に少ないんですよね。
ご利用いただいている皆様はとてもしっかりとされています。
でも、生活している中で利用できないときもある。

お子さんが生まれて、学費がかかりだしたり、家を買ってローン組んだり、仕事変えたり。
さまざまな理由で、クリーニングしたくてもできないと言う事があるんですね。
お子さんが生まれて忙しくて、一年も洗えなかったと言うお客様もいらっしゃいます。
本人も気にはなっているんだけど、どうしようもない状態なんですよね。

仕事が変われば着るものも変わります。
スーツが必要のない職場もありますし。

働き出して、定年を超えるまでずーっと同じ量ご利用いただくお客様は本当に皆無です。
だから、謝られると、こちらも申し訳なく思うんですね。

そういう時もありますって、と思うんです。

逆に、今まではクリーニングを利用する必要がなかったのに、急にクリーニングの頻度が上がってしまう、そんな時期もあります。

共働きで洗濯する時間がなかったり、介護をしていて時間が取れなかったり。
クリーニングで時間を買う、と言う考え方もあるようです。

ようは、無理せず、必要なときにご利用してくだされば良いと思うんです。
クリーニングする時期も一時、クリーニングを利用しない時期も一時。
無理せず、生活しやすいようにしていただくのが一番です。

常にクリーニングに出そうとするのも無理があります。
全部自分でやろうとするのも無理があります。

上手に、上手に、使い分けてください。
私たちは来て頂いた時に、いつもと同じようお預かりしますから。
ご安心を。

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0)

2008年07月30日

100%だから良いって訳じゃないんですよね。

服を買うときに、綿だからとか、100%ものだから良いとかいう人がいます。
私の周りにも。
嫁さんもよく言いますし、義理の妹なんかも言いますね。

その根拠はどこなんでしょ?

確かに、綿100%は気持ちが良いんですが、綿100%の製品だっていろいろあります。
糸が細いものから、太目の糸を使ったもの、同じ綿100%でも、着心地やお手入れ方法などまったく異なったりするんですね。
また、どのシチュエーションで着るかによっても違うと思うんです。

いつでもどこでもデザインが良い物や肌触りが良い物が良いってわけではないんですね。

パーティーなどに出かけるならそういったものでも良いと思うんですが、これがたとえば仕事、特に営業の外回りを頻繁にする人ならどうでしょうか?
この暑い太陽の下、汗も目一杯かくし、重い荷物を抱えて走り回っていますから、服にはデザイン性よりも耐久性のほうが求められるんです。
そうすると、ウール100%よりも、若干ポリエステルが混ざった方が、強度が出るし着易くなります。

糸も細いよりはある程度太い方が良いですかね。
細いと汗の影響や紫外線の影響を受けやすいし、汗で硬くなったときに破れる可能性も出てきます。

普段着る服はおしゃれなものでも良いと思うんです。
しかし、仕事で着る物は仕事内容によっては、デザインを優先してしまうと痛い目にあうことも多いんです。

高いお金を出してせっかく買ったのに、全然持たないじゃないか、何て事になりかねません。

高いお値段=耐久性がある とどうしても考えがちですが、実際はそうではない事の方が多いんです。

服を買うとき、使う目的がはっきりしているのなら、その用途を少し加味してあげて選ぶと良いと思います。
耐久性が必要なら、強度を持たせるために化学繊維が少し入っていた方が良いし、逆に綿100%は表面の毛羽立ちが発生しやすいので、営業さんなら避けたほうが良いと思います。
白っぽくなった服はみっともなくて着ていきたくないでしょ?

最近はポリエステルなどの化学繊維も、丈夫なので大丈夫、とはいえないので難しいのですが、10%くらい混ぜてあるものなら大丈夫だと思います。
めちゃくちゃ薄いポリエステルとかはちょっとまずいんですけどね。

普通にスーツに混ざっているくらいなら、大丈夫でしょう。

スーツが傷みやすい特にこの時期のものは慎重に選びたい所です。

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0)

2008年07月29日

手抜きと効率化。

先日、展示会に行ってきたんですが、その後顔を出したメーカーさんや業者さんから、連絡が来るんです。
営業が主ですので、大体が挨拶ついでにお店によって良いですか?と言う話なのですが、来て貰うたびに悩んでしまうんですね。

皆さん、当店へ着ていただくと、いろいろとアドバイスをしてくださるんですが、それが結構苦痛なんですよ。
と言うのも、こうすればもっと楽になりますよとか、他はこうして効率化してますよ、なんていってくれるのですが、どうしてもその話に納得が出来ないんです。

仕事ですから効率化は必要です。
でも、効率化することで手抜きになってしまっては意味がない。
今、どこからお話を頂いてもほとんどが手抜きなんですよね・・・・・。

おそらく、うちの仕事を見ていると、何もかもが非効率に見えるんだと思います。
無駄だなあとか、こうすれば楽なのに、と思うんでしょうね。

でも、仕事には意味があります。
一見、無駄な仕事に見えてもその仕事には意味があり、それをする事で品質が上がるわけです。

いろいろお話を聞いていても、ほとんどが手抜きのアドバイスばかりで正直嫌気が差します。
これじゃあ、クリーニング屋さんでいい仕事が減るわけだ・・・。

楽に仕事ができれば確かに良いけど、それじゃああまりにも自分本位過ぎやしませんかね?
こうれすればもっと品質が上がるとか、着易くなるとか、良くなるとか、そういう話をたくさん聞きたいんですけどね。
当たり前にそういう話が出来るようにならないとだめですね。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年07月28日

工事終了。

土曜日夕方から始まった工事が本日無事に終了しました。
日曜日に終わる予定だったんですけどね、思いのほか手間取ったらしく、工事をしてくださった業者さんもとても苦労されていました。

お店に着ていただいたお客様は、入って着てなんとなく広くなったような印象を受けると思います。
また、さっぱりした感じを受けるかもしれません。

今回、機械を入れ替え、蒸気が通っている配管を直したんです。
お店兼自宅を改築したとき、なぜか蒸気を通る配管がお店のど真ん中を通っていました。
蒸気が中を通っていますから、必然的にパイプから熱が出てくるわけです。
それがお店の真ん中にどどんと居座っているわけですから、熱い事この上ないわけです。

昨年は、お盆の時期に暑さ対策として、店頭の一番上のガラスを開くようにしました。
これも効果覿面でしたが、それでもやはり熱い。
やっぱり配管を直すしかない、とうなったんです。

通常、配管は壁伝いにするんですが、うちの場合、うなぎの寝床状態のお店で、奥行きがあり、前の工事の業者さんが蒸気のロスを嫌ったんじゃないかと思うんですね。
蒸気は配管が曲がるたびに落ちていきます。
できる事ならまっすぐな方が良いわけです。

最初から壁伝いにまっすぐにしてくれれば良かったんですが、お店の真ん中でしたからね。

そこで、全部の配管をかえると言うわけには行かなかったんですが、前半分の配管を壁伝いに修正をしたんです。
そして、今日の夕方、無事にすべての配管を終え、工事が終了しました。

今日の工事は残っている箇所だけだったので、普通にアイロンなどは使え、仕事をしていたんです。
するとですねえ、暑さが全然違うんですよ。
風が入ってくる。

今までは配管が取っていて、天井伝いに熱の壁があったんだと思います。
それらが、壁伝いに追いやれらて、換気扇で根こそぎ外に追い出される。
結果、涼しくなったんだと思います。

でも、今日って外も結構涼しかったらしいんですよね。
もしかしたら、思い過ごしかもしれません。
明日一日様子を見てみないと。

涼しいと言いましても今までの暑さに比べればの事ですから、ご来店くださったお客様にはまだつらい状況かもしれません。
でも、少しでも和らいでくれればうれしいんですよね。

明日からの仕事がまた楽しみになりました。
すっきりしたね、と言うお客様の言葉もうれしいですし、誰が涼しくなったねと言ってくれるかなと思うとわくわくします。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。

投稿者 boribori : 23:50 | コメント (0)

2008年07月26日

ボーっとしているんですかね?

ようやく暑いのに慣れてきたと思っているんですが、やはりどこかボーっとしているようで、昨日火傷をしてしまいました。

昔はよく火傷をしていたんですね。
プレス機などは鉄板むき出しですし、薬品もあまり着にせず使っていたので、いろいろな種類の火傷をみんなしていました。
でも最近は、薬品に注意していますし、プレス機も事故がおきないように工夫されていますし、ぐっと減っていたんです。

金曜日、職人さんに着ていただき、土曜日からの工事のため、なるべく仕上げをしようとしていたんです。
そして職人さんが帰った後に、通常のYシャツの仕上げをしようとしていたんですね。

プレス機に蒸気を入れて暖めます。
プレス機って電源を入れたらすぐ使えるって訳じゃないんです。
蒸気を入れて、鉄板の温度が上がるまでしばらく待つ必要があります。
これを待たないと、きちんとプレスできないだけでなく、蒸気が冷やされて水滴となり、衣類についてしまうんです。

暖めている間、暑かったなあと機械に寄りかかったんですよ。
この行動自体はいつもしているので、さして危険とは思っていなかったんですね。
でも、寄りかかる場所が悪かった。
いつもよりも、袖に近い方で寄りかかってしまい、鉄板がむき出しだったんです。

普通の人なら決して鉄板に触るような事がない位置なのですが、私の体ですと十分に届いてしまったんですね。

じゅっ!と言う音と共に、あつっ!と言うを出して、すぐさま飛びのいてしまいました。
でも、後の祭り。
左のひじの上の方、見事に火傷していましたね。

そのまま放置していると、水疱になってしまい仕事中に破れでもしたら大変な事になります。
衣類についたらしゃれにならないので、すぐさま冷やして、当店自慢のやけどの薬を塗って、しばらく様子見。
ひりひりしますが、水泡などにはなりそうもなかったので、そのまま仕事をしました。

火傷に使っているクリームが、すでに生産中止となっているので、あまり使いたくはないんです。
これが非常によく効きまして、やけどがほぼ跡形もなくきれいに治ってしまいます。
何でこれが生産中止になってしまったのか?と思うのですが、素材が集まらないんだそうで仕方がないんですよね。

中にはマッコウクジラの油や真珠が使われているらしいんです。
そりゃ、今の時代手に入らないわけだ・・・。

今朝、残ったYシャツを仕上げようと朝6時からアイロンを握っていたんですが、今度はアイロンが調子悪い・・・。
温度が上がらないので、蒸気が水滴に変わってしまい、アイロンがかけられなくなってしまいました。

うーんこれも暑さによる影響なんでしょうかね。
交換しなければだめかなと、集配に出かけてしまったら、しばらく休ませていたら普通に使えたと社長。
暑いと機械も人間も調子悪いようです。

みなさんも、普通にしているつもりでもどこか通常と違うかもしれません。
無駄に事故などにあわないように、注意しましょうね。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2008年07月23日

カリスマの威力。

午後仕事をしていると、お客様がご来店。
日傘の修復が出来ないか?とのお話です。

日傘の修復・・・・・、今までそんなお問い合わせいただいたことなかったので一瞬と惑ったのですが、傘の修理なら修理屋さんが良いのではないかな?と思い、その説明をさせていただきました。

ふと、どうしてクリーニング屋さんに傘の修復を?と思ったら、こうおっしゃったんですね。

ブログを以前見させていただいたときに、カリスマさんのお名前を拝見しまして、もしかしたら直してもらえるかなあと思いまして・・・・・。

こういったお問い合わせ、結構あるんですね。
カリスマの名前、物凄い威力です。
もう一般の方に、修復と言うイメージを強烈に植えつけたんだろうなあと思います。

お客様が帰った後、もしかして日傘の修復を受けた事があるのかな?と思いカリスマ福永さんへメールしてみると、受けた事があるとの返事。
ただ、どうやら色の修復のようで、かさを分解組み立てしてくれる業者さんとの連携を図らないといけないそうで、結構大変なんだそうです。

ネットで調べてみると、染み抜きをやっている所は、日傘の色の修復をしている所はあるようですね。

破れの修復はないのかと見てみると、こちらはかばんやバッグの修理屋さんがやっている事が多いようです。

こうして調べてみると、修復っていろいろな仕事があるものですね。
物がつくらられば必ず壊れるわけで、それらが全部捨てられるわけではないわけです。
修復して使いたい、と言う人がいれば必ずどこかでそういう仕事をしている人がいるんですね。

そういえば、以前テレビでやっていた旅行バッグの修復もすごかったなあ。
成田空港の近くでやっているんですが、鍵が壊されたり、割れたりしたバッグを見事に修復していくんです。


修復って、流れ作業ではなく、常にアイデアなんですよね。
発想が豊かでないと厳しいお仕事なんだと思います。
良い物を長く使いたいと言う人が増えて着ているんでしょうかね。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0)

2008年07月22日

分かっちゃいるけど、洗えない。

集配のご依頼がありました。
多摩の洋食屋さんで、改装中の間にいろいろとクリーニングして欲しいとの事。

いつもは出入りのリネンサプライ屋さんに頼んでいるのですが、今回だけクリーニングして欲しいと言うのです。

リネンサプライ屋さんと言うのはいわゆるおしぼりやユニフォームなどをレンタルして洗っている会社。
自社でおしぼりや制服などを用意して、貸し出し、回収してクリーニングしてまた貸し出す、そういう仕事です。

クリーニングと似たような感じですが、お値段はめちゃくちゃ安い。

でも、仕事はと言うと・・・・・、物凄く微妙だったりします。
と言うのも、そもそもきれいに仕上げると言った意識はないですから、ばばっと洗ってダメだったら廃棄、と言うスタンスが基本です。
ですので洗いも、かなり強い洗いをします。
これは、お客様の衣類を預かっているクリーニング屋とは違い、自社の製品を洗っているので、意識が違うんでしょうね。
私たちもよく言いますが、クリーニングの難しい所は委託品だからなのです。

お伺いし、お値段の説明をすると、顔色が曇ります。
はっきりとはおっしゃいませんが、料金が全然違うんでしょうね。
こちらも重々承知していますので、無理にはお勧めしませんが、一応クリーニング屋さんの仕上がりの違いなどを説明すると、どうもその違いも分かっている様子。

圧倒的に仕上がりがきれいになると分かっていても、クリーニング屋さんは利用できない、と言うことのようなんですね。
きれいになると分かっていても、そこまでコストをかけることが出来ないと言うことのようなんです。

実はこういった例はたくさんあります。
やはり多いのが会社関係、レストラン、病院など。
中にはこだわって、コストをかけてでもきれいにしている所もありますが、まだまだクリーニングにコストをさける所は少ないような気がします。

私は仕事柄気になるんですが、一般の方々はどうなんでしょうか?
食事に行って、お買い物に行って、店員さんが着ている制服って気になりますかね?

先日ご来店くださったお客様とお話をしているときに、皆さんかなり汚れた状態で服を着ているんですよね、と言う話をしたときに、こういわれたんです。

私たちは素人だからまったく分からない。

やっぱりそういうものでしょうか。
汚れていると言う感覚が希薄になってきているような気もしますね。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2008年07月21日

今週末のお急ぎにご注意ください。

梅雨が明け、だんだんと暑さになれて来ました。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、今週末の事なのですが、当店、土曜日の夕方からちょっとばかり工事をいたします。
工事をしてくださる人いわく、夕方までは仕事できますんで・・・・・、といってくださったのですが、やはりそういうわけにも行きません。
工事がしやすいように、準備をしなくてはいけないのです。

通常ですと、土曜日はお急ぎの品物をお受けする事が多いのですが、以上の理由から今週はお急ぎを受け付ける事が出来るか、その時になってみないと分かりません。

もし、お急ぎの品物がありましたら、木曜日ごろまでにお持ちくだされば、対応できると思います。

変則的になってしまいますが、なにとぞご協力お願いいたします。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年07月17日

テーマ展示会2008

今日は今年から開催される事になった、テーマ展示会2008」と言うものを見てきました。
“環境対応とクリーニング経営”をテーマにした、と言うクリーニング業界では初めてではないか?と言うような絞った企画。
しかも、平日開催と言う、今までのクリーニング業界ではなかった思い切った展示会のようです。

他のお店では分かりませんが、なぜか今年はこの時期品物が大量に集まっています。
衣替えがこの時期に集中したような感じです。
行くためには、仕事をある程度片付けなければいけませんから、今週頭から少しずつ仕事を進めておいたんです。

場所は平和島にある東京流通センター、通称TRC。
冬の時期にもここで別の展示会がありますから、慣れたもんですね。

久しぶりにあっちへ行くとなると、ただ行くというのはもったいない。
豆大福も買って帰りましょう。(笑)
と言うことで、少し早く家を出て、以前ここで紹介した事があるお店へ。

かれこれ二年ほどいっていなかったのですが、ようやくテレビの影響がなくなったのか、落ち着いていました。
お店のおばさんも、にこやかでしたし。
ただ、豆大福がお一人様6個までとなってしまい、うちではちょっと足りません。
うーん、仕方ないかな・・・。
他のお菓子を混ぜる事でこちらは解決です。

前に写真が見たい、とあったんですが、すいません、帰ってきたら物凄い勢いで食べられてしまいました。
なかなか写真公開できませんね。

と言うことでそろそろ落ち着いたであろうと言う事でお店の名前などを公開します。

和菓子処四代目松川

豆大福の写真は、あちこちのブログで載せられているようです。
ご興味のある方、検索してみてくださいね。

豆大福も買ったし、いざ展示会へ向かいます。
まず興味があったのが、平日開催でどれだけ人がいるのかどうか?と言うところ。
入ってみると、それなりに人がいますね。
しかも、割りと皆さん話をしている。
展示会ですと、冷やかしに来る人もいますから、ただボーっと歩いている人が多いんですが、わざわざ平日に来ると言うだけあって、目的があって来ているのかも知れません。

染み抜きの実演、機械の販売、洗剤の販売など、今までもあるようなものなのですが、それでも結構面白く、個人的に収穫がありました。
ちょっと気になった機械もありましたしね。

ただ、以前もここで書いたと思うのですが、クリーニング屋さんの機械の展示はちょっとおかしいんですよ。
仕上がり具合を見てもらいたいと言っているのに、きちんとした工程を踏まないで適当な品物を適当に見せるだけ・・・。
あれでは、機械の性能により仕上がりが良くなったかどうかなんて判断がつきません。
そもそも、入っている衣類が事故品のようなものなので、かえってダメなんじゃないの?と疑ってしまうほど。

今回もメーカーさんにその辺をきつくいったんです。
見せたいものとやっている事に隔たりがあるでしょう?って。
口では品質の良さを見てくださいっていいながら、やっている事はお粗末過ぎます。
これは、クリーニング屋さんみんなが声を出していかないと変えられないのかもしれません。
せっかくお金をかけて展示会をしているのですから、メーカさんにとっても、私たちにとっても有意義にした方が良いと思うんです。

ここをご覧のクリーニング屋さん、次の展示会で、おかしいなと思ったら是非メーカーさんに突っ込んであげてください。
みんなの声が変化の第一歩になるはずです。

半分くらい見た頃でしょうか、友達を一人見つけました。
以前なんでも鑑定団に出ていた、福島の(株)セルクル社長、鈴木さんです。
そういえばこの前クレームの番組にも出ていたらしいです。

鈴木さんとは会うのは久しぶり。
クリーニング業界にメーリングリストと言うものができて、お互い創生期のメンバーだったので、いろいろと話に花が咲きます。
今でもメーリングリストや掲示板など、情報交換するツールはあるのですが、最近はちょっと扱いづらくなっているようで、嘆いておられました。
昔は良かったね、なんていいたくはありませんが、今よりも建設的な意見をお互い出し合っていたあの時期のようにならないかな?何て話していましたね。
ネットはとても便利なので、慣れてくるとあれやこれや裏で話が回ってしまうようで、展開しないんでしょうね。

その後、番組に出たう粗話などを聞き、改めてクリーニング業と言うもののイメージがどういう物かなど面白いお話をたくさん聞かせていただきました。
こういう話を聞くたびに、早く手を打たないとまっとうなクリーニング屋さんも同じに見られてしまうんだよなあと思います。
自分だけは他とは違うと思っていても、お客様kら見ると、どこもクリーニング屋さんでしかないんですよね。

この危機感、どれだけのクリーニング屋さんが感じているんでしょうか?

30分ほどお話をしているうちに、たくさんの人が鈴木さんの所へ集まってきます。
さすが有名人と言った所ですね。
一緒に展示会を回り、興味あるものの情報交換をした所で今回は別れました。

やっぱりいろいろな人と展示会を回ると楽しいですね。
見る所が違いますから、面白い発見があります。

ひとつ面白いブースがあって、中国人留学生の斡旋をすると言うブースがありました。
どういうことかといいますと、中国人を雇いたいんだけどどうしたら良いか分からないという人へ、斡旋しているらしいんです。

クリーニング業界も人手不足で、大きな工場では本当に困っている様子。
パート代も年々上がっていまして、日本人を雇えなくなっていると聞きました。
そこで、中国人を雇う会社がちらほらと出てきたんですね。

もしかすると数年後にはクリーニングの工場には、中国語が飛び交っているかもしれません。
業界紙も、一部中国語だったりしてね。

初めての試みのテーマ展示会、おおむね良かったではないでしょうか。
来年はさらに絞った形で提案してくれると面白いと思いました。
12月には大きな展示会が控えています。
去年一昨年は、あまり評判が良くなかったですから、今年の冬の展示会は期待しています。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (2)

2008年07月15日

半袖。

Yシャツを仕上げていると、季節により変動があることが分かります。
季節・・・・・、うーん、曜日の関連と言いましょうか、休みの関係で少なくなる事もありますね。
暑くなると増えるか?と言うと実はそうでもないんです。

春先が一番多いですかね。
今は、若干減って来ています。

冬の時期なら、臭いの様子を見ながら二日もしくは三日着ると言う方もいらっしゃいます。
夏場は一日着ると洗うようですが、半袖は自分で洗えるという方が多いので減るんでしょうね。

夏場のYシャツは、結構大変なんです。
半袖が多くなると、実は工程がひとつ増えてしまいます。
袖を再度かけなおすんです。
畳が楽な分、長袖と比べても、手間は同じくらいかな?と思うんですが、時間は確実に長くなりますね。

また、この暑さで汗をかきますから、仕事も遅くなります。
二枚かけちゃ、汗を拭き、10枚かけちゃ、水分を取り。
そんな事をしていると、通常1時間で仕上がるものが2時間ほどになる事もあるんです。


当店のYシャツには、抗菌消臭加工が施されています。
生地の表面に、加工剤がマイクロカプセルに包まれてくっついていて、こすれるとカプセルが割れて中の加工剤が出てくる、と言った仕組み。
わきの下や襟など、着用中のこすれで加工剤が出て、汗のにおいを消してくれるんです。

これがかなり強力でしてね。
男の人の靴下に加工をすると、臭くなくなってしまうほどなんです。

若干、ヒノキの香りがすることがありますが、ぷんぷん匂うと言うほどではありません。

この加工剤の導入をしようといったのは社長でした。

でも、社長以外、全員却下。
この加工剤は使えない、と拒否したんです。
理由は、臭いは人それぞれ好みがあるので、受け入れられない、と言うものでした。

加工剤は物凄く濃いので、使うときに薄めるのですが、その薄める前のものが物凄い香りなんです。
これを使った事を考えると非常に厳しいかなと思ったんですね。
それでもまずはテストしろといわれ、自分たちの日常品でテスト。

すると、面白い事に、ほとんど臭いがしなくなります。
これならいけるか?と思い、着用してみるとあら不思議。
汗の臭いは消えるし、いい感じで使う事が出来るんですね。

そのときに、いっきに不安から確信へ変わりました。

加工剤の導入には、高価格過ぎるのでYシャツのクリーニング代でまかなえないんじゃないか?と言うのもあったんですが、何とかクリアー。
現在に至っています。

本当は、Yシャツだけでなく、ご家庭で使うタオル、靴下、シーツなどに使っていただけると、この時期良いんですけどね。
数年前までは小分けして販売をしていたんですが、容器がなくなってしまい、販売を中断してしまいました。
要望があって、容器が見つかれば再開するんですけどね。

少しでも、この夏快適に過ごしていただけるように、続けて行きたいと思っています。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2008年07月14日

顔をあわせないで大丈夫?

インターネットでクリーニングをお預かりする事に決めたときに、一番の不安はお客様と顔を合わせないことでした。

クリーニングは、委託品です。
汚れや傷などお互い情報を共有しておかないと、あとでこんなのはなかった筈だ!とか、元からありましたとか、トラブルになる可能性を秘めてしまいます。
何よりも、わざとトラブルを装い、恐喝や詐欺などの事件を呼び寄せてしまわないか?そこも心配だったんですね。

また、お客様と直に顔をあわせることで、その人の癖と言いましょうか、人柄と言いましょうか、どんな人なのか想像しやすくなると言うのもあります。
仕事につながるんです。

所がネットでお預かりするようになると、それがなくなります。
ちゃんといつものように取引が出来るかな?と心配もしました。

実は、この心配は、よく同業者にも質問されるんですね。
顔をあわせない大丈夫?とか、顔が見えない商売はしない、なんていう人もいます。

ネットでお預かりする前に、何回か自分が客となり、ネットで商品を購入してみたんです。
そこで分かった事は、商売人が思うよりも、注文を出すお客様の方が不安は大きいと言う事。

ニュースなどでも詐欺の話が良く取り上げられていますし、ちゃんと受け付けてくれるのか?から、こちらのメールは届いているのか?ちゃんとした商品は届くのか、お金を先に振り込んで商品が届かないなんてことはないのか。
自分が客になると、どれだけ皆さん不安な思いで注文を出しているのかが分かります。

特にクリーニングの場合は、委託品ですから、まず商品を送らなければなりません。
また、ただでさえクリーニングに不安を感じている人が多い中、お店がどこにあるか想像もできないような所に頼むのって、相当勇気がいると思うんですよね。

そこで自分がこれだけは続けようと思ったのが、このブログでした。

毎日書き続ける事で、ここのホームページは生きているんだと言う証になるし、私の事も少しは伝わるかもしれない。
ニコニコ笑っている写真よりも、日々伝えていく方が良いのかなと思っています。

今日も、業者さんが着てくれたんですが、宅配便で届いた大きな段ボール箱2個を見て、顔をあわせないで良いの?と言っていました。
顔はあわせていないけど、お預かりするまでに、何通もメールをやり取りして、相談を聞き、悩みを教えてもらい、そこでクリーニングをお受けしたんです。
顔をあわせるよりも、もしかしたら内容は濃いかもしれません。

お店のやり取りよりも、時間かけていますからね。(笑)

顔を合わせない不安ももちろんありますけど、それらを埋めるべく、出来る事はやっていきたいですね。

投稿者 boribori : 23:40 | コメント (0)

2008年07月12日

公衆電話。

定期的にお伺いする宅配は、決まった曜日の決まった時間にお伺いするので特に何もないのですが、市ポット的にご利用くださったお客様へのお届けやお伺いには、事前にお電話を差し上げてからお伺いするようにしています。

今日の午前中も、定期集配のお客様の間に、二軒ほど入っていました。

一軒は朝一でしたので、そのままお伺いです。
無事に品物を届け、別の品物をお預かりしてきました。
さー次のお宅は電話してからだ、と思い、車の中の携帯を探すと、なぜか見当たりません。
あら?どこへやったのかな?と探す事5分・・・。

思い出しました。
昨晩寝る前に充電しておいて、そのままでした。(爆)

電話番号は、お客様の住所と地図を印刷しているので、問題はないと、公衆電話を探すべかなあと、車を走らせたのですが、公衆電話が見つかりません。
昔ならちょっと走ればすぐ見つかったのになあ。
とにかく、お客様のお宅の方へ車を走らせつつ、公衆電話を探します。

ようやく見つけたのが、コンビニ。
お客様のお宅から数分の所です。

じゃあ電話しようかと思い、財布を見て、テレホンカードがあったのを思い出しました。
携帯電話真っ盛りのこのご時勢に、テレホンカードなんていらないだろうと思っていたんですが、とりあえず一枚入れておいたんです。

早速電話。
テレホンカードを入れるのになんだかどきどきします。(笑)

なんだか急に懐かしさがこみ上げてきて、昔はこうだったよなあなんて思いました。
無事にお客様と連絡が取れまして、お伺いする事が出来ました。

携帯電話に頼りっきりなんでしょうね。
公衆電話なんて普段気に留めていませんでしたし、こうして使うのも何年ぶりかしら。
もしかしたら十年以上使っていないかも。
でも、いざと言うときはやっぱり必要です。

たまには公衆電話も使ってあげないといけませんね。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年07月11日

普通、こんなもの出しませんよね?

今年、衣替えの時期によく言われていた言葉にこんなのがありました。

「普通、こんなものクリーニングに出しませんよね?」

言われる品物はまちまちで、セーターだったりマフラーだったり。
私たちからすると、普通にクリーニングに出てきますし、クリーニングに出しても別におかしくはないと思うようなものなんですが、気にするお客様が多かったです。

この言葉の裏には、自分で洗うのが普通ですよね?と言う意味が含まれているのかなあと思うんです。クリーニングに出すのが手抜きのような、そんな雰囲気さえ漂ってきます。

いつからでしょうか、こういう風になってきたのは。
思い返してもこの辺からだと言うのはないんですが、気がつくといつの間にやらと言った印象です。

マフラーやセーター、クリーニングに出してもおかしくありませんよ。
ご自分でやるのが普通とも思いませんし、実際お預かりしに行っても、ご自分でやられる人もいますが、クリーニングに出してきれいにしてしまうと言う方もかなりいらっしゃいます。

クリーニングに出すか、ご自分で洗濯するか、どちらにせよ、衣替えの時期が着たら洗って仕舞うということが出来ている時点で、とてもしっかりしていると思うんですね。

クリーニングに出していい思いをしなかったと言うお客様もいらっしゃいますから、絶対とはいいませんが、いいクリーニング屋さんを見つける事が出来れば、クリーニング店をご利用するほうが、きれいにふわっと上がります。
長持ちしますしね。

だから、クリーニングに出すって恥ずかしい事じゃないんです。
別に手抜きでもありませんし、家事が出来ないからクリーニング店を利用していると言う事でもありません。

大事にしているからこそ、クリーニング店を利用する。
それで良いんじゃないかなと思うんですね。

クリーニングには時折、もっとびっくりするようなお問い合わせも頂きます。
パジャマ洗ってくれないか?とか、靴下洗ってくれないかとか。
これらは、出張で洗う事が出来ない人や、病院へ入院していて洗う事が出来ない人などからのお問い合わせです。
これらも別に恥ずかしいことではありません。
困っているときは遠慮なく聞いていただければ、相談に応じます。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (0)

2008年07月10日

アイロンをかける理由。

アイロン掛けの話を書いていて、そもそもどうしてアイロンをかけるのか?書いていない事に気づきました。
そういえば自分もクリーニング屋を始めた頃、アイロンをかける意味が分からず悩んでいたような気がします。
何でアイロンをかけないといけないの?何て考えていましたね。
そう思っているとアイロンをかけていても、目的がないのと一緒なのでうまくいかないんです。

どうしてアイロンをかけるのか?
アイロンをかける前に洗濯をする事が前提なのですが、洗濯をすると衣類に変化がおきるんですね。
縮んだり、形が崩れたり、元に戻ったり。
それらを元に戻すべく、着易くする為にアイロンをかけるわけです。

洗うと縮む、と言うと本来のものと少し違うんです。
確かに縮んでしまうものもあるのですが、地が詰まったり、着ているうちに引っ張られて伸びたものが元に戻ったりと言うことが起こっています。
生地も、作ったときに、一度地を詰まらせて詰まりにくくさせてから服を作るのですが、最近は柔らかいものが好まれますから、なかなか地を詰まらせたりしない事もあるようなんですね。
すると、一度洗うと縮むと言った事が起きるわけです。

また、生地だけでなく、縫い糸も縮みます。
これは縫うときにテンションをかけているので、水分を含むと緊張が解け、縮んでしまう事があるんです。
洗って、縫い糸がぎゅーっと、縮んでいる商品、たまにありますよね。

これらを、アイロンの熱で引っ張り、セットするんです。

また、アイロンをかける事で表面が平滑になります。
すると、袖が通りやすくなり、気安くなるんですね。
そして、表面が平滑になると、毛羽立ちが少なくなり、生地本来の色がよみがえってきます。
植物性の繊維は、すれなどでどうしても表面に細かい毛羽が立ち、そのせいで色が白っぽく見えてくるんです。
アイロンをかけ、この毛羽を押さえると、見事に色が復活します。

そして、着ているうちに、また洗っているうちに崩れてしまったデザインを元に戻すのもアイロンの仕事。
きちんとかける事で、ストレスの少ない服になってくれるんですね。

アイロンをかけると言うと、どうしても表面的なぱりっとした所だけ見てしまいがちですが、細かい所で着易くなり長持ちさせるんです。

洗いざらし、が流行っていて、アイロンをかけていると返って恥ずかしいなんていうのも最近耳にしますが、洗いざらしは、見た目は良いですが、実はとても着辛いんです。
でも、アイロンをかけたものを普段着ていなくて、洗いざらしを毎日着ているとその事が分からなくなっていくんですね。

先日、会社の部署が替わったお客様が、スーツをクリーニングにお持ちになったんです。
今までもスーツのクリーニングは受けていましたが、頻繁に来ているわけではなく、当然クリーニングも数えるほどしかなかったんです。
ところが、部署が変わり、毎日スーツを着るようになったので、こまめにクリーニングするようになった所、先日当店に来てこういっていただきました。

スーツってクリーニングすると気持ち良いんですね。

その通り何です。
きちんとクリーニングして、アイロンをかけると、着易くなり気持ちが良いんです。
これに気づいた事って本当に良いことだと思います。

これらの良いところは、アイロンをかける事で生まれます。
熱い鉄の塊で生地を抑えることで生まれるわけです。
これが、蒸気でぱーっと粗じわを取るだけでは、表面の毛羽は抑えられませんし、生地に水分が残るので時間が経つと生地がしなってしまいます。
当然、着づらくなってしまう。

今の時代でもアイロンが良いとされる理由ですね。

でも、アイロンが一番かと言うとそういうわけでもないんですね。
生地によっては、アイロンをかけるよりも、蒸気でぱーっとふかす方があっているものもあります。

要は適材適所。

その服をどういう風にしたいのか、そのためにはどういった作業が必要か、と言うことを良く考えながら適切に道具を選んでいくのが大事なんですね。

洗ったままでも良いと思うかもしれません。
でも、一度その姿を大きな鏡で見てみてください。
自分が手に持っているときよりも、洗いざらしの服は着た時の方が返って恥ずかしいものです。
すると、ぱりっとまでは行かなくても粗じわくらいは取っておきたいなあと思うと思います。

粗じわを取るにはアイロン掛けだけでなく、干すときに注意をするとある程度防ぐ事も可能です。
アイロンがけ、大変ですけど、頑張ってかけてみてくださいね。


投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年07月08日

30日が1日?

夕方、給水しに二階へ上がると、テレビでクレームの話をやっていたんです。
これまた偶然にクリーニング屋さんにまつわるクレームの話があり、お水を飲みながらしばらく見ていました。

俳優の北村総一郎さんの話。

衣替えの季節に、クリーニング屋さんへ品物を大量に持って行った時の話らしいのです。
品物を出すと店員さんが受け付けてくれるのですが、仕上がりはいつですか?との問いに、1ヶ月くらいかかりますと言われます。
今着るものもあるのでそれは困ると言うと、お急ぎ便もあるのでそちらを利用されては?と言うらしいのです。
料金もさほど変わらないし、ではお急ぎ便ならいつ出来るの?と聞くと、驚きの答えが。

明日できますって。


番組では、本当は一日で出来るんじゃないですか?何て皮肉られていました。
また、さまーずの三村さんの洋服屋のアルバイトの経験から、すぐ出来るのに出来ないといっている、なんていうコメントもあったんです。

この話、聞いていてとても微妙に感じました。

まず、30日かかる品物が全部翌日に上がると言うのも、ちょっと不思議です。
衣替えの時期ですから、一冬の汚れがたくさん詰まった衣類もあるはず。
それを一日で出来るというのはいささか強引過ぎます。
ちゃんとクリーニングしているのか?と疑いたくもなる。

またもうひとつ引っかかったのが、本当は出来るのにと言うところ。
クリーニング屋さんの、衣替えの時期の忙しさ、一般の方には想像できないと思いますが、尋常じゃないんですよ。
クリーニング自体は、忙しくてもかかる時間は一緒です。
でも、次から次へと集まってくる品物は、完全に工場の処理を超えてきますし、一年の商売の半分以上がほんの一月くらいに集中してきます。

ですから、一ヶ月かかりますと言うのも、普通に理解できるんです。

でも、難しいのが冬物ばかりではないと言うところ。
冬物が集まる時期にも、同時に今着るものも集まるわけです。
それらは遅くなる事は出来ませんから、優先的に洗われます。
結果、急がない冬物は後に回されるわけなんですね。

おそらく、お急ぎ便と言うのは、そういったものの中に入れて急いで仕上げてくれると言うものなんでしょう。

さまーずの大竹さんが、みんながお急ぎ便を指定したらどうするんだよ!と言っていましたが、そういう風にならないように受付で振り分けていくんです。
物理的に、キャパシティを超える量は洗う事も仕上げる事も出来ませんので、冬物など急がなくてもよさそうなものはそういったお勧めをします。
おそらく番組で出たクリーニング屋さんも、お急ぎ便はこの時期お勧めしないんじゃないでしょうかね。
お客様に言われてはじめてお話しているんじゃないかなあと思います。

本当なら皆さんにお勧めしたいんでしょうが、それすら難しいほど衣替えの時期は忙しくなってしまうのです。

クリーニング屋さんの事情が分かりづらいのと、あまりにも仕上がり日の差が激しいので誤解を生んだんでしょう。
翌日出来るって言うのは私も首をひねりますけど。
品物によるんですよね。

ほんのちょっとしか見る事が出来ませんでしたが、番組自体がクレーマーじゃない?と言うようなつくりになっていてちょっとがっかり。
前見たときは、こんな風ではなかったんですけどね。

クリーニング屋さんの特殊な事情、なかなか分かりづらいと思います。
私たちもこれが悩みの種でして。
集中する時期に合わせて機械やスペースを配置すると、一年の大半使わないですから、過剰設備になってしまいます。
かといって、通常の量にあわせて設備すると、繁忙期にパンクしてしまう。
マリアナ海溝のように深く、エベレストのように高い需要の波が難しい要因です。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2008年07月07日

あら?こんな所につけちゃった?

かねてより言っていましたドライクリーニング機のカートリッジフィルターの交換を本日いたしました。
夏を前に、これで安心して洗う事が出来ます。
当店は他の店よりも交換がちょっと早いんですよね。
ぎりぎりまで使うより、少し早めに交換するほうが安定して洗えると言う事なのですが、最近はそれでももう少し早めにしようかな?何て迷ったりもします。

午前中カートリッジフィルターを交換。
その後、この日を待っていた溜まった品物を一斉に洗い、私は仕上げに移ります。

午前中はなんともなく仕事が終わったんですよね。

お昼を食べ、午後また仕事をしていました。
Yシャツをプレスしていたんですが、どうも右足、それも親指の辺りがしびれるんですよね。
ひりひりするような感じ。
嫌だなあと思いつつ、早くプレスしないと次に移れませんから、せっせとプレスをしています。
そのうち、母が休憩をしようと紅茶を買って来てくれました。

よいしょっ!と座り込んで、紅茶をぐいぐいと飲み干します。
生き返ったなあと思い、ふと右足を見ると、赤いんです。
それも、全体的にではなく、部分的に不自然に赤い。

うーん、これはどう見ても溶剤焼けだ。(-_-;)
いわゆる科学やけどと言うやつです。

やっちまったなぁ。(ク-ルポコ風に読んでください)

カートリッジフィルターの交換のときは十分注意していたんですけどね。
どこでやっちゃったのか皆目見当がつきません。
両手はびっしりと溶剤がついたので、洗剤でよく洗い流したので大丈夫。
でも、下を見ても溶剤がこぼれた形跡はないし。

おかしいなあと思っていると、思い当たる事がひとつありました。

カートリッジフィルターを交換すると、ドライクリーニング機の中にある溶剤が極端に減ります。
そのままでは洗えないので、溶剤屋さんを呼んで溶剤を足してもらうのですが、そのときに、溶剤のホースに右足、それも親指側面をこすったんですよね。
その時はなんとも思わなかったんですが、原因はどうもそこのようです。
場所も一致しますしね。

あー、よく考えれば危ないのは十分分かるはず。
慢心だなあ。

ひりひりするくらいで大事には至りませんでしたけど、注意しないといけませんね。

プロなのに。
資格もちゃんと持っているのに。

ほんと、やっちまったなぁ。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2008年07月05日

ドラム型洗濯機は落ちない?

ここ最近、いろいろな所で家庭用洗濯機の話を聞いていました。
そこでドラム型の洗濯機が非常に評判が悪いのです。

どうしたんでしょうか・・・。
本来ドラム型の洗濯機は汚れ落ちが良いはずなんですけどね。

日本は昔から攪拌式の洗濯機が使われてきました。
二層式の洗濯機が代表ですね。
水を攪拌し、中の衣類をこすりながら洗う方式です。

欧米諸国では、攪拌式の洗濯機は使用せず、ドラム型の洗濯機が主流でした。
その理由は、欧米では水が硬いために、洗剤の効果がいまいちだったんです。
攪拌式では汚れが落ちないので、ドラム型が普及したようです。

攪拌式の洗濯機が衣類をこすりながら洗うのに対して、ドラム型は衣類を叩きながら洗濯します。
ドラムが回転するときに衣類が持ち上がり、衣類が落下して叩かれる、そういう仕組みですね。

叩いて洗うので汚れ落ちが段違いで良いはずのドラム型洗濯機。
クリーニング屋さんで使われているのもドラム型です。
一部、使用方法によっては攪拌式を使うときもありますが、基本ドラム型。

いったいどうしちゃったんでしょうか。

ドラム型で汚れが落ちないケースで考えられるのは主に二つ。

洗剤の入れすぎか、叩く力が弱いかです。

ドラム型は叩いて洗濯するので、洗剤が多いと衣類が滑ってしまい、汚れ落ちが悪くなります。
あわ立ちの少ない洗剤を使う事を勧められたりしますね。
また、最近の機械は、静穏設計です。
CMを見ている限り、ドラムの回転が穏やか過ぎないかな?と思うんです。

せっかくのドラム型なのに・・・。
靴下の真っ黒な汚れなんか洗うだけで一発で取れちゃうほどすごいんですよ、本当は。
もったいないなあ。

他にも、ドラム型の問題点として、臭いが発生すると言うのがありました。
こちらは、機械の問題だったり、排水溝の問題だったりするらしいのですが、いまいちパッとしません。
においの問題やら、汚れ落ちの問題やら、ほんとどうしちゃったのかなあ。

今までの常識が通用しなくなっているのか、簡単にドラム型の洗濯機を勧められなくなっています。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2008年07月04日

今日はつらかった。

今日は辛かったですね。
東京にも今年初めての真夏日がやってきて、しかも、深夜物凄い雨が降ったらしく、湿気でむしむし。
午前中の暑さと湿気ときたら、今日は辛かったなあ。

6月が比較的涼しくすごせたので、急に来た暑さに対応できないでいます。

お客様も、お店に入ってきて暑さにびっくり。
こんな所でよく仕事が出来るな?と、もっともなご意見です。
ピーク時にご来店くださったので、びっくりしたんでしょうね。

でも、この暑さ、一日続くわけではないんですね。
暑さにもピークがありまして、時間帯や使っている機械によっては、全然涼しいときもあるんですよ。
逆に、この機械を使っているときは入ってきちゃダメー!って言うくらい暑くなる機械と言うのもあります。

私たちも、なるべく外が涼しい時間帯に機械を動かすようにしたり、暑くても何とか仕事が出来るように体を慣らしていったりとそれなりの努力をしています。

だから、今日のようにむちゃくちゃ暑くても、辛くてもクーラーを使う事は出来ないんです。
使っちゃったら、今年乗り切れる補償はありませんから。
今の苦労が、二週間後に来る梅雨明けに効果を発揮するんです・・・・・、と信じて我慢しています。(笑)

そう、暦を見るともう少しで梅雨明けしちゃうんですよね。
暑さも、3週間ほどの我慢なんです。

いかんいかん、ちょっと弱気になってきました。
乗り切るために、また明日から気合入れて慣れて行きましょう。

お店に入るときは暑さにご注意を。
辛いなと感じたら、お店の外へ出るのが一番です。(笑)

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2008年07月03日

アルバイト

今日の夕方、溶剤屋さんがやってきました。
うーん、顔色を見ても、話していてもいまいちパッとしない様子。
まあ理由はなんとなく分かるんですけどね。

溶剤の値上げ、売り上げの低迷、先の不安、いろいろな事が重なっているみたいです。

特に、溶剤の値上げに関しては、自分たちもメーカーから言われるがままですし、また私たちにはきつく言われるしで痛し痒しといったところのようです。
上がればその分売り上げが落ちます。
また、ガソリンなども上がっているので実際はコストがさらに増えている。
厳しいですね。

溶剤の値段の上昇の話から、灯油も上がっているという話になり、その値段にびっくり。
いまは一斗缶で2250円くらいなんだそうです。
この値上がり、かなり厳しいものとなっています。

クリーニング屋さんは熱源としてボイラーを使っています。
乾燥機に使ったり、アイロンの蒸気に使ったりするのですが、そのボイラーに使うのが主に灯油なんです。
都市ガスを使っている所もありますが、灯油を使っている所の方が多いのではないでしょうか。

うちでも数年前まで灯油ボイラーを使っていたのですが、ボイラーが壊れたのを機に都市ガスへ移行。
変えたばかりの頃は灯油の方が若干安く、灯油のように切れる恐れがないということを第一に我慢して使っていたものです。

しかしここの所の値上がりで逆転してしまい、あの頃変えておいてよかったなあと今思います。

この灯油の値上がり、仕事をやめるかどうか?何て話が出るくらい深刻らしいのです。
と言うのも、Yシャツなど蒸気を多く使うのですが、単価がどうしても安いため、燃料代が高くなると採算割れを起こしかねないんです。
一週間に1万から2万ほど燃料代がプラスかかるようになったと聞くと、それだけの上昇分をカバーするだけの品物ってそう簡単に集まるものではないんですね。

中にはボイラーをたくのをためらうといった人まで出てきたようで。
その気持ち、分からなくもありません。
また、嘘か本当か、都内の二代目さんが集まる会で、閑散期のアルバイトの話が出たとか。
忙しくなくなったら、他で働いて穴埋めをしようと言うことらしいのですが、ここまで来るとしゃれにすらなりません。

ガソリンだけに注目してしまいがちですが、原油が上がるという事は、関係するものがすべて上がるという事。
目に見えない所で、相当厳しい状態になっていると思います。

原油対策、何とかして欲しいものです。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2008年07月02日

東京へ帰ってきました。

昨日、お客様がご挨拶に来ていただくことがある、と書きました。
引越しだけでなく、引っ越されてから数年後に、東京へきたので・・・・とよって言ってくれるお客様もいらっしゃいます。
また、新入社員の頃にご利用いただいて、3年後にまた着ましたなんてお客様も。

もう10年位前になるでしょうか。

お昼ごはんを食べていたんですね、テレビ見ながら。
NHKが移っていまして、一人のアナウンサーが川かなんかに入っていたんです。

母がすかさず、山本君だ!といいます。
隣にいた父も、おお、山本君だ、元気そうだなあといいます。

私は、誰の事だか分からず、有名な人?何て聞いたんです。
すると返ってきた言葉は意外なものでした。

大学生の頃、うちを利用していてくれていたようなんです。
中央大学に通っていた頃、就職活動をしている頃にスーツやYシャツのクリーニングをしていたんですね。
当時の学生さんは、割りとこまめにクリーニングしていましたし、私たちとも普通にいろいろな会話を楽しんでいたので、いろいろとお話をしていたんだそうで。

うちの父と母も、話しやすかったらしく、どこそこの面接だと聞くと、じゃあこのスーツを買ったときよりも10万以上高く見えるように仕上げてやる!何て言いながらやっていたようなんですね。
そして、見事にNHKに就職が決まったそうで、中央大学からはじめてのNHKの入社だったんだそうです。

そんな経緯を聞いて、あれから何年も経っているからなあなんて思い出にふけっていたんです。

それから1週間後の事。

仕事をしようと、お店を出たときの事。
まだ建て替える前の古いお店のときです。

お店に前に一台の車が止まりました。
中から、男の人が出てきて、小走りにお店にやってきます。
どこかで見た事があるなあ、誰だろう?と思っていたのもすぐに解決しました。

この間、NHKに出てた人だ!!!!!

山本さんは、私に気づき、大きくなったなあと一言。
話を聞くと、どうやら私の子供の頃のことを知っているらしい。
こういうとき、自分に記憶がないとつらいです。

中に入り、母と話をし始めると、こういったんですね。

今度東京へ転勤になりました。
ご挨拶に伺いました。

横で聞いている僕は、何が起こっているのか訳もわからず、どうしてわざわざご挨拶なんて?と自分の頭の中ではぐるぐるといろいろな事がよぎります。
しばらくお話をした後、忙しそうにかえって行きました。

それからしばらく、お昼の番組を担当し、数年後に滋賀へ転勤。
数年前にまた東京へ戻ってきて番組を担当しているようです。

今は、毎週月~金まで午後4時50分~6時までのゆうどきネットワークに出演しております。
アナウンサー、山本哲也さんです。

時間があるときはなるべく見るようにしています。

長い間商売をしていると、こんな事もあるんですね。
母いわく、学生の頃から頑張って出世してくれたのがうれしいって。
ここまでの努力が伝わってくるようでうれしいといっていました。

まるで出来すぎたドラマのようですが、長くやっているといろいろと起こるもんですね。

投稿者 boribori : 23:42 | コメント (0)

2008年07月01日

引越しのご挨拶。

ここ久しくお顔を拝見できなかったお客様がいました。
お年を召した方で、ご主人が定年後も、会社勤めをしていたので、毎週Yシャツをお持ちになっていたんです。

急にお持ちにならなくなる事はよくあります。
事情は詮索しませんが、皆さんいろいろとあるんでしょう。
普段はあまり気にとめないようにしているのですが、このお客様はご高齢と言うこともあり、どこか体の具合が悪いのかな?とか、心配をしていたんですね。

その方が夕方、ご来店くださいまして、引っ越したとおっしゃいます。
今日はそのご挨拶にとわざわざ中河原まで来てくださったのでした。

娘さんご夫婦の近くに住むことになったようです。
安心しました。

このように、引越しのときに挨拶にきていただくお客様って結構多いんです。
皆さん、今までありがとうございました、と挨拶されていくんですが、それはこっちのセリフなんですよね。(笑)

今までご利用いただきまして、ありがとうございました・・・・・、とこちらからいう前に先にありがとうといわれる。
なんとも不思議な感覚です。

自分たちの仕事が皆さんの生活に密着していたのかなあなんて思う瞬間でもあります。

このご挨拶、いろいろな人が来るのですが、中には珍しい人も。
長い事商売をやっているといろいろな人がいらっしゃいます。
ちょっと珍しい出来事、明日は書いてみましょうか。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年06月30日

時期をはずして・・・。

6月も後半に入ってから、また少し忙しくなってきました。
今年は5月が雨が多く、例年いらっしゃるお客様のご来店が少なかったんです。

その方々がいらっしゃったのがつい最近。

やはり雨の影響かなあ?と思ってお話を聞くと、どうもそれだけではない様子。
皆さん同じことをおっしゃるんですね。

時期をずらして持ってきました、と

毎年この時期はとても忙しそうにしていますし、お店に来るとうっそうと茂った森のようになっているので、皆さん気を使ってくださるようです。

みんなが出し終わった後に、ゆっくりやってくださいとか、そろそろ暇でしょ?何ていう方まで。
クリーニング屋さんに関する噂話で、セールをやっているときは出さない方がいいなんていうのもありますので、より丁寧にやって欲しいので集まる時期を避けた、と言うお客様もいる事と思います。

ちょうどこの時期になると、ドライクリーニングのカートリッジフィルターの交換の時期になります。
一番忙しい時期を頑張ってくれたので、そろそろ交換です。
今お預かりする品物は、お急ぎでなければカートリッジフィルターの交換後に洗うようにお話しています。
やはり、交換後は液の状態がきれいですし、白物などは特に洗い上がりが良いですから。
最近の冬物は、白で柔らかい生地が多いので、交換後のほうが良いんですね。

時期をはずして・・・と考えている皆様、そろそろ大丈夫かと思います。
今週中、遅くても来週中ごろにはカートリッジフィルターの交換をします。

白物を出すなら、今、です。
この時期を逃すと、夏が来て、黄色く変色してしまいます。
ラストチャンス、お見逃しなく。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2008年06月29日

オオカミ少年。

うちの子供には小さいながらもお仕事があります。
今のお仕事は、ご飯を知らせに来る事。
長男から始まり、長女へと受け継がれ、今は次男のお仕事。

長男長女はしっかりとやってくれていたんですが、次男はちょっと曲者なんです。

まだお昼を作ってもいないのに、「ご飯ですよ~」と呼びに来る。(笑)
こっちはその声を元に動いていますので、じゃお昼にしようかと二階へ上がっていくと、嫁さんが大慌て、何て事がここ最近あったんです。

土曜日のお昼も同じ事がありました。
どうやら自分が食べたくなると、お昼だよ~と私たちを呼びに来るようです。
困ったもんだ。(笑)

悪い所はお父さんに似ていると言われるのは世間の常識(笑)ですが、自分もあんなだったかな?と思っていると思い当たる節がありました。

小学二年生頃のだったと思うんですよね。
当時の当店は、二階建てだったんですが、1階部分に洗い場と仕上げ場がありまして、真ん中に生活スペースとしての居間があったんです。

仕上げ場-居間-洗い場といった感じで、分断されていたんですね。

学校で嘘をつくのが流行っていたんです。
びっくりするような事を言って相手が驚いたり本気にするのをからかったりと言う、くだらないお遊びです。
学校から帰ってきて、今までは何も思わなかったんですが、ふと母を驚かせてやろうと思ったんですよね、なぜか。

今思えばなんてバカな事を・・・・と言うやつなんですが。

裏の方から走ってきて、お店にいる母に向かって、洗い場から煙が!なんて言ったんです。
すると母は血相変えて、洗い場まで走るわけです。
そりゃそうですよね、煙なんて上がっていて、万が一火が出ていたら大変です。
引火物もありますし、お客様のものが燃えたらなんて思ったら・・・。

洗い場に行きかけた母に向かって、うそだよ~んと悪びれもせずに言う私。

間髪いれずにひっぱかれましたね。
でも、念のため洗い場に確認に行っていましたが。

冗談なのに、と当時は思ったのかなあ。
反省と言うよりは、叩かれて痛かった、と思ったような記憶があります。

でも、同時に、これはいちゃいけないんだなと思い、それから一切言わなくなりましたかね。

そんな事を思い出し、嫁さんに言うと、次男もやりそう、といいます。
子供の成長を見ていると、自分の子供の頃の悪事がいろいろ出てきます。
これからいろいろと思い出すと思うと、このまま忘れたままにしておいてくれーと思っちゃいますね。

子供が悪い事するたびに、またいろいろ言われるんだろうなあ。

投稿者 boribori : 22:35 | コメント (0)

2008年06月28日

良いクリーニング屋さんの見分け方がない。

閉店する友達の店を訪れていた時、お客様から良いクリーニング屋さんはどうやって見分けるの?と聞かれました。

実はこの質問、よく頂きます。
ネットでも聞かれますし、自分がクリーニング屋さんと名乗るとこの手の質問をされる事が多いんです。
それだけクリーニング屋さんを見つけるのが難しいと言う事なんですけどね。

私、聞かれたときに、思わず言葉を飲み込んでしまったんですね。
と言うのも、良いクリーニング屋さんの見分け方って思いつかなかったんですよ。

個人でやっていれば良いか?と言うとそういう事はない。
独りよがりな仕事をしている所もままありますし。
では大きなチェーン店なら安心か?と言うと、他の業種に比べて大きなチェーン店の信用はクリーニングには当てはまらない。

でも、どちらにも良い店は必ず存在します。
その見分け方がないんですよ。

クリーニング業って、チェーン店でも個人店でも言うことはあまり変わりません。
どこのお店もきれいになるというし、染み抜きをするというし、品質が良いといいます。
でも本当の売りは、全然違うんですよね。

リーズナブルな価格でそれなりの品質。
そこをちゃんと宣伝すれば良いのに、宣伝する時は高級店のようなうたい文句を使ったりするので、消費者の方も分かりづらいんじゃないかと思うんですね。

どうしてそうなるのか?
やはりクリーニングってどこまでいってもどこか職人気質なんですよね。
だから、最後は品質や技術をどうしても宣伝したくなるし、そこに行き着くんだと思うんです。

結局、お店の人の話し方や、説明、この商品の試し洗いするとお店の技術が分かるなどいくつかポイントをお話したんですが、結局一度洗って見なければ分からないのねと言われてしまったんです。
しかも失敗されれば直る保証もないし・・・。
そう思うと、クリーニング屋さん選びって本当にリスクが高いんだなあと思います。

きっとどこか見分けるポイントがありそうなんですけどね。
思いつかないのが悔しいなあ。

少しでも良いところを選びたいのが消費者ですから、何かお手伝いできればと思うんですけどね。
宿題として、答えが出たらここで紹介したいと思います。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年06月27日

見事な受付。

数年来の友達が、クリーニング屋を今月でやめると言うので、集配の途中によって来ました。
彼女とは、不思議な所でつながっていたりします。

受付だけのクリーニング店をオープンさせていたのですが、実はオープンするにあたってメールでクリーニング屋さんの心得や受付での注意点などを質問された事があったんです。

当時お互い全然面識もなく、急にメールで質問をされたので、思い立った事をメールした記憶があります。
その後、ふとしたきっかけで出会い、友達として今までお付き合いしてきました。

彼女の受付は本当に天下一品なんです。
お店での企画もアイデア豊富ですし、何よりお客様に楽しんでもらう事を一番に考えてやっています。
やはりそういうのって伝わるんですよね。
彼女のお店には、いつもお客様があふれ、どのお客様も旧知の仲のような感じでお付き合いをしていたのを覚えています。

お店を閉めようと思う、と連絡をもらったのが3月頃だったでしょうか。
彼女もいろいろと悩んでいたんだと思います。

やめなければならない経営状態ではなく、いろいろとあるんでしょう。

でも、お客様と親密にかかわってきたお店だからこそ、彼女だけでなく通っていたお客様もさびしいはず。
今日行ったときも、何人もお店にやってきては挨拶をしていくんです。
もうクリーニングの受付はしていないんですけどね。

後二日で終わりでしょ?なんていいながら挨拶に来るお客様。
どこか良いクリーニング屋さんはない?と聞きに来るお客様。
これ食べて、と差し入れを持ってくるお客様。

どのお客様も、みんな別れを惜しむように、またつかの間の会話を楽しむように、笑顔で話をしていってましたね。

クリーニング屋さんはとかく技術に走りがちですが、受付でこれだけお客様に満足を与えられるってすばらしい事だと思います。

みんながありがとう、といっている姿を見ると、やはりどこかもったいないなあと思ってしまうんですよね。
これだけ必要とされていて、惜しいなと・・・。

最後の品物を引き取りに来たときに、メールや携帯の番号を交換してくださいというお客様がたくさんいるんだそうです。

これもひとつのクリーニングの形、なんでしょうね。

長い間お疲れ様でした。
友達として、これからは消費者代表として、いろいろと助言をお願いします。
仲間がやめていくのはさびしいですが、これもひとつの決断、次へのステップだと思います。
頑張ってね。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2008年06月26日

イメージ。

当店にはいろいろな品物が集まってきます。
仕上がりも他店に比べると時間がかかる。
どれもこれもと言うわけではなく、もちろん普通に仕上がる品物もありますが、汚れがひどかったり、とても気を使う商品であったり、そういったものが時間を食うわけです。

では預かっている間、ずーっとクリーニングしているか?と言うとそういうわけではないんですね。

どのクリーニングが一番あっているか?最適な処理方法はどれか?イメージを固めている時間と言うのが結構あります。

これも不思議なもので、イメージできると後のクリーニングはうまく行きます。
ところが、まずやってしまえ!的にやると思ったようにならない事が多い。

この前も、3度クリーニングした品物の洗い上がりに納得がいかず、しばらく吊っておいたんです。
毎日、その品物とにらめっこ。
見ているとですね、そのうちに品物からイメージが伝わってくるんですよ。
こうやれば落ちる、みたいなね。
そこで、再度クリーニングを試みました。
結果、きれいになって満足。
ほんと、洗いなおしてよかったと思える瞬間です。

似たような話を、カリスマ修復師の福永さんも以前話していたように思います。
また、先日いらっしゃった愛知の達人 宮崎さんも同じような事を言っていました。
イメージが固まるとうまくいく。

流れ作業でないからこそ、一つ一つのイメージが重要なのかもしれません。

おそらく、丁寧に仕事をやっている所ではみんな同じようにイメージしているんじゃないかと思いますね。
人間の想像力って本当にすごいなあと思います。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2008年06月25日

役立たず。

実は先週の金曜日の午後から、私お休みを頂いておりました。
左足を怪我しまして、動けなくなったんです。

午前中に、足を引きずりながら配達へ出かけたんですが、配達に回っている最中に、足がパンパンに腫れあがるのが分かり、午後の仕事を断念。
ビシッと治して土曜日に集中してやろうと思っていたんです。

ところが、なかなか思うようには行きません。

土曜日になっても結局腫れは引かず、金曜日よりもひどい状態。
這うことすら厳しい状況だったので定期ルートのお客様に事情を説明し、お休みを頂いたんです。

休んでいる間、出来ることは何もなく、ただひたすら足を上げてじっとしているだけ。
体が休まって良いんじゃないかと思っていたんですが、実際やってみるとかなりつらいんですよね。
やる事ないし、動けないし、じっとしているとお尻が痛くなる。
普段寄ってこない子供たちが、なぜか痛い左足の周辺を飛び回り、定期的に踏んでいくし。(爆)
早く仕事をしたいと思いつつ、じっと我慢をしていたんです。

日曜日。
結局、日曜も一日安静。
私が休んでしまったため、他の家族に仕事が割り振られまして、平穏なはずの日曜の居間に重い空気が漂います。

役立たず・・・、どこかでそんな声が聞こえてくるような、そんな重さです。(笑)

これはまずいと思いまして、月曜日に何とか立てるようになったので、アイロンをかけようとしたんですが、これがまた裏目に出まして。
ねえ、人間って立っているだけでも重いんですよね。
膝から下がパンパンに腫れてしまいまして、必要最小限の仕事だけになってしまいました。

ようやく今日になって安定して仕事が出来るようになり、一日張り切っていたんですが、休みが長かったので体がついていきません。
やっぱり続けていないとダメなんですねえ。

私、体が大きいので、足をやっちゃうとダメなんですね。
まず、動けなくなっても運べる人がいないし、自分でも動く事が出来ない。
重いので、立っているだけで負担になり症状が悪化するようなんです。

今回、皆様からやさしく、「やせろ!」とお言葉を頂きました。
慎んでお受けしたいと思います。m(__)m

休んでいる間に気づいた事が1つ。
痛がっている私を横目に、嫁さんは心配している様子もないので、思い切って聞いてみました。
心配しているのか?と。
すると、当たり前じゃない!と言う言葉。
まだまだうちの家族は安泰だなと思っていたのもつかの間、夕ご飯になり、3階で足を高くして寝ていた私に、嫁さんは冷たくこういったのでした。

ご飯だから降りてきて。

歩けないんだから降りれないじゃない。(T_T)

言葉とは裏腹に、実はここで日頃の恨みを晴らされているのでは?と若干不安に感じましたね。
日頃ちゃんとしていないと、こういうときに返ってくるんだなあと思いました。
以後、気をつけます。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年06月24日

値上げ、やっぱり来ましたか。

ガソリンの値段が上がって早一月ほど経ちます。
それまでも微妙に浮き沈みをしていたので、私たちが使うドライクリーニングの溶剤も、そろそろ上がるんじゃないかなあと思っていたんです。

先週の土曜日に、通知が来ました。

もう今年だけで1リットル当たり30円以上上がっています。
さすがに販売店さんも、申し訳ないんでしょうね。
メーカーからの値上げの通知をまず持ってきて、その次に自分の会社の値上げの通知を見せてくれました。

上乗せすることなく、メーカーからの卸が上がった分、そのままスライドさせた形です。

でもそれだと販売店さんは赤字なんですよ。
運搬するのにガソリンを使いますから、ガソリンが上がった分配送料も上がっているはず。
でも、その分を転化できないでいます。

また上がるのかと言う思いもありますし、仕方がないよなあと言う思いもあります。
ちょっと複雑。

お客様もニュースなどで取り上げられてかなり経っていますので、皆さんご理解していただいているようで、大変でしょうと言うお言葉も頂いたりします。

いつまで続くんでしょうか。
資材のストックも限りがありますし、いずれ当店も価格改定をおこなわざろうえません。
恐ろしいほどの上昇率。

何か良い手はないのかしら。
新しい技術がj開発されたりするのかな?
今年の東京の展示会に期待です。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2008年06月22日

プロの落とし穴。

先日、義理の妹がやってきました。
ちょうど休んでいた所なので、いろいろと話をしていたんです。

仕事の話をしているときに、ふと、そんな深刻な話なのかなあと言う疑問が出てきまして。
保育士をやっているんですが、いろいろと仕事をやっているとあるようなのです。
子供の様子から、家庭での事情を憂慮しての話だったのですが、どうも私には大げさに捉えすぎに映りました。

帰った後に、嫁さんにその話をすると、公立の保育園では家庭に事情がある子が多く回ってくるらしく、数多くいろいろなものを見ているのでそういう風に考えがちだ、と言うんです。

いわれてみるとそのとおり。
プロで、しかもそういった環境にいるとなると、普通の人よりも複雑な事情をたくさん見ているはず。
少しの変化も、その後の大きな変化の予兆ととる癖がつくのかもしれません。

大変だなあと思ったのですが、少し疑問もあります。

大きな問題に発展しそうな予兆は見逃してはいけませんが、たいした事ないことを大げさにするのもいかがなものかなと思うんです。
適切な処置と言いましょうか、わざわざたいそうな話にしなくてもいいんではないかなあと。

どうしてこう思ったのかといいますと、私たちクリーニング屋さんでも良くやりがちなんですよね。
プロだから、シミが残った後の影響を考えますし、シミを見るとどうしても染み抜きをしたがります。
また染み抜きの勉強をすればなおさら、やりたくなる。

でも、染み抜きしなくても取れるものも中にはある。
洗って落ちるのなら、洗って落とした方が良いと私は思います。

染み抜きのリスクは0ではありません。
どうしても、問題が起こる可能性もある。
そう思うと、プロとしてどう判断するかって難しいんですよね。


大変な品物や、大変なケースを見れば見るほど、ちょっとした事も大げさに捉えてしまいますが、きちんと見抜ける力も必要なのかなと思ったんです。
事例に流されないで、品物や人に向き合う事が必要なんでしょうね。

小さい子を見る保育士さんも大変だと思います。
言葉を話さない衣類と向き合うクリーニング屋さんも大変です。
どの仕事も大変なんだよなあ。
お互い、抱えている問題は複雑で山積みです。
めげないで頑張ろうね。

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0)

2008年06月20日

丁寧な人、失礼な人。

お店をやっていると、いろいろな営業が飛び込んできます。
また電話での勧誘も非常に多く、先物取引やマンション、墓地霊園などなど、いろいろやってくるんですね。

またホームページを持っていると、それに関連した営業もやってきます。
集客力アップのお手伝いをしますとか、売り上げが上がるようにホームページを作り変えしますとか。

先日も一本の電話がなりました。
とても丁寧な感じで、ホームページのご提案をしたい、お手伝いをしたいといってきます。
最近インターネットで、クリーニングの検索をする人が増えてきているので、今がチャンスですなんて事を言っています。

私もホームページを持っていますし、こうしてブログも書いています。
一応それなりに勉強はしているので、いくつか疑問点を話すと、急に口調が変わるんですね。
どうも、何かが気に入らなかったらしい。

するとそこからはこちらがはっきりと分かるように、口調がかわり、態度もつっけんどん。
これじゃあ話にならないかな、と思っていると、売り上げが上がった事例がある!と自信満々の様子。

この手の話で売り上げがあがったというのは鵜呑みに出来ないんです。
と言うのも、一時的なものを取り上げて上がったからなんていうのは誰にでも出来ます。
問題は、そこに継続性があるかと言う事。
また、ホームページだけで売り上げが上がったのか、他にもやっていたのかも具体的に聞かないと、いざはじめたときに、話が違うじゃない?何て事になる事が多いんです。


その説明をしているうちに、何か記憶の片隅に似たような話があったなあと思い出しました。
私、この会社からの営業を別の人から受けていたんです。

そこで、前に説明してもらって残念ながらお断りしましたと言うと、そこからが早い早い。
挨拶もそこそこに電話をガチャンと切られてしまいました。

印象悪いなあ。

いやですね、前の営業の方はとても丁寧で親切だったんです。
懇切丁寧に説明をしていただき、他の事例もきちんと説明をしていただき、その人がとても魅力的だったのでお店に来ていただいて、4時間ほどお話をさせてもらったんです。
お断りしたときも、礼を欠かさず、本当に気持ちの良い方でした。
ですから、何かこちらがお願いしたいときはここも候補に挙がるかなと思っていたんです。

所が所が、今回のこの電話。
がっかりですね。

いらないといった瞬間に態度を豹変させるってどうなんでしょうか?
今までの態度がすべて嘘のようで、なにやら騙され掛けていたような印象を持ってしまいます。
電話での営業ってこういうの多いんですよね。
見込みがないのなら一秒でももったいないというのかもしれないですけど、イメージもあるし、少しは考えた方が良いと思うんだけどな。
こういう営業が、電話での営業の印象を悪くし、効果が出なくなっているような気がするんですよね。

人の振り見て我が振りなおせ。

こういう風にはなりたくないですねえ。

きちんとしてくれれば、話も聞くし、その後の展開もあるんですけどねえ。
以前の印象がとてもよかっただけにとても残念でした。

投稿者 boribori : 19:25 | コメント (0)

2008年06月19日

クリーニングに出せない理由。

私がクリーニングに携わるようになってから、年々業界のクリーニング需要と言うものは減ってきていました。
14年前に聞いていたクリーニング需要の今は約半分くらいと言う状態です。

クリーニング需要が減っていったのにも理由があると思うんです。
ライフスタイルの変化、ドライマーク用洗剤の販売、消臭剤の販売、などなど。
しかし、本当にそれだけなのかな?と思っていた所、先日お伺いしたお客様からこんなお話を聞いたんです。

クリーニングに出そうと思っても、お店が閉まっているので出しにいけない。また出したとしても引き取りに行かなくちゃ行けないのに早く閉まっちゃうし忙しくて引取りにいけない。だから出せない。

思い起こせばこういう話は以前からよく聞いていたんです。
クリーニング屋さんの営業時間の短さは、かなり以前から言われていました。
他のクリーニング屋さんでは、出来上がった品物をなるべく早く引き取って欲しいという事で、電話でご連絡するらしいですもんね。
出したくても、そりゃ出せないと言う気持ち、分かる気がします。

当店では深夜10時まで営業しております。
でも、これで足りているのか?と言うとどうなのかなあと思ってしまうんですね。
皆さん、かなり遅くまでお仕事されていますし、閉店ぎりぎりに駆け込んでくるお客様を見ていると、うちの営業時間でも厳しいのかなあと思ってみたり。

日曜営業している所も、今年のように雨が続いてしまうとお客様も出しづらくなってしまいますしね。

クリーニング離れがさけばれてかなり経っていますけど、その理由も年々変化していっているような気がします。
使いづらさも考えないといけないのかなあと思いますね。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年06月18日

複合的な要素

コメントを頂きまして、素材の特性をもっと良く知りたいとありました。
とても熱心な方で、こういう方が従業員でいると、経営者の方はうれしいんではないかなあと思います。

クリーニング屋になると、いろいろな勉強をするのですが、結構人によって偏るんですね。

知識なんかよりも技術だ!と実践を主にやる人。
まずは繊維の知識だ、と勉強する人。
いやいや、洗剤の勉強をしなければ始まらない!と言う人。

やはり職人系の仕事ですから、どうしても知識よりも技術そのものにこだわる人が多いような気がしています。
実際にやらなければ落ちませんので、知識だけではダメなのも事実なんですけどね。

偏った勉強は実はクリーニングの幅を狭めるんです。
と言うのも、こうしたらこうなってしまうとか、リスクを回避するような情報が多くなります。
すると、怖くて手が出せなくなる。

しかし、洗剤の知識、素材の知識、実践がかみ合うと、不思議な事にきちんと洗ったりしみを落とせるんですね。
ですから、本来は複合的な知識が必要になると思うんです。

私もいろいろな本を買い、読みましたけど、クリーニングの技術は実はそうたいして変わっていません。
30年前の本を読んでも、今でも十分に通用してしまいます。
また、素材の特性も基本はそうたいして変わらない。
でも、現実は企業努力をしているので、素材の特性を乗り越えるような加工が施されていたりと、難しくなっています。

加工などは本を読んでも載っていないことのほうが多いですし、地道に繊維関係の資料に目を通すしかないんですよね。
こうやって加工されているんだなあとか。

クリーニングの勉強の難しさです。

私も苦労したんですけど、素材の勉強をして、それをお客様に伝えても、ほとんどがだから何?といった情報にしかならないんです。
それは、現場に直面した説明になっていないから。

たとえば、綿の特性で、色が落ちやすいとか毛羽立ちやすい、と言う表現で説明をしたとして、お客様にはそれがどうなるの?となってしまいます。
これらは基本的な情報で、さらにお客様が分かりやすい、また日常で知っておくと良いように肉付けして説明する必要があるんですね。
それがなかなか、素材の勉強だけでは、肉付けした説明が出来ないんですよ。

結局、自分で洗ったり仕上げたりしているうちに、自然と出来るようになったんです。

アメリカの某クリーニング屋さんでは、働いている方全員が洗いもしますし、仕上げもしますし、受付もします。
だから、全員説明が出来る。
数年前に理想だよねえなんて話を聞きましたけど、今の日本の諸事情では厳しいのかなあと思います。

となると、受付の方にきちんと理解してもらうように、研修なり勉強会を開いた方が良いと思うんですよね。
もしくは、割り切ってそういった説明はすべて省いてしまうとか。
最近、どこも同じで分かりづらいなあと思っていた所なんで・・・。

どの仕事も一人前になるには大変です。
でも勉強したい!と言うモチベーションがあるのが一番の長所だと思います。
頑張って欲しいですね。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (2)

2008年06月17日

まだ残っているような気がするんですよねえ。

春の衣替えはもう終わった、そんな話をちらほらと聞くようになって来ました。
クリーニング屋さんの忙しい時期はいつも一瞬で、衣替えが終わるといつものように落ち着いた日々がやってきます。

どこで終わったかどうか判断するのかと言うと、お預かりする品物の変化なんですね。

衣替えの一発目は、重衣料が主。
オーバーやコートの類です。
その次がセーター、そしてスーツ。
最後に毛布と来て、シーズンが終わるかなあと感じ始めます。

今年も、集配に出ていると、取次店の店頭に山のように毛布が置かれていますので、もう終わったのかなと思うんです。

ところが、まだ残っているのかな?と思う節もあります。

ここに来て、お客様からお電話を頂きまして、お預かりに伺うと、結構品物が出てくるんですね。
しかも、去年のタックがつきっぱなしのものもあったりで、日付を見ると去年よりも一月ほど遅いんです・・・。

会社関係にお伺いして、受付の方とお話をしていても、まだ出しそびれているものがあるとおっしゃっていましたし。
今年は、5月が雨が多く寒かったですから、出しそびれがかなり残っているのかもしれません。

このまま行くと、出しそびれから冬までおきっぱなしになってしまうかもしれません。
梅雨に入り、汚れたものをおいておくのはあまりお勧めできません。
梅雨の晴れ間に、出来るだけクリーニングもしくは洗濯をお勧めします。

汚れた冬物、大丈夫でしょうか?
放って置くと、恐ろしいほどカビが生えたり、変色してしまったりします。
そうなる前に、まだ間に合いますから、クリーニングするようにしてください。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2008年06月16日

今年の冬物は注意が必要?

先日、アパレルにお勤めのお客様がご来店。
衣類の話になったんですね。

アパレルさんにも展示会がありまして、先日生地の展示会があったんだとか。
今年の冬物の展示だったんだそうですが、なんと今年の流行はポリウレタンらしいとの事。
ポリウレタンが流行るかもしれない、と聞いて正直良い気持ちはしませんでした。

ポリウレタンは数年前からクリーニング屋さんでもお客様に知っていただこうとポスターを製作したり、口頭で素材の特徴を伝えたりと努力してきた素材です。
その成果があり、最近では受付時に説明をすると、それは知っています、と言う方が増えてきました。

おさらいしますと、このポリウレタンと言う生地、ちょっと特殊な事情があるんです。
それは、製造してから約3年で劣化してしまうんです。
ある物は表面がべたつき始め、またあるものは表面がひび割れて剥がれてしまいます。

これはクリーニングするしないと言う問題ではなく、繊維として作られてから劣化が起こり始め、約3年ほどで目で見てわかるようになってしまうんですね。

ストレッチ性があるので、水着に使用されたり、数年前に流行ったストレッチ製のパンツなどにも使われてきました。
また、最近では、表面の独特の感触を出すためにポリウレタン加工を施してみたり、裏地に貼り付ける事で風を通さなくするというような使い方もしています。

問題なのは劣化するという事が分かっているのに、その説明をして売っていないこと。
品質表示には書いてあったりするんですが、買うときに読む人はほとんどいません。
また、約3年で劣化するのに、その割に商品が高価なものがとても多いのです。
数年前に流行ったときも、コート一着10万円以上はするんですが、吊りで売られていて、説明もなく買ったという人がほとんどでした。

今年の冬物、どういった形で使われるのか一抹の不安を感じますね。
販売されると、私たちの手元には5年近くその商品が出回ります。
流行は終わったけど、クリーニングに出てきて気づかなかったなんていうこともありえます。
用心しておかないといけません。

でも、流行って不思議なもので、流行の色とかもすでに決められているんですね。
ところが、必ずそれがはやるかと言うとそういうわけでもないんです。
中には、予定していた色とは違う色がはやるなんてこともありますから、今年の冬にポリウレタン製品が流行るかどうかは、実際に来て見ないと分かりません。

大騒ぎするほどではありませんが、頭の片隅に少しだけ入れていてください。
そして、今年の冬、服を買うときにちょっとだけ品質表示を見ていただいて、もしポリウレタンと言う表示があったら、よく考えてから買ってください。
買ってはいけないとは言いませんが、耐用年数が他の衣類に比べて短いという事を視野に入れていただければ、と思います。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (4)

2008年06月13日

それはおかしい!

5月の後半だったでしょうか。
何年もお世話になり、また私が独身の頃から、生き方や考え方、結婚の事などいろいろ教えていただいたお客様の所に、集配にお伺いしたときの事です。

ちょうど雨が立て続けに降っていたんですよね。
で、晴れると気温が高くなり、非常に暑いんですが、いったん雨が降ると肌寒いと言う微妙な時期だったんです。

昨年から当店がばたばたしているのもご存知でしたので、気を使っていただいて冬物のクリーニングをここまで伸ばしてくれたんです。
いつもなら他の誰よりも早く、気持ち良いくらいきちんと衣替えをするお宅なんです。

ご主人のスーツ、奥様のスーツ、と順調にお預かりしていたときに、娘さんのコートが出てきました。

今年は東京は雨が非常に多く、冬物を出しそびれている方もいらっしゃるかと思います。
これだけ肌寒く感じると、まだ着るんじゃないかと。
実際、雨が降って肌寒い日に、ダウンを着ている人や、マフラーをしている人、明らかに冬物の暑いコートを着ている人など見かけましたし。

珍しく、ご主人が娘さんのコートを手に取り悩んでいます。
まだ寒い時期があるから、取っておこうか・・・・・、と言うんですね。

娘さんも忙しく、クリーニングに出すものと出さないものをきちんと伝えられなくて、お預かりした後、電話ですぐ使うから急いで持ってきてください、なんていうこともあったんです。
ご主人もご自分のものなら思い切れるし、気にしなかったと思うんですね。
でも、娘さんのものだから、本人に確認しようと思ったんでしょう。
思わず、まだ着るかもしれないから・・・・・といった所、奥様が一喝。

「いくら寒くてもこの時期に冬物を着るのはおかしいです。寒ければ重ね着するとか他のものを着るものです。」

おっしゃるとおりです。
本来なら、私がアドバイスするべき話なのですが、実は私も躊躇してしまったんです。

最近は、四季を感じる人が少ないので、衣類も関係なく着る人がいます。
ですから、つい、まだ着る人もいますしね・・・・、なんて思っていたんですね。

でも、やっぱり本来ならおかしいんですよ。

人それぞれといいますが、季節にあった服装をするのは、体にも良いですしね。
こういうときにきちんとアドバイスをしなければいけないなあと痛感しました。

段々と、こういうことがずれてきてしまうんですよね。
単なるおしゃれと言う事ならかまわないのですが、異常気象といえども、日本にはまだ四季があります。
きちんとしておかないと、カビが生えたり虫い食われたり。
次のシーズン着る事が出来なくなってしまいます。

するべきことはきちんとする、と言うことですね。

奥様、貴重なお言葉ありがとうございました。
いつもいつも、いろいろ教えてくださり、感謝しております。
これからもよろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0)

2008年06月12日

定期集配に来ない?

先日、外資系の運送屋さんがご来店くださいました。
お話を聞くと、クリーニング屋さんを探しているとの事。

うーん、でも大きな会社ですし、普通はクリーニング屋さんが入っているんじゃないかな?と思い聞いてみると、現在一軒のクリーニング屋さんが集配に来てくれているといいます。

所が、本来定期的な集配が必要なのに来てくれてない様なんです。
毎日汚れ物が出ますし、不定期になるとおそらく困るはず。
お話を伺っていると、やはり想像通りチャンと回ってくれるクリーニング屋さんを探しているとのことでした。

昔なら定期的にお伺いするのは当たり前でしたし、ましてや作業着が不定期になるなんて考えもしません。
でも実際に不定期でお客様が困ってらっしゃる。

以前も同じようなお問い合わせを頂きまして、その時は以前ご利用のクリーニング屋さんのお店が遠く、またご高齢と言う事もあって不定期になっていたらしいんです。

今度はどうなんでしょうかね?

忙しいのか?仕事が少なくて洗う事が出来ないのか?一軒だけ離れていて集配にお伺いしにくいのか?

ガソリンや資材の高騰もありますから、いろいろな事が考えられます。
でも、クリーニングは生活に密着しているものですから、もう着ないから洗うものは別として、通常きているものは定期的な仕上がりと集配は必要不可欠なんですけどね。

クリーニング屋さん、どうしちゃったのかな?
最近、たまにこういった話を聞く事があるので、ちょっと心配ですね。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2008年06月11日

きちんとした格好をして来なさい。

当店でよく言う言葉がいくつかあるんですが、その中にこんな言葉があります。

「どうしちゃったのこれ???」

今日もこの言葉が出てしまいました。
スーツの表面がプカプカ浮いちゃっている状態なんです。
汚れもひどいし。

誰の?と聞くと、以前うちに来てくれていた銀行の営業マンさんのでした。
他の地域へ移動したのですが、今朝方スーツを持って来店くださったそうです。

品物の状態を見て、あきらかにクリーニングで失敗されているのが分かります。
何でこんな状態に?クリーニング屋さん選ばなかったの?などなど、?がいろいろと出てくるんです。

会社へ出社したときに上司に言われたみたいで、「きちんとした格好で来なさい。クリーニングに出しなさい。」といわれたんだそうで。
でも、きちんとクリーニング屋さんに出してこうなったわけですから、本人も困ってしまったようです。

うちなら直せるんではないか?と言うことでお持ちになったんですが、3着あるうちに1着は、今日中には直らず、明日以降、別の方法で直す事にしました。

夕方引取りに来たときに、お話を聞くと、どうやら水洗いをしてもらったようなんですね。
最初私はドライクリーニングでやられたのかな?と思いました。
本来、水洗いの方が変化が大きいのですが、変化が大きいのが分かっているので、取り扱いに注意をしますから、ここまでひどい状況にはなりづらいんです。
逆に、ドライクリーニングを過信しすぎて、溶剤の品質が悪くなってしまってこうなる事は良くあるんですね。

今日は社長が仕上げをしていたんですが、仕上げ始めて開口一番、これ仕上げてないよ、といっていたのを思い出します。

いろいろな事を踏まえて想像すると、水洗いをしたのなら、本来きちんとプレス、もしくはアイロン掛けをしなければなりません。
しかし、持ち込まれたスーツには、アイロンをきちんとかけた跡がありませんでした。
水洗いはどうしても変化を起こしますから、修正しなければいけないのに、アイロン掛けをしていない・・・・・、と言うことでこうなってしまったのかなと。

手違いで仕上げしなかったんでしょうか。

それはさておき、結構だんなさんのスーツのクリーニングを気に留めない奥様が非常に多いんですね。
でもですよ、ちょっと考えてみてください。
ご主人も社会に出れば、立派な大人です。
人によってはある程度の地位にいる人もいるでしょうし、人の目標や指導する立場にいる人もいるかもしれない。

昔、会社の上役の人が当店へ来てこういっていました。

「自分くらいの役職にいると、服装もクリーニングも気を使わないといけないんだよ。安けりゃ良いというわけにはいかないんだ。」

営業マンが家に来て、ピンッ!としたシャツやきちっとしたスーツを着ていると、それだけで好感が持てたりします。
自分の旦那さんが、人に会うと思ったら、やっぱりある程度きちんとした格好をしてもらいたいと思いませんか?

最近はご主人が自分で服の管理をなさる方も増えてきましたが、まだまだ奥様が管理しているところも多いと思います。

自分の服が大事なように、ちょっとだけご主人のスーツにも気を使ってあげてください。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2008年06月09日

急な故障のときは・・・。

土曜日に、水洗機の部品を取り替えたんです。

あけて月曜日、今日は週末に品物がたくさん集まったので、朝から気合を入れていました。
今日早くから仕上げるために、土曜日無理して仕事進めておきましたからね。

朝一で水洗い品を洗おうと、品物を入れまして、水洗機を回します。
うーん、どうもおかしいなあ・・・。
水が給水されるんですが、同時に排水されている様子。
これじゃあ、いくら水を入れても溜まらないので洗う事が出来ません。

いろいろといじくってみたのち、埒が明かないことが判明したので、土曜日着てくれた業者さんへ電話。
横浜へ仕事へきているので、お昼過ぎにこちらへ来れるとの事。
急な故障なので仕方がありません。

こういう時はあせっても仕方がないので、今出来る仕事を進めます。
そしてそれが終わったら、無事直ったときに一気に出来るように体を休めるんです。

お昼ちょうどに業者さん到着。
交換した部品と関係がなさそうだけど、交換するときに触ったといいます。
水洗機も、見た目新しいとはいえもう10年選手。
そろそろ各部品の交換が始まってもおかしくありません。

いろいろと見てもらい、はずして再度取り付けなどしてもらったのですが、1時間後に、部品交換のアドバイスを頂きました。

部品の交換となると、まず取り寄せなければなりません。
と言うことは、部品が着て付け替えるまで水洗機は使えない、と言うことになります。

これは非常に困っちゃうんですね。
いくらか落ち着いてきたとはいえ、Yシャツや作業着、白衣などは関係なく出てきますし、仕上げていかないといけません。

こういうときはどうするか?といいますと、同業者にお願いして洗ってもらうんです。

幸い、近くに社長の知り合いの業者さんがいますので、電話をかけます。
事情を説明し、水洗機を貸していただけるというので、相手方の仕事が終わる頃を見計らって伺います。

実は、この洗濯屋さん、何度かお互い貸し借りをしている仲なんですね。

向こうが建て替えのときにうちの洗い場を貸したことがあります。
また、7年前にうちを建て替えているときに、水洗機を3ヶ月ほど借りました。

勝手知ったると言うほどではないですが、使うのは同じ洗濯機ですから、何とかなります。

ただし、洗い方はお互いちょっと違うんですけどね。
微妙な違いなんですが、クリーニング屋さんに差が出るのはこういう所なのかもしれません。

お伺いしたのが、3時半。
これから洗って、店に持ち帰って仕上げ始めると、終わるのは・・・・・、午前様か???
覚悟していたので、頑張りましょう。(笑)

早速洗い始めますが、やはり想像通り、時間がかかります。
結局、終わったのが4時半。
それから店に持ち帰って、すぐ仕事と行きたかったのですが、急な集配が入りまして、結局仕上げ始めたのが6時過ぎ・・・。
日付変わる位じゃ収まらないかも?と思っていた矢先、母登場。

いつもなら、他の仕事をしているのですが、今日はYシャツを手伝ってもらいました。
おかげさまで、閉店までには何とか終わりましたかね。
その代わり、母の仕事が今度は遅れ気味ですが・・・。

機械に故障はつき物ですが、仕方がありません。
幸いにして、ある程度落ち着いてきた頃ですからね。
ずれた仕事も何とかこなせそうな感じではあります。

そして、当の機械の方ですが、早くて火曜の夕方、遅ければ水曜に修理が終わるようです。
ケースバイケースでまた動かないといけませんかね。

お客様にご迷惑かからないようにいたします。
早めの判断が求められる、そんな一日になりそうです。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年06月05日

宮崎達人、上京。

数ヶ月前の事。
愛知の皮の水洗いの達人、宮崎さんから電話をもらいました。

6月に東京へ行くので時間を作ってくれないか。

まだ忙しくなる前でしたし、6月にはいる頃には落ち着いているかな、と思い、OKの返事をしました。
今週に入って、木曜日に行くと言う連絡を頂きまして、今日会ってきたんです。

どうも宮崎さんもクリーニングのセカンドオピニオンをやろうとしているようで、詳しく話を聞かせてくれないか?と言うことでした。
愛知の青年部で取り組もうとしているようです。

5時過ぎに新横浜で合流。
その後ホテルにチェックインし、そのまま食事に行きます。

いろいろな話をしながら2時間ほど会食。
すると、突然宮崎さんの携帯がなりました。

港区の友達からです、
なにやらトラブルと言う事ではないんですが、聞きたい事があったらしく、話し込んでいたんですね。
私も知っている友達ですし、何より、とても頑張っている。
電話を切った後に、宮崎さんと目が合って二人でにんまり。

今から行こうか。(笑)

本人には言っていませんでしたが、急遽行く事にしたんです。

一時間後に港区に到着。
相変わらず急がしそうで、仕事をしていました。
着いたのが22時過ぎですよ。
頑張ってますよね。

しばらく仕事をしているのを見て、3人でコーヒー飲みながらお話。
達人もいますし、ぱっと見た品物に的確なアドバイスをしていましたね。
1時間ほどお邪魔をしまして、ホテルへと帰りました。

さすが達人といった感じで、面白い話、参考になる話がたくさん聞けました。
また、すごいなと特に思ったのが人への気の使い方。
面倒見が良いといいますか、絶妙な接し方で、愛情が感じられるんですね。
これが人が寄ってくる理由なんだなあと改めて思います。

宮崎さん、貴重なお話ありがとうございました。
セカンドオピニオンの話も、うまくいくと良いですね。
応援しております。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2008年06月04日

ドライクリーニングが出来ない理由とは?

ドライクリーニングできないという表示がついている衣類に良く出会うのですが、その理由がどうしても分からない時があります。

先日もお預かりした黒い綿のズボン。
どこをどう見ても、ドライクリーニング出来ないようなつくりにはなっていません。
逆に、水洗いするよりも、ドライクリーニングする方が色もきれいだし、良いと思うんです。

染色が顔料を使われているのかな?とも思ったんですが、品質表示にはその旨書いていません。
今は、顔料プリントの場合、きちんと書いてあるものなので、表示されていないって言うことは、違うと思うんですよね。

でも、それ以外思い当たるところはないし・・・・、と延々悩み続けて30分。
表示に書いてあるメーカーさんへ電話をして聞いてみました。

電話に出たのは若い女性。
とても丁寧で優しい声です。

こちらがクリーニング屋だということを伝え、商品にドライクリーニング×の表示があるのでその理由を知りたいといいまして、教えてもらいます。
商品の番号を伝えると、ちゃんと分かるんですね。
待つこと数分・・・。

最初に説明されたのは、右のポケットにあるマーク。
丸が6個ついていてそれが剥げると言います。
ところが、このマーク、刺繍で出来ているんです。
プリントならはげるんですが、刺繍でそういわれても納得しません。
そう伝えると、すいません間違えでした、とおっしゃいます。
そして、次に出てきたのがドライクリーニングできない理由でした。

ズボンの裏側、ベルト通しの真裏、ちょうど背中の部分に、直径1センチくらいのメーカーのロゴがついているんです。
わざわざメークを縫い付けているんですが、これがドライクリーニングすると、はげるかもしれない、と言う理由でドライクリーニングが出来ないんだそうで。
確かに、ドライクリーニングで変化が起きそうといえば起きそうな感じの素材です。
でも、起きないかな?と言う感じもします。
メーカーさんの方でも、はげると言い切りませんでしたので、おそらくテストなんかしていないんでしょう。

ここでいくつか考えることがあります。

1つは、とても丁寧な対応で、こちらの質問に丁寧に答えてくれてうれしかったこと。
こういう関係をお互い続けていけたら、事故やクレームが減るだろうなと思います。

もう1つ、何で真裏にそんなものをつける必要があるのか。
それをつけなければドライクリーニング出来た訳です。
人に見える場所でもないのに。
よしんば、つけたとしてもですよ、ドライクリーニングできる素材を選んでつければ良いわけで、本当に悔やまれます。

こういう所で、もうちょっとだけメンテナンスを考えた商品つくりをしてくれたらなあと思うんです。

洗濯は、水洗い、ドライクリーニング、両方出来る方が良いと思います。
と言うのも、ドライクリーニングは油汚れに強いので、どうしても必要なんです。
水洗いで油汚れを落とそうとすると、これがすごい大変。
完全に落ちきらないこともあります。

汚れには種類がありますので、その種類に合わせて洗濯方法を選ぶ必要があります。
出来ることなら、両方のクリーニングが出来るように、そういった商品作りをしていただけると良いかなと思うんですね。

ワンポイントのために出来ない、非常に悔しいです。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (2)

2008年06月03日

1時間に3枚。

Yシャツを仕上げていると、ご来店くださったお客様から、いろいろなお言葉をかけていただきます。
中でも簡単そうにかけるわねえと言われる事があるのですが、それを言われるたびに思い出すことがあるんです。

それは、私がこの業界に入って間もない頃。

最初はポケット掃除などをしていたのですが、次第に仕事が増えていき、アイロン掛けなども行うようになってきました。
しかし、まだYシャツはかけさせてもらえず、主な品物は作業着。
作業着って、ポケットが多いし、綿だし、いろいろな事が勉強できる優れものだったんですね。

毎日毎日作業着を仕上げていました。
段々と慣れてきまして、そこそこ仕上げも早くなった頃、とうとうYシャツを仕上げることが出来るようになったんです。

所が、Yシャツデビューはほろ苦いものとなりました。

11枚にYシャツを仕上げろ、といわれまして、少し緊張気味にアイロン台の前に立ちます。
作業着をこなしていましたから、問題ないだろうと、一枚手に取り、仕上げ台に乗せたんですが、これが全然仕上げることが出来ません。

アイロン掛けの基本は、まず平たく伸ばすこと。
アイロンをかける前に、手で伸ばすことが基本なのですが、これが出来ないんですね。

右を引っ張れば左がしわになる。
左を直そうとすれば右がしわになる。

Yシャツの形をそもそも理解していないので、きれいに伸ばせないわけです。

何とか形になってかけては見たものの、きれいに伸ばせていないから時間がかかる。
結果、なんと1時間に3枚しか仕上げることが出来ませんでした。

もうぐったりです。

結局、11枚のYシャツを3時間弱で仕上げることになったのですが、作業着との違いに唖然とし、素材の薄さで力の強弱も違うし、少しのことでしわになるなどとても勉強になりました。

あれから10年以上経ちました。

お客様とお話をしながらでも、きれいに延ばすことが出来るようになりましたし、お客様から見てとても簡単そうに見えるって言うことはそれだけ上手に出来ていることの証明です。

最初の仕上げで、正直めげていたのですが、社長の枚数こなすしかないんだよ、と言う言葉や、1000枚かければ形になるという母の言葉を信じてやってきた結果なのかなと思います。

この話をすると、皆さんびっくりするんですけどね。(笑)
でも最初からうまくいかなかったから、頑張ったのかなとも思います。
続けてきたからこそ今がある、そう実感しますね。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2008年06月02日

欠陥品なんじゃないですか?

先日、ネットで探し物をしていたときのこと。
とあるブログを発見し、思わず読んでいたんです。
すると、そこにはクリーニング屋さんとのトラブルの話がありました。

簡単に説明すると、クリーニングに出したら、おかしくなって返ってきたので、対応して欲しいといったらきちんと対応してくれなかったというもの。

お客様とクリーニング屋さんとのやり取りの会話の中で、1つ気になったものがありました。
それは、欠陥品なんじゃないんですか?と言うクリーニング屋さんの話に、お客様のものを欠陥品って言うなんて!といったやり取りの箇所。

欠陥品・・・、確かにあるんですよ。
どういったものを欠陥品と言うのか?その判断はちょっと難しいので、なんともいえないのですが、通常のクリーニングをしておいて、耐え切れないもので、その旨を表示してくれない商品は非常に困ってしまいます。

通常の着用に耐えられないものは明らかに欠陥品といっても良いと思うんですけどね。
通常の使用の範囲になかなかクリーニングは混ぜてもらえないようです。

さて、このお客様の言い分、なんとなく分かるんですね。
でも、クリーニング屋さんの欠陥品なんじゃないんですか?と言う言葉も分かる。

クリーニング屋さんからすれば、洗えるようにきちんとした製品を出して欲しいと思うしお客様側からすれば、通常のクリーニングで対応できないなら、素材にあわせてクリーニングして欲しいと思うでしょう。
この問題、お互いの主張があるでしょうから、難しいです。

でも、お客様側からすると、欠陥品と言う言葉は衝撃的だったのかなあと思います。
私たちクリーニング屋さんが、商品の説明をするとき、商品の不備や問題点、欠陥などをお客様に伝えると、そんなことはない、ちゃんとしたメーカーの品物だから、と言う言葉が返ってくることがあるのですが、こういったことがあるのかもしれません。

このようなトラブルが少しでも減るためにも、商品のタグにより詳細な情報が欲しいですし、クリーニングするということも通常の使用の範囲と捉えていただいて商品開発をして欲しい。
また、お客様にも、きちんとしたメーカーでもおかしいものは存在するという事を知っておいて欲しいと思います。

そして、クリーニング屋さん。
原因がつみにくいのは同業者として理解しますが、安易に欠陥品だとか品物のせいにするのではなく、きちんと説明できるくらいに勉強する必要があると思います。
商品を疑いたくなる気持ちは分からなくもないですけどね。

複雑な衣類を洗うのも大変手間がかかるようになって着ました。
料金体制も、問題のひとつかなあと思っています。
手間がかかるのに、料金が変わらないと言うような話も聞こえてきます。
仕事に見合った報酬と言うものも、一度じっくりと考えた方が良いのかなあと思います。
お客様は安い方が良いのは確かですが、だからといって質を落として欲しいとは思っていません。

複雑にいろいろ絡んでいるようです。
消費者、クリーニング業者、お互い理解することが必要なのかもしれません。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年05月31日

久しぶりに秋葉原へ。

夕方のこと。
突然、宮崎のしろーさんから、電話が入りました。
何事だ?と思い出てみると、たわいもないお話。
変だなあと思っていると、なんと今東京にいるといいます。

東京へ出てきているのなら、会わないわけには行かないじゃん。(笑)

と言うことで、急ぎの品物を集中して仕上げた後、秋葉原で合流することになりました。
秋葉原・・・、もう何年行ってないでしょうか。
記憶をたどると少なくても、6年近くはいっていません。
テレビなどでは様変わりしていると聞きますし、どのように変化したのか興味深々です。

お互い待ち合わせの時刻に秋葉原へ到着。
しかし、あたりを見渡して、その変化に唖然としてしまいます。
開発が進んで記憶のない高いビルが立ち並び、閉店のシャッターが下りているお店が多数・・・。
パソコンショップや家電が多かったイメージから、ゲームやコスプレなどが前面に出されてまったく別の街に着たような気さえしてしまうほどです。

少々気後れしてしまいましたが、気を取り直し、そぞろ歩きします。

しかし、駅を出てすぐさまメイドのコスプレをしている人に遭遇。
街に同化しているのがすごいですね・・・。

秋葉原の町を1時間ほど歩きましたが、二人して、圧倒されてしまいました。
目当てのものは残念ながらありませんでしたが、久しぶりの秋葉原、面白かったですね。

久しぶりなのでそのまま食事を。
私の記憶では秋葉原でご飯を食べるのって難しいイメージだったんです。
ところが、今やあたりを見渡せばおしゃれなカフェがあったり、おしゃれなレストランがあったり。
食事にも困りません。

1時間ほど食事をしながらいろいろとお話をしました。

最近の仕事のこと、家族のこと、これからのこと。
知り合ってから10年以上経っていますし、その間、連絡を取り合っていたのである程度知ってはいるものの、やはり直に会ってする話は内容の濃さが違います。

ようやく仕事の全権を任されたとかで大変とはいっていましたが、その分やりがいもあることでしょう。
顔つきに、力強さが見えましたね。

その後、ホテルまで送っていきまして、久しぶりの再会は終了です。

短い時間でしたが、とても良い、有意義な時間でした。
地方独特の事情も教えていただきましたし、狭いといいつつも広い日本、みんな境遇が違うんだなと改めて思います。

そういえば、去年のこの時期も兵庫の友達が上京してきて会いましたかね。
上京してきてくれて、こうして連絡をくれるって本当にうれしいんです。
また是非合いましょうね、しろーさん。
お体には気をつけてください。

ここを読んでいるクリーニング関係者の皆さん、しろーさんはいつもどおり元気でした。(笑)

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2008年05月30日

ブラッシングの力。

毎年カシミヤクリーニング.COMをご利用されているお客様から、今年もコートやストールなどが送られてきました。

お預かりする前に、一度メールでご連絡をお願いしているんですが、その中に、こう書かれていたんです。

「今年は着用後にブラッシングをしました。」

着用後のブラッシングはとても効果的です。
衣類の汚れって汗の汚れもありますが、埃や砂、土、そういった汚れがかなり付着しているんですね。
ブラッシングすることで、これらを落とすことが出来、きれいに着ることが出来ます。
ドライクリーニングカートリッジフィルターにも、ここ数年砂がかなりたまっていますから、いかに服にこういったものがついているか、想像できると思います。

数日後、お客様から宅配便で品物が届きました。

いつものように箱を開けまして、検品をしようと思ったところ、開けて見てまずびっくりです。
明らかに去年に比べて、表面の汚れが少ない。

私たちクリーニング屋は、表面を見ると汚れているか汚れていないか、判断がつくんです。
毎日汚れている品物ときれいな品物とを見ていますからね。
自然と見分けることが出来るようになります。

去年までは、1シーズン着用したなあと言うのが分かるほどだったのですが、今年は全然違います。
これがブラッシングの効果、なんでしょうね。

そういえば昔、こんなことをおっしゃったお客様がいらっしゃいました。

「カシミヤのコートを着るような人は、余裕がなければいけない。家に帰って、ばさっとコートを脱ぎ捨てるようではいけない。ハンガーにかけ、ブラッシングをするくらいの余裕がなければ、すぐダメにしてしまう。」

改めて、本当にそのとおりだなあと思いました。
ほんの少し余裕を持って、ハンガーにかけ、ブラッシングをするだけで、型崩れせず、きれいに着続けることが出来るんですね。

皆さん、カシミヤのコートのブラッシング、お勧めですよ。
帰ってきて面倒くさい気持ちもあるでしょうが、是非来年は、ブラッシングすることを心がけてみてください。

効果絶大ですから。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2008年05月29日

アイロンかけないのかな?

当店は大家族なので、毎日大量の洗濯物が出ます。
下着やタオルなどが主なのですが、中には子供のズボンやシャツなども含まれているんです。

洗うときも色物と白いものとに分けて、洗う温度も分けて洗いますので、かなりきれいに上がるんです。
乾燥も、大きな機械で乾かしてしまいますから、粗じわも少ない。
普通にたたんで十分着れるんですね。

所が所が、そうではない品物もやはりあります。

生地にも寄りますが、シャツはアイロンをかけた方がやっぱり見栄えも良いし、気持ちが良い。
ズボンなども、そのまま着ることが可能な商品もあるんですが、やはりアイロンをかけた方が色も良くなりますし、着易くなります。
何よりも、目立つしわがなくて大丈夫!と思っていた品物がアイロンをかけることにより、大丈夫と思っていたものがしわだらけだったと気づいたりするんですよね。

今服をたたむのは主に私の仕事。
仕事が終わってテレビを見ている深夜に、笑いながらたたんでいるんです。

たまに、嫁さんが起きてきて、一緒に畳んでくれるんですが、違和感を感じるんですよね。
と言うのも、私は畳みながら、このシャツはアイロンかけた方が良いよな、とか、このズボンもアイロンかけないとみっともなくて着れないな、と思って畳みはするのですが、他によけておくんです。
アイロンをかけた状態を想像できるんですよね。

しかし、嫁さんはアイロンをかけた後の状態を想像できない。
すると、平気で畳んでしまうことが出来ちゃうんです。

うーん、こんなものなのかなあと思いつつ、でもアイロンかかったシャツなんか見ればその違いははっきりと分かるんだよなあと思ってみたり。

アイロンかかってないのが気にならないのかな。

昔に比べて、今は外へ出かけるときに、服装について考えることが少なくなったように思います。
おしゃれとしては考えるのですが、たとえば折り目がついているかとか、クリーニングしてあるものかとか、そういったものが減ってきているような気がするんですね。

以前書いた事がありますが、動物園でのデートに、しわくちゃのシャツを着てくる女の子、着ている服の色合いはとてもきれいなんですが、いかんせん、しわくちゃがすべてを台無しにしています。
でも、気にならないんだろうなあ。

こういうのって、気にしなくなりだすと、全然平気なんですよね。
身だしなみを整える、こんな言葉も死語になってしまうんでしょうか。

パンツまでアイロンかけろとは言いませんけど、せめてびしっとしたほうが良い物くらいは、かける様に言わなきゃいけないですね。
しわのまま着るのが癖になったらちょっと困ります。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2008年05月28日

ぷかぷか浮いちゃうので洗えません。

お昼ごろ、コートをクリーニングにお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
どうやら他のクリーニング屋さんで断れたようです。

表地がポリエステル、ライナーがついていまして、こちらがなんとダウン。
こりゃ、軽くて暖かいいい商品です。

ぱっと見たところ、断られた理由が見当たりません。
どうして断ったんでしょうか?

お客さまも、以前ご利用のクリーニング屋さんを気に入っているようで、残念そうでした。
ダウンのクリーニングでとてもきれいにしてくれたのに・・・、とおっしゃっていましたね。

もう少し、お客様にお話を伺ってみますと、ただ断れたわけでもなく、一応説明をしてくれたようです。
その説明ですが、生地が接着剤で貼り付けているので、ドライクリーニングすると表面がぷかぷか浮いてしまうのでクリーニングできない、そういう事のようです。

一見、すごくまともなお話なのですが、どうにも納得が出来ません。
だって、接着剤で張り合わせているようには全然見えないんですから。
洗濯表示も、ドライOKの表示がついていますし、附帯表示もなし。
通常、ボンディング加工(接着剤で張り合わせている加工)をしているのなら、その旨が書いてあります。

ただ、最近多いのですが、服を薄く作るために、生地の裏に風を通さないように、薄いフィルムを貼り付けていることがあります。
もしかすると、このことを言いたかったのかしら?

以前ご利用のクリーニング屋さんはいわゆるチェーン店とのこと。
うーん、仕方がないかもしれませんね。

なかなか服の構造まで勉強はしませんし、ましてや素材とクリーニングの関係は、実際にやってないとなかなか想像できません。
その中で、工場からの情報を頼りに、説明したことを考えると、よく出来ている方なのかなあと思います。
ただ、クリーニングできるものを断ってしまうと、お客様がかわいそうなんですよね。

クリーニングできないって、欠陥品もしくは粗悪品と言われているようで。

今回の商品は、通常のクリーニングは十分出来ます。
洗えますよっと行ったときのお客様のぱぁっとした笑顔が印象的でした。

リスク説明が多くなってくると、もしかするとこうしてクリーニングできる商品を断っているケースも非常に多いのかなあと思ってしまいます。
その都度お客様はつらい思いをしているんでしょうねえ。

受付で見分け説明をするって本当に難しいですね。
もしかすると、工場の作業よりも難しいかも。
そういえばうちの母が昔よく言ってました。
うちが支店を出さない最大の理由は、受付が出来る人がいないからだって。

今ならその理由が良く分かります。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2008年05月26日

雨の後の晴れは注意が必要です。

先週は雨が降りましたね。
そして、明けてからが暑かった。

今日もかなりの気温でしたし・・・。
今年初めて、お客様に暑い~と言われました。
もうそんな時期になったんだなあと、こちらはしみじみ、お客様はとてもつらそうでしたけど。

実は雨の後は、注意をした方が良いことってあるんですね。

通年と言うわけではないのですが、衣替えの頃、特にこの時期が危険なんです。

すでにクリーニングに出されたり、洗濯された方は問題ありません。
問題があるのは、クリーニングに出そうと溜めている方々。
大抵、玄関脇に袋にぎゅうぎゅう詰めにしておいてあったりするのですが、これが雨で湿気てしまい、その後の晴れで気温が上がり、カビが生えてしまうんです。

うそー?と思うかもしれませんが、実際、当店へお持ちになって、袋から取り出したときに、カビだらけ・・・、と言う状態のときが結構あります。


カビは条件さえ整えば生えてしまいます。

栄養分があること。
適度な湿度があること。
適度な温度があること。

栄養分は、汚れがありますのでクリアー。
湿度は雨でありますよね。
温度も、この時期の気温は結構高いですし、袋の中の密閉された空間ですと、熱もたまりやすい・・・。

生える条件、十分ですね。

回避するには、早めにクリーニングに出してしまうか、袋に入れっぱなしにしておかないことでしょう。

家によっては、袋に入れておかなくても、クローゼットに入れておくだけでもカビが生えるお宅もあります。
除湿剤を入れておくか、栄養分をとる=クリーニングしてしまいましょう。

入梅する前にクリーニングは出しておきたいですね。
出し忘れ、皆さんないでしょうか?

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2008年05月23日

千客万来

商売をしていると、お客様がやってきますが、いつも品物を持ってきてくれるお客様とは限りません。
いろいろなお客様がやってきます。

午前中、配達し、帰ってきてからご飯食べてさー仕事をやろうかな?と思ったときのことです。
お店のチャイムが鳴ります。
お客さんかな、と母が受付に行くと、なんだか下から聞こえてくる声が違います。
誰だろ?と思い、私も下へ降りてみると、八王子で竹の子掘りのお世話になっているお客様。
クリーニングの品物を持ってきつつ、なにやらお土産まで持ってきてくださいました。

せっかくなのでお茶でもどうぞと、居間へ上がっていきます。
長年のお付き合いですから、お互いの家の事情、最近の話などいろいろ話が出るんですね。

とらやのようかんを頬張りつつ1時間ほど経った頃、またお店のチャイムがなります。
お客さんだな、とまた母が降りていきますと、今度は私を呼ぶんです。

誰だろ?と下に降りてみると、なんと大田区鵜の木のサンヨークリーナースの社長の小幡さん。
近くにきたのでと寄っていただいたのでした。
私とはちょっと年が離れていますが、いつもかわいがって頂いています。
一緒に遊んだり、飲んだりと、良いお付き合いをさせていただいているんですよね。

繁忙期に入ってから、ちょっと電話をするくらいしか話していなかったので、最近の近況を報告します。
今年の商況、トラブル、業界の展望など、いろいろと話をさせていただきました。

外に目をやると、小幡さんが乗ってきたらしい黄色のかっこいい車が。
うーん、こういう車が似合うって良いなあ。
6月には鎌田で太鼓の演奏会をやるらしく、誘っていただきました。
1500人の予定がほぼ埋まっているほど盛況のようです
面子も物凄いようですし。
時間が取れたら是非行きたいですね。

小幡さんと話をしていると、お客様がご来店。
引き取りにこられたお客様でした。
ここで小幡さんはお帰りになられまして、通常の仕事に戻ります・・・、と言うかその予定だったんですね。

次の仕事は、ズボンの仕上げをやろうと思っていたんですが、またチャイムが。
おっと、今度はチョウさんだ。
明日の築地の仕入れの話にやってきたのでした。

最近、チョウさんに刺激されいろいろと欲しいものがあります。
先日も、バターメーカーがあるぞ、といわれ、私もつい購入。(爆)
バター不足を補うべく、せっせとバターを作っています。
これがまたうまいんだ。(笑)

明日買って来て貰うものをお願いしたところ、干物を買いたいんだ、とおっしゃいます。
しかし、そこは築地、買う量も半端ではないらしい。
躊躇していると言うのです。

そういう時は是非お任せを。(笑)
うちは育ち盛りを含め、大家族ですから、そこら辺の業務用ならすぐ消費してしまいます。
安心して買ってきてくださいと伝え、明日はチョウさん一押しの干物がやってくることとなりました。

八王子のお客様が着てから、チョウさんが来るまでこの間2時間半くらいでしょうか。
千客万来とはこんなことを言うんでしょう。
中身の濃い、有意義な時間でしたね。

その後、順調に仕事を終えまして、いつもどおりに仕事が終わりました。

商売をやっていて、人が集まるってとてもいいことです。
特にうちはですね、クリーニングがなくても寄って頂く事があります。
今日はちょっと寄っただけなの、と申し訳なさそうに寄って頂く事がありますが、遠慮などしないでくださいね。
気軽によって頂けるって、それだけ安心していただいている証拠なんですから。

本当うれしいです。
遠慮なく寄って声をかけてください。

さて、明日になると、チョウさんお勧めの干物がやってきます。
もしご興味のある人がいましたら、お店に寄ってみてください。
原価でお譲りいたします。
もちろん、一匹からでOKです。
当店のご利用したことないお客様でも大丈夫ですよ。

チョウさん忙しいといっていましたから、月曜の方が確実かもしれません。
ご興味のある方、是非ご来店ください。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年05月22日

お渡しするまでは気が抜けません。

昨日のブログで、量が多いほうが助かる、そう書きました。
しかし、たくさんクリーニングが集まると大喜びしているのか?というと実はそうでもないんですね。

商売ですから多く集まった方が良いというのはありますが、それだけでは済まない理由もあります。

ご来店くださったお客様が、天井を覆い隠すほど仕上がった品物や、何袋もたまった品物を見ていると、繁盛してるわねえとおっしゃってくださるんですが、内心は神経が磨り減っていたりします。

ただ機械を通して、洗ったよ、というお店なら関係ないんでしょうが、当店の場合、汚れを落とし、柔らかさや色合いもなるべくそのままで、と目標を持って仕事をしています。
すると、品物一点一点、注意しないといけないんですね。

しかも、集まってくる品物が大変なものが非常に多いんです。
他のクリーニング屋さんで洗えなかったものや、きれいに仕上がらなかったものなど集まってきます。
他店で洗えなかった品物って大概難しいものが多いんです。

無事にクリーニングし、お客様にお渡しして初めて仕事が完結します。

品物が集まっただけではまだ序の口で、きちんとクリーニングし、お客様にお渡しして初めて仕事が終わります。
そこで初めて良かったねといえるんです。

まだ、お預かりしている品物がたくさんあります。
そして今、冬物のクリーニングを待っていただいているお客様がいらっしゃるので、これからも当分緊張は続きます。

良かったねえといえるのはまだ当分先になりそうです。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2008年05月21日

多くてすいません。

この時期、お問い合わせを頂きまして、集配にお伺いするとこう言われる事が多いんです。

「多くてすいません。」

品物が多くて大変でしょう?って言うことだと思うのですが、逆に恐縮してしまいます。
といいますのも、品物は多くあった方が集配にお伺いしやすいんです。

以前なら、ガソリンも安く、集配にお伺いしても影響があまり出なかったんですが、ガソリンの高騰により、集配に影響が出始めているんですね。
以前書きましたが、クリーニングの集配は二往復で始めて仕事が完結します。
自然とガソリンも倍食うわけです。

当店の集配エリアは結構広いので、場所によってはお預かりしお渡しするのに、ガソリン代だけで1000円をゆうに越えてしまうこともあります。

こうなってしまうと、少ない量では逆に赤字になってしまいお伺いできなくなってしまうこともあるんですね。
ですから、品物の数が多いというのはこちらからすると非常に助かるんです。

お客様ご自身がクリーニング店へ持ち込むのも大変なくらいの量ですから、すいませんという言葉が出てしまうんでしょう。

この時期ですと、お伺いしてお預かりする品物の量が、30点を超えることも少なくありません。
中には50点お預かりするお宅もあります。
量が多くても大丈夫!お任せください。

逆に、少ないときは他の集配に合わせてお伺いするようになることがあります。
ご都合のお時間にお伺いできないときもありますが、どうかご容赦ください。

ガソリン、80円の頃が懐かしく感じます。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年05月20日

外から見てはじめて分かるもの。

去年、クリーニング屋さんをやめた友達から電話がかかって着ました。
やめた後もこうして交流を図れるって良い関係ですよね。

やはりクリーニング業界のことが気になるようです。

忙しくなる時期、電話をもらい、今年の商況はどんな感じ?とか資材の値上げがあるとどれくらい上がった?何て話をしています。

先日もらった電話の内容は、結構衝撃的でした。
クリーニング屋さんをやめたので、今は一般の方と同じようにクリーニングを利用しています。
ところが、まともなクリーニング屋さんが一軒もないというんです。

ご自宅の周辺にはチェーン店含めクリーニング屋さんがかなりの数あります。
中には、クリーニング業団体の会長さんが営業されているお店も。
ところが、どこへ出してもまともな仕上がりをしてこないと言うんですね。

スーツを出しても、きちんと仕上がってこない、Yシャツもしわしわ。
結局、クリーニングから返ってきた商品を自宅で再度アイロン掛けをして、着ているそうなんですね。

そこでおっしゃっていたんですが、ここまでひどくなったのかなあと。
今までは自分のお店のことしか見ていなかったから、周りのクリーニング屋さんの仕事内容なんて気もしなかったというんです。
所が、いざ自分が消費者になってみると、まともなクリーニング屋さんを見つけるのが難しいとおっしゃいます。

クリーニング屋さん、大丈夫なのか?そう言われました。

クリーニング屋さんは個人事業主です。
ですので、どうしても業界とかそういうくくりに反応が薄いんですね。
厳しい時代ですし、自分たちの生活で手一杯だ、その気持ちも分からんでもない。
でも、お客様には、ひどいクリーニング屋さんも、丁寧なクリーニング屋さんも区別がつかないんです。
ひとくくりでクリーニング屋さん。

クリーニング屋さんの悪い噂が立てば、その影響は必ず出てしまいます。

まだ職人気質のところもあるんでしょうね、いい仕事をしていれば分かってくれるって思っている人もたくさんいますし。

昨日も書きましたが、修正のお問い合わせを頂くのが多いので、クリーニング屋さん不信をたくさん聞いています。
何とかしなきゃなあと思いますね。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2008年05月19日

硬い衣類が増えています。

ここ数年、毎年毎年傾向が違うんです。
おととしと去年は、ネットから来るお客様がずいぶん変わりました。
そして、今年。

今年の傾向として、一番多いのが、実は修正のご依頼です。
直せますか?と言うお問い合わせが非常に多い。

カシミヤクリーニング.COMを展開しているので、カシミヤ製品に関するものがほとんどなのですが、そのほとんどが風合いの変化を訴えています。
大阪からお問い合わせいただき、送っていただいた商品を見ると、表面は毛羽立ち、硬くなってしまっています。
しかも前のクリーニング屋さんにやり直しをしてもらったら、どうもカシミヤタッチにする加工剤を使われたらしく、表面がすべすべ、芯が硬い、不思議なカシミヤが出来上がるわけです。

こんな商品、今とても多いんですよ。

修正のお問い合わせは、おそらく福永さんの影響もあるんだろうなあと思います。
修復師と言う事業を確立し、消費者の方に認知させたわけです。
今まで諦めていたものを、修復できるかも?と思うようになったという事なんでしょう。

実際、硬くされてしまったカシミヤを元に戻すのはほぼ不可能です。
まれにクリーニング屋さんで加工剤をつければ・・・、なんていう人もいますが、そんなごまかしではまともになるはずがありません。
やはり、洗いの段階から丁寧に扱うことが一番重要なのです。

昔、某業界紙のクリーニング屋さんからの投稿でカシミヤに関する話が出ていました。

カシミヤは商品の段階で加工剤が使われているので、クリーニングした後に加工剤を使ってあげないと元の風合いにならない。
そういう事情も消費者に分かって欲しい。

本当か?
それは自分たちのクリーニングに問題があるんじゃないのか?
柔らかく仕上げてさらに加工剤を使うのなら納得です。
しかし、硬くしてしまったところに加工剤を使ってもそれは違うものなんですよね。
少し加工剤に頼りすぎなんではないかな、そう思います。

カシミヤクリーニング.COMを立ち上げた当初、困っている人もいると思い始めたわけなんですが、ここにきて困っているお客様が非常に増えているようですね。
硬くなりませんか?とか、柔らかいままですか?と言うお問い合わせを頂くたびに、クリーニング屋さん、まずいんじゃないのかなあと思います。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2008年05月18日

どっどっど!

先日、仕事をしていると、なにやら聞きなれない音がします。

どっどっど!

定期的に刻むそのリズムは、聞きなれない音だけに物凄く嫌な感じがしました。
しかも低音で、耳を澄まさないと分からないような感じ・・・。
母に、音が聞こえない?と言うと、お前調子悪いのか?と人のせいにするし・・・。
こんなことで病人扱いされても困っちゃいます。(笑)

他のクリーニング屋さんはどうか分かりませんが、自分は音と臭いにはかなり敏感です。
と言うのも、扱っているものが委託品であり、またドライクリーニングで使われている溶剤は引火性ですし、機械の爆発事故もあります。
そんな万が一を常に頭の片隅に入れているので、異音がすれば機械がおかしいのかな?と思いますし、変なにおいがすれば、どこかショートしていないかな?と思うんです。

たまに外から臭いがすると、いったん機械を止め、大丈夫なのを確認してから仕事をしたりしますしね。
常に、自分たちの周りに危険なものがあると言う認識を持っていないと、重大な事故につながってしまうんです。

変な音がしていたとき、ドライクリーニングの機械と乾燥機が回っていました。
定期的に刻んでいましたので、この二つからかもしれないと思い、機械の近くに行き耳を済ませますが、どうも機械とは同調していない様子。
もしこの二つの機械から音がするのなら、動きと何らかの連動をするはずです。

他には、怪しいものはないし・・・。

もしかしたらお隣のマッサージ屋さんかも?とも思ったのですが、壁から音が漏れるほど叩いていたら、お客さんが悲鳴を上げるだろうし、ましてや今日は休みだし。
うーん、原因がつかめません・・・。

そのとき、ふと私の脳裏にあるものが浮かんだんです。
それは、台所にあった、とんかつ用の豚肉。
今日はとんかつなんだ~、と思って、仕事場に下りてきたのを思い出し、すぐさま二階にいる嫁さんに声をかけます。

僕 「もしかして、筋切りしてた?」

嫁 「そうだよ?何で?」

犯人はお前かい~。
無事、音の出所をつかんだので安心して仕事が出来ました。
お隣の壁に反射して、仕事場まで音が聞こえてきたんでしょうね。
びっくりさせやがって・・・。

しかし、あの音の大きさ、ストレスでもたまっているんでしょうかね?
僕の名前は聞こえてなかったと思うんですが、もし聞こえていたら別の意味でショックだなあ。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年05月17日

洗い方で違いが出ます。

ずいぶん前に、ここでモミダッシュという商品のことを紹介しました。
チョウさんから教えていただいたのですが、この商品、物凄く優れものなんですね。

髪の毛を洗うときに使うものなのですが、物凄く気持ち良いんですよ。

頭を、モミモミ洗ってくれます。

この商品を使うとですね、不思議な事に頭が軽くなる。
翌日、朝起きたときに、リンスなど使ってもいないのに髪の毛がサラサラになっているんです。

不思議な商品でしょう?

頭を洗うという意味では普通にシャンプーで洗うのと大差ないように見えます。
自分の手でも、ゴシゴシごしごし洗っていますしね。
でも、翌日のさらっさらな感じは出ないんですね。

シャンプーは同じ、洗う時間帯もほぼ同じ。
でも、なぜか洗いあがりに差が出る。

洗い方が違うんでしょうね。

これはクリーニングでも同じことが言えるんです。
よく同業者の方や、機械屋さんなどにいわれるんですが、同じ機械、同じ洗剤を使っていて差があるわけないだろうって。
どこもそう変わりないよっていわれることがあります。

本当にそうなんでしょうかね?
モミダッシュで体感したように、洗い方でずいぶんと変わってくるのが普通だと思うんです。

クリーニングの場合、ゴシゴシ洗えば良いというわけではないので、繊維に合わせて、洋服に合わせて洗うんですが、この合わせて洗うって非常に重要です。

クリーニング屋さんよりも、消費者の方がこの違いに気づいているんじゃないでしょうか。

これはご家庭での洗濯でも同じです。
洗剤の良い物、洗濯機の良い物も確かにありますが、それらを使いどう洗うか?ここが一番重要です。
上手に使うことが出来れば、上手な洗濯が出来ます。

投稿者 boribori : 19:04 | コメント (0)

2008年05月16日

丁寧にやってくださいね。

先日、インターネットを見てきたと言うお客様がご来店しました。
どうもいいクリーニング屋さんが見つからないと言う話。

最近この手の話、多いですね。

カシミヤ混紡のコートをお持ちになったのですが、うーん、硬くなっている・・・。
しかも、某有名企業のクリーニング屋さんの仕事。
いくら混紡でも、こんなにしちゃいけませんね。

しかし問題なのがお客様が分かっていないことなんですね。
有名どころのクリーニング屋さんですから信頼を置いているというのもあるんでしょうが、変化に気づいてもいいんじゃないかなあと思います。

さて、いつものように説明をしていると、店の中をぐるりと見渡して、こうおっしゃったんですね。

「ずいぶん品物が多いわね。丁寧に仕事やってくださいね。」


昨今、品物が多いクリーニング屋さんは、もしくは忙しい時期はいいクリーニングをしてもらえない、と言うのがあるようなんですね。
確かにどんな仕事でもその傾向はあると思います。
手を抜いているつもりじゃないけど、見落としはおきやすくなる。

でもたくさんの品物を見てこういったお客様は初めてですね。
大抵、衣替えの時期ですねえとか、いつも繁盛してますねえとかなんです。
そういう意味では、とても新鮮でした。

でもこの時期のクリーニング屋さんはどこへ行っても同じような光景だと思います。
衣替えの繁忙期ですから、いやでも品物は集まってしまいます。
たまに、集まった品物や仕事場を見せないようにしているクリーニング屋さんもありますけどね。
そんなお店でも今の時期はひっちゃかめっちゃかのはず。

もう少しずらせば良いかというと、汚れは染み付きますからね。
難しいところです。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年05月15日

代がわりしましたか?

電話が鳴りました。
集配のご依頼だったのですが、いつもとちょっと様子が違います。

どうもうちの事を知っているようです。

集配のご依頼では、以前ご利用のお客様なら名前をおっしゃっていただければ大体分かります。
また、ご利用されていなかったお客様は、いろいろと質問を頂くので、すぐ分かるんです。

ところが、今回のお客様、その中間と言いますか、うちの事を知っているんですが、どうもブランクがあるような、そんな不思議な話だったんです。

詳しく話を聞いて見ますと、どうもずいぶん前に当店をご利用されていたようなんですね。
それも、20年も前の話。

そこで、いろいろとご質問を頂きました。

集配の依頼はどうやってすれば良いんですか?
来て欲しい日に電話しても良いんですか?
お支払いはどうすれば良いんですか?

などなど。

そして次の質問になったとき、こんな質問は初めて!と言う質問を頂いたんです。

代がわりされましたか?

これはですね、非常に奥が深い。
いろいろな意味で取れる表現なんですね。
良いようにも悪いようにも取れる。

そこで、後日集配に行ったときに、あの質問の意図はなんですか?ってきいて見たんです。
するとこうおっしゃっていました。

代がわりすると、仕事ががらっと変わることがある。
以前、一伸さんを利用していたとき、とても上手だったので、もし世代交代をしていたら仕事の内容が変わっているかもしれないと思い、質問をした、とおっしゃいます。

物凄く的を得ているんですよ。
と言うのも、私の知り合いにも、親父さんから店を継いだときに、仕事の仕方をがらっと変えた人はたくさんいるんです。
昔は機械がなかったですから、どこのお店でもきちんと仕事が出来ました。
ところが、今は機械化が進み、どちらかと言うと、量で商売をする人が増えています。
料金も昔に比べれば安いですしね。

職人になってあくせく働くよりも、社長になって社員やパートさんを使い大きくしたい、そういう人が増えているんです。

それも商売の形ですからね、良いと思うのですが、そればっかりと言うのも問題があります。
とくに、二代目って反発から入りますから、どうしても親父の仕事を否定しがちなんですよ。

そんな事情を知っているかどうかは定かではありませんが、このお客様、非常に的を得ていると思いました。

そこで、うちの現在の状況を説明しまして、社長もまだ健在ですし、私もやっていますと伝えます。
仕事も、品物にあわせてやっていますから、昔とがらっと変わっているような事はないと思いますとも伝えました。

どうも、社長が外交で回っていたお客様らしく、そのときの社長の仕事がとても印象深かったようなんですね。
預かるとき、お渡しするとき、いろいろと説明をし、アドバイスをする。
そういったことをしてくれるクリーニング屋さんがいないらしいんです。

うちでは、今も同じようにしています。
私も同じように説明しています。

私も二代目ですから、反発がなかったかといえばもちろんありました。
理解できないことも多々ありましたし、理解できたとしても納得できないと言う矛盾も抱えたこともあります。

しかし、現在同じように説明をしているのは、それが一番お客様に必要だと思っているからなんです。
社長たちの後を追っているかと言うと、そういうわけで説明をしているわけではないんですね。
自分なりにクリーニングと向き合い、仕事をしていく中で、クリーニングの説明、衣類の説明の重要性を痛感しました。

その結果、初代の両親の仕事と同じような道を歩んでいる、ただそれだけなんです。

今でこそ、説明するのが法律で義務付けられていますが、両親がやっていた頃なんて、そんな事をするクリーニング屋さんはいませんでした。
同業者に笑われたこともあると聞いています。

それでも、自分たちの信念を曲げず、やり続けてきたと言うことは凄いことだと思うんですね。
見習わないといけないな。
自分も同じような事をやりだすと、どれだけすごいか分かるんですよね。
一番すごいのは続けていくことです。

自分も、今の社長たちの年になって、初めて評価されるのかな。
それまで、頑張らないと。

同じようなところに行き着くってやっぱり親子なのかなあと思います。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2008年05月13日

何でこんなに寒いの???

いやー、寒すぎます・・・。
連休明けてから、暑い日が続き、もう決して寒くはならないだろうと思っていたのに。
この寒さ、身にしみますねえ。

日曜日の寒さはまだいよかったんですよ。
まれに、一日だけ急激に寒くなることってありましたし。
でも、この寒さが数日続くなんて、考えたこともありませんでした。

店の前を通る人も、コート着ているし・・・。
この寒さじゃ当たり前ですね。

配達に行っても、クリーニングしたものを急遽出してきたと言う人もいます。
中には、クリーニング自体を先延ばしにしようとする人も。

この時期、寒くなるとクリーニングにはまだ早いかな?と思うんですよね。
でも、早いことなんてないんです。
寒い時期があるかもしれない、と言うのは分かりますが、だからと言って冬物を全部取っておいても意味はありません。

薄手のコートなど、一着か二着ほど残しておいて、残りは洗ったほうが断然良いんです。
梅雨明け後に、残りのものをクリーニングすれば、一時期の寒い日も無事に乗り越えられます。

確かに全部出してしまえば楽チンなのですが、お天道様のことですから、そう簡単にはことは運びません。

出し分けるのが一番利口です。

冬物のクリーニング、躊躇していませんか?
ここで迷うと、次のシーズンまで洗わないなんて事にもなりそうです。
それは絶対避けなければ。

迷わず、クリーニングしましょう。

投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0)

2008年05月12日

洗剤を知っているから。

最近、わたし良く洗い物をします。
クリーニング屋だから当たり前じゃん?って思いますよね。
違うんです、洗うのは食器。

仕事が終わり、みんなが寝静まった頃に、ひっそりとお風呂に入り、上がってきたらすぐさま台所で食器の洗い物をするんです。

別に趣味とかそういうわけではないんですが、食器を洗うのはわりと好きな方でしょうか。
ここ病人が出たりけが人が出たりしていたので、家族みんなが疲れている。
しかも、幼稚園へ入園したのと小学校へ入学したのと、環境が変わり、慣れさせるまでみんな神経使っているんですよね。

すると、夜になると、みんな寝ちゃう。

母はお店を閉めるとすぐお風呂へ入り、あっという間に寝てしまいます。
今は忙しいですから、仕事が終わったら体をなるべく休ませるのが一番の仕事です。

嫁さんは子供たちを寝かせに行くと、そのまま朝まで寝てしまいます。
こちらも、相当疲れている様子。

お風呂から上がると、台所に食器の山があれば、やるしかないじゃないですか。

職業が洗濯屋ですから、洗剤のことは良く知っています。
すると効果的に洗剤を使うんですね。
こうやれば油汚れが落ちるとか、洗剤が足りなくなってきたなとか、感覚で分かるんです。

もしかすると、うちで一番食器洗いが上手かも。
言いすぎですかね。(笑)

それが終わると、今度は洗濯物のたたみです。
大家族ですから、毎日の洗濯物も大量。
そのまま放置しておくと、足の踏む場もなくなってしまうんです。
そこで、髪の毛が乾くまでの間、さっさとたたんでしまいます。

これまた、仕事柄、たたむのは嫁さんより早い。
毎日やっていますからね、こんなもんです。

私、パッと見何もやっていないように見られるんです。
実際、今のパパさんたちの中ではほとんどやっていないと思うんですが、やる時はやりますよ。
たまにはね、活躍しないと家の中で居場所がなくなる。(笑)
頑張りどころですな。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0)

2008年05月10日

デパートのクリーニングを利用するわけは・・・。

先日ご来店くださったお客様、なにやら相当怒っておりました。
どうもクリーニングに物凄く不満がるようです・・・。

当店では初めてのご利用でしたので、いつものようにお預かりします。

ちょっと癖のある、丁寧に扱わないといけないセーターが出たので、その旨説明をすると、こんな説明してもらったことが無いとおっしゃいます。
そして、おもむろに今までのクリーニングでの不満を話し始めたんです。

クリーニング屋さんを結構渡り歩いているようで、有名どころのクリーニング屋さんもご利用されていました。
しかしどこのクリーニング屋さんも満足できず。
セーターが縮んでしまったり、毛布が縮んでしまったり、色が悪くなったりなど、いろいろ経験されたようなんですね。

そこで、デパートのクリーニング屋さんを利用してたとおっしゃるんです。
その理由とは?

何かあったときに確実に弁償してくれるからなんだとか。
普通のクリーニング屋さんにはクレームを言っても弁償してもらえないんだけど、デパートなら確実に対応してくれるので、高くても利用してたとおっしゃいます。

先ほど聞いた事故の話も、弁償しなければならないものなのか、許容範囲なのか、判断つかないので一般のクリーニング屋さんの対応の話は、なんともいえないのですが、デパートの対応はある意味理解できるんです。

デパートさんは、商品に問題なくても交換や返金に応じることが多いんです。
理由はいろいろあると思います。

以前こんなことがありました。

デパートの商品試験室の方に友達がいまして、お話を聞いたことがあるのですが、綿のポロシャツで、襟の色が紺色の商品があったんだそうです。
お客様が一ヶ月着用し続けたら、襟が白くなってしまったとおっしゃいます。
商品に問題があるのではないだろうか?とのお問い合わせ。

綿のポロシャツでひと月も着続ければ、当然襟のこすれるところが毛羽立ちシロっぽくなります。
汚れていればなおさらで、定期的なクリーニングや洗濯で、防ぐことは十分可能です。

お預かりしたときに、心の中では商品の問題ではないと言うことは分かっていましたが、お問い合わせを頂いた以上、試験するしかありません。
染色堅牢度のテストをするも、商品にはやはり問題はなし。

説明して、お返しする・・・・・、と思うでしょ?

ところがデパートの取った行動はこうでした。
商品に問題はありませんが、新品のものと交換しますって。

さすがデパート!と思うか、それはやりすぎ!と思うか、どちらでしょうか。

私は後者です。
最初に買ったときに、こういうことも念頭において料金に上乗せされているのなら分かるんですけどね。
行き過ぎはよくないなあと思います。

クリーニングの弁償の話、私たちも迷うところではあります。
商品に欠陥があっても、着用方法に問題があっても、保管方法に問題があっても、変化がおきるのはクリーニングのときが圧倒的に多い。
そして、どこが原因か追究するのがとても難しい。
中には、誤解だったりということもあると思います。
きちんと対応するのはすばらしいのですが、せめて、事実関係をはっきりした上でやってもらいたいなあと思います。

分からないけど、弁償します、って言うのはやめて欲しいですね。
便乗する人が増えますし、何より原因を追究しておかないと次の事故を防ぐことが出来ませんから。
起こしてしまった事故を糧にし、次ぎ起こさないように生かしていくように、そこが結構重要です。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年05月09日

まだ使えるのに・・・。

集配に出ていると、いろいろなごみを見かけます。
府中市はゴミ箱がありますが、近隣の市では個別回収が基本。
大きなごみも各家庭の前に置いてあることが多いんです。

ここ最近、衣類がよく捨てられているのを目にします。

衣類はリサイクル出来ますから、そういった用途で置いてあることが多い。
衣類の次に多いのが布団類ですね。

本当にここ最近、布団を捨てているのをよく目にします。

衣類や布団を捨てるのってどこで判断しているのでしょうか?
今回見かけた布団は明らかに、まだ全然使えます。
捨てる理由が見当たらないんです。

汚れがひどいのか?
傷んできたのか?

最近は汚れがひどくて捨てるという人がかなりいらっしゃるんですよね。
生地も薄切れていないし、確かに汚れてはいるけど洗濯やクリーニングで十分きれいになる。
しかし、おそらく捨てている人からすると、きれいになるとは到底思えないんでしょう。

なんかねえ、非常にもったいない。

別に使い捨てをしている訳ではないのでしょうが、再生すると思ってもらえてないのがね。

最近、本当に多いんですよ、お客様からのクリーニング業に対する不満が。
不満をぶつけてきてくれて、クリーニング屋さんを探してくれている人は全然良いんです。
まだ、ほんの少しでも希望を持っていてくれるんですから。

しかし、中には諦めている人も多数いらっしゃいます。

資源が少なくなっている現代で、クリーニング業ってそれ自体、社会貢献になるいい仕事だと思うんです。
それが、諦められたり、信用されなくなったりなんて、困った話ですね。
どうしても職人ですから、お客様にアピールしてこなかった側面があります。
自分から宣伝するなんて、恥ずかしいって。
きちんとした仕事をしていれば、分かってもらえるって、みんな信じていたんです。

しかし、現実はそうはならなかった。

ちゃんとやっているクリーニング屋さんはここでお客様に伝えないといけないと思います。
お客様も皆さんのことを探しているんです。
でも、なかなか見つからなくて困っている。

自分たちの仕事に誇りを持ってもいいんではないかなとおもいます。
商売ですが立派に社会貢献をしている、そう思います。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2008年05月08日

床にごろん。

だんだんと暖かく・・・、いや私たちにとっては暑くなってきました。
汗ばむと言ったものはとうに過ぎ、汗が滴り落ちるようになってきています。

今年は例年よりも早く品物が動き出したので、すでに疲れのピークが来ています。
そこへ暑さも加わりますから、どうしても途中休憩を挟みたくなります。

この時期、休んでいて気持ちいいのはお店の床。
板張りなのですが、ごろんと寝転ぶとひんやりとした冷たさと板の硬さが妙に気持ち良いんです。
おそらく、空気も上よりも涼しいと思うんですよね。

あまりの気持ちよさについうとうととすることも。

15分の休憩にごろんとなったが最後、そのまま休憩中寝てしまうなんてこともあります。
本当にね、体中の疲れが床に吸い取られるようで気持ち良いんです。

休憩が終わればそのまま仕事を始めるのですが、ごくたまにごろんとしているところをお客様に発見されることもあります。(笑)

お客様、びっくり。

ごろんと寝転んでいる場所はお店の奥、階段の下辺りなのですが、寝ているというよりは倒れているように見えるんでしょうね。
大丈夫?とよく言われるんです。

みっともない姿をお見せして申し訳ない。

階段下の床、物凄く気持ち良いんですよ。
魔のスポットです。
今年はまだこれからも出ると思っています。
適度な休息を取りつつ、頑張らねば。
夏の楽しみの一つ、ですかね。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2008年05月07日

タイミング。

ここずーっとタイミングを計っていました。
なにをって、短パンに履き替えるタイミングです。(笑)

3月は一気に暖かくなりましたが、その後暖かい日と寒い日が交互にやってきまして、また暖かいといってもそれほどでもなかったんですね。

しかし、今日は違いました。
一気に気温が上昇し、お店の中の気温もぐんぐん上がります。
30度を越すくらいでは穿き替える気もしないのですが、今日は40度近く行っていたんじゃないでしょうか。
これなら穿き替えることが出来ます。

短パン解禁です。(笑)

まだ交互に穿き続けるとは思うのですが、一回はいちゃえば次ぎはくときも躊躇しません。
一番怖いのは、躊躇して暑い格好をしてしまうこと。
これから品物が占拠していきますからただでさえ空気の流れが悪くなります。
出来ることから改善していかないといけません。

私が穿き替えるのと同時に、お店に入ってきたお客様が、暑い!とおっしゃっていました。

いよいよ、この時期がやってきましたね・・・。
今年は負けないぞー。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年05月06日

高齢化の波

先日、当店の裏の方にある床屋さんがいらっしゃいました。
ちょうど月曜日で床屋さんはお休み。
お休みで良いですね、なんて話していたところ、休みなんかじゃないんだよ、とおっしゃいます。

そりゃまた忙しいのはいいことで・・・、なんていってみても微妙な返事。
どうしたのかな?と思うと、出張で床屋さんをしに行ったとのことでした。

お客様がどんどん来れなくなっているようなんです。
歩けなくなったりと言うことらしいのですが、歩けなくても髪の毛は伸びますしひげも生える。
本人も気持ち悪いと思います。
そこで、床屋さんが出張でお伺いし、きれいにしてあげるんだとか。

良いことじゃないですか、だんだんとそういう仕事も増えてきますよね、なんて言っていると、やはり浮かない顔。
どうしてかな?と思うと、どうやら、元気なときは安い床屋さんを利用していた、と言うことなんですね。
お伺いしたときに、いつも利用しなくてこんなときだけ頼んでごめんなさい、と言われたと言うんですが、複雑な気持ちだったとか。

困っているのはお互い様だと言う気持ちもあるのですが、今まで利用してもらってなかったということを考えると、貴重なお休みをつぶしていくのにどうしても抵抗があるんだとか。
今まで使っていただいたなら、感謝の気持ちも込めて喜んでお伺いしますけどね・・・、なんて言っていました。

複雑ですねえ。

どうしてもお得意さんという意識から抜けられないのかな。
贔屓する訳じゃないけど、長いお付き合いをしているとそうなってしなうのかな。

昔はよく自転車屋さんでありましたよね。
パンクしたので持っていくと、うちで買ったのじゃないから修理してあげない!なんてよく言われました。
ちょうど自転車がホームセンターなどで安く買えるようになり始めた頃の話です。

私たちクリーニング屋さんでも、似たような事はあります。
普段は他で洗っているんですが、しみがついたり大事な服が汚れたりしたときだけお持ちになる。
ここで紹介した、「他人の垢」の中でも同じような話が書かれていましたね。
これをどう思うかはやっているクリーニング屋さんしだいですが、中には困ったときだけ・・・なんて面白く思わない人もいるかもしれません。

逆に、信用して持ってきてくれたんだなと喜ぶ人もいるかもしれません。
自分たちの技術は評価されている!と喜ぶかも。

うちはどうでしょうか。
よそで洗ってきて落ちなくて、当店へ持ち込まれても別に平気なんですが、メンテナンスと言うことで考えるとアドバイスした方が良いかなあと思います。

たとえば、生地の柔らかさや色合いなどをみて、最初から気を使った方が良いという商品の場合は、きちんとお店を選ぶようにお勧めします。
全体的に汚れが吸着してしまう、逆汚染が起こってしまって手遅れになっている商品も実際にあるので、アドバイスをしますかね。

また、物によってはどうでもいい商品というのもあるのも事実。
そういうのは、自分で洗っても平気だよ、と言いますし。

やはり、商品を見て、その人がどういった着方をしたいのかを見て、それから、ですね。
そこからどういったメンテナンスを選ぶかはお客様しだいです。
予算もあるでしょうし、思いいれもあるでしょう。
これくらいなら全然平気、と言う方もいらっしゃるかもしれない。
だから、お客様次第、なんですね。

ただお客様が選ぶためにも情報は必要。
そのためにアドバイスをしている、と言うわけなんですね。

これからどんどん高齢化していきますし、どの商売もこのようなことは起こりうるでしょう。
人事ではないですね。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (2)

2008年05月01日

開店祝い。

先日、友達が家を新築しまして、新規オープンをしました。
友達数人で、お祝いを贈ろうと言うことになり、代表して私が届けに行くことに。
途中、近くの友達の店へより、二人で行ってきたんです。

お店に着くと、以前のお店とは比べ物にならないくらいきれいなお店。
新築だから当たり前か、などと自分に突っ込みを入れたところで、お祝いのご挨拶です。

ここでも紹介した、オゾン脱臭機をプレゼント。
使い方によってはかなり良い物なんだけど、どうでしょうか?
まあ、気張って使ってもらいましょう。

挨拶もそこそこに、今度はお店の中を見学です。
本人いわく、狭いでしょう?なんていっていますが、十分な広さです。
機械もきちんとそろっていますし、配置もきちんとしている。
店舗デザインがしっかりしているからでしょうね。

いったん外に出ると、なにやら興味を引く看板が。

ハーブドライクリーニング。(こんな名前だったかな?)

聞いたことない名前でびっくり。
私が知らない新しい溶剤かな?と思い、質問をすると納得の解答が。
まだまだ色々なものが世の中にはありますね。
これと似たようなやり方で、宣伝しているところがまだまだあるような、そんな予感がしました。

一通り見たところで、一緒に夕食をとりに。
近くのネパールインド料理で食事です。

ナンって物凄い美味しいんですね。
柔らかいし、美味しいし。
なんかはまりそうです。

新規開店で、今までは忙しかったでしょう。
しかし、これからまだまだ忙しくなります。
新規のお客様も増えていきますし、それに伴い問題もいろいろ起こっていきます。
十分気を引き締めて、軌道に乗るまで頑張って欲しいものですね。

一番の敵は、自分の心かな。
新規オープンをすると、黙っていても新規のお客様が増えます。
変な錯覚を起こすこともあるんですね。
新規のお客様が増えると同時に、問題も多発するんですが・・・。

慢心は禁物です。

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0)

2008年04月29日

重いものも持つんです。

クリーニング屋さんにも、重労働があります。
重いものを持つ仕事があるんですね。

服を扱う仕事ですので、服はそんなに重くないのでは?と思う方もいらっしゃると思います。
一着一着は軽いのですが、まとまるとかなりの重量になりますね。

服もまとまれば重いのですが、もっと思い、重要な作業があるんです。

それはドライクリーニング機のカートリッジフィルターの交換。

ドライクリーニングは、溶剤(洗う液体)を捨てることができないので、ろ過しながら使っています。
溶剤の中には、埃や汚れ、繊維くずなどが大量に含まれるので、それらをカートリッジフィルターで取り除いているんです。
また、カートリッジフィルターでは、いわゆる汚れも吸着してくれる働きがあります。
定期的に交換しないときちんとろ過してくれなくなり、洗っていてもきれいにならなくなってしまうのです。

カートリッジフィルターには機械の大きさによってサイズがいろいろあるのですが、どれもこれも非常に重たいんです・・・。
交換する前に、余分な溶剤を落としているとはいえ、それでもかなりの重量になります。
中には、交換の際にぎっくり腰になってしまう人も。

本当にえらい重労働なんですよ。

クリーニング屋さんにも高齢化の波が押し寄せてきています。
後継者がいなくて、カートリッジフィルターの交換が自分でできない業者さんが増えてきたようです。
そういう時はどうするか?

出入りの資材商、機材商さんが交換してくれているようですね。

おととしあたりまではそんなに聞きませんでしたが、ここ最近はよく耳にします。
こんなところからも、後継者不足を感じ取ったりするもんなんですよね。

当店も先日、カートリッジフィルターを交換しました。
忙しくなるのが思っていたよりもかなり早かったので、タイミングを図りかねていたのですが、先週の雨でいったん品物の入荷が落ち着き、交換出来るようになったので交換しました。

交換するのも、気を使うんです。
汚れがたまっているものを交換するわけですから、周りに衣類があったら万が一がありますものね。
なるべく周りに品物がない状態のときに、交換するようにしています。

資材も仕入れたし、カートリッジフィルターも換えたし、バッチコイ!って感じです。(笑)

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年04月26日

今年のG.Wの予定です。

早いところは今日からG.Wに突入ではないでしょうか。
29日からずーっとお休みと言うお客様もいらっしゃいました。
逆に、休み無く働いているといったお客様も。

いろいろな休みがありますね。

さて、当店の今年のG.Wの予定ですが、4、5日を連休させていただきます。
4月29日、5月3日は通常通り営業をしております。
5月6日もお店は営業をしておりますので、遠慮なくお持ちください。

連休中もお仕事の皆様、お仕事お疲れ様です。
Yシャツなど、なるべくご迷惑をおかけしないように、早めに仕上げてまいりますので、一度ご相談ください。

以上、よろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0)

2008年04月24日

お客様の声。その2

これもお客様からのお話です。

先日府中の方へ配達へ行った時のこと。
やはりここでもクリーニングの話が出まして、どこのクリーニング屋さんがよかったと言う話になったんですね。

帝国ホテルのクリーニングは良かったとか、某高級クリーニングはすばらしかったとか。

そのときに、この辺では○○さんが評判良いよねという話になったんです。
このお店が良いと聞いたとき、ぴんと来るものがありました。

まだクリーニング業界では珍しい、特殊なドライクリーニングの機械を導入されているからなんです。
ドライクリーニングで使われている、ドライ溶剤と言うものには種類があるのですが、今まで使われていたものではなく、新しく開発されている溶剤があるのですが、その中の一つを使われています。

特徴としましては、肌触りが良くなるんです。

そういった特徴のある溶剤ですので、洗いあがった後の衣類は袖の通りなどが良くなります。
しかしデメリットも。
まだ導入店が少ないですから、模索しながらのクリーニングであるので、汚れ落ちがいまいちな面があります。
また、肌触りが良くなるのですが行き過ぎると腰がなくなり、てろんてろんとした衣類になってしまうんです。

評判が良いというのもうなづけるのが、やはり肌触りのよさからでしょう。
今の消費者の好みは柔らかく肌触りが良い物をいい品物と判断する傾向があります。
クリーニングのよしあしが分かりづらい現状で、肌触りが良いというのはそれだけでも十分価値があるのではないかなあと思うんですね。

しかし、この溶剤を使わないと肌触りがよくならないのかと言うとそういうわけでもないんですね。
石油系のドライクリーニングでも、洗剤に肌触りが良くなるものを混ぜているところがあります。
こういったものを使っているところでは、着ていて肌触りが良いかもしれません。

クリーニング屋さんが導入するのはまた別の理由からなんですけどね・・・。
詳しい説明はまた今度・・・。

新溶剤と呼ばれるものがいろいろ出てきていて、その中でも一長一短あり、業者からすると決めかねている部分がある中で、こうした消費者の意見はとても参考になります。
ある意味、今求められている物をはっきりと教えていただいたわけですから。

今後、汚れ落ちの面など改善されていくといいんですけどね。
まだもうちょっと先の話になるでしょうか。

この時期いろいろなお話を聞くことができるので、参考にさせていただいています。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (2)

2008年04月23日

お客様の声。その1

先日ご来店くださったお客様の話です。
このお客様、実は最初に一度お断りした品物がありました。

素材の特徴を説明し、汚れ具合などから判断できることをお伝えし、最終的にお受けできないと言うお話をさせていただいたんです。

お断りした品物は一着で他の品物をお受けしておりまして、先日引き取りにこられたんですね。

白いジャケットが出来上がっていまして、お渡しします。
そこで、繊維の話などをし、気をつけたほうが良い素材の話をしていたときにお客様がこうおっしゃったんですね。

「白くなっていてびっくりした。こんなに白かったっけ?」

そこで、全体的にくすむ理由を説明すると、さらにびっくり。
そして、今までは洗っているとくすんでくるのは仕方が無いものだと思っていたとおっしゃいます。

以前から何回か書かせていただきましたが、こう思っているお客様は本当に多いんです。
そして、これが理由のひとつで、汚れている衣類に諦めて捨ててしまったりクリーニングしなくなったりという風になってしまっています。

やはりこのお客様も、どんどん薄汚れていく衣類を、二年おきくらいに捨てて買い替えをしていたんだそうです。

しかも全体的にくすんでいくので、薄汚れているのに気づかない人もいます。

いろいろなクリーニングがあるのは分かりますが、これでいいのかと。
今、需要減を感じているのは、自分たちがまいた種ではないのかと。

お客様ははっきりとは言いませんが、結果として利用しなくなっている人は増えてきています。
ライフスタイルの変化、といいますが、そもそもライフスタイルが変化した要因はどこなのか?

お客様とよくお話をし、お客様の声を聞く業者さんは何かしら感じ取っていると思います。
問題は、お客様と会話をしない人たち。

いいのか、これで。
危機感は大事です。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (2)

2008年04月22日

急ぐ必要はあるの?

先日いらっしゃったお客様が、お急ぎで品物を持ち込まれました。

明日までにできないか?と言われたのですが、見てみると全体的に汚れがかなりひどい状況・・・。
素材の特性を見ても、出来るなら何回か洗い直しをして、自然乾燥をする方がきれいに上がる、そう判断したんです。

そこで、母がいつものように説明をしたんですが、どうもしっくりこない様子。
急げない理由やどうやって扱ったほうが良いか説明をするのですが、どうも伝わっていないようです。
お客様からすると、他のクリーニング屋さんではいつも急ぎで頼んでいて普通にあがっていたので何が問題なの?と言ったところなのでしょう。

そこで、他店でのクリーニングを説明をし、当店でのクリーニングを説明し、どうして違うのか?説明をしたんです。

何とかご理解していただきまして、お預かりする段階になり、再度いつまでに欲しいか確認をしたところ、急がなくても良いとおっしゃいます。
こちらは、最初翌日と聞いていたので、ちょっとびっくり。
代わりに他の衣類でも着ていくのかな?と思っていると、そうではないらしいんですね。

使うのは来週なので、急がなくても良いですって。

では何で明日までにって言ったんですか?と聞くと、特に意味はないんだそうです。

そういわれまして、思い当たることはいくつもあるんです。
急ぎで持ち込まれて、大急ぎで洗い、洗い直しもして何とか時間までに仕上げたのに、引取りに来ない方、結構いらっしゃいます。
その時は、急に必要なくなったのかな?と思っていましたが、もしかすると、本当は急ぐ必要はなかった品物なのかも。

用事があって翌日しか取りにこれないとかそういうのももちろんあると思います。
ですから、いちがいに言えないんですけどね。

急ぎの品物、本当に急ぐ理由はありますか?
時間をかけてきれいにしたほうが良いんじゃないですか?
できるなら、急ぐような事がないように、なるべく早めにクリーニングしてくださいね。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年04月21日

ブログ、読んで下さいましてありがとうございます。

ここ最近、ご来店くださったお客様に、ブログ読んでいますといわれる事が増えてきました。
主に新しく中河原に引っ越されてきた方らしく、引っ越す前から見ています、と言うお客様まで。

少しでもお役に立てていますかね?

クリーニングの話、町の情報、何でも良いんです。
少しでもお役に立てているのなら、本望ですね。

何か、面白い話、美味しいもの、新しく出来たお店など、そんな事もまた紹介できたらなと思います。
中河原と言う町は、中河原駅を中心として、放射線上に皆さんばらばらに歩いていくんだそうです。
駅前にはライフや西友がありますので、やはり買い物も駅を中心としています。

すると、駅までの道の途中のことは知っていても、他のお店のことは知らないと言った状況になるんです。
これは昔っからの話で、当店の裏のマンションの方は、当店の存在を20年間知らなかったと言います。
駅に出るのに、養魚場の通りをまっすぐ出てくるので、鎌倉街道沿いにはほとんど出てこなかったんだそうです。

他にも、南町にある病院のことを知らない人もいますし、住んでいるといっても知らないことってたくさんあるんですよね。
もちろん、私も同じです。

お客様に聞いて、初めて知った話もたくさんあります。
で、良いよと勧められるので行って見ると確かに良かった、そういう経験はたくさんあるんですね。

町自体も変わってきていますから、その都度情報を交換するのが良いかなと思っています。

本業のクリーニングも、お役に立てるような話を書いていこうと思っています。
これからも、頑張って書いていきますので、お付き合いくださいませ。m(__)m

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年04月19日

若者、去る。

ドライクリーニングの溶剤が減ってきたので、溶剤屋さんを呼び、入れてもらいました。
ドライクリーニングの溶剤って減るんですよ。
脱液しても衣類には若干ですが残ります。
その分減っていくものなんですね。

いつも来ると、最近の状況などを情報交換するのですが、やはりここ最近は仕事が増えているかどうか。
ちょうど繁忙期ということもあり、お互い一番忙しい時期にあたりますから。
この時期、どれくらい仕事があるか?周りの様子を話しながら二人で予想を立てていたりしているんです。

そこで、後継者の話になり、みんな息子さんばかりでしょ?なんていっていると、ついこの前まで、息子さんではない人が洗濯屋で働いていたんだそうです。

しかも、なんと独立したいとか。
溶剤屋さんに、嬉しそうにこういったんだそうです。

自分は将来独立してやりたいので、その時は溶剤を入れてください。

息子さんがクリーニング屋さんをやると言うのがほとんどのこの業界で、まったく未経験者がクリーニング屋になりたいって言うのが珍しい。
貴重な若者です。
やっぱり、こういった人たちが増えてこないと活性化されませんね。

なんて、喜んでいたのもつかの間、この話しには落ちがありました。
なんと、この若者、辞めてしまったんだそうで・・・。
その理由とは?

資材の高騰、思ったよりも売り上げが上がらないなど、どうやら見切りをつけたらしい・・・、との事でした。

うーん、とても残念だ・・・。
資材の高騰は他の業種でも同じ問題を抱えていますから仕方が無いとして、売り上げが上がらないって言うのはちょっと痛いですね。
私の友達も、クリーニング屋じゃ儲からないと言って、板前さんになった人がいます。

そりゃ、昔ほど売り上げないかもしれないですけどね。
他の業種に比べても小さい業種ですけどね。

でも、お客様が喜んでくれるのを見ると、一気に吹っ飛んじゃうんだけどなあ。
本当に残念だ。

実際問題、息子さんの給料が払えないところもたくさんありますし、家族はただ働きって言うところもたくさんあります。
問題は、今の料金ではまともな経営が出来るところが少ないと言うところなんでしょう。

企業として、働いている人にきちんと賃金を払うためには、品物が増えるか料金を上げるかしないと、いけないところまできています。
健全な状態にならないと、働きたいと言う人や、この業種をやってみたいと言う人は出てこないでしょう。

クリーニング屋さんの数が多すぎると言う人もいますね。

クリーニング屋さんに限らず、経営を維持していくのに大変な時代になりました。
そんな中でも、次の世代に明るい未来を残したいですよね。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2008年04月18日

全ドラ社長、来店。

今日の雨はすごかったですね。
これが雨?いや嵐でしょ!ってくらい物凄く降っていました。
午前中、配達していても、これくらい降られるとかなり厳しいですね。

午前中、最後のお宅にお伺いをし、さーかえんべえかなあと思って車に乗り込むと、携帯がなっています。
誰からだ・・・・?あ、全ドラの関さんだ。

全ドラとは、全国ドライ新聞社と言うクリーニングの業界紙を作っている会社なんです。
そこの社長をやっている関さんとは友達なんですね。
めったにかかってこない電話で、何かあったかな?と思って出ると、なんと今お店の前にいると言うではないですか。
どれくらいで帰ってこれる?と言うので、店のすぐ近くにいましたから、3分で行くわ、と大急ぎで帰宅。
どうぞどうぞとお店に入ります。

またなんで着たの?と聞くと、うちの先にあるほかの友達の店へ行く予定だったので、ついでに寄ったとの事。
そして、新しい全ドラを持ってきてくれたんです。

・・・・・、すまん、うち全ドラ取らなくなってから何年か経つかも。(爆)
こうしてたまにもらうのを読んでいるとなんだか新鮮なんだよね。(爆)

久しぶりでしたし、彼もいろいろと周りが変化したので、積る話をしつつ、やっぱり仕事の話へ。
当たり前に仕事の話ができる人がクリーニング屋さんには少ないんですよね。
今はここが物凄く不満です。
そういう意味では彼はいつでも仕事の話ができますので、とても楽しい。

今年の繁忙期の予想、今流行っているもの、クリーニング屋についてなど、短い時間でいたけどいろいろと話ができました。
危機感を持つって大事なんだけど、なかなか危機感を持っている人が少ないねなんていう話に。

一番興味を引いたのが、マンションとクリーニングのサービスに変化があるようです。
まだ噂の段階らしいのですが、驚異的なサービスを打ち出したところがあるみたい。
ここまで来ると、競争なんて呼べるものでもなくなってきているような気もするんですけどね。

一時間ほどいまして、次のお宅へ行ってしまいました。

年に数回、片手ほども連絡を取り合わないんですが、取り合ったときの話の内容は、物凄く濃密なものになります。
この話から、新たに勉強しようと思ってやったこともたくさんありますし、ここから新しいサービスが生まれもしました。

今日の話からも幾つかヒントをもらったので、また頑張らないといけません。

また次あうときにいろいろと話ができるように、がんばろうっと。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年04月17日

職人がいなくなるかも?

おじいちゃんが亡くなったときに、お線香を上げさせてもらいに行ったときに、職人の話になったんです。

おじいちゃんの人柄から始まったのですが、何よりも評判のいい人だったので腕が物凄く良い。
腕が良いということは、物凄く厳しいんですね。

仕事に厳しい、息子に厳しい。

もうとにかく厳しかったと言う話になりまして、そこから職人とは?なんていう会話になったんです。
いい職人は、お手入れをよくします。
仕事でつかったらすぐ手入れをする。
だから、道具がいつもぴかぴかなんです。
道具を見れば職人の腕が分かる、そういっていました。

また、職人は手を抜けないんですね。
だから厳しいのですが、それが年々少なくなってきているようなんです。
おじいちゃんがバリバリに息子さんを鍛えているときでさえ、子供を甘やかす職人がいたんだそうです。

甘やかされた職人は、腕が良くてもいい仕事ができないんですね。
腕が良いのといい仕事をするのは違うんです。

いい仕事をするのには、腕が良いほうが良いのは当たり前なのですが、腕が良い人が毎回その技術を100%発揮するかと言うとそういうわけでもないんですね。
時には手を抜くかもしれない。
手を抜かず、一生懸命やりぬいて、初めて良い仕事に化けるんです。

すると、良い仕事をするための条件は、気持ち、になるとおもいます。

ですから、厳しい職人は仕事にもまっすぐですから、いい仕事をするようになるんですね。

昔は仕事がすべて手作業でした。
ですからやって行くと皆さん技術を覚えて行ったんですが、最近はちょっと様子が違います。
どの仕事にも機械が入ってきて、仕事自体が簡素化されている。
昔ながらの仕事をすると、そこまでは要求していないよ、と言われてしまうこともあります。

むむっ!職人の危機だ。

やる気がなくて職人がいなくなるのも問題ですが、半強制的に職人がいなくなるのも困ります。
実際、クリーニング業でも職人が激減しているんですね。

私たち二代目の世代もどちらかと言うと職人と言うよりは、経営者に近い存在になりつつあります。
すると、品質とコストを計りにかけだすんです。

このくらいで良いのかな?と。

お客様が支持してくれていると言うのは、生の声ではなかなか届きません。
すると、どうしても売り上げの大小でお客様の声と判断することが多いんです。
どうしても、安いものの方が売れますし、お客様の評判も良くなります。
すると、仕事も簡素化されて行っちゃうんですよね・・・。

お客様は安いに越したことはないけど、品質が落ちても良いとは思っていないと思うんです。
その声が私たちに届くようになると、またいくらか動きが変わってくるのかなあと思います。
職人復活もありえるかも。

いい仕事だったら良かったといってあげてください。
もっといい仕事を望んでいるのなら、言って上げて下さい。
お客様の生の声をみんな待っています。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2008年04月12日

行列が出来るクリーニング屋さん。

特選中河原情報の方に、あがっていた話をちょいと拝借しました。

とあるクリーニング屋さんに物凄い行列が出来ていたびっくりした、と言う話。

クリーニング屋さんって、行列のイメージ無いんでしょうね。
うちのようなお店では行列はほぼありませんが、お店の形態によっては行列が出来るところは結構あります。
私の友達のところでは、3坪の小さいお店に、行列が出来、お預かりするまで2時間近くかかってしまうことがあるくらいです。

これは、クリーニングの特性によるものだと思います。

クリーニングって年中仕事があるわけではないんですね。
私たちはよく季節商売だと言いますが、まさにその通り、季節によって品物の出方が変わってきます。

主に出てくるのは衣替えの時期。
そう、ちょうど今くらいの時期なんですね。

品物が出るときと出ないときの差があるのはどの職種でも同じなんですが、クリーニング屋さんはその差が物凄く激しいんです。
暇なときは、1時間も仕事するものがないと言った時期もあります。
所が、いったん忙しくなると、足の踏む場もなくなり、工場はフル回転!朝から晩まで仕上げて全然終わらず、翌日また入荷してくると言う物凄い状況になってしまいます。

繁忙期と私たちは呼んでいるのですが、この時期、天候やセールのタイミングが合うと、行列が出来ることがあるんですね。

普段は何の変化も無いクリーニング屋さんが突如行列しているのを見ると、普通の人はびっくりすると思います。
でも、驚くほどのことでもないんですね。
毎年、こんな感じですから。

受付をもっと効率よくやれば行列も減らせるんではないか?確かにそのとおりなのですが、ただお預かりすれば良いか?と言うとそういうわけにも行かず、一点一点見ていきますからどうしても時間がかかってしまうわけです。

よそのお店で行列が出来る頃、当店にも行列こそ出来ませんが、品物がやはり集まっています。

春の風物詩、ですかね。
クリーニング屋さんに行列が出来る頃、春も終わりに近づいています。
だんだんと暑くなりますよ。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

2008年04月11日

また着られるようになっちゃった。

また着られるようになっちゃった。

この言葉をよく言ってもらえます。
他のお店でもそうなのか?私には正直分かりませんが、昔から当店ではお客様が良く口にするんです。
先日もご来店くださったお客様から、このお言葉を頂きました。

実はこの言葉の裏には、捨てるつもりだったのに・・・、と言う言葉が隠れています。
皆さん本当はもう捨てるつもりでいたんだけど、ダメ元で洗ってみようかな?とお持ちになられて、きれいになったんですね。

私たちの仕事はきれいにすることですが、次また着ることが出来るようになるって本当にうれしいんですね。
変な表現ですが、きれいになると言うことと着ることが出来ると言うのは意味合いがちょっと違います。
着ることが出来る、と言う言葉の中には、きれいになっていると言うことも当然含まれているんですが、きれいになる、汚れが落ちている、と言うことと着ることが出来ると言うのは必ずしもイコールではないんです。

ここが難しいところなんですね。

きれいにするために、汚れを落とすために、きつい洗い方をすると、汚れは落ちているんだけど、全体的によれよれになってしまったり、色がくすんでしまったりと言うような事がおきることがあります。
確かに汚れは落ちている、でも、まるで古着になってしまったようでもう着ることが出来ないわ、と言うお客様は非常に多いんです。

これはクリーニング業者さんの中には分からない人もいるかもしれません。
逆に、お客様の方が敏感だと思うんですね。

服を着ることってどういうことか?ちょっと考えると分かると思うんです。
どうして最近は洗いたくない人が増えたのか、その理由もおそらくここにつながると思います。
また、クリーニングではなく修正屋さんがはやるのも同じ理由からでしょうね。

最近は、二年周期で服を捨て、買い換える人が多いようです。
こんなに汚れているからもう駄目だねとかよく聞きます。
使い捨ての感覚なのかしら?

この辺をクリーニング屋さんが上手に解消してあげることが出来れば、もっと需要は伸びると思うんですけどね。
おそらく、今までもしっかりした仕事をしているところでは、当たり前のはず。
それをアピールする時期に来ているんでしょう。
まずは、知ってもらう努力が必要ですね。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2008年04月05日

白くなるかしら?

先日、白いジーンズをお持ちいただいたお客さんがいらっしゃいました。

息子さんがとても気に入っているものなのですが、おうちで洗濯をずーっとしていたら、どんどん黒っぽくなってしまった、と言うのです。

何とかなりませんか?って。

見ると、裾やポケットのあたりなど黒くなっています。
全体的にも黒ずんでいるかな。

家での洗濯は結構難しいんですね。
きれいになるでしょうか。

白を白く洗うのは難しいと、ここでも書いた事があります。
特にご家庭で洗う場合、お湯の温度が低かったり、仕上げが出来なかったりで洗いで思い切った処置が出来ません。
また、意外と適切な洗い方をされていないケースもあり、思ったようにきれいにならないんですよね。

しかし、人間の目って怖いもので、きれいになっていなくても慣れてしまうんです。
すると、相当汚れがたまるまで気づかない、なんていう状況になります。
今回の白いジーンズもそういう状況のようです。

きれいになるか?と言うよりどうやってきれいにするか?なんですが、本日いろいろとやってみたところ、80%ほど白さを取り戻してくれました。
何層にも汚れがたまってしまった箇所が残っているのですが、ここをどうするか?ちょっと微妙な感じです。

やっぱり、私たちプロが適切に洗うと白くなるんですよね。
もちろん、私たちプロが適切に洗わなければ白くなりませんよ。
これはご家庭でも同じ。

たとえば、ドラム型の洗濯機を使っていても、洗剤の投入量が多すぎればきれいになりません。
洗剤があわ立ち、衣類が滑ってしまうためです。
また、洗剤の量が少なすぎると、落ちた汚れが衣類に逆戻りをし、全体的にくすんでしまいます。
これを逆汚染と言うんですが、洗剤は適切な量を使う必要があるんです。

適切に洗うこと、非常に重要ですね。
ただ、ご家庭では出来ないこともあります。
仕上げが出来ないとか、洗浄時に温度を上げることが出来ないとか。
お湯を使うとどうしても、小じわが発生しますから、仕上げが必要になるんです。

そういう時は、クリーニング屋さんに任せてしまった方が体力的にも経済的にも良いと思います。

家庭で洗うかクリーニング屋さんに任せるか、使い分けのポイントです。
上手に使い分けてください。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2008年04月04日

子守と集配。

今年は例年に比べて、品物の動きがとても早いです。
例年通りだと、品物が動き出すのが4月に入ってから。
気温が低ければ、中旬まで忙しくならなかったりするのですが、今年は3月中に品物が動き始め、どこも忙しい状態になっています。

時期がずれたことにより、影響も出始めているようです・・・。

本日、横浜の矢向で友達のお店が新規オープンしました。
店舗兼住宅の立替をしていたんですが、先日無事に終わり、機械の搬入も終え、本日からオープンとなったしだいです。

日曜日の用事の件とお祝いをかねて、お昼ごろ電話。
すると、少しにこやかな声と共に若干の疲れが感じ取れます。
早めに動いたことですでに品物がかなりたまっているところに、新規オープンでまただ入荷している様子。
そりゃ、疲れもしますよね。

思い起こせばうちも数年前に建て替えをしまして、そのときはずーっと忙しかったです。
うちは特に新規オープンのチラシなどもいれず、淡々と営業を始めたのですが、それでも物凄い人。
気持ちのいい疲れなんですけどね。

お祝いを言いまして、少し話していると、どうもお客さんが多数来店で疲れている・・・、だけではないみたい。

どうしたの?と聞くと、集配に子供をつれて出ているのだとか。
忙しいところに、子供がいると予定通りに事が進まなく、また、お客様のところで子供が好き放題しゃべるので精神的にも疲れるらしいんですね。

よく分かる!!!

実は、私もここ数週間は集配のたびに子供をつれて出ていました。
ちょうど春休みに入ったこともあり、子供たちは暇なんですよね。
普段なら家において出て行くのですが、今年は繁忙期が早く来てしまい、家に置いておいてもみんなが困るんです。

足の置き場が無いほど品物が集まる中、子供がいると神経使い切れません。
必然的に、連れて行って!!となるわけです。

配達に行くといったでいろいろとあるんですけどね。
お客様にかわいがってもらえて子供は大満足なのですが、こちらは失礼な事しないかひやひやしますし、慣れてくるとかなり好き勝手しますし。
おそらく自分も子供の頃同じように心配かけていたんだなあとは思うんですけどね。

この時期、同じくらいの子供を抱えているところは、同じだなと笑っていました。

来週になると学校が始まり、その次の週から幼稚園も始まります。
そうすればいくらから苦になるかなあ。
一緒に配達に行けなくてさびしくなったりして。(笑)

今の時期だけの出来事ですから、楽しみましょう。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0)

2008年04月03日

セカンドオピニオンのお問い合わせを頂いています。

先日神奈川のセミナーでお話させていただいた、クリーニングのセカンドオピニオンの話なんですが、お問い合わせを多数頂いております。

当日、セミナーへ来ていただいた方には、さわりをちょこっとお話をしているので、きちんとした内容を教えて欲しいとかレジュメを欲しいと言われるのは分かるのですが、意外と来ていない人からの反応が良いんですね。

電話を頂いたりメールを頂いたり。
そのほとんどが、実は自分たちも同じような考えをしていて、実際行動も起こそうとしている。
近い話なので是非お話を伺いたい、と言う内容。

やっぱりと言うか感じている人は感じていて、すでに何かしらのアクションを起こしています。

年齢による差もあるのですが、クリーニング屋さんはまだ発展途中なんだと思うんです。
クリーニング屋さんが出来てまだそんなにたっていません。
ほとんどのクリーニング屋さんが初めての世代交代を経験しているところ・・・。

中には何代も続いている所もありますが、そういうところはまれですよね。

そして、世代交代と需要減が一気にきている・・・・。
今、いろいろな問題が一気に起こっている、そんな感じです。

手仕上げしかなかった時代から、機械仕上げに移行し大量生産が可能になった。
しかし、時代が大量生産を必要としなくなっている・・・、需要が減っていますからね。
また、機械化したために手仕上げをきちんとできる業者さんも減っている。
こんな問題もあるんです。

さまざまな問題がある中、今までは評論家が多かったんですね。
あれやこれや、問題点は分かっていてあげる。
でも、問題点を挙げるだけで解決策を考えようとはしていなかったんです。

そこが一番問題でして。

したり顔で、問題点をあげつらい、分かったような口でこれからはもう駄目だね、何て言っていても何も始まりません。

問題点を把握するのも賢い証拠なんですが、その問題点をどう解決していくか、そこが一番重要で、そのために問題点を挙げているはず。
次へのアクションがなかなか起こらなかったんです。

ところが、最近は徐々にですが、次へのアクションを起こそうとしている人たちがいる。
どうやって解決していくか、出来ることからやろうとしている人たちがいる。
まだまだ、これから、ですね。

諦めてクリーニング屋さんをやめるのも良いかもしれない。
でも、ぐっとこらえてクリーニングを続けるのももっと良いと思う。

頑張っているクリーニング屋さんが全国にいらっしゃいます。
消費者の皆さん、是非応援してあげてくださいね。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2008年04月02日

汚れてないもん!

先日、集配にお伺いしたときのこと。
今年は例年よりも暖かくなるのが早いですから、すでに皆さん衣替えに入りつつあります。

オーバー類からどんどん出始めていますね。

そして、春休み。
制服のクリーニングの時期ですね。
先週は、皆さん大急ぎで制服のクリーニングをお出しになったんです。

お伺いしたお宅でも、他のお宅同様まずオーバー類から出てきます。
特に急ぐものではないのでしょうが、出すなら一気に出したいのでしょう、あれもこれもとお持ちになります。
これでオーバー類は終わりだなと、奥さんもほっと一息ついたのもつかの間、思い出したように娘さんに声をかけます。

「制服のクリーニングー!」

すると、間髪いれずに、

「汚れてないもーん!」

若いって良いですよね。
こういう勢いのある会話、大好きなんです。

奥さんは困った様子です。
女の子なので身だしなみはしっかりして欲しいとおっしゃっていましたが、学生の頃って、皆さんこんなものじゃないでしょうかね。

私も、皆さんと同じで学生の頃は制服のクリーニングなんて考えた事もありませんでした。
今思うと、脱ぎ捨てて置いた物を、母なり父なりがクリーニングしてくれていたんだと思います。

ああ、だんだんと記憶がよみがえってきました・・・。

せっかく洗ってもらったのに、何で洗うの?と思っていたように思います。
やはり、汚れて無いじゃん?って感じでしたね。

何で学生の頃って汚れてないと思うんでしょうか。
自分でも不思議です。

さて、制服のクリーニング、しないわけにもいきませんし、せっかく娘さんもいることだしと、制服を持ってきていただいて、目の前で汚れている箇所を、見せて納得していただきました。
私はプロですから、紺色の制服でも汚れているなとパッと分かるんですが、普通の人はわからないかもしれませんね。

汚れが分かりやすい箇所ってあるので、そこを見せると、ほんとだ、汚れてる・・・、と言ってましたね。

昨日も書きましたけど、汚れって案外分からないものなのかもしれません。
自分の服は着ても汚れていないと思っている人は本当にたくさんいらっしゃいます。
また、逆にどこが汚れているの?と言うようなきれいなき方をしている人もいるんですよね。
そういう人ほどこまめに洗う傾向があります。

汚れているって認識を持っていただくって大事な事なのかもしれません。
学生の時分にそういう機会があると良いですね。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0)

2008年04月01日

新品よりもきれいに。

昨日の、美味しい焼肉をいただいているときの事です。
Kさんはここのブログを読んでくれていまして、しかもちゃんと内容も把握している。
先日アップしたクリーニングのセカンドオピニオンについて、の中にある、着物の話も知っていたんです。

そこで、着物のくだりが不思議だったとおっしゃいます。
洗うのが普通でしょ?って。
今は洗わないのが普通なの?と。

どれが普通かは正直把握し切れていないのですが、数年前に比べて違う感覚の人がいる事や増えている事は確かなんです。
しかし、不思議な事に、違う感覚の人たちと合わない人は本当にあわないんですよ。
だから、そういう人っているの?ってなるんですね。

当店を長くご利用されているお客様はおそらく、そんな人いるの?って思うと思います。

焼肉を食べながら、クリーニングの話をしているときに、こんな事を言われました。

いつも新しい服をクリーニングに出すと、2,3回までは買った時よりもきれいになって帰ってくる。
もしかして買ったときは汚れているのか?(笑)

焼肉も美味しかったのもありますが、思わずにんまりとしてしまいました。
評価していただいて、ありがとうございます。
励みになりますね。

新品が汚れているか?と言うと、汚れているケースがあるのは確かです。
陳列していて、いろいろな人が触るので手垢がつきますし、埃などもついてしまうでしょう。
また、倉庫などに保管をしていても汚れますし、店舗間を移動するとこれまたかなり汚れるものなんです。

デパートなどでは、購入を決めると奥の方から仕舞っておいた品物を出してきてくれますよね。
また、セール品などはそのままの状態ですから良く見ると汚れています。

と、このように、汚れているケースもあるんです。
クリーニングして新品よりもきれいになると言うのは、汚れだけでなく、プレスをきちんとしていると言う事もあるんですけどね。

セール品を買ってきて、着る前に一度洗うお客様もいらっしゃいますよ。
汚れに敏感な人がいるんですよね。

汚れって、いつも気にしていないと案外分からないのかもしれません。
まさかお店で売られているものが汚れているなんて思いもしないでしょうしね・・・。
でも・・・、結構汚れています。
私が服を買いに行くのがあまり好きでない理由のひとつです。
気になっちゃうんですよ。(爆)

でも、あまり過剰に反応はしないでくださいね。
汚れているとは言っても、主に表面的な汚れですから、きれいになっちゃいますし。
問題ないレベルの話です。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (0)

2008年03月29日

クリーニング屋が好きですか?

先日のセミナーでの話。

カリスマ修復師福永さんのお話の中で、別にクリーニング屋じゃなくてもいい、と言うような話がありました。
目的がクリーニングをする事ではなく、手に職をつけたかった、と言うのが最初のようでしたからね。
今はクリーニング屋でもないので、そういう意味ではこだわらずに、自分の思うように進んでいるように思います。

クリーニング屋さんの中では、結構クリーニング屋さんを好きではないと言う方がいらっしゃいます。
なかなか手ごたえが感じられないと言うのもあるんでしょう。
また、仕事と考えるとこだわらないでいきたい、と言う人もいると思います。

どんな仕事でもやっていけると言うと生き抜く力があるようでかっこいいですよね。

では、クリーニング屋じゃないと駄目と言うのはかっこ悪いのか?と言うと私はそうは思いません。
俺はクリーニング屋が大好きだ!クリーニングを一生の仕事にしたい!良いと思いませんか?

でも、なかなかそういう人に出会えなかったんですね。
心の中では思っていてもはっきりと口にする人はいませんでした。

ところが、先日のセミナーで知り合った方の中に、堂々とクリーニング屋でよかった、クリーニングをやってくれていて親父ありがとう、とおっしゃった人がいたんです。

これには感動しましたね。

どうしてなのか私も良く分からないのですが、クリーニング屋さんの職業に就くと、卑屈になる人が多いんですね。
これはアルバイトさんにも多いような気がします。
何かそういう方向へ行ってしまうようなものがあるのかもしれません。
そのためか、クリーニング屋がすき、と言う人は少なかったんです。

一つの仕事に一所懸命打ち込むってすごい事だと思いませんか?
しかも感謝している。
なかなか出来ることではありません。

仕事と割り切っている人が片手間だとは思いませんし、全力を出してやっていると思います。
でも、その仕事にほれ込み、その仕事に一生懸命な人とは何か違うような気がするんですね。
強い意志は、何者にも勝る、と思います。

島田紳助さんやトミーズの雅さんが話していた話でなるほどなあと思った事があるんですが、一日24時間仕事のことを考えているやつには、勝てない。
一日23時間仕事のことを考えていたとしても、24時間考えているやつには勝てないんだ。
たった1時間の差でも、5年たったときには恐ろしいほどの差が開いている。

強い意思を支える、好きという思い。
良いなあと思います。

私も堂々と、クリーニング屋が大好きです、と言いましょう。
本当にいい仕事だと思います。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年03月27日

クリーニングのセカンドオピニオンについて。

先日の神奈川でのセミナーの話をアップしたいと思います。
当日話そうと思っていた生原稿に、少し付け加えております。

このお話はどこでして頂いてもかまいません。
組合や勉強会など、是非検討してみてください。
また、お話をしたら、よろしければご連絡をお願いします。
セカンドオピニオンの輪が広がっている事が分かると、他の人もやってみようと言う気になると思いますので。
よろしくお願いします。

では、どうぞ。

クリーニングとセカンドオピニオンについて

2008.3.23

今回の話は、クリーニング業へセカンドオピニオンを提案してみようと思います。

クリーニングのセカンドオピニオンとは?

簡単に言うと、他店で処理、もしくは断られた品物の相談を受け付けることです。

※ 今まで個人レベルでは皆さんやってきていると思う

1 他店で落ちないしみをお任せください

2 何でもご相談ください。

など等。

しかし、それは自分のお店の技術を宣伝するためのもので、セカンドオピニオンとは意味あいが異なる。

また、個人レベルでどうにかならなくなってきている。

今回の話は個人の枠をもう少し広げて、地域レベル、組合レベル、業界レベルで考え、提案してみたいと思います。

クリーニングのセカンドオピニオンを考えるに当たり、本家本元のセカンドオピニオンとは何ぞや?と言うことを知っておく必要があると思います。

 セカンドオピニオンを直訳すると、第二の意見、となります。

具体的には診断や治療方針について主治医以外の医師の意見のことをいいます。

※ ここで注意しておきたいのが、あくまでも「意見」だと言う事。

前の診断が正しいかどうかは判断しない。

意見を聞いて総合的に判断するのは患者さんであると言う事。

これは後々私たちにも関わってきますのでおぼえて置いてください。

・ セカンドオピニオンをするメリットは?

1 主治医の診断や方針に対する確認が出来る。

2 治療の妥当性を確認できる

3 主治医の示す治療法以外の治療法が得られる可能性がある。

つまり、担当してもらっているお医者さんとは別のお医者さんに相談して、情報を得ることで、自分で正しいかどうか、比較して判断することが出来る、と言うことなんです。

・ クリーニングのセカンドオピニオンにも同じことが言えます。

1 見立てやクリーニング方法の確認ができる。

2 クリーニングの妥当性を確認できる。

3 他店で出来ないと言われたものも、洗える、染み抜きできる可能性がある

他にも相談しやすくなるなど。

ここではっきりとしておかないといけないことが一つありまして、セカンドオピニオンは、診療ではなく、相談を受けると言うことなんです。

つまり、クリーニングの場合も同じで、持ち込まれた品物に対して、前回のクリーニングが良いとか悪いとか、そういったことは言わなくて良いんです。

では、何をするかと言うと、この衣類を預かるとしたら、自分ではどうやって処理をするのか?汚れが落ちると思うか?落ちないと思うか?それを答えてあげれば良いんです。

そして、最初のクリーニング屋さんの結果と、相談したクリーニング屋さんの話を比較しながら、お客様が判断をしていく。

これがセカンドオピニオン、なんですね。

・ お客様側にはいろいろな情報が入ることにより、選ぶことが出来ると言うメリットがあります。

・ 今までよりもいいお店を探せるかもしれない。

・ クリーニングの標準が分かる。

業者側にもメリットがあります。

・ 相談を持ってきてくれるので、新規客が増える可能性がある。

・ 自分の店の技術を知ってもらうチャンス。

・ 今までクリーニングをあきらめていた人たちを呼び戻せる。

今までクリーニングをあきらめていた人たち・・・、どういう事かといいますと、クリーニング屋さんに出しても、駄目だと思っていた人たちのことなんです。

ごく最近までよく言われていたんですが、安かろう、悪かろうのクリーニング屋さんを利用して消費者が失敗すれば、それに懲りてきちんとしたクリーニング屋さんを探して選んでくれる、そう思っていたんですよね、今までは。

自分たちはしっかりした仕事をしているんだから、分かってくれるはずだと。

実際、ごく少数ですが、安かろう悪かろうのクリーニングに懲りてきちんとしたクリーニング屋さんを探した人もいます。

でも、ほとんどは、クリーニングでは綺麗にならない、とあきらめてしまっています。


クリーニング屋さんを探さなかったのか?と言うとそうではなく、探しても結果として、圧倒的に取次店が多いため、同じようなお店にしか出さなかったと言うのがあると思うんです。

実際、うちでもよくある話なのですが、うちにお持ちになる前にクリーニング屋さんを4件はしごしたとおっしゃるんですね。

ご利用されたクリーニング屋さんの名前を聞いていくと、名前が違うだけで、工場はみんな一緒。

同じ工場で洗っているんだから、綺麗になるはずありません。

でもお客様は、違うクリーニング屋さんで試したと思っている。

幸いにもうちに来たので、説明を聞いてびっくりしていましたが、ほとんどのお客様はうちへ来る前にあきらめてしまっていると思います。

また、クリーニングにあきらめる人だけでなく、その弊害として、独自の解釈が常識として横行するようになっている、と言うことがあります。

これがまた厄介。

洗濯やクリーニングと言うものが、きちんと継承されていませんし、学校の勉強でもやらない。

全自動洗濯機が普及したり、簡単に使える洗剤、汚れまで落としてしまうようなイメージがある消臭剤などの普及で、どんどん洗濯やクリーニングが生活から遠ざかっている。

すると、不思議なことに、突拍子も無いような解釈をしだします。

そして、それが何人も出てくると、常識になってしまう。

こういうことがありました。

お客様が当店へ着物をお持ちになったんです。

着物をクリーニングに持ち込んだ後、友達とお茶を飲んでいるときに、着物をクリーニングに出したと話したら、みんなに一斉に笑われ、着物は洗わないのが常識だ、おかしいといわれて、血相変えてお店に戻ってきた、事がある。

このお客様も普通のことで今までと同じように洗いに出しただけなのに、みんなに言われて自分がおかしいのではないかと不安に思った。


今回は驚いてお店にきて話をしてくれたから、説明が出来ましたが、おそらくほとんどの場合、これで需要がなくなってしまうと思うんです。

これは、非常にまずい問題ですね。

他にも、クリーニングに出してもスーツが綺麗にならないので、洗わないで2年着たら捨てる事にしている人がいる。

先輩にもそういう人がいる。と言うケース。

原因はいろいろとあると思うのですが、セカンドオピニオンをすることで、クリーニングの基準、標準と言うものが消費者の中にきちんと出来上がっていき、説明を受ける機会が増えることで、間違った解釈が減っていく、そう思うんですね。

また、セカンドオピニオンの恩恵に、妥当な品物に太鼓判を押せる、と言うのがあると思うんです。

クリーニングの標準が分からないので、クリーニングに不信感をいだいている人は、常に不安だと思うんです。

ちゃんとしているんだろうか、大丈夫なんだろうか、本当はもっと良くなるんではないだろうか。

そういう方がご相談に来て、商品に問題が無ければ、問題ありませんと、太鼓判を押してあげれば良いんです。

これも先ほどの話と一緒で、複数の専門家の話を聞くことで、お客様自身が判断することが出来るようになります。

クリーニング業者にとっては、セカンドオピニオンが浸透すると、かなりの恩恵が生まれると思うのです。

最初に、個人レベルではなく、もっと大きなくくりでとお話しました。

その理由ですが、ポツリポツリとやっていてもなかなか消費者には浸透しないんですね。


やるのなら、地域のクリーニング屋さんが一体となって、やると、消費者に認知されやすいし、やりやすいと思うんです。

また、セカンドオピニオンの性質上、本来ならみんなで取り組んだ方が良いと思うのです。

どこの団体が仕切っているとか、誰が言い出したとか関係なく、みんなの目標、みんなのスローガン、そういうものであったほうが良いと思います。

数年前から、チーム-6%と言うものがあるのをご存知でしょうか。

これは地球温暖化にたいする日本政府の国家プロジェクトの一つで、団体、組織、個人と言うくくりではなく、地球と言うチームの一員であること、みんなで目標を達成するように掲げられたアクションプランなんです。

チーム-6%のホームページではこう書いてあります。

「一人ひとりの力はそれほど大きくないかもしれない。一人ひとりの行いは、ちょっとしたことかもしれない。でも、それがチームとなって結集すれば、地球規模の大きな力になれる。」

まさしくそのとおりだと思いますね。

みんながやらないではなく、自分に出来ることを少しずつやっていき、そういう人たちが少しずつ増えていくと、とても大きな力となる、私もそう思いますね。

クリーニングのセカンドオピニオンもいきなり業界レベルでの話は難しいと思いますが、組合レベル、青年部レベルなら十分可能じゃないでしょうか。

ぜひ、みんなで検討して、挑戦してみてください。

そして、ゆくゆくは、組合員以外にも窓口を開き、組合員、アウトサイダーが同じ目標に向かってやっていける、そんな取り組みを実現していっていただけたら良いなと思います。

ぜひ、がんばってください。


工藤隆史


ここからは補足です。

クリーニングのセカンドオピニオンをするにはどうすれば良いか?考えちゃいますよね。


具体的に何が必要か?といいますと、物はロゴや協賛のポスターくらい。

クリーニングのセカンドオピニオンを協賛してくれる業者が分かるように、ロゴがあるとやりやすいと思います。

それらを店頭に張ったり、受付に張っておいたり、各店チラシなどを打つときに片隅に入れるようにしてもらう事で徐々に認知が広がります。

後はみんなの意識です。

業態によっては困難な場面があるかもしれません。

説明できる人がいなかったときはどうするのか?

そういう時はいったんお預かりし、説明できる人間から連絡をさせるか、翌日説明をするかなど対応が出来ると思います。

自分たちの仕事の負担になるようでは長続きしませんから、負担がかからないように工夫が必要です。

また、思いもしない問題が起こるかもしれません。

そのときのために、クリーニングのセカンドオピニオン用のホームページを開設しておくとさらに良いと思います。

ロゴなどはそこにおいておいて、各自必要な人が印刷してはればコストもかかりません。


パソコンが使えない環境の人には実費で近くの人が印刷してあげれば良いんです。

また、ホームページを作っておくと、同業の情報交換が容易になります。

おそらく、消費者の声が届くようになると、今までの常識を超えるような話がたくさん届く事になるでしょう。

すると、疑問が湧き出すんです。

今までのやり方が間違っていたのか?

世の中が変わったのか?

主流はこっちの方なのか?

これらは一人で考えていても先に進まないんです。

こういう話こそ、みんなで共有し、意見を交わす事がとても重要です。

コミュニケーションを交わす事で、新たな価値観が出来ますし、業者側にも基準が出来てきます。

すると、業界の見解がほぼ一致しだすんです。

これはかなり重要なポイントであると言えます。

まだ、生まれたばかりのクリーニングのセカンドオピニオン。

全国各地で皆さんが始めることできっと良くなると信じています。

頑張りましょうね。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年03月24日

自分が思うより一月ほど早めに。

先日、白いジャケットと白いコートをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
両方とも本来ならば白いものなのに、黄色く変色したり、黒っぽい汚れがあちらこちらに見受けられます。

明らかに着すぎと置き過ぎ、です。

ここ数年、白い服が流行っているんですが、どうも洗うタイミングが悪いようで、とても気になっているんです。
おそらく、自分で着ていてもその黒っぽさに嫌気がさしていると思うのですが・・・。

最近は暖かくなってきていたので、冬物をしまうために洗うんであろうと思い、でも念のため、お急ぎですか?とお聞きしました。
すると、特別早くは必要は無いけど、まだ着るのでそれなりに、と言われたんですね。

もうそろそろ本格的に暖かくなりますから、一度や二度袖を通してしまうのはちょっともったいない。
出来るなら、もう着ないと言うところで洗った方が良いですよ、と言うと怪訝な顔をします。
どうも、どういう意味か分からない?と言った感じ。

結構こちらの意図が伝わらないことは多々あるので、いつものようにその理由を説明します。

生地がとても柔らかいこと、袖を通し、汚れが残った状態で仕舞ってしまうと虫食いやカビの可能性があること、しまうときにクリーニングするのがベストなどなど、いつもと同じ説明です。

しかし、どうも通じない・・・。
説明が悪いのかな。

そして、もう一つ、気になったところ、着用のし過ぎについても説明をしたんです。
この生地とこの色で、ここまで着用するとハードすぎるので、自分が思うよりも一月ほど早めにクリーニングした方が良いですよ、と。

すると、こうおっしゃったんですよ。

着る一月前にクリーニングすれば良いんですか?

なるほど、これですべてが納得。
このお客様、クリーニングは着用前にするものだと思っているんですね。
だから、来た後のお手入れの話などはどうもイメージできなかったんだと思います。

この手の話は珍しくなく、ここ数年こういう方が非常に増えてきています。
次着用する前にクリーニングに出す、ある意味定番なんでしょうか。
今回のお客さまに、再度しまう前のクリーニングの説明をして、どうして着用前に洗いたいんですか?とお聞きすると、こうおっしゃいます。

仕舞っておくとしわしわになるので出して着ることが出来ない。
クリーニングしてすぐ着る方がいい、とおっしゃるんですよ。

言いたいことも分かるんですが、微妙な感じです。

今でこそ、立体、つった状態で品物をお返しするようになり、それがスタンダードになっていますが、昔はスーツもコートも全部たたんで返していたんです。
そして、よくシーズンになると、プレス(アイロン掛け)のご依頼が来て、そこで立体にしてお返しをしたもんなんですね。

昔は仕舞うときはたたんでいましたので、このような利用方法だったのですが、今は立体のまましまうのが常識です。
すると、着用前にプレスすると言う感覚はおそらく無いと思うんです。
きちんと隙間を明けてしまって置けばいいのですが、大体のご家庭がぎゅうぎゅう詰めにして仕舞っているので、しわが出来てしまうんですね。

糸が細くなり、デリケートな品物が増えている中、汚れたものを洗わないで仕舞うというのは非常にリスキーです。
ちょっと考えれば分かることだと思うのですが、意外と皆さん固定概念が強いんです。
ですから今回のようなお話が出てくるんですけどね。

確かに次に着るために洗うんですけど、洗うタイミングと言うのもあります。
いつ洗ってもOKというものではないですから、是非、着用し、汚れているものは洗ってからお仕舞いください。
汚れていないと思っても、袖口、襟首、ポケット周辺などなど、意外と汚れているものです。
よく見るようにしてくださいね。

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (0)

2008年03月23日

カリスマ修復師 福永真一セミナー

今日は、神奈川県のクリーニング組合青年部主催のセミナーが横浜でありました。
カリスマ修復師 福永さんをお招きしてのセミナーです。

そして、私も少しばかりお時間を頂きまして、お話をさせてもらうことに。
否が応でも緊張しますね。

11時半過ぎに神奈川クリーニング会館へ到着。
入ってすぐに福永さんを発見。
声かけようと思ったのですが、なんか綺麗な女性と話し込んでる・・・。
雰囲気壊しちゃ悪いな、と思い遠慮していると、なんとテレビ局の方でした。
そういえば、今日はテレビ局が入るといってましたっけ。
2時っチャオだったかな。

12時を過ぎるあたりから続々セミナーを受ける方がいらっしゃいます。
今回は組合員以外の方も多数ご参加されており、中には消費者の方も。
クリーニング関係の方の中にはなんと青森からお越しいただいた方もいらっしゃいました。
その行動力に頭が下がります。

関東周辺に住んでいる人はやはり何らかの恵まれたものがあるんですよね。
ちょっと移動すれば都心へいける。
情報も集まりやすい。
これが地方になるとなかなかそうは行きません。
お金をかけ、時間をかけて行動を起こさないと人並みな情報が入らないことがあります。
いかに自分たちが恵まれているか、こういう頑張っている人とお会いすると痛感します。
また、刺激にもなりますよね。

そうこうしていると、おっと今度はせんたく王子出現です。
テレビ出演後、ここにコメントをつけていただきまして、そのお礼も。
相変わらず、こちらもすがすがしさ全快のイケメンだ~。
なんだかすごい面子がそろいつつありますね。
彼も長野でクリーニング屋さんをやってますので、わざわざ横浜までお越しいただいています。
本当に熱心ですよね。

さてそろそろ始まる時間です。
予定では、福永さんの講演が1時間、その後私と京都の染み抜き屋さんの栗田さんがお互い30分ずつの合計1時間。
質疑応答で1時間の4時終了となっています。

カリスマ修復師 福永さん登場。

相変わらず、イケメンだ~。

私がこういうとですね、仲間内からひがんでやがるといわれるんですが、本当にそう思うんだから仕方がないんですよ。
仕事も頑張っているし、感性がすごいし、イケメン。
そりゃ、ひがみたくもなります。(笑)
あ、認めちゃいましたね。

彼がどうしてクリーニング屋さんに入ったのか、どういう経緯でクリーニング屋さんをやめ修復師の道をたどったのか、お話が始まります。
途中、質問などを受け付けながら順調に進行。
昔、彼に聞いた話のほかにもいろいろ出てくるのでとても新鮮です。
あっという間に1時間が過ぎました。

と、ここで異変が。

福永さんの話が終わらない・・・。
まあ、みんな興味深々で盛り上がっているので、とめる理由も無いのでそのまま進行します。

さらに1時間・・・。

さらに盛り上がります。

またまたさらに1時間・・・。

質疑応答もしながらだから予定が入れ替わっただけだなと思っていると、なんとさらに話が続きます・・・。

そして、さらに1時間が経過した後、休憩に入りました。

ただいまの時間、4時。
終了予定の時間です。

何事も無ければ、時間が押しているだけなので、そのまま進行させればいいのですが、なんとこの後懇親会をやるので居酒屋さんを予約していると言います。
そして、その予約の時間が4時半。
間に合わないじゃないですか。(笑)

皆さんが休憩している裏側で、神奈川県青年部の役員さんたちはこの後をどうするか協議。
最悪1時間遅れで入れるように調整しだします。

そこで私と栗田さんに出された指示は5時までに終わってください、との事。
休憩時間が終わると、残り45分をきってます。
こりゃ、予定原稿は読むことが出来ません。

栗田さんは今回、クリーニング屋さんとの業務提携の提案をしに来ていました。
京都で行われている独自の修復技術を、クリーニング屋さんに提供したい、しかし、今までの下請けと言う関係ではなく、お互い共に伸びていけるような関係を築きたいとおっしゃっていました。
時間があれば、もっときっちりとお話を聞くことが出来たと思うのですが、時間が押しているので、かなりはしょっている様子。

栗田さんお疲れ様でした。

さて次は私の晩です。
時計を見ると、45分を回っている・・・。
栗田さんがあんなに頑張ってくれたのに、それでも時間は過ぎていくんですよね。

5時に終わってください・・・、と言う言葉が頭の中をよぎります。
壇上で、作ってきた資料から話をしようと思ったのですが、ぴんっ!とコリャ時間がないと悟りまして、その場で方針変更。
資料を作った記憶の中から、思い出せるポイントを早口でしゃべることに。

すいません、ここで一つ謝らせてください。

セミナーへお越しの皆様、今回は本当に申し訳ございませんでした。
時間が無いとはいえ、もう少しやりようがあったのではないか、レジュメなども用意して置けばよかったなどの反省点ばかりです。尻切れトンボになってしまいましたし、お聞きいただいて不快だっただろうと思われます。
内容は以前福永さんとお話をしていた中で、必要だとお互い思ったことです。
私が次ぎ話すようなことは無いと思うのですが、せっかく良い話であったものをきちんとお伝えできなかったのが非常に残念でなりません。
そこで、ここのブログにて、当日お話しする予定だった原稿を、載せさせていただきたいと思います。
今週中にアップしようと思っています。
よろしければ読んでみて下さい。

つたない私の話が終了・・・。
巻きに巻いたつもりが5時を過ぎていました・・・。
早く終わらないと、と思っていると、福永さんが友達を壇上へ上げます。
彼は福永さんのところへ修行に行ったときにテレビに出ていたことがあるのですが、ものすごく味のある男なんです。
彼が入ってくるだけで、場が和みますし、何より愛嬌がある。
おそらく、本人が思うよりもずっと、皆から愛される、かわいがられる男なんですよね。
なんと、その彼から、発表があると言うんです。

その発表とは!

独立、でした。

今は家族でクリーニング屋さんをやっているのですが、修復の技術を磨いたことで独立しようと決心したようです。
最後は皆で彼の今後に、あたたかい拍手で応援。

セミナーは無事に終了しました。

外へ出る準備をしていると、数人私のところへ人が来るんですね。
あんなつたない話を聞いて、それでも何か感じ取ってくれた人がいるんです。
それも、私が良い足りなかったところをすべて理解してくれている。
もう、それだけで今回は救われました。
通じたと言うことは、他の人にも通じる可能性があるわけですから。
先は明るいです。

すると、なんと私のことを知っていると言う人がいらっしゃるんですね。
まあ、こうしてブログを書いていますし、カシミヤクリーニング.COMをやっているので、知っている人はいるかなあ位には思っていたんですが、今日は福永真一セミナー。
たまたまだろうと思っていたら、なんとその方は私の話にも興味があったというんです。

もうこれにはびっくり。

来ている人はカリスマ修復師 福永さんだけに興味があって、他はおまけかなと自分でも思っていましたからね。
続けていると、こういうことってあるんですね。

皆さん私のブログでもお気に入りのところがあるらしく、町田リス園に共感してくださった方もいらっしゃいました。
やはり入るのが遅れたそうで、リスがまったく寄ってきてくれなかったんだそうです。
そう、あれは行ったものしか分からない寂しさなんですよ。
分かりますよ、あれは、と言われたときに、こちらもなんか感動。
おお!同士よ!と言った感じです。

その後、居酒屋にて楽しく飲みながらお話。
私も話の中で足りなかった部分を、ここぞとばかりに話します。
壇上の上でなくても、どこでも良いんです、私の話は。
ようは伝われば良いんですから。

今回はセカンドオピニオンについて話をしたんですが、個人的な活動ではなく、もう少し広い、地域レベル、業界レベルでの話。
最初懸念していたんですが、どうしても業界全体となると腰が引けてしまう人が出てくるんです。
これは想定内ですね。
事前に他の人に話を聞いたときも、クリーニング屋さんには無理だとか、皆勉強しないからなあとか言われました。

でも、私こういうのって逆に燃えるんですよね。

他の人の話をしているけど、自分がやれば良いわけですからね。
皆一緒に行動できれば越したこと無いですけど、実際は無理なわけで、結局一人一人が始めることで動き出すんです。
最終的に多くの人が協力していると言う形が自然ですね。

中には、話が通じない人には話さないと言う人もいます。
でも私はそうは思わない。
話が通じないのは、話し方が悪いから。
通じるように話すことをこちらがしていないから、そう思うんです。
また、合う人合わない人、選別して良いこともありますけど、業界全体の話になると選別してはいけないと思っています。
みんなに伝わるように努力することは必要だと。
ただ、だからといって皆が必ずやってくれないと駄目か?というとそういうわけでもないんですけどね。
全員とか絶対と言うのは現実的ではありませんから・・・。

懇親会も盛り上がり、気がつくと9時半過ぎ。
そろそろお開きです。

気がつくと、今回もいい人たちに出会いました。
願わくば、今回出会った方々と今後もお付き合いをさせていただきたいですし、もっといろいろな話がしたい。
そして、お互い切磋琢磨していきたい、そう思います。
心からそう思えるようないい出会いがたくさんあったんです。

そして、組合主催と言うことで、本来なら非組合員、消費者などはなかなか入れないと思うのですが、そこを広く門戸を開き、受け入れてくれた神奈川県クリーニング衛生同業組合青年部の皆様、本当にありがとうございました。
みなさんの心の広さがあって、いろいろな人がいい出会いや経験をさせていただいています。
私も全力でお手伝いしますので、これからもよろしくね。(笑)

ご参加の皆様、お疲れ様でした。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (12)

2008年03月21日

裾上げ詐欺

夕方、さーYシャツを仕上げるぞ!・・・、とその前にメールだけ見ておかないとと、パソコンへ向かったときのことです。
ヤフーのニュースは必ずチェックするようにしています。

以前はニュースなどはテレビ以外あまり見なかったんですが、最近ではネットニュースを見るようになりました。
大規模な地震があってからですね。

仕事をしていると、ニュースを聞く機会はありませんので、見たいときに見れるネットのニュースはとても重宝しています。

ぱっと見たときに思わずぎょっとしてしまいました。

裾上げ詐欺。

クリーニング屋さんかな?と思っていると、どうやら紳士服店での詐欺らしいです。
詳細はこちら。

裾上げ詐欺相次ぐ…採寸時に細工・「丈短い」とクレーム

どこの世界にもあるもんですね、この手の詐欺事件は。
記事を読みながら、次来るのはクリーニング屋さんかな?と思いました。
クリーニング屋さんでも普通に裾上げしますしね。

実際、知り合いの業者さんのところで、丈詰めで問題が起こったことがあります。
そのときは、お互いの言葉の意味が違ったために、行き違いが生じてしまったらしいのですが、詰めてしまったものは取り返しがつきません。
話がついたとは聞きましたけど、どうなったんでしょうかね。

行き違いで起こってしまったものは、お互い話し合いで何とかなると思いますが、明らかに故意、詐欺目的の場合、話し合いの余地も無く、強引にせめて来るんだと思います。
こういった事例になれていないと、思わず相手の要求をのんでしまうかもしれませんね。

クリーニング業でも、これに近い詐欺事件が後を絶ちません。
おそらく、今回の詐欺事件をはるかに凌駕する件数が起こっているはず。
業界紙にもあまり載らないのですが、やはりこうしてみると、こういった詐欺事件は世間様に公表した方が良いのではないかなと思うのです。

紳士服店さん、お客さんが来るのが怖くならなければ良いんですけどね。
裾上げに来るお客様が、みんな詐欺師のように見える、なんてことも実際にあると思います。
心的被害も甚大でしょう。

今回の詐欺事件、複数犯で無ければいいのですが。
クリーニング屋さんの皆さん、一応注意しておきましょうね。

投稿者 boribori : 21:50 | コメント (0)

2008年03月20日

完璧に出来るか?

今朝、電話がなりました。
私は友達と携帯で話をしていたので、母が電話に出たのですが、どうも話している様子がおかしい・・・。

電話が終わり、今の電話なんだったの?と聞くと、集配のご依頼だったそうなんですが・・・。

集配のご依頼はご依頼でも、ちょっと電話の内容が変だったらしいんですね。
ご機嫌が悪かったのか、かなりきついお電話だったようです。

その電話の中で、しきりに言われたのが、完璧に出来るのか?と言う言葉。
これはあくまでも推測ですが、クリーニング屋さんで何か嫌なことがあったのかもしれませんね。
だから、電話での口調もきつくなったのかもしれません。

今日これるか?と言うお問い合わせにも、先日お預かりした作業着のジャンパーの納品が明日に迫っていますから、一日仕上げをせねばならず、また、出していただける品物の数もまとまっていないことから、今日はお伺いできません、とお伝えすると、どうもそれが気に入らないようで、いらいらしてたようなんですね。

周りにクリーニング屋さんがあるけど、、事情があって出したくない、と。

うーん、とても微妙なお客様です。

仮にクリーニング屋さんで嫌なことがあったり仕上げがひどかったとしましょう。
きちんとしたクリーニング屋さんを探したくて、出た言葉かもしれません。
でも、完璧に出来るか?と言われて、完璧に出来ると言うクリーニング屋さんはほとんどいないと思います。
もしいるとしたら、それはクリーニングを知らないか、吹かしているかのどちらかです。

もちろん、完璧になるように目指して仕事をしていますが、クリーニングの性質上、それはなかなか難しいんです。

予期しない事故もあるでしょう。
これは人が仕事をしているんだからある意味しかたが無い。

また、汚れ具合からこれ以上無理なケースもあるでしょう。
この汚れとこの衣類ではこれがベストだと思っても、お客様が完璧ではないと思えば、そうなってしまいます。

つまり、完璧とはどういうものか?と言うとお客様の納得次第なんです。

簡単にお約束できないし、そりゃ、歯切れも悪くなります。
出来る限りの努力は常にしていますけど・・・。

結局、母も同じように、完璧になるように常に努力している、出来る限りの努力はします、と言っていたら、もっと歯切れよくしろ、と怒られたそうです。

歯切れよくしたいのは山々なんですけどね・・。
嘘はつけませんし、ご理解いただけないのは残念ですが・・・。

私たちもいい加減に仕事をしようとは思っていませんから、そこが残念でなりません。
でも、どこかでクリーニングで嫌な思いをしているんでしょうねえ・・・。
そこも同情しちゃうな。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (2)

2008年03月18日

水分補給。

ここ数日、母が調子悪いと言っていたんです。
だんだんと忙しくなってきて、また暖かくなるにつれ汗ばむようにもなって来ました。
疲れているのもあると思うのですが、昨日はめまいから仕事を途中で中断することに。

結局、調子が良くならないのでそのまま休むことにしたんです。

明けて今日。

朝からやはり調子がよくないと言うので、病院へ。
いつもなら集配へ出かけるのですが、店番がいなくなるので、店番しながら家でできる仕事をこなします。

母が帰ってくると、血圧が高くなっているとの事。
また、疲れがかなりたまっていると言われたみたいです。

ここ数年、この時期になると調子が悪くなるんですが、どうもその原因が水分不足。
元来水物をあまり取らない人なので、暖かくなるこの時期に、調節がうまく出来ずにいろいろと問題が出てくるようです。

冬場なんか、下手すると350ccのペットボトルを3日かけても飲みきらないこともあります。
夏場でも、ほとんど飲まないので、ひどいときには脱水症状になることも。

女性に多いらしいんですよね、水分を取らないのって。
お客様の中にも同じ症状の人がいらっしゃいまして、水をとにかく飲みたくないんだそうです。
飲むのが非常に苦痛なんだとか。

普通に生活しているのなら良いんですが、何しろよそに比べても段違いで暑い職場にいますから、苦痛だろうがなんだろうが飲んでもらわなければ困ります。
本日も、事あるごとに水分を補給させようとするんですが、これがなかなか・・・。
本人の意志は非常に固いので苦労しております。

ご来店くださるお客様、もしよろしければ母に一言、言ってやってください。

水分取りなさい、と。

皆さんに言われれば飲んでくれると思うんですけどね。

これからだんだんと陽気が良くなってきます。
水分の補給、忘れずに。

投稿者 boribori : 22:36 | コメント (2)

2008年03月17日

手伝い。

先週、クリーニングのご予約を頂きました。
中河原にある企業さんから、作業着のジャンパーのクリーニングのご依頼です。

いつもなら普通に受けるのですが、なぜ今回ご予約と言う形になったのかと言いますと、量が物凄かったんです。

ざっと93着。

先週末から品物が動き出しまして、にわかに活気付いてきたお店の中ですから、これが一気にやってくるととりあえず仕事が中断してしまいます。
先週おはなしを頂いたときに、月曜日の9時以降にお電話ください、とお話をし、入荷しても良いように準備していたんです。

9時過ぎに、電話が入りまして、取りに伺います。
やってきました、大量の作業着。
やはり山のようになっています。
まずはポケット掃除をしながら中に何か入っていないか点検をしないと。

ポケット掃除はとても重要です。
たとえば、中にペンなどが入っていると、洗っている最中にインクが飛び出し、インクまみれになってしまうこともあります。
また、カードなど、大事なものが入っていないとも限らない。
指輪が入っていたなんて事もありますからね。

いつもならちゃっちゃとやってしまうのですが、今は春休み。
子供に手伝いをさせましょう。(笑)

最初、思いっきり嫌がっていたんですが、ご来店くださったお客様に見事乗せられ(笑)、手伝ってくれることに。
やり方を教えると、丁寧にってくれます。

自分はいつごろから手伝いをしたかなあ。
昔は、猫の手を借りたいほど忙しかったですから、よく手伝いをさせられました。
配達にも行きましたし、ポケット掃除もやりましたね。
Yシャツの包装もやりました。

結構、子供でも役に立つもんなんです。

毎日やっているとそれが自分の仕事になり、プライドも出てきたりして。(笑)
たまに親がやったりすると、そこのやり方が違う!なんて意見したりして。(笑)
気分はもう職人です。

時間はかかりましたが無事に終了。
ばばからお駄賃もらって満足げです。

今までは仕事のお手伝いなんてさせませんでした。
でも、せっかくやれる環境があるんだし、出来ることはやらせてみようかななんて思っています。
もちろん、お仕事ですから、私たちがついて最終的な確認をもう一度するんですが、たとえそれが二度手間でも、良いと思うんですね。

大人になって、お手伝いやらされた、って言う話をいま自分たちがしていて、思い出になるんだなあと改めて思います。
それにもしかしたら、クリーニング屋さんやりたいと言うかもしれませんしね。
それも目当てだったりして。

お手伝いって大事なような気がしています。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (2)

2008年03月15日

外に干すか乾燥機で乾かすか。

よく、乾燥機での乾燥は好きではない、と言った人がいます。
理由を聞くと、縮むとか傷むとかあるようです。
本当かどうかは別にして、では好きな乾燥方法を聞いてみると、外に干す、とおっしゃいます。

確かに外に干して太陽の日を浴びさせるととても気持ちが良いものです。
昔は、クリーニング屋さんも外に干していたことがありました。
当店も古いお店のときにも、ちゃんと物干し場と言うのがありまして、子供の頃にずいぶんと手伝いをさせられました。
主に、布団やカーペット、シーツなども干していましたね。
乾いていないので結構重く、きつかったのを覚えています。

しかし、今は外には干しません。
その理由は、排気ガス。
外に干していると、排気ガスで黒くなってしまうのです。

外に乾すと必ず黒くなると言うわけではないと思います。
当店の立地の場合、鎌倉街道が目の前で、車がひっきりなしに通っています。
トラックやダンプなども通ります。
お店の前のガラスも真っ黒になるほどです。
昨今のガソリンの高騰から車の往来が減ったと言いましても、やはり外に干す事はやめてしまいました。

さて、乾燥機で干すのは良くないのか?と言いますと、そんな事はありません。
きちんと使えばとても便利ですし、天日干しよりもふわっと仕上がってくれます。

過剰に乾燥をしてしまうと縮むこともありますので、適正な乾燥が望ましい。
また、ドラムの中に入れすぎるのも禁物です。
衣類が踊るくらいがちょうど良いのです。

どうも、乾燥機のマイナス面ばかりが強調されて、本来の良いところが伝わっていないように思いました。
なんでもそうですが、いくら良い物でも使いすぎややりすぎはよくありません。
適正と言うものはあります。

乾燥機、いいですよ。
外に干すのとどちらが良いか?と言うよりは、こちらは外に、こちらは乾燥機でと上手に使い分けてください。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年03月14日

ナノの世界

今週は来客が多いと書きましたが、その中で、化学薬品メーカーの方のご来店が一番面白かったんです。

当店では、結構特殊なものを使っていまして、普通のクリーニング屋さんでは使っていないようなものを使っていたりします。
このメーカーさんは、洗剤や助剤、加工剤など幅広く開発しているのですが、クリーニング業界よりもアパレルさんに卸しているほうが多いかもしれません。

今回もいろいろなお話を聞かせていただきました。

今回、ここが違うんだなあと思ったのは、原理と言いますか動きをきちんと説明してくれるところ。
薬品などを扱うとき、どういう風にその薬品が動いているのか?イメージ出来るのと出来ないのとでは、作業に差が出ます。
しかし、なかなかイメージを伝えるのって難しくて、本当に理解していないとなかなか話すことが出来ません。

また、意図的に隠すメーカーさんもいたりします。
クリーニング関係のメーカーさんは教えてくれ無いことが多いです。
落ちれば良いでしょ!なんていって平然と売っているメーカーさんのなんと多いことか。
また、それを平気で使っているクリーニング屋さんも問題がありますね。

今回もいろいろな話が出る中で、より細かい、ナノの話になっていきました。
昔は、割と大雑把だったんですね。
しかし、技術が発達して、知識も増えてきて、色々なものが開発され始めると、より細かいレベルで物を考え始めます。
今回も、繊維一本一本の話から、その一本の繊維から出る毛羽の話まで、細かい話がいくつも飛び出しました。

また加工剤もより小さくなっていまして、すでに目で追うことは出来ません。
いろいろとアイデアを頂き、またこちらからも欲しいものや提案などをさせていただきました。

冷感スーツの原理も教えていただきましたし。
あれはスーツの作りだけじゃなかったんです。
いやはやびっくり出すね。

知りたい方、お店に来て私に聞いてください。
原理から問題点まで、いろいろとお教えします。
良い物だからこそ、知っておいたほうが良い話、でした。

今週はとっても有意義ですね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2008年03月13日

ファブリーズとカビ

今週はお客様が非常に多いんです。
お店のお客様、と言うよりも、ビジネスパートナーと言いましょうか、いわゆるお付き合いしているメーカーさんだったり同業者だったり。

月曜日にいらしたのは化学薬品メーカーさん。

いろいろと話が出た中で、これは伝えておいたほうが良いかな?と思った話がひとつありました。
それが、タイトルにある、ファブリーズとカビ。

なんと、ファブリーズを使っていて、カビの事故が非常に多くなっているんだそうです。

理由を聞くと納得する話なのですが、帰宅後、スーツなどにファブリーズをかけます。
そして、そのままクローゼットにしまうのですが、これがカビの原因になっているんです。
冬といえども、部屋の中は暖房を炊いていますし非常に暖かい。
そこに汚れている服に水分を与えてしまうと、カビが発生する条件を満たしてしまう、と言うわけなんですね。

たとえば、これがカーペットやカーテンなどにお使っている場合ならカビの発生までは至らないんですね。
そのまま乾いてしまいますから。
しかし、これが服にかけてクローゼットにしまいこむと駄目なんです。

いま、この事故が非常に多いようですよ。
皆さんお気を付けください。

対策としましては、ファブリーズなどの消臭剤を噴霧した後は、乾いてからクローゼットにしまうようにすることと、べちゃべちゃに湿るまで吹きかけないこと。
以上の二点を注意していただけると良いと思います。

しかし、やはりにおいがするようなら元の汚れを落としたほうが良いと思いますね。
衛生的にも良いと思います。

投稿者 boribori : 15:35 | コメント (0)

2008年03月12日

花粉が多いからですかね?

実は、先週からお問い合わせが多くなっています。
衣替えではなく、花粉ブロック加工のお問い合わせ。

当店では数年前から、花粉ブロック加工と言う加工をしています。
これは、花粉をつけにくくする加工で、クリーニングの後にする後付の加工です。
原理は、洋服の表面に加工剤をつけることでなだらかにし、花粉の付着を防止すると言うもの。
衣類の表面って、でこぼこしているんです。

実はこのお問い合わせなんですが、お客様ではないんですね。
全部マスコミ関係の方々。
今日も、お昼ごろ、フジテレビの方からお電話を頂きました。

名前からして直球ですし、珍しいんでしょうね。
こちらもお問い合わせを頂いて、隠すものも一切ありませんし、聞かれたことに全部お答えします。
どれくらい前からやっていたかとか、原理とか、どれくらい依頼があるかとか。

どうも花粉が例年以上に飛散しているので、何か消費者に役立つ情報を集めている、と言ったような感じらしいです。

花粉症の方にとってはこの時期とても嫌ですからね。
少しでも改善するような事があれば、お伝えしたい、といったところのようです。
しかし当の花粉症の方からすると、根本的な解決ではないので、興味すらない状態のようなんです。

花粉症の方は、飛散量の大小は確かに影響するんでしょうが、少しでも花粉が飛んでいれば敏感に反応してしまうので、世間が言うよりも、もっと冷静ですし毎年苦労しています。
皆さん、あの手この手といろいろと対策もしていますしね。
劇的な対応策を欲しているんではないかと思われます。

花粉ブロック加工も、本人にと言うよりは、どちらかと言うと花粉症の家族を持つ方向け、と考えたほうが良いと思っています。
家に入るときに少しでも花粉を持ち込まないようにすることで、ご家族の中にいる花粉症の方が少しでも楽に生活できるように、と言う心ばかりの配慮、と言った形でしょうね。

説明大歓迎です。
いつでもお問い合わせください。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2008年03月11日

衣類に合わせたクリーニングってなんだろう?

コメントを頂いた中で、自分でも何気なく使っていた言葉なのに、改めて考えると分かりづらいなと思ったものがありました。

衣類にあわせたクリーニングをしている。

自分たちの中では、日常の仕事を想像して説明しているつもりでも、どの業者も同じような言葉を使っているので分かりづらい表現になっているのかもしれません。

今や薄利多売の安売り店でさえ、デラックスを受け付けたり、染み抜きを宣伝したりしています。
またその説明の中で、衣類に合わせて・・・、なんていう表現も日常に使っている。
これでは、どうあわせているのか?本当に変えているのか?消費者には分かりづらくなっているんではないかなと思います。

よく言われるのが、洗う液をブレンドしているんではないかと言うこと。
ドライクリーニングは通常、機械の下に洗う液体(溶剤)を入れるタンクがあります。
ここに、相当量の溶剤が溜め込んでありまして、それをポンプで吸い上げて、洗うんです。
そして、洗った溶剤は、ろ過してタンクに戻り、再度使われることになります。

つまり、ブレンドして洗うと言うのはちょっと無理があるんです。
最終的に同じタンクの中に溜め込まれてしまいますから、混ざってしまいます。

しかし、あながち間違いでもないかな?と思われることも。
たとえば、溶剤は同じものを使っていても、助剤と言われる、柔軟材や蛍光剤、サイジング剤(糊ですね)などを、特別に洗いの中に注入して洗うところもあります。
タンクに戻った溶剤は、蒸留という工程を経まして、余分なものは取り除かれるシステムになっていたりします。

こういうところで衣類に合った洗い、と言っている業者も、中には少しくらいいるかもしれません。

衣類に合った洗い、と言っているほとんどの業者は、洗いの強弱、同時に洗う点数、乾燥工程の有無などの事を指しているんではないかと思うんです。

当店でも、上記のようなことを加減しながら合わせて洗っています。

家庭用の洗濯機にも強と弱があるように、クリーニング屋さんの機械にも、そういった機能があるんです。
何も考えないところは、ただ機械に入れて洗ってしまうでしょう。
でも、衣類にもいろいろとありますよね。

強い生地のもの、擦れに弱いもの、糸が細くデリケートなもの。
他にもいろいろとありますが、各々の特徴を見据え、衣類に適した洗浄手段を選ぶと言うことは非常に大事なんです。

弱い生地を強く洗ってしまうと毛羽立ってしまったり、風合いが変わってしまうということは多々あります。
また、弱く洗っても、他の衣類と一緒に洗ってしまうと駄目なものも。
そういうものは一点だけで洗うのが好ましい。
一度に10着洗える機械を一点だけで回すわけですから、コストは10倍になってしまいます。
でも、衣類にとってはそれが一番良いんです。

また、ソフトに洗うかハードに洗うかと言うことを衣類に合わせたといっている業者がいますが、中には汚れにも合わせている業者さんもいます。

こちらの場合は、汚れの性質、種類などに合わせて洗いますから、時には洗う前に染み抜きをすることもあるでしょうし、何回も洗い直しをすることもあると思います。
当店でも、必要とあれば何回でも洗い直しをしています。

前者の強弱だけを合わせているというお店では汚れが落ちないこともあるかもしれません。
でも、言葉のあやになってしまいますが、衣類に合わせた、と言う点において、確かにあわせているんですよね。

その言葉がどこまで指しているか?汚れの事も視野に入れて合わせて洗ってくれているのか?衣類のダメージだけを考えて洗っているのか?この差はかなり大きいでしょう。

日本語って難しい、本当にそう思います。
ただ、私は思うんです。
こういう誤解を与えるような表現って、意図してやっているんではないかなって。
クリーニング屋さんだけでなく、他の業界でも似たような事はよく言いますよね。

違法性は無いとか。

字面は違法性無いけど、それ意図的じゃない?本当にそれで良いの?って聞きたくなります。
なんかね、法律を逆手にとってそういった使い方をしていると、そのうち法律が現実とかけ離れているようなイメージになってしまうような気がするんです。

私の知り合いはこういいました。
法律は常識の延長にあるものだと。
私もそう思います。
ですから、使うほうも常識の延長で使っていただきたい、そう思うんです。
意図的に屁理屈をこねるのはいただけませんね。

投稿者 boribori : 01:27 | コメント (0)

2008年03月09日

展示会でいい人にあう。

繁忙期前の展示会に行ってきました。
横浜インター近くの産業会館で行われている、神奈川の展示会です。

数年前までは、土日の二日間で行われていたこの展示会も、最近は日曜日限定の展示会に変わってしまっています。

さて、友達から前日電話を頂いていまして、早めに行くよといわれていたんですが、こちらは子連れで子守り兼展示会と言う状況なので、あまり早く出るとやることがなくなってしまうため、会うことが出来ませんでした。

いろいろとあって、11時半ごろ到着。

資材高騰から、ここでの購入者が多いだろうなと思っていたんですが、そんなに混んでいる印象は無かったです。
入ってすぐに、神奈川県クリーニング組合青年部 部長の野田さんにばったり。
向こうはなにやら話をしていたので挨拶もそこそこに、会場を回ることに。

今回はお目当ての機械もありましたから、ざっと見渡していきます。

ところが、なんと欲しい機械のひとつが展示してありません。
こりゃ、困ったなと思っているうちにメーカーさんから声をかけていただいたので、事情を話して名刺とカタログを頂いてかえることに。
機械の搬入のこともあるでしょうから、そうそうこちらの欲しいものがいつも展示しているとは限りませんよね。

目的のひとつは残念な結果でしたが、他にも見たいものはいくつかあります。

しかし歩いていても、声をかけられない。
売る気あるのかな?と思っているとようやく声をかけてきたのが、なんと生命保険会社。(爆)
ほとんど関係ない業者さんが出展していて、そっちのほうが一所懸命売り込もうとしているのを見ていると、なんだかなあと思ってしまいます。

さりげなくかわし(笑)、さらに会場を回ると、今年は資材のほうで臭い消しが多く出ているのに気づきました。
クリーニング屋さんにもこの商品が本格的にやってきたんだなあと思います。

クリーニングの市場って言うのは物凄く小さいので、意外と一般に流行ったものが私たちの業界に入ってくると言うこともあるんです。
もちろん、業務用として入ってくるので、若干違うものなのですが、それでも世の中のトレンドに沿って動くなあと感心しますね。

途中、去年某業界紙で話題になった臭い消しを売っているメーカーさんに立ち寄ったんですが、駄目だ、私はどうにも好きになれない。
商品はまともだと思うんです。
でも、その売り方、値段のつけ方、どうも私にはあいそうもありません。
なんていうかですね、どこかずるさが見えているのと、これまた某業界紙で有名になった先生の名前を連呼して、箔をつけたがるんですね。
それ聞いていると、先生が言っているんだから、黙って使いなさい、と言われているようで、どうにも納得が出来ないんです。
こっちが卑屈に感じちゃってね。
なんか嫌だなあと思っていると、友達が声をかけてくれて無事にそこから脱出。
助かりました。

どうもですね、よくある話なのですが、メーカーさんや資材商さんは知らない業者さんを下に見る傾向があるんですね。
まるで、何も知らないだろうと言わんばかりに高圧的に話しかけてきます。
この辺がとても不思議でならないんです。
ここは読んでいないかもしれませんが、あえて書きたいと思います。

あれは絶対におかしい。
もっとメーカーや業者が協力するべきじゃないのかな?

ちょっと残念な思いをしながらも、今日はいい人とめぐり合えました。
去年の展示会、また他の展示会でもあっている人で、そのたびに説明をしてくれているんですが、彼が物凄く一生懸命なんですね。
自社の商品を売りたいという気持ちももちろんなんですが、それにプラス、クリーニング業者さんの力になりたいと言う思いがびしびしと伝わってきます。

実は、私もちょっと意地悪をしてみたんです。
説明を聞きながら、現場に立つものとして気になる箇所をいくつか上げてみたんですが、その時に一生懸命考えている様子を見ていると、とても好感が持てます。

ここのメーカー、この人ならこれから安心して取引が出来そうです。

とりあえず、現状を見ると、しばらくは厳しい状況が続きそうなのは確かです。
今までなら、自社の努力だけで何とかなったかもしれませんが、すでにそれだけでは駄目な事も数多く出てきています。
そういうときに、お互い協力してやっていけるビジネスパートナーが必要になってくるんです。

そういう可能性を感じることが出来たのが今回の大収穫ですね。
半ばあきらめている出展業者さんたちの中、あきらめていない人を見るとこちらも頑張ろうと思うようになります。
負けないようにしないとね。

彼に会うのが次の展示会の楽しみです。
その前に連絡とってもう少し話をしてみようかな。

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0)

2008年03月08日

独特な感覚。

先日、関西の友達から電話ももらいました。
なんとか良い方法ないかな?と言った相談です。

よくある話なのですが、デラックスとレギュラーの違いを、受付の子に教えたい、という話。
この手の話はどこでも苦労しているようです。

ここの工場は、しっかりと管理されていますし、とても丁寧。
説明もきちんとできると思うんだけどな?と思っていると、こういうんです。


自分たちは実際に仕事をしているしましてやクリーニング師の資格を持っているので、説明するだけで想像出来るしすぐ分かる。
でも、そういった経験や資格の無い子に話してもぴんとこないのでなかなか伝わらない。

確かにそうかもしれないと思いました。

普段、何気なくしていることですが、毎日の仕事の中でクリーニング屋さんならではの感覚が出来上がっているのかもしれません。
同業者同士なら普通に出来る会話でも、一般の人が聞いたらちんぷんかんぷんなんて事がありそうです。

そう考えてみると、説明ってかなり難しいですね。
さてさて、どうしたものか?何とか伝えきったとしても、それをお客様に説明するときに、違う説明にならないとも限らない・・・。

以前コメントをいただいたときのことをふと思い出しまして、もしかして前の工場ではこの説明が面倒くさかったのかな、と思いました。

難しい問題だと判断しましたので、とりあえず考えておくことに。
代替案として、レギュラーとデラックスの違いを写真入で詳しく説明した冊子を作って、説明を求められたときにお渡しするとか、答えましたが、まだ他にいいアイデアがありそうな気もします
どこか上手に対応しているところって無いでしょうか。
うちは、デラックスとかレギュラーとかそういうもので料金を分けたことが無いので、こういった悩みとは無縁だったんです。
週末は、これ考えていると終わるかな・・・。
何か良い案が浮かぶと良いんですけどね。

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (3)

2008年03月07日

セミナーで講師をします。

今月の末に神奈川の青年部が主催してセミナーをするのですが、ひょんな事からそこで講師をすることとなりました。
おまけのようなものなんですけどね。(笑)

実はその日、福岡のカリスマ修復師 福永さんが上京してお話しをすることとなっているんですが、途中ちょっとお時間を拝借してお話をしてくれないかと打診されたんです。

テーマは、「クリーニング業界のセカンドオピニオンについて」

福永さんとも懇意にさせていただいていますし、神奈川の青年部の人たちともとても仲良くさせていただいていますので、お受けすることにしました。
なんか、福永さんのサイトでは、セミナー参加の募集もしたようで、一般の方も数名来られるようです。
しかも、先ほど電話をすると、なんと当日はテレビ局が来るとか。
目当ては福永さんなんですけどね。(笑)

クリーニング業界のなかでは、自分たちの仕事を医者にたとえることがあります。
医療の現場で行われていることが、そのまま私たちクリーニング業界にも当てはまることが結構あるんですね。
インフォームドコンセントなどは、最近になってですが、法律でも説明するように改正されましたし、同じような道をたどっています。

セカンドオピニオンは、医療業界のものとは若干変わってくるのですが、それでも必要な事。
また、セカンドオピニオンとは銘打たなくても、各社なんでもご相談ください、とやっていることでもあります。
しかし、それでは伝わりづらいんですよね。

象徴的な言葉、ここではセカンドオピニオンと言う言葉ですが、があるとより消費者に方々に認知してもらえるようになるんではないかと思います。

おそらくですが、クリーニングはなくならない、と思っている人が多数ではないかと思うんですね。
服がなくなることはないし、着れば汚れるものだし、洗わないわけには行かない。
だから、需要はあるだろうと、どこかタカをくくっている。

しかし、もうそんな時代では無いんですね。
銀行もつぶれるし、その業界ではトップを走っている会社だってつぶれる。
業界がなくなってしまう事だってありえます。
他業種では、需要を作り出そうとあれやこれやと手を打ってきています。

需要がなくならないように、アピールするような時代になっているんです。

これから10年先、どうなるかな?と言うのではなく、10年先にこうなっていたい!と言う強い意志の元、お客様にいろいろと伝えていくことがとても重要です。
また、世代間の情報の伝達が少なくなった今、昔なら当たり前だったことを知らないお客様が増えています。
その穴を埋めるのは、あたしたちプロ・専門家でしょう。
社会的な使命もあると思います。
クリーニング屋さんは、一軒一軒はとても小さいです。
各社では出来なくても、協力すれば出来ると思いますし、協力すべきものだと思います。

そのための、組合活動ですしね。
有意義な話が出来るように頑張りたいと思います。

この話が広がってくれると良いんですけどねえ。


投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年03月06日

JAPAN SHOP 2008

今日は待ちに待ったJAPAN SHOPです。
仕事も何とか終わっていますし、朝から行くことが出来たのですが、なんとトラブルが。

急なめまいに襲われ、動く事が出来ず、しばらく休んでいました。

先日の父の事もありましたし、もし私が動けなくなったら大変な事になるので、何とか下へ。
一階にいれば万が一救急車を呼ぶことになったとしても、なんとかなりますから下で休んでいたんです。

幸にも10分ほどで症状もおさまり、1時間遅れで出発しました。

途中、渋滞しましたが無事到着。
会場に入ります。

まずはIC CARD WORLDに。
今年の目玉はFeliCaですね。
今までの決済に加えて個人認証等にも幅広く対応しそうです。
今後いろいろなサービスに発展しそうな空気を感じました。

お昼に友達と合流。

もう一度IC CARD WORLDに入ります。
今度は自動販売機のブースへ。

色々な自動販売機の中に面白いものを発見。

なんと顔で年齢を判別するというのです。
やはり対象はたばこ。
未成年への販売をやめさせるためのもののようです。
どこで年齢を判断しているのか?

肌のざらつきや骨格などから判断するんだそうです。
しかし、中には未成年と判断されることも。
そういうときは免許証を読み込ませることで登録され、次回からはきちんと成人として判断されるといいます。
面白いものです。

次はJAPAN SHOP。
こちらは去年とはまた違った様相を呈していました。
毎年出展業者が代わるのですが、今年はラミネートを扱う業者が少なく感じました。
また全体的にゴージャス系が多いかなと。
ここについては友達とは意見が違ったようですが私はそう感じました。

高級感溢れるデザイン、ピカピカ光る光ものを扱う業者。
宣伝ツールもがらりと代わったように思います。

また、ポスターを飾る枠に蛍光灯から有機ELに変わり、コストがかからない商品が出ています。
しかも、今までなら高価なものだったのが、とてもリーズナブルなお値段に。
各社、厚みや明るさなどで多少の誤差はありますが、ここでも変化を感じました。

全体的にですが、去年までは自分たちで作ることが出来るようになっていていたものが、業者さんが作るものが増えているように感じます。
それは、完成度の高いものが増えていると言うことなのですが、その分、コストもかなりかかっていますので、これが来年も主流になるかどうかは正直微妙に感じましたね。

夕方4時に終了。
今年は一通り見ることが出来ましたのでおおむね満足です。
残念だったのは、フランチャイズショーが別開催だったこと。
おそらく出店が多かったんでしょうね、別の日に開催と言うことで見ることが出来ませんでした。
フランチャイズショーも、今の動向が分かるからとても面白いものなんですけど。

しかし、今日はまだまだ終わりません。

友達を家まで送り、今度は他の友達の店へ。
動いている機械をじかに見たかったので、寄らせてもらったんです。
展示してある機械だと動いていなかったり、やはり使っている人間の直の声を聞きたいですからね。

機械のチェック終了。
いい機械のようです。
日曜日の展示会に出品されていたら、交渉しようかなあ。

そしてその後、一緒に食事をしまして、本日の予定無事終了。
家路に着きました。

朝は一時危ないかな?と心配しましたが、なんとか過ごすことが出来ました。
ここ最近、寝不足でしたからね。
今の時期しか出来ないとはいえ、やはり自分も年を考えないといけないのかなあと思います。
まだ若いはずなんですけどねえ。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2008年03月05日

繁忙期前、最後の展示会です。

今週は展示会がいくつかあります。
まず明日、東京ビッグサイトにて、JAPAN SHOP他。
そして週末の日曜日、神奈川の展示会です。

今日は明日のために、仕事を進ませる必要がありましたので、この時期には珍しく8時過ぎまでアイロンをかけておりました。
無事に仕事が終わったので、これで心置きなく、展示会へ向かうことが出来ます。

明日はクリーニング関係と言うわけではありませんから、買出しなどはあまり無いんです。
買出しがあるのは、日曜日の神奈川の展示会。
昔は、繁忙期前に、展示会で一気に買出しをする業者さんがたくさんいました。
今は必要なときに、出入りの資材商さんに持ってきてもらうパターンが通常化していますから、日曜日に買う人は少ないかもしれません。

これも展示会が行われなくなる理由のひとつなんですね。

まずは、明日。
社会勉強含め、世の中の動向、これから流行るものなどの調査も含まれています。
数年前に診たものが居間主流になっているものがたくさんあるんです。
非接触型のカード類も数年前に、見ています。
ここまで一気にスタンダードになるとは当時はまだ予想できませんでした。
他のカード類と拮抗した形になると思っていたんですけどね。

明日はしっかりと見てきます。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2008年03月04日

春が近づいているんだなあと感じます。

少しずつですが、暖かくなってきているような気がします。
天気予報の気温などを見ていると、若干ずつですがあがっています。
しかし、なかなかうまくいかないのは、風が強い日が多くて、体感温度が下がっているんですよね。
お店に入ってくるお客様も、気温の割りに寒いと言う方が多かったと思います。

でも、体は正直なもので、私たちの体には少しずつですが春が近づいている感触があるんです。
シャツを仕上げていると、少し汗ばむようになって来ました。

今年は寒かったので、Yシャツを仕上げていても汗をかくことはほとんどなかったんです。
しかも、換気扇を回さないで、ですよ。
いかに今年の冬が寒かったかわかると思います。

ところが、今週に入ってから妙に暑く感じ始めまして、まず最初に換気扇を入れました。
先週の頭はこれで十分だったのですが、次第に状況が変わってくるんですね。
先週末になると、換気扇を入れても暑く感じまして、パーカーを脱ごうかな?と真剣に考えていました。
Tシャツ一枚で仕上げていると、まだ外から見れば寒そうに見えるだろうと思い、脱ぐのはやめましたが、脱いで仕事をしてもいいくらいです。

体も徐々にですがだるくなってきていますし。
まさに春が近づいている証拠、です。

おそらく、まだまだ寒い日もあるでしょうし、徐々に暖かくなっていくんだとは思います。
雪が降る可能性も無いわけではありませんし、油断は禁物です。

例年ならここで、クリーニングはまだ早いですね、と書きたいところなのですが、今年はちょっと様子が違います。
資材の値上げからクリーニング代の値上げが予想されるんです。
だから、上がる前に出していただいたほうが良いかな、と思うのですが、あまり早く出してしまっても後で困るだろうなと、微妙な感じなんですね。

いらなくなったものから、徐々に出してください、これが今年は正解かな。

夕方一枚のFAXが届きました。
ドライクリーニングのカートリッジフィルターの値上げのお知らせでした。
春の足音と一緒に、値上げの足音もじわりじわりとやってきています。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2008年03月03日

黒ずみの原因

白衣を仕上げていたときのこと。

いつものように仕上げていると、前たてのあたりに黒ずみを見つけまして。
ステッチに沿って黒っぽく見えます。
最初、よく触るところなのかな?と思っていたんですが、よく見るとどうも様子が違うようです。

見つめること数秒・・・。
黒ずみもどうもはっきりとはしていないので、どうも表面の汚れではないような気がします。
心当たりもあり、裏側を見てみることにしました。

裏返しにし、裏地と表地の境を見てみると、綿ぼこりが。
原因はこれですね。
綿ぼこりがたまったことにより、黒っぽく見えて、汚れに見えたんです。

すぐさま、裏返しにし、綿ぼこりのお掃除。
うん、綺麗になりました。

綿ぼこりはよくズボンなどに見られます。
裾にたまっていたり、裏地にたまっていたり。
ひどいものになると、たまった綿ぼこりがしわの原因になったりもするんです。

気づいたときにこまめにお掃除してあげると良いですね。

しみに見えて、実は細かい糸だったり綿ぼこりだったりということは良くあります。
製造時に混入してしまうケースもあるので、何でこんな場所に?なんていう所にもあったりします。
ごみですから染み抜きしても取れないので、悩んだりするんですよね。
分かってしまえばなんて事はないんですが。

家で洗っている物の中にも、綿ぼこりついているかもしれません。
裏っ返しにして縫い目のところを見てみると、ついていることがあります。
お掃除してあげてください。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2008年03月01日

手洗いは絶対してください。

中村君@王子からコメントを頂けるとは思ってもいませんでした。
ここも、いろいろな人が読んでいてくれますね。

さて、実は昨日書き忘れた事がひとつだけあります。
それは、手洗いのすすめ。

番組の中で、しわを取るために、手アイロンのすすめをやっていたんです。
手アイロンとは、干すときなどに、手で品物をなでてあげ、粗じわを取ることを言います。
これがかなり有効で、やるのとやらないのとでは、乾いた後のしわが断然違います。
また、アイロンをかける前に、手アイロンをやると、アイロン掛けがとてもスムーズになり、簡単にかけることが出来るんです。

私たちプロのクリーニング屋さんでも、普通にやっていることですから、ぜひご家庭の奥さん方も試してみてくださいね。

話を元に戻します。
この手アイロンをやるにあたって、必ず注意しなければいけないのが手の汚れなんです。
自分の手って、汚れていないと思ってはいないでしょうか?
特に汚いものを触ってもいないし、外に出かけたわけでもないし・・・、と思う人は多いと思います。
でもね、手って実はかなり汚れているんです。

乾いた衣類を触っているうちはそれほど影響は無いのですが、濡れた衣類は綺麗な手で触らないと汚れが移ってしまうんです。
特に、手アイロンはなでたり引っ張ったりしますから、力が入りやすく、手の汚れが衣類へ移りやすいんですね。

ですから、なるべく手を洗ったあとにやるのが良いんです。

手垢と言う言葉もありますが、衣類にも手垢が移るんです。
前たてを引っ張る癖のある人は、いつも触っているところが一番黒っぽくなっていると思います。
一度や二度くらいでは気づかない程度ですが、何回もやっているうちに頑固な汚れへと変化していくんですね。

私は、アイロンをかける前も手を洗いますよ。
皆さんもいかがですか?

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2008年02月29日

微妙な話し方。

午前中、仕事の合間に少しテレビを見ていたんです。
二年ほど前に中華街で一緒に食事をしたことがある方がテレビに出ていました。

なんと、洗濯王子、だそうです。

かなりのイケメンですし、あたりも穏やか。
王子の名にふさわしいと言えばふさわしい。
前にも、クリステの福永さんのところへ、合宿に行くところをテレビで取材されていました。

家庭洗濯のポイントを王子が話していくのですが、その言い回しっぷりに、とても共感したんです。

ああ、微妙な感じが良く出ているなあって。

テレビのテロップや音声では結構はっきりと言っているようなんですが、、当の王子はよく聞いていると語尾が微妙な言い回し。
その気持ちがね、よく分かるんです。

洗濯やクリーニングは、洗う対象物によって変わってしまいます。
その対象物、衣類にいろいろなケースがある以上、はっきりと断言しづらいんです。
これは、知識や技術がある人になればなるほど、断言はあまりしません。

目の前に品物があればある程度は出来ますが、一般論として洗濯を語ろうとすると、どうしても想定の範囲を超えるものが出てきまして、またそれが結構あるんです。
ですから、言い切ってしまうことにどうしても抵抗があります。

そのクリーニング師ならではの独特な言い回しが、私にはとても好感が持てたんです。
この子は、とても素直なんだなあと。
福永さん同様、イケメンですから、ぜひ洗濯やクリーニングの普及のため(笑)、露出大目にしていただきたいと思います。(笑)

さて、実は内容でいくつか首をかしげる箇所がありました。
しかし、おそらく王子のせいではないと思うんですね。
と言うのも、どうも製作側が話を持って行きたい方向と言うのが見えてまして、強引に解釈している箇所があったんです。

テレビや雑誌に出た人に話しを聞くと、大抵意図しているものと違うように取られた、と言うような話を聞きます。
クリーニングの知識が難しいのかな?と最初は思いましたが、どうも違うようで、先に結論ありきでそれを実証するために話を進めているような節があるんです。
どうも、今回もそれに近いものを感じます。

そういえば、二年ほど前に福永さんがためしてガッテンに出演した次の日に、新宿で待ち合わせをしたんですが、待ち合わせの時間がずれたんです。
どうしたのかな?と思っていると、どうも製作されたものがまずいと福永さんが伝えたようで、それをスタッフと協議していたらしいんです。
思い起こすと、あの時も同じような事を言ってましたね。
最初に結論ありきでそっちへもって行こうとしているって。
ある種、ああいう業界が陥るやり方なのかなと思います。

そして、見ている側も振り回されることもありますね。
クリーニング屋さんが、同業者がテレビに出ていると必ず言うんです。
あんなの簡単だとか、たいしたこと無いとか。
でもね、それって本当はおかしいんですよ。
テレビは誰に見せたいのか、ということを考えると、私たちプロに見せるためではないというのはすぐ分かると思います。
玄人受けするような内容は決して消費者には伝わらないと思いますし、逆に簡単なもののほうがより消費者をひきつけやすくなります。

出演の交渉のときに、この話をしてくださいと事前に言われるようですしね。

テレビに映っているものがすべてだと思うのはちょっと軽率なような気がします。
まあ、結局職人ですから、どこか負けたくない!と言う気持ちもあるんだと思いますけどね。

しかし、クリーニング屋さんもテレビに良く出るようになりました。
変化を感じますね。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (2)

2008年02月28日

偽装は困ります。

いろいろなニュースが毎日ありますが、その中で私たちクリーニング屋さんに関係のあるニュースがひっそりと報道されていました。
食肉の偽装などが問題化していましたが、衣類にも偽装があるんです。

カシミヤ100%と表示しておきながら、実際はウールと合成繊維の混紡物・・・。
ちょっとひどい話だなあと思っています。

私たちはクリーニング師の試験で、繊維の鑑別と言うものを行います。
5種類の真っ白な繊維がありまして、どの繊維か当てると言うものです。
クリーニング師の資格を持っている人は、みんな一度は通る道です。
触った感触や繊維独特の特徴などから当てていくんです。

この試験をやっているので、ある程度触るとどんな繊維か分かるんです。
分かるからこそ、時折これ本物かな?と思ってしまう商品があるのも事実で、まがい物じゃないのかな?と思う衣類が何回かあります。

私たちは、繊維やデザイン、装飾品などを頭に入れた上で、汚れを落とす作業をします。
つまり、これらの情報がベースとしてまずあって、どこまで出来るか?いろいろと考えながら洗っているわけです。

ところが、このベースになる情報が間違っているとさあ大変。
カシミヤが本当はウールと合成繊維の混紡物だったとなると、汚れのつき方も違いますし、洗い方も変わってきます。
カシミヤだからと途中で作業をやめてしまい、本当ならもうちょっと力を加えられて汚れを落とすことが出来たのに、何て事があるかもしれません。

食品と違い、命にかかわるような事は無いにしろ、やはりきちんとした表示を心がけていただきたいと思います。
人間のやることですから、間違いでつけてしまったと言うような事はあるでしょう。
それは仕方がない部分があるにせよ、意図的につけるような事だけは決してしないでいただきたい。
だまされたお客様だけでなく、私たちクリーニング屋さんにまで影響が出てしまいます。

もうひとつ、偽装ではないのですが、困ってしまうものに、お客様の勘違いがあるんです。
シルクなのと言われてお預かりすると、ナイロンだったり、ポリエステルだったり。
これらはまだ近いものが在るので仕方がないかなと思いますが、中には綿やウールをシルクと言われて買ったと言うお客様もいらっしゃいます。

こちらが、正しい繊維をお教えすると、皆さんやはりちょっと不審に思うようなんですね。
正しいものをお伝えして良いのか、そのまま黙って処理したほうが良いのか、正直いつも悩みます。
でも、それでも意を決してお客様にお伝えするのは、着用の仕方やお手入れの方法が変わってしまうから。
長く使っていただくためには、やはり知っておいたほうが良いと思うんです。
お客様が信じているだけにね、心苦しいですが、お伝えするようにしています。

まさか、売っている方が間違ったことを教えていることは無いと思うんですが、どうなんでしょうか。
もし、そこからおかしいなら大問題です。

投稿者 boribori : 18:05 | コメント (0)

2008年02月27日

怖くて手が出せないのでしょうか?

最近、クリーニングを断られたと言って、当店にお持ちになるお客様が大変増えております。
お持ちになるお客様、皆さんどこか不安そう。
そして、釈然としないと言った様子です。

先日お持ちいただいた品物も、他店で断られたものでした。
どうして断られたんでしょうか?と聞くと、こうおっしゃいます。

表示が外国のもので、日本の表示がついていないので当店では使えません。
ご自分で洗ってください、との事。

そんなに難しい衣類ではないんですけどね。
最近は、トラブルに発展してしまうケースが多いので、少しでも怪しいと思うと断るクリーニング屋さんが多いようです。
以前なら無かったことなんですけどね。

たとえば、クリーニング屋さんの技術がつたなくてと言うことならまだ話は分かるのですが、どうも話はそれだけではすまなさそうな感じなのです。
以前ここでも書きましたが、今までなら通っていた品質がクレームになったり、お客様が過敏になっていたり。

お店側もどう判断して良いか、基準はどこなのか、判断に苦しんでいると思います。
そして、あまりにもトラブルが多いと判断すると、受付自体を断るように受付へ回すわけです。
以前聞いたのは、ダウンやカシミヤなどは預からないクリーニング店があるとか。
気を使う商品ではありますが、断らなければいけないものではないんですけどね。
トラブルが怖いんでしょうね。

しかし、過剰に反応しているのはクリーニング業界だけではありません。
今や、トラブルを回避するために、どこの業界もかなり過敏になっています。
中には、洒落になっていないケースも。

実は、うちの親戚のひいおじいさんが入院しているのですが、ご飯を食べさせてもらってないんです。
かなりの高齢でもうすぐ100歳になろうかと言うお年。
本人は少しでも食べたいと言っているんですが、病院の先生が駄目と言います。
結局、点滴ですごしているんですが、確かに必要な栄養は入っていっているのかもしれませんが、やはり食べたほうが体に良いのは明白。
でも、いくら言っても先生は聞き入れてくれません。
そしてその先生、なんていったと思いますか?

病院にいるうちは食べさせられません。退院されたら好きなものを食べさせてあげてください。

これっておかしいでしょ?
結局、もし喉に詰まらされて、亡くなってしまった時に、病院の責任を問われるからと言うことのようなんです。
家で詰まらせたらそれは病院のせいではないと。

何が大事なのか、どうして病院にいるのか、もう一度考えていただきたい、そう思いました。

しかし、その反面、病院が適切な処置を取るのが怖くなるほど、クレームなどのトラブルがひどくなっているという面もあるのだと思います。

適切なクレームだけでなく、エスカレートしていくケースもあるんでしょうね・・・。

ここまで来るとなんだか分からなくなります。
業者がおどおどするような状況になっていて、果たしてお客様にきちんとしたサービスが提供されているのか?
でも、業者側にも責任はあるし。

バランスが悪いですね。
何とかしなくちゃいけないなあと思う今日この頃。
みんなが楽しく生活をおくれるようになりたいものです。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年02月20日

ガソリンの値動きがすごかったんですね。

確定申告のため、昨年の領収書を見直しているんですが、ガソリン代の値動きにびっくりします。

去年一番安かった時期は2月の中旬ごろで、一リットル当たり123円。
レギュラーの価格です。

次第に値上がりしていき、最高は12月初旬の154円。
かなり安いところで入れた記憶がありますから、もうちょっと高かったかもしれません。

20円も誤差があるとかなり影響で増すね。
満タンにすると1000円も差が出ます。
私の記憶で一番安かったのが一リットル当たり76円。
その差78円。
約4000円も変わってしまったんですね。

仕事で使わなければいけませんから、仕方がないと自分に言い聞かせていましたが、こうして改めて領収書を見ているとその差に驚いてしまいます。

さらに、私たちが使っているドライクリーニングの溶剤、こちらの値動きもすごい。
一番安かった頃から見ると、すでに1リットル当たり100円以上値上がりしています。
洗って、きつく脱液をしたとしてもどうしてもある程度衣類に溶剤が残ります。
乾燥したときにそれらが飛んでしまうんです。
大きなものであればあるほど、飛ぶ量も半端ではありませんので、そのコストがモロに跳ね返ってきます。

あと数日ではっきりと数字が出てくると思いますが、昨年との差にびっくりするような気がしますね。
今年に入ってからも値上がりしてきていますし、どうしたものか。
ガソリンのように、クリーニングの資材は値段が上下しません。
一度上がると上がったまま。
ガソリンは上がって行ったとはいっても途中結構下がっていたんです。
しかし、クリーニングの資材にはそれが無い。
業界全体で使われている量が少ないのでどうしようもない、と言うのがメーカーさんの言い分なのです。

去年も書きましたが、今年も冬物のクリーニングは早めのほうが良いかもしれません。
コストの増大によりクリーニング屋さん結構シビアになっています。
値上げの検討もしていますので後はいつするか?になっていると思います。
着なくなった衣類から順次洗っていくようにすると良いと思いますよ。

しかし世の中値上げのニュースばかりですね。
それがものすごい上げ幅だからかなり深刻のような気がしています。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年02月19日

相談。

今回のダウンの件で思ったのですが、相談できるところ、もしくは友達がいるって本当に助かるなって思います。
私たちは自営業者ですし、本業としてやっていますので、業者さんの友達はたくさんいます。
もちろん業者の中でも、向上心の無い人はいますし、友達すらいない人もいます。
どこに相談していいか分からないといった人もいますね。

ところが、今回コメントをいただいた方のように、パートさんとなると、なかなか相談できないんじゃないかなと思ったんです。

向上心の強い人など、自身できちんと理解しないと納得できない、と言う人もいるでしょうしね。
かく言う私もそういうタイプです。
ですので、ずいぶんと衝突もしましたし、調べもしました。
それがあって今のようにたくさんの友達に恵まれたんですけどね。

クリーニングって幅が広いです。
得手不得手と言うわけではないですが、やはりここはとても詳しいと言う人もいまして、また相談するときにこの話ならこういう人に聞けば確実!と言う人もいます。

クリーニング業界全体にかかわる話なら、業界紙の友達やクリーニングの組合に入っている友達。
技術系の話なら、勉強会に所属している友達。
ブランド物なら都内のここ、とか。

私のところにも、相談がかかってきますが、たいてい同じような話が多いのを見ると、私にはこの手の質問が有効だと思われているんでしょうね。
解決してくれればなんでも聞いていただいてかまいません。

パートさんやアルバイトをしている人たちも勉強したい人はたくさんいるでしょうね。
今、どんな提案が出来るのかなあと考えています。
私たちの仲間の中には、取次店の店長さんもいます。
彼女はクリーニングの工場の仕事はいっさいしていませんが、ものすごく勉強熱心で私たちの中に入ってきました。
クリーニングに従事している人たちが、いろいろと話が出来る、そんな場所もあって良いのかな。
立場が違うと、意見も変わってきて話しづらいかな?
どうだろ?

ただ、経営者やパートさんという立場ではありますが、同じクリーニングを仕事としている者として、勉強したいと言う思いは同じでしょうし、スキルアップにつながると思うんですよね。

もちろん、やりたいと言う人向けの話ですけどね。

いろいろな話が出来、気兼ねなく相談できるようなところ、無いかなあ。
作るしかないか?

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年02月18日

高級品は粗末なの???

コメントをいただきました。
そのコメントがどうにも気になりまして、今日のネタにすることに。

とあるクリーニング店の工場さんが、取次店へ言った話らしいのですが、とある高級ダウンは50%の確立でトラブルが起こるから預からないようにとお達しが出たそうなんですね。

50%の確立でトラブルが出る衣類?そりゃ、大変だ!
当店でもダウンは出ますが、今のところそのようなトラブルは経験していません。
もしかして、他では出ているのか?と思い、友達の業者さんに早速電話してみました。

しかし、みんな言うのは、何の問題もないよとのこと。
ネットで調べても、クリーニングでトラブルが起こるなんていうのは、無くは無いですが50%の確率を裏付けるようなものは見当たりません。

もし、本当にそんな確立でトラブルになっているのだとしたら、本来ならメーカーに返品されるべきものでしょうし、製造に欠陥があると考えるのが普通だと思います。
しかし、そんな発表も無い。

ダウンの問題じゃないんじゃないかな・・・・、と思います。
おそらく、クリーニングの工程の中で、ダウンに合わないような事をしているんでしょうね。
トラブルがどのようなものか具体的に分かれば問題点も分かると思うのですが、今の段階ではちょっと判断がつきません。
ネットで見つけたのは、乾燥の不十分でしたが・・・。
しっかりと乾燥すれば問題ないので、トラブルが起こりやすい品物と言うほどではないと感じました。

もうひとつ引っかかったのが、このフレーズ。

「高級な衣類は丈夫なイメージがあるが、実際は粗末なもの。理由として、ブランド品を購入されるかたは、お金持ちな方なので何年も着用しないから」

言いたいことはなんとなく分かりますが、解釈がどうもひねくれてますね。
私は好きではないです、この言い方は。

お客様が高額な商品に求める性能のうち、「十分な耐久性が」あると思います。
これが結構要望が多くて、高いものを買っておけば長持ちするだろう、と言う人もいるくらいです。

しかし、そうとも言えないのが衣類の難しいところ。

どうしてその衣類が高額なのか?どこに値段がかかっているのか?それによって耐久性は変わってくるんですね。

デザイン優先の場合で耐久性が劣っているものもあります。
素材が高級で耐久性の弱いものもあります。
高級だから良いってわけではないんです。

クリーニング屋さんは洗って仕上げるので、どうしてもしっかりしたものを好みますが、ではそれが良い服か?と言うとそうでもないんですね。
某イタリア製のスーツなどは、とても柔らかい生地を使用しているので、とても仕上げづらく、クリーニング屋さんの中ではものすごく評判が悪い。
粗悪品だ!という人までいます。

しかし、仕立て屋さんの立場からすると、とんでもなくすごい商品なわけです。
その理由は、ものすごい柔らかい生地なのに、きちんとスーツに仕立てているから。
柔らかい生地をスーツに仕立てるのは本当に大変らしいんですね。
つまり、技術が高い商品だ、と言うことらしいんです。
柔らかい生地は、肌触りもとても良い物になります。
今の人は、肌触りが良い物を着心地が良いと判断しますので、そういう意味ではいい商品に入るんだと思うんですね。

みんな立場によって見方変わりますから、仕方がないのでしょうが、ちょっと視点を変えると分かると思うんです。
うちの母が言いましたが、この柔らかい生地でスーツを作っているんだから、縫製はこれしかないよなって。
手抜きではなく、生地の柔らかさを最大限に生かすために作られているんですね。

ですから、お金持ちだから長く着ない、と言うのは間違いだと思うんです。
高額な商品ですから、誰でもいつでも買えると言うわけではありません。
そういう意味では、確かにお金を持っている人のほうが購入率は高いと思います。
でも、お金があるから長く着用しない、というのは間違い。
逆に、商品の特徴から、長く着ないようにしているんですね。

ですから、耐久性が無いのが、長く着ないというのが理由でしたら、普通の人でも早い人は二年で捨てちゃう人もいますからね。
お手ごろな商品のほうがもっと悪いものが出回っている事になってしまいます。

どうにも、お金持ちに対するやっかみが感じられる発言です。
ものすごいお金持ちがお客様にいますし、長いお付き合いをさせていただいていますが、そんな楽ではないんですけどね。

確かに良い物を持っています。
でも、物を大事にしていますし、何より長く使っています。


投稿者 boribori : 23:57 | コメント (2)

2008年02月16日

シャイニー。

私、出かけたときは必ず雑誌を買うようにしているんです。
流行のものやこれから流行りそうなもの、面白そうなものなど、なるべく見るようにしています。

その中で、スーツの特集がありました。

スーツの作りの説明や、今年の流行など詳しく説明されており、とても参考になります。
ここ数年はダーク系のスーツが流行っていまして、また三つボタンのスーツが流行っていたのですが、どうやらそれもそろそろお終いのようです。
雑誌のとおりになると、今年はどうもグレー系が流行りそう。
また、三つボタンから通常のシングルに戻りそうですね。

特集記事の中に、お勧めのスーツが載っていたのですが、なんとそのスーツにはシルクが使われているんです。
しかもお値段がとてもリーズナブル。
上下で買っても3万から4万切るくらいです。
シルク混紡でこのお値段、安くなったなあと思ったのですが、生地を読んでいると不安になる一面も。

そもそもなぜシルクを使うか?と言うことなのですが、私たちクリーニング屋さんからすると、暖かさや軽さがあるんですね、シルクは。
すべり心地も良くなるので必然的に着心地が良くなります。
シルクが高級品と呼ばれるゆえんです。

所が、生地を読んでいると、そういった説明は無く、別の目的でシルクが使われているかのような説明が。
記事にはこうありました。

シルクが使われているので表面もシャイニー感があり・・・・・。

シャイニー感・・・、最近よく聞かれる言葉ですね。
確かにシルクは光って見えるので、使い方によってはシャイニー感が出ると思います。
しかし、シルクを使っているスーツの説明がこれで良いのかな?思うんですね。

と言うのも、シルクは他の素材に比べて扱いがとてもデリケートです。
私たち洗う側も気を使いますが、着用している側、つまりお客様も着用の仕方を間違うとすぐ傷んでしまうのです。
虫に食われやすいですし、洗わないでおくと確実に虫に食われてしまいます。

しかもお値段がとてもリーズナブル。
そんな良い商品だなんて思わないんじゃないのかなあと、ちょっと心配になりますね。

お値段がリーズナブル、と言うところでもう一つ引っかかるのが、クリーニング代。
スーツを買うときにリーズナブルだったとしても、シルクが入っていればクリーニングはとても難しくなります。
結果、予想外のクリーニング代になることもあるでしょう。

安く提供してくれるのはいいのですが、お手入れする側からすると、買うときの値段とお手入れの手間が比例しないので、悩みの種になってしまうんですね。
お手ごろな商品はお手入れも手間がかからなければ良いんですけどね。
実際は、そうならないからつらいところ。

こうなってくると、使い捨ての時代なのかなと言う気もします。

なんにしても、使用中の注意として必要な情報はお客様に流してほしいと思います。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (2)

2008年02月15日

職業病なのかな。

先日、スカイプで友達と話をしていたときのことです。

半年振りに話をしまして、近況をお互いはなしていたんですが、去年の年末の顛末を話していたんですね。
そして、現在、まだ手が痛いようだと言っていると、こういうんです。

うちの父も同じですよって。

彼もうちもクリーニング屋さんなのですが、その彼のお父さんも手がしびれて、痛くて大変なんだそうです。
そして、飲んでいる痛み止めもどうやら同じよう・・・。
違うのは、うちは痛み止めだけ、彼のうちは痛み止めと胃薬が一緒に処方されていること。
まあ、その違いで大騒ぎになってしまったんでしょうけどね。

うちの父のほうは、倒れる前に病院へ行ったきり、行っていないので原因が分からないのですが、彼のお父さんのほうはどうやら原因が分かっているようです。

軟骨が磨り減ってもう無いらしいんです。

長年、アイロンを持って、頑張ってきました。
どうもその付けが回ってきた、と言うやつらしいんですね。
アイロンが蹴って、かなり力のいる仕事で、力を入れるだけでなく、やさしくかける時も思いアイロンを維持しなければならず、かなり大変なんです。

しかも、私たちの世代は機械化が進んでいますし、昔ほど仕事の量も無いのですが、父たちの世代はクリーニング全盛期の真っ只中。
しかも機械化なんてされるはずも無く、仕事のほとんどがアイロンがけです。
そりゃ、手が変形もするってもんですよね。

思い出しても、私が子供の頃は仕上げに時間がかかり、深夜2時過ぎまでアイロンをかけていたなんて事はざらにありました。
また、大晦日もアイロンがけで年が明けてしまうことも毎年のことだったようです。

今まではうちの社長の手しか見てきませんでしたが、同業のお父さんも同じような症状が出ているって事は職業病の一種かもしれませんね。

時折、つらそうな顔をしているのを見ると、こっちもつらくなりますね。
治すとまでは言いませんが、せめて痛みが取れるような方法でもあれば良いんですけどね。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2008年02月14日

渋谷区のクリーニング店への補助金を考える。

ニュースを見ていて、渋谷区がクリーニング店に補助金を出すと言う話を聞きました。
原油高の影響で、ダメージの大きい業種としてクリーニング屋が上げられ、区内約60店舗に補助金を出すと言うものです。

補助金は確かにありがたい。
でも、補助金を出すのなら、仕事を回してほしいと思うんですよね。
と言うのも、補助金を出しても一過性に過ぎず、解決にはならないと思うのです。

現在、原油高の影響で資材や溶剤が一様に値上がりしています。
では、これが原油高が収まれば下がるのか?と言うと、おそらく答えはノー。
若干下がるかもしれませんが、以前のような価格には戻らないと思うんですね。

どうしてかと言いますと、コストが下がっても流通量も下がっているので、利益を維持できないからなんです。
原油高の影響で値上がりすると、皆さん買い控えを始めると思います。
私たちも同じで、なるべくお客様の負担にならないように、切り詰めながら仕事をし始めます。
すると、以前のように資材や溶剤を使わなくなるんですね。

結果、値段が上がっても使う量が減ってしまい、資材屋さんや溶剤屋さんは経営が圧迫されるわけです。

ここに、クリーニング屋さんに補助金を出してもクリーニング屋さんは確かに少しは楽になるかもしれない。
でも、補助金を出しても資材や溶剤を使う量が増えるわけではないので、今後下がる見込みがなくなってしまいます。

そこで思うのです。
どうせ補助金で予算を組めるのなら、区の施設でクリーニングするようなものを、区内のクリーニング屋さんに回すようにしてあげればいいんではないかと。
仕事が来れば、資材や溶剤も使います。
クリーニング屋さんも仕事をしてお金をいただけるし、資材関係も流通量が増えいくらか息を吹き戻すでしょう。

どうせ、お金を使うのならただばら撒くのではなく、きちんと仕事をしてもらう事でお金を払うようにしてほしいんです。
やっぱり、働いてもらったお金とただもらったお金とでは重みも違いますしね。
お金は働いてもらうのが健全だと思います。

渋谷区の話を筆頭に、おそらく今後日本中で似たような話が持ち上がるかもしれません。
ぜひ、補助金と言う形ではなく、仕事を回すと言う形で、クリーニング屋さんを援護してもらいたい、そう思います。

渋谷区には残念ながら友達がいないんですよね。
いたら、お話を聞くことが出来るんだけどな。
うーん、残念。

投稿者 boribori : 23:47 | コメント (0)

2008年02月13日

他の人と違って嫌だった記憶。

タオルの話から、ふと思い出したことがあります。
そういえば、人と違って嫌だなあと思ったことがしばしばあるんですね。

子供の頃から体が大きかったので、普通のものがそもそも違ったと言うのもあります。
その当時の流行の服なんて着れなかったし、子供の頃に一度は身につけたい、戦隊物や仮面ライダーなどのキャラクターをあしらった服や靴。
そういったものとは無縁でした。

でも、今記憶になる中で一番嫌だったなあと思ったのが、給食の割ぽう着でした。
小学生の頃、給食当番というものがありまして、一週間、割ぽう着を着て給食を配る係りをするんですね。
そして、金曜日に割ぽう着を持って帰って、洗って翌週持ってくるんです。

その、洗って持ってくるのが嫌でした。

と言うのも、うちはクリーニング屋、洗うとなるとプロが洗います。
当時の私は、普通の人と同じが良いと思っていたので、他の人が持ってくるのと同じが良かったんです。

他の人が持ってくるようなもの、洗ってたたんで、と言った感じなのですが、うちは違うんですよね。

他の人に比べて真っ白に仕上がっているのはもちろんなのですが、糊をきかせ、プレス機でバチン!とプレスをしているのでビシッ!と仕上がっているんです。
どう見ても他の人が持ってくるものとは違います。

それがね、恥ずかしくて嫌だった。
また、プレス機で押していますから袖を通すのも子供にとって大変で。
次に使う友達から、お前が持ってきた割ぽう着は着辛い、と言われ、ショックを受けたもんです。

今思うと、笑っちゃう話なのですが、当時は真剣でしたね。

中学の頃のYシャツもあまり好きじゃなかったなあ。
自分ひとり、アイロンのかかったシャツを着ているので、とにかく目立ちます。
やっぱり、他の人と同じように、アイロンのかかってないようなシャツを着たかったんです。
ところが、ある友達の一言から見る目が変わりました。

「毎日アイロンのかかったシャツを着ていてうらやましいよな。真っ白だしぱりっとしてて格好良い。」

自分でそんなことを考えたことも無かったので、驚いた瞬間でしたね。
 
今、子供の服をアイロンかけていて、同じ事思うのかな?大人になって気づくかな?とか想像するのがとても楽しかったりします。

食べ物やさんなんかは、自分たちが造ったものはなかなか食べれないらしいですが、クリーニング屋さんは普通に洗うことが出来ます。
良い商売だよ、とうちの母はいつも言っています。
子供の頃、そう思ってたら、毎日服着るの楽しかったかな。
なんかちょっともったいない感じです。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2008年02月12日

ふかふかのタオル。

日曜のセミナーで、言われてはっと気づいたことがあります。
それは、ふかふかのタオル。

わたしたちクリーニング屋さんは、いつもタオルがふかふかなんですね。
でも、それを不思議とも思わないし、他と違うなんて思ったことすらありません。
セミナーで、そこを指摘されて、はっと気づいた、と言う次第です。

一般家庭では、タオルを洗い、乾すとふかふかというわけには行きませんよね。
ふかふかのタオルに憧れている、と言われ、妙に納得しました。

私も独身のころ、一人暮らしをしていたので、そのころはタオルはいつもぱりぱり。
ふかふかになった記憶などありません。
でも、その頃はタオルのふかふか何て気にもしなかったんですね。

mixiなどを見ていても、タオルのふかふかを望む声はあるようで、皆さん苦労しているようです。
タオルのクリーニングを依頼されることがあるのですが、実は今まではあまりお勧めしていませんでした。
と言うのも、自分たちがふかふかで他とは違うなんて思いもしなかったので、お客様にメリットが無いかな?と思い、お勧めしなかったんです。

所が、日曜の話を聞き、まさに目から鱗。
クリーニング屋さんで洗ったタオルは一味違うんだと言うことに気づきました。
今度は自信を持ってお勧めできるかな。

最近はドラム型の洗濯機で乾燥もこなせますのでご家庭でもふかふかのタオルにすることは可能です。
乾燥しすぎは硬くなってしまうのですが、適度な乾燥はタオルをふかふかにしてくれて、柔らかくしてくれます。

乾燥機を嫌う人もいるようですが、これも使い方次第です。
ぜひ、上手に使ってあげてくださいね。
ふかふかのタオル、気持ち良いですよ。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (1)

2008年02月11日

熱いなあ。

昨日のセミナー、とっても良かったんです。

講師は業界紙「全ドラ」の社長である、関誠君。
彼とはもう10年来のお友達で、昨年親父さんの跡を継ぎ社長になったのです。

先日の展示会で会う約束をしていたのですが、忙しいらしく会えなかったので今年初めてでした。
と言っても壇上の人として、ですけど。

さて、今回のお話の内容は、クリーニング業界の展望について、です。
具体的な数字を持ってきて、過去の事例を出し、これからの予測を見事に語ってくれましたね。
しかも、セミナーをしたのは神奈川だったのですが、その周辺のデータまできちんと用意してきまして、そこも見事に説明をしていただきました。

現在、クリーニング屋さんを営んでいる人たちの多くは、この先に不安を感じています。
世の中の不景気ももちろんあるのですが、先代たちの時代がかなり良かったのを子供の頃知っているので、余計現在の状況を見ると先が見えなくなっているようにも感じています。

しかも、先代たちとの大きな違いは、大手の存在があること。
昔はドライクリーニングの設備もまだなく、持っているのはごく一部の業者だけで、ほとんどが洗いを外注していたんです。
そんな状況ですから、今ほど大きい小さいの差は無かったんですよね。
ところが、ここ二十年位の間に激変しました。
年商何億と言う会社まで出てきましたし、片や年商800万なんていうクリーニング屋さんも存在しています。

大きくやっている所もそれなりに厳しいはずなのですが、大きいだけに日々集まる量の多さは自分たちの数倍もあり、それを見てさらに悲観する業者さんもいるほどです。

全ドラ社長の関誠君のすごいところは、今回青年部の主催だったこともあるのですが、きちんと青年部向けに話をまとめてきたところ。
他の人なら業界の展望についてだけで終わってしまうところをきちんとレジュメを作り、しっかりと1時間、若い人向けにいろいろな話をしてくださったんです。

クリーニング屋さんはどうしても職人気質な所があります。
時にそれらが災いをし、きちんと物事を考えられなくなることがあるんですね。
考えれば分かることでも、考えないで感覚でやろうとする癖がありますから、今回の話は目から鱗のような話だったんではないかと思います。

セミナー後の新年会で触発されていた人がかなりいましたからね。
こういう人間が出てくるって言うのはとてもいいセミナーだった証拠です。

高齢化に伴い、今後クリーニングの需要が減って言うことはまず間違いないそうで、これは仕方がなさそうですね。
しかし、だからと言って駄目と言うわけでもなく、すでに他業種からの参入という形で、いろいろなサービスが出てきているようです。

でも、問題も。

法律の壁がありまして、現段階では、私たちが手を出せない。
やっていることは同じ洗濯なのに。
法律が現状に合わなくなってきているんでしょうね。
おそらく、法律の改正もいずれ行われるだろうと思いますが、早くしないと需要がなくなる可能性もありそうです。

他府県のクリーニング屋さんの皆さん、早いうちに、彼の話を聞いてみましょう。
呼ぶ価値あり、です。
忙しくなる前に、話を聞いて、自分の気持ちに火をつけて繁忙期に乗り込む、これが一番良いかもしれません。
お勧めですね。

セミナー後、中華街で新年会をやったのですが、ここでも仕事の話が飛び交っていましたね。
見慣れない人が来ているなと思っていると、やはり悩みもあるようで、いろいろな相談も受けました。

私、不思議と初めて会う人に相談を受けることが多いのですが、皆さん大体似たような感じなんですね。
と言うのも、あまり同業の方と仕事の話をしていない方が多く、漠然とした不安をいつも感じているようなんです。
しかも、不安の中に、大手に対するやっかみもあるようで、それがさらに不安を助長させているんですね。

組合の活動って、難しいらしく、商売している地域が近いから、仕事の話がしづらいんだそうです。
ようは商売敵と仕事の話が出来るかよ、って事らしいのですが、どうも私には納得がいかない。
確かに同じ商圏ですと、出来ない話もあるのは分かります。
でも、全部出来ないわけじゃない。
同じ地域だからこそ、手を取り合うことが出来ることもあるし、同じ職業だからこそ協力することもあると思うんです。

自営業者なんだから、自分で話をしていかないと。
待っていても、棚から牡丹餅は落ちてきませんからね。

遊びの話はいりません。
せっかく同業者が集まったんだから、めったに出来ない話をたくさんしましょう。
落ち着くにはまだ早い年ですからね。
もっと、熱く熱く行きたいものです。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (4)

2008年02月10日

これからセミナーへ行ってきます。

今日は、久しぶりにセミナーへ行くことにしました。
場所は神奈川は横浜。
どんな話が聞けるでしょうか、今から楽しみです。

急いでいかないと。
面白い話がありましたらここでご紹介したいと思います。

では、行ってまいります。

投稿者 boribori : 11:15 | コメント (0)

2008年02月09日

これだから閉められません。

夕方から雪が降りましたね。
今年は雪の当たり年なのかしら?と言うほど、よく降ります。

降り始めは、こんなので積もるの?ってな感じでしたが、あれよあれよと言う間にいつの間にやら当たりは真っ白に。
雪が降ると、なぜか車の音もしなくなるんですよね。
でも、夜9時近くになったころ、チェーンを巻いた車の音がしだしました。
相当降っていたんだと思います。

私が雪が降ると外へ出たくなるように、お客様の中にもこういった状況になると出てくる人がいらっしゃいます。
今日の雪はまだそれほどでもありませんが、台風が来ているときなどでもいらっしゃるお客様って結構いるんです。

気象状況があまりにもひどいとき、さすがに営業時間内でも閉めたほうがいいかな?と思うことはあります。
お客様は来ないだろうし、またドアが閉まっているとはいえ台風のときなどは中に入り込む可能性があるため、閉めたほうが安全かなあと思うんです。

でも、こういうときにもいらっしゃるお客様が絶対います。
そのお客様が、やっとの思いで当店についたのに閉まっていたら・・・と思うと、閉めることが出来ません。

本日もあの大雪の中、多数のご来店がありました。
お店に入ってくると、皆さん真っ白。
こんなになってまで来て頂くんですからね、開けておかないと。

この雪も今晩でやんでしまうようです。
また明日の朝の凍結が怖いですね。
先週も凍結による事故が多発していました。
重々お気をつけくださいますように・・・。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2008年02月07日

達人が作ったアイロン台。

お昼ごはんを食べながら、だらだらとテレビを見ていたときの事。
ちょうどテレビショッピングを放送していたんですね。
で、達人が作ったと言うすばらしいアイロン台というものを、販売していました。

しかし、あのテレビショッピングと言うものは不思議な番組です。
買う気も無いのに、ついつい見とれてしまう。
昔なら商品の説明にほんのちょっと時間があればすんだのに、最近では番組として成立してしまっていますよね。
今買わないと、手に入らないかも?なんていう気にさせてくれるので不思議です。

本題に戻りましょう。(笑)

いろいろな説明を聞いていると、確かに今まであったものに比べればそれなりに使い勝手はよさそうです。
大きいし、湾曲しているので体に合ったアイロン掛けがしやすいのでしょう。

説明の中に、皆さんいいアイロンを買えばいいと思っている人が多い、というような発言がありました。
でも、きちんとかけるためにはアイロン台も重要だと。
確かにそのとおりです。

家庭用のアイロン台では蒸気を吸い取るバキューム機能はありませんので、なるべく蒸気が下に抜けるほうが望ましい。
硬すぎればよくないですし、そういう意味ではいいアイロン台だったのかもしれません。

この手の商品は、消費者が本当に困っているところをその都度修正して製造されてくるので、良い物が出回ってくるようになりましたね。
そのうち、プロも驚くような商品が出てくるかもしれません。
残念ながらこのアイロン台は、私たちが使うにはまだちょっと足りないんですが・・・。

ボタンのところのアイロン崖なども、一般の方が溶けると思い込んでいるというお話が非常に面白かった。
また、あて布の使い方なども、消費者の発想が分かって非常に面白いものでした。
一般の人の当たり前にはまだまだ間違いが多いなあとも。
難しいものです。

で、実は私が今回一番気になったのが、達人と言う名前。
正直いまして、この達人と言う称号に、最近食傷気味なのです。
いい加減にしようよ、って感じでしょうか。

本人がつけている人もいるんでしょうが、マスコミがインパクトを狙ってつけているケースもあるらしく、本人が苦笑いしていることもあります。
うまくいえませんが、そこまで特別視しなくてもいいのでは?と思うんですよね。
もっと普通に、当たり前にこなしているからこそ、すごい事なんだと思うんですけどね。

派手な名前を多く見受けるようになって来まして、それだけで疲れてきちゃいます。
もうそろそろ落ち着くようになるのかしら。
達人、と言う名前をつけなくても、クリーニング屋と名乗るだけで一目置かれるような、そんな風になってくれるといいんですけどね。

投稿者 boribori : 22:11 | コメント (0)

2008年02月06日

上手に洗うためには自動ってわけには行かないんだよなあ。

ここ数日、mixiのドラム型の洗濯機のコミュのコメントを読んでいましたところ、皆さんご苦労されていることに気づきました。
へたすると、ドラム型は落ちが悪い!とまでおっしゃるご意見も。

使い方にもよりますが、ドラム型は衣類を落下させて叩きながら洗うので基本的に汚れ落ちはいいんです。
ですが、攪拌式の洗濯機とは使い方が異なることもあるんですね。

ドラム型は水が少なくていい反面、洗剤の量を間違えると汚れが落ちないばかりでなく、汚れが衣類に戻ると言う現象が起こってしまいます。
ここが難しいところなのですが、洗剤の量が少ないと落ちた汚れを洗剤が抱えることが出来ず、少ない水に凝縮された汚れがたまりまして、衣類に戻ることがあるんです。

では、洗剤の量を多くすればいいんじゃない?と思うのですが、洗剤の量が多くなると衣類が滑ってしまい、汚れ落ちが悪くなる。
まさに適量、で使うことが望ましいんですね。

また、すすぎに関していると、低水位ではやはり駄目で、高水位でのすすぎが必要となります。
すすぎはたっぷりの水で、と言うことですね。

この辺が微妙なんだろうなあと思うのは、最初にプログラミングされているコースでは足りないかな?と思うことがあるんです。
ですので、必要に応じてすすぎを増やしたほうがいいかもしれません。

結婚したての頃、いらないと言っていたのに、どうしても家庭用の洗濯機が欲しいといい、攪拌式の全自動の洗濯機を買いました。
3日目に私がどうしても我慢がならず、自分で洗うようになったのですが、手動でやると少しはよくなるものの納得が行きません。
水の質を良くする助剤や洗剤などを変えても駄目。
限界かな?と思い、あきらめてしまった事があります。

自動のコースの設定には、なんで?と思うところがいくつかあるんですよね。

コミュのコメントで気になったのが乾燥工程。
どういった状況で使われていたのか分からないのですが、ふわふわになったと言う人としわしわになったと言う人がいます。
これも、おそらく使い方の問題でしょう。

乾燥工程は、洗いの工程に比べても量が少なくないといけません。
詰め込みすぎるとしわになりやすいですし、乾燥が終わった後にそのままにしておいてもしわがつきます。
このしわが強烈で、なかなか取れなくなっちゃうんですね。

この辺も調整が必要。

綺麗に洗うため、上手に洗うためには、少しばかり手間が必要です。
ドラム型の洗濯機も、普及してきていますが、どうもまだその力が発揮されていないような気がしています。
ドラム型の文化が根付くまでにはまだ時間がかかるんですかね。
良い物なだけに正しく使っていただきたい、そう思います。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (2)

2008年02月05日

もったいないでしょう?

先日来たお客様がこんなことを言ってたんですね。

「冬物のコート、虫に食べられちゃったので捨てちゃった。もったいない。」

このお客様、もう長いお付き合いをしていまして、お互いなんでも話せるようになっています。
すかさず、こう言いました。

「だって、洗うのがもったいないって洗わないから虫に食われるんでしょ?」

すると、こう言います。

「何回も着ていないのにクリーニングするなんてもったいないじゃない。」

クリーニング代をもったいないと言って、虫に食われて捨てるほうがよっぽどもったいない。
でも、それは本人も重々分かっているんです。
そして、毎回、洗っておけばよかったあと言っています。

毎回と書きましたのも、このお客様、今回が初めてではないんですね。
すでに何回か同じようなことを経験していらっしゃいます。
その都度、次はきちんと洗うぞ!と言っているんですが、しまう時期になると、つい・・・、ね。

しかも、こういう人に限って、虫に食われやすい服を買う傾向があるんです。
よほど虫と相性がいいのかしら。

こういう人って結構たくさんいらっしゃいます。
クリーニング代をケチって、高価な服を駄目にしてしまう。
経験ある人もいらっしゃるんではないでしょうか。

虫も生き物ですから、美味しいものを好む傾向があります。
何もついていない糸よりも、味のついたものを選ぶんですね。
ここで言う味とは、食べこぼしや汗などの汚れ。
これらが付着しているところから喰われやすくなります。
また、太い糸よりも細い糸のほうが柔らかいので食べやすいんです。
細い糸を使っている服は高価なものが多いので、高価なものから喰われる、と言うことが多くなります。

以上の点を踏まえて、昔からカシミヤやアンゴラの細く柔らかい生地は、クリーニングしてからしまいましょう、といわれてきたんですね。
特に食われやすい生地ですから、汚れを落としておかないと危ないよ、と言うことなんです。

クリーニングがもったいないのか、虫に食われて捨てるのがもったいないのか。
私は、ほんの少しの穴で捨てるほうがよほどもったいないと思います。
どうして洗うのか、なぜ洗わないといけないのか、もう一度良く考えてください。
数回しか着なくて洗うのがもったいない、と言うのも分かりますが、そう思うのであれば、シーズン中の着用も考えてする方がいいでしょう。
そんなに着ないかも?と思うのであれば、思い切って着用しないと言うのもひとつの手です。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0)

2008年02月02日

懐かしい機械発見。

先日、テレビを見ていたときのこと。
女性刑務所の中での生活を放送していたんですね。

すると、洗濯場が映りました。

えてして大きな施設になりますと、業務用の洗濯機が配備されていることが多いので、興味深々です。
たたんでいる姿の後ろに、ドラムが回転している大きなボックスを発見。
最初、水洗機かな?と思ったのですが、後ろの配管やドラムが回っている速度、中の被洗物の回り具合を見ていて、乾燥機だと判明。
乾燥機が何台もあるのを見て、ますます興味が出てきます。

興味の対象は、どこのメーカーの機械を使っているか?そこなんですね。
私たちが使っている水洗機にもメーカーがありまして、メジャーなところからマイナーなところまで数社あります。
メーカーごとの特徴もあるので、どんな機械を選んでいるか見たくなってしまうのです。

ふと、画面が変わりまして、映ったのが楕円形のまあるい機械。
普通の人には分からないこの機械、でも、私たちプロが見ると一目で分かってしまいます。
なんと、この機械とは、脱水機。
脱水の専用機械なのです。
別名、振り切り、とも言います。

ここでふと疑問が。
最近の業務用の水洗機は、洗濯脱水機と呼ばれていまして、洗いから脱水まで自動でこなしていきます。
この振り切りは必要ないわけです。
ところが、振り切りがある・・・・、と言うことは、もしかしてあの機械が!
心の中でわくわくしてきちゃいます。

むかしむかしのクリーニング屋さんで使われていた洗濯機、オープンワッシャーという機械があったんです。
もうこれにはびっくり。

クリーニング屋さんでも、まだ使っているところはあるんです。
使い方次第で汚れ落ちもいいですし、大きなものも楽チンで洗えるし。
でも、自動では動いてくれないので、注水や排水は全部人が管理します。
当店にも昔はこのオープンワーッシャーがありまして、子供の頃よく水の管理をさせられました。

「あふれる前に水止めろよー!」
「は~い」なんて気の無い返事をしていて、気がついたら、大量の水があふれかえっていたり。
で、思いっきり怒られたり。(笑)
そんな思い出のある機械です。

大きな洗濯機ですから、子供一人くらい平気ではいちゃいます。
この中にお仕置きで入れられたことのある人もいるんじゃないでしょうか。

この機械の画像を見たい方、ぜひオープンワッシャーで検索をしてみてください。
確実にヒットします。

まさかテレビで見ることになろうとは思いませんでした。
ちょっと感動。
刑務所だから手間のかかる機械なのかなあとちょっと思ったり、大量の洗濯物を扱えるからかなとちょっと思ったり。

大きな病院などにいっても、ランドリー部門がありまして、業務用の洗濯機があります。
こちらは新しいのが多いようです。

あと、放送でよくあるのが、実際の機械を間違って説明しているケース。
水洗機を指して、ドライクリーニングの機械です、とか、その逆とか。
雑誌などでも特集組まれていたりするのですが、写真が違っていることは良くあります。
適当?とか思っちゃいますが、似たような四角い機械だから見分けがつかなくなっちゃうんでしょうね。
見分けることが出来るのも毎日使っているから、なんでしょう。

投稿者 boribori : 21:46 | コメント (0)

2008年02月01日

分かるんです。

復活してきました。
お客さんに聞いて回っても、今年の風邪は一週間ほどかかるらしいので安心は出来ませんが、とりあえず日常を送れそうな気配です。

さて、ちょうど寝込む前でしょうか、テレビでクレームの話がありましたね。
特番で、いろいろな業種のびっくりなクレームの話を面白おかしく取り上げていた番組です。

朝、新聞を見たときに、直感でクリーニング屋さんの話が出るな?と思っていました。
案の定と言いますか、出たらしいのですが、全部を見ることが出来なかったんです。
仕事が長引きまして、ようやく仕事を終え、テレビの前に座り、チャンネルを帰ると、クリーニング屋さんの社長さんがクレームの対応をしている姿が。
やっぱりなあと思っていると、どうも聞いたことある声だったんですよね。

私の友達でした。

このお友達、クリーニング業界でも有名な人で、いち早くクレームについて対策を取られてきた方です。
法の整備が甘かったこの業界に一石を投じるため、クレームに対する本を書いたり。
ですから、このクレームについての番組には適任だなあと前から思っていたんですね。

最初から見ていなかったので、どんなクレームか良く分からなかったのですが、話が進むうちになんとなく見えてきます。
洗ったらなにやら変化した、と言うことのようで、それについてのクレームのようでした。
お客様が言うには、買ってまだ数年しか経っていない、との事。

そこで、友達が調べたところ、数年なんてとんでもない、16年前に作られたものだったんですね。

しかし、このような話、実はよくあります。
16年前のものを数年前と偽るのはさすがに少ないですが、首を傾げるくらいの誤差は良くあるんですね。
純粋に勘違いもあるでしょうし、意図的にしていることもあるでしょう。
でも、分かるのはこれだけではないんです。

商品の値段、バーゲンの有無、寸法、もろもろ分かってくるんですね。
ですから、お客様が申告なさったお値段があまりにもかけ離れている、何てこともしばしばあるわけです。
誤解なら訂正すれば問題ないのですが、厄介なのが意図的に吹っかけられているとき。

クリーニング事故など、クリーニング店側にあきらかにミスがあったとしても、過剰な要求はお答えしかねます。
適正な対応、これに尽きるんですね。

被害を被ったのだから、少しばかり色つけてもいいじゃないか、そういう気持ちもあるのかなあ。
でも、逆効果だと思うんですよね。
少しでも多く取ろうとして大げさに言えばいうほど、逆にお店側は疑問を感じ始めるような気がするんです。

お互い円滑に進めるように、正直が一番ですね。

お客様もお店側も、疑われるような行動は控えるのが一番です。
しかし、16年物を買って間もないとは・・・。
分からないと思ったんでしょうかね。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (0)

2008年01月30日

若者不足。

夕方、出入りの資材商がやってきました。
日曜日の展示会にもいまして、その後の状況を詳しく聞きたかったので飛んで火にいる何とやら、です。

展示会明けで、なにやら忙しそうだったのですが、展示会の様子を聞いてみました。

すると、今回は割とよかったと言うんですね。
回収乾燥機も売れたと言いますし、赤字にならなくてよかったと言っていましたね。

しかし、やはり回収乾燥機を買うようなところは大きくないとまだ割に合わず、微妙なんだそうです。
売っていいものかどうかまだ迷うと言っていましたね。
そこで、一番気になっていた、若い人の状況を聞いてみたんです。
すると、土曜日にたくさん着たとか。
日曜日は家族サービスもあるから空けておきたいのと、仕事が暇なので着た、と言うのがあったようです。
何はともあれ、若い人が着ていると聞いてホット一安心です。

それを聞いていた職人さんが、ポツリと言います。
むかしは、どこのクリーニング屋さんにも若い人がたくさんいてね。
一軒につき、4~5人はいたもんだ、と言うんです。

もう何十年も前の話。
丁稚奉公という言葉がある時代の話で、クリーニング屋さんにもたくさんの若者がいたことがありました。
なぜそんなにたくさんの若者がいたのかと言うと、給料が安かったんですね。
信じられないくらい安い。
月に3万もらえればいい、なんていう所もあったようです。
実際、私がクリーニング学校に通っているときに、地方から修行に来ていた友達の給料は、6万円弱でした。
寮のお金やクリーニング学校代などを差っ引かれているので、額面的にはもっと出ているようですが手取りは6万円。
大型連休などが入ると死活問題でしたね。

職人さんの話に、ふと、当店にも昔若い人が丁稚奉公していたのを思い出したんです。
うちの場合、人手が欲しい、と言うのとはちょっと違いまして、社長の同郷の人から、仕事を教えてあげてくれないか、そんな理由から来ていたと記憶しています。

仕事を覚えて、いずれは自分のお店を持ちたい、そんな夢を持った人が来ていましたね。

当時のクリーニングは、機械がほとんどなく、ほとんどが手作業でした。
大きな前掛けをして、水をバシャバシャ浴びながら染み抜きをしていた記憶があります。

あの人たち、今頃どうしているのかなあ?

後継者不足の今。
当時はこんな風になるなんて誰も想像できなかったでしょうね。
今やむかしのお話、です。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年01月28日

展示会の中身は?

展示会の話を書いておきながら、くじで当たっただの中身とは関係ない話ばかりでしたので、クリーニングの展示会とはどんなものか?少しご紹介してみようと思います。

クリーニング関係の方は、今日はごめんなさいね。

展示会は主に、機械と資材が出てきます。
今回は機械が主でした。
新しい機械が出てくることもありますが、ほとんどがすでに出ている機種の展示です。

ただ並べられているものから、電源や溶剤、蒸気が通っていて稼動しているものもあります。
昨日は一通り動いていましたね。

Yシャツを仕上げる機械、ズボンの腰周りをプレスする機械、ズボンをプレスする機械、上着を仕上げる機械、ドライクリーニング機、水洗機、乾燥機。
こんな感じでしょうか。

流れで動いていると言うわけではなく、全部が独立して動かされています。
見る側も、Yシャツの機械だけを見たり、回収乾燥機を見たりと、そんな感じです。

機械を動かすわけですから、そこには当然メーカーの人間がいます。
実際に品物を仕上げたり洗ったりしながら、その機械の特徴を売り出していくわけです。

最近は、展示しているだけでメーカーさんと話すことは少なくなってきましたが、昨日の展示会では、お付き合いのある資材商さんや機材商さんがいて、いろいろなところで話をしていました。
昔は、こういう場所で情報収集をお互いしたものなんですけどね。
今ではちょっと珍しい光景。

そのまま、購入の商談を進めるブースもあったりします。

最近、こういった展示会で人気があるのは、Yシャツの機械です。
これは推測ですが、yシャツを仕上げる機械が出てきてから10数年経っています。
そろそろですね、買い替えを検討するような時期が来ているんですよね。
大きくやっているところはすでに何回も買い替えをしているんでしょうが、こじんまりとやっているところはそろそろなんです。
しかも、一昨年に、かなり評判のいい機械が出ておりまして、皆さんそこのブースに寄っていました。

他にも、ズボンをプレスする機械なども、人だかりが出来ていました。
この手の機械に注目が集まるのも、パートさんに仕上げをさせているところが多くなってきているからでしょう。
少しでもいい機械を入れたいと思いますしね。

去年は、Yシャツを20分で洗える水洗機が注目の的でした。
水洗いって、実はかなり時間がかかります。
汚れを落とすためにはある程度仕方がないのですが、汚れ落ちを良くし、なおかつ20分で洗いあがると言うのは驚異的です。
もちろん、からくりはあるのですが、お店によっては入れるメリットは十分あるんでしょう。

そして、去年、回収乾燥機にも人が集まっていましたね。
今年はなぜか集まっていなかったんですが・・・。
溶剤の値段がまた上がったのにね。

回収乾燥機とは、今まで乾かしたときに外に出ていた溶剤を、回収し、再度使うことが出来る乾燥機です。
溶剤の値段が高騰し、環境問題の面からもこれから注目される製品ですね。

しかし、お値段が・・・。(-_-;)
回収した溶剤が普通の溶剤として使えるのか?と言う疑問もありますし、もう少し様子見が必要かなあと言った感じです。
あくまでも個人的見解ですが。

昨日はありませんでしたが、POSレジなどが出ていたりすることもあります。
また、資材が出ているときは、洗剤や仕上げ剤、染み抜き剤なども売り出されているんです。
また、新しい洗濯方法を洗剤セットで売り出す、何てこともしています。
溶剤を売ることもあるんです。
同じ石油系と呼ばれる溶剤でも、メーカーによって種類があるので、特性や値段を考慮して皆さん選んでいます。

ハンガーや、品物につけるタックも売っています。
タックとは名前を書いてある札。
汎用品から、注文で作る物までさまざまです。

なんとなくご想像できますでしょうか。
会場自体はわいわいがやがやとにぎやかなところです。

他の業界の展示会とは若干違うでしょうか。
ご興味ある方いらっしゃいますか?
クリーニング展示会ツアーなんて面白いですかね?


投稿者 boribori : 18:25 | コメント (0)

2008年01月27日

大当たり~♪

今日は、展示会がありました。
その前にまずは選挙。
住吉小学校で、投票してきました。

しかし、うーん人が少ない・・・。
夜の開票速報見てみても、投票率が少なすぎですね。
関心が無いのか、告知が足りなかったのか、どちらにせよ、低い投票率はいい事ありません。
一部の人たちの意思だけで決まってしまう可能性もありますしね。

さて、今日の展示会は科学技術館で行われています。

車に乗ってゴー!
子供も連れて行くように言われているので、同伴出勤です。
道も空いていて、40分ほどで到着。
機械の展示会ですから、中は蒸気で真っ白です。

受付に行くと、なにやらくじ引きがおいてある。
主催者側もなんとしても人に来て欲しいと、あれやこれやイベントを企画しているんですね。
子供用にお菓子を上げたり、軽い食事やジュースお茶も飲めます。

一回引いてください、とお姉さんいいわれ、子供が引くと、なんと出てきたのは金色の玉。

一瞬、周りがざわめきます。
当たりだわ!と言うお姉さんの声。
選んでくださいと言われ、商品を見ると、かにしゃぶとすき焼きセット。
迷わず、かにしゃぶをお願いしました。
今日はついてるかも。

いざ展示会場へ。
ぱっと見ると、例年に比べ、人の入りはよさそうです。
いいのは当たり前で、毎年別の会場で他の展示会が催されています。
しかし、今年はそこの展示会がなくなったので、分散しなかったんでしょう。

会場をぐるっとひと回りし、見たい機械を見て、戻ってくると、お付き合いのある業者さんがいます。
少し雑談。
今年の入りはいいとかでニコニコしてましたね。

その後、友達と合流。

見たものの情報を交換しまして、お茶を飲んでいました。
そこでふと気になったのが、来ている人たちの年齢層。
あきらかに高いんですよね。
40代以下はほとんどいません。

こんな暇な時期に若い人が来ないなんておかしいな?と思いつつ、会場を後にします。
日曜営業が増えていると聞きますからその影響なのかしら。
でも、土曜日も若い人は着ていないということでしたからね・・。
大丈夫なのかな、これで。

さて、子連れで科学技術館にきているとなると、展示を見ない手はありません。
入場料を払いまして早速入ります。
科学技術館は、かなり面白い展示が多いんですね。
小学生に入ってからの方が理解が出来てさらに面白いと思いますが、小さい子供でもそれなりに楽しめます。

シャボン玉に入ったり、大きな装置を自分で動かし、大きな玉を転がしたり。
ゲームなんかもありましたね。
もう少し大きくなったらもう一度つれてきましょうか。

お腹も空いてきた頃、したのレストランで食事です。
こういう施設だからとあまり期待していなかったのですが、中に入ってびっくり。かなりしっかりしているではないですか。
しかもガラガラ。
子連れでも安心して食べさせることが出来ます。

お腹もいっぱいになったところで、今度は城南島海浜公園へ。
飛行機が頭の上をぐわ~んと飛んでいく、砂浜の公園です。
一度子供たちを子につれてきたかった。
会場からはちょっと遠かったですけどね。

3時過ぎに到着。
まず、砂浜に子供たちは大喜び。
ひとしきり走り回った後に、今度は飛行機に大興奮。
いや、この飛行機のでかさを見たら、大人も魅入っちゃいます。
羽田よりも全然見るならこちらです。

楽しいのですが、やはり今は冬。
海からの風で体が冷えてしまいます。
早々に切り上げて、次は私のお買い物。
川崎まで靴を買いに行きました。

距離にして15キロほど。
順調に行きますが、子供たちがそろそろ疲れてきます。
まだこの後予定があるんだけどなあ。

川崎で買い物をしているときに、友達から電話。
展示会で会う予定だったんですが、予定が入ってあえなかったとの事。
仕方ありませんね。

さーそして、最後は横浜のIKEAにてお買い物です。
ソファベッドのクッションを買っていなかったので、せっかく来たついで???に寄って見ました。

時間は6時過ぎ・・・。

早く帰らなきゃ!、子供たちももう帰りたい、お互いの利害が一致します。(笑)
IKEA到着。
お目当ての物もすぐ見つかり、後は会計だけ・・・、と思っていると、ゲームで遊んでる。(~_~)
帰りたいんでしょ?と言うと、遊んでる、との事。
帰りは寝ていけばいいやということで、しばし遊ばせていました。
日中に比べ、人も少ないので、遊びやすかったんでしょうね。

そして、帰宅。
私もへろへろ。
今日も朝から丸一日動きっぱなしでした。
買い物しなければ良かったんですけどね。
どうせなら一気に済ましてしまいたい、と欲をかくとこんな感じになっちゃいます。
子供たちは楽しかったらしいですし、いいのかな。

今日一番の収穫はかにしゃぶですけどね。(笑)
お疲れ様でした。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2008年01月25日

受付と工場

コメントを読ませていただいて、受付と工場の難しさを感じました。
仕事をしていると、確かに受付と工場は分かれていたほうがやりやすいのかな?と思うこともしばしばあります。

仕上がった品物を管理すると言うのはとても大変で、また品物を預かりするのも神経を使うからです。

しかし、分業にすると、そこでまた問題が出るんですね。

クリーニングって、委託業です。
自分たちで製造しているのではなく、人様のものをお預かりして、綺麗にしています。
この、人様のものお預かりしている、と言う状況は仕事をしていく上で、高い壁になる事があるんです。

しみ抜きひとつとっても、これが製造業だったなら、失敗してもまた別のものにすればいいや、ですんでしまいます。
所が、委託業の場合、失敗して、別のもので・・・、となかなか行かないんですね。
代わりのもので納得してくれるお客様のほうが多いのですが、思い入れのあるもの、記念のものなど、時には代わりがきかないものもあります。

失敗できない、そんなプレッシャーがあるんですね。

これが、後々大きく響いてくるんです。
受付をして、工場に送る、と言うことは洗う作業を人に任せると言うことになります。
送った先が信頼の置ける仕事をしてくれていればいいのですが、これがなかなか難しい。
作る仕事とは違い、綺麗にする仕事です。
汚れ具合も違えば素材も違う。

結果、綺麗になるものと綺麗にならないものとが出てきます。

これが自分で洗っていたのなら、綺麗にならなくても諦めがつくんです。
ここまでしたのに落ちなかったんだから仕方がないかな、と。

ところが、工場へ送っていると、どこまでしたのかわからない。
もしかしたら、もう少し手を加えたら綺麗になるかも?そういった感情が出てきます。

これだけならまだいいのですが、次第に仕上がりに不安が出てくると、任せるのも怖くなってしまいます。
一度怖いと思うと、出せなくなるんです・・・・・。

受付ってお客様と一番近いところにいます。
ですから、感情移入もしやすいし、受付の不安がお客様に敏感に伝わってしまいます。

一人、私の知り合いでとても上手に取次店と付き合っている社長さんがいます。
この人のすごいところは、毎日取次店を回っているんです。
そして、何か分からないこと、不安な事は無いですかと、聞いて回っているんですね。
この細やかさが受付の人たちに安心を与え、自信に代わり、安心してお客様にお勧めできるようになっているようです。

しかし、ここまで出来る人がいるか?と言われると、実際は厳しいでしょうね・・・。
他の業種ではそういった専門の方がいますよね。
エリアマネージャーとか言う人たち。
でも、クリーニング業は、規模が小さいのでなかなかそこまで手が回らないんです。

大きく見えますが、意外と小さいクリーニング業。
微妙な感じですね。

でも、受付と工場の意思の疎通は図っておくほうがいいですね。
受付の人が知っているお客様の情報が工場に伝われば、仕上げももちろん変わりますし、きめ細かい対応も出来る。
工場側から、気になる点を受付に伝えておけば、それがお客様にも伝わる。
結果、受付の知識も上がり、お客様も預けやすくなる。

むかし、支店と本店の情報のやり取りをやりやすくするために、社長にじかに連絡を取れるようにした人がいましたね。
会社の中がものすごく通りがよくなったと聞きました。
こんな思い切ったことが出来る人はなかなかいないんですけどね。

受付と工場、両方とも大事、ですね。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0)

2008年01月24日

服が悪いのか、工場が悪いのか。

コメントをいただきました。
非常に難しい問題・・・。

詳細はこちらをどうぞ。

転職を考えるほど嫌になってしまったんでしょうか。
だとすると、とても残念です。
クリーニングって、非常に面白い仕事なんですよ、本当は。
綺麗になって、喜んでもらえて・・・。
きっと大変な事がたくさんあったんでしょう。

さて、コメントにある話なのですが、謝罪をしない、そこに一番問題を感じているような気がします。
工場側は、縮みやすい生地だから仕方がないというし、お客様は大事なときに着れなくて困ったとおっしゃるし。

クリーニングのトラブルは非常に複雑です。
と言うのも原因がどこにあるかつかみにくい、と言うのがあります。

服に問題がある場合、クリーニング店に問題のある場合、消費者に問題のある場合、もっと細かく言えばさらに細分化されます。
原因が分かりづらいので、すぐ謝罪と言うわけにも行かないという現実もあるんですね。

たとえば、今回の縮みの件にしても、クリーニングでなったのか、衣類の欠陥ではないのか、お客様が太ったことは無いのか、などなど、いろいろ考えられます。
通常のクリーニングをしていて、それでも縮むような製品もあります。
それらは問題のある商品ではないのか?いつも悩んでしまいますね。

昔、こういう事を経験したことがあるんです。
とあるお客様からのご紹介で、品物をお預かりしたことがありました。
そのお客様、とても服にこだわりがありまして、クリーニング屋さんはめったに利用しないとの事。
ご自分の洗濯が一番優れている、とおっしゃっていまして、お話を伺っていてもあながち間違いでもない様子。
ただ、それが一番か?と言うと答えはNOなんですが・・・。

で、お預かりしたものは麻の混紡のスカート。
10年前に買って、一度も洗ってないんだそうです。
しかし、着方が上手なので汚れていないとおっしゃっていました。

クリーニングの後、納品しまして、一週間ほどがたった頃、お電話をいただいたんですね。
縮んでいる!と、お怒りのお電話。
素材からして、洗い方からしても縮むなんて事が考えられなかったのですが、とりあえずお客様のところへ駆けつけます。

すると、烈火のごとく怒られるんですね。
しかも、こちらに相当不信感をお持ちになったようで、伝票に書いた文字を一つ一つ取り上げて、これがおかしいとか、おっしゃる。
略語で書いたり、決まりごとのマークのようなものも書いたりしてるので、一般の人には分かりづらいものもあるのですが、それが怪しいとか、言われてしまいます。

ここまで来ると、もう説明しても納得していただけないし、私たちも縮んだかどうか判断しなければなりません。
その場は、謝罪せずに、とりあえずお預かりしまして、伸ばしてくるようにお話をしました。

持ち帰ってから、すぐ伸ばすと言うわけには行きません。
まずは、その製品の寸法が分からないことには伸ばすことも出来ませんから。
と言うことで、メーカーに電話。

最初、女の人が出まして、とても丁寧な対応です。
事情を説明しまして、製品番号をいい、調べてもらってから、ご連絡をいただけることになりました。
数時間後・・・。
今度は男の人の声で、なにやら怒鳴っています。

おい!クリーニング屋か!おまえん所が・・・ゴニョゴニョ・・・・・、とまくし立てられまして、こちらも怒鳴られる理由が分かりませんから、電話を切ります。
こちらは、寸法を問い合わせただけなんですけどね。
でも、一昔前のアパレルさんにはこういった対応が多かったんです。

さて、こんな対応をするアパレル、どうするか?とみんなで話していたところに電話。
今度は一番最初に出た女の人からです。

とても丁寧に謝罪され、かえって恐縮してしまいます。
向こうも、なにやら勘違いされていたらしく、そこに着て、ちょっとご機嫌斜めの上司が電話しちゃったとかで、本当にすいませんと何度も謝られるんです。
事を荒立てる気もありませんし、寸法が分かればいいので、聞くと、不思議な事を言うんですね。

なんと、縮んだといっていたスカート、寸法よりも大きかったんです。

思わず、もう一度聞いてしまいました。
何度聞いても、作られたときの寸法よりも、大きい。
メーカーさんと話をし、お客様がどういった状態で着られていたかを話して、お互い、着ている内に広がったんでしょうね、と言うことで話がつきました。
広がったものをクリーニングして、生地が正常な状態に戻った、と言うことのようです。

さて、ここからが問題です。
縮んできつくなったとおっしゃっていたので、とりあえず、伸ばしてあげます。
数センチ伸ばして、納品に向かいました。

メーカーからの寸法よりも大きかったこと。
こちらのクリーニングは正常に行われ、異常に縮むような処理はしていないこと。
この二つを主に説明します。

ところが、お客様、自分は何年もサイズが変わっていないの一点張り。
私のほうとしてもこれ以上、なんともしようがありませんでしたのでそのままおいとましました。

とてもまれな例ですが、こんなこともあるんです。
まず、調べてみないと分からない。
そして、次にすることはまず元に戻るようになおすこと、だと私は思います。

今回コメントをいただいた事例は見てみないとなんともいえません。
本当に、商品に問題があったとしたら、きちんと説明をするべきです。

ただ、以前からコメントをいただいていまして、この工場がちょっと気になるのも事実・・・。
工場長の説明もいい加減でしたし、難しいですよね・・・。
適当な言い訳で、誤魔化す様な事だけはしないでいただきたい。
クリーニングそのものを疑われるようになってしまいます。
この話題は本当に難しいです・・・。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (3)

2008年01月23日

急ぎのクリーニング。

昨晩、何度もお電話をいただいたんです。
どうやら、スーツにビールをこぼしてしまったらしく、明日の朝までにクリーニングをして欲しいとの事。
HPをみて、当店が夜10時まで営業しているのをみてお電話くださったようです。

しかし、最初お断りしました。

取りに伺い、明日の朝まで仕上げ、お届けでは、コスト割れしてしまうからです。
今日も、溶剤屋さんが来まして、値上げのビラを一枚おいていきましたが、もう尋常ではない金額。
ガソリンのハイオクなんて目じゃないほどなんですね。

資材の高騰がもろに影響していますので、なかなかお受けできない歯がゆさがあります。

しかし、この方、非常に困っているらしく、何度もお電話をいただきました。
こちらも、ただ出来ない、と言うだけではなく、その理由を説明して、さらにこちらが出来るぎりぎりの条件をご説明しました。

品物を持ってきてくださることと、取りに来てくださること。
仕上がりは明日の午前中いっぱいいただけること。

以上の内容をご理解していただきまして、お受けすることになったんです。

この時期、実は急ぎのクリーニングはどこでも受けてくれるものではありません。
閑散期と呼ばれる時期ですので、お店は営業していても、工場が稼動していないケースがたくさんあります。

商業クリーニングはある程度まとまって洗ったり仕上げたりしています。
それは、さまざまなコストを下げるのが目的です。
ボイラーなどの燃料代もかかりますので、洗う量は少なくしても、ボイラーをたいている時期に同時進行で仕事をこなしたいわけです。

それがこの閑散期になりますと、品物の量が少なく、コストのほうが上回ってしまうことが良くあるんです。
すると、ある程度まとまるまでは仕事をしない、と言う状況が生まれます。

おそらく、この方もいろいろなところへ電話をしたんだと思うのですが、なかなか見つからなかったんでしょうね。

研修所らしいのですが、お店やこういった施設などはお抱えのクリーニング屋さんを作っておくべきだと思います。
今回のような事が起きたときに、お抱えのクリーニング屋さんがあればかなりの無理は聞いてもらえます。

昔は、そういった感じでクリーニング屋さんと提携しているところが多かったんですが、昨今はクリーニング屋さんと契約せずに、リネンサプライさんに出して、必要なときだけクリーニング屋さんへ、と言うのが一般的だったんです。
しかし、コストが上昇してしまった今、なかなか無理が出来ない現状もあります。
普段からお世話になっているクリーニング屋さんなら、その一回は赤字でも、受けてくれるんですね。

ここ最近、このようなお問い合わせを非常によくいただくのですが、これからは必要になると思いますよ~。
昔みたいなお付き合いも、見直されるんじゃないかと思うんです。

飲食、ホテルなどは特に今後このようなトラブルが増えていくと思います。
いざと言うときのために、見直してみてはいかがでしょうか。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (2)

2008年01月22日

雪が降っても配達出る?

先日の新年会の時に、こんな話が出たんですね。
日曜の夜から月曜に朝にかけて雪が降ると、天気予報ではもちきりだったので出たんだと思うのですが、大雪が降ったら配達に出るか?と言うんです。

都心部の降雪は結構危険なんですよね。
そもそも雪が降ることを想定されていませんから、積もると積もりっぱなし。
最近は雪かきなんかもしませんから、日陰になるところなんかですと、数日間雪が凍ったまま残るなんてこともしばしばあります。

さて、反応は?と言うと、私以外、全員でないと言います。
昔に比べてお客様も理解してくれるので危険を冒してまで出ることはない、と言うのが大方の見方のようです。

私はといいますと、理由を聞かれると困るのですが、行かなきゃ!と思ってしまう。(笑)
学校にもいましたよね、雪が降ると妙に興奮するやつ。
おそらくそんなタイプなのかもしれません。

車を運転し始めてもう18年はたつでしょうか。
その間に、大雪が降った中運転をしたこともあります。
初めて雪が降った中を走ったときは、いつもの街中との違いにびっくりしました。
何も考えなくて走れる道が、雪が降ったために走ることが出来なくなる事もありましたし、渋滞するところもありました。

そんな経験から、もし今雪が降っても、おそらく道を上手に選んで走れると思うんですね。

ここ中河原は、府中の中でも低い位置にあります。
多摩市へ行くにも、市内へ行くにも、上っていかなければならない。
ここがみそなんです。
上ると言うことは、上り坂があると言うこと。
道をきちんと選ばないと、上れずに止まってしまうこともあるんですね。

道を選ぶポイントは、車が良く走っているかどうかと上り坂がなだらかかと言うこと。
この二つさえ気をつければ、抜け出すことが十分可能です。

今晩から明日にかけてまた雪の予報が出ていますね。
前回は予報が外れましたが、今回はどうなることやら。
降っても大丈夫、と思っていますが、降らないに越したことはありません。

どうか皆様、お怪我の無いようにお気をつけください。
ただいまの時刻、11時45分過ぎでございます。
まだ雪は降っておりません。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2008年01月21日

新年会にて。

昨日の夜は、溝の口で新年会をしていました。
一週間ほど前に連絡を回し、集まったのは7人。
結構集まったほうでしょうか。

中には、浜松で展示会に参加していて、その帰りしなによるつもりでいた友達もいたのですが、途中沼津あたりで雪にあい、残念ながら今回はパスと言うことに。
自然には勝てませんね。

忘年会の面子とは違い、久しぶりの人が何人もいたので、話が弾みます。
若干一名、お酒とプライベート暴露話により、撃沈していましたが、話は続いていきます。

株の話や、原油高の話、今後どうなっていくか?など、各々の意見をみんなで話し合っていくわけです。
みんな中年以上ですから、それなりに経験もしているし、趣味などでの情報量も多い。
原油問題については、いろいろな側面からの予測が出ていましたね。
いずれ落ち着くだろうと言う見方が大半を占めていましたが、面白いのは、落ち着いても今度は他に投資が行くからまた変化すると言う見方。
ひとつ先を見た話が多いようです。

クリーニングの話ももちろんあります。
こうして集まりだしてそろそろ10年近くたとうとしているのですが、はじめと比べてみんな立場が変わってきています。
ほぼ全員が二代目で、世代交代をして社長をやっている人もいましたし、社長のあとをついてがむしゃらにやっている人もいました。

あれから10年。

クリーニング業を廃業された方もいらっしゃいますし、自分が主になって経営をしている人もいます。
経営はしていないけれども、実質自分が仕事を取り仕切っている人も。
立場が変われば、悩みも変わりますし、意見も変わってきます。
また、ここ10年のクリーニング業界の変化から、難しい局面も出てきています。

小難しく書きましたが、単純にああでもないこうでもないといろいろと話し合っているんですね。
そこで答えが出るわけではないのですが、ヒントにはなります。
どう、自分のおかれている状況にマッチさせていくか、また考え出すわけですね。

昔と今の一番の違いは、雇用関係かなと思うんです。
10年前は、ある意味雇用は選びようがありました。
機械を入れてパートさんを雇うことも出来ましたし、職人さんを雇って自分が集配に出るなんてことも出来ました。

ところが、ここ数年はそれらが難しくなってきています。
パートさんも他の業種に取られ、なかなか集まりませんし、職人さんも雇用が少なくなって若者がいなくなり、次々と引退。
残った職人さんをクリーニング屋さんが奪い合っている、そんな状況もあります。

職人さんにもいろいろいますので誰でもいいというわけではないんですね。
腕のいい人、仕事の早い人などは、クリーニング屋さんが押さえちゃっているのでなかなか頼むことが出来ないようです。

いまさらですが、機械化しつつも、職人さんにも仕事を流して共存していけば、今頃こんな事にはならなかったのかなあと思うんです。
あの頃は、今よりもまだ衣服が繊細ではなく、世の中のクレームもそこまで厳しくなかったんですね。
ところが、今は衣服が繊細になり、パートさんでは仕上がらないものが増えてきています。
品質の要求も強いものがありますから、どうしても職人さんが必要な場面が増えてきているわけです。

そんな現状を認識しつつ、これからどうやっていくか?知恵の出し合いですね。

悩んでいることはみんなそう変わりません。
条件が少し違うと言うのはありますけど。

今が頑張り時だね、と再認識し、昨日はお開きです。
次、おそらく春の繁忙期前にもう一度集まると思いますが、その時また進展した話が出来るといいですかね。

そんな風に、少しずつでも前向きな話が出来る間柄でいたいと思います。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0)

2008年01月18日

いかにやる気を引き出せるか。

クリーニング業界には、勉強会・研究会と銘打つものがたくさん存在しています。
大きなものから、有志が集まるような小さいものまで入れるとかなりの量になるのではないでしょうか。

現在、私はどこかに所属しているというわけではないのですが、友達に呼んでもらったり、自分で興味があるものなんかですと、お邪魔するようにしているんです。
最近は、とある集まりによく顔を出しているんですが、たまに運営側の話など深い話を聞く機会があります。

組織というのは難しいもので、ある程度の規模になったり、組織になってから時間が経過すると途端に当初の目的から外れることがあるんですね。
勉強・研究が目的で集まったはずなのに、所属していることだけで満足してしまう。
しかし、運営を任されているほうはそれでいい訳はありませんから、いろいろと試行錯誤しながら会員に向けて情報を発信するんです。

そう、やる気を出してもらうために。

しかし、それが一番難しいんですよね。
私も勉強会を主催していたことがありますので、よく分かる。

クリーニング屋さんは職人ですから、なかなか人の話を聞いてくれません。
でも、心のどこかに不安があるから勉強会に来ているわけで、勉強をする気はあるんです。
でも、いざ核心に迫る話になると、どうしても話が聞けなくなってしまったりします。

おそらく本人さえも気づいていないであろう、矛盾ですね。

今友達が同じところで悩んでいます。
どうすればいいのか、どうすればみんなやる気が出てくるのか。
おそらくね、一人じゃ駄目だと思うんです。
仲間を増やしていき、徐々に盛り上げていくしかないんでしょうね。
で、私もそのお手伝いをします。
昔、同じ苦労をしていますから、どうすればいいか、どうして欲しいか良く分かるつもりです。

本来なら、同業ということで商売敵なのかもしれません。
しかし、今はそんなことを言っていられる時代ではないんですよね。
下手すると業界そのものがなくなる可能性だってありえる、そんな時代です。

クリーニング屋さん側にもたくさんの課題があります。
一社一社が独自にやっていればいいという時代ではないんですね。
なくした信用は、クリーニング業界全体に向けられています。
せめてね、それをクリヤーにするまでは、業界全体で手を取り合ってもいいんではないか、そう思うんです。

こんな話をすると、大きな話をするなあと友達に言われたりしますが、これとよく似た話が環境問題だと思うんです。
ちょっとしたごみが、ちょっとした無駄が、確実に環境を破壊している。
元に戻すには、ちょっとした事からはじめなければいけません。

環境の話を取り出すとなんとなくですが、分かっていただけるようなんですが、まさに同じなんですよ。
すでに他の業界では、業の存続をかけていろいろと取り組んでいます。
原油の影響も確実に出ていることですしね、ここらでがんばらないと。

お邪魔している会が、少しでも良くなるように。
参加しているみんなが来て良かったと思えるように。
お手伝いさせてもらいましょう。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2008年01月17日

寒くなれば寒くなったで・・・。

寒いです・・・。
朝、お店に出ると、ボイラーが入っていないので、ものすごく寒い。
先日、小さい足元を暖めるヒーターを買ったのですが、足元すら暖まらないほど冷え込んでいます。
昨日は東京で雪も降ったようですね。

暑いよりはましなのですが、寒くなったら寒くなったで、いろいろと問題がおきてきます。
水道管の凍結により水が出ないとか、配管に亀裂が入るとか。
また、冷え切ったところからボイラーをたくので、燃料代がかさむといった問題も出てきてしまいます。

先ほどのニュースではもう花粉の話も出ていました。
早いところでは今月末には飛散し始めるらしいですよ。
なんだか先が憂鬱なニュースです。

長い地球の歴史の中では、こんな陽気の安定しない時期もおそらくあったんだろうと思います。
でも、温暖化の話などとどうしても結び付けてしまいたくなりますよね。
どこまで地球は病んでいるのかなあ。

当店も立て替えてから6年目に突入です。
そろそろ配管なども傷みだしてきています。
ボイラーももしかすると危ないかな?
そろそろ用心しつつ、先を見越して機械の選定に入ったほうがよさそうな気がしています。
動かなくなってからでは、選びようもないですからね。

来週の日曜日にひとつ展示会がありまして、その後3月にもうひとつあります。
お目当ての機械が出ていてくれればいいんですけど、どうだろう?
年に一度の大きな展示会が不安定な今、機械メーカーさんがどう動くのか正直読めないでいます。
どこで私たちにお披露目するつもりなのかな?
下手すると、お披露目しないで、問い合わせがあったら近くの導入しているクリーニング屋さんを見学、なんていうのもあるかもしれない。

もともと、クリーニング関係のメーカーさんはそんなに大きくないですからね。
独自に展示会を開けるほど予算もないでしょうし。

さー、どうなるかな。
この冬の動向で先がちょっと見えてくるかな。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0)

2008年01月16日

なんかおかしいぞ?

どうも今年に入ってから変なんです。
何がって・・・・・、ものすごい暇。

もちろん、例年に比べて、という意味なんですが、正確には去年の暮れ辺りからどうも世の中の様子がおかしいんですよね。
当店は昨年末からごたごたしていましたので、現在の入荷状況でもそれなりの忙しいのですが、一人かけた状態でこの程度の忙しさというのは正直変なんです。

最初、入荷が少ないのはうちだけなのかなと思っていました。
お客様に気を使わせてしまい、クリーニングを控えてくださったお客様もいらっしゃるようでしたので、そのせいかな?と思っていたんです。

ところが、そんな生易しいものではないようでした。

年明け、一生懸命仕事をしていて、同業の友達から連絡が入ります。
すると、やはり暇だというんですね。
それもおなじように、信じられないくらいって言う言葉を使います。

むむ?もしかしてクリーニング屋さん全体が出ていないのか?と思い始めたんですが、どうやらそれだけではなさそうなんですね。

今日の夕方、パーマ屋さんを経営されている方がご来店くださったのですが、そこでもかなり厳しいとおっしゃるんです。
その方がおっしゃるには、去年の11月ごろからすでにおかしくなり始めているといいます。

何なんでしょうか。

そういえば、日曜日に水汲みに行って、寄ったお肉屋さんでも、同じような事を言ってましたね。
車の通る量が減っていること。
例年に比べて肉の売り上げが減ったこと。

何が影響しているんでしょうか。
一過性のものならそんなに気にしないんですが、変化がおき始めていてというのなら話は別ですから。

どうもおかしい、何かがおかしい。
そう思うことありませんか?

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (2)

2008年01月15日

なんでも自分で洗わなくてもいいと思います。

最近、よくお店でご質問をいただくのです。
Yシャツの洗濯について。

Yシャツの洗濯はかなり大変です。
襟や袖口の汚れが落ちない。
アイロン掛けがとても大変。
形態安定のシャツが出てきていますから、以前に比べればいくらかましにはなりましたけど、形態安定の効果も20回ほどの洗濯で消えてしまいますから、いずれ大変になります。

ご家庭では洗うときに高温のお湯がなかなか使えません。
お湯を使うと汚れ落ちが劇的に換わるのですが、反面、縮みやしわがかなり出てきてしまいます。
そこで、仕上げをしながら伸ばすのですが、これが女性では大変なんですね。
力仕事ですし、ご家庭のアイロンやアイロン台はとても貧弱です。
まともにかけようとすると、10分以上かかってしまうでしょう・・・。

最近は、家で洗うのが基本となりつつあるような気がしています。
なんでも自分でやって、余裕があるときや出来ないものをクリーニング屋さんにお願いする、そんな印象を受けます。
もちろん、それでいいと思うのですが、状況によってクリーニングを利用するほうが効率がいい場合もあります。

育児が大変なとき、ありますよね。
時間がいくら合っても足りない時期です。
また、介護をしている方も同じでしょう。
こういうときは手間のかかるYシャツはクリーニングに出すほうがいいと思います。

というのも、時間に余裕が出来るからなんですね。
全自動といえども、洗濯に時間がかかり、仕上げに一枚10分以上取られるとなると、下手すればYシャツだけでも1時間以上割かなければなりません。

それはとても大変な事。

最近は男の人がご自分でやってくれるケースも増えてきましたが、いつもというわけではないらしいですね。

毎回クリーニングに出さなければいけないというわけではなく、大変な一時期を上手にクリーニング屋さんを利用してうまく乗り切っていただきたいのです。
女性の方は結婚をしたり子供が出来たりすると、ものすごい使命感が生まれます。
賢い主婦になろうと、全部背負い込んでしまう傾向があるんですね。
でも、背負い込んでいられるうちはいいのですが、疲れもしますし体には限界があります。

いずれ、限界が来てしまう。
パンクする前に上手に乗り切っていただきたいんです。

これは介護にも当てはあまります。
介護のときは枕カバーやシーツがとても大変。
臭いがするので洗いたいけど、洗って干すのがとても大変なんですね。
しかも、大人の体を起こしたりしますから、日常がものすごい重労働。
介護しているうちに自分が倒れるなんてこともあるくらいですから・・・。

上手にクリーニングをご利用してくださいね。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2008年01月09日

良い物でも違う。

父の代わりに集配に行き始めると、いろいろ気づくことがあります。
その中で特に気づいたのが、品物の違いです。

私がお伺いしているところは、比較的若い人たちが多く、お預かりしてくる品物もいろいろです。
ブランド品だったり、日常品だったり。
ところが、父がお伺いしているところは、お付き合いを始めて30年以上の皆さんベテランなんです。
中には世代交代もされていて、クリーニングのご利用をされて3代目なんていう方もいらっしゃるんです。
その長いお付き合いをされているお客様から出る品物、これがものすごくしっかりとしているんですよね。

時代の流行ってあります。
デザインが洗練されていたり、高級感が漂っていたり。
しかし、本当にしっかりと作られているものって、時代を超越するんです。
もう何年も着続けているのに、型崩れもしないし、よれよれにもならない。
おそらく誰が見てもしっかりしている、といった印象を受けるんではないかと思うほど本当にしっかりとしているんですね。

もちろん、どこかのお店で購入してくるものがほとんどなのですが、中には、オーダーで作った品物もあります。
オーダーというと、皆さんスーツを思い浮かべるのではないでしょうか。
所がです、なんとオープンシャツをオーダーで作ってあるんですよ。
これにはびっくり。

セミオーダーではなく、きちんと一から作られている。
柄の合い方や縫製等を見ても、想像を絶するほどのお値段がしたんだろうと思います。

体に合っているから、型崩れもしないし、傷みも少ない。
ゆえに、長持ちするんですね。

昔ながらといえばそれまでですが、良いものを買えば長く使える、というのを地でいっている様なお客様が多いなあと思いました。

クリーニング屋さんを利用し続けるって、実はとても大変な事だと思います。
ご家庭で洗えないものやクリーニング屋さんに任せたほうがいいものがあっても、いつも利用することが出来るとは限らないんですね。

子供の成長、介護、家のローンなどなど、さまざまな障害があります。
その中で、クリーニング代を確保し続けるって本当に難しい。
大体、削るときの第一候補になりやすいものだと思います。

それを、30年以上、ご利用し続けていただいているということを考えても、本当に凄い事だと思うんですね。
おそらく、大変な時期もあったと思います。

クリーニングってお金があるからするものではないと思うんです。
身だしなみやエチケット、衛生面などを考慮して本来するものであり、きちんとクリーニングすることが出来るということは、生活がきちんとしているから出来るんだと思うんです。

ですから、不思議な事に、若いうちからシャツやスーツをきちんとクリーニングしている人は、出世している人が非常に多いです。
たまにでは駄目ですよ、定期的にクリーニングをし、衣替えもし、それを繰り返すことが出来る人に多いですね。

お話をしていても、しっかりしている人が非常に多いですし。
身だしなみを整えるって大事なんでしょうね。

そういえば最近は身だしなみってあまり聞きませんね。
もしかして死語になりつつあるんでしょうか?

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

2008年01月08日

薬品は怖いなあ。

父の具合も日増しに良くなりつつあるのですが、それには理由があるんです。
それは、胃潰瘍が外的要因によるものだったようなんですね。

たとえば、ストレスなどからくる胃潰瘍でしたら、緊急入院したところで早々治るものではないんですね。
原因がストレスですから入院したからってストレスの原因が取り除かれるわけでもない。
うちの父の原因は、どうやら痛み止めの服用からきているようなんです。

一年以上前から、右手の指が腫れ上がる状態が続いていたようでした。
アイロンを握っているときは、それでも何とか使えていたようですが、終わると痛みが増し、ここ最近は寝ることすら間々ならないほど痛かったようです。

そして、その痛みを何とかするために、痛み止めを処方してもらっていたようなんですね。
しかも、ものすごく大量に。

通常、痛み止めはかなりきつい薬なので、胃薬と一緒に処方されることが多く、また、あまり大量に飲まないように説明を受けることが多いものなんです。

ところが、なんと父は、かなり強い痛み止めを、毎朝律儀に飲んでいたようなんです・・・。
そう、これが原因。

お医者さんが説明をしたかどうかは定かではありませんが、その痛み止めを飲むのをやめたことで、胃に負担がかからなくなり、治りが幾分か早くなっているようなんです。

父も父で、昔からいろいろな薬を飲んでいましたから、タカをくくっていたんでしょうね。
で、結果大変な事になってしまった。

改めてですね、薬や薬品の怖さを思い知った気がします。
体のために飲んでいるはずが、過剰に摂取すれば毒にもなる。
これはクリーニングの仕事などでも同じことが言えます。
私たちが扱っている薬品は、染み抜きに使ったり、洗いに使ったりいろいろな用途で使いますが、一歩間違うとそれらはとても危険になります。

あるものは引火性があるので火がつきますし、濃度によっては爆発を起こしかねない。
またあるものは、過剰に吸ってしまうと吐き気やめまい、気を失うことさえあります。

きちんと使っていれば問題ないんですよ。
でも、慣れてくると、怠慢になってくるもんなんです、人間って。
傲慢になるもんなんです。
どこに根拠があるのか分かりませんが、これくらい平気だといって、とても危険な事をしたりします。

実際、クリーニング屋さんの見学に行って、そこの社長さん、気分が高揚していたんでしょうね。
くわえタバコをしながら染み抜きを見せびらかしていました。
一瞬、そこにいた人たちは絶句しましたが、その社長さんは、これくらいなんともないよと、自慢げに話をしていたんです。

扱いに慣れていることを自慢したかったんでしょうかね?
余裕があることを見せたかったんでしょうかね?

でも、それは絶対に間違っている。
絶対なんてないんだから、用心しないと。

久しぶりに、この話を思い出しちゃいました。
初心に返れって事なのかな。
気をつけましょう。

薬って本当に危ないです。
用法用量は必ず守るようにしましょう。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (2)

2008年01月07日

2008年、始動です。

本日より、新年の営業を始めました。
今年一年、がんばっていきたいと思いますので皆さんよろしくお願いいたします。

仕事始め初日、ここ数年のいつもの事なのですが、休み明けなのに結構品物が集まってきます。
去年は31日まで仕上げられるだけ仕上げ、お渡しできるだけお渡ししたんです。
そして、お正月休みに突入。
休み明け、ご挨拶だけでもと、集配にお伺いすると、いつものようにYシャツが出てきます。

ということは、休みなしで働いていたって事???ですよね。

考えてみれば、お正月休みも、お店はやっているところはありますし、何か問題が起こってサポートセンターに問い合わせをしてもきちんと連絡を取ることが出来ます。

働いている人がいるって事なんですよね。

昔なら、休みに入れば皆さん同じように休んでいたので、休み明けの仕事は店を開けているだけで半分は休んでいるようなものでした。
しかし、今はそうも言ってられず、私たちが休んでいた間、待っていてくださったお客様の品物を通常のサイクルに戻すべく、一生懸命洗わないと間に合わないんですね。

個人的に、正月休みに入ってはいましたが、どこか休みとは思えないような感覚になっていたんですが、もしかすると、休み中にすれ違う人たちから、仕事中~!という感じを受けていたのかもしれないなあと、今思っています。
31日の配達で、すれ違ったお姉さんが、正月3が日の仕事の話をしていましたし・・・。
なんかおかしいなあと思っていたんですよね。

何はともあれ、早く軌道に乗せないといけませんね。

今年はどんな年になるでしょう。
今からわくわくですね。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2008年01月03日

やっぱりおかしいな。

今日は、新年会です。
親戚といいますか、近縁者が我が家に集まり、お酒を飲みつつ楽しみます。

ここ最近は子供が増えまして、狭い我が家がさらに狭くなってきました。

でも、その狭い中、子供は走る走る。
そして、騒ぐ騒ぐ。
そういえば、子供の頃、こうやって意味は分からないけど、集まるのって楽しかった記憶があります。
大人とは別の部屋で待たされてね、狭い空間の中で何か面白いことがないか、常に探して騒いでいたような気がします。

大人の側に立ったので、今日は久しぶりに家で飲んでいました。
義理の妹のところの旦那さんが、美味しい日本酒を持ってきてくれまして、一緒にぐびぐび。
見掛け倒しで強くはないですから、すぐさまダウンです。(笑)


落ち着いたところで、彼が着てきたダウンジャンパーが目に入りました。
表地に、ダウンがいくつも飛び出しています。
依然ここで書いたことがある、欠陥の疑いのあるダウンのジャンパーだったんです。

表地がなんとウール100%のダウンで、一回目のクリーニングでダウンが飛び出てしまったんですね。
で、最初はクリーニングやs何を疑ったらしいく、その鑑定をしてもらいたいと我が家に持ってきたことがあったんです。

で、その作りに、こんな商品を平然と売っているというのが信じられなくてびっくりしました。

おさらいしますが、ダウンは針の穴ほど小さなものでも、中のダウンが抜け出てしまうんです。
ですから、ダウンの補修などは縫い合わせることなどはせず、シールのようなものでパッチを当てるんです。

このように、非常に小さな穴も嫌うほどですから、ナイロンなどの細い糸で目が詰まった生地を作らないとダウンが飛び出てしまうんですね。

そこに、ウールでしかも粗い生地。
飛び出さないわけはありません。

少し話をしてみることにしました。
すると、あれから数回クリーニングをしているが、ダウンの飛び出しはない様子。
メーカーに問い合わせをすると、一回目のクリーニングではダウンが飛び出しますが、二回目からは徐々に飛び出さなくなりますといってたとの事。
たしかに、飛び出さなくなったらしいのですが、本当なのかな???

どうにも納得がいかず、ジャンパーを借りて触っていると、どうも変なんです。
ダウンの感触がないんです。
もしや!と思い、聞いて見ました。

買ったときよりも暖かくないだろ?

すると、はいとの返事が。
買ったときはバイクで走っていても全然平気だったらしいのですが、今ではとても耐えられないんだそうです。

おそらく・・・・・、中のダウンがほとんど出てしまっています。
残念ですが。
これじゃあ暖かくなるはずがない。

メーカーさんもよく1年目は出るとか二年目から落ち着くとかいえたもんです。
明らかな欠陥商品だし、その言い訳は詐欺になるかも知れない。
購入価格を聞いてみても、決して安いものではないですし、ましてや購入したところは某有名デパート。

なんだかがっくりです。

正月早々、悲しい顔をしていましたので、別のルートでの問い合わせ方法を教えておきました。
このままではあまりにもかわいそう過ぎますからね。
きちんと対応してもらえるといいんですけど。

こんな商品が世に出回っているのかな。
彼が知らないだけで、回収されていればいいんだけど・・・。
ひとつの商品がたくさんの人を巻き込んでしまう例ですね。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2007年12月27日

本物?

先日、気になるニュースがありました。
カシミヤと表示されていながら、カシミヤが使われていないと言ったニュース。
かなり深刻です。

100%物ではないので、余計分かりづらいのではないかなあと思います。

私たちは表示を信じて仕事をします。
しかし、中にはおやっ?と思うような品物があるのも事実・・・。
でも、なかなかまがい物だと断定するのは難しいんです。

糸は撚りや織り方によって感触がかなり変わってきてしまいます。
おやっと思わせるような感触を楽しむために、わざわざざらついた感触にしたりするものさえあるんです。
また、着用状況によって、ざらついてしまうことがあったり、クリーニングによってなる事もあります。

つまり、どの段階でこうなったのか?判断がとても難しいんですね。

これはクリーニング事故の難しさとも直結しています。
素材の特徴や、着用の仕方、保管の仕方、クリーニングの仕方など、あらゆる可能性があり、どこが原因と断定しづらいからなんです。
おかしくなっていたものがクリーニングによって表面化するなんてこともありますし。

当店でも、カシミヤをお預かりする際に、硬いと思うとお客様にお尋ねするようにしています。
最初からこんな感じだったか、クリーニングをしたことがあるかなど、可能性を探るべくいろいろとお聞きするんです。

中には、一度も洗ったことがないのに、カシミヤの風合いがまったくないものもあるんですが・・・。
もしかすると、ご表示かもしれませんね。

最近の偽装表示の報道のようなことが繊維業界にもなければいいんですが・・・。
お客様も信じて買っているでしょうし、私たちも信じて扱い方を選んでいます。
裾野が広いだけに、ないことを祈っています。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2007年12月25日

昔を思い出す。

いつもと違う集配をしていたところ、なんとなくですが、懐かしい感じを受けました。
最初、その気持ちが不思議でどうしてだろう?と思っていたんですが、蕎麦屋さんを見て気づきました。

昔、子供の頃に父と一緒に配達をしていた道だったんです。

私は小学生の頃、学校が終わると父の車に乗り、集配を手伝っていました。
手伝っていたとは名ばかりで、あまりに暇そうにしている私を不憫に思い、配達に連れて行ってくれたんでしょう。

当時の配達はめちゃくちゃありましたので、帰ってくるのが夜の10時を過ぎるなんてざら。
それについている小学生って言うのも今から考えるとすごいんですけど、当時はなんとも思わなかったんですよね。

そんな遅くまで配達をしていると当然お腹が空きます。

毎回どこかでご飯を食べさせてくれたわけではないのですが、ふらっと寄って食べさせてくれるご飯がとても美味しく感じ、夕食を家でなく外で食べていることにちょっとした大人の世界を感じたものです。

なぜ、このことに気づかなかったかと言うと、道ががらっと変わっていたんです。
綺麗に舗装しなおされ、道幅も広くなり、隣接していたお店がビルに変わっている。
これでは思い出せないのも仕方がないかな。
その立派なビルにあの頃のお蕎麦屋さんが入っていたので急に思い出したんですね。

懐かしい。

今日はその懐かしい集配のルートを走っていたので、ずーっとそんな気分でしたね。
なんかふと、自分が助手席で、運転席には父がいるような・・・。
そんな錯覚もしました。
子供の頃の記憶って本当にすごいものです。

関係者様、お客様には一部ご連絡をさせていただいております。
皆さんとても優しく、お声をかけてくださったり、手伝うから何でも言ってねと言ってくれる友達がいたり、本当に幸せ者だと感じています。
普段、当たり前のように過ごしている日常が、実はものすごく幸せだったり、何事もないような振りして付き合っている友達がものすごく大事に思っていてくれたり、普通に過ごしているって本当は気づかないだけで幸せなのかもしれませんね。

皆さん、本当にありがとう。

クリスマスにこれ以上ないプレゼントです。
いつかお返ししますので、待っててくださいね。

投稿者 boribori : 23:40 | コメント (0)

2007年12月24日

ご迷惑をおかけします。m(__)m

まことに申し訳ございませんが、ある事情によりしばらくの間、集配やクリーニングの仕上がりに遅れが出ると思われます。
詳しくは落ち着きましたらここでご報告させていただきます。
皆様にはご迷惑をおかけすると思いますが、何卒ご容赦ください。

ブログの方もなるべく書くようにするつもりですが、場合によっては中断するかもしれません。
本当に申し訳ございません。

明日はクリスマスですね。
皆さんに、いいクリスマスが来ますように。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2007年12月22日

硬くなっちゃった!

夕方、知り合いの業者さんがやってきました。
どうも様子がおかしい・・・。

どうしたのかな?と思うと、どうもクリーニングをしたら衣類が硬くなってしまった、と言うのです。

すぐにピンッ!ときました。
塩化ビニルで作られたジャケットの硬化です。
塩化ビニルはドライクリーニングをすると、硬くなってしまいます。
昔は結構この手の事故が多かったのですが、最近は素材自体あまり見かけないので、事故は減っているものと思っていたんです・・・。

硬くなってしまった衣類を元に戻すことが出来ます。
柔らかくする薬剤があるのですが、それを欲しいと言うこと出来たようなんですね。
ちょうどうちにも在庫がありましたし、渡して使用方法を教えました。

この薬品、柔軟剤などとは違うので、あまりストックしていないかもしれません。
塩化ビニルとはパイプの水道管を薬品で柔らかくして生地にしているもので、ドライクリーニングすることでその薬品が抜けて行き硬化してしまうんです。
抜けた薬剤を補充してあげる、そんな感覚ですね。

塩化ビニルの硬化の厄介なところは、折れてしまったら元に戻らないこと。
硬くなった後に、バキッと折れてしまうと柔らかくしてもその折れたところは残ってしまいます。
折れていなければ良いんですけどね・・・。

塩化ビニルの事故は表示ミスなどもありまして、根が深いんです。
今回が表示ミスだったのか、確認ミスだったのか。
どちらにせよ、無事に直ってお客様にお渡しできれば良いんですけどね・・・。

この手の話を聞くということは、塩化ビニルを使った製品が出回っているのかな。
用心しないといけませんね。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2007年12月20日

柔らかくなって良かったあ。

今年はこの時期に冬物がかなり集まってきています。
本来なら集まるはずがないのですが、とても不思議です。
暖冬であまり着なかったから洗わなかったのでしょうか?
で、いざ着ようと思ったら、くしゃくしゃだったり汚れていたりで、洗うことにしたのかしら?

カシミヤクリーニング.COMの方もご依頼が増えていまして、そちらに集まってくるカシミヤのコートやオーバーにちょっとした異変が多いんです。

どういう物かといいますと、カシミヤ本来の柔らかさがなく、艶もなく、硬くなってしまっているんですね。

お客様の中にはその異変に気づいている人もいらっしゃれば、まったく気づいていない人もいます。
カシミヤクリーニング.COMでは、お預かりしたら検品をし、メールでお知らせしてしているのですが、メールを書くたびに、柔らかくなるかなあと多少不安に思うことがあるんです。

硬くなるのには原因があります。
地が詰まってしまったり高温で乾燥してしまったり。
つまり、カシミヤの柔らかさを計算に入れないで扱った結果なんですね。

カシミヤやアンゴラは、ウールの仲間ですが、扱いを一緒にしてしまうと問題があります。
昨今は、ウールでさえ、細い糸を使用しているとカシミヤやアンゴラと同等に扱わなければ柔らかさが維持できない商品も多数あります。

先日お預かりしてカシミヤの濃ーとも、触ってびっくりするほど硬くなっていました。
そして、若干の縮みも見られます。
メールでその旨を伝えまして、出来る限り柔らかくしてみると伝えたのですが、どこまでやわらかく出来るか不安でした。

当店では柔軟剤などは使用しません。
今の柔軟剤はとても優秀で、カシミヤタッチに見せかけることが十分可能なんです。
ところが、やはり加工剤ですから、表面だけはカシミヤそのものなんです。
しかし、生地の中の方は硬いままですから、表面が柔らかく腰が以上に強いカシミヤが出来てしまうんですね。

やはりこれは本来のカシミヤではありません。

もちろん洗うだけでは元に戻りませんので、いろいろと手を尽くしてみます。

そしてお預かりして2週間目・・・・。
昨日出来上がったのですが柔らかくなっていました。
ほっと一安心。
これで発送することが出来ます。
喜んでくれるといいな。

カシミヤのクリーニングをお断りするお店も出てきているようです。
硬くなったカシミヤを見るたびに、少し残念な気がします。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2007年12月19日

年末年始の予定が決まりました。

今年の年末年始の予定が決まりました。

営業は12月31日までやっております。
ただし、その日は夜の7時ごろに閉店とさせていただきます。
ご了承ください。

年始は1月7日からの営業です。

年末最後の日曜日30日は7時ごろまでですが営業をしております。


年明けの営業がちょっと遅めですので、お急ぎの品物などありましたら、年末までに引き取りに来てくださいね。

制服などはお早めにお願いいたします。

いよいよ年末ですね。
気が引き締まってきます。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2007年12月18日

クリーニング屋さんって職人の集まりなんだなあと思う瞬間。

今日のタイトルは長いですね。
でも、タイトルの通り、クリーニング屋さんって職人の集まりなんだなあと思う瞬間があります。

昔に比べ、今のクリーニング屋さんは職人と言うよりは経営者に近いと思っていました。
技術もそれなりに大事ですが、工場をどう回していくかとか、営業的なほうに力の重点が強いかなと思っていたんです。

ところが、やはりどこかに職人の血がふつふつと出てくるんでしょう。
やっぱり職人の集まりだな、と思う瞬間があるんです。

どこでそう感じるかと言いますと、人の仕事よりも自分の仕事が優れている、そういう話や態度を見たときなんですね。
本当に技術に努力していて勉強している方ならまだ分かるんです。
でも、大きな工場で働いている人も同じような事を言うんですね。
普段はうちはそれなりの仕事だから・・・、なんて言っている所でも、いざとなるとうちの技術はしっかりしている!と、いきなり言い出します。

やっぱり職人なんだなあと思うんです。

職人って、どこか自分の仕事に誇りや自信があるものなんでしょう。
謙遜はしているものの、どうだ!と言う気持ちが少なからずあります。

純粋に仕事に向いているときはいいのですが、この気持ちがひとたび悪い方向に向くととんでもないことを言い出すんですね。

どういう事かと言いますと、人の仕事を認められなくなってしまうんです。
たとえばテレビや雑誌などでクリーニングや染み抜きなどが紹介されたときに、まず否定から入ってしまう。
あんなのは簡単だとか、誰でも出来るとか。

どうしても、技術に優劣をつけたいんでしょうね。
百歩譲って、どちらかが優れていたとしても、劣っているほうが駄目かと言うとそういうものではないと思うんです。
なのに、全否定してしまう所がちょっとさびしいかなと感じてしまいます。

言いたくなる気持ちも分からなくもない。
他のクリーニング屋さんを否定することで、自分のところだけは特別だといい宣伝しているようなお店もありますしね。
そこまで言うなら、本当にすごい技術があるんだろうな?と言いたくなる気持ちがなくはない。

反面、そうでもしないと差別化が図れないと言うのも理解できます。

難しいところ。

個人的には、業界内で非難しあうよりは、切磋琢磨していくほうが望ましいと思うんです。
優劣をつけることで、さらに努力できるような関係になれたらいいのになあ。

テレビや雑誌で書かれていることが本心な訳ないのにね。
向こうには向こうの思惑があり、それにあわせて話をしていることは多々あります。
本当のところは本人に会わないと分かりませんから。

これを読んでいるクリーニング関係者の皆様、きっとどこかで分かってくれるはずです。
いい加減、やめましょう。
今までの努力は、人をけなすためにやってきたわけではないと思います。

たくさん勉強して、たくさん技術を磨いてきたのは、次につなげるためじゃないですか?
少なくとも私は、そう信じています。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2007年12月17日

忘年会

日曜日、クリーニング屋さんの仲間と忘年会をやっていました。
IKEAから帰り、急いで出かけると言う強行スケジュールでしたが、久しぶりに会うのでとても楽しみにしていたんです。

今年はいろいろとアクシデントが多い年でした。
例年なら年数回会って、話をしたり、BBQをしたりといろいろとやっているのですが、今年はそのほとんどが出来ずじまい。
パートさんが急にやめることになってしまったと言うのが一番多かったでしょうか。
クリーニングのパートさんは雇ってすぐ使える、と言うわけではありません。
それなりに訓練してもらって、初めて実用レベルになります。

それが、身内の不幸だったり急病だったりさまざまな理由から長年勤めてきたベテランパートさんがやめていってしまったらしいんです。

開いた穴は急には埋められず。
しかも忙しい時期ですから、新人を育てる時間もない。
結局、自分が人一倍動くことになっていったんですね。
で、なかなか集まれないと言った状況になっていったのでした。

また、広告を出しても人が集まりにくくなっていると言ったこともあるようです。
人手不足は日本中結構あるみたいですね。

そんなことだったので、昨日の忘年会は本当に久しぶりで、とても有意義でした。
仕事の話ももちろんしますが、各々多彩な趣味を持っていまして、それらに関する話が実に面白い。
マニアックだなあと感心させられたり、面白いところを見ているなと思ったり。

あっと思わされたのは、ここ最近空が綺麗だと言う話。
原油高の影響で、ガソリンが高騰し、車を使う人が少なくなった結果、空が綺麗になったのではないか?と言うんですね。

本当にその影響かどうかはともかく、確かに空が綺麗になった印象はあります。
いわれなければ思いもしなかったので、とても新鮮でした。

そして、今日のメインイベント。
実は昨年、クリーニング屋さんを廃業した方がいらっしゃったんです。
約一年ほど連絡を取っていなかったのですが、連絡を取って会うことが出来たんです。
他の仲間には来る事を伝えてなかったので、本人を見てびっくり。
そして、すぐ安心したような表情を見せていました。
みんな心配していたんですよね。

どうしても廃業と言うと、後ろめたいような印象があります。
業績が悪かったんではないだろうか、借金がたんまりとあったんではないだろうか。
どうしてもそう考えてしまうんですね。

ところが、その人は、とても信用がありまして、廃業の噂を耳にしても、みんなあの人なら大丈夫だよ、と口をそろえていっていたんです。
どうしようもなくなってやめるような人じゃないから、きっと早めにやめたんじゃないだろうか、そう言っていたんです。

廃業って、実はお金がものすごくかかります。
本当にお金がなくなってからでは、やめることって出来ないんです。

信用はしているんだけど、どうしても不安は拭い去れません。
で、昨日、元気そうな顔を見て、みんなほっとしたんだと思います。

お話を伺っても、廃業するに当たっての大変さはもちろんありますが、それでも次の仕事を始め、順調なご様子。
本当に良かった。

振り返ればいろいろな事があった2007年もあと少し。
仕事のほうはこれからまだ一山ありますので、もう一踏ん張りです。
今年大変だったのは、来年良くなるための試練だと思って・・・。
来年はきっと良い年になることでしょう。

さー、次は新年会だな。(笑)

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2007年12月15日

粗品の難しさ。

カレンダーを配り始めて数日が経過しました。
おかげさまで順調に減っていっております。

しかし、全員が持っていってくれるか、と言うとそういうわけではなく、要らないというお客様も当然いらっしゃいます。
ですので、当店ではカレンダーいりますか?と聞くようにしているんです。

誰に渡したのか?記憶にないというのもあるのですが(笑)、来た人に聞いてます。
そんな事もあるので、年末まで来るたびにカレンダー渡しましたっけ?と何回も聞かれるお客様も出てくるんです。

カレンダーや粗品をいらない人にも理由があります。
自分の好みのものを使いたいと言う人、粗品をくれるならその分値段を引いて欲しいと言う人、さまざまです。

粗品分の値段を引いてくれというのも、分かる気がします。
使いたくもないものをくれるなら、と言う気持ち、私もありますし。

お店側からすると、粗品を配るときに、いろいろと考えていると思います。
料金をひいてしまうと微々たる物ですが、その分のお金で仕入れをすれば、もっと価値のあるものをお客様にお渡しすることが出来る、と言うこともあります。

これはお客様から聞いた話なのですが、家電製品を買うときにそのお客様は決して値切らないんだそうです。
販売員の言い値で買うと言うんだそうで、最初それ聞いたときはびっくりしました。
ところが、この話には続きがあったんです。

言い値で買う代わりに何かつけてね、そういうらしいんですね。
すると、値引き以上の物がついてくるので、そっちのほうがお得だとおっしゃいます。

冷静に考えるとおっしゃるとおり。
原価で考えると、値引き額分で相当の品物をつけることが出来ますから。
一般に、原価は75%だとすると、値引き額の75%で値引き額と同等の商品がつく計算になります。
残り25%分でさらに追加も可能、といったところなんでしょう。
もちろん、お店側が話に乗ってくれればのことですので、毎回もらえると言うわけではないのですが、交渉の余地がある、そういいたかったんでしょう。

ちょっと計算高い話になってしまいました。m(__)m

話を元に戻しましょう。

せっかく恩返しをするのなら、お客様に少しでも得をしていただきたい、そう考えると思うんです。
同じ額の投資なら少しでもいいものを、必要とされているものをお渡ししたい、そう考えていると思います。

しかし、前述の、その分下げてもらったほうがいい、と言うのも分かりますし、難しいところなんです。
ほんと、悩むんですよ・・・。

当店は年始にタオルをお渡ししています。
そのタオルには、当店の名前が入っていません。
その理由は、名前が入っていると他に持っていって使うことが出来ないからと、もうひとつは名前を入れるコストでもうワンランク上のいいタオルをお客様に渡すことが出来るからです。
せっかく渡すのなら、使いやすいいいものをあげたいじゃないですか。
喜んでもらいたい、これが基本ですね。

営業的には名前入れないのはまずいのかもしれないですけど。
ご挨拶と恩返し、ですからね。
これでいいんです。

しかし、ほんと難しい話です。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2007年12月14日

お客様に愛されていたんだろうな。

今日の夕方、友達からメールが入りました。
お店に来ないかと。

今日を最後に支店を閉めるので来ないかというのです。

たまに遊びに行っていた所でしたし仲がいい友達なので、ちょっとお伺いすることにしました。

閉めると言っても、経営的にどうのこうのというわけではなく、本店工場が道路拡張により移転を余儀なくされ、、それに伴い支店を見直した、と言うわけです。
ですから閉めると言う割には悲壮感もなく、普通に片づけをしていました。

クリーニング屋さんの閉店は結構後を引きます。
まず、品物が片付かない。
なかなか引き取りに着ていただけなかったり、連絡が取れない人がいたりで品物が残ることが多いんですね。

ところが、友達のところは綺麗さっぱり片付いている。
お届けの分数件分と、後日取りに来る約束をしている分、数件分、
他の品物はすべて渡し終えているようです。

珍しい光景を目の当たりにしつつ、コーヒーを一緒に飲んでいると、最後の引き取りにお客様がいらっしゃいました。

そこでお客様と二言三言、会話をしていたんですが、その会話を聞いていて、このお店はみんなに好かれていたんだなと思ったんです。
本店とは車で5分ほどの距離ですが、それでも現在いるお客様にとっては若干離れてしまいます。
ところが、本店の場所を聞き、営業時間を聞き、最後にまたこの近くで支店を作ってくれますよね、なんて言葉をかけてもらっていたり。
お客様の言葉一つ一つが名残惜しそうに聞こえました。

こういうお店ってとてもいいお店だと思うんです。

いいお店の基準っていろいろあると思います。
技術の高いお店、料金の安いお店、サービスの良いお店。
どれに当てはまるか分かりませんが、お客様が名残を惜しむほど気持ちが入っていたと言うのが良いお店だった証拠と言っていいのではないかと思うんですね。
きっと、本店のほうにも着てくれるんだろうな。

閉店まで2時間ほどお邪魔していましたが、来るお客様皆さん名残惜しそうでした。
私はというと、いつものようにくだらない話をしながら、片付けの邪魔をして顰蹙をかっていましたが、最後だから許してね。(笑)

こんないいお店になりたいな、そう思わせてくれるいいお店でしたね。
まだ片づけが大変でしょうが、がんばってください。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2007年12月10日

着々と年末の準備が。

気分が乗ろうが乗るまいが年末がすぐそこにやってきています。
となると、やることは山ほどあるわけです。

先日ここでも書きましたが、カレンダーの配布もそう。
ご来店下さったお客様へ渡したり、配達でお伺いしたところへ持って行ったりと、忙しくなってきます。

日曜日も、このままでは大掃除すら出来ないと思い、ひたすら部屋の大掃除。
要らないものを捨て、埃を取ると袋満杯。
ただ生活しているだけで汚れていくものなんですよね。
着ていない服なんかも、おそらく埃まみれなんだろうな。
早めに洗っておかないと。

日曜日の夕方から、カリスマ修復師の福永さんが上京してきていまして、会う予定だったのですが、私の個人的なアクシデントのため会うことが出来ず、その憂さを晴らすようにしっかりと掃除をしましたよ。
明日火曜日の、おもいッきりイイ!!テレビに出演するんだそうです。
お時間のある方、ぜひご覧ください。

個人的なものだけではありません。
忙しくなるであろう、年末に向けて、ドライクリーニングの機械のほうもやることがあります。

それは、カートリッジフィルターの交換。

毎年、大体この時期なんですが、今年は若干遅れましたかね。
品物が思ったよりも少なかったので、延びたんではないかなと思います。

土曜日に、溶剤を落としまして、フィルターを空にします。
濡れたままだと、重くてとてもじゃないですが持つことが出来ません。
また、交換したカートリッジフィルターはそのまま産業廃棄物として、捨てられるので、溶剤がもったいない。
なるべくカートリッジフィルターには残らないようにしています。

そして、交換。

いつものことなので、何があるわけでもなく普通に終了。
付着していた汚れを確認して、どのような傾向かつかんでおきます。
そして、交換したら、ソープをいれ、循環スタート。
見る見るうちに、溶剤が綺麗になっていって、交換終了です。

これで心置きなく、年末もどしどし洗うことが出来ます。

毎年のことなので、これをやらないと年末の気がしない。
また、大量の品物を処理するのに、少しでも不安を抱えているようでは、仕事に影響が出そうで嫌なんです。
ほかの事に気を使わなくてもいいように、品物に集中できるように、今から準備しています。

残るは、年末の予定を皆さんにお伝えして、予定を組む事。
お休みの間、クリーニングできませんので、ぎりぎりまで仕上げます。
その仕上げのタイミングは、お客様の持込で決めるんです。
いつから休みでこの日に持ってこれるとか、綿密な計画を立てて望んでいます。

年末のご予定、決まっていましたら詳しく教えてくださいね。
さー、気合入れていきましょう。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0)

2007年12月09日

厳密に言うと・・・。

今日は昨日のちょこっと続きです。

ダウンを水洗いしてしまい、あまりの変化に驚いたお話を昨日は書きました。
乾燥機で乾燥してみるといい、と言う話をしたのですが、実はこのときこういう質問をされたんです。

「乾燥機を使うと傷みませんか?」

思わず、こう切り替えしてしまいました。

「どんな風になるんですか?」

傷むと言っても千差万別です。
切れてしまうのか、穴が開いてしまうのか。
はたまた破れてしまうのか、色がくすんでいくのか。
そもそも傷むってどのような状態をさすんでしょ?とおもい、思わず聞いてみたんです。

すると、向こうも黙ってしまいまして。
具体的にどうと言うわけではなく、イメージですよね?と聞くとはいと答えます。

最近よく使われている傷むと言う言葉。
一般の人が何を指しているんだかいまいち分かりません。
具体的に毛羽立ってしまうとか、そういうのがあれば分かりやすいのですが、大体洗う前に皆さんおっしゃって洗ったあとには聞かないのです。

厳密に言えばですよ、そりゃ傷まないなんて事はありえません。
しかし、ではそれが致命的なダメージかと言うとそうでもない。
通常の範囲内だと思うんです。

物は使えばどんどん傷んでいきます。
そのままの状態でいくものなんてありえませんよね。
これは着用中からすでに始まっていますし、繊維の中には製造されてからすぐ劣化が始まるものさえあります。

つまり、傷む、と言うことは通常の話なのです。

たとえば、Yシャツ。
皆さん傷んでないと思うでしょうか。
これがですね、見事に擦れるところから傷んでいるんです。
首の周り、袖口、わきの下。
これらは常に擦れているので、見た目では分かりづらいですが、確実に磨り減っています。

その証拠にと言うと変ですが、ポリエステルはアルカリに弱く、強いアルカリを使うと溶けてしまうんです。
しかし、汗の汚れなどを落とすときはアルカリを使うので、どうしてもポリエステルが溶けて糸が細くなってしまいます。

もし、全然傷んでないのなら、全体的に生地が痩せていくはずなのですが、そうではないんです。
いつも擦れているところ、わきの下や手首のところから透き通って見えていきます。

つまり、他の場所に比べても磨り減っている、と言うことなんです。

冷静に考えれば、着用中に擦れれば磨り減っていくと言うことは分かるのですが、なかなか想像は出来ないようです。

厳密に言えば確かに傷んでいるかもしれません。
でも、皆さんが過剰に反応するのはちょっとおかしいと思うんです。
通常の劣化さえも、認められなくなってしまうと、クリーニングを受け付けることが出来なくなるかもしれない。

難しいのは、クリーニングで過剰に傷むと言うこともある、と言うこと。
適切な処理がされず、過剰に痛めつけられているケースもあります。
一般の人にはその差が分からない、そういう事もあるんではないでしょうか。

だからこそ、ひとまず冷静になって考えてみることが必要だと思います。
生地の擦れなどはプロとか素人とか関係なく、ちょっと想像すれば理解できるものです。
おかしいときはやはり、通常ありえないような状態になったりしますから。
おやっ?と思ったら、一度相談してみましょう。
そこから始まります。

投稿者 boribori : 22:58 | コメント (0)

2007年12月08日

そうなるものなんです。

夕方、一本の電話が入りました。

「ちょっとお尋ねしたいんですが・・・。」

こういう切り出し方のお電話は実に多いんです。
大体が集配のご依頼なのですが、今日の電話はちょっと違いました。

「ダウンとフェザーのジャケット何ですが、表面に特殊な加工がしてあって、ドライクリーニングが×なんです。なので自分で水洗いをしたのですが、しわしわで薄っぺらくなっちゃって・・・。どうすればいいでしょうか?」

普段見ているダウンとはまったく違う様相なのでびっくりされたんでしょう。

でも、それが普通の姿、なんです。
ダウンはそもそも大きいものではなく、嵩高な物なんですね。
湿る事で嵩がなくなり、ペタンとした状態になります。
初めて洗ったようですからね、かなり驚かれたようです。

とりあえず、これだけでは情報が足りないので、いろいろ聞いてみます。
表面はざらざらしているのか?硬いのか?やわらかいのか?
硬いようではないので、加工といっても目立ったものではないようです。

ふっくらさせるにはどうすればいいか?そういうことなんですね。
ダウンをふっくらさせるには乾燥するしかありません。
水分を飛ばすと嵩が戻ってきて、ふっくらします。
しかし、ただ乾燥すればいいかというとそうでもない。
ダウンがよらないように、たたきながら乾燥するのがいいんです。
つまり、乾燥機での乾燥が良い。
ダウンはもともと芯まで乾くのに時間がかかるので、長時間回す必要があります。
すると、乾燥機での弊害も出てきてしまうのです。

たとえば、水分を含んだ重い衣類をたたきながら乾燥するので、最初のうちはその重量が衣類に直に伝わってしまいます。
すると、金具やファスナーなどのっ破損が起こりやすくなるのです。

これらを回避するためには、よく脱水する必要があります。
なるべく水分を抜いた状態で、乾燥機にかけると重量が減りますから壊れることがなくなります。
また、表にして乾燥すると直に金具やファスナーが乾燥機の内胴に当たるので、ファスナーを閉めて裏っ返しにして乾燥するとさらにいいでしょう。

洗うと、水分を吸ったりしてしわが出ます。
それらは当たり前で私たちはアイロンや機械で"整形”と言う作業をして形を整えてからお客様にお渡しをしているんです。
洗っても形が崩れないものはないんですね。

アイロンはただしわを伸ばすためにやっているんではないんですね。

上記のダウンの乾燥についてですが、他にファーがついていたりするとまた扱いが変わってきます。
お問い合わせのときは、衣類の情報をなるべく細かくお伝えしていただいたほうがよりアドバイスしやすくなりますので、ぜひいろいろとお話ください。

洗濯のご質問も、大歓迎です。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2007年12月07日

二往復

クリーニング屋さんと他の商売と、ここは違うなあと思うことがあります。
それは、二往復すること。

私たちが集配をしても、お客様がお持ちになっても、品物を洗いに出すのに一往復、取りに行くのにもう一往復しなければなりません。

たとえば、お弁当屋さんだったらお弁当の箱を紙製にしたりして、食べ終わった後は捨てるようにすれば買うだけですみます。
あ、出前なら二往復ですね。
他、商品を買うお店ならほとんどが買いに行くだけで済んでしまいます。

今日配達にお伺いした老人ホームの職員さんと少しお話をしていまして、往復するのが億劫だと言う話になったんですね。
そもそも、荷物を持っていかなければならないのが面倒で、ついつい忘れてしまう。
しかも、出来上がったら取りに行かなければならないのでさらに面倒。

なるほど、おっしゃるとおりです。

思い返してみると、皆さん洗おうと用意をしていても、いざクリーニング屋さんに持っていくのはそれからかなり先になるようです。
へたすると、袋に入れておいたまま、持って行こう持って行こうと時間が過ぎ、気がついたらもう着る時期だった、なんて事も多々あります。

ぎゅうぎゅう詰めに袋に入れておくと言うのはとても危険なんですがね。
場合によってはカビが生えることもありますので、なるべく避けてください。m(__)m

面倒くさいなあ、と言う話をしていると、不意に品物って残りませんか?聞いてくるんです。

残ると言えば残りますし、残らないと言えば残らない。
ほとんどの人が普通に持って行ってくれますので減っていくのですが、中には何年も置きっぱなしの方もいらっしゃいますね。
引っ越されたか、亡くなられたか。
たまにそういう事もあります。
また、忘れてしまった!と言う人もいらっしゃいますね。
いざ着ようと思ったらない。
もしかしたら・・・、と当店へお問い合わせをいただく事もたくさんあります。

意外とですね、皆さんご自分の服のことは知らないものなんです。

どんな服を持っているとか、今日クリーニングに何枚持ってきたかとか、結構アバウトなんですよ。
お渡しするときに、私こんなの持っていたっけ?なんて言われることもあります。

服の管理は大変です。
クリーニングの往復もクリーニングをしない原因のひとつかもしれませんね。
かといって、集配クリーニングは時間を拘束されるから嫌だと言う声もあります。
なかなか難しいところです。
そこをうまくついたのがデリバリー方式のクリーニング。
電話をいただいてからすぐ駆けつける、と言うやつなのですが、これも最近のガソリンの高騰で厳しくなってきています。

うーん、何かいい方法はないでしょうか。
一長一短とはまさにこのことかな。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (2)

2007年12月06日

どうして駄目なのか?説明が聞きたい。

ここ数日、お預かりしている衣類の中で、首を傾げたくなるような衣類が結構出ているんです。

洋服としては全然普通のもので、取り立ててデザインが変わっているとか、素材が変わっているとか、そういう感じはしないんです。
ところが、クリーニングの絵表示がおかしい。

ドライクリーニング×なんです。

今までもこのような商品は結構ありました。
しかし、それはきちんと理由が見えていたんです。
ドライクリーニングすると硬化してしまう素材だったり、剥離するものがついていたり。
理由さえ分かれば、対処のしようがあります。
ドライクリーニングの溶剤につけたらすぐ駄目になるものから、つけてから数分までは問題ないものまで、いろいろですから素材にあわせて洗浄方法を選ぶことが出来たんです。

ところが、ここ数日出ている品物には、その理由が見当たらない。
しかも、綿素材ならまだなんとなく分かるのですが、ウール100%でその表示。
いたって普通のセーターで、これがどうしてドライクリーニング×なんだか、その理由が全然分からないんです。

こんなとき、メーカーは本当にテストなりしてから、出荷しているのか?と疑問が出てきてしまいます。
電話で問い合わせをしてみても、見当違いの話をしているし、なんとなくですが、クレーム逃れをしているようにしか聞こえてこないんですね。
表示をつけるにしても、何か起こってもこの表示をつけていたら仕方がない、と後で言い訳できるような表示をしている節が見受けられます。

いいのか、それで。

表示の本来の目的は何でしょうか?
PL法の対策でしょうか?
いや、違うはずです。

本来はその商品の特徴を伝え、きちんとメンテナンスが出来るように情報を伝達するためにあるもののはずです。

法律の範囲内では表示しなくてもいいものがあったとしても、その情報を表記することで適切なメンテナンスが出来、気持ちよく次に着ることが出来るのなら表記するべきなんですね。

メーカーさんの中には、付帯表示と言う形で絵表示からは見えない情報をつけてくれるところもあります。
するとこちらも、それらを踏まえてより適切な処置が出来るわけです。

しかし、数日前私が買ったポリエステルのベストも、なぜかドライクリーニング×。
一部コールテンが使われているので、ドライクリーニングのほうがいいと思うんですけどね。
もしかしたら、生地の裏側に風を通さないために何か貼り付けているのかもしれません。
するとドライクリーニングではがれる可能性があります。

あくまで憶測ですが。

憶測で仕事をさせないためにも、きちんとした情報の表記が欲しいと思います。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (0)

2007年12月05日

テレビ局から電話。

夕方、電話がなりました。
出てみるとなんとテレビ局。
フジテレビの特ダネのリサーチだとおっしゃっていました。

原油高の影響で何たらかんたら・・・と、当店では参考にならないので他のお店へ行ってもらうことに。

クリーニング屋さんがテレビで取り上げられるって、何かあったのかな?と話していたときです。
今度は携帯がなります。
でると、大田区の友達の業者さんから。

使っている溶剤の値段のことを知りたい、そうおっしゃるんですね。
具体的に今の値段と安定していた時期の値段と伝えると、なんと友達のところにもテレビ局から電話だと言います。
こちらは、テレビ朝日、報道ステーションだそうです。

ほぼ同じ時間に各テレビ局が動くと言うのは何かあります。
問題がおきたのか、業界を震撼させるような事が起こったのか?
最近不祥事が続いていますからね、どきどきしちゃいます。

1時間後、再度友達から電話が入りました。
そこでどうしてテレビ局が動いたか判明。

どうやら国会で原油高の影響でクリーニング屋さんが大変だと言うのが出たらしいんですね。
それに対して、何か支援策が・・・、とおっしゃっていました。
具体的には分かりませんが、どうやらその事で各テレビ局が動いたようなんです。

友達のところはカメラがやってきて、回していったそうで、報道ステーションに映っていました。
原油高の影響、使っている溶剤の値上がり具合など、的確に答えていたと思います。
企業努力だけではすでに限界が来ている、おっしゃるとおりですね。

国がやる支援策というものがどういうものか分かりませんが、効果があがればいいと思っています。
本音をいいますと、何かを優遇されるよりは、仕事をしてお金が入ってくるほうが健全で長持ちするような気がしています。
ぜひ、そういった政策を行っていただきたい、そう思いますね。

たまにテレビ局から電話が入りますが、一般的なクリーニング屋さんとはちょっと違うので返答に困ることもあります。
また、普通の人が考えているクリーニング像と言うものも実際と外れていることが多々あるので説明も難しい。
難しいもんですね。

確かに原油高も影響を及ぼしている一因ではありますが、クリーニング屋さんが厳しいのはもっと根本的な事だと思うのです。
悪いところにさらに追い討ちをかけられている、そんな感じでしょうか。

一度きちんとテレビ局がクリーニングを取り上げてくれないかなあと思います。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0)

2007年12月04日

お待たせしました!2008年カレンダーの配布開始です。

皆様、大変お待たせいたしました。
今年もこの時期がやってきたんですね。

2008年カレンダーの配布を開始いたします。

毎年とても人気で、すぐになくなってしまうカレンダー。
隙間にかけられる大きさとちょっとした用事を書き込めるスペースが奥様に大人気のものです。
年を重ねるごとに、今年は二本くれません?と言うお声もいただいておりますが、残念ながら数に限りがあるものでございます。
ご理解くださいませ。

また、下のほうにある、クリーニングのひと口メモ、こちらもとても評判がよろしい。
下だけ切ってファイルしているお客様もいるようです。
ちょっとした注意点や衣類の扱い方など知っておくだけで得する話満載です。

原油高の影響などで、カレンダーも値上がりし、毎年出そうかどうか迷っているのも事実です。
しかし、年末にこれを出さないと気分が落ち着かないのも事実。
いろいろな恩返しの方法はありますが、続けていけるようにがんばって行きたいと思います。

以前、カシミヤクリーニング.COMをご利用のお客様で、カレンダーが欲しいというお客様がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。
こちらでいくつか確保してあります。
こちらもなくなり次第終了ですので、お早めにお願いいたします。

皆様のご来店、お待ちしております。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (2)

2007年12月03日

クリーニングの本質は?

先日、お伺いしたお客様のところで、奥さんがこうおっしゃっていました。

娘さんが服を洗いたがらない・・・。

理由を問いただすと、どうも形が崩れるからとか、縮むからとかそういう事らしいんですね。
奥さんいわく、安物を買うから悪いんだ、と言うことなのですが、娘さんからすると良いものを買っている!と思っているようです。

奥さんが最後にポツリ。
衛生的に汚いんだけどねえ。
目的は綺麗にすることなんだから。

おっしゃるとおり。
クリーニングの本質は、公衆衛生なんです。
ですからクリーニング屋さんの管轄は、厚生労働省に属しています。

本来一番気にしなければいけない、綺麗にすると言うこと。
汚れや雑菌などを洗い落とし、衛生的に綺麗に保つのが本来の目的なんですね。
しかし、今は衛星目的がだんだんと薄れて着ているのも事実。
洗わないで着ている人もかなりの数いらっしゃいます。

戦後の日本に比べ、裕福になり見た目は綺麗に見えていますが、果たして本当のところどうなんでしょうか?
洗わないで着ている人のなんと多いことか。
におい消しや除菌剤があるのでまた違うとは思いますが、果たしてそれもどこまでのものなのか。
本当は衛生的によくないんではないだろうか?
本当のところは誰にも分かりません。

ファッション性の維持が最大の目的になりつつありますね。
先日聞いた講演会でも、そろそろ厚生労働省管轄ではなく、経済産業省の管轄にすべきでは?と言うお話も聞かれました。
まさに、そんな話が出てもおかしくないほど、クリーニングをする意味合いが大きく変わってきていると思います。

さて、件の会話の中にも問題は隠されています。
良いものを買っているつもり、この言葉、衣類を買う難しさをあらわしています。

うちの妹もよく言われていましたが、本人は決して安いものは買ってきていないんです。
ところが、流行の衣類を買ってきているので、デザインはよくても生地や縫製、つくりが粗雑なんですね。
下手すると、テストすらしていないんじゃないかっていう感じです・・・。
値段と素材の品質が微妙にずれているんですね。
デザイン料、と言うことなのだと思うのですが、普通に着るものですからやはり耐久性などの考慮はしていて抱きたい。

あまり派手ではありませんが、長年続いてきたスタンダードなものの方が作りがしっかりしていることは間々あります。
もちろん、値段も全然違うのですが。

衣類もクリーニングも、その目的が変わってきていると思います。
個人的には今の風潮はちょっと無理があるかなあと思っていますが・・・。
一見良くなっている様に見えて、衰退しているような気がしてなりません。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0)

2007年11月30日

初めて言われました。

ネットをするようになってから、10年近くがたったでしょうか。
クリーニング業界のメーリングリストや、掲示板、私が書いているブログなど、いろいろな事を書いてきましたが、今日はじめて、ブログを読んでイメージ通りだったと言われたんです。

自分ではあまり意識していないんですが、どうも神経質に映るらしいんですね。
で、初めて会う人にはよくイメージと全然違う、と言われたんです。

どういったイメージだったかと聞きますと、皆さんほぼ同じ事をおっしゃいます。

背が高くてひょろっとしていて、メガネをかけている。
線の細い感じ。

何だそうで、実物を見て想像の数倍の体を見てびっくりするらしいんですよね。(笑)

クリーニング屋さんのメーリングリストが主だったので、東京へ上京すると言うので会いましょうか、となると、大概このような感じで言われました。

まあ、メールやブログを見て、想像していたのと違うと言うのは自分でもよくあるんですが、私の場合はおそらく度を越えているんでしょう。
皆さん、一瞬あっと驚きますからね。
それも少し楽しく感じているんですけど。(笑)

今までそんな体験ばかりだったので、イメージ通りだったと言われてちょっとびっくりです。
しかも、結構古い投稿まで掘り下げて読んでいてくれまして、それもまた嬉しい。
毎日書いてもう3年を過ぎましたので、初めのほうの投稿はもう誰も読んでくれないだろうなあと思っていたんですね。

こうして読んでくれている人がいると思うと、励みになりますね。
がんばって書いていこうっと。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2007年11月29日

閉店後。

当店は夜10時まで営業をしております。
と言いつつ、お客様と話し込んでいると、気がつくと11時近くまでお店を開けているなんてこともたまにあるのですが・・・。

今日は、その後のお話。

基本的に夜10時を過ぎると、お店を閉めます。
その後、包装をしたり、翌日の配達の準備をしたり、調べ物をしたりと、その日によって違うのですが、何かしらしているわけです。
そして、母はたまにライフへお買い物。
日中、出かけることが出来ないので、必要なものがあればこの時間帯に買いにいったりしています。

その後、居間にて、雑談。

話す内容はまちまちですね。
仕事の話が中心ですが、ニュースを見て話をしたりもしています。

クリーニングの仕事は、情報の共有がとても大事なんです。
一人ですべての仕事をこなしているわけではないんですね。
分担して作業をしています。
すると、細かいところに手が届きにくくなります。
もちろん、仕事をしている最中も、細かく情報交換をするのですが、やはりそれだけでは足りないんですね。
事前の話として、お茶飲みながら、いろいろな話をしていきます。


仕上げ方の話し、洗い方の話し、集配の話し、気になる服の話、などなど。
特に、洗うのに躊躇するような品物が出たときは、その服のことで1時間以上話をすることもあります。
再確認するように、素材の特徴から確認し、さわり心地や表面の様子などからどのような扱いをするのがいいか?みんなの意見を出し合うわけです。

その場で結論が出ないこともありますが、それはそれでいいんですね。
一人で溜め込まないで、情報の共有をはかり、結果的に結論が導きやすくなれば、それでOK。
話すことで新しい解決方法が見つかることもしばしばありますし。

洗うのに躊躇するような品物は、仕上げるのにも気を使わなくてはいけません。
だからこその情報の共有。
その衣類に関しての意識を統一することで、仕事に一貫性が出てくるわけです。

先ほども、ああでもないこうでもないと話をしていました。
たまにはなしが脱線していますけど・・・。
息抜きも含めているんでしょう。

他のお店でやっているか分かりませんよ。
でも、クリーニングをやっていると必然的に話し合う時間が増えてくると思います。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2007年11月28日

700万のジャケット。

日曜日に聞いたお話の中で、700万のジャケットの話がありました。

70万じゃないですよ、700万です。
高級車並みですね。

クロコダイルの皮で作られた、3着しか作られていない商品だそうです。
冗談交じりに、洗いたくないと言っていましたが、その気持ちよく分かります。

高級品だから洗いたくないのではないんですね。
問題は、洗うようにテストされているのか?と言うこと。
講演会でもおっしゃっていましたが、洗うようにテストされていない商品が多すぎるんです。
きちんとテストして売り出して欲しいと、切実に訴えていました。

3着しか作られていなく、700万もするものはもう衣類と言うよりは芸術品に近いので、着用のためのテストはおそらく無理だと思います。
問題は、一般の商品のほうでしょう。

怪しいな?と思ってメーカーさんに問い合わせををしてみると、あれ?と思う事がしばしばあるんですね。

まず、きちんとしたデータがあると言いながらきちんとしたデータをくれるメーカーさんは少ないです。
また、洗いのテストをしていると言いますが、それに関するデータもまず出てきません。
では、まったくしていないか?と言うとそうでもないんですね。

クリーニング屋さんに出して、返ってきた商品に問題がなければOKなんだそうです。

しかし、これじゃあテストとは呼べないんですよね。
汚れていないものを、普通に洗って問題ないのは当たり前。
汚れを落とすときに使う薬品や、物理的な力、染色の強さなど、調べることはたくさんあるんです。
そして、これらをテストすることで、事前にここまでは処理できるとかこれは出来ないとか表示が出来、安全にクリーニングすることが出来るようになります。

ここまでやっているメーカーさんは少ないでしょうね・・・。
ですから、何か問題が起こるとパニックになる。
こちらから問い合わせをしてみても、問題の把握が出来ないし、どうすればいいのかわからないようです。

製造して売るのと、メンテナンスするのとでは違うなあと思う瞬間ですね。

俗に言う、クリーニング屋さんとアパレルさんとの関係、川上と川向こう、ですが、こういう時に妙に納得しちゃいます。
しかし、いまや製造メーカーがきちんとテストするのは常識となりつつあり、それらの不備で責任を追及されるケースが増えてきています。
食べ物と違い、命にかかわることは余りありませんが、問題が取り上げられる前に、きちんとした対応をした方がいいんではないかなあと思うんですね。

メーカーさんの言い分ももちろんあります。
消費者の動向がなかなか読めないので、出来るだけ早く企画して早く製造して売り出さないと間に合わない。
すると、テストする時間なんて取れない。
売れなければ商売になりませんから、苦渋の決断ともいえると思います。

だからこそ、クリーニング屋さんとの連携が必要なんです。
自社でまかなえないものを他業種と連携するのは普通ですしね。
どちらかと言うと、問題がおきたときにお互いコンタクトを取るので、敵対しがちですが、お客様のためと言う考えの元で協力できると思います。

アパレルさんとクリーニング屋さん、手を取り合ったら最強だと思うんだけどな。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0)

2007年11月26日

久しぶりの再会。

日曜日、午後から講演会に行っていました。
クリーニング屋さんの中ではめちゃくちゃ有名な、レジュイールさんのお話を聞きにいたんです。

場所は飯田橋、クリーニング学校。

クリーニング学校に来るのも久しぶりです。
飯田橋から歩いて数分のところにあるのですが、もう13年程前の話になるので懐かしさでいっぱいです。
こんなところにこんなお店あったかな?とか、改装している!とか、新鮮でしたね。

クリーニング学校到着。
広い講堂にはいっていきます。
すると受付に見たことがある顔が。
なんと、クリーニング学校の同期生がいるじゃないですか。

何年か前に展示会でちょっと顔を見ただけでほとんどあっていません。
組合活動に精を出していたようです。

これまた懐かしさがこみ上げてきまして、受付の仕事中に話し込んでしまいました。(笑)

子供の話し、同期生の話し、今の仕事の話、話したいことは山ほどあります。
何年も話していないのに普通に話せるって不思議ですよね。
ほんのちょっとの時間でしたけど、楽しかったなあ。
あまり長く話し込んでしまうと、周りの空気が重くなりそうなので、とりあえず退散。(笑)
一番前の席に陣取りました。

講演の内容は、とても面白く業界の問題点の核心に触れる部分が数多く出てきましたね。
これから起こるであろう、今までにないトラブルを予見させるようなお話でした。

自分の中でまとまったらいつかここで書きたいですね。

楽しい話を聞けたし、久しぶりに友達に会えたし、昨日は満足でしたね。
展示会にいけなかった分、元取ったかな。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0)

2007年11月25日

もし、○○ならば。

昨日の続きになります。
今回で最後にするつもりですので今しばらくお付き合いを。m(__)m

今回の話、もしこうであったら結果は違ったかな?と言うのがいくつかあります。

染み抜きコースをお勧めするんじゃなくて、差額で洗い直しを進めていればお客様も考えたんじゃないかな?とか。
もしかしたら、最初の洗いで落とすことが出来たんじゃないかな?とか。

お店をきちんと選んでいたら何も考えなくても綺麗になっていたんじゃないかな?とか。
汚れがひどくなる前にクリーニングに持ち込んでいれば、特別な事をしなくてもすんだんじゃないかなとか。

考え出すとキリがありませんが、各々ちょっと気をつけるだけで回避できそうな感じはしませんか?

クリーニング店は、落ちなかったときの対応を考え直す。
もし自分がお客だったら、納得できたのか?

お客様は、目的にきちんと合ったクリーニング店を選ぶ。
どこも同じではないと言うことを知っておくべきです。
また、変わった物や大事なものは惜しまずに早めに洗うことを心がける。
それだけで全然変わってきます。

クリーニング店を選ぶ、と言う話の時に何時も思い出す話があるんです。
それは、同業の友達から聞いた話。

町の普通の居酒屋で、10万円のコースを頼んでも絶対に出てこない。
高級ホテルのレストランで、500円の定食を作ってくれと頼んでも出てこない。
普段からやっていることしか出来ないんだよ。
なれないことをやろうとしても、満足なサービスが出来なかったり切り詰められなかったりする。
上から下まで出せるお店はないんだ。

僕はこの話を聞いて、餅は餅屋と言う言葉を思い出したんです。
つまり、普段からやっていないものを急にやろうとしても出来ない。
丁寧な仕事をしていないのにいくらお金を詰まれても丁寧な仕事は出来ない、そう感じたんですね。

適材適所といいますか、目的にあった仕事をしてくれるところへ出すのが、やはり一番だと思うんです。
また、自分たち商売をしているものからすると、何時も出来ていないものは急には出来ない、だから毎日丁寧にやるんだよ、そういわれていると思いました。

クリーニング屋さんを選ぶ。
ここでも何度も書きましたが、利用するにあたって重要なポイントの一つです。
また、最近は着過ぎがとても目立っています。
あと一月、早めに洗ってくれるだけで、どれだけ綺麗になるか。
お客様の協力があると、さらによくなるでしょう。

現状をよく考慮し、今出来ることをひとつずつやるほうが賢いと思います。

投稿者 boribori : 21:34 | コメント (0)

2007年11月24日

染み抜きと料金

昨日の続きです。
きのうはクリーニング屋さんの心情を少し書きましたが、今回のこの話、他にも問題はありそうです。

今度はお客様の立場から書いて見ましょう。

クリーニングしたのに、汚れが落ちていないのなら、返金して欲しい。
おっしゃることはごもっともだと思います。
ましてや、他の染み抜きコースを勧めて、再度料金を払わなくてはいけない。
二重取りじゃないか、と私なら思います。
最初から落ちるコースでやってもらえれば、無駄な料金を払わなくてもすみますしね。

昔なら、ダメモトでやってみる、というお客様が大半でした。
ところが、昨今は無駄な事はしたくないお客様が増え、効果がなければやりたくない、そうはっきりとおっしゃるお客様がいます。

実は、ここがポイントだと思うんですね。
というのも、昔ながらの常識はほぼ通用しなくなってきました。
となると、考えられることはおおよそ二つ。

お客様のニーズに合わせて変化するか、今までの常識をお客様にご理解していただくように努力するか。

前者のニーズに合わせて変化、と言うのはネットで染み抜きを受け付けている人はすでに実行しているようです。
しみが少しでも残っていたら料金をいただきません、と明確に打ち出しています。
実際、お話を聞くとお客様がこれでも良いよとおっしゃっても、料金をいただいていないようです。

逆に後者ですが、これが実際はなかなかうまくいっていないようで・・・。
なかなかご理解いただけないようです。

はたして、どちらがいいんでしょうか。

汚れが落ちていないのなら払いたくない、と言うのも理解できます。
また、落ちていなくても仕事をしているんだから、それに見合った料金はいただくべきだ、と言うのもなんとなくだが理解できる。
お互い納得できる妥協点はあるんでしょうか。

しみ抜きに関していえば、落ちていなければやはり厳しいと思うんです。
しかし、染み抜きではなく、クリーニングでお預かりしているのなら、話は別かなと思います。
しみは落ちていなくても、全体的な埃や汚れなどは落ちていますから。
全額返金と言うのはちょっと横暴かなと思いますね。

結果を求める時代になってきて、クリーニングの結果とは何か?本当に考えなくてはいけない時代になってきました。
おのおののクリーニング屋さんが独自の判断で今まではやってこれたと思いますが、これからはそうもいっていられないでしょう。
今一度、業界の認識を考え直す時期に来ているのかなあと思います。

お客様に合わせようともいっていません。
業界の基準を押し付けようとも思いません。

ただ、仕事として受けている以上、責任の問題やコストの問題などあると思います。
それらが我慢しなければならない状態では、長続きしないと思うのです。
納得のいく認識をぜひ、みんなで共有できたらいいのではないかと思います。

今回の話ですが、説明の有無や汚れ落ちの問題など、根が深いと思います。
説明が出来ていれば問題がなかったか?と言うと、どうもそれだけでは済まなかったような気もするんです。
果たして本当に落ちなかったのか?
染み抜きコースなるもので落ちなかったときもおそらく同じような状態になったと思います。

お客様の望みどおりに行かないと判断できたときは、断ることも必要だと思います。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (2)

2007年11月23日

汚れを落とすということ。

コメントをいただきました。
詳しくは、11月21日のコメント欄を参照してください。

非常に難しい問題で、いろいろな側面をはらんでいます。
どちらにも言い分はありますし、そのどちらもある意味間違っていない。
しかし、どこかねじれているという不思議な状態です。

コメントをいただいた方が一番気になっていた、「リスクをクリアして汚れを落とすのがクリーニング屋だ」という言葉、確かにそのとおりなんです。

しかし、クリアできないものもあるのも事実。
何でもかんでも何とかしなさい、という事は不可能ですね。
おそらくお互いのやり取りの中で思わず出てきた言葉なのでしょう。

汚れを落とすという事はとてもリスクがあります。
特にクリーニングを仕事として請け負っている側からすると、そのリスクは計り知れないものがあるんです。

というのも、洗っている品物はお客様のもの。
万が一事故が起こったときなどは、クリーニング代の何倍もの弁償をしなければなりません。
お金で解決すればまだいいほうで、時にはそれだけで済まないケースもあります。
ですから、事故を起こさないように、仕事をしているわけです。

そんなのプロだから当たり前だ!、そうおっしゃる方もいると思います。
その通りで、だから勉強もし、事故がおきないようにしているわけなんです。
薬品と生地の相性なども表でありますし、どの濃度で使うと穴が開くとかいう情報もきちんと持っています。

ところが、本に書いてあるように行かないから難しいんですね。

書いてある通りの処理をしても落ちませんし安全かというとそういうわけでもありません。
なぜなら、生地や汚れはそれぞれ違うからです。
昔に比べ、糸も細くなってきているし、熱や薬品に対する耐久性もその細さゆえに変わってきています。

それらを総合的に判断しながら汚れを落としていくわけですね。

こういう例えをすると分かりやすいでしょうか。

後ろ向きで、崖の方に向かって歩いています。
崖ぎりぎりで止まらなければいけないのですが、振り向くことも出来ないし、どれくらい距離があるのかも分かりません。

人によってはそーっとそーっとゆっくりと歩を進める人もいるでしょう。
一気にぐんぐん進む人もいるかもしれません。
時には落ちちゃう人も出てきます。

まさにこんな感じなんですよ。
汚れを落とすために、いろいろやるんです。
薬品も使いますし、物理的に力を加えることもやります。
でも、やりすぎれば色が抜けてしまったり擦れてしまう。
しかし、どれくらいでそうなるかは分からない。

ここが難しいところなんですね。

人によっては、早めに無理だと判断する人もいますし、ぎりぎりまで神業的に落とす人もいます。
センスといいましょうか技術といいましょうか。

そこまで神経使うような仕事は稀じゃないの?と思うかもしれません。
ところが、気を使わないで出来る仕事なんてあまりなく、一つ一つかなり神経を使うんですね。
白鳥のごとく、表面はそんな大変そうな様子は見せていませんが、工場の中は戦場といっても過言ではありません。

あ、洗浄と戦場はかけておりませんのであしからず。m(__)m

リスクをクリアするために、いろいろ努力はします。
でも、繊維が細くなり、目新しい服が増えてくるたびに、そのリスクが高くなりすぎて手が出ないものが増えてくるのも事実です。
下手すると、洗えないものもありますから。

すると、洗わないで、汚れたところを部分的に処理をし、色が抜けたら補色をする、そういった作業が必要になってきます。
しかし、問題なのは、この手の作業は非常に手間がかかるということ。
すでにネットでやっている方がいらっしゃいますが、そのどれもクリーニング代のはるか何倍もの料金で請け負っています。

今回の事例がそれに当てはまるかは分かりません。
もしかしたら通常のクリーニングで落ちたかもしれませんしね。
ただ、難しい商品をクリーニングもしくは綺麗にしたいのであれば、それなりに覚悟も必要だと思います。
他の商品と同様に扱えませんし、料金がかかることもありますし、汚れが落ちきらないこともあります。
商品によっては、早めに洗ってもらうようお客様のご協力も必要です。

ケースバイケースなので説明が難しいのですが・・・。

今回はクリーニング屋さんのリスクとその時の心情を少し書いてみましたが、この話にはまだ問題が隠されています。
明日はそれについて書いてみようと思います。

投稿者 boribori : 23:40 | コメント (2)

2007年11月21日

チェーン店か個人店か。

最近、よくいわれるのですが、最初チェーン店かと思ったといわれるんです。
ホームページを見て、そういうイメージのようだったらしいんです。

当店はチェーン店ではありません。
ネット上で、一伸ドライクリーニング店ともうひとつ、カシミヤクリーニング.COMというホームページを立ち上げております。
ここがもしかしたら分かりづらいのかしら?

チェーン店かそうではないか、お客様にとってはかなり重要になってきたのでしょうか。
お客様の中ではいろいろな情報が飛び交っているようで、そのひとつに、受け渡しだけのお店よりも、工場が併設されているお店がいい、というのがあるようです。

しかし、工場併設をしているかどうかは、一般の方には分かりづらいようです。
当店へいらっしゃって、受付横にアイロンとアイロン台があっても、ここで洗ってますか?と聞かれる事も多々あります。

チェーン店が悪いか?といわれると、必ずしもそうではない、と思うんです。
ただ、傾向的に見て、値段を抑えていますので、必然的に規格に合わないものはよくないかなあと思うんですね。
クリーニングは、細かく言うと、一つ一つ物が違います。
汚れ方も違いますし、サイズも違う。
素材も違いますよね。
これらをなるべく一緒に扱うことでリーズナブルに提供することが出来るのですが、それでは綺麗にならないものもたくさんあります。
逆に言うと、あわせたクリーニングをすると、手間がかかり安くはならない、とも言えるんですね。

最近は、品質を上げようと努力しているお店もたくさんあります。
綺麗に上がっているなあと思う所もありますよ。

ここがクリーニング店の判断を難しくしているところなんですけどね。

もっとはっきりと分かりやすければどれだけ楽か。(笑)
でも、みんな必死で努力しているって事でしょう。

チェーン店にもメリットがあります。
個人店にもメリットがあります。
特性をよく考慮して、選んでいただくのがいいのかなと思います。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (2)

2007年11月20日

週末は大阪で展示会です。

年に一度の大イベント、クリーニングの大展示会が週末大阪で行われます。
去年は東京。
一年おきに大阪と東京を行ったりきたりしているイベントなんです。

しかし、今年の大阪の展示会は今までとはちょっと様子が違います。
なんと、機械の展示がほとんどないんです・・・。

クリーニングの展示会は、機械の展示と資材の展示があります。
新しく開発された機械などはこの展示会で、稼動状況を見るので、かなり重要だったんです。
また、一年に一度のイベントですから、全国から大勢集まります。
同業者同士で、同じ機械を見、評価しあうことでいろいろな事を発見することが出来たんです。

ところがなんとその機械の展示がほとんどない、となると、展示会への興味がぐっとなくなってしまうんですね。

そもそも、大阪と東京では集まる人たちがやはり違うんです。
東京はアクセスがいいとは言っても、やはり九州方面からするとお金がかかる。
九州は大阪エリアなんですよ。
だから、大阪での開催はとても重要なんです。

年々集まる人数も減っていき、出展コストがかさむ中、苦渋の決断だったんでしょう・・・。

かく言う私も今年は大阪へは行きません。
大阪でしか会えない友達もたくさんいるのですが、次へ持ち越しです。

何かいい情報が集まるといいんだけどなあ。

子供の頃の華やかな展示会が、ここ数年でがらりと変わってきています。
これも時代の変化なんでしょう。
展示会へ行く皆さん、後で連絡をします。(笑)
状況教えてね。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (2)

2007年11月19日

ポリウレタンの劣化を体験。

ポリウレタンの話題はここ数年、いろいろなところで取り上げられてきました。
クリーニング屋さんでも、ポリウレタン独特の注意を促してきましたし、ポスターなどでの表示をしていたところもあります。

おさらいしますと、ポリウレタンという素材は製造から3年ほどで劣化が始まり、ぼろぼろになってしまうのです。
これは服の製造ということではなく、糸が作られてからおよそ3年ほどで出てくる症状なので、糸が作られてから服になるまで2年を費やすと、1シーズンしか着ていないのに劣化が起こることがあるんです。

具体的にどういう風になるかといいますと、表面が割れてきたり、べたべたしてきたりします。
生地が破けることもありますね。

実は、日曜日にポリウレタンの劣化を体験したのでした。

子供をお散歩から連れ帰った後に、年末間近になってからでは遅かろうと部屋の大掃除を始めたんですね。
大きなものが部屋中に転がっていたので、いるものといらないものを分けて、入れ替えることが今回の目的でした。

ダンボールなど捨てるものを分け、本棚の上においてある、箱に手をかけたんです。
そのダンボールの中には、私が独身の頃にゲームセンターで取ってきた、UFOキャッチャーのぬいぐるみが押し込められていました。
その数、ざっと100体以上。
今思うと、何でそこまで集めたかな?といった感じです。

ダンボールをあけないで!という奥さんの悲鳴。(笑)
一切かまわず、ノリで開けてしまう私。(笑)

開けた途端、子供たちが寄ってきて好きなものを取り出します。
ウルトラマンや仮面ライダー、アンパンマンなど当時流行ったものはすべて取っていたので、子供たちは大騒ぎです。

チラッと奥さんの顔を見るとなんとなくやばそうな雰囲気。
話をごまかそうと、スナフキンのぬいぐるみを手にとって、懐かしいねえなんて言おうとしたその時でした。

スナフキンの帽子がべとべとしていて、触ると緑色が手について取れてしまいます。
帽子の部分はどこを触っても、そんな感じなんです。
すぐさま、ピン!ときました。

ポリウレタンの劣化だなと。

今から10年ほど前の代物ですからね、劣化していても全然おかしくないものです。
他のものはなっていないところを見ると、スナフキンの帽子にだけ、ポリウレタンが使われていたんでしょう。

めったに見られるものではないので、早速奥さんに見せてあげました。
機嫌は直ってくれませんでしたが・・・。

まあね、UFOキャッチャーのぬいぐるみですから、笑っていられますけど、これが服だとそうも行かないでしょうね。
またポリウレタンの製品は高価なものが結構多いんです。
高価なものを買う理由のひとつに、長持ちしてくれる、という思いが皆さんあると思います。
ものによっては、そうともいえないので製品を選ぶときは十分お気をつけくださいね。

その後のぬいぐるみですが、どうやら処分されそうです。
ちょっともったいないかな。

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0)

2007年11月16日

夏物と冬物で違うんですか?

先日、ゼネコンの現場事務所さんへ作業着を取りにお伺いしたときのことです。
入った途端に、声をかけられました。

Aさん「洗濯屋さん、作業着の夏物と冬物って、料金違うの?」

私「違いませんよ。同じです。」

Bさん「大きさでは?」

私「変わりません。大きさで値段違ったら私のが一番高くなります。」

事務所内、大爆笑。

とまあ、コントのようなやり取りで場が和んだわけですが、夏物冬物、大きさなどで料金は変わらないですよね。
変わるところもあるのかな?

細かく言ってしまえば、物によっては夏物と冬物では手間が違います。
作業着は工程が同じなので変わりませんが、Yシャツなどは夏物のほうが手間がかかります。
半袖のほうが楽でしょ?なんてよく言われるのですが、逆に手間がかかることもあるんですね。

大きい品物は、それだけでとても扱いづらいものになります。
同業の友達に話を聞いても、大きな品物はやりづらいといいますしね。
どういう所がやり辛いのかと言うと、まず機械に入らないんです。
クリーニング屋さんの仕上げの機械は、どのサイズにもあうように設計されているんですが、大きいものはその許容範囲を超えてしまうんですね。
すると、機械で仕上げても逆に変なしわがついてしまい、手仕上げをせざろうえなくなります。

じゃあ、手仕上げをすればいいじゃん?と思うかもしれませんが、大きいとこの手仕上げがまた大変。
アイロン台に入りきらないサイズもありますので、そうなってしまうと、仕上げながらずらしていかなければならず、ずらした所からしわがついていくんです。

正直言いますと、自分のシャツを仕上げるのが、うちの店で扱っているものの中で、一番厄介だと思っています。(爆)
一番大きいですから。

自分ので苦労しているので、大きいシャツなどが出てきても、あまり気にならないんです。
慣れちゃってますから。
数をこなせないのも、仕上げづらい要因のひとつなんでしょうね。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2007年11月15日

起毛素材

日曜日に、大國魂神社のお酉さまへ行ってきました。
日中行ったのですが、思っていたよりも混んでいてちょっとびっくり。
景気がよくなったのかな?なんて思ったんですが、熊手はあまり売れていない様子。

境内へ行ってようやく納得です。
七五三だったんですね。

よく見れば着物を着たかわいらしい子がたくさんいるではないですか。
これ見れば一発で分かるのに。(笑)

冷静に見ると色々なものが見えてきます。

スーツを着ている人、普段着で着ている人、アイロンがかかっている人、洗いざらしの人。
クリーニング屋さん目線で見ている自分に、はっ!としますね。

ちょっと気になったのは、女性が着ているもので起毛素材が目立ったこと。
新しく買ったのか、すでに持っていたのか分かりませんが、結構な確立で起毛素材の洋服を着ていました。

起毛素材・・・、毛が立っているもので、ベルベットやビロードのようなものをさします。

これらの素材、ものすごくクリーニングが難しいんですね。
というのは、雑に扱うと起毛している繊維が寝てしまい、元に戻せなくなってしまうんです。
また、アイロンがけもとても厳しく、直に当てることは不可能。
しわがついてしまうとなかなか取れないといった事が起こります。

ですから、この起毛素材、しみや汚れがつくととても厄介なんですね。

大國魂神社で、起毛素材を着ている人をたくさん見て、若干憂鬱になっていました。
来年はこれらがクリーニングに出てくるんだろうな、と。
気を引き締めていかないと駄目だなあと、思います。

仕事を丁寧にやるのももちろんですが、この手の素材を洗うときは環境を整えることも非常に重要なんです。
ドライクリーニングのカートリッジフィルターを早めに交換し、液の状態を保つということも非常に重要なんですね。
とにかく、起毛素材の多さを見て、早めの交換を肝に銘じました。

流行しだすかもちょっと心配。
流行りだすと、見た目がそっくりでもしっかりと作られていない商品も多数市場に出回ってしまいます。
すると、クリーニングでの事故が増えてしまうんです。

昔、ダウンが流行ったときに、粗悪品のダウンでクリーニング屋さんは苦しめられました。
メーカーに問い合わせてもすでに逃げちゃった後だったり。
起毛素材で粗悪品だとしゃれになりませんしね。

なるべくきちんとした商品が出回りますように。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2007年11月14日

落ちやしない。

先日、ご来店くださったお客様が虫に食われたスーツを見ながらこういっていました。

油汚れを落とそうとワイドハイターを使っても落ちやしない!

虫に食われたスーツはものすごく汚れていまして、ところどころにしみがあります。
どうやらそれを落とそうとして使っても落ちなかった、という事らしいんです。

ワイドハイター、酸素系の漂白剤ですね。
残念ですが、漂白剤では油汚れは落ちません・・・。
おそらく経験上、いろいろなしみがワイドハイターで綺麗になったので、使ったのではないかと思うんです。

洗っても落ちないしみは漂白剤を使って落とすことが多いのは事実です。
漂白剤は、酸化もしくは還元作用を利用して色素を破壊し、しみを落とします。
しかし、色素は破壊しますが、油などを破壊するわけではないんです。

一般的に、染み抜きには順序があり、漂白剤は3番目くらいに来る工程なんですね。

染み抜きをする際、通常は油の染み抜きから入ります。
それで落ちない場合、次は水溶性の染み抜き剤を使い、それでも落ちないときに漂白剤を使用するんです。

こう考えると分かりやすいでしょうか。

染み抜きはしみにあった処理をしないと落ちません。
油汚れは油で溶かして落とすのが基本ですし、水に溶けるしみは水で洗い流すのが基本です。
これらのしみに漂白剤を使っても効果は出ません。
どのようなしみか判断がついている場合は別ですが、たいていのしみは油汚れや水溶性の汚れが混合されて出来ています。

つまり、順番に作業をする必要があるわけです。

漂白剤の効果も、油汚れを落とし、水溶性の汚れを落としてからのほうが効果も大きく、やはりいきなり使うのはお勧めしません。

きちんと使うと効果も上がり綺麗になってくれます。

どうも皆さん漂白剤に頼りがちですが、漂白剤にも問題がないわけじゃないんですよ。
漂白剤は危険と隣り合わせ、ということも頭の片隅に入れておいてください。
市販の漂白剤は薄まってはいますが、それでも危ないことには変わりはありません。

汚れもさることながら虫食いの被害も甚大です。
今回はあまりにも虫食いの数がすごかったので、かけはぎなどはせず、所々貼り付けて処理することになりました。

脱ぎっぱなしは危ないです。

投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0)

2007年11月12日

説明要らず。

クリーニングの仕事は、説明が必要な事が多いんです。
最近はデリケートな素材がとても多く、変化が大きかったり、着用中の注意が必要だったりと説明もいろいろ。
本来なら、買うときにショップで説明をしたほうがいいのでは?ということも、伝わっていないことが多々あります。

先日、国立に友達の業者さんからお客様のご紹介を受けました。
自分の集配エリアからちょっと離れているので、当店をご紹介してくれたようです。

お伺いすると、品物がどっさり。
しかも、素材的にもちょっと気を使うようなものが多かったんです。

いつものように、伝票に記入しながら説明を始めます。
ところが、どうも説明をしていると全部ご存知の様子。
そう、友達がお伺いしていたときに、全部説明をしてくれていたんですね。

私がする説明と同じなので、こちらもとてもやりやすく、非常に助かりました。

クリーニング屋さんの中でも、勘違いしている人や間違って解釈している人はいますので、間違ってお客様に説明をしているケースもよくあるんです。
パートさんやアルバイトさんなら仕方がないかなと思いますが、本職の人間が変な事を言っていたりして、お伺いして説明をしたときに、前のクリーニング屋さんにはこうして説明をしてもらったといわれ、こっちがびっくりする事も。

ですから、お客様がきちんと理解しているのを見ると、いいクリーニング屋さんをご利用していたんだなあと思うんです。

ここ数年、素材に関する知識も、徐々にですがお客様に浸透してきた感があります。
今は特殊品に限りということですが、いずれ大まかな素材の特徴が皆さんに浸透して行ってくれるといいなと思います。
昔は自分で服を作っていたので、皆さん経験から知識があったのですが、今はなかなか知識が得られない状況です。
学校ででも、しっかりと教えてくれるといいんですけどね。

生活に必要な知識と認定してくれるといいんだけどな。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2007年11月09日

友達の。

よくあることなのですが、友達のクリーニングを持ってきた、とおっしゃるお客様がいるんですね。
こういう事なんです。

自分の服がとても綺麗になったので、友達に教えてあげたら、他で落ちなかったもののクリーニングを頼まれた。

クリーニングの話って意外と皆さんしているようで、年に数回このような事が起こります。
綺麗に落ちたと喜んでくれるのはとてもうれしいことですし、何よりそれを評価してくださったのはとても光栄です。
困っているお友達に紹介したくなる気持ちもよく分かりますし。

でも、残念ながら、お友達の衣類だと持ってきた品物はいったん持ち帰ってもらっているんです。
一度、ご本人様に来ていただくようにお願いしています。

その理由はといいますと、人伝えだと説明がきちんと伝わらないから。
このようなケースでお持ちになるもんもはほとんどが難しいものです。
汚れきっていたり、生地がとてもデリケートだったり。
変化が起こりそうなものはその都度きちんと説明をする必要があるんですが、この説明が人伝えだときちんと伝わらないことが多いんですね。

ご満足いただけない事もあるでしょうし、私たちが信用されないのはいいんですが、こういうケースの場合は最悪友達関係がこじれることもあります。
ですから、なるべくご本人様に来ていただきたいんです。

先日も、お友達の衣類をお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
色の濃いシルク素材で、しみや汚れがかなりすごかったので、やはり一度お店に来ていただくようにお願いしました。

せっかくご紹介していただいてとてもありがたいのですが、万が一が起こったときに、友達関係までこじれてしまっては申し訳ありません。
紹介するって言うことは、仲がよくないとしないものですしね。

しかし、例外もあります。
特殊なものでなく、普通に扱えるものなら、場合によってはそのままお預かりすることも。
本当にまれですが、お預かりすることもあります。
でも、やはり一度きてもらったほうがいいですけどね。

クリーニングって食べ物に比べても、よさって人それぞれだと思います。
そもそもいろいろなお店を渡り歩くなんて人は少ないですし、クリーニングの仕上がり具合もまちまち。
人によって、認識がかなり違います。
以前、借り物を返すときに注意として書きましたが、本当にトラブルがおきやすいんです。

親切のつもりがトラブルに、なんて洒落にもなりません。
いいクリーニング屋さんを知っていて、紹介するときはなるべく一度お店に足を運んでもらうようにしましょう。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0)

2007年11月07日

アイロン台の秘密。

つい先ほど、仕事が終わりお風呂に入ろうとすると、家族がテレビを見ていたんです。
食い入るように見ていたので、何をそんなに見ているのかと思っていると、深夜放送している雑学王という番組。
最近この手の番組が流行っていますね。

お風呂に向いてた足が止まり、しばし私も見ることにしました。
すると、なんとクリーニング屋関連の問題が。

クリーニング屋さんでは早くアイロンを書けるためにアイロン台の下に特殊な装置がついている。それは何か?

という問題。

私たちはもちろんクリーニング屋なので、答えは知っていますが、回答者がどう答えるか興味津々。
しかもこの番組、一般の人の回答率まで出ているのでとても面白いんです。
この問題の一般人の回答率はなんと6%。
普通知らないよなあと思うのと同時に、基本的な事が知られていないことは問題かな?と思いました。
もし、この理屈が分かっていると、ご家庭でのアイロン掛けが飛躍的に良くなるはず、なんです。
よく、アイロン掛けが綺麗に出来ない、といったお話を聞きますが、おそらくこの話を知らないからなんですよね。

いろいろな答えが出揃います。

下から空気が吹き上げているとか、空気を吸っているとか。
一番面白かった答えは、アイロン台には磁石がついていてアイロンがぴたとくっつくようになっている、というもの。

うちの家族ゲラゲラ笑っています。

もし本当に磁石がついていたら、アイロンが離れないから、力を使って疲れるだろうな。
これじゃあ、一日アイロンをかけることは出来ませんね。

答えは?
答えは、下から空気を吸っている、でした。

説明はちょっと?と思いましたが、まあ間違いではありません。
下から空気を吸う事で、服が動きづらくなりかけやすくなること。
蒸気を吸い取って乾きやすくなること。
と、こんな説明だったでしょうか。

さらに付け足すと、衣類がビシッとセットされるためには、熱で整形した後に冷やしてセットする必要があります。
下から余分な蒸気を吸い取ることで粗熱が取れ、セットされる、ということがあるんです。

アイロン掛けの原理は、髪のセットと似ています。
女性は良くご存知だと思いますが、髪をセットするとき、濡らして温風で梳かし、髪形が決まったところで、冷風で形を固定します。

アイロン掛けも同じなんです。

ご家庭でアイロン掛けがうまくいかない、ビシッと伸びないというのは、このセットが出来ていないため。
せっかく伸びても、粗熱が残っているうちに動かすので、またしわがついてしまうんですね。

ご家庭での場合、私たちのようにバキュームで蒸気を吸い取ってはくれませんので、アイロン掛けをし、十分水分を飛ばしたら、粗熱が取れるまで動かさないようにするといいんです。
ほんの十数秒で粗熱は取れます。

ただし、これやっていると一枚かけるのにどれだけ時間がかかることやら。
その手間を考えると、あまりお勧めはしないんですけどね。

雑学王、面白いです。
きっとまだまだクリーニング屋さんの話で知られていないものはたくさんあるんだろうな。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2007年11月06日

捨てようと思っていた。

先日、白いジャケットをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
去年1シーズン丸々着ていたんだそうで、白いジャケットが真っ黒。
ものすごい汚れ方です。

どこまで落ちるかわからないが出来るだけやってみる、という事でお預かりしていました。

汚れは時間がたつと落ちづらくなります。
酸化されるのですが、汗などが黄色く黄変するんですね。
ところが、今回のジャケットは、黄変よりも、そもそも擦れなどで汚れているものでして、時間の経過というよりは、汚れすぎ、といった感じのものでした。

もちろん、ここまでひどいものは一回のクリーニングで綺麗になるはずありません。
ドライクリーニング、水洗いと、数回ミックスしながら繰り返し、ようやく綺麗にすることが出来ました。

そして、今日、仕上がった品物を引き取りにご来店くださったのですが、白くなっているのにびっくり。
真っ白~、とびっくりされていました。
っそして、続けてこう一言。

捨てようと思っていたんですよね。

実はこういう人は結構多くて、あまりにも汚れがひどいと捨てちゃうんですよね。
もう駄目だとあきらめてしまう。

何で洗わないんだろう?といつも思うんです。
今回は綺麗に落ちましたが、落ちるかどうかはやってみないと分かりません。
つけてすぐでも落ちない汚れもありますし、時間が経過しても綺麗に落ちることもあります。
そもそも、ここまで汚れきる前に一度洗っておけば、捨てるなんて事を考えなくても済んだはずです。

こうなると、日々のお手入れが重要になってきますね。

数年前に、高速道路下にあったジーンズのお店が閉店することになりました。
そのときに、閉店セールで当時流行っていてとても高価だったダウンジャケットがなんと1000円で売りに出されていたんです。
どうしてその値段だったのかといいますと、お掃除してなかったんでしょうね、陳列していただけなのに、真っ黒に汚れていたんです。
白いダウンジャケットが真っ黒。
商品にならないと判断したんでしょう。

ところが、賢いお客様がいらっしゃいまして、そのダウンを購入。
買ってすぐに当店へ持ち込まれました。

陳列していた汚れですから、そんなに難しいこともなく真っ白に。
結果、市販の半額以下でダウンジャケットを手に入れたんです。
で、洗って綺麗になるからと、もう一度買いに行ったら、すでに売り切れていたらしいんですね。
本人は、全部買い占めておけばよかったとおっしゃっていましたが、そこまで思い切りよくは行かなかったんでしょう。

お店のほうも洗って綺麗になると分かっていれば、そんな投売りなどせず、他のお店出うることも出来たはずです。
もったいないですね。

なんかね、こんな感じでまだ十分使えるものを捨てている人が多いように感じます。
洗えば綺麗になるのに・・・・、そう思うんですけどね。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

2007年11月05日

今年はこんなものですよ。

夏物をお持ちいただいたお客様にこんなことを言われました。

「今頃夏物を持ってきてすいません。やっと片付けることが出来たんです。」

今年は暑さが長引き、なかなか寒くならなかったので、夏物のクリーニングが例年に比べて遅いんです。
毎年決まって出しているお客様の中には、出し遅れた!と思う人が多いようなんですね。

この言葉からも、本当に当店にいらっしゃるお客様は律儀だなあと思うんです。
別に悪いことでもないのですが、人柄がうかがえると思いませんか?
想像するだけでもいい人だな、と思うと思います。
本当にすごいいい人なんですけどね。

服を脱ぐってやっぱり気温と関係しているんですね。
よくニュースなどで、この温度を超えるとビールが売れるとか言うのがあるのですが、クリーニングも同じで、一定の温度を上回ると冬物が出たり、ある程度気温が下がった状態で夏物が出たりします。

昔は暦で衣替えをしていたのですが、最近では暦通りに衣替えをしてしまうとちょっと問題があるように感じます。

そう思うと、例年よりも衣替えは遅いのですが、今年はこんなものかなと思うんです。
実際、先週から夏物が集まりだしていますし、皆さん肌で感じたのではないかなと思うんです。

また、今年のおかしなところは、夏物が出る前に冬物がたくさん出ています。
春先にクリーニングをしなかったからなんでしょうが、オーバーやダウン、カシミヤやアンゴラなど、この時期に大量に出ています。

私たちから見るとこれはちょっと異常な光景なんですね。

品物が出ないのはわかるのですが、冬物が大量に出てくるって言うのは、どうしてなのかな?と思います。

洗うのを忘れちゃったのかな?
大丈夫と思って出してみたら汚れていたとか?
きるときに洗うというのが定着しちゃったのかな?

どちらにせよ、汚れたままこの時期まで放って置くのはいいことではありません。
今も、急ぎでお受けしていますが、簡単に汚れが落ちないものばかりで、何回も洗い直しをしています。

もしかしたらこれも異常気象の影響なのかな。
昔みたいにもっとはっきりと四季が分かればこんな事にはならなかったりして。

とにかく、今年の夏は猛暑でした。
しまう前に必ず洗ってから仕舞うようにして下さい。
汚れを落とさないとカビや虫がついてしまいます。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2007年11月02日

シビアだなあ。

今日ご来店くださったお客様とお話をしていたときのことです。
団子を買ったときに、みたらしを10本買いました。
包んでもらった後に、友達に上げようとあんこをもう一本頼んだところ、お店の人にこう言われたとか。

もっと早く言ってよ。一緒に包むことが出来たんだから。あんこ一本のために包装するとうち赤字になっちゃうんだよね。

ずいぶんときつい事いうなあと思うのと同時に、それだけシビアになっているんだなあと思いました。

もうニュースでご存知かと思いますが、ガソリンもいよいよレギュラー150円に突入です。
関連して石油製品は随時値上がりしてくると思われます。

石油製品、いろいろなものに使われていますね。
それ自体は石油製品ではなくても、作る工程で重油や灯油を使い、結果値段が上がってきてしまうんですね。

団子屋さんも薄利多売の商売でしょうから、その影響たるやものすごいものなんでしょう。

かたや、友達に上げるとかそういった要望で一本だけ包むということも出てきます。
一本だけ買ったわけではないから、その辺は融通利かせてもいいのかな?と思いますが、融通利かせられないほど、原価に対して過敏になっていたのかな。

今回のガソリンの値上げで、当店でもいろいろと話しが出ています。
当店は比較的遠くのほうまで集配にお伺いしていますので、影響は大きいんです。
クリーニング屋さんはお預かりしてお届けにあがるので、都合2往復しないといけません。
今までは少ない量でもお伺いしていましたが、今後は他の集配とあわせて回らせていただくとか、工夫をしないと対応できないかも?と考えております。

うちから調布まで約10キロ。
往復20キロ。
ガソリン代に換算すると約500円。
これ以外にも原価の値上がりがありますので、うかうかしていられないですね。

早めの対応をしないと。

集配のご依頼でご迷惑をおかけするかもしれませんが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0)

2007年11月01日

普段着でも。

午前中、アイロンがけをしていると、娘がやってきました。
女のお子さんをお持ちのお父さんなら、半分くらいはわかってくれるかもしれませんが、女の子は非常に厳しいんですよね。

お父さんがめっちゃ好きか、めっちゃうっとおしく感じているか、のどちらかだと思うんです。

うちは?といいますと、どちらともつかず・・・、そのときの気分しだいでしょうか。
いや、厳しいほうが多いかな?
結構やられているほうでしょうね。(笑)

その娘が、ちょっと甘えるような声で話しかけてきます。

「明日面接で着ていくのでアイロンかけてください。」

見るとその手には半ズボンとシャツが一枚。
どうやら明日は、幼稚園の面接があるようなんです。

これは、気合入れないといけませんね。久しぶりにお父さんに優しい?娘の頼みですから。

ちょうどセーター類を仕上げていたところだったので、シャツとズボンを預かり、他の物が片付いてからかける事にしました。
一時間がたち、あらかた仕上げ終わったところで、娘のものに取り掛かります。
といいましても、子供のものですので、そんなに時間がかかるわけではありません。
大人のものと違いまして、かなり小さいですから、アイロンがかけられる所も限られてきます。

ズボンは問題なく終了・・・。
シャツは袖が思ったよりも大きかったので、本カウスをとってあげることにしました。

袖の仕上げにもいくつかあるのですが、バチン!とつぶしてしまうような仕上げではなく、きちんと袖のタックをとる仕上げにしてあげたんですね。
袖のタックをきちんと取ると、袖の見栄えが抜群に良くなります。
着易くなりますしね。

通常、大人のYシャツの場合は、人型の機械が袖のタックまでとってくれます。
でも、この機械では子供の服はとてもじゃないけど通りません。
ということで、完全に仕上げですね。

そしてたたんで仕上げ終了。

子供服はいつ仕上げてもかわいいんですよ。
まるでミニチュアみたいで、ちょこんとした存在感がとてもかわいい。

来店されたお客様に、見せちゃいましたからね。
この小ささがかわいいですよねって。
半分押し売りだ。(笑)

実は今日かけた娘のものはすべて普段着なんです。
毎日着ているものですし、食べこぼしはしているわ、泥汚れはつけてくるわの年季が入ったもの。
もちろん、知り合いのお下がりです。

でも、こうしてきちんと洗い、きちんとアイロンをかけることで面接にも着ていけるようになります。
服がちゃんとしているって言うこともあるんですけどね。

これで明日の面接は大丈夫かな?
だめだったら、私のせいだとか言われそうだ。
がんばってもらわないと。

無事に、受かりますように。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2007年10月27日

雨は注意。

昨日から台風の影響で凄い雨でした。

急に発生して一気に関東へ。
予定が狂った方もいらっしゃったのではないでしょうか。
午前中大雨の中配達に出掛けると、今日の夜結婚式の二次会に行くというお客様が。
予報では明日の朝近くまで降る様子。
二人で顔を見合わせて、大丈夫ですかね?なんて心配になってしまいました。

雨が心配なのはいくつか理由があります。
単純に台風が心配だと言う事。
ここ数年、台風の被害が出ていますからね。
直撃でないとはいえ、楽観することは出来ません。

もうひとつは、最近の雨は汚れているんですよね。
ですから、濡れると服がしみになることがあります。

男の人ならあまり問題にはならないのですが、女性が結婚式の二次会に参加するとなると、着ている服が大体薄い生地ばかり。
ただでさえ水の影響を受けやすい生地の上に、汚れた雨がついてしまうと大変なことになってしまうんです。

大気の汚れ、埃やチリ、排気ガスなどが雨の中に入っているので、しみになるケースがあります。

こんな話を聞いたことはないでしょうか。
天体観測をするのは雨が降った後がいい。
空気中の汚れを全部落としてくれるので、空が綺麗になる。

どれだけ汚れているか、想像できると思います。

しかし、雨が降っても行かなければならないイベントもありますね。
そういう時はなるべく濡れないようにすることが大事。

現地で着替えるようにするとか、雨に濡れて困るものは極力着て行かない。
雨に濡れた地面を歩かないように、極力車で移動する。

成人式も雨や雪が多いんですよね。
着物も雨を嫌いますので、注意が必要。

出かけるときは晴れているほうがいいですが、もし雨が降るようならお気をつけください。
今日のお客様、大丈夫だったかな?
夕方ものすごい雨だったので心配です。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2007年10月24日

地方発送はびっくりしますかね。

当店では、クリーニングを宅配便でもお受けしています。
カシミヤクリーニング.COMをWEBで展開していることもあり、しばしば宅配便を利用して品物を発送するんです。

不思議なんですが、はじめはカシミヤのオーバーなどのご利用でも、次は他の品物も一緒に預かるようになります。
カシミヤのクリーニングに困っている人が多いだろう、と思って始めたものですが、他の衣類のクリーニングも困っているようですね。

今日も夕方、発送の準備をして宅配便業者さんを待っていると、お客様がご来店。
いつものようにお話をしているうちに、宅配便業者さんが登場。
いつものように、宅配便のお兄さんへ品物を渡すと、隣にいたお客様がびっくりした顔しているんですね。

クリーニングを宅配便で送るなんて想像したこともないとおっしゃっていました。

クリーニングはやはり地域に根付いた商売なんでしょう。
出来れば歩いていけるところ、遠くても自転車で数分の範囲が理想じゃないでしょうか。

しかし、探す人は結構探しています。
ホームページを作る前から結構遠くからいらっしゃるお客様がいました。
八王子や川崎、所沢と、車でいらっしゃるのです。

そういえば、昔も、車でどかっとお持ちになるお客様を見てびっくりする人がたくさんいましたね。
どこの人?なんて聞かれて、川崎から来ていただいてます、なんていう会話をすると、やはりびっくりされるんです。

これはうちだけに限ったことではなくて、丁寧に仕事をしているところでは昔からあることだと思います。
遠くでも持って行きたい、そういうお客様もいらっしゃるんですね。

ネットの普及により、さらに遠くから品物が来るようになりました。
都内からも多くやってきます。
困っている人はたくさんいらっしゃる、と言うことなんでしょう。

そういえば、宅配便のお兄ちゃんも最初はびっくりしていましたね。
なにせ、代金引換の契約が出来なかったんですから。
クリーニングした品物を地方発送するなんてありえないって。
そんな遠くからクリーニングを利用するのか?詐欺ではないのか?なんて言われて、半年ほど契約してもらえませんでした。
いまでは、普通に持って行ってくれますけど・・・。

クリーニングは他の商品とちがい、何かあったときの問題があると言うのもあったようですけど。
やっぱり特殊なのかなあと思ったこともあります。

徐々に宅配便の利用も広がってきています。
変化しているんでしょうね。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (2)

2007年10月23日

口コミ

夕方、配達帰りに四谷のパナシェさんへ行ったときのことです。
いつもどおり、パンを買いながらご主人とお話。

先日ここでも書きましたが、噂になっているという話をしていたら、いろいろ宣伝はあるけど口コミが一番ですよね、という話になりました。

実は皆さんもいいお店を探しているんですよね。
ところが、広告はどれも似たり寄ったりでどれが言いかなかなか判断がつきません。
クリーニング屋さんの広告を見ていても、同じ。
早い、安い、きれい、染み抜き自信あり、こんな所ではないでしょうか?

結局広告では判断がつかないわけです。

ネットが普及した要因のひとつに、ユーザの生の声が聞けるというのがあると思うんです。
忌たんない意見といいましょうか、商品に対する意見が誰でも見ることができる。
広告でとてもよさそうな商品が実際買った人のお話だとそれほどでもなかったり、聞いたこともない商品が実は名品だったり。

悪い噂もあるから疑心暗鬼になってしまう事もあるんですけどね。

いいお店の情報って皆さん欲していると思うんですよ。
だから、私もよかったと思うお店を紹介するようにしています。
皆さんが知らないお店、知っていてもどうだろう?と思っていたお店など、お店を使ってみた感想などを伝えることで、参考にしてもらいたいんですね。

いいお店ほど、宣伝があまり上手でないんですよ。

絶対というものはありませんから、広告や宣伝などで大きな話をしないからだと思うんです。
まじめなんでしょうね。

いいお店はどんどん紹介しないとね。

しかし、人によっていいお店や美味しいものって違いがあると思います。
だから皆さん、紹介するのに躊躇すると思うんです。
だから、紹介するときはどういう所がいいお店だよ、と言うようにしています。
値段が安いところを望んでいる人、味のいいお店を探している人、価値観はいろいろですからね。
伝える情報が多くなると、ブログがとても便利になるんです。

皆さんも、いい店があったらどんどん紹介してみてください。
そのうち、自分の知らないお店の話も聞けるようになります。
悪い話ばっかりの世の中ですが、悪い話ばかり聞いていてもいいお店は見つかりませんから。
いいお店の情報が欲しいですね。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2007年10月22日

人のふり見て

誰しもそうだと思うのですが、他の仕事をしてみたいと思いませんか?
私もそう。

いや、クリーニング屋が嫌いだとかそういうのではありません。
毎日毎日クリーニングをしていると、ふっと他の仕事もいいかな、なんて思うんです。

しかも、それがまた偏っていまして、大体憧れるのが物を作る仕事。
建築関係だったり、製造業だったりするんですね。
おそらくクリーニング業がサービス業だからだと思うんですよ。

私たちの仕事は洗った品物は確かにそこにありますが、着てしまうと元に戻ってしまう。
跡形もなくなるわけです。
しかし製造業や建築業などは、自分たちが作ったものが残っていきます。
特に建築業などは完全に残っていますよね。
昔、友達がバイトで競馬場の階段を作ったと言っていたんですが、なんと言うかそういうのがうらやましく思えたりするんです。

おそらく、他の業種の方からするとクリーニング業もそういう風に見えているんじゃないでしょうか。

きれいにビシッ!とアイロンがかかっている姿を見て、憧れる人もいると思います。
自分もそういうのやりたいなあって。

結局無い物ねだりなんでしょうけどね。

でも食べ物屋さんは別なんですよね。
同じ物を作る仕事でも、食べちゃうと消えちゃうからかしら。
仕事自体はとても細かく、その丁寧さなどはものすごく尊敬するんですが。
なんででしょ。

そういえば同じサービス業なんかは、やってみたいと言うよりも勉強になるなあと言った印象が強いです。
急な用事でホテルやデパートなどへ電話したときなど、その電話の応対を聞いていると、ものすごく感心したりします。

逆もありますけどね。
こりゃ、ひどいなって言うのも、(笑)

サービス業は心のそこから思っていないと相手に伝わりませんから。
薄っぺらいのはすぐ見破られちゃいます。
だからこそ、とても丁寧な応対は尊敬しちゃうんです。

人の振り見て何とやら、ですね。
どの仕事も一生懸命やればどれも大変だし難しい。
憧れている場合じゃないですね。
憧れられるよう、がんばらないと。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0)

2007年10月20日

スーツは早めにチェックしておきましょう。

だんだんと涼しくなってきました。
例年に比べて衣替えも遅かったのですが、ようやく皆さん変えだしたようです。
その証拠に、今日の午前中の配達では、夏服を大量に持った人をたくさん見かけました。
これからまた忙しくなるんでしょうね。

衣替えの時期、実は注意しなければならないことがあります。
特にスーツ。
そろそろ冬物に替えようかと出してみたら、ズボンのサイズが合わなくなっていた、こんな経験はないでしょうか?

この時期、ウェスト出しのご依頼はかなりあるんです。
しかも、急ぎで。

皆さん急に気づいてお持ちになるので急ぎも込みだします。
結果、急げなくなることも。

暑い夏を越え、ちょっとづつ涼しくなった秋になると急に食欲が増しますからね。
気づかぬうちにサイズが変わっているなんて言うことはよくあるもんです。
ですから、衣替えをする数週間前に一度試し履きをしてもらいたいんです。
そこできついようならウェスト出しをすることも出来ますから。

ウェスト出しは、スーツによってどれくらい出るかまちまちです。
安く買ったスーツは余裕が少ないので出る量もあまり多くはありません。
結構いいスーツですと5センチくらい余裕で出たりしますよ。

またズボンだけでなく、上着も背だしと言いまして広げることも出来ます。

今はスーツも安いですが、それでもまだ修理のほうが格段に安い。
痛んだスーツも、修理することで飲み会用や雨の日用とそういう使い方も出来ます。
捨てるのはもったいないですね。

皆さん、ウェストは大丈夫でしょうか?
そろそろ修理も込みだしますから、早めにチェックしてみてください。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2007年10月19日

Yシャツとオープンシャツ

コメントを頂きまして、今日の話は、Yシャツとオープンシャツについてです。

クリーニング店のトラブルのひとつに、Yシャツと思って出だしたら、ブラウスの料金だったとか、オープンシャツ扱いだったとか言うのがあります。
お客様はシャツはどれもシャツ、ですから、何で料金が違うのか?理解に苦しむかもしれません。
きちんとした説明をしてくれるクリーニング屋さんも少ないでしょうしね。

同じような形なのになぜ料金が違うのか?
それは洗い方に差が出るからなんです。

オープンシャツがどれか?という定義よりも、Yシャツの扱いで洗えないものと考えたほうが分かりやすいかもしれません。

Yシャツは、温度も比較的高めで洗うことが出来ますし、プレスも機械でバチン!と押すことが出来ます。
つまり、大量生産できるわけです。
しかし、Yシャツとして扱えないもの、つまり大量生産に向かない物は別扱いにしないといけなくなるんです。

具体的にいいますと、色が鮮やかだったり、デザイン性が高かったり、糸や生地が特殊だったり。

色が出そうなものは他のものとは一緒に洗うことは出来ませんので単品で洗うようになります。
また、デザイン性の高いものや生地が特殊なものはプレスを嫌います。
バチン!と押してしまうと、薄っぺらになってしまい見栄えが悪くなってしまうんですね。
こういうものは、機械でプレスできませんから当然ハンドアイロンになります。

また、装飾品がクリーニングに向いてないケースもあります。
ボタンが特殊だったりしても同様に別洗いにしてデリケートに扱います。

と、こうしてみるとどれもコストがかかるものばかり。
何十枚も一緒に洗える機械のなかに、数点だけでまわすということを考えると、想像できるんじゃないでしょうか。
また、ハンドアイロンで手仕上げとなると、大変だというのもお分かりになると思います。

しかし、そもそもお店によって表記や扱いがかなり違うので皆さん迷ってしまうと思うんですね。
今書いたような扱いをしていないお店もあります。
ちょっと色がついているからと、一緒に洗っているのに料金が違う、そういうケースもあるんです。

こればっかりはそのお店の方針によるので、なかなかこうだ!と言うのがないんですよね。

うちではみんな洗いますし仕上げもしています。
ですからお預かりするときに、どのように洗うか想像してお預かりしているんです。
ですから、そのつど説明もしていますしリスクがあれば当然その説明もします。
現場で実際仕事をしているから、どのように扱うか?分かるんです。

もし、当店で受付に別の人を雇ったとしたら、どう説明すればいいか?悩んじゃうと思います。
形がこうだから値段はこう、と言うわけではないですから。
先払いにすると厄介かなあと思います。

この話はいろいろなものに通じていると思うんですよね。
たとえば、コートなどでカシミヤやアンゴラが入っているものがある。
しかし、どのように違うか説明をしていないので、カシミヤやアンゴラが入っているというだけで高い料金になる、そういうような噂が広まってしまうんです。
洗うのは一緒なのに、って感じなんでしょうね。

そこで、ちょっと知恵を働かせるお客様は、何もいわない。
黙ってウールです、と言って出していかれます。
カシミヤとかいうと高くなると思っているから。
でも、いわないと当然カシミヤとして洗わないので、ダメージを負うことになる・・・・・、と行く前にきちんと表示を見て確認をすると思うのですが、やはり隠されているようでこちらもあまりいい気がしません。

素材が違えば洗い方も変わる。
当店ではそうしています。

そうじゃないところもありますけどね。

最終的にはいつもの様にクリーニング屋さんによって扱いも洗い方も違うのでしっかり選んでください、と言うことになってしまうのですが、中が違うのだから仕方がないんですよ。
でもどうせ洗うなら、どうせ料金が変わるのならしっかりと仕事をしているところに出したほうがいいと思います。
値段だけ変わっても仕事が変わらないのは嫌ですもんね。

でも実はクリーニング屋さんで困るのが、普段着だから、の一言かも。
この一言、結構僕らを迷わせます。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (4)

2007年10月18日

短時間では厳しいですね。

急な用事で、今日は午後から電話しまくっていました。
目黒区のほうでクリーニング屋さんを探しているとお問い合わせを頂き、当店では対応ができないため、他のクリーニング屋さんを探していたんです。

ただクリーニング屋さんを探すというわけではなく、ちょっとした条件付だったので、かなり厳しい。

夜から深夜にかけて、3時間ほどで仕上げてくれるクリーニング屋さんをご希望とのこと。
今すぐ利用したいというわけではないのですが、対応してくれるクリーニング屋さんをと契約したいらしいんですね。

以前、ここでも書きましたがクリーニング屋さんの工場は閉店時間まで機械が動いているわけではありません。
衣替えのときなら別ですが、通常はもっと早い時間に機械の稼動がとまってしまいます。
しかも営業時間外に機械を動かし、数時間で仕上げてくれ、となるとおそらくどこも対応してくれないでしょう。

コストがかかってしまい、元が取れないからです。

しかい、お問い合わせいただいた方も相当困っている様子。
何とかしてあげたいなあと思いまして、友達の業者さんに数件電話してみました。

ここ数年、ヤフーメッセンジャーやスカイプでネットに接続しているのは知っていたんですが、連絡をまったく取っていなかったんです。
急な用事とはいえ、連絡を取ることになって、ちょっとうきうきしていました。

久しぶりに電話をして話しても昔と変わらず、みんな優しい。
仲間だなあと実感します。
こちらは久しぶりだなあと思っていても、向こうはそうでもないみたいで、ブログ読んでるよ、と声をかけてくれました。

ねえ、読んでくれていると分かるとまた妙にうれしくて。

結構ね、ブログ書いていると寂しかったりするんですよ。
アクセスはいただいているとは思いつつも、実はそのまま通り過ぎているんじゃないかな?とか、本当に読んでくれている人っているのかな?とか。
コメントをいただくと、ほっとしたり力になるんです。
そして、こうして直に話したときに読んでいるよ、という一言は大きな力になります。

本当にありがとうございます。

さて、本題のほうですが、やはり条件が厳しすぎて対応してくれる業者さんがいません。
コストの問題、リスクの問題などもろもろを含めると、安易にお受けすることができないのが実情ですね。
仮にコストのことがクリアできたとしても、万が一お受けした品物にアクシデントが起きた場合、3時間ほどではどうしようもうないんですね。

アクシデント・・・・、いろいろあります。
染み抜きで色が抜けてしまう、ボタンが割れてしまう、金具が取れてしまう、しみが抜けない、乾燥できない品物だった、などなど。
結構ね、アクシデントは起き易いんです。
時間があれば、同じ部品を取り寄せるとか対応できるんですが、さすがに短時間のうちでは難しい。

仮にお受けするとなると、事故が起こらないように仕事をするのを前提として、無理しないクリーニングしか出来ないでしょう。
無理しないクリーニング、ここでは腫れ物に触るようなクリーニングといったほうがいいかもしれません。
おそらくほとんど汚れが落ちないんじゃないかな。

でもそれでは目的と違うでしょうから、洗う意味もないでしょう・・・。

とりあえず、現状厳しいことをお伝えして、他の対策案を提示してみました。
すぐ出来ることではありませんが、先方にとってはいい話だったんじゃないかな?と思います。
やれば、ですけどね。

だめとは分かっていても、何とか方法はないかなあと考えちゃいます。
困っているときに手を貸して上げられるようになりたいんですけどね。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2007年10月17日

事故事例集

どうしても避けられない、クリーニング事故。
お預かりするものがさまざまですので、起こしたくなくても起こってしまうことがあります。

クリーニング屋さんの技術の問題、衣類そのものの問題、着用の問題、保管の問題。
このように原因はさまざまで、変化が出るのはクリーニング後ですから、その判断は難しくなります。

そこで、事故の事例集というものがあるんです。

うちにも何冊あるでしょうか。
ざっと数えてみても、本で5冊、CDだと40枚くらいありますかね。

この事例集を読んでいると、だんだんと怖くなるんです。
と言うのも、素材や絵表示、具体的な洗濯方法などこと細かく書いてありまして、そして事故の具体的な情況が載っている。
そして科学的な検証をしているのですが、回避できないのではないか?と思うようなものが結構あるからなんですね。

見た感じ、普通の素材でも、使われている染料に金属が含まれていて、汚れや漂白剤と反応して穴が開いてしまうとか。
金属が含まれているかどうか、事前に見抜くことが出来るか?と言われるとおそらく厳しいんではないかと思うんですよね。
事故が起こって改めて、再現テストをし、突き止めていったからこそ分かった原因。
何とか次に生かしたいのですが、難しいことがしばしばあります。

ほかにも、素材そのもの問題もあります。
生地の強度がなくて擦り切れてしまうとか、破れてしまうとか。
読んでいると面白いんだけど、怖い。

次に事故を起こさないために使いたいんですが、実際は起こってしまった後に説明用として使うことが多いと聞きます。
こういう事例が報告されています、とかですね。

写真付で載っていますし難しい言葉でかかれてはいますが、きちんと証明されていると言う点でそういう利用法になるのかもしれません。

最近では、ネットでそのようなデータベースも存在します。
色々権利問題などで難しかったようなんですが、関係者の努力のおかげで身が結んだようです。
ネットなら即時性も発揮されますし、検索も容易になりますからね。

起こしたくない事故だけど、目をそむけるわけには行きません。
一つ一つ検証して自分の中に積み重ねていくことで、さまざまなケースを想定したクリーニングが出来るようになると思います。
難しいのは、知識が増えると思い切ったクリーニングが出来なくなるんですよね。
そのバランスが難しい。

繊細かつ大胆に、こうありたいですね。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2007年10月16日

リスク説明ばかりでうんざり

先日いらっしゃったお客様とお話をしているうちに、ふとこんな事をおっしゃったんです。

よそのクリーニング屋さんでは、これは落ちないだの縮むかもしれないだの、そんなリスク説明ばかりでうんざり。
とっとと預かってくれればいいのに。

うーーーーん、その気持ち、非常によく分かります。
また、クリーニング屋さんの方の気持ちもよく分かる。

最近はこのリスク説明が、どの業種でも多いですよね。
お医者さんでもしますし、サービス業全般に多いのかな。

クリーニング屋さんでの話ですが、何でリスク説明ばかりをするのかと言うと、仕上がった後の揉め事が非常に多いからなんです。
こんな風になってなかった、こうなるとは聞いていないなどここ数年増えているようですね。

また、クリーニング屋さんには詐欺師もやってきます。
その詐欺対策としても、お預かりする時のチェックやリスク説明などをしっかりやりましょうと言うのがあるんです。

このリスク説明、昔と今では若干違っているように感じるんですね。
それは、お客様が知らない人が増えているんです。
今までは誰にも当たり前のことが、知らない人からするとクレームになってしまう、そういうケースが頻繁に目立ってきています。

そこで、過剰にリスク説明をするようになっていっている気がするんです。

面白い話がありまして、先日届いた業界紙に、クレームの内容とその考察が出ていました。
クレームにも色々と理由があるんです。
縮みの多い年、色泣きが多い年、去年あたりからガス退色も増えてきていますね。

その中でひときわ目を引いたのが、問題がないのにクレームになっているケース。
どこも事故を起こしていないのに、おかしいと苦情になり、検査をしてみた結果どこも異常がない、そんなケースが数件あるんだそうです。

情報が氾濫する中、だまされている話も多く入ってきています。
偽物だったとか、きちんとした仕事をしていないとか。
その中でお客様も疑心暗鬼になっているのかもしれません。

お客様がそうであるように、私たち業者の方でも、詐欺師などにより被害を受け、疑心暗鬼になっているところがあるんですね。
そこで、過剰なリスク説明で予防線を張ろう、と言う行動に出てしまうんだと思うんです。

悪循環ですね。

リスク説明は本来しっかりとしなければいけないと思います。
責任回避するためではなく、きちんとした情報として。

でも、実際は責任回避の手段として話しているケースが多い。
この問題、難しいなあ。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (4)

2007年10月15日

高いスーツを買っても意味がない?

よくお客様から言われるのですが、どうせダメになるのだから高いスーツは意味がない、そうおっしゃるお客様が非常に多いんです。

よくよくお話を伺ってみると、こういう事らしいんですね。
奮発して良いスーツを買っても、クリーニング一回でダメになったりするし、着ている内にお尻のほうがてかってきたりするので、どうせなるのなら安いスーツで十分、と言うことらしいのです。

この問題にはいくつかの問題が隠されています。

まず、クリーニングでダメになると言う話。
これは、ひとつはクリーニング屋さんが汚れを落としきっていないと言うのがありますね。
汚れを落としきっていないので、たまった汚れでてかりだすわけです。
昔学生服でよくなったでしょう?

しかし、クリーニング屋さんだけが原因か?と言われるとそうでもないんですね。

クリーニングの頻度の問題もあります。
要は着過ぎるんです。
汚れが付着しているのに着続け、通常のクリーニングでは落ちない状態まで着続けている人はたくさんいらっしゃいます。

この二つは微妙に関係していまして、クリーニング屋さんでおちないから洗わない、そういう人もいらっしゃいます。

また、スーツを大事に着る人も少なくなっています。
毎日着ている人にとって、スーツも作業着と化していますから、結構着方もハードなんですね。
ダメになるのを見越しているので、大事に扱っていない、と言うのもあります。

さてもうひとつ問題がありまして、それはスーツの品質と値段に対する問題。
高いスーツは、必ずしも長持ちするかと言うとそうでもありません。
高いスーツには高いなりの理由が存在しています。
それも、スーツによってその理由はさまざまですから、難しい。
高いスーツだったから、ダメになってしまった、そういうケースもあるでしょう。

デザイン性の高いスーツは、生地や縫製と言うよりはそのデザイン料にコストが割かれていると思っていただいていいと思います。
この手のスーツの場合、柔らかめに作られていることが多いですから、かなり気を使って着ていないとスーツが簡単に傷んでしまいます。
汚れが溜まってから洗ってしまうと、生地は硬くなっちゃいますし、汚れが落ちきらなかったりしますし。
お手入れに気を使うタイプのスーツですね。

素材に特殊なものを使われていて高価なものもあります。
シルクやカシミヤ、モヘアなどを使っていると、スーツ自体のお値段も変わってきますね。
こちらは、軽くて暖かい上等な素材を使っております。
この手のスーツも、お手入れに気を使わないといけません。
白っぽくなってしまったり、硬くなったりするので、クリーニング屋さんをしっかりと選ばないといけませんね。

そして、縫製がよくて高いケースがあります。
こちらは、体に合った縫製をしてくれていますので、とても着心地が良い。
生地もしっかりとしたものを使う傾向がありますから、実用に優れています。

高いなりの理由、なんとなくご理解いただけたでしょうか。

どうしても、高い=長持ちする=品質が良い となりがちなんですが、その理由によって扱いも変わるし自分にあったスーツも変わってきます。
ひいては、クリーニング屋さんも選ぶことになりますね。

ここで、自分の利用方法にあってないスーツやスーツに合ってないクリーニング屋さんを選んでいると、最初に書いたように、ダメになるから安いもので良い、と言ったことになってしまいます。

きちんとスーツを選び、きちんとクリーニングをしていれば、十分長持ちするんですよ。
今は信じてくれる人も少なくなったと思いますが、10年以上同じスーツを着ているお客様もいらっしゃいます。
きちんとお手入れをしているからなんですよね。

衣類が長持ちしない、というような話が巷にあふれているようですが、長持ちしないのにも理由があります。
もしかすると、長持ちしないようなことを自分でしているからかもしれません。
着方とスーツが合ってないのかもしれません。
ちょっとだけ、考えてみてください。
ほんのちょっとした事で、変わってくるはずです。

もし、分からないことがあれば、クリーニング屋さんにたずねて見ましょう。
毎日洗っているクリーニング屋さん、生地の変化に対しては、一番知っています。
色々アドバイスをくれると思いますし、アドバイスを出来るクリーニング屋さんはしっかりとした技術を持っていますから安心できると思います。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2007年10月13日

洗う人と洗わない人。

お客様のところで、スーツをお預かりしました。
その際に、定期的にクリーニングされる方だったので、こう言ったんです。

『○○さんのスーツは定期的に洗っているので、傷みませんよね。着崩れもしないし。』

すると、『他の人は洗わないんですか?』と切り返されました。

人によって洗う頻度はまちまちですが、洗わない人はほとんど洗いません。
2年間洗わずに着て、捨てると言う人もいるようです。
さすがにそれは極端な例だと思うのですが、今は半年くらい洗わない人が結構いたりするんです。

そのお話をすると、お客様もびっくりされていたようで、そんなに洗わないんですか?とおっしゃいます。

洗わない人にも理由は色々とあると思うんです。
仕事が忙しくてクリーニング屋さんに持ち込めない人。
スーツの数が少なくて、洗うことが出来ない人。
クリーニングしても意味がないと思っている人。

クリーニングしても意味がない、実はこう思っている人は結構いらっしゃいます。
スーツは結構汚れているもので、きちんとクリーニングをしないと綺麗に成りません。
ところが、クリーニング屋さんで綺麗に出来ないところがかなりあるんです。
それで洗っても、意味がない、そうおっしゃる人は結構いらっしゃるんですね。

これはスーツに限ったことではなく、ほかのものでも同じです。
高額で買った商品になればなるほど、クリーニングするのを躊躇する傾向があるようです。

クリーニング不信、と言うやつかもしれません。

先日いらっしゃったお客様も、良い物ほど洗うのに困るとおっしゃいますし、クリーニング屋さんをどう探して良いかわからないとおっしゃいます。

逆に、定期的にクリーニングする人は、良いクリーニング屋さんに出会っています。
これは子供のころも含めてなのですが、今までの経験の中で、きちんとしたクリーニングを経験していると、洗うということに関して不安もあまり感じませんし、抵抗もない。
返って洗わないほうが気持ち悪いというようになります。

だんだんと暑くなっている昨今、外に着るものは定期的に洗うようにしないと本当はいけないんですけどね。

出来るなら、洗ってもらいたい。
長持ちさせるなら洗ってもらいたい。

これは本心です。

でも、皆さん色々と事情がありますから。
アドバイスは出来ますが、強制は出来ませんよね。

クリーニング屋さんの問題も絡んでいますから、実は申し訳ないと思うのも本音です。
きちんとした仕事を提供できていれば、もっと皆さん洗うことに抵抗ないのかなあと。
良い仕事をするクリーニング屋さんはなかなか見つかりませんから。

洗うことが気持ち良いことだと、伝えたいですよね。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2007年10月11日

なんでも値段が上がってきています。

原油高の影響がじわりじわりときています。
資材も、また値上がりしてきましたしね。
クリーニング屋さんも値上げに踏み切ったところが出てきているようです。

先日、友達から電話が入りました。
年末に配るカレンダーの件です。
どうもそのカレンダー、値段が上がったようなんですね。

何でカレンダーが?と思うかもしれませんが、原油高の影響はこんなところまでやってきています。

印刷するのに油を使います。
紙を作るのにも油を使います。
それらが微妙に影響しているようなんです。

話を聞くとざっと10%ほどのアップだとか。

毎年配っているものだし、やめるわけにもいかない。
悩んでいましたね。

今後、さらにいろいろなものがあがっていくと思うんですね。
ガソリンもまた値上がりしました。
関戸橋を渡ったところにあるスタンドも、11月からセルフに変わるそうです。
少しでも人件費をカットし、値段を下げてお客様に来ていただきたいんでしょうか。

街中を走っていても、セルフスタンド増えましたよね。

これ以上あがったら、どうなっていくのかな。
クリーニング屋さんもいろいろ経費削減したり効率よく仕事をするようにして何とかしのいでいるようですが、そろそろ限界が来ているような気がします。

難しいものです。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2007年10月10日

冬物はいつ洗うのがいいんでしょうか?

今日、仕事をしていますと、母が一言。

『おかしい。』

何がおかしいのか聞いてみると、この時期に出る品物じゃないと言うんですよね。
見てみると母の前にはダウンやコートがずらり。
冬に着ていた品物が今出てきているんです。

長年やってきた母からすればおかしいと感じるのはある種当然なんです。
冬物は春先に洗うのが当たり前で、この時期は残り物が出てくるくらい、そういうものだったんですよね、今までは。

ところが、出し残しと言うにはあまりにも量が多すぎます。

ちょうど、先日集配に行ったときもお客様に似たようなご質問をいただいたんです。

『冬物はいつ洗えばいいんでしょうか?やっぱり早く洗ったほうがいいんですか?』

冬物はもちろん、早く洗うに越したことはありません。
やはり春先に洗ってから、仕舞うのが一番望ましい。
しかし、最近は仕舞っているうちに押し込んでしまうため、しわが発生し、それがいやで着る直前にクリーニングに出す方が増えてきました。

クローゼットに仕舞うようになってから、畳んでしまわなくなり、吊るしてしまうようになりました。
しかし、吊ってしまうと言うのは意外とスペースをとりまして、ほとんどの衣類を吊って仕舞ってしまうとスペースが足りないんです。
そして、ぎゅうぎゅうに押し込むことになってしまいます。

昔は、仕舞うときは畳み、着るときになったらプレスだけクリーニング屋さんにお持ちになったもんです。
畳んでしまうのは、スペースの問題もありますし、虫対策の意味合いも含んでいます。

要は、ライフスタイルが変化したんですよね。

そして、自分でアイロンをかける人も少なくなり、しわに対する意識も高まってきたことも関係して、着る直前まで洗わなくなってきているんだと思います。

また、クリーニング屋さんでプレスだけしてもらえると言うのも知らない人も増えています。
これはこちらのアピール不足ですね。

世代が変わり、衣類のお手入れの仕方を知らない人がどんどん増え、クリーニング屋さんのサービスも知らない人が増えてきているんでしょう。

でもこれはクリーニングに限ったことではなく、ほかの業種でも同じようなことが起こっているはずなんです。
修理出来ると知らない人もいるでしょう。
物が安い時代ですから、買い換えるほうが楽ですし。

どういったサービスがあるか、一から知らせる努力をしないといけませんね。
新しい町で新規に出店したのと同じ気持ちでね。
あら、昨日の話しと同じような内容になっちゃったかな。

話を元に戻しましょう。

衣類に関していえば、やはり洗ってから仕舞うのが理想です。
汚れがついていれば虫やカビの原因にもなりますし、しみが落ちづらくなる事もあります。
時間の経過とともに、しみが浮き出てくることもありますしね。

ですから、基本は洗ってしまう。

でも、しわが気になる、そんな方もいらっしゃるでしょう。
しわ対策としては、仕舞うときにぎゅうぎゅうに押し込まない、と言うのが基本。
理想は少し隙間が開くくらいがいいんですが、日本の厳しい住宅事情ではそれもかないませんよね。

となると、次なる手段は、仕舞っておいてしわになった場合、再度プレスしなおしてもらうか、自分でアイロンをかける、と言ったことになると思います。
また、強烈なしわではないので、ちょっと蒸気を使うだけで取れるものも多いと思うんですね。
お風呂上りに、お風呂場につるしておくとか。
残り湯の蒸気でしわが取れる、そういう話も聞いたことがあります。
ただ、蒸気でしわをとる場合、しわは取れますが、ぴんっ!と張っている状態ではないので、その辺はご注意を。
人によってはお気に召さない方もいらっしゃると思いますので。

とにかく、この時期まで冬物を取っておくのはあまりいい事ではありません。
着たら洗う、この基本だけは覚えておいてください。

投稿者 boribori : 18:02 | コメント (0)

2007年10月09日

なかなかクリーニング屋さんが見つからない。

実は日曜日、もうひとつの出来事があったんです。

夕方、買い物から帰ってくると、電話をしていたんですね。
で、駐車場に車を置いて帰ってくると、調布のお客様からお問い合わせだと言います。
すぐ折り返し電話をかけて話を聞いて、と言われたので早速電話をしてみました。

今回のご依頼は月曜日朝スーツを取りに来て、夜までに仕上げて届けてほしいと言うもの。

お応えしたいのは山々だったのですが、どうしても仕事が抜けられず、お断りしたんです。
しかし、お客様は困っている。
どこか代わりのクリーニング屋さんを知りませんか?とおっしゃいます。

ご希望は、家まで取りに来てくれて、一日で仕上げてくれるところ。

早速、私もネットで調べてみたんですが、見つからないんですよね、クリーニング屋さん。

いわゆる三多摩と呼ばれる地域では、クリーニング屋さんのHPが少ないんです。
また、合ったとしても検索エンジンに引っかからず、なかなか見つけられません。
調布周辺の知っているクリーニング屋さんの屋号で検索をすると出てくるのですが、クリーニングと言う言葉ではヒットしないんです。

なぜか。

クリーニングと言ってもほかにもあるんですよね、
ハウスクリーニングや歯石のクリーニングなんてものもあります。
綺麗にすることをクリーニングと言うらしく、結構ほかの業種でも使われているんです。

しかも、集配と組み合わせて検索をしてみると、どこかのポータルサイトに飛んでしまい、やはり目的のクリーニング屋さんを探すことは出来ません。

いいのか?これで。

以前からクリーニング屋さんを探してもなかなか見つけられないと言った声は聞いていましたが、ここまでひどいとは思いませんでした。
これではお客様が不便でしょうがない。
もう少し何とかしないといけませんね。

今までのクリーニング屋さんの宣伝や広告などは主にチラシや折込、ダイレクトメールでした。
しかし、ごみの有料化などで今後ごみになるようなものは使えなくなることも考えられます。
それに、消費者の探し方も以前と比べると変わってきていますしね・・・。

自社の宣伝と言うよりは、クリーニング屋さんがどこにあるかもう少し紹介をしないと、お客様が不便で仕方がないと思うんですよ。
どこにお店があるか?知っているお客様はほとんどいません。
看板やチラシ、HPなどを通じて、どこにあるか分かったりしているんです。

当店もね、以前知らせる努力もしないといけないなあと痛感したことがあります。

この場所でクリーニング屋を営み始めて40年以上たっています。
しかも、鎌倉街道沿いですし、駅から1分ほどと言う好立地。
父は周辺の人は知っているだろうと、そう思っていたようなんです。
ところが、ある日、裏のマンションからやってきたお客様が一言。

『いつ開店したんですか?20年住んでいますけど、こんなお店があるなんてはじめて知りました。』

当店の裏側、歩いて30秒ほどのところにあるマンションの方です。
でも、これが現実なんですよね。
鎌倉街道へ出る用事がなければ、街道沿いのお店なんて知る由もありませんし、駅に行くにも当店の前は通りません。

生活道路が違うんです。

すると、当然知らない店がある。

長く営業をしていると、どこか皆さんに知ってもらっているだろう、そんな思いがどうしてもあるんでしょう。
でも、現実は自分たちが思うよりもお客様は知らない。

知ってもらう努力も必要ですよね。

うちだけでなく、さまざまなサービスを展開しているクリーニング屋さんはたくさんあります。
もっともっと知らせる努力をしましょう。

WEBの活用も、今後はとても重要だと思います。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (2)

2007年10月08日

配達するから高いんですかね?

日曜日、義理の妹夫婦を車に乗せてお弁当屋さんに移動していた時の事です。
突然、義理の妹からこんな質問が。

『知り合いが集配してくれるクリーニング屋さんに頼んだらしいんですけど、思っていたよりも高くて・・・、と言っていたんです。配達するから高いのかなあって言っていたんですけど・・・。』

こいつ、いつも難しい質問をぶつけてきやがる。(笑)
優しいお兄さんもこの質問には困ってしまいます。

と言うのも、集配をしているクリーニング屋さんも千差万別ですから、高いのにも各々理由があるわけです。
そのお店がどんななのか?分からない以上、答えるのが非常に難しい。

集配してくれるクリーニング屋さんにもいろいろな形態がありますし、その形態の差で値段の内訳も変わってきたりします。

たとえば、当店のように、店受けをしている普通のクリーニング屋さんが集配をしているケースもあります。
当店の場合は、集配料は別途いただいていませんし、クリーニング料金にも含まれていません。
店受けと同じ料金です。

しかし、中には集配の料金が違ったり集配料を別途いただいているクリーニング屋さんもあります。
これらは、サービス料と考えてもいいかもしれませんね。
お店の方針ですので、なんともいえないです。

また、本来クリーニング屋さんではないのですが、集配業務だけをしているクリーニング屋さんもあります。
こちらは、提携しているクリーニング屋さんにクリーニングをお願いし、自分たちは集配料、サービス料を上乗せして料金を提示しているところもあります。
先ほど書いたケースとどこが違うかと言いますとずばり利便性。
このような業者さんの場合、ほとんどが電話一本ですぐ取りに来てくれます。
いわゆる、デリバリーと言った形式です。
即座に動く利便性を売りにサービスを展開しているんです。

料金はさほど変わらなくても、どのような形態でやっているかで値段の内訳は変わってきます。
当然、形態によっては仕事の内容も料金に比例していないケースも出てくることがあります・・・。

クリーニング屋さんとひとくくりにされても答えが説明しづらいケースのひとつですね。

一般の方は、集配料が含まれているのね、とよく言われるんですが、実際そうでない事もあるので難しいところなんです。

クリーニング代の高い低いと言うのは非常に難しくて、物価の変動から考えると今のクリーニング代は実は安すぎるんですね。
昔、Yシャツ一枚のクリーニング代がラーメン一杯分と同じだったり、スーツ一着のクリーニング代が床屋と同じ料金だったと考えると、分かりやすいかもしれません。
もっとも、衣類のほうも昔に比べるとぜんぜん安くなっていますので一概には言えないのですが・・・。

クリーニングとよく比較されるのが、買ったときの値段。
クリーニング○回分でもう一枚買える、なんていう会話、よく聞かれます。

今回の話もまさにその点は言われたんですが、海外の安い賃金で生産されているからその値段で買うことが出来るんですよね。
クリーニングはまだ残念ながら国内でしか出来ませんから、基本的に日本人がやっている。
しかも、ちゃんとした仕事をやればやるほど、技術料の高い職人が携わることになる。
結果、高くなってしまう、と言う構図になっています。

これを嫌い、職人よりも賃金を抑えられるパートさんで仕上げられるように機械を入れて仕上げるところもありますが、それでも石油製品の値上がりや機械の値段などを考慮しても、衣類の安さに対抗するまで安くは出来ない状態です。

昔は自転車で御用聞きしていたクリーニング屋さん。
そのうち、受け渡しだけのお店を地域に出店するようになり、効率がよくなり今の形態になって来ました。
そして、今また集配がクローズアップされるようになっています。
ただ、昔と違うのはいろいろな形態が出てきたのと石油関連の値上がりがあること。

この問題、奥が深いような気がします。

ただ、決して配達しているから高いと言うわけでもないので、その辺だけは何とか理解してほしいなあと思います。
きちんとした仕事をしているのに、その点が評価されないのも悲しいですから。

義理の妹、分かってくれたかしら?
うーん、難しいだろうなあ・・・。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2007年10月06日

クリーニングを利用するタイミングは今だ!

涼しくなりかけてくると、夏物をいつクリーニングに出そうか迷いますよね。
特に今年のように、涼しい日もあるけどまだ汗ばむ日が続くと、クリーニングするタイミングを失いがちです。

クリーニングに出すタイミングってあると思うんですよね。
消費者の方が考えるタイミングと、私たちクリーニング屋さんから見るタイミングは微妙に違うんです。

とても丁寧に洗っているクリーニング屋さんは、大体いつ出しても平均的に扱ってくれますが、薄利多売でやっているところなどでは、すでに夏物を洗うタイミングが来ていると思うんです。

クリーニングするとき、やはり品物を少ない量で洗うほうが綺麗になります。
薄利多売でやっているところなどでは、一回のクリーニングに相当詰め込みますから、どうしても汚れ落ちが悪くなりがちですし、逆に汚れがついて返ってきたりします。

もし、私が消費者で、大手チェーン店に出すのなら、おそらく今を狙うでしょう。
クリーニングがまだそんなに集まらない時期ですから、少ない量で洗ってもらえる可能性が高まります。
また、夏物は汗を多く吸っていますので、詰め込みすぎると逆汚染しやすい。
冬ものなら、みんなが出した後に出しても良いかもしれませんが、夏物は時間が経過すると黄変してしまったり汗じみが落ちなくなってしまうことがあります。

だから、人よりちょっと早い、この時期なんです。

実際は、ちょっとづつ出始めてきていますので、さらに一週間ほど早いほうがいいと思うんですけどね。
まだ、忙しい!と言う訳でもないのでまだ間に合うかと思うんです。

さらに、大手チェーン店の場合、品物の出が悪いとセールをしたりします。
しかし、最近はセールをやっても時期が来ないと集まりが悪いんです。
つまり、セールで値段を抑えつつ、少ない量で洗ってもらえる可能性があります。

しかし、これも絶対そうだというものではないのが難しいところ。
お店によっては、量が少ないと集まるまで洗わないといったお店もありますから、絶対綺麗になるとは限りません。

あくまでも確立の話です。
今出しても綺麗にならない事もありますのでご注意を。

逆に丁寧にやってくれているところでは、品物がたまりだすと納期が遅れますが、仕事にあまり差が出ません。
洗う量も極端に増やすことはしませんし、適正な量で洗うようにしています。

安定してるってことですね。

大手チェーン店でも綺麗になる事もある、皆さんが悩んじゃうところです。

ちょっと変わった目線でのクリーニング店の利用法です。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (0)

2007年10月05日

何で畳んだのよ?

先日、なじみのお客様がご来店くださったのですが、話しているうちにこんな事を言い出したんです。

『この前のトレーナー、何で畳んだの?吊っておいたほうがよかったのに。』

お客さまのお話、よく分かります。
畳んで仕舞うと折りじわがつきますから、それを嫌がる人は当然吊って返してもらったほうが良いんですね。

私たちも、吊ってお返しするか、畳んでお返しするか、いつも悩んでいるんです。
分かりやすいものでしたら、悩むことなんてないんですが、最近の衣類は微妙なものが多く、いつも頭を悩ませています。

吊ったほうが良いもの、畳んだほうが良いもの、ある程度基準があるんです。

たとえば、畳んでも吊るし直せばしわが取れるもの。
ニットなど柔らかい衣類がこれに当てはまります。
これらは畳んでお返しするほうが良いんですね。
ハンガーアップしてしまうと、衣類の重さで伸びてしまいますし、畳んだほうが無視の対策にもなりますし。


逆に、畳んで仕舞うと折りじわが目立ってしまい、よくないものもあります。
どちらかというと、びしっ!としたものがこれらに当てはまります。
こういうときは、吊るしてお返しするようにしているんです。

ところが、これらの中間的な衣類があるんです。
ニットではないんだけど、やわらかい。
でも、畳むとそれなりにしわがよる。
しかし、虫に食われそう・・・。

いつも悩むんですよ。

また、衣類だけでなく、お客様のライフスタイルなども当然考慮します。
どうやってしまうか、どのように着ているか、いつ着るか、お住まいはどの辺か。
どういう風に着たいかもとても重要です。

これらを考慮しまして、吊ってお返ししたり、畳んでお返ししたりしています。

場合によっては全部吊るしてお返しすることもあるんです。

今回の場合、なぜ畳んだのかを説明したところ、お客様は大変びっくりされていました。
そこまで考えているの?とも言われましたね。

他のお店でもそうかは分かりませんが、当店ではこれがスタンダード。
昔からの仕事の一環です。

ライフスタイルの変化、住宅事情の変化により、仕舞い方にも変化がおきています。
しわに対する考え方も変わってきていますから、難しいところですね。

好みの仕上がりを期待するのなら、やはりある程度クリーニング屋さんと親密になる必要があると私は思います。
衣類はその人の生活やライフスタイルを継承していますから、クリーニング屋さんにお客様の情報が伝われば伝わるほど、好みの仕上がりになるんです。

最近は、個人情報に厳しくなってきたので、あまり話しをしてくださるお客様も減ってきましたが、上手にご利用いただいているお客様は、皆さん、いろいろ話をしていってくれています。

時間をかけて好みのクリーニング屋を作ってみてください。
そのうち、何も言わなくてもお任せできるクリーニング屋さんが出来るはずです。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0)

2007年10月04日

伝わっていてうれしいです。

このブログを書き始めて、かなりたちました。
最初は誰も読んでくれていなかったここですが、次第にアクセスが増えてきて、今では1日200アクセス位あるんです。

その大半は、一時的に検索エンジンからとんできている人だと思うのですが、それでも励みになります。

しかし、一番の励みは、お客様に伝わっていると実感した時でしょうか。

中河原のことや府中市の話、家族で出かけた話など、クリーニングに関係のない話も書いていますが、基本は皆さんにクリーニングのことを伝えたい、そういう思いで書いています。

クリーニングってかなりまちまちなんですよね。
誤解もたくさんあるし、民間療法的な噂話もある。
間違ってなければぜんぜんいいのですが、実際はかなり偏った誤解が多く、皆さん損をしていることがたくさんあるんです。

ちょっとした知識があるだけで、長持ちするし綺麗に着ることができる。
しみも落としやすくなるし、自分で処理することもできる。

そのほんのちょっとした手助けにでもなれば、という思いで書き続けてきました。

配達に行ったときなどに、「ブログでこう書かれていましたよね。だからこうしておきました。」といわれると、本当に嬉しいんです。

ああ、伝わっているんだなあって。

よく、書いたって伝わるわけじゃないから意味がない、そういう人がいます。
たしかに、伝えるって難しいし、文章だけですから当然誤解もあるでしょう。
仮に伝わったとしても、一握りかもしれない。
ほとんどの人に伝わらなければ意味がない、そういう人もいますね。

でも果たしてそういうものなんでしょうか。

そりゃ、確かに、全員に伝わってくれれば一番良いと思います。
そういう方法があれば、ぜひやりたい。
でも、たった一人でも伝わることはいいことなんじゃないだろうか、そう思うんです。

大人数じゃない、でも、きちんと伝わった人が一人いる。
いずれその人はほかに人に伝え、その輪が次第に大きくなっていくかもしれない。

まあそう都合よくはいかないんですが、今ある誤解だって、それの延長で伝わっていってるんですよね。

何年もかけて作り上げてきたものは、じっくりと直していかないと直りません。
地道なものこそ、大きくなったときに力があります。

一人しか伝わらなかった、そう思いますか?
私は、一人に伝わった、と思います。
伝えるって難しい、だからこそ、伝わったという事実はこれ以上ないくらい嬉しいものなんです。

一人に伝わったのなら、他の人にもきっと伝わります。
頑張る力になります。

今日は集配で嬉しかった。
また頑張ろう。


投稿者 boribori : 23:17 | コメント (2)

2007年10月03日

当店にもきてた、円天。

商売をしていると、お客様以外でもよく人が着ます。
別にお話をしていくだけでも当店では大歓迎なのですが、中には困った方が来ることも少なくありません。

今マスコミを騒がしている、L&G、うちにも来ていたんです。

一年以上前になるかなあ。
女性二人組みでやってきました。
円天という電子マネーが新しく作られるので、このお店でも使えるように登録してくれ、というような趣旨だったと思います。

それだけなら、Edyやクレジットカードとさほど変わらない話なのですが、この話はやはりちょっと怪しかったんですよ。

支払ってもらった円天は4倍で使うことができるとか、どうにもおかしなことを言い出すんです。

もしそんなことが可能なら、すぐ大金持ちじゃないか(笑)、と思うんですけどね。
そもそも、お金が意味もなく増えていくという原理が理解できません。

説明を求めると、自分たちはうまく説明できないので、今度セミナーがあるからぜひ来てほしいというのです。

怪しいでしょ?

しかも、銀座でセミナーをやるとかホテルで豪華な食事つきで無料だとか、明らかに昔あったようなやり口。
ますます不信感が募ります。

おかしいところを説明するんですが、信じている人たちには通用しないんですよね。
ものすごく頭がいい人が考えていることだから、自分たちにはしっかり説明ができないとか、商売やっている人なら聞けば分かるとか。

一度お断りしたんですが、その後、またいらっしゃいまして、今度はNPO法人になったから信用できる、と言い出すんです。
内閣が認めた団体なので安心でしょ、と。

そこでね、NPO法人になるにはどうすればいいのか?調べてみました。
すると、何のことはない、指定された書類に不備がなければ誰でもなれるんです。
信用につながる理由はどこにも見当たりません。

自分たちは胡散臭いと思えば断ればいいんですが、進めてきているこの人たちも、気づいていないですが被害者なんですね。
何とかやめさせることはできないかなあと、いろいろと話をしてみたんですが、欲が絡むとなかなか難しいものなんですね。

元は、お金を儲けるためにやっていますから、配当金が入ってくるうちは正当な事業として考えているわけです。

しかも、出資とはちょっと違いまして、社員扱いになっている。
この問題、今後結構大変になるんではないかと思いますよ。
法の目をかいくぐるようにうまくやろうとしているのがちらほら見えてきます。

最後に来たのは、夏前だったかなあ。
報道で騒がれ始めたころでしたが、やっぱり信じていましたね。
一度信じると、報道されても報道した側や警察の丁稚上げだと信じないんです。
被害者にならなければいいんですけど・・・。

一般の人はあまりしらない事なんですが、人が絡んでいくと必ずお金が発生します。
たとえばクレジットカードでお買い物をしてもお客様は手数料を払っていません。
しかし、お店側が商品の数%分の手数料を、クレジット会社に支払っています。

このようなことを考えても、円天が増えていくという説明に疑問を持ちざろうを得ないんです。
扱っている商売人やお客様は100歩譲って増えていくとして、発行しているL&Gはどこで利益を上げているのか?
働いている社員がいるのに、利益が出ないと給料も払えませんし、会社の運営もままなりません。
携帯のサイトだって保守管理にお金がかかりますし、サイトの構築でも莫大な費用がかかります。

お金が回る仕組みになっていない以上、いずれ破綻することは目に見えています。

人の欲はつきませんからねえ。
また、新しい事業などはどれも最初は胡散臭いものですから、見分けがつかないのも事実。
お金が増えて返ってくると思ったら乗っちゃうのかな。

しかし、この手の問題は自分だけですむ話じゃないのが一番難しいところなんですね。
被害者が増えていきますし、場合によっては人のためと思ってやっていたことが恨まれる事になりかねません。

おいしい話は、慎重に検討するようにしましょう。

投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0)

2007年10月02日

ズボンが破れる人急増中。

今年は、ズボンが破れた人がかなりいたようです。
クリーニングの業界紙にも、今年は2本も破れてしまった、なんて書いてありましたし、お預かりする品物も、破れている物が何点かありました。

破れる原因はいろいろあるのでしょうが、やはり今年は汗でしょうか。
汗をかいて、座ったり立ったりしているうちに擦り切れたり負荷がかかったりして破れてしまいます。

何とかならないのでしょうか?

以前から何度か書いていますが、ズボン下を履くといいと書いてきました。
汗が直接ズボンにつかないですから、長持ちします。
しかし、今年の異常な暑さで、さらにズボン下をはきましょう、というのは正直酷な話です。
ズボンがだめになる前に人間のほうがやられちゃいそう・・・。

私のズボンも当然破れています。
私の場合は、股ズレが大いに関係しているのですが、やはり汗をかいてまま着ているとなるようです。

一応検証しながら、どれが一番長持ちするか?テストしているのですが、こまめに洗うことと長く着用しないこと、これに尽きるんですよね。

汗がついたままにしておくと、硬くなります。
そのまま着続けると、擦れの損傷は激しいんです。
ですから、もったいないなと思っても、すぐ洗うようにしました。

効果はてき面で、やはり結構持つようになるんです。

しかし、自分はクリーニング屋ですし、洗おうと思えばいつでも洗える。
これを一般の人にすすめていいのだろうか?そう思うんですよね。

汗がついたまま着ていると傷むから洗ってください、なんて言葉では簡単に言えますが、そのつどクリーニングするなんて、経済的にも厳しいですし・・・。
やはり夏場は、家庭で洗えるような素材が重要なのかもしれません。

スーツなども、水洗いができる物が開発されています。
問題は仕上げなんですよね。

今年だけが異常な暑さ、という訳でもないと思うんです。
おそらく、来年以降も気温が高い日が続くように思います。
何かいい対策ないかしら?
何か協力できないかしら?

早く対策を見つけたいですね。

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0)

2007年10月01日

昨日の敵は今日の友。

かなり寒くなってきました。
雨のせいもあるんでしょうけどね、半そでではちょっと厳しい、そんな陽気です。

いつも思うのですが、やはりクリーニング屋さんは季節商売なんですね。
冬物は暖かくならないと出てきませんし、夏物も、涼しくならないと出てきません。

例年ならとっくに夏物が出てきて忙しい時期なんですが、今年はいつまでも暑く、ぜんぜん忙しくならなかったんです。
ところが、ここ数日の涼しさで、品物が出てくるんです。

本当にみんないっせいに持ち込むので不思議。
改めて、季節商売だなあと感じます。

数日前まで、お店の中は物凄く暑かったんです。
なんといいますか、たとえようのない微妙な暑さが見せの中を覆っている。
クリーニング屋さんはそんな不思議な空間なんですね。

忌々しい、ボイラーや配管、熱を発する機械の数々・・・。
それこそ、夏場は敵はうちにいる!ってな感じなんです。

ところが、季節が変わり、涼しくなってくるとこれほど強い味方はいなくなります。

そう、とてもあったかいんですよ。

外でコートを羽織っている人がいても、半袖短パンで仕事をしながら少しですが汗をかいてアイロンをかけている。
暑くもないし、かえってちょうどいい気温で快適に仕事が出来ます。

それもこれも、ボイラーや配管、機械のおかげ。
まさに、昨日の敵は今日の友、というような状況です。

お客様もお店に入ってくると一瞬、顔が緩むんですよ。
そして、『あったかいねえ。』と声をかけてくださいます。

ここぞとばかり、『どうぞあったまっていって下さい。』とこちらも言います。
夏場に散々ご迷惑をかけた恩返しになればという思いもあるんですよね。

これからは機械たちといい関係を気づいていける時期になります。
仕事をしていれば、の話ですが。
仕事をしていないと、他の部屋に比べても気温が下がってしまうんです。
頑張って部屋が暖まるように仕事をしましょう。(笑)

いやいや一時の事で恨んじゃいけませんね。
いまや当店で一番活躍するんですから。
感謝しないとね。(笑)

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0)

2007年09月30日

一気に長袖へ。

昨日の雨から、一気に涼しくなってきました。今日も一日雨でしたし、気温がぐんっ!と下がりまして、肌寒いです。

日中、買い物に出掛けると昨日とは世界が違うんじゃないか?と思うほどみんな長袖。

見てみると気温が17度位なんですよね。
そりゃ、みなさん着込むわけです。

中には長いコート着て、さらにマフラーを巻いている女の子もいました。
一瞬、『どんだけ~?』と心の中で突っ込んでしまいましたが、きっと寒かったんでしょうね。

しかし、そこは季節のかわり目。
半袖短パンもいるんですよね。
今は車で移動していれば寒くないし、建物の中に入ってしまえば暖かい。
半袖短パンでもいけちゃうんですよね。

着るものに悩む時期の始まりです。

今年の紅葉の予報では、かなり遅いらしいんです。12月近くになるらしいんです。
まさか、微妙に暖かい日が続くなんて事なんでしょうか。

冬がくるのかちょっと心配です。

いつもの年と違いますから、体に素直に服を選んでください。
暦で考えると風邪引いちゃうかも。(笑)

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2007年09月28日

時間外でもどうぞ。

夜、いつもより遅くまでお店を開けていました。
当店の営業時間は10時までなんですが、場合によってそれより遅くまでお店を開けていることがあります。

今日は、夜同級生がお客さんとして来店しまして、いろいろとはなしているうちに営業時間を過ぎていたんですね。

すると、いつも閉まっている時間に明かりがついているのを見ると皆さんびっくりするんでしょうね。
な、なんで?といったような表情でお店の中をのぞいていきます。

中には一瞬、立ち止まって考える人も。
きっと、お店に入ってきたいんでしょう。

営業時間外だと分かっていらっしゃるのか、気を使ってくれているんだと思うのですが、お店が開いてればいつでも入っていただいていいんです。
営業時間を過ぎていても、シャッターが開いていて電気がついていて私たちがいれば、きちんと対応いたします。

みなさん、忙しいんですよね。
開いている時間に帰ってくることが出来ない人はたくさんいらっしゃいます。
もし、ちょうどタイミングよく、開いているようでしたら、遠慮なく入ってきてください。

今日も、恐る恐る入ってきてくれたお客様がいらっしゃいました。
そんなに、恐がる事ないのに。(笑)
いつもどおりでいいんです。

お店が開いていたら、いつでもどうぞ。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2007年09月25日

20年後の私

先日、倉庫から子供が変なものを持ってきました。
ニヤニヤにやけているので、なんだろう?と思っていると、なんと私の小学校の頃の文集。
見たところ、低学年の頃に書いたもののようです。

タイトルは、『20年後の私』。

周りの雰囲気を察するに、すでに読まれた模様・・・。
意を決して、読んでみました。

当時の自分は将来何をしようとしていたのか?

私、クリーニング屋さんになりたかったらしいんですね。
汚い字で、クリーニング屋の仕事は忙しいと書いてありました。

小さい子供でも親の事を良く見ていたんでしょうね。
配達が忙しいとか、夜遅くまで仕事をしているとか、書いてあります。

忘れていて記憶がよみがえってくるんですよ。

あの当時、クリーニングという仕事が今よりももっと需要があった時代。
機械化され始めたけど、ほとんどが手作業で大変だった時代。

配達も、一回の積み込みでは入りきらず、途中一度店に戻って再度積み直しをしていました。
お昼前に出て行って、帰ってくるのが夜11時ごろ。
そんな集配がほぼ毎日あったんです。

仕上げの方もほとんどが手作業ですから当然時間がかかります。
夜中の2時3時まで仕上げをしているなんていうのもざらでしたし、翌朝5時から洗っていたなんて事もありました。

そんな記憶がふつふつとよみがえります。

で、自分の将来について書いているんですが、そう外れた事も書いていなかったんですね。

クリーニング屋さんの仕事が忙しく毎日頑張っている。
配達が大変で、帰ってきたらまた出て行く。

唯一つ違ったのは、あまりにも忙しいのでアルバイトを雇ったというくだり。
アルバイトは雇わなかったですね。

まかさこんな物が取ってあるとは・・・。
うれしはずかし、です。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2007年09月24日

夏物より先に出るもの。

3連休最後の日、思ったより渋滞はなかったのでしょうか。
当店の前の道路も、日曜日とは対照的にガラガラ。
何でこんなに空いているの?といった感じでした。

夏が終わり?クリーニング屋さんも一息ついていることだと思います。
裏を返すと、仕事がないので暇(笑)、と言う事なのですが、この時期は時間に余裕が出来る頃です。

受付だけ開けておいて、工場を休ませるところもありますし、手間のかかるものをこの時期にやってしまうと言うクリーニング屋さんもあるでしょう。

まだ、暑い日がありますし、夏物が出るのはもうちょっと後になるかなと思います。

しかし、予想に反してこの次期出るものがあるんです。

それは、去年の冬物。

驚かれる方もいらっしゃる事でしょう、何でそんな当たり前な事を?と思う人もいるでしょう。
そう、冬物が出るんですね。

いわゆる洗い残し、と言うやつです。

今の時期出るのには理由があります。
一つは春先に洗い忘れたもの。
もう一つは冬が近づいてきたので洗おうと思ったもの。

ライフスタイルが変わりまして、着たから洗うから、着るから洗うに変化している人が結構いらっしゃいます。
おそらく仕舞っている間のしわが嫌なんでしょうけど、汚れを残したままおいておく方がかなり危険なんですけどね。

本来、仕舞うときは畳んで仕舞い、着るときにクリーニング屋さんで再度アイロン掛けをしてもらったものでした。
箪笥からクローゼットに変わり、畳まないでハンガー掛けで仕舞う人が増えたのも原因の一つでしょう。
しかし、ハンガー掛けで仕舞っても、詰め込みすぎなどでしわが出来てしまうから嫌なんでしょうね。

まだ寒い~といった時期ではないですから、急ぐものでもないのですが、やはりひと夏超えたもの洗うのは気が休まりません。
虫食いがないかとか、しみが変色していないかとか、かなり気を使います。

皆さん、残っているものはありませんか?
気温が低くなってきて、まだ夏物が出ていない暇なクリーニング屋さん。

洗うなら、今です。(笑)

今の時期なら比較的ドライクリーニングの条件もよくクリーニングできる事と思います。
時間が有りますから手もかけられますしね。

本当は春に洗ってほしいんだけど・・・。

投稿者 boribori : 18:44 | コメント (0)

2007年09月22日

原油高の影響?

私たちクリーニング屋さんには、関連した業者さんが出入りします。
資材や機械、自社で扱えない特殊品などを外注するところもあるでしょう。

今日の夕方、とある業者さんがやってきました。
私はここ最近あっていなかったので、仕事を中断して少し最近の様子を聞くことにしたんです。

ここ最近多い事故の話し、今年の景気の話しなどいろいろしていると、原油高の影響についての話になりました。

やはり、どこも原油高の影響がかなり響いているらしく、ここ最近値上げをするところが目立ってきたようです。
溶剤、洗剤、資材、クリーニング屋で使うもののほとんどが石油製品ですから、影響はかなり出ているんですよね。

それでもなるべく料金に影響が出ないようにと、自社努力をしているところも多いんです。

効率よく仕事をするようにしたり、無駄が出ないように資材を使ったり、ハンガーなどを回収したり。

その時に、びっくりするような事を言い出したんです。

ここ数ヶ月、お店によってはありえないほどぎゅうぎゅうに詰めて洗っているところがあるんだそうで、それを見てびっくりしたんだとか。
もうちょっと突っ込んで話を聞きますと、少しでもコストを減らそうと細かく洗わないで、溜まるまでまち、溜まったらこれでもかというほど押し込んで洗うようなんですね。

ぎゅうぎゅうに押し込む事で同じ量の溶剤で洗う枚数を増やしているんでしょうか。
しかし、その分乾燥に時間がかかってしまいますし、溶剤が残留すればその分勿体無いわけです。
何より節約できる量が微々たる物。

では、なぜぎゅうぎゅうに押し込んだりするんでしょうか?

ここで考えられるのが、パートさんの時給。
一回で洗うのと二回に分けて洗うのとでは、時間のかかり方が違います。
一回の洗浄と乾燥時間はおよそ40分ほど。
一回ですめば40分ですが、二回に分けると80分になります。
倍になればその分、パートさんに時給を払わなければなりません。

パート代を減らすという事を考えると、一回で洗うということは非常に効率がいいと思うんですね。
洗い上がりなどの品質は考えない事としてですが・・・。

人件費も上がっていますし、どこかでコストを吸収しなければなりません。
きっとこういうところで上手にやりくりしているんでしょう・・・。

しかし、そのしわ寄せは消費者に出てきます。

悪循環だなあ。

お店の方針なんでしょうね。
料金は譲れないところ、仕事は譲れないところ。

これからもまだまだ厳しくなると思います。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (2)

2007年09月21日

10時まで営業しているんですよね?

夜、たまにこんな電話がかかってきます。

『明日の朝までに仕上げる事は出来ますか?』

早くて夜7時過ぎ。
遅ければお店が閉まる間際にかかってきたりするんです。
大体が業者さんのようです。
ホテルだったり、飲食業の方だったり。

受ける事が出来ればお受けするんですが、残念ながらお断りするケースも多いんです。
すると、このように言われるんです。

『10時まで営業されているんですよね?』

はい、確かに当店は10時まで営業をしております。
たまに集配も10時を過ぎてやっていることもありますが、基本的に10時までは営業をしているんです。

おそらく、営業しているなら出来るんじゃないでしょうか?という事なんだと思うのですが、営業していてもクリーニングできないことがあるんですね。

それは、お店は営業をしていても工場を閉めてしまったときなどがそれに当てはまります。

当店はユニットと呼ばれる形態で、受付と工場が一緒になっています。
しかし、その日の仕事が終わると、工場のほうの電源は落とし、受付の方だけ使うようにしているんです。

この状態ですと、洗ってくれませんか?といわれてもなかなか応える事が出来なくなります。

洗うためには、ボイラーを焚かなければなりません。
ボイラーは一つ一つについているわけではなく、大きいボイラーを焚いて、工場内の機械全部の蒸気をまかなう仕組みになっています。

ドライクリーニングですと、乾燥工程から蒸気が必要なのでまだいいのですが、水洗い品ですと洗う段階から蒸気が必要で、仕上げまでたっぷり蒸気を使う事となります。

たとえば、Yシャツ一枚だけ洗うとなると、物凄いコストがかかってしまう事は容易に想像が出来ると思うんです。

ボイラー焚かなくても洗えるんじゃないの?といわれれば、出来なくもありません。
家庭での洗濯と一緒ですから。
でもそれで、お金を頂くわけにはいきませんし、ホテルの方なりで対応できると思うんです。

工場も忙しければ終わるまで動いている事もありますし、早ければ午前中で工場の電源を落とすこともあります。
年に数回の事ですけどね。

出来るか?というお問い合わせは大歓迎ですが、場合によってお受けできない事もありますのでご容赦くださいませ。

しかし、夜お預かりして翌朝お届けというご要望は実は結構あるんです。
イベントなどの制服、コンサートスタッフの衣装など、いつも着ている物で翌日もすぐ着たり、また別の土地へ移動したりといったケースがありますから。
中には、会社から支給されている制服が一枚しかなく、しかも家庭で洗えないといった困った話も。
洗うのにも時間がかかるのですから、その分見越して支給してあげないと働いている人がかわいそうです。

クリーニング工場ってかなり音もうるさいですから、深夜の稼動も難しいことがあると思います。
一番厄介なのが、洗い直しなどが難しいといったところでしょうか。
一発で仕上げないといけないので、気を使うしとても大変です。

ホテルに常時出入りしているクリーニング屋さんは本当に大変ですね。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2007年09月20日

財布に鈴

私のお財布に穴が開いているんです。
小銭を払おうとすると、ちゃりんちゃりん♪とお金が落ちていきます。
さすがに10年近く使っていましたし、お釣りなどで大量の小銭を持ち歩いていたので、そろそろガタがきていたんでしょう。

伊勢丹へ行ったんですね、お財布を買いに。

お財布を売っているところへ行きますと、ずらりとたくさんの財布。
デザインも豊富で選ぶことが出来そうです。
よさそうなのが合ったので手に取ってみようとすると、チリンチリン♪と音がします。
最初は気にならなかったのですが、他の財布を手にとっても、チリンチリン♪

なんだろうな?と思ってよく見るとお財布に鈴がついているんですよ。
おいてあるお財布に全部。

ピン!ときました。
これは盗難防止ですね。

お財布くらいのサイズですと、店員さんの目がほんの一瞬でも離れれば、どこかへ入れることが出来てしまうんでしょう。
鈴をつけることで、持ち上げたときにすぐ分かるようにしているんだと思います。

実は商売をしていて、このような盗難防止や詐欺防止などの対策って本当に嫌だと思うんですよね。
と言うのも、ほんの一握りの悪い人たちのために、善良なお客様まで疑っているようで、気持ちが良くない。

しかし、実際詐欺や盗難などの被害は一般の方が思うよりも多いんです。
そして、一件でも被害にあうと、金額よりも精神的ダメージが大きい。
ですから、用心するようになるんですよね。

せっかく商売をしているんですから、お互い気持ちよく取引したいと誰もが思います。
なのに、疑うような行動は後ろ向きで何か嫌なんですよ。

私たちクリーニング屋さんでも、同じような事はあります。
ですからチェックも増えますし、徹底したところでは会員制を引いてしっかりとして身分証明をしているところさえあります。

本当に一握りの悪党のために、他の人が不便な思いをするって納得できませんね。

結局、鈴を見つけた私は、なんとなくさびしい思いになり、お財布を買わないで帰ってきました。
早く買わないと、お金が落ちていく・・・。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2007年09月19日

3連休 × 2

先週から、3連休が続いていますね。
当店は、祝日は基本営業しておりますので、連休にはなりませんが、それなりに影響が出ています。

やはり、連休が続くとぐっと品物の量が減るんですね。
まあこれはある意味当たり前。
仕事に行きませんから、Yシャツやスーツを着る機会がぐっとでぇります。
しかも、夏が終わりいくらか涼しくなってきたので、洗うのもひとまずお休み、といった感じのようなんですね。

また、連休があると家族サービスと言うものが出てきます。
どこかへ出かけなきゃ!と言うお宅は多いんじゃないでしょうか。
連休じゃなくても、やはりうちでもこの時期はどこかへ連れて行ってあげないとかわいそうかなあと思います。

おそらく、この時期仕事が落ち着くのはどの商売も一緒なんだと思います。

ハッピーマンデー法、本当にハッピーなのか?いろいろな意味で考えちゃいますね。
世のお父さんからすると、出かけないで家でゆっくりしたいはず。
でも連休だから、出かけないといけなくなる。

うーん、お父さん頑張ろう・・・。

しかし、暑い日と涼しい日が交互にやってきますね。
朝晩はだいぶ涼しくなってきているので、すごしやすいですが、まだ日中30度を超える日があるようです。
夏物の衣替えは、まだ様子を見た方がいいと思いますよ。

もう着ないものがあるなら、早めに出してくださいね。
夏物は取っておくと大変な事になります。

世のお父さん方、連休頑張りましょうね。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (2)

2007年09月18日

試し洗い。

試されているな?と思うことがしばしばあります。

新しく中河原周辺に越してきてクリーニング屋さんを探しているとか、気に入ったクリーニング屋さんを探しているとかあるんでしょうね。
品物を預かりするときに、これは試しだなと思うんです。

ためしにご利用されていると思っても、仕事はいつでも同じ。
手を抜くわけでもありませんし、ひときわ手をかけるわけでもありません。
いつもどおり、仕事をして、その後ご要望があればお聞きすると言うスタンスにしています。

お試しで洗うときって大体Yシャツが多いようです。
Yシャツの仕上げを見ればそのクリーニング屋さんの仕事っぷりが分かるのかしら。

昔は確かにそういわれていた時期がありました。
しかし、今はどうかと言うと必ずしもYシャツの品質=クリーニング屋さんの技術とは言えないんです。

その理由ですが、Yシャツを自分のところでやっていないところがあるんですね。
これは受け渡しの取次店だけではなく、きちんと自社の工場を持っているところでも下請けに出しているところがあります。
ですから、Yシャツの品質とそのお店のクリーニングの品質が合わないことがあるわけです。

どうして、自社で工場を持っているのに下請けに出してしまうのか?
理由はYシャツの大変さにあります。
Yシャツは毎日着るものですから値段が低く設定されていますが、実はかなりの重労働です。
かかる時間だけでいうと、下手すると一日の半分近くYシャツにとられる事も。
また、洗って仕上げるまでに相当な蒸気を使いますので、原価が非常に高い。
機械を導入して仕上げているところなどでは、一枚仕上げるのに5人は必要と言うところもありますので、人件費なども含めるととても大変なものなんです。

そして、工場の中が暑くなります。
これが辛い。

このYシャツの部分を下請けさんに出すと、他の品物にかける時間も増えますし、コストも抑える事が出来ます。
工場も涼しくなりますしね。

そういう意味でも、下請けさんに出すところは結構あるんです。

じゃあ、どこでクリーニング屋さんの技術を見ればいいか?となるんですが、
これは難しいですね。
少しずつご利用していただいて、見極めていただくしかないと思います。
スーツの上手なところ、でもデリケートなものは苦手なところ、そんなお店もありますしね。

自分が良くご利用する品物をとりあえず一つだけ持っていって、様子を見てみると良いでしょう。
通っているうちに、お店に並んだ品物から、これも任せられるかな?と言うのが分かってくると思います。

いいクリーニング屋さんが早く見つかると良いですね。

投稿者 boribori : 23:29 | コメント (0)

2007年09月17日

せっかくの機会なんだから・・・。

昨日の話の続きです。

としまえんでの展示会で、新溶剤のテストをしてきました。
稼動している機械がありまして、品物を持っていくとテスト洗いをしてくれます。

この新溶剤、実は今注目されているものなんです。
今後、クリーニング業界で使われているドライ溶剤は、規制の対象になるものやなるかもしれないと言ったものが多いのですが、この新溶剤は一切規制を受けなくてすんでしまうかもしれない溶剤なんです。
少なくとも、現段階において、規制の対象になる予定はまったくありません。

実はフッ素なんですが、代替溶剤なんです。
以前ここでフッ素の事を取り上げました。
フッ素、いわゆるフロンと言うやつですね。
このフロンが規制の対象になっていまして、一番最初に使われていたものはすでに使えなくなっています。
そしてその後、代替フロンというものが出てきました。
近いやつを探してきたと言った感じでしょうか。

ところが、この代替フロンもずっと使い続ける事が出来ないんです。
そこで、新しく変わるものが出てきた、と言った感じです。

フロンの特徴として、引火しないので安全、沸点が低いので乾燥温度が低くなり事故が減る、油脂溶解力が低いのでデリケートな洗いが出来る、と言ったことがあります。

今回の代替フロン、なぜ前評判が高かったかと言いますと、環境面に優れた性能を発揮しつつ、石油系の溶剤よりも汚れが落ちる、そういうふれこみだったんです。

フロンは蒸留しながら使いますので、いつも溶剤がきれい。
逆汚染など起こりにくくなっています。
ところが石油系の溶剤は蒸留器をつけなければろ過しながら使う事になりますので、蒸留に比べてもよほどきちんと管理をしないと、逆汚染が起こることがあるんです。

そういう意味でも、汚れ落ちが石油系よりよく、逆汚染がしなくて、事故がおきにくく、環境にもやさしい、そう考えるととてつもなく良い物のように聞こえてきませんか?

そこで、テスト洗いをしてもらいどのような感じか見る事にしていたんです。

ところが、結果は散々なものでした。
出てきた衣類を見てがっかり。
何でこうなってしまったんでしょうか。
新溶剤が悪いのか?

いえいえ、現段階では新溶剤の判断は出来ません。
と言うのも今回の問題は別のところにあったんです。

まず、テスト洗いをするのに、きちんとした選別をしていませんでした。
いくら万能の溶剤だと言えども、選別をしないで洗えるわけはありません。
硬い衣類と柔らかい衣類、一緒に洗っていいわけないですもの。

そして、さらにミスを犯していたらしいんですね。
前日、新溶剤の中に洗剤を混ぜるんですが、どうやら量を多く入れてしまったようなんです。
笑いながら、思わず・・・、なんていっていましたが、何で笑っていられるのか、私には理解できませんでした。

と言うのもですね、現在、クリーニング屋さんの業界では実際に機械が稼動していたり洗い上がりを見るなんていうことは、展示会に行くか導入しているお店にいくかしないと見る事が出来ないんです。
新溶剤ですから、どこでも導入していると言うわけでもありませんし、ましてやまだクリーニング業界は不況の真っ只中。
どこでも展示会が行われるわけではないし、こうして機械が稼動しているのも珍しい状況なんです。
おそらく、私が同じ溶剤と機械を目にするのは最速でも一年は先になってしまいます。

せっかくのチャンス、しかも新溶剤を覚えてもらうチャンスに何をやっているんだか。

今後、いろいろなところで仲間や友達から新溶剤について聞かれるでしょう。
しかし、昨日のような内容ではとてもいい話をすることは出来ません。

笑っている場合じゃないですよ。

特にですね、私が思うのがどのような状態で洗っているのかと言う説明や表示がまったくないんですよね。
正直言いまして、がっかりと言うかなめてるのか?と言うのか・・・。

ドライクリーニングは、中の状態が非常に左右されるものなんですね。
たとえば、真新しい溶剤を入れて洗うのと今まで使っていたもので洗うのとではまったく変わります。
また、洗剤の投入量も影響してきますよね。
今日何回まわしているかとか、詳しい情報をなぜ展示しないのか。

昨日のやり方では、せっかくのいい溶剤も疑ってみてしまうんです。
現場に持ち込んだら、メーカーが言うような結果は出ないだろ、とかね。


私が持っていった品物、友達が持っていった品物、数点見比べたんですが、評判が高かったはずの高級獣毛衣料、アンゴラやカシミヤですね、それらがあんまり良くないんです。
仲間内で話し合っていましたが、みんな納得できない。

業界紙の新聞記者さんにいわれてメーカーの人と話をしましたが、いい話をしようにも出来るはずがない。
だって、溶剤とは関係がない洗い方でおかしくしてしまっているんですもの。

いくらいい溶剤でもやっぱり洗い方は重要って事ですよね。
いくら乾燥の温度が低いといっても、まわしてしまったらこうなるなと言う典型的な例でした。

要は、扱いが非常に悪かったんです。

実演販売でも、見ていてスカッ!とするような演技を見せてくれます。
その見事な実演っぷりに自分でも出来るかも!と思うわけです。

実演がひどけりゃねえ・・・。

悪いところをあげるのは誰でも出来ますからね。
本当は少しでもいい話をしてあげたいんですけど、今回ばかりは・・・。

帰ってきてから、成分表を眺めつつ、どうしてこうなったのか?自分なりに分析をしてみました。
友達とも電話で話して、確認。
ある意味納得の結果ですね。
今の状態だと、結果的に大きな工場向けになっちゃうのかな。

私たちの技術もありますが、機械はどうしても必要です。
日本のクリーニングの技術の半分は機械メーカーの力といってもいいと思っています。
だからこそ、今回のような結果は非常に残念でたまりません。

もっと頑張りましょう。
勝ち組負け組みなんて言っている場合じゃないですよ。
お客さまにいいクリーニングを提供できるようになるまで、業界で頑張らないと。

次に期待です。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0)

2007年09月16日

としまえんへ。

今日は二年に一度のとしまえんでの展示会でした。
販売店が主催となり、メーカーが賛同する形で行われているのですが、業界最大の展示会が大阪で行われる年にとしまえんで行われます。

今年はいつもとちょっと雰囲気が違う。

実は大阪の方の展示会で機械の展示が少ないと言うことになり、としまえんの方に機械の展示が多数出展されたようなんです。
いつもは資材の販売が多いのですが、機械が稼動していて盛り上がり方はすごかったですね。

朝一で向かいまして、会場に着くなり友達と合流。
お互い今日の目的は、新しいドライクリーニングの溶剤のテスト。
品物を持ってきてテスト洗いをしてもらいます。
また、久しぶりに仲間と会うので、情報交換も目的です。
やはりその情報交換の内容も、新しい溶剤の話。

原油価格の高騰や環境問題に関する規制など、今後懸念される問題についてみんな何かしら考えているようでした。

とりあえず、友達の業界紙の所へ。

軽く情報交換をし、その後はいろいろと相談。
やっぱりいい情報持っているな、とここぞとばかりに頭の中に叩き込んできました。(笑)

そして、テスト洗いへ。

新しい溶剤は洗浄時間、乾燥時間ともにとても短く、衣類や環境に優しいのが特徴です。

洗ってもらっている間、お弁当を食べに。
その間もいろいろと仲間が集まってきますので、お話をしています。
ところが、お昼前後になるとなぜかみんなそわそわしだすんですね。
実はとしまえんの展示会は、乗り物券つきなので、家族サービスをかねてみんなで来るケースが多いんです。
ある程度展示会を見たら、次は遊園地で遊ばせるぞ!と言うご家族が多いんですよ。

うちも同じ。

わたしが話を聞いているときも、子供は遊園地に行ったり。
お弁当を食べた後は早く遊びたそうだったので、早々に切り上げる事にしました。

テスト洗いした品物を返してもらい、仲間と少しそれについて意見交換。
みんな結構厳しい意見でしたねえ。

帰る間際に、6年ぶりにともだちにあいまして、お話を聞いていたんですが、いろいろと大変そうでした。
今一番の問題は人手不足なんだそうです。
アルバイトやパートさんを募集しても集まらない、集まってもすぐやめてしまう。
かなり深刻らしいですね。

じつは、人手不足の問題は去年あたりから囁かれていました。
他の所に持っていかれているらしいです。
クリーニング屋さんではバイト代もなかなか上げられないといった事情もあるようなので、厳しいんだとか。

難しいですねえ。

子供たちはとしまえん満足したようで、それだけはとりあえずほっとしています。
せっかくの日曜日、何もしてあげられなかったらかわいそうですしね。

いやー、しかし今日は暑かった。
気温が上昇している所に、体育館のような所で蒸気をばんばん焚いているんですから、蒸し風呂状態でした。
あれが一番辛かったな。

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (2)

2007年09月15日

漬け込みで臭いが出る。

馴染みのお客様が夕方ご来店されました。
久しぶりのご来店で、近況などを話し、いつもどおり順調そうだなあと思っていたときに、洗濯についての話になったんです。

去年、洗濯籠に入れておいたらカビが生えたので、今年の夏は脱いだら洗濯機に水を張って、シャツを入れっぱなしにしておいた、それを2.3日放置しておいたらとても臭くなった、と言うんです。

雑菌が増えたんでしょうね。
汗の臭いもそうですが、雑菌の繁殖によって臭いが発生します。

本人もいろいろと悩んでいたようで、洗剤を入れるとまずいかな?とかそのままおいておいて臭いが出たから、水につけておく方が良いんじゃないか?など試行錯誤の結果らしいんです。

漬け込みすると、おちると思っている人は結構いるんですが、漬け込みはやりすぎてもダメですし、理由をもってやるものだと思うんですね。

今回の件は別にして、洗剤を投入し、一晩寝かせると言う人がいますが、物によっては危険だと思います。
と言うのも、水に長時間つけておくと、染料が溶け出し色移りの原因になるからです。
これは脱水した後にそのまま放置しておいてもなることがあります。

では、どういうときに漬け込みをするかといいますと、効果が現れるまでに時間を必要とするときに漬け込みをします。

具体的に言いますと、漂白剤の使用時、もしくは酵素入りの洗剤を使用する時です。

漂白剤は効果が現れるまでに一定の時間を必要とします。
すぐ洗ってしまうと、効果が現れないうちに洗い流してしまうことに。
逆に、漬け込みすぎると漂白されすぎて色が薄くなってしまう事もあるんです。

また、酵素入りの洗剤は、酵素が効くまでにやはり時間がかかります。
こちらもすぐ洗ってしまうと効果が出ないうちに洗濯が終わってしまうので意味がありません。

メーカーの方では、短時間で効果が出るように改良を重ねているようですが、それでもある程度の時間は必要ですね。

洗濯は、この時間の感覚が重要だったりします。
洗浄時間やすすぎの時間、微妙に調整が必要なんですね。

水に付けて汚れが落ちるまで実はちょっとした時間が必要なんです。
そして、その汚れが衣類に戻るまでに時間があります。
つまり、回しすぎると汚れが逆戻りしてしまう可能性があるんです。

常々洗濯は奥が深いと言っていますが、工程が複雑化されない分、こういった微妙な感覚が必要になるからなんです。

これらを踏まえて、洗濯は化学だ、とおっしゃる人もいます。
ま、それはおいて置いて・・・。

漬け込みにしろ、洗浄時間にしろ、きちんとした理由がそこにはあります。
長くやればいいというわけではないので気をつけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2007年09月13日

受付と工場の温度差

コメントをいただいて、改めて工場と受付の温度差というものを感じました。
大きくやっている、チェーン店を非難するわけではなかったのですが、結果的にチェーン店での対応が変だというようなことを今まで書いていたわけです。

しかし、チェーン店で働いているアルバイトやパートさんの皆さんもある意味仕方がない部分もあるんですよね。

工場のほうからそういえといわれている。
マニュアルしか渡されていない。
研修などしてもらえない。

お客様とじかに接している受付の人たちは、いつも心苦しい状態なんでしょう。
もっときちんと対応したいと思っているでしょうし、何かお客様の役に立ちたい、そう望んでいると思います。

しかし、まったくの素人が入ったわけですから、簡単に説明も出来ないしそもそも商業クリーニングがわからない。
何かお問い合わせをいただいても、仕方がないといいなさい、の一点張りじゃあ、もやもやしてしまいます。

私がこの業界に入ってからずーっと言い続けていたんですが、クリーニング業界は受付を軽く見ている気がするんです。
最近は、受付の対応をしっかりしようと、各団体で資格を作ったりして皆さん勉強しているようですが、まだまだ浸透しているとはいえません。
どちらかというと、受付業務をただお渡ししてお預かりすればいい、といったようなスタンスでやっているんです。

そういう風に簡単に捉えていたので、一時、取次店ブームがありました。
受け渡しするだけなので簡単です、といい、一般のお宅を改造してクリーニングの取次ぎ所にしてしまう。
しかし実際始めると、受け渡しですむわけがなく、クレームが山のように来るし対応は迫られる・・・。
クリーニング屋さんの取次ぎを始めてご近所さんとお付き合いがなくなった人もかなりいるんじゃないでしょうか。

簡単に考えているから、しっかりとした研修などもしない。
もっとも、クリーニングの受付での返答は全般的なことですから、おいそれと頭に入るものでもないのですが・・・。

しかし、受付の人たちは、毎日現場でお客様の生の声を聞いているんですよね。
そこに、工場との温度差が生まれる。

クリーニングの受付は本来かなり重要なんです。
お預かりするときのチェックばかり、気にしてしまうようですが、実はそうではなく、変化している状況を常にお客様に話していかないと、いらぬ誤解を与えてしまう事になるからです。

残念ながら、まだクリーニングに対する認知は高いとはいえません。
そのため、ちょっとした誤解からクレームにつながりやすいんです。
そういうものを減らすために、きちんとした説明が必要なんです。

また、工場での仕事がいつも完璧とはいえませんよね。
人がやっていることですから、時には間違いがあるかもしれない。
それをとめる事が出来るのも、受付なんです。
当店でも、包装までしてお渡しするその瞬間に、しみを見つけ再度洗い直しをさせていただいたこともあります。

受付って重要でしょ。

コメントをいただいた方のように、これだけやる気があるのなら、工場側もしっかりと教えてあげれば良いと思います。
教える事よりも一番難しいのが、本人のやる気を出す事ですから。
最初からやる気のある人は、ぜひ伸ばしてあげてほしいですね。

しかし、いい人材を持っていると思います。
うらやましいです。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2007年09月12日

肌とクリーニング

コメントをいただきました。
チェーン店の受付をされている方で、コメントを読んでいても一生懸命さが伝わってきます。
何とかして、お客様の期待にこたえようと努力しているんでしょうね。

ご質問内容は、「肌が弱く溶剤に弱いので、どうにかならないか」と言う事で、それに対する工場の返答は、「クリーニングの溶剤はどこも同じで、どうにもならない」との事。

本当にそうなのでしょうか。

この文章からでは具体的に、どのようなときに肌に影響が出るのかいまいちぴんと来ないので、実際はもっと細かくお客様にお話を伺った方が良いと思うのですが、仮に、溶剤の残留が原因とすると、実は答えは簡単だったりします。

溶剤は、きちんと乾燥してしまえば飛んでしまいますので影響はないはず。
乾燥不足に原因があるわけです。

しかし、もし溶剤の残留で肌に影響が出ているとすると、科学やけどを起こしそうです。
肌が弱いから・・・、なんていうレベルでは収まらず、病院へ行かなければならないほどになってしまうと思うんですね。

溶剤の残留にはいろいろ原因がありまして、一つは乾燥不足。
乾燥を時間で区切ってやっている業者さんに多いんですよね
乾燥時間は20分だとか決めちゃっているので、量が多かったり厚手の生地だったりすると、溶剤が残留しやすくなります。

また、ホットマシンといいまして、洗いから乾燥工程まで一気にやってしまうがあるのですが、これらも詰め込みすぎる事で溶剤が残留しやすくなってしまうんです。

クリーニングから返った服を袋から出して、石油のにおいがするかどうか聞いて見てはいかがでしょうか?
もしするのなら、工場の仕事を疑いましょう。

石油系の場合、臭いが出てやけどなどを起こしますが、パークロルエチレンという溶剤を使っている場合、やけどだけではすまないケースもあります。
嗅いでいると肝臓が痛くなることがあるほど強力なものなので、使っている溶剤の確認も必要ですね。

もう一つ、気になったのが、溶剤ではなく、生地のすれかなあという事でした。
縮んで硬くなったり、毛羽立ったりして、肌が弱い人にはかなりきつい条件になったりします。
どうしてこうなるかといいますと、洗いと乾燥に問題があるんです。
やはりこれも大きくやっているところに多いのですが、生産性をあげるために、生地の選別もろくにせず、なんでもガチャガチャ洗ってしまうんです。
すると、生地の目が詰まっていきまして、本来の柔らかさがなくなり、硬くなる。
物によっては、毛羽立ってしまう。

品物に合わせたクリーニングが出来ていないんです。

では、どうすれば良いか?となりますが、もし上記のような事が原因だとすると、工場の仕事を変えてもらうか、お店を変えるかしかないと思います。
かなり過敏な方だとすると、乾燥不十分のものを、ご家庭で干しても、完全に除去できるかというとこれも難しい。
最終的に、熱をかけないとなかなか全部は飛んでくれません。
洗いなんて根本的な問題ですし・・・。

もし軽いのなら、臭いがしたら一度干していただくとか、生地の硬さやすれなどが原因だとしたら柔軟材やシリコンなどですべりを良くしてもらうとかあるんですが・・・。

また、これとは別に、化学物質過敏症ですと、また話が変わってきてしまいます。
もう10年近く前になるでしょうか、一部上々某有名クリーニング屋さんの元研究所所長をされていた方と話す機会がありまして、その時に洗剤を使わないクリーニングのついて議論した事がありました。
やはり、化学物質過敏症のお客様が、どうしても通常のクリーニングではダメだというので、対策を考えたいという事なんです。

ドライクリーニングをしても、本当に微量ですが、溶剤ではなく洗剤が付着するんです。
これがどうしても影響が出てしまうんですね。

そこで、水洗いをしてみようとなったんですが、やはり洗剤が使えない。
そこで、考えたのが、洗剤を使わないクリーニング。
洗剤の代わりに、炭を使ったりとアイデアを出していたんですが、汚れをきれいに落とすということはなかなか難しくなってしまいます。

うーん、何とかしてあげたいですね。
チェーン店の受付として、他のお店に持っていってみてください、なんていうのはやっぱり嫌でしょうしね。

もう少し詳しくお話を聞いてみてください。
ダメならダメなりに、何かしらの提案や対策はあるはずです。
諦めないで、もう少し詳しく症状や状況を聴いて見ましょう。
何らかの打開策が見えてくるはずです。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (2)

2007年09月10日

クリーニングする価値

クリーニングを利用するか、ご家庭で洗うか、皆さんずいぶん悩む事と思います。

判断基準は皆さんまちまちのようです。

素材で判断する人。
衣類の値段で判断する人。
クリーニング代で判断する人。
服を着る状況で判断する人。

最近は、衣類自体の値段がかなり安いですから、買ったときの値段に対してクリーニング代がいくらかかるか?判断している人が多いように感じています。

買ったときが安くても、クリーニング屋さんに出した方が良いものというのもあるんです。

モコモコしたコートやジャケットなど、ダウンなんかもそうですが、これらはお金をかけてもクリーニング屋さんで洗ったほうがいいと思うんですね。

と言うのも、洗ったあとの暖かさが断然違います。

ダウンなどの暖かさと言うのは、空気をいかに含んでいるか、これに尽きるんです。
空気をいっぱい含んでいると、外の冷たい空気を遮断します。
よって、暖かくなる。

つまり、モコモコしているほうがより暖かいわけです。

ご家庭でも十分洗うことが出来るのですが、洗ったあとに膨らませる事がご家庭では難しい。
クリーニング屋さんでは大きな乾燥機もありますし、やっぱり家庭に比べるとふかふかになります。

これは、お金を出してもやる価値がある作業だと思うんですね。

そんなに変わるの?と思うかもしれませんが、これが本当にかなり暖かさに差があるんですよ。
コートって暖かい~と心底思えると思います。

汚れがついていても同様にぺちゃんこになってしまいますので、洗ったほうが暖かくなります。

クリーニングするか、ご家庭で洗うか、迷ったときは洗いあがったあとの効果も判断に混ぜてみてください。

洗う価値が見えてくると思います。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2007年09月09日

他人の垢

洗濯屋、他人の垢(あか)で、飯を食い

こんな川柳があります。
私もこの業界に入って間もないころ、とあるクリーニング屋さんに言われました。

どうして今日この川柳を書いたかと言いますと、第19回 自由都市文学賞を受賞した作品が実はクリーニング屋さんを題材にしたものだったんです。
以前からとても気になっていたんですが、先日届いた業界紙に、小説の話とネットで読めると書いてあったので、早速読んで見ました。

その小説のタイトルは、『他人の垢』と言います。
作者は、住 太陽(すみ もとはる)さん。
クリーニング屋さんの中では知っている人はしっていると言うちょっとした有名人なんです。

クリーニング屋さんのポータルサイトを作っていまして、検索エンジン対策の第一人者でもあります。

読んでいてですね、クリーニング屋さんの事をつぶさに観察しているなあと言うのが伝わってきます。
と同時に、今クリーニング屋さんが抱えている問題を鋭く突いていて、読みながらどきっ!とさせられる事が何度もありました。

ちょっと、どよん、としたような印象を受けますが、そこがまたリアリティを感じてしまうんです。

実際よくある話し、よく聞く話ですし、仕事に未来を感じないクリーニング屋さんもたくさんいることでしょう・・・。

そういう意味でも、よく出来ている。

途中の説明もちゃんとしてますしね。

皆さん、ぜひ一度読んでみてください。

他人の垢

ここから読むことが出来ます。

何とかせにゃいかん。
若い人が、やりたい!と思うような仕事にしなければいけない。
そう、私は思います。
胸張ってやれる仕事だと、私は思っています。

久々に熱くなるなあ。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (2)

2007年09月08日

浴衣とドライクリーニング

先日、某SNSの中に面白い投稿があったんです。

浴衣を洗いたいのだが、以前クリーニング屋さんで変にされたので、どこへ出したらいいか?

と言う話でした。

浴衣のクリーニングは、結構難しいんです。
何が難しいかと言いますと、色が出る。
色を出さないように洗うのが難しいんですね。

その投稿には、いろいろレスがついていまして、いいお店を紹介する人、いいサイトを紹介する人、知識を披露する人といたんです。

皆さん、いろいろご経験されているようで、詳しい人もちらほらいます。

一瞬、私も何か書き込もうかな?と思ったんですがやめてしまいました。
と言うのは、最初の投稿に書かれていることだけでは、判断できなかったからなんです。

変にされたとありますが、どういう風なのか分からない。
色が出てしまったのか、プレスが変なのか。
それともまた別なものなのか。
それぞれ原因が違いますので、答えも変わってきます。

場合によってはお店を紹介する事もありますし、場合によっては商品の欠陥を疑う事もあります。
商品が悪い場合、クリーニング屋さんを変えても話になりませんし。

その中の投稿で一つ気になったのがありまして、ドライで洗うとダメになると言う話。

よく、ドライで洗うとだめになるとか化学反応を起こして・・・、なんていう方がいらっしゃるんですが、どこで仕入れてきたのか不思議に思うんです。

今回の投稿には、ドライの前に、『高温のドライ』でと言う言葉が入っていたので、なんとなく想像も出来るのですが、やはり釈然としないものがあります。

そもそも浴衣をドライで洗いませんし、高温のドライなんて、洗うほうとしては望んで洗いません。
気温の関係で結果として温度が上がる事はありますが、そのときのリスクはクリーニング屋さんなら承知の話。
事故が起こるような環境で洗うなんて事はそもそもしないはずなんです。

そもそも、ドライクリーニングが出来る前は水洗いしかなく、水洗いでの事故や風合い変化が嫌で、ドライクリーニングが開発されました。
水洗いと比べても、ドライクリーニングは変化が起きにくいんです。

前にも書きましたが、ティッシュを水で洗うと使えませんが、ドライクリーニングするとさらさらで洗う前とほぼ同じ状態で出てきます。

アパレルメーカーさんが水洗いよりもドライクリーニングを指定する事からも、形態変化が水洗いより少ないと言うのは察しが着くのではないでしょうか。

確かに、ドライ特有の事故もあります。
でもそれは水洗いでもいえること。

つまり、水やドライ溶剤の特徴を抑えつつ、生地や衣類の特徴に照らし合わせて使い分けをしているんですね。

クリーニング屋さんは何でもドライクリーニングをするわけではないんですね。

結局、呉服屋さんへクリーニングをお願いすると出ていました。
餅は餅屋だそうで、確かに言えてるなあと思います。

でもね、呉服屋さんが自分のところでやっていると思ったら、それも違うケースがあります。
クリーニング屋さんに出すケースもあるんです。
となると、どこへ出しているか?そこが非常に重要なポイントになってきます。

浴衣は洗いも重要ですが、実はプレスもお店によってかなり違うのでご注意を。
プレス機でがんがん押されてしまって、ぺったんこにされることもあります。
大量にこなしているところではよくある事なので注意してくださいね。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2007年09月06日

悪いニュースは嫌ですね。

先日、クリーニング屋さんの悪いニュースが取り上げられたばかりだったのですが、昨日またもやニュースで取り上げられていました。

アルカリ性の高い排水をそのまま海に流していたらしいんです。

クリーニング屋さんの名前を調べてみると、あらめっちゃ大きくやっているクリーニング屋さん。
正確なところはクリーニング屋さんではなく、リネンサプライ業になるのかな。

うちから車で20分のところにも工場があるんです。

水洗いをするときに、アルカリ剤を使う事は良くあります。
リネンサプライなんかは私たちの比にならないほど使うでしょうね。

なぜ、水洗いにアルカリ剤を使うのかと言いますと、汚れ落ちが断然良くなるからなんです。
電気的な意味合いもありますし、化学反応的な意味での汚れ落としもかねています。
要は、単純に汚れ落ちが良くなるから使うわけです。

ところが、水洗いで使ったアルカリはそのままですと、垂れ流しになってしまいます。

大きくやっているところはその排水の量も半端ではなく、そのまま流してしまうと問題になるんです。

最近では、お役所からの指導により、貯水槽をつくり一旦そこに溜め、中和させてから排水する様にしている所も多くなってきています。

しかし・・・・・、指導があるまで中和もせずに垂れ流している業者がいるのも事実。
貯水槽の工事だけでも物凄い金額がかかりますし、貯水槽用の土地の問題もあります。
作りたくても作れない事情、そういうものがあると聞いたことがあります。

いまや、環境対策は考えなくてはならない時代になっています。
洗剤を変えるなり、ハード面を強化するなり、何らかの対策が必要でしょう。
かたや、家庭用の洗剤にも同じような危険があるんです。
やはりアルカリ剤が入っていまして、一軒一軒はたいしたことがなくてもまとまると物凄い事になってしまいます。

各家庭に中和する装置はつけられませんしねえ。

多摩川がきれいになってきている、そういうニュースを聞くと嬉しいのですが、このきれいさを維持するためには、もっともっといろいろな努力が必要だなあと感じます。

本当にねえ、クリーニングのニュースで嫌なのはあまり聞きたくないんですよ。
どうせニュースになるなら、もっといい話がいいなと本当に思うんです。
残念だなあ。

話し変わりますが、台風が近づいていますね。
いつもどおりお店を開けてはいますが、この雨と風じゃお客様もこれないみたいです。
明日の朝まで続くらしいですから、皆さんお気をつけくださいませ。

台風が過ぎた後も、結構危ないですからね。
油断せずに。

投稿者 boribori : 21:07 | コメント (0)

2007年09月04日

水に馴染みやすいものと馴染まないもの。

私は、品物をお届けするときに、雨に非常に気を使います。
通常着る物、Yシャツやスーツなどは、仕舞うのではなく、ほとんどまもなく着ていただけるので、それほど気にはしないのですが、これから仕舞うものに関しては敏感になるんです。

お届けするときに雨が降るようなら、別の日にずらしますし、宅配便などの発送の場合、雨の予報があると確実に別の日にしていただいております。

湿気がとても嫌なんですよ。

生地には、湿気に対して二種類あるんです。
湿気を吸うものと吸わないもの、

昔は、親水性(水になじみやすいもの)は自然のもので、疎水性(水になじまないもの)は科学的なものと簡単に分けてみる事が出来ました。

綿や麻などは親水性ですので、水を吸いやすい。
湿気が強いと衣類も湿気てしまいます。

逆にポリエステルなどは、水をはじく性質を持っているので、それほど気にならなかったんです

ところが、最近は科学的なものでも難しい商品が出回っているんです。

化学繊維でも汗などを吸わせるために、繊維の形状を意図的に加工しているものがあるんです。
水を吸収するわけではないのですが、水を抱え込むポケットのようなものを持っているんですね。

つまり、化学繊維でも水分をだきこむことが出来るものが出始めています。

技術の進歩なんですね。

しかし、仕舞うのに湿気は大敵。
ないに越した事はありません。

疎水性と親水性の話し、汚れのつき方にも影響しています。
親水性の繊維は汗を吸いやすいので、着易い反面、取れづらい傾向があります。
疎水性の繊維は、一見、汗が黄変してしまってひどいように見えますが、中にしみこんでないので簡単に洗い流せたりするんです。

繊維の特徴です。

繊維の特徴を知る事で、自分のライフスタイルに最適な衣類を選ぶことも可能になります。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2007年09月03日

これが暑い原因だ!

ここ数日、めっきりと涼しくなってきました。
今日も残暑が戻るとか言っていましたが、外は割りと涼しく、普通に生活している分には快適です。

でも、でも、でも、お店の中は幾分か気温が下がったものの、30度を越す事には代わりがありません・・・。

よくアイロンをかけていると、アイロンかけると暑いでしょ?と言われるんですが、実はそうでもないんです。

暑さの原因は他にあります。

部屋が暑くなる原因の一つは、蒸気の通った配管でしょう。
ボイラーから配管をとおり、お店の中を蒸気が駆け巡ります。
一応、外気に冷やされないように保護してあるのですが、ボイラーを焚くと一気に気温が上がります。

しかし、これだけでは暑いと言うまでにはまだまだ行きません。

さらにお店の中の気温をあげるためには、機械を動かす必要があります。

クリーニング屋さんの機械は、蒸気で温めているものが多く、機械に蒸気を送り出すと、急に暑くなるんです。
蒸気の熱で鉄板が温められ、部屋中に回るんでしょうね。

さらに、その機械の中でもより多くの蒸気を出すものがあるんです。
こいつらがとても厄介。

当店の場合、物凄く蒸気を出す機械が二台ありまして、洗い場と仕上げ場に一台ずつあるんです。
これらが動くと、5度くらい一気に上がってしまうんです。

洗い場にあるのが、人体仕上げ機。
人型の機械で、これに服を着せ、内側から蒸気をぶわっ!とだし、膨らませながら仕上げていく機械なんです。

内側から出す蒸気の量が半端ではなく、夏場は使っている人間の意識が朦朧とするほど。
そりゃ蒸気と熱風をじかに浴びますからね。
普通、耐えられません。

そして仕上げ場にあるのが、Yシャツを仕上げる機械。
機械に着せ、蒸気で温めた鉄板でプレスをするのですが、その際に、袖を良く伸ばすように蒸気が出るんです。

これが暑い。

しかも、濡れているシャツを乾かしてしまうと言う事は、その時出る蒸気がありますから、物凄い事が想像できると思います。

この機械はお店の一番前のアイロン台の横にあるんです。
これが動き出すと、受付のあたりは物凄い事になってしまいます。

いつも稼動していると言うわけではないので、いつも暑いと言うわけではないのですが、外とあまりにも違うぞ?と言うときはどちらかが動いていると思っていただいてまず間違いありません。

今年はあまりにも暑かったので、ご来店くださるお客様に、Yシャツの機械が動いているときは暑いのでお避けください、と言うようなお話を随分とさせて頂きました。

もう逃げていただくしか手段がないほど暑いんです。

扇風機を回しても熱風になるし、クーラーは効かないし。
しかし、逃げてくださいはないですよね。

真夏ほどではないですが、まだまだクリーニング屋さんの中が暑い事には代わりがありません。

しかし、これらは季節が変わると強力な暖房器具に早変わりします。
冬になったら、機械が動いているときに是非いらっしゃってください。
ぽかぽかでお迎えいたします。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2007年09月01日

洗いとアイロンがけ

よく言われる事で、正直ショックな言葉があるんです。

『四角いから簡単だから安いでしょ?』

よくよく話を聞くと、こういう事らしいんですね。
ネクタイとか、浴衣とかこの時期多い半被に多いんですが、普通の服と違い四角く作られているのでアイロン掛けは簡単に出来るじゃないかと。
だから、簡単でしょ?という事らしいんです。
他にも、カーテンなどもよく言われたりしますね。

この言葉を聴くと、やっぱり消費者の方からするとアイロン掛けが一番大変なんだなあと思う反面、アイロン掛けしか評価されてないのかな?なんて思ったりもします。

クリーニング料金はさまざまな要因で決めています。
確かにアイロン掛けの難しさも料金に反映されますよね。
最たるものはプリーツのスカートでしょう。
一つ一つひだを取ってアイロンをかけなければいけませんので、一枚かけるのに数十分かける事も。
これは手間賃ともいえます。

しかし、それだけではないんですね。
プリーツのスカートの場合、洗い方も気を使うんです。
というのも、プリーツの加工の仕方によっては洗っただけでプリーツが消失する事も。

洗う段階から、プリーツが消えないように気を使い洗っています。

プリーツ加工のスカートが高い理由です。

このように、アイロン掛けだけでなく、洗いがとても繊細でどうしてもコストがかかってしまうケースは良くあります。

先の浴衣や半被などもそうですね。
洗うと色が出てきてしまうものがあります。
他のものと一緒に洗うことが出来ません。
すると、何十枚も入る洗濯機に数枚入れて洗うという状況になり、コストがかかってしまいます。

どうしても洗うということにかんして、なかなか一般の方には伝わらない事が多いんですよね。
やっぱり、洗濯機にぼんっ!と入れてガチャガチャ洗っているイメージなんでしょうかね。

確かになんでもぼんっ!というそういうクリーニング屋さんもあるのも事実なんですが・・・。

きちんとしようとすればするほど、洗いの段階からいろいろと手間をかけているものなんですね。

もっともっと一般の方にクリーニングが伝わるようにならないといけませんね。
こちらからの情報発信がもっと必要かなあと感じます。

投稿者 boribori : 23:50 | コメント (0)

2007年08月31日

バッテリーが上がっちゃった!

配達の途中に突然車が動かなくなってしまいました。お客様の所で品物をお預かりし、さー次の所へいくぞとキーを回したんですがエンジンがかからない。
いつもの音と違い、ガリガリガリと鳴るだけでかからないんですね。

とりあえず一番遠い所までは配達に来ていましたからあとは帰りながら配達するだけ。
しかも、時間に厳しい配達ではなかったのでJAFを呼んで待つことにしました。
今は便利なんですね。#8139と押すとすぐ繋がります。症状を伝え、大体の場所を伝えまして、お姉さんが一言。

『40分ほどお待ちください』

慌てても仕方ありませんし、待つことしか出来ませんから、預かってきた品物に名前をつけます。

大体時間通りにJAFのお兄さん登場。

手際よく作業を始めます。やはり一番怪しいのがバッテリー。
電圧をチェックすると少し電圧が残っているようです。再度キーを回しながら見てみると一気に電圧低下。どうやらバッテリーの寿命のようです。

バッテリーを直で繋げればエンジンはかかります。しかし、また車を止めるとエンジンはかからなくなってしまいます。

どうしようかと困っていたらJAFのお兄さんから一言。

『バッテリー換えますか?』

なんとこう言うときのために色々な車用のバッテリーを積んでいるらしいんです。

まだ配達がありましたし、どうせ換えなければいけないのなら早いに越したことはありませんから換えてもらっちゃいました。

動かなくなってから50分。思っていたよりも早かったですね。

作業中、色々お話を聞きましたが、JAFって本当に凄いですね。忙しさも半端じゃないようです。

私の作業をちゃっちゃと終わらせて次の現場へ行ってしまいました。

プロフェッショナルだな。
思わぬトラブルでしたがいい出会い、いい経験でした。JAF、入ってる方がいいですよ。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2007年08月30日

半ズボン

クリーニングも、流行のようなものがありまして、その年毎に出るものが違ったりします。

今年に気になったのが半ズボン。
今年の暑さを象徴しているような感じです。

今までは夏と言っても半ズボンが出ると言う事はまれでした。
しかし、今年は別。
仕上げていまして、男女変わりなく結構半ズボンが出ています。
ハーフパンツといった方が良いかな。

今年も異常に暑いと言われていましたが、ここ数年記録的な暑さが続いていました。
38度を記録するのが毎年ありましたし、そろそろ変化が出てきているんじゃないでしょうか。

クールビズが出来たように、自然と暑さに対する衣類に変わってきているように思います。

今後も気温が上昇し続ければ、ハーフパンツがかなりの量を占めるようになったりするのかしら。
私も集配のときは長ズボンをはいていますが、お休みに入ったらハーフパンツで過ごしていました。
あの軽さ、涼しさを感じると、夏はこの格好しかないなと思ったほどです。

クーラーなどを使うのも環境にやさしくないですし、ハーフパンツにしたりする事で涼しさを求めるのはいいことだと思います。

これ以上暑くなるのは正直勘弁ですけどね。(笑)

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (0)

2007年08月29日

荷台に積まれていく洗濯機

昨日、川崎街道を稲城から桜ヶ丘方面へ走っていた時のことです。
国立のお客様のところへ~♪なんて鼻歌歌いながら運転していると、斜め前を走っているトラックの荷台に、業務用の洗濯機がありました。

おっ!この時期入れ替えするなんて、景気が良いなあ、なんて思って走っていると、どうも違うようなんですね。

そのまま併走する事数分、次第にどのような状況か分かってきました。

トラックに積まれていたものは洗濯機だけではなく、ボイラー、プレス機、ドライクリーニング機、他クリーニング屋さん一件分の機械。

やめちゃったのかな。

見ると、機械もかなり古いもの。
全部入れ替えするなんて事は、よほどの事じゃない限り出来ません。
考えられることがあるとすると、体のいい中古が入ったので入れ替えしたとか。
閉店するクリーニング屋さんの機械を丸ごと買い付けて入れ替えするなんて事はたまにあります。

でもボイラーまで積んでいましたからねえ。
やっぱり入れ替えは考えにくいかなあ。

どんなものでもそうだと思いますが、やっぱりやめるってさびしいもんですね。
その人のことは知らないのに、機械を見ていると長く使っていたのが分かりますし、同業者がやめるってなんだかさびしいです。

でもやめるところって意外と多いんですよね。

世の中では少しずつ景気のいいところも出てきているようですが、クリーニング業界はまだもうちょっと先になるかな。
少し遅れて景気の波が来る業界ですからね。
景気が悪くなったころも、他の業種に比べて悪くなるのが遅かったんです。

もうちょっと頑張れなかったのかなあ、と思いつつ、ご苦労様でしたと言う気持ちもあります。

ちょっとしんみりした出来事でした。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2007年08月28日

再度、借り物には注意。

以前、ブログで取り上げた話なのですが、再度取り上げさせてください。

この時期、結婚式などでドレスやスーツなどを借りる人が増えてきます。
レンタル屋さんではなく、友人や知り合いから借りるケースですが、借りた後問題になるケースが結構あります。

ほとんどの人が礼儀として、借りたものはきれいにして返す、と言うのがあると思うのですが、ここでトラブルが起きることがあるんですね。

と言うのは、クリーニングして返したときに、仕上がりがひどくてトラブルになったりします。
自分では普通だと思ったのに、相手から見るととんでもないと言った具合です。

クリーニングって、意外と人それぞれ感覚が違うんです。
クリーニング屋さんに出してあればいいという人から、ちゃんとしたものはちゃんとしたところで、と言う人までさまざま。
善意のつもりで、クリーニングして返したら、ひどくされたと怒られた、と言うケースも良くあります。

実際、当店のお客様でも、人に服を貸すときは、そのまま返してくださいというらしいです。
クリーニングして返されて、とんでもない古着のようにされたと泣いて来た方もいらっしゃいました。

このようなトラブルを回避するためには以下のことを確認するようにしましょう。

借りるときに、クリーニングして返して言いか、確認しましょう。
黙ってクリーニングして返すとトラブルになりかねません。
きちんと確認をとることが重要です。

また、確認が取れなかったときは、借りた人にクリーニング代を渡して返すようにするといいと思います。
クリーニング屋さんもいろいろなので、気に入ったところに出してください、と言うのが一番無難。
自分が普段使っているクリーニング屋さんですから、仕上がりも大体見当がついているはずです。
これが一番安心ですね。

ここ最近、お電話でクリーニングの集配のお問い合わせをいただくと、借り物のクリーニングが非常に多いのです。
そのままお預かりしてもいいのですが、クリーニング代をお渡したらいかがですか?とご提案しています。

日常の些細なトラブルなのですが、衣類の借り物で友人関係が壊れると言う話しはよく聞きます。
そんなのもったいないですよね。

服を借りたとき、ちょっとだけ気にしておいてくださいね。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2007年08月27日

洗えますよぉ♪

服を買いに行くと、よく言われる言葉だそうで、ご家庭で簡単に洗う事が出来ます、と言った話らしいですね。

以前このブログでも洗えるのと着ることが出来るかどうかは別物だと書きましたが、ここ最近そのような事例が増えてきました。

当店に持ち込まれたのがパンツだったのですが、二件ともしわくちゃで元に戻らない。
そのしわが細かくて、伸ばしてものりをつけても伸びないんです。
ゆっくりアイロンを滑らせてもどうにもならない
両方とも素材は似たような感じです。

お客様にお話を聞くと、やはり買うときに店員さんに、ご家庭で水洗いできますよ♪と簡単に言われたらしいんですね。

当店をごひいきにしてくださっているお客様です、衣類の難しさを良くご存知のお客様が多いので、こう言われると逆に不安になったようなんですね。
で、とりあえず言われたとおり、洗ってみるととても着られた物じゃないほどしわが。

洗えると言ったのにこれじゃあ着れないと言っておりました。

ご家庭で洗える、この言葉はアパレルの販売さんにとって魔法の言葉のようですね。
これをいうと受けがいいのでしょうか、どこへ行っても連発されるようです。

確かにご家庭で洗う事が出来ればクリーニング屋さんに行く手間も減りますし、何より節約になります。
アパレルさんも作るときに、家庭で洗えるのを前提にして作る事も増えてきていますし。

洗う、と言う事だけ考えると、実はそう難しい事ではないんです。
ウールも水洗いできますし、作り方によってはレーヨンだって出来るものもあります。

でも、洗う事が出来ると言うのと、着ることが出来るかどうかは別物、だと言う事がまるで分かってないようなんですね。

これは私たちクリーニング屋さんにもいえることなのですが、洗ったから着れるか?と言うとそうではないんです。
洗っても着たくない状態、と言うのがあります。

色がくすんだり、しわになったり、なんとなく古ぼけたり。
劇的な変化と言う事ではないので、許容の範囲内と言う事なのでしょうが、人によってはこれじゃ着れない、と言う人もいます。

そして、その判断基準が高い人は結構いらっしゃるんです。

衣類は人の趣味趣向が非常に強く影響してくるものだと思います。
あなたが良くても私は良くない、こういう状況が結構あるものだと思うんですね。

せめて販売員さんも、洗えると言うのなら、形態安定のシャツのように数回の洗濯では微塵も影響がない商品に言ってくれればいいんですけどね。
そこまで求めるのは厳しいでしょうか。

夏場は特に、汗をかくのですぐ洗いたい人が増えてきます。
このようなトラブルが非常に増える時期でもあります。

どうしたもんでしょうかね。

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (0)

2007年08月25日

洗いに適していない時期

クリーニングは結構繊細な部分を持っています。
よく簡単に言う人がいるんですけどね、ぱっと入れてボタン押せば洗えちゃうんでしょ?確かに動きとしてはそうなんですけど、そんな簡単なもんじゃあない。

テレビの洗濯のCMの延長で考えられているんでしょう。
でもね、ご家庭での洗濯もきちんとすれば結構繊細な作業になるんです。
皆さん、してないか気づいてないだけなんですよね。
ご家庭の奥様方が汚れを落とすために、どれだけ苦労している事か。
びっくりするような作業をしているもんなんですよ。

クリーニングに適さない時期、と言うのもあります。
今年は、今の時期がちょっとだめかなあと思うんです。

水洗いはさほど問題ないのですが、問題があるのはドライクリーニング。
ドライクリーニングの溶剤の温度が上がってしまうんです。
日中、すごい温度になってしまいます。

温度が上がるとどんな影響が出るか?と言いますと、まず樹脂が溶け出しやすくなります。
プリントされているものなどは、温度の高い溶剤で洗ってしまうとほぼ取れてしまいますね。
また、色が出やすくなります。
他にもいくつかあるんですが、要は事故につながる可能性が高くなってしまうんです。

例年ですと、この時期でもここまですごくはなかったと思うんですよね。
今年は、気温が高いのと風の向きが変わったために、工場内の温度が下がらないんです。

これは結構痛い出来事でした。

溶剤の温度が低いうちに洗おうと朝早く仕事をしたりもしていましたが焼け石に水。
朝から気温が高いので洗える量も少なくなります。

デリケートな衣類はまだ洗えないでいます。
気温が落ち着くまで指折り数えている毎日です。

他にも適していない時期として、梅雨時などもありますね。
湿気が高いとドライクリーニングの溶剤の中に水分が入り込みまして、縮み色泣きの原因になります。
この時期も、注意しながら洗わないといけません。

溶剤の温度を下げるためにチラーと言う冷やす装置をつけると言う手もあるんですが、スペースの関係上、簡単に設置できない歯がゆさもあります。

設備はしたい、でも設置場所がない、そんなクリーニング屋さんは結構多いと思います。

まあないならないなりに知恵を出せば良いわけなんですけどね。

とりあえず、早く涼しくなるようにまずは神頼みですね。(笑)

投稿者 boribori : 22:38 | コメント (0)

2007年08月23日

よく見つけました!

私たち、プロとしてクリーニング屋を営んでおりますが、たまにお客様に驚かされる事もあります。

プロなんだから私たちの方が知っている、とか、一般の人たちは洗濯について知らない、なんていうのは間違った感覚ですね。

確かにプロとして知っている事は多いのは確かです。
しかし、家庭の洗濯を一手に預かり、毎日洗っている人たちには現場の知恵と言うものが存在します。
間違ったものも多くありますが、とても理にかなったびっくりするような手法に驚いたりもするんですね。

今日ご来店くださったお客様と話していたときの事です。
もうお子さんたちは大きくなって、社会人になったなんていう話から、昔は制服も自分で洗っていたと言う話になったときの事でした。

お子さんの制服、紺と白の縞のセーラー服で、どうしても白の部分が黄色く変色してしまうんだそうです。

そこまではよくある話。
原因も分かりますし、家庭では難しいよなあ、と思っていたところ、奥様から裏技が出てきたのでありました。

その裏技、とても面白い手法なのですが、ここで書くのは控えさせていただきます。
と言うのも、その方は日々の現場の中で養った感覚があるからこそ出来たことだと思いますし、簡単に書いて真似されると、一歩間違うと事故になりかねません。
紙一重と言うほどではありませんが、場合によっては事故につながるような話なのです。

ですからもし聞きたい方がいらっしゃれば、メールをくださいね。
ご説明差し上げます。

その裏技、聞いたときに、一瞬考えてしまいました。
そんなので?とよく考えてみると、とても理にかなっている。
白が白く映えるのは当たり前なんですよね。

染み抜きなどではたまに使う手法なのですが、そこに気づくと言うのがすばらしい。

すばらしい感覚の持ち主です。

この手法、私たちクリーニング屋さんは気づく事が出来たかな?そう考えてみると、ちょっと難しいかもしれません。

やっぱり、いろいろな人の話を聞くのは面白いです。
アイデアを持った人はたくさんいますよね。
家庭の主婦はすごいな。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2007年08月22日

休み明けの楽しみ

休み明け、楽しい事が待っています。
それは、皆さんの旅行の話が聞けること。

みなさんね、休みの間にたまった衣類と楽しんできた話をたくさん持ってきてくれるんですね。

これが結構楽しみなんですよ。

山へ行く人、海へ行く人、新しく出来た観光施設へ行く人、海外へいく人。
田舎へ帰る人もいますよね。
ほんの一週間ほどの出来事ですが、その間の話は非常に面白いんです。

今年もいろいろ合ったようで、海外に出かけて珍しい体験をされたお客様にお話を聞くことが出来ました。
日本では見れないようなとてもきれいな建築物。
芸術といっても良いくらいで、圧倒されたそうです。
さらに、海外で初めて置き引きに合ったとか。
こういう表現も変ですが、置き引きの技術にびっくりしていました。

こちらは固まっているし、荷物も真ん中だし、取られないだろう、と思っていても、向こうはそんなの関係なく上手に取っていくんだそうで、今から思うと不審な人物が数人周りにいたらしいです。
ファーストフードで商品待ちしていると、後ろから手が出てきたコーラをとられるとか。

日本では考えられないような体験だったとおっしゃっていました。

こういう体験から、地方の涼しさを聞いたり、その土地の話を聞くのは非常に楽しいんです。
まるで自分たちも行ったかの様に錯覚します。

何より、休み明けに来てくださって、こうやって話をしていってくれる、その気持ちが嬉しいんですよね。
今は買い物をしてレジを通っても、会話をまったくしないでもすんじゃうことのほうが多いです。
昔のように、会話をする事が少なくなってきていますし、そういうことを望むお客様も増えてきました。

でも、それじゃちょっとさびしい。

やっぱり、コミュニケーションをとるって嬉しい事ですからね。

子供たちは、地方の珍しいお菓子を買ってきてもらえるのが嬉しいようです。
一介のクリーニング屋にお土産を買ってきてくれると言うのも嬉しいですね。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

2007年08月21日

安いから使っているんじゃないんだけどなあ。

夜、日テレの某番組で、お客さんがほとんど来ていないクリーニング屋さんはどこで儲かっているのか?と言う内容の放送をしていました。

ちょうど配達の最中でしたので、一旦車を止めて、見ていました。

周辺の聞き込み調査、3日間の定点観測などをして、本当にお客さんの来ないクリーニング屋さん。
普通の人は不思議に思うのも理解できます。

なぜつぶれないのか?解説が始まったのですが、その説明にむむっ!と違和感が。

そのお店、使っている溶剤が違うんですね。
今では珍しい、フッ素系の溶剤を使っているんです。
他のお店では使わない、フッ素系の溶剤を使っているので、同業者からの依頼がたくさんあるとの事。
それはまあなんとなく分かるんです。

番組の説明では、他のクリーニング屋さんでは安くクリーニングするために、値段の安い石油系の溶剤を使っていると言うんですよ。
フッ素系の溶剤は高いのでこだわっている、と言うような言い回しです。

確かにフッ素系の溶剤は高いんです。
でもそれには理由があります。
フッ素系はすでに生産されておらず、希少性が高まっています。
流通しているものも非常に少なくて、どこかのお店が買い置きしていたものを取引されているものがほとんどです。

ですから本来の価格に比べて数倍の値段になっている事もあります。

高いんですがメリットも。
完全クローズドな機械を使っているので、使った溶剤もちゃんと回収できます。
ですから、ほとんど溶剤が減らないんです。
初期投資がかかりますが、ランニングコストは低くなりますよね。

ではなぜ他のお店がこのお店にクリーニングの依頼をするかというと、フッ素系の溶剤は、油脂溶解度が低く、沸点が低いため、デリケートに洗う事が出来るからなんですね。

油脂溶解度が低いと言う事は、樹脂などを溶かしにくいと言えます。
沸点が低いと、温度を上げなくても乾燥が出来、衣類に負担をかけないでクリーニングする事が出来るんです。

良い所だらけのような気がするフッ素系をつかないのは高いからか?と言うとそうでないんですよ。
溶剤選びは他の要素も考えながら皆さん選んでいます。

ドライクリーニングの溶剤は他に、石油系溶剤、パークロルエチレンとありまして、各々特徴があります。

油脂溶解力が強いのはパークです。
こちらはフッ素系の3倍、石油系のほぼ2倍ほど。
油汚れなどを強力に落とすことが出来るんです

ここでふと疑問が出るんではないでしょうか。
先ほど私はフッ素系のところで、油脂溶解力が弱いと言う事は樹脂などを溶かしにくくすると書きました。
パークのところでは、油汚れを強力に落とすと書きました。

相反する事を書いているようですが、ここが選択の微妙なポイントなんです。

つまり、油脂溶解力と言うのは油汚れを落とすために必要なんです。
ところが、強力すぎると衣類によっては、素材によっては事故が起こる原因にもなります。

そういう意味では、フッ素系やパークと言うのは対極に位置しているといっても良いかもしれません。

そこでその間を取ったのが石油系。
油脂溶解力もちょうど中間で、取りすぎず弱すぎずといったところでしょうか。

じゃあ石油系が良いのか?と言うとこれもまた難しいところで、石油系は溶剤管理が非常に難しい。
フッ素系やパークは、乾燥時に溶剤を回収するので、蒸留されたように溶剤がきれいになります。
ところが、石油系は回収乾燥機などを使っていれば別ですが、ほとんどがそのまま。
溶剤管理にかなり気を使わないと事故が起こりやすくなってしまうんです。

どれもこれも一長一短ですね。

さらに、洗いあがるまでの時間もまちまちでして、一番時間がかかるのは石油系。
洗いから乾燥まで含めると1時間弱かかってしまいます。
早いのはパーク、フッ素。
速いと言うことは生産性が高いと言う事ですから、大量に捌くようなところでは重宝しますね。

このように、溶剤を選ぶときは、溶剤の値段どうのではなく他の事を十分に考えながら選んでいるわけです。

クリーニングのことをまったく知らない人たちが、専門用語を聞いて、作ったんでしょう。
誤解が生じるのは当たり前でしょうね。

でも、他のクリーニング屋さんに影響があるような表現はいかがなものかと思います。
もうちょっとうまく表現してほしかったな。

さて、このように一長一短があるドライクリーニングの溶剤。
クリーニング屋さんではいろいろ試行錯誤しながら使っています。
デリケートなものを外注にまわすと言うのも一つの手ですし、機械を二台入れるというところもありますね。
また、溶剤の特性を利用して、油脂溶解力を調整しながら洗う、なんていうお店もあります。

各々特徴があるからこそ、そこに試行錯誤が生まれるんですね。
その試行錯誤の結果が、洗いあがりの差につながっています。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2007年08月20日

効果があったかな?

休み明け、初日です。
毎年の事ですが、休み明けは体にも機械にも辛い事が多いんですよね。

人間の体って不思議なもんで、ほんの一週間ほど前は耐えられていた暑さが、身にしみるようになります。

今年は機械の方は順調でした。
とりあえずほっとしています。

後は人間が早くこの暑さになれないといけませんね。
予報では月末までこの暑さが続くらしいですから。

さて、お休みの間に新たにつけられた窓のサッシ。
上を開閉できるようにしたのですが、その効果を試すときが着たんです。
とりあえず開けて見ること1時間。
涼しくなっているのか?いまいち分かりません。
今日は風が強かったので、いい風が吹き込んできたと言うのもありました。
また、気温自体も結構高く、よく分からなかったんです。

もし、サッシの効果で風が入ってきているのなら、かなり嬉しいですね。
気温が高くても風が吹くだけで体感温度が下がりますから。
それだけで仕事がはかどりますし、何よりご来店くださったお客様が少しでも楽になるでしょう。

やはり、この時期は悪いなあといつも思っているんです。

もうしばらく様子見ですね。

投稿者 boribori : 23:08 | コメント (0)

2007年08月19日

アパレル仕上げって何だ?

休みの間に、タウンページを開くことがあったんです。
滅多に開けない物ですし、暇だったのでついいろいろと調べてみたんです。

こんな職業があるんだ、こんなお店があるんだ、と楽しんだ後に、クリーニングのページへ。

ここ数年、クリーニング屋さんの広告が増えてきました。
でも、大きい広告はないんですよね。
その理由もなんとなく分かるんですけど。

その中でひとつ気になるものを発見。

全品アパレル仕上げ、と広告をしているクリーニング屋さんがあるんですね。
アパレル仕上げ?いったいどんな仕上げなんでしょう・・・。
そのクリーニング屋さん、どういった仕上がりをしているか知っているので、考えちゃいました。

最近、テーラード仕上げと言うものがクリーニング屋さんの中でも勉強されています。
でもそれは、機械で仕上げると言うものではなく、ハンドアイロンで丁寧に立体的に仕上げていくと言うもの。
一着のスーツを仕上げるのに1時間ほどかかってしまう大変なものなんです。
料金もそれに比例して高価格になっていまして、お店によってはスーツ上下で1万円する所もあります。

アパレル仕上げとは、テーラード仕上げのことを言うのか?
うーん、どうも違いますねえ。

アパレルさんがすべてテーラード仕上げのような事をしているかといえば答えはノー。
縫製の際などに出来たしわを簡単に取るような簡単なアイロンだけで済ませているところも結構あります。
プレス屋さんと言うのがありまして、出来上がった衣類にアイロンをかけていくんですが、以前テレビでその様子が放映されていたんです。
その時の仕上げに、しばし呆然としました。
単価ももちろん安いのですが、なでてるだけです。

アパレル仕上げというのをこのような仕上げだと言うのなら、残念ですね。

テーラード仕上げとクリーニング屋さんの仕上げはアイロンの使い方が違うんです。
テーラードの方は、アイロンを上から押し付けるようにかけていきます。
かたやクリーニング屋さんの方は、伸ばしながら仕上げていきます。

この違い、仕上げる前の処理で変わっていると思います。

クリーニング屋さんはずーっとアパレルさんに引け目のようなものを感じていたんですよね。
だから、アパレル仕上げとか言うといいと思っているところがあるように感じます。

なんだかすでに時代遅れのような気がしないでもないですね・・・。

本物のテーラード仕上げをするならともかく、そうでないのにイメージだけでアパレルと言う名前を使うのは良くないですね。

これもどうしてこういう仕上げをしているのか?と説明できない事も原因の一つのような気がしています。

クリーニング屋さんの仕上げにも、きちんと理由があるはず、ですよね。
もうちょっと、クリーニング屋さんの技術を前面に出しても良いような気がします。

投稿者 boribori : 22:43 | コメント (0)

2007年08月16日

休みでよかった。

※ 12日~19日までお休みしております。


今年のお盆休みは本当にナイスタイミングだったと思います。
何がって、この暑さ、ですよね。
例年、梅雨明けの物凄い暑さが終わったあとにお盆休みが来て、これなら仕事が普通に出来るな、って休みながらやきもきしていたりしていたんです。

ところが、今年はお休みに入ってからの気温が物凄い。
今日も、日本最高気温が出ましたよね。
府中市も37.3度もありましたし、こんな日に仕事をしていたら・・・、と思うとぞっとします。

今、仕事をされている人たちには申し訳ないと思いますが、本当にそう思うんですよ。

去年も、暑い日に機械の調子が悪くなりました。
機械の調子が悪ければ当然人間もその暑さについていけなくなります。
暑いと言うだけで機械も人間もやられちゃうんですよね。

この暑さですから、外に出かける事も当然出来ませんので子供たちはかわいそうだなとは思いますけど、子供たちはまだまだお休みありますからね。
どこかで穴埋めしましょう。

熱中症、日射病のニュースが入ってきています。
部屋の中でも危ないらしいですから、ポカリスウェットやアクエリアスなどのスポーツ飲料をとるようにしましょうね。
水だけだと返って危ないらしいです。

もう南国扱いにしてもよさそうな気がしてきました。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2007年08月13日

暑さでゆがむ

※ 12日から19日までお休みしています。

実は、日曜私たちが横浜ズーラシアへ行っている間に、お店では工事が行われていました。

どこを工事していたかと言いますと、お店のドアの部分、サッシなんです。

お店へ来られた方はお気づきだと思いますが、当店のドア、引っかかって開きづらかったと思うんですね。
今回、そこを修理する事になりました。

最初はとてもスムーズに開くドアだったんです。
ところが、いつの間に引っかかってあかなくなり、終いにはきちんと閉まらなくなっていたんです。

原因は、暑さでした。

アルミが熱で膨張し、土台につけられていたサッシがはずれ、下が浮き上がってしまい、ドアが引っかかっていたんです。

サッシ屋さんも、これにはびっくりしてました。
ここまで暑いなんて・・・、なんて言われましたけど、こればっかりはどうしようもないですしね。

そこで、もう一度下を掘り、再度付け直しをする工事をしたんです。
そして、どうせ工事をするならと、一部窓をつけたりしてました。

今まで店頭のガラスはドア部分以外は開かなかったんですが、ドアの上の部分を開閉するように変更。
お店の中の暑い空気を外へ逃がすようにしたんです。

これでどこまで効果が上がるか?
休み明け、効果が分かりますね。

暑いと言う事は、いろいろなものに変化を与えるようです。
熱って怖いなあと思います。

投稿者 boribori : 23:50 | コメント (0)

2007年08月11日

やむなく終了・・・。

ようやく仕事が終わりましてほっとしています。
今年は、暑さのせいかお休みに入る前にスーツのクリーニングがたくさんありまして、かなり忙しかったんです。

これだけ暑いと洗わないわけにはいかないですよね・・・。
なんと言っても汗を大量にかいていますし、気持ち悪い。
臭い消しなんかでは到底この気持ち悪さは取れませんから。

この前書いたように今日は一日洗って仕上げての繰り返しでした。
その間、集配にも当然行きまして、預かってきた品物も当然クリーニング。
出来る限り洗う、と言う事を前提にやっていたんです。

ところが、連日のこの猛暑。
外に出ても暑いですが、店の中も暑い。
二階の居間に行っても、床が暑いんですよ。
こりゃ中の鉄骨が熱くなっているんじゃないでしょうか。

この暑さのせいで、ドライクリーニングの溶剤も温度が上がってしまいました。
ドライクリーニングの溶剤は、油脂溶解力と言う油を溶かす能力に長けているのですが、溶剤の温度が上がるとさらに効果が上がってしまいます。

上がるなら良いじゃんか?と思うのですが、やはり適度に上がれば問題はないのですが、過剰に上がってしまうとぐっと危険度が増してしまうんです。

夜の7時。
残った品物はカシミヤなどの高級獣毛品。
しかも、一枚30万はくだらない高級カシミヤ毛布ものこっている。
いろいろな条件を加味して下した判断は、今日はこれでお終い、と言う事でした。

洗いたいですが、事故を起こすわけには行きません。
何が大事って、服が一番大事ですから。

と言う事で、その後は洗った品物の仕上げに奔走するのでした・・・。

暑さでぐったりです。

明日から、一週間お休みをいただいております。
皆さんも良いお休みをお過ごしください。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2007年08月10日

お休み中に汚れたときは?

午前中、集配に出かけていたのですが、町の中が微妙に変化していました。
走っていていつものようではない・・・。
すでに休暇モードなんですよね。

いつも混むところが混んでいない、ところが公園付近や下り斜線が異常に混んでいる。
もう夏休みなんですね、世間では。

クリーニング屋さんもお休みに入ったところがあるようです。

さて、連休中に汚れてしまってクリーニングに出せない場合、どうすれば良いでしょうか。

汚れの質にも寄りますが、いじらないで保管する方が望ましいと思います。
早く処理した方が良いので、ご自分で出来るものもありますから、出来るのなら洗濯しちゃった方が良いですが、出来ない、分からないときは手を出さない方が無難。
下手に手を出す事で、かえって落とせなくなることもあります。

濡れている場合は、一旦干してそれから保管するようにしてください。
濡れたままビニールに入れるとこの時期は間違いなくカビが生えてしまいます。
しみがついたときは、拭かないでタオルなどで叩きます。

なるべく汚れを広げない、でそのままの状況で持ち込む方がクリーニング屋さんにとってはやりやすいんです。

濡れたままにしておかない事と、ビニールなどに突っ込んでおく事だけは避けてくださいね。

そしてお休み明け後に、クリーニング屋さんに持っていって相談してみてください。

お出かけでお気に入りの服が汚れてしまう事が多いと思います。
あわてずに、冷静に対処するようにしましょうね。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2007年08月09日

なるべく早めにお願いします。

先週から品物の量が増えてきています。
今年は暑いのと湿気があったのとで、スーツのクリーニングが多いようです。

集まってくる品物も汗が大量についているものが非常に多い。
プラスして、襟元の汚れも凄いようです。

当店でも、日曜日から翌日曜までお休みをいただいているのですが、休み前は物凄い忙しさになってしまうんですね。

衣替えの頃に比べれば量は少ないのですが、洗わないで保管をしておく事が出来ないこの時期、休みに入る前は必ずお預かりしたものは洗いきってから休むようにしているんです。

これが結構厄介で、土曜日夜にお持ちになった品物は、深夜遅くまで洗っていたりします。

でも洗っておかないと、いろいろとまずいですし・・・。
汚れがたまっているものを、夏場長期で保管するのはとても怖いです。
お店も開けないですから熱もこもりがちですしね。

しかし、実は一番厄介なのが、お休み前日の夜にお持ちになって、休み明けに取りに来るというお客様、。
お休み中は当然工場も休んでいますので、一週間先の仕上がりといっても急ぎと同じなんですね。

ぎりぎりにお持ちになられると、対応できないことがあります。

すいません、休み明けすぐにほしいお客様は、なるべく早めにお持ちください。
土曜日は出来る限り洗って仕上げていきます。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2007年08月08日

災害時の損害賠償

今日、業界紙が届いていたんです。
毎月3回発行の業界紙を取っています。

新溶剤の話や、先日行われたクリーニングフレンドシップサミットの話し、エアアイロンの話など、いろいろな事が載っています。

今回気になった記事があったんです。

それは、災害にあったときの損害賠償。

地震などの災害にあわれた時に、クリーニングにお預かりしている品物に対する補償の話なんです。
実は今までこんな事は考えた事もありませんでした。
被災して、復旧する事で頭がいっぱいで。
でも、よく考えれば、仕事が出来ないほどの被害を受けていると言う事は、お預かりしている衣類にも問題が発生していることがある、と言う事なんですよね。

たとえば、地震後の火災で燃えてしまうとか、倒壊した建物の下敷きになり破損をしてしまうとか。

阪神淡路大震災のとき、クリーニング屋さんが燃えていたのを覚えているんです。
消防隊に危険物があるからと声をかけても、ガソリンなどに比べると危険度が低いからと言う事で後回しにされたって言う話です。

あの時、燃えた衣類はどうしたんでしょうか。

今日の業界紙にその答えとなるような記事が載っていたんです。

びっくりしたのが、災害が起こると、クリーニングの組合から災害時の損害賠償についてのポスターが配られるんだそうです。
厚生労働省から出ている文書を大きくしたものらしいのですが、内容は以下のとおりです。

・ 預かり品の損害賠償=地震災害などクリーニング店に責任がない理由で、預かり品が減失・毀損し利用者に返還できなくなった場合、店は預かり品の損害を賠償する必要はない。ただし、保険などにより店が補償を得ているときは利用者はその譲渡を請求できる。

・ クリーニング料金の取り扱い=店は洗濯物を返還する必要はないが、クリーニング料金を受ける権利を失う。受領しているときは返還しなければならない。ただし、催告したのに利用者が受け取りに来なかった洗濯物は減失した場合は返還義務を免れ、毀損した場合は毀損したものを返還すればよい。利用者はクリーニング料金を払う必要がある。

ちょっと難しく書いていますが、こんな感じらしいですね。

実際、被害にあわれた現場ではどのような対応をとられたか、気になるところです。
みんな大変な時期ですし、一着でも自分の服を戻したいと思うでしょうからね。
クリーニング屋さんもそこは分かっていると思うので、最善の努力はしてくれるものと思います。

阪神淡路大震災で被災した同業の友達がいましたが、被災してすぐに品物を取りに来るお客様が多かったといっていました。
そして、クリーニングも出たそうです。

当時、困っている人のためにと、一生懸命やっている話を聞いて、胸が熱くなりましたね。

預かり品ですから、どうしても損害賠償の話は出てきます。
でも、それは最後の手段であって、そこに行くまで、一生懸命みんなやっていると思うんですよね。
何とかして返したいと。
特に災害時ですしね・・・。

想像もしなかった問題を提議してくれた今回の業界紙は非常に良かったです。
でもクリーニング屋さんは、業界紙とってない人がかなりいるんですよね。
こういう問題定義をしてくれるんだからとったほうがいいと思います。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (0)

2007年08月06日

不定期ですいません。

今日は、早起きして仕事をしていました。
6時ごろにお店を開け、せっせとアイロン掛け。

毎年の夏の光景ですね。

暑いからと言うのもあるのですが、日中ちょっと時間がほしかったので早く仕事を始めたんです。

毎年の事ですが、早起きして仕事をするといい事が多いんですよね。
涼しいので仕事がはかどりますし、汗をかく量が段違いで少ない。
交互に仕事をするので、日中も暑くならない。

しかし、気になる面も出てきました。
それは、ボイラーのガス代などがかかると言う事です。
原油高の影響からか、いろいろなものが値上がりしてきましたからね。
ここまで上がってくると、なるべくなら一緒に仕事をした方がコストが抑えられます。
ですから、冬などはアイロン掛けと他の仕事をなるべく一緒にするようにしているんです。
同時に行えばボイラーの燃料も少なくてすみますしね。

暑さを取るかコストを取るか、微妙な感じです。

そんなこんなで夕方仕事をしていますと、お客様からご質問をいただいたんです。
明日の朝は何時からですか?って。
そのお客様、私が今日早くお店を開けていたのを見ていたらしく、明日も同じ時間にあいていたら品物をおいていきたかったんだそうで。

うーん、残念ながら明日は開けてないんですよねえ。
早起きしてあける時は、お店で仕上げをするときが多いんです。
明日は、午前中配達が入っていますから、仕上げは午後から。

ほんと、不定期ですいません。

今年はなるべく早起きしてあけるようにしましょうかね。
健康的だし。(笑)

投稿者 boribori : 23:08 | コメント (0)

2007年08月04日

洗濯方法ありきでは落とせない

二日間かけて、書いてきましたドライコースの話し、なぜか自分でも釈然としない部分があったんですが、それがくまさんのコメントで分かったんです。

今回の話し、最初に洗濯方法ありきで話が始まっていたんですよね。
くまさんはそういうつもりではなかったと思うのですが、私がそう捉えてかき出したのが、書いてて違和感があった原因だと思ったんです。

ドライコースで本当に落ちるのか?と言う問いに、いろいろなケースがあるので、落ちる落ちないと言う二択では答えられないんですが、そっちの方に意識が行ってしまったようです。

そもそも、洗濯とは何を目的にするのか?そう考えると答えは簡単でした。

汚れを落とすためにやっているのであって、洗濯方法はそのための手段でしかないんですよね。

ドライマークのついた衣類だからドライコースで洗うのではなく、その衣類を結果としてどうしたいか?という視点から、洗濯方法を選ぶ必要があるわけです。

たとえば、おしゃれなTシャツがあったとします。
この時期、ものすごく汗をかいてしまいますよね。
それを洗濯するときに、どういう風にしたいか?で洗濯方法は変わってくると思うんです。

多少毛羽立ってもかまわないので、ジャブジャブ洗って汗を抜きたい、そう思うのであれば、通常の洗濯方法で良いでしょう。

毛羽立ってしまうとこのTシャツが古ぼけて見えるから、なるべく毛羽立たないように洗いたい、そう思うのであればこすらないようにドライコースで洗った方が良いと思います。

やっぱりね、最初に洗濯物ありき、なんですよね。

その汚れを落とすために、洗剤を選び、洗濯方法を選ぶわけです。

この二つ、結果として最後はずいぶんと差がついてしまうんですよね。
洗濯方法ありき、でいると、一回の洗濯で落ちなかった場合、簡単に諦めてしまいますが、洗濯物ありきで考えると、落ちるまでいろいろと試したりします。

実は、この問題、クリーニング業界でもありまして、結構問題かな?と思ったりもします。
ドライクリーニングに入れてしまえばいいや、とか、一回で落ちなかったら無利だとか、そういったことが非常に多いんですよね。

何のために洗っているのか?そこをもう一度考え直す必要があります。

また、洗剤や染み抜き剤をプロに紹介するときも、これなんでも落ちるの?なんていうばかげた質問をする人がいるんですが、何でも落ちるものはほとんど落とせるはずがないんですよ。
よく落とせるものは、くせもあるし偏っています。
それを理解して上手に使いこなすのがプロなんですが、何でも使えるの?なんて簡単に考える人がまだたくさんいるんですね。

で、話を元に戻すと、ドライコースは落ちるの?と考えるとどうも腑に落ちないんですが、その衣類の汚れを落とすためにさまざまな条件を加味して選んだ洗濯方法だと考えると、納得できたりします。
この衣類の条件では、こういう洗濯方法を選らばざろうをえない、と言うのが分かりますからね。

しかし、それが分かっているのなら、たとえば下処理をして汚れを落としやすくするとか別の方法も付け加える事が出来たりします。

ね、幅が出てくるでしょ。


やっぱり、洗濯物ありき、なんですよね。

あー、やっと自分に納得が出来ました。
すっきり。

投稿者 boribori : 23:42 | コメント (3)

2007年08月03日

ドライコースの洗濯 後編

さて、昨日の続きです。

ドライコースの洗濯がなぜゆったりとしているのか?なんとなく分かっていただけたかと思います。
素材の特徴に由来されていたんですね。

さて、今日は洗いのメカニズムの話をしましょう。

洗うと言う事はどういう事かといいますと、簡単に説明するならば、汚れを溶かして落とす、これに尽きると思います。

汚れを溶かすためには、溶媒と呼ばれる溶かす物が必要。
これが、水や溶剤にあたります。
さらに、より解けやすくするために、洗剤を使っているんです。
洗剤には他に汚れが再付着させないような働きもあるのですが、ここでは触れないでおきますね。

水に洗剤が混ざり、ぐんと表面張力が落ちます。
すると、汚れが溶けやすくなるんです。

しかし、汚れも全部が溶けてくれる訳ではありません。
かき出すための機械力が必要。
揉んだり、叩いたり、こすったり。
これらの機械力を加える事で、さらに汚れを落とす事が出来ます。

だいたい、水洗いはこんな感じですね。

さて、本題に戻しましょう。

ドライコースで洗うような品物は、そもそも、機械力を加えるのに適さない衣類が多いんです。
ですから、押し洗いをしたり、ゆすったりして、なるべく動かさないで、洗おうとしています。

機械力を使わず、溶け出す力のみで落とそうとしているんですね。

では、これで汚れが落ちているのか?

結論を出しますと、これでも落ちる汚れはあります、でも、機械力をかけないで洗っているので落ちない汚れもかなりあります。

一言、汗といっても全部同じではありません。
めっちゃ汗かいて、汗染みがひどいものもあるでしょう。
また、ほとんど分からないくらいの汚れもあるでしょう。
ついてすぐ洗うときもありますし、時間がたってしまう時もあると思います。

汗は確かに水で落ちますが全部落ちてくれるわけではありません。
その証拠に、ご家庭で洗ったTシャツは確実に時間の経過とともに黄ばんできます。
これは、汗や皮脂が残留し黄変を起こすからなんです。

つまり、同じ汚れでも、いろいろな条件で、水で落ちてくれるものもあるし、他の作業を必要とするものもあるんです。

洗濯は、いろいろなものの駆け引きなんですね。

生地の強さ、染色の強さ、汚れの強さ、もろもろが絶妙に関係しているんです。
生地や染色が強ければ、強力な薬品を使い、機械力をかけて落とす事も可能です。
しかし、生地が弱かったりすると、とたんに汚れを落とすのが難しくなります。

問題は、どこに合わせて洗濯をするか?

そう考えると、ドライコースの洗濯が汚れを落とすために作られたものかどうかというのはおのずと答えが出てくるんではないでしょうか。

過度な期待は禁物です。

個人的には、汚れ落ちよりも別な事の方が気になります・・・。

さて、せっかくなのでもう一つ。

押し洗いとゆすっているだけでは落ち方が違うのではないか?というご質問。
メーカーによって違いますが、押し洗いをほぼ実現しているメーカーもあります。
上から水を落とし、その水圧で衣類を押し洗いするんです。

押し洗いは実際とても弱く洗います。
やはり、衣類をなるべく動かさないと言う事を目的にやっていることなので、押すといっても力強く押すわけではなく、そーっとやさしく押して洗います。
押して洗うと言うよりは、押す事で洗浄液を通過させていると言う感じだと思うんです。

厳密に考えれば、多少効果に差が出るかもしれません。
でも、その差は劇的に変わるということのものではないと思うんですね。
そこまでの洗浄力は求められるものではないでしょう・・・。

こう書いていると、あまり良くないと言う表現に見えてしまいますが、そうでもないんですよね。
ご家庭でのドライコースの水洗いが、クリーニング屋さんの洗いを凌駕する事も多々あります。

使い方次第、って事なんですね。

うーん、今回は非常に難しい話でした。
読んでくださった方、分かりづらかったかと思います。
いつか整理して、再度アップしたいですね。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (2)

2007年08月02日

ドライコースの洗濯 前編

いつもコメントをくださる、くまさんからのご質問です。

ドライコースの洗濯、本当に落ちてるの?

もっともなご意見です。
普通の洗濯と違い、かなりゆったりしていますし、洗濯機によってはほとんど動かないものもあるでしょう。

洗濯機メーカーや洗剤メーカーは落ちるといっているけど、本当のところは?と誰もが思うはず。

まず、根本的なことから知っておいた方がいいと思うのですが、ドライコースはなぜあんなゆったりと洗濯をしているのかと言いますと、きちんと理由があるんですね。

それは素材の特性に由来しているんです。

たとえば、ドライマークのつく衣類の代表は、ウールでしょう。
ウールは水で洗う事も出来るのですが、一つ重大な問題があるんです。
それは、水で洗うときに揉むと縮んでしまう事。
ウールが縮むのには、3つの条件がありまして、水分 温度 揉む この三つが重なると縮みを起こしてしまいます。

逆に言うと、どれか一つでもはずせば縮みが起こりにくくなるわけです。

そこで、ドライコースでは、揉まないように動かさないんですね。

では、綿などなら大丈夫か?と言うと、そうでもないんですよね。
おしゃれ着などは糸も細いですし、荒く扱うと毛羽立ってしまいます。
普通の攪拌式の洗濯機は、衣類同士をこすり合わせて洗っているので、どうしても毛羽立ってしまうんです。

これを回避するために、こすらずに洗う、となります。

また、ドライクリーニングを指定するような衣類は、洗いざらしのまま着るのが難しいものが多いですね。
どうしてもアイロンをかけないといけない。
しかし、しわくちゃではアイロンはかけられない・・・。

しわを減らす方法、それは洗うときになるべく動かさない事なんです。

つまり、ドライコースは上記のようなさまざまな要因をクリアーするために、動かさないで洗濯をしているんです。

では、ドライコースの洗濯とはどういったものかといいますと、単純に言うと、押し洗い。
たらい一つあれば誰でも出来ます。
こすらない、揉まない、しかし、上から衣類を押して洗う、その作業を機械化したものなんですね。

以上のことからも、ドライコースといいつつも、手洗い可のものでないと洗えないといった理由はなんとなく分かるのではないでしょうか。
水につけるだけで色が出るといったようなものは無理ですよね。

本来、洗濯は、素材や染色、作り方などを考慮し、洗濯方法を選ぶのですが、これらを一般の人でも分かりやすいようにと、洗濯機メーカーや洗剤メーカーがシステム化していったんです。

誰でもやりやすい反面、元が複雑ですから、簡素化したところで事故が増えてしまいます。

ここが難しいところですね。

ちょっと、仕組みを知っていれば事故はぐんと減るんですけど、なかなか一般の人にそこまで知らせるのは難しいでしょう。

明日は、後編、洗いのメカニズムから本当に落ちるのか?を書いてみようと思います。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (2)

2007年08月01日

2007年夏季休業のご案内です。

とうとう梅雨も明けましたね。
午前中は、からっとして、それでいてそれほど暑くもない上々の出だしでしたが、午後から夏本番!とばかりに日が照っていました。

これから、暑い夏が来ますよー。

さて、今年の当店の夏季休業のご案内です。


8月12日(日)~19日(日)

この間は、集配業務もお休みさせていただきます。
お急ぎの品物などありましたら、お早めにお持ちください。
また、礼服など、急を要するものも念のため早めにお引き取りください。
自宅兼お店なので、在宅していれば急なお話でも対応は出来ますが、出かけてしまう事もあります。
ご協力よろしくお願いいたします。

今週末あたりから夏休みに入る人も出てきますね。
中河原も、だんだんと人が少なくなってくるんだろうな。

梅雨明け後は急に暑くなりますから、くれぐれも体調にはお気をつけくださいね。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2007年07月31日

コインランドリー

日曜日、お墓参りの帰りに、八王子でコインランドリーを見つけました。

コインランドリーと言うと、昔は銭湯の横にあって、家庭用の洗濯機が何台かあって、乾燥機があって、テーブルに漫画雑誌があって・・・、と言うような感じでした。

ところが、最近のコインランドリーは、ぜんぜん違います。
駐車場も広いし、お店もきれい。
テーブルもゆったりと作られていて、そこでお話しが出来るように作られています。

そして、変わったものの一つに、ドライクリーニングの設備がある、と言うのもありますね。
どこのコインランドリーにもあるわけじゃないのですが、設備されているところも結構あります。
また、そういう所は仕上げの設備も完備していまして、指導してくれる従業員の方も時間が決まっていますが常駐しているようです。

今回見たコインランドリーもドライクリーニングの設備があり、仕上げの設備がある今時のものでした。
その時は子供が寝ていたので寄る事が出来なかったのですが、ホームページのアドレスを発見。
帰ってから検索をしてみたんです。

機械設備の説明がされているんですが、私たちが使っている設備そのもの。
ドライクリーニングの機械も、シリコンドライでしたし、本当に今時でしたね。
ここの機械を使って仕上げると、チェーン店での仕上げとなら遜色ないものが出来上がるはずです。
チェーン店で仕事している人もパートさんですしね。

しかし、ここでちょっとだけ首をかしげる事に。
料金が結構するんですよ。
ドライクリーニング自体も、そんなに安くないのですが、仕上げにかかる費用がちょこまかとかかる。
これだとトータルして、チェーン店とそんなに変わらないんじゃないかなと思うんですよね。

自分でやるのに変わらないんじゃねえ。

まあ、クリーニング屋さんもそうですが、クリーニング関係の機械設備はものすごく高い。
これをペイしようとすると、どうしてもこの価格設定になっちゃうのかなあと思います。

自分でやってみると言うのはいいことだと思います。
クリーニングの流れも分かるし、意外と地道な作業の繰り返しというのも分かると思います。

こんど自分のものを試しに洗ってみようかな。
どのレベルで落とせるのか、興味深々です。
ちなみに、以前コインランドリーを利用したときは、水洗いでしたが、汚れ落ちは悪かったです。
単純に、洗浄時間が短すぎたせいだと思いますけど。

今回はどうなるかな?
やってきたら、レポートしますね。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (2)

2007年07月30日

この雨じゃ。

物凄い雨でしたね。

昨日、お墓参りで高尾へ行った時も、同じくらい物凄い土砂降りにあいました。
そして、今日。
午前中、少しくらいだなとおもっていると、だんだんと雨が強くなり、終いには先が見えないほどの雨に。

なんだか以前はこんな雨は少なかった気がするんですけどねえ。

この雨じゃ、明日の仕事は大変になると思うんです。

うわ!書いている最中にまた大雨だ。

この急な雨で、濡れちゃった人もかなりいるんでしょうね。
作業着なんかもびしょびしょなんだろうな。

明日から、暑くなるらしいし、臨戦態勢です。
早くお預かりしてきて、すぐさま洗わないと。

急な雨などで濡れたときの対処法、もう一度おさらいしますね。

雨で濡れてしまった場合、そのままビニールの袋などに入れてはいけません。
一旦、干して乾かした後、保管をしてください。
濡れたまま、ビニールに入れておくと、この時期ですとかなりの高確率でカビが生えてしまいます。
また、濡れたままの状態でたたんでいると、生地の色が他に移ることがあります。

これらを避けるために、濡れたままにしておかないでくださいね。

明日は忙しいだろうなあ。

投稿者 boribori : 21:19 | コメント (0)

2007年07月29日

アイロン掛け日本一

午後、お墓参りを終え、高尾から帰ってきていたときに、カーナビのテレビでアイロン掛け日本一の方が出ていました。

私ってついているんですよね、なぜか渋滞真っ只中で(笑)見る事が出来たんです。

その人は、初出場で日本一になられたとかで、白洋舎の方でした。
風見しんごさんがレポーターになり、自分でいろいろ注意を受けながらYシャツにアイロンをかけていってましたね。

風見しんごさんが驚いていたのが、アイロンの温度の計り方。
使っていたアイロンが、こてアイロンと呼ばれる熱だけのアイロンで、抵抗を上げ下げするつまみをいじる事により温度の調節をするタイプ。
つまり、その都度自分で温度の具合を見て、調節しなければならないタイプのものだったんです。

どうやって温度を測るかといいますと、手にちょっと水をつけて、アイロンにさっとつけます。
その時の、じゅっ!と言う音の違いで温度を測るんです。

これには風見さんもびっくり。
やけどするじゃないですか!なんて言っていましたけど、そんな事はないので大丈夫です。

今は、サーモつきのアイロンが多いですから、このようなやり方で温度を測ることは少ないかもしれません。
でも、クリーニング師の試験では、今でもこのやり方をしなければならないので、資格を持っている人たちは皆さんやった事はあるんです。

プロのアイロンの違い、重さの違い、かけ方の違いなど非常に面白く伝えていました。

ちなみに、アイロン掛けの大会、どの大会か見当はつくんですけど、確証がもてないんです。
以前、染み抜きコンテストをやっているとかいうので、見てみると、自社基準でのコンテストで、しかも、仕事が雑で仕方がないところでしたから、見ていてがっかりしたことがあったんです。

実は、今クリーニング屋さんの中で、コンテスト企画なんかが持ち上がったりしています。
先日の、エアアイロン競技会もその一部ですね。

実現するためにはいろいろな問題が多くありますが、見ている人も楽しく、競技者も切磋琢磨できるような競技会があると面白いと思います。

いつかここで紹介できる日が来ると良いですね。

投稿者 boribori : 18:58 | コメント (0)

2007年07月27日

カビだ!

先日、病院から血のついたタオルシーツを預かってきました。
ビニールの袋に入っていまして、かなり大きく血のしみがあるとの事。
その場で広げず、持ち帰って処理する事にしたんです。

袋から出すと、確かに血のしみがあるのですが、その周りに黒っぽいしみがたくさんあります。
しかも結構広範囲に。

うーん、カビ、ですね。

すぐさま電話をするも、病院は休みに入ってしまって連絡が取れませんでした。

どちらにせよ、このままですと使えないので、血の染み抜きとカビ抜きです。
無事に抜く事が出来たんですが、それとは別に伝えなければならないことがあります。

それは、しみのついた衣類の保管の仕方。

今年のように、湿気があり、なおかつ気温が高いと簡単にカビが生えてしまいます。
今回は、しみがついて、そのままビニールの袋に入れて二日間ほど置いておいたらカビが生えてしまったようなんです。

いじらないでそのまま渡してください、と最初にお伝えしてあったんです。
しかし、それだけでは言葉足らずだったんですね。

私にも責任があります。

しみはそのままの状態で渡していただいた方が落ちる確率が上がります。
下手に手を加えると、よりしみが頑固になったり、範囲が広がったりして、かえって落ちなくなる事もあるんです。

ですから、そのまま預けてくださるのがベター。

しかし、濡れているものをビニールの袋に入れてしまうと、カビが生える条件が整ってしまいます。
ビニールの袋では、乾かずに水分が残ってしまうからなんですね。

ですので、濡れたい類を保管するときは、いったん干して乾かしていただいてから保管していただくのが良いと思います。

濡れた衣類は確かに気持ち悪いかもしれません。
でも、二次被害を出さないためにも、ここはきちんとしていただきたい。

乾かすために乾燥機を使うとかはだめですよ。
熱をかけると、しみが頑固になってしまいますので。

もっとしっかりと説明をする必要がありますね。
私も反省です。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2007年07月25日

クリーニング屋がニュースに!

夕方、YAHOOのニュースを見ると、知的障害者に賃金未払いと言うニュースがありました。
気になり、クリックしてみてあらびっくり。
なんと、クリーニング屋さんのニュースだったんです。

一番長い方で1年8ヶ月も未払いがあったとか、合計で2500万も未払いがあるとか書いてありました。

クリーニング屋さんがニュースに載る事自体まれな事ですし、どうやらテレビでも放送されたようなんですね。

ちょっと調べてみたところ、岩手の業者で、HPもあるんですよね。
しかも、YAHOOではテレビのニュースが動画で見れるし。

うーん、同情するわけじゃないですが、かなり厳しかったんじゃないかなあと感じました。
払うつもりがなかったと言うよりは、払う事が出来なかった、ような気がするんですよね。

このクリーニング屋さん、リネンも扱っておりまして、リネンとはいわゆるシーツとか枕カバー、浴衣などをクリーニングしながらレンタルする仕事です。

このリネンが、かなり厳しいんですよ。

競争が激しく、急に半額で競り合うときもあるようです。
しかも、量も減っている事を考えると、かなり辛かったんでしょうね。

表ざたになってないだけで、結構似たような話はごろごろ転がっていますし、大きく商売をしていても消費税が何年も払えない業者さんもいます。

この手のニュースを聞くと、そこまでして儲けたいのか?と言う事を言う人がいるんですが、実際は違うと思うんです。
そりゃ、中にはそこまでひどい事して儲けている人もいるとは思いますが、ほとんどがそうでもしないとやっていけないのでやってしまった、と言うようなのが多いと思うんです。

商売人は、そこまで腐った人ってなかなかいませんよ。

もちろん、かばう気は毛頭ありませんので、払えなくなる前に何らかの手を打つべきです。
事業の縮小、方向転換、もろもろありますよね。
長い間払わないと言うのは従業員の方がどれだけ不安だったか。
事業主として、やってはいけない事だと思います。

今回のニュース、いろいろなことが想像できて、とても微妙な印象を受けました。

クリーニング業界が悪徳な業者の集まりだ、と言うような方向には行かないでほしいと思います。

ニュースに出るならいいニュースが良いですよね。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2007年07月23日

この湿気はまずいですね。

今年の梅雨は空梅雨かと思いきや、一転して梅雨らしい梅雨となりました。
そして、例年ならそろそろ梅雨明けしてもよさそうなんですが、関東はまだ梅雨明けのめどすらたっていない状況のようです。

今年の傾向として、湿度が高いと言うのが上げられるのではないでしょうか。
気温がそんなに高くもないのに、湿度が高いために汗が吹き出る事が多くありました。
不快指数は高かったのではないかと思われます。

これだけ湿度が高いと、かなり気を使わないと、カビなどの被害が出そうです。

実際、すでに何人かのお客様がカビのご相談にいらっしゃいました。
しかも、去年とまったく同じように管理していたのに、今年はカビが生えた、そんな話ばかりです。

皆さん似たような状況なんですが、脱いだ服を洗濯籠に丸めて入れておいたんだそうです。
そしてしばらく放置した後に、洗濯しようと思ったら、カビが生えていた、そういう感じらしいんですね。

今年のような感じですと、洗濯籠にそのまま入れるのはかなり危険です。
汗も例年以上にかいていますし、濡れたままの上体で入れておくと乾かないんですよね。

対策として、そのまま洗濯籠にいれずに、脱いだら一度干してからかごに入れるようにするか、脱いだらそのまま洗ってしまうかでしょう。
一番良いのは、そのまま洗ってしまうのがいいのですが、なかなかそうもいきません。

また、洗って脱水した後、脱水層にそのまま放置しておいても、カビが生えてしまいます。
脱水が終了したら速やかに干すようにしてくださいね。

まだしばらく、湿度が高くじめじめした陽気が続くようです。
除湿剤などクローゼットに入れてありますか?
湿気対策、重点的にお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2007年07月21日

クリーニングの説明

法改正により、どういったクリーニングをするのか?説明をする事になっています。
ところが、先日届いた業界紙によると、クリーニングの説明をしている所が少ないらしいんです。

しかし、実際現場の立場から言わせてもらいますと、何でもかんでも説明をしなさいというのは、少し無理があります。

毎週決まった曜日に、決まった品物をお持ちになるお客様に、その都度同じ説明をしていてはお客様も、嫌だと思います。
また、クリーニングにお持ちになるお客様って、意外と時間のない人が多いんです。
電車に乗るちょっと前に寄ったとか、そういう人に細かい説明をすると、乗り遅れるなんてことになりかねません。

すべてに説明をするというのは非現実的です。

以前、スチュワーデスさんに(今はキャビンアテンダントでしたっけ?)お話を伺う機会があったのですが、飛行機に乗ると必ず説明がありますよね?
避難器具の使い方や避難経路の話などあるのですが、あれも、当日のお客様の顔ぶれを見て微妙に変えているんだそうです。

平日サラリーマンが多いなと感じると、すでに何回も聞いている話なのではしょるらしいんです。
しかし、観光客が多いなと感じると、しっかりと詳しく説明をするんだとか。

実際、クリーニングの説明も同じようでいいと思うんですね。
Yシャツやスーツなど普段から出るもので、特に問題がない場合、説明は簡素でいいと思います。
しかし、特殊な素材、しみなどがある場合、どういった処理をするのか、説明は必須でしょう。
当然、その説明にはリスクの事も含まれます。

当店ではクリーニングの説明に加え、素材に特徴があるときはその説明もしています。
素材の特徴を知る事で、無理な着用をしなくなり、長持ちするようになるからなんですね。

しかし、説明しろといいますけど、パートさんやアルバイトを雇って受付をさせているところはどう説明をさせているんでしょうか。
出来るとしても、マニュアル化した教科書のような説明で、実際その衣類の処理の仕方とは違うと思うんですよね。

クリーニングの現場では、衣類に合わせてクリーニングしていると思うんですね。
場合によっては、ドライクリーニングだけでなく、水洗いもするはず。
でもそれは現場で、判断が求められるもので、受付ではなかなか判断できないと思うんです。

法律って厄介です。

もっとも、この法改正自体、既存のクリーニング店を対象というよりは、新規に参入してきているデリバリー対策とも取れます。
クリーニング屋さんではない人たちが、安易にデリバリーで集配をし、トラブルが増えていたためです。

デリバリー業者さんもちゃんとしているところがあるんですが、一部のきちんとしていない業者のために法律まで改正されてしまった背景があります。

皆さんお使いのクリーニング屋さん、説明してくれてますか?
一度、どんな風にやっているのか聞いてみてください。
面白いと思います。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2007年07月20日

消える洗濯屋

実は、今年に入ってから、集配のお問い合わせをいただくときに、こういわれることが増えていたんです。

今まで利用していたクリーニング屋さんがやめちゃうので来てくれませんか?

ここ最近ですね、洗濯屋さんがやめているんですよね。
やめる原因はさまざまですが、主に二つ。

高齢で後継者がいない事。
機械の入れ替えなど費用がかさむ事。

昔ながらのいい仕事をしている人たちが、どんどんやめて行っています。

クリーニングってかなり重労働なんですよね。
暑いし、立ちっぱなしだし、薬品を使うし。

若いうちはなんともなくても、年を重ねるごとに辛いとよく聞きます。

丁寧な仕事をしているところはなおさら、アイロンがけが大変だったろうと思うんですね。

どんどん、技術が薄らいでいきます。

また、昔の仕事はとても丁寧ですが、それがそのまま今も通用するかと言うとこれもまた厳しい現実があったりします。
昔に比べ、糸が細くなり、デザイン性が高くなった事により、洗いも気を使うようになりましたし、仕上げも変わって来ました。

今必要とされている技術は、昔から受け継がれているものと新しいものとの融合でしょう。

きっちり糊を効かし、アイロンをかけた方が良い物と、糸の柔らかさを重視しふんわりと仕上げるもの。
まさに品物によって、技術は選択されるのです。

若い人がね、年配者から技術を学び、今の時代にマッチさせていければこれほど良い事はないと思うんですが、後継者がいないんじゃ話しにならない。

クリーニング屋さん、本当に面白い仕事なんですけどね。

一人、また一人やめていく話を聞くと、さびしく感じます。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2007年07月19日

軽い。

先日、スーツのクリーニングをお持ちになったお客様とお話をしていたときの事です。

実はそのスーツ、ちょっと問題がありました。
調布方面のクリーニング屋さんで洗ったらしいのですが、身頃のお腹のあたりがぷくぷくと生地が浮いてしまっていたんです。
それを直してほしい、と言うご依頼でした。

ぷくぷくは、原因も分かっていますし、直すのは難しい事ではありません。
しかし、ぷくぷくが出ているということは、他にも問題があるんです。
それは、全体的に汚れている、と言う事。

結局、そのスーツは再度クリーニングをして、仕上げなおしてお渡ししました。

そして、そのスーツを着たご主人が、軽い、と言ったそうなんですね。
奥様は軽い、と言われてもどう違うのか分かりませんし、クリーニングで重い軽いなんてあるのかな?と不思議に思ったそうで、水分の差じゃない?と言ったらしいです。

確かに、当店で仕上げたスーツ、軽いとよく言われます。
とあるお客様は、うちで仕上げたスーツを着ると、羽が生えたように軽いんだ、とおっしゃる人もいます。
そこまで言われると照れちゃいますが、軽いのにはきちんとした理由があるんです。

スーツは実は肩で着ています。
肩がしっかりと仕上がっていないと、余計な場所に力がかかり、スーツが重く感じるんです。
肩周りが、体に合った形で仕上がると、全体的に軽く感じます。

こう書くと簡単に聞こえますが、肩の仕上げはかなり難しいんですね。
丸いですし、肩に合わせてアイロンをかけるのは至難の業。
一般のご家庭ではかなり難しいでしょう。

では、どうしてプロのクリーニング屋さんを利用しているのに差が出るのか?

それらは仕上げの方法に違いがあるんです。

大量に仕上げをしようとするお店では、仕上げと言うよりはしわを伸ばそうと言う仕上げになりがちです。
肩の形なんて整形しようとしていると、時間もかかりますし量も上がりませんから、必然的に肩周りは仕上げなくなります。
身頃の大きなしわをとるような機械を使い、仕上げていきます。

これはチェーン店だからこうなる、と言うわけでもないんです。
大きな工場でも、アパレルさんで使う機械を導入し、肩周りや襟などをきちんと仕上げているところもあります。
逆に中堅以下でも、簡素な仕事をしているところはたくさんあります。

衣類の着心地って何でしょうか。
今は、着心地のいい服とは、肌触りのいい服の事を指します。
しかし、これは体に合っていないので疲れる服が多いんですね。

ところが昔は体に合わせた服が良いとされていました。
結果、変なところに力がかからず、着ていてとても楽な服になったんです。

昔はクリーニング屋さんも整形に力を注いでいたんです。
ところが、衣類に求められる変化に伴い、次第に、整形よりも肌触りや生産性に重点が置かれるようになりました。
肌触りを求め、特殊な加工剤を使うようになりましたし、仕上げも簡素になっていっています。

クリーニングの違い、なかなか分かりません。
スーツが汚いのはご主人が汚いからだ、そう思っている奥様は本当に多いんです。

でも、それじゃ、ご主人がかわいそう・・・。

本当にご主人が悪いんでしょうかね?
スーツが安いからですかね?
どこにクリーニングを出してもそう変わらないんでしょうか?

一度ね、クリーニング屋さんを変えてみて、ご主人に感想を聞いてみてください。
意外と、着やすいと着づらいといった感想を聞く事ができると思いますよ。

投稿者 boribori : 21:21 | コメント (0)

2007年07月18日

続く。

仕事をしていると、不思議に感じる事がたまにあります。
どんな事かと言いますと、似たような事が続くんです。

たとえば、ちょっと難しい品物が来るとします。
特徴的な衣類で、しかも汚れている。
どうやって洗うか?問題なく洗えるのか?ものすごく悩むような衣類が来ると、なぜか同じような衣類が来るんです。

しかも、ほぼ同じ日に。

とても不思議な出来事です。

また、急ぎの品物が来るときも大抵そうです。
単なる急ぎではなく、わけありで急いでいると言うご依頼が来たとき、まもなく同じように急いでいる品物が来るんです。

どうしてなんでしょうね。
最近では、こういったことがあると、同じような商品が来るな?となんとなく思うようになりました。
そして、そのとおり来るからまた不思議。

衣替えのように、私たちのうかがい知れないところで、共通して感じることがあるんでしょうか。

いいことも、悪い事も、同じように続きますね。

今日は急ぎが続きました。
明日は何が来るんでしょう?
何がきても負けないぞ。(笑)

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0)

2007年07月17日

ビシッとしない。

夜お伺いしたお客様にこう言われました。

何回かクリーニングに出してはいるんだけど、だんだんとよれよれになってきている。
新品とまでは言わないけど、もう少しビシッとならないか?

確かに、見てみるとどこかよれっとしている。
そこに気づく、と言う事はこのお客様、どこかできちんとしてクリーニングに出会っていたんでしょう。

今までどこのクリーニング屋さんをご利用していたのか聞きまして、納得。
すぐに、どうしてこうなるのか?説明させていただきました。

クリーニングの仕上がりも、好みがあると思います。
ビシッとするのが良いのかと言うと、そうでないお客様もいらっしゃいますよね。
よれよれというと表現が悪いですが、自然に感じられて良いという方もいらっしゃるかと思います。

私はクリーニング屋ですから、アイロンがかかっている方が好きですね。
これはかかってないものだけ見ていると別に普通に見えるんですが、アイロンがかかっているものとかかっていないものを両方見比べると、感想が変わって来ると思います。

しかし、今、ビシッとアイロンをかけないクリーニング屋さんが多いですからね。
なかなかご希望のクリーニング屋さんは見つからないかもしれません。

今、クリーニング業界でも職人が消えつつあります。
技術の伝承・・・と言う話ではなく、過当な料金競争により職人を使う事が出来なくなったためです。

低料金を維持するため、誰でも使えるように機械化し、パートやアルバイトで仕事をしている、そういったところは非常に多いですね。

こう考えると、料金と品質にはそれなりに関係性がありそうです。

今回のお客様、当店の仕上がりをどう判断していただけるでしょうか。
ご満足いただけるよう、がんばらないといけませんね。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2007年07月15日

台風過ぎて

大きいと言われた台風が何とかそれたようです。
一時は関東上陸か?なんて言われていましたが、弱まりながら海の方へそれたみたいですね。
丸一日雨を覚悟してましたが、夕方にはやんだようです。

実は今南武線に乗って川崎へ向かっています。
カリスマ染み抜き師こと福永さんが来ているんですね。
先週エアアイロン選手権の審査員にきていましたから二週連続です。

横浜の友達と食事をするらしいと聞いていたのですが、私にも声がかかりまして向かっているところなんです。

台風来ていましたからね、最初は諦めていたんですが、過ぎちゃえばなんて事ないですからね。

あ、今稲田堤です。

さて福永さん、なんで今回来たのかといいますと、トークショーやるんですね。川崎の住宅展示場で明日16日にやります。

染み抜きでトークショー、興味津々です。
染み抜きやクリーニングの話しは結構マニアックで難しいですから、そこをどう伝えるか腕の見せ所です。染み抜きの実演もやるらしいですよ。

明日は台風一過できっと暑いと思います。みなさん、くれぐれもお体にお気を付けください。

トークショー、熱いだろうな。

投稿者 boribori : 18:20 | コメント (0)

2007年07月13日

アイロンがけの手順は?

先日、いらっしゃったお客様が、Yシャツをかけていた私の手元をじーっと見ているんです。

アイロンがけって皆さん興味あるんでしょうね。
よく視線を感じます。

そこで、アイロンがけの話になったのですが、どこから先にかけるか?と言う話になったんです。

アイロンがけには手順があります。
しかし、それは絶対ではないんですね。
そのお客様いわく、新聞にかけ方が載っていて、そのときは襟からかけていたらしいんです。

うーん、襟からかけるのはちょっと・・・。(^_^;)

襟って一番かけやすいんでしょうね。
ご家庭で使っているアイロン台にも全部乗っかりますし。
でも、シャツの中で襟ってびしっとさせたいところじゃないですか。
そこを一番最初にかけると、動かしているうちにしわがよると思うんです。

Yシャツは綿やポリエステルが使われています。
せっかくアイロンをかけても、ちょっと動かすとしわが出来たりするんですね。
ですから、なるべくびしっとさせたいところは動かさないようにするんです。

つまり、一番最後にかける。

絶対と言うわけではないので、そこだけは注意していただきたいのですが、わたしなら袖からかけます。
次に・・・・・、悩みますが襟かな。
最後に身頃。

どうして襟をかけるかと言いますと、この時点で襟をかけても次の身頃のときは襟を触らないからです。
触らなければ無駄なしわはつきにくくなります。
身頃と襟の順番は場合によっては変えることもありますね。

袖を一番最初にかける理由ですが、一番動かすところでしわが一番発生するところだからです。
多少のしわは、着用中のしわと重なるので、見栄えにはあまり影響しません。

Yシャツのアイロンがけの順番、ご主人がどこを良く見せたいか?で決めるといいと思います。
皆さん、こだわりがありますからね。

ビシッとかけて気持ちよくご主人を送り出してあげましょう。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2007年07月11日

エアアイロン選手権、終わる。

先週の土曜日、以前ここで紹介した、エアアイロン選手権が開催されました。

場所は横浜、大桟橋ホール。

私は残念ながらいけなかったのですが、後で聞いてみると、会場は大盛り上がりだったそうです。

今後、更なる大きな大会へとつながるかな?

初めての大会と言う事もあり、時間の関係上、演技者は3名。
まだ、誰もやった事のないエアアイロンですから、どのようなパフォーマンスが出てくるのか?みんな興味深々でした。
出演者も、戸惑った事と思います。

しかし、ふたを開けてみるとみんなの予想を裏切るパフォーマンスだったようです。

皆さん、クリーニング師の有資格者ですからパフォーマンスの中にもきちんと技術が入っているんです。

笑いながらも、今身頃かけてるな、とか、襟元を調えているなとか、そういったものが伝わってきます。

しかし、一般の人が見て伝わるか、いまいち微妙なところ。
私たちは毎日の作業ですから、想像出来るんですけどね。

じつは、ここに動画がアップされています。
興味ある方見てみてくださいね。

ちなみに商品はエアーサロンパスだったとか。
体にも優しかったようです。

クリーニング屋さん、面白い人たくさんいます。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2007年07月09日

光っても良いですか?

先日、調布からいらっしゃったお客様と話しをしていたんです。

最近調布方面から、お持ちになるお客様が多いんですよね。
そこでふと気になったので、調布の方のクリーニング屋さんの話を聞いてみたんですが、びっくりしてしまいました。

そのお客様、普通のスーツをクリーニングに出そうとするとこういわれたんだそうです。

『光っても良いですか?』

スーツが光っても良いですか?って、どういった返しでしょう?
光るってクリーニング業界では『アタリ』と言うんですが、要はアイロンなどで光って見える、と言うことらしいんですね。

しかし、普通はそんな事はありえない。

確かにアタリの出やすい生地というのはあります。
しかし、そういった商品は出ないように気を使って仕上げをします。

しかし、今回の商品は普通のスーツ。
受付時にわざわざ断りを入れなければならないものとは違います。

考えられる原因は主に二つ。

一つは、色が濃紺系でアイロンをかけるときに当て布を使ってないとき。

アタリは濃紺系に良く出ます。
これを防ぐ手立ては一つ、あて布をする事です。

もう一つは、汚れが落ちきっていないので、黒光りしてきた。

これは実際当店の近くでも確認が取れました。
クリーニングをして汚れが落ちきらないで、プレスをしていくと、だんだんと光ってくるんです。

素材もみず、いきなり光っても良いですか?なんて聞いてきたそうですから、このアタリがかなりクレームで寄せられているんでしょうね。

原因がどちらにせよ、早く手を打った方が良いでしょうね。

今まで受け付けて言われた話はたくさん聞いてきましたが、光っても良いですか?って言うのは初めてです。

びっくりしててはいけませんね。
本当に世の中いろいろな事があります。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2007年07月08日

クリーニング事故?不良品? 最終夜

皆さん、長い間お付き合いいただきましてありがとうございました。
さて、今回の話の結末です。

メーカーさんから電話をいただいてから数ヶ月の後、先日お客様が前を通られたんです。

いつもの様にご挨拶をし、いつものように世間話をしていると、そうそうと思い出したように話が始まりました。

『例のコート、結局全額返金と言う形になりました。』

全額返金と聞いて、正直言いますと、メーカーさんよく返したなあと思ったんです。
最初の電話の話のときに、製品の問題は認めたくなさそうだったのと、返金を提案したときにずいぶんと悩んでいたので、返金は難しいのかな?と思っていたんです。

しかも全額、でしょ。

お客様からお話を聞くと、同じ製品をもらってもまた同じように事故になるならいらない、そう思ったんだそうです。
代替品も、気に入ればいいんでしょうが、気に入ったものがあるかも分かりませんしね。

個人的に、落ち着くところへ落ちついたなと思います。

安い衣類が売られる中、高額な商品も多数売れています。
ファッション性が高く、素材も特殊なものがあり、扱いが難しいものも多数出ていますね。

売る側もこれからは変わって行かなければならないでしょう。

10万もするものが吊って売られていて、その説明は何もなし。
問題がなければそれでもいいのですが、扱いに癖がある商品までそのままでは、お客様が困ってしまいます。

また、アフターケアの勉強もした方が良いですね。
いまだに、洗ってはいけません、濡れたタオルで拭いてください、と言うメーカーさんが多いのですが、この日本の気候でそれでもつ衣類がどこにあるでしょうか?

高温になりつつあるし、雨が降ると土砂降りで湿度も高い。
そんな状態で着て、汗もかいているのに、タオルで拭くだけでは何の解決にもなりません。

現状の衣類はいいのか?もう一度検証する必要もあるでしょう。
柔らかさの追求の果て、洗うと変化がおきてしまうようではいけませんね。
場合によっては、柔らかさの追求を諦めなければならないかもしれません。

この問題は、私たちクリーニング業にも当然問題があるんです。
一緒になって解決していかなければなりません。

そして、いい物を作っても売れないと言う話。
これもある意味現実なのでしょうが、それに負けてもらっても困ります。

確かにね、安いと言うのは購買意欲を最も掻き立てるといえるでしょう。
また、高額な商品は、どんなにいい商品でも売れるようになるまで時間がかかってしまいます。
中には、最後まで売れない事もあります。

安く作る事はお客様の利益につながりますが、何でも安ければ良いと消費者は言ってないはず。
きちんとつくり、耐久性もあり、メンテナンスもしっかり出来る、そういう商品をなるべく安く買いたい、そういっているのではないでしょうか。

消費者は専門家ではありません。
だからこそ、その道のプロが作るものはしっかりとしてもらいたい、そう思うと思うんですね。

プロとして。

私たちクリーニング屋さんにももちろん言える事なんですが、越えちゃいけない一線はあると思います。

このメーカーさん、次はいい商品作ってくれるかな?
期待しましょうね。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2007年07月07日

クリーニング事故?不良品? 第六夜

集配から帰ってきて、お店に前に立っていると、駅の方からなじみのお客様が歩いてきました。
いつものようにご挨拶をすると、お店の方に寄ってきます。

何か品物があるのかな?と思っていると、開口一番、この度はご迷惑をおかけいたしました、との事。

最初は何の事だか分からなかったんです。
すると、コートの件だとおっしゃいます。
3日も経っていますし、まさかなじみのお客様だとは思いもせず。

それからしばらくお店の前でお話。

やはり、メーカーさんの一言が気になったようで、クリーニングがおかしいのではないか?と言うのが一番気になったらしいんですね。

私たちとの話の翌日、メーカーさんからお客様のところへ電話が入ったらしいのですが、なんとも煮え切らない返答に、困っていました。
どう解決していいか?分からないらしいんですね。

こういったケースでは、メーカーさんが取る行動は大体二つ。

同じ商品もしくは代替品を渡す。
商品購入代をお返しする。

非を認めたがらないメーカーさんと話し合う事を決意したようです。

昔は、こういうことは少なかったんですね。
お客様があきらめてしまうケースが非常に多く、またメーカーさんは悪くない、クリーニングが悪いんだ、と言う事も非常に多かったんです。

本当に、時代は変わったんだなあと思います。

そして、先日、このお客様が再びご来店されました。
その結果は?
その理由とは?

最終夜に続きます。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2007年07月06日

クリーニング事故?不良品? 第五夜

今回の件について問題があります。

まず、劣化が起きる素材が使われているコートが販売されている事。
ここはこのメーカーさんだけでなく、販売している人たち皆さんに少し考えていただきたい事なんです。

劣化すると分かっていたら、お客様は購入をしたのか?

ここ、買う側にとってはかなり重要ですよね。
ポリウレタンを使った製品は、結構高額な商品が多いんです。
買う側の心理としては、高額な商品だから、丈夫で長持ちするだろう、と思う人がたくさんいると思います。

しかし、実際は時間とともに劣化が起きてしまう。

この説明をきちんとしているか?と言う問題がありますよね。
私が今まで聞いた中で、ポリウレタン製品を買った人で、この説明を聞いた人は皆無でした。
そして、劣化すると聞いた後に皆さん同じ事を言うんです。

それなら買わなかった、と。

この劣化はデメリットではなく、商品の特徴だと思うんです。
その特徴をきちんと説明をしないと、いざ事が起こったときにお客様は事故だと思います。
すると、クレームになってしまう。

きちんと説明をするよう、アドバイスしました。

そして、もうひとつ疑問があったので聞いてみたんです。

なぜ合成皮革を使ったのか?
合成皮革には問題があるのは分かっていたはずです。
当然、劣化が起きることも予想されたわけで、それなら劣化が起きない製品を使う選択もあったはず。
具体的に言いますと、今回は皮を使えば何の問題もなかったんです。

その辺を突っ込んで聞いてみると、意外な答えが返ってきました。

『うちのような小さいアパレルメーカーでは、そんなコストがかかるような商品は作れません。一番売れている有名なメーカーさんの服を真似て、コストを削減して早く作って売らないと商売にならないんです。』

言っている事はなんとなく分かる気がします。
でもね、コスト削減が、品質の劣化になり、クレームになっていたらどうしようもないと思いません?

いい素材を使って高い商品になると、お客様が買ってくれない、そうおっしゃっていました。

確かにね、安いって人を動かす力があります。
反面、丁寧な仕事や良いものって言うのは値段が高いですし、簡単に売れてはくれないんですね。

認知されるまで相当時間がかかってしまう。

うーん、考えちゃいますねえ。
なんかどっかのコロッケの話みたいで。

実は今年に入ってからこのような話を数件聞いているんですよ。
もっとお客様を信じても良いと思うんですけどね。
安いものを欲しているのと同じようにいい物を欲していると言うのもあります。
信じて、作れば良いと思うんだけどな。

いろいろと話をしていると、どうやら母からも同じ話をされたそうで、考え込んでいましたね。

私たちクリーニング屋からすれば、きちんとした商品を作ってもらわないと困るんですけどね。

でも、私たちが困る前に結局お客様に全部返っていっちゃうんですよ。
長持ちしなかったり、問題がおきて困るのはお客様。
プロだから、ちゃんとしたものを提供した方が良いと思うんですけどね。

と、コスト削減から、そういった商品は変化がおきやすい、というような話になったときにこんな事言うんですよ。

『だから私たちはお客様からお電話を頂いたときには、服は洗わない方が長持ちするんです、と言っているんです。洗うと変化しますからって。』

おいおい、根本的に間違っているぞ。
もう少し、メンテナンスの事考えた方がいい気がします。
こういう方、アパレルさんには多いんですけどね。

長々と電話をしてきましたが、ひとまずこの辺で終了と相成りました。
最後に、お客様へ、伝言を。

『私たちはどんな話をされても大丈夫ですから、遠慮なく来て話をしていってください、とお伝えください。今回の事も全部ご説明をします。お気軽にご来店ください、とそうお伝えください。』

それから3日後、お客様がご来店しました。

つづく。

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (0)

2007年07月05日

クリーニング事故?不良品? 第四夜

大体の説明が終わった後、コートの持ち主のお客様の話になりました。

やはり、メーカーさんの方では誰だか名前を教えてもらえず・・・。
では、どうしてうちに電話をかけてきたのか?
そのお客様は当店に問題があると思っているんじゃないですか?と質問したところ、意外な言葉が返ってきます。

『それがですね、お客様は今回のことに関しては怒っているわけではないんです。どうしてこうなったのか?きちんと説明をしてほしいといいっているんです。』

なるほど、そういう事でしたか。
当店のお客様らしいなと一瞬思いました。

とりあえず怒鳴る、と言う人が多い中、どうしてこうなったのか?まずそれを教えてほしい、と言うのはこれから話をしていく段階でとても重要な事だと思います。

クリーニングで変化がおきると、クリーニングが悪い!と思う人がほとんどだと思います。
しかし、実際はそうでもないのが難しいところなんです。

クリーニングをして変化が現れる事は多いのですが、原因は別のところにあるケースってたくさんあります。

製造に問題があるケース。
着用の仕方、もしくは保管の仕方に問題があるケース。
クリーニングに問題があるケース。

ひとまず、どこが原因でこのような事が起きたか?調べる必要があるんですね。
保障などその後の対応はそれから後の話です。
原因が分からないまま、怒鳴ってしまっては満足な対応を得られない事もあります。

話を元に戻しましょう。

そこでメーカーさんのほうでは、クリーニングに問題があるのでは?と言う事をお客様にお伝えしたそうなんです。
石油系とパークを間違えたんじゃないかと。

すると、このお客様、大変怒ったそうで、こうおっしゃったらしいんですね。

『私が使っているクリーニング屋さんはとても丁寧で、そんな初歩的な間違いをするはずがない。私は信用しているし、私の方からそんな事聞きたくないから、もし疑っているのなら自分で聞いてみてください。』

なるほど、それでメーカーさんから電話があったわけだ。

メーカーの担当者さんも、これにはびっくりしたらしいです。
で、実際電話をしてみて、納得したらしい。

メーカーさんから言うと、クリーニング屋さんの対応も困った人が多いようなんですね。

質問に答えられない、説明が出来ない、すぐ怒鳴る。

こんなのでは、クリーニング屋さんとアパレルメーカーさんが手を組めるはずもない。

担当者さんいわく、きちんと説明をしてくださったのは、お宅を入れて二件目だ、そうです。
ほんと、説明って大事です。

さて、今回の件については先が見えてきました。
しかし、問題がないわけではありません。
ここからは、クリーニング業者としてアドバイスを送る事にしました。

えー、まだまだ続きます。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2007年07月04日

クリーニング事故?不良品? 第三夜

配達から帰ってきたばかりなので、とりあえず車を駐車場に止めにいき、帰ってきてすぐにメーカーさんへ電話を入れます。
担当者の名前も控えてあったので、割とスムーズにつながりました。

相手が電話口に出ると、いささか緊張した様子。
すぐさま違う人間が電話をかけてきたので、警戒したのかな?と思いました。

とりあえず、今回の事情を一から説明していただきます。

合成皮革のついたコートの合成皮革の部分がぱらぱらとはがれてきているということ。
買ってまもなく、クリーニングしてしばらく来ているうちに気づいたとの事。
製品は製造されてから1年しかたっていない。

担当の方も、母から説明を受けているので、同じ質問はしてきません。
こちらもそれは分かっているので、単刀直入にこういいました。

『それ、ポリウレタンの劣化でしょ?』

ポリウレタンの劣化、ここ数年でよく耳にする言葉ではないでしょうか。
ポリウレタンは、繊維の中でもちょっと特殊なもので、繊維が製造されてから、3年から5年ほどで劣化が起きてしまうんです。
これは、着用していなくても関係なく起こります。

すると、担当の方がこう切り替えしてきました。

『合成皮革としか書かれていませんから、クリーニングの間違いでこうなったんじゃないかと・・・。』

合成皮革にも種類がありまして、どの繊維で作られているかによって扱いが変わってくるんです。

ポリウレタン以外に、塩化ビニルという素材で作られることもあります。
これは、俗に言う塩ビ。
水道管のパイプを思い出していただくと分かりやすいですね。
あれを、特殊な薬品で柔らかくし、繊維として使用します。

この塩化ビニル、そもそもドライクリーニングが出来ないんです。
ドライクリーニングをしてしまうと、柔らかくしていた薬品が抜け出してしまい、元の硬いパイプに戻ってしまいます。
ぱらぱら、なんて物じゃなくてバリバリ。

先にも説明したとおり、当店のドライクリーニングの設備は石油系しかありませんから、そもそもパークロルエチレンでのクリーニングは出来ません。
もし、塩ビで出来た合成皮革だったとするならば、ドライクリーニングOK、石油系に限る、といった表示自体、間違いということになります。

私はこの手の話をするときに、責任は誰にあるのか?ということよりも、まずどうしてこうなったのか?ということを解明しようとします。
お互い、原因が分かれば、その後の対応は自ずと見えてくるからです。

素材とクリーニングの関係を説明し、ポリウレタンの劣化と考えるのが普通だと思うけど?と再度話をします。
すると、こういうんですね。

『でも、この服は製造されてから1年しかたっていないんです。劣化には早すぎます。』

確かに私、先ほど書きました。
ポリウレタンの劣化は3年から5年で起こる、と。

では、ポリウレタンの劣化ではないのか?
ここで、メーカーさんは大きな勘違いをされているんです。

それは、服の製造と繊維の製造は違う、という事。

確かにコートは一年以内に製造されたかもしれない。
でも、その服に縫い付けられている合成皮革も同じ時期に作られているというわけではないんです。

アクセントでつけられているものほど、大量に生産されていてストックされています。
3年前に製造されているものが混ざる可能性はかなりあるんですね。

喧嘩をするわけじゃないので、丁寧にその説明をしまして、納得していただきました。
メーカーさんもね、本当はちゃんと分かっているんです。
でも、クリーニングをした後、と言うとどうしてもクリーニング自体を疑いたくなるんですね。

この電話、実はこのままで終わりませんでした。
さらに、いろいろな話に移っていくんです。

と言うことで、さらに続きます。

投稿者 boribori : 00:19 | コメント (0)

2007年07月03日

クリーニング事故?不良品? 第二夜

昨日の続きです。

さて、どのようにクリーニングの説明をしたかといいますと、大体以下のような話をしたらしいんです。

当店のドライクリーニングは、石油系のドライクリーニングを使っている。
どのお客様のものか分からないが、素材にあわせて洗っているので、合成皮革がついている衣類なら扱いはほとんど同じはず。
聞いた話から総合すると、汚れ具合にも寄るが、洗う前に局所的に汚れている箇所を、重点的に汚れを落とす。
そして、洗い自体は短時間洗浄をして、衣類に無駄な力をかけないようにする。
乾燥工程は、熱を加えると良くないので自然乾燥をしている。
ただ、そのままではクリーニング溶剤が完全に飛んでくれないので、人体仕上げ機で数回仕上げを行っている。

この説明の間、さらに素材の特徴を説明し、このような工程を選んだ旨も説明しています。

そもそも、どうしてクリーニング事故を疑ったのか?
アパレルメーカーさんはどこに疑問を持ったかというと、絵表示にはドライクリーニングは出来るとあるのですが、石油系のドライクリーニングを指定してあったのです。

ドライクリーニングの溶剤には種類がありまして、石油系は油脂溶解力が弱くデリケートな物を洗うのに適しています。
これとは別に合成溶剤というのがあります。
パークロルエチレンといいまして、こちらは油脂溶解力がとても強く、洗浄力が強いのが特徴です。

今回の変化を、ドライクリーニングの溶剤を間違って使っていないか?そこを疑ったようなんですね。

となると、先ほど説明した話は過剰すぎると思います。
どの溶剤を使っているか、それさえ分かればメーカーさんはいいわけです。
それに、詳しい工程を説明しても、あまり伝わらないという事もありますし・・・。

これで一件落着したのかな?と思うと、なぜか母は不機嫌そうな顔。
説明しても、まだ疑っているような印象を受けたんでしょう。

母から電話の話を全部聞いても、途中分からないところもありましたので、私が追っかけ電話してみることにしました。

さらに続きます。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2007年07月02日

クリーニング事故?不良品? 第一夜

春、とても忙しい時期でした。
私が配達から帰ってくると、母が不機嫌そうな顔で話しかけてきます。

『合成皮革のついたコート、誰から出たか覚えてる?』

突然こう切り出されたので、初めは何の事だかわかりませんでした。
タグが取れて誰のか分からなくなったのかな?と思っていると、こう続けます。

『つい今しがた、アパレルメーカーから電話があったんだけど。合成皮革のついたコートがぼろぼろになったとお客様から電話がメーカーに入ったらしい。』

『どんなクリーニングしているか、聞かれたの。』

こう言います。

私たちも人間ですからミスをしないわけじゃありません。
でも、ぼろぼろの状態のものを見逃すなんて事は考えられないし、もしクリーニング事故でそのような状態になったとしても、そのまま何も言わずにお返しするなんてありえないんです。

きちんとお客さまに説明し、その後の対応も説明します。

いろいろな事が頭の中を駆け巡りますが、とりあえず冷静に、一つ一つ確認することにしました。

私 『で、そのコートは誰のものか聞いたの?』

母 『それがね、誰のものか絶対言わないのよ。』

誰のものか分からなければ、私たちが本当にクリーニングしたのか?分かりません。
でも、メーカーは決してお客様の名前を教えてくれないんです。

私 『教えてくれないんだ。困ったね。じゃ、具体的にどんな素材?』

母 『綿なんだけど、合成皮革が部分的に使われているもので、ボタンの周辺にアクセントとして使われているものみたい。自分のお客様の中で心当たりある?』

全部を覚えているわけじゃありませんが、特徴のあるものは大体覚えているもので、今回のような商品、合成皮革が使われているようなものは、クリーニング自体気を使うので忘れるはずがありません。

今年出た品物の記憶をたどってみますが、私がお預かりした中では該当する客様はいらっしゃらないようです。

私 『こっちにはいないみたいだな。お店のほうに心当たりは?』

母 『それらしいコートは今年何着か洗っているけど、事故を起こした事はないんだけど。』

素材を聞いたところで、大体ある程度予想はつきます。

どうしてぼろぼろになったのか。
どこに責任の所在があるのか。

これは母も同じです。
問い合わせのお電話をもらって、お話を伺ったときに、大体察しが着いていたようでした。

私 『で、どう説明したの?』

母 『そりゃ、全部話したわよ。うちで使っているドライクリーニングの溶剤、クリーニングの手順、乾燥工程、そしてなぜそのような扱いをするかも、ね。』

うちは、働いている人間、全員がクリーニング師の資格を持っています。
説明はきちんとしていますし、間違った話はしません。

ちなみに、どのような話をしたかといいますと・・・・・。

明日へ続きます。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2007年07月01日

エアアイロン

先日、深夜テレビを見ていると、またエクストリームアイロニングをやっていました。
ここのブログにコメントをいただいた方でしょうか、その方も出ていましたね。
非常にまじめで一生懸命なのが伝わってきて、面白さの中に好感が持てました。

クリーニング屋さんの中でも話題になっていまして、もしかしたらそのうちプロの参戦もありえるかもしれません。

それとは別に、七夕の夜に横浜で新しい競技が始まります。

その名も、エアアイロン。

エアーギターはご存知でしょうか、あれのアイロン版ですね。
あたかもアイロンを握っているかのように、シャツを仕上げているかのように、見せる競技です。

クリーニングフレンドシップサミット07’神奈川というのが横浜で開催されまして、その中のイベントのひとつで催されることが決定しました。

そもそもこのクリーニングフレンドシップサミット07’神奈川というのはどういうものかといいますと、全国のクリーニング屋さんが一堂に集まりまして、選ばれた組合青年部が研究発表を行い、その後交友を深める、そういった集まりなんです。

そのイベントの今年のテーマが、「VOYAGE(出航)」。

日本初、いや世界初の新しい競技、エアアイロンの開催はまさにテーマにふさわしいといったところです

参加者は皆さんクリーニング師の資格を持ったプロばかり。
そんな彼らがやるエアアイロンですから、一味もふた味も違います。

プロならではの、アイロンの温度を確かめるところや、本カフスを取るところ、蒸気のリアリティなど、マニア受けしそうです。

願わくば、今回限りでなく、毎年開催され、全国的な大会になってほしいと願っています。

プロによる、エアアイロン、見てみたいと思いませんか?
私も見てみたい。

どこかテレビ局、取材しないですかね?

投稿者 boribori : 22:58 | コメント (0)

2007年06月30日

電車の中の臭い

夕方、馴染みのお客様がいらっしゃいました。
永山の方からわざわざご来店くださるお客様です。

そこで、汗の臭いの話になりまして、最近電車が臭うという話になったんです。

京王線は女性専用車両が出来たおかげで、それ以外の車両には男の人ばかりらしいのですが、そこで汗の臭いがすごいんだとか。

みんなスーツ洗ってないのかなあ?そうお客様はおっしゃいます。

実際、私がクリーニングの仕事につき始めた頃に比べて、スーツを洗う頻度は激減していると思うんです。
ほんの10年ほど前はかなり頻繁に洗っていました。
月に一回は洗っていましたし、頻繁に洗う人ですと毎週必ずスーツのクリーニングが出る人もいましたね。

しかし、最近は季節の変わり目に出ればいいほうで、仕事の関係でずーっと洗えない人もいます。

どうしてこうなってしまったんでしょうか。

原因はいろいろあると思います。
消臭剤が出てきたのもあるでしょう。
スーツが安くなったのもあると思います。

しかし、私は思うのですが、クリーニングも多大に影響していると思うんですね。

ここ数年、いろいろなお客様からお話を伺っていると、共通の話を聞くことがあるんです。

それは、洗っても落ちないなら、洗わないほうがいい。

つまりですね、クリーニングに出してもきれいにならない。
それなら洗うだけもったいないし、スーツも安いから着れるだけ着て買い換えればいい、そういった話なんです。

こういった印象をお持ちのお客様、かなりいらっしゃるんです。

ズボン下を履かなくなるなどライフスタイルが変化してきたのも影響して、汚れが落ちづらくなってきているのも確かなんですね。
ところが、それに合わせずに、従来のコストをカットするやり方でクリーニングをしていると、汚れが落ちない。
今、こういった問題があります。

最近では、クリーニング屋さんのなかにも、洗ってもおちないと思っている人もいるんです。
これも問題ですね。
自分たちが分かってないのでは消費者に伝わるはずがありません。

最近、いろいろなニュースを見ていると、思うんです。
そろそろ基本に戻る時期なんじゃないのかなって。
しっかりと基本を抑え、足場を固めていろいろとチャレンジする時期なのかなあとそんな風に思います。
小手先の誤魔化しはもう通用しませんよね。

消費者にクリーニングしても落ちない、そういわせている現実が悲しいです。
もっと、もっとがんばろうね。
クリーニングは胸を晴れる仕事だと思っています。

投稿者 boribori : 23:40 | コメント (0)

2007年06月28日

忙しい人へ

最近、忙しくてクリーニング店をご利用できない人がいます。
朝早くから仕事へ行き、夜遅く帰宅するのでクリーニング屋さんが開いている時間にいけないようなんです。

こういったお客様から、深夜の集配を頼まれる事があるのですが、なかなかご希望のようにいかないのが辛いところ。

深夜で車がすいすいと走るといっても、ある程度距離があればガソリン代がかかってしまいます。
ある程度のご利用から出ないとお伺いできないという事情もあるんです。

そういった方に、こちらからご提案することがあります。

たとえば、品物を受け渡しするスペースがあればそこで受け渡しをするとか。
日中、こちらの定期集配にあわせて回らせていただけるので、少ない枚数からでもお伺いすることが出来ます。
メーターボックスの中とかちょっとしたスペースがあるんですが、新しいマンションなんかですと、こういったスペースそのものがなかったりします。
また、防犯上、衣類を置いてあると分かると留守だとばれてしまうので、こういった集配は嫌だとおっしゃる方もいらっしゃいますね。

次にお勧めするのが、会社のお近くのクリーニング屋さん。
これならお昼休みなどにご利用できます。
こういったお客様、本当に多いんです。
当店にもお住まいは八王子ですが、帰る頃には閉まっているので当店をご利用されているお客様はたくさんいらっしゃるんですよ。

そして最後は、自分でお洗濯ですね。
Yシャツなどに限られますが、上手に洗えばそのまま着ていくことも可能です。
これにはあると条件が必要なのですが、その条件とは形態安定のシャツであること、です。

他のシャツではしわが出てしまうので、洗っただけでは着ていくことは難しいでしょう。

形態安定のシャツでも、洗い方を間違えるとやはり着ていくことは難しい。
では、どうやって洗うか?といいますと、ポイントは脱水の時間にあるんです

洗剤を投入し洗い、すすぎをするところまでは通常通りでOK。
問題は最後の脱水です。
大抵のしわは、この脱水時に強力についてしまうんです。

この脱水の時間を10秒から15秒ほどで止めて干すのがポイント。

取り出したとき、水が滴っているかもしれませんが、そのまま干してください。
乾いたときに、形態安定の効果がきれいに現れて、しわが少ないシャツが出来上がります。

これなら、忙しくてクリーニング店をご利用できなくても、何とかなるはず。
一番困っているのがシャツでしょうから。

これは形態安定のシャツでないと効果がありませんので、ご注意を。
また、形態安定の効果は永久的にあるものではありません。
通常の洗濯で15回から20回ほどでその効果はなくなってしまいます。
しわが取れなくなってきたな?と思ったら、アイロンをかけるかクリーニング屋さんにお任せください。

ずーっと忙しいわけではないと思います。
ほんの数年間、ほんの数ヶ月の我慢です。
何とか乗り切ってくださいね。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2007年06月27日

お年寄りとクリーニング

お年寄りとご一緒に生活している方は、お洗濯やクリーニングで困っている方が結構多いんです。

その理由は、お年寄りは服を脱ぎたがらない、洗いたがらない、傾向があるんですね。

これは今までの経験談なのですが、お年寄りは今着ている服が一番好きらしいんです。
ですので、それを持っていかれるのがいやらしいんですね。

でも、同居しているご家族は洗いたい。
そこでちょっと揉めたりしちゃうこともあります。

そういったとき、どう接すればいいか?

無理はしない、それが一番なんです。

嫌がるのに、無理に洗わない。
お年寄りにはお年寄りの理由があります。
汚れているとか、古くなっているとか言うのは、お年寄りには理由にならないんです。

古くても汚れていても、着やすいのが一番なんですね。

また、若い人が着やすい服や、高い服、いい素材の服がお年寄りにもいいかというと必ずしもそうではないんです。

お年寄りには、軽くて丈夫な服が一番。
ズボンの丈は短めのほうが安全ですし、セーターなども軽いほうが断然いい。
カシミヤなどは軽いですが、お年寄りの着用方法ですといささか強度が弱いんです。
それなら合成繊維のほうが軽いし丈夫だったりします。

もし、洗う気になってくれたら迷わず洗っちゃいましょう。
善は急げですね。

これとは逆に、洗いたがるお年寄りもいらっしゃいます。
これもまた若いころからの習慣なので、逆らわないほうがいいですね。

こういった悩みはクリーニング屋さんは結構聞いてたりします。
ちょっと聞いてみるといいアドバイスが聞けるかもしれません。
話しかけてみましょう。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2007年06月26日

紛失の多いクリーニング屋

集配にお伺いしたお客様のところでびっくりするような話を伺いました。

服をよく無くすクリーニング屋さんがありらしい。

しかもそれがその周辺の奥様方には噂になっているとか。
無くされた人もたくさん。

紛失って確かにあるんですよね。
大体がミスで、手に取るときに他の人の分までとってしまったとか、名前をつけ間違えたとか。

人間のやることですから、絶対はありません。
ミスしたくてやっているわけじゃないですから、起こったときのショックは計り知れないものがあります。

ところが、今日聞いた紛失の話はおかしいんですよ。

まず、そんなに大量に紛失なんて起こりません。
周辺のかなりの人が経験しているなんて、そもそもおかしい。
また、大量の間違った品物が届けられることがあるといっていました。
これもおかしいんですよね。

通常、間違えないようにタグで管理をしています。

名前で管理したり、バーコードで管理したり、番号で管理したり。
やり方はさまざまですが、その衣類がどのお客様のものかわかるように管理するわけです。

そして、お返しするときに、伝票とタグを照らし合わせて確認をしてからお返しします。

ですから、もし誤配が起こるとすると凡ミスですから大量になくなるなんていうことは普通ありえないわけです。

帰り際に、そのクリーニング屋さんの前を通ると、安売りで有名なお店。
なんとなく紛失の件も理解が出来ました。

大量に集めて、捌きだすといろいろと大変なんだと思います。
しかし、私たちの仕事は委託業、つまりお客様の物をお預かりして仕事をしているんです。
きちんとお返しして仕事が終わります。

もし品物の量が多くて捌ききれなくて紛失や誤配が起こっているのなら、システムを変えるべきです。
現状の管理の仕方だと問題があるということですから。

クリーニングに出すと、品物がなくなるなんてそういうイメージは無くしてほしいですね。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2007年06月24日

子供同伴

配達に出かける時、たまに子供も連れて行きます。
私も子供のころはよく配達へ連れて行かれました。

30年ほど前の話ですけどね。
当時は、ほとんどが人の手でやっていましたし、今とは比べ物にならないくらい品物が出ていた時期でもありました。
また、当時の機械は安全の配慮がされていないものがほとんどで、子供がいるととても危ないものばかり。

そんなことで、おそらく配達へ連れて行かれたのだろうと思います。

今私が連れて行くのも、それと近い理由でして、やっぱり機械が危ないのと、子供とクリーニング双方に注意しながらは出来ないと言ったこともあるんです。

私が子供のころからそうだったんですが、子供を連れて行って、どこのご家庭でも大歓迎されるんですね。

私もそうでした。
だから、お客さん大好き。
だって、行けばかわいがってくれるんですもの。

うちの子も、やっぱり同じようで、お客さんにかわいがってもらい、いつも楽しそうにしています。

先日、お伺いしたお客様と、子供の話になりまして、やっぱりご実家に来ていたクリーニング屋さんもよく子供をつれてこられたらしいんですね。

うちだけではなかったのかと、面白く感じました。

その方もご実家が自営業らしく、やはり子供のころ営業に連れて行かれた記憶があるそうです。

こうして自営業者の子供たちは、人を好きになっていくんでしょうね。
こんなに可愛がってもらうなんて、そうありませんから。

でも、配達についてくるのも、何年もないんですよね。
次第に、子供たちで遊びに行くようになるし、お父さんと出かけたくない病も始まるはず。
今だけでしょう。

来月になると夏休みです。
また一緒に配達に出かけましょうかね。

投稿者 boribori : 22:32 | コメント (0)

2007年06月23日

クラクラ

毎年のことですが、まだ体がついていっていないこの時期、クラクラ立ちくらみを起こすことがあります。

今日の夕方もそうでした。

午前中にお留守だったお宅へ配達へ行きたかったので、仕事を早く進ませたかったのですが、急に立ちくらみ。
足元がふらつき、手足の感覚がなくなります。
目の焦点が合わなくなってきたので、その場で休憩。
立っていると危ないですから、その場で座り込んでしまいます。

私だけかと思いきや、母も同じようだったらしく、一緒に休憩。

暑かったのかな?

飴玉でもなめて、水分を取って、30分ほど休憩すると、あら不思議!いつもどおり動くことが出来るんです。

大量の品物が先日入荷していたので、それを仕上げなければならず、結局お客様のところへはいけませんでした。
立ちくらみさえなければいけたのにな。

適度に水分を取っていれば、こんな事はめったに起こらないんですけどね。
暑くなり始めは、自分の調子が今ひとつ把握できないので、こうなることが多いんですよね。

月曜日から早めに水分を取らないと。
危ないですからね。

しかし、今週はほとんど30度を越えていたんではないでしょうか。
予報の気温よりも絶対高い気がする。

来週も暑いのかなあ。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2007年06月22日

黄変の原因

だんだんと暑くなってきて、シャツが汗まみれになっている事と思います。

ご家庭で洗っていて、だんだんと黄ばんでくる・・・・・。
Yシャツだけでなく、特にTシャツが黄ばんできますよね。

主な理由は二つ。

1 汗の汚れが落ちていない。
2 洗剤の残留による焼け

水で洗うと汗が全部落ちてくれるように思いますが、現実は違います。
水では汗は全部落ちてくれないんです。
皮脂成分がどうしても残っていまい、これが酸化して黄色く変色します。

また、洗剤もすすげば全部流れ落ちるというものでもないんですね。
合成洗剤などはすすぎが良くなっていますので、残留は少ないですが、石鹸をお使いのお宅では、すすぎのやり方を間違うと、黄色く変色してしまいます。

どのように回避するか?
ちゃんとやり方があるんです。

まず、汗の汚れの場合、なるべくぬるま湯で洗うように心がけます。
水では皮脂がどうしても残りやすくなるためです。
お湯で洗っても、皮脂は若干残りますので、いずれ黄色くなってしまうかと思います。

そこで登場するのが、漂白剤。

この黄色い色は色素ですから、漂白剤で色を破壊してしまうんです。
これで、白いまま着る事ができるようになります。

次に洗剤の残留ですが、こちらの気をつけるポイントは一つ。
すすぎの時の温度です。

洗剤、特に石鹸は水に溶けづらい性質を持っています。
溶けやすい性質の石鹸などを混ぜ合わせて、使いやすい石鹸になっているのですが、それでも、残ってしまうんですね。

石鹸をお使いの方は使うときにお湯に溶かして使っている人もいると思うんです。

ここがポイントで、すすぎは洗うときとお湯の温度を一緒にするんです。
そうすると、繊維の上に残っている石鹸が流されるわけです。

すすぎの温度を変えるだけで、黄変はかなり減りますよ。
お試しあれ。

これからどんどん暑くなっていきますから、どうしてもご家庭での洗濯が増えてきます。
きちんとした方法で洗濯をすれば、気持ちよく洗えますから、ぜひやってみてください。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0)

2007年06月21日

仕事が出来るようになってよかった。

国立に同業の友達がいました。
彼は私と同じ年。
友達といっても、深く話しこんだことがあるとか、そういった仲ではなかったんです。

ある時、ちょっとした情報の交換をしたのがきっかけで、少しお話をしたんですね。

その後、展示会など何かしらあるときに現場で会う機会がちょこちょこありまして、その度に今度飲みましょうね、なんて言ってたんです。

ところが、彼に病が襲い掛かりました。
とても深刻なもので、仕事をやめてしまったんです。

やめた後、会う機会がありまして、現状のことやその先のことも少しだけ話しました。

まだ、本当は仕事がしたい。
アイデアはあるし、何より話をしていてクリーニングの仕事が楽しそうでした。

彼が回っていたお客様を私が回るようになって一年。
ふと、そういえばお客様から電話かかってこないなあと思っていたんですよね。

すると、今日出入りの資材商さんが、彼の話をして言ってくれたんです。

ぼちぼち仕事やり始めたみたいだよ。

そうかそうか、やり始めることが出来たんだな。
お客さんも回れるようになったんだな。

本当によかった。
彼の病気では、まだまだ大変なことは多いと思うけど、その中で復帰できたことはとても凄いことだと思う。

なんかねえ、今日は本当にうれしくて。
夏休みに入る前に、一度お邪魔しちゃおうかな。
お見舞いに行こうかずいぶんと悩んで結局いかれなかったけど、こうして復帰をしたのならぜひ会って話がしたい。

復帰おめでとう。
心から歓迎します。
お酒は飲めないけど、ゆっくり話しましょうね。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2007年06月20日

梅雨はどこにいったんでしょうか?

梅雨入りしましたよね?
ニュースでもやってましたよね?

梅雨入り宣言が出されてから、雨が降るどころかいい天気。
気温もぐんぐん上昇・・・・・。

暑いのはいつもの事ですから、汗かきながら仕事をしているわけです。
まさか、そんなに暑いとも思っていなかったんですが、今年もとうとうお馴染みの光景を見る事となりました。

お客様がお店に入るのを躊躇している・・・。(-_-;)

入り口に立つだけで、もわーっとした暑い熱風が体にまとわりついてくるんだそうで、みなさん動きが止まるんですよね。

その姿を見ると、ああ今年も暑い季節が着たんだなあと思うわけです。
それから一気に夏モード突入。

換気扇全開、窓全開、水分なるべく補給、と行動を移します。

本格的な夏が来る前に体を作らないと。
ばてちゃいますからね。

今年の梅雨は雨は期待できないんでしょうか。
週末辺りから雨マークがちらほら出てきています。
ちょっと期待しましょう。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2007年06月19日

売っちゃった???

本日、初めてお客様の所へお伺いした時の事です。
あまりにも衝撃的だったので、びっくりしてしまいました。

その方、お年を召しており、重い衣類を持ってクリーニング屋へいけないので取りに来て欲しいとの事だったんです。

お伺いしまして、伝票に品物を書いていると、お客様がこんな事をおっしゃるんですね。

『去年、近くのクリーニング屋さんにコートを出して、3ヵ月後に取りに行ったら、売っちゃったと言われた。』

最初、この話を聞いたとき、本当にびっくりしたんですよ。
売っちゃう?
まさか、そんな事する業者がいるなんて。

詳しくお話を伺いますと、品物を出した時は、何の張り紙もされていなかったんだそうです。
引き取りに行くと、張り紙がされていて、仕上がり日から一ヶ月たっても引取りに来られない場合処分します、と書いてあったとのこと。

店員さんに、その張り紙を指差され、書いてあるでしょう、もう売ってしまいました、と言われたんだそうです。

帰り際にそのクリーニング屋さんを覗いてみると、中河原にもあるクリーニング屋さん。
工場や経営者は違いますが、同じグループの所なんですね。

何で、こんな事いったのか。

たしかに、クリーニング屋さんに衣類の在庫って深刻な問題の一つです。
ほとんどのお客様はすぐ取りにきていただけるのですが、中には一年以上預けっぱなしの方や、次のシーズンまで取りに来ない方もいらっしゃいます。
保管をする事を前提にスペースを確保していませんから、預けっぱなしの衣類が溜まってしまうと困ってしまうんですね。

その気持ちはわからないでもない。

でもだからと言って、売ってしまいましたは、冗談が過ぎます。
まず、表示をしているからといって、簡単に売りさばくことなど出来ないんです。

何があったのか分かりませんが、ちょっと行き過ぎた対応のような気がします。

このお客様も、高いコートだったのですが、その事で喧嘩もしたくないし、諦めたんだそうです。

あくまでもね、一方的な話なので、どこまでは真実かどうかわかりません。
でも、こういう経験、他にもしている人がいるのかもしれないと思うと、ちょっと恐くなってしまいました。

もし、このような対応された方がいらっしゃいましたら、ぜひ御連絡ください。
どこへ話していいか、どう対処していいか、分からないと思います。
アドバイスいたします。

それとは別に、やはり預けっぱなしもよくありません。
クリーニング屋さんのスペース事情などもぜひ考慮して頂き、長引かないうちに引き取りに行くようにして頂けるとクリーニング屋さんとも良好な関係が築けるんじゃないでしょうか。

お互い、ストレスが溜まらないように半歩ずつ譲っていけるといいと思います。

投稿者 boribori : 15:32 | コメント (0)

2007年06月18日

基本は同じですよね。

先日から、調子の悪かったパソコンを見てもらうべく、八王子のヨドバシカメラへ行って来ました。
早く一台組まないと、データを移せないので、困っていたんです。

電話での問い合わせ、日曜日に持ち込み、それでも原因がわからず・・・。
結局、一台丸ごと持ち込む事になりました。

状況を説明するのですが、納得行かない様子。
と言うのも、おかしいんですよね、根本的に。
調子が悪い時と言うのは、大体見当がつくものなんですが、今回ばかりはそれが見当たらない。

店員さんも、悩んでいます。

とりあえず、HDDを交換してみようか、と言うことで検証をしてもらった所、最初に買ったHDDがおかしいと言う事が判明。
代替品に取り替えて様子見になりました。

このように原因がハッキリしない問い合わせって正直困ると思うんですよね。
過去の事例にどれにも当てはまらなかったり、初期不良の可能性も低くユーザー側の問題ではないかと思うような事もあるでしょう。

今回は、とても丁寧に、親切に対応してくださいました。
店員さんでもわからない事なのに、一つ一つじっくりと検証していただきまして、頭が下がる思いです。

店員さん曰く、私たちはこのために日々勉強しているんですから、お任せくださいとのこと。
心強いですね。

どの商売も基本は同じだと思うのですが、消費者はプロではないのですから、わからない事が多いんですね。

わからない事は説明し、相談にのり、適切なアドバイスをおくる。

その為に、毎日勉強していますし、日々努力していると思うんです。

これは私たちクリーニング屋さんでも同じですし他の職業でも同じでしょう。
何のためにそこにプロがいるのか。
今一度原点に返る必要がありますね。

私の好みかもしれませんけど、私が非常に好感をもてて、いい買い物したなとかいいサービスを受けたなとか思うときは、きちんと説明やお話をして頂いています。

私はそういうのが好きですね。

投稿者 boribori : 21:38 | コメント (0)

2007年06月15日

外国製品のトラブル

コメントを頂きました。
直接聞きたいことがあるのですが、とりあえず、こちらへ書いてみようと思います。

外国製品はトラブルが多い、とクリーニング屋さんに言われたらしいのです。
どのようなトラブルなのか?

その衣類にも寄るのですが、トラブルは確かに多いんです・・・。
と言うのもですね、外国と日本の環境が違うと言う側面があるんですね。
また、衣類に対する意識も日本人はちょっと違います。

外国ではトラブルにならないものも、日本ではトラブルになってしまう、そういうケースがあります。

まず、イタリア製で一番多いのが、色泣き。
クリーニングをすると生地の色が出てきてしまい、他に移ってしまうんです。
イタリア製と書かれているだけでお断りするクリーニング屋さんもいるほどです。

日本の場合、衣類を染めた後に、色止めという作業をします。
これは、汗をかいたり、水に濡れた時に、色が出ないようにするためです。
これは日本の環境にかなり影響されていると思うのですが、日本は割りと湿気が高いんですね。
しかし、イタリアなどですと、割りとからっとしている。
汗なども日本ほどかかないので、色止めという作業をしていない製品が多いんです。

また、鮮やかな色を出すために、過剰染色をしているケースもあります。
染色にも限界があるのですが、さらに濃い色を出すために、染まらないのに染料を生地の上に乗せる、そんな事もしていたりするんですね。

洗うと色が出て、おかしくなるような製品を何故売り出しているのか?
イタリアの人は平気なのか?

平気なんですよ、これが。
ここが一番の問題点でして、日本と衣類に対する意識が違うんです。
たとえば、しみがついたとします。
日本なら落としたいと誰もが思うでしょう。
ところが、向こうでは、クリーニング屋さんでも落とそうとしないんだそうですね。
つけた人が悪い、そういった解釈なんだそうです。

また、色が落ちていき、どんどん白っぽくなって古着になっていっても、それを着ていけるんです。
日本ではこういうのはダメですね。

他にも、外国で製造されたものの中には、粗悪品も混ざっています。
表示通りで無かったり、一緒に生地を作るのがおかしいものが混ざっていたり。
こういった商品の場合、縮んでしまったり、何かが剥がれたり、色が抜けたり、そんな事が起こったりします。

しかし、コメントを見ると表示がついているらしいんです。
この表示がどのようなものであるか?
それによってもまた代わってきます。

世界標準の、ISO表示なら、きちんとこちらも理解できますし、それにあわせたクリーニングをすればいい。
しかし、各国の表示だったり、他の国のものですと、その国の表示の資料を持っていないクリーニング屋さんですと、扱うのがちょっと恐いかもしれませんね。

一番気になるのは、どのようなクリーニング屋さんで言われたのかと言う事。
きちんと勉強しているクリーニング屋さんなのか、アルバイトやパートさんが受付をしていてその人に言われたのか、それでもずいぶんと違いますよね。
チェーン店ですと、マニュアルでそう答えなさいと言っている可能性もあります。
何かあったときの予防線ですよね。

もう少し詳しい情報を知りたいので、もしよろしかったら、また御連絡ください。
その時に、さらに詳しい説明をいたします。m(__)m

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2007年06月14日

パソコントラブル

パソコンがトラブルに見舞われると、本当に困ってしまいます・・・・・、って何年か前も書きましたかね。
去年はたいしたトラブルは無かったのですが、今年に入ってからかなり重要なトラブルが続発。
かなり厳しい状態が続いていました。

以前の教訓を生かし、バックアップを取っておいたのですが、なぜかそのバックアップのデータが飛んでしまい、真っ青に。

9割ほどのデータは別に所においてあったので被害は少なかったのが幸いでした。

その後、外付けがまずかったかな?と内蔵に変更した所、程無くしてまたデータが飛んでしまいました。
ここまで来ると、パソコンが壊れる年なのかな?なんて勘繰りたくなっちゃいます。

新しいパソコンへ変えようと、しているのですが、こちらもなかなか上手く行かないんですよね・・・。
やっぱり手間取っているのがHDD。
HDDについてない年なのかもしれません。

パソコンはそれ自体が本業と言うわけではないのですが、かなり関わっている部分が多く、また紙等への出力をしなくなり、データで保存をするようになってきています。
動かなくなると、何もかも出来なくなる。

本当に恐いなあ・・・。

早く復旧させないといけませんね。
こうして何とかブログを更新したり、メールを書いたり出来るうちに・・・。

みなさんも、今一度大事なデータは保存しなおしてくださいね。
消えたら真っ青です。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (1)

2007年06月13日

こんなに遅くまで?

先日、カリスマ染み抜きしこと、福永さんがテレビ朝日のスーパーモーニングに、生出演していましたね。
今回は家庭でも出きる染み抜きを実演していました。
ランキング形式でみなさんが困っているしみの取り方をやっていたようです。

さて、その前日、福永さんと会っていたんですね、私。
久しぶりと言う事もありまして、私たちがいつもお邪魔している川崎のマグロ屋さんで食事。
仲間数人と、楽しい食事となりました。

ここだけの話、その場でもの凄い大きなプロジェクトが動く事が決定したのです・・・。
今後どうなるか?乞うご期待。(笑)
番組内で、プロジェクトに関する言葉が一部出た模様です。
気付いた人、どれくらいいるでしょうか。

さて、楽しい食事が終わり、六本木のホテルへ福永さんともう一人友達を乗せて行きました。
私実は始めての六本木でして、もう興奮しまくりです。

初めての六本木ヒルズ、初めてのアマンド。(笑)

深夜一時を回ったと言うのに、アマンドでケーキ食べちゃったりして。

その後、福永さんとホテルで別れ、もう一人の友達を家まで送った時の事です。
なんと、お店が明かりがついているんですよ。
工場まで。

時計の針は2時半を指しています。
もちろん午前です。

なんとね、ご家族でこの時間まで仕事していたんです。
これには驚きました。

昔はね、そういったことも確かにありました。
でも、今の時代でこの時間までやっていると言うのが凄い。
話を聞くと、まだ序の口で忙しい時は朝方までやっている事もあったとか。

少しお店の中を見学させてもらって、この日は帰って来ました。
今度ゆっくりとお伺いしようと思います。

頑張っている人たちを見ると、まだまだ自分も頑張れると思いますね。
私が帰った後も、友達は仕事をしたらしいですし。

見習わないとね。
いいもの見させてもらいました。m(__)m

投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0)

2007年06月11日

名前を教えてくださいね。

メールやお電話でお問い合わせをたくさん頂くのですが、その時に名前を教えてくださらない方が結構いらっしゃいます。

このご時世ですからね、何となく分かる気もするんです。

宣伝メールやチラシ、ポスティング、ダイレクトメール、電話での勧誘などに使われるんではないだろうか?そんな不安がどうしても気になりますよね。

ちょっと買い物するだけで、おびただしい量のダイレクトメールが来るのなんて普通のことですし、メルマガに登録するとびっくりするほどのスパムがやってきます。

こんなんじゃ、名前や住所など教えてくなくなる気持ちもわかるんです。

分かるんですが、せめて苗字くらいは名乗って欲しい、そう思うんですね。
こちらからも問い掛けやすいですし、なんと言うか人に話していると言う実感が持てる。
質問だけだと、無機質で人間相手にしているのか不安になったりします。

当店では、メールでのお問い合わせ、電話でのお問い合わせ等の時にお聞きする名前や住所、電話番号などを使って、宣伝活動などは一切していません。
追っかけるなんて事もしませんので、どうかご安心ください。

人の顔が見えないからこそ、名前って重要だったりします。

みなさん、ご協力お願いいたします。

投稿者 boribori : 22:14 | コメント (0)

2007年06月10日

旧友に再会。

実は昨晩、東京は四ツ谷に行っていました。
クリーニング学校の同級生に会う為です。

土日と、全国からクリーニング屋さんが集まって組合の会議をしていたんですね。
年に一回のとても大事な会議なんだそうです。

そこに、友達が兵庫の代表としてきていました。

朝、mixiの日記で上京する事を知り、コメントを残しておいたんです。
するとお昼に電話が。
夜になったら時間が空くので会わないか、と言う話でした。

時間も程よい感じですし、何よりも10年以上も前の同級生。
会わない理由などありませんね。

夜ホテルで待ち合わせをし、そのまま居酒屋へ。
つもる話はたくさんあります。
クリーニング学校の頃の話し、今の仕事の話し、育児の話し、家族の話・・・。

その友達は、クリーニング学校を途中でやめているんです。
実家へ急に帰らなくてもならなくなり、東京での修行を急遽終え、帰ってしまったんですね。
で、その年の夏休みに、私兵庫までバイクで行った事があります。

クリーニング学校でもらった資料を届けに。

そして、その後みなさんもご記憶にあるであろう、阪神淡路大震災に合います。
その時はクリーニング学校のみんなで寄付金を集め、水や食料、薬などを送ったんですね。
その時、被災地の話を色々と聞きまして、その後起こる各地の震災に、どのようなものが必要か、生かされて行きました。

そんな懐かしい話をしながら、現在の話になりまして、お互い刺激しあいます。
自営業ですし、クリーニング業自体、私たちがクリーニング学校に通っていた頃と比べると業界自体の売上が落ちるなど、不安要素はたくさんあります。
心のどこかに弱気になる部分がどうしても出てくるんですね。

洋服の変化、消費者の意識の変化、いろいろなものが急激に起こっているのですが、現在のクリーニング業界の中では、そういう話をする機会が以前に比べて極端に減ってしまっているんです。
インターネットが使われ始めた頃と比べると、そういった会話が本当に減ってしまいました。

会話をする事で答えをもらうわけではないのですが、自分の中で何かが見つかる事があります。
そういう機会がどんどん減っているんですね。

情報交換とはまた違った、ガス抜きといいましょうか、自分の再確認と言いましょうか、そういったものが必要なんでしょう。

久しぶりの出会いで、お互いいい刺激をもらったと思います。
モチベーションも上がってきたのではないでしょうかね。
また、今度会う日までもっともっと切磋琢磨しましょうね。

投稿者 boribori : 21:39 | コメント (0)

2007年06月09日

お客様のお宅で泣いちゃいました。

午前中、配達へ出かけていたんです。
いつもの定期集配のお客様のほかに、今年初めてご利用されたお客様の所へ品物をお届けに伺いました。

そこのお宅には、黒いとても綺麗な目をした猫ちゃんがいまして、先日品物をお預かりしに伺った時も、抱っこさせてもらったんです。

今日も抱っこさせてもらえると嬉しいなあ、と思ってお伺いしたのですが、お伺いするとすぐ猫ちゃん登場。
抱っこさせてくれました。

かわいいなあとしばしなでなでした後、お客様とお話し。
お互い猫が好きという事で、いろいろな話をしているうちに、去年亡くなったみーちゃんの話になったんですね。

亡くなった経緯、動物病院での手厚い看護などの話をしていると、突然お客様が泣き出したんです。
優しい人ですよね。
全然知らない猫の話で涙してくれるなんて。

もうみーちゃんの話をしても泣かなくなってきたんですけど、私も思わず泣いちゃいました。

お客様のお宅で泣いたのなんて初めてです。

ペットを飼っている方は、きっと想像出来ちゃうんでしょう。
当たり前の様に横にいるペットがいなくなる、その辛さを考えると涙が出ちゃうんでしょうね・・・。
人間よりも寿命が短いので、、別れが来るのは仕方が無いのですが、それでもこの幸せな時間がずっと続くものとどこかで信じている。

ああ、また涙が出そう・・・。

話をした後にね、黒い猫ちゃんをなでていました。
ぎゅ-っと抱きしめたくなるんですよね。
そのまま時間が止まってくれる気がする。

なでているのを見ていて、幸せそうでした。

ペットを飼っている皆様、一緒にいて、幸せですよね。
ぜひ、思いっきりかわいがってあげてください。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2007年06月06日

人のだから?

先日、夜遅くにお客さんがいらっしゃいました。
白衣にアイロンがけをして欲しいと言うのです。

アイロン掛けだけでももちろんお受けいたします。

しかし、今回は残念ながらお受けできませんでした。
今日中に欲しいと言う事だったのですが、すでにボイラーの熱もアイロンの熱もおとしてしまっていまして、仕事が出来なかったんです。
翌日なら出来るのですがそれでは遅いということで、今回は残念ながらお受けできませんでした。

しかしこの話には続きがあります。
何で白衣にアイロンがけをしなければいけなかったのか?

この方、ホテルの方だったのですが、明日新しいバイトの方が来るそうで、白衣がしわくちゃじゃかわいそうだとお持ちになったのでした。

白衣はホテルからの貸し出しです。
バイトをやめる時クリーニングしてから返すように言うらしいのですが、ほとんどがクリーニングして返してくれないんだそうです。
自分が使う時は前の人がクリーニングして返したものを使っているんですけどね。

そういえば私たちにも思い当たる事がいくつかあります。

バイトの制服を返すのに、クリーニングしろと言われたけどもったいないから自分で洗ったのでアイロンだけかけて欲しいと言う人が結構いるんです。
また、クリーニング屋さんの袋だけくださいなんていう人もいます。
自分で洗って袋だけクリーニング屋さんの袋に入れて誤魔化そうとしているらしいんですよね。

そういう人たちは決まってこういうんですよ。

『人のだから適当でいいんです。自分のものじゃないし。』

なんかねえ、この言葉聞いていると悲しくなるんですよね。
昔はこんな事は無かったんですよ。
借りたものはきちんとして返すのが礼儀でした。
中には感謝して返す人もいましたから。

ところがいつの頃からでしょうか、この様な考えになったのは・・・。

自分は確かに大事でしょう。
でも、だからと言って人はどうでもいいというのも変な話しです。
当たり前の様にこのような言葉が出ることに一抹の不安を感じます。

これで良いのか?
みんなもっと優しいと思うんだけどな。

次の人への礼儀、また貸してもらった人への感謝、忘れたくないですね。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2007年06月05日

病院・美容院・クリーニング屋

さて、タイトルの言葉。
何のことだか分かる人いらっしゃるでしょうか?

消費者はピンと来るかもしれません。
クリーニング屋さんは分からないかな?

答えは最後に。(笑)

話が変わりますが、今年の雨は凄いですね。
まるでスコール。
一度降ったらとまらない。
雲の中の水分を全部落としてやる!そんな意気込みさえ感じてしまいます。

この雨とですね、微妙に高い気温でカビが発生しております。
カビが生える条件を満たしてしまったんでしょう。

といっても、通常部屋に置いておくだけではそこまでかびたりはしません。
この状態でかびるのであれば、相当湿気が強い部屋と言う事になります。
すぐ何らかの処置が必要。

この時期、結構多いのが、クリーニングに出すつもりで袋に仕舞っておいたけど、出し忘れた、そんな衣類です。
大体紙袋に仕舞ってありますから、そもそも湿気を吸いやすい。
しかも、服が丸まっているので、一度湿気てしまうとなかなか水分が飛びません。
また、気温が高くなり、一度温まってしまうと、なかなか温度が下がらないと言うことに。

結果、カビが生えてしまうんですね。

先日も、スーツのクリーニングのご依頼が着まして、取りにお伺いした所、袋から出してびっくり!と言う事がありました。
しまった時は汚れていなかったそうですが、カビは見事に汚れている所から生えてきます。

そう、股間と、太もも、ポケットの辺り、みんな手がついたり汗がついたりする所ですね。

汚れていない、とみなさんよく言いますが、そんな事は決してないんです。
置いておくだけでも埃がついて汚れます。
きちんと仕舞わないといけません。
ましてや着用していれば、汚れないなんてありえないです。

みなさん、クリーニングに出すつもりの衣類はありませんか?
紙袋に入れっぱなしなんてありませんか?
先延ばしにしないで、すぐにでもクリーニングに出しましょうね。


・・・・・、と言うことで先ほどの答えです。

この三つは引越しをした際に新しい土地で探すものの代表なんだそうです。

いい病院、いい美容院、いいクリーニング屋さんは生活にとても必要らしく、まずこれから探すと言う人もいらっしゃるんですね。

そういえば、私たちも病院と美容院はよく尋ねられます。
よく尋ねられると言う事は、なかなか見つからないと言う事かもしれませんね。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2007年06月04日

微妙なトラブルとは?

みなさんお待たせいたしました。
土曜日から引っ張って、二日目。
さー、本題に入りましょう。

自然乾燥品が増えて、微妙なトラブルが発生したんです。

そのトラブルとは?

ドライクリーニングの機械が突然、動かなくなってしまったんです。
これが微妙か?思いっきり重症じゃないか!そう普通は思います。
でもね、今回はとても微妙な問題だったんです。

機械が動かなくなってしまい、洗い場では重たい空気が漂い始めます。
当店では洗う前に、ちょっとした下処理をしているので、その下処理をしている状態で放置しておくわけには行かないんです。
何とかして、洗うか、別の方法を考えなくてはなりません。

とりあえず、機械が何故動かなくなったか調べてみます。
安全装置が働いたのか?フューズが飛んだのか?
いろいろやってみるけど動きません。

そんな時、ピン!とひらめいたんです。

換気をしよう。

窓を全開にし、止まっていた換気扇も全部つけ、機械の基盤があるところに扇風機で風を送ります。
待つ事10分・・・。

無事に機械が動きました。
これで仕事が出来ます。

さて、どうしてこんな事になってしまったかと言いますと、ずばり熱暴走でした。
昔の機械と違い、今の機械は基盤で機械の動きを制御しています。
この基盤がコンピュータの部分で、やはり熱に弱いんですね。

しかし、この時期に熱暴走なんて今までになかったはずなんです。
どうしてこうなってしまったかと言いますと、自然乾燥品が増えて、風の通り道がなくなってしまい、気温が上がってしまったんです。

例年以上に自然乾燥品が多い今年。
お店や洗い場、天井を見ると物凄い量の品物が吊るしてあります。

風が通らなくなり、乾燥が遅れて仕上がりが遅れるばかりか、機械まで動かなくなってしまうなんて・・・。

ねえ、微妙なトラブルでしょう?
そういえば、私のパソコンもここ数日調子が悪かったんです。
妙に暑いな?と思っていたんですが、もっと早く気付くべきでしたね。

今年だけじゃなくて、来年も再来年も、こうした熱によるトラブルは増えていくような気がします。
さて、今のうちに対策を考えておかないといけません。
夏本番が来る前に、何とかしないといけませんねえ。

投稿者 boribori : 21:13 | コメント (0)

2007年06月02日

ハンガー

衣替えの繁忙期が終わりらしいと言う、噂を聞きました。
しかし、当店ではまだまだ出ております。
連休前後にお預かりしている皆様の衣類をお届けする事すら出来ず、大変申し訳なく思っております。
順次、発送、配達にお伺いいたしますので、今しばらくお待ちください。

この忙しさ、ハンガーの減り具合でも分かるんですね。
毎年、忙しくなる前にハンガーを降ろすのですが、今年はすでに例年の倍使っております。
それでもまだ足りなくて、さらに出さなければ!というような状態です。

ハンガーは品物と一緒に出て行くので、減り具合からどれだけ忙しいかの目安になるんですね。

ハンガーが減っていくのと同時に、品物をかける場所がどんどん無くなっていきます・・・。
どんどんお届けにあがればいいのですが、お店を見ると、山のような品物が。
この品物を置いて、他の仕事をするというわけにもいかないんですね。

と言うのも、仕事には優先順位があります。
仕上がった品物をお届けするのと、品物を洗うのでは洗うほうを優先させるのです。

お急ぎや指定日配達は別です。
何故洗うほうは優先させるかと言いますと、汚れたままの状態で重ねて置いておく事が出来ないからです。
中には、すぐ洗わなければいけないものもありますし、カビが生えてしまうものもあります。
クリーニング屋さんでは蒸気を使っていますから、通常のお宅よりも気温が高いんです。

汚れたものをそのまま置いておくのはとても危険です。

だから、まず、洗うんです。
汚れを落とすのが先。
それから先は自然乾燥など、時間をかけなければいけない作業へと続いていきます。

メリハリですね。

洗いを優先するのでどうしても洗い場の中は自然乾燥品であふれかえってしまいます。
それが微妙なトラブルに発展してしまったのでした・・・
そのトラブルとは???

次回へ続きます。m(__)m

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (0)

2007年05月31日

断る理由。

仕事をしているとどうしても仕事を受けられない時があります。
ご希望の仕上がり日に上がらないと判断した時。
洗えないと判断した時。
後々トラブルになりそうだなと判断した時。

理由は様々ですが、私にも経験があります。

今日いらしたお客様から聞いた話で、こんな理由で断る事があるんだなと思いました。

その方は飲食店を経営されているそうなんですが、芸能人やスポーツ選手が多数ご来店されるそうです。
その中で歌って踊れる某グループのご来店をお断りしているんだそうです。

なぜか?

大抵、素行が悪いとかトラブルが多いとかそんな理由を考えちゃいますよね。
ところが違うんです。

なんと、あまりにも人気があるために、従業員の方々が仕事にならないらしいんですね。
仕事を忘れて興奮してしまい、いつもの接客が出来ない為にお断りをしているんだとか。

断る理由にも色々あるものです。

人気が出るということは嬉しい事でしょうが、その為にお店に入れないと言うのもかわいそうだなと思いました。

クリーニング屋さんではさすがに、人気がありすぎて受ける事が出来ないと言った事は無いと思いますが、芸能関係のお仕事は、結構厳しいものがありますね。

納期が異常に短かったり、品物が特殊すぎたり。
特注で世の中にそれだけしかないと言うものもありますので、扱う時はとても気を使います。
ステージ衣装など、現在使っているものは特に気を使いますね。

府中には府中の森芸術劇場がありますので、たまにそういった方々のご依頼を受けます。
年に数回ですが、やっぱりドキドキしますね。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0)

2007年05月30日

ジャングルだ。

いつもこの時期思うのですが、お店の中がまるでジャングルのようだなと思うんです。

お店 兼 仕上げ場 と言うような感じですから、いつも品物がたくさんあります。
釣る所も決まっているし、一応考えられているんですね。

ところが、この時期だけは違うんです。

そろそろ数回の洗い直しを経たものがどんどん仕上がる頃なのですが、一気に仕上がるため、お店の中に仕上がった品物がごった返します。

通常かけるところでは納まりきらないんです。

でも、アイロンをかけて仕上がったものは、ぎゅうぎゅうに詰め込む事は出来ません。
適度に間隔を空けないといけないのです。
これは折角仕上げたものの形を保つ為と、仕上げの時に蒸気が残っている事がありますので、乾燥の為です。

この間隔をあけるのとあけないのとではその後ずいぶんと差が出てしまいます。

ぎゅうぎゅうに詰め込む事も出来ない、でもどんどん仕上がってくる。
さてどうするか?

すると、今度はエアーの通っているパイプにかけるようになるんですね。
クリーニング屋さんの機械は、エアーで動くものが多いんです。
そのため、頭の上にエアーが流れる配管を通してあります。
ここに、吊るします。

他に、蒸気が通ったパイプもあるのですが、こちらはダメ。

もちろんこの手のパイプはかける用に出来ていませんから、緊急的な措置としてやっています。
随時場所を移して、ちゃんとした所にかけなおすんです。

エアーのパイプにかけだすとまさに洋服のジャングル。
立って歩く事もままならず、中腰もしくは這って歩くような感じです。
こうなってしまうと、お店の一番前から声をかけても、真中辺りから声が通らなくなってしまいます。

昔はもっと狭かったですからね、この時期は生活空間に仕上がった品物がたくさんありました。
居間の天井がめちゃくちゃ高くて、そこにハンガーをかけるパイプが設置されていまして、掛けてあるんです。
当然、その時期はタバコを吸う事が出来ませんよね。
社長はよく我慢したと思います。
上を見上げると品物がたくさん・・・・・、そんな子供時代をすごしていました。

このジャングル、いつ頃解消するんでしょうか。
何だかんだ言って、お盆休み前後まであるかな?
まだ先は長いですね。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2007年05月29日

毎日の日課

私は毎日必ずやる事があります。

一つはブログを書く事。
もう一つは新聞のテレビ欄を細かくチェックする事です。

テレビ欄をチェックして何を見ているのかと言いますと、クリーニングについての番組が無いか?いつも探しているんです。
これはこの業界に入ってからの毎日の日課です。

主に洗濯やクリーニング、染み抜きなどと言った単語を探しています。

今日は7時からクレームについての特番がありました。
そこでクリーニングの話が出るというので、7時で一度仕事を切り上げまして、テレビの前でじーっと番組を見ていたんです。

特殊なクレームなどを取り上げ、番組は面白く進行していきます。
9時から配達があったので、いつやるのかドキドキしていました。

そして、ついにクリーニングのクレームの話になったのですが、正直拍子抜け。
クリーニングはクレームの多い業種です。
と言うのも、クリーニングした時に衣類の不備が見つかる事などが多く、クリーニング後に異常が集中してしまうからなんですね。

ですからよく見てみると、クリーニング以外の問題でクレームになっている事も多くあります。

今回は、静岡の某業者さんが出ていました。
よく知っている系列なので、何となく読めてきます。

しかし、テレビの凄さとでも言うんでしょうか、ナレーションがつくと全く別物に変わってしまうんですよね。
正直びっくりしました。

おそらくこの番組を見ていた同業者は首をひねっているはず。
怪しい箇所がいくつかありましたね。

全く知らない人たちが編集するんですからある意味仕方が無いのかなと思いますが、本音としてはちゃんと視聴者に伝えて欲しいと思ってしまいます。

クリーニングのクレームの話は、本当に良く知っている人がいるんですけどね。
友達なんですが、クレームに付いて本も出しています。
こっちの方が何倍も面白いと思うんだけどな。
もし次回作るときはこちらを参考にしてください。

苦渋の洗濯  著者 鈴木和幸

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2007年05月26日

洗い直しの判断

当店では汚れが落ちるまで洗い直しを徹底的にします。
一度の洗いでは落ちないものでも二回目、三回目で落ちるケースがたくさんあるんですね。

しかし、最近はどうしようか迷う事もしばしば。

理由は主に二つ。

一つは、最近の生地は硬いもの柔らかいもの色々あります。
そして糸が細いのが特徴です。
物によっては毛羽立ってしまったりするので、その見極めが難しいんです。
もう一回洗えば落ちそうだけど、生地も傷みそう、そんなケースがしばしばあります。

二つ目が、汚れが何層にも重なっているケースです。
これは、シーズンが終わるまで着つづけることで、汚れが堆積し何層にも重なってしまうんですね。
1シーズンならまだしも、数年洗っていないケースもあります。
こういった場合、一度洗うと表面の汚れが落ち、その下にある汚れが顔を出すのですが、洗う前よりも汚れが表面化して前よりひどくなったような印象を受けるんです。

そこで二回目のクリーニングをするのですが、いかんせん時間が経過しているので、なかなか落ちません。
3回目のクリーニングをして、ここからが悩みどころとなります。

二回目と三回目の差がほとんどない場合、落ちないと判断するかもう一度洗うか、凄く迷うんですね。
その間に他の染み抜きなども実行するのですが、効果が無い。
修復師の方などはこのような時は、目立たないように補色と言いまして色を重ねて塗る事で見えにくくするような作業をするのですが、当店ではしていません。

四回目も落ちない事もありますし、落ちる事もある。
非常に迷う瞬間です。

非常に難しいですね。

こうならないためにも、汚れがひどくなる前に一度洗って欲しいんです。
1シーズン着る事ができれば一番いいのですが、汚れの具合を見て思い切って途中で洗う事も必要だと思います。

最近は本当に汚れやすくなりましたよね。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0)

2007年05月25日

毛布を優先させてください。

ここ数日前より、毛布のクリーニングのご依頼をたくさん頂きました。

例年ですと、毛布はもうちょっと後かな?とも思うのですが、気候がそうさせるのでしょうね、オーバーやセーターなどの続けざまに大量の毛布。

いつもですと順番にこなしていくのですが、今回だけはお許しください。m(__)m
毛布から優先してクリーニングさせていただきます。
すでにお預かりの毛布も、順次配達させて頂きたく思います。

この理由なんですが、すでにお店の中、工場、パンク状態で、毛布を置くスペースが無いんです。
毛布が集まりだすと、その大きさから気軽に移動できると言うものでもなく、このままでは身動き取れなくなってしまいます。

そこで、今回だけは順番を少し変えまして毛布を先にクリーニングし、お届けさせてもらおうと思いました。
毛布は冬物のオーバーやコートなどと違い、長期間出るものではありません。
ほんの一週間ほど、優先的に洗わせていただければ工場も通常稼動に戻ると思います。

ご迷惑をかけいたしますが、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

そして、これはこちらからのお願いでありますが、上記の理由から毛布を来週一杯、集中的に洗おうと思っています。
毛布を洗おうと思っている皆様、この時期に出していただけると非常に助かります。
ご協力お願いできますでしょうか?

再来週以降も毛布のクリーニングの受付はいたしますが、順番どおりになりますので、仕上がりが遅れると思います。
なるべくこの時期のご利用をお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2007年05月24日

もっと広く。

この時期、どこのクリーニング屋さんでも思う事でしょう。

もっとお店が広かったらな。
もう一台機械があったらな。
もう一人、パートさんがいたらな。

クリーニングは閑散期と繁忙期の差がとても激しいのが特徴です。
衣替えのこの時期、猫の手を借りたいほど忙しく、品物を置くスペースが広く欲しいと誰もが思います。

都内のクリーニング屋さんは特にもうちょっと広ければなと思うのではないでしょうか。
都内のクリーニング屋さんはかなりの数が小さくやっていまして、お店が狭い。

クリーニングでは、法律で洗う前の品物と洗った後の品物を一緒にしてはいけないんです。
重ねて置くなんて事は出来ません。
ですからこの時期は、あるときはアイロン台、あるときは検品台、ある時は包装台、とめまぐるしく変わっていくんです。

うちでもそうですね。
受付の横にアイロン台が置いてありますが、アイロンをかけていないときは検品したり、品物を置いたりしています。
そして、アイロンをかけるときは、それらを別の所へ移動させ、アイロンをかけるわけです。
終わったら、今度は包装。

こんな調子ですから、今年のように、集中して品物が集まってしまうと大変になってしまいます。

例年ですと、それでも分散されていましたから、何とかしのいできたのですが、今年はちょっときついですね。
やっと検品が終わって次はアイロンだ!と振り返ると、山のように新しくお預かりした品物が。
そのままにしておく事は出来ませんので、アイロンを後回しにして、検品続行。

またある時は、アイロンがけが終わり、次は包装するぞ!と意気込んでいると、振り返ると先ほど仕上げたものと同じ量の品物が、さ~仕上げてくれ!と待っています。
中にはお急ぎの品物もあるので、次に回す事も出来ず、包装を後回しにして仕上げる事に・・・。

こういうときね、もうちょっと広かったらやりやすいのになとか、溜めておけるのにな、なんて思うんです。

でも、それができないのがクリーニング屋さんの難しい所。
なぜなら、この忙しさが一年ずっと続くわけではないからなんですね。
この忙しさは本当に一時的なものです。
これが終わると、今の量の半分以下に減ってしまいます。

つまり、機械や人、スペースなどを忙しい時にあわせてしまうと、過剰になってしまうのです。

実際、設備してある機械が半分以上稼動していないクリーニング屋さんなんかもあります。
しかし、繁忙期には一時的には稼動するんです。
でも一年を通してほとんど使用されない・・・。
もったいないですよね。

ですから、忙しくなると願望は膨れ上がりますが、その都度、我慢我慢と心に言い聞かせているんですね。

これはおそらくクリーニング屋さん共通の悩み・・・。
みんな、あと少し頑張ろうねー。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0)

2007年05月23日

時期をずらした方がいいんでしょうか?

この時期は衣替えでクリーニング屋さんはどこも忙しいです。
お店に寄ってはここぞとばかりにセールをやって、お店の中に入りきらないほど品物を集める業者さんもいます。

そんな中から出てきたのでしょうが、こういう噂があるんですよね。

『セールやっている時や忙しい時はクリーニングに出してはいけない。』

つまりこういう事らしいのです。
セールをやっている時は品物が一杯集まって、仕事も雑になるから暇な時にだした方がいいよと言うことらしいんですね。
また、ドライクリーニングの溶剤もたくさんの衣類を洗って汚いからダメだとおっしゃる方もいます。

本当なのか?

この時期のクリーニング屋さんは考えられないほど忙しいのは事実です。
だからと言って、手を抜くような事はしないと思います。

仕事の仕方によっては、上記のような事がある可能性もありますが、そういう店は普段からあまりちゃんとした仕事はしていないでしょう。
忙しくなればその忙しさに合わせた溶剤の管理をしますし、量が多くても汚れを落とす為にやる事は変わりません。

当店でも、お店の中にはたくさんの品物がありますが、洗う量はいつもと同じですし、返ってデリケートな衣類が多い分、いつもより少なめで洗う事も多くなります。

つまり、お店をちゃんと選んでいればずらす必要はない、と言うことなんですね。
それに暇になるまで待って・・・、なんて言っていると夏が来る頃になってしまいます。
その頃は、溶剤の温度が上がるといった問題も出てきますし、汚れたものをそこまで取っておくというのも問題です。
最近は夏前でも気温が高くなりがちですから、汗が変化して黄色くなったりしみが取れなくなったりといったデメリットがたくさん出てきてしまいます。

もし、気になるようでしたら、普段お使いのクリーニング屋さんと相談してみてください。
最適な時期を教えてくれると思います。

今日も暑かったですからね、まだ冬物出していない方、とって置いたらダメですよ。
梅雨が来る前にクリーニングに出すようにしましょうね。

投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0)

2007年05月22日

薬品だけではダメなんです。

クリーニングはとかく薬品がどうのこうのと言われる事が多いんです。
一般の人はあまり知らないものを使っていますので、それらをひっくるめて薬品と呼ぶんだと思うのですが、確かに染み抜きなどでは特殊な薬品をよく使います。

それらの成分が含まれた物を使って染み抜きを紹介するテレビや雑誌などもありまして、クリーニングと薬品が結びついているんではないかと思うんですね。

仕事をしていると、同業の友達から写真付きのメールをもらいました。
その写真には、真っ白な白衣に大きな黒いシミがあります。
見た感じ、広がってしまったような感じです。

メールを読みますと、マジックのシミを落とそうとお客様がご自分で除光液で染み抜きをしたらこうなってしまったらしいんです。

ありがちな話ですね。

染み抜きの基本は溶かして落とす事にあります。
つまり、しみに近い成分で溶かして衣類からはがすんです。
これで落ちない場合は科学的に破壊する"漂白"と言う作業になります。

使っているものも間違いがない、でも、実際はきちんと落ちずに広がってしまった。
なぜか?

答えは簡単なんです。
薬品だけでは落とせないんですよ。
薬品はシミを溶かしてくれますが、そのままだと溶け出したシミがまた広がっていきます。
結局、シミの範囲を広げただけで余計悪くさせるだけ。
そうならないためにも、道具や機械などが必要なんですね。

私たちプロのクリーニング屋さんでは、広がらないようにバキュームで吸い取りながら作業をします。
またバキュームが無い所では、広がらないように細心の注意を払いながら染み抜きをし、すぐさま全体を洗い流す作業を繰り返すんです。
これにはドライクリーニングの機械が必要。
ご家庭では無理なんですね。

最近では、みなさん高学歴になって来ましたし、化学的な知識に長けている人が増えて来ました。
中には、科学者ですか?と聞きたくなるほど詳しい人も。
そうすると、知識の中から最適な薬品を選び出す事ができる人が一般の方にもいたりするんですね。

しかし、ここが難しい所で、薬品だけでは落とせない、そんな現実があります。

中には広がらないシミもありますので、ご家庭でも十分染み抜きができるものもあります。
しかし、中には余計ひどくなるものもある。

私たちが安易にみなさんに染み抜きを勧めない理由がここにあります。

見分けがつかないと、染み抜きはとてもリスクが高い。
落とせるものをダメにする事もあるんです。

染み抜きは奥が深いです。
やる前にクリーニング屋さんに相談するのもおすすめですね。

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0)

2007年05月21日

取れないしわ

先日、お客様から相談を受けました。

スカートについているリボンのシワが取れない。
何とかなりませんか?

お話を伺いますと、以前ご利用されていたクリーニング屋さんで洗ってもらったら、腰の辺りについているリボンがしわくちゃになって返ってきたらしいのです。
リボンがしわになっていると、それだけでその服が急に見栄えが悪くなるんですね。

早速、リボンのしわを取ってもらうように再度お願いをしたらしいのですが、このしわは取れないと帰ってきたようなんです。

チェーン店だったので、今度は個人店へ持ち込み、しわを取ってもらうようお願いした所、こちらでも無理といわれたらしいんです。

極稀ですが、確かに取れないしわってあります。
素材の組み合わせで、何度かけてもシワが取れないんです。
こういう時はちょっとテクニックを使いまして、一時的にシワが戻らないようにしてしまいますが、着用して時間が経つとやっぱり元に戻ってしまったりします。

今回のリボンはどうなのか?

お預かりしまして、素材を見てみますとポリエステル100%のリボンです。
まずこの時点で、どうしてシワがついたのか?ある程度予想がつきます。
そして、予想がつくと、それにあわせた対応策がいくつか出てくるんです。

ポリエステルは化学繊維で、熱でプレスされると固定化する癖があります。
今回のリボンのしわは、乾燥機から出して、まだ熱いのにそのまま重ねて置いておいてプレスされたものと思います。

乾燥機から出して熱い衣類を重ねていくと、中で熱がこもり、表面以上に温度が上がったりします。
さらに、重ねた衣類の重みで取れないシワが出来上がってしまうのです。

とりあえず、他の業者さんがやって取れなかったというのが本当かどうかテストです。
朝一でアイロンに熱を入れまして、通常かけるようにさっとかけてみます。

うん、強力にしわがついている。
このやり方では取れないことを確認します。

そして次に、一般的なしわの取り方でテスト。
実はしわを取る時はアイロンをあまり速く動かさないんです。
通常かけるときは、割りとスーっと動かしていますが、これでは頑固なしわは取れません。
じっくりとゆっくりと動かして伸ばしていくととれるんですが、これもやはりコツがあるんですね。

早速やってみます。
ぐっとリボンの生地を張りまして、アイロンをあてます。
先ほどとは違い、じっくりとゆっくりとアイロンを滑らしていきます。
10センチを10秒以上かけたでしょうか。

さー、どうだ?

バッチリ、シワが取れている!
頑固といってもこれで取れるならまだ楽なほうだったんでしょうね。
ただ、かけた直後は伸びていてもシワが戻る可能性があるので、一日様子見です。
朝一でかけましたから、お昼頃見て、夕方見て、とりあえずOK。
明日の朝もう一度見て、今度は洗ってみて何とも無ければ納品できますかね。

実はこれで取れない場合、さらに強力なやり方を取ってあったんです。
最後はそれで絶対取れるな、と思っていたんですけどね。

ポリエステル、と素材が分かっていれば、その特徴からどのようにすればいいか分かります。
また、原因も予想できるでしょう。

取れない、と言うだけでなく、どうして取れないのか?きちんとお客様に説明をしないと、お客様はあきらめる事も出来ませんし納得も出来ないと思います。
簡単にアイロンを当てて取れない?もうちょっとひねろうよ。(笑)
プロなんだから、諦めないで考えましょう。

たかがリボンかもしれないけど、そのリボンが綺麗だと服が映えるんです。
だから、リボンもとても大事なんです。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (2)

2007年05月19日

10年は持たないでしょ。

品物をお預かりする時、特別な理由が無い限り、必ず品質表示や付帯表示をチェックします。
それは集配の時も同じです。
玄関先で、時間がかかってしまうのですが、その時に見るようにしています。

今日の集配での事です。
いつも通り、表示を見ていて、気になる所があったのでお客様にお話をしました。

その製品は、コートだったのですが、表地は綿で、裏にポリウレタン樹脂で他の生地を張り合わせていると言う品物。
ぱっと見、問題なさそうなんですが、ポリウレタン樹脂がおかしくなってしまうんです。

経時劣化と言いまして、時間が経つと自然に劣化がおき、剥がれてきてしまいます。

そこでその説明をしますと、お客様がこうおっしゃいます。

『買う時に店員さんが10年は持ちます!って言ったんだけど。』

10年???
それはちょっと言いすぎですね。
長く見積もっても5年がいいところではないでしょうか。
早ければ2~3年で劣化がおき始めます。

アパレルさんもポリウレタンの経時劣化は知らないはず無いんですけどね。
何でそのような説明をされたんでしょうか。

そのお客様とその後少しお話をしたのですが、もし劣化の話を聞いていたら買わなかったかもしれないとおっしゃいます。
また、買うなら事前にその情報は知りたいともおっしゃっていました。

買う物の情報を知りたいと言うのはごく自然な事だと思います。
ポリウレタンだけでなく、繊維製品には各々特徴があります。

水に弱いもの、色が落ちやすいもの、縮みやすいもの、お手入れに気を使うもの。

それらの情報はデメリットかもしれませんが、視点を変えると悪い所を知っておくと扱いを考えるようになると思うんですね。

この製品はここが弱いから、こういう使い方はやめよう、と考えると思うんです。
雨の日はこっちの方がいいかなとか、そういう事もあるでしょう。

何も知らないである日突然変化が起こると、お客様はとてもびっくりすると思います。
販売する時に、少しでもそのような話をして頂けると、変わってくると思うんですけどね。

みなさんも知りたいと思いませんか?

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2007年05月18日

一伸さんに持っていってください。

他のクリーニング店で断られたものや、仕上がりのよくなかったものが持ち込まれる事がよくあります。
大体が、どうしても納得がいかず、色々な人に聞いて回って当店へ来られるらしいのですが、今日の方は違いました。

中河原にある、別のクリーニング屋さんに持ち込んだらしいんです。
綿の白いブラウスで、どうも黒っぽくなったらしいんです。
で、当然クリーニング屋さんに相談に行きますよね。
すると、なんと受付の方が、こう言ったんだそうです。

『こういう品物は一伸さんへ持っていってください。』

たまにあるんです、こういう事が。
でも、洗う前のものは今までありましたが、洗ったあとのものを一伸さんへなんて言うのはあまりなかったですね。

困っているのはお客様ですから、説明をしてから、お預かりしまして、やれるだけやってみようと思います。
受付の方もパートやアルバイトさんでしょうからね。
機転を利かせて言ったのか、会社の指示なのか判断に悩みます。

こういうものを預かるたびに、最初からちゃんと洗ってもらえるところに出していたら、良かったのになあといつも思うんです。
今回のものは、逆汚染と言いまして、洗っている最中に他の汚れが着いてきてしまったと思うのですが、これはかなり厄介なんですよ。
無事に落ちてくれれば良いんですが、落ちないケースもあります。
また、落ちたとしても、若干風合いが変わるケースも。

やっぱりね、最初が肝心です。

でも、ここ最近多い気がします・・・。
なんかこれじゃ修正屋さんみたいだ。(笑)
うちはクリーニング屋なんだけどな。(笑)

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2007年05月17日

作業着で品質が分かる。

ゼネコンさんの現場に出入りさせてもらっていまして、作業着をお預かりしています。

最近は、各現場さんの工期が短くなり、また人の出入りが激しいので、色々な人の作業着を洗ったりするのですが、その作業着を見ているといろいろな事が見えてきます。

汚れ具合からどんな仕事をしているか分かりますし、集中していたんでいる所があれば、サイズがあっていないとか癖とか何となく分かるんです。

そして一番気になるのがクリーニングの品質。
当店でずっと洗っているものは、特に何の問題もないんですが、他の現場さんからやってきた人が初めてクリーニングに出されると、作業着を見てびっくりする事もしばしば。

中には、物凄く高品質で仕上げている所もあるんです。
いい仕事しているなあと、感心する事も。
しかし、逆にこんな仕事で納品して良いのか?なんて思う事もあります。

作業着はその性質上、いろいろな所にポケットがたくさんついています。
そして、よく動くので動きやすいようにマチが取られているんです。
これがどういう事を指すかと言いますと、機械での仕上げがしづらい、と言う事になります。

機械で仕上げる時は、一般的にプレス機を使用します。
平べったい台の上に乗せ、形を整え、平べったい台でばしんっ!とプレスするわけです。

平面の品物ならこれで十分仕上がりますが、ポケットがたくさんついているとなかなかそうはいきません。
実際プレスしてみると、ポケットの周辺やひじの辺りなどにたくさんシワが発生します。

その都度アイロンで手直しをする事も可能ですが、それすらしていない所もあるんです・・・。
そして、そういった仕上げをする所は、洗い上がった色が極端に悪い。

色が悪くなる理由は色々ありますが、おそらく洗剤が少ないか品物を詰め込みすぎかのどちらかでしょう。
どちらにせよ、コスト削減の為だと思われます。

最近は、現場さんといえども、昔と違いまして、現場監督としての作業が多いようです。
作業着を着ていてもクライアントにあう機会は段違いで多くなりますし、あまりみすぼらしい作業着を着ているわけにもいかない。
それなりの品質を保たないとお客様に恥をかかせる事になりかねません。

このようなクリーニングをしているお店は、たかが作業着と思っているんでしょうか。
現場さんに出入りしていると、変化が分かると思うんですけどね。

衣類は各々目的があります。
その目的にあった仕上がり品質というものがあるように思うんですね。

ラフに着たいシャツを、バリッとさせるのはおかしいし、ビシッ!と着たい人にはそれなりに仕上げるのが望ましいでしょう。
今までは、衣類を見てどのように仕上げるか判断して着ましたが、これからはそうは行かないように思います。

そのお客様がどのようにきたいのか?そこから始まるんでしょうね。
どんどん、コミュニケーションが必要になるような気がします。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2007年05月16日

バンビーノ

最近、仕事終わりの10時台の番組を見る事が多くなっています。
その時間が一番ほっとしているんでしょうね。
すぐ動きたくないし、一息つきたいし。

今日も、バンビーノ、と言うドラマを見ていました。

このドラマねえ、見ていると心の奥の方でズキッ!っとするような、不思議な感覚がするんですよ。
イタリアンレストランに入った若い子が成長していくドラマなんですがね、それがどこか自分の過去にだぶる、そんな気がする不思議なドラマなんです。

若い時って色々あるじゃないですか。
強がってみたり、夢があったり、自分なら出来ると思っていたり。
それが次第に経験する事で、足りないものがわかってきたり自分の力量がわかったりして、落ち着いていくんだと思うのですが、まさにそんな内容のドラマなんです。

見ていてね、こっちが恥ずかしくて画面から目をそらしちゃったりして。
そして、この時頑張ると後で楽になるんだよなあ、なんて思ったり。

みていて、最後には自分も何か新しいことやろうかなあなんて気になったりしています。
実はちょっとやってみたい事がありまして、数ヶ月ほど前から色々と調べていたんです。
しかし、仕事が忙しくなってきたりして、棚上げにしていたんですね。

今すぐやり始めても結果は全然でない事なのですが、数年先に結果が出ると信じて、今からやってみようかな。
なんか他にも勉強したくなって来ました。

もしかして、ドラマの製作側にまんまと乗せられているのかなあ。
でも、本物からしか得られないものもあるかもしれませんけど、作り物だからこそ伝わる事もあると思いますし。

ちょっとうずうずしています。
ああ、この感覚、久しぶりだ・・・・。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2007年05月15日

捨てるべきか、洗うべきか。

仕事が終わりまして、一息つきながらテレビを見ていますとガイアの夜明けがやっていました。
その中で1000円均一のお店が出ていたんですが、その品揃えにびっくり。

100均とは違い、どどん!とスケールが上がったような感じです。

温冷庫が1000円だったり、スーツまで1000円。
どんなものか一度覗いてみないといけませんね。

さて、その中に1000円のカーテンというものがありまして、じーっと見ていたんです。
テレビの画面の中の事ですから、詳細まではさすがに分かりませんが、これでもプロの端くれ、艶や柄、全体的な質感などからある程度の品質を読み取る事が出来ます。

印象としては、そこまで品質が悪いといったものでは無さそうだなあと言う感じ。

しかし、このカーテン、使った後はみなさんどうするのでしょうね?

安かったから捨てる?
洗ってもう一度使う?

これくらいの金額で買えると、クリーニング屋さんで洗うほうが高くつきます。
買い替えをした方が全然安上がりです。

所が、環境面で考えると、使い捨てがよくないのはみなさんご存知の通り。
洗って使ったり、別の製品にしたりするほうが環境には優しいですよね。

1000円と言う金額、非常に微妙だと思うんです。
1年も使っていれば十分元が取れています。
でも、洗えばまだ使えるものを捨てるのも考えてしまう。

自分ならどうするかな?
と言っても私はクリーニング屋ですから、洗う事は苦じゃないですし綺麗にする自信もあります。
何年か使って、最後は生地として別の用途に使うでしょうか。・・・。

価格破壊という言葉が一時はやりましたが、同時に商品の価値も破壊しているのかもしれません。
使う事が出来る、それだけでも十分な価値があるはずなんですけどね。

買い換えると言う事は、新しく消費をしているということでもありますから、とても難しい。

どっちも正解なのかな?

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2007年05月14日

便利な薬品もあるけれど。

私たちクリーニング屋さんでは、色々な薬品を扱っています。

染み抜き剤も種類が豊富。

油を落とすものや水溶性の汚れを落とすもの、漂白剤も種類がいくつもあります。
他にも、撥水剤もありますよね。
色を良くするようなものもあるんです。

中にはカシミヤのような風合いを作る薬品もあります。
この薬品は、ウール製品でも、まるでカシミヤのようや風合いが出るから驚き。
クリーニング屋さんの中には、カシミヤを洗った後にこの加工をする所があるようですね。

しかし、この加工が必要かどうかと言うと私はちょっと疑問。
と言うのも、確かに柔らかくなるのですが、カシミヤ本来のものとはちょっと違うからなんです。

ちょっと濡れたような感触で、表面だけが柔らかくなります。
一見、カシミヤのような感じなんですが、ちょっと違う。

クリーニング屋さんの中では、カシミヤ製品を洗うと硬くなって柔らかい風合いが消えると思っている業者さんがいまして、この柔らかくなる加工剤を使って柔らかくしている人もいます。

加工剤を使えば確かに簡単なんですが、それは本来のものとは違うんですよね。
一度硬くなったカシミヤ製品に、加工剤を使っても表面は柔らかいのですが、芯が硬い不思議なカシミヤが出来上がってしまいます。
加工剤が落ちればまた元に戻りますし。

薬品類は、とても便利で使い方によっては絶大な効果をもたらすと思います。
カシミヤの風合いを出す薬品も使い方次第です。
長年着ていて、油が抜けてきたかな?と言う時に少し使うと言うのは有効だと思いますが、まだ買って間もない製品でには、加工剤で柔らかくするよりも、カシミヤ本来の風合いを維持するようにしてあげた方がいいと思うんですね。

薬品は本当に便利、でも、頼りすぎは衣類の持ち味を損ねかねません。

基本は衣類なんです。
洗剤も加工剤もそれらは本来のものに近づける為に使うものであって、加工剤が主になってはならないと思います。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

2007年05月12日

何でも洗っちゃえ!

衣替えのこの時期、クリーニングにたくさんの品物がやってきます。
ご自分で洗うものと、クリーニング屋さんに任すものと、みなさん上手に使い分けているようです。

しかし、中には全部ご自分で洗ってしまうと言う、ツワモノも。

洗い方さえきちんとしていれば、ご自分で洗える品物は、結構あるんです。
所が、実際はちゃんとしたやり方で洗われていない事が多く、お話を聞くだけで汚ぞっとする事も。

先日聞いた話もちょっとびっくり。
モヘアのショールをご家庭で洗濯されたんだそうで。
しかも、家庭用の洗濯機でガチャガチャと。
洗いあがった後に、おかしいなと思いつつも、すぐ干したんだそうですが、そこでまた不幸がやってきたんだそうです。
なんと、雨が降ってきてしまい、ショールがびしょ濡れ・・・。

そのまま干し続けたら、ぺろーんと買ったときとは別のものになってしまったそうです。

ウール系のものは、水洗いできますが、強く洗うことが出来ません。
基本は、押し洗いになります。
洗濯機でガチャガチャとなんてもってのほかです。
また、編み方によってはさらに繊細な扱いを要求されますので、注意しながら洗わないといけませんね。

何でも洗おうと挑戦するのはいいことだと思いますが、洗濯機にポンッ!というわけには行きません。
洗濯はそこまで万能ではないんです。
ご自分で洗うときは、一度よく調べてからにしましょう。

そういえば、スーツをご自分で洗ってしまう人も年に一人くらいいらっしゃいます。。
だいたい、一人暮らしを始めたばかりのひとです。
ヨレヨレになって縮んでしまったスーツが持ち込まれます。

そしてここで注意が必要なのですが、洗えると言う事と綺麗になると言う事はイコールではありませんのでご注意を。
扱い方をちゃんとすればご家庭でも洗えますが、綺麗になるかは別。

クリーニング屋さんに出しても、綺麗になるところと綺麗にならないところがあるのと一緒です。
ある程度経験も必要ですが、ご自分で洗っても汚れが落とせるものとそうでないものとの判断も必要ですね。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2007年05月09日

エクストリームアイロニング

連休明け、今日もとても忙しかったです・・・。
集配のご依頼も、ご希望に沿える時間帯に動く事が出来ずに申し訳ございませんでした。m(__)m

今日も一日一生懸命仕上げておりまして、終わったのが8時過ぎ。
少し休憩した後に晩御飯を食べていると、テレビで面白い物をやっているんです。

エクストリームアイロニング。

知ってます?
なにやらアイロンを使った新しいスポーツなのだそうですが、どんなものか想像も出来ません。

アイロンでも投げるのかな?と思っていると、全く違うんです。

通常ありえないところでアイロンをかける、ただそれだけなのでございます。
ありえない場所・・・、たとえば崖の上とか海の中とか、宙吊りになってとか。
スタンド式のアイロン台を持って山に登り、今にも落ちそうな場所でアイロンをかける。
その証拠を写真に収め公開する。
それだけなのです。

程よく疲れきった体と脳に不思議とビビっと来るんですよね。
思わず大笑いです。

世界中に競技人口が1000人ほどいるらしいですよ。
まさかプロのクリーニング屋さんがいるとは思いませんが、洒落でいたとしても良いかもしれません。

先ほどHPを探してみるとなんと日本にもあるんですね。
しかも、使うアイロンやアイロン台には公式用具があるらしいんです。

こんな競技、誰が思いついたんだか・・・。

テレビを見ていて、うちの家族から突っ込みの嵐が。

電源はどこから?
あれじゃしわは取れん!
ちゃんと左手を使わないとね。

などなど、好き勝手に突っ込んでましたね。

そこにシワがあるからアイロンをかけるんだと、競技をやっている人が言っていましたが、アイロンは違う!

シワがあるからかけるんじゃなく、着やすくする為にかけるのだ!

プロの叫びでございました。m(__)m

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (4)

2007年05月07日

何故この時期遅れるのか?

G.W前後に集中して品物が入ってきまして、ただいまパンク状態です。
とうとう今年も、パンク宣言が出ましたね。
暖冬の影響や、気温のばらつきなどでそこまで大変じゃないかな?と思っていたら、いつもと変わらない春になりましたね。

で、毎年のことですが、この時期お預かりしている冬物は一月以上お時間を頂いています。
その理由ですが、主に二つ。

一つ目が、衣類自体がデリケートなものが増えてきたために、自然乾燥品が増えて来ました。
乾燥機による熱の影響を受けやすいものが本当に多いんですね。
そして、自然乾燥する品物が増えてくると、空気の流れが滞り始めまして、時間がかかるようになります。

二つ目が、冬物と同時に今着るものも一緒に出てきていると言うのがあります。
普段着るもの、Yシャツやスーツですよね、それらは急ぎでもありませんが毎日仕上げないといけません。
ですから、その分の仕上げの時間は確保しなければならなくなります。
また、去年洗ってしまわなかった春物が今の時期に出てきていまして、これもまた厄介なんです。

一年物の汚れは落とすのに大変。
でも、今着るものなので急がなくてはならない。
結果、優先的に洗い直しをすることになります。

主な原因はこの二つでしょう。

処理できる限界を超えていると言うのもありますけどね・・・。
かといって、点数を上げるようにするとどうしても仕事に影響が出る。
痛し痒しです。

今年も、皆様にご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (2)

2007年05月03日

ダウンの修理について

今年はダウンが流行っていました。
4月に入ってからも、中は薄着で外はダウン、と言ったような服装が目立ちましたね。
クリーニング屋さんにも今年はダウンがかなり出ているようです。

これだけ着られていると、それなりに修理も出ると思います。
引っ掛けちゃったとか、タバコの灰を落としちゃったとか。

そんな時、他の衣類ならちょっと縫っちゃおうとかすると思うのですが、ダウンではご法度です。

その理由ですが、ダウンはとても細く、針の穴程でも穴があいていると、そこからダウンが飛び出てしまうんです。
つまり、針が使えないんですね。

ダウンの修理は針などを使わずに、生地を貼り付ける必要があります。
ユザワヤなどへ行くとダウンの修理用パッチが売っていまして、修理する事が出来ます。
登山用品を扱っているお店にもありますかね。

とにもかくにも、ダウン製品には針は使ってはいけません。

また、ダウンの暖かさはその膨らみが主な理由です。
汚れたままにしていると、膨らみが減ってきて、暖かくなくなってしまいます。
次のシーズンに着るためにも、必ず洗ってから仕舞いましょうね。

衣類の流行と事故とは比例していきます。
ちょっと知っておくだけで、長持ちさせたりムダにお金を使う事もありません。
ぜひ、覚えて置いてください。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2007年05月02日

ベルトは一緒に。

ここ数日で加速度的に忙しくなって来ました。
G.Wに入ってみなさん整理し始めたんでしょうね。
集配のご依頼もたくさん入ってきております。

この時期出るものは冬物のオーバーやコートが多いんですが、その時お客様が悩むものとしてベルトはどうするか?と言うのがあるらしいんです。

オーバーやコートについているベルト、洗うべきか?洗わないでもいいのか?

結論から言いますと、洗ったほうがよろしい。
全くベルトをつけていなかったと言うのならまた考えますが、大抵コートにつけたままにしていますよね。
汚れていないようでも、全体的に汚れていますので、ベルトだけ洗わないでいると後で大変な事が起こります。

その大変な事とは?

コートと色が違っちゃうんです。
一見、汚れていなさそうでこの色の違いを見ると、汚れていたんだなあと思う瞬間でもあります。

基本的に、上下のセットやフードなど同じ生地を使っているものは、一緒にクリーニングするほうが好ましいのです。
私たちクリーニング屋さんでも、洗うときは一緒に洗います。
別々に洗うと色が変わる可能性がありますから。

色が変わると言うと、傷むとか連想しちゃうかもしれませんが、そうでないのが衣類の難しい所。
余分な染料が落ちて正常な状態に戻って色が変わる事もあるんです。

これを過剰染色と言います。

繊維には色の染まる量が大体決まっているのですが、もっと濃く、もっと深く色を出したいために、染まらないのに染料を乗せる事があるんです。

また、過剰染色でなくても、ほんの少しずつですが色は褪せていきます。
着用中の擦れなどでも褪せていきますよね。

同じように扱う事が差をつかせない一番の方法です。

全く使っていないともったいなく感じますから、シーズンにはなるべく使うように心がけた方が良いでしょうね。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2007年04月30日

過酷ですね。

今日は暑かったですね。
仕事をしていてもじんわりと汗が吹き出してきます。

実は今日は娘の誕生日。
仕事をしていると、義理の妹夫婦が甥っ子を連れて遊びに来たんです。

外も暑かったんでしょうね、
半袖に短パン、服装はすでに夏を思わせるような感じ。
ご無沙汰です~とは意的瞬間、顔がぐっと曇るんです。
そして、一言。

『暑いですね、過酷ですね。』

ちょうどYシャツを仕上げていたと言うのもあるんですけど、そこまで過酷と言う感じではなかったと思うんです。
いや、慣れの問題かしら?

そういえば、お客さんもお店に入ってくると暑そうだったな。

この時期は暑さに参ると言うよりは、まだ体が慣れていないので思うように動けないと言う感じなんです。
もう少しすると作業能率ももうちょっと上がります。

暑いだけならもっと過酷な仕事はたくさんありますからね。
もっと暑い仕事をしている人たちは、塩をなめながら仕事をしているそうです。
私たちはまだそこまではしませんから、マシな方だと思っています。

今度は真夏の本当に暑い時に呼び出してみようかしら?
機械の前で5分ほど立ち話をしてみたり・・・。
逃げ出すかな?(笑)

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2007年04月28日

繁忙期速報。

この時期になりますと、クリーニング屋さんには繁忙期速報なるものが出回ります。
主に業界紙で取り上げられるのですが、仲間内での連絡でわかる事もしばしば。

衣替えのこの時期は一年を通して一番忙しく、クリーニング業界では繁忙期と呼ばれています。

毎年、3月になると繁忙期の予想が出始めまして、いつ頃に爆発的に品物が集まるか?なんて予想が出るんです。

今年は、暖冬の影響でクリーニングが少ないんじゃないか?と言う噂が広まりまして、クリーニング屋さんの中ではいつになったらどばっと集まるのか?ひやひやしていると思います。
実際、4月の最初の週はとても扱ったのでクリーニングが出たのですが、その後急な冷え込みからストップ。
業界紙では今週土日にピークが来るだろうと予想しているようです。

さてさて、予想通り今日は集まったか?と言いますと、う~ん、ちょっと微妙なようでした。
午前中、集配に出かけて、クリーニング屋さんの前を何軒も通りましたが、繁忙期に見られるような並ぶと言った現象はなく、比較的穏やかな様相。
友達とメールや電話で話をしたんですが、いつもと変わらない一日だったそうです。

今年はどうなっちゃうか?クリーニング屋さんはドキドキしているでしょうね。

先日とどいた業界紙には、4月前半の繁忙期の速報が出ていましたが、読んでみてびっくり。
九州のほうではあまりに暖かく、12月の段階で半袖を着て歩いている人がいたようで、今年は絶望的だとかいてありました。
そうかと思いきや、微増ですが頑張って売上をあげているクリーニング屋さんもあります。

ハッキリと言うわけではないですが、徐々に差が出始めているのかもしれません。

以前、お客様にこう言われたことがあります。

『クリーニング屋さんも二極化してきていますね。綺麗に出来ない所とちゃんと綺麗に出来る所と。』

お客様がそう感じるように、徐々に分かれてきているんでしょう。
今後どのようになっていくのかわかりませんが、確実に変化がおき始めるんでしょう。

今年の繁忙期速報は、正直きついものになりそうです。
クリーニング屋さんの中では死活問題になるような気がしないでもない。
個人的にですが、これからの三ヶ月は要注意の気がしています。

突然やめる事は無いと思いますが、普段お使いのクリーニング屋さんをチェックしておいた方がいいかもしれません。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2007年04月27日

不安になります。

明日からゴールデンウィークが始まりますね。
大型連休があると、どうしても不安を感じるんです。

毎週、集配にお伺いしているお客様がいらっしゃいます。
そのお客様の所に、休みが重なってしまい行けなくなる、大型連休ではよくある話なんですね。
で、大抵その週は飛ばして翌週に持ってきてくださいと言われるのですが、それが不安なんです。

スーツなどは特に心配しないのですが、Yシャツを預かっていると、早く渡さなきゃ!とどうしても思うんですね。
たぶん、毎日着るものなので、足りなくなったらどうしよう?と思うんだと思います。

取り越し苦労なのは分かっているんですよ。
みなさん、ご自分のYシャツの枚数と連休を照らし合わせて、次の集配で十分間に合うと判断しているんだと思うんです。

でも、ドキドキしちゃうんですね。
なぜか何年経ってもこればっかりは直りません。

同じようにドキドキするものとして、作業着があります。
こちらも毎日着るものですし汚れがひどいので、早くお届けしなきゃ!と思うんです。
しかも、Yシャツと違い、作業着はみなさんあまり持ってないんです。
下手すると二着しか持っていなくて着替えすら出来ない人もいるんですよ。

今年は、作業着が出る現場さんが休み無く働くようなので、あわせて集配に伺うようにしています。
休み前後の仕事がとても忙しくなりますが、着替えが無いと困ってしまいますからね。

クリーニングは生活の根本の一部だとどこかで思っているのかもしれません。
必要とされている、と私は思っているんですけどね。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2007年04月26日

除菌製品の影で。

日曜日だったでしょうか、夕方テレビを見てたんですね。
そこで興味深いデータがありまして、ググッと見入ってしまいました。

なんと、ここ数年で、お部屋の掃除の回数が減っているらしいんですね。

その主な理由の一つに、除菌製品があります。
スプレーでシュッシュッとかける奴、売ってますよね。
あれの事です。

宣伝もとてもうまいと言うのもあるのでしょうが、除菌製品を使う事で掃除がいらないと思っている人がいるようなんです。

その番組では、除菌製品の特徴と、どこまで効果があるのか、部屋の細菌の数を調べるなどいろいろな事をしていました。

その番組でも言っていましたが、除菌製品は確かに効果があるけど、原因を取り除くわけではないので、また細菌は出てくる、とおっしゃっていました。
だから、掃除は必ず必要なのだと。

うーん、何かに似ている・・・・・。
まるで某消臭スプレーのような話だ。

衣類の汚れも同じですよね。
消臭スプレーを吹きかけても、その中に除菌成分が入っていたとしても、その瞬間は取り除いてくれますが、原因は衣類に残っています。

つまり、時間が経てばまた出てくる。

あまり、消臭スプレーや除菌製品に頼るのもいけないようです。
完璧な商品なんてありませんから、きちんと使い分ける必要はありますよね。

当店でも抗菌剤を使っています。
主にYシャツやシーツなどですが、これは雑菌の繁殖による臭いを防ぐ為。
けっして、汚れない為ではありません。
抗菌剤により、一日仕事をした帰りでも、汗臭い臭いがしなくなります。
でも、臭いがしないのと洗わなくていいというのは別の話。

多少長く着る事が出来ますが、洗わないと綺麗になりません。

番組の中では、掃除の仕方も出ていました。
テーブルの上ってかなり雑菌がいるようです。
掃除の仕方もきちんとしないと効果がないようです。
なんでもそうなんでしょうが、正しいやり方でやるのが一番効果があるようです。

投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0)

2007年04月25日

今年のG.Wの予定です。

早いもので、今週末からG.Wに突入ですね。
みなさん、どれくらい休むんでしょうか?

さて、当店ですが、5日(土)にお休みを頂こうと思います。
日曜日は通常どおりお休みですから、連休と言う形になります。

その他の祝日は平常どおり営業しておりますので、ぜひお店のほうへいらっしゃってくださいね。
また、集配も平常どおりお受けしております。

最近、仕事が混みだしていて、お電話を頂いてからすぐにお伺い出来ないケースが増えてまいりました。
お手数をおかけいたしますが、集配のご依頼は少し余裕を持ってお電話いただけると嬉しいです。

今年は、定期集配でお伺いしているゼネコンさんも、頑張るらしく、休み無しだとか。
みなさん頑張っているようです。
働く人あれば、衣類は汚れますから、私たちもなるべく合わせるようになります。

この連休中に、冬物を整理しちゃいましょう。
ここまで暖かい日と寒い日が交互にやってきましたが、G.Wを迎えればもう五月はすぐそこです。
ここでやっておかないと、冬まで放置する事になりかねません。

一気にやっちゃいましょう。

投稿者 boribori : 23:29 | コメント (0)

2007年04月24日

新築の方は気をつけてくださいね。

新しいマンションや戸建てがたくさん出来ていますね。
ここ中河原にも、新しいマンションが建ち、新しい住人の方が多数いらっしゃっています。
集配のご依頼も、府中市全域からお隣の国分寺市、小金井市、多摩市など幅広くやってきていまして、その半数が新しく引っ越されてきた方。

色々と気忙しくもあり、真新しい生活に胸躍るような感じでしょう。

新しいおうちには注意しなければいけないことがあります。
それは湿気の問題。
新しいお宅はどうしても、湿気がちなんです。

引越しの際に、普段使わないものだから遠くへ仕舞ったままにしておくと、数年後にはかびて出てきたなんて事がしばしばあります。

マンションなどでも同じです。
高い階に住んでいるからと安心は出来ません。
コンクリが乾くのに、数年時間が必要で、その間はどうしても湿気がちになるんですね。

戸建にしろマンションにしろ、立地やら建て方やらで、違いがあるはずです。
まずはその特徴をつかむようにしましょう。

3ヶ月ほど生活をしていると、どうもこの辺が湿気るな?と言うのが分かってきます。
そういう場所には、除湿剤を置くなり、除湿機を購入するなりして対策をする事が必要です。
逆に以上に乾燥する部屋もありますしね。

湿気のひどい部屋に衣類を仕舞っておくと、本当に洒落にならないんです。
本当に湿気ている部屋に仕舞っておくと、どうなるかみなさん知ってますか?

普通、汚れている所がまずかびますよね。
違うんです。
本当に湿気ている部屋に仕舞っておくと、湿気の溜まっているラインまで全部カビてしまうんです。

その部屋の湿気が、ひざの辺りまできているなら、膝から下全部カビ。
腰の辺りまで湿気が溜まっている所なら、腰の辺りにまるでラインを引いたかのように綺麗にカビが生えています。

本当にカビは恐ろしい・・・。

新築にお住まいの皆様、最初は面倒くさいと思いますが、数年間の我慢です。
除湿剤をこまめに入れ替えましょう。

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0)

2007年04月21日

安く作る為には仕方が無いのかな?

ファーのコートが出た時の事です。
ここ数年ファーを使った品物が多いのですが、今までと傾向がちょっと変わってきています。

襟や袖にファーがついている商品は、大体取り外しが出来るようになっているのが普通です。
これは、クリーニングする時に別に洗う必要があるからなんですね。

ところが、最近のファー付きの衣類はそのまま縫い付けられているものがあるんです。

縫い付けられてしまうと、別に洗う事が出来ません・・・。

そもそも、毛皮と生地は洗い方が全然違いますし、洗う頻度も違います。
同じように扱ってしまうと、ダメになるのが毛皮の方でしょう。

ファー付きのコートのクリーニングをお客様に相談された時に、こういうことなんだな、と言う話がありました。

そのお客様は、とても衣類に詳しく、扱いに長けていらっしゃるんです。
もうプロと呼んでもおかしくないくらい博学で、私が普通に業界の中で話しているような話が出来てしまう、そんな凄い方なのです。
そんなお客様ですので、お持ちの衣類にまず間違いがあるなんて事はほとんどありません。
ひどいものは買わないし、しっかりしたものを買うことが出来る目をもっています。

ところが、ファーが縫い付けられたコートを持っていらっしゃったんです。
おかしいな?と思い、お話を聞いてみると、本人も納得が言っていない様子。

話す内容は私と同じで、ファーが縫い付けられているので、お手入れが出来ない、と嘆いておられました。

何でこの商品を買ったのか、お尋ねすると意外な答え。

友達が中国で衣類を作っているらしく、そのつながりでコートの購入をしたんだとか。
買う時にも、どこがダメか説明したそうなんですが、こう切り替えされたようです。

『ファーを取り外し出来るようにするとコストがかかる。見た目が高級品と同じようで、安く作らないと売れないんだ。だから縫い付けちゃうんだ。』

うーん、ある意味納得。
アパレルさんは販売してなんぼですからね。
売れる商品を作るのが一番の目的ですし、その為には多少の事は目をつぶるんでしょう。

また、裏を返せば、きちんとした商品が高額で売られているよりも、問題があっても安い商品の方が売れやすい、と言うことがあるのかもしれません。

どこに問題があるか?分からないと言う事もあるんでしょうね。

でも、衣類って言うのは継続性があるものですから、売りっ放し作りっぱなしではいけないと思うんですよね。
着て汚れたら、洗って、また着る。
これは衣類の正常なサイクルです。
この正常なサイクルを守る為に、一見無駄のような補強をしたり、色止めをしっかりしたりと言う事を本当はしているはずなんです。

ところが、そう出来ない事情もある。

難しい所です。
洗わないで捨てちゃう、と言う人も現実にいますしね。
そういう人には、どんどん買い換えられるような値段で売られているほうが嬉しいと思いますし。

あー、でもやっぱりここは譲れないなあ。
洗わなくても別に構いませんが、作る方はしっかりと作っていただきたい。
ファーなどは取り外しが出来るようにして欲しいし縮みにくい様にしっかり地のしはやって欲しい。
そうした良い商品を世に出して欲しいですね。

やっぱりね、日本の中では少なくとも良い商品と言うものは、長持ちするものだと思うんです。

その上で安く出来るのなら申し分ない。
きっとお客様もそこを望んでいると思います。

そこから先は技術とコストとせめぎあいになるんでしょうけどね。
私たちも同じですからよくわかるつもりです。
お互いに良い商品を提供していきたいものです。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2007年04月20日

返事は届いていますか?

衣替えの時期に入り、ネットからのお問い合わせ、ご注文が増えてまいりました。
今年は去年よりもネットからが多く、インターネットでクリーニング屋さんを探すのが段々と普通になってきたのかな?と感じています。

メールが来ると、その都度返信するように心がけていますが、みなさん届いていますでしょうか?

今ひとつだけ心配な事があるんです。
ここ半月ほど前からスパムが非常に増えていまして。
一時、落ち着いて気にならなかったのですが、なぜか衣替えにあわせるようにスパムだらけ。
毎日600通ほど届くので、朝、昼、晩と削除しまくっています。

明らかにスパムだ、と言うのは良いんですが、最近のものにはよく出来ているものがありまして、混乱させられるんです。

削除する時に、お問い合わせも消してやしないか、毎日ドキドキしています。

もし、メールを出しても返事が届いていないお客様がいらっしゃいましたら、お手数をおかけしますが再度お問い合わせくださいませ。
その際、件名にクリーニングと一言入れていただけると分かりやすいです。
さすがに、出会い系でクリーニングと言う言葉は無いでしょうし。

毎日何通も返信しているのですが、それらは全部打ち込んでいます。
雛形を用意すれば簡単なのでしょうが、一通一通、考えながら打ち込んでいるんです。
ですから、返信するのが深夜2時とかになっている。(笑)
きっとなんでこんな時間に?と不思議に思うお客様もいるかも知れませんね。

お客様からのお問い合わせは、同じようで全部違います。
分からないポイントも悩んでいる所も、微妙に違う。
少しでもその部分を説明出来たらなあ、と思うと打ち込むしかないんですね。

しかし、スパム何とかなりませんかね。
セキュリティソフトを入れても、お客様のメールをスパム扱いするし、どれもこれも使えません。
スパム業者を何とか排除して欲しいと切に願います。

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0)

2007年04月18日

慣れているからって油断すると・・・。

足、まだ痛いです。(T_T)
さて、そんな不幸話は置いておきまして、今日は油断してしまった話。

クリーニング屋さんで使っているものは、きちんと使えば問題ないものばかりなのですが、ちょっと使い方を間違えたり、変な扱いをするとそれなりに危険なものがあります。

うちの母が、油断しまして。
二の腕の所と足の付け根のお尻に近い方をどうやら火傷をしたようなんです。

火傷といいましても、化学火傷でして、火でやったとかそういったものではありません。
十分防げたのに、使い慣れているので油断したんですね。

先日、カートリッジフィルターを交換する前に、ベースタンク清掃というものをやっておりました。
ベースタンクとは、ドライクリーニングの機械には、ドライクリーニング用の溶剤を入れておくタンクがついているんです。
そこからポンプで吸い上げて、洗うのですが、そこにも汚れが溜まっているんですね。
で、せっかくカートリッジフィルターを交換するので、ベースタンク内も清掃をし、ポンプで吸い上げさせてカートリッジフィルターに吸い込ませる、そんな作業をしていたんです。

ここで予備知識を一つ。
ドライクリーニングで使う、有機溶剤は油脂溶解力があります。
油を溶かす力が強いんです。
この溶剤が体につくと、次第に体の脂が取られ始めて、化学火傷になってしまうんです。
これは、灯油なども一緒。

よくニュースなどで灯油をかぶってどうのこうのなんてありますよね?
あれ見ていると、火がついたら危ないなあと言うよりも、かぶった人はそのうち体がヒリヒリしてきて辛いだろうなあ、なんて思っちゃうんです。
化学火傷、それだけ辛いものです。

ただ、濡れただけですぐ火傷をするかというとそういうものでもなく、衣類との摩擦も必要なんですね。

さて、話を元に戻しましょう。

ベースタンク清掃をやっていたのは母でした。
機械の中にあるタンクですから、そもそも狭いんです。
その中をかいくぐるようにして掃除をしていたので、シャツとズボンに溶剤がついたらしいんですよね。

そこで普通なら、まず着替えて、溶剤がついた所を洗剤で洗い流します。
そのまま放置しておくと化学火傷を起こしてしまうからなんです。

ところが、いつも使い慣れているものですから油断したんでしょう。
そのまま他の仕事をしていたらしいんです。

なんかヒリヒリするなあと思い、お風呂で鏡見てびっくり!真っ赤になっておりました。

いつもね、普通に触っている溶剤ですから、これくらい問題ないと思ったんでしょう。
溶剤の残留にはあれほど気を使っているのに、自分の事となるとね。

かくして母も化学火傷で辛い思いをしているようなのであります。

クリーニング屋さんで返ってくる品物が石油の臭いがすると言った話を聞いた時に、私は必ず絶対その衣類は着ないでください、と言っています。
その理由はこの話を読んでいただければ分かるでしょう。

溶剤の残留はそれほど怖いものなんですよ。

最近は、セルフのガソリンスタンドが増えてきまして、それに伴いガソリンや灯油を衣類につけてしまう人が増えて来ました。
そんなときはなるべく早く服を脱いで、濡れた箇所を石鹸で洗い流してください。
早い処置が必要です。

灯油やガソリンは揮発性の溶剤ですから、衣類は干しておけばそのうち臭いは取れます。

なんにしても、油断は禁物、ですね。

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0)

2007年04月17日

忙しくなると。

先週の土曜日、結構忙しかったんですよね。
全部の仕事が終わった後に、左足の足首に違和感があったのです。
嫌な予感はしていたんですが、そのまま就寝。

翌、日曜日。
足が痛かったけど、そのまま子供たちとお出かけ。
夜にはびっこ引くようになっていました。

明けて月曜日。
起き上がれないほどの激痛が走り、布団の上で今日の仕事どうしよう?と数分悩んでいました。
月曜日もやることが一杯・・・。
急遽集配が入っているし、その後カートリッジフィルターの交換。
仕上げもしこたまあります。

何とかカートリッジフィルターまでは済んだんですが、仕上げに難儀しました。
通常ならゆうに終わるのに、いつまでたっても終わらない。
立っているのが辛いんですね。
結局全ての仕事が終わったのが夜9時過ぎでした・・・。

そして、今日。
午前中の配達に出かけたのですが、一向によくなってない状態で、かえってお客様にご迷惑をかけてしまいました。

みなさん優しいんですよ。
心配してくれるし、外まで出てきてくれるし。
本当にいいお客様に恵まれているなあと、ジーンときてしまいました。

いつもなら1時過ぎには帰ってくるのに、こんな状態ですから、2時過ぎ。
名前付けて家に入ったのが3時過ぎ。

これから仕上げをするのですが、昨日よりも悪いようでもう立っている事が出来ません。
さて、どうやって仕上げるか?

立てないなら座ればいいか?と言う事で、椅子を持ってきまして、仕上げ台を一番低い位置に。
何とかかけられましたが、やはり慣れないことはするもんじゃないですね。
アイロンがけは立っている状態が一番かけやすい、そう感じました。

ふとね、一般のご家庭ではおそらくこんな状態でかけているんじゃないかな?と想像しながらかけていたんですが、やはりやりづらい。
家庭用のアイロン台はさらに半身ですし。

本当に去年も一昨年も一度はやっているんです。
忙しくなると、やっちゃうんですよね。
ズボンを仕上げる場所がしたがコンクリで、そのまま足に負担がかかってしまうようです。
忙しくなると何百回とペダル操作をします。
きっとその影響もあるんでしょう。

今、バンテリンのクリーム状のやつを塗っておとなしくしています。
そろそろね、たって仕事が出来るようにならないと、本当に怒られちゃいますから。

明日も寒いようです。
みなさんもお体にお気をつけくださいませ。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0)

2007年04月16日

今年は砂が多いですね。

今日、ドライクリーニングのカートリッジフィルターの交換をしました。
ドライクリーニングは洗う液体をろ過しながらクリーニングしているんです。
水のようにその都度捨てていないんですね。

洗う回数等にも寄りますが、今回はいつもよりちょっと早めに交換。
と言うのも、今年の冬物は汚れが結構ひどいものが多いからなんですね。

ろ過しながら使っているので、汚れがひどいものを多く洗えば洗うほど、カートリッジフィルターが詰まってきます。
つまると、きちんとろ過しなくなる。

適切なクリーニングをするために早めの交換をしたというわけなんです。

カートリッジフィルターには、ごみや汚れがたくさん付いています。
綿ぼこりや砂がおおいんですが、今年はどうやら砂の方が多いようです。

この砂が今年の汚れの原因でしょう。

去年から雨が少なかったですし、風が強い日も多くありました。
しかも、暖冬で若干汗ばむ事もありましたし、砂が付着するには条件が整っている。
襟汚れや袖口の汚れが特にひどいのですが、実は全体的に汚れているんです。

こういった場合、部分的な染み抜きではダメ。
全体的に汚れを落とす為に丸洗いがどうしても必要になります。

襟がひどいからとクリーニングして、全体的に色がよみがえってびっくりするお客様、多いんですよ。
本当の色に驚き、それだけ砂で汚れていたのかと驚き。

砂の汚れは、全体的でぱっと見てもわかり辛いです。
どこで判断するかと言うと、前身ごろを斜めにして見ると茶色がかって見える事があります。
もしくは、襟や袖の汚れから類推するしかないです。
襟や袖だけが汚れるなんて事はありませんから。

カートリッジフィルターを交換したので、これでまた安心して洗う事が出来ます。
交換した今が一番いいんですよね。
今がチャンスです。
早めにお出しくださいね。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2007年04月14日

10年着るためには。

毎週お伺いしているお客様と、少し話をしていたときの事。

普段は天気の話しだったり、イベントの話だったりするんですが、今日は服の話をしていました。
なんとですよ、そのお客様、10年は服を着ているんだそうです。
10年も着ていると聞くと、どれだけ傷んでいるか?なんて思うでしょうか?

とんでもない!

クリーニングも良くご利用されるのですが、その中に10年選手がちらほらと出ているんです。
でも、傷んでいる服なんて一枚もありません。

10年も服を着るためにはいくつか要因があるでしょう。

まず、お手入れをしっかりしている事。
そのお客様、毎年衣替えの時にはクリーニングしてしまいますし、それ以外でも汚れると必ずクリーニングをしています。
汚れを溜めないようにしているんですよね。

そして、体型が変わらない事。
これがかなり重要なポイントでして、長く着る事が出来ない原因の一つに体型の変化があるんです。
きつくて着れない事もあるでしょうが、大体が部分的に擦れ初め、擦り切れなどが目立ってきてしまうんですね。

衣類が傷む箇所はやはり擦れている箇所から傷み始めます。
股ずれ等は最たるものです。
脇の下や、襟、袖口などが傷んで切れてくるのも、良く擦れるからなんです。

体型が変わらなければ、服に無理な力がかからずに着る事が出来ますから必然的に長く着る事が出来るようになります。

そして、最後に服が体に合っているというのもわりと重要なポイントでしょう。
既成の服は体に合っているようで実はあっていないものです。
どこかブカブカだったりどこか微妙に窮屈だったり。
すると、変化が起こり始めるんですよね。

自分の体にあった服を着るだけでも長く着用できるんです。

他にもね、色々あると思います。

同じ服ばかり着ないとか。
アイロンをちゃんとかけるとか。

その一つ一つが、長持ちさせるし、古ぼけないで着ていけるんでしょう。

昔はね、30年着るなんていう人が結構いたものですが、最近はそんな人はほとんど皆無。
10年着るというのは本当にすごい事だと思います。

まだまだお若い奥様なので、今後が楽しみです。
10年後に、このセーターもう20年着ているんですよね、なんていう会話、したいなあ。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2007年04月13日

大きなものから小さなものまで。

クリーニングの集配のお問い合わせを頂きますが、なぜかこの時期、布団やカーペットの依頼が多いんですね。

いつもならこの時期にそんなものが出ることなんて無いんです。
衣替えには順番がありまして、重衣料と呼ばれているオーバーやコートなどから順番に脱ぎ始め、セーターなどに移っていき、スーツ、布団などへ移行していきます。

ところが、今年は大きいものが多いんです。
大体理由は想像できるんですけどね。

四月に入っていますが、引越しが多くなっているんでしょう。
新しくマンションを買った人や、一戸建てを買った人、この時期多いはず。
配達に出かけていると、CMで見た事があるロゴの入った引越しやさんを本当に良く見かけるんです。
しかも、新しいマンションの前なんかは、大混雑。

引越しをすると、それまで使っていたものや、引越しの時でないと動かさないようなものを洗いたくなるものなんですね。
だから、カーペットなどの需要がある。

先日も、お電話をいただいた時に、大きいものは頼めるんですね?と聞かれました。
どうやら、運べないようなものを集配クリーニングに頼むものだと思っているような節があります。

昔ほどクリーニングの集配をどこの家庭も利用しているわけではないので、そういう認識なのも分かります。

大きいものから、小さいものまで、ぜひ集配をご利用くださいね。

ただし、昨今のガソリンの値上がりなどを考えると、どうしても一軒だけ配達と言うわけには行かない事情もあります。
ですが、他の配達と合わせてなら、少量でも集配は可能です。

ぜひ、メールもしくはお電話でお問い合わせしてみてください。

こんな量じゃ、取りにきてもらうの悪いかも?そんな人もいらっしゃるかもしれません。
でもですね、毎週一回定期的にお伺いする約束をしているお客様には、毎週Yシャツ4枚と言う人もいらっしゃいます。
このお宅だけならとてもお伺い出来ないのですが、他の集配と合わせているので問題なくお伺いしています。

持って行けない大きいものも、持っていけるけどきちんとしたクリーニング屋さんに頼みたい人も、ぜひ一度ご相談ください。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2007年04月12日

友達来る。

アイロンがけをしていたときのことでした。
突然携帯がなります。

相手は、石川県にいる同業の友達から。
先日地震があったところなので、ちょっと心配に。

電話に出てみると元気な声なので、ほっと一安心です。
クリーニング屋さんは結構ラジオを聞きながら仕事をしている人が多いのですが、私最近聞いてないんですよね。
お店の中の電波状況があまりよくないので、ノイズだらけで聞くに堪えない。
でも、聞いていると咄嗟の事故や災害などの情報が入ってくるので、本当は聞いていたいんですが。

さて、久しぶりに話をしていると、なんと東京にきているというではありませんか。
しかも、西国分寺の駅にいると言います。

時間は午後1時ちょっとの所。
私ももう少しで今日の仕事の分は終わりそうなので、ぜひお店に寄ってくれるように話しました。

しばらくして、友達到着。
地元の商店会が勉強を兼ねて東京へ視察にきていたようで、時間が空いたから寄ったとのことでした。

まだお昼を食べていないので、二人でよし木さんへ。
美味しいお蕎麦を食べながら、懐かしい話や最近の話をします。
彼とは、数年前に業界新聞の勉強会で一緒だったんです。
とてもまじめで一生懸命で。
久しぶりに会って話をしていると、ずーっと頑張ってきたんだなんと実感する事が出来ました。

この後、稲城にある知り合いのお店へ行くとかで、送っていく事に。

時間があればね、色々と連れて行きたかったんですが、まあ仕方が無い。
うちから1時間ちょっとで他の友達のお店にもいけますし、都内だけでなくこちらの方でもショッピングモールや話題のお店などありますから。

府中だけに限定すれば、競馬場や刑務所・・・・・、他にも色々とありますしね。(笑)

ほんの数時間の出来事でしたが、連絡をくれて寄ってくれたのが本当に嬉しかった。
メールでたまに連絡をとりますが、もう一度勉強会したいねなんてお互い話していたのでね。
なんだか、いつかまた出来るんじゃないかと思っています。

しかし、本当に偶然なんですよ。
いつもなら夕方から夜まで結構仕上げをしているもんなんですが、今日は昨日かなり頑張ったおかげで時間が取れたんです。
こんな偶然はいいですね。

また東京へ着たら、ぜひ声かけてくださいな。
次は連れまわしますぜー。(笑)

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0)

2007年04月11日

店名分かりますか?

みなさん、今お使いのクリーニング屋さんの店名、わかりますでしょうか?

なかなか店名って覚えてもらえないもので、屋号を名乗っても理解されない事がしばしばあります。
たまにですが、もう何年も通っているお客様にさえ店名が伝わっていないと言った事もあります。

毎週通っているお客様に電話をした時に、『一伸ドライクリーニング店ですが』と言っても、『???』と言った反応で、すぐさま、『洗濯屋です』と告げると思い出して頂けたりするんです。

これはうちだけの話ではなく、おそらくクリーニング屋さんには多い話なんじゃないでしょうか。
クリーニング屋さんとか洗濯屋さんという名前の方がしっくり来るんでしょうね。

屋号で呼んでいるお店ってそう考えると少ないのかもしれません。
それだけ身近なものなんでしょうね。

そういえば、お電話でお問い合わせを頂く時も、一伸クリーニングさんですか?と聞かれる方が少ないですね。
だいたい、洗濯屋さんですか?という一言が圧倒的に多い。
うーん、でもこれはうちの屋号がいけないのかなあ。
一伸とかいて、いっしんと読みづらいのかもしれませんね。
いちのぶくりーにんぐさんですか?とか、いちしんくりーにんぐさんですか?とよく言われますね・・・。

営業でかかってくる電話は屋号を言ってくれるんですが、3分の1くらいの人は間違えます。(笑)
珍しい名前なんでしょうね。

クリーニング屋さんでも洗濯屋さんでも、親しみがあるのならそれでいいんです。
そりゃ、店名言ってくれればなお嬉しいですけど。

一伸さん、と声かけてもらえるように頑張ります。

投稿者 boribori : 19:06 | コメント (0)

2007年04月10日

3人寄れば無事解決。

中河原と言う場所は、結構外国人の方がいらっしゃいます。
NECにきている人もいますし、留学生なんかも中河原周辺に家を借りているようです。

夕方、一人の女の人が来ました。
恐る恐る入ってくるので、人声かけてみると、返事がありません。

その瞬間、ピンっ!と来ました。
日本人じゃないな。

外国の方ですと、大抵英語かジェスチャーで何とか通じるものなんです。

見てみると、真新しい布団を抱えています。
何となくですが、洗って欲しいと言っているようです。

しかし、こちらとしては、はいそうですか、と言うわけにも行かない。
汚れているものなら普通に受けますが、今買ってきたばかりの布団を洗ってくれといわれても、お互いコミュニケーションが取れてない以上、受ける事が出来ないんですね。

どうして洗いたいのか?まずその理由を聞きますが、話が通じません。

英語なら通じるか?と思い、Cleaning?と聞きますが、英語も分からないみたい。
さて本当に困りました。

日本人でも、極稀ですが買ったばかりの衣類を洗って欲しいとお持ちになるお客様がいらっしゃいます。
そういう場合でも、確認のために、新しい服である事と、どうして洗いたいのか?必ず聞くようにしているんです。

友達に中国大好きな人がいるのが頭によぎりまして、近くにいればなあと、ちょっと思ってました。

そんな時、ふと漢字ならいけるんじゃないか?と思いまして筆談に変更。
さっきよりは、コミュニケーションが取れるようになりました。

とにかく、真新しい布団である事、それを洗いたい事、そこまではお互い確認。
さて、その理由を知りたいのですが。当てはまる漢字が見つからない。

あいても、全く日本語が分からないので、困っているようです。

そこでまたまた思いついちゃいました。
お隣さんがいる。(笑)

うちの隣、マッサージやさんで、中国の方がいらっしゃるんですよね。
早速、呼びに行きまして、間に入ってもらいます。

こちらの聞きたいことを伝え、相手が何を言っているのか聞いて欲しいと頼みます。
すると、今まで無口だった女の子が、しゃべるじゃないですか。
早口で私にはちんぷんかんぷんでしたが、なにやら会話が通じている様子。
会話が出来るっていいなあ、と思っていた矢先、ちょっと雲行きが怪しくなって来ました。

どうやら奥さんは韓国なまりのある中国語だそうで、ちゃんと伝わるわけじゃないと言います。
さて困ったぞと思っていると、奥さんが若い子を呼んで来ました。

この子は完璧に中国語を話せるらしいんです。
しかし、日本語が分からないので、自分が日本語を中国語に直すと。

詰まりこういうことになりました。

私が話す → マッサージやさんの奥さんが中国語に変換して若い子に話す → ちゃんとした中国語でお客さんと話す


一つの話を伝えるのに、3人必要ですが、これで完璧に話が通じるようになりました。

時間をかけて聞いて見ると、今買ってきたばかりなんだけど、無造作に陳列してあったのでなんだか汚らしく思えたのでクリーニングしたいと思ったんだそうです。
また、洗えば柔らかくなると思ったらしく、洗いたかったようなんですね。

理由を聴けば納得。

ただ、中国語が話せる若いお姉さんが何やら説明をしてくれて、結局洗わないでお持ち帰りになりました。
使えるものを無理して洗う必要は無いですからね。

なんだかグローバルな一日でしたねえ。
英語を勉強するといいかなと思っていましたけど、最近は英語だけじゃダメかな。
この辺も、外国の方増えてきてますからねえ。
コミュニケーションは取れるようにしておかないといけませんね。

投稿者 boribori : 21:56 | コメント (0)

2007年04月09日

メールを送って頂いた皆様、申し訳ございませんでした。m(__)m

カシミヤクリーニング.COMにメールを送って頂いた皆様、ご迷惑をおかけしました。
お客様に教えて頂いて、初めてメールボックスの容量がオーバーしている事に気付きまして・・・。
メールを送っても返って来てしまうという事態になっていた模様です。

現在は、メールを受信する事が出来ますので安心して送ってください。

当初、お客様から教えて頂いた時に、設定でサーバーにメールを残す、にチェックが入っているものとばかり思っていました。
二年程前、メインで使っているパソコンにトラブルが発生し、急遽古いノートパソコンでメールを受信していた時期があったんです。
その時に、確かそのような設定をしていたと覚えていました。

しかし、見てみるとその設定はされていない・・・。

他に思い当たる事も無いので途方にくれてしまいました。
サーバーの方を覗いてみると、お客様との連絡用に使っているアカウントは問題がないのですが、管理者用にとってあるアカウントがおかしいのです。
どうやらそのメアドに大量にメールが届いているようなんですね。

その容量、ざっと50M。
メートルじゃないですよ、メガです。
設定をしまして、いざ受信すると、なんと6500通もあるではないですか。
しかも、そのほとんどがスパムと呼ばれる迷惑メール。
昨晩から、ずっとメールを確認して削除していきました。

パソコンで適当にアドレス作って送っているようですから、公開していないアドレスにもメールがきてしまうんでしょう。

本当に皆様ご迷惑をおかけいたしました。
一年で一番みなさんとメールをする時期なのに、使えない状態にしておくなんて・・・。

削除がこんないつらいものだとは思いませんでした。
本当に迷惑メールは勘弁です。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2007年04月08日

技術があっても。

何となく寝れずについつい考え事をしていました。
最近、よく考えるんですよね。
少しずつ見えてきた事もありますし、改めて思った事もあります。

まだ寝付けそうも無いのでちょっとだけ。(笑)

色々な職業、仕事がありますが、大抵どの仕事でも技術は存在します。
技術と言うと大げさですが、コツと言いますか長い時間かけて熟練させて出来たものとでもいいましょうか。
どんなものでもあるわけです。

たとえそれが機械を使うような仕事でも、ちょっとした所に技術は存在しています。

私たちクリーニングの仕事でも同じ。
ハンドアイロンをかけるのも技術ですし、染み抜きももちろん技術。
プレス機を使ったプレスも、一見簡単そうですがやっぱり技術なんですよね。
その証拠に、同じ機械を使っているはずなのに、仕上がりに差が出てしまいます。

さて、禅問答のような話になりますが、技術を持っているのと良い仕事をするのは同じではないんですね。
いい技術を持った職人さんを、私は沢山知っています。
また、本当に良く勉強している、凄いクリーニング屋さんも数多く知っています。

でも、それとちゃんとした仕事をしているのかは別なんです。

良い仕事をするためには、あるレベル以上の技術は絶対必要です。
しかし、一定のレベルを超していても、仕事で出し切らなければいい仕事にはならない。

物凄いしみぬきの技術を持っていたとしても、落とそうとしなければ落ちないんです。

どんな仕事でもそうだと思いますが、手を抜こうと思ったらいくらでも手を抜けると思うんです。
また、手をかけようと思ったら、限りはありません。

つまり、仕事をやる人の意識が重要なんですね。

最近、仕事をしながら考えていまして、決まったパターンの作業をするのがクリーニングなのか?と考えていました。
たとえば、シャツはこのように洗い、このように仕上げる。
製品を作るのならこれでいいんでしょう。
しかし、クリーニングは、扱うものにばらつきがあります。
製造業に比べてイレギュラーが多いんです。

となると、これがシャツのクリーニングだ、と言うものは存在しないのではないか?と思うんですよね。

一定のクリーニングの枠にはまるものはそのままの作業でいいと思いますが、枠からはみ出したものはそれにあった次の作業をする必要があると思うんです。

つまり、その衣類に必要な事を次に出来るかどうか?ここが重要なんではないかなあと。
綺麗にするために、次はどうするか?そう考えていく事をしていく事が、とても重要なんだと感じています。

気持ちが先とはいいませんが、人の行動の源とは心です。
その心が、きちんとしていないと、お客様に渡せるような仕事は出来ませんよね。

夜考え事をすると、いろいろな事を考えるものです。
夜も更けてきましたし、今日はこれにて。

投稿者 boribori : 01:18 | コメント (0)

2007年04月07日

気がつけば天井が見えない。

忙しくなり始めて、数日が立ちました。
その間、記録的な暑さや、いきなりのみぞれ、雪。
寒暖の差が激しく、こんな調子じゃ品物も出ないかなあと思っていました。

実際、暖冬の影響もあるのでしょう。
例年のような出方ではなかったんです。

当店の繁忙期の出方にはちょっとした特徴があります。

それは一人のお客様が数十点お持ちになるんですね。
多い人で50点以上。
少ない人でも一回に10点以上の持込があります。

みなさんこんな感じですから、一日数人がお持ちになると、完全にパンク。
翌日以降に洗う事になってしまいます。

ところが、今年はまだそういったお客様が少なく、色々なお客様がいろいろとお持ちになっていました。
例年と違うので、まだ今年は余裕あるかなあといっていたのですが、積み重ねって恐ろしいものです。

今日、配達から帰りまして、仕上げをし始めると、なにやら頭の上が窮屈な感じなんですよね。
おかしいなあ、今年はまだそこまで集まっていないはずなんだけど?と思って見上げてみると、品物の山、山、山。

そう、いつもの年と同じような光景がそこにありました。

仕上げ場の上も品物、洗い場の方も品物、自然乾燥をかける所も品物。
品物だらけです。

一気に持ち込まれる方は少なかったのですが、いろいろな方の品物が集中したんでしょうね。

今年はいつもと違うので、これからどうなるかちょっと心配です。
とりあえず今の状況ですが、パンクと言う所まで入っていません。
しかし、ハンガーがけの品物はスペースに空きがありません。
月曜日から順次、配達などで出るでしょうから幾分余裕が出来ると思います。

まだ、パンク宣言は出せませんね。(笑)

スペースが詰まっているので、自然乾燥に時間がかかるようになっています。
カシミヤクリーニング.COMをご利用の皆様、お時間がかかることをお許しください。

天井が見える日はくるのか。
いつまで天井を見れないのか。
今年は予測不可能です。

投稿者 boribori : 22:10 | コメント (0)

2007年04月06日

日野バイパス

ちょっと前に新聞で日野バイパスが全線開通したと読みました。
このブログをかき始めて、最初の頃に新しい道として書いた事を思い出しました。

ちょうど八王子へ行く用事がありまして、日野バイパスを使ってみる事に。
日野バイパスとは、中央道府中国立インターの入り口の横をまっすぐ通っている道路の事です。

今まで八王子へ行こうと思うと、高速を使うか、甲州街道をひたすら下っていくかのどちらかでした。
八王子駅へ行くまでに、すいていても40分以上はかかっていましたし、ちょっと混むと1時間コース。
高速使っても30分切る位かなといった感じです。

日野バイパスに入ると、新しい道路と言う事もありますが、とても綺麗で走りやすい。
車もそんなに混んでいないのでスムーズに走ります。
確か前は畑だらけだったと思うのですが、新しいお店が沢山出来ていまして、スーパーやコンビニ、ディーラー、コーヒーショップと甲州街道並みですね。

そんなに走っている記憶もないのですが、あっという間に八王子一歩手前まできてしまいました。
ここまで、20分ほど。
すんなりと行けば八王子駅まで30分をゆうに切るでしょう。

ところが、時間帯が悪かったせいもあるのか、20号と合流した途端、混み始めます。
まあここはいつも混む所なので仕方が無いですね。
結局、行きは35分ほどで駅前に到着。
でも、早い早い。

用事を済ませ、今度は帰りです。

帰りはですねえ、もっと早いんですよ。
すいすいと走りまして、気がつくともう店の前。
25分で帰ってきてしまいました。

ちなみに制限速度は守って走っています。

日野バイパス、かなりつかえますよー。
今までなら、集配をお断りしていたような地域にも簡単に行く事が出来ますし、本当にびっくりです。
高幡や日野の周辺も、十分まわることが出来ますね。

三多摩の地域はこれからどんどん道路が開発されていくんでしょう。
その都度、今まで遠かった所が近くなる、商圏が変わると言った事が予想されますね。
そういえば、国立から当店へ品物をお持ちになるお客様も増えましたね。
これも、ヤマダ電機前の道路が整備されたからでしょうか。

道路って本当に凄いです。

投稿者 boribori : 21:40 | コメント (0)

2007年04月05日

制服が一番多い時期です。

今週は制服を一番仕上げたんではないでしょうか。
例年より若干早い衣替えで、クリーニングの入荷も物凄い多いのですが、今週だけは制服を最優先にして仕上げています。

急ぎの品物はもちろん上げますけど、それ以外は来週以降へ持ち越し。
だって新学期に制服が間に合わないと言うわけには行きませんから。

早いところは明日あたりから。
遅い所でも来週から入学式や新学期が始まります。
今日中のお届けもかなりありまして、午後から配達に出っぱなしでした。
今週土曜日が最後の山場でしょうね。

私は学生の頃、野球部に所属していました。
かなり厳しい部活でしたので、休みなどほとんど無く、ほぼ毎日学校へ行っていた記憶があります。

制服のクリーニング、みんなどうしていたんだろ?
今になってふとそんな事考えますね。
やっぱり土日で急いでやってもらっていたのかな?
でも、日曜日も部活やってたし、制服で来なきゃいけなかったから洗う暇などないはず・・・。

中学生の頃の友達に聞いてみたい・・・。

制服のクリーニング大丈夫ですか?
クリーニング屋さんに出してあるから大丈夫!と思っているみなさん。
受け取り忘れなどありませんか?
お店と自宅が共用のところなら時間外でも対応してくれますが、通いのお店などでは時間外だと誰もいなくて品物を受け取ることが出来ないこともあります。

早めに引き取りに行きましょうね。

今週一杯、制服たくさん仕上げます。
頑張るぞー。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0)

2007年04月04日

料金表について


料金表についてのお問い合わせが非常に多くなっております。
当店のHPには料金表は載せていません。
その理由ですが、素材やデザインなどで洗い方が全部違うため、料金も変わってきてしまうからなんです。

===素材の違い===

たとえば、オーバー一つ例にとっても、素材は沢山あります。

カシミヤ、アンゴラ、アルパカ、キャメル。
これらの素材と、ウールとの混紡品。
また、デザインも様々ですね。

===付属品・デザインの違い===
フードがついていたり、ライナーがついていたり。
装飾品も色々ありますね。
ボタンもポリエステル樹脂のものから、貝ボタン、木ボタンなどこちらも種類豊富。
そしてそれらが一体となって衣類を形成しています。
素材が沢山あるように、デザインが沢山あるように、それらに適した洗い方も全部が違うものになります。


当店では、その衣類に一番適した洗い方を選んで、洗っているのです。
一つ一つ手間がかかる分、クリーニング料金もみんな違ってしまいます。


もう一つ例を出してみましょう。

===ブランドや生地の質感・やわらかさ===

たとえば、スーツ。 スーツはどれも似たり寄ったりの形をしているかもしれません。
でも、買う時にその値段にかなりの差があります。
一着2万円のスーツもあれば、20万円以上もするスーツがあります。
形が同じだから同じ料金でいいかというと必ずしもそうではないんですね。

この二つのスーツには違いがあるんです。
それは生地の柔らかさ。 ブランド物のアルマーニやグッチのスーツはその生地の柔らかさが特徴です。
品の良い柔らかさで、スーツに仕立ててあります。

このスーツを洗って仕上げるのは本当に大変です。
洗い方を雑にしてしまうと縮みが出るし、柔らかいので仕上げがしづらい。 物凄い高度な技術を要求されます。

===(注意)粗悪なブランド品もあります===

ではブランド物だけが上質なのかと言うと最近はそうでもないんですね。
繊維が細く、柔らかい、上質なスーツが多く出回っています。
ブランド名が知れ渡っていれば分かりやすいですが、
品質で勝負しているスーツなどは、見て、触ってその瞬間そのスーツの
質を感じ取らなければきちんとした仕事が出来ません。

===一着一着大切に取り扱い(クリーニング)しております===

名前ではなく、衣類そのものを見て仕事をしています。
お値段を提示するのはとても簡単かもしれません。
しかし、上記のように、素材やデザイン、質などにあわせたクリーニングをしていると、
HPに表示してある料金とずれが生じる事が多いんです。

お客様には、大変ご迷惑をおかけしていると思いますが、
何卒ご理解くださいますようお願いいたします。

詳しい料金がお知りになりたい場合は、電話もしくはメールにて素材やデザインなど詳しい情報を教えてください。
クリーニングの方法などを説明しながら大体の料金もご説明できると思います。

皆様、今後ともよろしくお願いいたします。


一伸ドライクリーニング グループ 工藤隆史


投稿者 boribori : 23:50 | コメント (2)

2007年04月02日

黄砂

今日は黄砂が凄かったらしいですね。
名古屋のほうでは黄砂で真っ白だったようです。

本州の方で黄砂なんて、地球規模の環境が心配になります。

今日なんか洗濯物を外に干せなかったのではないでしょうか。

昔クリーニング屋さんには物干し台がありました。
屋上、もしくは二階部分にありまして、外で品物を干していた事もありましたね。
乾燥機の大型化等で段々干さなくなりましたが、それだけではなく大気の汚れも関係しているように思うんです。

今の日本はどこへ行っても車が多く、排気ガスによる大気の汚染も深刻だと思います。
普段全然気付かなくても、排気ガスで汚れているもんなんですね。

真っ白いシャツを着て、スクーターで走っているとうっすらと黒くなってきます。
あれ見ると、外に干すのが恐いなあと思っちゃうんですね。

大きな幹線道路沿いのお宅では、よく分かるんじゃないでしょうか。
外に干している人結構少ないですもんね。

他にも、外に干すと日光により退色もあります。
もちろんすぐ退色してしまうと言うわけではないので、あまり気にしないでくださいね。
時間をかけると徐々に、と言うことです。

外に干すとね、とても気持ちが良いんですが、最近はいい面ばかりでないのがちょっと辛いですね。

これから、衣替えでご自宅で洗濯をする方も多いと思います。
干す時は、ちょっとだけ気をつけましょう。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2007年03月31日

どうしてダメなんですか?

よくお客様がこうおっしゃいます。

『もうダメになったから捨てる。』

どうやら何かがダメで捨てるらしいのです。

今日はダウンでした。
ダウンジャケットがダメになったからもう捨てる、とおっしゃるんですよ。
ダウンがダメになるといわれると、私たちがまず思い浮かぶのはダウンが出てきてしまう事。
ほつれたり、破れたりを考えます。

ダウンは小さい穴が開いても中のダウンが全部とびでてしまうんです。
針の穴でさえダメ。
ですから、ダウンの補修ではシールのようなもので貼り付けて修理をします。

ところが、破れていると言うわけではない。
詳しく話を聞いて見ると、ダメな理由の一つが、汚れているから、と言うことのようです。

特に、襟と袖がひどく、クリーニング屋さんに持ち込んでも綺麗にならなかったらしいんですね。
で、今度は自分で洗ってみたんだそうで、汚れも落ちずにダウンがぺちゃんこになってしまった、と言うのがもう一つの理由らしいんです。

確かにダウンがぺちゃんこになったら諦めちゃうかもしれませんね。

でも、復活するんですよ。
諦めるのは早い。(笑)

それに、汚れも全く落ちないと言うのですが、まだ落ちるような気がするんですよね。
完全にとは約束できませんが、もうちょっと頑張れるんじゃないかと思うんですね。

つまり、諦めるのにはもったいない、わけです。

反面、ちょっとついただけだからと簡単に落ちるでしょ、なんていう事もあります。

ちょっと着いたものでも素材によっては落とすの大変何ですけどね。
どうしてもお客様は、汚れの量に対して簡単とか難しいと言う判断をしているようなんです。

小さければ簡単、大きければ難しい。

でもそれはちょっと違うんです。

やっぱり汚れやシミは、シミの種類があって、生地の素材があって、初めて難しいかどうか判断されるものなんです。
中には小さいシミが重症のケースだってあります。

服に関していえることは、簡単に考えない事と、簡単にあきらめない事。

いろいろな事が絡み合っていますので、別のお店、別の方法なら落ちるかもしれない。
クリーニング屋さんはどこも同じじゃないという事に行き着いてしまうのですが、そういっちゃうと余計お客様を混乱させる事になってしまうかもしれません。

でもね、諦めちゃう人の大半は、どこも同じだと思っている。
衣替えの時期は一年で一番服のメンテナンスを考える時期です。
ちょっとだけでいいですから、いいクリーニング屋さん探ししてみましょう。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2007年03月30日

制服のクリーニング

先日、子供のスーツをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
今年から中学生になるお子さんがいるそうで、制服のクリーニングに不安を抱えているようなんです。

どのくらいの頻度で洗えばいいのか?
傷まないのか?

色々な人に聞いて当店をご紹介されたそうで。

制服はお手入れでずいぶんと持ちに違いが出てきます。
大体の方が、袖口から切れて、へたするとひじの裏が切れて、卒業間近になってもう一着買わなきゃ!なんていう事が多いようなんですね。

でも、そうでない方もいる。
うちの子はがさつだから・・・、等というのも多少はあるのかもしれませんが、原因は他にあるでしょうね。

卒業まで着つづけることができる子と着続けられない子との差は何か。

やっぱりクリーニングなんですよね。
以前書いた事がありますが、汚れが付いていると服はとても傷みやすいんですよ。
だから、定期的なクリーニングが必要なのですが、クリーニングをしていても持たない時があるんですよね。

それはクリーニングしても汚れが落ちていないから。

落ちていないから生地が硬くなり、傷んでしまう。

制服は特に、汚れていますからね。
綺麗にしちゃわないと、ダメなんです。

でも制服ですから、毎日着ているのでそんなに頻繁にクリーニングに出せません。
だからこそ、クリーニングに出したら落としてもらわないとね。

制服を長持ちさせるコツが見えて来ました。

1 汚れた状態にしておかない。
2 クリーニングするときは、徹底的に綺麗にしてもらう。

ここで重要なのが、クリーニング屋さんをしっかりと選ぶ事。
最初に出てきたお客様の色々な人に聞いた、と言うのはまさに正解なんです。

制服が傷んでいないお子さんのお母さんにどこを利用しているか聞いてみるのもいいでしょうね。

3年と言うのはとても微妙な時間です。
子供の成長もありますし、サイズが合わないのであれば諦めもつきますが、破れたとか切れたと言うのは防げますからね。
長く着れるのならそのまま着るに越した事は無いでしょう。

私が子供の頃は、部活をやっていたので帰ってくるのがいつも7時近くでした。
クリーニング屋なのに、洗ってもらう事が出来ませんでしたね。

ああ、なんか懐かしいな。
そういう意味では、私もそこまで頻繁にクリーニングをしていたと言うわけではなかったと思います。
でも、破れはしませんでしたよ。

やっぱり、クリーニングは大事、ですね。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2007年03月28日

それってなんかおかしくない?

昨日のブログ、画像が切れているようですね。
カレンダーから日付をクリックして頂くと、ちゃんと見れると思います。


最近とても気になるCMがあるんです。
某、防虫剤のCMなのですが、どうもおかしい。
服に穴があいていて、虫穴なので防虫剤を使いましょう、と言う感じの奴なのですが、どうもしっくり来ない。

私だけじゃなく、家族全員首をひねっています。

一生懸命考えてみました。
そこでふと気付いたのが、その穴があいている洋服なのですが、虫が食うような生地じゃないんですよね。

虫ってなんでもかんでも食べるわけじゃないんです。
食べる繊維と食べない繊維があります。

CMでやっていた生地は、どうも化学繊維のようなんですよ。
化学繊維は虫にはやられません。

虫が好むのは、シルクや羊毛など、動物性の繊維。
しかも、柔らかい繊維を好みます。
さらに味がついているとなお良し!
汗や食べこぼしがあるとその部分を良く食べますね。

逆に、化学繊維などは好みではないんでしょう。

家族全員すっきりだ。(笑)

仕事柄でしょうか、テレビの画面を見ているだけで、何となくですがその服の繊維が分かってしまいます。
と言ってもね、いいテレビではないので、細かく分かるというわけではないんですけどね。
混紡率がどうとかはさすがに分かりませんが、大まかな方向性はつかむ事が出来ます。

虫食いのイメージと、CMのインパクトで使ったんでしょうが、ちゃんとして欲しかったな。

おかしいと言うのはひとまず置いておくとしても、衣替えのこの時期、防虫剤は必須です。
今はクリーニング屋さんでも、防虫剤をつけてくれる所もあります。
当店でも、防虫剤は入れて返しています。
無臭性のものです。

洗ってしまうのが大前提なのですが、防虫剤もしっかりと用意しておきましょうね。
保管の基本は、汚れを落とし、湿気を取り、防虫剤を入れておく、この3点です。
覚えて置いてくださいね。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (4)

2007年03月24日

蒸気か霧吹きか。

枝垂れ桜がほぼ満開を向かえているようです。
毎年ここでも、東郷寺の枝垂れ桜や多磨霊園の枝垂れ桜の画像をアップするのですが、今年はまだ撮れていません。
桜が咲いているのは確認しているんですけどね。

明日は雨のようですが、今が一番の見頃ですからお時間のある方はぜひ行って見てくださいね。

さて、本題。

先日、私がアイロンをかけているところにお客様がいらっしゃいました。
じーっと私の手元を見ています。
人がかけているアイロンって本当にすいーすいーっと綺麗に見えるもんです。

小じわがあったので、霧吹きを取り、パッとかけた時の事でした。

『霧拭かなきゃしわ取れないの?家庭用のアイロンだと蒸気が出るんだけど・・・。』

なかなかいいところを見ています。
当店で使っているアイロンは電蒸といいまして、電気の熱と蒸気の両方が使えるようになっています。
もちろん、蒸気も出ますよね。

でも、霧吹きも良く使っています。

しわを伸ばすのには水分が必要です。
水分で生地を柔らかくし、熱でセットをするわけです。
その水分は蒸気でも構いませんし、霧吹きの水でも構いません。

でも、なんでも蒸気でと言うわけにもいかないんですね。

蒸気が適しているのは、ウール製品などです。
ふわっと仕上がりますし、蒸気の水分をうまく使うとセットが出来ます。

ところが、綿製品ですと蒸気の水分では足りないんです。
こういう時は霧吹きの水を使います。

また、ウール製品でも頑固な小じわには蒸気では間に合いません。
霧吹きでしっかりと濡らしてあげると小じわが取れるんですよね。

よく一般の方が間違えるのが、この蒸気の使い方でしょう。
ウールをふわっとさせたいのなら、蒸気をかければいいのですが、蒸気を使うだけでは余計なしわが発生します。

蒸気をかけた後は、乾かさなければいけません。
つまり、蒸気を止め、再度アイロンをかけてその蒸気を飛ばす必要があるんです。

蒸気が衣類に残ると、きちんとセットされたものが、水分によりセットが解けシワが戻ってしまいます。
さらに、湿った状態になり、そのまま保管などをするとカビや虫食いの原因になってしまいます。

アイロンがけは蒸気の使い方がポイントで、蒸気の処理の仕方で保管にまで影響が出てしまいます。

結構難しいポイントですね。

アイロンのスチームにもちゃんとした使い方や理由があります。
きちんと理解すると、家庭洗濯のレベルアップ間違い無しです。
ぜひ、覚えて置いてくださいね。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2007年03月22日

支払方法は?

クリーニング屋さんをあまりご利用されていない方にとって、支払方法ってどんなんだろう?という疑問がわくかと思います。

お店ならまだ何とか想像できますが、集配クリーニングではどのタイミングでお支払いがあるのか?不安でしょう。
それが気になって頼めないなんていう人もいるかもしれませんね。

クリーニング屋さんのお支払いっていくつか方法があります。

まずお店の場合。
主にあるのが、先払い方式。
品物を預ける時にお支払いする方法です。

次が、後払い方式でしょう。
こちらは、品物が出来上がってからお支払いするシステム。

クリーニング屋さんの間でもどちらが良いのか?たまに話が出ますが、クリーニング屋さん側からすると先払いのほうがいいみたいです。

ちなみにうちは後払い。
出来上がった品物をお渡ししてから出ないと、お金頂くのが何となく気持ち悪いんですよね。

他にあるのが、まとめ払い方式。
これは長いお付き合いのお客様に多いようで、半年もしくは一年付けておいて、まとめてお支払いいただくシステム。
最近はあまり聞きませんね。

さー、次いってみましょう。
集配クリーニングの場合ですが、こちらもいくつかあります。

お店と同じく先払いシステム。
お預かりする時にお金も頂くシステムですね。

後払いシステム。
出来上がってお届けする時にお支払いいただくシステムです。

そして、月払いシステム。
毎月決まったに日にち締めて、まとめてお支払いして頂くシステムです。

大体がこの3つなのですが、たまにほかの支払い方法があったりします。
それは、振込み。
会社関係が多いのですが、請求書を発行しまして、経理の方にまわして確認が取れたら振り込む、と言う形が多いようですね。

クリーニング代って、基本的にそんなに大きい金額ではないので、大体現金払いが多いんですが、最近はどんなに少額でも振込みを指定される会社が出て来ました。

本音を言いますと、正直不安。(笑)
ビビたる金額ですし、何かあって振り込まれなかったとしても、訴訟を起こせるような額でもないですしね。
少額訴訟と言いますが、あれすら使うのを躊躇するような金額もあります。

ですからやはりお互い信用できる状態からでないと不安になりますね。

と、大体以上のようなシステムになっている所が多いです。
ほとんどが現金扱いですが、中にはカードが使えるクリーニング屋さんも出て来ました。
こちらは、各クリーニング屋さんにお問い合わせください。

お支払方法は、クリーニング屋さんと相談できます。
当店でも、後払いが基本ですが、ちゃんとお話をして頂ければ先払いもお受けしています。
自分にあったお支払方法を、クリーニング屋さんと相談してみましょう。

そして、何より一番大事なのがお互いの信頼関係です。
お金の問題はちょっとした行き違いなどでこじれやすいですから、日頃からコミュニケーションを取るようにしたいですね。

投稿者 boribori : 21:11 | コメント (0)

2007年03月21日

今年の冬物は。

今日の祝日もいつも通りお仕事です。
当たり前のように祝日も仕事をしていますと、祝日の存在すら忘れそうになってしまいます。
カレンダーだけが頼りです。

天気予報を見ていますと、どうも明日あたりから気温が高くなりそうです。
ここ数日の寒さで、春が遠のいたか?なんて思っちゃいましたが、そうではなかったようですね。

今日も、ダウンが結構出ていました。
そろそろ厚手のものからクリーニングに出そうと言う人が出始めていますね。

今年の冬は暖冬でした。
わりと暖かく、厚手のコートなどはあんまり着なかったかもしれません。
へたするとね、セーターを着ているだけで十分だった日もありましたし。
ダウンも着ていますけど、中は薄手のシャツなんていう人も結構いたのではないかと思います。

暖冬で、そこまで着用していないからそんなに汚れていない、そう思っている人、沢山いるんではないでしょうか。
私も最初はそう思っていました。
所がどうも違うようなんですね。

ここ数日集まってきている厚手のものは、かなり汚れています。
主に汚れているのは、襟と袖口。
お客様からお話を伺ってみても、そこまでひどく汚れるような着方ではないんですけどね。

主に考えられる原因とすると、以下のものがあります。

・ 暖冬で気付かないうちに汗をかいていた。
・ 空気が乾燥し、埃が舞っていた。
・ 何着も着ないで、一着をずーっと着ていた。

特にですね、セーターの脇の下の汗がひどいものが結構あります。
これだけ見ても、汗かくほど暖かかったんだなあとお分かりますね。

汚れていないと思うかもしれない。
でも、よく見るとかなり汚れています。

目立つシミは無いかもしれませんけどね、服の汚れっていうのはシミだけじゃないですから。
顔に近づけてみたり、斜めにしてみたりすると良くわかると思いますよ。

今洗わないと、今度の冬には真っ黄色な服に変わっているでしょう。

すぐ洗いましょうとは言いません。
休みのタイミングなどあるでしょうから、洗うものを頭の中に入れて置いてください。
時間が出来たら、一気に持っていきましょうね。

投稿者 boribori : 22:15 | コメント (0)

2007年03月20日

自家ドライって何だ?

予告どおり、今日は自家ドライの話。

これまたよく目にする自家ドライと言う看板ですが、その名の通り、自分の所にあるドライ機で洗っている事を指しています。

受け渡しだけの取次店とは違うのか?というとちょっと違うんです。

これも昔の話なのですが、ドライクリーニングが始まりだした頃、まだ機械を導入しているクリーニング屋さんはほとんどいなかったんです。
でも、だからと言って機械が無い所はドライクリーニングをしていなかったかと言いますと、そうではないんです。

そう、ドライクリーニングの下請けに出していたんです。

つまり、自分のお店では水洗いや仕上げなどのクリーニングをしています。
ただ、ドライクリーニングの機械が無い為、出来ない。
ドライクリーニングをしてくれる所に、洗ってもらって、自分の所で仕上げていた、と言うわけなんですね。

このときの名残で、自分の店にドライ機を持っている所が、自家ドライのお店、と言う風に名乗ったわけです。

その後、ドライ機が普及しだしましたが、ドライクリーニングの外注は存在しました。
組合のような所でやっている所もありましたし、立地上どうしてもドライクリーニングの機械を導入できない所などがあるので、外注は残ったんですね。

ドライクリーニングを自社で洗った方がいいか?というと、やはりイエスといわざろう得ません。
外注でもしっかりとやってくれる所があるとは思いますが、ドライクリーニングは結構難しいんですよ。

ちょっとした洗い直しが出来たり、一点だけ特別に洗ったり出来るのは自社で持っているからですよね。

まとめて洗うメリットはコストが抑えられると言う事でしょう。
環境のことを考えても、まとめて洗うほうがロスが少ない。
でも、大雑把になりがち。

協同組合形式でやっていると、どうしても行き詰まってしまうんですね。

なかなか難しいようです。

どういう意味なの?クリーニングの用語、いかがでしたでしょうか?
いざ言葉にしてみるととても難しく、苦労しました。
クリーニング屋さん独特の時代の流れもあるんだと思います。

東京もさくらの開花が宣言されたようです。
もう春ですね。

投稿者 boribori : 18:48 | コメント (0)

2007年03月19日

高級ドライクリーニングについて。

昨日のブログへコメントを頂きました。
とても面白い話なので、今日はそのネタを。

高級ドライクリーニングってなにが高級なの?

直球な質問です。
昔ながらのクリーニング屋さんの看板には、高級の文字が出ていますよね。
値段が高いのならまだ理解できますが、それほどでもないのに高級とうたっていたり。
他と違いも無いのに高級とうたっていたり。

高級クリーニング、この話はドライクリーニングの初期の頃にまで話しが遡ります。

昔、ドライクリーニングと言うものは存在しませんでした。
それまでのクリーニングは、水洗い。
綿も、ウールもみんな水洗いしたものです。

そして、西洋に水を使わないクリーニングがある、と聞いたある洗濯屋さん(クリーニング屋さんの中で物凄く有名なお店です)が研究しだしたんです。

それが、ドライクリーニングの始まり。
いろいろなものを使い、時には失敗し、時には爆発事故などを起こし、研究を重ねた結果、ドライクリーニングが開発されます。

それから徐々にですが、クリーニング屋さんにドライクリーニングが浸透していく事になります。
しかし、まだまだ高価なドライクリーニングの機械。
どこも手に入れられると言うわけでもなかったんですね。

この当時は、ドライクリーニングを扱うお店と、水洗いしかしないお店があったんです。

その時に、ドライクリーニングを水洗いと区別する為に使われたのが、高級クリーニングでした。
高価なものであったと言う意味で使われていたのではなく、炭素の数が関係していたんです。
つまり、ドライクリーニングは炭素の多い溶剤を使って洗っています。
炭素が多い物を高級、少ないものを低級と呼んでいたんです。

つまり、高級クリーニングとは、ドライクリーニングをさしていたんですね。

ですから、何でこのお店が???なんていう所でも昔の名残から高級クリーニングの看板を立てていたりするわけです。

ところが、
昨今の高級クリーニングの意味合いはちょっと違ってきています。
文字通り、高級な扱いや、丁寧な仕上げ、丁寧なクリーニングなどを指すようになってきたようです。

衣類も高額なものが増えてきていますし、これもまた時代の流れなのかなあなどと思ったりもします。
当初の言葉の意味が違ってくる事は良くあることですから。

謎は解けたでしょうか?
クリーニング屋さんで、高級の語源を知っている人は今少ないかもしれません。

もう一つ、一般の方が気になるであろう言葉に、自家ドライ、があります。
良くこの看板見かけませんか?

自家ドライのお店です!

なんじゃ、そりゃ?って感じではないでしょうか。
次回、その辺の話も書いてみます。

投稿者 boribori : 21:16 | コメント (0)

2007年03月17日

本当に汚れも落ちるんですか?

先日、ご来店いただいたお客様からこんなご質問を頂きました。

最近、CMでやっている特別な洗濯機、空気で匂いや汚れが取れるって言うやつ、本当に落ちるんですか?

某メーカが出している、オゾンで脱臭する洗濯機のことのようです。
最近の洗濯機はとても進化しました。
撹拌式からドラム式へ、そして、おしゃれ着用の洗濯コースも充実、水も洗剤も少なくなってきましたしね。

そんななか、オゾンを使った新しい洗濯機が登場しているわけです。

まず、オゾンとはどういうものかといいますと、通常の酸素は原子が二つくっついて成り立っているのですが、これが三つくっついているものをいいます。
どのような作用があるかといいますと、優れた脱臭効果、殺菌効果、漂白効果があるといわれています。

オゾンは色々な業界で使われているんです。
優れた脱臭効果で、生ごみから出る臭いを消したり、業務用の冷蔵庫にもついていると聞いた事があります。
もちろん、クリーニング業界でも使われています。

で、本題。

オゾンの脱臭力は物凄いんです。
ですから、この洗濯機に入れて、オゾンを使うと匂いが消えるのは本当。
しかし、臭いが消えるのと汚れが落ちているのは別問題です。

優れた漂白力はありますが、漂白力が出るためには、いくつかの必要な条件があります。
でないと、匂いと一緒に真っ白になっちゃいますもんね。
ですので、汚れを落とすと言うのはちょっと無理です。

これは、市販されている匂い消しも同じ。
匂いは消えるかもしれませんが、汚れが落ちているわけではないので、根本的な解決ではありません。
一時的にその場はしのげますが、やはり洗う必要はあります。

オゾン発生装置と言うものがあるんですが、発生する量によって値段もピンきりです。
いくらドラム式の洗濯機と言えども、あれくらいの値段では、排出されるオゾンの量もたかが知れています。

ということで、結論です。

オゾンの効果はあると思います。
匂いは消えるでしょう。
しかし、汚れまでは落ちませんので、臭いがしてきたな?と思ったら速やかに洗った方がいいと思います。

オゾンの脱臭力に目をつけたメーカーが、部屋用に小さいオゾン発生装置を作っています。
当店でも居間に使っているんですが、これは本当に便利です。
焼肉しようがたばこ吸われようが、臭いが消えちゃうんですよね。
トイレに置くと、トイレの臭いも見事に消えてしまいます。

ただし、トイレの場合、匂いの発生源はそのままですから、一日もたつとまた臭いが出始めてしまいます。

急な来客の時などは、重宝しますね。

へたなね、匂いけしを使うならオゾン発生装置の方がはるかに効くと思います。
たしか、以前頂いたカタログがうちに残っているはず。
興味のある方がいらっしゃいましたら、カタログをお譲りします。

匂いは気になっちゃうもんですよね。

投稿者 boribori : 22:24 | コメント (0)

2007年03月16日

ミステリーツアーに興味津々。

夕方、ご来店くださったお客様とちょっとお話をしていました。

再来週、ミステリーツアーにいくらしいんです。
ミステリーツアー、みなさんご存知でしょうか?

旅行会社のツアーなんですが、集合場所と集合時間しか教えて、もらえずに、どこへ行くか分からない、そんなツアーなのでございます。

その話をお客様がしだしたんでもう興味深々です。

当店は、日曜以外は休みません。
祝日も仕事をしています。
G.Wや年末年始、お盆休みなどは長期で頂きますが、基本的にお店は営業しているんです。

祝日挟んで連休なんて言うものも存在しません。

なので、旅行にいったとか、どこそこへ行って見たと言うお客様のお話が本当に楽しいんです。
まるで疑似体験しているみたいです。

Yシャツを仕上げながら、ミステリーツアーの予想をみんなでしていました。
この時期行くなら、どの方面だろうかとか、新幹線グリーン席らしいから予算で考えるとこの辺かな、とか。

いや~、本当に盛り上がります。

時間が取れればね、私たちもこういったツアーに行きたい所ですが、クリーニングと言う仕事は毎日あるものですし、コツコツとやっていくのが一番の仕事ですからね。
思い切った休みを取るときには、その前後に物凄いハードな仕事が待っているんです。
せっかく時間作っても、旅先でぐったりなんてことはしばしばあります。

そういえば、子供の頃に旅行に行くとなぜか両親が旅先で寝てばっかりでした。
当時はせっかく遊びに来て何故寝る?と不満だらけでしたが、今考えると仕方が無かったのかもしれません。
今よりも機械がなかった時代ですからね。

ミステリーツアーに参加するお客様、参加した後の話しも聞かせてくれるそうです。
再来週がとても楽しみだ。

普通のクリーニング屋さんでは、あまりこのような話は無いらしいですね。
当店ではいたって普通。
病院の話からスーパーのチラシの話し、学校の話から、クリーニングの話まで、幅広く扱っています。(笑)

ぜひ、話し掛けてみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2007年03月14日

ハケンの品格を見て。

最近、ドラマにはまっていました。
日テレ放送のハケンの品格。
今日が最終回だったんですね。

資格をいくつも持っているスーパー派遣の話。
ピンチになると、みながびっくりするようなスキルで次々と解決していきます。

ちょっとね、クリーニング師の資格も出てこないかな?なんて思いもしましたが、やはりマニアックなようで出てきませんでした。
マグロの解体ショーはやっていたんですけどね。

このドラマ、色々と取材を重ねていたんでしょう、笑える部分も多数ある中に、実際にあるような話がちりばめられていました。

仕事柄、色々な会社へ出入りさせて頂く機会があるのですが、確かにドラマであったような場面に出くわした事が何回かあります。

派遣を人間と思っているんですか?

この言葉、結構重いですよ。

クリーニング屋さんでも、派遣は存在するんです。
職人として派遣されるのですが、最近はめっきりと職人さんも減って来ました。
主な理由は、時給の高さでしょう。
機械が良くなってきて、パートさんやアルバイトさんでも出来る仕事が増えてきた時に、天秤にかけられたわけです。

結果、クリーニングのセールが日常的に行われるに伴い、職人さんの仕事は減って行きました。

それでも、昔は本当にいい時代があったようです。
仕事がたくさん合って、職人が引く手あまたな時代です。
売り手市場で、遠く静岡の方から新幹線代と宿代と給料出してもいいから着てくれ、なんていう時代もあったんですね。

そんなときは、結構職人さんも横柄な人が多くて、遅刻、無断欠勤当たり前でした。
日払いでしたから、お金にはとりあえず困りませんでしたしね。

クリーニング屋さんって、今は企業としてやっている所が多くなりましたが、昔はやっぱり職人の延長だったんです。
だから、社長も豪快だし、言うことも結構きつかったりしました。

丁稚奉公に怒鳴りつけるなんて朝飯前、人の扱いなんかしていないこともあります。
それは職人さんに対しても同じ。
気が短いなんて言えばまだ聞こえはいいですが周りはびっくりしてしまいます。

もう何年も前の話ですが、同業の人たちと飲む機会がありまして、そこで私が、職人さんがね、と話し始めた時に、職人にさんをつけるなんて馬鹿じゃないのか?と言われたことがありました。

こっちは何を言っているのか意味が分からず目がぱちくり。

ずいぶん威張る人だなあと思ったものです。

まあね、いつの時代もそういった人はいますから。
立場上、そうせざろう得ないときもありますし、身分に振り回されてしまう人もいます。

ハケンの品格を見ながらついいろいろな事を考えてしまいました。
実は、この話の延長に悲しい話もあるのですが・・・・・、それはまたいずれ。

難しいもんですね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2007年03月13日

家には入れるのかな?

ここ最近、同じ事が何回も続いているのですが、ポケットに鍵が入っているんです。
しっかりした鍵なので、たぶん家の鍵か、家の中の鍵か。

クリーニングをする前に、必ずポケットの中を見ます。

一つは、ポケットの中を掃除する為。
もう一つは、ポケットの中に何か物が入っていないか見るため。

ポケット掃除は分かりますよね。
ごみなど入っていて、それが汚れなどの原因になる事もありますからちゃんとします。
しかし、かなり重要なのがポケットの中のもののほうなんです。

今回のように鍵なら万が一洗ってしまっても変化はし無いのですが、これが他の物だともう大変です。
よく入っているものとして、ボールペン、マジック、サインペン。
この辺はかなりの確立で入っていますし、そのまま洗ってしまうと大変な事になってしまいます。

中のインクが出てきて、シミになってしまうんですよね。
しかも、液体ですから、他の衣類にまで飛び火する可能性もあります。

だから、ペンは要注意なんです。

背広などにももちろん入っているんですが、やはり一番多いのが作業着でしょう。
仕事柄、服の中に色々と必要なものをしまってあるんですよね。
で、そのまま脱いでクリーニングに出してしまう・・・。

そういうパターンが多いようです。

今回の鍵も作業着の中から出て来ました。

見つけたのが夕方で、すぐに電話を入れたんですが、みなさん退社した後らしく、誰も出てくれません。
重要な鍵でなければ良いんですけどね。

ポケットの中には、他にも色々と入っています。
食べかけのガム、飴、楊枝。
名刺、領収書、メモ。

最近は、社食のカードなんて物もありますね。
タクシー券も入っていた事がありました。

クリーニングに出す前は、必ずポケットの中を確認してください。
ごみ程度なら問題ないですけど、必要なものがあるかもしれません。

でもね、結構いるんですよ。
慌ててご来店される方って。
そうならないようにしましょうね。

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (0)

2007年03月12日

実家がクリーニング屋というだけで応援。

今日、TBSでHERO'Sが放送されていました。
格闘技は、嫌いな方ではないので、放送があるとちょくちょく見ています。

今日のメインイベントに、所英男くんが出ていました。
彼、戦うフリーターと呼ばれていまして、とてもアグレッシブな戦い方をするんです。
イケメンで、ごつい人たちに戦いを挑んでいって、大丈夫かなあ?と思っていると、勝っちゃうんですよね。

私がこの選手に興味を持ったのが、プロフィール。
彼はなんと、クリーニング屋さんの息子さんなんです。

東京へクリーニングの修行に出てきて、格闘技の世界に入っていったとか。
それが今や世界の所ですからね。

ネットで検索してみますと、ご実家の方が書いているブログがあります。
最初は戸惑っていたようですが、今は応援しているとの事。
頑張っている姿を見て応援しない家族はいませんからね。

たまにですね、実家がクリーニング屋さんって言う人がちらほら出てくるんですね。
芸能人にいらっしゃいますし、レーサーにもいたりします。

現在クリーニング屋さんの後をついでいますが、昔は一流のバイクレーサーだったなんていう人もいますからね。
いまだにいろいろなレースで走っているようです。

自分もクリーニング屋だからというのもあります。
だから、どうしてもクリーニング屋さん関係は応援したくなるんですよ。
いろいろ大変なの知っているし。

所英男君の場合は、特にね、修行に出ていたと言うのを聞いて想像できるんです。

私がクリーニング学校に通っている頃、地方から修行に来ていた人がたくさんいました。
昔とは違いますが、それでも修行はやっぱり大変。
賃金も驚く程安いですからね。
親元から通っていた人に比べてると、全然大変さが違います。
クリーニング学校は夜間だったんですが、衣替えの時期なんかは、授業が終わった途端大急ぎで会社に戻っていくのを何回も見ています。

そんな中からね、頑張って出てきたかと思うと嬉しくて。

格闘技の世界もとても厳しいでしょうが、ぜひ頑張ってもらいたいです。
みなさんも良かったら応援してあげてくださいね。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

2007年03月11日

神奈川の展示会へ

今日は毎年恒例の神奈川の展示会。
東京ビッグサイトでやるような大きいものではなく、わりとこじんまりとした展示会です。

お昼前後に友達と会おうと約束していたのですが、会場につく寸前にトラブル発生。
なんと子供が車酔いしてしまい、吐いてしまいました。
それも嫁さんの服にどばっと。

とりあえず会場につきまして、友達に頼まれていたものを渡し、もう帰るという友達にも軽く挨拶をしまして、そそくさと近くにある洋服屋さんへ。

何とか服を買い、早く会場へ行かねば!などと思っていると今度は子供がトイレ。
子連れは思うように行動が出来ません。

結局、着替えやトイレなどで約一時間送れて到着。
3時には会場がしまってしまうので、ぱっぱと見ることにしました。

すでに時間は午後の一時を回っているんですが、先ほどに比べ明らかに人が減っている。
時間が無いから仕方が無いんでしょね。

人が少ない分、見て回るのもスムーズで、足りない資材を購入しようと思っていましたから、ぐるっと回って必要なもののめぼしを付けておきました。

さ~買い物すんベ、と思っていると、くじ引きがあります。
本当は私一人しか引けないのですが、もう終わりに近づいていたと言う事で、家族全員引かせてもらう事に。

どんな所にラッキーが落ちているか分かりませんね。

なんと、嫁さんが1等を引き当てまして、3000円分の商品券をゲット。
当日会場で使ってくださいとの事。
買い物してなくて良かった~。

すぐさま商品券を手にとりまして、買い物です。
せっかくなので、余計に買い物をして来ました。

遅れたのが帰ってよかったのかもしれませんね。

その後、近くにある、キムカツで有名な三裕さんへ。
とんかつを食べさせてくれるんですが、ここは本当に美味しいんです。
以前、とんねるずの食わず嫌い王決定戦でお土産ランキング1位になったとか。
カツも美味しいのですが、ここは御飯をその都度炊いてくれます。
しかも、硬さも選べる。

一度子供たちに食べさて上げようと思っていました。

お昼が遅れてしまったので、何となくご機嫌斜めな子供たちでしたが、食べ始めてしまえば何てことない。
美味しい御飯に、カツを食べて子供たちは大満足のようでした。

帰ろうと車に乗ると、なんとみぞれが降っているんです。
寒かったけどまさかみぞれが降るなんて。
来週末には開花宣言が出るかも?なんていっていたのに、本当に天気は分からないですね。

夕方早く帰ろうとしていたのですが、今日はだめでした。
どこへ行っても車が混んでいる。
こんな日もありますね。

この展示会が終わると、私たちも段々と忙しくなっていきます。
今年は忙しくなるかな?

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0)

2007年03月08日

JAPAN SHOPへ行って来ました。

昨日の話のとおり、午後からJAPAN SHOPへ行って来ました。
場所は東京ビッグサイト。

午前中、昨日の仕事の残りをしまして、出たのが12時半。
途中、友達の家に寄り、車に乗せ、東京ビッグサイトに着いたのが3時ちょっと前でした。

道路はそんなに混んでいないんです。
でも、走っている車がとてもゆっくりなんです・・・。
せめて制限速度で走ってください。m(__)m

さて、このJAPAN SHOP、いろいろな物が出ております。
目立つものは広告物。
大きな看板から、それらを印刷する大きいプリンター。
おしゃれなカフェにありそうなライト、新しい発想で作られたものばかりです。

毎年はやりのようなものがあるのですが、今年の流行はどうやら3Dのようです。
どういった物かといいますと、要はポスターなどを貼る看板なんですが、絵が立体的に見える、と言う代物。

ライオンの得が飛び出ているやつは視線を集めていましたね。

去年見たメーカーが出ていなかったり、新しい所が出店していたり、それらを見比べるだけでも面白い。
数年前に出ていた、マットに絵を印刷する機械。
当時4000万ほどしたのですが、今年はそれを上手に使った商品が登場。
当時はレンタルマットの事業で使っていただけたら、と言っていたのですが、使い方に変化を持たせたようです。
これはちょっと面白かったですね。

ただ、面白いなあと思って、話を聞いてみると、どうしても合わない時があるんです。
相手は大量に消費して欲しいのでしょうが、こちらは一つだけ欲しいと言った感じでかみ合わない。
私たちのような零細企業に回ってくるのはもうちょっと先なのかも知れません。

やっぱり頑張って時間作っていって良かったです。
いろいろな業種の方が集まる展示会ですから、本当に面白い。
発想が違うし、出ているものも違います。

こういう使い方があるのか!と思うものもあれば、うちらならこういう使い方するな、と思うものもありますし、クリーニング業界に持ち込んだら面白いだろうな、と言うものまでたくさん出ています。

ただ、残念なのは時間が足りなくてフランチャイズショーや、セキュリティ展などが見れなかったこと。
また来年の楽しみに取っておきましょうか。

展示会を終え、友達を家に送った後、そのまま帰らずに、おちさんのお店に寄って行きました。
突然の乱入に驚いた表情をしていましたが、最近は乱入になれたらしく、すぐさま展示会か、と切り替えされてしまいました。
ちょっと悔しい。(笑)

その後、展示会で見てきたこと、感じてきた事など話し、おちさんとお話。
新しい技術の話や、今年の繁忙期の予想、これからやりたい事などたくさん話しましたねえ。

で気がつくと閉店間際の8時50分。

慌てて家路につきました。
何とか、うちの閉店までには間に合いましたが、駐車場へ車を置いてくるとすでにシャッターは閉められ・・・。
鍵は持っていますからね、いいんですけど、せめて鍵だけはあけておいてもらいたかったなあ。

今日あった事、感じた事、明日からまたじっくりと考えていきます。
すぐ出来ることもありますし、熟成させた方がいい事もありますしね。

英気を養ったし、明日からまた頑張りましょう。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2007年03月07日

仕事は一人では出来ません。

仕事は一人では出来ません。
アイロンがけも一人でやっていますが、関連した作業をみんなでやっています。

実は明日、ジャパンショップという展示会がありまして、午後から時間を作ることにしていました。

毎年この時期に行われているのですが、例年なら仕事もそんなに忙しくなく、半日でかけるくらいなら問題ないはずなんです。
先週までは去年と同じ感じでした。

ところが、です。

今週に入りまして、なぜか品物がどかっと出て来ました。
急に暖かくなったからかな?と思ったのですが、どうもそういう出方ではない。
何で増えたのか分からないんですね。

先週の同じ曜日のほぼ倍近く出ていまして、どうしようか迷っていました。

とりあえず、みんなに明日出ることを伝え、その為に仕事を進ませたいと話し、協力してもらう事に。
明日やるはずの仕事を前倒ししてもらいます。

明日の仕事をやると言う事はまず今日の仕事を終わらせなければなりません。

午前中、みんなで頑張りまして仕事終了。
午後に入ってから、明日の分です。

白衣などもありますので、私がアイロンがけをしている間に白衣をプレスしてもらい、そのままハンガー掛けへ。
作業着のアイロンをかけ終わったら、次は白衣のアイロンがけです。

結局明日の分全部は終わりませんでしたが、何とか明日の午前中に終わるくらいの目処がつきました。
みんなクタクタ。

本当に申し訳ない。m(__)m

こうしてね、改めてみるとやっぱり一人じゃないわけです。
自分がアイロンをかけている間に、他の作業をしてもらっている。
だから、円滑に仕事が進むし、効率的に動けるんですよね。
これが本当に一人だったら、到底出かけることなんて出来ませんし、何時に終わるかさえ分かりません。

本当に感謝です。

みんなに頑張ってもらった分、明日は色々と勉強してきたいと思います。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2007年03月06日

まるで季節の挨拶のようです。

花粉がピークらしいです。
本日、配達の途中にラジオで言っていました。

どこのお宅へお伺いしても、まるで季節の挨拶の様に、花粉症ですか?大丈夫ですか?なんていうやりとりを必ずしています。

今年は例年に比べても少ない飛散量だったはずなんですが、花粉症の方にとっては量が多かろうが少なかろうが関係ないわけです。
飛んでいれば、鼻水は出るし目は痒くなる。

雨が恋しいらしいですね。

花粉症対策のグッズの中に、花粉ガードがあります。
当店でも、加工を承っておりますが、この花粉ガード、一体どういった物かといいますと、花粉を着きにくくするものなんです。

原理は簡単。

服って平らに見えて凸凹なんですね。
かなり拡大しての話ですが、花粉にとってはその小さな凸凹も引っかかる原因になってしまうんです。
そこで、その凸凹を平らにしてしまおう!というのが花粉ガード加工の考え方。
凸凹を埋めるような薬剤を塗布して、平らにし、花粉が付きにくくしている訳です。

花粉症に対して劇的に効果があるというものではなく、部屋に花粉を持ち込まないというのが一つの目的な訳ですね。

花粉症の人は分かると思いますが、外から帰ってきた人が服を脱いだだけで、花粉が飛んでいるのがわかると思います。
辛いですよね。

この加工、難点があるとすると、若干生地が硬くなる事。
濃度にも寄るんですけどね、変わらないって言うわけには行きません。

実は私花粉症で無かったんですが、今年から急に目のあたりが痒くなってきたんです。
花粉症かしら?
でもピークと言われている今日はなんとも無かったんですけどね。
先週は涙流してたな。

やっぱり花粉症かも。

私もとうとう仲間入りですかね。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2007年03月05日

クリーニング屋さんと同じになったんですねえ。

今日、お昼ご飯を食べている時に、テレビでCMをやっていたんです。
そのCMは洗濯機のCM。
大型の洗濯機の奴で、いい物が出たんだねえと話していた時の事でした。

以前見たときは無かったんですが、画面下にテロップが流れます。

『洗濯機の中に入らないでください。』

これ見て、とうとう一般家庭にもこの問題が来たかと思いました。
ブログを書き始めた頃に、クリーニング屋さんの子供は洗濯機に一度は入れられる、と言うようなことを書いたかと思います。

まさに、それと同じ。

要は洗濯層が大きいので、子供が遊んで入ったりお仕置きで入れたりなんて事があるんですよね。

今ではないと思いますが、私たちが子供の頃はそんな事良くあったんです。
業務用ですからね、めっちゃくちゃ大きいし、子供なんて放り投げても入っちゃう。
一般家庭の押入れと同じような感じだったんでしょう。

今もしているところあるのかなあ?

けがが出ないうちや大事故にならなければいいんでしょうが、危ないのは事実です。
子供は洗濯機くらいの大きさの所に入りたがります。
クリーニング屋さんは、洗い場と言う所にありますので、子供が滅多に入りません。
しかし、一般家庭では普通に洗濯機が置いてあります。
使いやすいですが、万が一もあるということだけは胆に命じて置いてくださいね。

大人を驚かそうと思って隠れる子供本当に多いですから。

投稿者 boribori : 21:45 | コメント (2)

2007年03月03日

石油の臭い

三鷹の方のお客様から集配のご依頼がありました。
日中はどうしても仕事をしなければならなかったので、夕方お伺いする事に。

ご依頼の時に、クリーニングをすると石油の匂いがするんです、と言う話。

お伺いしまして、詳しくお話を伺いますと、どうも以前ご利用されていたクリーニング屋さんから品物が返ってくると、全部石油の臭いがするらしいのです。
しばらく干しておくと匂いは消えるらしいのですが、すぐ着たいときでも着る事が出来ずに困っているとか。

以前ご利用されていた所のクリーニング屋さんの名前を聞きまして、さっそく調べてみると、直接知り合いではないのですが、集配の途中にお店の前をちょくちょく通っているんですよね。
工場の中の機械も大きいなあ、なんて思っていたのを思い出しました。

HPも持っていらして、拝見させて頂くと、仕事にこだわっているようです。

そんなお店が何で石油の匂い?と、ちょっと不思議な感じです。

石油の臭いがすると言うのはほぼドライクリーニングの溶剤の残留です。
石油の臭いがした時は絶対着てはいけません。
まずやる事は、干す事。
できれば、風通しのよいところで干して頂くか、扇風機などを当ててもらい、強制的に乾燥させてしまいます。

その時に、必ず換気はしてください。

残っているのが揮発性の溶剤ですから、干しておけばそのうち消えてしまいます。
ですが、残留したまま着ると、科学火傷を起こしてしまう可能性もあるんです。
ですから、臭いがするなと思ったら着るのはやめてくださいね。

どうして溶剤が残留してしまうか?色々と原因はありそうです。
乾燥する時に詰め込みすぎているとか、自然乾燥をしているんだけど乾燥時間が足りないとか。
ドライクリーニングをしている横で乾燥をしていますので、そこで働いている人は匂いに鈍感だったりします。
それで気付かずにお返ししてしまっている可能性もあるでしょう。

お預かりした商品を見てみますと、乾燥に不向きな商品が多かったので、もしかすると自然乾燥の時間不足かなと思います。
自然乾燥はよほど気を使わないと、溶剤の残留が起こりやすいですからね。
納期優先の仕事では、とても出来る仕事ではありません。

教えて頂いたクリーニング屋さんのHPを見て、ちょっと考えてしまいました。
クリーニング屋さんのHPの宣伝って、どこも似たり寄ったりですよね。
うちでも同じような表現を使っています。
でも、中身は全然違う。
お客様はどこで判断していいのか?分からないなあと思うんです。

また、このお客様から聞いてびっくりしたのが、最初は近くのクリーニング屋さんをご利用されていたらしいんです。
そこは受け渡しだけのクリーニング屋さんだったらしいのですが、大量に持ち込むと嫌な顔されるんだとか。
お返しの時も大量にあると面倒くさいみたいな事を言われたらしく、集配して頂けるクリーニング屋さんを探したんだそうです。

確かにね、クリーニングって実は物凄い手間がかかります。
人のものをあずかって商売をしているのと、同じ物があるわけではないので管理はかなり大変。
しかも、出来上がりにも差が出てくるので、まとめるのは非常に手間がかかるんです。

本職のクリーニング屋さんなら当たり前でなんとも思わない事も、他業種の人が片手間で出来るような商売ではないんですよね。
大体面倒くさくなってしまうと思います。

クリーニングの受付なら誰でも簡単に出来る、なんていう思い込みでやる人かなりいるんですよ。
そうじゃないんですけどね。

また、集配クリーニングを探そうと思ってもとても苦労されたらしいです。
インターネットで調べてもなかなか出てこない。
当店も集配の範囲内ですから、HPには乗っているんです。
でも、ヒットしないのでお客様が困ってしまうんですよね。

どうも検索エンジンにヒットし辛いんでしょう。
クリーニング屋さんが出る前に大体ハウスクリーニングが先ですから。

検索エンジンの担当者様、せめてクリーニングとハウスクリーニングの検索結果は別にしてくださいまし。m(__)m
お客様が本当に困っています。

パッと検索したらすぐ見つからないとダメですよね。
なんだか、いろいろ考える事ができた一日でした。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2007年03月01日

業界紙にアパレルメーカーが広告。

今日、業界紙が届きました。
クリーニング業界にも業界紙というものが存在します。

内容は各紙様々で、各々得意分野があるようです。

その中で、アパレルメーカーの広告を発見しました。
内容は、発売中の衣類の表示に間違いがあるため、それの告知およびお詫びです。

ドライクリーニング出来ると表示されているのですが、実際ドライクリーニングをしてしまうと生地がおかしくなってしまうようなんですね。
で、正確な情報を載せてくれたわけです。

水洗いをしてください、と言う情報だけでなく、もしクリーニング店でドライクリーニングをして事故が起きた場合でも、メーカーが速やかに対応すると言うもの。

以前なら考えられないような内容の広告です。

ここ数年、アパレルメーカーさんも対応が変わって来ました。
事故情報をクリーニングの業界紙に出すようになりましたし、その後の対応もきちんとしているケースが多いです。

いつからこのような対応になったのかなあと思い返すと、数年前にユニクロがエアテックのジャンパーで事故を起こした時あたりからなんですよね。

エアテックのジャンパー、とてもよい商品だったのですが、問題も多々あった商品でした。
ご家庭で水洗いをすると、水が切れないため、脱水時に洗濯機が暴れだし、壊れると言った事故が起きましたね。
また、クリーニング屋さんで洗おうとすると、白いジャケットに特殊な染料が使われているために、クリーニング時の薬剤と反応してしまい、ピンクになると言う事故が発生。
某業界紙の力を借りて、急遽告知ポスターを全国へ配布すると言う事態にまでなりました。

その当時のユニクロの対応が今回の対応ととても似ている気がするんですよね。

本当に、以前なら考えられないような話。
昔は、事故が起きても突っぱねられた事なんてしょっちゅうありましたし、事故情報なんてなかなか教えてもらえませんでした。
ですからクリーニング屋さんで独自にデータを集め、この商品が危ない!なんて話が出回った事もあります。

これからは消費者に向いた時代がやってくるんでしょう。
今までは、知らぬ存ぜぬで通ってきましたが、これからはきちんと伝える事になるでしょうね。
それは私たちも同じで、ただ漠然とお預かりしてお返しするだけではなく、その都度適切な説明は必要になってくるんではないかと思っています。

もちろん、必要の無いものもたくさんあるでしょう。
普段着ているシャツなどはいちいち報告されても困るかもしれません。

そこは、上手に使い分けて。

でも、やっている所は昔からやっているんですよね。
そういうお店は今も元気に仕事をやっていると思います。

投稿者 boribori : 21:18 | コメント (0)

2007年02月28日

親切なんだか何なんだか。

ブルーのジャンパーを洗う時のことです。

最近、ナイロン製の薄手のジャンパーを洗うとき、少し気を使っています。
と言うのも、家庭製品品質表示のところが少し変なのが多いからなんです。

素材から言って、ドライクリーニングしても平気に見えるのに水洗い指定だったり、ドライクリーニング出来ないでしょ!と言うものがドライクリーニングできると表示されていたり。

今日扱ったブルーのジャンパーは、某会社のものでした。
背中には会社のロゴがプリントされているので、明らかにドライクリーニング×と思われるもの。

念のため、品質表示を見て見ると、ドライくりーにんぐできると書いてあるんです。
ちょっとびっくり。
本来、プリントはドライクリーニングすると剥がれてしまいます。
バインダーと呼ばれる接着剤がドライクリーニングの溶剤に溶けてしまう為、プリントが剥がれてしまうのですが、中には少々のドライクリーニングでは剥がれないツワモノもあります。

今回の商品もツワモノの一部なのかな?と思い、念のため再度よく商品を見ていました。

素材的にはプリント以外、問題になるような所がないので、ドライクリーニングをしようとしたのですが、なぜかとても気になる。

直感です。

そこで、もう一度品質表示を確かめる事にしました。
品質表示は最初の通りドライクリーニング出来ると表示されています。
所が、さらにもう一枚注意書きが着いていまして、そちらの方に、こう書かれていたんです。

プリントのあるものはドライクリーニング禁止。

やっぱりそうか・・・。
再度確認してよかったです。

何故このような表示になったかと言いますと、この商品、本来は無地のジャンパーなんですね。
そこに、会社のロゴをプリントできるサービスをしているんです。
で、元の商品はドライクリーニングしても問題がないのですが、サービス上プリントをつける事があるので注意書きにとどまったんでしょう。

親切と取るべきか、不親切と取るべきか。

絵表示で分かるようにしてあるはずなのに最近は付帯表示の注意書きまでよく読まないと何が起こるか分かりません。
中には絵表示と全く逆の事が書かれていることもあるので、さらに悩んだりもします。

多様化している品物や技術、サービスに絵表示がついていけなくなっているんでしょね。
今回は、良い教訓となりました。

品質表示の部分、みなさん切らないでくださいね。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2007年02月27日

汗と色落ち

洋服には色落ちと言う現象があります。
もちろん全部の衣類にあるわけではないのですが、その中の一部の商品には、俗にいう染色堅牢度の低い商品があるのは間違いありません。

色止めが不完全だったり、過剰染色と言うのもありますね。
過剰染色とは、生地によって染まる量と言うのは限界があるのですが、限界以上に色を乗せてしまい、表面に色が乗っかっているような状態になってしまうんです。
染まってないので、簡単に色が落ちてしまいます。
濃い色に多いですね。

ただ水をつけただけで落ちるものもあります。
中には擦れただけで落ちるものもありますね。
代表的なものはGパン。
インディゴ染めというもので染められているのですが、インディゴ染めは非常に色が落ちやすいんです。
子供の頃に、白いパンツが真っ青になっていた経験、みなさん一回はあるでしょう。

そして、水は色が落ち辛いものでも汗になると落ちてしまう、と言うこともあるんです。

脇の下は一番汗かきますよね。
その部分の色落ち、経験あるのではないでしょうか。

汗には色々な成分が含まれています。
その成分が悪さをするんですね。
すぐ落ちてしまうものだけでなく、汗が付着したままですと時間をかけて色落ちする事もあるんです。

ですから、汗がついた服は洗わないといけない。

衣替えの時に、洗ってから仕舞いましょう、と呼びかけるのはこの事だったんですね。

今日お預かりした服も、汗で下にきていた服の色が落ちてしまい、白いカーディガンについているものがありました。
中にきているものがとても綺麗な色なので、私たちプロが見ると色が落ちそうだなと思うのですが、一般の方はなかなかそうは思わないですよね。
白とのコントラストで、見栄えも映えるので着たい気持ちも良くわかりますし。

顔料染めと言うものもあるので一概には言えませんが、綺麗な色をだしているものや濃い色のものは一応注意しておいたほうが良さそうです。
落ちた色が他の衣類に移ると言う事もあります。

着合わせには注意しましょうね。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2007年02月26日

変化していっている汚れ。

実は昨晩、某クリーニング組合の青年部主催の新年会に行って来ました。
怪しい事はしていないのですが、諸事情により詳しく書けないのが悔しい・・・。
クリーニング屋さんの別の顔が見れるんですけどね。

集まったのは30代から40代まで。
青年部とは言いますが、どこも後継者不足の感は否めません。
おそらくクリーニング屋さんにはもっと若い人もいると思うのですが、組合活動に出てこない人が圧倒的に多いんですね。

この辺の問題は非常に微妙な所です。

さて、その新年会でYシャツを主に扱っている業者さんとあいました。
クリーニング屋さんの中には、Yシャツ専門店と言うお店もあるんです。
クリーニング屋さんの下請けなどをしているんですけどね。

その方の話によると、ここ最近Yシャツの襟汚れが落ちないと言うんです。

詳しく聞きますと、今までなら落ちていた汚れが、全く落ちないので、更に手間をかけているというお話でした。
それでも落ち辛いらしいのです。

今までやっていた作業を参考に聞いてみても、手を抜いているわけでもなく、作業自体合理的で理に叶っている作業です。
それで落ちないとなると厄介な話になります。

そういえば、去年あたりからずいぶん同業者から相談を受けていました。
そのほとんどがシャツ洗い方。

Yシャツの値段からしてあまり手をかけるような事が出来ないから、何とかいい知恵は無いか?と言う相談が多かったですね。

手をかけるというのは、単純に汚れた箇所をささらと言う先の割れたたわしのような物で汚れをかき出す作業を指します。
ところが、この作業、物凄く手間がかかるんです。
一枚一枚手作業なので、なかなか終わらない。
Yシャツの値段がそんなに高くないのでどうしてもコスト割れを起こしてしまいます。
モノによっては破れる可能性もありますしね。

そこで、手をかけないで綺麗にする方法を探すわけです。
洗剤を変えてみたり、別の薬品を使ってみたり。
洗う時間を変えたりもしていますね。

各社色々と試行錯誤しながら対応策を探していると言った所でしょう。

襟汚れが落ち辛くなった原因も色々とありそうです。
最近風が強い日がありますので、前に比べて土や砂が舞い上がっている事もあるでしょう。
実際、白いコートなどの全体的な汚れが本当にひどいんです。
ただ着て外に出かけているだけでうっすらと汚れてきます。

汚れも日々変化していっているんですよね。
こうして集まった時に、話をしてどう対策をとるか?そういう話をしている時が実は一番楽しかったりします。
中には仕事の話を嫌がる人もいますが、悩んでいる事はみんな同じですからね。
飲んでいる中で、そんな話を少しする位いいんじゃないかなと思うんです。

今回は意見交換で終わりましたが、次回会うときは何か別の答えが出るといいなと思っています。
どこも研究している最中ですから、そろそろ面白い答えが出てきそうな予感です。

次会うのが密かな楽しみです。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2007年02月24日

ドライクリーニング中止。

ここにきて、数人の友人のところでドライクリーニングの機械が故障。
やむなく仕事を中断すると言った事態になりました。

修理したり、買い換えたり、対応は様々ですが、ドライクリーニングの機械が壊れると、ほぼ工場の中の仕事は止まってしまいます。
代わりが効かないんですよね。

ドライクリーニングの機械のほかにも、これが壊れると代えが効かない、と言うものがいくつかあります。
逆に、壊れても何とか対応できるものも。

この時期はまだ寒いので品物の数もそれほどでもないですから、大変でしょうが何とか対応が出来ているようです。

機械の故障以外に、ドライクリーニングを中断せざろう得ない状況と言うものがあります。
それは、溶剤に色が出た場合。

ドライククリーニングしている最中に、洋服から色が出て、溶剤が染まってしまうと言う事があります。
普段は透明から日本酒の間くらいの色なのですが、それに色が付いてしまうことがあります。

こうなるともう大変。

以前も書きましたが、ドライクリーニングは洗濯液(溶剤)をろ過しながら使っています。
使い捨てしないんですね。
ですから、ろ過しきれないで汚れていたり色がついている状態で洗ってしまうと、服に汚れや色がついてしまうんです。

色が出やすい服ってあるんですよ。
また、色が出やすい溶剤と言うものもあります。
いろいろなメーカーから溶剤が出ていますから、各々の店でそれをチョイスしているわけです。

さて、溶剤に色がついてしまうと、その時点で仕事は中断です。
そのままじゃ使えない。
どうするか?

溶剤を丸ごと交換と言う手もあるのですが、他の手を使います。
設備にも寄るのですが、

一つは真新しいカートリッジフィルターで、更に強力にろ過する。
もう一つは、溶剤を蒸留する。

蒸留器を備えている所は蒸留してしまうでしょう。
これがいちばん簡単です。
出てきた時には、まっさらな溶剤が出てきます。

真新しいカートリッジフィルターを使うと、これも恐ろしいほどに汚れや色を吸い上げてくれるんです。
色は抜け、ほぼ真ッさらな状態の溶剤に近くなりますね。
ここまでくれば洗ってもOK。

ですが、カートリッジフィルターの場合、このままでは終わらないんです。
カートリッジフィルターを交換しなければいけません。
カートリッジフィルターには汚れや色を吸い取る限界があります。
溶剤が使えないほど汚れているものを綺麗にしたのですから、当然カートリッジフィルターも性能が落ちているわけで、そのまま使っていると汚れを吸着せず、溶剤がまた汚れてしまいます。

ですから、非常にもったいないですが、交換。

ほこりとかならまだ取れるんですが、思い切って交換です。

カートリッジフィルター、結構高価なものですから、懐もちょっと痛い。

色が出る服をちょっとだけ恨めしく思うときもありますね。

このように、クリーニングってコストかからないような印象が強いのですが、実は様々な所でコストがかかっていたりしています。
更に産業廃棄物ですから、処理費用がかさみますしね。

クリーニング屋さんが、きちんとした衣類を売って欲しい、と言う願いにはこうした苦労が裏に隠されています。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2007年02月23日

風邪の時は無理しないでください。

今日、集配にお伺いする予定だったお客様からメールが。
前日より体調が優れないのでお休みをしているようなのです。

天気があまり良くなかったので来週へ変更させてもらおうと思っていたのですが、そんな事よりも体調の方が気になります。

どうやら風邪のようなのですが、一人暮らしなんですよね。
そこが一番心配。

私も一人暮らしは長かったので、どんな時大変か分かっているつもりです。
なんでもないときは気楽でいいんです。
でも、一度病気になると、これほど大変なものはありません。

食料や飲み物のストックがあれば何とかしのげますが、万が一切らしていたりするともう大変。
買出しにいけないほどひどいと、悪化させてしまいますしね。

また、一人暮らしの方はとかく我慢しがちなんです。
もう少し寝ていれば明日には治るだろうとか、このくらい大丈夫とか。
そんな事をやっているうちに、肺炎になってしまう人がいます。

だから、一人暮らしの方は我慢してはダメ。

危なくなる前に手を打つか、危ないと思ったら遠慮しないで人を使わないとダメです。

今回も、心配だったのでいつでも買出しや病院へ連れて行くことは可能だとお伝えし、遠慮なく使って欲しいと伝えました。

近くにご家族の方がいらっしゃれば良いんですが、そうでない方のほうが圧倒的に多いですからね。
こういう時は、近くのお店に迷わず走りこみましょう。
どんな事を言えばいいか分らないときは、病院が近くにないかとか、救急病院はどこかきいてみるといいかもしれません。

人が困っている所を黙って見過ごす商売人はいません。
何かしらアドバイスしてくれるし助けてくれると思います。

当店でも、昔肺炎にかかったお客様が来た事がありました。
3日間高熱でうなされて、もうダメだと思い、当店へ着てくれました。
知り合いも無く、家族も近くにいないので、どうしようかと迷っていたのですが、一度当店をご利用くださってわらにもすがる思いだったそうです。

連休中だったので、すぐさま救急病院の場所を調べ、連絡、
行くと、肺炎だと分かりもう少し遅れると本当にやばかったらしいです。

ほんと、我慢は禁物ですよ。

この方、医療関係の学校に通っているのですが、自分の事になるとやはり我慢してしまうようです。

若い方も、お年よりの方も、病気の時は遠慮しないで来てくださいね。
困っているときはお互い様です。

投稿者 boribori : 21:25 | コメント (0)

2007年02月22日

新品のシャツを

ユニクロのシャツを買ったお客様がいらっしゃいました。

ユニクロのシャツって、結構いい出来なんです。
縫製が割りとしっかりしているので、結構丈夫です。

そのお客様、新品のシャツを着て、すぐに当店へクリーニングに出されました。
その後、早速返って来たシャツを着た時にこう言ったそうです。

新品の状態は着辛い。
やっぱりちゃんとアイロンがかかってないと。

このお客様、毎日着ているシャツをきちんとクリーニングしてあるものを着ていらっしゃるので、新品のシャツが着辛く感じたんでしょう。

新品のシャツはきちんとアイロンはかかっていません。
着辛いのはある意味当たり前なのです。

やはり、糊がきちんとついてきちんとアイロンがかかっていると、シャツが体にまとわりつかず着やすい。
しかも、クリーニング屋さんで仕上げているシャツは、人型の機械に着せて仕上げているので立体的に仕上がっているんです。
だから余計着やすい筈なんですね。

これはユニクロだから、と言うわけではありません。
ごく普通の出来事です。

アイロンがかかった方が着やすいのは分かっていても、ご家庭で洗っている場合、毎日アイロンをかけるというのはとても大変です。
アイロン台が違いますし、かけ方も違います。

一般の人がよくやるのが、擦る様にアイロンをかけてしまうこと。
そんなにすばやく動かしてもしわは伸びません。
どちらかと言うと、ゆっくりの方が伸びやすくなります。
また、どうしてもかけやすい、面積の広いところからかけてしまう傾向がありますが、これもNG。
アイロンがけにはある種の法則のようなものがあるんです。

その法則とは、しわになっても問題ないところからかけていく、と言うこと。
逆にいうと、一番シワがあっちゃ困る所を最後にかける様にすると見栄えが良くなります。

よく言われているのが、襟と胸のあたり。
この辺を最後に回すとかけ終わった時に割りと上手に見えるはず。

分かり辛い時は、クリーニング屋さんの仕事を良く見てみましょう。
決まったパターンで動いているのが分かるはずです。

暖かくなる前のこの時期は比較的クリーニング屋さんは時間が余っています。
こういう時期を狙って、話し掛けてみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0)

2007年02月21日

お客様とのコミュニケーション。

夜、広島の友達から電話をもらいました。
最近、のどが調子悪く、ちょっとダミ声なので心配かけちゃったようです。

体はすこぶる元気ですので、ご心配なく。m(__)m

その時の話で、お客様とのコミュニケーションを大事にされているクリーニング屋さんのお話を伺う事が出来ました。

そのクリーニング屋さん、なんとご主人が毎月1回新聞を出しているそうで、いまやつきに800枚配っているそうなんです。
もう30何号とか。

内容は、クリーニングの事だけでなく、日常起こった何気ない話、新聞の記事など、多種多様にわたるようです。

そこのクリーニング屋さんは、お客様とのコミュニケーションをとても大事にしているんですが、ご主人が配達に出かけてしまうと、お客様と直にお話が出来ないと思い、 新聞の発行を思いついたそうです。

新聞を発行する事自体、凄い話なのですが、クリーニング屋さんの立場からするともっと驚くのが衣替えの繁忙期もそれをこなしていると言う事。
衣替えの時期は、ただでさえ忙しくなります。
毎日品物であふれかえりますし、朝から夜まで仕事をやっても終わらない日が何日も続くんです。
体も疲れる、心も疲れる、そんな時まで発行しつづけるなんて、もう凄いとしか言い様が無いんですね。

クリーニング屋さんは、お客様とお話をするのを避けて来ました。
経営コンサルタントさんはみな、何秒でお客様を返すか?その事について一生懸命説明していました。

ところが、そんな中で少しずつですがお客様とお話をする業者さんが出てきたんですね。

30何号と言う事は、3年近くやっておられると言う事でしょう。
続ける事の難しさ、私も多少なりと分かります。
3年の月日は、長いなあ。
ここのブログも今年中に1000投稿を迎えます。

負けないように、うちも頑張らないとね。
少しずつですが、何気ないクリーニングの話を伝えていきたいと思います。

投稿者 boribori : 23:47 | コメント (0)

2007年02月20日

今年は意外と汚れているかも。

今年は暖冬のせいか、2月に入ったあたりから、オーバーなどの獣毛衣類が出始めています。
なにせ、本当に暖かいですからね。
こんな陽気で、いつまでもオーバーなど着ていられない、と言った所なんでしょう。
実際、寒い日は限られていますし、今日も寒かったですが、また明日から暖かくなる。
今年は着る機会が少なかったのではないでしょうか。

ところが、すでに出始めている獣毛衣類を見ていると、例年より汚れているかな?と感じたりもしているんです。

今日もカシミヤのオーバーを預かってまいりました。
最初、気付かないうちに汚れが付いてしまった、とおっしゃるので、汚れを確認していると、全体がうっすらと汚れている事に気付きます。

お客様も一緒に確認されていたので、二人で、全体的に汚れていますね、と確認。

思わず、今年はあまり着ていないのにどうしてこんなに汚れてしまったのか?2人で話し合ってしまいました。

色々原因はあると思いますが、今年は雨が少なかった。
ほこりが舞いやすく、風がかなり強い日もあった事などを考慮すると、空気が汚れていたのかなあ、と推測します。

黒っぽい服などは、あまり気付かないのですが、白い服はかなりの確立で全体的に汚れています。

あまりおすすめしませんが、街中で白いオーバーやコートを羽織っている人の服を見てみましょう。
袖の裏やポケットの回りが汚れているのはもちろんですが、それ以外にも全体的に黒っぽく汚れているのが分かります。
若干、茶色が混ざっているような感じなので、砂や土などではないかと分かるでしょう。

あまり着ていないから、とクリーニングに躊躇する方もいらっしゃるかと思います。
でも、今年は結構衣類にとってハードな年だったかもしれません。
迷ったら、じっくりと衣類を見てください。
すると、気付かなかった汚れが見えてくるかも。

汚れていたら、着用日数が少なくても、クリーニングですね。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2007年02月19日

派手じゃないですからね。

最近、テレビや雑誌などでクリーニング関係のお店が取り上げられてますよね。
皮の専門店だったり、しみ抜きの専門店だったり。

今まで取り上げてもらえなかったので、この様にメディアに出ると私も非常に嬉しい。

ちゃんとした業者さんもいると言う事が伝わるのが嬉しいし、同業が頑張っている所を見ると私も頑張ろうと思いますよね。

当店にも、雑誌社からの問い合わせって結構あるんです。
取材とまでは行きませんが、それまでの下調べと言った感じでしょうか。

しかし、質問を聞いているうちに、クリーニングってどんなことしているか分からないんだろうなあ、と言うのが見えてくるんですよね。

まずよく言われるのが、薬品を調合してクリーニングしているのですか?と言う話。
ドライクリーニングの溶剤を、独自に調合してやられているか?と言う質問のようです。
まずクリーニング屋さんで溶剤を調合するなんて話は聞いたことがありません。

染み抜き剤の調合や洗剤の調合はありますよ。
でも、溶剤の調合は無いですよね。

次に言われるのが、何か特別な物を使っているのか?と言う話。
環境にいい洗剤を使っているのかとか、体にいい洗剤を使っているのかとか。

どうも、特殊な事をやっているとか環境に取り組んでいると言った話がどうしても欲しいようなんです。

そんな時、当店では包み隠さず、どういった仕事をし、どのようなものを使い、他店とどうして違うのか?説明させて頂きます。

でも、派手じゃないですし、センセーショナルでもないので、その先は無いんですよね。(笑)

言葉の使い方で、派手にする事は可能です。
実際、現在マスコミに取り上げられているクリーニング屋さんで、どこでもやっているような話を、さも特別な技術だと言わんばかりに話している業者さんもいます。
それもまた、営業のテクニックなのかもしれません。

でも、うちはそういう事は言いたくないんですよ。

私の知っている物凄い技術を持っている人も、やっている事は結構地道な作業ばかり。
その作業の積み重ねがいい仕事であって、特別な事をやっているわけじゃないんです。

仕事って、結構そんなもんだと思います。

それと、染み抜きやさん達の様に見た目でパッとわかりやすくないと言う事もあります。
カシミヤクリーニング.COMでは、ふわっと仕上がりますし、艶も維持出来ます。
表面の汚れも落ちて、綺麗になるんですが、それを写真にとっても、うまく伝わらないんです。
写真で柔らかさなんて分からないですしね。

でも、ご利用されたお客様からは、喜んで頂いております。

それが一番嬉しいんですけどね。
コツコツと、地道に繰り返していく、そんな仕事もいいもんです。

投稿者 boribori : 21:26 | コメント (0)

2007年02月18日

熱い話

今日は、名古屋より友達が上京していまして、夕方から元住吉の居酒屋さんで飲んでおりました。
その友達のために、クリーニング屋さん数人が集まって頂きまして、楽しいひと時を過ごしていたんです。

そこでの話。

名古屋の友達が帰り、そこで事件が起こりました。

ここでもよく出てくる、おちさんと言い争い。(笑)

話の元は、年末におちさんにクリーニングの機械屋さんを紹介して頂いたので、その後の話をした時の事でした。

実は、作業がまだ途中でして、年明けに来ると言ったきりまだ来ていない。
私は、その機械屋さんの対応を情報として伝えたつもりだったんです。
次におちさんが誰かに紹介する時に、より詳しい情報があったほうがいいかなと思ったんですね。

しかし、おちさんからすると、そんな情報は要らず、来ないなら即座に電話すればいいじゃないか、と言う事になりまして、言い争いに。

お酒を飲んでいる席ですし、二人とも論点がずれているので元から話し合いにはならないんですけどね。

しかしこの話、意外な方向へ話が転がっていきます。

クリーニングの機械屋さんを信じているか信じていないか?と言う所に行ったんですね。
私は、仕事としてやっているし、当店へ来てお互い長い付き合いをするためにきちんと仕事をする!と明言されていった方ですから、ちゃんとするだろう、と思っていたわけです。

しかし、彼曰く、そんなの信用するから後手に回ると。
早いうちに対応取れば自分も嫌な気にならないで済むというわけです。

その話も何となく納得。

でもですね、ここにクリーニング業界の問題点があるような気がするわけです。
クリーニング屋さんの関連業者さん、実はちょっと問題があるケースが多いんですよ。
修理を頼んでもちゃんと直せない。
毎日の仕事なのに、急な対応が取れない。
メーカーも責任を持たない。

そんな事が多いんですね。

ようは社会的に見ても、きちんとした対応が取ってもらえない事が数多くあります。
クリーニング業自体、全体の売上がそんなに高くないので、きめ細やかな対応が取れないのかもしれませんが、だからと言ってなあなあで仕事をしていい訳ではありません。

きちんとやってもらえないから、自分たちでやる。

確かに一理ありますが、本当にいいのかな?って思うんですよ。
表面上は何も無かったかのように付き合っていても、内心信用していないって事でしょう?
そんな付き合いの中で、いいものが生まれるとは思えないし、そこがクリーニング屋さんの問題点でもあります。

こんな程度で良いんだよ、と扱われている業者さんは、自分たちが仕事をしている時にお客様にきちんとした仕事が出来るのかなあ?
だって、立場が変わっただけで、今のクリーニング事情と似ていると思いませんか?

お客様は、クリーニングに出しても変わらないから、自分で洗っているわけです。

ふと、おちさんとの話の中で、これはお客様とクリーニング業界の関係に近いかなと思いました。

世代が変わり、一つ一つ修正が始まっていますが、まだまだ問題は山積です。

かなり激しい話し合いになりましたが、お互い知った中ですので、最後はお互いのずれを確認し無事話は終了。
次へつながったかな?

そうそう、クリーニング業界のもう一つの問題は、この情報の不足なんです。
情報が回っているつもりでも、実はそうでもない。
情報なんて小さい話から大きい話まで色々あります。
誰が必要とするかなんて分からないし、重要な話が必要であるかと言うとそうでもありません。

案外、ちょっとした話が必要だったりする事もあるんです。

しかし、どうしてかそのような話が回らないんですね。
みんな自営業ですから、もう少しその辺の意識を変えていかないといつまでたっても同じ事の繰り返しかなあと思います。

情報の共有は、悪徳な業者の排除にもなるし、必要だ思うんですけどね。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0)

2007年02月16日

クリーニングに必要な研究。

私たちクリーニング屋さんにはやっておかねばならない研究があります。
それは、事故品の研究。

よくお客様に、いろいろな素材があって大変ねと言われます。
新しい素材が出てきた大変ねと言われます。

まさにその通りで、毎年毎年、新しい製品が出てきて、その都度今までの常識が覆るような事故が起こったりしているんですね。

表示通り洗ったのに色が出た!とか。
ポリエステルだから大丈夫だと思ったのに・・・・、とか。

しかも、新製品が出ると、それから数年は続くんです。
さらに、その商品が売れているものだと、模倣された商品も出てきますから、知らないと大変な事になります。

この研究、自社でやる人もいますし、勉強会に参加して知識を得たりしています。

先日も、地方の友達から資料を送って頂きました。
内容は、水洗いについての研究や、事故品についての話がかかれていました。

私たちはもう慣れっこですが、この資料、一般の方が見たらおそらくびっくりするでしょね。
みなさんがその品質の高さを信じて疑わないブランド物が、結構大変な事になっていたりします。
いい商品で、長く使えると思って購入したのに、一回も洗う事すら出来ないなんて、なんていう商品もありましたね。

有名なブランド名がずらりと並んでいました。
しかも写真つき。

事故には色々な原因があります。
作りの問題であったり、染色の問題であったり。
異素材の組み合わせもありますね。

品質表示には載っていない、糸や芯地、裏に張ってあるフィルムなど、表からは確認取れないものが事故を引き起こしていたりします。
洗濯表示がきちんとテストされて付けられていたなら、ある程度想像もつくでしょうが、その表示すら怪しかったりすると、推測すら出来ません。

メーカー名指定で、このメーカーのこの品物は危ない、といった情報も回って来る事があります。

私たちの仕事は、万が一事故を起こしてしまった時に、頂く料金の何倍も弁償しなければならないリスクを背負っています。
お客様の気持ちまで悲しくさせてしまうんですよね。

ですから、なるべく事故を起こさぬように、日々色々な情報を仕入れ、クリーニングをしています。

クリーニングの仕事の奥が深い理由の一つですね。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0)

2007年02月14日

光の加減

シミや汚れって、結構光の加減で見えたり見えなかったりします。
ある場所では目立ってしまうのですが、家にいたりすると全然目立たないなんて事も。

Yシャツのてかりについてご相談を受けました。
ある有名クリーニング屋さんで洗うと、カフスのボタンのあたりが光るらしいのです。

お店にお持ちいただいて、見てみると、てかりと言うよりは強くプレスしているといった感じで、そんなに気になる程強くは見えないんだけど・・・・、と言う印象でした。

そして、今度はお宅にお伺いして、件のシャツを拝見すると、確かに光っているんです。
これにはびっくり。
お宅で拝見するとそのてかりが非常に気になり、これでは着たくなくなるという気持ちも良くわかります。

そのシャツもちょっと変わっていまして、襟とカフスが真っ白で、身頃は黒なんです。
こういうシャツはかなり難しくなります。

というのも、色の違いでクリーニングの方法が全く違うからなんですね。
白を白くあげようとすると、黒い色がくすんできてしまいますし、黒にあわせたクリーニングをすると白が綺麗にならないんです。

触った感じ、襟や袖口の汚れ具合などを見て判断すると、どうやらここのクリーニング屋さんは黒の色に合わせてクリーニングをしたようです。
すると、カフスのてかりも何となく原因がつかめてきます。

このようなシャツのクリーニングが難しいと言う理由やクリーニング方法を説明し、一旦お預かりする事にしました。

ところが、お店に戻ってきてみんなに見せた時にまたもやびっくり。
お店で見ると、てかりが全く見えないんですね。
普通のシャツに見えてしまうんです。

これはおそらく今までのクリーニング屋さんも判らなかったんではないかと思われます。
おそらく、アイロンでのてかりと判断して、仕上げていたんではないかなあと思うんですね。

で、このてかりの原因は、おそらく糊だと思います。
身頃を触った感じが糊の感触が全く無かったので、襟とカフスにだけスプレーなどで糊をつけ、プレスをしたんでしょう。
まれに、このような仕上げをすると、糊がてかったりするんです。

今回の場合、そのてかりが見つけ辛かったんでしょう。

一旦普通にクリーニングをし、仕上げの段階で少し手をくわえる事で行く事にしました。
通常の仕上げでは、てかりがどうしても出るような気がするので、別仕上げになります。

どこまで元に戻るか?
頑張りどころです。

投稿者 boribori : 18:22 | コメント (0)

2007年02月12日

お嬢様?

日曜日に、家に帰ってくると妹が来ていました。
なにやら母と話をしていた模様・・・。

その内容が今日明らかに。

内容と言いましても、深い話でもなく単に昔話だったようですが、その中で妹曰く、周りからお嬢様か?と言われた事があるようなんです。

そんないい服着せているわけでもないし上品でもない。(笑)
お嬢様とはどこで判断されるんだろうか?と思っていると、こう話したそうです。

毎日、アイロンかかっている服やクリーニングされた服を着ていくので、周りの人はお嬢様と思ったらしい、と。

しかも、子供の頃だけでなく仕事に行きだしてもしばらくそう思われていたようなんですね。
そのうち、実家の職業がばれて、みなさん納得、普通の人だと思ってもらえるらしいんです。

そんな話を聞きながら、そういえば自分も似たような経験があるのを思い出しました。

それは中学生の頃の話。

野球部に所属していた友達と廊下で話をしていた所、じーっと私の胸のあたりを見ていたことがあったんです。
男に胸見られてもあんまり嬉しくありません。(笑)
何で見てるんだろう?と思っていると、ふとそいつがこういうんです。

工藤はいいな、毎日アイロンかかっているシャツを着れて。

実は私こういわれるまで全然気付かなかったんですよね。
毎日アイロンのかかったシャツを着ていっていたものですから、それは当たり前で、最初はどうしてそれがいいのか?分かりませんでした。

でも、言われてみると周りでアイロンのかかったシャツを着ている人はあんまりいません。
今では分かるんですけどね。

アイロン一つかかっているだけで、やっぱり違うもんなんですよね。
着心地の他にも、周りに与える印象が格段に違います。
洗いざらしの格好よさもありますが、アイロンのかかったシャツの綺麗さも捨てがたいです。

そもそもうちの妹がお嬢様に見えるくらいですから、アイロンかけてある服を着るだけで第一印象30%アップです。

出かけるとき、大切な人と会うとき、ぜひアイロンかけていきましょうね。
その一手間が好印象につながります。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (4)

2007年02月10日

線を入れないでもらえますか?

最近、新しいお客様がいらっしゃると、プレスについてのご要望が多いのに気付きます。

主に女性。

パンツの線を入れるか入れないかが一番多いです。
私たちクリーニング屋さんは、センターラインを取るかどうかは、以前にセンターラインが入っていたかどうかで判断しています。

クリーニングしてもほとんどの衣類はラインが残りますので、合ったかないかはすぐに分かる。
それにあわせてラインを取るのが普通なんです。

所が、どうもそうじゃないらしいんですね。

元来センターラインがあるのにつけてもらえなかったり、無いものにつけてしまったり。

確かに難しい品物があるのも事実です。

洗った時に、センターラインが消えてしまうもの。
普通のスーツのズボンのように見えて、センターラインが無いもの。
本当はラインが無いものなのに、以前のクリーニングでつけられたもの。
たたみ方でラインがついたように見えるもの。

こんな感じで、私たちのことを惑わします。
その都度、デザインを見て、いろいろな角度から見て、ラインがついていたかどうか、判断するんです。

所が、明らかについていなかったものにも、つけている業者がいます。
これでお客様が混乱するんですね。

クリーニング屋さんに出すと、ラインがついてきてしまうものだと。

そこで、当店にいらした時に、線を入れないでプレスしてもらえますか?となるんでしょう。

元来クリーニングは、その作業がほとんど人の手を介しますので、かなり融通が利くものなんです。
畳みや立体、プレスの有無、これらは対応する事が出来ます。
ただし、品物によっては、そうしない方がいいというものもございます。
そういう場合は、お客様にデメリットを提示し、お客様のご要望をお聞きし、最善の策をとる事になります。

一見、あまり良くないかも?と言う事でも、お客様の使い方や都合にあわせてみるとそちらの方が良いと言うことも多くあるんですね。

クリーニング屋さんはこういう仕事だ、と言うのもありますが、その前に一度ご要望を伝えてみてください。
ほとんどのクリーニング屋さんは対応してくれるはずです。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2007年02月09日

血液の染み抜きは恐いです。

先日、いつもお世話になっている老人ホームからお電話をいただきました。

『皮のベストに大量に血がついてしまった。何とか出来ないか?』
と言うお問い合わせ。

血の染み抜きは何とかありますが、問題はそこではありません。

『C型肝炎にかかっている人のものです。』

ここが非常に問題なのです。

C型肝炎、ご存知ない方もいらっしゃると思います。
C型肝炎とは、C型肝炎ウイルスに感染することで発症するウイルス性肝炎の一種です。
主に、血液から感染します。

染み抜きをする場合、どうしても衣類に触りますし、血のしみに直接触ります。
感染しないと言う保証がありません。

とりあえず、お客様の所へお伺いしてみる事にしました。
場所やつき具合などで、出来るならお受けし、厳しいようならお断りしようと思っていました。

いざ行ってみると、お客様がすでに洗うのを止めようと決めていたようで、伺って一分ほどで帰ることに。
とりあえず一件落着です。

その後、いつも集配でお伺いしている病院の看護婦さんに、それとなく聞いてみたのですが、やはり血をそのまま触るのは危ないらしいです。

通常の手なら感染はしないそうですが、傷口があるとそこから感染するそうで、ささくれも危ないとか。
出来る事なら、手袋をはめてやったほうがいいとアドバイスを頂きました。

食べ物系の染み抜きはここまで注意する事はあまり無いですね。
他に注意が必要なのが、嘔吐物。
去年騒ぎまくったノロウィルスがついている可能性があるので、こちらも扱いには慎重になります。
もちろん、洗うのもまったく別になります。

これはどこのクリーニング屋さんでもおそらく注意していると思われます。
もし、このような品物をクリーニングにご依頼されるときは、どのようなシミがついているか事前に伝えてくださると、非常に助かります。

クリーニングを出す時に、一言お伝えください。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0)

2007年02月07日

縮みを直してます。

ここの所、縮んだセーターを直している。
お客様が洗って縮んでしまったものだ。

縮んでいるのは主にセーター。
素材はウールです。

どうして縮んでしまったかと言いますと、手洗い表示があったので、洗濯機の手洗いコースで洗ったらこうなった、とおっしゃいます。

ウールの縮みは他の素材の縮みとはちょっと違うんですね。
と言うのも、ウールの縮みは基本的に完全に元に戻らないのです。

説明してみましょう。

ウールには、表面にキューティクルのようなうろこがあります。
これが、水分を含み熱がかかると、かさが開くように広がるのですが、この開いたうろこが揉まれることにより、絡まり、縮んでしまうのです。
絡まっていますので、元に戻す事はほぼ不可能・・・。

ただ縮むだけでなく、フェルト化といいまして、ギューっと縮んでしまっています。

先ほど完全に直すのはほぼ不可能、と書きましたが、サイズを戻す事は可能です。
表面の状態まで直すと言うのは不可能ですが、縮んだセーターを着る事が出来るくらいのサイズまで伸ばす事は十分可能。

大人のセーターが子供のセーターにまでちぢんでしまったものが数点持ち込まれていました。
お客様のサイズを聞き、ざっと見て縦10センチほど伸ばすようです。

セーターはニット製品なので、ちょっと縮んだくらいなら蒸気をかけて引っ張ってあげると容易に伸びます。
洗って目が詰まったくらいならこれで十分です。
ちょっと太ったなと思ったときも、着る前にアイロンで蒸気をかけ、引っ張ってあげるとかなり伸びます。

しかし、フェルト化したセーターは蒸気を当てただけでは伸びません。
他に伸ばす為の薬剤が必要です。

これは、一般の方には手に入りませんし、何よりその作業も他のリスクが伴いますので、一般の方にはおすすめしません。
いろいろ知っているプロがやるから安全なんですね。

特殊な薬品をつけ、丁寧に伸ばします。
すると、あれだけ縮んでいたセーターが見事大人が着るサイズに戻りました。
表面はフェルト化した状態ですので、新品と言うわけには行きませんが、十分ご家庭で着るなら大丈夫。

表立って宣伝していませんし、メニューにもしていませんが、このようなことをしてくれるクリーニング屋さんも結構あると思います。
ネット上でも縮みの達人っていますしね。

一番は、縮ませない事です。
ウールは水をつけて揉むと縮みますから、ご家庭で洗うときは慎重にお願いしますね。

投稿者 boribori : 17:53 | コメント (0)

2007年02月06日

33度

えー、今冬ですよね?
なんて言葉が思わず出てしまいそうになるくらい、今日は本当に暖かかった。
と言うより、若干暑かった。

本当にどうしちゃったんでしょうか?
来るものが来ないと不安になりますよね。
冬の寒さも夏の暑さもやっぱり嫌だけど来ないととても不安になります。

夕方になり、今日はYシャツが多かったので急いで仕上げ始めました。

するとですね、暑いんですよ。
この暑さは、短パンにTシャツで仕上げてもいいくらいだなあと思って、ふとカウンターの下にある温度計を見てみました。

33度。

お店の中、夏になってます。

そりゃ、長袖なんか着たくなくなりますね。
クリーニング屋さんは暑いんですが、この時期ここまで暑くなる事なんてありません。
長袖を脱ぐなんて事もありません。
暑いと言うよりも暖かくなるんですよ。

所が、今年は暑い。
外気温が上がっているからなんでしょうね。

でも、一日中暑いと言うわけでもないんです。
特定の機械を動かすと部屋中暖かくなります。

ですからお店にいらっしゃっても、そんなに暖かく感じないなあ、と言う人もいらっしゃるでしょう。

今日のこの暑さでですね、体がだるいんです。
このだるさは、季節の移り変わりの時によくあるだるさです。
暖かくなってくると感じるこのだるさ。

今日は辛かった。(笑)

当分冬らしくいてください。m(__)m

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2007年02月05日

クリーニング業界には勉強会が多くあります。

今日の話は、クリーニング業界の話。

クリーニング業界には、勉強会がたくさんあります。
大きいものから小さいものまで、
組合の支部単位でもやっていますし、組合以外の人たちで結成しているケースもあります。

経営の話をする勉強会だったり、営業の話をする勉強会だったり、技術の話をする勉強会もありますね。
特に技術系は、更に裾野が広がります。
染み抜きや色掛け、修正など、幅広くあるんですね。

こんなにもクリーニングの勉強会があるのに、何できちんとした仕事が出来るクリーニング屋さんが少ないか?そう思う人もいると思います。

理由は色々とあるでしょう。
勉強会に参加しているのは社長か専務で、仕事をしている社員やパートさんに伝わっていないとか。
そもそも参加すらしていないクリーニング屋さんもかなり多かったりしますしね。

クリーニングの勉強をしっかりとしていない人が多いのも事実。
へたすると洗剤の違いすら知らない人もいたりします。
ここがクリーニング業の問題ですね。

業界内で知識や情報の格差がかなりあること。
職人主導の仕事からパートさんアルバイトさんのにシフトしていっている事なども関係しているでしょう。

優秀な会社では、勉強会にパートさんを参加させている所も出て来ました。
こういうところでは、大きいチェーン店なのに良い仕事をしている所もあります。
また、勉強会で得てきた事を、会社内で更に勉強会を開き、全員に伝えると言うすばらしい企業もあります。

クリーニング屋さんは勉強会好きなんで、やる気になれば勉強はすぐ始められるんですよね。

やっぱり元が職人系の仕事だからでしょう、本当に勉強好きが多い。
飲み屋へ行っても、食事に行っても、遊びに行っても、クリーニング屋さんが集まるとそのうち仕事の話が始まります。

こんなにも勉強しているんだから、お客様に伝えないとね。
勉強したものは、仕事で伝えないといけません。
特に、衣類は旬な事故事例などありますので、その都度伝えていく必要があります。

お客様に、情報を伝えているか?そこもいいクリーニング屋さんの見分け方の一つかもしれません。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2007年02月04日

城南島海浜公園

昨日今日と科学技術館と東京流通センターで、クリーニングの展示会が行われていました。
私は土曜日外せない集配があるので、日曜日に行く事に。

土曜日に行った人たちの話を聞いていると、今年はちょっと厳しいような印象です。

ここ数年、展示会自体に疑問がありました。
メーカー側からすると、コストがかかりすぎてしまい、赤字になってしまいます。
私たちクリーニング業者側からすると、あまり変わり映えのしない展示会が多いので、行く人が減っているんです。

案の定、行ってみると、去年出ていた資材メーカーが撤退。
その分、ちょっと寂しい会場になってしまったようです。

だからと言って、全く収穫がないというわけではありません。
行けば新しい機械が展示されていますし、さらに仕上がりががよくなっているものもあります。
また、環境に配慮した機械も出てきていますし、明るい材料が無いわけでもありません。

クリーニング屋さんも、こまめに顔出すようにしないといけませんね。

どちらの展示会も、セミナーを開いているので、セミナーには人がたくさんやってきています。

展示会のハシゴをしましたが、あまり大きい会場ではないので両方回っても1時半頃には全て見終わってしまいました。
必要な情報は仕入れてきましたし、何より同業の友達は土曜日にほとんど着てしまっているので、今日はいくら待っていても会うことはない。

どうしようかな?と思っていると、一緒に回っていたおちさんが公園へ行く?と誘ってくれました。

東京流通センターから車で5分くらいにある、城南島海浜公園です。

ここは、BBQ施設があって、近くに市場もありまして、非常に気になっている所でした。
ついて、車を降りると、とても整備されている公園だと分かります。
ごみは落ちていないし、何より広い。
BBQ施設も、きちんと整備掃除されていますから、それも景色に良く映えるんですよね。

すると、突然、ごぉぉぉぉぉーっと轟音が鳴り響きます。
なんだなんだ?と上を向くと、飛行機が物凄い近さで飛んでいるんです。
びっくりしましたね。

ちょうど、離陸後に通るコースのようで、羽田で見るよりも大きく、近く、豪快に見る事が出来ます。

うーん、子供連れてくればよかったかな?

公園の中は、混んでいる訳ではないので、快適です。
人工の砂浜がありまして、泳いだり魚釣りなどは出来ませんが、結構砂浜が楽しめるんです。

良い所連れて来て貰いました。

その後、おちさんと別れ、せっかくこちらまで来たんだからと例の和菓子屋さんへ。
さすがに午後も3時近くになってしまったので、豆大福は売っていません。

残念。

しかも、ドラ焼きまで売り切れ。
今日はダメかなあと思っていると、季節限定品のわらび餅を発見。
柔らかくて美味しそうです。

きんつばと共に購入して家に帰りました。

で、わらび餅の画像はこちら。

warabimoti.jpg


中がこしあんになっていまして、これが非常に滑らかなこしあんなんですね。
とても上品な甘さと、周りのわらび餅がまた柔らかく、絶品でございました。
中のあんこは、丹波の小豆を使用しているようです。
丹波の豆、恐るべしですね。

中を割った写真もとろうかと思ったんですが、あまりの柔らかさに断念。
ほんとに、美味しかったですよ。

展示会での収穫と公園での発見、美味しいわらび餅をいただいて、今日は大満足でした。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (4)

2007年02月03日

表示から意図を読み取る。

先日、府中の方からダウンが持ち込まれました。
大事に着ているものなので、ちゃんとした所に出したいと、インターネットで調べてご来店されたようです。

集配にお伺いもしてますよ、と言うと、一度お店を見たかったとおっしゃいます。
もっともですよね。
当店のHPにも、写真を載せようと考えていた時期もあったのですが、忙しさにかまけて忘れていました。
今度写真を載せましょう。

お持ちになられたダウン、結構汚れていました。
袖口などはもちろんの事、一番気になったのがどうもGパンから移ったであろう青い色がついているんです。
ちょうどウェストの内側に青い色がずーっとついています。

デザインもちょっと変わっていまして、洗う前に洗濯表示のチェックをしようとすると、ちょっと表示が変なんですよね。

水洗いは出来るんですが、ドライクリーニングは出来ないとかいてあります。
しかし、もともとファーがついていたらしく、皮は専門の業者に出してくださいと書いてあるんです。

使われている表地や裏地を見ても、ドライクリーニング出来ないようには見えません。
最近多いのが、表生地の裏に風除けに接着剤でシートを張ってあるケースがあるんですが、こういう生地の場合はドライクリーニングをすると接着剤が剥がれてしまうのでドライクリーニングにはむいていないんです。

でも、今回の商品はなにか張ってあるような感触もない・・・。

悩みます。

ドライクリーニングが出来ないという事は、出来ない理由如何ではドライクリーニングの溶剤を使ったシミ抜きなども難しいということになります。
この商品、どこが問題で、ドライクリーニングが×なんでしょうか?

しばらく考えて、みんなで色々と意見を出していたのですが、思い当たる節が無いので、メーカーに問い合わせをしました。
調べてくれて折り返し電話をいただくと、このような解答。

ドライクリーニングが出来ないという事ではなく、ドライクリーニングをして乾燥不十分だと科学火傷を起こしてしまうので、ドライクリーニングを×にした、と言うんです。

これにはちょっと納得がいきません。
というのは、確かにダウンの乾燥はとても難しいものが利ます。
乾燥によほど気を使っていないと、溶剤の残留を起こし、果ては科学火傷を起こしてしまう事が確かにあるんです。

しかし、それを見越してドライクリーニング×と言うのはいかがなもんでしょうか?
洗濯表示は、推奨する洗濯方法を明示しているわけではなく、その衣類を洗濯しても問題ない場合に表示がされるわけです。

つまり、今回の場合、ダウンをクリーニングしても縮みや形態変化などが起こらなければ、基本的に表示は丸になるはず。
私たちクリーニング屋の眼から見て、×の表示があれば、何らかの不具合が起こるという風に解釈します。

実は、このような表示って物凄く多いので、解釈に非常に戸惑うんですね。

水洗いできる商品に対して、ドライクリーニングしておけば問題ないんだろうということで、水洗い×ドライクリーニング○、なんていう表示をつける事がよくあるんです。
逆に、水洗いは○でドライクリーニング×と言う表示も多くなって来ました。

乾燥不十分の恐れなどの場合、注意表示にするほうがよほど親切だと思うのです。
消費者や私たちにその衣類の性能を知らせるための表示で、正確にできる事を伝えてくれないのか?
本当に不思議でなりません。

アパレル業界も大変と言う事情もあると思います。
売れるものを作る為には、流行を敏感に察知し、流行っているうちに商品を出していかないといけません。
すると、商品テストをする時間が取れないのも事実。
過去に取った生地のデータから、洗濯表示をつけている例も多いんです。

でもね、生地と服は違うんですよ。

服は裏地がついたり、芯地がついたり、縫い糸がついたりします。
するとこれだけでもう別の変化が起こったりするんですね。

ですから、本当は商品にしてからテストをしないと十分な結果が得られないはずなんです。

売れなければ困るし、ちゃんとした商品を出さないといけない。
ジレンマでしょうね。

アパレルさんには、できる事なら付帯表示の方で細かい注意を書いていただき、洗濯表示の方は出来るか出来ないか、シンプルにありのまま表示して欲しいです。
そうすれば、汚れ具合や汚れの質など総合的に判断して、洗濯方法を選ぶ事が出来ます。

クリーニング事故や洗濯事故も減ると思うんですけどね。
いかがでしょうか?

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0)

2007年02月02日

クリーニング屋さんの閉店は大変。

最近、ここ中河原でも閉店が続いています。
竹水堂さん、高野苑さん・・・。
他にも、やめるらしい、と言う噂が出ていますね。

やめる時は、どこも閉店セールをやっているようです。
通常価格の半額とかで在庫を捌いているようです。
そのまま持っていてもどうしようもありませんからね。

物販業と違い、クリーニング屋さんの閉店は手間がかかります。

閉店セールなどは出来ませんし、その代わり閉店の告知を時間をかけて行わなければいけないんです。

その理由は、品物を持っていってもらうため。

物販業なら、閉店セールという形でお店に残る商品の在庫を減らす事が出来ます。
ところが、クリーニング屋の場合、お店に残っている品物は全部お客様のもの。
売ることも出来ませんので、取りにきていただくしかないんです。

シーズンごとに来るお客様もいらっしゃるので、閉店すると決めたら、数ヶ月前から品物を取りにきていただけるように告知をするんです。

それでも、取りにきていただけないこともあります。

難しいもんですね。

クリーニング屋さんの閉店は、品物を取りに行く事すら出来なくなる恐れもあります。
潰れるかもしれないから・・・、なんて事は言いませんが、品物を早く取りに行く事に越したことはないようです。

一昨年だったでしょうか、突然の倒産でお店が閉店してしまい、自分の品物が見えるのに引き取る事が出来なかったという事もあります。

今年は暖冬ですので、春のクリーニングも少し早目かもしれません。
出来上がったらなるべく早めに取りに行くようにしましょうね。

これ書くの忘れてました。
明日は節分ですが、大國魂神社の節分祭で、ゲストがたくさんいらっしゃるようです。
中には仮面ライダー電王、仮面ライダーカブト、仮面ライダーガタック、が来るようです。
お子さんを連れてぜひ出かけてみてくださいね。

他にも多数、ゲストが来るようですよ。
詳しくは、大國魂神社HPへ。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2007年02月01日

絶対綺麗になると思って無かったですよね?

先日、建築工事の現場に出入りしていた所、私物を頼まれました。

頼まれた品物は白いカーディガン。
でも、物凄い汚れています。
そうですねえ、白のはずなのに黒くて所々茶色に変色しているという感じでしょうか。

想像するだけでもかなり汚れていると分かって頂けると思います。
預かる時に、何となく直感で感じたんです。
綺麗になるとは思ってないな、と。

そこの建築現場さんは、物凄い忙しく、近年まれに見るほど人が多くいるんです。
噂じゃ24時間対応していて時期もあったとか。
そこまで忙しい現場さんにいるので、きっと洗うことが出来なかったんだと思います。
そのままですと臭いますしね。
綺麗にならなくても、においが取れればいいかなって感じだったのでしょう。

おそらく期待されて無いだろうなあ、と思うと、無性に驚かせたくなります。
白くなってたらびっくりしますよね。

といってもいつも通り綺麗にしていくだけなんですが、持ち帰ってとりあえずクリーニング。
汚れのつき具合や時間経過が分からない以上、1回クリーニングして落ち具合を見なければいけません。

案の定、表面の汚れは落ちますが、まだ所々黒っぽい。
茶色の汚れもついています。

これで他のクリーニング屋さんですと、別の洗いにさっさといっちゃうんですよね。

確かに別の洗い方にすると落ちるんですが、そこで落ちきらないともう落とす事が出来なくなってしまうんですよ。
もしかすると一回目のクリーニングでは洗浄時間が足りなかったという事も考えられますので、再度クリーニング。

うん、一度目よりも綺麗になってる。

残っている汚れは、頑固なものばかり。
ここで別洗いに変更です。

ちょっと手間をかけましてクリーニングすると・・・・・、ほら、綺麗になる。
真っ白になったし、これで普通に着ることが出来るようになります。

ここまでするのに、一週間ほどかかってしまいました。

次の日、納品したのですが、本人がいないので感想を聞けず。
びっくりする顔が見たいなあと思っていたんですが、仕方ありません、品物を置いて次の配達先へ行きました。

それから、一週間後、通路でお客さんとすれ違ったんです。
ご挨拶をした後に、カーディガンの話になったら、物凄い興奮した様子で、こんなに綺麗になるとは思いませんでしたって言うんです。

もう、嬉しくて嬉しくて。(笑)

びっくりしているし、喜んでくれているし、言う事ありません。

最近クリーニング不信の話をちらほらと聞いていたんで、ちょっとすっきりしました。
クリーニングに諦めている人に、少しでも伝われば、ね。

クリーニングでも、綺麗になるんですよ。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2007年01月29日

修理はお早めに。

衣類は傷みます。
着用している以上、これは仕方がありません。

素材ににも寄りますが、繊維である以上、擦れに弱いんですよね。

ですから、傷む箇所って大体決まってくるんです。

どこかといいますと、襟、袖先、裾。
ポケット周辺も傷みやすいですね。

この挙げた箇所は、擦れやすい場所なんですね。
擦れやすいという事は、同時に汚れやすい場所ともいえます。

この時期ビジネスマンが重宝するバーバリーの綿のコートなどは、袖先や裾が擦り切れてくると思います。

この擦り切れをね、あまり放置してはいけません。
なるべく早く修理する方が長持ちします。

修理は比較的簡単。
5ミリほど詰めるだけで綺麗に直ってしまうんです。

これを、思いっきり擦りきってしまうと直す時にもかなり苦労します。
先のほうだけでなく、袖先全体が薄切れて来ると修理すら困難になるケースがあるんですね。

たとえば、あまりに薄くなりすぎて、針の穴でも破れてしまったり。

こうなると修理すら出来ません。

ですから、日頃から良く見ておいて、擦り切れてきたな?と思ったら、修理をしてしまいましょう。

裾や袖先と同じくらい傷んでくるのが、襟ですが、こちらも修理が出来ます。
襟の場合は、詰めるのではなく、裏返すんです。

昔は、襟が切れてくると裏返してきたらしいですよ。
私がこの仕事に入ってから二回ほど裏返しを頼まれたことがあります。
裏返すと、新品の様に綺麗なんですよね。

安いスーツやコートなども多くで回っていますが、お気に入りの服やいい物などはなるべく長く着たいと思います。
修理して着るのは、普通のことです。
気付いたらなるべく早く修理してしまいましょうね。

修理をどこに頼んでいいか分らない人もいらっしゃるかと思います。
クリーニング屋さんでも受け付けてもらえますし、リフォーム屋さんでも受け付けてもらえます。

ただし、クリーニング屋さんの場合は受付が素人の場合、話が通じない事があるので、いつも利用しているお店に一度相談してみてください。
最近良く見かけるリフォーム屋さんですが、こちらもフランチャイズで始めたような人がやっているケースもあります。
お店の看板は立派ですが、中には修理があまり上手でない所も。
事前に周りで噂などを確かめてから利用してみてください。

デパートでも、受け付けてくれますが、こちらはリフォーム屋さんやクリーニング屋さんで受ける倍以上はしてしまいます。
慎重に選んでくださいね。

投稿者 boribori : 22:27 | コメント (0)

2007年01月27日

晩酌

今日は珍しく、晩酌をしてみました。
普段、お酒は飲まないので、本当に珍しい話なんです。

お酒、飲めないわけじゃないんです。
かといって大酒飲みという訳でもなく、付き合い程度に飲める程度。

今日は何故晩酌をしたかといいますと、お正月に飲んだのがかなり残っていたんです。
封も開けちゃっているし、冷蔵庫の邪魔だって言われるしで、飲むことにしたんです。

何故、普段お酒を飲まないかといいますと、夜の集配があるからなんですね。
深夜10時まで営業をしていますので、いつ集配の依頼があるか分りません。
実際、夜の9時過ぎの集配の依頼って結構あるもんなんです。
中には帰ってくるのが遅いので、11時過ぎにきてくださいということも・・・。
本当にみなさん、遅くまで頑張っていますよね。

これだけの理由なら10時過ぎに飲めばいいわけです。
でも飲まない。
それは、改正された道路交通法の問題も関係しています。

飲酒運転の罰則が厳しくなりました。
去年、飲酒運転により悲惨な事故も数多くありました。
今までは、一晩練ればお酒は抜ける、なんていう話がまかり通っていたんですが、最近になって寝ても時間がある程度過ぎないと運転できるレベルまで抜けない事が分ってきましたよね。

だから、私飲まないんです。

元から強い方ではないですし、分解されているのかも怪しいので、翌日仕事があるときは飲みません。
お店で仕事をする日でも、急な集配依頼がある事もあります。
対応出来ないのではプロではないですからね。

だから、今日はタイミング的にも都合がよかったんです。
夜の10時過ぎに飲んでも、翌日日曜日なので車を運転しなくても良い。

一応、念のために、量も少なめ、その後もポカリ飲んだりしていますけど。

飲酒の翌日もお酒が抜けないって事がわかって、飲むのも考えるようになりましたよね。
飲み屋さんも大変だろうな。

無類のお酒好きの義理の弟に、私の生活を話すと、仕事は別だけどお酒が飲めないのは堪えられないといっていました。

よかった、 自分はそこまでお酒好きじゃなくて。(笑)

飲むときは、ほどほどにしましょね。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2007年01月25日

他にお店出さないんですか?

当店は、工場兼店舗で営業をしています。
クリーニング業界では、ユニットショップと言われる部類のお店です。

一伸ドライクリーニング店という屋号と、ネットでカシミヤ専門店のカシミヤクリーニング.COMを展開しています。

よく言われるのですが、出店しないのですか?と言われるんです。

要は、取次店を出さないか?と言う事なんですね。
同業者にも言われる事がありますし、洗剤メーカーからいわれたこともありました。
洗剤メーカに至っては、新しい店舗のお金を出すからぜひやって欲しいとまで言われたんですが、残念ながらお断りしました。

経営的な話になりますと、やはり窓口が増えると売上が増えますよね。
だから、取次店の出店をするクリーニング屋さんは結構多いんです。

地方にも寄りますが、九州の方になると取次店をバンバン出していて、交差点の四隅が全部クリーニング屋さんの取次店なんていうところもあるんです。
商店街の200Mほどの間に10店舗あったりとか・・・。

たしかに、取次店があると、売上は上がるでしょう。

でも、うちは今の所出す気は無いんですよね。

理由はいくつかあるんですが、一番大きな理由が受け付けなんです。
今、取次店のほとんどがパートさんかアルバイトの方が受付をしていますよね。
たまにご主人がやっていたりもしますが、基本的に素人さんがやっています。

預かってお返しするだけの単純な業務だから、だれでも出来るだろう、と言うのがあるようなんですね。
取次店を始めたいとおっしゃる一般の方も簡単でしょ?なんてさらりと言いますし。

ただお預かりして、お返しするだけなら本当にだれでもいいと思います。
でも、それだけじゃすまないんですよね。

当店をご利用のお客様は当店の受付が他のクリーニング屋さんとは違うというのをご存知だと思います。

うちの店、とにかく説明をするんですよ。

その説明が汚れから素材、洗い方から扱い方、着かたまで多岐にわたるので素人さんにはちょっと無理なんです。
取次店を出すに当たって、受付を任せられる人材がそもそも見つからないんですね。

当店では預かった時点で、どのようにクリーニングするかまで考えています。
そうすると、洗い場も体験していないと出来ませんので、育てるのにも時間がかかってしまいます。

他にも、住み込みではないのでセキュリティに不安がありますし、工場と離れてしまうのでちょっとした事やすぐ洗いたい時などの対応がどうしても遅れてしまうことにも抵抗を感じています。

ある程度の事に目をつむれば、解決する事だと思うんです。
でも、目をつぶれないものは仕方が無い。

ある程度の品質でも可という人もいますし、譲れない人もいると思います。
うちは後者の方になりますね。

世の中クリーニング屋さんは沢山ありますし、割り切ってやっているクリーニング屋さんのほうが多いでしょう。
うちみたいな、お店が一軒くらいあってもいいですよね。

先はどうなるか分りませんが、問題が解決するまでは当分このままでしょう。
質が落ちないという確証が取れれば変わるかもしれません。

そういえば、30年以上前に、取次店の出店で悩んでいた父と母が、お客様に言われた事があります。

『日本に一伸さんのようなクリーニング屋さんが一軒位あっても良いよね。』

この言葉に励まされて今も頑張っているのかもしれません。


投稿者 boribori : 21:03 | コメント (0)

2007年01月24日

いいクリーニング屋さんつながり。

今日来たお客様のお話です。
国分寺からわざわざおいでくださいました。

話を聞きますと、こちらへ引っ越してきたんですが、いいクリーニング屋さんがないと。
確かに住んでいる所をお聞きするとチェーン店ばかり、しかもあまり評判のよろしくない所が多い地域でしたのちょっと納得。

店構えはとても綺麗なんですけどね。

ホームページを探して来て頂いたようです。

周りのクリーニング屋さんでは納得がいかないようなお話でしたので、お引越しされる前はどこのクリーニング屋さんをご利用していたか、聞いてみました。

すると、出てきた名前が私の知っているクリーニング屋さん。
しかも、以前から噂は聞いていて、去年の11月の展示会で初めてお会いしてお話をさせていただいた方だったんです。

あきる野市のクリーニング屋さんなのですが、何でこのクリーニング屋さんを知ったかといいますと、不思議な話で広島にいるクリーニング屋さんのお友達から聞いていたんです。

広島にいる友達があきる野市のクリーニング屋さんとお友達で、その話を私は良く聞かされていました。
とても良い仕事をし、熱心でいい洗濯屋さんだそうで、東京へくる時はあきる野市へ寄るようにしているとの事。

広島の友達もとても熱心な方でこの人もとてもいいクリーニング屋さんです。
お話を聞いているうちに、あきる野市のクリーニング屋さんに一度お会いしたいと思っていました。

今日、お持ちになられた衣類を見て、納得です。
いい仕事しているようですよ。

何で分るかといいますと・・・・・、どう説明したらいいかしら・・・。
クリーニング屋さんは衣類を見ていると洗っていないかとか、仕上げに手を抜いているかとか、おかしいなとか分るんですよね。
しわに入り具合だったり、色のくすみだったり。
裏地もしっかりとアイロンがかけられていて、これならとても着やすかっただろうなと思います。

広島の友達もいいクリーニング屋さんで、その友達のあきる野市のクリーニング屋さんもとてもいいクリーニング屋さんでした。
さ~、次はうちですね。
負けないよう、頑張ります。

やっぱり似たものが集まるんでしょうかね?
いいクリーニング屋さんはいいクリーニング屋さんを知っているのかなと思いました。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (0)

2007年01月22日

わざわざ来て頂いてありがとうございます。

クリーニングの集配をしていますが、ご来店くださるお客様も結構いらっしゃいます。
先日も、国分寺市からクリーニングを出しに着ていただきました。

集配の範囲内ですし、ご相談して頂ければお伺いするのですが、お持ちになるお客様って結構いらっしゃるんですね。

インターネットはやはり不安があるのでしょうか。
クリーニングはまだ聞いたことがありませんが、販売するようなホームページでは詐欺もあるようです。
実際に店舗を見たいという気持ちはよく分ります。
私も買い物する時はなるべく店まで行きますし。

クリーニングで詐欺・・・・・、クリーニング店が詐欺にあったという話は聞きますが、お客様があったというのは私はまだ聞いたことがありません。
ひどいクリーニングでまるで詐欺のようだ、と言うのはありますよ。

でも、心配でしたらいつでもお店にいらっしゃってくださいね。
当店、普通に営業をしていますし、来ていただくと分りますがその場で仕事もしています。
お店に来ていただければ、仕上がった商品を見てもらうことも可能ですし、何より目で見るって一番安心出来ますよね。

逆に来て頂くのが申し訳ないって思う事もあるんです。
どこにお住まいですか?って聞いた時に、いつも集配でまわっているところだと思うと、わざわざ来て頂いて申し訳ないなあと思うんです。

先日も調布にいらっしゃると聞いて、住所を聞くとまさにいつも伺っている所のお客様の家からほんのちょっとの所。
どれくらい離れているか想像できるだけに、嬉しいやら申し訳ないやら・・・。

本当に、遠慮なく集配もご利用ください。
府中市はもちろん、調布市、三鷹市、小金井市、国分寺市、多摩市、日野市、国立市、稲城市、その周辺もどうぞお問い合わせください。

当店へのご来店も大歓迎です。
お好きな方を選んでくださいね。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (0)

2007年01月18日

職人の心意気。

ズボンの裾あげのご依頼がありました。

お預かりした時に気になっていたのですが、どうやらこのお客様、ご自分でウェスト出しをやったようです。
手縫いで素人がやったらしく、ちょっといびつな仕上がり。
このままだと強度も無いし、どうしようかなあと思っていたんです。

しかしその前にまずは裾あげ。
いつものように、当店でお願いしている方へ裾上げを頼みました。

この方はスーツを1から仕上げる事が出来る方で、その仕事はまさに職人技。
新品よりも綺麗に直してしまうほどすごい人なんです。
前にポケットの修理をお願いしたら、修理した方のポケットの方がきれいだった事がありました。
新品だからってちゃんとしているわけじゃないんですよね。

ちゃんとした人がやればここまで綺麗になるか、とまさに思ったものです。

そんな方なので、いつも仕事がたんまり。
お忙しい所を無理言ってお願いして急いでいただきました。

出来上がってきたズボンの裾を見ると、やはり任してよかった!と思えるほどとても綺麗な仕事です。
たかが裾あげと思うかもしれませんが、しっかりと上げられていると強度も違いますしね。
テープであげるよりも全然良い。

ふと、ズボンを見てみると、お尻の所が綺麗に直っています。
あれだけいびつだったお尻の割れ目の所が、綺麗に縫われている・・・。

もしや・・・・・・・・・、!!!!!

そうなんです、ズボンの裾上げをした時に気付いて直してくださったんです。
やはり気になっていたようで、このままでは使い辛いだろうとやってくださったみたい。

修理代を払おうとすると、裾あげの分しか要らないと言います。
そんな訳には行きません、と言うのですが、受け取ってもらえない。

『自分が気になったので、直しただけです。』

とおっしゃるんですね。
職人の心意気って奴でしょう。

仕事としてやっている以上、お金を頂かないといけません。
しかしお金の為だけに仕事をしているという訳でもないんですよね。
きちんとした仕事をしたい、ちゃんと直したい、職人にはそんな気持ちが強くあります。

今回はお言葉に甘えさせて頂きました。
明日、お客様の所へ届けに行きますが、事情をお話するつもりです。

こんなね、気持ちの良い職人さん、最近はなかなかいないですよ。
本当に、大事にしないとね。
気持ちでやってもらったものですから、甘えてばかりはいられません。

プロの心意気、私もしっかりとやっていきます。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (4)

2007年01月16日

他のクリーニング屋さんとは違うんだなあと実感。

『前にクリーニングに持ってきたら毛玉が綺麗に取れていて、今度は自分のうちで洗ったら毛玉だらけになってしまった。取れますか?』

毛玉って、みなさん共通の悩みですよね。
毛玉があると、よそ行きから普段着へ格下げになってしまいます。

クリーニングしたら、毛玉は取れますか?と言われると、答えはNOです。
クリーニングでは毛玉は取れません。
では、何故当店でクリーニングすると、毛玉がなく綺麗なのか?

それは、1枚1枚丁寧に毛玉を取っているからなんですね。

また、洗うときも毛玉が出来ないように、注意しながら洗っています。
ご家庭で洗って毛玉が出来てしまった、と言うのもある意味わかるんですよね。

当たり前のように毛玉が取れてくるので、クリーニングすれば取れるのかも?と思ってしまう、と聞いたことがあります。

他のクリーニング屋さんのお話をお客様から聞くと、当店とは違うなあとたまに感じる事があります。
毛玉もそうですが、他のお店では取らない所が多いらしい。
とってくれたとしても、別料金だそうで、頼まないとやってくれない所があるようなんですね。

洗い直しもそう。
1回ドライ機をくぐったら、クリーニングはお終い、と言うようなお店があります。

当店との違い。
技術的なことだけではなく、どういった思いで仕事をしているのかも違うような気がします。
おそらくクリーニングに携わっている人は、綺麗にしたいと願う気持ちは同じだと思うんですけどね。
だけど、綺麗にする、という目標の中身がちょっと違うような気がするんですね。

同業者と話をしていても、同じ事をやっているんだけども違う感じがする。

綺麗にするってなんだろうか?
何でクリーニングするんだろうか?
どうしてこの服を着たいんだろうか?
服を着たくなくなる時ってどんな時だろうか?

いろいろな事を考え抜いた結果、今のような仕事にたどり着いています。

きっと、私たちよりもお客様の方がその違いをより感じているのかもしれません。
よそとは違うと言う事が目的ではなく、どうすればまた着たくなるか?と考えた先が他のクリーニング屋さんとちょっと違ってきたのかもしれませんね。

でもね、本当に昔のクリーニング屋さんはうちのようなお店があったんですよ。
段々と減ってきてしまいましたけどね。
それもまた寂しいかな。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2007年01月15日

落とすべきか、落とさないべきか。

クリーニングをしていて、いつも悩む事があります。
それは、これ以上処理をするかしないか。

主に染み抜きの時に考えますが、クリーニングのときも同様に考える事が多いです。

汚れを落とす為に色々とやるのですが、いつも汚れだけ落ちてくれるとは限らないんですね。
汚れ以外のものまで落ちてしまう事もあります。

たとえば、地の色。

衣類の元の色まで落ちてしまう、なんていう事もあるんです。

また、シミや汚れを落とす代わりに風合いがおかしくなってしまったり。

ですから、染み抜きや汚れを落とす時は、どこで見極めるか?と言うのが非常に重要になります。
やりすぎない事、って重要なんですね。

クリーニング屋さんで染み抜きに差があるのは、この見極めに違いがあると言う事も関係あります。
このお店ではこれ以上の染み抜きは危険と判断したんだな、と言うことなんですね。

中にはチャレンジするお店もあります。
このようなお店の場合、他で落ちないシミも落ちたりしますが、それと同時に事故も増えていくのが現状です。
もちろん、修復する技術もあるので、そこまで事故が多いというわけではありませんけど。

汚れを落として綺麗に着たいだろうなあ、と思います。
でも、汚れが落ちても色が悪くなったり風合いがおかしくなったりしたら、それはそれで着たくないだろうなあと思います。

では、どこが境界線か?

すごく悩むんですよね。
お客様によってもちろん違うのですが、場合によってはしみを完全に落とさない方がまだ着れるって事もありますしね。
よく見ればしみだけど、そんなに目立たない、そんな事もあるんです。

2回目、3回目と洗い直しをしてくると、その先はとても慎重になります。
その度に仕事を中断して、みんなで話し合うんですよね。

衣類が変わってきて、処理するのがとても難しいものが増えてきています。
そして、洗う頻度が減り、汚れきった衣類が多くなっています。
そこをどうするか?腕だけでなく眼力も試されていますね。

洗いなおすか、どうするか?
うーん、迷いますねえ。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2007年01月13日

クリーニング屋さんに当たらなかったら?

昨日の続きです。

クリーニングに出したのに、思うように仕上がってこなかった!
どうしましょう・・・。

クリーニングが思うようではなかったとき、いくつか選択肢があると思います。

1 再洗いをお願いする。

2 別のクリーニング屋さんに出す。

3 自分で洗う。

3番目はよくみなさん経験されているのではないでしょうか。
どうせ着れないなら自分でやっちゃえー!みたいなノリでやる人は沢山いるようです。
ドライクリーニングで洗ってきた場合、水洗いをすると汚れが落ちる事があります。
これは、ドライクリーニングは油と相性がいいので、水系の汚れは逆に相性が良くないといわれています。
そのため、水系の汚れが残ってしまい、水洗いで落ちたんですね。

でも、だからってなんでもかんでも水洗いしちゃうのは危険。
やる時は慎重にお願いします。

問題は、1にするか2にするか。

どういった理由で綺麗にならなかったのか?で、これは決まりますね。
一回しか洗っていなくて、汚れが落ちていなかったのなら、洗い直しをお願いしてみる価値はあります。

ダメなのは、全体的に黒ずんで返ってきてしまった場合でしょう。
こういうケースは、ドライクリーニングの溶剤の管理に問題があるケースがあります。
もし、問題がある場合、そのお店で何度洗いなおしても綺麗になりません。

ですからこのような時は別のお店に出す方がいいと思います。

中には本当に汚れのおちなかったものもありますので、難しいんですけどね。
きっとお客様の方も、自分が汚したんだからと諦めている人も多いんだと思います。

もし、分らなければ、その都度説明してもらいましょう。
どのような仕事をして、どのような理由でこれ以上やら無かったか、説明してくれるはずです。

わからない事をいくつか聞いているうちに段々と上手にクリーニング屋さんと付き合っていけると思いますよ。
まず、説明してもらいましょう。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2007年01月12日

白ってだめねえ。

先日、白いブラウスをお持ちになったお客様がこう言いました。

白ってだめねえ。

どういう事かといいますと、そのブラウス、真っ白ではなく、グレーに近い色だったんですね。
で、白は洗うたびに白じゃなくなっていくということで、白はだめねえと言う事になったんです。

確かに、白い色の服を着るのは難しいですね。
シミは目立つし、元が真っ白なだけに黒ずみもはっきりと分ります。
なにしろ、自分が好きで買ったものなので、その変化に一番悲しい思いをするのが自分な訳です。

そりゃね、買ったときとずーっと同じように真っ白と言うわけには確かに行かない。
これは、汚れるからと言うわけではなく、真っ白に見えるようになっているからなんです。
徐々に効果が薄れてきていると言うと分りやすいでしょうか。
同様に、カシミヤなどの高級獣毛製品の中にも柔らかく感じるように細工がされているものがあります。

でも、限度がありますよね。
真っ白と言うわけには行きませんが、グレーになるのはいただけない・・・。

洗濯やクリーニングの仕方で、白をなるべく保つことは出来ます。
洗濯は自分で洗うのでいいですが、クリーニングの場合は白を白く洗うことが出来る業者を選ばないといけませんね。

クリーニング屋さんの中には、素材や色などあまり気にしていない業者さんが結構あります。
工場長や社長がそういう意識なので、働いているパートさんにも意識はありません。
そういう工場で洗ってしまうと、白がグレーになったりします。

こういう所はダメ。

服の色はただ違うだけでなく、各々特徴があるんです。
その特徴を理解しているクリーニング屋さんを選ぶのが良いでしょう。

どこで見分けるかと言いますと、一番分りやすいのが店においてある品物の色を見ること。
置いてある服の色を見て良いなあと思えば好感触です。

まれに、よく見えるように包装の袋にお金をかけたり照明を凝ったりしている所もあります。
惑わされず、よく見てみてくださいね。

次に分りやすいのが、説明でしょう。
きちんとした仕事をしている人に限って、説明をきちんとしてくれるものです。
これは、昔と違い衣類の事やクリーニングの事がきちんと伝わっていないと分っていますから、お預かりする時やお返しする時に色々と説明をしてくれるんですね。

良いクリーニング屋さんに出す事は本当に重要です。

では、もしクリーニング屋さんに当たらなかったら?

続きは明日に回しましょう。
お楽しみに~。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2007年01月11日

洗い直し

お客様とメールを交わしていた時のことです。

お預かりしている品物の中で洗い直しをしているものがあるかもしれません、と言う話をメールに書いたのですが、返信の中に、洗い直しと言う言葉を聞くのは一伸さんだけだわぁ~、と言うお話がありました。
手間と時間をかけて頂いて本当に嬉しいんです、なんて言葉も頂いちゃいました。

私たちも素直に嬉しいです。(^.^)

当店では普通に行っている洗い直し。
普通にやっている事なので、お客様にも普通にお伝えしているのですが、お伝えするとびっくりする方が結構いらっしゃるんですね。
これは、他の店ではやってないと言う事なんでしょう。

大抵、よそのお店では洗い直しをしないで、一度お客様に返します。
そこで、もう一度やってみますか?とお尋ねし、再度クリーニング料金をいただくと言う形になっているのではないでしょうか。

各々のお店で、クリーニングの仕事というものの考え方が違うと言う事もあるんでしょう。
1回洗ったらクリーニングは終わり、と言うところもあるのも事実です。

以前、地方の友達にチラシを見せて頂いた事があるのですが、その中にこういう一文があって不思議に思った事があったんです。

シミが落ちるまで何度でも洗い直します。

最初、そんなの当たり前じゃない?と思い、不思議で不思議で仕方が無かったんですね。
でも、色々なクリーニング屋さんと出会ううちに、不思議な話ではなくて、何度も洗い直しをする方が少ないんだなあと分って来ました。

さらに、どれをもって綺麗とするか?と言うのも働いている人の感覚なので洗い直しをしていると言うお店でもずいぶんと差があるんですよね。

実際、お店に見学に行って、このまま納品するの?と驚いてしまった事も何回かあります。
しかし、そのお店では洗い直しをしているしきちんとした仕事をしていると言うんですよね。

これは仕事はちゃんとしていると思いますが、綺麗になったかどうかの判断力の差なんだと思います。
これ以上は無理だろう、と言う判断なんでしょう。

そのときの私の見立てでは、もう1回洗えばもっと綺麗になると判断しました。

単純に洗いなおすと言いましても、簡単な話ではないんですね。
汚れきっているもので、素材が丈夫なものならガチャガチャ回せますが、デリケートな衣類などは洗い直しをするたびに非常に気を使っています。
一回目と同じように洗ってしまってはいけないものが沢山あるんです。

洗いの直すためには、一点一点記憶に入れておいて、状況を判断しながら洗い方を選択していく必要があります。

みなさんも経験があると思いますが、洗いなおしますか?と言われて洗いなおしても全然変わってないという経験があるはず。
何も考えずに、ただ同じように洗っていては綺麗にならないと言った事例の一つですね。

クリーニングって、職人の技術が必要なわりには、頭をかなり使う仕事だと思います。
考える事が出来ない人は、綺麗にするのは難しいかもしれませんね。
毎日いつでもクリーニングを考えている人が綺麗にすることが出来ると思います。

だからうちの母は甘いものを取るんでしょうか。
集中できなくなると、甘いものがほしくなるようです。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2007年01月10日

汚れていません・・・・、と言うときは汚れている。

年明け、かなり忙しいです。
年末ギリギリまで仕事をしていたせいで、年始は他よりも遅く始まっていますから、ずれて仕事が集まっているんですね。

明日も大量の作業着を仕上げなければいけません。
仕上げないと、着替える事が出来なくなってしまう。
今から少し気合いが入っています。

当店のように洗い場を持って営業しているクリーニング屋さんではなく、受け渡しだけで工場へ送っているクリーニング屋さんは、受付があいていても工場の稼動が遅れている所もあるようです。
急ぎでお願いしたくても、受け付けてもらえない事が多々あるようです。

そんな理由からか、急ぎのクリーニングをご希望のお客様からの電話をよく頂くんです、

いつまで欲しいのかとか、素材はどんなものか?など電話で聞いていきます。
そして、汚れの具合を聞くと、みなさんほとんどの方が、こういうんです。

そんなに汚れていません。

そんなに汚れてないから大丈夫かな?と思うのはちょっと危険。
汚れてないと言う品物で本当に汚れていなかったものは無いんですね。
大体、広範囲で黒くなっていたり、シミがあちこちにあったり。
みなさん気付かないみたいです。

お電話では、いつまでに上がるとは確定的なお返事はしません。
お客様からのお話で、大体は予想できますが、最後は実際に見てみないといつまでに上がるとはいえないんですよね。

いざ持ってきていただいて、見てびっくり!何てこともよくありますし、その場で納期と汚れの落ち具合の相談をさせていただくこともあります。
汚れ落ちを優先させるのか?納期を優先させるのか?そんな切羽詰った商品もわりと多くあるんです。

先日も、お問い合わせを頂きまして、お電話の内容ではそんなに汚れていなくてもしかするとプレスだけですんでしまうかも、と言うお話だったんです。
で、ご希望が月曜の朝持ってきて月曜のお昼まで、と言うことだったので、朝一で待っていました。

お客様が持ってこられた時に、プレスだけでも良いですか?というと、洗ってもらわないとダメみたいです、とおっしゃいます。
見てみると、物凄い汚れで、汚れで固くなっていました。

さすがにこれはお昼までに納品できないなあと、お話をすると、お客様も分っていたようで、翌日でも大丈夫ですとの事。
お預かりしましてすぐにクリーニングをしました。

翌日までに納期が延びたといいましても、それすら危うい汚れ具合。
結局、3回洗い直しをしまして、仕上げる所までこぎつける事が出来ました。
一日洗いっぱなしです。

翌日、無事にお客様に渡す事が出来てほっとしました。
綺麗にもなったり、納期も間に合ったし。

でも、やっぱり、少し余裕を持っていただいたほうが良いですね。
急ぎで対応できれば良いですが、出来合い事もあります。
着る必要のある衣類は、少し早めに取り出して、そのまま着ていけるかクリーニングが必要か、見ておいた方が良いでしょう。

事前の準備はお早めに、ですね。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2007年01月09日

名前が無い。

年始、ご来店くださったお客様にタオルをお配りしています。
これも毎年恒例のもので、年末のカレンダーと同じですね。

同業の仲間の中には、年始に配るものとして、干支の石けんを配る人もいます。
うちも昔配っていたような記憶がかすかにあるんですよね。
もしかしたらどこかでもらってきたものと勘違いしているかもしれませんが、昔は干支の石けんって結構見かけました。

当店のタオルはちょっと変わっているんです。
どこが変わっているかと言いますと、タオルに店名などが一切入っていないんです。

普通は店名などを入れて配ってますよね。
でも、うちは入れていないんです。

主な理由は二つ。

一つは、店名などが入ってしまうと、使う場所が限られてしまう事。

これはお客様に聞いた話なのですが、タオルをもらう事は多いんだけど、どこも店名が入っていて恥ずかしくて外で使う事が出来ない。
うちの中でしか使えないと言うのも不便だ、と聞きました。

もう一つは、タオルに名前や店名などを入れるとコストがかかります。
タオルにも種類がありまして、名前を入れるならその分いいものを選ぼう、と言う風になったんです。

営業的には、おそらく×なんだとおもいます。
せっかくお客様に名前を覚えてもらうチャンスなんだから、名前を入れないと!なんて同業者からは言われちゃいそうです。

でも、ちょっと考えてみると、どういうものをもらうと嬉しいかと考えれば、ここに行き着いちゃうんです。

せっかくもらってもらうのなら、ぜひ使ってもらいたいし、喜んでもらいたいですよね。

無地のタオルはかなり好評で、店名は入っていませんから、とお伝えすると、みなさん喜んでいただけます。
温泉にも持っていけるっておっしゃるお客様もいますよ。

このタオルも、毎年100本ほどしか作っていないので、来週末頃にはおそらく無くなると思います。
ぜひ、ご来店くださいませ。

うちの母曰く、別のいい事もあるようです。
このタオルを使うと美人になるとか。
ほんとかな?

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2007年01月08日

煙突そうじ

日曜日に、煙突掃除をしたんです。

クリーニング屋さんには煙突があります。

ボイラーの煙突。
乾燥機の煙突。

乾燥機の方が、ほこりが溜まってしまい掃除をしなければいけないんです。
掃除用具を先日買ってきたので、風が強かったんですが、日曜日にやる事に。

煙突の中に、ブラシを入れます。
出るわ出るわ、綿ぼこりがいっぱい。
乾燥中に出たほこりが煙突に行くんですね。
そして、こびりついて塊になってしまうんです。

掃除をしないと、風の通りが悪くなり乾燥に時間がかかります。
環境にも悪いし、時間もかかる。
掃除をすることで、早く乾燥することが出来るようになります。

30分ほどで掃除終了。
スーパーの袋いっぱいにほこりが取れました。
早速試運転をすると、明らかに違います。
温度の上がりが早いし、乾きも早い。

まめな掃除は必要ですね。

クリーニング屋さんは服を扱うのでどうしても綿ぼこりが多いんです。
乾燥機も、ドライクリーニングの機械も、綿ぼこりが沢山出てきます。
それらをこまめに取らないと、綺麗にはならないんですね。

これから更に寒くなる冬に向かって、掃除が出来てよかったです。
春の前にもう一度掃除ですね。

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0)

2007年01月07日

布団乾燥機を使ってみる。

最近、布団乾燥機を購入してみました。

住まいが二階と三階にあるのですが、布団を干すスペースがなかなか無いんですね。
で、やはり暖かくないし気持ち悪いと言う事で、購入決定。

今までは年に数回、業務用の乾燥機で乾燥していたのですが、その都度布団を全部下ろす事を考えると、回数も減ってしまいますしね。

最近の布団乾燥機、かなり高機能です。

布団の乾燥は当たり前ですが、他にも衣類を乾燥できたり、ブーツなどを乾燥できたりします。
布団を乾燥しながら、フローラルな香りをつけてくれるなど安眠対策もあったりして、何気に好評でした。

何故布団を乾かす必要があるか?と言いますと、暖かさに影響が出るからなんですね。
人は寝ているときも汗をかいています。
その汗を吸収するのが布団。
毎晩物凄い量の水分を吸収しているわけです。

布団の暖かさは含気率が影響をしています。
含気率とは、空気をどれくらい含んでいるかと言う事。
羽毛の布団が温かいのは、フワフワしていて厚い空気の層ができ、外気が遮断されて暖かくなるんです。

羽毛以外でも、汚れたり湿気ていると空気の層が薄くなってしまいますので、暖かくならないんですね。

布団乾燥機を購入して、何日かテストしてみた所、やはり乾燥機にかけた日と乾燥機にかけなかった日とでは暖かさが段違いで違います。
一日やらないだけで違いが分るって言う事は、布団を干さないとどれだけ暖かさが逃げている事か。

この寒い冬に、もったいないですね。

都会では、布団が干せない所も多くなっていますね。
マンションなどでは、外観が悪くなるとか価値が下がるとか言われて布団が干せない所があるらしいです。
また、日が当たらなくて干せないところもあるでしょう。

最近の布団乾燥機、安くなっています。

高機能なものはお高いものもありますが、普通のものであれば、5000円もあれば買えてしまいます。
布団を何枚も重ねるのもいいですが、布団を乾かして寝てみるともっと効果があるかもしれません。

一度お試しください。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2007年01月06日

今日からまた一年が始まります。

みなさん、お待たせいたしました。
今日から、一伸ドライクリーニング店・カシミヤクリーニング.COMの仕事が始まりました。

今年も綺麗に、色鮮やかに、ふんわりとなるように丁寧にクリーニングをしていきたいと思います。

長期のお休みの後って、何かしら問題が起こるものなんですが、今日は特に問題もなく淡々と仕事が進んで行きました。

若干ですが、機械の音がおかしいかな?と言うのもあったんですが、様子を見ていると元に戻ったので、要観察という事で今日はそのまま仕事をしていました。
冬ですしね、蒸気が通っているパイプが破裂するとか、機械の調子が悪くなるなんて事が起こりやすい時期にしては、順調な滑り出しでしょう。

その半面、外は物凄い雨。
爆弾低気圧とか言うものが着ているらしく、物凄い雨でしたね。
午前中、集配に出かけたのですが、ちょっと外に出るだけでびっしょり。
去年の年末にも同じよな雨が降りましたが、今後こんな感じの雨が来たりするんですかね?
ちょっと不安になります。

この雨の中、何人もお客様がご来店くださいまして本当にありがとうございました。
お預かりした品物を見ていると、待っていてくれたんだなあと言うのが伝わってくるんですね。

バンバン仕上げないとね。

明日は日曜でお休みですが、月曜の祝日は営業をしております。
遠慮なく起こし下さいね。

久しぶりの仕事はとても気持ちよかったです。
アイロンの重さが体になじみます。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2007年01月01日

年賀状見てびっくり。

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。m(__)m

やっぱり一年の最初の挨拶は、これですね。
新たに仕切りなおしたって感じがしてとても好きです。

当店は、年末年始、ご挨拶に来ていただくお客様がとっても多いんです。
クリーニングする品物をお持ちになってきて頂くのですが、そこで一年を振り返った話をし、最後にきちんと挨拶されていかれるお客様が非常に多いんですね。

今年も一年お世話になりました。来年もまたお世話になります。

こういわれると、ぐっと引き締められる気持ちになります。
と言うのもですね、自分たちの服は任せます、って言うのが伝わってくるんですね。
来年も綺麗にしてね、っていわれている様で、嬉しいし気合いが入る。

ですから、年末は特になるべく全員一度は顔を出す様に心がけています。

こんな感じでお客様とお付き合いさせて頂いているのですが、中には引越しされても年賀状を送って頂くお客様もいらっしゃるんです。

本当に嬉しいですね。

で、もう10年程前になるでしょうか。
一人のかわいい女の子がいました。
名前はあやめちゃん。
当時3歳くらいだったかなあ?
私がこの業界に入って、しばらくして来ていただいたお客様だったんです。
その子がとてもかわいくて、またなついてくれて、とても楽しかったのを覚えています。

程なく国立のほうに引っ越されてしまいまして、その後は年賀状を頂いていたのですが、今年もその年賀状が来ました。
裏面を見てびっくり。

もう中学生ですって。

あれから10年経っていますから、よく考えれば当たり前なのですが、私の頭の中では3歳の頃のあやめちゃん。
今でも、会ったら小さいままで抱きついてくれそうなイメージなんですよね。

今朝は家族みんなでびっくりしていました。
無事に成長してくれていることがとても嬉しいですね。

毎日毎日、やっている仕事はいつも通りなんだけれど、時間は過ぎていくんだなあと感じました。

一年の始まり、今年はちょっと良いかもしれません。
いい年になるかな。

投稿者 boribori : 17:18 | コメント (0)

2006年12月31日

2006年、お疲れ様でした。m(__)m

みなさん、一年お疲れ様でした。
当店ももう少しで本年の営業を全て終了いたします。

ブログも何とか続けてくる事が出来まして、そちらもほっと一安心。
クリーニング屋として、いろいろな事をお伝えしたいと思いつつ、思う様に書けないというジレンマも多少ございますが、来年ぜひ書ける様にと思っています。
先に延ばすほどお楽しみもふえる・・・、と言うことで。(笑)

今年は色々ありました。
仕事も順調に増えてきています。
府中に越して来た方が多いという現実もあるんでしょう。
また、高額な衣類を扱う機会も増えて来ました。
今までも、カシミヤクリーニング.COMに代表される様に、当店には高級獣毛繊維が数多く持ち込まれています。
カシミヤやアンゴラですね。
しかし、それ以外にも、ウール製品だけどとてもいいものだったり獣毛繊維の中でも特別なものだったり。

世の中に、これだけいい製品が出回っていると改めて認識したと共に、これらをクリーニングする事にお客様が不安を感じていると思いました。
いいクリーニング屋さんを探している方は沢山いらっしゃいます。
そして、現在ご利用されているクリーニング屋さんに満足されていない方も沢山いらっしゃいます。

来年は、そういった困っている人に少しでもお役に立てる様になればいいなあと思います。

振り返るとね、楽しかった事、悲しかった事、色々とあります。
今年はよく泣きました。
でもね、後数時間でまた来年が来ます。
忘れる事は出来ないけど、進んでいかないといけませんね。

みなさん、今年はどんな年だったでしょうか?
また来年のこの時期、いい年だったねと言える様に来年一年頑張りましょうね。

本年も沢山の方々の愛情に助けられ、今年も一年無事に過ごす事が出来ました。
改めてみなさんに御礼をさせてください。

本当にありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。
よいお年を。

※ 新年明けまして6日(土)から営業を始めます。よろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 18:58 | コメント (2)

2006年12月29日

擦り切れの修理は必要です。

HPをご覧になったお客様からスーツのクリーニングのご依頼です。
府中市にお住まいの方で、早速引き取りに伺いまして、スーツをお預かりして来ました。

洗う前に検品と言いまして、ポケットに何か入っていないか?目立つシミはないか?キズがないかなどチェックします。
すると、お預かりしたスーツの中の一着にキズを発見。
ズボンの右ひざのちょっとした辺りに、擦ったような傷があります。

早速電話で確認をすると、転んだ時にすったらしいんですね。

このようなスレのキズの場合、突発的に起きた傷と恒常的についたきずとあるんです。
恒常的とは、常に何か当たっているような状態、くせなのかもしれませんしイスなどにあたっていると言うのもあります。
一番多いのがお財布でしょうか。

今回は突発的なキズですから、傷が広がらない様に処置する事にしました。

とても柔らかく細い糸を使用しているスーツなので、このようなちょっとしたキズでも完全に穴があいたり広がる可能性があります。
未然に防ぐ為に、修理が必要なんです。

今回は、薄い生地を裏から貼り付けることで強度を持たせることにしました。

無事に張りつけ終了。
修理も目立たないし、何よりこれで破れるなどの不安はなくなります。

クリーニングにおだしになる時、もし今回の様に、傷があるときなどは事前に伝えた方がいいとおもいます。
今回は気付いたから良かったのですが、もし、気付かずに洗ってしまって傷口が広がる可能性もあるわけです。
事前に伝えておけば、広がらない様に処置したり、丁寧に洗うなど選択する事が出来ます。

ほんのちょっとした事ですが、教えて頂くと非常にクリーニングしやすくなるんですね。

みなさんいいスーツをお持ちの方が増えている一方、ちょっとした事でスレやキズなどが本当に多く見受けられます。
そのまま放置するのではなく、適切な処置をしておくと、長持ちすると思います。

お近くのクリーニング屋さんに相談してみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (1)

2006年12月27日

年末年始の予定です。

慌しく毎日が過ぎていきますね。

お客様に、ずいぶんと沢山お問い合わせを頂いていたんですが、ようやくここにきて年末年始の予定が決まりましたので、ご報告いたします。

年内営業

12月31日 
31日は6時ごろに閉店いたします。他は通常営業です。

年明け営業

1月6日

となりました。

まだ、何とか年内仕上がり間に合います。
お問い合わせの上、ぜひお持ちください。

いつもなら12月頭には予定が決まるんですが、今年はなかなか予定が決められずにいました。
と言うのも、当店は日のいい日を選ぶと言うのがありまして、今回の年末年始はどうも合わなかったんですね。
日のいい日を選ぶと10日近く休んでしまってご迷惑かけるし、かといっていつものように開けると日が良くないし・・・。

何故縁起を担ぐようになったかと言いますと、私の兄が関係しているんです。
以前ここでも紹介した事がありますが、私の兄は6歳の時に白血病で亡くなりました。
私が生まれる一年前の話ですので、私には兄の記憶がありません。

順調にすくすくと育っていた子供が、ある日からだがだるいと言い出し、検査をすると白血病と判明。
それから辛い闘病生活を過ごします。
何か自分たちに理由があれば、少しは楽になるのかもしれません。
しかし、病気って突然やってくるんですね。
しかも、何で自分たちに?と思うほど、理由もなく突然に。

いろいろな事が頭の中をよぎったそうです。
何か悪い事したのか?
行いが悪かったのか?
先祖供養してなかったか?

悪いと言われるものがすべて病気に繋がってしまうんだそうです。

日の良し悪しも。
関係ないとは頭で分っていても、日が悪かったからかなあと思うと、自分を責めてしまうんですね。
それからのようです、縁起を担ぐのは。
後で何か起きても、気にして後悔しないように。

もっとも、商売をやっている人は、縁起を担ぐ人多いんですけどね。

さー、年末年始の予定も決まりました。
後は、気合い入れて仕事をこなしていくだけです。
みなさんも、残り数日、風邪など引かずに頑張りましょう!

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (0)

2006年12月25日

人の弱みにつけこんだ商売はしたくないな。

年末になると忙しくなります。
仕事ももちろん忙しくなりますが、それ以外にアクシデントが起きやすいのもこの時期。

今日も実はアクシデントが発生しまして、午後から夜まで大騒ぎでした。
結局、地道に仕事をしていったので、終わったのが11時20分。
午前様を覚悟していただけに、早く終わったなあと言う感じです。

トラブルは嫌なものですが、何とか対処していかなくてはなりません。

しかし、世の中にはそういう人が大変な時や困っているときにつけこむような商売をする人がいるんですよね。
本当に、タチが悪い・・・。

交渉のテクニックだ!といわれるとそうなのかな?と思ってしまいますが、なんて事はない。
ようはここぞとばかりに都合のいいように言っているだけなんですね。

人の振り見て我が振りなおせじゃないですが、いやらしい話を聞いていると自分はああはなりたくないなあと強く思うんです。

クリーニングでさえ、困っている人がいれば、何とか出来ないかな?と考えます。
お店の機械が全部止まっていても、一着のスーツのためにボイラーを炊き機械を動かした事もあります。
仕事で帰れなくて、その人のために、深夜12時過ぎに集配にお伺いした事もあります。

確かに、その行動自体は赤字。
でも、お話を聞いて、困っていて他にどうしようもないと言うのが分っていて、私は関係ありませんから、なんて事はいえません。

常に困るって事はないと思うんですよね。
もし、常に困っていると言う事があるとするなら、それはもう何らかの対策が必要なわけです。
早く手を打つべきでしょう。
しかし、大体が突発的に困っている。
たまたま、今回だけ、どうしようもなくなっているケースがほとんどなんですね。

ボランティアでもなんでもなく、なんていうんですかね、仕事の本質に迫っていると言うか・・・。

困っているから手伝うって、仕事の根本だったりしませんか?
そういう気持ちがない人に、きちんとした仕事が出来るとは到底思えないんです。
どこかで、適当でいいやとか、こんなもんでいいや、と言う気持ちがあり、それが仕事に出てくると思います。

私の少ない経験上でも、本当に良い仕事をする人って、優しいんですよ。
何とかしようとしてくれる、その気持ちがこちらの気持ちを癒してくれたりします。

いい勉強しました。
弱みにつけこむような、そんな商売だけは絶対したくないです。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0)

2006年12月24日

大掃除はほこりがいっぱい

今日は午前中お墓参りに行き、午後から大掃除をしていました。
本来なら、毎年最終日曜日にやるようにしているのですが、今年は大晦日が最終日曜日。
とても掃除どころの騒ぎではないので、一週繰り上げです。

私の担当は前面のガラス。

毎年、ガラスクリーナーを使いながらガラス拭きをしているのですが、今年はちょっと違います。
今年は秘密兵器があるんです。

それは、スチームクリーナー。

ずーっと前から欲しかったのですが、今年後半に激安で手に入れる事が出来まして、それ以来我が家で活躍しています。

使うための準備が多少必要ですが、使い始めてしまえば簡単楽チン。
窓の汚れが一瞬で綺麗になっていきます。

毎年、洗剤を使い、水拭きし、乾拭きしと手間をかけていたのですが、今年はスチームクリーナーと乾拭きで終了。
窓が綺麗になると一気に部屋の中が明るくなります。

これだから、窓の掃除って好きなんですね。

その後、お店の中の壁を水ぶき。
いつも見ている光景なので、そんなに汚れていないかな?と思っていたのが大間違いで、軽く拭くだけで雑巾が真っ黒です。
大通り沿いということもあるんでしょうね。

私がお掃除している間に、母はカーテンのクリーニング。
普段お客様のものを洗っていますが今日は家のものを洗っていました。
洗濯屋といえども、普通の家庭です。
やっぱりカーテンは汚れています。
午後いっぱいを使ってカーテンのクリーニング終了。
居間も明るくなりました。

お店の中の掃除もあらかた終わったので、今度は部屋の中です。
パソコンの周辺は、滅多に掃除しないのでほこりが溜まりまくっています。
物凄い量のほこりに驚きつつ、ついでにパソコンの中も開けて掃除しました。
ファンが付いていますから、どうしてもほこりが入ってくるんですよね。
パソコンの中も一度あけてほこりをとった方がいいですよ。

気が付くともう夜の7時を回っています。
今日は、子供たちを早く寝かせてサンタにならないと。
いつまでサンタがいると思ってくれるんですかね。
なんか上のお兄ちゃんは、すでに何か感づいている様子・・・。
何か意味深な会話を私に振ってきます。

もうちょっとサンタさんを信じてもらいたかったので、サンタさんの名前をちょっとだけいじくってみました。

『うちにいつも来るサンタさんの名前は、はちべえ、だよ。サンタさんは世界に沢山いて色々な人がいるんだ。うちにくるはちべえさんは日本支社の東京支部の府中担当。お父さんが子供の頃も来てくれていたんだよね。』

と、おおぼらを吹いてしまいました。(^_^;)
その後、ちょっとだけ信用したようですが、やっぱりまだ疑っている・・・。

来年はもうダメかな。

日付が変わったら、プレゼントを枕元に置こうと思います。
それまでは静かに静かに・・・。

投稿者 boribori : 22:25 | コメント (0)

2006年12月23日

年内間に合いますか?

年末が近づきだすと、この言葉を聞くようになります。

今は色々な人がいらっしゃいますので、人によって休みが違うんですよね。
ですから、みなさんのお休みの事情を聞きつつ、個別に対応するようにしています。

個別って大変そう、と思います?
大変じゃないと言うと嘘になりますが、大まかに二つに分けて考えています。

一つは年内に絶対仕上げるもの。
もう一つは年明けでもかまわないもの。

年内仕上がりの中には、29日までとか30日までとかありますが、受付の段階で判断をします。
年末のラスト一週間は、普通の状態とは違い、着た物を淡々と仕上げていくといった感じなので、急ぎもあわせやすくなっているんです。

お休みに入って、旅行へ行ったり実家へ帰ったりする人もいますから、早めにお返ししないといけません。

明日も結局、残った仕事をしなければいけませんし、掃除もしなければいけません。
休み前はどこの業種も同じようなものらしいですけどね。

と言う事で、まだまだ年内十分間に合います。
31日まで営業をしていますので、是非お待ちくださいませ。

また、ギリギリまで仕事をしていて出かけるまで時間のない方も、是非一度お店に来ていただいて、ご相談ください。
事前に打ち合わせをして頂ければ、合わせた仕事も可能です。

現在、そういった予約をしているお客様が数人いらっしゃいます。

クリーニングで予約・・・、珍しいもかもしれませんね。(笑)

ご相談、お待ちしております。m(__)m

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0)

2006年12月22日

月日がたつと脆くなりますね。

夕方、スーツなどの仕上げが一段落ついたので、Yシャツに取り掛かろうとしたところ、問題が起きました。

Yシャツをプレスする機械から、蒸気が漏っている・・・。

配管の途中で、ちょうど曲がった角っこのところなんです。
蒸気の威力ってすごくて、たまに配管に穴をあけてしまいます。
やっぱり角が多くて、蒸気が曲がる時に配管にぶつかるんでしょうね。
そして、それが年月を重ねると、突然パンクするわけです。

鉄のパイプに穴を空けるわけですから、想像するだけでもその威力が分るでしょう。

急ぎのお客様もいらっしゃるので、大急ぎで機械屋さんに連絡。
すぐ来てもらい、配管を直してもらいました。
作業自体は30分弱で終わります。
そのまま、Yシャツのプレス機の調子の悪い所も見てもらうことに。

少しいじってもらいまして、試運転を始めると、動かないんですよ。
もう、みんなびっくりです。
配管が直ってようやく仕事が出来るかと思いきや、機械自体が動かなくなるなんて。

全部チェックしてもらった所、外れている箇所を発見。
すぐ繋ぎなおして、試運転をすると見事に動き出します。

ほっと胸をなでおろし、仕事をしていると、今度はエアーが漏れる音が。

もう長い事使っていますから、所々傷んでいるんでしょう。
脆くなるのは主にゴムの部分。
パッキンなどがやはりへたって着ますね。

消耗品と思って交換するしかないんですが、交換して直るのか?それもまた分りません。

機械自体の入れ替えか?再度修理か?遅くなったYシャツの仕上げをしながら考えていました。

またお店で会議かな。
徹底的に話し合うので、しばらくこの話題で持ちきりになりそうです。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2006年12月20日

衣類を持ち歩くって恥ずかしいですか?

クリーニングって、汚れたものを持ち込みますよね。
それが普通で、別に気にした事などなかったのですが、中には衣類を持ち歩くのが恥ずかしいと言う人がいるんですね。

汚れた品物ならいざ知らず、クリーニング後の品物まで持ち歩くのが恥ずかしい人がいるようです。

うーん、ちょっとびっくりしました。

でも、服を買うわけでもなく、持ち歩くって考えたらおかしいのかな?
汚れ物なので恥ずかしいと言う人は結構います。

こんなに汚しちゃって恥ずかしいんだけど・・・・・、と申し訳無さそうにお持ちになるんですが、こちらの方が逆に恐縮してしまいます。

衣類を綺麗にするのが仕事ですから、汚れた服を見てもうわーとかあちゃーとかは思わないんですね。
それより先に、どうやって洗えば綺麗になるか?そちらを真っ先に考えているんです。

受付で私がうわーとか言っているときは、汚れの事じゃなくて、この汚れを落とすには水を使いたいけど素材が水に適していない、どうしよう・・・・、と言うときがほとんどです。

お医者さんが血を見ても驚かないのと一緒でしょう。

むかしから、洗濯屋さんは向こう三軒両隣はお客さんにならないよ、と言うような話があります。
汚れから生活が伺えるのを嫌がるって言う話ですが、あまりそういった実感はないんですよね。

だって、服って汚れるのが当たり前ですもの。
安い服を買おうが、高級な服を買おうが、大人でも子供でも、多少の差はありますがみんな汚れます。
その汚れを放置しておいて黒ずませてしまうか、こまめにクリーニングして小奇麗に着ているかの差だと思います。

クリーニング屋さんで渡すサービスバックもあんまりイメージが良くないんでしょうか。
最近は、不織布のバックを持ち帰り用にしているお店もありますね。

本当に、恥ずかしがらずに、普通のことですから、遠慮なく衣類をお持ちください。
周りを見てみてください。
結構衣類をもって移動している人っていますから。

投稿者 boribori : 21:41 | コメント (0)

2006年12月19日

洗って仕舞う方がいいんです。

この時期、冬物のクリーニングが結構出るんです。
ほとんどは冬が終わってから洗うのを忘れていたらしいのですが、中にはそうでない人もいるようです。

衣類はシーズンが終わったら洗ってから仕舞うのが普通です。

汚れたまま仕舞っていてもいい事なんか一つもありません。
汚れが固着し、落ちづらくなったり、酸化して黄色くなってしまったり。

だから、汚れを落としてから仕舞うんですね。

しかし、次のシーズンまで洗わない人にも理由があるようなんです。
それは、せっかくアイロンをかけておいても、仕舞っているうちにしわくちゃになってしまうので意味がない、と言うことらしいんですね。

確かにアイロンのことを考えるともったいないような気がしないこともありません。
住宅事情により、十分な保管場所を確保できませんし、みなさん結構衣類を持っていることと思います。
クローゼットにかけていると、ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうのでしわくちゃになってしまうんですね。

昔は、仕舞う前に洗ったら、畳んでしまったんです。
そして、次のシーズン着る時にアイロンをかけてきたんです。

こういうやり方のほうが保管に適しているのですが、現在ではほとんどの方がやっていません。

ではどうすればいいか?

シーズンが終わったら洗うのは絶対です。
これは変わりありません。
問題は仕舞い方。
なるべく隙間を少しあけて余裕を持ってしまうように心がけます。
しかし、全部と言うわけには行かないでしょう。
そういう時は吊るしてしまうものと畳んで仕舞うものと分けてしまいます。

素材によっては、たたんでしまっておいても、シワが取れやすいものがあるんです。
逆にシワがつくと頑固で簡単には取れないものもあります。
これをうまく分けてしまうといいと思いますよ。

一般に、植物系の素材はしわになりやすいです。
化学繊維は熱がかかって圧着されると取れにくいシワが出来てしまいます。
保管場所が熱くなるようでした注意が必要ですね。

とりあえず、大掃除をしてみて、洗ってない洋服があるか見てみましょう。
黄色く変化しているかチェックしてみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2006年12月18日

クリーニング屋さんに参入?

コメントを頂いた方が、クリーニング業への参入を考えているとか。
嬉しい反面、クリーニングは難しいんだよなあ・・・、と思ってしまいました。

今回の方は、宅配クリーニングを考えているようです。

数年前から、クリーニング業界でも、宅配クリーニングが盛んになって来ました。
もっとも、何十年も前から集配と言う形で取りに伺っていましたので、呼び方が変わっただけで実際のサービスは既存のものとあまり変わっていません。
強いて違いをあげるとすると、スピードでしょうか。

今までの集配は、決まった日時にお伺いするスタイルです。
週2日お伺いすると言ったパターンが多いですね。
それが、デリバリースタイルに変わってきまして、お電話をいただいてから60分以内にお伺いします、と言ったようなサービスが出てきています。

既存のクリーニング業者も宅配クリーニングに参入し始める一方、他業種からもクリーニング業界へ参入するのが増えて来ました。

理由を聞いてみますと、ようは儲かりそうって事なんですね。
宅配クリーニングなら、下請けの工場を契約していれば技術的なことは必要ない、衣類は必ず汚れるから必ず洗う、雨の日など外に出たくない人がいるから需要はある、クリーニングの宅配をあまり見かけない、粗利が他の業種より高い、と言ったような理由が主なようです。

簡単に始められそうって言うのもあるのかしら?

しかし、クリーニング業界に参入してきた方々は結構いなくなってしまったんです。
宅配クリーニングも、やめてしまった所が結構あります。

そう、やっぱり簡単じゃないんですよ。

下請けの工場を探すと言っても、どこでもいいわけじゃないのに、大抵工場をしっかりと選びません。
ですから、品質が悪いくせに宅配料を上乗せしているから、質が悪くて高いクリーニングになってしまう。
需要があると思って参入してきたのに、予想外に厳しい現実があります。
宅配クリーニングが少ないと思っていたら、回ってみると意外とクリーニング業者とすれ違って、びっくりなんてことも。
また、ここが結構響くらしいのですが、クリーニングの集配は二度往復しなければならないんです。
つまり、コストが倍になります。
粗利が高いように思えますが、そうでもないし・・・。

工場を持っているクリーニング屋さんがやめて行くくらいですから、ある程度厳しいのは覚悟してからの参入のほうがいいと思います。

また、意外と知られていない事なのですが、クリーニング屋さんは年中忙しいわけじゃないんですね。
暇な時期と忙しい時期と二種類あります。

問題はその落差。

暇な時期は、工場が9時に始まって11時に全ての仕事が終わってしまう、なんていう事がざらにあります。
何日もなんていうレベルではなく、一月二月はありますね。
それが忙しくなると、朝から夜まで休みなく働いても品物が減らない、なんていう時期もあるんです。
これを繁忙期と呼んでいます。

グラフにしますと、エベレストの様に高い繁忙期が終わると、急激に落ち込みマリアナ海溝の様に沈み込む、そんな感じなんです。

ここまで激しい業界もそうないんではないかと思うんです。
ですから、もしクリーニング業界へ参入を考えておられるのであれば、しっかりとリサーチをし、業界の動向を把握した上で、参入してきてください。
せっかく、入ってきてくださるのに、数年しかもたないんではもったいないですから・・・。
入って来る以上は、頑張って欲しいですからね。

これ読んだら嫌になるかなあ・・・。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2006年12月16日

クリーニングのご利用の際に伝えて欲しい事。

クリーニングをご利用していただく時に、みなさんはどうやって渡しているでしょうか?

パッと渡すだけの場合もあると思います。
お店の人と一言二言会話して渡す事もあるでしょう。

クリーニング出す時に、お店側に伝えて欲しい事がいくつかあります。

1 欲しい日にち
2 しみや汚れがあったらその場所
3 装飾品(ボタンや金具など)が壊れていたり取れているものがある時
4 破れている箇所

簡単にあげるとこんな感じです。

お店のほうでもチェックはしていますが、見逃す事もありますし、事前に伝えて頂けるとより注意します。

他にも、シーズンが終わったのでクリーニングにもってきた、などの情報をいただけると扱いも変わってきます。
見た目でどれだけ汚れているか分りますが、それ以外にもどれくらい着たかなどの情報をいただけると、更に細かい想像が出来るので、クリーニングの時に色々と対策が取れるんです。

今は、夏物冬物区別がない人がいます。
ですから、こちらがもうシーズンオフで洗っているのだろう・・・・・と勝手に解釈をして洗っていると、着たいのにまだ出来てないの?なんて事になってしまったりするんですね。

預かる時にするコミュニケーションの中で、私たちはいろいろと想像をして、どうクリーニングするか考えます。
だから、日頃からのコミュニケーションがとても大事。

お互いよく知った仲になると、ただ預けていくだけで以心伝心、綺麗にすることも可能なんですね。
それは、相手の生活のリズムや仕事のリズムなどを知っていて、汚れ方が想像できるからなんです。

人によって色々な癖があるように、汚れ方にも癖があります。
職業によっても違いますし、汚れの成分も違ったりするんですね。

クリーニングご利用の際は、なるべくいろいろな情報を伝えてあげるようにしてください。
良いクリーニング屋さんほど、その情報を生かして良いクリーニングをしてくれるでしょう。

最近は、自分で着た後に転売をする方も多くなって来ました。
そういう目的も、伝えた方が良いかもしれませんね。
基本的に、私たちクリーニング屋さんは、お持ちになった服は本人のもので、本人が着ると言うのが前提だと思っています。
もう名前をじかに書き込んだりはしませんが、転売にまわすのなら、出来るだけタグなどそのままの状態にしてあげたいと思いますしね。

どのようにしたいか?と言う事が、こちらにイメージとして伝わると、いい仕事が出来ると思います。
クリーニング屋さんとお話し、してみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2006年12月15日

まだまだ理解されてませんよね。

クリーニングの仕事をしていると、時々寂しくなる時があるんです。
時々ですよ?
普段はとっても楽しい。

汚れている服が綺麗になるし、シミが落ちると嬉しいし、ピシッ!っとアイロンがかかった服を見ているととても気持ちが良い。
なにより、綺麗になった服をお客様に渡すと、喜んでくれる!

こんな良い仕事ないんじゃないか?って位、良い仕事なんです。

ところが、日本人は綺麗好きなはずなのに、クリーニングに対しての理解がまだ浸透していない所があるんですね。
昔はそうでもなかったんですが、ここ10年くらいの間に、クリーニングの理解が低くなったなあと感じる事が増えて来ました。

一番の理由は、衣類の扱いを知らない人が増えた事でしょうね。
特徴を知らないので、結構大胆に汚す人が多くなっています。

ここ最近、続いてしまった事がありまして。
それはカーテンのクリーニングなんです。

一般のお客様ではなく、不動産屋さんからのご依頼が何軒か続いたのですが、カーテンのクリーニングを簡単だと思っているようなんですね。
洋服と違い、単なる生地だし、四角いんだから安く出来るだろ?なんて感じで言われる事が本当に多いんです。

これがですね、本当に不思議なんですが、不動産屋さんのほとんどがこんな感じなんですよ。(>_<)
簡単に考えられちゃっているのかなあ。

カーテンって、本当に物凄く汚れているんですよね。
ただかけているだけなのに、汚れるんです。
埃がついたり、タバコのヤニがついたり。
毎年洗っている人でも、一年の汚れが詰まっているんですよね。
これが、数年洗ってないものなんかだと、抱えただけで着ている服が真っ黒になります。

これを洗うんだから、そりゃ大変です。

縮んでしまうと、カーテンはみっともないので縮ませられない。
でも、汚れているからそれ相応のクリーニングは必要になる。
ただ機械を通すだけではなく、汚れを落とそうと思うとカーテンってかなり手間がかかってしまいます。

大変だから、分ってよ!と言いたいわけじゃないんです。
私たちもプロとして仕事をやっているんだから、汚れも落とさないで洗いました、って訳には行かないじゃないですか。
特に、不動産屋さんが持ち込むカーテンなどは業務で使っているものだし、場合によっては貸している部屋のカーテンかもしれません。
商品の価値の一部をになっていると思うと、簡単な仕事っていうわけには行かないんです。

しかし、なかなかそうは思わないようなんですよね。
そこもまた不思議。

借りてくれるお客様のために、気持ちよく住んで貰うために、クリーニングしているんじゃないのかしら?
体裁を整えるだけではないと思うんですけどね。

業務用も一般用も、区別するつもりも差別する事もありません。
どちらも、大切なもので綺麗にしたい、と言うことを念頭において仕事をしています。

クリーニングをもっと知って欲しいな。
また、明日から頑張ります。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2006年12月14日

ノロウィルスが猛威を振るっています。

ニュースでも騒がれていますが、ノロウィルスなる物が猛威を振るっているようです。

突然お腹に激痛が走り、嘔吐や下痢を繰り返すらしい・・・。
友達もかかった人がいるようですし、一人かかると家族全員かかってしまうようなんです。
しかも抗体が出来ない為、何度でもかかるみたいです・・・。

いや、本当に恐ろしい・・・。

熱や咳ももちろん嫌ですが、嘔吐ってかなり辛いんですよね。
出し尽くしてもう出すものがないって言うのに、吐き気があるって本当に辛い。

このノロウィルス、嘔吐物や糞尿からも感染があるようなんですね。
ですから、嘔吐して服についてしまったときには、取り扱いに注意が必要です。

ちょっと調べてみました。

まず、ノロウィルスはアルコール消毒や逆性石けんでの消毒では効果はありません。
だから、洗濯をしても、衣服についたノロウィルスは残ったままです。
ではどうするか?と言うと、効果がある薬品があるんです。

それは、次亜塩素酸ナトリウムを使う事。

耳慣れない薬品名ですね。
これは、塩素系の漂白剤に使われている薬品です。
これにつけて1時間ほど置いておくと効果があるようなんです。

しかし、問題も。

漂白剤の成分なので、色が落ちてしまいます。
物によっては真っ白になってしまうでしょう。
ですから、捨ててもいい覚悟が必要です。

もし、ご家族の中でノロウィルスにかかった人がいて、嘔吐物などの処理をするときは、絶対他の人の衣類と一緒に処理をしてはいけません。
処理をするときは、その人の衣類だけで処理をすること。

感染を防ぐ為に、絶対守ってくださいね。

ノロウィルスは、乾燥しても感染力があるようなんです。
ですから、嘔吐物が着いたものを、そのまま乾かして捨てればいいや、と言う問題ではなく、場合によってはそのごみから感染することもありえるんです。

ですから、もし捨てるとしても、きちんと塩素系の漂白剤の処理をしてから、捨てるようにしましょう。

手洗いはした方がいいらしいですよ。
石けんではノロウィルスは死滅しないらしいですが、洗い流すと言う行為は効果があるようです。
うがいと手洗い、絶対やりましょうね。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2006年12月13日

色々なクリーニング屋さん

世の中色々な商売がありますよね。
普通のお店からちょっと変わったお店まで。

クリーニング屋さんにもちょっと変わった営業をしているお店があります。

マクドナルドなどでお馴染みの、ドライブスルー。
クリーニング屋さんにもドライブスルーのお店があります。
数年前からちらほらと出始めていましたが、広まっていると言うわけではないようです。
数年前に、八王子で見かけました。
横浜にもありましたね。

洗い方にこだわっているお店もあります。
当店のカシミヤクリーニング.COMのように、洗うものを絞って出店しているケースもありますね。
古くは、皮洗いの専門店や着物の専門店、染み抜きの専門店などがあります。
最近では、皮の水洗い専門とか、ドライクリーニングを一切しない水洗い専門店と言うのもあるんですね。
こちらは大阪のほうにありまして、見学に行った事があります。
スーツなどを水洗いするので、職人さんがビシッと仕上げていました。

最近は、靴やバックを専門に扱うクリーニング屋さんも出てきています。
特にここ数年のブーツのブームでクリーニングの需要が増えているようです。
どうしても蒸れてしまい、臭いが出ますもんね。
革靴は紳士物もクリーニングすると綺麗になってしまいます。
年に一度、おすすめです。

実際の店舗を持たず、宅配便での受付しかしていないというクリーニング屋さんもありますね。
なぜか、テレビで拝見する事が多いので、テレビからの集客が多いようですが・・・。

そうそう、布団のクリーニング専門店なんていうのもあります。
ただ、普通のクリーニング屋さんは布団のクリーニングを受けてくれるので、同業者からするとあまり目新しくないのです。
消費者の目からすると、新しく映るようですね。

あ、ここ最近の一番の変り種を思い出しました。

メイドクリーニング。

あら、今調べてみたら、どうもやめちゃったみたいですね。(>_<)
メイドさんにクリーニング、合わなかったのかしら???

投稿者 boribori : 23:42 | コメント (0)

2006年12月12日

クリーニングに出す前に洗う。

ここ数年のことなのですが、クリーニングに出す前に、ご家庭で一度洗ってからお持ちになる方がいらっしゃるようになりました。

と言いましても、そんなにいるわけではなく、一年に数人いるかいないかという感じなんです。

以前では、こういう方はいらっしゃいませんでしたね。
たとえば、ご家庭で洗ったんだけど、すっきりしないのでやり直して欲しいとか、洗ったんだけどアイロンがかけられないからお願いしたい、なんて言うのは結構あります。
ところが、今日の話はそれとはまた違うんです。

どうも、汚れが落ちないから一度洗っているようなんですね。

Yシャツなんですが、クリーニング屋さんで洗っても落ちないので、家庭で予備洗いとして一度洗ってくるらしいんです。

そこまでするなら落ちるまで再洗いをしてもらったらいいのにな、とも思うのですが、そうはしないんですね。
他のクリーニング屋さんが洗いなおしてくれないのでしょうか?

よそのクリーニング屋さんにも各々のやり方があると思います。
洗い方もそうでしょうし、洗い直しについても色々とあるんでしょう。
再洗いへ別料金!なんていうお店もあるかもしれませんね。

確かに襟の汚れは落ちづらい。
普通に洗うくらいでは落ちない事があります。
襟の汚れにも色々ありまして、皮脂や埃の汚れもあれば、それに整髪料が混ざっているケースもあります。
これは落ちづらい。
また、汚れかと思っていたら、染め粉だったり・・・。

また、着ている場所にもいろますよね。
内勤の方ならそこまで汚れないでしょうが、外回りの方なんかですと相当汚れると思います。

当店でも、襟汚れのひどいお客様はいらっしゃいます。
初めて来たお客様は大抵襟が真っ黒です。
そのシャツを他のシャツと同じように洗っていたんでは、汚れが落ちるはずがない。

汚れを落とすには、落とすように洗わなければいけないんです。

当たり前の話ですが、これがなかなか出来ないから落ちないしクリーニングに出す前に一度洗うなんて事をするんですよね。

いまやクリーニング屋さんも機械化されています。
家庭の全自動と一緒で、衣類と洗剤をいれてボタンをポンッ!と押すと洗ってくれます。

だから、パートさんやアルバイトでも出来ると思って薄利多売で仕事をする人が多いんですよね。

でも、そんなに簡単じゃないんですよねえ。
機械はポンッ!で動いてくれるんですが、動くのと綺麗になるのは別ですから。
汚れにあわせて細かい設定も必要だし、事前にしなければいけない処理なんかもあります。

ポンッ!では出来ないんですね。

おそらく、一度洗ってからお持ちになるお客様は、いろいろとクリーニング店を回られて、試行錯誤した結果、一度洗うようにしたんでしょうね。
せっかくお持ちになるんだから、その手間を省いてあげたい。

違いを伝えたいですね。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2006年12月11日

アパレルも大変なんですよね。

昨晩、NHKのワーキングプアについての番組を、チラッとだけ見ました。
最後まで見ているのが辛かったと言うのが、本音なんですけどね。

ワーキングプア。
働けど働けど、楽にならない、生活が出来ない人たちのことを言うそうです。

事前の番宣の中で、どうもクリーニング屋らしき映像を見ていたので気になっていました。
番組を見ると、それはクリーニング屋ではなく、プレス屋さん。
プレス屋さんって一般の方には馴染みがないでしょう。
新しい服にプレスをする職業なんです。

このプレス屋さんが商売が出来なくなっている・・・。
以前は、繊維業界が活況だったのでよかったらしいんです。
ところが、安い中国やアジアに生産拠点を移され、国内での生産が激減し、プレスの仕事も少なくなっていったらしい・・・。

五年前の半額で受けても仕事がないという話を聞いて、ショックを受けました。

安い輸入品が増える一方、泣いている人が増えている、なんとも複雑な感じですね。
日本では人件費が一番高いと言われています。
プレス屋さんも、全部手仕上げで職人の技術が要求される仕事。
半額になると言う事は、自分の技術を認めてもらえないという事と同じでしょう。
メーカーから外国との差を言われれば対応するしかない、と言っていましたが、内心穏やかじゃないでしょうね。

以前、某メーカーさんの社長から相談を受けた事があります。
中国から衣類の輸入をしているんだが、ハンガーが邪魔で仕方ない。
どうにか捌けないだろうか?
と言うお話し。

中国で製造プレスされて、ハンガーに吊られて納品されるそうなんですね。
その時は、純粋にハンガーを捨てないで再利用する事を考えていましたが、今思うとこの時すでにプレス屋さんの苦境の時代がやってきていたんでしょう。
もう5年も前の話です。

アパレルさんも大変です。
商品のサイクルが早く、その年の特徴もつかみ辛い。
いち早く市場のニーズを捉え、企画生産し、世の中に出さなくてはいけないんです。
しかも、安い中国製品などにも対抗していかなければなりません。

当然、下請けにコストで要求する内容が厳しくなります・・・。
そして、いよいよ下請けが残る事すら出来なくなって来ました。

いいのかなあ、こんな事で。

もし、みなさんの給料が突然半分になったらどう思いますか?
わたしは、今回もしそうなってしまったらと色々と考えてみました。

私の仕事の内容は安くない!と怒るかな?
時代だから仕方がない、と諦めるかな?
こんな仕事やってられるか!と別の仕事を探すかな?

難しい・・・。
でも、もしその時がきてしまったら答えを出さなければいけません。

せめて、頑張れば報われるようなそんな時代になって欲しいと思います。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2006年12月09日

やはり雨はダメだあ。

宅配便を使ったクリーニングで、当店では今までやっていなかった事があるんです。
一つの決め事のようなものなんですが、それは、雨の日には発送をしない、と言うことなんですね。

これは集配クリーニングでも同じことが言えます。
なるべく雨の日は、日常品以外はお届けしないようにしています。

理由は、雨の湿気が嫌だから。

集配でのクリーニングなら、自分が注意をすればある程度の雨は防げます。
でも、湿気が入らない保証はありません。
また、宅配便でのクリーニングのお届けも、注意をして運んで頂いているとは思いますが、衣類を扱うプロではありませんので、万が一がないとも限らない。
湿気が中に入り込んでしまうと、様々な事故が起こる可能性が広がってしまうので、今まで雨が降っている時や降りそうな時は避けていました。

実は、今日それを確信した出来事がありまして。
ネットで服を注文したんです。
私が着るようなサイズはネットで探すのが一番効率的で早いんですが、そこにお願いしたら、今日その衣類が届きました。
頼んだのはコート。
いつもは箱に入ってくるんですが、さすがにコートは吊るしでやってきたんです。

今日は、朝から雨でした・・・・・。

受け取った衣類を、部屋に持ち込むと、濡れているんです。
そんなに土砂降りと言うわけでもないのに。
濡れないように、カバーが二重にかけられているのですが、そのカバーが濡れていますから、湿気を部屋に持ち込んでしまいますよね。
そして、カバーを外してみると、やっぱりしっとりしている。
湿気を含んでいるのが分ります。

これから着るものですから、今回の事に関してはなんとも思わないのですが、これが当店がクリーニングした品物だったら話は別になります。

新品はこれから着るもの。
クリーニングしたものは、保管をするもの。

ここに大きな違いがあるんですね。

今回のケースは、多少の湿気もすぐ着用しますので、ほぼ問題はありません。
しかし、これがそのまま保管に回ってしまうと、湿気によるカビや虫食いの原因になりかねない。
危険なんですね。

自分が頼んだ衣類によって、検証する事になりましたが、今まで雨の日に送らなくてよかったと心底思いました。
これからも、雨が降っている時は発送をしないと思います。

今年は雨が長引いて、発送の了解を得てから、発送するまでに2ヶ月以上かかってしまった事もありました。
でも、しまう事を考えると、慎重だったけどそれでよかったんだなと思います。

宅配便のお兄さんに濡らさないでね、なんて言うのは無理ですしね。
今でも頑張っているのに、これ以上無理は言えないな。

雨、恐るべしです。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (2)

2006年12月08日

いつ欲しいですか?

年末になると、みなさん忙しくなるのでしょう。
こんな問い合わせをよく頂きます。

『今日出したらいつ出来ますか?』

確か以前もここで書いたと思うんですが、こう言われると最短ではなく通常での仕上げの予定を伝えます。
と言うのも、最短で仕上げるのはそれなりにリスクを伴うからです。
汚れていない服なんて滅多にあるものではありませんし、急ぎの服に限ってかなりきつい汚れやシミがあるものなんですね。
一発で落ちれば問題ありませんが、数回のクリーニングや染み抜きを必要とした場合、最短ではあがらない可能性があるんです。

しかし、いつ仕上がりますかではなく、何日までに仕上がりますか?と言う問い合わせには答えが変わってきます。

具体的にいつまで欲しい、○日の何時ごろに取りに来たい、と言うお話しを教えて頂ければ、それにあわせて仕上げるようになります。

しかし、ほとんどの人がいつ出来ますか?と聞いてきて、そのままふらっと返ってしまうケースが多いんですよね。

非常にもったいない。

質問の仕方を変えるだけで、そのお店できちんと仕上げてもらえたかもしれないのに。
最初は当店だけ、そのような問い合わせが来るのかな?と思っていました。
所が、同業者との飲み会でこの話をした時に、みんな同じような質問をされていて、困っていると聞いたんです。

やはり、どこも一緒なんですね。

で、やっぱり仲間が言っていた話も一緒で、いつまでに欲しいとはっきりと言ってもらうのが一番やりやすいと。

中河原でも、出張で来ている方とか最近多いようです。
事情がある場合、遠慮なく言ってくださいね。
特に、年末年始はこのようなご依頼が多くなります。
早めにクリーニングを出せるのが一番いいのですが、出来ない場合は是非、一度相談してみてください。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2006年12月07日

二年で買い換え

先日、中学生の頃の同期生がやって来ました。
今はトヨタのディーラーで働いていまして、私の車の一年点検をお願いしたんです。

納車されて、お店で少し話していた時の事。

『スーツさ、二年で買い替えなんだよね。』

彼の体型はとてもスマート。
身長も結構ありますし、スーツが傷むような体型ではありません。
でも、ほぼ二年で買い替え。

彼はこう言いました。

『仕事柄車の乗り降りを頻繁にするから、お尻からももの所が擦り切れてくる。上着は全然平気なんだけど、ズボンがダメになって結局買い替えになっちゃうんだ。」

うーん、これぞその職業ならではって感じの話ですね。
彼の話によると、車のシートも毛羽立ってしまっているようです。

スーツの買いかえって結構こういう理由の人って多いんですよね。
上着がダメになるなんてほとんどなく、ズボンが擦り切れちゃったとか、股が破れちゃったとか。

特に最近のスーツは糸が細く、肌触りがいい分、弱くなっているように思います。

先日着たお客さまも、イスにちょっと引っ掛けたとかで、左のポケットからびりびりと破れていました。

普通はこんな事って起こらないんですよ。
破れる時って、縫い糸か生地、どちらか弱いほうが破れていきます。
今回のケースは、縫い糸よりも生地のほうが弱かったので、生地が破れてしまったんですね。
縫い糸が取れるくらいなら縫い直せば済みますが、生地が破れてしまうと、修理してもダメな場合があります。
思うように直せなかったり・・・。

スーツの着数にもよるでしょうし、どれくらいの頻度でスーツを着ていたかにも寄ります。
一概に弱いからとも言えないのが難しい所ですね。
やはり、休ませながら着てあげないと、傷み易いのも事実。

しかし、二年で買い替えは早すぎます。
体型が変わらないなら、最低でも5年はもってもらえないとね。

今の技術なら、特定の部位だけ強くするなんていう事も出来るような気がするんですけど・・・。

投稿者 boribori : 11:30 | コメント (2)

2006年12月06日

意識の問題。

いいコメントを頂いたので、今日はそれを元に書いてみようと思います。

知識よりも意識が低下している・・・、奥が深い言葉です。

おっしゃるように、日本では洗濯やクリーニングに対する意識があまり高くないように私も感じています。
でも、それはここ数年の話でして、昔はそれなりに意識がありました。

原因は色々と考えられます。
生活習慣の変化もありますし、日常品の技術の向上なんかもありますね。
Yシャツなんかは、形態安定が主流になりつつあります。
クリーニングに出さなくてもご家庭で洗濯しても十分と思う方も増えているでしょう。
衣類の値段が安くなったのもありますね。
スーツなどは10年前に比べると、もう激安です。

どうも複合的な事が原因になっているようです。

元から島国で、衛生的なことに関しては、諸外国に比べても高くはありませんでした。
伝染病などが入りにくいですし、見ず知らずの外人がすぐやって来れるような環境でもなかったですしね。

意識が高くない人がいるかと思うと、逆に意識しすぎの人も多くなっています。
これは洗濯と言うよりも衣類に関してでしょうか。

物凄くデリケートに扱う人や何かあると、傷んでしまう!ととても気にする人、多くなっていますね。

足りなさすぎるもの問題、過剰すぎるのも問題、ですね。

洗濯やクリーニングは公衆衛生という面をはらんでいます。
公衆衛生ということを踏まえると、意識の低下って実は深刻な問題なんです。
洗わないで着続けることがいかに不衛生か、しみや汚れだけの問題ではなく、体にもよくないんですよね。

正しい洗濯をするということは、汚れも落とし、衛生を保つと言う事。
そう考えると、洗濯はきちんと消費者に伝えていかないといけないと思います。

そして、洗濯やクリーニングの事を意識し始めると、衣類の素材や特長にも気を使い出します。
みなさんが今思っている、傷む、と言う事も、具体的に分ってくるんじゃないかと思うんです。
現在では、どんな状況かわからず、純粋に傷んでいる、と思っているような感じを受けます。
より具体的にどのようになっているのか?わかっってくると、本当に傷んでいるのか?製品の特徴なのか、わかってくるでしょう。

行動が起きるためには、気持ちがまず先に動かなければいけません。
それが、意識ではないかなあと思います。
ちょっと気にする、ただそれだけで変わってくると思います。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2006年12月05日

しみ抜き剤と漂白剤

お客様とお話しをしていると、時々思う事があります。
それは、しみ抜き剤と漂白剤の区別がついていない、と言うこと。

区別がついていないので、いきなり漂白剤につけたり、シミの種類に合わないしみ抜き剤を使ったりして、落ちないといっている人が多いんですね。

なんでも漂白剤でおちると思っている人もいますし。
店頭でしみや汚れと生地の関係を説明した上で、難しいですよとお伝えしても、自分で漂白剤を使えばすぐ落ちちゃうんだから、とおっしゃる方も結構いらっしゃいます。

それで落ちてくれればいう事ないんですが、場合によっては生地の色まで落ちる事もあるんですね。
言うほど簡単ではないのが難しい所です。

しみ抜き剤と漂白剤の違いとは、落とし方にあります。

しみ抜き剤は、主にしみを溶かして落とします。
漂白剤は、色を破壊するんです。
ここが大きな違い。

ですから、漂白剤の使い方を間違うと、生地の色まで抜けてしまうんです。

しみ抜き剤には種類があります。
油を落とすもの、水溶性の汚れを落とすもの、その他。
油汚れに水溶性のしみ抜き剤を使っても落ちません。
ここがしみに合わせるという所なんですね。

漂白剤にも種類があります。
こちらは強さに差がありまして、強さによって、色物に使える漂白剤とか表現が変わってきます。

何故、一般の方がごちゃごちゃになっていたのか、考えてみると市販の漂白剤の宣伝にも問題があるように思います。
CMで漂白剤の落ち方の映像が映るんですが、どう見ても漂白剤の落方じゃないんですよ。
洗剤の落ち方なんです。

先ほど書きましたように、漂白剤は色を破壊します。
ですから、映像で見ていると、色がスーっと抜けていくのが普通なんですね。
所が、CMの映像を見ていると、しみが丸く浮き上がるものが使われていたりします。
洗剤は、しみを囲んで浮き上がらせます。

では、あのCMは嘘なのか?と言いますと嘘ではない。

と言うのも、市販の漂白剤には洗剤が混ざっているものがあるんです。
ですから、洗剤の落ち方もあながち嘘ではないという事なんですね。

洗剤メーカーも一般の方が使い易いように色々と改良を加え、購買意欲が高まるようにいいキャッチコピーをつけています。
その反動で、誤解が出てしまっているのも事実。

ちゃんと違いが分って使えば、ご家庭でも十分な洗濯が出来るんですけどね。

どうも日本は洗濯の知識が広まっていないようです。
何とかしなければいけませんね。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (2)

2006年12月04日

2007年版カレンダーの配布開始です。

今年もこの時期がやってまいりました。
そう、2007年版のカレンダーの配布です。

今年も去年同様、同じカレンダーであります。

使い易いサイズ、使い易い書き込み欄、かわいい絵。
どれをとっても、主婦の皆様にご好評を頂いております。

HPの方にも写真付きでアップしますね。
しばしお待ちください。m(__)m

そしてこのカレンダーの配布がすでに始まっています。
毎年限定100本で作っていますので、どうしても早い者勝ちになってしまいます。
欲しい方は、お早めにご来店くださいませ。

本当はもう少し待ってから配布しようかと考えていたんですが、12月に入ってからカレンダーはまだですか?と言うお問い合わせ、ご来店が多数ありまして・・・。
お電話でのお問い合わせなら、まだになります、との答えでいいのですが、ご来店くださいますとそのまま帰っていただくのも申し訳がなく。
そこで強引に配布を開始した次第です。

カレンダーの配布が始まると、年末もすぐそこです。
その前にクリスマスか・・・・。
プレゼントもう買いましたか?

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0)

2006年12月02日

こんな時は流れに任せて。

今日は一日慌しい日でした。

午前中、私が配達に出かけている間に、物凄い量の品物が。
帰ってきて、カウンターを見てビックリです。
これこそまさに足の踏む場もないといった感じですね。

こんな日は慌てて仕事をしてもいい事ありません。
幸い、急ぎの品物はそんなになく、ほとんどの品物が時間をかけてもいいという物だったので、時間を見つけてチョコチョコ洗うつもりでいました。

しかし、何かある日って、こんなもんじゃすまないんですね。

お昼休みの後、仕事をし始めて少し経った頃でしょうか。
突然ボイラーからエラー音がなります。
おかしいなと思い、様子を見に行くと、どうやら給水タンクの底から大量の水が漏れているようです。
水が漏れているのでボイラー本体に水が回らず、蒸気を作る事が出来なかったんですね。

パンクでもしたかな?と思い見てみると、どうも腐食で栓が折れてしまったみたいです。

これは困りました。
ボイラーを炊けないと仕事が出来ません。
洗っても乾燥できませんし、仕上げはほとんど出来なくなってしまいます。

とりあえずメーカーに電話。
来るまでの間、何とか復旧出来ないかとやってみました。

この時すでに、午後3時を回った所。
急ぎの品物がまだ出来上がっていないので、最悪それだけでも仕上げないといけません。

気ばかりあせりますが、こんな時こそ冷静に。
あせって動くんなら、目一杯あせりますが、落ち着いたほうがいい事多いですしね。

いろいろなものを詰めてみて、栓が出来るか様子を見ますが、やっぱりダメで漏れてきてしまいます。
色々とテストしてみた結果、ちょろちょろもれるけど、何とか給水できるくらいまで復旧しました。
これで、一時的に使う事が出来るようになります。

といっても、ざっと見てもおよそ30分弱って所でしょうか。
それが限度です。

大急ぎで、急ぎの品物だけ仕上げます。
最後のスーツを仕上げた所で、蒸気がストップ。
間に合いました。

その後メーカーさんが着たのですが、ここで重大な事実が判明。
腐食で途中から折れているので、もしかすると直す事は出来ないかもしれない、と言うんです。
狭い所に入っているので溶接も出来ないし、取り出すだけでも相当な時間がかかってしまいます。

今日はダメかと思った時に、試行錯誤してくれている間に、腐食していた部分がいくらか取れて、代替部品を取り付けることに成功、終わってみるとあっさりと修理が完了してしまったんです。

と言っても、ここでの時間が6時半過ぎ・・・。
仕事はほとんど残っている状態です。

どうし様かなあと思ったんですが、イライラしても仕方ありません。

こんな時は流れに身を任せて・・・。

幸い自営業ですから、やりたいだけ仕事をすることは出来ます。
時間がずれたんだから、その分仕事やればいいか、と言うことで、夕食に。
軽く気分転換をはかり、その後の仕事に集中です。

結局、全ての仕事が終わったのが11時15分でした。
それでも、今日お預かりしたものはほとんど残っています。
月曜日が大変ですね。

忙しくなる時ってこんなもんなんですよね。
品物が集まったり、機械が壊れたり。
ダブルで着たのは初めてでしたけど。(笑)

しかし、こんな時こそ、気の持ち方一つでイライラもせずに円滑に回っていきます。

半分あきらめ、半分ポジティブに。
これが秘訣ですかね。

とにかく、無事に終わってよかった・・・。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2006年12月01日

忘年会シーズン突入!

12月に入りました。
残す所今年も後一月。

寒さも増してきたし、年末と言うせわしなさがそろそろ出てくるんでしょうか。

お店の飾りもクリスマスになりつつありますし、もう少しすると商店街の福引なんかも始まりますね。

これからの二ヶ月は、スーツがよく出ます。
忘年会と新年会があるためです。

忘年会シーズンですが、今年はどうなんでしょうかね?
去年より多いですか?少ないですか?

どうしてもお酒を飲む機会が増えると、スーツを汚してしまうんですね。
ベテランの主婦になると、忘年会シーズンのために、古いスーツを修理して取っておいて、忘年会にあわせて着させる、何てこともあるようです。

まさに主婦の知恵。
傷んだからとスーツを捨てないで、直して取っておくのも一つの手です。

もし、お酒をこぼしてしまったらそのままの状態でお持ちください。
下手にいじるほうが、返って落としづらくなってしまいます。
また、スーツを出す時にポケットの確認も忘れずに。
飲んでいる時は、思わぬ所に思わぬ物を仕舞ってしまうもの。
私たちも、ポケット掃除などをして、中に何か入っていないか確認をしていますが、二重三重のチェックはとても有効です。

あれがない!なんて慌てない為にも、ポケットの中を確認してみてくださいね。

忘年会シーズン突入・・・、こちらもいつでも洗える様に態勢整えてお待ちしております。

投稿者 boribori : 22:17 | コメント (0)

2006年11月30日

みなさんに育てられて。

イルミネーション情報です。

昨日の南町の有名なお宅では、明日か明後日あたりに準備が整いそうですよ。
去年は準備に三日かかったとか。
今年は四日ほどかかるそうです。

去年とまたちょっと変えたので、楽しんでもらいたいとおっしゃっていました。

いつもの様にブログに戻りましょう。

月末になると銀行さんがやってきます。
主に集金にきていただいているのですが、今日はこんな質問を頂きました。

『何故、一伸さんはいつも忙しそうなんですか?』

何故って言われてもねえ。(笑)
他は忙しくないの?なんてこっちが逆に聞いてみたりして。

要約するとこういうことらしいんです。
営業を回っていると色々なお店に行きます。
クリーニング屋さんも数多く回っているんだけど、他はあまり忙しく無さそうだし、品物もこんなに置いていない。
一伸さんだけなんであるのかなあと不思議に思った、と言うことらしいんですね。

よそが暇なのか忙しいのかは分りませんが、当店は確かに忙しく見えるかもしれません。
流して仕事をしていないので、いつも仕事をしているような状態なんですね。
ですから、品物も常においてある。

流して仕事をするというのは、シミや汚れが残っていてもそのまま仕上げてしまい、お客様にお返しする事を指します。
薄利多売でやっている所は、数をこなさなければいけませんし、品物の数も多いので早く仕上げてお客様に渡してしまわないと置く所がなくなってしまうと言う問題も抱えているんですね。
ですから、ある品物はとにかく早く上げてしまう、と言うシステムになっているんです。

本当にうちとは対照的な仕事です。

銀行員さんに、違いを説明しますと、次の質問がやってきます。

『大きくしないんですか?』

うーん、これもまた難しい質問で、大きくしたいとかそういう欲はないんですね。
お客様に納得してもらえる、喜んでもらえる仕事が出来るなら、大きくしてもいいかなと思いますが、現実はなかなかそうもいきません。
体が大きくなれば、維持する為に何かしら犠牲になります。

大きくする事はもちろん良い事だと思いますが、日本に一軒くらい、うちのようなお店がってもいいんじゃないかなあと思っています。

実は、この言葉、お客様に言われた言葉なんです。

今から二十年程前の話でしょうか。
当時、クリーニング屋さんは取次店ブームで、猫も杓子も取次店を出店し大きくしていく事が正しいとされていました。

当時、うちの社長は大きくしようとは思っていなかったのですが、お付き合いのあったメーカーさんからの強い要望で、取次店の出店をしないか?と打診されていたんです。

物凄く悩みました。
今の仕事が維持出来ないかも知れない。
今ご利用されているお客様は納得して頂けるだろうか?

そこで、お客様にこういう話が来ているんだけど、と相談したんだそうです。

その時に言われたのが、先ほどの言葉。

『日本に一軒くらい、一伸さんのようなクリーニング屋さんがあっても良いよね。僕たちが食べていけるようにするから、このままでいてね。』

僕たちが食べていけるようにするから、と言う意味は、お客様としてずっと利用してくださる、と言う意味です。
だから、変わらないでねと。

こういう言葉を当時のお客様にたくさん頂いたそうで、それが現在の当店の基本になっています。

転勤などで引っ越されたりして、ご来店されなくなったお客様もいらっしゃいますが、お近くに着ていただいた時は、挨拶に寄っていってくれます。
それもまた嬉しい瞬間です。

当店の歴史はお客様に助けられて来ました。
献血の話なんかも、今度書きたいですね。

人の温かさに育てられています。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2006年11月28日

アイロンのかけ方に人を見る。

先日、あまりに忙しいので職人さんに着て貰ったんです。
ちょうど展示会間近と言う事も有り、なんとかして終わらせなければ!と着ていただいたんですが、そこで母とアイロンのかけ方の話になりまして。

アイロンのかけ方って、人柄が表れるんですね。

不思議でしょ?
アイロンで人柄?
順序なんてそう違うもんじゃないし、どこで分るのか?

これが何とも説明の仕様がないのですが、とにかく出るんですよ、人柄が。

今回着ていただいた職人さんは、とても柔らかい、優しい感じで仕上げます。
話していてもそういうタイプの人。
蒸気をゆっくりと出し、決して力を強くいれず、優しく優しく、アイロンをかけるんです。

かたや社長。
仕上げる前に、ピシッとしわを伸ばします。
それが横から見ていても、まっすぐになるほどきちんと整形されているんです。
そこに、アイロンを当てるんですが、蒸気のかけ方も割りと力強く、かといって流す仕事でもない。
襟元や胸のあたりなど、決める所はビシッ!っと決めるんです。
日常の性格はと言いますと、割りと大雑把なのですが、神経は細かいほうでビシッとおしゃれをしたいタイプ。

まさにアイロンがけそのもの。

そんな話で母と盛り上がっていたんですが、うちで一番豪快なのが実は母でして。
当店の中で一番豪快かもしれません。
なんと言いますか、迷わずに一直線にアイロンが入っていきます。
さながら、真剣での勝負みたい。

男仕込みの仕事だと、職人さんからは言われていました。

アイロンのかけ方を見ていると、本当に面白いですよ。
当店へお越しの皆様、是非、かけ方の違いを見てくださいね。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2006年11月27日

普通の。

お電話でお問い合わせを頂くのですが、その時いつも困ってしまう事があるんです。

最近は事前にお値段のお見積もりをされる方がいらっしゃるのですが、どんな衣類か聴いても分らないケースがあるんですね。

特に、コートは今の時期何気に多いのですが、どんな素材が使われていますか?と聞いても、ほとんどの方が分らないんです。
そして、ほとんどの人が、普通のコート、とお答えになります。

普通のコート、物凄く想像するのが難しいんですね。

アンゴラとかカシミヤとかおそらくその辺も分らないかもしれない、と思い、色々と質問してみます。

表面はどんな感じですか?
柔らかいですか?
つるつるしていますか?
きていて毛が抜けませんか?
毛足は長いですか?
襟にファーはついていませんか?

などなど、いくつか聞いてみて、素材を限定していきます。

これである程度は分るのですが、実際にお預かりしに行って全然違ってビックリ!なんていう事もあるんですね。

お見積もりの誤差よりも一番困ってしまうのが、納期なんです。
寒くなってきているから、すぐ着たいと思います。
お電話で色々と聞いた時は、早くお届けできる!と思い、お答えしても、お預かりに行って、どう頑張っても早く出来ない衣類に出会ってしまう事があるんですね。

そういえば、以前某メーカーの社員寮に入った事が有るのですが、その時は素材云々よりも、衣類の種類も分らない人がたくさんいらっしゃいました。

シャツも上着、ジャケットも上着、セーターも上着と書きます。
お預かりする時に、もう一度伝票を書き直すのですが、上着なんて一枚もないぞ?なんていう事がしばしばありました。

衣類の種類や素材ってどこで教えてもらいましたかね。
学校でやったかな?
家庭で教えてもらったかな?

ちょっと記憶が定かではありません。

でも、ちょっとまずい気もします。
素材などは着用時や保管やお手入れなど、直接影響することですから、しっかりと消費者のみなさんに伝わって頂きたいですね。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2006年11月26日

展示会その2

昨晩の疲れも何のその、今日も展示会へゴーです。
昨日と違い、今日は家族で東京ビッグサイトへ。

あさ、少しゆっくり目に出かけ、ついたのが10時ちょっと前。
今年の会場の広さを考えると、これで十分でしょう。

会場に着いたらお約束のバラバラ行動。
当店では、みんな見るものが違うので、会場に着くと別々に行動をするんです。
で、ある程度見終わったところで、すれ違った時などに、あれ見ておいてとかこれは見ておくべし!等と情報交換。
また一人で見に行くと言う、そんな動き方をしています。

一人で歩いていると、友達に出くわすんですが、今年は例年に比べて会う人が少なかったですね。
会場が狭かったので、人がごった返し、わかりづらかったと言うのもあるのかもしれません。
でも、そんな中で私を見つけてくれた友達が数人いまして、ご挨拶。

久しぶりに会う人や連絡を取り合っていた人、色々です。

このブログを読んで下さっている人もいまして、読んでます、と言われると嬉しいやら恥ずかしいやら・・・。
でも、読んでくれる人がいると思うと、書く気力も湧いてきます。

中にはほめてくれる人もいましてね。
同業者に読んでもらっているとは思ってもいませんでしたので、嬉しいかったです。

さて、今年の展示会では一つ大きく変わった事がありました。
それは、中国人が多数来場していた事です。

数年前から外国から展示会へくると言う事はあったのですが、どうも今年はツアーできた中国人が多かったらしく、出店メーカーもまさかそんなに来るとは思っていなかったので、通訳もいなくてとても苦労したと聞きました。

景気がいいとか色々と予想は出来ますが、北京オリンピックへ向けているんじゃないかなあと思っています。

クリーニングについては、まだまだ日本のほうがいいですから、技術や機械などを仕入れたいんでしょうね。

ここで一般の方に少しでも会場の雰囲気を味わって頂きたく、写真を数枚とってまいりました。
今日も洗濯日和ではめずらし展開。
たまにはいいよね?

会場その1

kaijo.jpg


会場その2

kaijo2.jpg


古いアイロンの展示

airon.jpg


カリスマ修復師 福永さん (めっちゃイケメンでしょ~。)

karisuma.jpg


投稿者 boribori : 23:47 | コメント (2)

2006年11月25日

クリーニングの展示会始まる。

昨日から東京ビックサイトでクリーニングの展示会が始まっています。
毎年行われている展示会で、一年ごとに大阪と東京を行ったり来たりしているんです。

今年は東京での開催。

昨日は仕事でいけませんでしたが、今日は午前中に仕事を何とか終わらせ、午後から向かう事に。
しかし、ビックリするほど混んでいて予定の倍は時間がかかってしまいました。

クリーニングの展示会って何をしているか、みなさん想像が難しいかもしれませんね。
今日の集配中も、お客様に何があるの?と言われました。

クリーニング屋さんの展示会では、主に機械の展示販売、洗剤の展示販売、資材の展示販売等が行われております。
新製品も出てきますし、環境に配慮したものまであります。
組合の発表などもありますね。
アイロンがけのコンテストなんかもあるんですよ。

年に一度のイベントで、日本全国からクリーニング屋さんが集まってくるので、情報交換の場や仲間との再会の場所でもあります。

今年も、二年ぶりに京都の友達と会いまして、中身の濃い話をさせて頂きました。
普段思っている事を、気にせずお互いぶつけて意見交換をすると、また自分の中で新しい答えが出てきたりします。
そんなのが良いんですよね。

夜は、仲間たちと中華街で食事会を開きまして、楽しんでまいりました。

明日日曜日も、展示会へいってまいります。
今日発見できなかったものを、見つけてこようと思っています。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2006年11月24日

水洗いで生地が薄くなる。

いつもコメントをくださる、くまさんのお話から話を広げてみたいと思います。(^.^)

ファスナーやボタンの破損に、クリーニングの溶剤が影響を与えていると言う事はないか?と言うご質問でした。
ドライクリーニングの溶剤は、化学物質ですし一般の人には馴染みがないのでもしかしたら不安に思う人もいるかも知れません。
さらに、ドライクリーニングよりも水洗いのほうが体に優しそうなイメージがありますし、いい感じもしますよね。

でもね、水洗いにも恐い話があるんですよ。

水洗いをすると、生地が薄くなっていく、今日はそんなお話です。

化学物質ならまだしも、水なら大丈夫じゃない?と普通は思うと思います。
しかしですね、水洗いをする事で、溶けてしまう事も有るんですね。

どんなものが溶けるかと言いますと、ポリエステル繊維が溶けてしまうんです。
ポリエステルは、アルカリに弱いのですが、汚れを強力に落とす為に、水洗いの水溶液はアルカリ性になっています。
これが、繊維に影響し、溶けていくんですね。

解けるといいましても、穴があくまではいかず、正確にはやせ細っていく感じでしょうか。
洗いつづけていると、薄く透けてくると思います。

ポリエステルの、この性質を利用して、極細繊維が作られています。
減量加工と言いまして、アルカリで強制的に痩せさせて糸を細くするという技術です。
シルクのような風合いを持つのですが、ちょっと弱いのが難点ですね。

水洗いも、扱い方を間違えると恐いんですよ・・・。
一般のご家庭ではありえませんが、水洗いで穴があくなんて事もあるんです。
これもアルカリが関係しているんですけどね。

水洗いも、ドライクリーニングも、得手不得手があります。
特徴があるといったほうがいいでしょうか。
その特徴をうまく利用しつつ、生地や服飾品をおかしくさせないように洗うのが重要なんですね。
そのために、各々の特徴を理解しておくと、更に綺麗にすることが出来ます。

意外と知られていない水洗いの話し、また何かの時にご紹介しますね。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (1)

2006年11月23日

これ、うちのじゃない。

先日、カーテンのクリーニングをお預かりしました。
カーテンのクリーニング、みなさんしていますか?

カーテンって、ただかけているだけのはずなのに、物凄く汚れているものなんですね。
今回のお客様も、6年間洗っていなかったらしく、引越しするので新居に使いたい為にクリーニングをしようと決意されたようです。

見に行くと、やはり6年間の汚れで真っ黒です。
レースの白いカーテンがはっきりと分るほど黒くなっています。
また、油汚れも付いているので、ちょっとベトベト。
普通のカーテンも色がくすんでしまっています。

お客様曰く、『綺麗になることは期待していません。気持ちの問題と言うか・・・。』とおっしゃるんです。

せっかくクリーニングをご利用して頂くのに、綺麗になるのは期待していないなんて悲しすぎます。
これは物凄く綺麗にしなければ!!!

引っ越すまで日がないので、持ち帰ってすぐにクリーニング。
油汚れなどもあるので、通常の水洗いでは綺麗になりません。
異なる数回のクリーニングをする事を選択し、洗ってみました。

結果、見事汚れは落ち、レースのカーテンは真っ白、普通のカーテンも色がよみがえって来ました。

引越し当日の朝、仕上がったカーテンをお持ちすると、玄関先でお客様がこう言ったんです。

『これ、うちのカーテンじゃない。物凄く綺麗になってる。真っ白だし、模様も浮き上がってきている。』

うちのじゃないと言う表現はあまりにも綺麗になったことに驚く表現の一つだと思いますが、こう言っていただくと嬉しいですね。
クリーニングしても変わらないなんて悲しすぎますし、綺麗にして使って頂きたいじゃないですか。

ご家庭でももちろんレースのカーテンなどは洗濯できます。
しかし、やはり私たちプロがするのとは全然違うんですね。
お湯がつかえたり、ドライクリーニングできたりと、綺麗にする為に出来る事が私たちはたくさん持っています。
今回も、もしご家庭で洗われたらここまでは白くなっていなかったと思いますよ。

もちろん、カーテンのクリーニングはそれ相応にお金がかかってしまいますが、料金に見合った仕事になっています。

自分で出来る事と、プロに任せた方がいいこと、あると思うんですね。
一生懸命やっても綺麗にならないものは、任せちゃったほうがいい事ってたくさんあります。
逆に、これはご家庭でも、十分日常で使えるようになると言うものもございます。

もう少しで12月に突入ですね。
カーテンのクリーニング、考えてみましょう。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

2006年11月22日

割れる~その2

昨日の話からの『割れる』続きです。

私たちクリーニングの仕事をしていると、いろいろな事がおきます。
色が落ちたり、他に移ったり、思わぬ変化をしたり、なんていうものはたまにある話ですね。

結構頻繁に有るのがボタンやファスナーの破損でしょう。

先日も、集配にお伺いしたお客様から、綿のカーディガンをお預かりしたのですが、前回よそのクリーニング屋さんに出した時にボタンが割れてしまったとお言うお話しを聞きました。

見ると、少し大きめのボタンで、割れたのもちょっと納得してしまいます。

洗う時、乾燥する時の配慮が足りなかったのかな。

通常の着用でも、ボタンは割れたり取れたりしますので、非常に難しいですよね。
その時の流行にも寄りますが、おしゃれなものはあまり強度があるとはいえないものが多く、ちょっとした衝撃ですぐ破損してしまうことが多いように思います。
また、そういうものに限って、メーカーに問い合わせてもなかなか入手できなかったりするのが、痛い所でして、強度がないなら在庫を確保しておいてよ!と言いたくなる時も有ります。

そういったトラブルを減らすために、当店ではボタンガードを使っているんです。
最初の頃にボタンガードの話を書きましたが、本当に同業者からの問い合わせが多いんですよ。
ボタンの破損で苦労しているんだろうなあと言うのが伝わってきます。
このボタンガードをしていると、割れる事はほとんどありません。
ボタンが取れてしまうと言うような事はありますが、割れてさえいなければ取り付けも可能ですしね。
何でこんな優れた商品が、生産中止になってしまったのか?いまだに不思議です。

ボタンと同じようにファスナーも破損します。
大抵は持つ所がパキッと折れてしまうのですが、ファスナー自体の破損と言うものもあるんですね。

これは、本当に稀な話で、ある特定の条件が揃わなければ起こらないと思うのですが、私の着用している服はファスナーがよく壊れるんです。
しかも、一回目の洗濯で半分くらいは壊れてしまいます。

なぜか?

別に自分のだからと言って手を抜いてクリーニングしている訳じゃ有りませんよ?
ちゃんとクリーニングしているんですが、割れてしまう。
その理由は、重さにあると睨んでいます。

私のことを知っている人は分ると思うのですが、、。体が大きい為服も大きいんですよね。
当然使っている生地の量も多いわけです。
通常の洗濯なら問題がない重さでも、人よりも多い生地の重さは、水や溶剤を吸った時に相当な重量となります。
その重さが、洗濯時や乾燥時のたたきで、ファスナーの破損へと繋がっていっているようなんです。

体の大きい人用のファスナーやボタンは、それ用に強度をもたせないと壊れちゃうと思うんです。
本当にね、深刻な問題であります。

割れるとか破損する、と言うのは、いくつか理由がありますね。
製品自体に問題があるケースもありますし、何より消耗品の一部ということもある程度視野に入れる必要も有ると思います。

壊れないものではないんです。いつか、壊れるんです。

壊れたら、メーカーさんにお願いして同じ物をもらってつける、と言うことが普通になると、また違ってくるかなあと思います。
メーカーさんの負担は増えますが、是非、ご一考いただきたいですね。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (2)

2006年11月20日

週末のお知らせです。お急ぎの方はお早めに。

今日のブログは、お知らせです。

今週末はクリーニング業界の年に一度の大イベント、展示会が開かれます。
場所は、東京ビックサイト。
金土日と三日間行われるのですが、それに合わせて、当店でも展示会へ行く事になっています。

この三日間は、通常営業をしておりますが、仕上げの方が滞る可能性もあります。
もし急ぎの品物など有りましたら、お早めにお持ちくださいまして、お急ぎの旨お伝えください。

土曜日の午前中までは私も集配に出ておりますが、午後から日曜にかけては展示会の方へ顔を出す事にしております。
この間の集配が出来ないと思われます。

みなさん申し訳ございません。m(__)m

外して頂くか、お早めに御連絡お願いいたします。

今週は、大忙しです。
仕事が遅れないように張り切って仕事をしていきます。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2006年11月19日

クリーニング屋さんのイメージ。

今日は朝から豆大福を買いに、都内某所へ。
少しはまりつつあります。(^.^)

午前中に売切れてしまうようなので、朝ご飯を食べて子供の準備が整ったらお出かけです。

お店には10時半頃に到着。
注文すると、どうやら顔を覚えて頂けたみたいで、声をかけて頂けました。

私の事を知っている人からすると、覚えられるのも不思議ではないようです。
それだけインパクトのある体型って事でしょう。(笑)

その話の中で、職業について聞かれ、クリーニング屋をしていると答えました。

返ってきた言葉は、クリーニング屋さんも大変でしょうね、です。
それ以外にも、イメージはあるようで、大量に生産しているとか、臭いがして返ってくるとか、綺麗にならないとか。

実は、和菓子屋さん以外にも、この一週間ほどでこのような返答はたくさん聞いているんです。
クリーニング屋さんのイメージ、相当悪いですよね。

汚れが落ちないと言うのは以前からありますが、臭いが付いて返ってくるというのはちょっと問題です。
匂いにも寄るのですが、場合によっては科学火傷を起こす恐れがあるからです。

どうして臭いがしたまま返って来るのかと言いますと、単純に乾燥不足のためです。
ドライクリーニングで使われている、溶剤が乾燥されておらず、衣類に残ったままお客様の所へ行ってしまっているからなんですね。

匂いの中には、石油の匂いではなく、汚れの匂いもあります。
最初、匂いがすると聞いたときは汚れが落ちてないからじゃないかな?とも思っていたんですが、臭いがするという人の話をよく聞いてみると、汚れの匂いじゃないんですね。

ほとんどが石油の匂い。

職務怠慢とまでは言いませんが、溶剤の残留はとても危険です。
後々お客様に重大な怪我を負わせる可能性があることを考えると、いくらお急ぎでも渡してはいけないケースと言うのも存在します。

頑張って仕上げるのも技術ですが、お客様の安全を守る為に渡さないと言うのもありなんじゃないでしょうか。

一般の人のクリーニングのイメージ、あまりいいものではないのかもしれません。
しかし、クリーニング屋さんの努力でカバーできるものが多いのも事実です。
頑張りどころですね。 

投稿者 boribori : 22:10 | コメント (0)

2006年11月18日

プロの仕事場は意外と・・・。

午前中、いつもの様に集配へ出かけました。
所が、今日はいつもより回る数が少ないのです。
お客様がお出かけの所が多く、いつもの半分くらいの時間でお店に到着。

そのまま仕事をしようと思っていると、修理のコートをお願いしてきてと言われたんです。

ここでも何回か登場していますが、当店にはいつも修理をお願いしている物凄い技術を持った職人さんがいます。
スーツの仕立てをしている人で、この人の修理は新品より綺麗になってしまう、と言う物凄い技術の持ち主なんです。

綿のコートの修理で、襟と袖口がぼろぼろになっているので、修理して欲しいと言うことなんですね。

いつもなら、職人さんのご都合のいい時に取りに着ていただいているのですが、さすがにここ数日は寒さが増してきているので、早めに仕上げて頂きたく、仕事場までお届けする事となった次第です。

当店から車で5分ほどの所のアパートに仕事場があるんですが、実は私ははじめてお伺いしたんですね。

コートを渡し、修理箇所をお願いして、さっと部屋の中を見ると、とてもシンプル。
職人さんの仕事場って言うとごちゃごちゃしていて、山の様に衣類があったり歯切れがあったりと想像していたのですが、全然そういうものはなく。
物凄く綺麗にしていて、逆にビックリです。

置いてある物もとてもシンプル。

ミシンとアイロンと、アイロン台だけ。
こんな簡単でいいの?なんて思ってしまいそうですが、熟練した職人になればなるほどシンプルになっていきます。

ミシンも、もう40年も使っているものだとか。
途中修理を1回しただけで、今まで現役で使えるんだそうです。

アイロンは、私たちが使っているものと一緒ですね。
ただ、馬と呼ばれる袖など専用にかける台はちょっと違っていました。
これは、修理すると言う事に特化しているんだと思います。

同じ衣類を扱う仕事ですが、同じような道具でもちょっとした違いなどがあって見ていると非常に楽しいものです。
いい勉強になりますね。

またゆっくりとお伺いして、お話しを伺いたいと思います。

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0)

2006年11月17日

火事が多いですね。

最近は、朝から晩まで消防車のサイレンの音を良く聞きます。
今年は三の酉まであるので、火事が多いというのですが、それにしても多すぎる気がしませんか?

今年に入ってから、放火のニュースも耳にします。
府中駅から東府中の間くらいで連続した放火事件も起こっていますしね。

先日は、お隣の分倍河原で午前中早い時間に火事。
残念な事に亡くなられた方もいらっしゃいました。

火事って本当に恐ろしいですよね。
一気に広まるし逃げるのも難しい。
着ている物も関係したりします。

燃え易いものや燃えにくいもの、燃え方に違いがあるものなど有るからです。

危険なのは、合成繊維でしょうか。
石油から作られていたりするので、燃えやすかったり、燃えるのではなく溶けて体にまとわりついてしまうものまであります。
これは、糸の作り方と関係しているのですが、繊維の元を溶かして糸に整形しているものが有るんです。
そういうものは、熱に弱いので、燃えるのではなく溶け出します。

溶けた物は皮膚に張り付いて大火傷になってしまうでしょう。

また、綿の素材でもビロードのような素材は結構危険です。
ビロード・・・・・、表面を毛羽立たせている高級感漂う生地です。
結婚式に行くと、必ず何人かこの手の生地で出来たワンピースを着ていますよね。

この生地は危ないです。

綿と言う素材は燃え易いと言うのも有るのですが、表面の起毛した繊維の間に酸素が多く含まれていて、火がつくと30秒ほどで全身に火が回ってしまいます。
普通、着衣に火がついてもここまで早く火が回る事はないのですが、やはり構造の上の問題でしょうね。

ガウンなどにも使われている生地でして、ガウンを着たまま台所で料理をして、火が移り事故になった、と言う事例も報告されています。

火は危険ですからね。
気をつけるようにしましょう。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2006年11月15日

一月遅れてる???

今日は職人さんにきていただきました。

職人さん・・・、一般の方はわからないですよね。
助っ人のような方々なんですが、仕事を手伝いに来ていただくことがあるんです。

一年契約でお願いしている所もあれば、必要な時だけ日雇いのような形でお願いしている所もあります。

職人さんのいいところは、何十年もクリーニングの仕事をしてきたプロと言う所でしょう。
パートさんやアルバイトと違い、クリーニングの事や素材の事まできちんと知っています。

でも、なかなか雇わないんですよね。
賃金が全然違うので、職人さんを雇う所は年々減ってきているようです。
仕事を取るか、賃金を取るか、そのお店の方向性次第です。

今日来ていただいた職人さんも、当店とは十年以上のお付き合い。
仕事の丁寧さも知っているし、向こうもこちらの求めている仕事を知っているので、お互いやりやすくなっています。

休憩中に話をしていた時に、今年の11月は忙しいなあと言う話になりました。

職人さんはいろいろなお店を回っているので、忙しいのには敏感なんです。

例年ですと、11月になると衣替えも終わり、仕事が暇になるんだけど、今年はこの時期になってからようやく忙しくなってきたとおっしゃっていました。

今年は当店では、春以降仕事がないということはなかったので、あまりぴんと来なかったのですが、よく考えてみたら、そうかもしれませんよね。

だって、まだ半袖を着ている人もいるんですから。

日中の暖かさは季節を忘れるようです。
朝晩の冷え込みは厳しくなってきていますが、日が射し始めると急激に暖かくなり、ちょっと動く人なら半袖でも間に合うくらいです。

寒くならないと洗おうとは思わないですからねえ。

今年は春先も一月遅れていました。
そして、秋も。

おかしいですよねえ・・・。
異常気象?は言い過ぎかもしれませんが、日本が暖かくなっているような気がしてなりません。
夜はカミナリもなっていましたしね。

どうした日本?
どうなる日本?

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2006年11月14日

汚れる所と傷む所

クリーニングをしていると、決まった所が汚れているのに気付きます。
みんな汚れる所は大体同じなんですね。

襟が汚れるのは分ると思います。
袖口も汚れますね。
ポケットの周辺も汚れます。

男性なら、股間周辺もよく汚れます。
女性は、脇の下が案外多いんです。

と、この様に汚れる箇所は大体決まっているので、このことを逆手に取り、洗う目安をつける事が出来ます。

全体的に汚れていないので、まだ洗わなくてもいいかな?と思っていても、上記の所をよく見てみると、かなり汚れていたりするんです。
生地によっては、そういう時はすぐにクリーニングした方がいいこともあります。

私たちはプロなので、全体的にうっすらと汚れているのも見分ける事が出来ます。
これは、毎日衣類を扱っているからでしょうね。
ところが、一般の方に同じように見分けましょう、と言ってもおそらくそれは無理だと思うんです。
中には物凄く目のきく方もいらっしゃいますが、ほとんどは分らない。

しかし、襟や袖口、ポケット周辺などは、分るくらい汚れているものなんですね。

襟や袖口が汚れていて他がそうでもないなら、重点的に汚れを落として、全体的には軽く洗い流す、と言うようなことも出来ます。

つまり、ダメージを少なくする事が出来るんです。

もちろん、アルバイトやパートさんではおそらく無理でしょう。
品物をきちんと見分ける目を持ったクリーニング屋さんでなければいけません。

よく汚れる所を見ていると、更に気付く事があるんです。

汚れる所は傷みも早い。

これは、よく擦れるからなんでしょうね。
ズボンの裾などは、汚れ易いし痛み易いです。
段々と擦り切れてきますよね。

ズボンの裾は修理が出来ます。
早めに気付けば、修理したのも分らないくらいに綺麗に直せるんです。

服を見るのには、ポイントがあります。
上手にポイントを押さえてみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2006年11月13日

長生きしてね。

足袋のクリーニングを取りに来たお客様がいらっしゃいました。

足袋のクリーニング、最近は本当に減りましたねえ。
履く機会が減っているのもあるんでしょう。
たまに履く機会があったと思うと、まっ黄色ではく事が出来ない!とお持ちになられました。

足袋のクリーニングで一番難しいのは仕上げなんですね。
物凄い力仕事。
足の裏を伸ばすのに、全身全霊で仕上げます。
バチン!と機械で押せば簡単だよ!というクリーニング屋さんもいるかもしれませんが、そんな仕上げではみっともない。

足袋は、きちんと仕上げると見違える様に綺麗なんですね。
これはプレス機では出来ないものです。

足袋を取りに来た時に、どこでうちを知ったのか?と言う話になりました。

当店を知るきっかけで一番多いのがやはり口コミです。
それだけクリーニングに困っている人が多いんでしょうね。

実際、今日のお客様も以前は物凄く困っていたそうです。
バーバリーの綿のコートをクリーニングに出したら、真っ黒になって返ってきてビックリしたそうで。
慌てて、再洗いをしてもらったんですが、余計真っ黒になって返ってきたとか。

洗えば洗うだけ汚れて返ってくるので、泣く泣くそのコートは捨てたらしいです。

そんな時に、お友達に捨てる前に一伸さんへ出せばよかったのに~、と言われたのが利用するきっかけになったようです。

もっと早く知っていれば、クリーニングで苦労する事はなかったのに~、とおっしゃっていました。

ある程度の年齢になってくると、着ている服も高級化してきます。
俗に言う、良い物を着ているんですね。
しかし、それを洗う事が出来なくて、みなさん困っている。

お客様が言った一言がすごい。

ここは駆け込み寺だね!
でも、あまり人には教えたくないね。
混んだら困るし。
無くなったら困るから長生きしてね!

ですって。
そこまで思ってくれるなんて、クリーニング屋さん冥利に付きます。

でもね、誰にも教えたくないって、それもまた困っちゃうなあ。(笑)
困っている人がいましたら、ちょびっとだけ教えてあげてくださいね。(笑)

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2006年11月11日

家庭での洗濯をおすすめ

集配のお電話をいただきました。
段々と寒くなってきた事も有るのでしょう、集配のご依頼も先週に比べてぐっと増えてきています。
ちなみに今出ているのは、布団類や夏物、去年の冬物・・・・・。

今日は、浴衣とコートのご依頼です。
詳しくお話しを聞きますと、浴衣はどうやら自作らしいのです。
しかも、破れている箇所もあるらしい・・・。
どんな事情でクリーニングするのかなあ?と思い聞いてみました所、学校の借り物だったんです。

納得。

文化祭かなんかの劇で使用したのでしょうね。
だから、自作だし破れていたりしているわけです。

学校に返すのに、クリーニングしてからの方がいいかな?と思い、お電話をいただいたようです。

借り物をどうやって返すか?非常に微妙ですね。
特に、学校からの借り物、どうすれば?というのはあると思います。

今回、私の方からおすすめしたのが、ご自宅でのお洗濯。
自作と言う事もありますし、クリーニングして返していた形跡もないようです。
劇用の衣装と言う事を考えてみても、ご自宅での洗濯でもいいのではないかと判断して、ご提案してみました。

もちろんその背景には、浴衣の色や素材などを聞いて、ご家庭での洗濯でも大丈夫と判断しての事です。

私たちは仕事ですから、受ける方がいいのかもしれません。
しかし、物によってはご家庭でのお洗濯の方がいい場合もあると思っています。
そして、その時はなるべくご家庭でのお洗濯をおすすめしています。

こういったご提案もいいんじゃないかなあと思っています。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2006年11月10日

クリーニングすると品質が落ちる?

カシミヤクリーニング.COMへのお問い合わせです。

この不安はおそらく、多くの方々が思っていることではないでしょうか。

イメージとして、ニットなどの高級品はクリーニングすると品質が落ちるような気がするんですが・・・・・、と言うお問い合わせ。

実はこの問題、非常に難しいんです。
と言うのも、クリーニング屋さんが悪いケースもありますし、商品自体に問題があるケースがあります。
これが消費者を迷わせている、原因なんですね。

ニット製品で高級品、カシミヤやアンゴラなどですが、これらのクリーニングは非常に微妙です。
洗濯の仕方によっても変わってしまいますし、乾燥の仕方でも変わってしまいます。
クリーニングの仕方によっては、洗ったら安っぽく見えてしまった、と言うようなことが起こるケースもあります。

また、逆汚染も多くあるようです。
逆汚染とは、汚れが衣類に付着してしまう事。
クリーニングして一度落ちた汚れが、また衣類に戻ってしまうんです。

カシミヤクリーニング.COMを始めて、集まってきた衣類の多くで、逆汚染や縮みが見られました。
あくまでも推測ですが、クリーニング自体に問題があった印象を受けています。

そして、その中にはデラックスでお願いした、と言うのに変化しているケースもありました。

消費者のイメージでは、デラックスクリーニングと言えば洗いも仕上げも丁寧にやってくれるものだとお思いの事と思います。
しかし、現実は違いまして、デラックスクリーニングで洗いを変えている所は少ないでしょう。
仕上げだけちょっと手を加えるだけでデラックスと呼んでいるクリーニング屋さんがかなりいます。

当店では、このような事が嫌なので、デラックスと言うコースはありません。
衣類に合わせてクリーニングの方法を変えているので、デラックスと言う特別なものはないんです。
ある意味、全部特別。


話を元に戻しましょう。

逆汚染などはクリーニング屋さんに問題があると思います。
しかし、縮みは?と言うとクリーニング屋さんの問題ばかりとはいえない現状もあります。

通常、普通のクリーニングをして縮む製品があるとすると、それは製品自体に問題があったと考えるのが普通です。
通常の洗濯やクリーニングをして、縮んでしまうような商品は本来おかしいものなんです。

本来、出来上がった商品が縮まないようにあらかじめ縮ませるような工程があるんです。
生地の時だったり、製品になってからだったり。
たるみなどがありますので、一度洗濯をしてそのたるみをとります。

しかし、最近の生地はあらかじめ縮ませていないんじゃないか?と思うような生地が多くなっているのも事実。
これは、肌触りを重視するあまり、あらかじめ縮ませるような事はしていないんでしょう。
縮ませると肌触りが若干ですが固くなりますから。

このような商品もあるので、縮みが出た時にクリーニング屋さんが、商品が悪い!という事が有るんです。
自分たちは普通のクリーニングをしただけ、それで縮んだんだから商品が悪い、とこのような考えにいたるんですね。

原因は必ずあるのですが、お互い、クリーニング屋が悪い、アパレルが悪い、と罵り合っているようでは被害を受けるのは消費者で一向に先に進みませんよね。
お互い、半歩ずつ下がって話し合いが出来ればいいんですけどね。

きちんとしていないクリーニング屋さんが非常に多いというのもありますし、商品が悪いといったこともあります。
お客様は出来上がった結果しか見れないし、その理由もわかりません。

その結果、クリーニングすると品質が落ちる、と言うような見解に繋がっているんではないでしょか。

ちゃんと扱えば、品質が落ちると言うような事は聞かれないはずです。
もちろん、厳密にいえば、どんな丁寧なクリーニングをしても劣化はあります。
しかし、極端に劣化したような事にはなりません。
通常の着用の範囲内に収まります。

これらのクリーニング不信は、最近特に消費者の方々に広がっているような気がしています。
洗わない方が良い、なんて言葉が普通に使われるような世の中になっているのはおかしいです。
クリーニング屋さんも、自分の事ばかりでなく、クリーニング業として考えてみないといけないですね。

品質の低下でもう一つ原因があります。
それは、着過ぎているケースです。
柔らかいカシミヤやアンゴラなどを、ポリエステルを着ているようにハードに着ていると洗った後に品質の低下を感じるかもしれません。
着用中に、すでに毛羽立っていて、それらがクリーニングの時に脱落するからです。

クリーニングの問題は非常に奥が深いので、難しいです。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2006年11月09日

洗濯機の事故

先日、家庭用の洗濯機で事故が起きているとニュースで知りました。
脱水終了時に、まだ回っている所に手を突っ込んでしまい、指を切断する事故が起きているようです。

みなさん、家庭用とはいえ、脱水時には十分注意してくださいね。

回転スピードもさることながら、衣類が入った状態では重さも加わり、相当な負荷がかかるはずです。
指切断もありえる話だと思いますよ。

このニュースを聞いて、クリーニング屋さんに入り始めた頃の事を思い出しました。
今思うと恐ろしいのですが、私も脱水時に手を突っ込んだ事があるんです。(>_<)
大事には至りませんでしたが、今思うと恐ろしい・・・。

私達が使う機械も、終了すると音が鳴り教えてくれます。
今使っている機械は、完全に止まってから音が鳴るのですが、その当時使っていた機械は、脱水の回転が止まる前に鳴っていました。

鳴ってから駆けつけると、まだ回転していてしばらく待たないといけません。
若い頃は、これが待てないんですよ。

回転しているのを見ているうちに、力ずくで停まるんじゃないか?なんて次男的発想が浮かんできてしまうのです。

ちなみに私、階段の上から飛び降りた事があります。
13段だったかな。
飛び降りて、すっくと立てると思い込んだんでしょうねえ。
まさに坊ちゃんの世界です。

で、、私、実際洗濯機をとめてみた事があります。
結果は、私の負け。
相当遅くなってからやってみたのですが、全然回っているんですよね。
数回チャレンジしてみましたが、全て負けました。

冗談で済んでいるうちは笑っていられますが、やはり機械は恐いです。
いつまでも壊れないでいるものでは有りませんし、長く使っているうちに、磨耗して段々と弱くなっていきます。
今回の脱水時の事故も、本来なら止まるべきところでブレーキがかからずに、指を切断してしまったようです。

きちんと停まってから、洗濯機は開けるようにしてくださいね。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2006年11月08日

ユニクロが。

先日、ご来店いただいたお客様から、こんな言葉を頂きました。

『すごい着易い。』

当店のような、チェーン店ではない、個人経営のクリーニング屋さんに出したのは初めてだそうで、仕上がりにビックリされたそうです。

今までは、いわゆる受付だけのチェーン店ばかりに出していて、あまりいい思いはなかったとか。

特に、ユニクロのコートが、こんなに着易くなるなんて!と喜んでいただきました。

コートやジャケットが着易くなっているのには理由があります。
一言でいえば、技術なんですが、着易くなるように色々と手間をかけているんですね。

綺麗になった!と言ってもらえるのと同じくらい、着易いというのは嬉しい一言です。

今までは、近くにお店ながなかったので、チェーン店しか利用できなかったようで、思い出すといろいろな事が浮かんでくるようです。

白いものが黒ずんで返って来てしまったり、全然綺麗になっていなかったり。

個人経営のクリーニング屋さんはなかなか見つけづらいかもしれませんね。
あまり宣伝をしませんし、昔からやっている所は路地裏でひっそりと店を構えていたりします。
当店のように、駅前の大通り沿いに店を構えているなんて少ないでしょうね。

同業者からは、立地からしても違うやり方にすれば?なんていわれますが、うちは今のままで良いんです。
お客様が大事にしているものを、丁寧に仕上げる。
そういった仕事がしたいんです。

今回のお客様も、目からうろこだとおっしゃっていました。
食べ物と違い、なかなかクリーニング屋さんの違いは耳にすることはありません。
こうして気付いてくれた事が本当に嬉しいですね。

これからも喜んでもらえるような仕事をしていきたいです。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2006年11月07日

クリーニング屋さんの宣伝は・・・。

つい先ほど、テレビを見ていまして、おかしな看板と言う事でクリーニング屋さんの看板が出ていました。
内容はこんな感じ。

『新ドライ技術で、スーツも!礼服も!喪服も!驚くほどに真っ白!!』

ここのどこがおかしいか?どう直すか?というのをやっていたんです。
この文章、確かにおかしい・・・・・。

どこがおかしいかと言うと、黒い服を真っ白に!って、それはいけないでしょ。(笑)
洗濯屋さんはそれ以前に、新ドライ技術というところで引っかかるかもしれませんが、それは置いておいて・・・。

クリーニング屋さんの宣伝は、あまり芸のあるものがないんですね。
昔っからそうなのですが、大体この三つの言葉が主流を締めてしまうんです。

『早い!』 『安い!』 『白い!』

後はこれに、綺麗を付け加えれば、ほぼ完璧ではないでしょうか。
新聞に入っているチラシにも、この言葉が入っていると思います。

クリーニングを伝えるって、本当に難しいんですね。
綺麗になる事を伝えるのには、白い!が確かにいいと思います。
しかし、単発で終わってしまうので、それ以上イメージが伝えられない。
他の業者も同じように使うので、違いが分らない。

あまり専門用語を並べても分らないし。

新しい技術がどんどん開発されれば、また違うかもしれませんが、クリーニングにおいてはなかなかそういう類のものはありません。
稀に、どんどん開発しているような事を宣伝している業者さんもいますが、実際は微妙でしょうね。

お客様が迷ってしまうのも、このような原因があるのかもしれませんね。
他と違う事がきちんと伝えられる、宣伝文句があるといいのになあ。

クリーニング屋さんのチラシ、見るときは以上の言葉を捜してみてください。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (2)

2006年11月04日

洗ってないんだろうなあ。

先日、夜仲間と合うために南武線に乗りました。

元住吉まで行ったのですが、乗っている人って、沿線によってずいぶんと違うものですね。
京王線と南武線でも違いますし、東横線なんか全然違います。

それはさておき・・・。

南武線では、コートを羽織っている人を多数見かけました。
しかも、綿のコート。

どうしても目がいってしまいます。

寒くなり初めなので、着始めたばかりだと思うのですが、しわくちゃなのが気になります。
おかしいなあと思い、よく観察してみると、襟元や袖口が変色している。
特に、襟は真っ黄色になっていて、相当着込んでいるのが分ります。

洗ってないのか、洗ったのに落ちてないのか。

綿のコートですから難しい所ですが、洗ってない人が多数いる事もまた事実。
集まった仲間の中にも、これまだ洗ってないんだ、と言う人もいましたし。
人のものを洗っていると、つい自分のものは忘れてしまうのかもしれません。
いかんいかん・・・。

ただ、最近は気候がおかしいですから洗うタイミングを逃しがちですよね。
今年の春先は暖かくなるのが遅かった為に、衣替えが一月以上ずれ込みました。

そして、今年の秋も寒くなるのが遅い為にずれ込んでいます・・・。

でも、みなさん忘れないでくださいね。
いずれ、冬は来ますし寒くなります。
夏物は特に汗を大量に含んでいますから、洗わないと危険です。

忘れないようにきちんと洗ってください。

コートなども、洗った方がいいと思います。
時間が経っているので、まっさらというわけには行きませんが、それでも洗った方が暖かくなります。

冬の準備、始めましょう。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2006年11月03日

セーターがきつい・・・。

友達から電話をいただきました。

セーターがきつくなったとお客様からお電話をいただいたといいます。

セーターがきつくなった・・・・・、一般の方は縮んだと思うかもしれません。
しかし、セーターの場合はなかなかそう判断しにくい理由があるんです。

セーターは編物です。
織物と違い、組成がきつくないので、動き易いと言う性質があります。
どういう事かといいますと、伸び易いんです。

みなさんもご記憶にあると思うのですが、ちょっときついかな?と思っていたニット製品が、しばらく着ているときつくなくなる事があると思います。
これは、ニットが体に合わせて伸びているからなんですね。

しかし、伸びたままかと言うとそうでもないのが難しい所でして、クリーニングをすると元の形に戻ろうとします。

つまり、"縮む"わけです。

体に合うようにオーダーで作っていない限り、必ず服はどこか伸びている所があるものです。
それらは、体に合わない部分に力がかかった結果、伸びているわけですからその緊張がとけると元に戻ろうとする力が働きます。

これは、どんなに丁寧にクリーニングしても、必ず起きる現象と言ってもいいでしょう。

しかし、私たちもただ手をこまねいているわけでは有りません。
仕上げの時に、元に戻る事や着ていたサイズを想定して、伸ばすように仕上げているんです。
中には、想定を超える事もあるので、今回のようにきつく感じてしまう、と言うことも有るかもしれません。

もし、そのようなことが合った時は、ぜひ言ってくださいね。
先ほども書きましたが。ニット製品は伸びるので修正がききます。
プロが使っている道具を使い、蒸気をかけながら伸ばせばご希望の通りになると思います。

きつくなった、と言うお客様の中に、極たまに、体のサイズが大きくなってしまったと言うお客様もいない事もありません。
衣替えで洗った衣類を次に着るのは半年先。
たまに、サイズが変わるなんて事もあるんですね。

お客様にもいえないし、かなり厳しかったりします。

きついと思ったら、慌てずにクリーニング屋さんに相談してみてください。
状態を見て、適切な対処をしてくれると思います。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2006年11月01日

老人ホームからのご依頼。

ここ一年くらいですが、急に集配のご依頼が増えている所があるんです。
それは老人ホーム。

老人ホームにもクリーニング屋さんは入っています。
と言っても主に、シーツとか枕カバーとか制服などを扱ういわゆるリネンサプライという形態の業種です。

ちゃんと入っているのに、何故お問い合わせを頂くのか?

それは、このような業種では普通の衣類を扱う事になれていないためなんですね。
シーツや枕カバーなどは、機械で大量に処理する事が出来ますし、パートさんでも出来ます。
ところが、一般の衣類を扱う機械がなかったり、衣類に合わせた処理などができないために、断っている業者さんが多いようです。

当店でも、このような業種の方から出来ないから洗ってくれ、と下請けのような事を頼まれた事もありますし。

そして次も結構深刻な問題なのですが、何故当店に集中しているか?といいますと、老人ホームの衣類を受けてくれるクリーニング屋さんが少ないからなんです。
理由として、老人ホームには衣類を取りに行かなければなりません。
しかし、何点も出ることは稀で、ほとんど一点か二点のみ。
そうなると、ガソリンの高騰などを考慮すると、よほど近くにある老人ホームでないと集配に行く事自体、困難になってしまうのです。

当店では比較的集配のエリアが広いので、他の集配にあわせてお伺いする事が出来ます。
即対応!という訳にはなかなか行きませんが、お時間をいただければ対応可能なんです。

府中周辺はもちろん、国立市、調布市の方からもお問い合わせをいただいています。

しかし、老人ホームは増えましたよね。
ここにこんな施設あったっけ?なんて見てみると老人ホームだったり。

これだけできていると言う事は、確実に高齢化社会なんでしょう。

老人ホームのクリーニングのご依頼、一度ご相談ください。


投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2006年10月31日

布団を家庭の洗濯機で洗う。

先日、集配クリーニングのご依頼がありました。

お伺いすると、敷布団と掛け布団があります。
しかも、濡れている・・・。

お話しを伺ってみると、ご自分で洗ってしまったようです。
全然乾かないので、困ってクリーニング屋さんを探したらしいです。

長年クリーニング屋をやっていますと、色々な話を聞くことが出来ますが、敷布団や掛け布団をご自分で洗濯をしたというのは初めてかもしれません。
小さい布団や夏掛けなどはたまに聞きますね。

シングルサイズの布団ですが、よく洗濯機に入ったなあと思いました。
おそらく入っても回らなかったんではないかと思います。
だから、脱水もあまく、濡れたままだったんでしょうね。

品質表示のところにも、どう扱うか分かりやすく書いていない商品だったので、仕方がなかったんでしょう。

とりあえずそのままお預かりし、店に帰ってから検討。
掛け布団は羽毛なんですが、敷布団は羊毛とポリエステルです。
羽毛は問題ないですが、羊毛のほうが問題ですね。

今のままでは洗う事も何も出来ないので、とりあえず乾かしました。
乾いてから次の作業に入ります。

日常生活にはさまざまなものが有りますが、衣類なら何となく洗うと言う感覚が分りますが、布団やカーテン、じゅうたんなどは、どう扱っていいか?分らないと思います。
小さい字ですが、品質表示のところをよく読んで戴いて、注意事項にも目を通して頂くと、お手入れの方法も載っています。

洗濯機に入れる前に・・・・・、ちょっとだけ品質表示を見るようにしてみてください。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2006年10月30日

恥ずかしくないですよ。

今日いらっしゃったお客様から、突然こんな言葉が出ました。

恥ずかしくて持って来れない。

クリーニングは汚れ物を扱う商売です。
人によっては恥ずかしいと思う事もあるんだなあと思っていたんですが、ちょっと話が違うようです。

詳しく聞いてみますと、要は自分で洗うべきものをクリーニング屋さんに持っていくのが恥ずかしい、と言うことらしいのです。
しかし、どんな衣類か聞いて見ても別に恥ずかしい品物でもありません。
下着でもないし。

思い返すと、以前からたまにこういったお客様がいらっしゃいました。

たとえば、着物のクリーニングを持ちになった客様が、お友達から冷やかされたり。
着物なんてクリーニングしないわよ!とみなさんに言われ、青くなって飛んできた、と言うことがありました。

着物をクリーニングする事は恥ずかしい事でもありませんし、非常識な話でもありません。
ごく普通にある話の一つです。

恥ずかしいと言う気持ちの中には、いろいろな理由が隠れていると思います。
人と違った事をしているとか、非常識ではないかとか。

しかし、そのほとんどが思い込みで、恥ずかしいものなんて一つもないんです。

クリーニング屋さんに出すもののイメージが出来上がってしまっているんでしょうね。
高価なものしか出さないとか、大事なものしか出さないとか。
逆に、高価なものは出さない、と言う方もいらっしゃるでしょう。

他のお店は知りませんが、当店では高価だとかそういうことで判断はしていません。

ですから、こういった理由で人を非難している人は本当にナンセンスだと思っています。

当店が考えている事は、ただ一つ。

預かった衣類をどうやって綺麗にするか、着れるようにするか。

どんなに高価でもどんなにぼろぼろでも、それらに合わせてクリーニングするだけなんです。
お客様が普段着として着用されていても、そんな事は関係ないんです。
お持ちになった衣類を、なるべく変化させずに、色を綺麗なまま、汚れを落とす、ただそれだけなんですね。

ですから、何も恥ずかしがる事なんてないんです。
普通にお持ちになって戴いて構わないんです。

自分で洗うのも結構だと思います。
しかし、季節の変わり目に普段着をクリーニング屋さんに出してから仕舞うと言う方も沢山いらっしゃいます。
これもクリーニング屋さんの使い方の一つですね。

ご自宅で洗えないものだけをクリーニングするのが私たちの仕事ではありません。
ご自宅で洗えるものでも、プロが洗うからこそ出来る品質と言うものがあります。

実際、本当に色々な衣類が出てくるんです。

Gパンだったり、Tシャツなんかも普通に出てきますね。
高価なものも有りますが、Tシャツなどは5千円前後のものも出ています。
ユニクロのフリースも良く出てますよ。

長く着たい、大事に着たい。
クリーニング屋さんをご利用する理由には十分です。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2006年10月28日

横にシワが入ったら要注意!

クリーニングをして、仕上げをしていると、気付く事があります。

サイズが合ってない。

どこでわかるかと言いますと、横にシワが入るんですね。
特にサイズが合っていないのがズボンです。
女性物が多いでしょうか。

ウェストが横にシワが入り、折れるんです。
これは明らかにサイズがあっていません。

横にシワが入り始めたら、ワンサイズ上のズボンを買うようにしましょう。

そして、もう一つ気になるのが、足の付け根から股間の辺りにシワが入る事があります。
ここにシワが入ると言う事は、下腹の辺りに余裕がない証拠です。
ツータックのズボンにすると、楽になると思います。

タックとは、座ったりしゃがんだりした時に余裕を持たせているんですね。
タックとして余裕を持たせているので、折り目が開き、無理なテンションがかからないようにしています。

年齢と共に肉もつきやすくなります。
しかし、それに気付かず、サイズのあわない服を着ている人って本当に多いんですね。
加齢による肉付きはおなか周りが主ですから、多少サイズが会わなくても着る事が出来る為に、このような事が起こるんです。

しかし、あまり窮屈な服を着ていると、いいことが有りません。
圧迫されるので、疲れやすくなります。
生地がいつも緊張した状態になっていますから、ふとした拍子に破れてしまう事も有ります。
生地よりも、縫い糸のほうが多いかもしれませんね。
また、余裕のない服はこすれるので生地が薄くなりやすいです。

ね、体に合った服のほうがいいでしょ?
横にシワが入りだしたら、注意のサインです。
気をつけましょうね。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0)

2006年10月26日

大事な試合があると・・・。

これはクリーニング屋さんだけの出来事じゃないと思うんです。
今日は、7時半以降、お客様がひとりも着ませんでした。
雨が降っていたりとか、台風が着ていたりとか、そんなときはありますよ。
あ、でも、当店のお客様、なぜか雨の日や台風の日に来る人いますね。(笑)

そう、今日はプロ野球、日本シリーズだったのですよ。
しかも、日本ハムの優勝がかかった大事な一戦、新庄の最後かもしれない大事な一戦。

ここ数年、大事な試合がある日は大体こんな感じなんですね。
野球もそう、サッカーもそう、バレーもそう。
サッカーや野球などは海外での試合で、深夜に放送なのに夜になるとぱたりと人がいなくなります。

外歩いている人もまばらですし。

飲み屋さんも大変だったでしょう。
閑古鳥とは言いませんが、商売にはなりませんね。

自宅で観戦を楽しむ人が増えてきたんですね。
日韓ワールドカップ辺りからでしょうか。
自宅でゆったりと、くつろぎながら観戦すると言うのが一つのスタイルになりつつあります。

家庭のテレビも大きくなり、宅配ピザなども取れるし、環境が整っているんでしょうね。


かくいう私たちも、お客さんが来ないのなら見るしかありませんよね、日本シリーズ。
新庄の涙を見ながら、最後お店を閉めました。

北海道のみなさん、今ごろ大騒ぎでしょう。
おめでとうございます!

名古屋のみなさん、中日残念でした。
でも、すばらしい試合でした。
来年こそ、リベンジを果たしてください!

なんにしても、日本中が一つの事で盛り上がるってすばらしいと思います。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2006年10月25日

どこが一番重要か?

時代が過ぎていくと、みなさんの要望も少しずつ変わっていきます。

Yシャツの立体包装を望む人が増えて来ました。
その理由をお聞きしますと、畳みじわが嫌だから、と言う声が圧倒的に多い。
次に仕舞うのに便利だから、すぐ着れるから、とありますが、こちらは少数意見。
圧倒的に畳みじわが嫌なんですよね。

しかし立体仕上げにも問題点がいくつかあります。

その中の一つに、襟が潰れてしまう、と言うのがあるんです。
これはYシャツが自分の重さに引っ張られて、襟がぺたんと潰れてしまうんですね。

これが非常にみっともない。

なんだか安っぽく見えるし、格好が悪いし。
やはり襟は立っているほうが格好が良く見えます。

そして、立体包装をしていると、空気に触れる面積が多いので、湿気を吸う機会が増えてしまい、小じわが出てきます。

これらを解消する為に、畳仕上げをしているのです。
畳み仕上げをしていると、襟は潰れませんし、空気に触れる面積も少ないので小じわが発生しにくくなります。

でも、畳んだ時のシワが出来てしまうんですよね。

昔の人は、シャツなどは襟が命でした。
襟がきちんと立っていないと怒りました。

しかし、時が過ぎ、今は襟よりも小じわよりも、畳ジワのほうが嫌なんですよね。

これには、出来上がったシャツをそのまま着ているというのもあるんでしょう。
畳みジワをアイロンで伸ばすなんていう作業はしませんから、当然と言えば当然かもしれませんね。

衣類のどこが一番重要か?
昔は襟元でした。

では、今は?

ある人は、襟。
ある人は、身頃。
ある人は、袖、
ある人は、風合い。

人によって違いはありますが、綺麗に着たいと言う事に変わりはないでしょう。

みなさんはどこがポイントだと思いますか?

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2006年10月21日

アイロンの裏は汚れます。

午前中に、お客様が血相を変えてやって来ました。

娘さんの真っ白のブラウスをアイロンがけしようとしたら、襟が青くなってしまった!と言うのです。

早速見てみると、襟が確かに青くなってしまっています。
しかし、全部と言うとそういうわけではなく、凸凹している山の所が青くなっているようです。

見て、すぐにピンっ!と着ました。

これは、アイロンの汚れですね。
アイロンの裏側ってかなり汚れています。

汚れの原因は様々です。
衣類の汚れが付いてしまったり、糊が焦げてついていると言う事もあるでしょう。
極稀にあるのが、染色の移りです。

どうも今回もそれが原因のようです。

昔、お祭りで使う法被をアイロンがけした時の事。
全部仕上げ終わり、さ~次はYシャツだ!と気合いを入れてアイロン台でアイロンを滑らせていると、どうもすべりが悪いんですよね。
で、おかしいな?と思ったので、アイロンの裏を拭いてみると・・・・・、青くなってしまいます。

法被の裏が移ったな?と思い、このままYシャツを仕上げると大変な事になってしまうので、すぐさま、裏側を拭き、青い色が出なくなるまで拭いた事があります。

気付かない所で、お客様もやってしまったんでしょう。

他にも、アイロンは事故が多いんですね。
プリントなども熱で剥げてしまいますから、アイロンがかけられないですし、最近ではファスナーも熱で溶けるようなものがあったりと、難しくなってきています。

熱に弱い素材も多く使われています。
アイロンをかけるときは、慎重にしましょう。

シャツなどでスプレータイプの糊付けをする方は、アイロンの裏の掃除もお忘れなく。
水を吹きかけた時に移る事が多いようです。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2006年10月20日

あなたもクリーニング屋だったのね。

いつも来る、宅配便のお兄さんがやって来ました。
今日は、宅配してもらう品物はないんだけどなあ?と思っていると、今日は違う用事で来たようです。

用事を済ませ、少し世間話をしていると、実は・・・・・、と切り出して来ました。

『自分、実家が洗濯屋なんです。』

あー、どうりで。
何となくですが、違和感がないというか、不思議な感じを感じていたんですね。
実家がクリーニング屋さんなら、納得です。
クリーニング屋さんに入ってきても、違和感がなかったんでしょう。

ご実家がクリーニング屋さんでも、後を継がない人は結構たくさんいらっしゃいます。
理由は色々あるんでしょう。
宅配便のお兄ちゃんも、理由はあるんでしょうが、今の仕事もとても楽しそうです。

うちも妹がいますが、妹はクリーニング屋さんは大変だから嫌だと言っていました。
朝から晩まで仕事をしているし、仕事があるうちは全然仕事が終わらないし。
OLなら、残業はあっても仕事は終わるし・・・・・。
妹にとって、うちの仕事は大変に移ったんでしょね。

かたや、私はというと子供の頃から良いなあと思っていました。
具体的にどこが言いかと言われるとちょっと悩んでしまいますが、何となくですがやりたいなあと思っていたんです。

アイロンをかけているのが格好良かったからかなあ?
両親が一生懸命やっているのを見ていたからかなあ。

でも、思い返すと、事あるごとにいろんな人に言われていたような気がしています。

父に、クリーニング屋さんは良いぞ!といわれ。
母に、クリーニング屋さんほどいい商売はないよ!といわれ。
お客様に、お父さんとお母さんの仕事を継げるって幸せだよ、といわれ。

何となくですが、色々な人から楽しそうという雰囲気をもらっていたのかもしれません。

で、現在、私はクリーニング屋さんをやっていますが、みなさんの言っている事に間違いはなかったと思っています。
他の職業と同様、とても大変な部分はありますが、綺麗にしたり、お客様に喜んでもらえたりと、クリーニング屋は良いなあと思っています。

多分、私も子供にクリーニング屋は良いぞ!と言うでしょう。
彼の将来を強制はしませんが、良いものは伝えてあげたいと思っています。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0)

2006年10月18日

ビクーニャ

カシミヤクリーニング.COMへのお問い合わせです。

ビクーニャ、洗えますか?
と、聞かれました。

ビクーニャ・・・・・、し、知らない。
何軒もクリーニング屋さんに問い合わせをしたそうですが、ビクーニャをみんな知らなかったようで、お客様も困っていました。
聞くと、このビクーニャで出来たマフラーが、なんと120万もしたんだそうで、大切なものなのできちんと扱ってもらえるお店を探しているんだとか。

繊維の特徴、値段を聞いていると、ふとある繊維を思い出します。
その繊維の名前は、ビキューナ。
毛の繊維の中では飛び切り高級品で、元から取れる量が少なかったのですが、乱獲により更に減少、ここ数年になって輸入が再開された素材です。
ビキューナのコートですと、300万から500万ほどします。

カシミヤより細く、柔らかい繊維です。

そこでお客様に聞いてみました。

ビキューナじゃないですか?
そこではじめて分ったのですが、ビクーニャとは、ビキューナの正しい発音なのだそうです。
Vicuna とかくのですが、向こうの発音に限なく近いのがビクーニャ、なんだそうです。

ここで謎が解けました。
どうしてクリーニング屋さんでみんな知らなかったのか?

クリーニング屋さんにも素材に関する本や資料がたくさんあります。
その中では、ビキューナと載っているんですね。
ビキューナは先ほど書きましたが、とても希少価値が高く、高級品です。
知らない業者さんはいないででしょう。
しかし、ビクーニャという正式な発音は知りません。
そこで、分らない、といったことになってしまったんでしょうね。

電話を切った後に、友達の所へ数件連絡をとってみましたが、案の定ビクーニャでは誰も分からず。
ビキューナなら知ってるよ、と言う人がいましたが、同じ繊維だとは思いません。

まだ、素材表示の方でも、表示が分かれているようで、気をつけないといけない商品ですね。
知らずに洗ったらとんでもない事になってしまいます。

このビクーニャ、クリーニング屋さんでも扱ったことがある人はそんなにいないと思います。
それだけ希少。
ある意味、芸能人の衣類を扱うより少ないかもしれません。

今回のように、発音の違いで表示が違ったり、繊維の名前ではなく商標名で載っていたりと、私たちが知らない表示って結構あります。
その都度、いろいろな手段を使って調べています。
だって、繊維を知らなければ扱えませんからね。
ビクーニャ・ビキューナもその違いを調べて、お店の中で確認。
こんな違いがあるんだと言う事をみんなに伝えました。

ここからが当店の面白い所で、まだ預かると言う事が決まったわけではないのですが、こんな希少な繊維の話がせっかく出たので、休憩中にみんなでどうやって洗って仕上げるか?シュミレーションをしていました。
繊維の特徴をお互い共有し、その中でどの様に扱えばいいか?意見を出し合って話し合います。

こんな風に普段からみんなで考える事で、いいアイデアが浮かび綺麗に洗う事が出来るんですね。
思いつきではいい仕事は出来ません。

せっかくこういうお問い合わせが着たんですから、生かさないとね。
ビクーニャ、みなさんも見てみたいですよね。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2006年10月16日

セーターのハンガー掛けがない理由。

クリーニング屋さんをご利用されていて、不思議に思う事がいくつかあると思います。

どうしてこうならないの?
なぜこうなの?

たくさんあると思いますが、今日はセーターの話。

セーターを立体包装、ハンガー掛けでお返しするお店はあまりありません。
ごくまれにそのようなお店もありますが、ハンガー掛けでお返しする時は大抵このような言葉を付け加えているのではないでしょうか。

すぐ着ない場合は、畳んでお仕舞いください。

これには理由があります。
そもそも、何故ハンガーがけをしないかと言いますと、セーターやカーディガンなどのニット製品は、構造上とても伸びやすく出来ています。
そして、ハンガーにかけて時間が経ってしまうと、自分の重さで伸びてしまうのです。

全体的に、もしくはハンガーの方の所だけ。

その為、畳んでお返しするかハンガーがけでもすぐ着て下さい、と言うような事になってしまいます。

これは、ご家庭での洗濯の時も同じなんですね。
とくにご家庭でセーターなどのニット製品を水洗いすると、水の重さも加わるのでハンガーにかけて干すと大変な事になります。
ですから、家庭洗いの指南する小冊子などには、平干ししてくださいと書いてあるんですね。

また、ニット製品はその構造上、縮みやすくもあります。
縮み易い、伸び易い、一見正反対の話のように聞こえますが、ようは繊維が動きやすくて安定していないためにこのような事が起こるんです。
ですので、若干の目詰まりによる縮みなどは、簡単に修正が出来ます。

ただし、伸ばす技術と言うのは一見簡単そうですが、形を整えるということを考えると、簡単に手を出さない方がよろしいかと思います。
ぜひ、クリーニング屋さんにご相談ください。

素材だけでなく、織り方や編み方の構造でも、色々な特性があります。
衣類の難しさですね。

投稿者 boribori : 23:47 | コメント (0)

2006年10月14日

仕上げづらいものは?

今日、仕事が終わりまして、急遽元住吉にあるオリエンタルさんへ行く事になりました。
いつもの仲間が集まっていて、お話しをしていたんですが、そこで出た話が仕上げづらい品物について。

仕上げづらい品物、色々と出て来ました。
素材が特殊なもの、縫製の悪いもの、つくりがおかしいもの。

でも、一番仕上げづらい!と言っていたのが、大きい品物でした。

理由は簡単です。
規格外なので、機械に納まらないし、仕上げ台にも乗らないため、でした。

うーん、今は、どこも機械を使っていますから、その機械から外れるような品物はあまり好まれないと言うのも分らなくはありません。
でも、アイロンがあれば仕上げられるんですからねえ。

当店では自分のシャツが一番大きいので、最初はとても苦労していたんです。
普通のシャツの様に仕上げられないし、動かせば線がずれるし。
最初の頃は、1枚20分以上かけていました。

所が、慣れって不思議なもので、段々と上手になっていくんですよね。
今では、器用に動かして綺麗にかけています。

また、小さいものもやはり難しいんですね。
こちらは、アイロンの大きなが関係してきます。
アイロンの横幅より小さいもの、細いものは仕上げるのに苦労します。
仕上げ台の端をうまく使いながら、余計な線がつかないように、ちゃんと線がつくように・・・。

やっぱり、どうしても最後の部分は人の手に頼らざろうえないんですよね。
台の形等を研究して、段々と対応するサイズも幅広くなってきていますが、人間のサイズはまだまだ先があります。

アイロンとアイロン台、やっぱり必要です。

しかし、今日は途中居心地が悪う御座いました。
だって、大きいシャツが仕上げづらいと言う話になってから、視線が痛いんですもの。
そりゃ大変だろうけどもね、プロなんだから。(笑)
笑いながら仕上げましょうよ。

これぞ身が縮む思いですね。(笑)

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2006年10月13日

大気汚染

白い服を着ていると、汚れが目立ちます。

ちょっとしたシミも色の付いている衣類に比べると格段に目立つ。
そういう意味で白は着ていて難しい衣類ですよね。

シミ以外にも白い服を着ていると、うっすらと黒ずんでくるんですが、それは大気汚染が原因です。
主に排気ガスなんですが、これがはっきりと分るくらい黒くなってきます。

特に、綿素材で白いものを着ていると、黒ずんでくるんです。
たとえば、白いトレーナーをきて、バイクなどに乗ると1時間もしないうちに、うっすらと黒くなってきます。
車の後ろについている事が多いでしょうから、直に排気ガスを受けちゃうんでしょうね。

極端な例でしたが、普通に生活をしていても排気ガスの影響は大きいと思います。
大きい幹線道路や、トラックやダンプなどが頻繁に通るような道沿いですと、洗濯物を外に干しているだけで黒くなってしまいます。

洗濯物を外に干せないなんてあんまりですよね。

マンションにお住まいのお客様から聞いた話ですと、道沿いのマンションだからといっても、上のほうにいれば大丈夫かというとそうでもないらしいですよ。
結局、巻き上げられて上の階の方も影響を受けるんだそうです。

車の発達はとても便利ですが、このような影響も出ているんですよね。

室内干しも多くなってきていますが、やはり日光に当てて乾かしたものとは違います。
出来る事なら外に干したいですね。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2006年10月11日

今年も出た!縮んだアンゴラのオーバー。

久しぶりのお客様がご来店です。

お持ちになった衣類はアンゴラのコート。
むむっ!表面がおかしくなっているな・・・、と思いお預かりしました。

全く洗っていなかったのかな?と一瞬思ったのですが、そうでもないようです。
他所で洗ったんでしょう。
しかし、問題は別の所にありました。

確か一昨年にここで書きましたが、表面が縮んでいるため、裏地が表側に出てきてしまっているんです。
こういう類の縮みを見たのは2回目ですね。
表側に出ているのがおよそ7mmくらい。
表の生地のおかしさから言って、縮まされてしまったんでしょう。

アンゴラは特に縮み易いのですが、気付かなかったんでしょうね。
取り扱い要注意の品物なのに・・・。

お客様もおそらく気付いていません。
説明をしなければ。

カシミヤに比べ、アンゴラは比較的手に入りやすい素材です。
また、軽くてあたたかいし、どこへでも着ていける上品さを兼ね備えています。
一枚は持っていたい衣類でしょう。

しかし、カシミヤに比べるととてもデリケートなんです。
弱いといった方がいいかもしれませんね。
アンゴラ100%のオーバーを着ていて、ショルダーバッグを持って通勤していたら肩に穴が空いたと言うお客様もいらっしゃいます。
擦れなどにも弱いんです。

ですから、クリーニングもかなり気を使わないといけません。
縮んじゃったら、着づらいだけでなく、見た目も貧相になりますしね。

さて、このアンゴラ、どういう風に修復をしましょうかね。
とりあえず一度洗ってみて、それから考えてみます。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (2)

2006年10月10日

かっこよくなったなあ。

夜の集配が終わってからの事。

いつも通り、お預かりした衣類に名前をつけ、お店に下ろした後でした。
少しカウンターで母と立ち話をしていると、いつもご利用いただいているお客様が通りました。

明るく、さわやかな笑顔で、こんばんわ!と一言。
うん、とても気持ちがいいですね。

このお客様、年は20歳くらいでしょうか。
高校を卒業後、青森から東京へひとり出てきてお勤めをしているんです。
研修期間のうちから当店へきていただいていたので、いろいろとお話しをさせて頂いていたんです。

本当にまじめで、好青年で。
いまどきこんなに素直な人は少ないだろうなあという感じの彼。
うちのお客様で若い男の人は比較的こういうお客様が多いんですが、その中でも好青年なのですよ。

素直なだけに、色々と悩んでいた時期もありました。
お店が終わる頃にふらっとやってきて、色々と相談を受けた事もあります。
気が付くと日付が変わっていたこともありました。
まじめで素直、その為悩みもあるわけです。

社会人になってからの悩みって、実は明確な解決方法は少ないと思います。
地道にやっていくしかないんです。

一発逆転の方法なんてあるわけないし、毎日の積み重ね、日々の積み重ねがいずれ実を結ぶと信じられるか?そこがポイントのような気がしています。

でも、地道にやっていくって本当に辛いんですよ。
自分がまるで進歩していないような錯覚に陥るし、このまま続けていていいのだろうかと不安にもなるだろうし。

信じて、頑張るしかない。
どんな形にせよ、必ず実は結びますからね。

そんな彼の成長を見いていたので、つい先ほどの彼の挨拶を見ると、本当に嬉しく思うんです。

ぴんと背筋が伸びて、笑顔が素敵で、挨拶もしっかりとしている。
こんなすばらしい社会人は少ないですよ。
どこからどう見ても好青年なわけですよ。

このまま、頑張っていって欲しいな、と思います。
また、いつでも話によってね。

投稿者 boribori : 10:26 | コメント (0)

2006年10月09日

夏物、出始めました。

今日は祝日ですが、いつも通り営業です。

配達などは祝日の日は不在の時などがあるので、休んでもいいのかもしれませんが、仕上げや洗いの方はそうはいきません。
毎日毎日、コツコツとやっていかないと、溜まってしまった日には恐ろしい事に。
今日も、先週土曜日にYシャツが集まりまして、通常の1.5倍ほど有りました。
明日に回していたら、なんにも出来なかったでしょうね。

祝日でも営業をしているのを知っているお客様から、ぽつぽつと夏物のクリーニングが出て来ました。
今日も日中は暖かく、外で動くと少し汗ばむくらいですから、まだ少し先かなと思っていたんです。

ところが、やはり人間の心理は面白いもので、この連休で入れ替えようとするらしいんですね。

本日、お店に来ていただいたお客様、お電話をいただいて明日お伺いするお客さま、たくさんいらっしゃいました。

他のクリーニング屋さんでは少し前から出始めたよ、と言う話を聞いていたのですが、当店では今日からのようです。

これからまたしばらく忙しくなりますね。

今年はだらだらと春先から常に品物が出つづけていたので、正直言いますとここ数週間も暇というわけでもなく、毎日毎日仕事がありました。
そのまま、秋の衣替えに突入といった感じです。

今年の夏物はどんな感じでしょうか。
物凄く汗かいているのかな?
しみが多いのかな?
色が落ちてたりするのかな?

いろんな状態の衣類が来るでしょうが、どんと来い!って感じですね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2006年10月06日

物凄い雨!

今日は朝から物凄い雨でしたね。
午前中から集配に出かける予定でしたので、品物を積み込むときからドキドキしていました。

と言うのも、今日の雨は横殴りだったんです。

後ろのハッチバックを開けると、風と共に中まで雨が入ってきてしまいます。
それにもまして、お店のドアから車までのほんの3Mをちょっと走るだけで、びしょびしょになってしまうんです。

こんな雨は久しぶりです。
まるで台風みたい。

週一の予定でお伺いするお客様もいらっしゃいますので、何とかしてお届けしたい。
色々試行錯誤しながら、何とか積み込む事が出来ました。

しかし、こんなに強い雨が降っていても、外を歩く人はたくさんいらっしゃるんですよね。
仕事だったり、用事だったりどうしても出かけなければならなかったんでしょう。

集配の度にちょっと降りるだけの私でさえ、今日はびしょぬれです。
おそらく相当濡れているんではないでしょうか。

雨に濡れたら、とりあえずそのまま乾かしてくださいね。
熱をかけず、とりあえずそのままハンガーにかけていただいて干して頂ければ結構です。
その後、必要ならクリーニングなり洗濯なりしましょう。

間違っても乾燥機で乾かそうとしてはいけません。
素材によっては縮んでしまいます。

一夜あけて明日は暑いようです。
みなさん、体調など崩さぬように気をつけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2006年10月05日

家で洗うと白くならない。

先日お伺いしたお客様のところで、白いレースのブラウスの話になりまして、買った時にお店でこう言われたんだそうです。

『このブラウスは家庭で洗わないほうがいいと思います。白いし、家庭で洗うと水の影響でくすんできますから』

クリーニング屋さんがこういう話をするのは分りますが、アパレルさんでしかも販売の方がこういう話をするというのはちょっと驚きです。

よく勉強していますね。
水の問題点を鋭くついていると思います。

綿のブラウスで白、普通ならご家庭でさっと洗いたいはずです。
気持ちはよく分ります。
所が、洗うのと白いまま着続けるというのは違うんですね。
特にご家庭の場合、白いものを洗っても白くあがらない事が多いんです。

問題点は主に二つ。

洗浄の温度が低い事。
水に含まれる硬度成分がくすみの原因になること。

洗濯の方法そのものにも問題があることもありますが、主な理由は以上の二つでしょう。

洗濯をする時に温度が低いと、汚れが落ちきらない事があります。
それが溜まっていくとくすみになってしまうんです。
ところが、ご家庭で温度を上げようとしてもなかなかあげる事が出来ない。
また、仮にあげられたとしても、小じわが発生したり扱いが難しくなります。
一般の方がやるにはちょっと難しい洗濯になってしまいます。

水中の硬度成分もかなり影響をするでしょう。
俗に言う、水が硬いと、洗剤と反応してくすみの原因になってしまうんです。
これを避けるためには、お風呂の残り湯を使用する事でしょう。
これがご家庭でやるのにはいちばん簡単。
説明は・・・・・、以前ここで書いているので過去を探してみてください。(笑)

どこのクリーニング屋さんに出しても白くなるとは限りませんが、きちんとしたクリーニング屋さんならまず間違いなく白くしてくれます。
ご家庭で洗うよりもひどくされるケースもあるので、安易に出すのはやめましょうね。
きちんと選んでください。

他にも、洗剤の残留による焼けなど、白くならない間違いって結構あるんです。

白を白くあげる、簡単そうでとても難しい。
任せられる業者さんを見つけるほうが賢明だと思います。

販売員さんの説明は非常にいいとおもいます。
汚れを取るだけでなく、なるべく長持ちをして、いい状態を保つようなアドバイスをしています。
こういうアドバイスをしてくれる店員さんって、なかなかいません。

衣類を着るということ、よく考えていると思います。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2006年10月04日

ドライクリーニングは不安ですか?

昨日の続きです。

カシミヤのコートが硬くなってしまった、と言うお客様のご相談を受けている時に、ドライクリーニングになりますか?と言うご質問も戴きました。

どうも、今回の件でドライクリーニングに不信を抱いているらしいです。

現在、クリーニング屋さんは全部といって良いくらいドライクリーニングをしています。
全国に数社、水洗いだけしかしないというお店もありますが、ないに等しい。
預かった品物をすべてドライクリーニングするわけでは有りませんが、かなりの数がドライクリーニングされます。

ドライクリーニング、一般の方には全くわらかないでしょうから、水洗いの方が優れているように思えるんでしょうか。

そもそも何故ドライクリーニングが生まれたかというと、水洗いに問題があったからなんですね。
水で洗うと、色が落ちてくるし、こしがなくなるし、ウールなどは縮んだりします。

形態変化が大きいのが、水洗いの難点なんです。

もちろん、現在の技術ではそれらの問題点をカバーする薬剤や機械もありますので、全部が問題点というわけでもない。

しかし、手間やリスクがかかってしまいますので、料金も高くなります。

そこで考え出されたのがドライクリーニング。
水で洗うと問題がおきるものでも、油で洗うと問題が起きないんです。

ドライクリーニングは有機溶剤で洗っています。
身近なもので言うと、灯油と似たようなものです。

似ているからといって、決して灯油を使って洗わないでくださいね。
とても危険です。(>_<)

油で洗うので、縮まない、色落ちがない、こしもそのまま、の状態で洗えるんです。
この技術が開発された時はまさに夢のようなクリーニングでした。

もちろん、いい事尽くめではないですよ?
管理が悪ければ縮むし色も出るし、と悪い面もあります。
しかし、水洗いに比べれば、変化は極端に少ないんです。

ドライクリーニングで洗う事が多い理由は、色合いや風合いをそのままの状態に維持し易いからなんです。

水洗いもドライクリーニングも、長所と短所はあります。
その悪い所は、技術によってカバーされています。

しかし、それでも事故は起きる。

事故自体、クリーニングの場合はとても難しいので、どれが悪いとはいえないんですね。
衣類が悪いケースもありますし、洗い方に問題があるケースもあります。
品質表示がおかしいケースもあります。

最近ですね、硬くなったとか色がはっきりとではないけど色が若干おかしくなった、と言うようなものは、洗いだけのせいではない様な気がしています。
他の工程にも問題がありますね。

昨日のケースもドライクリーニングも関係ありますが、それ以外の工程にも問題があるように思います。

水洗いもドライクリーニングも、きちんとした工程をふんできちんと作業しないと、おかしくなります。
不安を感じるのも分りますが、その不安を払拭できるような良いクリーニング屋さんを見つけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2006年10月03日

カシミヤのコートが硬くなった~。(>_<)

『お宅で洗ったら柔らかくなりますか?』

カシミヤクリーニング.COMのHPを見ていただいたお客様からお電話をいただきました。
そして、これがその時言われた言葉。

カシミヤクリーニング.COMをやっていると、まず多いのがこのような質問なんですね。

硬くならない?
艶がなくならない?

極稀に着用しすぎて、傷んでいる衣類とか厳しいものがあったりもしますが、こんな事は起こった事がありません。

電話で聞かれるたびに、いったい他所のクリーニング屋さんは何やっているんだ?と不思議でしょうがなくなる質問なんですね。

今回のご相談は、クリーニングから帰ってきたカシミヤのコートが硬くなってしまった。
柔らかくすることは出来ないか?と言うお話でした。

最初にお願いしたクリーニング屋さんにお話すると、蒸気をかければ柔らかくなるから持ってきて欲しいといわれたそうです。

お客様は、触った感じからしても、そんな事で柔らかくなるようなレベルではないと判断し、きちんとしたクリーニング屋さんを探しているうちに当店へたどり着きました。

お客様のお話しを良く聞いてみると、どうも上っ面だけの硬さではないようです。
直に商品を見てみなければ確定的なことは言えませんが、おそらくこのような状態では蒸気をかけたくらいではなんともならないでしょう。

蒸気をかければ柔らかくなる?そんな不確かな事言うな!

この言葉を聞くだけでも、衣類の目利きでまず失敗したんだなあと思います。
柔らかさが特徴の衣類、扱いがとても難しいんです。
硬くなった理由も、想像できます。

おそらく最初のお店では直せないでしょう・・・・・。

今回は、お客様のお話しを聞いて、推測される原因の説明、直る可能性、当店のクリーニングの説明、など等をご説明させていただきました。
それと同時に、まず、最初のクリーニング屋さんともう一度お話しをした方がよろしいとも伝えました。

カシミヤやアンゴラの扱いを簡単に考えるクリーニング業者さんが多すぎます。
私がカシミヤクリーニング.COMを始めた時も、同業者に言われました。

自分たちと変わらない仕事でしょ?
普通に洗ってるよ、なんにも変化ないよ。

私はそこから先はなんにも言いません。
おそらく言っても分らないと思います。

それだけ、私たちカシミヤクリーニング.COMでの仕事は繊細で注意を払いながら仕事をしているんです。

他のお店では通ってしまう事でも、当店では洗い直しの対象であったり丁寧な扱いであったりします。
カシミヤクリーニング.COMをご利用されたお客様が一番感じているはずです。

硬くなったカシミヤに、風合いを良くする加工をする業者さんがいます。
この加工をすると、表面だけとてもやわらかくカシミヤっぽくなるんです。

いいですか?表面だけ。

つまり、硬くなってしまったカシミヤにこの加工をすると、表面は柔らか、でも固くて腰がある不思議な衣類が出来上がります。

この加工自体はとても良いものですが、カシミヤの風合いを維持出来ないからといって安易に使うのはおかしいと思います。

使う前に、もとの風合いを大事にしなきゃ。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2006年10月02日

9月30日と10月1日にお問い合わせいただいたお客様へ。

今日はご連絡があります。

9月30日にお電話でお問い合わせを戴きました、東村山のお客様。
教えて頂いた電話番号へ電話をかけているのですが、繋がりません。
どうやら番号が違うようです。
このブログを読んでくださいましたら、申し訳ございませんがご連絡を頂戴できますでしょうか。

そして、10月1日にメールでお問い合わせを戴きました、三鷹市のお客様。
教えて頂いたメールアドレスへ返信をしているのですが、あて先不明で帰ってきてしまいます。
メールアドレスが違うようです。
お手数をおかけしますが、再度メールを送ってください。

メールは毎日目を通しておりますし、すぐ返信する様に心がけております。
しかし、ウィルスバスターなどに引っかかりごみ箱へ入ってしまうメールもあるようです。
削除する前にチェックをしていますが誤って消してしまう事もありますので、3日たっても返信がないときは、お手数ですが再度御連絡くださいますよう、お願いいたします。

投稿者 boribori : 14:12 | コメント (0)

2006年09月29日

乾燥機の入れ替え。

今日は9月29日。
クリーニングの日です。

それはさておき・・・。

今日は乾燥機の入れ替えがありました。
先日ここに書かせていただきましたが、乾燥機が一台壊れてしまったんです。
その機械を外に出し、新しい機械を入れる事になりました。

お店の中の一番奥になる機械ですから、入れるのも大変だし、出すのも大変。

まず、壊れた乾燥機を更に細かく分解し、外に出します。
これだけで数時間・・・。

その後、新しい乾燥機の搬入なのですが、こちらもこのままでは入れる事が出来ません。
一番の問題は、重さなんですね。
ですので、中身を分解。

軽くしてから搬入です。

お昼過ぎまでに何とか中に入れる事が出来ましたが、まだまだ使えるようにはなりません。

乾燥機の入れ替えのため、今日はほとんど仕事が出来なかったんです。
ボイラーは炊けないし、周辺にある機械も使えない。
ほとんどの仕事が出来ないわけです。

午前中は配達などがあったのでまだよかったのですが、午後からはひたすら使える様になるまで、我慢我慢我慢。

全部設置が終わり使える様になったのが夕方の4時過ぎでした。

ここからは大忙しです。
Yシャツを洗い、その次に作業着を洗い、新しい乾燥機へ。
やはり新しいだけあって軽やかです。

4時からの仕事ですから結局終わったのが閉店間直の10時ごろ。
みんなぐったりです。

でも、これで安心して仕事に集中できます。
この乾燥機、今度は何年持ってくれるのかなあ。
大事に使わないといけませんね。

明日からバリバリ仕事します。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2006年09月28日

今出ている衣類は?

暑い日と涼しい日が交互にやってきます。
体の調子が崩れ易いですね。

夏が終わり、秋になると仕事が一旦ですが落ち着きます。
休み明けの駆け込みの仕事が終わり、制服などの急ぎも終わり、次に出てくるのは夏物かな?でもまだ暑い日もあるかな?なんて感じなのですが、この時期出てくる品物があるんです。

それは、冬服。

えっ~!と思われる方、納得される方、色々おありでしょう。
でも実際出ているんですね。

これから冬に入るまで、ちょびちょびとですが出てきます。

洗い忘れた人がほとんどなのですが、その理由も何となく聞いてみると納得です。

何回も着ていないから、洗うのがもったいなかった、そろそろと思って出してみると臭いがした。

大体こんな感じでしょう。
何回も着ていないから大丈夫と思っても、一夏越すと汚れがこうして表面だってきます。

だから、しまう時は洗いましょうね、となるんですね。

でも、この時期気付いた人はまだ大丈夫!
寒い冬までまだ時間があります。
今ごろ出して、お時間をゆっくりと頂ければ、綺麗にする事も可能ですよ。

夏物をしまうときに、冬物のチェックもしておきましょう。
あ、夏物をしまう時は必ず洗濯・クリーニングをしてくださいね。
夏物の方が時間が経過すると厄介です。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (0)

2006年09月26日

そんな事は言いません。

先日、お客様がお友達に頼まれたと衣類をお持ちになりました。

よそのクリーニング屋さんで洗ったのだが、シミが落ちなかったらしい・・・。
そこで、どこか良いクリーニング屋さんがないか、探していたようです。

シミの内容もちょっと難しそうなものだったのですが、それよりも何よりもそのクリーニング屋さんが言った一言が気になりました。

『絶対落ちますから』

そういって、洗う前からシミ抜き代を3000円取られたそうです。
で、出来上がってきた衣類はシミが落ちていないばかりではなく、こすってしまったのでしょう、うっすらと毛羽立ちが見え白化という現象が見られました。

うーん、ちょっと内容もひどいですね。

それよりも、絶対落ちます、この言葉を簡単に言うなんて、私は信じられません、
何をもって絶対なのか。
クリーニングの仕事で絶対はありえないんです。
万が一、がどこかに潜んでいる事があるので、絶対落ちるなんていうことを軽々しく言うなんて、仕事をしている人ならありえない話です。

当店でも、落ちる!と受付の段階で確信を持っても、絶対とは言いません。

衣類は様々な要因が絡んでいます。
シミの種類、汚れの種類、時間の経過、素材の種類、生地の織り方、染色の強さ、などなど考慮しなければいけない問題が山積。
さらに、全く手を加えないで持ち込んでいただけるとも限りません。
事前にどのような処理をしたかでも、変わってきてしまいます。

これだけ聞いても、簡単に答えるなんて信じられないと思いませんか?

信用したのに。
3000円も払ったのに。

お客様、悔しかっただろうなあ。

この衣類、当店ではお受けしませんでした。
というのは、当店で受けるより前に、そのクリーニング屋さんから3000円を返してもらってはどうか?とご提案させていただきました。

染み抜きの料金は、お店によってかなり違います。
値段もそうですがそのシステムも違うんです。

シミが落ちたら料金が発生するシステム。
シミが落ちなくても処理をしたら料金が発生するシステム。
少しでも落ちていれば料金が発生するシステム。、

このお店がどのようなシステムを取っているか分りませんが、今回の染み抜きに関してはちょっと横暴だと思います。
白化を起こしていることと、ほとんど落ちていない事を考慮すると、全額とは言わないまでも少しは戻ってきてもいいかなと思います。

とりあえず、最初の店で話をしてきて頂いて、それから先はまたご相談しましょう、と言う形になりました。

そんな簡単なものではないのに、簡単に受け付けられるのも困ったものです。
最初から出来ないといえば、お客様を悲しませる事もないし信用を無くす事もないのにねえ。

明らかに対応がおかしいクリーニング屋さんは避けましょうね。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2006年09月25日

ネクタイを洗うタイミングは?

先日、お客様の所へお伺いしている時に、ふとこんなご質問を頂きました。

ネクタイって洗うタイミングが分りづらいですよね?

うーん、確かにおっしゃるとおりです。
スーツの様にハードに着ているわけではなく、ただ首から下げているだけ。
普通に考えるとそう汚れていないんではないか?と思うのも分ります。

所が、このネクタイ、相当汚れるものなんですね。

理由は主に二つ。

一つは、ネクタイの素材はシルクが多いのですが、シルクは糸が細いため汚れをつけやすいんです。
更に、通常の使い方と違い、生地を斜めにとってネクタイにしています。
これをバイアス、と呼ぶのですが、この取り方もやはり汚れ易いんですね。

もう一つは、ネクタイは手で締めますよね。
その手から汚れが移ってしまうんです。

いわゆる、手垢。

どちらかというと、この手垢の方が多いかもしれません。

毎日自分でネクタイを締めている人は、それなりに汚れに気付くと思いますが、中には横着をして、結び目を少し緩めるだけではずしたり着用したりしている人もいます。
こういう方は汚れに気付かないんです。

ある日、たまにはきちんと外してみるか、と思うと、しましまの汚れや黄色くなったシミが浮かび上がってきます。

ネクタイの洗うタイミングは、汚れすぎないうちに洗うことです。
シルクという素材やバイアスに使ってあることなどを考慮すると、クリーニングもあまりハードに行うのには向いていません。
できるだけ、ソフトにクリーニングしようとすると、あまり汚れがひどくならないうちに洗うのがオススメです。

着用のサイクルとかも関係してきますので、結び目の辺りの汚れや下のほうにしみなどがないかなどを確認しながらタイミングを計るのがいいと思います。

ネクタイもしていれば汚れます。
これだけは忘れずに。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2006年09月23日

2007年のカレンダー到着。

まだ秋になったかなあという感じなのですが、世の中の動きは早いもので、もう来年のカレンダーの下刷りが出来上がって来ました。

去年同様、いい感じで出来上がっています。

当店のカレンダー、かなり評判がいいんですね。
なにせ、電気の検針に来た人や集金に来た人がわざわざもって帰るくらいですから。

主な理由は、使いやすいサイズ、書き込むスペースがある、クリーニングの豆知識が載っている、この3点のようです。

イラストも評判が良いですね。

毎年、全員のお客様に渡らないのが申し訳ないのですが、今年も100部限定で製作をします。
12月に入ってから、ご来店のお客様、インターネット殻のご注文で宅配便をご利用のお客様に、順次お配りする予定です。

ここでも告知しますので、ぜひ見た方はカレンダーを取りに来てくださいね。

つい先月夏休みを終えたばかりだというのに、もう年末の話ばかりです。
本当に早いですよね。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0)

2006年09月22日

マツタケをほおばる。

夜、突然電話が鳴った。
同業の友達からだ。

・・・・・・・・・、マツタケが手に入ったんだけど、来ない?

今日は9時にお客様と約束があったので、ちょっと悩む。
それから行ったとして、10時半。
もうなくなっているんじゃないかな???

最近話もしていないし、久しぶりだったので結局行く事にしました。

集配を終え、そそくさと向かいます。

現地につくと、みんな揃っていてとても楽しそう。
テーブルには、小さい七輪の上にマツタケが。

残しておいてくれたみたいです。

夜も遅いので、あまり長居は出来ませんでしたが、マツタケをほおばりつつ、話をして来ました。

私はこうやって集まる事が多いのですが、人によっては会って何するの?話す事なんてないじゃん!という人もいます。
そういう人のほうが多いかな。

たしかに、仕事の話は限られてくるので数回会って話をしてしまえばもうすることはないかもしれない。
でも、たとえば仕事以外の話し、遊びの話しやほかの悩みなどみんなで話していると、新しい発想が出てきたりする。

そこがとても重要。

人の意見や知識は、自分にないものが多いし、目からうろこの内容も有る。
それに気付いていかせるかは自分次第。
常にアンテナを張って、生かせるものはないか?探している貪欲な人もいれば、気付かずに通り過ごしていく人もいる。

時間が過ぎるのは一緒だから、大事な事に気付けるようになりたいなあ。

本日も、色々と興味深い内容がありました。

ブログに写真載せないの?と言う話が出たのですが、今日の写真はいつも登場の『おちさん』が撮っています。
彼から送られて着たらアップしますね。

おちさん、待ってるよ。

さてさて、おちさんから写真を戴きました。

いい感じでしょ?
七輪って周りの雰囲気を柔らかくします。

matsutake.jpg

aigamo.jpg

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (1)

2006年09月20日

Yシャツのボタンは割れますか?

先日、クリーニングの集配にお伺いした時の事。
ご主人が出てきてくれたのですが、こんな質問を頂きました。

Yシャツのボタンは割れますか?

いろいろな所でクリーニングしてもらうらしいのですが、どこもボタンが割れて返って来るようです。

ボタンの割れは、ここ数年増えているような気がしています。
その理由の一つは、厚手のボタンが増えた事もあるでしょう。

通常のボタンのバイはあろうかという厚みで、しかもただ厚いだけではなくデザイン的に弱い部分もあったりと、割れる事が多いようです。

ボタンが割れるのには他にも理由があります。
プレス機で押しているのですが、その圧力が強すぎたり、パットが劣化して衝撃を吸収できなくなってしまったり。
圧力は調整すればいいのですが、パットは交換しなければいけません。
メンテナンスをしないことでこのような不具合が出ることがあります。
特に、薄利多売でやっているところなどは、毎日集まる量が尋常ではありませんから、取り替えている暇がない、取り替えるのが勿体無い、と言うようなことがあるようです。

さてさて、では当店の場合はどうかといいますと、ほとんど割れません。
割れないような構造の機械を使っているので、割れないんですね。
おそらく、この構造を持っている機械に目をつけた人は少ないんではないかなあと思います。
数ヶ月に一度、ボタンが斜めになってしまい、かける事がありますが、それも本当に稀な話なんです。

クリーニング屋さんでは割れた場合も、付け替えるサービスをしています。
もし、ボタンがなかった場合は、受付で言って見るといいと思います。

そういえば、新しくいらっしゃったお客様のボタンが、割れてはいないけど細かいひび割れが多く入っているシャツがあります。
きっと、そのうち割れてしまうんでしょうね。
機械で仕上げ、流れ作業でやっていると、このような傷を見失ってしまうのでしょう。

気付けば対策も取れると思うんですけどね。

いざ着ようと思ったらボタンが割れてた、しかもそれがよくある、なんていうのでは毎日気が滅入ってしまいますね。
朝は気持ちよく仕事に行きたいものです。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2006年09月19日

挨拶を続けていると・・・・・。

先ほど、焼きいも屋の声が聞こえました。
もう秋ですねえ。

さてさて、私はクリーニングの集配もしています。
お電話をいただいてお伺いしたり、毎週決まった時間にお伺いするお客様もいたり、色々なパターンがありますが、集配に出かけているんです。

一戸建てのお客様もいらっしゃいますが、マンションのお客様もいらっしゃいます。
最近のマンションは、オートロックでしかも管理人さんが常駐していらっしゃる。

大抵、管理人さん、最初はちょっと恐いんですよ。(笑)
そりゃ、当たり前ですよね。
体のおっきい男が、いきなりマンションの敷地に入ってくるんです。

怪しくないわけがない。(笑)

泥棒かもしれないし、変なチラシを巻く人かもしれない。
管理人さんからすれば変な人なら入れないようにする職務があります。

こちらも、入る前に管理人さんに一礼して、さらにオートロックの前でもう一度しっかりと挨拶をするように心がけています。

するとですね、大体の人が仏頂面ですがちゃんと挨拶をしてくれるんですね。
でも、中にはしてくれない人もいる。
寂しいですが、それも仕方がない。

所がですよ、毎週決まった時間にお伺いし、あいさつを続けていると変化が起きてくるんです。

最初は無視していた管理人さんが、次第に顔を見るだけでわかってくれるようになり、仏頂面だけど挨拶をしてくれるようになり、最後は笑顔で話し掛けてくれる。

人にも寄りますが、半年も通っているとほとんどの方と普通に話が出来るようになります。

続けていると、こんな良い事もあるんですよね。
実は先日、いつもお伺いしている管理人さんが、笑って挨拶をしてくれまして。
非常に嬉しかったんです。

不機嫌って人に移っていきますけど、嬉しい感情も移っていくもんなんですよね。
非常にいい一日を過ごす事が出来ました。

これがあるから集配は楽しいんです。
ひとりの笑顔が、広まっていくなんていいと思いませんか?

投稿者 boribori : 23:50 | コメント (0)

2006年09月18日

台風の被害が大きいですね。

大型の台風の被害が出ています。

関東は雨が続く程度でしたが、九州のほうではかなりの被害が出ている模様。
あれだけ大きい台風で、速度もゆっくりだと被害も尋常ではないのでしょう。

ここ数年、雨での被害がかなり出ているように思われます。
数年前は、九州の友達の所に台風が直撃。
テレビでも物凄さが映像で伝わってきたので、心配して電話をしてみると、シャッターが吹き飛ばされたららしい。
本人は笑いながら話していましたが、凄い話ですよね。

また、当店でも前の建物の時に被害にあったことがあります。
もうかなり古い建物で、弱っていたのでしょう。
台風がきた時に屋根が剥がれてしまった事がありました。
当時、二階の一部に、長年引取りに来ない品物が置いてありまして、その品物が雨で濡れてしまったのです。
といっても、ほんの少しなのですが、濡れてしまった以上、洗いなおすしかありません。

ビニールの袋をかけておいたのが良かったんでしょう。
無事に、クリーニングも終わりました。

福島の方で水害が出たときもありますよね。
床上浸水したり、各ご家庭でかなりの被害が出たときの話です。
床上浸水すると、泥水なので衣類が全部ダメになります。

洗いなおさないとダメ。

お友達のクリーニング屋さん、普段ならドライクリーニングした方がいい商品を、水に濡れてしまったため、全部水洗いをしたそうです。
お客さまは着るものがなくて困っているので、全部急ぎで受け付けたとか。
さらに、乾燥機を求めて、コインランドリーに長蛇の列が出来ている、と聞くやいなや、自社の乾燥機を無料で解放しました。

困っている時はお互い様、一刻も早く現状を復旧して欲しいという願いからの決断だったようです。

みなさん、かなり助かったのではないでしょうか。
やはり、業務用の乾燥機は乾燥が速いんです。
しかも、大きいためにふんわりと仕上がる。

一部近隣のクリーニング屋さんからは文句も出たようですが、状況が状況だけに、自分たちだけのことを考えていればいいというものではないでしょう。

私は友達の決断をとてもすばらしいと思います。

各地で、水の被害が多数出ているようです。
突発的に一瞬で大量の雨が降るために、下水管の容量が足りなくて逆流してしまった、と言う話もありました。
いつどこで水害が起きてもおかしくない状況です。

みなさん、本当にお気をつけください。
いざという時に慌てないように、心の準備をしておきましょう。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2006年09月17日

中津川マス釣場

今日は、某クリーニング組合のレクリエーションに訳ありでこっそりと参加。
場所は神奈川県にある中津川マス釣場です。

BBQをしながら釣りも出来るという、すばらしい企画なんです。

ここに、家族連れて参加させていただきました。

天気予報では台風が近づいているし、雨が降りそうだし、不安だらけだったのですが、何とかやっている間は雨が降らずに、楽しむ事が出来ました。
片付けを始めた3時ごろにポツリポツリと降ってきてましたね。

ついたのが8時ちょっとすぎ。
すでに、青年部員の方々がタープを張って準備をしています。
他にも駐車場の整理など仕事がたくさんあるんですね。
青年部、大変です。(^_^;)

ついてすぐに、炭を熾し、火が起きるまでゆったりとさせてもらいました。
でもゆったりしているのは大人だけ。
子どもは、目の前に広がる川に、魚の影を追い、早く釣りがしたくてうずうずとしています。

マス釣りって、非常に簡単なんですね。
準備は何にもしなくてよろしい。
現地に行けば、竿と餌を貸してくれますから、すぐ釣り始める事が出来ます。
しかも、釣り自体もとても簡単。

餌つけて川を上流から流せば、ぐぐぐいっ!と、浮きが沈み、竿を揚げれば魚が連れているんです。
子供でも女性でも簡単に釣れてしまいます。

ただし、注意しなければいけないのは、放流した後30分はあほみたいに釣れるんです。
これでもか~!ってなもんで、一瞬釣りの才能があるのではないかと錯覚するくらいに。

ところがところが、30分を過ぎた辺りから、パタッと反応がなくなりほとんど釣れなくなります。
ここからは根気比べです。

さあ、すでに臨戦態勢の子どもたちを何とか抑えつつ、開会を待ちます。
開会の挨拶もそこそこに、放流が始まってから釣りを開始。
最初は大人が見本を・・・・・、なんてやっていたのですが、自分が一匹釣れるまでは竿を貸すことが出来ず、意地張って釣っていましたね。
3回目辺りにヒット!
面目躍如という所で、子どもにバトンタッチです。

しかし、竹の竿が重過ぎて長すぎて、うまく扱えません。
仕方なく、手を添えてあげる事で釣りをすることが出来ました。

たくさんというわけではありませんが、とりあえず子どもたちはひとり数匹はゲットし、子どもたちも満足し始めます。
しかし、欲と言うのは恐ろしいもので、もっと釣りをさせろ!といってくるのですが、残念ながらもう釣れる時間帯ではないので、子どもたちにはさすがに荷が重過ぎます。
食べ物を食べてもらう事で、気を紛らせて、その後に待っているますのつかみ取りを待ちます。

つかみ取りの会場は、きちんと釣場と分けられていて、水深も浅く、とってもやりやすそうな場所です。
いざ、魚を放し、つかみ取りスタート!
小学生くらいの子どもたちは、上手に取っていくのですが、小学生以下の子どもたちは、なかなかつかむ事が出来ません。
まず、魚を見つけることが出来ない。
動きが速いので、見失うんですね。
やっと見つけたと思っても、捕まえる前に逃げられてしまいます。

しかも、何十人も入っているので、更に難しくなっているし。

そんな中でも何とか2匹ほどつかむ事が出来たようで、本人は満足しておりました。
なかなか、魚をつかみ取りするなんて今はないですよね。
いい経験だったのではないでしょうか。

さ~そろそろ大人の時間ですね。
せっかく同業者が集まっているのだから、仕事の話をします。(笑)
気心知れた仲間ですし、お互いどんな仕事をしているかもおおよそ分っているので、最近の出来事から話します。

組合の全国大会での話、青年部の話し、沢山でました。
今回は組織的な話が多かったのですが、クリーニング屋さんの組合は必要なものですから、話の内容もとても重要なものばかり。
自分のお店には直接関係ないようなことでも、クリーニング業界という枠の中では、みんなが責任を持たなくてはいけません。
誰かがやってくれる、という意識ではなく、みんなが関係しているんだという意識はとても重要なんですね。

とかく、自分の事ばかりで、周りのことやボランティア的な活動は敬遠されがちなんですが、こうして組合活動をしっかりとやっている話を聞くと、凄くいいことだなと思います。

もちろん、自分の仕事をして上での活動ですから、めちゃくちゃ大変だと思うのですが。

でも、その苦労がみんなのため、自分のためになっているんだから、頑張れるよね。
これからも大変でしょうが頑張ってくださいね。

アウトドアも非常に楽しいですね。
子どもたちは大喜びだったので、また次回、参加させて頂きたいなあと思っています。
とても楽しゅうございました。m(__)m

投稿者 boribori : 22:36 | コメント (2)

2006年09月16日

乾燥機の故障・・・。

実は、今週に入ってから乾燥機がおかしいのです。
そのせいで、仕事が溜まるようになってしまいました。

当店では乾燥機を二台使用していました。
そのうちの一台が壊れてしまったんです。

洗うのに比べ、乾燥は時間がかかりますから、どうしても二台必要。
その一台がかけてしまったものですから、必然的に品物が溜まっていきます。
自然乾燥をするものが増えていくし、今週はずーっと雨だったので乾きも悪いし。

入れ替えしなければいけません。

せめてもの救いは、春の衣替えのシーズンでなくてよかったことでしょう。
あの時期に乾燥機が壊れたなんていったら、もうお店の中は戦争状態です。
想像するのも恐いですね。

壊れた乾燥Kはよく働いてくれました。
15年は使っていたんではないでしょうか。
壊れては修理をし、を繰り返し現在まで頑張ってきてくれましたが、もうそろそろお役ごめんでしょう。

本当にお疲れ様です。

早いうちに次の機械を選定しなければいけません。
大きさや能力など、乾燥機にも色々あります。
良く使う用途に合わせて吟味しないと・・・。

11月には展示会があるので、せめてそこまでと思っていたんですが、ちょっと厳しいですね。
あるのと無いのとでは、雲泥の差ですから、早く入れたいというのも本音です。

乾燥機、どれにしようかなあ・・・。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2006年09月15日

どこも似たような宣伝で。

クリーニングの宣伝って、何でこうも似たようなものばかりなのでしょうか。
表現のバリエーションがどうしても少ないんですよね。

出てくる言葉はほぼ同じ・・・。

白くなります。
綺麗になります。
安いです。
早いです。
シミが落ちます。
丁寧に仕上げます。
手仕上げです。

ね、どこかで見かけたような言葉ばかりでしょう?

実際には、同じ言葉を使っていても全然内容は違うわけなのですが、その細かい部分を的確に表現できる言葉がないんですね。

だから、お客様が一番困るわけです。
どこを選んでいいか分らない。

綺麗になるとかシミが落ちるとか書いているんだけど、ちっとも綺麗にならなくて、そんな経験が何店か続くともうどこも信用できなくなります。

素材にあわせてクリーニングしています、うちもこの言葉はよく使うのですが、他のお店でも同じように使っていますよね。
でも、内容には雲泥の差が出てしまうから、困るんです。

一言に、素材にあわせてといいますが、素材にあわせるって大変な事なんですよ。
デリケートな素材は大抵他のものと洗えません。
どうしても一点洗いになりがち。
そうすると、そこでロスが生まれるわけです。

一点だけ洗っても、20点一緒に洗っても、かかる時間は一緒。
一点洗いは時間がかかってしまうという問題があります。

また、素材といっても様々。
素材そのもの、織り方や編み方、色合いなど、考慮すべき事柄はたくさんあります。
ゆえに、クリーニングも本当にあわせるとなると全部違った洗い方になるんです。

これだけ考えても、簡単には出来ないし、どうしてもコストがかかってしまうのは分って頂けると思います。

宣伝は本当に難しいのです。
言うだけなら簡単ですから、調子のいい事を言う人もいるでしょう。

もし、そのクリーニング屋さんがちゃんとやっているか知りたかったら、質問をしてみてください。

どのようにクリーニングするのか?
どうしてそのようなクリーニングになるのか?

素材にあわせてクリーニングするというのなら、その理由も答えられるはずです。
デリケートだから別洗いとか、一点洗いというのは理由になりません。
一点洗いしなければいけない理由があるのです。

ちゃんと答えられるお店を選びましょう。

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0)

2006年09月14日

涼しすぎ!

先週から今週まで、雨が多すぎです。
しかも、気温が急に下がってきて、涼しいを通り越して寒くらい。

一気に10度以上下がっちゃいましたよね。
こりゃ、風邪引く人増えるかな?と思っていると、案の定調子が悪い人がたくさんいるようです。
みなさん、この時期は体調に気をつけてくださいね。

外の世界は涼しいのですが、当店の中はまだまだ暖かいようで、お客様が入ってくると一瞬うわっ!という顔をします。
きっと暑いんでしょう・・・・・。

しかし、その暑さでも私たちにとっては外の涼しさと同じなんですね。
肌寒いくらい。
人間の慣れって本当に恐ろしいものです。

涼しくなったのが分るのが、水分を取る量が減った事でしょう。
これはもう見事に激減です。
暑かった時期は、足元にペットボトルを置いてタオルを抱えて、汗をぬぐいながら水分を取っていました。

所が、涼しくなると汗をかかない。
水分も取らない。
ゆえに、仕事がはかどるはかどる。

気が付くと秋になってきたんだなあとしみじみ思う次第です。

でもね、この雨が上がればおそらくまたいくらか暑くなると思うんですよ。
そこがまた勝負ですね。
夏の暑さよりは清々しいと思うのですが、やはりこの寒暖の差は体にはよくありません。

風邪など引かぬよう、皆様くれぐれも用心してくださいね。

涼しくなってくると、なぜか冬物がクリーニングに出てきます。
春先に出し忘れたんでしょう。
みなさんはそんな出し忘れないですか?

そんなに着てないからいいや・・・・・、と仕舞って置いた服、もう一度取り出してみましょう。
そして、臭いをかいで見ましょう。

もわっと嫌な匂いがしたら洗うサインです。
本格的に着る前に洗いましょうね。

雨が上がって気持ちよくなった隙に見てください。

投稿者 boribori : 23:42 | コメント (0)

2006年09月13日

汗染みじゃないんです。

クリーニングの仕事をしていると、色々な服に出会います。
素材が珍しかったり、形が珍しかったり・・・。

今日、一枚のTシャツが持ち込まれました。

色は赤。
最初、このシャツを見てビックリしたんです。
なんと、赤い色の上に真っ白な塩が吹き出ているんです。
それも、襟元からほぼ全体に。

どうしたら、ここまで塩を吹くんだろう?と思って詳しく見ていると、どうも変なんですね。
普通、これだけ汗がついていたら臭いがします。

しかし、全く臭いがしない。

それに、塩がついていればもうちょっと生地が硬くなるはず。
それもない。

どうやらこれは汗染みではないようです。
素材表示の所を見てみると、外国製で記述がありません。
仕方がないので更に観察。

全体的についているのを見るとやはり意図的につけられているようです。
これは落としてはいけない、そう思いました。

お客様とお話しをして、説明をするとこうおっしゃいます。

『他のクリーニング屋さんに持っていったら、絶対気付かないで落としちゃうと思う。
ここなら、どういう商品か分って扱ってくれるから、ここへ持ってくるのよ。』

この信頼を裏切らないようにしないといけません。

今回のように、一見汚れのようなしみのようなデザインは結構あります。
また、しわ加工などは気付いていないとアイロンで伸ばしてしまうなんて事も。

クリーニングの仕事は、綺麗にすることだけではなく、そのデザインや素材の持ち味をなるべくそのまま生かすようにしなければいけません。
ここが非常に難しい。

綺麗にすることと、デザインや素材の風合いを維持する事、これらを両立させるのはとてもデリケートな作業になります。
毎日頭を悩ませます。

でも、綺麗に風合い良く仕上がって、お客様に喜んで頂ければ、それが一番嬉しいんです。
クリーニング屋さんなら、この気持ち分りますよね?
クリーニング屋をやっていて嬉しいと思う瞬間でしょう。

色々な商品が毎日やってくる、大変でもありますが、楽しみもあります。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2006年09月12日

留守電

定期集配のルート以外のお客様へ、集配へ行く時にはいつも事前に連絡をするようにしています。
と言うのも、みなさんとても忙しいんですね。
急にお伺いしてもいらっしゃらない場合が多く、また当店の場合は後払いですので急にお支払いが出来ないといったケースもあります。

ですので、事前にお伺いする日時や料金のお知らせなどを電話もしくはメールでするようにしています。

最近は携帯電話の番号を教えて頂ける事も増えてきましたので、直接ご本人様に繋がってくれますから楽ですが、それでも忙しくて出れないといった事もあります。

そういう時は、留守電を使います。
大抵の方は設定して頂いているので、OKです。
携帯の留守電はほぼ100%聞いてくれますので、まず間違いなく連絡が行くのでとても便利。

問題なのは、家庭用電話の留守電です。
まず、留守電設定をしていない人も多いんですね。
これは、犯罪防止の意味もあるんだと思います。
電話をかけてきて、留守だとわかったら侵入する、と言うやつらがいるらしい・・・。
恐いですねえ。

留守電設定をされている方も、聞かない人が結構いらっしゃるんですね。
いまやもう携帯の時代です。
固定電話は置いてあるけど、ほとんど使ってない、と言う人も多いでしょう。
ましてやかかってくる電話さえ携帯です。
留守電なんて忘れているかもしれませんね。

固定電話の留守電になると、一抹の不安を感じつつも、重要なお話しを入れていきます。
聞いてくれるかなあ・・・、聞いてくれないかなあ・・・・・、なんて思いつつ。
不安になってまた後で電話をかけるんですけどね。

留守電も昔は便利だったんですけどねえ。

しかし、携帯があるからと安心も出来ません。
集配のお約束をし、電話をしてからお伺いするという約束だったので携帯にかけたら、繋がらなかった事があります。
急な用事か、出れない事情があるのかと思い、繋がるまでお店で待機をすること3時間。
もう閉店の10時になるかという頃に、お客様から電話がありました。

何で来ないんだ!!!!!

と、突然怒られたことがあります。
事情を説明し、携帯にかけたと話をすると、二階に置いたままで気付かなかったらしいのです。
携帯も、万能ではないって事ですね。

その後、深夜ですが集配にお伺いし、無事に衣類をお届けする事ができました。

電話って人によって扱いが違うので難しいです。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2006年09月11日

クリーニングの流れ。

クリーニング屋さんの仕事の流れってみなさんご存知でしょうか?
バイトをしていた人ならちょっとは知っているかも知れません。

お預かりしてからの流れを紹介してみましょう。

受付でクリーニングする品物をお預かりします。
その後、タックを品物につけます。
誰の品物か判断するためや、いつお預かりしたかを判断するためにつけています。

次にするのがポケット掃除。
ポケットの中には意外とごみが多いんです。
また、ペンなどが混入している事もありますので、よく見ないと事故につながります。

ポケット掃除が終わると、各々洗う工程に移動です。
水洗いする品物、ドライクリーニングする品物、分けて次の場所へ移動します。

ここではドライクリーニングを例に出しましょう。

ドライクリーニングをするために、衣類をここでも分けます。
素材で分けたり、色で分けたり。
中には分けないでごちゃごちゃに洗う業者さんもいますね。(>_<)
ここでの作業が重要なのは、消費者の方も想像できると思います。

分けたら、ドライクリーニング。

ドライクリーニングは、全自動なので洗いからすすぎ、脱液まで1工程で進んでいきます。
中には、ホットマシンといいまして乾燥工程までやってしまう機械もあります。

そして乾燥へ。

染み抜きはどこでやっているの?とお思いでしょう。
染み抜きは、各社様々で、洗う前にやってしまうところ、洗った後にやるところ、様々です。
どちらが良いか・・・・・、微妙な所ですね。

乾燥が終わると次は仕上げに移ります。
仕上げも、様々な機械を通したり、ハンドアイロンで仕上げたりと、こちらも各社様々です。
設備も差があります。
設備によっては早くあがる所もありますし、全部手作業なら仕上がるまでに相当な時間がかかるでしょう。

仕上げが終わりますと、今度は包装へ移ります。
包装して、お客様ごとに商品を並べて、お渡しするまで保管をしています。

ざっとこんな感じでしょうか。
この作業の合間にも、毛玉を取ったりホコリを取ったり、しみのチェックをしたりと、こまごました工程がありますが、やっていないクリーニング屋さんもいますので省いてしまいました。

丁寧なクリーニング屋さんですと、この作業の合間に洗い直しをしたり、仕上がった後に補修をしたりしていますね。

ざっと書いて見ると、どう映るでしょうか?
簡単そうですか?難しそうですか?
流れはそう複雑ではないですが、だからこそ、中身は複雑で難しいんですね。

家庭の洗濯と同じ部分もありますよね。
ポケット掃除なんかは、洗う前に絶対やって置いてくださいね。
これをやると、かなり差が出ますよ。

投稿者 boribori : 23:08 | コメント (0)

2006年09月09日

収入を得るのは大変な事です。

本日は、府中市内に在住の漫画家さんのお宅へ、集配に出かけました。
数ヶ月前からご利用いただきまして、とある事情から当店をご利用いただいております。

実は、私もこの方の漫画を読ませて頂いていました。
それを知ったのが、つい先日の話。
ちょっと感動です。

集配にお伺いして、奥様とお話しをしていた時に、仕事の話になりました。
漫画家さんは大変でしょう?とお聞きすると、やはりとても大変らしいです・・・。

毎週毎週、欠かさずに掲載していく労力はとてつもないもののようです。
書くために調べなければいけないこともたくさんあるし、現地へ行ったり、締め切りがあったりと物凄く大変なようです。

特に忙しいのが、祝日がある週。
印刷所もお休みになってしまうので、前倒しで仕事をしなければいけないようです。

さらに、やはり収入を得るためには、単行本化されなければいけないとか。
そこから始まるんだそうです。
しかし、なかなか単行本化はされないらしく、難しいらしいですね。

お伺いしていて、とても安定しているように思えますが、そこまでの道のりはとても険しく大変だったんでしょう。

奥様のお話で、とても印象深かったのは、漫画とは世の中で一番安い娯楽だから手を抜けない、と言うお話です。
安いからこそ、気持ちをこめて描かないと見てもらえないんだそうです。

みなさんが簡単にめくっているページ、作者の思いが詰まっているんですね。

人の振りみてなんとやら、といいますが、一生懸命やっている人の話を聞くと刺激になりますね。
全く違う職種なのに、自分ももっと頑張らないと!という気になります。
今日もいい話を聞くことが出来ました。

なんだか最近、こんな感じでいい話を聞く機会が増えてきましたね。
毎日がとても楽しいです。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0)

2006年09月08日

友達との会話の中で。

今日は、夜からカリスマ修復師 福永さんと電話。
とうもろこしを送ってもらったお礼です。

送ってもらったとうもろこし、ものすっごく甘かったんです。
北海道産で、色は白。
中に入っていた紙を読んでみると、生で食べても美味しいらしい・・・。

早速生でひとかじり。
あ、甘い。
下の娘がとうもろこしが大好きなので、3本だけ残して湯がいて食べさせました。
残りは七輪で焼いたんですが、湯がいたのとはまた違った甘さ、香ばしさが出てこちらもグッドです。

とうもろこしが我が家に滞在したのは5時間ほど。
すぐに子供たちのお腹の中に入っていったのでした。

夜、電話をするとまだ仕事中。
相変わらず忙しいようですが、いろいろな話が出来ました。

七輪の話、マシュマロの話し、仕事の話し、内容は多岐にわたります。

特に仕事の話は彼の潜在能力の高さを垣間見る事が出来ました。
今回の話は、擦れ直し。
通常とは違ったやり方で、仕上がりは数倍になるという、アドバイスを頂戴。
そんなのどこで知ったの?と言う私の問いに、自分で考えましたってあっさり言うんだから凄いですね。

こういうアイデアが出てくるって、毎日毎日常に向上しようとしていないと出てこないものなんですね。
中には、センスのいい人がいてぽっと思いつくケースもありますが、彼の場合はそれだけではない、強い思いがあります。

お礼の電話のはずなのに、いい話を聞いちゃいました。

ちなみに、すれ直しとは、生地が擦れて、表面の糸が毛羽立ち、白っぽくなってしまう現象を言います。
色落ちとは違いまして、その小さな毛羽立ちを直せば色が復活するのですが、実際それだけでは足りなかったりします。

麻製品や綿の製品の濃い色のものでよく見られる現象です。

普通に話しているだけなのに、仕事の話が当たり前に出来るって本当にいいことだと思っています。
お互い、情報交換して、切磋琢磨して、良い仕事をお客様に提供していけると良いな。
そんな刺激を交換できる仲間がいて嬉しいですね。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2006年09月07日

水洗いは完璧ではないんです。

うーん、まだ蒸し暑い日がありますね。
今日も午前中はまだそれなりに過ごせましたが、午後から急に蒸し暑くなりました。
気温がそれほど高くないのがせめてもの救いでしょうか。

この時期、クリーニングにお持ちになる衣類は汗で物凄い事になっていたりします。
お客様の方も、さっぱりしたいので水洗いをしてくださいとご指定になるお客様もいるほどです。

いつの頃からか、水洗いが良いような風潮がありますが、私は決してそうは思わないんです。
以前から何度も書いていますが、汚れや生地など総合的に判断して洗う方が良いと思いますので、なんでも水洗いやなんでもドライクリーニング、と言うのはおかしいと思うんですよね。

適材適所、これが一番。

水洗いが評価される理由もわかる気はします。
やはり、ドライクリーニングよりも汗には強いですし、ドライクリーニングほど苦労しないでも汗を落とす事が出来るからです。

しかし、その代わり当然リスクも伴います。

最終的には、風合いの変化等が許容の範囲であれば問題ないんですけどね。

ただ、水洗いをすれば汗が全部落ちるかというと、実はそうでもないんですね。
一般家庭での洗濯を例にしますが、毎日水で洗っているのに、Tシャツなどが次第に黄色くなったりしますよね?
あれは、汗が残って黄変してしまうのです。

水で落ちるはずなのに、汗が残る???

そうなんです、水洗いでも残ってしまう事があります。
洗い方も重要。

水の温度や洗剤の選び方、洗浄時間などいろいろな事が関係してきます。
ドライクリーニングにしても、水洗いにしてもきちんとした洗濯というのは非常に難しいんですね。
しかし、きちんと洗濯をすれば、最大限の洗浄効果が発揮できます。

一番恐いのは、過信する事。

水洗いだから大丈夫、ドライだから大丈夫・・・・・。

みなさん、過信は禁物です。
衣類に合った、汚れにあった洗浄方法を選べば、綺麗になります。
それと、クリーニング屋さんも選びましょうね。

投稿者 boribori : 23:08 | コメント (0)

2006年09月06日

クッションのクリーニング

クッションのクリーニングが出ます。
大抵はカバーだけなのですが、外す事が出来ないタイプのクッションが出ることもしばしば。

どうやってクリーニングしていると思いますか?

答えは後回しにしますが(笑)、クッションのクリーニングで一番難しいのが、中綿なんですね。
洗っているうちに、ずれてきて、洗いあがった後は寄れて形の悪いクッションになってしまうことがあります。
また、クッションは普段からすれていることが多いのですが、生地が薄くなってしまい、洗ったらパンクしてしまうなんていう事もしばしばあります。

だから、クッションのクリーニングは難しい・・・。

さて、答えですが、中綿が動かないようにクリーニングをするんです。
やり方としては主に二つ。

1 中綿を抜いてしまう方法。
2 中綿が動かないように糸で留めてしまう方法。

1番はそのまま、中綿を取り去ってしまいます。
縫ってある所をほどき、中綿を取り出してクリーニング。
洗いあがったらまた元に戻して縫います。

これ、物凄く手間がかかりますね。
しかし、生地が弱っていたりする場合は、これが一番です。

2番目は、中綿が動かないように糸で留めてしまうんです。
クッションに数箇所、表から裏へ糸を通してきつく止めてしまいます。
何箇所か作ることにより、クリーニング中に中綿が動かなくなるんです。

クッションのクリーニングってこのように結構手間がかかります。

製造の段階で、後々のお手入れの事を踏まえ、取り外しが出来るように作っていただければ簡単なのですが、なかなかその様に気の聞いた製品はありません。
あったとしても、かなり高額な商品になります。

クッションはダニの住処になったりしますから、衛生的にしておいた方が良いですね。
頻繁にするものではないですが、クリーニングもした方が良いと思います。


投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0)

2006年09月05日

礼服のレンタル。

こんな日もあるんですね。
今日は一日、とてもついていなかった・・・。
それも恐ろしいほどに。

今日一番のついてなかった出来事は、多磨霊園の中で車の窓を開けたら、何十匹もの蚊が入ってきたことでしょうか。
おそろしや・・・。


気を取り直しまして。

夕方頃、お客様がお見えになりました。
しかし、浮かない顔。
どうしたのかな?と思っていますと、礼服のレンタルはやっていないか?と言うのです。

事情をお聞きしますと、近々知り合いの結婚式があって礼服が必要なのと、お父様がいつ亡くなるか分らない状態で必要になりそうとの事です。

礼服は結婚式などは、事前に準備が出来ますけど、急な訃報では間に合わなかったりしますよね。

クリーニング屋さんでレンタルを受け付けているってご存知でしたでしょうか?
もちろん、レンタル屋さんへ取り次ぐだけですが、急な礼服のレンタルなど、対応できるんです。

着物などは、色々と合わせる必要もありますから、貸してくれるお店へ直に行ったほうがいいと思います。
しかし、礼服などとりあえず揃えたい、行く時間がない、と言うときにはお近くのクリーニング屋さんがとても便利です。
そして何よりも便利なのが、近くで借りれば返すのも楽チンなんです。

ブログを書き始めた頃に、服を友達から借りるのはやめましょう、と書きました。
その理由は、クリーニングでもめる事が多いからなんです。
借りた人は、礼儀として洗って返そうとします。
しかし、クリーニングは人によって感覚が違うんですね。
お礼として洗って返したら、仕上がりがひどくて喧嘩になってしまった、なんていう例は沢山あります。
そういうたぐいの修正も沢山やって来ました。

もし、友達から服を借りた場合は、洗って返さずに、クリーニング代をつけてお返しするのがお互い一番良い方法です。
本当は借りないほうがいいんですけどね。
シミが落ちないとかキズがついたとか、そういった問題もあります。

そこで借りるのなら便利なのがレンタルなんです。
こちらは商売でやっていますから、洗って返さなくても良いし、傷やシミの対応もしっかりしてくれます。
何より、変な気遣いをしなくて済むというのが楽ですね。

今回も調べてみると、礼服一式1万円~1万5千円くらいで借りられそうです。

急に必要で、そろえることが出来ない時、クリーニング屋さんに聞いてみると良いかもしれません。
礼服のレンタル、上手な人はよく利用しています。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0)

2006年09月04日

箪笥代わりは困ります。

夜、広島の友達から電話をもらいました。
年が離れた友達ですが、話す内容は仕事のことから子育て、生き方など幅広いんです。

で、今日は仕事の話。

友達のお店に、品物を預けっぱなしのお客さんがいたそうで。
しかし、ずーっと預けっぱなし、と言うわけでもないようです。
シーズンが来ると、必要なものだけ取りに来る。
そして、他の物は置きっぱなし。

ようは、クリーニング屋さんを箪笥代わりにしているんですね。

次のシーズンまで預けっぱなしと言うお客さんは、割りといるんです。
作為的なものから、事情がある人まで様々なので、仕事場の状況などを見ながら臨機応変に対応します。

しかし、本当に極たまに、この様に箪笥代わりに預ける人がいるんですね。

こちらとしては預かっておけるのなら預かっておいてもいいのですが、作業スペースの問題や保管スペースの問題、さらには衣類の管理の問題などから難しいんですね。

必要なものだけを持っていく、一枚や二枚なら問題はありません。
しかし、それが常にあると、どの品物をお返ししたか、きっと混乱してしまうでしょう。
こちらは商売として預かっているので、管理はしているのですが、お客様の方が大抵混乱して持って帰ったか預けたままか忘れてしまう事が多いんです。

そうなると、お互いもめなくてもいい事でもめてしまいますし、気分も悪いでしょう。

でも、一番の問題はやはりスペースでしょうね。
出来上がった品物を置くスペースがないと、仕上げる事が出来なくなります。
作業が滞るわけですね。
こうなると、もうお客様にお願いして引き取って頂かないと、先に進めなくなります。
今回の話は、まさにそれで、スペースがないのでお引取りをお願いしたらしいです。
すると、このお客様、なんとこんな事言ったらしいです。

『全部持っていってもいいよ。その代わりもうあんたのお店には来ないからね。』

お客様は色々います・・・・・・・・・。

結局、品物を全部お引き取り頂いて、その後の事はお任せする事にしたそうです。


それから後の話し、聞きたいですか?
その後、そのお客様はご来店されなくなったそうです。
しかし、テーラーさん経由でそのお客様の品物が、クリーニングに持ち込まれるようで、量こそは減りましたが変わらずにそのお客様の品物を仕上げているとか。

意地張らないで普通に持ち込めばいいのにねえ。

きっと、そのお客様にとっても、友達のクリーニング屋さんは大切だったんではないでしょうか。
いい仕事していますからねえ。
こんな事でクリーニングのお願いが出来なくなるなんて本当に馬鹿らしいです。

みんなお互い様、ですよね。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (0)

2006年09月01日

いないとドキドキ。

定期集配をしていて、お留守の時があるんですが、これがドキドキするんです。

いつもお伺いする時間や曜日は決まっていますから、留守なんて事はほとんどないんです。
ですから、余計留守の時にドキドキしてしまうんだと思います。

最初、お伺いして留守の時は、買い物かな?とか急な用事かな?位で、済むのですが、翌日お伺いした時も留守だったりすると、不安がよぎります。

何かあったのかな?

悪い方向へ考えても仕方がないんですが、どうしても頭の中をよぎるんですね。
ほとんどが連続した学校の用事とか、仕事とかで、悪い事なんて早々ないんです。

でも、気になる・・・。

誰かが亡くなったとか、ご家族で病気になった人がいるのかな?など、どうしても考えてしまいます。
もし何かあったのなら、何か手伝う事はないかな?なんて思うんですよね。

急に外で食事をすることになった、なんて聞くとほっとしますね。
食事か、良かった~。
悪い知らせでないのなら、何でもいいんです。

おいらだけかな?
でも、悲しい顔は見たくありませんからねえ。
不幸な話でなければいなくても問題ありません。

丁寧なお客様は事前にご連絡をいただけるときもあります。
そんなときは、ドキドキしないで済みます。

こんなにドキドキするのはおいらだけかもしれません。
同業の友達と話していても、あまり言われた事ないしなあ。
これも、癖の一つですかね。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2006年08月31日

Yシャツの硬さの変化。

ここ数年、Yシャツの糊付けは、柔らかくもしくは糊抜きというご依頼が多かったんです。

極稀に、硬くしてくれ!と言うお客様もいらっしゃいましたが、そういうお客様は本当に貴重で一年に一人いるかいないかって感じだったんですね。

所が所が、今年に入ってから、いやここ3ヶ月以内に固めをご希望されたお客様が数名いらっしゃいました。

これは物凄いことだと思うわけです。
今まで固めをご希望されたお客様は、硬いのが好き!と言うものだったのですが、今回はちょっと違います。
固めの糊で、ビシッ!と着たいんだそうです。

衣類の好みというのは結構変化しています。
色合いもそうですし、デザインもそう。
ビシッと仕上げているのが流行っていたかと思うと、洗いざらしがいまや主流ですよね。

みんなが柔らかい、洗いざらしのような服を着ていると、硬くてびしっとした服を着たがる人も出てきます。
みんなとちょっと違うものを着たい、そういう欲求ってありますよね。

しかし、現時点では硬いのにも限度があります。
と言うのは製造の段階で硬くならないようなつくりをされている衣類が結構あるんです。
このシャツは硬くならない、そんなものもあるんですね。

いずれ、硬くのりが効くようなシャツが出回ると思いますが。

来年の今ごろは、どんな風になっているでしょうね。
固めをご希望のお客様が今よりも増えているか?楽しみです。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

2006年08月28日

水不足が心配です。

広島県の呉市周辺で水不足が起こっています。
YAHOOのニュースでしたのですが、ビックリです。
と言うのも、私の大事なお友達が呉市でクリーニング屋を営んでいます。

ここ数年、呉市は災害が多かったんです。
台風の通過で被害が出るし、地震でも被害が出ているし。

その都度、不屈の努力と勇気で立ち直って、現在も営業をしています。

普通の生活にも水は重要です。
さらに、クリーニングとなると水がなければ話になりません。
ドライクリーニングなら何とかなりますが、水がなければシャツなども洗えない。
ボイラーを炊くのにも、水がなければ炊けません。

しかも、原油高の影響でドライ溶剤も高くなっている・・・。

今朝、心配になって電話をしたのですが、今回は運が良かったらしく、断水の地域に入っていなかったようです。
しかし、彼はとても心配をしていました。
断水の地域が、山の方や島に多く、車が入っていけないところなどが断水しているとの事。

また、同業の友達の所でも断水している所があるようです。

水や火はありすぎると困りますが、ないともっと困ります。
まだまだ広島は暑いようです。
今、一生懸命復旧作業をしているとは思いますが、一分一秒でも早く復旧できるように祈っています。

広島の友達、3人のお子さんを育て上げたパワフルな方です。
色々な困難に立ち向かい、彼の笑顔で救われた方もたくさんいるでしょう。
今、きっと大変だと思いますが、いつもの笑顔で乗り切ってください。

いつでも声かけてね、こっちはすぐ動けるように準備しています。

投稿者 boribori : 23:47 | コメント (0)

2006年08月26日

揚げ物のような臭い。

急ぎで持ち込まれたお客様の話です。

実家にお願いしてクリーニングしてもらったスーツとYシャツがドライ臭くなったと言います。
このままでは着れないので、何とかして欲しいとご来店されました。

あまりにもひどかったらしく、ご自分でファブリーズを吹きかけ、お風呂場に吊るしておいたらしいのですが、お風呂場ににおいが充満するほどひどかったとか。
こんなのは今までなかったし、ドライクリーニングの匂いでは?と言うんですね。

今回のケースはおそらくドライクリーニングとは関係がないと思います。
と言うのも、スーツだけ匂いがするというのなら分りますが、Yシャツまで同じ臭いがするとなると、事情が違うからなんですね。

Yシャツはドライクリーニングはしません。

水洗いしたものまで同じ匂いがするということは、別の原因があるんだと思います。
また、臭いが揚げ物のような匂いと言う事ですので、仮にドライクリーニングの匂いだとすると、おかしいんですね。

ドライクリーニングで臭いがするというと以下の様に二つ考える事が出来ます。

1 ドライクリーニングの溶剤が残っている。

2 ドライクリーニングの溶剤が汚れていて臭いが付いてしまう。

1番目は主に石油のような臭いがします。
この匂いがしたときは、そのまま着ると科学火傷を起こす恐れがあるので着てはいけません。
対処法としては、揮発性のものなので、袋から出して干して頂ければ匂いが消えると思います。
一番臭いが残り易いのが、厚い所。
肩パッドの辺りや腰のベルトの辺りなど、生地が厚いところに残り易いんです。

2番目は石油とはまた違った匂いがします。
こちらは、干しても匂いが消えませんので、綺麗な溶剤でクリーニングしてもらうしかありません。
ただ、最近は諸条件によりスーツなども半端なく汗が付着しています。
逆汚染ではなく、落ちきれていなくて匂いがするということも考えられます。
この辺が非常に難しいです。
水洗いをすれば、かなりの汗も落ちるのですが、生地に腰がなくなりますし、何よりよれっとします。
もちろん仕上げで直すのですが、着用して数時間もたたないうちに元に戻ってしまうんですね。

綺麗になるべくもとの状態のままで、目標なんですがとても難しい問題です。

今回の衣類は、クリーニングしたら匂いが消えてくれました。
当店のドライクリーニングには臭いを消す機械がついているというのもあるんですけどね。
他ではあまり導入されていないと思います。

消臭製品など、最近は臭いにみなさん敏感です。
でも、ファブリーズの多用はあまりオススメしません。
一時的にはいいですが、根本的な解決にはなっていませんから。
気をつけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2006年08月23日

意外と難しい、白の染み抜き。

染み抜きで、意外と難しいのが白の染み抜き。

最近はご自分で染み抜きをされるお客様が増えてきて、白だからとやったら大変なことになった、と言うお客様が結構いらっしゃいます。

何故、白い生地の染み抜きが難しいのか?

原因の一つが、白にも種類があることにあります。

ひとえに白といっても、実はみんな違うんですね。
少し茶色がかったような生成り、白、オフホワイト、色々あります。
しかし、一般の方にとっては、どれも白、なんですね。

真っ白と言うのは本来ある色ではないんです。
厳密ではないんですが、白に着色されている、といった表現が近いかもしれません。
ですので、白だからと染み抜きをして、その部分が真っ白でなくなり、かえってシミっぽく見えてしまった、と言うケースも良く起こります。

また、生成りなどは、漂白してしまい色が抜けてしまって目立つようになってしまったという事もあります。

白だからと安易に染み抜きをすると恐いんですよ。

もし、そのしみを落としたいのであれば、何にもしないですぐ信頼できるクリーニング屋さんへ持ち込むのが、落ちる確率が高いです。
何か処置してしまうと、かえって落ちづらくなってしまう事の方が多いですので、大事な衣類はそのまま持ち込んだ方がいいですね。

道具や薬品が揃っている方が、早いですし安全です。
ご自分でやられるのは大変良い事だと思います。
しかし、リスクもあるし、やはりプロがやるのとは結果に差があることを考慮して、よく選んでみてください。

自分でやるもの、プロに任せるもの、選別は必要です。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0)

2006年08月22日

こんなの持っていたっけ???

よくあるわけじゃないけど、極たまにあるシリーズです。

クリーニングをお預かりして、お渡しする時に、『こんなの持っていたっけ?』と言うお客様、たまにいらっしゃいます。

こちらも、お客様の名前を書いたタックをつけて管理しているので、凡ミスをしなければ間違いはおこらないので、お客様にこういわれると心からびっくりしてしまうのです。

本人が違うっていてるんだから、違うのかな?
どこかで名前をつけ間違えたのかな?

頭の中を駆け巡ります。
大体が、忘れてしまっていたり、仕上げると様子が変わって見えたりするので一瞬だけ忘れてしまうようです。

本当に昔の話ですが、お客様にやっぱり同じような事を言われた事があったそうです。

『この服、私のじゃない。』

しかし、この言葉の後にまだ続きがあります。

『私の服はもっと色が悪かった。こんな新品じゃなかったわ。』

実はこの服、ちゃんとこのお客様のものだったんです。
当時、父が研究をしていた頃に、色を鮮やかにする技術がありました。
これは、アメリカのメーカーの材料を仕入れ、当店で検証していた技術でもあります。

アメリカではきちんとしたデータがあるのですが、そのまま日本でそのデータが通用しないんです。
と言うのも、その当時の洋服が日本とアメリカでは製造上、違いがあったんです。
アメリカと同じように薬剤を使ってしまうと、日本では具合が悪かったんですね。

日本での代理店契約一号店だった当店で検証をしていたのでした。

その、鮮やかにする技術で、色がよみがえった服を見て、思わずお客様がびっくりされた、と言う話です。

持っていった父も、その反応を見て更にびっくり!
ここまで反応してくれるとは!と自信を持ったという話を聞いた事があります。

自分の服だけでなく、ご家族の服も同時に出されていると、更にこんがらがるようです。
それだけ、もっている服が多いということかもしれません。

クリーニング屋さんもお渡しで間違うこともあります。
おかしいなと思ったら、遠慮なく受付で聞いてみてくださいね。
その場で聞くのが一番です。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2006年08月21日

世田谷でどんどんやめている。

今日から仕事始め。
いつもそうですが、休み明けは仕事がたんまりとあります。
ちゃんと片付けているんですけどねえ。

午前中のうちに、一杯集まりまして、午後から仕上げていました。

夕方頃に、初めてご来店されたお客様がいらっしゃいました。
世田谷から引っ越してきて、今日で3日目だそうです。

お預かりしていると、ふとご主人がこんな事を言います。

『世田谷ではこうやって自分の所で仕上げているお店がどんどん減っているんだよ。残っているのは受け渡しの所だけだ。』

実は、数年前から世田谷のそのような噂は聞いていました。
需要の減退、後継者難など、様々な要因が絡んでいるようです。
特に、職人系のお店よりも今は素人さんを使いながら安く大量に集めるクリーニング屋さんになりたいという人の方が多いんです。
経営者になりたがる人が増えていますから、このような結果になってしまうのではないかなあと思うんですね。

自営業ですから、経営者にならないといけないのは当たり前なのですが、仕事上、職人的なものも求められるのがクリーニング屋です。
この辺のバランスが難しいんですよね。

良い仕事、丁寧な仕事というのは無駄が非常に多いんです。
非効率的なんですね。
経営者の立場としては、その無駄をなるべく取ろうとするのが常。
でも、クリーニングは一発でどうにかしようとするとどこかで諦めなければいけないものが出てきます。

これくらい落ちなくてもいいだろう、こんなもんだろう。

必ず、妥協点が出てくるんですね。
いつも完璧な仕事というのも難しい話ですし、お客様の要望もあります。
そこで、経営者の方向性が出てきます。

どのレベルまで仕事をするのか、どんな仕事をしたいのか。

リーズナブルなお値段でそれなりの仕事をするもよし、仕上がりにこだわり徹底的にやるのもよし。
どちらも望んでいるお客様はいらっしゃいますから。

しかし、クリーニング屋さんは今、偏っていっているような気がします。
どちらの需要が多いというと、やはり手ごろなクリーニング屋さんでしょうから、ある意味仕方がないんでしょうけど。

みなさんは、どのようなクリーニング屋さんをお望みですか?

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0)

2006年08月20日

いよいよ明日から仕事です。

みなさん、お待たせいたしました。
長かった夏休みも今日でお終い、明日から通常営業に戻ります。

お休みの最中も、お電話やメールでのお問い合わせ、たくさんありがとうございました。
家にいるときは、全部応対させて頂きましたが、お休みの都合上、急な急ぎの品物などお受けできなくて申し訳ございませんでした。

衣類って、何にもないときは特に必要なかったりするんですが、いざ何かあるとこれでなければいけない!なんて事が多々あります。

一番多いのが、急なお葬式など。

なるべくお休み前にお持ち頂くようにしているのですが、タイミングが合わずにお預かりしたままなんて事もあります。
お休み中でも、お電話をいただければお渡ししているんです。

休みなのにご苦労な事で・・・・、と冷やかされたりもするんですが、必要だからお問い合わせをしてくれたんだし、家にいるんだから、渡せばいいだけのことですよね。

休みだから、渡しちゃいけないなんて事は一切ないと思っています。

お店と住居が別で通っている人なんかは物理的に厳しい事もあると思いますが、出来る事を断る理由はないと思っています。
困っている時はお互い様です。

明日から一週間ほど、かなり忙しいと思われます。
たまっている衣類もあるでしょうし、急ぎの品物も増えると思われます。
お急ぎの品物がありましたら、お早めにお願いします。

ゆっくり休んで、微妙にプール焼けして、リラックス出来ました。
明日からまたよろしくお願いいたします。m(__)m

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (2)

2006年08月19日

砂が舞う

今日も暑かったです。
休みの入りまして、暑いとどこにも行く事が出来ません。
まだ、子供が小さいので、満足に遊べるものがないんですね。
早く大きくなってくれるともっといろいろと遊べるんでしょう。

さて、こんな日はプールに限ります。
体は冷えるし、子供たちは楽しんでいるし、何より疲れてくれる。(笑)
入った後に、お昼寝してくれると非常にありがたいんです。

今日は、甥っ子を呼びまして、うちの子と3人で大騒ぎをしていました。

お昼になって、あがらせて、片付けは涼しくなってからねとそのままプールを放置しておいたんです。
水を入れたままにして置いたんですが、夕方涼しくなってあがってみると、なんとプールに物凄い砂が混じっています。
いや~、本当にびっくりしました。

屋上がここ数年で砂が多く、汚れたなとは思っていたんです。
でも、それは数年の出来事だからと思っていたんですが、どうやらそうでもないらしい。

この短時間で砂がこれだけたまるということは、空気中に砂がずいぶんと含まれているという事になります。

これじゃあ、服が汚れて当たり前ですよね。
袖先や襟元、全体的な汚れなどここ目立っていました。
着用期間が短いのに汚れ方がひどいのはおそらくこれが原因の一つだと思います。

コンクリートで固められているのに、どこからこの砂は来るんでしょうかね。
砂の出所が謎。
建築ラッシュで、砂が舞っているんでしょうか。

とにかく、みなさん、空気が汚れているのは確かです。
薄汚れていきますので、注意してくださいね。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0)

2006年08月18日

本屋にて

今日は午前中に、府中の啓文堂へ本を探しに行きました。

本屋に着いて、目的の本を探しがしていたのですが、ない。
ちょっとマニアックな本でしたし、アマゾンなどで下調べした時は、かなり古いもののようでしたから、ないかなあと思っていたんですが、案の定ありませんでした。

ネットで注文した方が早いし簡単なんですが、出来る事なら一度パラパラと覗いてから買いたいんですね。

ないのは仕方ありません。
なければ、面白そうなものを探すのが人の常でしょう。(笑)

ぶらぶらと見て周る事30分。
いろいろなものが見つかりますね。
パソコン関係から、芸能人の書いた本、有名な作家さんの本など、興味をそそるものばかりです。
あれも欲しい、これも欲しい、と思っていると、洋服関係のコーナーへたどり着きました。

服関係のコーナーが充実しています。
おしゃれな人が増えたんでしょうね。
Yシャツを特集した本なんかは、私達が見ても勉強になります。

特に目を引いたのが、リフォームです。
自分でリフォームするための本が多数売られていました。
中には、パターンが付いている本も。
ちょっとかじった事がある人なら、これでかなりのものが作れるんではないでしょうか。

そんな本たちの片隅に、某クリーニング屋さんが書いた本があります。
内容は・・・・・、あまり触れないでおきましょう。
微妙な本です。

そんなこんなで、久しぶりに本屋で数時間、非常に楽しませて頂きました。
これだけ楽しんで結局買った本は2冊。
悪かったかな?

本屋さんは楽しいですね。
今どんな事に興味があるのか?見えてきます。

良い刺激をいただきました。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2006年08月17日

ネクタイの太さで古さを知る。

最近、テレビでは昔のヒーロー物をやっていたりします。

うちでもCATVで放送をしているのですが、一番上のお兄ちゃんがまさにヒーロー物にはまっていまして、ゴレンジャーが見たい!とかねてより言っていたのです。

たまたま、ゴレンジャーの放送がありまして、子供と一緒に見ていました。

ゴレンジャー、古いですね。
私が小さい頃にやっていたもの。
曲なんかも、覚えていて、歌えるのが自分でも笑えます。

初期の作品と言う事もあり、話の展開が強引だったり、バイクの装飾が張りぼてチックだったりと突込みどころ満載で、非常に楽しませてもらったんですが、衣装を見ていて改めて古いと言う事に気付きました。

全体的なデザインももちろん古いのですが、私が一番古いなあと思ったのがネクタイ。
ちょうどスーツを着ている男性がいまして、ネクタイをしていたんですが、そのネクタイが恐ろしいほど太かったんですね。

いまじゃ、こんなのありえません。

スーツやネクタイは、あまり変化がないようですが、実はこまごまとその時代や流行に応じて変化しています。
なつかしのテレビ番組を特集している映像なんかでは、連続してみているとよく分りますね。

ネクタイが細くなったり、太くなったり。
スーツの上着の襟が太くなったり細くなったり。

その当時は違和感ないし、かえって一番流行っているものなんですが、今見るとどことなく古臭く見えるのはそういった違いからだと思います。

普段何気なく仕上げていても、古いなあと思う物がたくさん出てきます。
長く着つづけているというのが嬉しかったりするんですよね。

古いものが新しい、と言うこともありますし、どんなものがいいかなんてその人個人の問題なんでしょう。

ケーブルテレビを見ていると、急に懐かしさがこみ上げてきますね。

投稿者 boribori : 18:40 | コメント (0)

2006年08月12日

何とか終わりました。

お盆休み前の仕事が何とか終わりました。
今年は曜日の関係か、品物がひっきりなしに集まってきまして、どこでキリをつけようか正直迷っていたんです。
結局、Yシャツがあまりにも集まっていたので、最後にシャツを仕上げる事が決定。
閉店間際の9時58分に仕上げが終わりました。
ただし、包装や掃除などがありますので、これらは明日ゆっくりとするようですかね。

午前中、集配に出かけたんですが、本当に変な天気でした。
雨が降ってきたなと思うと、物凄い土砂降りです。
しかし、ほんの週百メートル走ると道路すら濡れていない、そんな局地的な雨だったようです。

確かに天気予報では局地的な雨に注意してくださいとといっていましたが、せいぜい多摩地域で降っていて都内で降っていないとかそんな程度かと思っていました。
まさか、ここまで局地的だとは・・・。

昔、旅をしていた時に船で似たような話を聞いたことがあります。
船で旅をしていると、雨の境界線が見れるというんです。
粋な船長さんだと、船の右側が雨、左側が晴れ、と言うようなこともしてくれるらしいですよ。

しかし、ここ数年の天気はおかしいですね。
暑さもそうですし、雨もそう。
異常気象なのか分りませんが、ここまで変わってくると恐くなってきます。

さてさて、ほとんどのところがお盆休みに突入です。
当店も明日から20日までお休み。
どんな夏休みになるんでしょうか。

お盆休みを迎える皆様、良いお休みになりますように。

お仕事をされる皆様、お体にお気をつけ、頑張ってくださいね。
みんなが楽しんだり快適なサービスを受けたりできるのは、休んでいる時に働いてくれるみなさんがいるからです。
暑くて大変でしょうが、頑張ってください。

とりあえず休み初日は片付けと睡眠だと思います。
早く寝たいです・・・。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0)

2006年08月11日

休み前の駆け込み。

今日はなんと仕事が終わったのがつい先ほど。
夜の11時半過ぎでした。

なぜ、こんなにも遅くなったかと言いますと、お預かりしたものを洗わなければいけないからなんです。

当たり前っちゃあ当たり前なんですが、夏場の長期休暇は他の季節とちょっと違うんですね。
冬なら汚れた衣類を整理しておいて、休み明けに洗うという事もできるんです。

ところが、夏場はそれが出来ません。
なぜなら、カビが生えるから。
汚れた衣類を、そのまま放置しておくのは危険なんです。
ですから、お預かりした衣類は、休み前に原則全部洗ってしまいます。

しかも今年は、連休しない企業もありまして、今日お預かりした作業着を明日届けるという、そんな無茶もしなければいけないのでありました。
といっても、他の衣類と違い、作業着は夜遅くまで頑張れば何とか終わります。
これが他の衣類で、獣毛品が使われていたりすればアウトですね。

休み前に洗いきる、これが大前提なのですが、そのためお断りする事もあります。
先日も、引越しのためカーペットのクリーニングのご依頼があったのですが、申し訳なかったのですが、お断りしました。

理由は、二つ。

一つは、休み前に通常のお預かり品を含め、洗い仕上げなければならないので、ご希望の日に集配にお伺いできないため。

もう一つは、休み前に洗うことが困難なため。

昔は、カーペットや布団などの特殊品は、休みの直前に出ることなどはありませんでした。
出たとしても、事前にお客様と打ち合わせをし、予定を組んで休み前に洗ったものです。

事前に打ち合わせをしていれば、直前でも大丈夫なんですね。
と言うのも、洗うために、機械を開けておいて、段取りを組んで置けるからなんです。
この時期は、Yシャツや通常品もかなり厳しい段取りを組んで洗っています。
スケジュールがタイトなんですね。

ギリギリまで洗いたい、休み前に何とか仕上げたい、でも、集配の予定はお客様のお休みのご都合もある。

これらを総合的に判断しながら、この時期は仕事をしています。

特殊品を洗うときは、急にお願いしても無理なケースもあります。
余裕を持って、お店と相談しながら洗うタイミングを計るのがベストだと思いますよ。

行きつけのクリーニング屋さんを持つのがベストですが、そうでなくても気軽に相談してみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0)

2006年08月08日

股ズレの修理

暖かいお声、ありがとうございます。
一夜あけまして、少しずつ落ち着いて来ました。
ぼちぼちといつものペースに戻して行きたいと思っています。

さて、今日はプロの技を見て感動した話。

男の人は結構多いのですが、股ズレでズボンの内もものところが破ける人が結構いるんですね。
私もその一人。
スーツのズボンや綿のズボンなど、ある程度着ていくとどうしても生地が薄くなり最後は穴があいてしまいます。

いつもならつぎはぎしながら着て、最後は捨てるしかなかったんですが、今回は思い切って修理屋さんへ出してみる事にしました。
ここでも何回か紹介しましたが、この修理屋さん物凄い技術の持ち主です。
本職が新品を扱う縫製屋さんですから、腕が一流なのは言うまでもなし。
修理を頼んでも、びっくりする位に綺麗に直ってきます。

実は少し前に、スーツのズボンで大きなかぎ裂きをしたお客様がいらっしゃいました。
かけはぎをすると、数万円になりそうな感じで、またあまり大きいとかけはぎすると余計目立ってしまう事があります。
悩んだ末に、修理屋さんへお願いしてみる事に。

返って来てびっくりでした。
あれだけ大きい傷が眼だ立たないんですよ。
ぱっと見ても分らないくらいに直されていたんです。

そこで、自分のズボンの股ズレの修理をお願いしてみたんですが・・・・・。

想像以上の出来でした。
外から見た感じもとても綺麗。
しかも内側の生地にもきちんと仕事がされていて、強くなっています。

これならまた着る事ができる。

やっぱりプロの仕事ですね。
股ズレでお悩みの皆様、修理してみてもいいと思います。
自信を持ってオススメできます。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

2006年08月07日

早いでしょ?

皆さん、おはようございます。
現在の時間、午前5時24分・・・。

これからお仕事をします。

暑くなってきて、日中の仕事が段々と辛くなってきています。
また、同時に複数の人間が複数の機械を使うと、嫌でも店の中が暑くなってしまいます。
多少のロスは出ますが、分けてすると体も楽になりますね。

と言う事で、本日は私からお仕事です。
まずは、アイロンがけ、ですね。

投稿者 boribori : 05:27 | コメント (0)

2006年08月05日

男性は細く、女性は足が長く。

日本人の体型が変わってきていますよね。
クリーニングの仕事をしていると、ふっとそんな風に思うことがあります。

全員が変わってきていると言うのではなく、若い人から変わっていっているような気がします。

どんな風に変わってきているかと言いますと、男性は細く、女性は足が長くなっているように思うんですね。

集配にお伺いして、お預かりしてくる時は素材や汚れなどに集中しているので気付かないのですが、洗った後に仕上げをしようと台の上へあげると、びっくりするんですよ。
驚くのは特に女性のパンツです。

本当に足の長い人が増えていますね。

パンツのデザインもあるんでしょう。
足が長く見えるようなデザインも多いのも事実ですが、それ以前に今までありえなかった所まで裾が来ているのを見ると、驚くんですね。

一度、あまりにも足の長いお客様がいらっしゃったので、これだけ足が長くてすらっとしているって珍しいんじゃないですか?とお聞きした事があります。
すると、会社には自分よりも背が高くて足が長い子がたくさんいるというのです。
それも自分より若い子だそうで・・・。

食べ物なんでしょうか、生活習慣なんでしょうか。
確実に体型も変わってきているようです。

男性は細い人が増えています。
やはり、仕上げの時に気付くんです。
アイロンの幅とズボンの幅が同じくらいのものまであります。

今まで細いものは女性物が多かったんです、
通常のアイロンではアイロンの方が大きかったので、仕上げづらかったのですが、最近は男性のズボンも仕上げづらくなっています。

今まで男性物でこんない細いの?と言うのは芸能人の物が多かったんです。
テレビで見ていると普通の体型に見えますが、実際は物凄く細いんですよ~。
某グループで、背が高くて大きいと思っていた人が普通の人よりも細い服を着ていたときはびっくりしました。

一般の人も近い体型になっているようです。

ある日突然気付くと言うわけではないんですが、毎日の最後との中でふっと気付く事はあります。
世の中の変化ってこういう所からも見て取れるのかもしれません。

投稿者 boribori : 23:08 | コメント (0)

2006年08月04日

頼ってもらえるのは嬉しいですね。

今日は集配していて、別々の所から同じようなお話しを聞きました。

まず一軒目。
小金井の病院での話です。
看護士さんからシミがあるので一度見てもらいたいものがある、と言うお話しをうかがっていたんです。
今日お伺いすると、品物がありまして、ちょっと大変そうな品物。

それ以前に、色が悪いのが気になり、前回のクリーニングの時期をお伺いすると、今年の春先にしたとおっしゃいます。
翌日には出来上がってきたので、大丈夫かなあと思っていたそうですが、最近になってしみに気付いたようです。

とにかく、できる限り頑張ってみる、と言うことをお伝えした時に、こう言われました。

『クリーニング屋さんでダメならあきらめる事が出来ます。』

その後に、三鷹市を回って調布は柴崎へ。
そこで、シルクのコートのクリーニングを受けたんですが、集金にお伺いした時に、こう言われたんです。

『やっぱり最後は一伸さんね!』

クリーニングって、なかなか信用されにくいんですよね。
クリーニング業界の問題も多々ありますし、皆さんそれだけ嫌な思いも経験してきています。
そんな中で、当店の事を信用してくださるって、本当に嬉しいんです。


このような話はうちだけではないと思います。
どこが技術が上だとか言う話ではなく、このようなことを言われた事があるクリーニング屋さんは、お客様との信頼関係が築けているという何よりの証拠だと思うんですね。

自分から、クリーニングの駆け込み寺と称する人もいますが、当店はそんな事は一切言いません。
出きる限り、長く着れる用に頑張ってきただけ。
仕事を見ていただいたり、口コミで広がっていった結果なんだと思います。

頼られて嬉しい反面、とても難しい衣類が多く集まります。
集中して仕事をしないと、いけないようなものばかりです。

一日で同じような話を二回も聞くとは思いませんでした。
励みにして頑張ります。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0)

2006年08月03日

熱中症に気をつけて!

今日は暑くなりましたね。
梅雨明け後、本格的な暑さ到来です。

しかししかし、暑いんだけどもそんなに大変とは感じませんでした。
汗も一応かきますが、梅雨時の比じゃないし・・・。

それだけ、今年の梅雨時は暑かったし湿度が高かったんでしょうね。
気温が高いだけですから、何とか乗り切れます。

お店のドアを全開にして仕事をしていると、外から声がかかりました。

『熱中症に気をつけてよ!』

お馴染みのお客様で、お出かけの帰りらしいです。

・・・・、うれしいですよねえ・・・・。
言葉をかけてもらえるって本当に嬉しい。
ある意味、応援じゃないですか。
仕事していて応援してもらえる職業ってそんなにないんではないかと思うんです。

プロスポーツとかギャンブルとかなら話はわかりますよね。
ファンもつきますし、お金がかかっていたりするし。

汗かきながら仕事をしているので、皆さん気にかけてくれているようです。
中には、ジュースの差し入れなどをもらったりする事もあります。

でもですね、私は思うんですよ。
確かにクリーニング屋さんは暑いんだけど、外に出ている人に比べれば大した事ないんじゃないかって。
やっぱり、この時期の直射日光は堪えます。
クラクラしますもの。
それに、私たちは汗をかけば着替えればすんでしまいます。
多いときなら一日5枚も着替える事が出来ますが、外回りの営業さんだと、朝着たままでしょう。

エアコンが効いている部屋と、熱い外との行き来、考えるだけでも体が辛そうです。

また、屋内で仕事をしている方も、違った辛さがあるようです。
エアコンがガンガンに効いているので、女性は冷えすぎてしまい、調子が悪くなるらしいですね。
今はほとんどの会社にパソコンが置いてあるので、熱対策で必要以上に冷やすオフィスが多いらしいです。

冷えるのと暑いの、どちらがいいかというと、体には暑い方がいいようです。

どんな職業も、どこにいても物は違えど大変だと言う事ですね。
自分だけが辛いんじゃないと思えば少しは楽になれるでしょうか。

どこに行っても暑いのは変わらない・・・・・、と思う、と言い聞かせまして。(笑)
今年も暑さと共存していきます。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2006年08月02日

染み抜きで起こる事故とは?

夏らしく、ちょっと恐い話を。

といっても怪談話ではなく、衣類の事故に付いての話です。
最近、ご自分で染み抜きをされる方が増えて来ました。
とてもいい事だと思うのですが、あまり知られていないリスクもたくさんあります。

今日はそんな話。

洗濯や染み抜きでの事故といってまず皆さんが思い浮かべるのは、縮みでしょうか。
これは、洗濯でも皆さんが気にしますよね。
でも、他にも恐ろしい事故はあるんです。

たとえば・・・・・、

・ 脱色
・ 黄変
・ 傷
・ 穴
・ 色移り

などなど。
これらは、染み抜きや洗濯をする時にあるリスクです。

私は染み抜きが上手だから、こんなの今までなかったわよ!とおっしゃる方もいると思います。
運がいいとは言いませんが、これらきちんとした知識がないと、起こってしまうものなんですね。

脱色は、染み抜きで起こります。
原因は様々。
衣類の染色堅ろう度(色が落ちづらいかをあらわす指標)が低い場合などはちょっとしたことで起こります。
漂白剤を適正に使用しないと起こったりしますね。
素材によっては、ちょっとこすっただけで色がはげたり。

シミがあるから・・・、なんて簡単にこすったり漂白剤をかけたりするのは意外と危険なんです。

こすったりして起こるものには、傷もあります。
生地の織り方などで強度が違いますから、弱い生地に強くこすってしまうと生地が傷ついてしまうんです。
表面の毛羽が取れてしまったり、生地のキズは直せない事もしばしばあるので、注意してくださいね。

黄変とは黄色く変色する事なのですが、ここ非常に多いのが、衣類用以外の漂白剤を使用しての黄変。
衣類用と同じ漂白剤なのですが、濃度が違い、この濃度の差が黄変になるんです。
また、漂白剤の種類と生地の組み合わせによっては、穴があく事もあります。

色移りも、最近多いトラブルですね。
綿だから大丈夫!と簡単に判断して、表面の色素が流れてきて他の衣類へついてしまいます。

綿だから水洗いできるとか、そんな簡単ではないんです。
確かに、綿素材は水洗いできるんですが、素材以外のところで水洗いに適さないものも数多くあるんですね。

染み抜きって、このようなリスクを伴っているんですね。
正確な知識がないと、いつ事故が起こってもおかしくありません。
そして、染み抜きでの事故はまず家庭では修復が不可能な場合が多いんです。
物によっては、クリーニング屋さんでも不可能なケースも。

ちょっとしたものだから、と安易に考えて失敗すると、相当な出費として返って来たりします。

ご家庭で染み抜きや洗濯をするのはとてもいい事です。
しかし、上記のようなリスクがあることだけは忘れないでくださいね。
大事なものは、よく考えてからやるようにしましょう。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2006年08月01日

成功体験があるから使うんですよね。

先日、お馴染みのお客様がご来店。

ポロシャツにしみがあったので、自分で洗ったら黄色くなってしまったんだそうです。
洗うだけで黄色くなるはずがありませんので、何かしました?と聞くと、キッチンハイターをつけたといいます。

それも原液で。

それだけ聞けば原因も判明。
キチンハイターを服に使っちゃいけません。

ワイドハイターなどと変わらないのですが、その違いは濃度。
濃度が濃すぎると、服には使えないんです。
ですから、もしどうしようもなくて使うときは十分に薄めないとダメ。
衣類用の漂白剤は、きちんと濃度を抑えて作ってあるので、普通に使う事ができるのです。

去年から、このような事故が後を絶えません。
そのほとんどが、キッチンハイターやカビ取りハイターを原液でつけたものばかり・・・。

なぜ、こうも使ってしまうのか、聞いてみると、成功体験があるかららしいんです。

物凄く汚れたタオルにキッチンハイターを使ったら落ちたとか、そういう体験があるから、服でも同じようにしてみようと思うんですね。

タオルなら、ダメ元でもかまわないでしょうが、お気に入りの服にはそういう訳にもいきません。

洗剤と違い、漂白剤は高度な知識が必要です。
理由が分らないのであれば、衣類用を使う方がいいとおもいます。

衣類用よりも強力でしょ!なんていう考えで使っては絶対いけませんよ。

このような事故を減らすにはどうすればいいんでしょうか。
クリーニング業界で、ドライマークが洗える洗剤の時の様に、消費者に伝えていくしかないんでしょうね。

クリーニング屋さんが教えてくれるセミナーなんてあったら、面白いかなあ。

投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0)

2006年07月31日

お店を選ぶ理由の一つ

今日は涼しかったです。
お客さんが言うにはそうでもなかったらしいのですが、何せ湿気がないだけで全然違います。
午前中はいい風も入ってきたし、気持ちよく仕事が出来ました。

そんな中、お客様がご来店。
お持ちになった品物は、カシミヤの半コートで、裏地がシルク100%。

これ、かなりいいものです。
お値段を聞くと○○万円。
そうだと思いました、何せ、裏地がシルクですからねえ。
表がカシミヤで裏がシルクなんて着易さ倍増です。
軽いし暖かいし。

ところがこの半コート、表のカシミヤが固くなっています。
所々毛玉が出来ているし。

お客様のお話だと、去年は4、5回しか着ていないそうです。
そのわりには、傷みが激しすぎます。
前回のクリーニングはいつ頃かお尋ねすると、昨年の春だとおっしゃいます。

どうやらクリーニングに問題があったようです。

そこでお客様から衝撃的な発言が。

○○(有名なスーパー)の中にあるクリーニング屋さんで洗ってもらったの。

お客さん、そんな所で洗ってはダメにしちゃいますよ・・・。(-_-;)
色がおかしい所を見ると、逆汚染もしているようです。
よく虫に食われませんでしたね、と聞くと、防虫対策がしっかりと出来ていたんです。
ここまで大事に保管ができる人が何故、そんなクリーニング屋さんに出したのか?不思議で思わず聞いてしまいました。

どうしてそのクリーニング屋さんを選んだのか。
それは、有名なスーパーにあるお店だから、何かあったら責任とってもらえるだろうと思った、と言うんですね。
取次店のようなところは危ないし、何かあっても責任とってもらえないと思って、スーパーの中にあるお店なら大丈夫だろう、と考えたらしいです。

出すときも、注意して、デラックスの一点洗いでお願いしたとおっしゃいます。
しかし、とてもそんな扱いをしていないんです・・・。

そのお客様はこうもおっしゃいました。
危ないから下手にクリーニング出来ない、と。

私も仕事を離れれば、一消費者ですから、気持ちもわかります。
同じ物でも高いと知りつつデパートで買う事がありますから。
それは同じ理由で、アフターフォローがしっかりしていると言う安心感です。

では、同じ感覚をクリーニングに持ち込むことが出来るか?と言うと、残念ながらノー。
クリーニング屋さんを選んで出店させているといった話は、今まで聞いたことがありません。
クリーニングなんて、入っていればいいんでしょうか・・・。

スーパーやデパートもそうですが、今出来ているマンションも同じです。
高級を売りにしているのに、クリーニングサービスはあっても、そのクリーニング自体をよく吟味していません。
入っているのは、質のよくないクリーニング屋さんばかり。
もともとの値段が安いのに、割増で料金を頂いて高級感だけ出しているものが多いですね。

何故、クリーニングを選ばないんでしょうか?
どこも同じように出来上がってくると思っているんでしょうか。

新しい町に引っ越してきた時に病院やクリーニング屋さんは皆さん探すほど苦労するものなんです。
ただあればいいというものではありません。
きちんと選んで、テナントとして入れたり、マンションの中に業者として入れたりするようになるといいのになあ・・・。

いつか、当マンションには、厳選したクリーニング屋さんが入っています、とか、当モールには技術を誇る○○クリーニングが入っています、なんて目玉になってくれるといいですね。

その前に、クリーニングが危ないって言わせる現状も考えなければいけません。
同業の皆様、少し話してみませんか?

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0)

2006年07月29日

給水に失敗。

曇り空ですが、それでも暑い。
気温はそれほどでもないんですけどね。
セミも少しずつですが鳴き初めて来ました。

今日は仕事が終わったのが10時ちょっと前。
もう閉店時間ギリギリです。

この時期、こんなに遅くまで仕事をするのは珍しいのですが、この暑さで背広のクリーニングが増えているというのがあります。
ベタベタになっているのでクリーニングしたいんでしょうね。

しかし、洗うとまた厄介だったりします。
結構長く着ているので、何層にも汗が染み付いており、一度洗うと隠れた汗染みがわんさか出て来るんですね。
洗ったほうが奥にあるシミがでてきて目立ってしまうんです。
急ぎのクリーニングで来ているのですが、そのままではお客さんも気持ち悪いでしょうから、急いで再洗いに回します。

そんなこんなで時間がかかるのですが、今日遅れた理由は別にあるんです。

給水に失敗しました。(泣)

只でさえ暑く、蒸気を浴びながら仕事をしているので、汗を非常にかきます。
熱中症に注意しながら、小刻みに水分を取っているんですが、たまに失敗するんです。

もうちょっと仕事してから水分取ろうかな?なんてやっていると、汗をかかなくなり、急に体がだるくなるんです。
そして、ふらふらっとしてきて、動作が緩慢になります。

こうなるともうダメ。
能率が下がりますし、元の状態に戻すには休まないといけません。
冷たい飲み物を飲んで、横になり、首筋に氷を当てて血を冷やすんです。
20分くらい休むと、元に戻りバリバリ仕事が出来ます。

こうならない様にするにはこまめな給水が必要です。
きちんと水分を取っていると、暑いですが汗をかきながら順調に仕事が進んでいきます。
一定のリズムで、休憩をそんなに取らずに、仕事が出来るんですね。

そう、マラソンと同じかもしれません・・・。

汗をかくのって嫌ですが、汗をかく事で体温の上昇を抑えています。
そして、人間も機械も熱に弱い・・・。

今年は特に暑いような気がしていますから、これから梅雨明け後、水分補給に注意しないと本当に危なさそうです。

皆さんも、水分補給には注意してくださいね。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0)

2006年07月28日

お休みの前後は注意しましょう。

夏休みに入りまして、集配に出かけても、不在のお宅が増えて来ました。
ここ数年、企業のお盆休みの分散化から、休みのようで休みじゃない、そんなお盆が続いています。

どういう事かといいますと、お盆休みが3つくらいに分かれているんですよ。
8月第一週を休めるグループ、第二週を休めるグループ、第三週を休めるグループ。
するとですね、結果的に、人数は少ないけど企業は常に動いていると言う状態になりまして、クリーニングの需要事態は少ないのに、休むのも難しい、と言う状態になるんです。

夏場で汗をかくし、着替えたいし洗いたいし。
ですから、私たちクリーニング屋さんは、なるべくお客様のお休みとあわせるようにしているんですね。
お客様がお休みなら、シャツなどのクリーニングもありませんから。

しかししかし、
話はそう簡単には行かないのであります。

休み前の需要と言うのがありまして、休み前にクリーニング屋さんへ持っていこう!と言うのがあるんですね。
ここが大変な所でして、夏場は預かった品物は洗ってしまわないといけません。
汗がついていて、高温に晒されると、カビが生えるからです。

クリーニング屋さんの連休前日に、しかも閉まる直前に持ち込んだりすると、もう大変。
お店は休みですが、翌日工場は仕事をしているなんて事もしばしばあります。
また、お客様は休み明けに品物を着たいと思うでしょう。
しかし、休みに入ってしまうと工場も動きませんので、休み明けに品物が仕上がっていません。

★ クリーニングを上手に使うためのポイントです。

連休の前後は、しっかりとお店のお休みの予定を聞いておきましょう。
そして、いつまでに持ち込めば出来上がるかも聞いておくようにしましょう。

クリーニング屋さんの頭の中には、いつもお客様の着る予定などが入っています。
ですから、大抵のクリーニング屋さんでは、ギリギリまで対応してくれると思います。
閉まっている間洗えないと困るだろうなあ、とか、休みの間のシャツ間に合うかなあ、など、いつも気にしているはずです。

当店でも、今年のお休みが長いので、お休みの前は集めたものをなるべくお渡しするようにしています。
たとえば、翌週お届けのものをお休み前日にお届けするとか。
葬儀屋さんなどでは、今年も金曜日にお預かりしたものを土曜日にお届けする事になると思います。

こんな感じで、皆さんの着用の予定がなるべく狂わないように動きます。

皆さんもお使いのクリーニング屋さんに相談してみてくださいね。
お休みの最中に、慌てないようにしましょう。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

2006年07月24日

相性の悪いシャツ。

ほぼ毎日Yシャツを仕上げているのですが、機械と相性の悪いシャツがたまにあります。

機械と言っても、人形のボディーに着せるので、サイズなど決まっているんです。
大きすぎるものは合いませんし、小さすぎるのも合いません。
しかし、大きすぎでもなく、小さすぎでもないのになぜか合わないものがあるんです。

そのシャツだけかと思うと、そのお客様のシャツがほぼ合わないんです。

きっと、微妙に袖の長さや首周りなど合わないんでしょうね。
シワができるところもいつも同じですから、たぶん間違いないと思います。

しかし、逆にいうと、このシャツはおそらくお客様にとっては着易いんでしょう。
人形の形どおりの体の人なんていません。
体のサイズに合わせているからこそ、人形に合わないんですから。

以前ここでも書きましたが、シャツでも体に合わせて作ったものでは全然疲れ方が違います。
完全なオーダーはまだまだ高いですが、袖の長さや首周り、肩幅など簡単なオーダーなら比較的安く購入する事も出来ます。

既製品もデザインが優れているものがありますし、いいのですが、セミオーダーのシャツも体にはいいですよ。
中には既製品と同じような価格で作ってくれるところもあるようです。

このような情報は、口コミが一番なんですね。
色々な人に聞いてみましょう。
既製品と変わらない値段でスーツを仕立てている人もいます。
そういう人を見つけて、ぜひ紹介してもらってください。

いい商品を着ると、体が楽でやみつきになりますよ。
肌触りとは違う、縫製の着心地のよさをぜひ味わって欲しいです。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2006年07月22日

除湿剤は必要ですね。

去年から、宅配クリーニングをご利用のお客様とお話しをしていたときのことです。

今、衣類の入れ替えをしている所なんだけど、頂いた除湿剤が水で一杯になっていて驚きました。
こんなに溜まるものなんですね。
初めて使ったのでびっくり。


ここのお宅は実はマンションの6階。
正直言いますと、私もここまで溜まるとは思っていませんでした。
1階の方ならかなり溜まると言うのは分りますが、上の方の階の方はそんなに溜まらないんじゃないかと思っていたんです。

でも、人間が住んでいればそんな事は無いんですよね。

数年前まで当店は、棟続きのお店でした。
お隣さんはお茶屋さんが営業をしていまして、高齢を理由に閉店の後、電気屋さんが来ました。
電気屋さんも数年で閉店。
その後は、大家さんの仕事の倉庫代わりに使っていたんです。
人が住まなくなってから数年が立ったでしょうか。

なんと、お隣の屋根の部分の板が剥がれてきたんです。

これにはびっくり。
同じ棟続きなのに、当店の屋根は何ともなく、お隣の屋根だけ剥がれている。
不思議に思い、親戚の大工に聞いて見ると、人が住んでいないから乾燥したんではないかとの事。
汗をかいたり、人が呼吸をする事で適度に家の中には湿度が溜まるんだそうで、住まなくなるとこの様に家が壊れていくんだそうです。

人が住んでいれば湿気も溜まりますね。
やはり、除湿剤は必要でしょう。

衣類をしまうときにもちょっとした心遣いもいいと思います。
そのままハンガーに掛けてしまわないで、クローゼットにしまう前に湿気を取ってしまうんです。
一日、部屋の中にかけていただければ汗などの湿気は取れてしまいます。
それからしまうと、クローゼットの中に湿気がこもらなくていいと思いますよ。

湿度と熱はいろいろと悪さをします。
ちょっとした気配りで湿度は撃退できますので、ぜひ除湿剤は入れて置いてあげてくださいね。

来週後半頃には梅雨明けでしょうか。
その後は部屋の温度も上がります。
その前に入れておきましょう。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0)

2006年07月21日

着ていなくても汚れるのね?

本日、お伺いしたお客様のところで言われた一言です。

着ていなくても汚れるのね?

実は、この手の表現は非常に微妙でして、汚れるともいえるし汚れないともいえるし。
状況によって違うので、なんともお答えしづらいんです。

とりあえず、どのような状況で汚れたのかお話しを聞きました。
すると、全く着ていなかったのではなく、数回着用して汚れていなかったので、そのまま保管をしていたらしいのです。
そして、取り出してみてびっくり!
汚れていなかったはずの襟が汚れている・・・・・、となったわけです。

このパターンは汚れが付着していたのに気付かないで、保管中に汚れが酸化して浮き上がってきたんだと思います。

数回着ただけでは汚れやシミが見えない事は多々あります。
汗なんかは、ついていても分りませんよね。
でも、確実に付着しているので、時間が経過すると浮き上がってきます。

今回のような事があるので、一回しか着ていないけど洗わないとダメかしら?と言うお問い合わせには、なるべく洗ったほうがいいです、と答えるようになります。

今回は着用していたので、まだ皆さん納得するでしょうが、着ていなくても汚れるケースがあるんです。

よくあるのが、ガス退色。
ストーブの燃焼ガスによって起こる変色です。
これの厄介なところは箪笥などにしまっておいてもなるところ。
ガスですから、すき間から入り込んで変色を起こします。

他には、洗剤の残留による焼け。
石鹸などで洗った時に、すすぎが不十分で黄色くなってきます。

そして、これも結構多いかもしれません。
部屋のホコリの付着。
ただ、掛けてあるだけなのにうっすらと汚れるのは、ホコリです。
これは生地の種類にも左右されますが、物によってはただ置いておくだけで汚れていくので注意が必要です。

こんな具合で、着ていなくても汚れる事はあります。
しまっておいて汚れてしまったら、慌てずにクリーニング屋さんに相談してみましょう。
状況を説明すれば、答えてくれると思います。

突然の出来事にびっくりしないでね。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (0)

2006年07月20日

制汗剤には要注意。

今日も涼しかったですね。
これだけ涼しいと返って、梅雨明けに堪えられるか?心配になってしまいます。
また、雨が続くせいで、衣類を干しても乾かない・・・。
梅雨らしいのですが、嫌なものです。

暑くなってくると、汗の臭いが気になります。
エアコン等がどこへ行っても効いているので、外に出た瞬間、どばっと汗が吹き出てきて体中ベトベトです。
否が応でも汗の臭いが気になります。

当店のYシャツは、抗菌加工をしてありますので、そんじょそこらの汗のにおいなんかには負けません。
ちょっと汗臭いかな?と思っても、シャツをちょっと擦るだけでパッと匂いが消えてしまうんです。
帰りの電車の混雑でも気にならないくらいです。

しかし、衣類とは別に体の汗は気になります。
皆さん、制汗剤を使われていることでしょう。
この制汗剤、物によってはシミになる事があるので注意が必要です。

最近発売されている銀イオン配合の制汗剤、あれは使い方を間違えると黒っぽいシミになってしまいます。
注意書きにも書いてありますが、決して、衣類には付かないように・・・。

香水や整髪料もしみになる事があるので要注意。
特に、整髪料はつけてから長時間に渡って汚れを衣類に付着させます。
髪が襟などにつく人は気をつけてくださいね。

注意書きにも書いてあると思います。
一度目を通しておくと良いと思いますよ。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2006年07月19日

分けて洗わないと。

先日、妹からメールが来ました。
どうやら、自分ちの洗濯機で洗っていたら、しみがついたらしい。
どうすればいい?と言うメールです。

ただ、シミがついたというだけでは、なんとも答え様がありません。
そもそも、衣類の素材も分らないし。
そこで、いくつか質問。

素材は何?
どういう状況で洗った?
使った洗剤は?
シミの色は?
etc・・・・・。

何とか返事をもらいまして、妹じゃ出来ないだろうと判断。
今度持ってくるように伝えておきました。

そして、昨日の夕方、シミがついた衣類を持ってきたんです。
見ると、大きなシミがいくつもついています。
どうやら、白い衣類と柄物のスカーフと一緒に洗ってしまったらしい・・・・・。

そりゃ、色が移るのは当たり前です。
これはシミではなくて、色移り。

帰り際に、高かったので何とかして・・・・・、と言っていましたが、そんなに大事ならちゃんと分けて洗わないと。
衣類への思いと扱いが正反対になっています。

クリーニング屋さんの子供は、洗濯について知らない人が多いんです。
子供の頃から、プロに洗ってもらっていますから、家庭洗濯の仕方も分りませんし、下手すれば仕分けなんて考えた事も無い人もいるでしょう。

毎日プロが洗って仕上げてくれる最高の環境で育っていますが、自分でやらない分、知識が無いんでしょうね。
当の私も、一人暮らしをするまでは洗濯なんてした事もありませんでした。
クリーニング学校に通っている頃に、学校で勉強しながら本屋で洗濯の本を買ってきて勉強をした口です。
今考えると、一人くらいの頃の洗濯もお粗末なもんでした。

さてさて、色が移った品物を本日染み抜き。
時間が経過していましたが、何とか落とす事が出来ました。
これに懲りて、きちんと分けて洗ってほしいものです。

きちんと仕分けすれば、問題ないんだから。
今度取りにきた時に、説明しないといけませんね。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2006年07月18日

技術の伝承

今朝、配達へ出かける前に、ちょっとだけ見ていてテレビで団塊の世代の定年とそれに伴う技術の伝承の問題が出ていました。

いろいろな所で機械では出来ない、人の手による技術がたくさんあり、それを早く伝えなければ、と言ったような内容です。

私たちクリーニング屋の中でも、技術の伝承は難しくなっていると思います。

だんだんと機械化され始め、料金競争により機械化が更に加速。
手間賃や作業効率が悪い職人を切り、誰でも出来るようにと機械化してパートさんやアルバイトで仕事を流す。

自分で仕上げていた人が、経営する側に回っています。

私は東京にあるクリーニング学校の卒業生なんですが、そこでも技術の伝承については微妙な光景をたくさん見て来ました。
機械化されているのが、どこのクリーニング屋さんでも当たり前になってきているので、機械の使い方を教えてくれ、と言う生徒ばかり。

まあ、それも間違いではないと思います、
しかし、それではパートさんと何ら変わりがないと思うんですね。

同じ機械を使っていても、理屈や知識をきちんと知っているものが使うのと、何も知らないで言われたとおりにやるのとでは、同じようでも違いが出てきます。
機械も道具ですから、使う人間の基礎が重要になってくる。

技術の伝承って、実はそんな所なんではないかなあと思うんですね。
一見、機械化された現代では無駄な仕事のように思えるんですが、下地に基礎的な技術があるから、機械を使ってもいい仕事が出来るんだと思います。

まれに、センスが良くてパートさんでもえらい上手に仕上げる人もいるんですけどね。

洗濯機もコンピュータ化され、染み抜きもマニュアル化され始めています。
今のままだと、私が引退する頃にはシャツをアイロンかけられる人の方が少なくなっているかもしれません。

いいのかな、このままでも。

今日の番組では、まだ機械やコンピュータを使っても人間の精度は出せないようです。
機械の精度を上げるために、人間の手が必要なんですよね。

技術の話は、今度しっかりと取り上げてみようと思っています。
機械仕上げと手仕上げの話なんか、面白そうでしょ?
近いうちにまとめて書きたいと思いますので、今しばらくお待ちください。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2006年07月17日

縮むのも恐いけど。

今日は一日中雨でしたね。
私たちは肌寒かったのですが、お客様に聞くと暑かったらしい。
こちらはほとんど汗もかかず、水分も取らなくて済んでしまうような一日でした。
本当に、日頃の環境って恐ろしいですね・・・。

暑い日が続くと洗濯する機会が増えます。
汗をかきますから、洗いたくなりますよね。
本日も麻のブラウスをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。

もう何年も着ているので自分で洗ってもいいのだけれど、縮むのも恐いし・・・・・、とおっしゃいます。

一般の方には縮みが一番恐いんでしょうね。
衣類はなんでもかんでも縮むわけではありません。
縮むのにも、理由や理屈があるんです。

ポイントさえつかんでおけば、縮ませないで洗濯する事も十分可能です。

しかし、意外と気付かないのがやはり風合いの部分でしょうか。
柔らかさが無くなったり、艶がなくなったり。
皆さん縮みには物凄く恐怖をしますが、風合い変化はあまり感じておられないようです。

縮むと物理的に着る事が出来ませんが、風合いの変化は着るのが嫌になってしまいます。
どちらも重要なポイントですね。

自分の中でその服を着ている自分の理想の形があるはずです。
おそらくそれは、しわしわではないし艶もあるでしょう。

汚れを落としつつ、なるべくいい状態を長持ちさせる事を念頭においていただけると、良い結果に結びつくんではないでしょうか。
この暑さで、洗濯やクリーニングが頻繁になると思いますが、衣類の状態を維持させるために、がんばりましょう。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2006年07月15日

なんでもアイロンをかければ良いって訳ではありません。

品物に合った仕上げをする。
当たり前ですが、これが結構出来ていない事が多いようです。

先日、お客様からこんな事を言われました。

家の近くのクリーニング屋さんに出したら、シワが伸ばされて返って来た。
シワが特徴の服だったのに・・・。

たまにこのような話を聞くことがあります。
大体がチェーン店だったりするのですが・・・。
パートさんに仕事をさせていますから、違いなんて気付かないのかもしれませんね。

なんでもかんでもビシッとアイロンをかければ良いという訳ではないんですね。
ピシッとした方がかっこいいものならきちんとアイロンをかけるべきです。
しかし、しわ加工のようなものなら、ビシッとする方がおかしい。
また、キルティングの服なら、ふわっとしている方が自然なんですね。
セーターもふわっとしている方が断然いいです。
アイロンでベタっと仕上げてしまうと、安物みたいになってしまって、もう着たくなくなるでしょう。

仕上げの難しさは実はここにあります。
洗いあがった衣類を見て、衣類の特徴をつかみ、それに合わせて仕上げをしなければなりません。
当たり前のようで出来ていない所が多いんですよね。

私はよく同業者に、きちんとアイロンをかけなければだめだよ、と言うんですが、これがどうもなんでもかんでもビシッとさせろ、と勘違いされるんですね。

衣類に合わせてアイロンをきちんとかけなければいけませんし、まったくかけないでいいというものはそんないないんです。
所が、最近はふわっとさせるのとアイロンをかけないのとを混同させている業者が多い。
パートさんに難しい要求ですので、省いているのかもしれません。

アイロンのテクニックがなくなってきているんでしょうかね。
最近は、テーラードプレスと言う技術が、クリーニング屋さんの中でも浸透して来ました。
勉強会も開かれるほどです。

今後また変わってくるんでしょうね。

一つ一つ違う衣類だからこそ、求められるものも違うわけです。
当店では、仕上げる前に衣類をじーっと見つめる時間があります。
前から後ろ、下から上と、1分ほど見てから仕上げに取り掛かるんです。

時間がかかりますが、衣類にあった仕上げのためには必要な作業ですね。

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (0)

2006年07月14日

あまりの暑さに人間も機械も・・・。

ここ数日、物凄い暑さが続いています。
かなり厳しい・・・。

夕方Yシャツを仕上げていた時の事です。
母が突然、仕事を中断して、隣のコンビニへ駆け込みました。
どうやらあまりの暑さに、体調が悪くなりそうだったので、水分の補給をしに行ったらしいんです。

暑い仕事場ですから、水分の補給はなるべくするように心がけています。
しかし、母はあまり水を飲まないタイプ。
かなりの暑さにも耐えられるので、一つの仕事が終わるまでは水分は取らないんですが、昨日は違いました。

急遽、水分を取り30分休憩。

この暑さだから仕方がありません。
倒れる方が困りますしね。

その後、何とか母も持ち直したので仕事を再開・・・・・、しようとしたら、今度はYシャツの機械が動きません。
どうも動きがおかしい・・・。

休憩に入る前までは普通に動いていた事、どこもいじくってはいない事などを考えると、思い当たる事は一つ。

熱暴走です。

今の機械はコンピューターで制御されています。
パソコンと同じで熱が高くなると挙動がおかしくなったりするんですよね。

しかし、元から暑い仕事場で使う機械ですから、ある程度の熱は大丈夫なはず。
それが熱暴走をするとなると相当暑いのかもしれません。

とりあえず機械へ入る蒸気を止め、コンピューターの部分に扇風機で冷風を当て、しばらく冷やす事にしました。

待つ事30分。

そろそろいいかな?と思い、動かしてみると、何事も無かったかのようにいつもどおりに動きます。
やはり熱暴走だったんですね。

暑くなると人間も機械もダメージを受けます。
今年はちょっと暑すぎますよね。
皆さん、お体にはぜひお気を付けください。
パソコン今年は熱対策をしないとまずいかもしれませんよ。

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0)

2006年07月13日

ガリガリ君

暑いですね。
本当に暑い。

まだ梅雨も明けていませんし、日差しが強いわけでもない。
きっと湿度が高いんでしょう・・・。
ジメジメしているし。

毎年、暑くなると、探すものがあります。
それは、体が欲しているもの。

不思議な事に、暑い時に体が欲しがるものは毎年違うんですね。
ある年はキュウリのキューちゃん、ある年はコーラ。
そして、今年お世話になりそうなのが、ガリガリ君です。

皆さん知っています?
氷菓子のガリガリ君。
今、これが非常においしく感じているんです。

きっと、暑さが尋常じゃないからでしょうね。
食欲も落ち始め、体を冷やしたいのとちょうどマッチしたんでしょう。

先週あたりから結構食べています。

でもね、今日も話をしていたんですけど、まさかこの年でガリガリ君を食べるなんて思いもしませんでした。
ガリガリ君は僕が学生の頃に食べていたもの。
あの当時、この年でも食べているなんて考えもしませんでしたねえ。

今年は暑いですから、ガリガリ君で夏を乗り切ります。
来週辺りに梅雨が明けるでしょうから、まずはそこを乗り切らないと・・・。

今から気合入れてます。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2006年07月12日

暑いので、つい・・・。

本日、夏らしい青色のワンピースをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
聞くと、娘さんに縮んだ、と言われたようです。

品物を拝見しますと、素材表示の所にレーヨンと書いてある・・・。
水洗いしましたか?と聞くと、

『綿でしょう?暑いし綿なら大丈夫だと思って水洗いしちゃった。』

とおっしゃいます。

実は、ここ最近多いのですが、綿製品だと思って水洗いしてしまって、おかしくしてしまうケースが増えているんです。
綿だから水洗い大丈夫だとか、微妙な噂が流れてしまっているようです。

洗う、と言うことに関してだけ言えば、綿なら水洗いはできるでしょう。
しかし、洗うことができるのと着る事ができるのとは全然違うんです。

たとえば、水洗いは出来たけど白っぽくなってしまったり。
これではもう普段着にしか使えません。

どうもまだ洗濯の判断がちゃんとできる人は少ないような気がします。

今回のケースは、レーヨンを水洗いしたために縮んでしまったので、当店でお預かりし、クリーニングの後整形して延ばすことにしました。

素材はあくまでも洗うときの判断材料の一つです。
織り方や色、装飾品などで、扱いが全然違ってきます。
ここ数日、確かに暑すぎますから水洗いしたい気持ちも分りますが、洗う前に表示をきちんと読んでくださいね。

外国の表示で分らない場合は、最寄のクリーニング屋さんへ聞いてみてください、
教えてくれるはずです。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0)

2006年07月11日

硬いのと柔らかいのと

最近の傾向として、やわらかいものを好むと言うのがあります。

洋服も同じ。
柔らかく、肌触りがいいものが好まれているようです。

しかし、その逆もあるんですね。
Yシャツの糊付けで、糊無しのご依頼の方が多いんですが、ごく稀に硬い糊をご所望のお客様がいらっしゃいます。

柔らかい糊付けをご希望のお客様は、最後は糊をつけないと言う手があるので、最大の結果がわかりやすいのですが、硬い糊をご希望のお客様は結構難しいんです。

硬めの目安は、バリバリで、と言われるのですが、これが結構難しい。

バリバリ・・・、生地がそのまま立ってしまうほど硬いといった感じらしいのですが、単純に糊の量を増やせばいいというものでもないから難しいんですね。
糊もあまりつけるとまだらになってしまいますので、限度があります。
お客様のご要望をお聞きしつつ、ご希望の硬さを作り上げていく作業が必要になるんですね。

実はシャツには糊のつきやすい服と言うものがあります。
硬めのシャツを着たい人は、糸の太い久地を選びましょう。
ラルフローレン辺りのシャツは、糸が太いので糊がつきやすく、硬くし易いんです。
糸の細い柔らかめのシャツを硬くするのには限界がありますので・・・。

逆に柔らかめのシャツがお好みのお客様は、糸の細いシャツを選ぶといいでしょう。
ただし、糸が細くなるとシャツの値段も上がります。
よく選んでくださいね。

糊付けの難しい所は、洗う時は一斉ですから、調整は糊付けの時にするしかないんですね。
つまり、取り出して別につけるしかないんです。
糊無しは、洗いあがった後に、もう一度糊抜きの工程をすればいいのですが、固めの場合はそういうわけにはいきませんから。

糊の種類でもつき方、硬さなど差があります。
糊付け、結構奥が深いんです。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0)

2006年07月10日

アルバイト

日曜日の疲れがまだ出ています。(-_-;)
認めなくないが、若くないんでしょう・・・。

体がパキパキいいながらも、いつも通りアイロンがけをしていましたら、お客様がいらっしゃいました。

お子さんがいらっしゃいまして、もう高校二年生。
アルバイトをしたい、と言い出したというお話です。

あの子がアルバイト?
早すぎ!
と思っていたんですが、よく考えてみれば高校二年生なら普通の話なんですよね。

私の頭の中ではまだ小学生の時のままなんです。
もちろん、背も伸びて、言葉使いもきちんとしてきて、大人になっているのは重々承知しているつもりなんですが、パッと判断がつかなくなります。

気が付けばクリーニング業をやり始めてもう12年。
色々なお客様と出会っているんですよね。
小さかったお子さんもビックリするくらい大きくなって。

時の流れは早いものです。

アルバイト、いい経験ですから良いんじゃないですか、と言うお話しをしていました。
お客様ともお話しをしていたんですが、よく考えて上でのアルバイトは決して無駄ではないと思います。
社会経験も必要ですし、自分で稼いだお金を使うのってまた違いますしね。

こんな事言っているうちに、スーツを持ってきてクリーニングお願いします、とか言われたりするのかなあ。
もう社会人???なんてこっちがビックリしそうです。

でも、ちょっと楽しみでもあります。
人の成長を喜べると言うのは幸せですよね。

クリーニング屋さんをやっていて良かったと思える瞬間の一つです。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2006年07月09日

BBQ in 夢の島 2006

今日はクリーニング屋さんの集まりで、夢の島でBBQ。
夢の島でやるのは去年に引き続き二回目になります。
相模川、多摩川とやっていましたので、すでに10回近くはやっているんじゃないでしょうか。

今回は名古屋から友達が参戦。
朝一で新幹線に乗り駆けつけてくれました。
嬉しいですよね。

雨が降るとの予報だったので、心配していたんですが、日頃の行いがよかったのかしら???、BBQの最中は雨が降らずに、何とか楽しむ事が出来ました。

11時半始まりだったのですが、タープの準備や炭の火熾し等準備があるので早めに会場に到着。
すでに、何人か着ていまして、タープが張ってありました。

何とか準備も終わり、人が集まった所で、BBQ開始です。

暑くは無かったのですが、生ビールが売れる売れる。
外で飲むビールは何であんなにおいしいんでしょうか。
また、七輪で焼くとおいしいんですよね。
普通に売っているソーセージなのに、全然味が違ってしまいます。

子供たちも大喜びで食べていました。

今回集まったのが主にクリーニング屋さん。
中には関連業者の資材屋さんもいましたし、業界紙の記者さんも急遽参戦しました。

とりわけ異色だったのがうちの妹でしょう。

甥っ子姪っ子のたっての希望により前日に参加決定。
BBQの最中もほぼ子守りです。
ちょっとかわいそうかな。

いつもと違う人がいると話も変わってきます。
クリーニング業界以外の人間がいれば話もいろいろな方向へ。
なにやら熱いトークが繰り広げられていたようですが、私は少しだけ遠慮させてもらいました。

私の今回の収穫は、私よりちょっと若い人との話でしたね。
自分が年を取ったのを実感したのと同時に、自分が今まで年上の方にいろいろ聞いてきた話に、愛情がこもっていたんだなあと改めて感じる事が出来ました。

自分が逆の立場になって初めてわかる事がたくさんあります。
そして、今度は自分が伝える番なのでしょう。
いや、まだまだ一緒になって作り上げていく方が先かなあ。

どちらにせよ、どんどん交流を深めていければ良いですね。

BBQの最後の締めは、お決まりのカレー。
ナンを作ってみんなで食べました。

気が付くと6時を回っています。
片付けないと帰れませんよね。
みなさんに片付けを手伝ってもらって、最終的に8時過ぎにタープを残して片付け完了。
最後にタープを片付けるんですが、綺麗に片付けるんですよ。
ここによく登場する、おちさんが一人でやっていたんですが、まるで映画のワンシーンのような綺麗さ・・・。
帰っていいよといわれても、思わず見とれてしまいました。

子供がそろそろ限界を迎えていたので、おちさんには申し訳なかったのですが、8時半に撤収。
無事に家に着くことが出来ました。

参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました。
また個別にはお礼のメールを書こうと思っています。
また、来年・・・・・、近いうちにやりましょう。

この輪が広がっていきますように・・・。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2006年07月08日

珍しいお客さん、登場。

毎日仕事をしていると、いろいろな事が起こります。

午前中、集配に行って帰って来ました。
午後仕上げるものを整理して、お昼に。

今日も暑いなあと思いつつ、仕上げ台に行くと、壁の辺りになにやら大きな虫がいるんですよ。
見てビックリ!

トンボがいたんです。

私も仕事し始めて10年以上経っていますが、こんなのは初めて。
迷い込んでしまったんでしょうね。

この時期になると、蚊や虫がたくさん入ってきます。
おそらく外に比べて暖かいからなんでしょう。
外に追い出そうとしてもなかなか出て行ってくれないですし。

そんなに居心地が良いんでしょうか・・・。
私たちは暑いんだけどなあ。

トンボのその後ですが、上の息子が大きな網を持ってきまして、お店で格闘。
何とか捕まえる事に成功しまして、虫かごの中に入れられていました。
最近、テレビの影響で、散々カブトだのクワガタだの話しているくせに、虫に触れないなんて・・・。
いつ触れるようになるんでしょうかね。

虫かごに入れていましたが、やっぱりちょっとかわいそう。
逃がしてあげる事にしました。
まだ夏はこれからですからね。
今捕まる必要はないし。

今度は何が入ってくるんでしょうか。
一応東京ですので、まさかカブトムシやクワガタなんて来ないだろうなあ。
でもちょっと期待してたりして・・・。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2006年07月07日

プレスだけも受け付けますが・・・。

先日、白い綿のブラウスをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。

聞くと、綿のブラウスなので自分で洗ったら、アイロンがかけられなかったらしいんです。
見ると、曲線が多いし、フリルなどがついているので、普通の人には難しいかもしれません。

おしゃれ着用の洗剤が出て、ドライマークの衣類が洗える洗剤が出て、自分で洗う方が増えてきています。
今回のように、綿だから自分で洗える、と言うような判断をする方は多いでしょう。

当店でもプレスだけと言うのも承っていますが、クリーニングする方がいいケースもあるんですね。

綿製品でも色々ありますので、水洗いできると言う表示でもドライクリーニングの方が適している衣類もあります。
ご家庭で水洗いをするとほとんど糊などはついてきません。
その衣類をアイロンがけをするということは大変な作業なんですね。

場合によっては、アイロンがけをするために一度漬け込みをしなければいけなかったり。

手間がかかる分、割高になるケースも。

そして、ここが一番気になるのですが、せっかく光沢のある衣類が、水洗いをしたせいで光沢が消えてしまうことがあるんです。
今回のブラウスがそう。

かって初めて洗ったらしいのですが、もっと光沢があった衣類なのに、光沢感が消えてしまい、アイロンをかけても戻ってきません。

今回のブラウスはドライクリーニングで処理をした方が綺麗になったんではないかと思いますね。

ドライクリーニングは、衣類の状態を維持します。
新しいものは水洗いよりもドライクリーニングの方が適しているでしょう。
数回着用後から水洗いに移行するといいと思います。

ここ数週間、非常に蒸し暑いですよね。
汗も尋常じゃないほどかいていると思われます。
だから余計に水洗いをしたかったんではないでしょうか。

その気持ちもよく分ります。

どうも今年は暑いようですから、よく考えて洗うようにしましょう。
どのように着たいか?よく考えていただき、適した洗い方をしてくださいね。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2006年07月06日

すいません。m(__)m

夕方、集配へ出かけたときのことです。

府中の駅の周辺で、比較的新しいマンション。
でも、大通り沿いで車を止める場所がありません。

コインパーキングを探したのですが、近くになし。
仕方なく、マンションの駐車場の片隅に停めさせて頂こうと、周辺を走っていました。
マンションのすぐ裏が専用の駐車場になっていまして、何とかそこの端っこに駐車。

お客様の所へお伺いして、お預かりしてくると・・・・・、

物凄い形相で怒っていらっしゃる、おじいさんを発見。
この車はお前のか?と怒っていらっしゃいます。

怒るのも無理は無いんです。
どこの車かわからないものが、自分の敷地に勝手に車を止めている。
普通の対応ですよね。

そこで、クリーニングの集配にきたことを説明し、お預かりしてきた品物の入った袋を見せ、何とかわかって頂く事が出来ました。
それでも、近くにクリーニング屋があるのに集配?なんて不信がられていましたが。(^_^;)

マンションの管理者さんや、オーナーさんはやはり敏感ですよね。
不審者も当然いるだろうし、勝手に止めていく輩もいるそうです。
そこのマンションも、裏の駐車場から表の入り口へは通路が無いんです。
住人は裏口から入らなければいけない。
関係した業者さんがもしきても、正面玄関へそのままいけないので、物凄い距離を歩かなければいけません。

でも、そこまで不便にしても道路をふさがないと、不審者が着てもわからなくなるそうで、仕方が無いんだそうです。

セキュリティ対策で、住人やその関係者が不便をこうむると言うのも問題ですが、そのような不安を常に抱えていかなければいけないという現実が悲しい。

私たち集配をするものからすると、車を止めるスペースが無い所はあまり行きたくないのが本音です。
ですから、新しく作られたマンションなどはぜひ、宅配業者など用に止めるスペースを作っていただきたい。

しかし、現実は、そのようなスペースがあっても、車を止められないように工事用のコーンを置いたり張り紙などをして駐車されないようにしているのが現状です。

その理由もわかるんですよね。
マンションに関係ない人が勝手に長時間駐車したりする事で、住人の方が不快感を感じてしまうんです。

マナーをとやかく言うつもりはありません。
しかし、駐車する側にも配慮が必要なのは事実でしょう。
自分に関係ない人の車が自分の部屋の前に止まっていたら、感じが悪い。

挨拶をしてから行くとか、なるべく長時間の駐車をしないようにするとか。

放置駐車の取り締まりが厳しくなってきて、よりこのようなスペースが重要になっています。
これで、マンションの方々から止めるな!と言われてしまうと本当にどうにもならなくなってしまいますよね。
そうならないためにも、そのスペースを大事に使うために、お互い配慮のある行動が必要だと思います。

今のままだと、法律だけでなく、自主規制などで入ることさえ難しくなる所が増えてきそうです。

規制をすれば安全だけど、生活しづらくなる。
ジレンマですね。
規制ではなく、別の方向でうまく行く方法が見つかると良いと思います。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2006年07月05日

綿ぼこり

クリーニングは綿ぼこりが非常に出やすい仕事です。

皆さんもご家庭の洗濯機で経験済みでしょう。
タオルと他のものを一緒に洗うと、他の衣類に綿ぼこりがつきますよね。
あのような感じです。

クリーニング屋さんでも、同じように沢山出てきます。

ドライクリーニングでも、乾燥機でも。

ドライクリーニングはそのために、専用のトラップと言いまして、ホコリやごみなどを集める場所が機械の中に作られています。
ここがかなり汚れるんです。
特に毛布やカーテンなどを洗うと一発ですね。

そして、乾燥機も凄いんですよ。
乾燥機のホコリは掃除をしないと大変な事になります。

乾燥に時間がかかるようになったり、事故につながったり・・・。

ホコリで詰まってしまい、排気が出来なくなるので通常40分で乾燥が終わる所を2時間以上も乾燥機で回していても乾かないと言った事態が起こることになります。

無駄に回していてもいい事なんてありません。
特に乾かないまま、擦れたり叩いたりするのはあまり良くない。
乾燥機のお掃除は本当に重要です。

因果なもので、綺麗にするための仕事のために、汚れがいたるところに蓄積していきます。
逆にいうと、汚れが落ちているから、ドライ機などにごみが溜まるんです。

だから、掃除も不可欠。

しかし、ここ数年、綿ぼこりが増えているような気がしています。
おそらく衣類が変わってきているせいだと思うんです。
ここでも何回か書かせていただきましたが、衣類の技術が上がり、糸が細くなり、肌触りがよくなりました。
そのため、通常の着用でも毛羽立ちが起こりやすくなりましたし、その毛羽が脱落して綿ぼこりとなるケースが増えているんだと思います。
また、安価に買う事ができる衣類増えてきていて、こちらは撚りの具合から毛羽立ち易い商品が増えているんでしょう。

どちらにせよ、ほこりが出やすい商品が増えているんだと思います。

時代が変われば、また違ったごみや汚れが出ると思います。
それにあわせて、クリーニングをしていかなければ、綺麗にはなりません。

クリーニングとは、衣類と汚れに合わせてするものです。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2006年07月03日

コートの袖口の擦り切れ

綿のコートで、袖口が擦り切れているものを良く見かけます。

原因は様々です。
時計が擦れて切れたり、汚れで擦り切れたり。

ただ、そのままの状態ではあんまり着たくはありませんよね。
かといって、袖口が擦り切れているだけで、他は何とも無いし、捨てるのも勿体無い。

実は、これにはいい方法があるんです。

袖を5mmほど詰める事で、袖口が綺麗に直ってしまいます。

昔の人は、良く修理して着つづけて物ですが、最近はあまり修理をしないのでこの方法を知らない人が増えているんですよね。
詰めると言っても、5mmほどですから、着ていても影響はありません。

これは覚えて置いて損は無いですよ。
ご主人のコートで、袖口が擦り切れているものがあったらぜひ、この期間に直しちゃいましょう。

ではいったいどこでやってくれるか?となりますが、リフォーム屋さんでOK。
また、クリーニング屋さんでも受け付けてくれます。
修理をする前に一度洗った方が良いですから、クリーニング屋さんのほうが楽チンかもしれませんね。

リフォーム屋さんの中には、パートさんを使って、技術の無いお店もあるようです。
そのようなお店で直すと、仕上がりが雑だし、綺麗に直してくれないケースもあります。
事前に、周りの人からお話しを聞いて見てくださいね。

当店でも、お受けしています。
当店で修理して頂く方は、本当の職業は仕立て屋さん。
修理する方ではなくて、作る方が本職なんです。
この人が直すと、どこを修理したの?という位、綺麗になって返って来ます。

これが技術なんだなあと、実感できると思いますよ。
おそらく、うちの仕事しか受けてもらってないと思います。
高齢なのと、本職の方が忙しい方なので、こちらも多少無理を承知でお願いしているんです。

これは余談ですが、修理をクリーニング屋さんに出すときに、同じ地域で周らない方が良いかもしれません。
普通は、その周辺のクリーニング屋さんの修理を一手に引き受けている業者さんがいまして、気に入らないからとか断られたとかでクリーニング屋さんを回っても、最終的には同じ修理屋さんへ行ってしまうので、結果は同じになります。

違う結果を求めたい場合は、当店のように他のクリーニング屋さんと違う業者さんに頼んでいる所か、まったく別の地域でお願いする方が良いと思います。

服は結構修理がきくものです。
直して着るのもいいものですよ。

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0)

2006年07月02日

BBQの準備

今日も雨が降りました。
しかも、かなり強く・・・。

土曜日の予報が変わり、今日こそは雨が降らないかな?と思っていたら、府中周辺はお昼前後に物凄い土砂降りです。

お昼御飯を食べに入ったラーメン屋さんでは雨漏りがしていました。

実は来週の日曜日はクリーニング屋さん関係の仲間と夢の島でBBQをする事になっています。
もう何回目でしょうか。
毎年忙しい繁忙期を過ぎて、労をねぎらう形で開催されています。

最も労をねぎらうだけでなく、今年の傾向、衣類の流行や問題点、販促活動の効果、新しい資材の話などなど、ようは仕事の情報交換も兼ねているんです。

毎年の事ながらお手伝いをさせてもらっているので、今日は買出しの下見に行って来ました。

天気の影響や原油価格の高騰などもろもろあるんでしょう。
今まで無料だったものに値段がついていたり、野菜や果物なども少し割高。
今年はちょっと節約しなければ。

しかし、天気がとても心配です。
もう1ヶ月以上週末は雨が降っていますよね?
天気予報を見ていると雨が降りそうだし。
大き目のタープで屋根を作るらしいから安心なんですが、やはり晴れている所でやりたいです。

今週は仕事の合間を縫って、いろいろと準備をせねば。
忙しくなりそうです。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2006年07月01日

ドライクリーニングの臭い

本日スーツをお持ちになったお客様の話なんですが、他店でクリーニングして返って来ると、ドライクリーニングの臭いがすると言います。

ドライクリーニングの匂いと言うと、私たちは通常、溶剤の匂いを思い出します。
石油のような匂いなんですね。
灯油に近いものなので、そっちの方は分り易いかもしれません。

しかし、この臭いがすると言うのは本当はいけないんです。
溶剤の残留と言いまして、溶剤が残っていると化学火傷を起こすなどの問題が起きます。
臭いがなくなるまで乾燥をするのが普通なんですが、色々な状況から乾燥不十分でお客様にお渡しをしている所もあるんでしょう。

もし、クリーニングから帰った品物で、このような石油や灯油のような匂いがしたら、着てはいけません。
ハンガーなどにつるし、風通しのよいところで乾かしましょう。
出来るなら人のなるべくいないところで。

溶剤臭の他にもにおいがする事があるのですが、今回の客様が果たしてどちらのことを言ったのか?判断がつきかねています。
ここで何回も書きましたが、ドライクリーニングは非常に難しいクリーニングです。

衣類には優しい、水に洗いに比べてダメージが少ないなど良い所も多いんですが、管理と言う事を考え出すと非常に難しくなります。
乾燥不十分などもその一つですね。

これでもか!というほど乾燥機にかけてしまうと風合いがおかしくなりますし、場合によっては乾燥機の使用を禁止している衣類もあります。
また、乾燥機に溜まっているホコリのせいで乾燥がきちんと行われず、溶剤の残留が起こると言う事も。

ここまで来ると、機械の管理まで入ってきます。

安くやっているチェーン店などでは、毎日扱う量が物凄く多いですから、ホコリや汚れが溜まる量も半端ではありません。
毎日よほど注意しながら、コストをきちんとかけてメンテナンスをしていれば避けられますが、時間もかかってしまう事を考えると厳しいのかもしれませんね。
チェーン店ではどうしても入荷したものを早く仕上げる事に集中してしまいがちですから。

本日いらっしゃったお客様、汗の匂いもあいまって大変だとおっしゃっていましたが、その匂いを消すためにファブリーズをかけているとか。
あまりオススメできません。
一時凌ぎで使うのは良いと思いますが、継続的に使うのなら、定期的に洗った方がいいと思います。
また、暑さが尋常ではありませんから、そのままズボンを穿いていると、直接ズボンに汗が付着して臭いの元になったり破れたりする事もあります。
ズボン下を穿く等、対策は必要になると思います。

ここ数年の暑さを考えてみると、普通に着ているとズボンは傷むだけです。
匂いを消すだけではなく、きちんと汚れを落とさないと毎年ズボンだけ買い換える事になるかもしれません。

対策、考えましょう。

投稿者 boribori : 23:29 | コメント (0)

2006年06月30日

挨拶しなくなりましたねえ。

集配にでていて思う事があります。
それは、車でのすれ違いなどで挨拶をする人が少なくなっていると言う事。

挨拶にも色々とあります。
軽く手を上げる人、パッシングする人、ハザードランプを数回点滅させる人。

おそらくどれも正式と言うわけではないと思いますし、いつのまにかドライバーの中で挨拶になっていったものだと思います。

しかし、挨拶が無いとすさんでいくんですよね。
すれ違い様ににらまれたり、怒鳴られたり。
お互い様なんだから、お互いちょっとづつ譲れば済むし、お互い軽く挨拶をすれば気持ちよく運転が出来るのに。

何でそんなに怒るんでしょうか?
怒っていい事があるのかな?
そんなにえらいんでしょうか?

仮に、怒って相手が謝ったとします。
それで気分が晴れるかと思うとそんな事はありません。
怒りが加速はしないけど、イライラは残るでしょうね。

そう考えると、怒るほどの事ではないと思うんですけどね。

私は、以前バイクに乗っていました。
突然、九州一週に出かけたりしていたんです。
バイク乗りは今は分りませんが、10年程前はすれ違うバイクとピースサインを交わすと言うのが流行っていまして。
お互い旅先で、一瞬ですれ違ってもう会わないんですが、お互いの無事を祈ってピースサインを交わしたんです。

初めてのときはドキドキもんでした。
返してくれるかな?無視されたら恥ずかしいな、なんて思いながら恐る恐るピースサインを出すと、相手も返してくれたんですよね。

もうそれが嬉しくて嬉しくて。

一瞬の出来事で、些細な出来事なんですが、体中を駆け巡る喜びと言いましょうか。
止まって引き返して返してくれたお礼を言いたいくらいなんです。(笑)
コミュニケーションの成立ですよね。

コミュニケーションって、案外こんな事でも通じるものなんだと思います。
そして、こんな些細な事でも、気持ちを良くしてくれる。

すれ違いの挨拶も同じでしょう。
ちょっと会釈をしたり、軽く手を上げるだけで、お互い気持ちよくなりますよね。

挨拶ってとても大事。
気持ちよく挨拶交わしたいですねえ。

投稿者 boribori : 01:06 | コメント (0)

2006年06月29日

梅雨の中休み。

先週までの雨が嘘のように、今週に入ってから天気が良い日が続いています。
俗に言う、梅雨の中休み、と言う奴なんでしょう。

まだ梅雨だと油断してきた体には少々辛いんですが、これも仕方ありませんね。

この暑さで、ベトベトのスーツのクリーニングも増えて来ました。
皆さんそれだけ大変なんでしょうね。

かくいう私たちも今が一番辛い時期かもしれません。
気温が30度くらいなら別に問題は無いのですが、今週に入ってからお店の中が40度を越える日が続きまして、正直きつい。
気温が高くなると、息苦しくもなります。

とにかく、汗をかいて体を慣らすしかありません。
人間の適応能力にかけるしかないんですよね。
次の山場は梅雨明け後の暑さでしょうか。

こう暑くなってくると人間の体以外にも色々と影響が出てきます。
ドライクリーニングの溶剤の温度が高くなるんですね。
通常、ドライクリーニングの溶剤( 洗う液体です )は、常温で使用しています。
つまり、そんなに熱くは無いんです。

ところが、夏が近づいてくると、この溶剤の温度が恐ろしいほど上がります。
手を入れるとまるでぬるま湯のよう・・・。

温度が高くなると色々と影響が出始めるんです。
水よりもお湯のほうが汚れ落ちがよくなるのと同じで、溶剤も温度が高くなると、油脂溶解力が上がります。
いい事なんじゃないの?と思いたい所ですが、物には限度と言うものがありましてあまり油脂溶解力が高すぎるのも問題なのです。

ですから、この時期のクリーニングは日中は洗わない日があります。
どうしても温度が高くなりがちですから、朝早く洗うとか、日が落ちてから洗うとか工夫をしています。

逆に冬場は冷たすぎて洗浄力が落ちるので、日中の一番暖かいときを狙って洗うんですね。
結構周りの状況に左右され易いです。

ここのクリーニング屋さんいつ仕事しているんだろう?と言うお店もあると思いますが、きっと朝一でやったりしているんだと思いますよ。
私の知り合いもこの時期は朝の5時から洗うそうです。

クリーニングは気温や湿度と密接な関係がありますね。

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0)

2006年06月28日

この生地であまりハードに着ちゃあ良くないと思います・・・。

ここ数年、高級獣毛品が多く出回っていますよね。
いわゆる、カシミヤやアンゴラと言った商品です。

数年前までは、これらがウールとか毛という表現一つで一括りにされていたんですから、恐ろしい。
メーカーの方で、付記表記としてカシミヤやアンゴラと言った表示はついていましたが。

お預かりする時に、カシミヤやアンゴラなどの柔らかく注意が必要な衣類の時は、お話しをするように心がけているのですが、最近は自分がどんな素材の衣類を持っているか知らない人が増えました。
お話しをうかがうと、素材などは気にせず、値段が高い商品なので良い物で長持ちするだろう、と思って購入をするらしいです。

そのせいでしょうか、素材に合わない着方をする方が増えて来ました。

とても柔らかいカシミヤのセーターを、普通のセーターのようにシミだらけにしてしまったり・・・。
また、糸が抜け易いアンゴラのコートを着てショルダーバッグを抱えたり・・・。
当然、弱い製品なので穴があいてしまいます。

素材には各々特徴があります。
昔の人は素材の特徴を知っていたので、用途用途で使い分けたりしていたんですよね。

以前ここで書きましたが、高い商品が長持ちするとは限らないです。
特に衣類では、柔らかさや肌触りなどがよくて高級化しているものもあります。
このような場合は、耐久性は弱いと思う方が賢明です。
汚れがひどくなる前に洗うようにしないと、汚れを落とすか?生地を大事にするか?厳しい選択に悩む事になります。

まず、皆さんご自分の持っている服の素材を知りましょう。
素材によって、どのような着方をするか、分かれてきます。
衣類を長持ちさせる第一歩です。

柔らかい生地は特に扱いが難しいので、着る時もあまりハードに着るのはオススメしません。
丁寧に着てあげましょう。

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (0)

2006年06月26日

丁寧に着る。

よく、丁寧に着ている、と言う言葉を耳にしたり目にすることがあります。
大事な服なので大事にしていると言った時によく見かけるようです。

よく話を聞いてみると、ちょっと変かな?と思うような話だったりします。

たとえば、大事な服なのであまり着ないとか、クリーニングしないとか・・・。
これは間違っていると思いますね。

と言っても、よくある話なので、悪いと言う訳でも無いと思っています。
ようは誤解ではないかと。

よくある話で、奮発して高い服を買ったので、大事に着ようと思いしまっておいたら、何回も着ないうちに虫に食われたり。
大事に取っておいたら、サイズが合わなくなってしまったり。

どうも、大事にする=あまり着用しない、と言うことになっているようです。

着用すれば何でも傷むわけではありません。
着用時の振る舞いで傷み方はずいぶんと変わってきますね。

当店のお客様で、スーツが非常に長持ちするお客様がいらっしゃいます。
体型がスーツに当ていると言うのもありますが、それだけではなく、着用中にも傷まないように努力しているようです。

ひじを折らないとか、座らないとか。
余計なシワをつけないようにして、ほころびが出たらすぐ修理をしています。
もちろん、クリーニングもまめですよ。

あまり着用をしないと、クリーニングするタイミングをなくし、余計悪い影響がでる事があります。
今年は一回しか着ていないから、クリーニングはやめよう・・・・・、こういう人多いですよね?
確かに大した汚れではないかもしれませんが、時間が経つと色々と変化を起こすわけです。

黄変だったり、虫食いだったり、くすみだったり。

本人は気付いていないですが、明らかに色がおかしくなっている事は沢山あるんです。
当店へお持ちになるお客様でも、何年ぶりに洗うとおっしゃる方の衣類は、お客様からの申告がなくても見れば一発で分ります。
それだけくすんで汚れているんですね。

大事に着たい、長持ちさせたい、この気持ち大変よく分ります。
しかし、衣類は着るために作られています。

着てあげましょう。

年に一回しか着ないような着方では、お手入れももったいなく感じますし、服がかわいそうです。
せめて、数回は着用して、きちんとお手入れしてあげるといいと思いますよ。

着用中も、脱いだらハンガーに吊るすようにするとか、シワはなるべくつけないとか、カバンなどを抱えないなど、ちょっと考えると出来るような事が沢山あります。
歩き方の癖でも部分的に傷むケースもありますので、注意してくださいね。

着てあげてなんぼ、です。
間違った着方をしていると、回数が少なくても同じように傷みますので注意してくださいね。


投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2006年06月24日

衣類を長持ちさせる秘訣

衣類を長持ちさせたい・・・・・、こう願っている人は沢山いることと思います。
しかし、どうすればいいのか分らないというのも現実ではないでしょうか。

今日集配にお伺いしたお客様の所での話です。

集配クリーニングの話になりまして、ご実家でも昔から集配してくれるクリーニング屋さんをご利用していたとの事。
ご実家では、Tシャツなどもシーズンが終わると必ずクリーニングに出していたそうで、非常に長く着る事が出来るという話になったんです。

長く使いたい、と言うと皆さん高価なものを買えば長持ちすると思っている方が多いようですが、実はそうではなくて、その後のお手入れが非常に重要になってきます。

どんなにいい商品でも、国宝級の商品でも、お手入れをきちんとしなければ決して長持ちはしません。

お手入れは、なかなか出来ないんですよね。
まだ使えるとかもったいないとか、どうしても思ってしまうので、服においては汚れきってからクリーニングに出す人が多くなってしまうんだと思います。

実際の体験で、クリーニングをして、長持ちすればそういう事も思わなくなるかもしれませんが、なかなか実体験をした事がある人が少ないのが現状ですね。

本日お伺いしたお客様の所でも、30年以上も着つづけている服があるそうです。
当店にも、同じようなお客様がいらっしゃいます。

皆さん信じられますか?
本当の話なんですね。

しかし、ただクリーニングに出せば持つかというと、そうではないのが難しい所で・・・。

長く着つづけるにはいくつかの要因があります。

・ 流行に左右されない服を選ぶ。

・ きちんとしたクリーニングをしてくれる所を選ぶ。

・ 適度にクリーニングもしくは洗濯をする。

・ 体型が変わらない。

以上のような事が重要になってきます。
いくらこまめにクリーニングや洗濯をしても、扱いが悪ければやはり長持ちしません。

体型に関しては、リフォームである程度変えられます。
ウェスト出しは有名ですが、背広の背中を出すという事もできるんですよね。
お腹が出てきて小さくなった上着もこれで着る事が出来ます。

なかなか周りで、長持ちさせている人が少ないので、にわかに信じられないかもしれません。
今ほとんどの人が服はもたないと思っているんではないでしょうか。

もたないんではなくて、もたないようにしているんです。
周りの話であきらめないで、ちょっとだけ衣類に優しくしてあげましょう。
長く着る事が出来るはずです。

本日お伺いしたお客様のご実家でも、いいクリーニング屋さんをご利用されていたんですね。
ちょっと嬉しいです。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2006年06月23日

良いお医者さんを見つけるのは大変。

今日の宅配クリーニングでの事。

お昼ちょっと前に稲田堤駅前のお宅へお伺いしました。
出来上がった品物を届けるためです。

そこで、奥様が来週入院されるという話を聞いたんです。
今日きてもらって良かったって・・・。

詳しい病名などは聞いていませんが、ずいぶんとご苦労されたようで、ちゃんとした病名が分るまでに8年の歳月を費やしたとか。
それまでもいくつも病院を回り、先生に説明しても分ってもらえず、本当に辛かったようです。

お医者さんは専門などがありますし、最近のお医者さんは自分の専門以外はまったくわからない人が増えていて、ちょっと難しい病気になるときちんとした科へかからないと見つけてくれません。
今回の奥様も、ネットで調べて、別の科へ行った所判明したようです。

このお話しを聞いていて、当店へいらっしゃるお客様もそういえば似たような話をしている事に気付きました。

○○クリーニングへ持っていって、おかしいといったんだけど、そんなものですとか落ちませんとか言われて納得するしかなかった、と言う話がありました。
何故そのような言い方になるのか、私たちはうっすらと理解できますが、一般の人には分らないですよね。
しかも、何とかして欲しくてお願いしているのに、そんな受け答えではお客様の方が嫌になってしまいます。

このようなケースは、様々な要因が考えられますが、素直に他のクリーニング屋さんへ持ち込んだほうがいいでしょう。
きちんと具体的に説明が出来ないクリーニング屋さんは論外です。

ダメならちゃんとダメな理由を説明してくれれば、お客様も分りますよね。

お医者さんは専門があるからなんでしょうが、クリーニングの場合は営業形態や経営方針によるものが多いようです。
工場で実際に働いていない人が受付をしていますから、どうしてこのようになるのか?聞いても分りませんよね。

いいお医者さんを見つける事と、いいクリーニング屋さんを見つける事は似ているかもしれません。
どちらも技術的に差があるし、最悪ダメにされる事があるから、なるべくならいいお店を見つけいたところです。

最後は口コミという事になるんでしょうかね。
大手だから、有名だからというのはあまり意味のあるところではなくなってきています。
これは病院も同じですね。
大きな総合病院でも、適切な科へ回してもらえなくて発見できなかった例は沢山ありますし。

うーん、でも病院だけは慎重に選びたいですね。
取り返しがつかなくなるのは困りものです。

今日の奥様、無事に治ってくれる事を祈っております。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

傷んでいるスーツが多いようです。

ここ数年、スーツをクリーニングしていて思う事があります。
それは、傷んでいるスーツが多いという事。

原因は様々だと思います。
仕事の環境からどうしても傷んでしまうケース。
引っ掛けたりする事が多い所でお仕事をしている方は、かぎ裂きが多いですよね。

また、着用による擦れでの傷みも増えて来ました。
今までは、またの辺りが多かったんですが、それ以外でも擦れで生地が薄くなっているものがあります。

糸が細くなり、肌触りがよくなっている半面、擦れなどに弱い製品が非常に多いようです。

先日お預かりした学校の制服も同じでした。
その制服は、とても生地や仕立てが良く、制服としてもとても高級なもの。
しかし、いくら高級といってもそこは制服です。

着用の仕方がハード。

重い物を持ったりしていたんでしょうね。
左袖が擦れで破れていました。

擦れでの傷みを加速させるように、汚れも関係しています。
生地が汚れで硬くなって、悪い影響を出しているものも沢山見受けられます。
ここ数年は汗で固くなっているスーツが非常に多いですね。

ズボン下などをはかないのも理由の一つでしょう。
汗がそのままズボンへ吸着されますから、汚れや傷みが凄くなってしまうんですよね。

お尻からももにかけて、黄色く変色しているものや色落ちしているものが本当に沢山あります。

スーツも値段が下がっているので、昔とは扱いが違ってきているのかもしれません。
昔は、本当に一張羅でしたから、丁寧に着ていたし、修理をしながら着たものでした。
しかし、今は簡単に買う事が出来ます。

耐用年数がきたと思って潔く次買うか、修理しながら大事に着るのか、判断は微妙ですね。

投稿者 boribori : 04:52 | コメント (0)

2006年06月21日

使い捨てエチケットブラシ

倉庫を片付けていた時に、面白いものを発見しました。

使い捨てエチケットブラシ。

どんな物かといいますと、要はシールなんですね。
真中に手を通して、両側の紙を取ると、ちょうどガムテープで輪っかを作ったような形になりまして、服についたほこりなどを取る事が出来ます。
もちろん、使い捨て。

昔、スーツのクリーニングの時に、お客様に配っていたようです。

これが結構おしゃれなものでして、白い良い紙で入れ物も作られているので、今携帯しても全然違和感がありません。

しかし当時はこれよりもプラスチックで出来ていたホコリ取り用のブラシの方が人気があったんですよね。

薄いし簡単だし、捨てられるし、本当に今なら皆さん使うんではないかと思います。

そのホコリ取りが出てきまして、現在お店の中でご希望のお客様にお配りをしているんです。

といってもカウンター横の棚の中断に、ひっそりと置かれているのでその存在に気付く方はほとんどいません。
先日、NECにお勤めの女性のお客様がお2人気付きまして、数枚お持ち帰りになりました。

きっと自分用と旦那さん用でしょうね。

このホコリ取り、倉庫から出てきた代物ですから、数に限りがあります。
スーツをクリーニングして頂いた方全員につけてあげたいのですが、全然数が足りないんです。

早い者勝ちです。
欲しい方、興味があるお客様、ぜひご来店くださいまして、お持ち帰りください。

宅配クリーニングをご利用のお客様で、興味があるお客様は、ぜひ次回お伺いする時にその旨お伝えください。
その次の集配時にお届けします。

この商品、今考えるとその当時は早かったんでしょうねえ。
今ならヒットすると思うんだけどな。

良い商品でも時期によって左右されますね。
良い物が残るとは限らない、と言うことなのかもしれません。

もう一度、この商品作ってくれないかなあ・・・。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2006年06月20日

暑くてすいません。m(__)m

今日も暑かったですね。
天気予報では週末はまた雨・・・。
気温は下がってくれるんでしょうね。
雨が降って気温が高いなんて残酷すぎます。(>_<)

さて、暑い中いつも通り仕事をしていたときの事。
時間は夕方の6時前後でしょうか。

お店の前は帰ってきたビジネスマンが沢山通っていきます。

私がアイロンをかけていると、常連のお客様が前をちょうど通りまして、私と目があったんです。
いつもならお互い軽い会釈で通り過ぎるのですが、何かを思い出したようにお店の中に入ってきたんです。

「あのさ・・・・・、暑っ!』
『帰るわ・・・』

外から見ると私達が汗をかいているだけで、暑そうにも見えないし入ってきちゃったんでしょうね。
でもちょうどその頃はYシャツを仕上げていた時間。
Yシャツを仕上げだすと部屋の中が一気に暑くなるんです。

大量の蒸気を使い、仕上げていますから気温が5度は変わるはず。
そんな中へいらっしゃったんですからきっとたまったもんじゃなかったろうと思います。

そろそろ、当店の前を通る人が避けるようにして歩く季節が来るんでしょうねえ。

本当に申し訳ありません。m(__)m
お店の中にはクーラーは入れられないし、せめて出来ることと言ったら扇風機を置くとか、外で待って頂いて品物を渡す事くらい。
でも、外の方が涼しかったりするんですね。

お店に来ていただいて、とても嬉しいんですが、この暑さに触れて頂くのは本当に申し訳なく思っています。

すいません、夏が終わって秋がくるまでしばらく、お店の中は暑いと思います。

朝晩は機械を動かしていないので涼しいと思いますので、ぜひその時間のご利用もご検討ください。
また、そんなに暑いの?とか、一度体験してみたいその暑さ!と言う、洒落の聞いたお客様、午後から夕方辺りが暑さのピークになると思います。
ぜひその時間にいらっしゃってください。

皆様、夏の準備を始めましょう・・・。

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0)

2006年06月19日

油断しました・・・。

今日は暑かったですね。
梅雨だというのに、この暑さ。
湿度も高かったのが影響していたのでしょうか。

昨日の雨が結構強く降っていたし、まだ梅雨の最中という事もあり、天気予報の晴れの予報を甘く見ていました。

暑いといってもそれほどじゃないだろう・・・・・。

その甘い思い込みはもろくも崩れ、アイロンを握っているだけでも汗が出ます。
この暑さは今年一番じゃないかな。
普通のタオルでは無理と判断し、スポーツタオルを用意。
しかし、これも用を足さない事がいずれ分るのです・・・。

最近月曜日にYシャツが多くでるのですが、今日は今年最高の集まり方で、普通にやってもなかなか終わらない量です。
それがこんな暑い日に来るなんて・・・。

午前中は着替え一回で済みました。
午後に入ってから、状況が一変。
着替える、着替える・・・・・、仕事が終わるまでの合計4回ほど着替えをしました。
Tシャツ絞れるほどです。(>_<)

真夏ならバスタオルを用意して、吹き出る汗を拭い取ってとするんですが、甘く見積もっていたために、スポーツタオルで、ちょっとアイロンかけたらすぐ拭いてと繰り返していたら、いつの間にやら夜の10時半。
営業時間を過ぎても終わらずに、一生懸命アイロンをかけていたんですね。

ここまで時間がかかったのは、タオルに原因があると思っています。
拭いている内に濡れてきて拭いても汗が取りきれなくなってしまうんです。
何回も拭いているので時間ばかり過ぎていきます。

でも、汗を拭かないわけには行かないし。
せっかく洗った衣類につけたら洗い直しになってしまいますから、結構神経を使っています。

いやー、本当に今日はばてました。
今年の夏は乗り切れるのか?ちょっと不安ですね。
今のうちにこの暑さに慣れておこうっと。

油断大敵ですね。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2006年06月16日

畳みから立体へ。

最近、畳みジワを気にする人が増えて来ました。
綺麗に着たい人が増えてきたんでしょうね。

こんな事書くと驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、昔はスーツは畳んで返していたんです。
箱に入れて。

ビックリするでしょ?

本当に昔の話で、クリーニング屋さんが浸透してきた頃の話でしょうか。
今では当たり前の立体包装ですが、当時は畳んで木の箱に入れてお返ししていたんですね。
ですから、当時は自転車の後ろに木の箱を重ねてお届けにあがっていたようです。

まだ、スーツがとても高価で大事な頃の話。

時代は変わります。
次第にスーツを着る人たちが増え、畳んでしまっていたのが、洋服ダンスにかけてしまうようになり、クリーニング後のスーツは立体で返すようになりました。

Yシャツなども立体でお返しする所もありますね。

立体と畳み、各々メリット、デメリットがあります。
綿素材など吸水性のある繊維はあまり立体にしない方がいいかなとおもいますね。
面積が広くなると、空気中の湿気を吸うからです。
でも、これも糸や生地の織り方などで変わってきます。

総合的に判断して、使い分けた方がいいでしょう。

ここでも何回か書いたことがありますが、立体包装をしている品物にひとつだけ注意する事があります。
それは、窓際にかけないこと。
カーテンレールやかも居などちょっとかけている人がいますが、非常に危険です。

日光による退色というものがありまして、日が当たっている部分が色がはげていく事があるんですね。
明らかに変わってしまって着れなくなる事もありますから、お気をつけくださいね。

かけるときは、クローゼットか日の当たらない所へ。
ご注意ください。m(__)m

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2006年06月15日

14年選手。

昨日は私の怪我の話。
今日は機械の故障の話です。

先週辺りに、いつも使っている機械から異音がし、少し動作がおかしかったので、メーカーさんに来て貰いました。

お昼過ぎにおじさん登場。
お店に入って、私たちから機械のおかしい所を聞いています。

話を聞くこと数分、とりあえず一度機械を動かしてもらおうか、と言う話になり、動かしてみると、それだけで私達が気付かなかった問題まで含めて3つほど指摘してもらいました。

とりあえず、今日はボイラーを炊いていて蒸気が配管を回っているのでこれ以上は何も出来ないと判断し、来週以降、部品を揃えて修理する事になったんですが、その時に機械の年式を調べていてビックリ。

平成2年製だったんですね。

もう14年も使っている事になります。
大きな故障も無く、去年バキュームようのモーターを取り替えた位で今日まで来ました。
メーカーさんも良く持ったなあとビックリです。

見渡してみると、いつも当たり前に使っていましたが、同じ時期に購入した機械が何台かあります。
みんな14年選手。

10年持てば持った方だといわれるクリーニング屋さんの機械ですが、うちはかなりもっていたんですね。

今使っている機械は、このタイプのものが開発されて一番最初に入れたものだったんです。
ですから、最初は高いし問題はあるしで大変だったと聞いています。
その後、展示会などでメーカーさんと話し合い、改良を重ねて行きました。
改良費だけでも新品一台分は買える位使っているんじゃないでしょうか。

私たちの機械につけて、調子がいいので標準装備になったというものもあると聞きます。
嘘か本当か分りませんが、クリーニング屋さんの機械は開発費を潤沢に出せるほど儲かるものではないので、常に現場での改良から、新しい技術が出来上がったりするんです。

さて、とりあえず14年選手も修理する事が決定しました。
この修理でどこまで頑張ってもらえるか。
場合によっては引退もありえるのかなあ。

これだけ長く使っていると妙な愛着もでてきます。
直せるものならの直して使いたいですね。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2006年06月13日

カビだらけ

今年はまだまだ、品物が出てきています。
天気のせいで、クリーニングをするものを溜め込んでしまい、タイミングを失っている人が多いんでしょうね。
梅雨に入ってちょっぴり寒い気もしますし。

でも、そろそろ出さないとこの後が恐いですよ。

今日の話はカビの話です。

冬物をまとめて出そうと置いておいて、カビにやられてしまうのがちょうどこの時期。
只でさえ、湿気があるのに、汚れている衣類を下の方に置いておけば、部屋の中の温度とあいまってカビが生える確立がぐんっと上がります。

今日お伺いした所で、娘さんのお宅で起きた話を聞く事が出来ました。

冬物の衣類が・・・・・、全身カビだらけになってしまったそうなんです。
しかも、大切にしておいたバッグまで。

原因は色々とあるんですが、服やバッグまでとなると、おそらく部屋に湿気がこもっていたのが原因だと思います。
通常、人が暮らしていれば、湿気はそこそこたまるものです。
しかし、通常以上の湿気が溜まる部屋と言うものもあります。

土地に問題があったり、近所の住環境に問題があったり、家自体に問題があったり。

極度に湿気が溜まってしまう場合は何らかの対策をとるしか方法がありません。
除湿機を買ったり、部屋の中の換気をよくするとか。

ただし、雨の日に換気扇をつけるのはやめましょうね。
外の湿気を家の中へ持ち込んでしまいます。

娘さん、結婚してまだ少ししか経っていないのですが、物凄く落ち込んでいたそうです。
スーツ二着はあきらめて捨ててしまったとか。

こうなる前に、皆さん対策を取っておきましょうね。

着た服はそのまましまわないで、一度風通しをしてからしまいましょう。
クローゼットの中に除湿剤を入れておきましょう。
汚れたい類はカビに狙われます。
仕舞う時はクリーニングをしてからがベストです。

特に、お盆の時期に着る礼服がこれから心配です。
梅雨の時期にしまっておいて、お盆間近になって慌てて持ち込まれる方がたくさんいらっしゃいます。
そうならない様に、今のうちに一度確認をして、危なさそうだと思ったら、クリーニングをしてしまってください。

これからの梅雨対策、非常に重要です。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2006年06月09日

そんな事クリーニング屋さんに言われたら、どうしていいか悩んじゃいますよね。

今日、幼稚園の子供のお友達が突然遊びに来ました。
どうやらお母さんが園の用事で残る事になったので、うちでその間遊んでもらう事になったようです。

一気に家の中が華やぎまして、もう大騒ぎです。
雨が降っていて嫌な感じでしたが、子供の楽しそうな声を聞いていて少し気持ちが楽になりました。

そうこうしている内に、お友達のお母さんが帰ってきまして、子供たちがせっかく楽しんでいるので、しばし大人は雑談。

クリーニング屋にきて、慣れていない旦那さんと話す事と言えば、クリーニングの話。(笑)

大体一般の方とクリーニングや洗濯のお話しをするとき、最初はクリーニングの大変さを聞かれるのですが、そのうち聞かれるのはクリーニングの質問。
話しているうちに、日頃の疑問がふつふつと浮かんでくるんでしょうね。

最初は色々な繊維の話。
次に出たのが、ドライマークが洗える洗剤の話。

この辺はちょっと詳しく説明をさせて頂きました。
縮む原理から、どうすればいいかまで。
きちんとした知識があれば、事故も起こさずに安心して洗う事が出来ます。
日本は、繊維のことや洗う事について教育に含まれていないので、ほとんどの人がまったくと言って良いほど知らないんですよね。

そして、今日一番の質問は、次のようなものでした。

『汗の汚れは落ちないってクリーニング屋さんに言われたんですけど?』

そしてこうも続きます。

『汚れを落として欲しくてクリーニング屋さんに持っていくのに、汗の汚れが落ちないと言われたら、どうしていいか分らない・・・。』

おっしゃるとおりです。
どうすればいいか分りませんよね?

以前ここでも説明しましたが、ドライクリーニングと水洗いには各々メリットデメリットが存在します。
おそらくその中の基本的なデメリット、ドライクリーニングでは汗の汚れは落ちづらい、と言うことをおそらく言いたかったんでしょう。

基本的な話としては間違いじゃありませんが、落ちないと言うのは言いすぎです。
ドライクリーニングの弱い所をカバーするために、様々な薬剤や技術が開発されて、今の技術なら汗の汚れも落とす事は可能になっています。
よほどひどいものは、水洗いをした方がいいと思いますが、ドライクリーニングでもきちんとしたやり方をすれば、十分落とす事は可能です。

クリーニング屋さんは何もドライクリーニングだけをする所ではないと言う事は以前書きました。
汚れや生地に合わせて、洗濯の方法を選べば良い訳で、汗の汚れは落ちませんよ?なんて言うのは、よほどの事でもない限り少しおかしいと思います。

10年程前から、クリーニング屋さんの中から、消費者啓蒙の一環で、ドライクリーニングと水洗いのメリットデメリットを、店頭で公開し、お客様に選んで頂くという、動きがありました。
しかし、先にも書いたとおり、ドライクリーニングと水洗いはメリットデメリットが背中合わせになっているので、どちらを選んで良いか、正直難しいと思います。

どうすればいいか分らない・・・・・、正直な気持ちでしょうね。

この洗い方なら完璧だ、と言うものはないので予防線を張る意味で汗は落ちないと言ったのかもしれませんけどね。

正確に伝える事と、お客様に不安を与えない事、これは両立させた方が良いですね。
表現の仕方で変わるだろうし、きちんとフォローするべきでしょう。

きっと、全国にはクリーニング屋さんに言われた話で困っている人多いんじゃないですかね?


投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2006年06月08日

細かい注文も大丈夫なんですよ。

遥か前に、義理の妹と話している時にクリーニング屋についての話があったんです。

『クリーニング屋さんにブラウスを出すと、袖に線をつけられるから嫌い。』

クリーニング屋さんのお兄様を目の前に大胆な発言です。(笑)

冗談はさておき、こういった話は良く聞かれます。
仕上げに関しては、そのお店の考え方などがありますので、黙っているとこのような事になりかねませんね。

でもね、こういう時は一言お店に伝えてあげるといいんです。
袖に線つけないでねって。

クリーニング屋さんは何も言われなければ、元の状態に戻そうとします。
線がついていた痕跡があれば線をつけますし、無かったらつけません。
ごく稀に思い込みでやる人もいますが・・・。

パンツなどは折りたたんだ時に線がついてしまい、最初からプリーツが付いていたのと勘違いしてつけてしまうこともあります。

こんな誤解を防ぐためにも、こうして欲しいと言う事があったらお店に伝えて頂けると、非常にありがたいんですね。

色々なデザインがありますし、アパレルメーカーさんの斬新なアイデアなどもあるでしょう。
今までのような着方をされないケースも増えて来ました。

最近はスーツのズボンに線を入れないのがあるんですよね。
そういうものらしいのですが、シルエットを見ても、線を入れた方がスマートに見えると思ってしまいます。
でも、入れないほうが正解。

今までお仕事をしてきて色々な注文を頂きました。
プリーツを消して欲しいと言うものから始まり、糊を抜いて、糊を固くして、襟を立たせてなどなど。

全部お客様がこう着たい!と言うしっかりしたものがあるんですよね。

ですから冒頭のように、ブラウスの袖を丸く仕上げて欲しいなら、ちゃんと伝えればやってくれるんです。
どうしても、クリーニング屋さんに任せてしまうので、一律的な仕上げ方になりがちですが、きちんと好みに合わせてくれますよ。

まずお店の人と話をしてみましょう。
そこからお互いの理解が始まります。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0)

2006年06月07日

しみが落ちない?

しみ抜きは、難しいです。

考慮しなければいけないことが多いので、かなりの知識を要求されます。
素材の知識、薬品の知識、事例の知識。
後、経験も必要ですね。

染み抜きをされて、落ちないと言う方が結構いらっしゃいます。
しみ抜き用の洗剤を使ったのに、落ちないと。

ここ、結構落とし穴かもしれません。

染み抜きの薬品や洗剤をつけてぱっと落ちるしみも確かにありますが、つけただけで落ちないしみのほうが多いんですよね。
そういったしみは、繰り返しの作業が必要だったり、熱をかけたりと、いくつか別の工程を踏まないとしみが落ちてくれません。

以前、ボールペンの染み抜きを依頼された事がありました。
今はやりの特殊なボールペンで、普通のインク落しではなかなか落ちないんです。
大きさで言うと横に1cm、縦に5mmと言った感じのしみです。

特殊なインク用の染み抜き剤をつけても、まったく落ちないんです。
でも、ここからが腕の見せ所。
しみの付き方やインクの特殊性から、パッと落ちるしみでないのは分っていましたので、時間をかけて落とす事に。

結局、このしみを落とすのに30分ほどかけて落としました。

落ちないと思っていたシミでも、同じ薬品で落とす事が出来るんですね。
これはクリーニング屋さんでもある話なのですが、しみに付けてパッと落ちないと、この薬品はダメだ、と言う人がいるんです。

そんな簡単に落ちる魔法の薬品があたら、そっちの方が危ないんですよ。
元の色まで落としかねません。

パッと落ちなくても変化が少しでもあれば効果がある証拠。
地道にやれば、落とす事は可能ですよね。

これは一般家庭の染み抜きでも同じ。
普通に売られているものでも、落とす事が出来ます。

やり方、使い方が重要ですね。

簡単には行かない、と言うことだけでも覚えて置いてくださいね。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2006年06月03日

発送出来ない・・・。

ここ数週間ほど、毎日天気予報とにらめっこをしています。
その理由は、カシミヤクリーニング.COMでお預かりしている品物の発送日を決めるためなんです。

宅配便で送られてくるクリーニングは結構たくさんありまして、仕上がった順にご連絡をして、お客様のご都合の良い日をお伺いして発送するようにしているんです。

発送するに当たって、こちらから一つお願いをしています。
それは、発送日も届く日も両方晴れている日にしたい、と言うことなんです。
衣類は湿気を嫌います。
発送するに当たって、包装をきちんとしているつもりでも、何が起こるか分らないですよね。
宅配便のお兄さんたちは一生懸命仕事をしてくれているのは重々承知なんですが、衣類の扱いは別物。
できることなら、リスクは最小限にして送りたいと考えています。

これが原因で今年は悩んでいるんです。

お客様にお願いをして、晴れている日に発送させて頂けるようになったのは良いんですが、その晴れの日がなかなか来ません。
先週までは雨の日が続いているし、曇りでも降水確率がかなり高かったので送ることが出来ず。

今週末、ようやく晴れが連続してきたー!と思っていると、急に予報が悪くなりまして・・・。
万が一を考え、発送を見合わせていると、10時過ぎのニュースで、一転晴れの予報に。

もう、天気予報に振り回されっぱなしです。

まだ梅雨入りしているわけではないんですけどねえ。
今年は本当に雨にやられているような気がします。

そろそろ梅雨入りでしょうから、それまでには何とかしたいですね。

テルテル坊主を反対にして吊ろうかしら?
神様にでもすがりたい気分です。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2006年05月31日

ピューロンって何?

今日お預かりした品物の、品質表示の中に、ピューロンという名前がありました。

ピューロン・・・・・、聞いたことがありません。
新しい繊維なのかも?と思い、仕事の途中にさっそく調べてみました。

私が持っているクリーニング関係の資料には無し。
繊維辞典にもなし。
アパレル系の本にもなし。

これは困りました。
こういう時はネットに限ります。

検索すると一発ヒット!
アクリルだったんですね。

ピューロンとは、旭化成工業の商標名だったんです。

ごく稀に、素材の表示を商標名でつけているものがあります。
理由は様々でしょうが、同じアクリルでも作り方で違うよ、と言いたかったのかもしれません。

余談ですが、私の父の代くらいの方にポリエステルと言ってもあまりピンと来ない人がいます。
父たちの世代は、ポリエステルではなく、テトロンと言う風に呼んでいたんです。

これも商品名。
帝人や東レの商品名です。

私がクリーニング屋さんに入った頃に、クリーニング学校と自分の店での繊維の呼び名が違う事に戸惑ったりしたものです。
今では、テトロンと言う呼び名をする人はほとんどいません。
ポリエステル、ですね。

素材表示、なかなか奥が深いですよ。

投稿者 boribori : 22:20 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月30日

それは欠陥商品じゃないのか?

先日書いた話の続編です。

今日、義理の弟が子供を連れて遊びに来ていました。
そこで、お昼ご飯を一緒に食べつつ、先日の怪しいダウン製品の話をしていると・・・・・。

メーカーに問い合わせをしたらしいのですが、その返答がどうにも腑に落ちないんですね。
義理の弟は、衣類の構造とかに詳しいわけではないし、説明を受けたまま話をしてくれたわけなんですが・・・。

こんなような話だったらしいです。

ダウンが飛び出たと言う話をすると、まず鼻で笑われ、その次に、そういうものなんです、といいます。

通常ダウンは、風船のようなものにパックされているんですが、この商品はそういう事はせず、通気性を確保するために表をウールの生地で作っています。
通気性があることで保温性がまします。
ダウンが飛び出たとの事ですが、一年目は出ますが二年目から出なくなります。
もし二年目も出るようでしたら、商品に問題があるのかも・・・・。

おかしい。
この返答をした人は絶対おかしい。

この説明を聞いたとき、何も知らない人に説明をするからと、適当な事言ってるな?とすぐ思いました。

通気性を確保すると暖かい?
そんなダウン聞いたことがありません。

一年目にダウンは出るけど、二年目から出ない?
その根拠はどこから来るんだろう?
一年目ですべてできってしまうからだろ???

メーカー名はあえて伏せますが、どう考えても欠陥商品です。
場合によっては企画の段階からの欠陥とも取れるような発言ですね。

ダウンの説明はここでも何回かしています。
ダウンは他の物とはちょっと違う特徴がありまして、ダウンは針の穴くらいの小さな穴でも飛び出してしまうんです。
ですから、ダウン製品を作るときは、生地の裏っ側にラミネートをしてダウンが飛び出さないように加工をするのが普通です。
ダウン製品が破れた場合などは、針と糸は使わず、布を破れた箇所に接着剤などで貼り付けるのが一般的。

ウールの目の粗い生地なんか使えばそれだけでもダウンは飛び出します。

つぎに、ダウンは何故暖かいか?
これはダウンの含気率というものが関係してくるんです。
ダウンは、ふわっとした羽毛が空気をまとい、空気の層を作る事で保温性を出します。
ですから、ダウンは潰れていると保温力が減ってしまうんですね。
なるべく、厚いダウンの方が暖かいわけです。
ここに通気性を確保して何の得があるんでしょうか?
空気が入ると言う事は、空気が出るということ。
空気の層を作る時に支障が出るだけのような気がします。
最近流行りの薄手のコートなどは、以前のものに比べて暖かくなったような気がしませんか?
あれは、生地の裏側にシートを貼り付けて、風が入ってこなくするように加工をしてあるんです。
そうする事で保温力が増しています。

これを考えても、通気性を確保して保温力が上がる、ちょっと想像しにくいですね。

そして、二年目からダウンが出ないと言う発言。
百歩譲って、二年目から出ないとしましょう。
では、一年目に出たぶんは、減ってしまうわけです。
そんなので保温力はどうなってしまうんでしょうか?
中にダウンは残っているんでしょうか?

二年目から保温力が減ってしまうようなダウン製品、皆さんならどう思いますか?
きちんとした商品だと思いますか?
そういう商品だと思いますか?

どうしようもない、今までの概念では気付かないような問題なら、仕方が無いと思います。
今後、問題箇所を見つけ出し、どうすれば良い商品になるか?私たちも協力します。
しかし、今回の商品は、明らかに初歩的なミスです。
ダウンの特徴を理解していればこんな商品は作らないし、お客様へ売る事など出来ません。

衣類はクリーニングする事で再利用できます。
私たちも、皆さんの衣生活をサポートするべく、色々勉強もしますし技術も高めていきます。
しかし、大元の商品でこんなものを出された日には、私たちにはどうする事も出来ません。

アパレルさんが良い商品を出す、私達がなるべくその状態を維持したまま着られるようにクリーニングをする、
お互い切磋琢磨して、良い商品をお客様に提供していけたら、お客様が安心して着続けて貰えると思うんです。

適当な説明してはいけないよ。
きちんと対応するべきだと思う。
私たちクリーニング屋も頑張る。
だから、アパレルさんも頑張ろうよ。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月29日

これで今年は大丈夫かな?

今日は、かねてより夏の不安材料だった、ハンガーをかけるパイプの工事をしました。
どこがどう不安材料だったかと言いますと、ちょっと低すぎたんです。

簡単に手が届くような位置に、天井からハンガーパイプをぶら下げていたんです。
所が、とても狭い当店、
通路の上がハンガーパイプの位置なもので、通ると品物に体が触れるんですね。

冬場はいいんです。
気にならないんですが、夏場はどうしようもないくらい辛いんですね。
何が辛いって、包装されたビニールの袋が、只でさえ暑い部屋の中で、体にピタッ!とくっつくんです。

これが非常にイヤ。
忙しく暑い中、通るたびにビニールが肌にピタッ!と付くと、おかしくなりそうです。
只でさえ暑くて意識が朦朧としている中にビニールは堪えます。

そこで、今の位置よりも高い位置へハンガーパイプを上げて、体と接触しないようにしたんです。

午前中早いうちに始まり、吊ってあった品物を移動。
この時期は物凄く品物が多いですから動かすだけでも一苦労です。
何とか、品物を移動し、パイプを上へ上げ、また品物を元に戻します。
この作業だけで2時間ほど費やしました。
その後、せっかく機械屋さんにきてもらっているので、気になるところを全部チェックしてもらいまして、お昼過ぎに全部終わりました。

仕上げの仕事は中断しなければ行けませんでしたが、工事の結果には大満足です。
これで、今年の夏は滞りなく仕事が進みそうです。

工場を作った時にも色々と考えながらやっているんですが、日々の仕事の中で少しずつ改良されていくものです。
工場の中も変化させていかないと、使いづらくなってしまいます。

神経を集中するのは衣類だけで良いんです。
他の事はなるべく気にしなくてもいいように、ちょっと気付いたら直すようにしています。

ぜひ、お店の中を覗いてみてください。
ちょっと印象が変わったかもしれません。
段々と暑くなってきましたし、これからが本番です。

気合い入れて頑張りましょう。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月27日

水洗いと、ドライクリーニング、どっちがいいの???

水洗いとドライクリーニング、最終夜。
3日間書いてきましたこの話もいよいよ大詰めです。

どちらが果たしていいのか?
気になる所ですね。

おさらいをしますと、水洗いは水溶性の汚れ落としに効果があります。
その代わり、衣類の変化が激しい。
ドライクリーニングは、衣類に優しい反面、水溶性の汚れに弱い。

どちらも一長一短あります。
もちろん、技術の進歩で短所も補いつつありますが・・・。

そろそろ結論に参りましょう。

ドライクリーニングと水洗い、どちらがいいのか?

私が出した結論、それは、どちらも良いです。

どちらの方が優れているとか、偏っている方がナンセンス。
洗うと言う事を考えると、汚れの状態、着用の状態、新しいのか着古しているのか、状況が全然違います。
と言う事は、求めている仕上がりも違うと言う事なんです。

当店の名前は、一伸ドライクリーニング店です。
ドライクリーニングと名乗っていますが、水洗いも当然します。

ドライクリーニングで上げるほうがいいものはもちろんドライクリーニングでしますし、水洗いの方が良いものは水洗いをします。

適材適所なんです。

買ったばかりの新しい服で、そんなに汚れの激しくないものを水洗いはしません。
服の色合いを大事にしたいからです。
水洗いで、色がくすむよりも、綺麗な色合いで、汚れを落とすドライクリーニングの方が好ましい。
また、物凄く着ていたもので、汚れの激しいものは水洗いをします。
着用の段階ですでに色がくすんでいるので、水洗いをしても変化が少ないと判断すれば水洗いをします。

油の汚れ、汗の汚れなど両方とも激しい場合は、ドライクリーニング、水洗い両方します。

何で洗うかが重要なんではないですよね。
水で洗うのがいい、ドライクリーニングがいい、そういう話は根本的にずれていると思います。
まず、洗うものがあって、そこから何で洗うか選ぶ事から始まります。

洗い方ありき、から始まると、大抵事故が起こります。
当たり前ですよね、服の事を二の次にしているんですから。
服が一番最初に来ないとおかしいですよ。

水洗いを好む人の中には、環境の話を持ち出す方もいらっしゃいます。
環境問題はみんなで取り組んでいかなければ行けない問題ですが、現状はなかなか難しい問題だと思うんです。
たとえば、水洗いをすると環境に良いかと言うとそうでもないと思うんです。
洗剤や助剤、汚れなどは垂れ流しになってしまいますし、いくら環境に優しいと言われる洗剤などでも完全に無害というものは存在しないでしょう。
みんなが水洗いで下水に流せば新たな環境問題が出てくるはずです。

大家族から、核家族化されてきて、細分化された分、排水も昔に比べて多くなっています。
今までなら一回で済んでいた洗濯が、家族の分分けて洗われます。
洗剤の量も倍、排水の量も倍です。

また、ドライクリーニングにおいても乾燥機での回収が始まりつつあります。
溶剤を回収する業者も増えていく事と思われます。

クリーニング屋さんから帰ってきた衣類から石油の匂いがするから、悪い・・・・・。
それは本当に悪いです。
そういうお店はご利用されないでください。
あってはならない事ですし、化学火傷の危険もあります。

おそらくこのようなことが絡んできて、ドライ不信に繋がっているんだと思います。

水も、有機溶剤も、きちんとした使い方をしていれば本当に便利なんです。
キチンと使っていなかったり間違った使い方をすれば、水も有機溶剤も私たちに危害を加えてきます。
正しい知識と、正しい使い方が今後必要になってくるでしょう。

衣類を正しく洗うと長く着る事が出来ます。
これも一つの環境対策になるんではないでしょうか。
ごみを出さない、捨てないで長く使う、どれも良く聞かれる話ですね。

衣類のためにも、水洗いとドライクリーニングは共存共栄するべきだと考えます。
両方とも、必要です。


投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月26日

水洗いのいいところ

さて、昨日の続きです。

水洗いにももちろん良い所があります。

一番のメリットは、水溶性の汚れ、汗の汚れなどの落ちが断然に良い所でしょう、
同じ一回のクリーニングでは、ドライクリーニングよりもはるかに汚れの落方が違います。
もちろん、ドライクリーニングでもやり方一つで落ちるんですけどね。
手間のかかり方が違います。

温度の調節も簡単なので、衣類にあわせて調節をします。
温度が高いほうが汚れ落ちが良いのですが、ウールなどはあまり温度が高いと縮みの原因になりますので、調節するんですね。

洗いの中で、洗剤や漂白剤などをうまく使う事も出来ますね。

しかし、水洗いにはそれなりのリスクが伴います。
これはドライクリーニングと同じなんですが、水溶性の汚れに強い一方、油汚れに弱いんです。
落とすために洗剤を入れているんですが、水洗いを最初にしてしまうと、油汚れは極端に落ちづらくなってしまいます。

また、衣類には糸の段階から糊がついているのですが、水洗いをすると、芯から抜けてしまい、腰が抜けてしまうんです。
私たちプロのクリーニング屋さんは、仕上げの時に糊をつけて仕上げますので、一時的にはピンっ!としていますが、一度抜けた腰はなかなか元に戻りません。
すぐへなへなになってしまいます。

そして、縮みのリスクもあります。
原因は色々とありますが、水に触れることで緩和されて縮んだり、性質から縮んだりと様々です。

色泣きのリスクもあります。
水につけたらじわっと色が出てきた、こういう経験ある方もいらっしゃるでしょう。

表面の毛羽立ちもありますね。
濃い色の綿のポロシャツなどは、毛羽立ってしまうと白っぽく見えます。
古着みたいになってしまうのが悲しい所です。

水はいろいろなものの基本ですから、影響も大きいのでしょうね。
もちろん、このようなリスクを最小限にとどめるように、色々な薬剤や技術が開発されています。
昔とは比べ物にならないほど、楽になっていると思いますよ。

ドライクリーニングと、水洗い、各々いいところ、悪い所、見えてきたでしょうか。
さて、明日はいよいよ本質に迫りたいと思います。

ドライクリーニングと水洗い、どちらの方がいいのか?
皆さん興味があることと思います。
明日はその辺を書いてみたいと思います。


投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月25日

ドライクリーニングのいいところ

ドライクリーニングについて色々と噂が飛び交っているようです。
良い噂、悪い噂。
聞いていて納得する部分もあります。
今日は、ドライクリーニングの良い所をちょっと書いてみましょう。

ドライクリーニングの長所は、何を置いても形を崩さずに洗えるところです。
水洗いとドライクリーニングの差は、洗濯液が水か有機溶剤かという差だけなのですが、この差がとても大きいんですね。

以前ここにも書きましたが、ティッシュを水で洗うとぐちゃぐちゃになってもう使う事は出来ません。
所が、ドライクリーニングをすると、そのままの形で出てきます。

ここがポイント。

このティッシュと同じように、ドライクリーニングをすると形態変化が小さくなり、水洗いに比べてほぼそのままの色や形を維持したまま洗う事ができるんです。

アパレルメーカーさんが水洗いを禁止してドライクリーニングを推奨する部分はおそらくここでしょう。
水洗いできるような素材でも何故ドライ指定なのか?
理由は、衣類のシルエット・形を崩して欲しくないからですね。

また、ドライクリーニングでは、有機溶剤で洗っているため油の汚れに強いんです。
そのため、水洗いでは到底落ちない油汚れなどがドライクリーニングですんなりと落ちたりします。

羊毛などは水洗いでは縮みのリスクが伴うので、ドライクリーニングの方があっているかもしれません。
もちろん、水洗いでも注意する所を間違わなければ普通に洗う事は出来ます。

昔は今ほど洗剤の技術も上がっていなかったし、助剤も良い物が無かったので、ドライクリーニングが出てきた当初は水洗いとの洗いあがりの違いにみんなびっくりしたものです。

ただ、ドライクリーニングは形を崩さずに洗える一方、わりと難しいクリーニングだともいえます。
水洗いのように、1回ごとに洗濯液を捨てられるわけではないので、その都度ろ過しながら洗います。
これを溶剤管理と呼ぶんですが、溶剤管理がしっかり出来ていないと、形が崩れるはずのないドライクリーニングで、形が崩れたり、縮みが起こったりします。

また、ろ過するカートリッジフィルターの交換を怠ったりすれば、洗濯液が汚れ、衣類に逆戻りする事もあります。

ドライクリーニングの悪い噂はこの辺からきているんでしょう。
汚れが落ちない、汚れが付いて返って来る、風合いが変化する。
ドライクリーニングでこのようなことが起こる場合は、溶剤管理の問題が多く関係します。

もちろん、着用の問題もありますし、衣類自体の問題もありますので、絶対ドライクリーニングが悪いと言う訳でも無いのですが・・・。

キチンと管理をして、適切な洗いをすれば、汚れも落ちますし色も良く着る事ができるクリーニングです。

ドライクリーニングもいいところあるでしょ?
明日は水洗いのいいところを書いてみましょう。

投稿者 boribori : 23:42 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月24日

衣類が悪いのか、クリーニングが悪いのか。

驚いた事に、トラックバックが来なくなりました。
ブログ、読んでくれているんですかね?(笑)

さて、先日の話です。
義理の弟から突然電話があり、服を見て欲しいとの事。
どうもクリーニングに出したんだが、納得がいかないらしい・・・。

わりとうちの近くに住んでいて、クリーニングを出しているお店も知っています。
一応注意していたんですけどね。

あいにく宅配クリーニングで出かけていましたので、変わりに母に鑑定してもらう事にしました。

帰ってきて話を聞くと、ちょっと微妙な話。

品物はダウンのジャケット。
クリーニングをしたら全体的にダウンが出てしまったようです。
ダウンはとても細く、針の穴があいていてもそこから飛び出してしまいます。
ですから、ダウンの修理は縫うのではなく、シールを張るように直すのが普通です。

全体的にダウンが飛び出ていて通常、クリーニングではこんな事にはなりません。
よく見てみると、服の作り方自体に問題があります。
ダウンは針の穴でも出てしまうほど繊細ですから、通常の生地ではもちろんダウンが出てしまいます。
そこで、細い糸を高密度に織ったり、裏側からフィルムを張ってダウンが出ないようにするんです。

しかし、今回の商品、そんな事すらしていないようで・・・。
裏側がポリエステル、表側が羊毛。
羊毛はどんなに細くしてもダウンなんて飛び出してしまいます。
しかも、フィルムなどの対策がとられていない・・・。

これじゃ、飛び出して当たり前です。

義理の弟も、ビックリしたんでしょうね。
お店の人に話を聞いても、こうなる商品だから、と言われたとか。
もっと詳しく説明をしてあげれば分ってもらえるはずなんですが・・・。
また、ダウンが出てきてしまっても、その後色々と出来ることはあったはず。
着れる状態に出来たんではないかなあと思います。

クリーニングと言う仕事をしていると、本当に驚くような商品と出会うこともあります。
姿形は綺麗ですが、長持ちするような丁寧な仕事がされていない服があるのも事実です。
クリーニングもそう。
機械を通して洗うだけでは、仕事をしたことにはならないと思います。
綺麗にする事、着られるようにする事が私たちの仕事であって、そのための道具が機械でありしみぬきの薬剤です。

昔からの日本人の仕事には、にくいほどの心遣いが入っていました。
小さな心遣いが良い品物を生んでいるような気がします。

投稿者 boribori : 23:29 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月23日

Yシャツが激増!

何故だか分らないんですが、Yシャツがここ最近増えています。
Yシャツは年間通してそんなに差があるものではないのですが、今日はいつもの倍。
そのため、夜の配達が1時間ほど押してしまいました。

陽気のせいもあるんでしょう。
ジメジメしていて、とても気持ち悪い。
汗をかいてしまいますよね。

それと同時に新規のお客様もいらっしゃるのですが、新しくいらっしゃるお客様のYシャツは、いろいろと特徴が見られます。

襟の汚れがひどい人、全体的に黒ずんでいる人、わきの下が黄色くなっている人、縮んでいる人。

原因は様々ですが、その都度お客様に今まではどうしていたか?聞くようにしています。

クリーニング屋さんに出していたのか?自分で洗っていたのか?かなり違いがあります。
同じ縮みでもクリーニング屋さんでちぢんだものはかなり厄介なんです。
熱がかかって縮んでしまっているので、とても強力なんですね。

先日お預かりしたYシャツが物凄く縮んでいたんです。
原因は、洗うときの温度が高すぎたのと、シャツの糸が細かったためにもろに影響を受けた事でした。
シャツもメーカーによって縮みやすい物があります。

糸の問題だったり、芯地の問題だったり。

この辺が非常に難しい所でして、いくら洗濯やクリーニングで気を使ってもどうしても縮み易い商品というものがあります。
以前、いらしたお客様は、Yシャツの縮みが気になるので、仕立て屋さんに芯地を別の素材に変えてもらったところ、劇的に縮みが減ったと言う事がありました。

ちぢみの原因一つとっても、洗い方から素材、仕立てまで幅が広いので、複合的に検証していかなければいけません。

奥が深いですよね。

あともう一つ気になることが。
襟汚れなんですが、最近特に目立つようになって来ました。
何ヶ月もかけて溜まった汚れなのか、一回でつくのか判断しづらいんです。
お客様からお話しを聞くと、どうも一日しか着ていないようなんですが・・・。

Yシャツが増えた原因も、襟汚れが気になるのもあるのかもしれませんね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月20日

45年の職人技はすごいなあ。

書きたくないのですが・・・・・、今日は本当に暑かったですね。(-_-;)
暑いと言う言葉を書き始めると夏の足音が聞こえるような気がします。
天気は不安定だし、湿度は高いし、不快指数が一気に跳ね上がります。
皆さん調子が悪いようですから、気をつけてくださいね。

本日午前中は宅配クリーニングで出る予定だったのですが、車へ詰め込みながら品物のチェックをしていると、1品足りません。

洗い場の方を探してみると、デリケートな品物だったので自然乾燥をしてありました。
いつもならすでに出来上がっているのですが、連休明けからまたどばっと集まりだしたので、遅れ気味です。
ちょっと肌寒い時など今着たい衣類であると思い、社長にお願いしてその場で仕上げてもらいました。

一伸ドライクリーニング店を起こして早45年。
ほぼ毎日アイロンを握ってきました。
お店を出す前は丁稚奉公で毎日毎日修行・・・。
手なんか見るとごつごつしていてアイロンが使い易いように手が変形しています。

その社長がアイロンをかけると本当に凄いんですよ。
なんと言いますか、仕上がった衣類に色気がある。
ジャケットを仕上げた時の袖のシルエット、襟の張りなどを見ていると、かっこいいなあといつも思います。

私ももちろんアイロンを握りますが、足元・・・・・、いや膝小僧くらいかな?まだまだです。
私もアイロンを握って10年を超えましたが、これが年季の違いって奴なんでしょう。

白いジャケットを仕上げてもらったんですが、本当に綺麗に仕上がりました。

最近はこのようにアイロンをかけるところも少なくなってきましたかね。
プレス機でバチンと押したり、蒸気をかけて軽くシワを取ったりというような仕事が段々と増えてきています。

もちろん、それでも納品できるように洗いの段階から色々と工夫をしているようです。
中にはこの差をデラックスとスタンダードとして差別化しているお店もありますね。

この社長の凄いアイロンがけ、見たい方はぜひ、水曜もしくは土曜日の午前中にいらしてください。
カウンターの横のアイロン台で汗流しながらアイロンをかけています。

本当に凄いですよ。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月19日

やはり設備があると・・・・・。

今週は、mixi重曹研究会での出来事を中心に書いています。

思ったこと、気になった事も今日でそろそろ終わりになります。
やはり、いろいろな所に出て行くということはいいことですね。
新しい発見もあります。

今回、実は一番思い知った事がひとつありまして・・・・・。
それは、設備の事です。

私たちは店に帰ると当たり前のように薬品は揃っていますし、機械も充実しています。
アイロン台もあるし、大きなプレス機も。

今までは当たり前に使っていたものなんですが、こうしてイベントに参加して、何も無い所での作業がこれほど大変だとは正直思いませんでした。

全部手作業です。
洗剤や薬品はありますが、染み抜きも全部手作業。
超音波やスプレーガンの類もありませんし、バキュームで吸うといった作業も出来ません。

しみの部分を叩くか揉むだけ。

時間をかければじっくりと落ちては行きますが、道具を使ったときのように綺麗にはなりません。
これほど、設備が欲しい、道具が欲しいと思った日は無かったでしょう。

ぱっと汚れの具合を見て、これならこの道具を使って染み抜きをして、水洗機でまわせば落ちるとか、そうパッと考えてもここにはそんな道具が無いので出来ないんです。

いかに、道具が大事か、そんな事を考えた一日でもありました。

余談ですが、私たちは染み抜きの作業に、超音波を使う事があります。
しみの部分に薬品をつけ、超音波で振動を与えて落とすんですが、このガンのような機械一つ、10万近くするんです。
効果ですが、これがあるのと無いのとでは、汚れの落ち具合も作業の早さも雲泥の差です。

帰ってきてから改めて仕事場を見渡してみると、たくさんの道具に囲まれて仕事をしています。
これだけあって、落とせないなんて言えないですよね。

プロだからこそ、道具も使うしそれらを生かさなければ。

ついつい当たり前になっていたようです。
ちょっと反省・・・。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月18日

水洗いの後はアイロンが大変。

今週は、mixi重曹研究会での出来事を中心に書いています。

さて、ご家庭で洗うと言う事はアイロンがけが大変になります。
重曹研究会のイベントでも、その点が指摘されていました。

アイロンがけ・・・・・、一般の方には気が重くなる作業の一つですね。
しかも、水洗いの品物をかけるとなると、プロでも厄介だなと思います。

しわを伸ばすと言う事について、たまに言われるのですが、蒸気をかければどうですか?とか、お風呂の後にお風呂場にハンガーでかけておくのはどうですか?と聞かれるのですが、確かに若干のシワは取れますが、プレスされているわけではないし、はっきりとシワが取れるというほどのものでもないんです。

蒸気をかけると、生地がふわっとします。
着用中のシワなどはこれで少しは緩和されます。
しかし、洗いざらしのものは元から緩和されているので、蒸気をかけてもそこまで効果がありません。
また、アイロンがかかった衣類に蒸気を当たると、せっかく伸ばしたものが元に戻ってしまいます。

特に水洗いの品物をアイロンをかけるということはアイロンで縮んだ所を伸ばしながら仕上げないといけませんので、蒸気をかけるくらいでは効果が少ないと思います。

なぜ水洗いの衣類のアイロンがけが難しいか?
理由は、服全体が縮んだり寄れたり変化しているからなんです。
生地から芯地、縫い糸まで。
たとえば、綿100%と書いてあっても縫い糸の事は書いていません。
素材や糸の太さなどが違えば、縮み方も違ってきます。

アイロンでは、その縮みの違いを同じように延ばしていく作業が必要になります。

私たちプロが水洗いをした品物のアイロンをかけるときは裏側からかけます。
裏地を良く伸ばし、型を整えつつ縫い糸の縮みも修正していきます。
あらかた伸ばした所で、表へ。
表の生地を伸ばしつつ、縫い糸の部分も丁寧にかけます。

時間は通常のドライクリーニングしたものと比べると数倍は違うでしょう。

これを設備の無いご家庭でやるというのは本当に大変ですよね。
この部分をどうするか?そこが今後の課題でしょうか。

たとえば、洗いざらしで着る事ができるものを中心にご家庭で洗うと言うのも一つの手でしょう。
また、洗うのはご家庭でやって、プレスだけクリーニング屋さんに任せると言うのも出来ます。

最近はジャケットの類でもしわしわの物を着る人が増えていますね。
見ていると綿100%の白いジャケットですから、ご家庭で洗って、そのまま着ているんでしょう。

綿の製品はアイロンがかかっているととても綺麗です。
きちんと伸ばしましょうとは言いませんが、せめて背中や前身ごろ、襟くらいは掛けて欲しいなと思います。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月17日

水洗いがしたい

本日も先日のmixiの重曹研究会のイベントで気になった話。

重曹研究会のイベントですから、重曹を使ってご家庭でしみを落としたりするのが目的で、集まって体験をしているわけです。
当然、いろいろなものをご家庭で水洗いをしたいと言う願いがあります。

何故、水洗いをしたいのか?
お話しをうかがっているといくつか理由がありそうです。

・ クリーニング代がかからなくるから
・ クリーニング屋さんで落ちないしみをどうにかしたいから
・ 環境に優しそうだから

そのお気持ち、よく分ります。
しみを落としたいと言う気持ちは本当に強いようで、クリーニング屋さんがきちんと落としてあげれば解決する事なのになあと言う気もしますね。
また、参加された方の中には、着物も水洗いをしたいと言う人もいました。
クリーニング屋さんに持ち込んで水洗いをお願いしたけど断られたそうです。

基本的に、衣類は水洗いをする事はできると思います。
ただし!色が薄くなったり縮んだりといったリスクは当然ついてきます。
だから、各メーカー、変化が起き易いので水洗い禁止のマークをつけるようです。

その服を着る人がどこまで許容できるか?それ次第で水洗いでも十分対応できるでしょう。

水洗いには以下のようなリスクが伴います。

・ 毛羽立つ
・ 色が薄くなる
・ 縮む
・ ヨレヨレになる

これらの変化を少なくするために洗剤や薬剤をうまく使っていくのですが、それでも多少なりとも変化はおきます。

そもそもドライクリーニングが何故開発されたかと言うと、水洗いで色が薄くなったり生地が変化するのを起こさせないようにするためです。

クリーニングの技術も上がっていますから、ドライクリーニングでも汚れが落ちますし、水洗いをしても変化が少なくなってきています。
どちらを選ぶかは、お客様の好みです。
どちらにもメリットはありますし、デメリットもあります。

水洗いが一番!と言うわけではありません。
自分のライフスタイル、好みなどいろいろ考慮して、選ぶことが重要だと思います。

ドライクリーニングは、きちんと選ぶようにしてくださいね。
お店を選ばないと、汚れが落ちてきませんので。

こうして考えると、クリーニングの情報は幅が広いですね。
一般の方が知っておいた方がいい話がたくさんありすぎて、大変かもしれません。

一軒、本当に任せられるクリーニング屋さんをつかまえるのが一番でしょうか。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月16日

時間の経過したシミは落ちないのか?

今日も先日のmixiの重曹研究会のイベントにて、私が面白いなと思った話題を取り上げてみたいと思います。

シミ抜きをするために、各自汚れたものを持ち込んでいたのですが、結構いろいろなものがありました。

お子さんの泥汚れがびっしり付いた靴下や、クリーニング屋さんで落とせなかったしみ、はねてしまった墨汁、何年も経ってしまったシミ。

シミは時間の経過と共に落ちづらくなるのは確かです。
理由は色々とありますが、固着してしまったり、酸化してしまったりと取りづらくなるからです。

しかし、時間が経過しているからと言って取れないと言う訳でもありません。

シミの付き方や、シミがついた素材なども関係します。
物によっては時間が経過しても案外綺麗さっぱりと落ちるものもあったりするんですね。

実習の時に古くなったシミを落としてみなさん、喜んでいました。
ね、落ちたでしょ。
もちろん重曹を使ったしみ抜き剤もいいんですが、絶対落ちないと言うわけではないんですね。
こんがらがってしまうので具体的には書きませんが、会場に用意してあった材料を使うと古いしみも取れたりします。

洗濯やクリーニングに関する情報はいろいろな物が飛び交っていますが、嘘ではないけど正しくは無い、と言うものが結構多かったりします。
これは絶対ダメとか、そう思い込まずに、どうやったらできるか?考えてみると良いかもしれませんね。

どうしても汚れのほうにばかり目が行きがちで、生地や素材などはあまり考慮していない節が見受けられます。
汚れを落とすためには、まず最初に、素材を見て生地を見ないといけません。
そうしないと、むやみに力を入れてしまって傷めたり、事故を起こす可能性があるからです。
古いしみなどが付いている場合、当然生地も古くなっていたりします。
すると、染み抜きに堪えられないと言ったケースも考えられます。

よく観察するように心がけましょう。

会場でも話しましたが、根気が一番です。
あきらめずに、どうすれば綺麗にする事ができるか?考えつづけた人が綺麗にする事が出来ます。
頑張りましょね。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月15日

汚れが落ちないと思っているようです。

日曜日に、mixiの重曹研究会のイベントで面白い話をいくつか聞いてきたので、今週はその辺を書いてみようかと思います。

イベントに参加して、印象的だったのが、講師の先生のシミ抜きを見て驚きの歓声が上がったところ。
その場でつけたシミをその場でブレンドしたシミ抜き剤で落とすというものなんですが、一般の方々は食い入るように見つめ、見事落ちたときには大歓声が出たのでありました。

ところが、私たちプロはそれを見てもあまりピンと来ません。
と言うのは、『落ちる』と思っていたからなんですね。

もちろん、その場でつけたシミだからと言うのもありますが、見た所、簡単に落ちそうだったのであまり驚かないわけです。

その温度差を見ていてふと思ったのが、もしかして一般の方は汚れが落ちないと思っているんではないだろうか?と言う事でした。
その後、実習中にされた質問も、マヨネーズは落ちますか?とかケチャップは落ちますか?と言った質問が多く目立ちましたね。

何故シミや汚れが落ちないと思うのか?いくつか原因があると思います。

一つは、家庭での洗濯が適当ではなく、落ちないため。
もう一つは、クリーニング屋さんに出したのに落ちてこなかったため。

おそらく、印象としてはクリーニング屋さんに出したのに落ちてこなかった方が強いんじゃないでしょうか。
しかも、シミだけでなく全体的な汚れまで落ちていなかったり、逆に汚れて帰って着たり。
これで本当に洗ったの?と言いたくもなります。

シミや汚れは、全部とは言いませんが落とす事は可能です。
落とすためには、シミや汚れに合った洗剤や作業が必要になります。
これは家庭洗濯でもクリーニングでも同じ。
理にかなった洗濯をしていれば、家庭洗濯でも十分落ちるんですよね。

以前、当店にきたお客様が、洗剤の使い方を今まで間違っていたと言って入ってきた事がありました。
いくら洗剤を使っても落ちなかったのに、きちんとした使い方を教えてもらったら物凄く綺麗になった、と。

そのとおりで、きちんとした使い方をすれば本当に落ちます。

ただ、ちゃんとした使い方を知っている人が少ないだけ・・・。

クリーニング屋さんも同じです。
きちんとした所に出せばきちんと落としてくれます。
よく、噂でクリーニングに出しても落ちないとか、水で洗った方が何ぼかましだとか、聞いた事がありませんか?
そういう時はぜひ、聞いてみてください。

どんなクリーニング屋さんに出したんですか?
きちんとしている所ですか?
選びましたか?

おそらく、どこも同じと選んでいないだろうと思います。

汚れは、落ちるんです。
クリーニング屋さんもきちんと選べば綺麗に仕上がってくるんです。

汚れは本当に落ちます。
希望を捨てないでくださいね。

投稿者 boribori : 21:44 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月14日

mixiの重曹研究会のイベントに参加。

本日のお休みは、横浜の桜木町で行われた、mixiの重曹研究会のイベントに参加してまいりました。

mixi、皆さんご存知でしょうか?
ソーシャルネットワークという今流行りのコミュニティサービスなんですが、そこの重曹研究会というコミュニティでのイベントなんです。

ちなみに、私もmixiに入っています。
そのままの名前で出てますから良かったら声かけてくださいね。(^.^)

今日のイベントは重曹を使ったシミ抜き。
私のお友達の方が講師になり、独自に開発した重曹とグリセリンのブレンド方法を一般の方に伝授し、しみを落とそう!と言うものでした。

私自身はこの重曹コミュニティに入っていないのですが、他のお友達からぜひ参加しない?と声をかけられまして、参加した次第です。

話を聞きに良くと言うよりは、お手伝いが主な目的でしたので、講師の友達を迎えに新横浜へ。
お迎えの後、桜木町の会場に。

すでに会場には物凄い人が入っています。
そのほとんどが女性で、どうも話を聞いていると主婦の方が多いようです。
洗濯に興味があるのは主婦になってからですよね、やっぱり。

予定通りスタートして、まずは講師の先生からのお話です。

これがまた非常に盛り上がりまして、なかなか終わりません。(笑)
体験談を踏まえて、分りやすく説明をするものですから、どうしても長くなってしまうんですね。
そうこうしている内に、いよいよ作業に入ります。
皆さん、言われたとおりにブレンドをして、各々用意してきた衣類のシミ抜きに入っていきます。

皆さん持ち込んだものはかなり頑固なものが多く、各ご家庭で苦労されているのが手に取るように分るんです。

私もプロとして、必要な所だけ説明させて頂きました。
洗濯はまだまだ、一般の方には未知の部分が多いと思います。
しかし、ちょっと知るだけで劇的に汚れが落ちるんですね。
汚れが落ちるのにもきちんとした理由が存在しますし、落ちないときにも理由が存在します。

ほんのちょっとした事なんですけどね。

講師の友達の作業と、一般の方の作業を見ていてひとつ気付いた事があります。
それは、手の動きの違いです。

もちろん、私たちプロのような手の動きは無理ですが、汚れを落とすためにはこの手の動きがとても重要なんですね。
もちろん重曹も汚れを落とすために必要なんですが、手の使い方がもっともっと重要なんです。

そういうところ、皆さん見て頂けたでしょうか?

実習も無事に終わり、皆さんいい話も聞く事が出来て、本当に充実した一日だったのではないでしょうか。
終わった後の懇親会には残念ながら出ることが出来ませんでしたが、きっと有意義だった事と思います。
私たちも、一般の方の思っていることや不安な事などが直に伝わってきましたので、本当に楽しかったです。

充実した一日でしたが、一言だけ。
これは私たちプロでもよくやる間違いなのですが、シミ抜きや重曹は汚れを落とすための技術や道具の一つに過ぎないと言う事です。

普通に洗って落ちるものまで、特別なシミ抜きや重曹を使う必要はありません。
洗って落ちるものは洗って落とすのが正解なんです。
汚れやしみを見つけて、なんでも重曹で落とそう!なんて思うと、物によっては通常の何倍もかかってしまうなんて事もあります。

適材適所、重曹を使ったお洗濯も一番効果がある時に使うのが良いんですね。

何故洗濯をするのか?何故シミ抜きをするのか?考えてみるととてもシンプルな事に気付くはずです。
そう、汚れを落とすため、綺麗にするため、ですね。
あくまでもそのための手段である事を忘れずに。

今回のイベントがきっと役に立つと思っています。
頑張ってくださいね。(^.^)

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月13日

アパレルさんも辛い所です。

先日、ガイアの夜明けでアパレルさんを取り上げていました。
アパレル業界、華やかなイメージがありますが、物凄く大変な所です。

流行るものを売りたいけど、企画から製造まで普通1年から半年。
企画したものが流行りのものとずれていればまったく売れません。
実際、そんな事は結構あります。
毎年、流行色というのは決められていて、それにあわせて色を使っていくのですが、実際にはやる色と違う事があります。

そんなときは大慌てです。
もう一度別の色に染め直してしまう事もたまにあるようです。

なるべくロスを少なくし、流行るものをなるべく作りたいと思えば思うほど、リサーチはギリギリまでしなくてはいけません。
番組で取り上げられていたのは、企画から製造まで恐ろしいほど早い企業の話でした。

企業努力という点では、すばらしいと思いましたが、いかんせん私はクリーニング屋さん。
服を製造していると聞くと、ちょっと見る所が違うようです。

企画から製造まで物凄い速さで作られるのは分りますが、洗濯のテストはどの用にしているんだろう?まずそこから思います。
女性ならではの視点で作られているので、素材から何から感覚的なんですね。

確かに可愛い・・・・・、でも洗うのはためらうな、と言うのが番組を見た本音です。

なんでもかんでも洗う事を前提にすると、遊び心が足りないものばかりになるような気もします。
しかし、洗う事を無視して作られるのも正直どうなんだろう?と思います。

まさにジレンマですね。

昔と今では物に対する考え方が違っています。
それは製造に関しても同じ事が言えるでしょう。
昔の商品は、本当に壊れません。
丈夫に丈夫に作られていました。
他の仕事も、長持ちするように仕事をやられていたように思います。

ですから、着物などは昔の着物の方が良い物が多いんですね。
もし、古い着物をお持ちでしたら、捨てない方が良いです。
着物はいろいろな使い方があります。
リフォームという手もあります。

見栄えはいいものが増えましたね。
中身まで良いもの、本当に欲しいのはこういった商品です。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月12日

優しい人が多いんですよ。

宅配クリーニングでは、いろいろなものが出ます。
この時期ですと、冬物の衣類とか、休み前後になるとスーツが出ます。
また、コタツ布団やカーペットなど。

当店の仕上がりに期待して出していただく方や、持っていくのが大変なものとかのご利用も多いようです。

大きいものは、私達が持っていってもそれなりに大変です。
物凄く入る袋を持っていっても入りきらなかったり、そもそももっと大きいものだったりするときは、抱えて車まで運びます。

このような状況の時に、よく人のやさしさを感じるんです。

マンションなどでエレベーターなどで待っていると、ボタンを押して頂いたり、先に通して頂いたり。
只でさえ体が大きくてご迷惑をかけることのほうが多いのに、先に譲って頂いたりするんですよね。

そんな優しい人いるの?と思いますか?
いえいえ、ほとんどの方がこのように優しい人なんですよ。
たまたま偶然、エレベーターで乗り合わせただけなのに、またマンションの出口で一緒になっただけなのに。

優しいなあといつも思います。

本当にちょっとしたことなんですが、こんな優しさを感じると、人にも優しくしてあげたくなりますよね。
今はどちらかというと、疑ったり警戒したりという事の方が多くて、気持ちが窮屈になってしまうことが多いのですが、このように優しさが伝染していったら、世の中明るくなるんじゃないかなあと本当に思います。

人を警戒するのが広まるように、逆に人の優しさが広まるのも可能なんではないかと。

本当はみんなとても優しいのにね。

私が宅配している時に嬉しく感じる出来事です。


投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月11日

宅配クリーニングはあまり知られてないんでしょうか。

夕方宅配に行った時の話です。
いつも通りにお伺いし、お預かりした後に、マンションの廊下で住民の方に声をかけられました。

もしかしてクリーニング屋さん?

いつものようにオレンジのバッグに、帳面を片手に小走りで廊下を走っていったので、すぐ分ったようです。

どこのクリーニング屋さん?とか、週何回来ているの?などいくつか質問されました。

昔は御用聞きでクリーニング屋さんは各ご家庭を回ったものです。
私が子供の頃は、父の車に乗って出かけると、夜の10時を過ぎないと帰って来れませんでした。
夕食はもちろん、外食。
子供ながらにクリーニングの配達って大変なんだなあと思ったものです。

しかし、最近はクリーニング屋さんがこうして取りにきてくれたり、届けてくれるということを知らない人の方が圧倒的に多いようです。
クリーニング屋さんのほうも、御用聞きから、取次店方式に変えて、お客様にご来店いただくような形に移行していったのもあるんですが・・・。

衣類は重いですし、布団などはとても運べるような品物ではありません。
そういう時は、クリーニング屋さんをぜひ呼んで下さい。

宅配サービスをしていない所、出来ない所ももちろんありますが、問い合わせをすれば取りに来てくれるはずです。
普通の出来事ですので、遠慮なくお願いする方がいいと思います。

中には、取りにきてもらうと高いんじゃないの?と言う方もいらっしゃるでしょう。
クリーニング屋さんの中には宅配料をいただいている所もあるようです。
また、いくら以上ご利用の方に限り取りにうかがいます、といったサービスをしている所もありますね。
量に関係なく、無料でお伺いする所もあります。

まずは、問い合わせをしてみて、聞くのが一番です。
原油高で、ガソリン代などあがってしまって少量ではうかがえないこともあるかもしれません。
しかし、他のお宅へ伺うついでなら、回れるかもしれません。

まずは、聞いて見ましょう。

そして、自分の家から多少遠くても周ってくれる事もあります。
お店によってはお店から10分程度の所しか回らないよ、と言うところもあるでしょうが、当店のように、広範囲を周るクリーニング屋さんもあるんです。
こちらも一度問い合わせをしてみて、ご相談すると良いと思います。

クリーニングの宅配は、特別な事でも最近始まった新しいサービスでもありません。
今までも普通にあったサービスのひとつです。

遠慮なく、使ってくださいね。

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月10日

アイロンがショート・・・。

忙しくなると、何かが起きます。

今日は仕事を円滑に進めるために、急遽職人さんを頼みました。
仕上げを担当してもらい、空いた人が別の仕事を進めます。

ここ数日、アイロンの調子が悪かったんです。
悲劇は職人さんがお昼御飯を食べた後に起こりました。

仕事を始めようとアイロンのスイッチを入れると、突然火花が散り、焦げた匂いとともに電源が入らなくなってしまったんです。

私達が使っているアイロンは、電蒸といいまして、蒸気と熱が同時に使える品物です。
また、最近のアイロンはとても高性能で、サーモスタットがついていまして、自動で温度の調節も行います。
きっと、この辺がおかしかったんでしょう。

まだまだ仕上げる品物は山ほどあるし、何しろ、職人さんの仕事が何にも出来ません。
急遽、奥で私が使っていたアイロンを外してきて取り付けることにしました。
およそ30分後、無事に取り付け完了、仕事に復帰です。

壊れたアイロンは、修理して予備として保管ですね。

しかし、不幸中の幸いだったのかもしれません。
アイロンだったから、すぐ交換できたし復帰も早かったですが、これが水洗機やボイラーだったら、もう仕事が出来なかったでしょう。

今日はある意味ついていたのかも。

実は、私の誕生日だったんです。
ええ、34歳になりました。(。-_-。)
この年になると誰も祝ってくれず、ひっそりと一日を過ごそうと思っていたら、子供たちがケーキを作ってくれました。
手作りのケーキ、生まれて初めて。

嬉しいです。

トラブルも無事に乗り越えたし、今日はいい一日でしたね。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月09日

すいません、遅れています。m(__)m

本当に申し訳ございません。
ただいま、非常に込み合っております。
せっかく取りにきていただいたのに・・・。

今年は、天候の不順から比較的仕事もスムーズかなあと思っていたのですが、集まった衣類がデリケートなものばかりで、仕事の内容は手間のかかるものになっています。

パンクという所まではいっていないのですが、今回は洗ってから乾燥する工程で込み合っているのと、仕上がった後に毛玉取りやホコリ取りで多大な時間がかかっています。
洗うだけや毛玉を取るだけならこなせるのですが、両方ともバランスよくやらないといけないので、仕上がりが遅くなってしまってご迷惑をおかけする事になってしまいました。

もともとが少数精鋭で、手間暇かけてやっている仕事なので、一つ遅れると他の仕事にも影響が出てしまいます。
集配のお電話も多数いただいておりますが、現在3日ほどお待ちいただいている状態です。


本当に皆様にご迷惑をかけしております。m(__)m

ここ数年、集まる品物が変わってきているのも原因の一つです。
糸が細くなっているので、着心地はとてもいいのですが、反面、熱や水分の影響を受け易い物が多くなっています。
なるべく元の状態に近づけて、劣化を防ぎつつ洗うとなると、集中して仕事をしていかないといけません。
大量生産では到底こなせるような品物でなくなってきているんです。

たかがクリーニング、されどクリーニングです。
他のクリーニング屋さんは知りませんが、当店のクリーニングはお客様が着た時に喜んで頂けるようなクリーニングをするために、頑張っています。

そのために、お時間をかなりいただく事もあります。
本当にご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解の程、よろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月07日

実家へ送っている。

今日のお休みは、家族バラバラでした。
父は所用でお出かけ、私は上の子と遊びにお出かけ、母と下の子はよみうりランドの丘の湯で温泉三昧、嫁さんは家で・・・・・、といった感じです。

午前中に母と子供をよみうりランドの丘の湯へ送っていったんですが、イメージで遠いような感じでいたんですが、近いんですよね。
うちの前から、25分弱です。
道路も太いですし、空いているし、気軽に行くことが出来ます。
しかも、駐車料金が只。
200台分の駐車場があるのですが、安心して停めることが出来ます。

温泉もこの周辺からするととても割安だし。
いい感じのようです。

夕方、母と下の子を迎えに行って話を聞いたんですが、温泉で女の人と一緒になって話をしたんだそうです。
そこで、クリーニング屋さんの話になったらしいのですが、どうも実家へ送っているようなんですね、クリーニングする品物を。

実はこのような話はよくあることで、割と服を大切にする方に多く見られるような気がします。
近くのクリーニング屋さんで失敗されたとか、恐くて出せないとか。
そこで、実家の親御さんが出している所なら間違いがない、と言うことでわざわざ送るらしいんです。

良いクリーニング屋さん、なかなか見つけることが出来ませんよね。
引越しをして、まずクリーニング屋さんを探すという方もいらっしゃるほどです。
いぜん、当店へ来たお客様の中には、引越しをする前にクリーニング屋さんを見つけてから、その周辺へ引越しをする、と言う方もいらっしゃいました。

服を大事にしている人にとっては本当に大事な問題なんですね。

母と会ったこの人も、きっと服を大事にされているんでしょう。

当店のお客様の中にも、遠く引っ越されても、宅配便で送ってくださるお客様がいらっしゃいます。
また、お車で数時間かけてお持ちになるお客様もいらっしゃいます。
引っ越された先に、良いクリーニング屋さんが見つかるのが一番なんでしょうが、なかなかそうもいかないようです。

嬉しいのが半分、クリーニング業界としてはどうなんだろう?と言うのが半分・・・。

そろそろお客様に分り易い、良いクリーニング屋さんの基準を作る時期かなあと思います。
今、そんなものが出来ないか、複数のクリーニング屋さんに声をかけていますが、あまり良い返事をいただけません。

理由は色々とあるようです。

この手の話はタブーとされて来ました。
答えを一つに絞るのが困難だからです。
一つに絞らなくても良いと思うんですが、二の足を踏むんですよね・・・。

気持ちで負けちゃいけないな。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月03日

お休み前は宅配ラッシュ

今日は祝日ですが、営業をしていました。
明日から4、5と連休を頂くために、一生懸命お仕事です。

お休み前は宅配クリーニングが忙しくなります。
忙しくなるのは、主に定期ルートで回っている会社関係。
休み無く働いている会社もありますので、そういうところにご迷惑をかけないように、早めに納品にあがります。

今日も午前中に、急ぎで仕事をし、午後から調布の方へ行きました。

G.Wは府中周辺が非常に混みます。
くらやみ祭りがあるからなのですが、甲州街道、旧甲州街道周辺は大変ですね。
この時期調布方面へ行く時は、競馬場脇の道路を通って品川通りに入り、調布へむかいます。

府中駅周辺以外の道路は、全然空いていますので快適です。

ぱぱっと用事を済ませ、1時間で帰って来ました。

途中、甲州街道沿いにある、布田の國領神社で、藤の花を見ました。
ここは千年乃藤と呼ばれているほど見事な藤が咲くので有名なんですが、もう見頃なんですね。
連休中、行って見るといいと思います。

最近のG.Wはスーツを一休みするためにちょうどいいんでしょうね。
急ぎのクリーニングがたくさん入って来ました。
夕方までに来たものは仕上がっていますが、その後のものは土曜日です。

まだ、明日からの連休をどうしようか考えていませんが、ゆっくりしたいと思います。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (2) | トラックバック

2006年05月02日

魔法のバッグ

宅配クリーニングでお伺いする時に、私が小脇に抱えているバッグを見て、皆さん不安になるようです。
今日はたくさん出すものあるのに、それで入るの?といつも言われてしまいます。

ところがところが、私がいつも持ち歩いているバッグかなりの量が入るんです。

いつも持ち歩いているバッグは二種類。

紺色のバッグとオレンジ色のバッグです。
紺色のものは他のクリーニング屋さんでも使っているかもしれません。

このバッグ、くるくると巻くことができるので何も入れてないときは非常にコンパクトなんですね。
ところが、広げてみるとビックリするほどの大きさなんですよ。

今日もお伺いしたお宅で、30点ほどの衣類が出て来ました。
コートからスカート、セーター、シャツまで。
クローゼットの中の物ほとんど出してきたとおっしゃっていたんですが、毛布二枚以外、すっぽりと入ってしまうんです。
これにはお客様もビックリ。

オレンジのバッグの方は紐を引っ張ると閉まるので落下防止にもなります。

ご家庭の主婦の方が見ると、非常に欲しくなる逸品ではないでしょうか。
実際、うちでも仕事以外でも大活躍です。
持ち運びは小さくて済むし、いざ使おうとすると大容量だし。

まるで何かのキャッチコピーのようですね。(笑)

このようなバッグは現在、クリーニング屋さん以外では使われていないんでしょうか。
他の業種、一般家庭など、幅広く活躍すると思うんですけどねえ。

一般の方で、欲しい方いらっしゃいますか?
もしいらっしゃるなら、ぜひ一度ご相談ください。
取り寄せますよ。(笑)

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月01日

セーターの毛玉取りに苦戦中・・・。

何とか今日一日しのぎました。
今日は物凄く暑かったですね。
府中では30度を超えたらしいです・・・。

ゴールデンウィーク中なので、NECもお休みですし、街の中は閑散としています。
なんか不思議な感覚です。

現在、セーターやカーディガンなどが遅れています。
原因は、毛玉取りに時間がかかるため。

今年はかなり寒かったですからずいぶんと着用されたんだと思います。
去年と比にならないくらいの毛玉の量です。
洗っても毛玉は取れませんから、全部手作業で取り除いていきます。

しかも、簡単に取っていいものではないから苦戦するんですね。

関係なく取るのなら簡単なんです。
しかし、生地の強さもありますし、性質もあります。
当店では毛玉を取るのに、数種類の器具を使い分けているんです。

むやみに取って糸が出てこないように、また、取った後にきれいになるようにしています。

毛玉を取ると本当に新品のように見えますね。
逆に毛玉をつけたままだと、古着っぽくなってしまって着るのが嫌になってしまうでしょう。

仕上がった衣類、一着一着見ながら毛玉を取って包装をしているので、物凄く時間がかかっています。
お待ちのお客様には大変ご迷惑をおかけしております。
もう少々お待ちください。m(__)m

毎年毎年、衣類の状況が違うから、作業も変わってきます。
今年は毛玉取りが多い年のようです。

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2006年04月28日

ガソリンが値上がり!

※ G.Wのお休みの情報です。5月4、5日とお休みを頂きます。その他は通常どおり営業をしておりますので、是非ご利用ください。

配達に出ていて、ガソリンの値段が上がっているのに気付きました。
ニュースなどで原油価格が上がっているとの報道は目にしていましたが、それ以上の値上がりです。

ガソリンレギュラーが134円~138円。
一時期のハイオクをはるかにしのぐ値段になっています。

問題なのは、他の石油製品ですね。
おそらく今後値上がりしてくるだろうと予測されますが、果たしてどれくらいになるのか?

去年暮れにクリーニング業界でも価格の改定が行われたお店が何件もありました。
あれから半年ほどですが、今回はどうするんでしょうかね。
私たちクリーニング業はほとんどの材料が石油製品です。

ハンガーもポリの袋も、ドライクリーニングの溶剤も。
シミ抜き剤も石油系のものがありますね。

すべてのものに跳ね返ってきます。

原油価格の高騰はいつになったら治まるんでしょうか。
半年経たないうちにこんなになってしまうと、正直言いまして、非常にやりにくくて仕方ありません。

メーカーさんはもっとやりにくいんでしょう。

もしかするとまたクリーニング代が上がるかもしれませんね。
今のうちにクリーニングしておいた方が良いかもしれませんよ。

投稿者 boribori : 22:30 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月27日

配達出来ない???

※ G.Wのお休みの情報です。5月4、5日とお休みを頂きます。その他は通常どおり営業をしておりますので、是非ご利用ください。

道路交通法が改正され、6月から駐車違反の取り締まり方法が変わります。
民間会社への委託を含め、今までとはかなり様子が違うようです。

概要はこんな感じ。

1 駐車違反の確認業務を民間委託する。
2 罰則金を納付しないと車検が受けられなくなる。
3 放置車両を見つけ次第、すぐ取締りを行う。

問題は3で、今までならタイヤに印をつけられてから一定時間後に取締りを受けていたのが、見つけた段階で取締りを受ける事になってしまいます。

今回の法改正で、本日付で警視庁より取り締まり活動ガイドラインが発表されました。
重点的に取締りをする地域、時間を発表して注意してもらおうといったもののようです。

HPはこちら。
警視庁ガイドライン

これを見ていて、ちょっと困惑しています。
と言うのも、当店の前の道路も重点地域ですので、荷物の積み下ろしにも問題が起こりそう。
ここは工夫をするとしても、宅配クリーニングをご利用のお客様のところで問題がある地域がいくつか発生しています。

自分が回らせて頂いている地域の所轄の警察署のガイドラインを見てみるとほとんどの地域が重点地域です。

多摩市永山駅周辺や、府中駅前、調布市や武蔵野市も。
小金井市にもあります。

警察関係の方がどう思っているか分りませんが、クリーニングのお預かりで、ぱぱっと済ませるなんて事は出来ないんです。
検品しながら説明をし、ご要望をお聞きしたりしていると10分くらい簡単に過ぎていきます。
この時期、冬物が大量に出るお宅などでは30分いることもしばしば。

本当に困りました。
どうすればいいんでしょうか。
近くにコインパーキングなどがあればとめる事も出来るでしょう。
しかし、先ほど調べてみるとお伺いしているお宅の近くにコインパーキングがない所が何件かあります。

クリーニング屋さん、何人かにこの話をしてみても、あまり気にしている様子は無さそう。
始まってみないと分らないのは確かですけど、取り締まられてからでは遅いんですけどねえ。

せめて、業者は事前に警察に登録制とかにしておいて、フロントガラスに張っておいたら30分ほど免除してもらえるとかそういった対策は取れないものなんでしょうか。

宅配ビジネスは皆さん頭抱えています。
何とかならないものですかね?

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2006年04月26日

カシミヤの柔らかさ!

※ G.Wのお休みの情報です。5月4、5日とお休みを頂きます。その他は通常どおり営業をしておりますので、是非ご利用ください。

ここ最近お預かりしている品物の多くは、カシミヤやアンゴラ製品です。
今年は、セーターやカーディガン、オーバー類も多いですね。
それだけ寒かったという事なんでしょう。

素材にあわせて洗っているために、お時間をかなり頂いております。
4月の前半にお預かりしたカシミヤアンゴラ製品の仕上げをしていて、ふっと感じたんです。

うちのカシミヤのクリーニングは柔らかい。

今まではそんな事は当たり前で、気にした事がありませんでした。
しかし、去年辺りから周りは違うんだなと思い始めまして・・・。
カシミヤやアンゴラの風合いがなくなり、硬くなったり、縮んだりしているものが多いんですね。

そういうものを目の当たりにする事で、当店の技術を改めて確認する事ができました。

中には、アンゴラやカシミヤは固くなったら加工剤を使えばいい、と言うお店もあります。
確かにそういう加工剤はありまして、一部製品の段階で使われている事もあります。
一種の柔軟剤のようなものなんですが、カシミヤのような肌触りを作り出す事が出来るんですね。

しかし、ちょっと違うと思うんです。
確かに肌触りはカシミヤタッチですが、本来のそれとはかなり違います。
硬くなってしまったオーバーなどにこの加工を施すと、表面はフワフワ、腰は固いと言う不思議なものが出来上がってしまうんです。

長い間着用する事で、段々とカシミヤの柔らかさが薄れていく事は確かにあります。
その時にこのような加工をすれば良いので、初めからこの加工をあてにするようなクリーニングは本来望ましくないと思うんです。

素材にあったクリーニングをすれば、柔らかい生地をそのまま仕上げる事が出来ます。

素材で勝負できるうちは素材で勝負した方が良いですよね。
加工で誤魔化していてはいけません。

柔らかく仕上がったカシミヤのセーターなどを見ていると、そう強く思います。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月25日

雹(ひょう)が降った!

※ G.Wのお休みの情報です。5月4、5日とお休みを頂きます。その他は通常どおり営業をしておりますので、是非ご利用ください。

今日は驚きましたね。
先日、物凄い雨の後に急にはれた話を書きましたが、それを越すくらいの物凄い天気です。

午前中、小金井市から三鷹市へ宅配に出かけ、そのままお昼前に調布市のお客様の所へ行きました。
それまではいい天気だったのに、あらら?と思っているうちに空が物凄くどんよりとしてきます。
こりゃ、降るな?と思ったので、大急ぎで品物を預かり車に戻りました。

そこから府中駅前にあるリサイクルショップさんへ行く予定だったのですが、降ってきましたよ、雨が。

最初はポツリポツリとだったので、少し甘く見ていたのですが、次第に強くなり、良く見ると雹が混じっているんです。
あまりの大雨に、この雨が通り過ぎれば晴れるだろうと思い、集配を途中で中止し、一度お店に戻る事にしました。

カミナリは光っているし府中の方へ行けば行くほど強くなるんですね。
お昼頃にお店へ到着。
すると、今度はビックリするほどの大きい粒の雹がどばどばと降ってくるんです。

時間にして5分くらいでしょうか。
今までこんな体験はした事がないですね。

その後は雨に戻り、さっきまでの雹が嘘のようにだんだんと晴れ渡っていましたけど。

集配に出かけ出して10年以上経ちますが、天気にまつわる経験は結構いろいろな事があります。
一番衝撃的だったのが、台風の影響で大雨になり、小金井市の道路が冠水していた事でしょうか。

本当に川なんですよ、道路が。
恐る恐る進んでいって、初めて足の下に水の気配を感じました。
私がその頃乗っていたのはタウンエースという1BOXだったので車高が高いんですが、それなのにしたからちゃぽんちゃぽんと音がするんです。

本当に生きた心地がしませんでしたね。

その日は、他にも凄い光景がありまして、マンホールから水柱が立っているんです。
垂直に数Mは上がっているんですよ。
これにはもうビックリです。

後から聞いた話ですと、そこの道路の下水道は元から管が細いので、こんなに大量の雨には対応しきれないんだそうで、逆流のような形で出たらしいです。

しかし、こんな凄い光景も、配達の帰り道、1時間半ほど後に同じ道を通ると何事も無かったような風景に戻っているんですよね。

本当にビックリです。

やっぱりちょっと異常気象なんでしょうか。
気になりますね。

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月22日

浴衣はパリパリにはならないですね。

つい先ほどまで仕事をしていました。
お店のほうも11時近くまで開けていましたね。

段々と忙しくなってきて、営業時間中に仕事が終わらない日があります。
今日は白衣やシーツのプレスで遅くなりました。

午前中に配達に出かけたおたくに、浴衣をお届けにあがりました。

当店では、浴衣はアイロンでかけているのですが、他のお店ではもろもろの事情からプレス機などでばったんばったんと押しているようです。
その為でしょう、他店で仕上げた浴衣はどうもパリパリらしいのです。

まるで裃見たい・・・・・、分りますかね?
まるで紙かなんかで出来た服のように、バリバリになっているようなんですね。

今日お届けにあがったおたくでも、同じ事を言われまして、『こんなに柔らかく仕上がるのならいいわね。』と言われました。
今まで出していた所はパリパリだったようで、浴衣のクリーニングはそういうものだと思っていたようです。

最近は聞かれなくなりましたが、昔はクリーニングの良し悪しを判断する言葉の中に、『風合い』と言う言葉がありました。
私たちプロの業者の中でも風合いを良くとか、そういう言葉が昔は飛び交っていましたね。

しかし、ここ数年、風合いと言う言葉がなくなっています。
それは、主観的な意味合いが強く、人によってまちまちである事から、判りづらいので使われなくなってしまいました。

しかし、お客様から色々とお話しを聞いていると、クリーニングで嫌な思いをしているほとんどが風合いに関係しているんですね。

硬くなってしまったとか、肌触りが悪くなったとか、艶がなくなったとか。

もちろん、この他にもありますが、お客様が大事にしている事が私たちクリーニング業者からなくなっていっているのではないかと思います。

服を着るために汚れを落とすのですが、ただ落とすだけでなく、服そのものの風合いも非常に大事な時代になってきていると思います。

風合いを語るクリーニング屋さんは今どれだけいるんでしょうか。

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2006年04月20日

急な雨で服が濡れた時は。

今日は凄まじい一日でした。
朝、小雨かなあと思っていると、そのうちに物凄い土砂降りに。
そうかと思うと、急に雨がやみ、風が強く吹いています。
そして、また豪雨。

午前中は今日は春の嵐だな、なんて思っていたのですが、それが嘘のように午後からは綺麗な青空です。

こんな日もあるものなんですね。

さて、午前中お店でアイロンをかけていると雨の中ずぶ濡れになりながら走る人をたくさん見かけました。
しかも、スーツです。

きっと大変でしょうねえ。
洗ってないと、雨で匂いが出てくるし、今日一日気持ち悪かったんではないでしょうか。

急な雨でスーツが濡れた時は二つほど気をつけるポイントがあります。

1 ハンガーにかけて乾かす。
2 濡れたまま袋に入れておかない

濡れたスーツはハンガーにかけて乾かして欲しいんです。
どこかに引っ掛けるようにして乾かすと、雨の水分と適度な圧力でシワが強力についてしまいます。
後でシワを取るのに物凄く苦労することになるんです。

そして、ここが結構重要なんですが、雨で濡れたスーツを後日クリーニング屋さんへ出そうと思い、濡れたままだと置き場が無いのでビニール袋に入れたまま置いておく人がいます。
この状態にしておくと、先ほどのシワも強力についてしまいますし、何よりもカビが生える可能性があります。

濡れたスーツはきちんとハンガーに吊るして乾かせば、プレスなどで元に戻ります。
しかし、その後の処置を誤ると雨よりひどい事になってしまうんですね。

スーツなどウール製品の乾燥で、乾燥機の使用は控えた方がいいと思います。
早いほうがいいかな?と思う人もいるかもしれませんが、ウールに水分と熱が加わって、さらに揉んでしまうと、縮んでしまうんですね。
この縮みは、もう直す事が出来ないものなんです。
絶対、やらないでください。

雨に濡れた時は、慌てずにハンガーに吊るすようにしましょう。

投稿者 boribori : 21:56 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月18日

簡単じゃないんですよ・・・。

受付をしていて困ってしまうのが、『簡単に落ちますよ。』と言うお客様の言葉。

今日も、ネクタイをお持ちになったお客様がいらっしゃいまして、シミが付いているので落としてもらいたいと言うお話しを頂きました。
お話しを聞くと、いつ付いたか分らない、何のしみか分らない、初めてのクリーニングで買ってからそんなに経ってないから・・・・、とおっしゃいます。

しみを見ると、ぽつぽつと変色しているシミが。

時間が経っていないというけど、どうもそれなりに時間が経っているようです。
お聞きすると、最後につけたのが一年位前とおっしゃいます。
つまり、最低でも一年前のシミと言う事ですね。

ネクタイはクリーニングが難しい商品です。
素材もそうですし、生地の使い方もちょっと違います。
その説明をお客様にさせて頂きまして、とりあえずやらせて頂くと言う事で了解を頂きました。

色々な汚れやシミがありますが、どれも簡単に落ちるなんていうものはありません。
生地にもよりますし、シミの付き方や時間による変化もあります。
どんなに簡単そうな衣類でもシミでも、万が一事故になる可能性はゼロではないんです。

簡単に取れるでしょ、とおっしゃるお客様のお気持ちもわかります。
しかし、私たちプロのクリーニング屋が、簡単だと慢心をしてしまったら、事故が絶えなくなってしまいます。

お預かりする衣類は全部違うものです。
簡単そうに見えて、簡単ではないんですよね。
綺麗にしてお客様に渡すまでの間に、想像を超えるような苦労をする事もしばしばです。

喜んでもらえるためにも、日々努力ですよね。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月17日

集配から帰ってきてビックリ!

よく、集配から帰ってきてビックリ!という事があります。

何にびっくりするかと言うと、品物の汚れなどです。
一応お預かりする時に、玄関で簡単な検品をさせて頂くんですが、これがなかなか思うように行かないんですね。

と言うのも、どこのご家庭でもそうなんですが、玄関で衣類の色や汚れがはっきりと分るほど明るい所ってそう無いんです。
ですから、お預かりする時には気付かなかった汚れが帰ってきてから発見!なんていう事もしばしばあります。

お急ぎで受け付けたけど、帰ってきたら厳しいかな?という時もあります。

私が玄関先で見る時は主に素材と色、装飾品をチェックしています。
最近はデリバリーと称して新しくクリーニングの集配をしている所もありますが、お預かりする時に判断が出来る人は少ないのではないでしょうか。

危険性のあるもの、お時間のかかるもの、これらは実際にクリーニングの現場を知らないとお話する事が出来ません。

今は結構な数で集配にいっている人がバイトだったりするので、余計答えられないんですよね。

お預かりしている時に私が考えている事は、クリーニングの仕方なんです。
この衣類はどういったクリーニングをすればいいかな?と伝票に書きながら考えています。
ですから、お客様にお話が出来るんですね。

そういえば、少しずつ増えてきたのが、玄関の外で受け渡しをする方法です。
今までは、玄関の中まで入れていただいて、そこで出票に書いていたんですが、最近は防犯の意味でしょうか、玄関の外もしくは門の外でお受け渡しをするお客様がいらっしゃいます。

一点二点なら問題ないですが、数が多くなるとさすがに厳しいんです。
それだけ自己防衛をしないといけない世の中が寂しいですよね・・・。

集配に来る人も色々です。
なるべくならプロの人に来ていただきたいですよね。

投稿者 boribori : 23:47 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月15日

就職活動が終わったら

先月から就職活動で使うと言うスーツのクリーニングがたくさん来ます。
アイロンのかかったスーツを、ピシッ!と着たいんでしょう、急ぎが多いですね。

しかし、その就活もそろそろ終わりのようで、学生さんたちも早く決めて残りの大学生活を楽しみたいようです。

学生さんとスーツと言って私たちがイメージするのは、カビだらけもしくは真ッ黄色になってしまったスーツ。
あまり良いイメージじゃないんですね。

入学式に着ただけでそのまま放置しておいたり、お祝いなどで1回着ただけと放置しておいたりして、このような結果になってしまうことが多いようです。
実は、就職活動の後も要注意。

以前もここで書きましたが、衣類は洗ってしまうのが鉄則です。
また、一回しか着ていないと言う服でも次にいつ着るかわからないものは、洗って仕舞わないとダメにしてしまいます。

次に着る予定がはっきりとしているものは大丈夫。
いつ着るか分らないという事は、何年もそのままにしておく可能性もあるんです。

汚れがひどくなっているものなら、何とか誤魔化せます。
カビも、とりあえず表面だけは落とす事が出来ますし、臭いも対策をとれなくもありません。

怖いのは、虫食いでしょう。
いざ着ようと思ったら、所々に穴があいていて、とても着る事が出来る品物じゃなくなっている、なんてことはざらにあるんです。

普段着ない人に限って、こういう事が起こります。

逆にいうと、普段着ない人は着たら必ずクリーニングをしてしまい、使うときは早めにチェックする事で対処が出来るんです。
万が一、着れない状態でも早めに気付けば買う事も出来ますし、レンタルも出来ます。

そろそろ就活もおわりです。
必ず、洗って仕舞うようにしてくださいね。

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2006年04月14日

悩みどころ

暖かくなったり、寒かったり、この時期の服装はとても悩みますね。

今日も集配の途中、新小金井街道で面白い光景に出会いました。
向こうから歩いてくる女の人はコートを羽織っています。
そして、横断歩道を颯爽と横切っていく自転車の女性は、なんと半袖短パン。

本当に同じ季節なのか?と思っちゃうような光景です。

実は、この時期私たちも非常に悩んでいたりします。
何に迷うかと言いいますと、窓を開けようかどうしようか。

些細な話でしょ?
でもですね、悩んでいたりするわけです。

段々と暖かくなってくると、お店の中の気温も急に上がり始めます。
冬場はちょうど良い暖房代わりだったのが、一気に夏のような気温まで上がってしまうから体がついていきません。

今日も夕方には、私のひざの辺りにある温度計が25度を指していました。
頭の辺りは30度を越えていたと思います。

そうなんです、すでにかなり暑いんですね。

当然、汗もかきますので、半袖などの対応はするんですが、窓も開けたいんです。
でもでもでも・・・・・、この位の気温で窓を開けてしまうと、夏の本当に暑い時期に堪えられないんじゃないか?と思うんです。

夏場の気温は本当に凄いんです。
窓を全部開け、ドアも開け、換気扇を回し熱を外に逃がします。
タオルを常備しておいて、汗は逐一拭いていく、こんな感じです。
気温でいいますと、40度から45度くらい。

考えるだけでも汗が出てきそうです。

ね、この話を聞くともうちょっと我慢した方がいいと思いませんか?
で、私もそう思うので、ぐっとこらえて窓は開けないでいます。

もうしばらくすると、とりあえず今の温度には慣れてくるはず。
そうすればまた体が楽になるでしょう。

それまで、がまんがまん。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月13日

リピーターになっていただける喜び

クリーニング屋さんは、リピートをして頂く事が多い仕事です。
1回こっきりと言うお客様も当然います。
染み抜きとか他で断られたものとかをお持ちになるお客様です。

もちろん、ご利用していただくと、回数など関係なく嬉しいのですが、リピートして頂くとそれはまた別の嬉しさがあります。

なんと言いますか、クリーニングの仕事を認めていただけたような、気に入ってもらえたのかな?なんて思う瞬間なんですね。

以前ここのブログにも書きましたが、出来うる限りのクリーニングをして、汚れを落としたつもりでも、汚れが残る事もしばしばです。

そこでいつも悩んでいたりします。

もっと落とす方法はないのか?綺麗に出来ないか?
いつも自問自答です。
もっとも、今の仕事に満足していたら技術も進歩していかないんですけど・・・。

そんな時に、お声をかけていただいたり、再度利用して頂いたりするとやっぱり嬉しくなるんですね。
で、もっと頑張ろう!と強く思うんです。

人間弱いもので、自分だけではどんなに頑張ろうと思っても挫折をしてしまいます。
どこかで評価してもらったり声をかけていただくだけで、それが次へ向かう活力になるんですね。

カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COMをご利用いただいたお客様も、ほとんどのお客様がリピートしてくださっています。
本当に嬉しいんですよね。
ネットでのクリーニングの受注は試行錯誤の連続でした。
パソコンのトラブルでご連絡が遅れたりして、ご迷惑をおかけした事もあります。

それでも、また衣替えシーズンがやってきて、『今年もお願いします』、と言うメールを頂くと感謝の気持ちでいっぱいです。

カシミヤクリーニング.COMは、カシミヤやアンゴラ製品のクリーニングでお困りの方がたくさんいると言う事をお客様の話から感じ、クリーニングでダメにされる前にお手伝い出来ないか?と思い始めたプロジェクトです。
お客様の方も、大事なコートやオーバー、セーターを宅配便で送ってクリーニングしてもらうなんて、最初はきっとドキドキしていたと思います。

そんな不安を抱えていると思うからこそ、綺麗にして返したかったと言う思いがあります。
クリーニングにあきらめないで、綺麗になると言う希望を感じて欲しかったのかもしれません。

リピートして頂いたお客様の気持ちに応えるよう、これからも頑張っていきます。
よろしくお願いいたします。


投稿者 boribori : 23:06 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月12日

クリーニングの検品とお返しと。

インターネットで宅配便でクリーニングをお受けしています。
宅配便で届いたらすぐ検品をするのですが、気になることをチェックしておいて、お客様へメールでご連絡しています。

何をお伝えするかと言うと、汚れの具合や傷み具合など。
また、洗うために必要な情報をお客様にお聞きするようにもしています。

汚れにも色々とあります。
着用期間が長くて汚れているのか、特殊な事情で汚れてしまったのか、クリーニングをしてたはずなのに汚れてしまったのか、様々ですね。
そして、その原因にあわせてクリーニングをするんです。

こちらからの質問はお客様もお答えしづらいだろうなあと思います。
場合によっては職業や生活習慣などをお聞きする事があるからです。

でも、その情報が汚れを落とす鍵になってくれます。

汚れや傷みは生活の延長です。
何もしないでできる物ではありませんから、原因があるわけです。

ごく稀にある話ですが、お預かりした衣類の色がくすんでいて、全体的に汚れているなと思っていたんですが、実はそのくすんだ色が元の色だったということがあります。
事前に色の話を聞いておいたので、無理なクリーニングはしませんでしたが、聞かなければ落ちるまで何回もクリーニングをしようとしたでしょう。

クリーニングの目標は元の状態に戻す事です。
完全にもとの状態にはもちろん戻せませんが、近づけるようにみんな努力しています。
しかし、着用してから私たちのところに来るので、元の状態が分らない事もしばしばあるんですね。
ですから、お客様に色々とお聞きします。

そして、お返しするときにも色々と必要な事をお伝えします。
クリーニングした後の状態や、衣類の特徴から気をつけていただくこと、仕舞う時の注意など、様々です。

いつも通り何気なく着ている洋服ですが、扱い方を知っていたり仕舞い方を知っているだけで服の寿命が格段に延びます。
私たちクリーニング屋さんだからこそわかる情報はお伝えするべきですよね。

宅配便で当店をご利用のお客様に、まるで洋服のお医者様のようですね、とお返事を頂きまして、とても嬉しかったんです。

クリーニング屋さんの間では何年も前から、クリーニング業はどうあるべきか?と言うような議論がされています。
その中の一つに、衣類のお医者さんを目指す、と言うものがあるんですね。

お医者さんのように、治療とまではなかなかいきませんが、汚れを落とす事で、長持ちさせ、お客様に衣類の情報をお伝えする事で予防にもなります。
至らない事だらけですが、少しでもお客様にそう感じてもらえたと言うのが嬉しくて嬉しくて・・・。

この一言でまた頑張る事が出来ます。
本当に感謝です。

何事もなかったようにお預かりし、お返しするお店もたくさんあります。
でも、当店ではそれは出来ません。
お客様との情報交換がとても重要です。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月11日

クリーニング後、仕舞っておいたら虫食いに!原因は?

私の大事なお友達、ブルーローズさんから、コメントを頂きました。

『実は昨年冬物を出した時に、セーターとコートが虫に食われていました。セーターはともかくコートはとても気に入っていただけにショックが大きかったです。春先にクリーニングに出して、その後洋服ダンスで保管してました。何がいけなかったのでしょうか?最近はこれでもか(笑)と言うくらい防虫剤入れてます(^^ゞ』

これは非常にショックです。
お気に入りだからこそ、クリーニングに出したんであろうし・・・。
現物を見ていないのではっきりとは断定できませんが、いくつか原因が考えられます。

1 クリーニングが悪く、汚れが残っていたため虫に食われた。

2 虫が好みそうな柔らかい生地だった。

3 防虫剤の使い方が悪かった。

4 最初から虫穴があいていた。

ざっと上げただけでもこれくらいは出るでしょうか。
一つ一つ検証してみましょう。

まず一番目ですが、クリーニングで汚れが落ちてなくて虫に食われると言った事は実際にあります。
本当に落ちないシミと言う物もありますし、落ちるはずのしみを落とせていなかったということもあるでしょう。
どういったクリーニング屋さんでクリーニングをしたのかが重要になってきます。

2番目は汚れ以前にとても柔らかい生地で、虫の大好物でやられてしまった、と言う事も考えられます。
虫も生き物ですから、硬い物を食べるよりも柔らかい物のほうを好みます。
柔らかい生地に汗などの汚れが付いていると適度な味がついてご機嫌で食べるのです。

3番目は防虫剤の事をよく知らないために起こる事故です。

防虫剤は忌避剤と呼ばれていまして、虫が嫌がる成分を出して虫を近づけないようにしています。
中には嫌な成分をものともしない虫もいるので、全部の虫を避けてくれるわけではありません。
また、防虫剤は空気より重いので、下に貯まる傾向があります。
防虫剤を使うときは衣類の上におくようにしないと効果が全体に行き渡りません。

そして、ここが重要!
防虫剤を入れた箪笥はむやみに開けない。

せっかく防虫剤をいれて、箪笥の中に効果を行き渡らせているのに、扉を開けてしまうと防虫剤の成分が外に出てしまいます。
成分が抜け出してしまい、効果も半減です。

そして最後、4番目は無さそうでたまにある話なんです。
虫穴に気付かない人はたくさんいます。
一年間、ずーっと気付かないなんて事も。
ですから、仕舞っておいて出来たのか、その前にあったのか、よく調べてみないと分りませんね。

虫食いを防ぐために、注意した方が良い点は以下の四つです。

1 クリーニングをしてから(汚れを落としてから)仕舞う。

2 防虫剤を入れる。(空気より重いので上のほうに)

3 除湿剤を入れる。(カビ防止と虫対策に)

4 仕舞ったら次のシーズンまで開けない

以上のような事に注意して頂いて、仕舞ってみてくださいね。
防虫剤だけでは逃す恐れもあります。
除湿剤も忘れずに入れて置いてください。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (2) | トラックバック

2006年04月10日

とほほ、配管パイプのパンク。

クリーニング屋の蒸気は、ボイラーから取っています。
配管をして、工場内にまわしているのですが、そのパイプから蒸気の漏れを発見しました。

場所は、アイロン台の上。
そのままでも仕事が出来ないわけではなかったのですが、ちょっと問題のある箇所だったのでどうせならちゃんとしておこう!と言う事になり、機械屋さんに連絡をしました。

今日の寒さで、冬物の衣類がパタッと止まっているので、思い切って午前中の仕事をストップ。
大きなボイラーを使っているので、配管を変えるのにもボイラーを止めないと危ないんです。
電話をしてから約1時間後に機械屋さんが到着しました。

問題箇所を見てもらい、相談しながら配管を決めていきます。
通常は壊れた所をそのまま変えるだけで済むのですが、今回は少しばかり変更をしてもいましたので、ちょっと時間がかかります。

しかし、蒸気の威力って凄いですよね。
時間をかけてですが、配管を突き破って蒸気が漏れ出すんですから・・・。
あなどれません。

無事に交換終了、ボイラーをつけて様子を見て、蒸気の漏れがない事を確認して、作業終了です。

午前中は仕事が出来ませんでしたが、午後から一気に仕事をして夜の8時ごろに仕上げ終了。
いつもと同じ仕事量ですが、ちょっとずれると長く感じますね。

この寒さで品物の出が少し鈍ったのが幸いでした。
これが最盛期の量だったらと思うと・・・・・、まだ仕事しているかもしれません。

とりあえず、これで準備万端、安心して仕事が出来ますね。

今週はどうも雨続きのようです。
この雨が終わったら本格的にクリーニングにお持ちになられるのでしょうか。
今週は一休み、ですかね。

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月08日

地べたに置くなんてとんでもない!

この時期は、新規で集配のご依頼を受ける事が増えるのですが、お伺いした時に色々とお話しを聞くんです。
こちらも服の話をしながら、注意する所や扱い方など話をします。

今日は、以前ご利用されていたクリーニング屋さんの話しでとてもびっくりするような事がありました。

お話しを聞くと、以前ご利用されていたクリーニング屋さんも良かったんだけど、ちょっと気になることがあってね・・・・・、とおっしゃいます。
以前着ていただいていてクリーニング屋さんが地べたに品物を置くのを見ちゃったの、という話なんです。

地べたに品物を置くと聞いて、てっきりお店の中の足元に置いたのかなと勘違いしてしまった私は、『クリーニング屋さんは狭い所が多いですから、昔ながらのクリーニング屋さんは足元に置いちゃう人がいるかもしれませんね』、と話をしました。

余談ですが、クリーニング屋さんは結構狭い所で営業をしている所が多いんです。
繁忙期ともなるとお預かりした衣類、仕上がった衣類であふれ、置く所がなくなるという事態も起こります。
そこで、お店によってまちまちですがお預かりした衣類を、袋に入れて下に置くところ、下になにか敷いて置く所、何も敷かずにそのまま置く所、と言うような事が起きたりします。

話を元に戻します。

この話、私の勘違いだったんです。
地べたとは、表の事、玄関のすぐ外での話だったんです。

品物を預かって玄関を出た所で衣類をそのまま地べたに置いたらしいんです。

これには正直ビックリしました。
お預かりした衣類が確かに物凄く多かったらしいのですが、一度に運べないなら何度かに分ければ済む話。
もしくは、袋を持っていって入れていけば済んでしまいます。

なんで、洗う前とはいえ地べたに置いちゃうんでしょうか。
かなりショックを受けました・・・。

ついついと言う出来心なのか、慢心なのか、私にはわかりません。
ほとんどのクリーニング屋さんはこんな事をしていないと思います。
でも、一軒でもこのような事をやっていれば、消費者の方はショックですよね。
良い仕事をしていてもこれではいけません。

人の振り見て我が振り直せ、じゃありませんが、今日の話は心に刻み込みたいと思います。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月07日

今年はかなり汚れていますよー。

今年の品物はかなり汚れています。
特に、オーバーやコートの汚れが凄いですね。

寒かったので着用する機会が多かったんでしょう。

こういう年は注意が必要です。
衣類の汚れは気付かない人はまったく気付きません。
去年までのつもりで、洗うのを忘れたいたり、来年洗おう♪なんていう人は虫やカビにやられちゃう可能盛大です。

まず、自分の服を良く見てみる事が重要です。
汚れが目立つ箇所は大体決まってきます。

襟や袖口、ポケット、裾。

この周辺を見ていただければ、汚れているか判断がつくでしょう。
また、汚れているかどうかの判断の一つに返り襟の裏側と比べると言う手もあります。
返り襟とは、コートなどの身頃の部分の三角の襟。
折れ曲がっている所の裏地の色が本当の色です。

ここの色と汚れているんではないかなあと言う場所と照らし合わせてみると、はっきりと分ると思います。

実はこの方法、良くないクリーニング屋さんを見分ける時にも使えるんです。
逆汚染している衣類も同じように色が違うので、一般の方でも見分ける事が出来るでしょう。

ちょっと説明が下手ですいません。
詳しく知りたい方は、ご来店いただくか、メールにて連絡をください。
詳しく説明いたします。

ゴールデンウィーク前には冬物の衣類の決着をつけておきたいところです。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月06日

虫穴発見!

冬物をお預かりしだして数日、虫穴があいたマフラーを発見しました。

今年に入ってから、虫穴に遭遇したのは初めてで、穴があくまではなく削られたような被害の物は何点かあったのですが、今回のマフラーはしっかりと穴が4つほどあいています。

穴は広範囲にぽつぽつとあるんですが、見ているとどうも規則性があるんですね。
上のほうに集中しています。

もしや?と思い、畳んでみると穴があいている箇所がほぼぴったり。

畳んでしまっておいた所をやられてしまったようです。

虫食いの被害は実際にあうまではなかなか信じられないと思います。
これだけ家もしっかり出来ているし、虫が入る余地なんかないんじゃないか、そう思うんではないでしょうか。

でも、しっかりと食われてしまうんですよね。(>_<)

今回のマフラーも食われ易い特徴を備えていまして、以下のような感じでした。

・ 柔らかい生地
・ 汚れている

この二つが揃っていると、狙われると思って間違いないと思います。

ですから、柔らかい生地の服は特に注意が必要です。
カシミヤやアンゴラ、ウールでもふわっとしたような感触を出している物は注意が必要ですね。
そして、汚れたまま放置しない、と言う事です。

汚れていると虫はそこに寄ってきて食べ始めます。

汚れを落とすと言う事は虫除けの第一歩なんです。

虫の活動期間は大体決まっています。
活動する前に、虫に食われる可能性のある物は、早めに洗うようにしましょう。

仕舞う時は防虫剤と除湿剤をお忘れなく!

投稿者 boribori : 18:28 | コメント (2) | トラックバック

2006年04月05日

ちゃんとテストしてくださいね。

クリーニングと言う仕事をしていると、ふとクリーニングって簡単に考えられてる?なんて思う事がしばしばあります。

どういった時にそう思うかと言うと、一般の方のときではなく、アパレルメーカー等と話をしている時です。

先日も、某服飾関係のメーカーの方がいらっしゃいまして、新しい物があるので、ぜひ見ていただきたいと言われました。
服に後からつける服飾品なのですが、ぱっと見た感じあまりいい感じはしません。
と言うのも、どうもクリーニングをすると問題が起こりそうなんですね。

そこで、耐クリーニング性の話をしてみると、まったく分らないとの事。

商業クリーニングはまったく考えていませんから、テストは家庭洗濯機だけでやっています、とのお話でした。

こういうのは非常に困ります。
クリーニング屋さんに持ち込まれる可能性があるものを、テストしていないなんて・・・。
もしそれで事故になったら、どうすればいいか困ってしまいます。

そうお話しをすると、後日またいらっしゃいまして、他でドライクリーニングをしてもらったけど、問題はなかったと言うのです。

ドライクリーニングしても大丈夫!?
どう大丈夫なのか、それじゃあ判断つきません。

よくある話なのですが、アパレルメーカーさんなどにも問い合わせをすると、簡単にドライクリーニング出来るよ、とかドライクリーニング出来ないよ、という話をされるのですが、それだけではどのように出来たのか判断がつかないんですね。

そもそもドライクリーニングにも、溶剤に種類があります。
各々強さというものが違いまして、弱い物で大丈夫でも、強い物だと事故が起きる、と言う事もあるんですね。
また、弱い溶剤でも、溶剤温度が高いと事故が起きてしまったり、洗浄時間の長さでも問題が起こるケースがあります。

つまり、私たちが欲しい情報は、どういった条件でどういった作業が事故が起きるか起きないか、と言う事なんです。

それらが分れば、ギリギリの所で洗う事も出来るし、場合によっては洗えないと判断するかもしれません。
事故を未然に防ぐ事が出来るんですね。

また、ドライクリーニングで普通に戻ってきたよ、といわれても困ります。
乾燥工程をしたのかしないのか、これも影響がある話なのに、お店に任して帰ってきたから大丈夫、では話になりません。

洗浄テストには色々な意味があると思います。
衣類製品の強度を測ると言う目的もあるでしょう。
しかし、捉え方によってはどのレベルまでなら大丈夫と言う指標を測っているともいえます。
そのような現実に即した情報をアパレルや私たちクリーニング業者が共有できると、事故も減るし、お客様も綺麗に着つづけることができるようになると思います。

より具体的に、より現実的な情報を交換できるように、洗浄テストを軽く見ないで頂きたいです。

作る側も良い物を提供しようと努力していると思います。
ぜひ、私たちにも協力させてくださいね。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月04日

宅配クリーニング?集配クリーニング?

この時期はクリーニング屋さんにとって、一年で一番忙しい時期になります。
クリーニング業界で言うところの、『繁忙期』です。

インターネットのホームページを見て電話でお問い合わせをたくさん頂くのですが、その中で微妙に迷ってしまう言葉があります。

『宅配して頂けるんですか?』と『集配して頂けるんですか』と言う言葉です。
最近は、宅配と言う言葉の方が多いかもしれません。

当店の集配エリア内のお客様なら、宅配と言う言葉はイコール集配と何となく理解できるのですが、微妙なのが集配エリアからちょっと外れた地域。

取り来て頂きたいのか宅配便で発送するのか、迷う事があります。
もちろんその場でお話しを聞きまして、どっちなのか聞くんですが、今でこそ慣れましたが初めの頃はかなりあたふたしてしまいました。

言葉と言うものはその時その時で意味も使い方も微妙に変わってきます。
今までなら、集配クリーニングと言うのが一般的だったと思いますが、宅配クリーニングと言う言葉がそれ以上に一般の方々に認知されているんでしょう。

特に、この時期のクリーニングは冬物衣料をまとめて洗う時期ですから、出来る事なら取りに来て欲しいと思う人はたくさんいるはずです。
インターネットでの検索も増えていますよね。

当店では、取りに伺いするサービスも宅配便を使ってのサービスもどちらも対応しております。
遠慮なく、お問い合わせください。
特に、インターネットからの注文は、不安が多い事と思います。
ご利用される前に、気になることがありましたら遠慮なくお問い合わせくださいね。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月03日

セーターを洗うときの注意点

今日は風が物凄かったですね。

電線はブンブン音が鳴っているし、家は揺れるし・・・。
地震が来たかと思ってしまいました。
果ては、セブンイレブンさんの物置が風で倒れてしまって・・・。
これだけでも相当な強さだった事が伺えます。

段々と暖かくなってきて、冬物の衣類の整理を始めようとしている人も多いのではないでしょうか。
全部クリーニングに出すわけには行かない、出来るものは自分で洗いたい、このような話を最近良く耳にします。

そこで、ご家庭でセーターを洗う時の注意点などを少し書いてみましょう。

セーターを洗うときに、まず素材の確認をします。
化学繊維のものはほぼ大丈夫でしょう。
洗濯表示で、水洗い×になっていなければ洗う事が出来ます。

毛のものは注意が必要です。
洗えない事はないのですが、間違った処置をすると縮んでしまうのです。

ウールには、人間の髪の毛を同じようにキューティクルがあります。
人間と違う所は、このキューティクルが水を含むと広がってしまうのです。
うろこが逆立ったようなものをイメージしてください。
この逆立ったキューティクルが絡み合って縮みを起こしてしまいます。

ですから、ウールを洗うときは、揉まないでください、という表現を使うのです。

また、このキューティクルは水の温度によっても開き方に違いがあります。
やはり、温度が高い方がより開いてしまうので、ウールを洗うときにはあまり水温をあげないほうがいいんです。

微妙なのは、温度が高い方が汚れの落ちがいいということ。
この辺のジレンマがありますね。

次に、洗濯表示を確認します。
洗濯表示は、家庭洗濯において大事な情報の一つです。
このマークが示す事は、やってはいけないこと、できる事、この二つを教えてくれます。

先ほど書いたように、ウールは扱い方さえ間違わなければ水洗いをする事が出来ます。
しかし、中には水洗い×がついているケースもあります。
これは、染色に問題があったりするのでやめておいたほうが無難でしょう。

綿だからとかウールだからとか、勝手な判断で洗ってしまう事が一番危ないです。
綿でも水洗いに適さないものがあるんですね。

表示にしたがって洗うのがいいと思います。

洗いあがった後は、若干地詰まりを起こしているので、少し伸ばした方がいいです。
これは干す時でもアイロンをかけるときでもかまいませんが、アイロンの蒸気をかけたほうが楽でしょう。

干す時の注意点は、ハンガーに干さない事。
ハンガーに干すと、衣類の重さで下に延びてしまうんです。
そうすると、だらーんとした衣類が出来上がってしまい、みっともなくなります。

水で洗うと、どうしても腰が抜けたようになってしまいます。
ここは覚えておいてくださいね。

色鮮やかに、生地の張りを持たせて洗うのなら、きちんとした仕事をしているクリーニング屋さんに出す方がいいと思います。
いわゆる、大事な衣類だけってやつですね。

衣類は自分で洗う事ももちろん出来ます。
洗えるもの洗えないもの、家庭で洗ってもかまわないもの、プロに任せた方がいいもの、きちんと選別をしましょう。
分けることが出来れば、後はもう簡単です。

冬物の整理、そろそろ始めるようにしましょうね。

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月01日

悪いクリーニングをするとどうなるか?

今日は花見日和でしたね。
午前中の集配が、所々の花見渋滞で遅れ気味でした。

府中市周辺は、桜の見所が多く、また今日の私の集配範囲が小金井市や国分寺市、多摩市などと公園が充実している地域が多かったせいかもしれません。

さて、日頃このブログでクリーニング屋さんは選ばないとダメですよ、と書いて来ました。
えらい目にあうと。

具体的に書いた覚えがないので、どんな風になってしまうか書いてみましょう。

特に変化の激しい、分りやすいカシミヤやアンゴラ製品を例に挙げてみます。

カシミヤやアンゴラは繊維が細くとても柔らかい繊維です。
そのため、肌触りがよくて軽く、着易いんですね。
カシミヤはつやもありますから、その光沢が好きと言う方もいらっしゃるでしょう。

この繊細な素材を、悪いクリーニングをするとどうなってしまうでしょうか?

ケース1  硬くなる。

原因は色々と考えられますが、カシミヤやアンゴラの独自の柔らかさがなくなり、まるでウールのような硬さになります。
表面はざらざらした感触になり、風合いも変化してしまい、同じ物?と疑いたくなってしまう事もあります。

クリーニング屋さんによっては柔らかさを出すためにシリコンを使う事があるのですが、硬くなってしまうと表面だけすべりが良くなり、腰が硬いという不思議なカシミヤやアンゴラが出来上がります。


ケース2 縮む

こちらも原因は様々です。
柔らかい繊維なので扱いが難しく熱の影響などをもろに受けます。
そのため、全体的に縮んでしまい、硬さにつながってしまう事があります。


ケース3 全体的に汚れて帰ってくる

これはいわゆる逆汚染と呼ばれるものなのですが、落としたはずの汚れが服に逆戻りしてしまう事をいいます。
逆汚染をすると、全体的にくすんだ色になってしまい、一気に古ぼけた服へと変化してしまいます。

よく、白を出すと黒ずんでくる、という話を聞くと思います。
これも逆汚染の一つなのですが、白の場合はそれだけが原因とはいえないケースもありまして、非常に難しい判断になります。
白以外で、みなさんが経験しているのは、薄いブルーや薄いピンクではないでしょうか。
実はこの二つの色は逆汚染をした時に最もはっきりと分る色合いなんです。

元がとてもいい色なので、逆汚染をして、黒ずんでくると見るに堪えないようなくすんだ色になります。
女性の着るカシミヤやアンゴラのセーターやカーデガンはこの色がわりと多いので、逆汚染の被害を受けている人は多いのではないでしょうか。

以上のような事が、ひどいクリーニングを受けた時に出る症状です。
これ以外にもありますが、一般の方にも分りやすいケースを取り上げてみました。

しかし、ここで注意をしていただきたいのが、これに似たケースでもクリーニングに問題がない場合もあります。
たとえば、逆汚染と思っていたものが実は汚れすぎで落ちなかったと言う事もありますし、硬くなったり縮んだりと言うものも、製品に問題があると言う場合ももちろんあります。

繊維製品に関しては、原因が色々と考えられるので、その特定をするのが先決です。

去年、カシミヤのオーバーをお預かりしていた中で、このような症状が出ていても気付かなかったお客様がたくさんいらっしゃったんです。
気付かないで損をしているなんて、ちょっとかわいそうだなと感じていました。

当店にお持ちいただいた衣類でこのような症状が出ているものは、なるべく元に戻すようにしています。
しかし、それにも限度があります。
最初のクリーニングで間違わないように、しっかりとクリーニング店を選んでくださいね。


投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月31日

洗うと目立つシミ

ここ数日、天気が変ですね。
風が強くて冷たいのですが、日差しは暖かく、日に当たっているとぽかぽか、風に当たるとさぶーっという日が続いています。

こんな陽気ですと冬物のオーバーなどが洗うに洗えないと言う人が多いんではないでしょうか。

冬物をお預かりしていて、このしみを取ってください、と言われる事があります。
見るとうっすらとですがシミがある。

とりあえず洗ってみましょう・・・・・、と洗ってみてあらビックリ!
シミがはっきりと浮き出ています。
しかも色も濃くなっているし。

さらに、衣類全体を見渡すとかなりのしみが見えるんです。

皆さん、どういう事か分りますかね?

クリーニングでしみを付けられた?
いえいえ、そうではないんです。
実はこの衣類、しみが多くあったのですが、それ以上に全体が薄汚れていまして、シミが見えなくなっていたんです。

そして、洗って表面の汚れが落ちると、下に隠れていたしみがはっきりと浮き出た、と言う次第です。

実はこういうケースはたくさんありまして、冬物の衣類が遅れるのは一度洗うとしみが浮き出てくるので、再度クリーニングをするからなんですね。

他のクリーニング屋さんでは洗い直しをしてくれない所もあると思います。
でも、うちでは汚れを落とすまで洗いますから、しみや汚れを見つければ、素直に洗い直しになります。

ここが綺麗になるお店ときれいにならないお店の差の一つです。
もちろん、これだけではないんですが・・・。

いかに手をかけているか?ポイントの一つですよね。

冬の間、着続けられた衣類ですから、色々な汚れやシミが重なり合っているんですね。
冬物は、じっくりお時間を頂いて、クリーニングさせて頂けると綺麗になると思いますよ。

明日から4月です。
暖かくなったら冬物の整理を始めましょね。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月30日

普通のクリーニングも宅配でどうぞ!

桜が咲いて、見頃になったと思いきや、夕方から花冷えのようです。
雨もちらほらと降っていましたし、桜が心配になりますね。

衣替えの冬物クリーニングが始まったと先日書きました。
カシミヤクリーニング.COMの方へもご依頼がたくさん来ていまして、誠にありがとうございます。
順次受付をしてメールで返信をしています。
もうしばらくお待ちください。m(__)m

それに伴い、普通の衣類のクリーニングは宅配で受け付けて頂けますか?と言うお問い合わせも多数頂いております。

はい、もちろん受け付けております。
遠慮なく、お問い合わせの上、お送りください。

ネット上でカシミヤクリーニング.COMを立ち上げた時は、カシミヤやアンゴラのクリーニングで困っている人がたくさんいるだろう、と思っていました。
始めてみると、想像していたとおりでたくさんの人が大事なオーバーやコートのクリーニングで嫌な思いをされています。

それと同時に、普通の衣類でも困っている人もたくさんいました。
カシミヤではないですけど受け付けて頂けますか?と言うお問い合わせ、本当にたくさん入ってきます。

カシミヤやそうでないものも、クリーニングの基本は変わりません。
洗う時の守るべきポイントをしっかりと守れば、綺麗に上がるんですが、それすら守っていない業者が多いのかもしれません。

良い仕事とは、結構地味な作業の連続です。
洗剤が良い物を使っているとか仕上げ機がいいものだとか、そういうのももちろん重要ですが、もっともっと小さな作業の一つ一つが仕上がりに大きな差をつけています。

クリーニング屋さん選びで困っている皆様、ぜひ当店へお問い合わせください。
お預かりする前に、相談に乗ります。
不安な事、わからない事、何でも聞いてください。

クリーニングを信用していただけるよう、誠心誠意努力いたします。m(__)m

投稿者 boribori : 22:46 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月29日

説明しています。

先日、若い男性がいらっしゃいました。

クリーニング店を何件も回って回って・・・・、と本当に苦労しているようで、色々とお話しを聞かせていただきました。

身長が高くて細いので、スーツなどもオーダーになってしまうらしいのですが、まともなクリーニング屋さんがなく、次第に縮んできてしまったそうです。

大変だなあ、と思っていると説明をしてくれるクリーニング屋さんはないという話になったんです。

いろいろなお店を回り、受付だけのお店、工場併設のお店、どこに行っても衣類やクリーニングの説明がなかったとか。

うちではちょっと考えられない話なんです。

たとえば、当店なら洗って気になったところや、衣類の特徴など気付いた事はなるべく伝えるようにしています。
そのほとんどは、長く着つづけていっていただくためで、どうすれば傷まないかとか上手に保管できるかなどのアドバイスです。

うちほど話をしなくても、他所のクリーニング屋さんでも少しは話をしているものだと思っていました。

しかし、今回お客様の話を聞いて、ビックリです・・・。

今は衣類の説明をどこも話してくれなくなりました。
たとえば、高価な衣類でも説明もなく、普通に買ってくるなんてことは日常茶飯事です。
クリーニング屋さんでも、ただ預かってそのままお返しして・・・・・。

衣類の大変さを一番分っているはずなのに。

お気に入りの衣類を大事にしたい、と願っているお客様は多いと思います。
販売の方々も、ちょっと説明してあげるだけで、ずいぶんと変わると思うんですけどね。
そして、クリーニング屋さんもプロの立場からアドバイスをして上げられれば、更にいいと思います。

昨日ちょっと驚いたのですが、自分が買ったドレスの素材を知らないと言う人がいました。
本人は高かったなあ、位の印象らしいのですが、その素材はシルク。

これって本当にまずいと思うんですよ。

高価なもので、お客様はきっと長持ちさせたいと思っています。
ポリエステルなど比較的気を使わなくても良いものなら問題ありませんが、シルクなどは色々と注意する所があります。
これを伝えないと言うのは、何かあった時にお客様が困ると思うんです。

いつものように当店で扱い方や保管の仕方などを色々と説明してたら、ビックリしていました。

売っている方が説明をすべきだ、と言う考え方もあると思います。
しかし、メンテナンスをしている私たちにしか分らない事もあると思います。

気付いた時に伝えてあげればいいんじゃないですかね?
それも私たちの仕事のような気がしています。

投稿者 boribori : 19:02 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月27日

そろそろ値段で決めるのをやめませんか?

冬物のクリーニングが出始めて、数日が過ぎました。
面白いもので、電話でのお問い合わせも物凄く増えてきます。

そこで、最近気になった電話がありました。

『アンゴラのオーバーなんですけど、いくらですか?』

と言う電話が入りました。
お値段をお答えすると、分りました、とすぐ電話を切られたんです。

別に値段だけ聞いてすぐきったのがどうのこうのと言う気はありません。
値段はとても重要な事ですし、事前に聞いておいたほうが良いと思います。

どこが気になったかと言うと、値段だけでクリーニング屋さんを選ぼうとしている点です。

クリーニングの品質の差はここで何回も取り上げて来ました。
特にアンゴラ製品は扱いが難しく、お店によっては一発でダメにしてしまう恐れもあります。
ですから、余計に、値段だけでなく、どんなクリーニングをしているかも聞いて欲しかったんですね。

今年の冬は寒かったので服を買ったお客様はたくさんいると思います。
カシミヤやアンゴラの製品も多く売れた事でしょう。

物販業のように同じ品物を売っているのならこんな話は書かないんです。
クリーニング業はお店によってバラバラなので、選ばないとせっかくの服がダメになってしまう事があるんです。

どこのクリーニング屋さんもいっしょではありません。
そろそろ、クリーニング屋さんを値段でなく品質で選びませんか?

私は今年の春はクリーニングの事故が例年以上に増えるのではないかと思っています。

カシミヤやアンゴラなどの生地の柔らかい品物が多く流通している事、これらの商品を的確に洗えるお店がそんなに多くない事。

以上のことからも、きちんと消費者が選ばないと事故が増えていくような気がするんです。

きちんと選んでくださいね、クリーニング屋さんも。
そして、周りの人にも良いクリーニング屋さんがあったらぜひ紹介してあげてください。
みなさん、きっと困っていると思います。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月25日

冬物衣類のクリーニング、スタートかな。

桜の花が各地で咲いているようです。

ソメイヨシノも、早い所ではかなり咲いてるようで、どこではもう咲いているとかあそこはまだ早いとか色々と情報が飛び交っています。

さくらが咲く頃は冬物衣類のクリーニングが始まる季節です。
今週の頭に始まるかな?と思っていたのですが、始まらず、今日になってようやく動き出した感があります。

定連さんの中には、冬物を大量にお持込になった方もいらっしゃいます。
冬物の衣類のクリーニングは、着なくなったものからクリーニングに出す、と言うのが基本です。

まとまってから出そうかな?なんて思っているうちに気が付けば5月も後半・・・、なんて事になったら手遅れです。

ためしてガッテンでも言ってましたよね。
汚れやしみが酸化すると落ちなくなるので、それまでに洗いましょうって。

私たちクリーニング屋さんの中では、この冬物衣類のクリーニングの時期の事を繁忙期と呼びます。
一年で一番忙しい時期だからです。
すでに、今日は集配のご依頼も受けましたし、多くて大変だったり、なかなか持っていけないというのがありましたら、遠慮なくお電話くださいね。

話はころっと変わりますが、昨日多磨霊園で、写真を撮って来ました。
5分咲きですね。
週末から来週は見頃になると思います。
また、夜国立に集配で行ったんですが、こちらはソメイヨシノがぼちぼち咲き始めています。
他より若干早いでしょうか。
ここも楽しみです。

多磨霊園の枝垂桜の写真をご堪能ください。

20060324多磨霊園.jpg

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月24日

体に合わせた特殊な服

昨日の話の続きになります。

立体的な縫製、と言う言葉を使いました。
人間の体は曲線があります。
その曲線に基づいて、袖や肩などを微妙にカーブさせるととても着やすい服になります。

服の中には、ある特定の使い方をするために、それに合わせた縫製をしている服というものがあるんです。

たとえば、ダンスのタキシードとバイクのライダーのライダースーツ。
これらは一番使いやすいように縫製をされているんですね。

ダンスのタキシードは、普通の服とはちょっと違いまして、躍っている時にシワが出来ないように縫製されています。
女性と組んで、踊って格好よく見せるためのものですから、その時に一番良く見えるようにしているんですね。

ですから、普通のスーツと比べても袖の着き方が違っています。

また、ライダースーツなどはバイクに乗っている時に動きやすいように作られています。
バイクに乗らない状態で、ライダースーツを着ると、歩く事すら大変です。
バイクは乗っていると前傾姿勢ですので、スーツがすでに前傾姿勢なんです。

ここまで特化された服は珍しいですが、体に応じて、必要に応じて、作られているほうが着やすいのは確かですね。

その代わり、仕上げは物凄く大変になりますが・・・。

着やすいスーツなども、ハンガーにかけていると若干肩が前かがみになります。
これが着やすいサインです。

でもやはりいい服を見つけるには、着て確かめるのが一番です。
自分にあった服を見つけられるように色々とためしてみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月23日

疲れる服

コメントをいただきまして、それを活かした内容にしてみたいと思います。

仕立ての悪い服は疲れる、と言うお話。
毎日着ている人だからこそ敏感に分る内容です。

仕立ての悪い服、たくさんありますね。
一言に仕立てが悪いと言ってもいくつもありますよね。

縫い方の問題、生地の問題などなど。

疲れにくい服と言うのは、体に合った服なんですね。
きつくなく、ゆるくもなく。
そして、体の曲がる部分は曲がって作られているととても着易くなります。

いわゆる、立体的な縫製、と呼ばれているものです。

昔は、服を作る時に、仮縫いと言いまして、一度着て体に合わせて詰めたり出したりしたものです。
そうして作られた服は体にフィットするので長持ちするし、着ていて疲れないんです。

もちろん、今はなかなかこういった服は作る事が出来ません。
仕立てる業者さんが少ないですし、高価になってしまいます。
中には、良心的な値段で作ってくれるところもあるのですが、なかなか見つける事が出来ません。

既製品の中に、自分の体にあったデザインをしている所があったりするのですが、そういうメーカーはぜひ抑えておいた方がいいでしょう。

もう一つ、生地の問題で着づらくなることがあります。
これは安い品物に多く見られるのですが、生地自体がきちんと作られていないために、着ている内に撚れてしまうんです。

糸は縮んだり拠れたりする傾向があります。
服にしてしまってそんな現象が起きたら困るので、生地にしてから、地のしと言いましてお湯をかけたりして強制的に縮ませて撚れさせるんです。
縮みや撚れは最初が一番変化が大きいので、強制的にそれらを起こして、変化を少なくするようにするんです。

この、地のしという作業が悪いと、着ている内に、洗っているうちに、形態変化を起こして着辛い服になっていきます。
このような生地はアイロンがけもめちゃくちゃ大変です。
洗えば、ぐちゃぐちゃになってしまうので、それを伸ばすだけでも一苦労。
更にシャツの形に整形するのも、ずれてしまっているので、なかなか綺麗にあってくれないんですね。

確かに買う時はお値段が高いと思います。
しかし、毎日着るシャツ、毎日着るスーツなどですと、あまり悪いものを着ていると、疲れがたまってしまいます。

なるべく長く着ていただいて、ご主人にも協力をしていただいて、ちょっといいものを買ってあげると体にいいと思います。

そういえば、うちのお客様の中に、自分にあった仕立ての服を着ている人がいるのですが、その人がこんな事を言っていました。

『この服は他の服と全然違うんだよ。この服はまるで着ていないかのように軽いんだ。背中に羽が生えているんじゃないかって言うくらい。』

名言です。m(__)m
そして、やっぱり他の人よりもハードに着ているのに、他の人よりも長持ちしているんです。

面白いもんですよね。

投稿者 boribori : 18:05 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月18日

仕上げづらいスーツ

突然、明日の日曜日にスーツを着ることになりまして、仕事が終わった後に、子供のスーツと自分のスーツを仕上げていました。

子供のはスーツと言ってもまだ4歳ですので、小さく、でも意外としっかりしたスーツです。
ただ、アイロンの大きさに合わないので非常にかけづらい。
こういう時は蒸気と馬を上手に使ってかけていきます。

馬と言われても分りませんよね。
アイロンをかける時に、袖の形をした特殊なアイロン台を使うのですが、その台の総称です。
色々な形があり、袖専用に使ったり、肩専用に使ったりしています。

実は私が一番かけづらいと思っているスーツは自分のスーツなんです。
物凄く大きくて、(笑)、アイロン台には乗っからないし、腰が無いし。
生地の重さがありすぎて、通常の芯地では間に合わないんでしょうね。

しかも、せっかく仕上げてもハンガーが小さいので肩が落ちちゃうんです。
これは非常に悲しい。

仕上げづらいスーツには色々とありますが、大きすぎるスーツは本当に厄介ですね。
もし、自分のスーツを取次店に持ち込んだら、物凄く嫌がられると思います。
機械のサイズには合わないし、きっと全部手仕上げ。
時間はかかるし、きちんと延びないしで、職人でも相当辛い仕上げになるでしょう。

仕上げづらいと言うと、他にもたくさんの種類があります。
生地がちょっと変わっていて、仕上げているのに蒸気でシワができてしまうもの。
生地は縮んでいないのに、縫い糸が縮んでいるもの。
様々です。

いわゆる仕立てが悪いものはやっぱり扱いが大変です。

最近は流行のものなどが仕立ての悪いものが増えて来ました。
でもそれは、不良品というわけではなく、意図的にそう作られているのかな?と思う事もあります。

もし意図的なら、着ている人は着づらくないのかな?とも思うんですけど、どうなんでしょうね?

仕立ては非常に大事ですよ。

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月17日

看板が割れた~。(>_<)

昨日の晩から物凄い風でしたね。

夜なんか、電線が風のせいでぶんぶん音が鳴っているし。
風もあそこまで強く吹くとちょっと怖くなります。

そして、その風がとうとう悪さをしてくれました。
お店の前においてある看板が、割れてしまったんです。(>_<)

もともと誰かが蹴ったりしていたらしく、ヒビが入っていたのですが、まかさ風が追い討ちをかけるなんて。

デザイン一新して作り直しです。

暖かくなったり、物凄く寒くなったり、風が強かったり、穏やかだったり。
春に近づいている証拠なんでしょうね。
寒い日も、日差しはとても暖かいので、車の中にいたりすると暖房も要りません。

徐々に冬物がクリーニングに出て来ました。
早ければそろそろ本格的に忙しくなるかもしれません。

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月16日

防炎加工も受け付けます。

夏休みや春休みなどちょっと長めの休みが入る頃に、よくお問い合わせをいただきます。

防炎加工、一般の方には余り馴染みがないでしょうか。

読んで字の如し、燃えにくくする加工です。
どんな所で必要かというと学校や幼稚園、老人ホームなどの施設では消防署の指導でカーテンやカーペットなどに防炎加工を義務付けています。

それで長い休みに洗う時に、防炎加工をしてくれるクリーニング屋さんを探すんです。

ところが、この防炎加工をしてくれる業者さんはそんなにいません。
してくれるクリーニング屋さんがいたとしてもかなり高額に。
消防署は簡単にクリーニング屋さんでやってくれますよ、なんて言うらしいのですが、みなさんクリーニング屋さんを探す所から本当に困っているんですね。

何で防炎加工を出来るクリーニング屋さんが少ないかと言うと、防炎加工をするには消防庁長官の認定が必要なんです。
テストを受けて資格をとるのはもちろん、その後防炎加工をする施設にはそれなりの設備が必要で、大きい水槽を持っていなければいけないとか決まり事があります。

防炎加工のお問い合わせが非常に多く、特に幼稚園や老人ホームなどで消防署の人の指導が厳しいために、本当に困っていると言う声を聞くことが多くなって来ました。

そこで新たに、当店でも防炎加工を受け付ける事を決めました!

納期がちょっとかかってしまうので、お急ぎでは受け付ける事は出来ませんが、お受けする事が出来ます。
ぜひ困っているようでしたら、一度御連絡ください。

ただし、注意も必要です。
今は製品の段階で防炎加工をしているものが増えています。
加工をするよりも買った方が安いケースもあります。
買い替えも一つの選択肢として考えて置いてください。

日本防炎協会のHPはこちら。


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2006年03月12日

神奈川の展示会へ

今日は日曜日でおやすみですが、午前中から神奈川産業会館で行われている、クリーニングの展示会へ行って来ました。

今年は土日の二日間の開催で、結構人が来ていましたね。

ここでは、資材や機械、中古の機械まで幅広く展示されています。
毎年ちょっとづつですが、新製品も出ていますしね。

11時半頃について、ぐるっと一回り。
買うもののめぼしを付けてから、話に入ります。

やはり展示会でしか話せない話と言うものもありまして、今日は同業の友達がきていなかったんですが、メーカーさんや新聞社さんとお話しをしました。
友達はみんな土曜日に来たようです。
暖かくなってきて段々と忙しくなってきていますが、まだ何とか時間を作ることが出来ます。
きっと、日曜日は家族サービスに当てているんではないでしょうか。

一時ごろに、同業のお友達と合流。
またもやぐるっと会場を回った後に、食事へ行きました。

ここでもまたもや深い話に。
いろいろと今後について相談しながら、目処が立ったという感じです。

展示会も今日で最後でしょうか。
あとは今年の終わりにある東京ビッグサイトでの展示会になるでしょう。

クリーニング屋さんは春の準備をし始めています。
皆さん、そろそろ春が着ますよ。

投稿者 boribori : 22:25 | コメント (2) | トラックバック

2006年03月11日

いつまでに欲しいか教えてください。

先日、急ぎが多いと書きました。
所がもう一つ多い問い合わせがあるのですが、それが、今日出したらいつ出来ますか?と言うお問い合わせです。

今日出したらいつ出来ますか?と、今日中に出来ますか?と言うお問い合わせは、似ているようでまったく意味が違います。
どちらも急いでいると言う事は予想できるのですが、こちらの返答がまるで違うのです。

今日出したらいつ出来ますか?と言われたら、通常のクリーニング日数をお答えします。
つまり、最速ではないんです。

はっきりと今日中に出来ますか?やいつまでに出来ますか?と言われた方がとてもやりやすいんですね。

一日仕上げなどは他の仕事に割り込ませながらやるので、出来る時と出来ない時があります。
ですから、きちんといつまでに欲しいと言って頂いた方が、他の仕事との調整を取れば出来るな、と頭の中で予定を組み立てられるんですね。

もちろん、品物によっては割り込ませる事が出来ても仕上げる事が不可能なものもあります。
どちらにせよ、一度きちんとご相談して頂くのがいいと思います。

お急ぎのお客様がいらっしゃったら、ぜひいつまでに欲しいとお伝えください。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月09日

放送のあとに。

ためしてガッテン、見ていただけましたか?
視覚的に分りやすく取り上げていたようで、一般の方には参考になったかと思います。

最近は冬物のクリーニングを遅らせる方が増えて来ました。
下手すると、次のシーズン着る頃にクリーニングをする方も。
番組でも取り上げていましたが、しみや汚れが酸化してしまい落ちにくくなってしまいます。
昔の人の知恵でしょうが、着たら洗ってしまう、と言うのはとても理にかなっているんですね。

番組の内容に関しては、微妙な部分もあるのですが、良かったのではないかと思っています。
と言うのも、収録時間3時間弱でそれを45分に編集しているわけですから、自ずとカットする部分も増えてきます。
途中かなり強引な場面もありましたが放送時間の都合上、全部説明する事も出来ないでしょうしね。

衣類に関しては関係する業界が物凄く多いのです。
単純に見ても、衣類を作る所、売る所、洗う所。
更に作るところは細分化されます。
デザインをする所、糸を作る所、生地を作る所、染色する所、仕立てる所。
かなりの業界が関係しているわけです。

さらに、ここに消費者の着用や保管、洗濯などが入りますから、なかなか原因が分りづらくなっているのが現状です。

今回気になった所がいくつかありましたが、その中でクリーニングから帰ってきたセーターを袋に入れたまましまって置いたらしみが浮き出ていた、と言うものがありました。
確かに、クリーニング後に時間の経過と共に浮き出てくるしみというものはあります。
しかし、今回のものはそれとはどうも別のような気がするのです。
映像を見ていると、どう見ても浮き出たしみに見えない。
クリーニングで落ちていなかったしみのようです。
ここはいささか強引な気がしました。

こういった説明の時に、ドライクリーニングは水溶性の汚れは落ちづらい、という説明が必ず入ります。
落ちづらいのは事実ですが、落ちないわけではありません。
今は、ドライクリーニングで水溶性の汚れを落とす技術が開発されています。
しかし、どこのクリーニング屋さんでも持っている技術ではないのが非常に難しくしている原因なんです。

権威ある先生が話すとそれっぽく聞こえるのですが、学問と現場はやはり違いまして、日々研究して進化をしているんですね。
しかし、先生たちが現場を知っているわけはありませんし、本などを読んで勉強しているんだと思います。
その本には、ドライクリーニングで水溶性の汚れを落とす技術が載っていないので仕方がありません。

一般論として言えば、袋は外した方がいいというのは正解だと思います。
しかし、洗いから包装まで、クリーニング屋さんにはかなりの差があります。
そのお店の仕事の内容で、変わってくると思うのです。

問題なのは、クリーニングを一括りにされてしまって、間違った扱いをしてしまう事だと思います。
クリーニングの方法やしまう場所の環境など、もろもろ考慮しなければいけないものはたくさんあります。

衣類に扱いは、いろいろなものが関係してくるので非常に奥が深いのです。

実習の汚れの落ち方にビックリされた方もたくさんいると思います。
そう、ちゃんと汚れや繊維に合わせた方法でやれば落ちるんですね。
問題は、一般の方にその差が判断できるか?と言う事になります。
ここが一番難しいかも。

全部、完全に、と言うわけにはもちろん行かないと思いますが、当店のお客様の中には一部ご自分でやる方もいます。
適材適所という感じですね。

さて、実はこの実習に出ていた福永さん、私のお友達なんです。
先日一日おやすみをいただいた時に、彼に会って刺激をもらっていました。

ブログに書いたとおりの人物で、ためしてガッテンの収録で東京にきていて、帰りに日一日時間を取って頂いた次第です。

あの実習の成果は彼の的確なアドバイスによるものが多大にあるのも事実です。
それだけ彼の技術はすばらしい。

収録秘話もいろいろと聞きました。
いずれ彼のブログに載ったりするんでしょうか。
今から楽しみです。


投稿者 boribori : 10:43 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月08日

今晩のNHK『ためしてガッテン』を見てね。

おはようございます。
珍しく朝の更新です。(笑)

来週かと思っていたんですが、本日夜8時からNHKのためしてガッテンで、冬物衣類保管術と言う話があります。

NHK ためしてガッテン

段々と暖かくなってきていて、冬物の整理を考え始める頃でしょう。
再放送も来週あるようですから、見逃した方はチェックしてくださいね。

今日は一日かなり暖かいようです。
クリーニングも増えてきていますから、今日一日頑張ります。

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2006年03月07日

良いものは大変だ!?

今日は仕事の途中に、叔父の所へお手伝いに。

片付けを手伝っていた所、汚れたカーテンを発見しました。
かなり良い品物で、厚みもあるし、とても高価な品物です。

ただ、ここ数年洗っていなかったらしく、物凄く汚れています。

このカーテンいいものですね、とおじさんに話し掛けたら、こう言われました。

『良いものはあとが大変だよ。クリーニング代は高いし。』

おっしゃる通りです。
良いものはクリーニング代も高くなります。

ただ、闇雲に高いと言うわけでなく、そこにはきちんとした理由があるのです。
今回のカーテンの場合、クリーニングをすると、かなりのリスクが伴います。

特殊な織り方をしていて、デザインも凝っている。
しかも、生地が厚く、重量もあります。

これが何を意味するか?と言うと、クリーニングした時に変化が起こる可能性が高い事を指すんです。
特に、重量があると言うのはポイントで、カーテンは長期間日光に照らされて生地が弱っています。
丁寧にクリーニングをするのは当たり前ですが、中には自分の重さに耐え切れずに破れてしまう物もあるのです。

特殊な織り方は更に扱いを難しくします。
場合によってはクリーニングして縮んでしまったり、糸が飛び出してしまったり。

このようなハイリスクを伴いながら、問題なくクリーニングをして、汚れを落とすと言う事は非常に難しい事なんです。

ですから、リスクが高い衣類には手が出せないクリーニング屋さんが出てきてしまいます。
よしんば、クリーニングをしたとしても、名ばかりのクリーニングで汚れが落ちてない事も多々ありますね。

ここがいわゆる技術力の差なんです。

言葉で書くと簡単な事ですが、汚れや素材にあわせたクリーニング、本当に難しいですね。

ただ、お客様にもご理解いただきたいこともあります。
それは、特殊な素材は扱いもやはり難しいと言う事。

麻とかカシミヤとか言うとすぐそれだけで高くなる!とおっしゃるお客様がいます。
そもそも、肌触りも段違いで違うこの素材が、ほかのものと同じような扱いでクリーニング出来るわけないんですね。

人の肌にやさしい、と言う事は、素材も更にデリケートだと言う事を覚えておいてください。

良い品物はお手入れも同じようには行きません。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月06日

あきらめないでね。

特選中河原情報さんを見てご来店くださったお客様がいました。
以前はチェーン店をご利用されていたとの事。

お預かりした衣類を見ながら、お話しをしていると、襟元の汚れを見ながら、こう言います。

『去年洗ってもらったんだけど、全然落ちなかったのであきらめています。』

確かに汚れているけど、あきらめなくても良いんじゃないかなあ?とその時は思いました。
そもそも、最初のクリーニングでもっと落ちたはず。
で、どんなお店に出していたかときくと、聞いて落ちない理由も納得。

母にも言われていましたが、クリーニング屋は選ばないといけません。

特選中河原情報さんを見て、もっと綺麗になるかな?と思ってお持ちになられたと言う話ですから、 期待を裏切らないように頑張ります。

でも、仕事しながら考えていたんですが、もしかするとクリーニングにあきらめているお客様はかなりいるんじゃないでしょうか。
何度洗い直しをしても落ちないでいたりすれば、あきらめもするでしょう。

きちんと仕事をするクリーニング屋さんもあるんですけどね・・・。
そういえば、去年からこのような質問を良くされました。

『どこまで綺麗になるんですかね?』

今思うと、それだけお客様はクリーニングに不安を感じていたのかもしれません。

汚れは種類だけでなく、生地の種類や染色、時間の経過などもろもろの影響を受けます。
そのため、簡単に綺麗になるよとは言いづらいのが現状です。
なるベく、分りやすくお伝えするように心がけていますが、まだまだのようです。

少しでもお客様の不安が取り除けるよう、これからも説明をしていきたいと思います。
お客様ももし分らない事や不安な事がありましたら、遠慮なくお聞きください。
よろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 22:02 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月04日

この時期はちょっと難しいですね。

気温を見るとまだまだ寒いのですが、日差しは暖かくなり、体感的にもそう寒さを感じなくなりつつあります。
そろそろ春がくるんでしょうね。

この時期、ちょっと難しい時期に入っているんです。
何が?と言うと、クリーニングした後に、着るかどうかで。

2月の始めにアウターを洗った方は、ちょうどいいんですが、この時期に洗うと微妙になります。
段々と暖かくなってきていて、厚手のオーバーをあと何回着るだろう?と思いませんか?
数回しか着ないとしても、汚れは確実につきますし、そのまま一年も放置しておけばかび臭くなったり、襟や袖が黄色く変色してしまいます。

私たちが、仕舞う時は洗ってからしまってくださいねと言う理由の一つです。

代わりの服がないのなら仕方ありませんが、そうでないのなら今クリーニングした厚手のコートやオーバーは、そのまま仕舞った方が良いと思います。
早い方は、徐々に冬物の整理をし始めています。
一気に片付けるのは無理ですが、一枚二枚と、徐々にクリーニングしてしまうと本格的な衣替えの時期にとても楽。

でも、まだ真冬の寒さがくる日もあると思うので、一枚は残しておくのも鉄則。

こう考えてみると、やはり一月後半から二月頭くらいに一度中間洗いをしておくと、ちょうど良く切り替えられるんですね。
昔の人の知恵はすごいものです。

今年は今ごろ梅が咲いていると言う不思議な陽気ですが、さくらは例年どおりのようですから、きっと急に暖かくなるんでしょう。

天気予報を見ながら、出すタイミングをきっちり狙ってくださいね。
暖かくなると、カビも生え出しますよ。

後一月もすれば桜が咲くと思うとワクワクします。
また、去年のようにここで桜の写真をアップしますね。
お楽しみに~。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月03日

制服のクリーニング代は会社で持ったほうが良いんじゃないかな。

先日、某デパートの店員と言うお客様がご来店されました。
制服が出たのですが、聞く所によると自費でクリーニングをするのだとか。

ここ数年、厳しくなってきて自費で制服などをクリーニングするようになって来ました。
そのせいか、制服を着ている人を見ていると、あまり綺麗でない制服が多くなってきています。

制服を着るような場所ですと、汚れもご家庭で落ちるような汚れではないんですね。
事務仕事をしていたりすればインクの汚れがつきますし、店員さんでも物を抱えたりする関係で汚れが移ります。
しかもその汚れがかなり頑固だったりするわけです。

裏方の仕事ならまだしも、お客様と接するような仕事に使う制服は、会社の方で何とかしてあげた方が良いのではないでしょうか?
私はクリーニング屋という職業柄、出かけて制服を見るとどうしても汚れやアイロンをかけてあるかをじーっと見てしまう癖があります。
仕事柄も知れませんが、やはり制服が綺麗でないとあまり気分がいいものではありません。

逆に、制服が白くて綺麗だと、とても好印象なんです。
なんと言うか、行き届いている感じがするんですね。

ある意味、制服はその会社やお店の顔なんですよ。

そう思うと、制服のクリーニングは必須で、会社で持ってあげたほうがいいものなのではないかな?と思うんです。

クリーニング代は、ご家庭でも会社でも必要経費として考えられる事が少ないのが現状です。
しかし、服は着れば汚れるのが当たり前ですし、長持ちさせるため、不快感を与えないためにも必要なものだと思います。

会社によって、負担の仕方にはいろいろあります。
全額負担をしている所、部分負担をしている所、様々です。

日頃一生懸命頑張って働いてくれている社員さんに、気持ちよく働いてもらうためにも、少し考えてみませんか?

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月02日

何で綺麗になるの???

先日、数年前に引っ越されたお客様がご来店されました。
引っ越されたと言いましても、同じ府中市内で、引っ越された後もたまにクリーニングのご依頼とかあったんです。

今回お持ちになったのが白いダウン。
大分汚れてました。

今年は、なぜか汚れが目立つような気がします。
大体襟の汚れと連動するものなんですが、今年のは襟汚れよりも裾の汚れや全体的な汚れが目立っているように思います。
薄汚れている感じでしょうか。

それだけ今年は寒さが厳しく、着用の回数が多いのかもしれません。

まだ着るのでなるべく急いで欲しいと言うご依頼でしたので、お預かりしてからすぐに洗いへ。
こちらはいつも通り、汚れを落とすように洗い、いつも通りの乾燥工程へ。
汚れの具合を見ながら再度洗い直しをしました。

さすがに2回洗うと、物凄く綺麗になります。

お約束の日にお渡しをすると、こうおっしゃいました。

『うちの近くのクリーニング屋さんに出しても綺麗にならないのに、何でここで洗うと綺麗になるの?』

そりゃ、不思議ですよね。
そのお店もクリーニング屋さんですし、うちもクリーニング屋さん。
衣類を洗う事を仕事としているし、使っている機械もそう大差ないはずなのに・・・。

ここでも何回も書かせて頂きましたが、クリーニング屋さんは本当に千差万別なんですね。
驚くほど綺麗にならない所もあるし、ビックリするほど綺麗になるお店もあります。
だからこそ、お客様が選ばないといけないんです。

今回のダウンも綺麗にならないまま着つづけていたら、どうなっていた事でしょう?
ダウン本来の暖かさはなく、汚れている所から擦り切れていき、ダウンが中から出てしまうかもしれません。

綺麗にしておくと言う事は本当に重要なんですね。

どうせ洗うのなら、一回で綺麗にしたほうが良いに決まっています。
良くないクリーニングは衣類にも良くないですし・・・。

綺麗になるお店とならないお店がある、その事を覚えておいて良い店を選んでくださいね。


投稿者 boribori : 22:47 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月01日

綿のコートの汚れ

綿のコートがクリーニングに出始めました。
仕舞うためではなく、汚れがひどいのでクリーニングに持ち込まれるようです。

綿のコート、よく汚れますよね。
結構ハードに着るので汚れ方も半端じゃありません。

襟なんか真ッ黄色ですし、これ落ちるのかな?と思ってしまう方もいるでしょう。

でも、落ちるんです。

もちろん綿素材なので、襟汚れなどは落ちても白っぽくなります。
これは、着用中の擦れで白くなっているんですが、汚れているためにそうは見えないためです。
しかし、汚れを落として、襟元に特殊な加工をすると、あら不思議。
買ってきたときのような張りと艶が出るんですね。

この特殊な加工は当店だけのものですから、他じゃあまりお目にかからないかもしれません。
と言うのも、この加工に使う薬剤は、当店オリジナルのものをメーカーに作っていただいているからなんです。

綿のコートやポロシャツ、麻のシャツなどの襟などにちょうど良い艶と張りを与えてくれます。

綿のコートはまだまだ、先が長い衣類です。
今ごろ一度クリーニングしておくと、傷みも少なく着る事が出来ます。

でも、どこのクリーニング屋さんでも綺麗にしてもらえると思うと、ちょっと違います。
綿素材は、大量にさばくようなクリーニング屋さんでは汚れを落としきれないかもしれません。
それだけ手間がかかるんですね。

クリーニングをするときは、しっかりとお店を選ぶようにしてくださいね。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月27日

雨に濡れた時は?

カシミヤクリーニング.COMにお問い合わせが来ました。

昨日の雨で、カシミヤ100%のコートfが濡れてしまったのですが、どうしたら良いでしょうか?と言うお問い合わせです。

雨に濡れた時の対処法は、以前ここのブログでも書きました。
濡れた素材によって注意するポイントが変わってくるのですが、今回はカシミヤ。

基本として、乾かす事が必要です。
濡れた状態で洗ったりなどは出来ませんので、ハンガー等にかけてとりあえず干してください。
乾燥機の使用はダメです。

ウールやカシミヤ、アンゴラなどは濡れた状態で温度をかけ、揉むと、縮みます。
フェルト収縮と言うんですが、生地がギューっとフェルト化するんですね。

ですから、そのままの状態で吊るして干すのが一番です。

乾くと、表面がでこぼこになっていると思います。
これはプレスをすることで綺麗になるのですが、ご家庭ではちょっと荷が重いでしょう。
また、雨に含まれている排気ガスなどで汚れているでしょうから、クリーニングをするほうが良いと思います。

さて、今回のお問い合わせの中で、クリーニングについての心配があるようでした。
主に心配する点は以下の通り。

・ 艶がなくならないか?
・ ごわごわにならないか?

カシミヤ独特の艶は、非常に良いですよね。
これがなくなってしまうのが嫌なのは良く分ります。
ごわつきも嫌ですね。
きっとこのような経験があるのでしょう。

このような状態になってしまうのにはいくつかの原因が考えられます。
どこのクリーニング屋さんでもなるものではなく、技術的に劣っているお店や、設備の問題でそうなってしまうお店など様々です。

脱脂力の強いドライクリーニングをするとパサパサになってしまいますし、乾燥機の使い方でもなります。
洗い方でもなりますね。

しかし、これらはすべてクリアーできる問題です。

カシミヤに合った溶剤で、カシミヤにあったクリーニングをし、カシミヤに優しい乾燥をして、カシミヤの風合いを保ちつつ仕上げをする。

そうすると、艶もなくならず、パサパサごわごわにならないでクリーニングが出来るのです。

今回お問い合わせのお客様が当店をご利用してくださるか分りません。
しかし、違いを理解して頂いて、きちんとクリーニング屋さんを選んでくれたのなら、それで良いと思います。

クリーニング屋さんはどこも一緒ではありません。
きちんと選ぶ事が重要なんですね。

いつでもお問い合わせください。
ご説明します。

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月25日

集配中に困る事

集配に出て一番困る事、それはトイレです。

私はそれほど長くは集配に出ないのですが、それでも生理現象は我慢にも限界があります。
出る前にきちんと済ましてから出ているのですが、冬になるとどうしても近くなるんですね。

そういう時のために、集配している周辺のトイレは結構チェックをしていたりします。
主に公園なんですが、ここにあるとかここにはないとか。

しかし、そうやってチェックをしていると面白い事に気付くんです。

市によって公園にトイレがあるところとない所がある・・・。
これは、広範囲で回っている私だからわかる事かもしれません。
タクシーの運転手さんなんかも分りますかね。

たとえば、設備が整っているのは府中市なんです。
大抵の公園にはトイレが設備されていますし、障害者用のトイレまであります。
もちろん水洗ですし、きれい。
ちょっとした公園にもあるので、府中市内は走っていても安心ですね。

調布市や三鷹市などはなかなか見つける事が出来ません。
本当に大きい公園まで行くと見つける事が出来ますが、なかなか見つからないんですね。
小金井もなかなか見つかりませんね。

公園にトイレがないと、困るだろなあと思っていたんですが、子供の頃いったいどうしていたんだか記憶がありません。
きっとどこかで用を足していたんでしょうね。

そして、結構目に付くのが水道が出ない所がたくさんあります。
意図的に、そうしているんだと思いますが、蛇口の回す所がついていなかったり、大元が止められていたり。
あれは何か理由があるんでしょうね。

問題があるから止めるのが良いのか、使えるようにしておくのが良いのか、判断は難しいのでしょうが、出来る事なら使えるようにしていただきたい。
利用者もルールをもって使うようにすればいいんでしょうね。

一日中車でお出かけしている人は、私なんかの比じゃないほど大変でしょうね。

トイレマップとかあると便利そうだなあ。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月24日

白くなってる~!

今日は、カシミヤクリーニング.COMのお客様に、セーターとオーバーをお届けにあがりました。

その時の一言がこれ。

白いセーターを洗ったのですが、大変喜んで頂きました。
いろいろ言われて嬉しい言葉はありますが、綺麗になってる、白くなった、と言うのは嬉しい一言ですね。

白いものを白く上げる、簡単なようで非常に難しいんです。
洗い方が悪ければすぐ黒ずんできます。
また、白によっては、加工によって強制的に白く見せているものもあります。
そういった品物は、その加工が落ちると、真っ白ではなくなってしまうのです。

また、中には綺麗になっても気付いていただけないケースがあります。
衣類の場合は、食べ物と違って違いが分りづらいですから、尚のこと気付いて頂けると嬉しいんですよね。

クリーニング屋さん冥利に尽きる一言を頂きまして、本当に嬉しい日でした。

これから段々と暖かくなっていきます。
今年は寒かったですから、オーバー、コートなど着用した回数も大幅に増えている事でしょう。
汚れ方も去年の比ではないでしょうから、よく見て洗うようにしてくださいね。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月23日

のれん

夕方、のれんが持ち込まれました。

お持ちになったのは、同業者と言いますか、関係業者といいますか。
マットなどをリースしている所ですね。

お客様にのれんを洗ってきて欲しいと頼まれ、困ってしまい当店へお持ちになられた、と言う次第です。

当店へ持ち込んだ業者さんが一番困ったのが、これくらい簡単でしょう、と言う頼まれ方と、こんなの安く上がるでしょう、と言う言葉だったそうです。
実際に値段については金額までハッキリと言われ非常に困ったとか。

ある程度の誤差なら何とかしようもあるでしょうが、あまりにかけ離れた金額にビックリされたようです。

この話を聞いて、私はびっくりするでもなく、妙に納得してしまいました。
と言うのも、預かってきたのれんがいかに大変なものか、普通の人は分らないでしょうし、ましてや服のように曲線で出来ているわけでもないから、簡単に出来るだろう、と思っちゃうだろうなと感じたからです。

このような事は結構たくさんありまして、繊維製品の情報がきちんとお客様に伝わっていない証拠だなとつくづく感じます。

以前、物凄く汚れたカーテンをお持ちになって、一枚500円でやってくれといわれたことがありました。
お話しを聞くと、やはりカーテンなどただの生地だし、一枚の布なんだからそれ位だろう、と言う事らしいです。

カーテンの取り扱い方や洗い方などを御説明して、丁重にお断りしました。

製品として、衣類や繊維製品を購入するようになってから、一般の方の繊維製品に対する知識が乏しくなっているのを感じます。
知らないがために、だめにしたり、簡単に考えてしまったりと、トラブルの引き金になることも。

昔は、和裁や洋裁をやる人が多かったですし、一般の方でも繊維製品の知識がものすごくありましたので、現在のようなトラブルはほとんど起こりませんでした。

物の価値も段々と変わってきています。
物凄く安い衣類がある一方、ブランド物など高級なものも数多く着られています。
しかし、謙遜しているのか、良い物を持っていても安物だからと言う人が非常に多いのも事実なんですね。
そして、物凄く敏感になっているのも・・・。

ブランドへの信頼度が高いって事なんでしょうね。

しかし、その反面、自分で作ると言うことも段々と増えているように思います。
衣類だけでなく、ホームセンターなどは連日たくさんの人がいろいろ買って自分で作ったり、修復したりしています。

ある意味、二極化ということなんでしょうかね。

どちらにせよ、衣類の情報が十分に伝わっていないのも事実です。
品質や経時劣化など含めて、きちんと伝わるようにしていきたいですね。


投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月21日

つけたばかりなら簡単に落ちるんですよね・・・。

今日の夜、日本テレビで放送していた、伊藤家の食卓でなにやらじゅうたんの染み抜きらしきものが放送されていました。

私はまだ仕事中だったのですが、ちょこっとトイレに行った時に見る事が出来たんです。

内容はこんな感じ。
じゅうたんやカーペットについた醤油やジュースの染みを取るのに、掃除機を使ったりポンプを使ったりして移し取っていたものでした。

じゅうたんやカーペットにジュースや醤油をこぼした時の対処法は、ここでも取り上げた事があります。
ここで書いたのは、タオルをしみの所において、叩いてください、というものでした。

あれも原理は同じで、叩いてしみをタオルに移動させていたんです。
今回の話も同じで、掃除機ですってタオルに移すか、ポンプで押し出してしたのタオルに移すかの違いです。

さて、やり方は別に問題がないのですが、問題があるのはしみの作り方。

目の前で醤油をどばーっ、ジュースをどばーっ、コーヒーをどばーっ。

そしてすぐ裏技を使います。
ほらこんなに綺麗・・・・・、って当たり前なんですよね。(-_-;)

こぼした直後にすぐ対応すればほとんどのものが取れます。
裏技がどうのこうのと言うレベルでもないんですね。
さらに、水で薄まるものばかりでしたから余計取れやすいんです。

一番厄介で一番多いのが気付かないでついた汚れで、固くなっていたり乾いていたりするものではないでしょうか。
そこを落としたいし、何とかしたいと思っている人はたくさんいると思います。

実は、このように目の前でしみを作ってすぐ落とすと言うのは、実演販売でも良く見られる光景です。
プロなら騙されませんが、一般の方はビックリして思わず買ってしまうでしょう。

ついた直後のしみは取れやすい。

この事をしっかりと覚えて置いてくださいね。
実演販売やテレビショッピングなどで衝動買いをする前に、一旦考える余裕が生まれるはずです。

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月20日

他の工場に出しているんではなく・・・。

お客様が誤解しているんじゃないかな?と思う事がいくつかあります。
今日はその中でも取次店の話。

取次店、いわゆる受け渡しだけのクリーニング屋さんのことを指します。

当店に来るお客様とお話しをしていると、取次店のことをこういうんです。

『他の工場に出しているところでしょ?』

これは自分の所でしないで他所に出してやってもらっている、と言う意味らしいのですが、これがちょっと違うんですね。

どこが違うのかと言いますと、取次店から工場へ出しているんではなくて、工場が取次店を出しているんです。
つまり、営業専門店を工場が出店していると言う事になります。

前者での意味のお店ももちろんあります。
しかし、そんなお店はほとんどなく、工場が出店しているお店ばかりです。

もし、取次店が工場へ下請けに出している、と言う形なら、技術のある工場を選べばいいわけですから、ここまで仕事が悪い取次店ばかりと言うのも変な話です。
大きい工場でも、良い仕事をするところもありますから、そういうところと契約をすれば良い訳なんですが、そうはいきませんよね。

しかし、ごく一部の商品を他のクリーニング屋さんへ委託するケースがあるんです。
それは、自社で出来ない特殊品です。
皮革製品や着物、じゅうたんなども、出す事があります。

これらは、いろいろな理由で自社で扱えない物です。
洗濯機に入らないとか、洗うと色が出てしまいクリーニング溶剤をすべて取り替えなければいけなくなってしまうとか。
専門の工場には、物凄く大きい洗濯機があって、洗う事が可能だったりします。

ここが混乱する要因の一つかもしれません。

私たちクリーニング屋さんも、外に出しているんでしょう?と聞かれると、出している部分もあるので、違うともいえずに返答に困ることが多々あります。
クリーニング屋さんの特殊な事情と言う奴かもしれませんね。

しかし、本当にここで洗って仕上げているのか?とご質問されるお客様が増えました。
取次店で、よほど嫌な思いをしたのか、それとも良い仕事を望んでいるのか。
お客様の、心の声が聞きたいですね。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月19日

良いクリーニングに出会えるか出会えないかは重要です。

先日、お客様の所で話をしていて妙に納得した話です。

その方は、とても洗濯とクリーニングが好きな方で、良くご利用して頂きますし、また自分でもよく洗濯するようです。

今までいいクリーニング屋さんをご利用されてきたのだと思います。
府中市周辺で、いろいろ探したけど良いクリーニング屋さんが見つからずに困っていたそうで、ネットで当店を見つけていただいたとの事。

良いクリーニング屋さんと出会うと、衣類に持ちが格段に良くなります。
綺麗に着続ける事ができるんですね。
所が、そういったクリーニング屋さんはあまり多くはありません。

お店の方針もあるんですが、綺麗にする事よりも利便性や生産性を追っているようです。

そんな影響もあるんでしょう、クリーニングにあまり良い印象をお持ちでない方がたくさんらっしゃいますよね。

そんな話を、お客様としていた時に、こう言われました。

『世の中にたくさんクリーニング屋さんはあるけど、本当に良いクリーニングを知っている人は少ないかも。食べ物と一緒で、生臭いと思っていた物でも、本当に新鮮な食べ物は臭くもなくおいしいでしょ。クリーニングも本当に良いお店を知らないだけだと思うわ。』

まさにおっしゃる通りです。

クリーニング屋さんはたくさんあるけど、どこも一緒じゃないですね。
技術にもちろん差があります。
良いクリーニング屋さんを見つけるのは至難の業かもしれません。

当店にも、わざわざ所沢からお出でになるお客様もいらっしゃいます。
当店の評判を聞いていらっしゃったそうです。

こだわる人はそこまでこだわります。

服を買うときにはいろいろと考えますよね。
似合うか、色合いはどうか、長持ちするか。
同じように、クリーニングや洗濯のことも考えていくと、得をした生活を送る事が出来ると思いますよ。
衣類の買い替えが極端に少なくなります。

本物を知っているか知らないか、かなり重要です。

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2006年02月18日

Yシャツの襟とそでの汚れの対策編

さて、昨日の続きです。

Yシャツの襟汚れを何とかしたい!
切実な願いです。

完全にとは行きませんが、ご家庭でも出来る対策を少し書いてみようと思います。

洗浄時はお湯で洗う方が良いです。
あまり高い温度だと、事故につながる恐れがあるので35度から45度くらいが良いでしょう。
そしてお湯はすすぎの一回目にも使います。
これは洗剤の残留を少なくさせるためです。

洗剤が残留する事により、黄色っぽくなってしまう事があります。
洗剤はきちんと濯ぐようにしましょう。

昨日襟汚れは皮脂の汚だと書きました。
皮脂汚れには皮脂汚れに強い洗剤を使う方がさらに汚れの落ちがよくなります。
ヒントです・・・、皮脂・・・・・、体の脂ですよね。

洗濯機でも差が出ます。
撹拌式の洗濯機では汚れ落ちが余りよくありません。
服と服をこすって落とすやり方なのですが、この方法だと衣類の表面が毛羽立ってしまい、汚れが落ちないだけでなく段々と古着っぽくなってしまいます。
ドラム型の洗濯機だと、上から衣類を落として洗うので、叩き効果が出て汚れ落ちが格段に上がります。

ボタンなどの破損が心配ですが・・・。

予防の観点から言いますと、糊付けは是非して頂きたいなと思います。
去年も確か書いたと思うのですが、糊付けは汚れを落としやすくするためにつけるものなんです。
パリっとさせる効果ももちろんありますが、本来は衣類の表面に糊でコーティングをして、糊に汚れを付着させて、洗うときに一緒に落としてしまおう、と言う代物です。

糊がついている物とついていない物とでは、汚れ方に雲泥の差があります。

寒いこの時期など、固く糊がついてしまうと首が痛くなってしまいますので、本当に薄く付いているだけでも十分だと思います。

Yシャツの襟や袖の汚れを見事に撃退して、長く着てくださいね。

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (2) | トラックバック

2006年02月17日

Yシャツの襟と袖の黒ずみの原因は?

毎日洗っていても汚れてしまう、Yシャツ。
何でだろう?と思いますよね。

原因はいろいろと考えられます。

一つ目は、着ている人の問題。
二つ目は、洗い方の問題。
三つ目は、予防の問題。

一つ一つ考えていきましょう。

まず、着ている人の問題。
たとえば、シャツを着ている環境が苛酷なケースがあります。
外回りの人で、汗っかきな人。
また、お風呂に入るのが少ない人も襟などが汚れますね。

次に洗い方の問題。
襟や袖口の汚れは主に皮脂の汚れです。
これを落とすためには、水ではなかなか落ちません。
着た翌日に洗っても、汚れが段々と蓄積し落ちない黒ずみとなることがあります。
特に、二層式の洗濯機を代表とする、撹拌式の洗濯機ではなかなか汚れが落ちません。

最後に予防の問題。
衣類に汚れがつくのは当たり前なのですが、それを予防するために糊付けをします。
糊付けをすると汚れも一緒に落ちてくれるのですが、最近は糊付けを嫌がるために汚れが蓄積してしまいます。

他にもまだいくつか考えられる可能性はありますが、主にこんな感じでしょうか。
汚れが集中してしまい、更に繊維の奥深くに潜り込んでしまうのでなかなか落ちなくなってしまいます。

これらの問題を解消するための対策があります。
それは次回に書いてみる事にします。

投稿者 boribori : 22:49 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月16日

一日お休みを頂きました。m(__)m

本日は、私個人的に一日お休みを頂きました。
集配のご依頼をたくさん携帯電話のほうへいただきましたが、本当にすいません。
後日しっかりと対応させて頂きます。m(__)m

お店はいつも通り、元気に営業していました。
お店へ着ていただいた皆様、いつもありがとうございます。

さて、今日はどうして私はお休みをいただいたかと言いますと、とても大切な友人が東京へきていて、今日会う約束をしていたからなんです。

火曜日からとある用事で東京入りし、今日帰る事になっていたんですが、めったに会えないですし、この友達とは直に会って色々と話しをしたかったんです。

同業者なんですが、彼が本当に凄くて・・・。
私より若いんですけど、技術はあるししっかりと先が見えているし。
いつもメールでいろいろと話をさせてもらっていて、良い刺激を頂いています。

お昼ちょっと前から夕方までいろいろとお話しをさせて頂きました。

彼と話をしていると、クリーニングの基本に立ち返れるような気がするんですね。
クリーニングと言っても、商売でやっていますから、迷う事もたくさんあります。

周りのクリーニング屋さんはセールをしているし、安いし。
しかし、仕事がきちんとしているかと言うと、こんなのでいいのかな?と思うような事ばかりで。
それでもそのようなクリーニング屋さんにお客さんが集まるのも事実で、自分たちが信じて提供してきた物に、不安がよぎる事がないわけでもないんです。

お客様はきれいにしたいと思っている!と思っていても、どこでも一緒と思われているのかなあなんて思う事もしばしばあるんですね。

しかし、彼と話をしていると、そんなのが吹っ飛ばされるんですね。
確かにいろいろなお客様はいるんですが、その中にもきちんとしたクリーニングを望んでいるお客様はいるって思えるんですね。

彼の体験から得たものでしょうし、私たちの今までの仕事とも通じる所があります。

そういえば昔クリーニング屋さんで取次店が増えた時に、お客様にこう言われたことがあります。

『安いクリーニング屋さんは世の中いっぱいあるけどさ、一伸さんみたいにきちんと仕事をしてくれる店が一軒くらいあってもいいんじゃないの?』

この言葉もじーんときましたねえ。

本当に今日は良い話をたくさんすることが出来ました。
また、次回会えるのを楽しみに・・・。

また明日から頑張ります。m(__)m

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月15日

ざっくりと出血

やってしまいました。

左手の人差し指の先を、ざっくりと。
子供のおもちゃを手にとっていた時に、やってしまったんですね。
気付いた時には、左手人差し指から、大量の血が・・・。

すぐさまティッシュで拭いたのですが、間に合いません。
指を心臓より高く上げて、しばらく待っていました。

私たちの仕事で出血はかなりまずいんです。
と言うのは、素手で衣類を触る仕事ですし、汚れを落とすのが仕事ですから、出血などしていて衣類につけるわけには行きません。

今日はアイロンで仕上げをしていたのでなおさらです。

血が止まるまで、一時仕事は中断。
結局1時間ほど仕事を中断してしまいました。

その後もものすごく不便で・・・。
人差し指がつかえないと本当に不便です。

動かしても痛くはないのですが、出血しちゃうんですよね・・・。
しばらくは安静です。

最近のおもちゃは外っ側はとてもきれいですが、内側は以外にもそのままだったりするようです。
簡単に切れてしまいますから、みなさんご用心ください。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月14日

普通のYシャツが売ってない!

今日もコメントを頂いた中からの話です。

形態安定のYシャツが売り出されてからかなりたちます。
ノーアイロンで着る事が出来て、値段もそれほど高くなくて。
一気に普及しましたね。

でも、形態安定のYシャツでは嫌と言う人ももちろんいるんです。
いくらノーアイロンと言えども、アイロンをかけたシャツとは比較になりません。
アイロンをかけたシャツを着慣れている人からすると、やはり普通のシャツを買いたいのです。

ところが、今は普通のシャツを買う事の方が難しいようです。
形態安定のシャツが売り出された頃も、同じ話がありました。
どこに行っちゃったんでしょうね?

形態安定のシャツは、確かに縮みやすい気がします。
全部ではないのですが、一部のシャツにボタンホールがついている側が2センチほど縮む事もありました。
ただ、本当は縮んではいけないのです。
衣類は洗う事を前提にしています。
それを洗って2センチも縮むと言うのは、欠陥商品なのです。

昔のシャツは縮まないように、最初に生地を縮ませておいてから服を作りました。
ですから、若干のちぢみはもちろんありますがそこまでひどい物はなかったのです。

今も、ちぢみの少ないシャツを作る事は出来ます。
芯地を別の物に変えればいいんですが、なかなかしないんですね。
お客様の中には、芯地を指定してYシャツをオーダーしている人もいらっしゃいます。

以前、ここでも書きましたが、形態安定のシャツには寿命があります。
形態安定の性能はメーカーにも寄りますが、。家庭洗濯で10回から20回洗うと、形態安定性がなくなってしまうんです。
そのあとは普通のシャツと同じで、シワがつきます。

そして、なるべく長く形態安定性を保つためには、しわをつけない事。
脱水時に15秒ほどで脱水を停止し、そのまま干すのがベストです。
水が滴り落ちるくらい。

以上の事を良くご理解して頂いて、形態安定のYシャツのお洗濯をしてみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (2) | トラックバック

2006年02月13日

アイロンをかけるのは難しいですよね。

今日はアイロンの話。

ここのブログにコメントを寄せて頂きまして、アイロンが難しい~、苦手だ~、と言う言葉に、うなづいていました。

このブログの中でも、アイロンのかけ方を書いたことがありますが、家庭でのアイロンはとても大変だと思います。
皆さんは家庭でのアイロンが何故難しいか?その理由は何だと思うでしょうか?

アイロンが違う?家庭のでは軽いから?蒸気の出る量が違う?

おおよそこんな所でしょう。
でも、実際は違うんですね。

もし私が、プロ用のアイロンを使って一般家庭でYシャツをアイロンかけて!と言われたら、おそらくお断りします。
しわを取ったり伸ばすのが大変だからです。

プロのアイロンを使うのに何で大変なの?とお思いでしょう。
実は、きれいに伸ばすためにはアイロンの他にもっと重要な物があります。

それは、アイロン台。

一般家庭で使われているアイロン台と、私たちが使うアイロン台は決定的に違う物があります。
それは、私たちが使うアイロン台はバキュームがついていて蒸気や熱を下から吸い取るんです。

これが非常に重要。

しわを伸ばすと言う仕組みは、実は髪をセットするのと似ています。
湿らせて柔軟性を出し、熱をかけて軽くセット、冷たい風で固定する、と言った流れですね。
衣類のアイロンがけもこれと同じ。

霧吹き機で水をつけてしなっとさせて、熱で伸ばします。
そして、バキュームで粗熱を取って固定します。

最後のバキュームでの熱取りをしないと、一見延びているように見えるんですが、持ち上げるとしわになってしまいます。

一般家庭で使われているアイロン台にはこのような機能はありませんから、もし私たちがやるとすると、アイロンをかけた後に、そのまま放置をして熱が取れるまで動かさないようにします。
そして生地を動かして、同じように繰り返す・・・・・、Yシャツ一枚物凄い時間がかかってしまいますね。
しかも、熱で蒸気になった水分はアイロン台に吸収されます。
すると、アイロン台が湿っぽくなってしまい、仕上げたはずの衣類に水分が戻ってしまうのです。

やはり、難しいですねえ。

昔ながらのやり方で干す時に、手で叩きながら干してもシワが残ります。
やはりアイロンがけは必要になってしまいますね

ここでちょっと考えて欲しいのですが、Yシャツのクリーニング代は高いのか?どう思いますか?
家庭で仕上げるのがとても大変なYシャツ。
どんなに上手な主婦の方がかけても一枚8分ほどかかるでしょう。
しかもそれほどきれいには伸びてくれない・・・・・。

かたや、クリーニングに出すと、お店にも寄りますがきちっとプレスされて帰ってきますね。
値段もピンきりでしょうが、下は100円、上は私の知っているところで500円と言う所があります。
機械化されたといっても、Yシャツを仕上げるためには多くの人の手を必要としています。
昔はラーメンの値段とYシャツのクリーニング代が同じと言われていました。
そう思うと、今のクリーニング代は、そう高くはないと思うのです。

今は共働きでちょっとの時間も惜しい人が多いですし、専業主婦もやらなければいけないことが沢山あります。
クリーニング屋さんを利用して時間を買うと言う考えもありだなあと思ったりしますよ。

全部出すのは確かに大変、でも本当に大変な物は任せちゃって時間を作った方が賢いと思います。
それがYシャツだったりスーツだったり人それぞれだと思います。
上手にクリーニング屋さんを活用してくださいね。

投稿者 boribori : 23:50 | コメント (4) | トラックバック

2006年02月11日

この時期の土曜日、急ぎを受け付けてもらえない理由

最近、土曜日になると急ぎのスーツなどが多く持ち込まれます。

まずお店をのぞき、そ~っとお店に入ってきて、ここはここですべて仕事しているんですか?と聞かれるんです。
もちろんしていますので、ざっとお店の中を見てもらいまして、機械が入っている事を見ていただきます。

なぜ、このような質問をされるかと言うと、他で急ぎを断られてくるからなんですね。
大抵、断るお店は受付だけで工場は別。
今からじゃ間に合わないと言ったところでしょうか。
工場併設のお店ならやってくれると言う判断なんでしょうね。

しかし、この時期は工場併設している所でも出来ない事があります。

そもそも大きい工場だって毎日仕事をしていれば急ぎに対応できるはず!と一般の方は思いますよね。
でも、出来ないんです。

その理由は、クリーニング屋さんの特殊な需要に関係があります。

クリーニング屋さんは一年中仕事があるわけではないんですね。
一番仕事が多いのは、春から夏の入り口にかけて。
衣替えの時期が一番多いんです。
一番暇なのが、この時期、衣替えまでの時期となります。

他の業種の場合、いくら暇と言ってもそんなに差はないだろう?と思うかもしれませんが、クリーニング屋さんの場合はその差が極端なのです。

繁忙期と呼ばれている衣替えの時期は朝早くから仕事をして夜遅くまで仕事をしていても全然終わらないのに対して、閑散期と呼ばれるこの時期は人が足りている大きい工場などでは、2時間ほどで仕事が終わってしまうこともざらにあります。

そんな時期ですので、この時期は土曜日や日曜日は受け付けは営業をしていますが工場は休んでいると言う所が多いんですね。

だから、急ぎが受け付けられないと言った事になります。

これは大きい工場だけの話ではなく、小さいところでも同じように機械を止めてしまう所は多くあります。
スーツ1着でもボイラーに火をつけたり電源入れたりとコストが物凄くかかるためです。

しかし、だからと言って心配する事もありません。
閑散期でも普通に仕事をしていて受け付けてくれるお店も数は少ないですがあります。

当店も、その数少ないお店の一つであります。
府中市近辺のクリーニング駆け込み寺のようになりつつあります。(笑)

最近はネットで調べてきたと言って遠く調布から来る事も。
困っている人は沢山いらっしゃいますね。

困っている時はお互い様です。
ぜひ、ご相談くださいね。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月10日

洗濯機の騒音

ご家庭での洗濯は昼間やりますか?夜ですか?

今はお仕事で忙しい方が多いでしょうから、朝一だったり深夜だったりといろいろな方がいらっしゃると思います。

洗濯機も慎重に選びますよね。
音がどのくらいするかとか。

最近の洗濯機は、ドラム型でも静穏設計のものが多く出回るようになって来ました。
深夜回しても大丈夫な物も中にはあるようです。

しかし、カタログでは見えない物もあります。
機械的な静穏は各社メーカーの努力によって抑えられていますが、いかんせん水の音は消し切れなかったりしますね。

これはドラム型よりも回転式の洗濯機にちょっと変わった洗い方をしている物に多くあるようです。

メーカー名や製品名は避けますが、水を上から落として洗うタイプの物はかなり音がうるさいようです。

買う時に実際に動いている所を見る事ができれば、音の大きさなどを確認できますが、なかなかそういうわけにはいきません。

そこでネットが活躍。

商品名で検索をすると、いろいろなホームページがヒットします。
ブログであったり、商品のレポートであったり、掲示板であったり。
わからない事はいまやネットで調べれば大抵の事は分るようになります。

ぜひ、洗濯機を買うときはユーザーの生の声を読んでみて下さい。
カタログに載ってない話が沢山見つかると思います。

ネットの活用、していますか?

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月09日

業務用には要注意!

ネットや通販で洗剤が売られるようになりました。

とても落ちがよく、簡単そうです。
あれがあれば、いつも苦労している汚れが簡単に落ちるかも・・・・・、と思いますよね。

最近の商品はわりときちんとしている方だと思いますが、以前は結構ひどい物が売られていました。
一見、物凄く落ちるように見えるんだけど、実はそうでもなかったり。

簡単な話で、簡単におちる状態の物を落としていたり、相性のいい汚れを派手につけていたり。

その中でよくあったのが、業務用です!と言うキャッチコピーでした。
プロが使っている!とか業務用!とか書かれると物凄くいいもののような感じがしますよね。

しかし、そこにはからくりがあるんです。

業務用、と言うとおそらく一般の人には手に入らない強力なもしくは珍しいものだと思ってしまう人が大半だと思います。
しかし、この業務用という言葉にはもう一つ別の意味もあるんです。

それは、大容量、と言う意味。

たとえば、私たちが普段使っているお醤油。
せいぜい1L入りくらいでしょうか。
同じ醤油でもプロが使う物は1斗缶に入っています。
つまり、18L入り。

これも業務用なんです。

つまり、普通に売っている洗剤を、大容量にして業務用と売っているわけです。
しかし、量が多いから業務用という説明はなく、誤解を与えやすいんですね。

今は、こんな言葉遊びのようなやり方をやるのは少ないと思います。
消費者の目がシビアになってきていますから、本当にいいものでなければ残りません。

でも、ちょっと覚えておくと怪しい物に騙されなくなります。
騙されないように賢い消費者になってくださいね。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月08日

他店で落ちなかった物でも大丈夫です。

たまにあるのですが、他所のクリーニング屋さんでで落ちなかった物をそのままお持ちになる方がいらっしゃいます。

こちらはそんなことは全然気にしないのですが、お客様の方で気を使われるらしく、洗っていなかったものを持ち込んだとおっしゃる方が結構いらっしゃるんですね。

気まずいと言うのもあるのでしょうが、本当の事を言って頂いた方がこちらとしては非常に助かります。

と言うのはですね、同じように汚れていても、洗ってあるものと洗ってないものとでは扱いが違ってくるんですね。

全然洗っていなくて汚れているのであれば、とりあえず一回目普通に洗ってみます。
そして、汚れの落ち具合、しみの残り具合を見ながら次の方法を考えるんです。

所が、他のクリーニング屋さんで洗ったものだと、話が変わってきます。
どのような処理をしてこうなったのか、きちんと洗っても落ちなかったのか等など考える事は沢山あります。
ですから、出来る事なら、ちゃんと他で洗った事を話して欲しいのです。
また、出来ればどこのクリーニング屋さんで洗ったかも話していただけると非常に助かります。

店名が分ればどのような仕事をしているか想像がつきますし、こちらもそれに併せて次の対応をとる事が出来ます。

また、場合によっては前のクリーニング屋さんの処理方法が間違っていて落ちなくなる事もありますし。

クリーニングは洗う前にいろいろな情報があると非常にやりやすくなります。
ぜひ、ご協力ください。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月05日

展示会のハシゴ

クリーニングの閑散期に入りまして、仕事が落ち着く一方、展示会やセミナーなどが増えて来ました。

今日は、2つ展示会が重なりまして、朝からお出かけです。

一つ目は科学技術館で行われた、サンヨーの機械展。
もう一つは、東京流通センターで行われたセミナーと中古機械展。

いつもなら車で出かけるのですが、今日は夜に友達と会食をする予定だったので、電車で行く事にしました。
京王線に乗っていて、ふとどこまで配達にきているかなあ?と思い、通過する駅を数えながら、ここも着ている、ここも着ている・・・・・、と数えていると、とんでもない所まで集配にお伺いしているなあと思いました。

電車でうちから行くのに結構乗っているなあと思われるところまで平気で伺っていますからね。
調布までは高校の通学で利用していたのでそう遠いとは思わないのですが、柴崎や国領辺りまできてもまだ集配にきているなあと思うと、本当にビックリです。

さてまずはサンヨーの展示会。
今年の目玉は水洗機でして、早く洗いあがってしかもきれいになる!と言う評判の機械を展示していました。
実は去年の大阪の展示会の辺りにこの機械の情報は仕入れていたので実物がどうしても見たかったんです。
どんな原理できれいにして、早く洗いあがるのか?興味深々でした。

パンフレットと説明を聞いて納得。
やはり直に見るのが一番ですね。

見学の後、お昼ちょっとまで会場でいろいろな人とご挨拶や情報交換です。
展示会に行くと、本当に久しぶりに会う人が沢山います。

その後、会場で待ち合わせていた、おちさんご自慢の車で東京流通センターへ。
全国ドライ新聞の編集長も一緒に同乗して、一路展示会場へ向かいました。

さて次の中古機展ですが、こちらはセミナーが主と言っても過言でないほど、充実したセミナーが行われています。
今回は残念ながら私はセミナーには参加する事は出来ませんでしたが、会場にて例によって例のごとく情報収集を開始。
みなさん、この不況を乗り越えるべく努力してきた成果が今花開いていると言った感じです。
今年はやはり変わるかな?と言う気がしています。

双方の展示会を見て感じたのが。、若い人よりも年配の人の方が多く、しかも一生懸命だったかな?と言う気がしました。
特に、東京流通センター(TRC)の展示会では若い人の方が圧倒的に多い展示会だったのに、今年はそれほどでもありません。

不思議ですね。

展示会場を4時ごろあとにして、おちさんの車で蒲田のユザワヤへ。
ユザワヤにてYシャツの厚手のボタンやバックル、生地などを見てきて、勉強してまいりました。
クリーニング屋さんでは補修も当然行っています。
しかし、その補修の材料がなかなか手に入らず苦労する事もしばしば。
このように時間がある時に、見に着ておいて、どこに行けば買う事が出来るか、知っておく必要があるんです。

さてさて、その後はおちさんのお店へ移動して、そこから元住吉にあるオリエンタルさんへ直行です。
以前ここで紹介したまぐろ料理を食べさせてくれるおいしいお店です。

6時半の予約で入りまして、周辺にいる業界の方4人で食事をしながら展示会の話などをして来ました。
昨日行った方もいまして、前日との差など非常に興味深い話が聞けます。
もちろん日曜日の方が人は集まるのですが、人が少ない時にはそれなりの会話があるもので・・・。

話が盛り上がり、気が付くと終電間近!
おちさんがもっと話したそうだったのですが、時間切れとなりましてお開きです。

お開き前に、オリエンタルさんのおいしいまぐろ漬け丼をブログに載せなさい!と言われまして・・・・・。
これです。

magurodukedon.jpg

ね、すっごいボリュームでしょ?
おいしくて、このボリューム。
鍋なんか、4人でいるのに1人前頼めばいいんだから。

本当におすすめですよ。

今日はもうクタクタです。
展示会のハシゴなんて初めてじゃないかなあ。
一つ一つ整理しておかないと頭がこんがらがっちゃいそう。
それ位いろいろな話が聞けました。

また明日から、それらを生かせるように・・・。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月04日

自分のコートを中間洗い

先日、去年からお世話になっている、自分が着ているコートをクリーニングしました。

春先にクリーニングをしてしまっておいて、11月頃から着だしたものです。

さすがに3ヶ月ほど着ていると真っ黒。
集配以外外に出ないし、出るときはほとんどが車なので汚れていないかと思ったら大間違いです。
襟元から胸の辺り、袖口からひじの裏と、およそ擦れる場所はほとんど汚れていましたね。

洗う前によく見てみると、面白い特徴が見て取れます。

私、右側の胸はあまり汚れていないんですが、左側の胸からお腹にかけて凄く汚れているんです。

原因は自分でもすぐに分りました。
汚れの原因は、汚れている洗濯物を抱えているから。
私の癖で、汚れている品物を左側に抱える癖があります。
作業着などの汚れ物も同じように抱えるので、汚れが移ったんでしょうね。

この汚れを見ていると、洗わないわけには行きませんね。
早速クリーニングです。

このコート、表地も裏地もポリエステル100%で出来ているんですが、ドライクリーニングが×で、水洗いを指定しています。
理由は、背中にある小さいプリント。
本当に小さい文字が10文字ほどあるのですが、これがドライクリーニングではげる可能性があるんでしょうね。

表示に従いまして、水洗いをしました。

待つ事30分。
洗いあがって乾燥機にかけます。
あまり温度を上げてしまうとプリントがはげる可能性があるので、半分くらい乾いた所で乾燥機から取り出し、自然乾燥。
半日ほど干した所で、仕上げました。

結果は、見事きれいに!
胸の所も何もなかったように落ちていますし。袖や襟もきれいになっています。
背中のプリントも取れていませんし。

何よりも、着てみるとすぐ分ります。

とっても軽くて暖かいんです。

昨日まできていた服が汚れで重たくなっていたのがよく分ります。
ふわっふわになって、これで冬が明けるまで着れるでしょうね。

冬物衣料の中間洗い、本当におすすめです。
暖かさが段違いになります。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月02日

オシャレ着用の洗剤はどこが違うのかな?

洗剤つながりです。

よくおしゃれ着用の洗剤といって売られていますよね。
最近では、ドライマークが洗える洗剤、と言った方がわかりやすいでしょうか。

この洗剤と普通に使っている洗剤とでは何が違うのでしょうか?
縮み防止成分が入っているとか?一般の方にはそんな印象かもしれません。

このおしゃれ着用の洗剤は、中性洗剤を使っています。
普通に使っている洗濯洗剤はアルカリ性です。
汚れを落とすのなら、アルカリ性の洗剤の方が落ちがいいんですが、中性洗剤を使っているんですね。

その理由はアルカリに弱い衣類を洗うためなんです。

オシャレ着にはウールやシルクなど動物性の繊維が多く使われています。
この動物性の繊維がアルカリに弱いんですね。
これらを洗うためには中性でないといけないんです。

そこで、中性洗剤。

台所用と同じです。
もちろん台所用とまったく同じと言うわけではなく、中性洗剤のほかに縮みを防止するためにシリコンを入れてあったりと助剤と呼ばれる洗浄を助ける薬剤も含まれています。

アルカリ性の洗剤は結構使う範囲を選びます。
綿製品で白い物とか、油汚れギトギトの作業着とか。

ドライマークが洗える洗剤が出始めた頃は、そんなもの買わずに中性洗剤を使えばいいんだよ!と言うクリーニング屋さんが結構いましたが、今ではあまり言わなくなっていますね。
それは、縮み防止成分のシリコンが非常に優れているからです。
よく研究されていると思います。

しかし、そこはやはり水洗いです。
いくらよく作られていると言っても、問題点も多くあります。
腰がなくなってしまったり、物によっては色が出てしまったり。

洗う事が出来ると言っても、きちんとしているかどうかは別物です。
実際、ご家庭でセーターを洗って、ヨレヨレになってしまって着れなくなってしまったと言うお客様が年に何人も出てきます。

その都度お預かりして、洗いなおして仕上げなおし、修正してお返しするのですが・・・。

きちんとした仕事をしているクリーニング屋さんをご利用の方には、自分で洗ったものは着るのは難しいようです。

逆に、適当なクリーニング屋さんをご利用されている方からすると、ご家庭での洗濯の方がきれいになることも多くあります。

ここが、クリーニングの良くない噂の元になったりするんですね。
クリーニング屋さんの良くない噂、しっかりとした仕事をしている業者さんが止めないといけないですね。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月01日

何故洗剤を使うのか?

洗濯では必ず洗剤を使います。
最近は、環境にやさしくと、セラミックを使った洗濯ボールや洗濯リングと呼ばれるものが売られていまして、これらを使えば洗剤は必要ないといわれていますが、実際はそうでもない様で・・・。

何故洗剤を使うのか?

汚れを落とすためなのですが、そこにはちゃんとした意味があるのです。

汚れには種類がありまして、水に溶けるタイプの汚れと油に溶けるタイプの汚れ、どちらにも溶けないタイプの汚れと大まかに分けて3種類あります。

家庭での洗濯は水洗いですから、水に溶けるタイプの汚れはそれだけで汚れが落ちてしまいます。
問題は、油で溶ける汚れ。
皆さんご存知のように、油と水は混ざらずに分離をしてしまいます。

相性の悪い汚れを水で落とすにはどうするか?

ここで登場するのが洗剤です。

洗剤は界面活性剤と各種助剤で構成されています。

界面活性剤とは、相反する物の仲立ちをしてくれるとても便利な物です。
洗濯においては、油の汚れと洗濯水の間に立ってくれて、お互い混ざりやすくしてくれます。

この界面活性剤のおかげで水で洗っても油汚れが落ちるのです。

そして、界面活性剤のほかにもいろいろな物が入っています。
アルカリ側に保つ助剤だったり、色を鮮やかにするために蛍光剤が入っていたり、アルカリでも効果のある酵素なども入っていたりしますね。

これらがうまく絡み合って複合的に汚れを落としています。

洗剤は汚れを落とした後も、その汚れが衣類に再付着しないように抱え込む役目もしてくれているので、洗濯には欠かせないんですね。

洗剤の働き方を知っていると、使い方も微妙に変わってきます。
油汚れがひどい物は、油に強い洗剤をちょっと多めに入れればいいし、油系の汚れが少なければ洗剤も減らせて環境に貢献できるでしょう。

何気なく使っている洗剤の働き。
知って置いて損はないですよ。

ネットで検索すると、洗剤の働きをイラストにしてくれているサイトもあると思います。
一度検索してみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月31日

同じ時期に買っているのに~作業着編

作業着のクリーニングをお持ちになるお客様の話です。

その方は結構まめに作業着をクリーニングします。
ご来店された時に、ちょっとお話しを聞いてみました。


『これだけまめにクリーニングすると他の人と色が違いますよね?』

お客様
『もちろんだよ。この作業着はおろして二年目だけど、他の奴らのは自分で洗っているからしわしわでヨレヨレになっている。自分のは二年着ていてもいつでもビシッとしているね。』


『そこまで違いますか。』

お客様
『全然違うよー。いくら洗ったと言っても、あんな状態の服は着たくないし。』

と言うお話。
きっと驚くほど違いが出ていると思いますよ。
作業着は特に汚れるし、きちんと洗って糊をつけてアイロンで仕上げれば全然変わってくると思います。

こんなに汚れる作業着でも頻繁にクリーニングする事で、一定の品質を維持できるわけです。
生地がよれないから着易いでしょうね。

クリーニングすると傷むなどという話をする人がいますが、必ずしもそういうわけではないと言う事がこれで分ると思います。

汚れが付いたまま着続ける事や、水洗いして整形しない事の方が、衣類には悪影響を及ぼします。
これがなかなか伝わりづらいんですけどね。

衣類を長持ちさせる方法、それはきちんと洗って整形する事だと思います。
ご家庭でもきちんとアイロンをかけていただくと、長持ちすると思います。

投稿者 boribori : 21:40 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月30日

白いオーバーが黒っぽくなるのは?

白いオーバーがクリーニングで黒っぽくなった、と言うコメントをとある掲示板で見ました。
お店のおばさんに聞くと、静電気でよくなるんだと言う事で、洗いなおしてもらったら無事に白くなってきたとの事。

静電気でよくなる・・・・・、間違いではないけど、当たってもいない・・・・・。
と言うかとても不正確なな内容なんです。

白いオーバーが黒っぽくなったのは、おそらく逆汚染。
逆汚染とは、洗浄中に汚れが衣類に戻ってしまう現象のことを言います。
今回の場合、白いオーバーに、汚れが再付着したんですね。

この逆汚染を紐解いてみると、いくつかの要因が考えられます。
静電気と言うか、電気的に起こる可能性があるのも事実なんですが、それだけじゃないんですね。

逆汚染が考えられる原因はいくつかあるんですが、その中に洗剤の不足があります。

洗剤の働きには、汚れを落とす事の他に、落とした汚れを再付着させないと言った仕事もあります。
洗剤が少ないと、この効果が薄くなり、衣類に汚れが再付着してしまいます。

他にも、ドライクリーニングの機械の中に詰め込みすぎても逆汚染は起こりますし、洗浄時間が過剰に長くなっても起こります。
溶剤の管理をしていないで汚れがたまった状態、日本酒のようなきれいな色だった溶剤がコーラのような色になってしまっている、時なども起こりますね。
溶剤の温度が高くなっても起こります。

この逆汚染は起こってしまってはいけないものなので、クリーニング屋さんはかなり注意してクリーニングをしています。
ですから、よくあるのよ、と言った表現は本来はおかしいんです。

取次店のおばちゃんらしいので、勉強はしたんでしょうが正確じゃなかったんでしょうね。
それでも、クリーニング屋さんの看板を掲げて商売をしていれば、お客さんは言った事を信じます。
工場含めてもう一度よく勉強して欲しい所です。

こういった間違いなども含めて、いろいろなクリーニングに関する噂が広がっていますね。
正しければ問題がないのですが、間違った情報で大変な事になっている人も沢山いらっしゃいます。

混乱する前に何とかしたいですねえ。

クリーニング屋さん、今頑張った方がいいかもしれません。
お客様に正しく伝えるようにしましょうね。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月29日

子供服を選ぶ時は考えてくださいね。

昨日、子供服の話を書いたので、話題を続けてみたいと思います。

子供服を選ぶ時、皆さんはどのような基準で選びますか?

値段もあるでしょうし、成長を踏まえたサイズで選ぶでしょう。
また、デザインもありますよね。
素材で選ぶ人もいますね。

いろいろな事を考えて選ぶと思うのですが、こういうこともあるので知っておいて欲しい事があります。
それは、繊維に火がついたときの違いです。
どういう事かと言いますと、繊維は素材によって燃え方が違うのです。
勢いよく燃える物もありますし、火がつかないで溶けるものもあります。

繊維の特長によって危険がまったく違うんですね。

たとえば、綿や麻などの植物性の繊維は火をつけると燃えます。
特に綿の場合は、ビロードですと火がついてから一瞬で全身に火が回ってしまうのです。
アメリカの映画の女優さんが着ているようなガウンを想像してください。
これは起毛した繊維の中に酸素が含まれていて一瞬で火が回ってしまいます。
起毛されている綿製品は注意が必要です。

また、ナイロンなどに火をつけると溶けてしまいます。
これがかなり厄介で、高温になって溶けるため、皮膚に物凄い火傷を負ってしまいます。
これはナイロンが溶融加工と呼ばれる技術で作られているからなんですね。
溶かして繊維にしているので、温度をかけると溶けてしまうのです。

子供に迫る危険は私たちの想像をはるかに超える時があります。
繊維の特徴や危険性を覚えておくと、こんな時にはこの服はやめておいた方がいいかな、と言う選択も出来ますね。

もちろん、逆にこういう時はこの素材を着せておいた方がいいというものもありますし。

奥が深いですね。

投稿者 boribori : 17:09 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月28日

子供服を再生する

子供がいるので、よくお下がりの服を頂きます。

子供の成長は早いし、子供服って大人顔負けで結構いい値段しますしね。
ほんとに重宝します。

その頂いた子供服、皆さん綺麗に着ています。
汚れもあまり目立たないし、擦れなどもないし。
人に譲るので、本当に悪い物ははねているのかも知れませんが・・・。

その子供服を私たちが洗うとどうなるかと言いますと、今までもひどく汚れていた訳ではないのに、きれいになっていくんです。

具体的に言いますと、色が鮮やかになり、毛羽立ちがおさまり、白い所が真っ白になります。

ぱっと見たときは気付かなくてもやはり汚れはたまっているんですね。

私たちは特別に何かをしているわけではなく、普通にクリーニングをして、普通に仕上げているだけなんですね。
それだけでも、こんなにきれいになる。
譲って頂いた方に洗った後を見せると皆さんビックリするようで、こんなにきれいだった?と聞かれることもしばしばあります。

まさに子供服再生工場です。(笑)

以前うちの母が、お客様からいらない赤いセーターをいただいた事があります。
お客様はもう着られないほど古ぼけているから、何かにつかって!と言うつもりで譲ってくれたらしいのですが、うちでその服を見事再生してしまいました。

汚れを落とし、アイロンをかけて繊維を整えて、毛玉を念入りにとりますと・・・・・、あら不思議!全然新品のセーターに早変わりです。
そのセーターを着てお客様に見せると、かなり驚かれていました。

きちんとお手入れすれば・・・・、と言う言葉にはこのような意味も含まれています。
再生した子供服は、またそのサイズの合う子供の所へ渡り歩いていきます。
何年もつか分りませんが、なるべく長く渡り歩いて欲しいですね。


投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月27日

ニットの干し方

家庭での洗濯が増えていると思いますが、ニットのセーターなどはどのようにしていますか?

洗うのは洗剤や洗濯機にお任せできるようになって来ましたから、結構いけるんじゃないかと思います。
問題は干し方。

日陰に平干しをすると思いますが、これにはちゃんとした理由があります。

まず、何故乾燥機で乾かせないのか。
ニット製品でも化学繊維などは問題なくいけるものもあると思います。

問題があるのはウールのニット。
水で濡れたウールのニットは、繊維の表面のキューティクルが開いている状態です。

人間の髪の顕微鏡写真をテレビなどで見た事があるともいます。
あの表面のキュー手ゥイ来るが毛羽立っているんですね。
この状態のウールに温度をかけて乾燥機にかけてしまうと、フェルト収縮と言う縮みを発生します。
温度がより毛羽立たせ、乾燥機のたたきによって、複雑に絡んでいくのです。

また、化学繊維でも温度をかけると延びてしまう物があります。
こちらは、乾燥は出来ますが、あまり高温にならないようにしてくださいね。

次に、ハンガーにかけて干さないのはなぜか?
これにもきちんとした理由があります。
それはニットの構造に問題があるからです。
ニットは一本の糸を編んで作っています。
非常に延びやすいんですね。

ニットをハンガーにかけるとどうなるか?
自重(自分の重さ)によって、延びてしまいます。

ましてや水で洗ったニットは水分を多く含んでいるので更に延びてしまいます。

ほとんどのクリーニング屋さんがニットの製品をハンガーでお返ししていないのは延びる可能性があるからなんですね。
ごく稀に、ハンガーがけでお返しする所もありますが、そういうところでもハンガーの大きさなどを十分に計算してハンガーのまま仕舞わないように注意を促していると思います。

以上の理由から、ニット製品を干す時には平干しがいいんですね。

日陰を推奨するのは、日光による変色を避けるためです。
一気になるわけではないのですが、徐々に色に変化が出始めます。
日陰でも十分乾きますから、色のきれいな物は気をつけてくださいね。

ご家庭での洗濯が増えると、このような危険が増えていきます。
ちょっと知る事で対策を取れますし、ご家庭でできる事が飛躍的に増えていきます。

ぜひ、色々と勉強してください。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月26日

季節に合わせて

Yシャツのクリーニングは季節に合わせて変えています。

と言うのは、季節によってつく汚れも違いますし、何より糊の濃さが違う。

暑い夏はすぐ汗でしっとりするのでちょっと濃い目に。
そうする事で長持ちするようになるんですね。

冬は寒いし乾燥しているのでは肌が敏感になります。
夏と同じ濃さの糊付けでは首が痛くて仕方ないですよね。
ですので、冬場は少し薄めに糊をつけているんです。

ただ、使われている素材や生地の違いで、糊のつき方も千差万別。
ちょうど良い感じにつくものもあれば、バリバリについてしまう物もあります。
そういう時は、もう一度濯いで糊を抜いて仕上直すんです。

きちんとクリーニングや洗濯をしようと思ったら、まずは品物に合わせる事が大事です。

素材の種類や、色、形、装飾品などを考慮して、しみの種類や汚れの具合、購入してからどれくらいたっているか、どれくらい着用しているかも併せて考える必要があります。
どれが一番に優先させる!と言うものはありません。

自分の使い方に併せて総合的に判断をします。

ご家庭での洗濯でもおしゃれ着等もしようという方が増えてきているようです。
洗う前に、よく検討してから行動に移してくださいね。
洗い方もずいぶんと変わってくると思います。

自分でも出来るけどクリーニング屋さんに任せた方がいいという品物もありますし、自分でやっても問題ないものも沢山あります。

賢い洗濯をするために、よく検討するようにしましょうね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月25日

灯油には気をつけて!

寒さが厳しいせいか、灯油をこぼしてしまった・・・・・、と言うお話しをよく聞きます。
そして、灯油が服についてしまったのでとお持ちになるのです。

これだけ寒いと石油ファンヒーターなどが大活躍ですね。
灯油を何回も給油に行ったり、ガソリンスタンドへ買いに行ったりと、こぼしてしまうような出来事が沢山あります。

この灯油ですが、引火するのでもちろん危険なのですが、それだけではなく肌に触れても危ないんです。

化学火傷と言うものをおこす事があります。
灯油に濡れればすぐになると言うわけではないんですが、灯油に濡れた衣類を着用していて、こすれると真っ赤に腫れあがるんですね。

ですから、灯油がついた衣類は脱いだ方がよろしい。
そして、通気の良い所で干してください。
揮発性の溶剤ですから、干していると飛んでしまいます。

もし、肌に灯油がついてしまったときは、すぐに石鹸などで洗い流す事。
水だけでは落ちないですから、絶対洗剤を使ってくださいね。

実は私、この仕事に入った時に灯油をかぶった事があります。

全身に。(爆)

その当時、うちではボイラーの燃料に灯油を使っていたのですが、ポリタンクからタンクへ灯油を移す時に手先が狂ってしまい、全身に灯油をかぶったのです。
その時は、灯油の危険性を知らなかったので、笑いながら服だけ着替えたんですが、その後が大変!

足の指がひりひりして真っ赤にはれ上がるし、体中濡れた所がひりひりしだします。
大急ぎでお風呂を沸かして、洗い流しました。

本当に危ないんですよ。

このような経験をしているので、銀行強盗だかの犯人が灯油をかぶって警察を威嚇しているニュースが流れた時に、危ないなあと言うよりは、痛そ~と言うのが一番に感想としてでてきます。

一般家庭で灯油をかぶるなんて事はまずないと思いますが、灯油の扱いにはくれぐれもお気をつけくださいね。

灯油でしみになった場合は当店へお持ちください。
綺麗にしますよ。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月24日

面倒くさかったらって・・・。

先日集配をしていた時の事。

いつも集配をしている時はラジオを聞いています。
内容もさることながら、この番組の時はここを通過していないと遅れているな?などの目安にもなっているんです。

定期集配をしていると、時によっては決まった時間にお伺いしないと、大変な事になってしまう事もあります。
営業マンさんとかち合ってしまったり、お昼休みの最中にお伺いしてしまったり・・・。
ですので、なるべくいつも同じような時間にお伺いするように心がけています。

さて、そのラジオでの話なんですが、東京FMを聞いていました。
そこで、ラジオショッピングが始まったのですが、今回の商品がカシミヤの毛布。
値段を聴いているととても安くて、カシミヤもお手頃になったなあと感じていた時に、お手入れの話になりましてコメントにちょっと考えさせられる事がありました。

『この毛布は自分でも洗う事ができるんですが、面倒くさかったらクリーニング屋さんに出しちゃえばいいんですよね。』

と言います。
出していただけるのはとても嬉しいのですが、このコメント正直考えさせられるものがありました。

カシミヤの毛布は確かに洗おうと思えば洗えます。
でも、それは洗う事ができると言う事でたとえば風合い良くとかへたらないでとかそういう次元の話ではないんですね。
また、家庭洗濯とクリーニングに差がないような話に正直ビックリしまして・・・。

同じ洗うと言う言葉を使いますが、同じではないんですけどね。

家庭洗濯とクリーニングの違いは今度取り上げてみたいと思います。

私がこの業界に入った頃に、クリーニング屋さんは何屋なのか?という議論をしたことがあります。
ある人は家事代行業だと言い、ある人はメンテナンス業だと言います。
これらは仕事内容に大きな隔たりがありますし、料金にもかなりの差があります。

もちろん、どっちの方が正解だと言う事ではなく、方向性の問題だと思うのです。
家事代行業としてのクリーニング屋さんも多くの人に必要とされていますし、メンテナンス業としてのクリーニング屋さんを心から欲しているお客様もいらっしゃいます。

しかし、現実は偏ってしまっていますね・・・。

お客様の認識も変わってきていますから、なんともいえませんが、やはりもう少し洗いあがった後の事も少し気にして頂けたらなあと思います。
洗ってあればなんでも同じではなく、ビニールのカバーをかけてあったら同じと言う事でもなく、その服の魅力が損なわれていないか、気にしてほしいですね。

買う時に一生懸命、デザインや色など気にかけるじゃないですか。
同じように意識して頂けたらいいなと思います。

外出するのにもしわだらけの服や縮んだ服を平気で着て歩けるようになっている事が気にかかります。

やっぱりクリーニング屋さんは違うわ!と言って頂けるように頑張るしかないですね。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月23日

タグを見て

当店に持ち込まれる衣類の中に、他店のタグがついたままの衣類が結構あります。

タグとは、お客様の名前や洗い方の指示などが書いてある紙です。
品質表示の所などにホチキスで洗濯屋さんが留めていますね。
赤いやつや黄色い細長いやつです。

あれがついたままの衣類が多いんです。

他店で落ちなかった物をそのまま持ち込むケースが多いからなんでしょう。

預かった衣類を良く見ると、タグがついている衣類に限って全体的に汚れています。
なんと言うか、表現は悪いんですが、薄汚れた感じ。
きっとお客様もこれが嫌で再度当店に持ち込まれたんだろうなあと思います。

今日お預かりしたジャケットにも他店のタグがついていました。
ちょっと面白いジャケットで、袖の所と襟の所にボンボンがついています。
これが本物のムートンで出来ているので洗いが非常に難しい物なのですが、このジャケットについていたタグ、特別洗いとあるんですね。

特別洗い・・・・・、何となく意味は分るんです。
でも、思いっきり汚れています。

それでですね、そのタグを更に注意深く観察していると、非常に微妙な問題が浮き上がってまいりました。

なんとこのジャケット、洗っていません。(爆)

ビックリでしょう?
まさか洗っていないだなんて。

何で、そんな結論に至ったかというと、いくつか原因はあるんですが、タグが一つのポイントになっています。
タグは紙で出来ているのですが、非常に強い紙で出来ています。
洗ってもびくともしないような紙です。
しかし、いくら丈夫な紙といえでも、洗浄すればその痕跡は残る物なんです。

それがこのタグにはまったくない。

新品のタグがそのままついているわけですね。
洗っていればそんな事はありえません。

更に良く見ていると、どうも襟のボンボンと袖のボンボンの色が違います。

おかしいなあと良く見ていると、どうも袖の方を何かで擦ったような後があるんですね。
これらの事を踏まえて考えてみると、一つの結論が出ます。

ムートンのボンボンがついているので、通常のクリーニングは難しい物です。
そこで特別洗いのタグをつけて工場へ。
洗って事故を起こすわけには行かないので、洗剤を含ませたタオルで汚れの目立つ箇所を拭き洗いした、と言った感じでしょう。

ですから、襟と袖のボンボンの色が違ってくるんですね。

実はこのような事、たまにあるんですよ。
難しい素材が組み合わさっていてクリーニング出来ないと判断してタオルで拭くとか、色の関係で難しい衣類でも同様な事が合ったりします。

大抵のクリーニング屋さんではない話なんですが、一部のクリーニング屋さんの中ではこういった事があります。

悪く言えば技術がない、良く言えば事故を起こす可能性があるので起こさないように注意をして作業をした、と言う事になります。

今回の衣類は確かに難しい商品ですが、クリーニングできない物ではありません。
きっと綺麗になってくれるでしょう。

ここでもやはり、良いクリーニング屋さんを抱える事が重要なポイントになります。
何件も渡り歩かなくてもいいように、良いクリーニング屋さんを見つけておきましょうね。

投稿者 boribori : 23:47 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月19日

あんまり洗わない方が良いと言うのは本当?

今日も良く聞かれる質問。

友達や知り合いの方からあまりクリーニングしない方が良い、と言われたのですが、と言うご質問を沢山頂きます。

理由を聞いてみますと、洗うと生地が傷むから、と言う事らしい。

生地が傷む・・・・・、最近良く聞かれる言葉ですね。
この表現、とても微妙だと思っています。
生地の痛みについては、長くなるので、またにしましょう。

そもそも、クリーニングすると傷むからあまり洗わない方がいいという人は、どういったクリーニング屋さんをご利用になってきたのでしょうか。
たとえば、いろいろな所、チェーン店からクリーニング業界では数少ない上場企業、個人店など、色々と回ってみてそういった答えが出てきたんでしょうか。

もし、クリーニングしない方がいいという人がいたら、ぜひどのようなお店をご利用してきたか、聞いてみてください。
そうすると、話の中身が見えてきます。

確かに、よくないクリーニング屋さんもあります。
また、風合い等よりも料金や早さ等に重点をおいているクリーニング屋さんもありますので、そう言ったお店で風合いなどを求めるのは酷な気もします。

クリーニング屋さんも色々です。
目的にあったクリーニング屋さんをご利用しているか、再度見直す必要がありますね。

で、本題ですが、汚れていなければ、洗う必要はありません。
きちんと除湿や防虫剤を使って仕舞っていただければ大丈夫だと思います。
汚れている物や袖を通した物などは、素材にも寄りますが、汗などが付いていることがあるので洗った方がいいと思いますが、これも絶対ではありません。
この場合は、素材の特性なども考慮した方がいいでしょう。
万が一、汗や汚れが付いていた時に影響あるもの、アンゴラやカシミヤ、ウールなども影響ありますので、洗ってしまっておいた方が無難です。

これらはあくまでも、きちんとした仕事をして頂けるクリーニング屋さんをご利用して頂いていることを前提にしています。
あまりよくないお店をご利用の場合は、かえって利用しないほうが良いケースもあります。
ケースバイケースですね。

まずは、良いクリーニング屋さんを捕まえる事、これにつきますね。
そうすれば、洗うか洗わないかと言うなやみからもきっと開放されるでしょう。

しかし、最近はクリーニングや洗濯の過剰な情報が氾濫しているような気がします。
間違いではないのですが、正解ではないと言った類の物なんですが、ちょっと気になりますね。

もし、聞いた話出来になる事がありましたら、遠慮なくお問い合わせくださいね。
きちんとお答えします。

投稿者 boribori : 22:03 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月18日

取りに伺います。お届けにあがります。

電話でお問い合わせを頂いた時に、この質問が一番多いかもしれません。

『集配ってあるんですけど、取りに来て頂けるんですか?』

ご安心ください、伺いますよ~。

当店のHPには集配と言う言葉を使っているのですが、実はこの言葉、かなり悩んだんです。
というのは、集配と言う言葉が浸透しているのか、疑問だったんですね。

集配・・・、読んで字の如し、集めに伺いますし、お届けもします。
しかし、最近はあまり集配と言う言葉を使わないので、お客様に伝わるのかな?と正直不安でした。
どちらかと言えば、宅配の方が分りやすいと思いますし、中にはピックアップサービスと言う方がぴんと来る人もいるようです。

実際は、やはり集配とかかれていても不安なようで、電話でもう一度聞かれることが多いんです。

この集配、私たちクリーニング業者の中では、外交と呼ばれています。
一般の方には馴染みがないかもしれません。
今のクリーニングの原型はアメリカ軍へお伺いする仕事だったので、外交と呼んだんじゃないでしょうか。

日本での洗濯屋さんの出発点は紺屋さんです。
昔は、染物屋さんがクリーニングもやっていたんですね。

言葉も色々ありますから、伝えようと思うと、言葉も慎重に選ばないと意味が伝わりませんね。

ですからもう一度ここで。

取りに伺います。お届けにあがります。
ご安心ください。m(__)m

もし、不安に感じたら、電話をくださいね。
ちゃんとご説明します。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (2) | トラックバック

2006年01月16日

洗うタイミングの見分け方は?

今日お伺いしたお客様からの、ご質問です。

ご家庭で洗えない、クリーニングに出さないといけないものの出すタイミングはどこで見分ければいいですか?と言うご質問でした。

厳密に言えば素材で違いますし、オーバーとYシャツでも違いますよね。
ですから、大まかに見分るポイントをお話しました。

洗うタイミングとは、汚れているかどうかがポイントです。
汚れ具合を見て、洗うタイミングを見分けてください。
汚れは、擦れる所や良く触る所が汚れます。

襟元、袖口、ポケットなどが特に汚れるのが早いですね。
また、裾の方も汚れるのが早いのでチェックをしておきましょう。
ひじの裏などはかなり汚れているのに、気付かない所の一つです。

正面から見ても分らない時は、服を斜めに傾けてみてみると汚れが見分けやすくなります。
しみなどもこの方法で見つかる事が多いです。

全体的な汚れなどはなかなか気付きにくいですが、こうしたポイントの汚れを見つける事で、総合的に判断ができるようになります。

服を洗うタイミングを逃して、汚れが落ちなくなるまで着つづけているケースも目立ちます。
自分の着ている服をまじまじと見つめると言う事は少ないですからね。

汚れに気付くようになると、綺麗になったのもわかるようになります。
そうすると、良いクリーニング屋さんの見分け方も上手になりますね。

たまには自分の服をよく見てあげてくださいね。

投稿者 boribori : 22:53 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月14日

久しぶりの雨は土砂降り

久しぶりの雨です。

東京周辺はここずーっと雨も降らず、もちろん雪も降らず、とても乾燥していました。
そのせいか、やたらと火事が多いような気がしませんか?
消防車のけたたましい、サイレンの音を去年からずいぶんと聞いています。
皆さん、火の元には十分お気をつけください。

この雨でいくらか湿度が戻ってくると、風邪も流行らなくなるかもしれませんね。

湿度はなさ過ぎても困りますが、ありすぎても困ります。
適当がちょうどいいんです。

この湿度が関係して、衣類の縮みを引き起こす事があります。
今回は製造の段階での話です。

糸を作ったり、生地にしたり、服を作ったりする段階でも湿度はとても重要です。
今は外国で生産する事の方が多いのですが、場所によっては縮みやすい服が出来てしまう事も。

原因は湿度が低いせい。

湿度が低いところで糸を作ると、カラカラの生地が出来上がります。
生地を作る時や糸を作る時は、引っ張って作るので、乾燥状態でセットされてしまうんです。

そのカラカラの生地が日本にやってくると、まず空気中の水分を吸います。
その吸った時が問題。
製造時の引っ張った状態は正常な状態ではないので、水分を吸うと元の状態に戻ろうとします。

結果、服が縮むんです。

空気中の水分で縮むのはもちろんかなりひどい品質での話ですが、クリーニングしていて縮みとして現れる事もあります。

このように製品に問題があるケースもあるのですが、クリーニングで縮む事もあるので、なかなか判断がつきにくくなります。

クリーニングで事故が起きた時に、本当にクリーニングに原因があったのか、別の要因があったのかは、すぐには判断する事は出来ません。
一つ一つ、検証しながら答えを見つけていくしかないんですね。

クリーニングが難しい理由の一つです。

衣類も人間も、適当な暖かさで適当な湿度で暮らして行けると楽でしょうね。
最近の日本は、厚すぎて雨が降ると土砂降りで・・・。
熱帯雨林気候にでもなっちゃったんでしょうか。

私は普通に四季のある日本が大好きです。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月13日

汚れていると暖かくない

ようやく痒みがおさまって来ました。

温めるといけないとあったのでお風呂に入るのを我慢していたのですが、冬場と言えども気持ち悪いものですね。
先ほど、お風呂に入ってとてもすっきりです。

お風呂に入らないでいると、体が寒いような気がしませんか?
朝起きたときも、入ったのと入らないのとでは、体の軽さも違うし、寝ているときの暖かさも違います。
きっと体についている汚れで、体毛が寝ちゃうんでしょうね。
それで暖かくないんだと思います。

実はこれ、衣類にもいえることなんです。
コートなども着ているうちに、最初の頃の暖かさがなくなりますよね。

これは汚れによるもの。

大気中の汚れや埃などで表面が汚れてくると、生地がふわっとしなくなって暖かくなくなります。
これは綿のコートでもいえることです。
綿のコートなんてふわっとしてないじゃないか?と思われると思いますが、汚れが付くと生地が固くなり若干ですが変わってくるんですね。

そのわずかな違いが、保温効果を左右します。

洗い立ての服はやっぱり暖かいですよね。
コートやオーバーなども、冬の間に一度クリーニングすると温かく着る事が出来ます。
セーターなどもそうですね。

何となく暖かくなくなったなあと思ったら、良く着ているものを見てください。
汚れているのがはっきりと確認できると思います。

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2006年01月12日

一本の糸と紡いである糸

今日は糸の話。

以前ここで糸の撚りの話を書きました。
強度を持たすために糸はよって作られています。

その撚る前の糸の話なんですが、繊維から糸にする時に2種類に大別されます。
年配の方などはご存知の話かもしれません。

フィラメント糸と紡績糸です。

まず、フィラメント糸。
フィラメント糸とは一本の糸で作られている糸のことを言います。
切れていない、一本の糸の事です。
主に化学繊維や絹(シルク)がそれにあたります。

お蚕さんなんて言葉を知っている人はもう少ないでしょうか。
絹は蚕の繭からとるのですが、そもそもその繭、一本の糸から出来ているんです。
一本の糸を吐き出して繭を作ります。

このフィラメント糸、表面が滑らかで光沢があると言う特徴があります。
シルクなんかはまさに当てはまりますね。

次に紡績糸です。
紡績糸とは数センチの短い繊維を紡いで糸にしたものです。
綿や毛(ウール)などがこれに当てはまります。
化学繊維なども細かく切って糸を紡いで紡績糸とする事もありますね。

特徴は表面に毛羽があり、暖かな感触があることです。

この紡績糸も、繊維の長さによって質が大分変わってきます。
小さな繊維でも紡ぐことが出来るので、本当に短いくず繊維を紡いで作ってしまう事もあるようです。

やはり、長くて細い繊維が良くて、綿などでは海島綿(シーアイランドコットン)が3~4センチの長繊維を持っていまして、最高級の綿として重宝されています。

このように大まかに分けることが出来るのですが、ここから更に奥が深くなっていきます。
単純に混紡品と言いますが、糸が混ざると言う事は様々な技術が生み出されるのです。

次の機会にその辺を書いてみましょう。

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月07日

お客様がたくさん!

年明け3連休初日です。

まるで、年末に逆戻りしたかのような静けさにちょっとビックリしてしまいました。
連休が増えるのはいいことですけど、年明け直ぐにというのはちょっとやりづらい・・・。
気持ちが落ち着きません。

当店はいつも通り普通に営業をしています。(^.^)

3連休だからなのか、休み明けだからなのか、今日は沢山お客様がいらっしゃいました。
年のはじめに寄って行ってくださるお客様、新年早々汚してしまった物を持ち込むお客様等色々です。

新年の挨拶は何となく清々しいですね。
気持ちが引き締まります。

この時期は、当店ご利用のお客様以外にも、お客様が来るんです。

いわゆる業界関係者、メーカーさんですね。
新年の挨拶によって頂いたり、年末の状況や、今年の展望など話をいろいろとしていきます。

今日寄っていただいた方は、クリーニング業からは引退された大御所さんと、今は別の業界で頑張っていらっしゃる元洗剤メーカーの社長さん。
久しぶりに会ったので話が弾みました。

お二方はクリーニング業からは離れてしまいましたが、世の中を見る目は確かで、今日も色々とためになるお話しを沢山聞く事が出来ました。
他の業界の話は特に面白く、参考になりますね。

1月中は仕事しながら、こういったお客様のご来店が続きます。

月曜日もいつも通り営業をしております。
いつも通り、仕事ですね♪

慌てずあせらず、一つずつ前へ進んでいきましょう。

投稿者 boribori : 21:26 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月06日

アイロンが楽しい♪

今日から、仕事始めです。

皆さん長らくお待たせいたしました。
今日からまた頑張って仕事をしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。m(__)m

今日は年明け初日にもかかわらず、沢山のご来店を頂きました。
みなさんも、お休みだったし、今日は開店休業かなあ?などと思っていたら、お昼頃にはいつも通りの量で、いつもと同じようにアイロンがけです。

休み明けいつも思う事なのですが、休み明けのアイロンがけは非常に楽しいんです。

どうしてなんでしょうね、毎日やっているときは、休みたい~と常に思っていて、今日くらいはアイロンがけしないでいられないかなあなどと思う日もあったりするのに、休みに入った途端にアイロンが恋しくなる。(笑)

もちろん、休んでいたので久しぶりにやれば思いっきり疲れるんですが、それでもなんと言うか、気持ちいいんですね。

アイロンがけはかけた後がとても綺麗になるからかもしれません。

今日は何となくすっきりとした一日でありました。
仕事始めは色々と問題が起こりやすいものなんですが、今年はこしょうもなくすんなりと終了。

仕事始めとしては上々ですかね。
明日からまたしばらく忙しくなるような気がしています。

頑張りますよー。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月04日

カルキで

今日も温泉に浸かってました。

烏の行水なので入ってもすぐ出てしまうので効果があるのか多少不安があります。(笑)

温泉に入っていて気付いたんですが、熱海の温泉はしょっぱい。
きっと海が近いからでしょうね。

各地いろいろ温泉があり、匂いや色など種類は豊富です。

水も各地結構違いがあります。

水道水の話です。
水マニアの間ではどこの水道はおいしいとか、あそこはまずいなど噂が飛び回っています。

元の水のおいしさやカルキの濃度等密接に絡んでいるんでしょう。

この各地の差が思いもしない結果を生むことがあります。

普通に水洗いしていると色が薄くなるお店がありました。洗剤も問題無し、洗浄方法も問題無し、衣類にも問題無し。

いろいろ調べた結果、水道水のカルキに問題があったようです。
そして実験。
蛇口に色のついた布を巻いて、水道を使っていると・・・・・、どうなったと思いますか?

そう、布の色が落ちたんです。
もちろん、すぐ落ちるわけではなく、長い時間をかけて落ちていくんですが、水道水に含まれる塩素によってこのような事が起こるんですね。

前にも書きましたが、地域によって水道水も含まれている成分がかなり違います。
場合によっては重大な影響を及ぼす事もありえますね。

やはり、水は奥が深いです。

投稿者 boribori : 12:09 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月02日

カシミヤのお問い合わせを頂きました。

新年明けて二日目です。

雨が降って寒かったですね。
雪になるかと思いましたが、そこまでは行かずに少しほっとしました。

さて、まだ正月休みなんですが、カシミヤクリーニング.COMのほうへお問い合わせを頂きました。

お盆休みの時やお正月休の時って、結構電話をいただくんです。

今日の電話は詳しいお話しをうかがう所まで行かなかったので、詳細は分りませんが、大事な衣類が汚れてしまったんでしょうね。

お正月は特に汚れる可能性が高いと思うんです。

基本的に、飲み食いしますし、初詣に行っても立ちながら呑んだり食べたりする機会が増えます。
飲んだ席でお酒をこぼしてしまったと言う事もあるでしょう。
うちでも今日、お醤油をどばっとこぼしてしまいましたし。(>_<)

汚れが付いてしまった場合は、応急処置ですが、タオルでたたく事をおすすめします。
これは衣類でもカーペットのようなものでも同じ。
お酒や醤油などがついてしまったときなどは、その場ですぐに乾いたタオルなどで、しみがついたところをすばやく叩きます。
拭いてはダメ。

拭くと広がる可能性が高くなりますし、中に染み込んでしまう恐れがあります。
それに対して、叩くと中のほうに入ったシミまでもタオルが吸い取ってくれるんです。

下手に洗剤やしみ抜き剤をつけると、よけに落ちなくなる事もあります。
生兵法は大怪我の元です。

仕事始めまではもう少し日にちがあります。
もうしばらくお待ちくださいね。


※ 新年の営業は6日からです。

投稿者 boribori : 18:05 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月31日

今年もお世話になりました。

本日午後7時に、2005年の仕事がすべて終了しました。
近年にないほど、品物が集まりまして、今日一日フルに仕事をしていました。
最近ではこんな年は珍しいですね。

今年一年を振り返ってみますと、直接ではありませんが、色々と問題が多かった年だったように思います。
クリーニングの仕事では機械の故障が多く、よく修理をしましたね。

良く、クリーニングは化学だ!とおっしゃる方がいますが、決して化学だけではないという事を知ることが出来た一年でした。
汚れを落とす作業は確かに化学です。
しかし、仕事としてのクリーニングは、化学だけでなくもっと他の要素が密接に絡んで、出来上がっています。

機械もそうですし、人との接し方もそうです。

また、去年から始めていた、カシミヤクリーニング.COMのほうも順調で、更にそれに付随して一伸ドライクリーニング店のほうにもクリーニングのご依頼を沢山頂くようになりました。
府中市近辺だけでなく、宅配便を使った遠方の方のクリーニングも多く扱った年でした。

そして、結構驚いた事の中に、よそのクリーニングのひどさを改めて思い知ったと言う事があります。
新規のお客様が増えたんですが、お預かりした衣類が結構な割合で、汚れが落ちてなかったり、ちぢんでいたり、風合いが変わってしまっていたりと、クリーニング屋さんに問題があるんではないか?と言うようなものが沢山ありました。

最近は、チェーン店でも仕事に気を使っているような話を伺っていたので、まさかここまでひどいとも思っていなかったのですが、改めてクリーニングは手間をかけなければ綺麗にならないし、手間をかければコストもかかってしまうと言う事が再認識されたした。

やはり、安いと言う事はそれなりと言う事なんでしょう。

年末のニュースでは景気が上向いているような話になっています。
来年はいったいどんな年になるのか見当もつきませんが、できる事はそんなに多くはありません。

そう、毎日頑張っていく事だけです。

クリーニング以外でも、みんなが笑顔で楽しく生活できるようになれるといいですね。

今年一年大変お世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。

良いお年を。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月29日

残り物はないですか?

※ 年内は31日まで営業をしております。年明けは6日から営業です。

昨日から、仕事を追っかけてやっています。
追っかけて・・・、他のクリーニング屋さんでも使うかどうか分りませんが、要はどんどん仕事を進めているんですね。

で、昨日のうちに今日やる分の仕事を半分ほど終わらせまして、今日は集配などに向けて待機をしていたんです。

もちろん、その間やっぱり仕事を追っかけるので仕事はこなしているんですけどね。

当初、今日は午前中から忙しくなり始めるかな?と思っていたんですが、そんな事もなく、いつも通りに時間が過ぎていきます。
午後になってから、集配のご依頼が入ったので定期集配に組み入れて出かけました。

帰ってきても、荷が集まっていないので、今年はのんびりとした年末になりそうだねえ・・・・・、と言ってから30分後、店は沢山の品物であふれ返ってしまったのでした。

やっぱり年末ですよねえ。
年々季節を感じなくなってきているので、年末も昔ほど慌しくはなくなりましたが、それでもこの時期しかクリーニングに出せない人は沢山いらっしゃるので、こうして出てきます。

制服なんかはこのタイミングを逃すと、衣替えまで洗えませんしね。(笑)

明日明後日と、頑張ってこの仕事をこなしちゃおうと思っています。
新年6日からの営業ですから、間に合わないお客様がいるためです。
年内にお渡しして、安心して新年を迎えて頂きましょう。

クリーニングに出そうと思って、出し忘れている品物はありませんか?
今なら・・・・・、まだ・・・・・、ギリギリ間に合うかも。(笑)
品物に寄りますが、ぜひお問い合わせください。

なるべくお客様のご意向に沿えるように、最大限頑張ります。

なんとなくしてしまうカウントダウン・・・、残り2日。
早いですね、今年も。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月28日

縮まない洗濯機

※ 年内は31日まで営業をしております。年明けは6日から営業です。

先日、義理の妹がうちへきて、洗濯機を買ったといいます。

出産育児休暇から職場復帰をするために、少しでも家事が楽になるようにと、洗濯機を新調したらしいです。

ドラム型で乾燥機能がついていて、縮まないと言う宣伝らしいです。

縮まない洗濯機???
そんな夢のような洗濯機が・・・・・、あるはずありませんね。
私たちプロから言わせると、そこまで言っちゃっていいのかな?と言う感じです。

縮む、言葉にすると一言なんですが、縮みにも色々あります。
詳しい縮みの話は、別の日に書きましょう。

一般の家庭洗濯での縮みの場合、おそらく地詰まりがそのほとんどだと思うのですが、これはどの衣類でも起こるものです。
私たちクリーニング屋さんでも起こります。

正確には、縮んでいるんではなくてもとの形に戻っているんですが、ほとんどの人はそうは思いませんよね。

洗うと若干の地詰まりを起こすんです。
それを私たちは、仕上げの時に伸ばしながら仕上げているんですね。

これを整形と言います。

私たちのアイロンがけはしわを取る事だけが目的ではないんです。
地詰まりを伸ばしながら元に戻しているわけなんですね。
ほとんどの衣類が洗えば地詰まりを起こすのに、縮まない洗濯機なんて、言い過ぎとしか思えません。

少しでも縮みや地詰まりを抑えるやり方はあります。
それは機械力を減らす事、動かさないで洗うと言う事になるんですが、その代わり汚れが落ちなくなってしまいます。
それでも、衣類によっては水につけただけで縮むケースもありますし、やはり縮まないとはいえません。

取次店やチェーン店などのクリーニング料金が安いので、私たちの仕事自体も簡単に見られているようですが、実は簡単ではなく、奥が深い仕事だったりするんですね。
特に、日本は衣類に求める要求も高いのでクリーニングもきちんとやろうとすると低料金では出来なくなります。

私たちプロも同じですが、いい仕事をしようと思ったら、楽なやり方、簡単なやり方は存在しません。
良い仕事をしようとすればするほど、実は細かい気配りや作業が入るものです。

メーカーの宣伝も完全に嘘だとは言いませんが、やはり誇大表現であると思います。
やはり、使うユーザーの一手間が縮みにくくするのです。

料理で言うと隠し味のようなものでしょうか。
そんな事も今後ここで書いていこうと思います。


投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月27日

2006年のカレンダー終了しました。


※ 年内は31日まで営業をしております。年明けは6日から営業です。


ここでも告知させて頂きました、2006年度のカレンダー、本日お昼頃にすべて終了となりました。
その後もカレンダー無いの?と言うご来店が沢山あったのですが、申し訳ございません、毎年決まった本数しか作っていないので今年はもう終わりなんです。

告知の効果があったのかしら?(爆)

真偽のほどは分りませんが、ここ何年もカレンダーをお持ちになっていた方に渡らなかったりしているので、新しいお客様にその分渡っているんだと思います。

不思議なもので、昨日辺りから年末に馴染みのお客さんが沢山ご来店くださいました。
この方たちはカレンダーを取りに来るのですが、同じような時期にいらっしゃるんですね。
クリスマスも終わり、一息ついたちょうどいいタイミングだったんですかね。

特選中河原情報さんにも、カレンダーをお持ちになったお客様から、気に入って頂いたと言うコメントが載っていました。
特選中河原情報さんへ書き込みする方がいいかとも思いましたが、業者が余り顔を出すのもなあと変な遠慮をしてしまいました。(^_^;)

改めまして、書き込みしてくださいましたお客様、ありがとうございました。

ハンドルネームも一応伏せさせて頂きます・・・。m(__)m

カレンダーをお配りしていて、やっぱり同じようなおことばを頂くんですね。
このカレンダーは使いやすいと。
男の人は誰も言わないのですが、女性の方、特に台所に立つ方にはとても使い勝手がよいもののようです。
ここまで女性の方が同じような話をされていくと、このカレンダーは間違いないんだな、などと思います。

このサイズ、デザイン、書き込むところ、ワンポイントアドバイス、すべてがちょうどいいものなんでしょうね。

定期集配も今日でほぼ終わりまして、残りは年末まで動けるだけ動きます。
皆さんはいつまでお仕事ですか?

きっと指折り数えて仕事している方もいるでしょう。
もう少しです。頑張りましょうね。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月26日

めったに着ないからこそ洗っておきましょうね。


※ 年内は31日まで営業をしております。年明けは6日から営業です。

年末が近づいてきたり、年度変わりの時期などは良く電話が入るんです。

大体が、スーツとYシャツ、今日中にやっていただけますか?と言うお問い合わせです。
きっと、使う用事があって、取り出してみたらビックリ!したんだと思います。

いつもきている方はこのような事はありません。
多いのが、学生さんがほとんどのようです。

入学式で着たり、成人式で着た後に、ちょっとしか着ていないからと放って置いたためにこのような事になってしまいます。
確かに、着ている時間は短いですし、時期によってはほとんど汗などかかないで着られると思います。
でもですね、何度もここで書きましたが、次いつ着るかわからない時は洗ってしまわないとダメなんですね。

時間が経過すると、シャツが黄色くなったりします。
これは汚れが酸化したために黄色く変色したためです。
また、黄色くならなくても変な匂いがすることもあります。
これも、汚れが時間と共に匂いを出すようになるからなんですね。

大して汚れていないと思っていても、このように時間が経つと顕著になって現れてしまいます。

まだ洗って着れればいいですけど、洗っても落ちなかったり虫に食われたりと言う可能性も。
シャツなどはクリーニング屋さんに出さなくてもいいので、家庭の洗濯機でかまいませんので着たら洗うようにしてくださいね。

学生さんが多いからか、この手の電話は多摩市や稲城市、小金井市や日野市、そして国分寺市などからかかってくる事が多いです。
周辺に大学があるからでしょうか。
集配にももちろんお伺いしている地域なので、時間に余裕がいただければお伺いするようにしています。
ですが、その日中にとなると厳しい事もしばしばありますので、ご要望にお答えできない時はご容赦くださいませ。

このような当日仕上げに関しては、当店のほうへお持ちくださるほうが確実です。
電話で確認をして頂いてから、お持ちくださいね。

年始などでスーツやYシャツを着る方、大丈夫ですか?
今ならまだ年内間に合うはずです。
慌てないように確認しておいてくださいね。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月24日

古着


※ 年内は31日まで営業をしております。年明けは6日から営業です。


今日はクリスマスイブです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

私はいつも通り、お仕事をしていました。
と言ってもですね、世の中は3連休にクリスマスです。
しかも年末と言う慌しさで、いつも通りというわけでもなく、お客様と調整を取りながら午前中の集配をしていました。

道路も比較的に空いていましたね。
大きいお店やイベントをやっているようなところを避ければ問題が無いレベルです。

年末と言う事で、クリーニングの依頼がぐっと増えています。
集配にお伺いする機会が増えるんですが、最近若いお客様のお宅へお伺いすると、古着をクリーニングに出される方がいるんですね。

流行なんでしょうね。

以前ここでも書きましたが、最近はリサイクルショップもきれいなものしか置かなくなりました。
ですから、古着と言ってもそんなにひどいものは出ません。

しかし、そこは古着ですから扱う時に注意をしています。
洋服は色々な素材で構成をされているんですが、古着で気になるのが生地の強度と糸の強度。
これは結構重要なんですね。

保管の状態などで、生地が弱っていたりするとちょっとした事で破れてしまったりと言う事があります。
また、以前お預かりしたものの中では、30年程前のカシミヤのセーターで、糸が弱っていてほつれてしまうと言う事がありました。

カシミヤと言う事で、機械力をなるべくかけないように工夫して洗っていてほつれたのにはビックリです。
お客様にお話しをうかがった所、相当古いものだということでしたので、糸が限界にきていたんだろうと思います。

糸が弱る話でよくあるのがカーテンです。
高級なカーテンは生地が厚く、物凄く重いものがあります。
カーテンが直射日光にあたり、糸が紫外線で弱ってしまうんです。
ひどい時は持ち上げただけで縫い糸の所から裂ける事もあるんですね。

日光恐るべし、です。
ここまで弱るのには相当時間がかかると思いますが・・・。

保管条件や着用の条件などでなんとも言えませんが、こういう事もあると知っておくといざと言う時にビックリしないで済みますね。

さてさて、これから私はサンタクロースに変身します。
来年あたりはプレゼントをせがまれるでしょうから、今年が最後のサンタかな。
では皆さん、おやすみなさいませ。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月23日

クリーニングを使うほうが安いんじゃないかな?


※ 年内は31日まで営業をしております。年明けは6日から営業です。

すいません、しばらくヘッダーに年末年始の予定を入れさせてください。m(__)m

さて、本題。
先日、テレビを見ていてビックリした話がありました。
それは、家事代行業の話。

最近流行っているらしく、ハウスクリーニングなどはもうすでに認知されていますよね。
お仕事で忙しい方を中心に広くご利用されているようです。

そのサービスの延長なんでしょう、家事代行業と言うものもあるようです。
ハウスクリーニングだけでなく、家事を代行してくれるらしいのですが、その中にYシャツをアイロンしている映像がありました。

女性が綺麗にアイロンをかけて綺麗に畳んでいます。
うまいもんだなあと感心していたんですが、ふと疑問が。

家事代行業、おそらく時間制だと思うのです。
1時間あたりいくらでやりますとか。
そう考えると、Yシャツをかけてもらうのは実は物凄く効率が悪いんではないかなあと思うんです。

Yシャツは持ち込みのクリーニング屋さんでも幅がありますが150円~300円くらいの間でしょう。
集配専門店でも、高くても400円くらいじゃないでしょうか。

Yシャツのアイロン掛けは実は物凄く時間がかかります。
私たちプロがやっても道具が揃っていて1枚かけるのに5分程度。
1時間で10枚前後が妥当な所です。
これを、慣れているとはいえ使いづらい家庭用のアイロン台でかけているわけですから、相当時間かかっていると思います。

うーん、普通にクリーニング屋さんに頼んだほうが安上がりだし綺麗だと思うんだけどなあ・・・。

いろいろ事情があると思います。
クリーニング屋さんも早く閉まってしまう所が多いですし、集配をしてくれるクリーニング屋さんが近くにないと言う事もあるかも。
もう少しクリーニング屋さんが頑張って利用しやすくしないといけませんね。

最近は忙しい方が増えてきていて、こうした家事代行業を利用する人が増えているようです。
それも、独身だけでなく結婚しているご家庭でも。
共働きが増えているのも原因のようです。

人生の中には忙しい時期と言うのがどうしてもあります。
子供の成長過程だったり、介護だったり、仕事だったり。
日常の生活もこなせればいいのですが、なかなかそうもいきませんよね。
そうした中で、日常の仕事をプロに任せる事で自分の時間を作ると言うのも、今後ありなんじゃないでしょうか。

ずーっと利用するわけには行かないですが、ポイントでうまく利用して時間を作る。
当店のお客様にもそうして上手にやりくりしているお客様がいらっしゃいます。

クリーニング店を利用しての上手なやりくりの仕方、いつでも聞いてくださいね。
自分でやれるものと任せたほうがいいもの、聞くとあっと驚くものだと思います。

困った時は聞いてくださいね。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月22日

2005~2006年末年始の営業の予定です。

残すところ後10日をきりました。
早いもので、週末はクリスマスです。

もうプレゼントは買いましたか?
お子さんがいる所は今ごろ大変でしょうね。
ある程度大きくなってくると額も大きくなるでしょうし、小さいと何が欲しいのか良く分らないし。
うちの子は欲しい物がくるくる変わってしまうようです。

うーん、すでに買ってしまっているので、何とか誤魔化さなければ・・・。(笑)

当店の年末の営業の予定をお知らせいたします。

2005年、年内は31日まで営業をしております。
お急ぎの品物はなるべくお早めにお願いしますが、事前に連絡をいただければギリギリまで対応するつもりです。

30日に出して間に合う?という方もいると思います。
ぜひ、遠慮なくお問い合わせください。

そして、めでたい2006年年始の営業は6日からとなります。
集配は7日から対応させて頂きますので、よろしくお願い致します。

年末年始で結構多いのが、礼服のお問い合わせです。
急にお葬式が入ってしまって必要になったなどありますので、クリーニングに出している方はぜひ年内までにお引取りお願いします。
葬儀屋さんにお伺いさせて頂いているんですが、年末年始は多いらしいです。
念には念をいれて何があっても大丈夫なようにしておいてくださいね。

明日から3連休です。
クリスマスも重なっていますし、週末は楽しんで、その後は一気にラストスパートですね。

風邪など引かないように頑張りましょう。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月20日

乾燥の後は気をつけて

寒くなってきて、洗濯物を外へ干してもなかなか乾かない日があると思います。
そんな時に重宝するのが乾燥機。

今は、一般家庭にも乾燥機が普通に常備されていたり、洗濯乾燥機のように一台二役と言う優れものまであります。

しかし、注意して欲しい事もあるんですね。
それは乾燥の後の話。

最近、業界紙でも取り上げられていましたが、水洗いした物から火が出るという話があります。
ドライクリーニングの後なら、まだ話はわかるのですが、水洗いの後に何で?と業者の方なら思うはず。

答えは簡単、衣類に残った油分からの発火が原因です。

一般の方も最近はよくご存知のようにドライクリーニングでは汗などは落ちづらいと言われています。
水と油は相性が悪いので落ちない、と言う話ですね。
実際は、やり方で落ちるんですが、ここではひとまず置いておいて。

しかしこの話は逆のことも成り立つんです。
そう、水洗いでは油が落ちないんです。

出火の原因はこの残った油分で、乾燥機にかけて乾燥が終わった後に、粗熱を取らないで重ねていたためにぐんぐん温度が上がってしまい自然発火してしまったのでした。

一般の家庭でも起こりえる話ですよ。
乾燥機にかけた後に、暖かいまま衣類を重ねて放置していると起こる可能性があります。

液体の危険物には発火点と言うのがありまして、これは何の火元もがなくても自然に発火する温度のことを指します。
油分の残った衣類を、乾燥後粗熱を取らないで重ねておくと中で温度が上昇し、発火点まで達し火が起きるのです。

このような事故を起こさないようにするにはどうすればいいか?
私たちプロなら、洗いの段階で油分を落とすような処理をします。
しかし、家庭ではなかなかそういうわけには行きませんね。
となると、対処法も限られてくるのですが、ズバリ、乾燥後に暖かいまま衣類を放置しない事です。

乾燥が終わったらすぐ乾燥機から出して、余熱を取ります。
なるべく広いところで広げながら余熱を取ります。
そのまま重ねるのは厳禁です。
また、クールダウンと言いまして、乾いた後もしばらく温度が下がるまでドラムを回しておくのもいいと思います。
このクールダウンを行いますと、余計なシワが減り、手間が省けるようになります。

衣類から出火なんて嫌ですよね。
ぜひ、このような事故が起こらないように気をつけてください。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月19日

急ぎますか?

言葉は本当に難しいです。
言葉じゃなくて、クリーニングがちょっとややこしいのかも。

ホームページを見て、集配のご依頼をいただくんですが、その時にこちらから決まって言う言葉があります。

『お急ぎですか?』

この場合のお急ぎ、私たちは急いで仕上げたほうがよろしいですか?と言う意味で言っているつもりなのですが、端折り過ぎているためお客様とのすれ違いになる事もしばしば。

お客様のほうでは、お急ぎですか?と聞かれると、急いで取りに着て欲しいと言う事ですか?と思うようです。

私たちクリーニング屋さんの集配は他の宅配と違う点があります。
それは、2往復する事。

一度目は取りにお伺いして、二度目はお届けにあがります。

ここがややこしいポイントなんですね。
急ぎがどっちにかかるか、お互いの立場もあってよく話を聞かないと分らない事もあります。

みなさん、ライフスタイルが様々ですから、今しかいないという人もいますし今日しかクリーニングを出せないし受け取れないと言う人もいます。

結構いるんですよ。
休みがなかなか無いと言う人。
また、替えの制服がないと言う人もいまして、そういう人は貴重な休みの日に洗って仕上げないと翌日仕事が出来ないという人もいます。

本当は制服などでも最低2着は用意しておいて欲しい所です。

これから年末に入ります。
仕事が忙しくて今までクリーニングに出せなかった方々も、今回がチャンスです。
予約と言うわけではありませんが、事前にお休みの予定とクリーニングに出したい予定などを教えて頂ければ、ギリギリまで対応します。

諦める前に洗いましょうね。

年内いっぱい仕事していますので、安心してください。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月17日

偽装ではないと思いますが・・・。

最近、マンションの構造設計の偽装が取り沙汰されていますが、衣類にも似たようなことがあります。

これは以前当店であった本当の話。

とある業者さんが、お客様から皮のジャンパーを預かったのでクリーニングして欲しいと持ち込まれました。
この人、クリーニング屋さんじゃないのですが、近い商売をしていてお客様からクリーニングのご依頼を受けるらしいです。

女性物のジャンパーで、色は黒。
前のほうにはヒダがあってしっかりしたジャンパーです。
早速検品していると、色がおかしい・・・・・。

黒が紫になっているんです。

もしかして焼けたのかな?と思いました。
染色は日光に弱いんです。
私の友達が半年間、窓のカーテンレールに豚皮のジャンパーをかけていたら、日があたっていた所が見事に色が抜けていました。
今回もそれと同じかな?と思っていると、ちょっと違うのです。

表のほうは真っ黒。
多少汚れはあるものの、変化はありません。
色が違うのは、襟の後ろとかヒダの隠れている所とか。

日光もあたっていない所が変色するのはおかしい、と言う事で、以前クリーニングしたことがあるか、どこで購入されたか、聞いていただくことにしました。

まだ一度もクリーニングしておらず、購入した時期は10年程前でそんなに着用はしていないとの事。
買ったのは外国だったとか。

ふむふむ、どうやら変色の可能性は少ないような気がします。
別に原因がありそうです。

その後、色々と観察していると、裏側も黒ではない事が判明しました。

もしかして・・・・・???・・・・・!!!

実はですね、この商品の本当の色は紫だったんですね。
で、後から黒に染め直したんでしょう。
表面だけ染めたので、ヒダの裏側や襟の裏などは染色しなかったんだと思われます。

よくあることではないですが、このように販売する前に手を加えられる事はあります。
それがきっちりとした仕事であるなら問題は無いのですが、このように中途半端な仕事だったり、きちんとした仕事をされていなかったりすると、クリーニングや着用中に問題が起こることがあります。

しかも、商品がおかしいとは思いませんからなかなか判断できない事が多いんですね。

他に、気付きにくい事例として、服を作る時に生地をまっすぐ取る事が出来なくて、ちょっと斜めにカットしてアイロンでまっすぐ矯正したりすることがあるようです。
作る側もなるべく一枚から多くの生地を取りたいですから、多少の無理はしてしまう事があるらしいです。

で、元が斜めですから洗うと生地がよれてしまいます。

でもこれは普通の人には分らないですよね。
なんかこの服着づらいな?くらいの感覚でしょう。

中には本当に悪質なケースもあるのですが、それはまたいずれ書きましょう。

飛びぬけて良い商品でなくてもいいですから、しっかりした物が欲しいですね。

投稿者 boribori : 23:50 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月15日

お客様のお引越し

土曜日に中河原からお引越しをするお客様がいらっしゃいます。

ここ数年、当店をご利用いただきまして、とても気さくなお客様でした。
出張が多い方で、地方の色々なお話等を聞かせていただいていたんです。

クリーニング屋さんの面白い所の一つに、地位や職業を選ばないと言うのがあります。
アルバイトやパートさんから、学生さん、会社の重役さんから社長さんまで幅広くお客様にいらっしゃいます。
最近は少なくなりましたが、昔は重要なポストについている人から色々と教えて頂いたものです。

仕事の意義や人の付き合い方、仕事に対する考え方など、本当にためになる話が多かったですね。
やはり上に立つ人は見方と言うかちょっと考え方が違うようです。
その発想の面白さに魅力を感じたものでした。

そのせいか、クリーニング屋さんは結構博識の方が多いんです。
畑違いなのになぜか他の仕事の話を知っていたり・・・。
きっとどこかでお話しを聞いているんでしょうね。

ここ数年は、お話しをするお客様がどんどん減っています。
情報の漏洩を防ぐためもあるのでしょう。
社員さんでも首から社員証をぶら下げていないと会社へ入れない時代ですし。

お客様の引越しは私たちも少し寂しく感じます。
お仕事として受け付けているんですが、長い間お付き合いしていくと仕事以上の関係のような錯覚になる事があるんですね。
もう、このお客様のYシャツを洗わないのかなあと思うと寂しくなりますね。

なんでなんでしょうか。
自分でもわからない不思議な感覚です。

数年経って思い出したりもします。
元気かなあって。

そのお客様の最後の仕事を預かっています。
いつも通り、Yシャツを心を込めて仕上げさせて頂きます。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月14日

ダウンのクリーニング

ここ最近、ダウンのクリーニングが多く出ます。
寒くなってきたからでしょうね。
と言うか、ここ数日寒すぎです。(>_<)

お客様が当店へいらっしゃるとあったかーいという言葉が漏れるほど・・・。
冬は良いですよ、クリーニング屋さんは。

さて、ダウンですが、やはり汚れますよね。
アウターですから、人一倍汚れるわけです。
でも、ダウンをどう扱っていいか分らない人は多いと思います。

クリーニング屋さんで受け付けてくれないケースもあるらしいですし。

ダウンのお手入れは、普通にクリーニングに出していただいて大丈夫です。
中の羽毛自体は大丈夫ですが、場合によっては表の生地などでクリーニングに適さない物もあります。
不安な時はクリーニング屋さんへ相談してみてくださいね。

ダウンは、水鳥の羽毛から出来ています。
二種類ありまして、産毛のダウンと羽のフェザー。
ダウンのほうはテレビなどでふわっと浮いているマリモのようなわたを想像していただくと良いかもしれません。
フェザーはそのものズバリ、羽です。
神社に行くと落ちてますよね、羽。
あれの小さい奴ですね。

ダウンの良し悪しはダウンの量に寄ります。
製造上、完全にダウンだけを入れることは出来ず、どうしてもフェザーも混ざってしまうのですが、フェザーよりもダウンのほうが暖かいんです。
これは、ダウンの方がより空気の層を厚くする事が出来るから。
空気の層を作って外と遮断する事で暖かくする仕組みです。

ですから、買うときはダウンの量を見ていただいて、重量も見てください。
中身の多いほうが暖かいです。

そして、いいものを見分けるもう一つのコツがあるんですが、それはダウン製品を揉んで見ること。
カサカサと音が大きくするようならフェザーが多く入っていると言う事になります。
表示どおりに入ってないケースもあるようですから、一度もんでみて音を聞いてみてくださいね。

ダウンにも粗悪品はあります。
ダウンは針穴ひとつあれば中身がすべて出てしまいます。
ですので、縫い代には十分注意して作られているはずなのですが、中にはギリギリで作っている製品もあります。
すると、着用中に縫い目から裂けたり、クリーニングしている時に裂けたりと言った事が起こります。
また、中のダウンの洗浄を怠って衣類を作ると、クリーニングした時に水鳥の油が出てくることがあるんです。
これはもう見抜けませんので、洗ってみないと分りません。

一時は特定のメーカーの商品には問題が多いと情報が回ってきた事もありました。
私たちの仕事の難しい所は、そういった問題のある衣類が数年間に渡って出てくる所にあります。
注意情報を出しても、その商品がいつクリーニングに出されるか分りません。
また、何年着用されるかも分りません。

数年後にあっと驚く事もしばしば・・・・・。

ダウンは、今年のような寒さにはうってつけです。
ぜひ、良いダウンと見つけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月13日

白い服は大変だ。

白い色の服が流行っています。

コートやオーバー、セーターやスカート、パンツまで白い色が流行っているようです。
白・・・・・、確かに綺麗ですし、他の色と組み合わせても邪魔しないし、逆に映える。

その代わり、とても汚れが目立ってしまうので着ていて気になります。

職業柄か、電車や街中で白い服を着ている人を見ると、じっと見てしまうんです。
その理由は、綺麗なのかなって思って。

私も白い服を持っているんですが、他の色に比べて洗う頻度が高いんです。
ちょっと荷物を持ったら汚れるし、目立つし。
で、すぐ洗ってしまいます。
他の人はどうしているのかなあと、ここ最近ずーっと思っていたので、白い服を着ている人を見るとじーっと見る癖がついてしまいました。

観察の結果(笑)、明らかに新品の服を着ている人以外は皆さんやっぱり汚れています。
思いっきり目立つ汚れはありませんけど、全体的にくすんできていたり、ポケットや袖口など擦れる所が重点的に汚れていたり。
分っているんだけど、まだ洗うには早いって事なんでしょうかね。

白はその色から目立ってしまうだけで、他の色でも同じように汚れていると思います。
そう考えると、汚れた服を気付かずに着ているんだなあと。

怖いですね。(-_-;)

白を白く着るには、やはりこまめに洗うしかないようです。
映えるから本当は長く着たいんですけどね。

白い服が汚れてしまって、しみ抜きをするときには注意があります。

白だからと漂白をすると、漂白をした部分だけ真っ白になる事があります。
白だと思っていても白じゃないことがあるんです。
生成りと言いまして、ベージュと言うかうっすらと色がついている。
本来はこの状態が正しくて、真っ白は製造の段階で漂白をされたり人工的に白味をかけているケースがあります。

白と思って漂白をすると、生成りがはげてしまい、まあるく真っ白く色が抜けてしまいます。

白だからといっても十分色に注意してしみ抜きをするようにしてくださいね。

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2005年12月12日

2006年のカレンダーをプレゼントしています。

これを配り始めると今年も終わりだなあと実感しだします。
そう、来年のカレンダーです。

ここ数年は、カレンダーを配る会社やお店は少なくなりました。
以前は、カレンダーいりますか?と尋ねてもいらないと言われる事が多かったのですが、最近はわざわざ寄ってカレンダーだけ持って帰るという人もいます。

当店では昔からカレンダーを配っていまして、今年もHPの方に写真を上げさせていただきました。

このカレンダー、何気に評判がいいんです。
どうも主婦の人の感覚らしいのですが、まず大きさがちょうど良いらしい。
大きいカレンダーは張る所が無いし、小さすぎても見づらくて困るそうです。
当店のカレンダーはちょうどその中間で、すき間に張る事が出来て便利なんだそうで。

そして、次に書き込むスペースがるのが良いらしい。
主婦の方は用事がいくつも入っていて忙しいらしいんですね。
で、壁に張ってあるカレンダーに用事を書き込みたいのに、書き込むスペースがないカレンダーが多いらしいのです。
うちのカレンダー、つぼを心得ているのかそのスペースがちゃんとあるんですね。

最後に、カレンダーの下のほうにクリーニングのワンポイントアドバイスが載っているんですが、こちらがまた評判がいいんです。
お洗濯のコツや仕舞い方など、季節に合った事柄を書いてあります。
お客様の中には、カレンダーの下の部分を切り取ってスクラップにして取ってあると言う人までいらっしゃいます。

不思議な事に、どのお客さまも、カレンダーをお持ちになる時に以上のような事を同じように話していきます。

皆さん、求めているのは同じ物と言う事なんでしょうか。

毎年限定で作っている物です。
100本しか生産していません。
すでに何軒か配っておりますので、残りが段々と減ってきています。
欲しい方はお早めに。

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2005年12月11日

忘年会

今日は、クリーニング屋さんの忘年会でした。

当初予定していた人数からキャンセルが入りまして、少人数だったのですが、楽しく過ごす事が出来ました。
キャンセルした人たちは、皆さん風邪。
かなり重症のようです。
今年の風邪は長引くようですよ・・・。
外出からお帰りの際は、手洗いうがいをするようにしましょうね。

まだ12月の前半だからか、居酒屋さんは空いていましたね。
電車の中も。
ニュースなどでは今年はいくらか持ち直してきて、忘年会が増えていると言う話だったのですが、どうもそんな雰囲気ではなさそう。

忘年会の中で、レナなケースが話題に上りまして、楽しい話を中断して少し後論。
内容はちょっとここではかけないのですが、ちょっと深刻な話です。

人が集まればいろいろな意見が出ます。
皆さん営業形態も違いますし、年齢も違います。
その中でどれが正解と言う事は無いのですが、色々な意見が出ることで、いろんな角度から物事を判断できるようになるようです。

世の中は確実に変化しています。
どう対応するか、常にアンテナを張っていないと対応が遅れてしまうんですね。
それは、生地や素材の事だけでなく、お客様とのコミュニケーションもそう。
要望も変化しています。

今日の忘年会もきっと明日からの仕事の糧になると思っています。
集まってくれた皆さん、ありがとうございました。

明日から年末まで、頑張りますよー。

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2005年12月09日

綺麗になるか不安になりますか?

寒さが本格的になってから一週間ほどがたちました。
朝、布団から出るのが正直辛いです・・・・・。

さて、ここ数年この時期になると去年の冬物がクリーニングに出てきます。
カシミヤのクリーニングのご依頼も、この時期来たりするんですね。

カシミヤ以外でもコートやセーターなどを洗い忘れた方は沢山いらっしゃると思います。
そして、取り出してみるとかなり汚れている・・・・・。

もちろん着用中に汚れていたんですが、気付かなかったり保管中に汚れが酸化して黄色くなったりと言うのが原因です。

ここで本題なのですが、当店へのお問い合わせでも最近特に多い質問が、『汚れ落ちますか?』と言うご質問です。

汚れ落ちますか?と言う言葉の中にはいろんな意味が含まれているんだと思います。

ここまで汚れているのに綺麗になるのかなあ?と言う不安。
クリーニング屋さんはあまり汚れが落ちないイメージがあるんだけど、大丈夫かなあと言う不安。
汚れが落ちなければ洗いたくないんだけど、と言う人もいるでしょう。

漠然と、オーバーなんだけど汚れ落ちますか?と聞かれたら、分りませんとしか答え様がありません。
汚れの度合いもわかりませんし、生地も分らなければ、なんともいえないんですね。
どれくらい着用したかにも寄りますし。

結果、見せてもらわないとなんとも言えない、と言う事になってしまいます。

具体的に、どれくらい着用していて、どの辺りが汚れていて、生地はどういったもので、とここまで教えて頂くと具体的なイメージが出来るので答えやすくなります。
それでも、綺麗になったと言うのは主観ですから、ある人にとっては綺麗になっていると言うものでも、ある人にとっては落ちてない、と言う人もいるのではっきりと断言する事はなかなか出来ません。

ここが非常に難しい所。
言葉の限界とでも言いましょうか。

ただ、一ついえるのは、去年から洗っていないコートやオーバーなら、洗えばそれなりに汚れは落ちます。
生地によってはかなり強いクリーニングにも堪えられるものもありますから、上がってみてビックリするほど綺麗になるケースもあります。

皆さんも綺麗になるか不安で洗えないでいるオーバーやコート、セーターなどがあると思います。
一度品物を見せて、相談してみてくださいね。


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2005年12月08日

安全第一で

本日、大魔神跡地に天下一品が開店しました。

初日とあってか、花は凄いし、お客さんも結構入っていたようです。
やはり、新しい店が出来るとウキウキするんでしょうか。

ここしばらく電車で出かけることが多かったのですが、気になった事があります。
それは、電車が遅れてくることです。

きっと例の事故からの教訓で安全第一で運行されているからなんでしょう。
今まではダイヤ通りに来ていた電車に何の違和感も無く乗っていましたが、こうして遅れてくる電車を見ていると、これが普通なのかなあと思うようになりました。
今まで相当無理があったんでしょうね。

私たちクリーニング屋さんでも似たようなことがあります。
納期を急ぐあまり、乾燥が十分でない衣類をお渡ししてしまう・・・・・、事があるようですよ。
当店では決してそんな事はしませんが、回りでは良く聞きます。
ドライクリーニングで乾燥が不十分だと、石油の匂いがするんです。
これが危険。

ドライクリーニングの溶剤が残った衣類を着ていると、擦れて化学火傷を起こしてしまいます。

ですから、十分な乾燥をしなければいけないのですが、納期を急ぐあまり乾燥がおろそかになってしまう業者がいるんですね。

納期はもちろん大事な事です。
場合によってはその日に絶対着たいと言うお客様もいらっしゃると思います。
しかし、納期を間に合わせるためにそんな危険な状態でお渡しする事が果たしていい事なのでしょうか?
安全に着れる事も、納期と同じくらい重要なことだと思います。

もちろんお預かりする時に、乾燥を視野に入れた十分な納期をいただかなければいけません。
また、お客様にも余裕を持ったクリーニングと乾燥に時間がかかると言うご理解をお願いしたい。

安全上の理由から、衣類の素材や性質などによって納期の早いクリーニングがお受け出来ない事もあるかと思います。
どうか、ご理解のほどよろしくお願い致します。

皆さんが楽しく生活できるために。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月06日

クリーニング屋さんが減っている

本日、クリーニングの業界紙が届きました。

クリーニング屋さんにも業界紙があるんですよ。
細かいのまで入れれば結構あるんじゃないかしら。

クリーニング屋さんの業界紙、皆さんも興味ありますかね?
どんな事が書いてあるか?
今度、確認とってここで書いて見ましょうね。(笑)

さて、その業界紙のトップに、クリーニング屋さんが減っているとありました。
7年連続減っていまして、個人店から取次店までかなりの数が減っています。
皆さんの周りでもやめて行くクリーニング屋さんがあるんじゃないでしょうか。

個人店がやめるのはどうやら高齢化と後継者難というのが理由のようです。
クリーニングの機械はとても高額なため、ある程度の高齢に差し掛かってきて機械が壊れてしまうと、買い換えるかやめてしまうかの選択に迫られます。

そして、大体がやめてしまう・・・・・。

後継者の問題は、クリーニング業だけでなく他でもあるようです。
先日、床屋さんへ行った時も同じような事をおっしゃっていました。
美容師になりたがる人は沢山いるけど、床屋になりたいと言う人は少ないんだそうで、ここでも高齢化による閉店が後をたたないそうです。

昔はクリーニング屋さんも床屋さんもたくさん後継者がいたんですけどね。
丁稚奉公している人が沢山いて、うちでも若い人が修行に来ていました。

技術系の仕事なのに、何で人気が無いんでしょう。
どっちも面白い仕事だと思うんだけどなあ。
ここでもずいぶんと書いてきましたが、お客様にありがとうとここまで言ってもらえる業種は少ないと思うんです。
本当に、嬉しくなります。

私がよぼよぼになる頃には、クリーニング屋さんなんて無くなったりしてたりして。
それだけは勘弁ですね。

投稿者 boribori : 23:40 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月05日

自分の服をしみ抜き

昨日の晩に、スエットのズボンを汚してしまいました。

左ひざの所なんですが、かさぶたになっていまして、きっとどこかで擦っちゃったんでしょうね。
気が付いたときは、左ひざがまっかっか。
血だらけです。(-_-;)

しみの大きさで言うと、一番大きい血のしみが直径3センチくらい。
その他、5ミリくらいの血のしみがポツリポツリと周辺に散らばっています。

そのまま洗濯しても薄くなるだけですし、乾燥機で熱に晒すと落ちなくなってしまうので、朝一番しみ抜きをしました。
洗濯屋の強みですね。(笑)

自分でつけたしみですし、血とハッキリしているので今回は比較的簡単です。
しみ抜きで一番厄介なのは、どのシミか判別する事ですね。
はっきりと分れば、すぐさまそれに応じたしみ抜きをするのですが、大体が分らない事が多いので万能性の高いしみ抜きの処理をします。
その後、様子を見つつ、高度なしみ抜き処理へと移るわけです。

しみ抜きをはじめて5分ほどできれいに落としました。
落とした後は、水洗い。
洗いあがった後に、再度しみの確認をしてから、乾燥へ。

この時点で血が残っていたら再度しみ抜きをします。
血のしみは、熱がかかってしまうと落ちにくくなりますから、落ち切るまではなるべく熱を加えないようにします。

良くお客様に、しみがついたらどうすればいいですか?と聞かれます。
その時の答えは大体決まっていまして、何もしないほうがよろしい。

なまじっか、水で拭いたり何か処理してしまうと返っておちなくなることが多いのです。
ですから、落としたいのであれば、そのままお持ちいただくのが一番なんですね。

今回の私も、着いた直後は何もしていません。
血のしみは拭いても仕方ないですから、そのまま一晩放置しました。
おかげで、すっきりときれいに落ちたわけです。

何とかしたいとあせる気持ちもわかります。
でも、あせらずに一呼吸してから冷静に対処してくださいね。
冷静に考えると、どうすればいいか、自ずと分ると思います。

わからなかった時はそのままにしてお持ちください。

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2005年12月04日

ボタンを求めて

今日は寒かったですねー。
この冷え方は本格的な冬を感じます。

雨が降って雪になるかな?と思ったけど、雪までは行きませんでした。

さて、この寒い朝に早起きしまして、ここでもお馴染みのおちさんの所へ行ってまいりました。
お休みの所申し訳なかったのですが、私のために少々時間をいただきまして。

ボタンをもらいにいったんです。

私たちクリーニング屋さんはボタンはとても重要です。
割れてしまったり、元からついていなかったりした時に、同じ物もしくは似たようなものを探してきて付ける事があります。

本当は同じボタンをつけたいのですが、出来ない事も多くあります。
たとえば、メーカーで同じボタンが無いとか、私たちクリーニング屋さんにはあげられないとか。
この辺の事情はちょっと奥が深いのでまた今度にでも。

今回は、Yシャツのボタンで、最近流行りの厚手のボタンです。

当店のYシャツの機械はちょっと特殊なつくりをしていまして、厚手のボタンでも割れる事はほとんどありません。
よほど劣化しているか、以前ご利用していたクリーニング屋さんでひびが入っていたか、そういった理由で割れる事はあります。

今回は、そういったものではなく、袖の小さいボタンがプレス機の鉄板に斜めに入ってしまい割れてしまったようです。

まず、当店にストックしているボタンを探してみましたが、同じボタンは見つからず。
厚手のボタンはなかなか在庫が無いんです。
そして、ボタン屋さんなどに電話をしてみるも、扱っていないと言う返事。

さてさて、どうしようかな?と考えていた所でおちさんへ相談してみる事にしました。

すると、持っているので分けてくれると言う嬉しいお話しをいただきまして、今朝お伺いしたわけなんです。
本当におちさんには感謝です。m(__)m

ボタンは本当に難しいです。
同じボタンをつけるために、クリーニング代の何倍ものお金をつぎ込んで探してくる事もあります。
そっちの方が多いかな。
でも、そのボタンがあるのとないのとでは全然違いますからね。
いざ着ようと思って、袋から出したらボタンがついていなくて着れない・・・・・、なんて言うのは嫌でしょう?

ボタン一つですが、とても重要で大変な代物です。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月03日

買うときはお手入れのことも考えて買ってくださいね。

毎年流行りの服というものがあります。

今年はどうやらまたファーが流行りのようで。
クリーニング屋さん泣かせです。(^_^;)

しかも、結構安く手に入るようです。

でも安くてもファー。
まがい物もありますが、中には本物の毛皮を使った商品もあります。
これらはお手入れが大変ですし、クリーニング代も当然他の物よりも割高になります。
また、今年のファーの使い方はあまりいただけない物が多い。

そこでファーを使ったら洗えないでしょ!なんていう使い方を見かけています。

服を買うときは、お手入れをする事も考えて購入してくださいね。

洗うのが困難な物、長く使えない物などは良く見て購入してください。
また、購入価格が安すぎるのも微妙なようです。
先ほどのファーも、品物がたとえやすくてもクリーニング代は安くなりません。
手間は一緒だからです。

お手入れのことを考えると、少しくらい値が張っても後のお手入れがもったいないと思わないような品物を購入するといいと思います。
あまり安すぎると、洗って着るのがばかばかしくなってしまいますから・・・。

そして、いい衣類には流行り廃りがありません。
素材が長持ちするのもありますが、デザインそのものが長く着ていても飽きの来ないものとなっています。

ぜひ、衣類を購入する際はお手入れまで十分検討して、いい物を選んでくださいね。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月02日

カシミヤはお店でも受け付けてますのでいつでもお越しください。

当店は、WEBで、カシミヤクリーニング.COMと言うお店を営業しています。
このお店はカシミヤやアンゴラなど、高級獣毛を専門に扱っています。

この手の高級獣毛品は、扱いが難しく、クリーニングに出してダメにされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

風合いが変わったり、安っぽくなってしまったり、色が悪くなったり。

そういったお客様の不満を少しでも解消できたらいいなと思い、営業をしています。

お問い合わせをいただいた中で、良く聞かれる質問の一つに、お店でも受け付けて頂けるのでしょうか?と言うのがあります。
カシミヤクリーニング.COMはWEB店舗で、一伸ドライクリーニング店と言うリアル店舗がありますので、もちろん受け付けていますよ。
仕事内容は同じですし、料金もまったく同じです。

お近くの方で、お持ちになる人もたくさんいらっしゃいますし、遠方からはるばるお持ちになる方もいらっしゃいます。

いつでも遠慮なくお持ちくださいね。
一伸ドライクリーニング店の営業時間は朝8時から夜10時まで営業しております。
その間なら、受け付けている者すべてが衣類の説明、クリーニング工程の説明、アドバイスなどをいたします。
何か聞きたいことがありましたら、なんでもお聞きください。

今から着始めるはずのオーバーのクリーニングが実は増えているんです。
お預かりすると、やはりかなり汚れている・・・・。
きっと、春に洗わなかったんでしょうね。
とくに、白が流行っていましたし、アンゴラが出回っていたので、クリーニングするのにはちょっと厄介な物が多いんです。

汚れは時間が経つと落ちにくくなるし、変色して目立つようになりますから、やはり着終わったら洗った方が無難です。

そろそろ本格的に、寒くなってきています。
オーバーは大丈夫ですか?

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月01日

ボタンをアルミホイルで包む

お昼頃にいつもご利用してくださるお客様がいらっしゃいました。
そこで、付属品についての話になりまして。

最近はボタンやチャックなどが非常に厄介です。
チャックなどは持つ所が折れてしまったり、外れてなくなってしまったりという事があります。
デザインがよくなっているので、折れやすくなっていたり外れやすくなってきているんでしょうね。
注意をしながら洗ってもごく稀に起こることがあるんです。

ボタンも同じというような話をしていて、うちではボタンガードを使っていますよ、という話をしました。
このボタンガード、以前ここでも書きましたが、本当に優れもの。
なんで、このボタンガードが製造中止になったんだか・・・。
現物を見せて、これが無くなったらちょっと困るなあと話していると、『アルミホイルをつければいいじゃない』と言います。

以前、芸能関係のお仕事をした時もスタイリストさんに同じことを言われました。
アルミホイルで包んでくださいって。

うーん、みなさんが思っているようにアルミホイルに包んでもあんまり意味ないんですよねえ。

アルミホイルは以前はどこでも使われて来ました。
これは、ボタンに接着剤などを使っていて、溶剤により剥がれて壊れてしまったり、ボタンについている色が溶け出して他の衣類を汚してしまうのを防ぐためにはいいんです。

しかし、ボタンの破損を防ぐと言う意味ではあんまり意味が無い。
しかも、お客様がアルミホイルを巻いてくれと言うのは大体ボタン破損を防ぐためです。

アルミホイルをつけていると一見丁寧そうに見えるんですが、実はそうでも無かったりします。

ただ、最近はクリーニング関係の資材もよくなってきていまして、アルミホイルの片面にスポンジを貼り付けてある物があります。
これならボタンの破損に効果あり!
ちょっと嵩張りますが、スポンジが衝撃を吸収してくれて、壊れる率がぐんと下がります。

問題があるとすれば、一度使うとごみになってしまうと言う事と、ボタンが包まれているのできれいにならないと言う事。

今の段階では、ボタンガードに勝る物は無いですねえ。
本当に良い商品なのに・・・・・。

もう一回作ってくれませんかね?
環境にも優しくて事故が減る良い商品なのに。
メーカーさん、検討お願いします。m(__)m

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月30日

鶴を折る

私がクリーニング屋さんとして駆け出したころの話です。
今から12年程前、家業を手伝い始めた頃。

翌年にクリーニング学校の入学を控えていました。
ある日、テレビを見ていると、クリーニング学校のアイロンの講師の先生がテレビに映っている!
ちょうどこの頃、テレビでは各業種のエキスパートによるすごい技術を取り上げるのが流行っていまして、ちょうど番組に出ていたんだと思います。

どんな事やるのかなあ、とワクワクしてみていると、ハンカチを使ってアイロンをかけて鶴を折るというのです。

皆さんどう思いますか?
簡単だと思います?

テレビを見ているとささっとアイロンをかけて、見事きれいな鶴が折り上がりました。
しかも、きちんと羽が立っている。

手で折って、そこをアイロンでかけるだけだから簡単そうに見えると思います。
実はこの番組を見た翌日、私もやってみました。(爆)
結果は見事惨敗。
これ非常に難しいのです。

どうして難しいのか、仕事をはじめて間もない私には見当もつかなかったのですが、クリーニング学校に入学後、先生に聞いてその難しさが分りました。

鶴を折るためには正方形のハンカチが必要です。
ここがおそらく一番難しいと思います。
というのも、普通に売っているハンカチ、一見正方形に見えるんですが、微妙に長方形なんです。(笑)
ですから、その辺のハンカチを取って折ろうと思うと途中で躓いてしまいます。

つまり、鶴を折るためのハンカチからまず選ばないといけないんですね。

私はこの時点ですでに間違っていたわけです。
更に、アイロンのかけ方も注意が必要。

生地には方向がありまして、延びやすい方向という物が存在します。
どういう事かと言いますと、延びやすい方向と延びない方向をうまくバランスをとりながらアイロンがけをしないと、せっかく選んだ正方形のハンカチが長方形になってしまうんです。

まず、延びない方向で正方形の一辺の長さを固定します。
そして、そこから延びやすい方向へ。
引っ張ってしまうと延びてしまうし、ひし形になってしまうので、なるべく引っ張らないようにまっすぐアイロンをかけます。
それを繰り返して正方形の出来上がり・・・・・、なんですが、実際にやってみるとこれがまた大変。
相当の熟練者でもかなり意識してやらないと出来ないでしょうね。

正方形が出来れば、もう80%は出来上がったといってもいいかもしれません。
折りながらアイロンをかけて、不要に延びないようにすればOK。

ハンカチで鶴の出来上がりとなります。

その先生は、私たちが卒業後に、目を悪くされて引退されたと聞きました。
凄い技術の持ち主だったので、本当にもったいないですね。
あの技術を引き継ぐ人がいたのかなあ。

今日、アイロンをかけていて、ふと思い出した話です。
久しぶりに鶴に挑戦してみようかなあ。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月29日

こんな時期に花粉症

段々と紅葉がきれいになって来ました。
今年は暖かい日が続いたせいか、なかなか紅葉が始まらず、11月なのに緑がいっぱいといったような状況が続いていました。

ここ数日でイチョウがきれいに黄色になったり、かえでが赤くなったり。
配達が楽しくなりますね。

さてさて、先日同業の友達のブログで知って驚いたのですが、この時期に花粉症にやられるとのこと。
この時期に花粉症?と思いまして、何か飛んでいるのかなあと思っておりました。
花粉症にも反応する種類があるそうで。
スギ花粉がポピュラーですがブタクサなどで反応する人もいるそうですね。

しかし、今回の花粉症はちょっと違います。

なんと、冬物の衣類で花粉症になるらしいのです。
去年の冬物を今年の春先に洗わないで、そのまま仕舞った時に花粉が付着をしていて、寒くなって着ようと思いクリーニング屋さんに出した、というのが事のてん末らしいです。
何気なくお預かりした衣類をバサバサとやると・・・・・、鼻がムズムズ、目には涙・・・・・、花粉だー!となったようです。

花粉、恐ろしいですね。
半年以上経過しているのに、花粉症を起こすなんて・・・。

ここ数年、仕舞う前に洗う人が減ってきて、寒くなって着る時に慌てて洗う方が増えてきています。
きっと、全国のクリーニング屋さんでは今ごろクシュンクシュンとくしゃみをしている事と思います。

花粉症の皆様、仕舞っている冬物を出す時は気をつけてくださいね。
あまりバサバサとしないように・・・。

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月27日

セミナーへ

本日はお休みだったのですが、クリーニング屋さんの仲間から誘われてセミナーへ行ってまいりました。

平日行われるセミナーもあるのですが、こうして日曜日にやってくれると非常に出やすくなります。
しかし、最近はクリーニング屋さんも日曜日営業のお店などもありますので、日曜日は出られない人もいたりして、なかなか難しいようです。

今日のセミナーは五反田ゆうぽうと。

ここは個人的に思い出のある場所でして・・・・・。
生まれて初めて静電気を認識した場所でございます。(笑)
この話はまた今度。

午後からのセミナーで、資材商さんが主催してくださいました。
内容は繁盛店のお話でして、技術系のクリーニング屋さんの社長さんの講演と機械メーカーの営業マンから見た大手さんのお話と、なかなか有意義な一日となりました。

クリーニング屋さんはその営業形態から物凄く幅がありますよね。
たった一人でやってらっしゃる所もありますし、何十人も雇ってやっている所もあります。
規模によって考え方がかなり違いまして、それは仕事に対する意識も違ってきます。

この辺がなかなか難しい所でして、クリーニング屋さんはあまり同業のことをよく言わない原因の一つでもあります。
大きくても小さくても職人気質なのかなあとも思いますが。

セミナーの後、近くの居酒屋で懇親会です。
私の目の前に座ったのが、世田谷と都内で大成功していらっしゃる社長さんと社員さん。
いろいろとためになるお話しを聞きました。
しかも、この会社は若い人が率先してこういったセミナーに出てきています。
また、新しい展開もしているようで、本当にすばらしいお話でした。
後継者がいなくてやめていくお店が多い中、若い人が集まって率先してやってくれているなんてうらやましいですね。

7時ごろに解散したのですが、今日はここからがまた長かった。
セミナーに誘ってくれた友達が武蔵小杉で飲もうよ、という事になりまして、五反田から武蔵小杉へ移動です。
すでに、結構飲んでいるので、大丈夫かな?と思っていましたが、何とか無事に武蔵小杉へ到着。
無事に、と書きましたのは、着くまでにまあ色々とありまして・・・。
ドアにはさまれたり、意味ない所で電車乗り換えたり。(笑)
本当に困ったものです。

そして、武蔵小杉では串焼き屋さんへ。
ここが評判のお店らしく、なかなか良い感じです。
飲み始めてから10分後に、いつも一緒に飲んでいる大田区鵜の木周辺のクリーニング屋さんと合流。
なかなか味のあるブログを書いている人でして、この人のファンがただいまじわりじわりと増えていっています。

そこで、飲みながらまた仕事の話をしていまして。
機械の話やら、レジの話し、業界内の話など、思い出せば本当に色々と話しをしていましたね。
しかも、酔っ払っているのに、内容はしっかりしている。
本当に不思議な人たちです。

私もちょっと困っていた事があったのですが、友達の話を聞いて一発解決。
話を聞けば、何だ簡単じゃん、という話なのですが、思考の迷路にはまってしまうとなかなか答えが出ないものなんですね。
今日はこれだけでも大収穫です。

で、ブログにこの写真を載せろ!と強制されたので・・・・・。

takoyaki.jpg

そう、たこの串焼きです。
もう閉店間近だったので、かなり酔っていた私たちは、メニューのたこ焼きという文字に、たこ焼きが串に刺さってるの?頼まなきゃ!といって注文をしたのです。
すると、出てきたのが、たこ。

自分たちのあほさ加減に大爆笑してしまいました。

たまにはね、こうして笑わないと。
笑うって体にいいらしいですよ。
で、また月曜日から元気に仕事が出来ます。

今日は一日が長かったですねえ。
お疲れ様です、Oさん×2。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (2) | トラックバック

2005年11月26日

集配の時間が読めません。

年末に近づいてくると、集配の時間が読めなくなります。

昨日も府中から、小金井へ。
そこから三鷹のお客様の所を経由して、調布の国領に法人関係に行きました。
そして、そこから府中と国立の境へと配達に回っていたんですが、夏ごろと違い集配の時間がその日によってまちまちになってしまいます。

いつも同じ時間にお伺いできるようにしているのですが年末だけはしかたがありません。

そう、道路工事が入るんです。
これがかなり厄介。

いつもの道を走っていると突然大渋滞にぶつかります。
事故かな?と思っていると、反対車線から車が沢山来たかと思うと、こっちの車線はぴくりとも動かない。
こちらの車線が動く時は反対車線からは車が来ないのでおかしいなあと思っていると、工事中。

太い幹線道路ならそれでも流れてくれるのですが片側一車線のような道路では、工事があるとほぼ動かないんですね。

誤差の激しい所では一時間ほどずれてしまいます。

集配だけは早めにお伺いできる所と出来ない所があるので、なんとも微妙なんですね。
皆さんの予定もあるでしょうから、お約束している時間にお伺いしたいのですが、なかなか難しいです。

今日も、小金井のお客様のお宅から、西国分寺のお客様の所へ。
いつもの細い路地を通ろうとすると、工事で通行止めです。
仕方なく道を探しながら迂回をして何とかたどり着く事が出来ました。
その後、今度は多摩市永山のお客様の所へ。

当店の前を通って行くのですが、当店の前が混むんですね。(-_-;)
こちらは工事ではなくて信号による問題です。

道路も広いのに・・・・・。

これからしばらく、このような状態が続きます。
収まるのは来年の春頃かなあ。

なるべくご迷惑はかけないようにするつもりです。
よろしくお願いします。m(__)m

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月25日

最近のリサイクルショップはきれいだ。

先日、仕事の合間に少し時間が取れたので、多摩市にあるリサイクルショップへ行って来ました。
鎌倉街道を下っていき多摩ニュータウン通りとの交差点で左折、大正堂の近くのブックオフです。

ここは本の中古を扱っているだけでなく、衣類やおもちゃ雑貨まで取り扱っています。

目的を果たし、まだ少し時間が合ったのでずらーと並んでいる衣類を見てみることにしました。
ここはきちんと分けられていてとても見やすい。
ブランド物とそうでない物、女性物と男性物、子供服ときちんと分けられています。
しかも、値段が安い。
リサイクルショップでも値段はまちまちですが、ここは安定した値段で売っているようです。

何よりも一番驚いたのが、汚れている服がないこと。
これが一番の驚きです。

リサイクル商品ですから、シミがあったり汚れていたりというのは当たり前だと思って注意深く見ていたんですが、どの商品を見てもそんな物はありません。
しかも、新品まである・・・。
どうやら買って着無かった商品を売っている人もいるみたいです。

お店の人にお話しをうかがってみると、汚れやシミがあるものは買い付けしないのだそうで。
きれいなものだけ買い付けてお店に出しているんだそうで、道理で悪い商品が無いわけです。

お買い得かも。

しかし、やはり注意は必要。
上着類の中に、どうもクリーニングに失敗している商品がいくつかありました。
しみや汚れは無いんですが、毛羽立っていたり、縮んでいたり。
この辺は注意が必要ですね。

じっくりと見て注意して選べば、良い商品を買うことが出来そうです。
ここまで選んで売ってくれていれば一般の人も安心かもしれませんね。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月24日

それは洗えないよなあ。

生協の白石さん、人気ですね。
ワイドショーなどで取り上げられて、知らない人も少ないんじゃないでしょうか。

その白石さん、現在CMに出ているんですが、そのCMが面白い。
モビルスーツが欲しい、と言う一言カードにこう答えています。

モビルスーツを作っている紳士服業者がいません。
主な理由はクリーニングに出せないからだそうです。

白石さん、面白すぎます!

このコメントには続きがあります。

しわ伸ばしは不要では?とは聞けませんでした・・・。

白石さん、ナイスです!

そもそもモビルスーツとは何かというと、昔ガンダムというアニメがありまして、このアニメの中に出てくるロボットの事なんですね。
ちょうど私くらいの世代の人は、子供の頃大はまりでした。
通称ガンプラと呼ばれるプラモデルが大人気だったりとか。

もともとが凝り性なためか、クリーニングという言葉に反応してしまうんですね。
で、このCMです。
つぼにはまりました。

そりゃ、洗う事は出来ませんねえ。
そもそも機械に入りません。
乾燥機もかけられないな。
自然乾燥しようにも工場に入らないし、ハンガーにも吊れないし。

すいません、モビルスーツは洗えません。m(__)m

どちらかというと、洗車に近いかも。(爆)

そういえば、何年か前に本物の建設会社がHP上で架空の仕事を請け負い、見積もりを出していくといったサイトがありました。
その仕事とは、マジンガーゼットの秘密基地を作るとか、銀河鉄道999の線路を作るとか。
ばかばかしいですけど、本気になって見積もりを出しているところに大うけしたものです。

こんな遊び心、好きですよ。

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月23日

プレス機で~痛いのがダメな人は読まないでくださいね。

皆さん、お待たせしました。
では、痛い話を。

※ これから書く話は、表現の拙さはともかく、読んでいて気分が悪くなる人もいるかもしれません。
痛いものがダメな人、怖いのもが嫌な方はここから先は読まないでくださいね。

私の母は、よく火傷をします。
この事故は私が子供の頃に起きました。
いくつだったか正確には覚えていないのですが、母曰く、妹をおんぶして仕事をしていた、というのですが・・・・・。

その事故が起きたのはプレス機を使っている最中でした。
綿プレス機といいまして、昨日も書きましたが、鉄板でバチン!とプレスをする機械です。
主に、シーツや包布などをプレスするのに使います。

ちょうどシーツをプレスしていた時の事です。
シーツを綺麗に引っ張ってシワがないように台の上に置きます。
そして、プレス機のボタンを押すと上の鉄板が降りてきて、バチン!とプレスをするのです。
いつものように、プレスをしていた時の事、綺麗にシーツを引っ張りしわをなくして、いざボタンを押しました。
すると、台の上のシーツの端っこがちょっとめくれています。

とっさに母は、めくれたシーツを直そうと手を出してしまったのです。
一瞬の出来事で、家中に悲鳴が上がります。
そうです、母はプレス機に指をはさまれてしまったのです。

このときのプレス機の温度は200℃。
しかも機械的な圧力がかかっているので、尋常じゃありません。

はさまれた指は人差し指。
鉄板が上がるまでに数秒かかっています。
その間、焼きつづけたわけです。

このとき、私はというと、確か裏の方でテレビを見ていたかと思います。
そして、悲鳴が聞こえたのでお店へ。
大人が集まって大騒ぎをしていて、、救急車を呼べ!と怒鳴っていたのを記憶しています。

よくある事故ではありませんが、気持ちはとてもよく分ります。
私たちクリーニング屋は、シワをつけるのが嫌なんです。
プレス機のボタンを押した時に、何かに引っかかってめくれたままプレスがされそうになる事はしょっちゅうあります。
私も、とっさに手を突っ込もうとした事が何回もありますし。

何年かっ経った後に、何で手を入れたの?と母に聞くと、同じような答えが。
とっさに直さなきゃ、と思ったようです。

プレス機が上がった時に、母の人差し指は、骨が見えていたそうです。
つめも無かったかな。
お医者さんの話でも普通は指を切断するような怪我だと。

当店に来ていただいたお客様は知っていますが、母はちゃんと指がありますよね。
どうしてか?
これにも理由があります。
やけどに効くとてもいい薬があることは書きました。
事故の直後に、その薬の中に指を突っ込みつづけたらしいのです。
そのおかげで、指はほぼ綺麗に治りまして、ちょっといびつなんですが、そんなに重大な火傷を負ったようには見えません。

と、当店には火傷にまつわるこんなエピソードがあります。
もちろん、その後はみんな気をつけて仕事をするようにしていますので、軽い火傷はありますが、重大な事故は起きていません。

どの職業でもきっと似たような危険はあるんだと思います。
腕がなくなったりとか、足がなくなったりなんていう職業もありますよね。
漁業でも、網に足を取られてそのまま海へ引きずり込まれてしまったとか。

本当に、安全第一です。

当たり前にこなしていると、自分の仕事の危険性を忘れる事があります。
慣れって本当に恐ろしいですね。
でも、日常にも危険があるということは、絶対に忘れないでいて欲しい、そう思います。

事故は本当に嫌ですもんね。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月22日

あちっ!

クリーニング屋で多い怪我の一つ、それは火傷です。

洗うのにもお湯を使いますし、アイロンを使う時も熱源を使っています。
周りを見ていると、熱い鉄板だらけ・・・・・。
そりゃ火傷も増えるってもんです。

昨日の晩、母がやってしまいました。

シーツや包布などをプレスしていた時の事。
綿プレス機というものを使っているのですが、これが非常にでっかい鉄板なのです。
大きさで言うと、縦45センチ、横100センチくらいの大きい台の上に、ほぼ同じ大きさの鉄板がバチン!とプレスをしてきます。

怪我はプレスする前に起こりました。

台の奥の方のシーツを直そうとした時に、間違って上の鉄板に指が、ジュッ!っと。
鉄板の温度は約200度。

一瞬で火傷をします。

こういう時のために、火傷専用の良く効く薬を常備しているので、すぐさま塗り、冷やしました。
まさに一瞬の出来事です。

おかげで一晩経てばすっかり痛みは引いて、うっすらと薄皮が見えます。
これでもう大丈夫。
本当によく効く薬なんですよね。

私が子供の頃などはプレスをする機械と言うものがほとんど鉄板剥き出しで、ちょっとした弾みでよく火傷をした物です。
最近は、働く人に優しい機械となってきて段々と減ってきましたが・・・。

うちの母、よく火傷をするんです。
物凄く大きい怪我までしています。

聞きたいですか?
本当に聞きたいですか?
心の準備はいいですか?
聞くだけで痛そう~って言いたくなりますよ?

では、痛い話は明日。
もうしばらくお待ちください。m(__)m

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月21日

お国柄

先日、友達から聞いた話で実はカルチャーショックを受けまして。
改めて日本は凄いなあと思った次第です。

それは海外のクリーニングについて。

日本では、技術の差や仕事のポリシーの差はあるのですが、しみや汚れに対して落としたいと言う、ある程度の意識があります。

パリやミラノの有名なクリーニング店へ行った事のある友人から聞いた話なのですが、向こうではまともなしみぬきの技術が無いそうで。
どういう事かと言いますと、しみをつけた人が悪い、と言う事らしいんですね。

少なくとも日本ではそういう考え方はしません。

これは国民性にも関係があるようで、汚れやしみを落とさなくても気にならない文化があるようなのです。
また汚れだけでなく、時間の経過により擦れやキズなどで色が褪せてくるのも当たり前だと感じているようで。

国民性ですかね。

だからなのか、向こうの商品は色止めという作業がされていないですね。
発色はとても綺麗なのですが、洗うと色がはげる物が多いです。

また、出張でアメリカへ長期滞在していたお客様に聞いた話でも、日本製品はとにかく心配りが行き届いていると。

歯ブラシ一つとっても、アメリカ製はただ大きいだけで使い勝手がよろしくない。
日本製はちゃんと歯にあたる角度を考えて作られている。

アメリカに行って日本製のすばらしさを肌で感じてきたと聞きました。

私たちが当たり前に使っている物も、実は世界を見てみるととても優秀な商品なのかもしれません。

いろいろな物でお国柄と言う物が感じられますね。
クリーニングも、日本がすばらしい!といって頂けるようにしたいですね。


投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月18日

仲間と再会

今日は夕方から、日本橋にて以前一緒に勉強会に所属していた仲間と再会をしました。

勉強会で講師をして頂いた先生が東京へ来ていて、それに合わせてみんな集まったんです。
わざわざ新潟から駆けつけてくれた友達も。

たまっていた仕事を終わらせて電車に飛び乗ったのですが、普段から電車に乗らないので全然分りません。
出る前にパソコンで調べてからいったんですが、ちょっとしたハプニングがあり、集合時間に遅れてしまいました。

なんと、都営新宿線の線路内に犬が入ってしまったらしいのです。
おかげで、電車は遅れるし、笹塚では下りのホームが人であふれ返っていて、今にも人が線路に落ちそうな感じ。
ちょうど帰りのラッシュの時間帯でしたからそうなってしまったんでしょう。

今日の集まりは、情報交換とこれからについての話をしました。
少し思う所がありまして、また勉強会でもしようか?と言う相談をしたんです。
結果は色々と話が飛びすぎてまとまらなかったので、また次回へ持ち越し。(^_^;)
私たちの集まりはみんなが色々な情報をもっているので、話が飛びやすいのが難点で。
今日も各々ここ数年間で得た情報をみんなで話をしてましたね。

帰りの電車の中で、相変わらず京王線は混むなあと思っていると、スーツ姿のサラリーマンがたくさん。
こんなに寒いのに薄いスーツを着ている人がたくさんいる。
最近はスーツに冬物とかってないんですよね。
3シーズンとか平気で着れますから、汚いスーツが多かったかな。(^_^;)
正確には色が悪いスーツですね。

クリーニング屋さんが悪いのか、洗ってないで汚れているのか。

どうも電車に乗ると、周りの服装が気になっていけません。
これも職業病と言うやつでしょうか。

やっぱり皆さん、スーツはこまめに洗った方がいいですよ。
こんな寒いのに臭いがします。
奥様方、旦那さんのスーツをかいで見てくださいね。
匂いがしたら、ファブリーズ・・・じゃなくてクリーニングが必要です。
におい消しだけじゃダメですよ。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月16日

ガイアの夜明けで

昨日の晩、テレビ東京の『ガイアの夜明け』にて、クリーニング業界の事が取り上げられていました。
内容は原油の高騰に影響を受けている業種の対応を追ったものです。

見られた方はいらっしゃるでしょうか?

クリーニングからは、e-クローゼットを展開している喜久屋さんやなぜかテレビで取り上げられる事が多い?京都のハッピーさん、埼玉県川越でクリーニングを営んでいるワンライフクリーニングさんが出ていましたね。
喜久屋さんやハッピーさんはある意味業界の代表的な扱いでしたが・・・。

ワンライフクリーニングさんの内容、皆さんはどう思われたでしょうか?
主にクリーニング屋さんの下請けをしていて、毎晩遅くまで洗いや仕上げに追われている・・・・・。
家族でやっていて、長男さんは自分のお小遣いのために朝はアルバイトへ出ている。
売上も落ちてきている所へ、原油高の影響で、仕入れている物がすべて上がっていってしまう・・・・・。

番組でも言っていましたが、クリーニング屋さんほど原油とかかわりの深い業種は少ないかもしれません。
ドライクリーニングの溶剤、染み抜き剤、包装資材、ハンガー、車のガソリン代、ボイラーの灯油代・・・・・、とすべての仕事に関わっています。

水で洗うクリーニングも原油高の影響を受けてしまいます。
それは、乾燥工程や仕上げ工程です。
ボイラーで蒸気を炊いて、その熱を利用して乾燥したり、アイロンやプレス機で仕上げを行っているため、影響が出てしまうんですね。

喜久屋さんのような大手ももちろんありますが、クリーニング屋さんは圧倒的に中小・零細が多いんです。
そう、ワンライフクリーニングさんのように。
そこに、今回の原油高での大打撃。
デフレによる売上不振など、光は見えるのか?と疑いたくなるような状況ですが、希望もあるんですね。

それは、若い人が入ってくれること。

ワンライフクリーニングさんでも、息子さんが仕事を手伝ってくれていました。
自分の小遣いもままならないのに他でアルバイトをしても、きちんと実家の仕事をしている。
そして、ご両親と協力して努力している姿が放映されていました。

どんなに稼いでいる会社でも後継者がいなければその会社はなくなってしまいます。
事業は一度立ち上がるともうそれは個人の物だけではないんですね。
利用していただいているお客様もいます。
お世話になっている人もいます。
そういう人たちのためにも、継続していく事が大事なんです。

厳しい時代に入っているクリーニング業ですが、それでも若い人が入ってくれるというのがとても嬉しい。
クリーニング屋さんになってみようかな?と思ってくれることが嬉しい。
可能性を感じてくれているわけでしょう?

本当に、クリーニング屋さんはいいですよ。
しみが落ちれば嬉しいし、綺麗になると更に嬉しい。
きちっとアイロンをかけた衣類を見ていると、それだけでも気分がいいし。

さらに、お客様にありがとうって言ってもらえる。

これが一番嬉しい。
こんなありがとうと言う言葉が身近にある仕事も少ないんじゃないかなあと思います。

ちょびっと嫌な事もあることはあるけど、そんなのがすべて消し飛んでくれるくらい、お客様からのありがとうにはパワーがあるんです。

きっとワンライフクリーニングの息子さんもこれからたくさんお客様にありがとうを言ってもらって、この喜びを感じてくれる事と思います。
ぜひ、頑張って欲しいですね。

原油高はこれからもっともっといろんな業界や物に出てきます。
まだまだ正念場は続きますね。

うん、でも負けてられない。
頑張ろう。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月14日

冬到来

先週とはうって変わってこの寒さ。
いよいよ冬到来といった所でしょうか。

今年は、11月に入っても暖かく、結構皆さん薄着で生活されていましたね。
朝晩は確かに冷える、でも日中は少し汗ばむくらいの陽気が続いていました。

急に冷え込んでくると、去年の冬物がクリーニングに出てきます。(笑)
着たくなって出してみたら汚れていた、と言った感じのようです。

ここ数年、ライフスタイルの変化が見られます。
10年程前なら、着たら洗って仕舞う、と言うのが普通でした。
それが、着たら洗うから、着る時に洗う、に変化しているのです。
この変化は大きな差があります。

汚れが付いたまま半年間放置していると、黄変やカビなどの変化が出てきます。
クリーニングすればある程度は落ちるのですが、黄色くなった姿を見て捨ててしまう人も増えています。
衣類のサイクルが早くなっているんでしょうね。
流行りももちろんあるのでしょうが、買った服が何年も着られなくなっているといってもいいかもしれません。
お客様とお話しをしていると、買って数年の服をまだ着れるかなあと言う会話を良く聞きます。

また、ライフスタイルの変化から、最近は衛生観念の低下も懸念されます。
汚れに対する意識がどんどん低くなっている、そんな印象を受けるんです。

ジーンズなどで着用しつづけていい感じに色を落とすと言うのはあるんですが、普通の衣類も洗わないで着続けているのを見るとちょっと怖いですね。

そもそもクリーニングや洗濯は公衆衛生なんです。
つまり、洗わないと不潔ですよ、伝染病などの病気が蔓延しますよ、と言う事を防止する役目を持っているわけです。

ですが、日本では外国のように伝染病などの流行りも聞かないし、安全だと思っている。
このまま安全でいてくれればいいんですけどね。

冬が来ると風邪も流行りだします。
洗ってないオーバーやコートなど、早めにクリーニングしちゃいましょう。
結構混んでくるので仕上がりまでに時間がかかることもあります。

お早めに。

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月12日

盗難注意!

世の中物騒になりました。

私の友達が、この一年の間に2人も泥棒に入られたんです。
同じクリーニング屋さんなのですが、閉店後狙われたんですね。

取られたのは、レジに入っていた現金。
何年か前も、閉店後のお店を狙う窃盗団がいるので・・・・・、と言うお話しを警察の方から聞かされました。

先日、集配の途中に車をとめていると、お客様の所から帰ってきたところ、警察の方に呼び止められました。
駐車違反かな?と思っていると、ちょっと違います。

物の数分で戻ってくるのと、運転手が近くにいますよと言う意思表示のため、私はキーを挿したままエンジンをかけてお客様の所へ行ってしまったのですが、その事について注意を受けました。
最近はその数分で車ごと盗まれるケースが増えているそうで、きわめて危ない停め方だったらしいのです。
しかも、最近の窃盗団は中国人で軍隊に入っていた人間だとの情報も。
絶対勝てないからね、とくぎまで刺されました。

お金なら諦めもつきますが、クリーニングした衣類まで持っていかれてしまっては、目も当てられません。
お客様になんと言って謝っていいか・・・。

人の服なんて持っていく人いないと思いますよね?
でもですね、最近はそうでもないんですよ。
知り合いのお店では、お店の中にあった衣類を全部持っていかれたことがあります。
やはり閉店後の事です。
また、洗う前の衣類を盗まれた業者さんもいます。

お金だけとは限らないんですね。

本当に物騒な世の中になりました。
安心して集配に回れないなんて・・・。

しかし、車をとめる時にキーを外していくようになると、駐車違反になりかねません。
今度はそっちの心配も増えたりして。
まだ駐車違反のほうがいいですかね。
個人情報目当ての車上荒らしもいるようですし、本当に気をつけたいと思います。

府中周辺、盗難や空き巣が増えているようです。
皆さん、お気をつけください。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (2) | トラックバック

2005年11月11日

コインランドリーを考える

昨日の続きです。

コインランドリーはどうなのか?

最近のコインランドリーは凄いですよね。
従来のお風呂屋さんの横にあったような物とは違い、クリーニング屋さんと同じドラム型の洗濯機を置いたり、しみぬき機を置いたり、仕上げ機を置いたり、ドライ機を置いてみたり。
また、地域のコミュニケーションスポットとして、休憩所みたいなものも併設されていたりします。

しかも、今までの薄暗いイメージから、とても綺麗で清潔感のあるスペースへと変化しました。

仕上げ機やしみ抜き機が置いてあるコインランドリーは、スタッフが常駐している事があります。
使い方を指導するためです。
アイロンも高熱ですし、染み抜きもやはり危険です。
素人の方に簡単に使ってもらっていいものではありません。
万が一の事故もありえますし、きちんと指導しているんでしょうね。

ここまで書いていると、コインランドリー、すげえじゃん!とか思ったりもするんですが、プロとしてみてみると微妙なんですね。

何が微妙かと言いますと、綺麗にならない・・・・・。
私も数回利用した事があるのですが、満足な仕上がりになった事がないのです。

ドラム型である、お湯も使える、なのに綺麗にならない。
入れる衣類の量もきちんと適切な量で入れているのに・・・・・。
答えはわかっているんです。

洗浄時間が短すぎるんです・・・・・。

汚れが落ちるのには機械的な力ももちろん関わってきますが、汚れが落ち始める時間帯と言うのもあります。
つまり、汚れが落ち始める前に洗浄を終えてしまうと綺麗にならないんです。
しかも、、すすぎも足りないしやはり短いし。

プロとして品質を要求しているので、かなり厳しい評価となっています。

また、ドライクリーニングが出来るコインランドリーも増えました。
ドライクリーニングは、非常に管理が難しいクリーニングです。
洗った洗浄液を捨てる事が出来ないので、ろ過しながら使っていきます。
人が管理しないドライクリーニングの機械がどこまで管理されているのか?少々不安を感じてしまいます。

それと、ドライクリーニングの溶剤は数種類ありまして、各々特性が違います。
洗えない服や装飾品もありますので、コインドライをご利用になる前に、スタッフの方に相談するか機械の前に張ってある説明や注意書きをよく読んでみてください。
もし、その説明が理解出来ないようであれば、利用するのを止めることも一つの選択肢になります。

これらはあくまでもプロとしての意見です。
家庭用の洗濯の延長と捉えれば問題のないレベルといえなくもありません。
ただし!ちゃんとしたクリーニング屋さんのレベルと比較するとちょっと厳しいですね。
もし、コインランドリーを使ってもっと綺麗にしたいのであれば、洗う前の前処理が必要になってくると思います。

クリーニングに出すよりも安く洗えるコインランドリー。
綺麗にしようと思ったら、やはり手間ひまかける必要がありそうですね。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月10日

布団と家庭用洗濯機

最近の家庭用の洗濯機は大型化しています。
その他の機能も充実しているし、静穏設計で夜でも洗えたり。

大型化しているためか、家庭で布団を洗う方がたまにいらっしゃいます。
大人の布団は無理ですよ。
洗うのは毛布や子供用の布団です。

全部が全部洗えるわけではありませんので、洗える物だけを選んでやっているようです。
しかーし、やはり家庭用の洗濯機、ちょっと厳しいんですね。

洗濯層に入る事は入るんですが、ぎゅうぎゅう詰めで洗っても中で布団が動きません。
つまり、水がタダ布団の中を通っているだけ。
これでは汚れも落ちませんよね。
ドラム型の洗濯機の場合は、それでも若干上から下へ落ちるので、汚れに効果はあると思いますが、普通の撹拌式の洗濯機ではどうしようもありません。

洗濯機にも綺麗に洗うための適切な量と言う物が存在します。

まず、洗濯層いっぱいに詰め込むのはダメ。
アウトです。
先にも書きましたが、洗濯層の中いっぱいにしてしまうと水がタダ通り抜けるだけになってしまうので汚れが落ちません。
理想は60%くらいでしょうか。
洗っている最中に衣類がきちんと回って少し隙間が出来るくらいがちょうどいいですね。

乾燥工程は更にシビアです。
洗濯乾燥機は自動で乾燥工程までこなしますが、乾燥までする場合はもっと少なくしないといけません。
乾燥工程で衣類が多いと、シワが増えますし乾燥に時間がかかってしまいます。

シワなく綺麗に乾燥したいのなら、50%以下、40%くらいがちょうどいい量ですね。

こうなってしまうと、なかなか家では大きい物は洗えなくなってしまいます。
ではどうするか?

クリーニング屋さんに任せるかコインランドリーか・・・・・。
コインランドリー、最近は設備が充実していて良さそうですよね。

でも、実際は???
コインランドリーについて、次回少し書いてみたいと思います。

投稿者 boribori : 22:41 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月08日

デラックスでクリーニングしておいて、カシミヤを縮ませるとは何事だ?

お客様が、姪っ子さんからいただいたと言うカシミヤのセーターをお持ちになりました。
サイズが合わなくなったのでいただいたらしい。

セーターにはクリーニングから帰ってきたばかりの、デラックスと言うタグが張ってあり、お客様がそれをとってお持ちになったのです。

手にとって見ると、確かにカシミヤ・・・・・、でも、縮んでる。

アンゴラとは違い、ぎゅーっと縮んでいるわけではないのですが、明らかに詰まっています。
この縮みを何とかしてくれないか?と言うご相談だったのです。

地が詰まっているので、どこまで回復するか正直分りません。
伸ばす薬剤も持っているんですが、果たしてどこまで回復するか・・・。
しばらくお預かりさせて頂く事になりました。

しかし、デラックスでお預かりして、このクリーニング屋さんはいったいどうしちゃったんでしょうか???
そもそもこのお店ではデラックスはどういったものを指すんでしょうか?
このような仕上がりを見てしまうと、首を傾げたくなります。
仕上げを丁寧にしたのかなあ?

カシミヤは洗いから変えないとダメです。
他の衣類と同じ様に扱っているとおかしくなります。

ここでも書きましたが、当店にはデラックスと言うコースは存在していません。
それは、衣類にあわせたクリーニングをしているからです。

衣類は素材やデザイン、装飾品などで扱いが全部違ってきます。
同じように扱ってしまうと無理が出ることが多々あるんですね。
ですので、当店では品物にあわせてクリーニングをしていると言うわけです。

せっかく信用していただいて、クリーニングに出していただいているのに、これじゃあねえ。
このようなことはよくあるので、どこのクリーニング屋さんで洗ったか聞くのですが、今回はもらい物ですからそこまでは分りませんでした。

なぜ、クリーニング屋さんの名前を聞くかと言いますと、どういったクリーニングをされていたか知るためなんですね。
ちぢみの原因もいくつか種類があります。
原因によっては対処の仕方も変わってきますので、調べるわけです。
それはしみ抜きでも同じ。
情報はなるべく多い方がいいんですね。

カシミヤも最近はお手頃な値段で購入が出来るようになりました。
しかし、いくら安く買う事が出来てもカシミヤに違いはありません。
やはり扱いは丁寧にしなければいけないんですね。

安かったからと言っても、変な所へ出せば一度で着れなくなってしまいます。
また、着るために、長く着るために、クリーニング屋さんはちゃんと選んでくださいね。

今回のクリーニング屋さんの仕事がたまたまである事を願っています。
このような仕事を常にしているような事が無いように・・・。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月07日

シミ抜きは出来ますか?

たまにある質問ですが、シミ抜きはしていただけますか?と言うのがあります。
確かに、看板にシミ抜きとうたってもいないし、こちらもお客様にシミ抜きの宣伝もしていません。

でもでもでもね、うちもシミ抜きやってるんですよ。(笑)

クリーニング屋さんの中では、しみぬきを大々的にアピールしている所もあるので、染み抜きとクリーニングは別なのかな?と思っているお客様もいるのかもしれません。
また、染み抜きの専門店と言うものもあります。
こちらは、主に着物などの染み抜きで、染み抜きしかやらないお店です。

技術に差はありますが、クリーニングをしていると必然的にしみぬきもするようになるんですね。

取次店などで、染み抜きは当店ではしていません、と言う所もありますが、あれも表立って引き受けていないだけで、工場内ではチョコチョコしみぬきをしています。
でも、技術者がいると言うわけでもないので、問題が起こりそうな物は引き受けないんですね。

しみ抜きをうたっていなくても、あそこのクリーニング屋さんに出すと綺麗になって返ってくる!と言うお店が必ずありますよね。
また、しみ抜きをうたっているのに綺麗にならないで返ってくるお店もあります。

ここが肝心なんですが、シミ抜きはあまりたらい回しにしないほうがよろしい。
出来る事なら一軒目で綺麗に落としてもらわないと、段々と落ちにくくなってしまいます。
気に入っている服などでシミが付いた場合は、とりあえずクリーニングではなく、ここなら落としてくれる!と言うお店に最初から行くようにしましょう。

そのためにも、自分の住んでいる周辺の、綺麗にしてくれると言う評判のクリーニング屋さんは絶対に抑えておいてくださいね。
また、今ではネットでもクリーニングを受け付けてくれます。
当店でもカシミヤクリーニング.COMや、一伸ドライクリーニング店のHPにてクリーニング品を受け付けております。
場合によっては送料などがかかりますが、インターネットで探すのも一つの手です。

ぜひ、任せられるクリーニング屋さんを見つけておいてくださいね。

投稿者 boribori : 20:47 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月05日

着れなくなった服のサイズを直して

クリーニングという商売柄か、いらない洋服が沢山集まってきます。
サイズが合わなくて着れなくなってしまったとか、定年を迎えてスーツを処分したいなどの理由から、お客様の所からそのまま引き取ってくる事が多いのです。

いただいてくる服はどれもとても良い物で、スーツなどは仕立てのいいものだったりします。

スーツなどはサイズが近い人などにそのまま譲るのですが、やっぱり若干のサイズ直しは必要です。

このサイズ直し、あまり知られていませんが、かなり直せるんですよ。
ズボンのウェストは当たり前、詰めたり出したり十分出来ます。
また、上着の袖も詰める事が出来ますね。
さらにさらに、上着などは背中を詰める事で全体のサイズを調節する事も出来るのです。

デザインもあるので、何でも出来ると言ったわけではありませんが、それでも十分着る事が出来るように直すことが出来ます。

これは新しい服を買ってきたときも同じ。
やはり既製品ですから、自分の体に合わない部分と言うのは出てきます。
丈は合うのに袖が長かったり、ウェストが大きかったり。
そういう時は、ぜひサイズ直しをしてくださいね。

革製品でも綺麗に直せますよ。

皮ジャンなどは袖丈がきちんとあっている方が格好がいいですよね。
こちらも直すことが出来ますから、購入する時にぜひお店の人にご相談してみてください。

最近は、クリーニングや洗濯で縮めようとする人が多いようですが、それはやはり邪道です。
縮ませる事が出来るものもありますが、風合いも同時に変化しますし、生地が違った物になってしまいます。
また、縮んだと思っても着用中にまた延びてきたり・・・。

直すときはきちんとサイズ直しをしてもらいましょう。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月04日

良い服の選び方を教えてください。

お客様とお話しをしていると、良くこの質問をされます。

良い服の選び方・・・・・、非常に難しいです。(-_-;)

と言うのも、良い服というのは何を指すか?で全然違ってしまうからなんですね。
着心地が良い服も良い服ですし、デザインがいいのも良い服です。
大体お話しをうかがっていると、耐久性があるものを求めているようなんですが・・・。

商売をしていて、感じる事なのですが、高級品・良い商品=耐久性がある商品と言うようなイメージみたいです。
しかも、耐久性の中にはノーメンテナンスで使えると思っている人もいるみたい。
日本製の商品は確かに外国性のものに比べても商品自体の完成度は高いし耐久性もあると思いますが、それでもノーメンテナンスと言うわけには行かないでしょう。

長持ちする衣類が欲しい、その気持ちはよく分ります。

では、どういった物が長持ちするのか?

それは・・・・・、ごくごくシンプルな物、になります。

と言うのもですね、変わった物は大体お手入れするのに面倒な物が多いんですね。
素材や染色は大丈夫なのに、装飾品があるがためにクリーニング出来ないとか、プリントがされているためにシミ抜きが出来ないとか。

また、いいものになると段々とシンプルになっていくんです。
派手なデザインもなくなるし、余計なプリントもなくなります。
そして、染色も自然な色が増えていきます。

たとえば、カシミヤ。
カシミヤの高級品になると、デザインは本当にシンプルです。
王道と言ってもいいくらい、普通のオーバーが多くなります。
そして、色も茶色が多くなるんです。
これは、生地自体がとても品質が良く、そのままで勝負できるので余計な物はまったくしなくなるためなんですね。
ですから、色も生地本来の茶色になります。
黒や紺など濃い目の色を使う時は、何かしらの理由があるようです。
生地に色がついているとか・・・。
結果として、染めないと使えないなどの理由から染めてしまいます。

もちろん、これは最高級品の話ですから、どの衣類にも当てはまる物ではありません。
しかし、シンプルな物が良いと言うのは当てはまりそうです。

奇をてらった物は、その独特さゆえに問題も多くはらんでいます。
当然耐久性も劣る商品が多くなってしまいますね。

良い服が欲しい時は、基本に戻ってシンプルな物を選んでみてください。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月02日

アイロンの要らない服?

義理の弟がセルフのガソリンスタンドで、服にガソリンをつけてしまったと言うのでしみになっていないかチェックをしました。

セルフのガソリンスタンド、まだ利用した事がないのですが、そんな事もあるんですね。
ガソリンはとても危険です。
シミになっているかも気になりますが、ガソリンは別の意味でも危ない。

揮発性が高く、常温でも引火するので火の気があるところには近づけません。
灯油などは常温では火がつかず、40度くらいから引火点に入ります。

ガソリンや灯油などはそのままでは火がつかないんですね。
一定の温度に達すると気化し始めまして、火がつくんです。
それを引火点と言います。

ガソリンの引火点は-40度以下ですから、常温ではすぐに火がついてしまいます。

また、ガソリンがついた状態で洋服と擦れると、化学火傷を起こす可能性もあります。
これはドライクリーニングでの溶剤の残留と同じで、体の脂分が取られてしまい起こるんですね。

とにかく、ガソリンがついてしまったと言うので、よく拭くかお風呂に入って体を洗うようにと言っておきました。
私がクリーニング業に入った頃に、一度灯油を頭からかぶった事があります。
その時は危険性に気付かずにしばらくそのままでいたんですが、社長に怒られてお風呂に入って体を洗い流しました。
しかし、時すでに遅く、所々赤く腫れ上がってしまいまして・・・・・。
本当に怖いですので灯油やガソリンは気をつけてくださいね。

さて、ガソリンがついた当の服ですが、すでに気化してしまったらしく、異常なし。
しみになっている様子もないので、心配なら一度洗った方がいいよと伝えておいたんですが・・・・・、よく見てみるとちょっと色が悪い。(-_-;)
茶色のチェックのズボンなんですが、本当ならもうちょっと色がいいはず。

これ水洗いしただろ?

と問うと、その通りだと言います。
アイロンをかけないとダメだよー、かけるともっと色が鮮やかになるよ、と言って、ズボンを拝借。
ぱぱっとアイロンをかけてしまいました。

アイロンをかけ初めて、横で見ていた義理の妹、本当に色が鮮やかになっていくのでもうビックリです。
きっと衝撃的だったんでしょうねえ。

バリっとするような生地ではなかったんで、アイロンをかけるようなものではなかったと思っていたらしいですね。

ここがよくある間違い。

よく、アイロンの要らない服を着ている、と言う方がいます。
でも、それはアイロンがいらないんじゃなくてアイロンをかけないで着ているだけなんですよね。
今回のように、ちょっとアイロンをかけるだけで色も鮮やかに見違えるようになります。
そう、本当にちゃんとした所へ着て行ける位に。

ちゃんとアイロンをかければ綺麗に見栄えも良く着る事が出来るのに、アイロンをかけないので普段着以下にしかならなくなってしまう事が多いような気がします。

本当にアイロンが要らない服なんでしょうかね。
その服の持っている可能性を潰していませんか?

で、何故アイロンをかけないか義理の妹に聞いた所、アイロンのイメージそのものが悪い。
スーツのようにバリッとしちゃうとか、生地の風合いがなくなるとか。

一般の人は確かにそうかもしれません。
でも、私たちプロは少なくとも、繊維によって掛け方を変えているんですね。
同じようにかけているように見えるでしょ?
でも、微妙に違うんです。

生地にも色々とあります。
たとえばスーツの生地のような物もあれば、ウールのセーターのような物もあります。
この二つを同じようにかけてしまっては、セーターの風合いがなくなりぺっしゃんこになってしまうし、スーツはへにゃへにゃで伸びきらないままになってしまいます。

生地に合わせたアイロンがけをするんです。

たとえば蒸気の出す量を変えていたり、生地から1mmほど浮かしてアイロンをかけていたり。
触るか触らないか位の繊細なタッチでかけていたりします。

奥が深いですよー、アイロンは。

プロのようには行きませんが、やはり家庭でも出来る事ならアイロンがけはして頂きたいですね。
色が鮮やかになりますし、何より着ていて気持ちがいい。

アイロン、たまにはかけてみましょう。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月31日

クリーニングのデリバリー業者について

土曜日に書きましたが、クリーニング屋さんの形態は様々です。
また、工場との関係により、仕事内容に差があります。

それはデリバリークリーニングでも同じ。
電話一本で受け付けてくれるデリバリーですが、仕事内容には雲泥の差があります。

デリバリークリーニングをやっているお店は、主に二つあります。

デリバリークリーニングを専門として、工場を持たず、下請け(外注)に出しているところ。
クリーニングの事業の一環として、工場を持っているクリーニング屋さんがやっているもの。

と、こんな感じです。
さて、この違いがどのような差になるかですが・・・・・。

クリーニングの工場を持っている所が、事業の一環としてやっているデリバリーは、値段相応の仕事をしてきます。
つまり、料金とクリーニングの質があっているといると言う事ですね。
技術的な差は各々の店で出てしまいますが、それでも極端にひどい物はないでしょう。

問題は、デリバリー専門で下請けに出しているところ。
ここはデリバリーと言うサービスを提供している分、実際のクリーニング料金と値段に差が出ます。
極端な話し、よくあるチェーン店でクリーニングしてもらい、料金は個人店のような価格、と言う事もあるのです。

仕事としてやっているのでそれに関してはとやかく言うつもりはありません。
デリバリーと言う利便性を売っているんでしょうし、お客様も便利だと思っているからご利用されているんだとおもいますし。

しかし、お金をいただいている以上、下請け先はしっかりと選ばないといけないと思うのです。
先日、デリバリーにクリーニングを出していたというお客様の衣類を見せて頂きました。

あまりにもひどい・・・・。

今年は雨が多かったので、カビが生えてしまったんですが、原因は雨のせいだけではありません。
お預かりしてから詳しく見させていただきましたが、洗っていない可能性があります。
衣類がデリケートな物だったので、事故を恐れてクリーニングしないで別の処理をしたのかもしれませんが、あまりにもひどい物でした。
私たちが見る限り、デリケートですがクリーニングももちろん出来るし、特に問題はありません。

しっかりとした下請け先を探し、クリーニングしていればこんな事は起こらないはずです。

デリバリー専門業者がすべてこんな感じだとは思いません。
きちんと下請け業者を選定し、いい技術と利便性をお客様に提供している所もあると思います。

デリバリー専門業者には、クリーニング屋でない人がはじめるケースも多々ありまして、クリーニングはどこでも同じ、と言う考えを持っている人が多いようなんですね。
だから、このような事が起こってしまう。

私が知っているデリバリー業者も、クリーニング以外から入っていますが、数年後にきちんと自社の工場を作っています。
理由は品質の安定化とアップのためです。
きちんとした経営者ならこのように自ずと工場を持つなりきちんとした下請け先を選びます。

せっかく世間に認められつつあるデリバリークリーニングを、こんな事でダメにしないで欲しいですね。

便利なデリバリーですが、きちんと選別してご利用ください。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月30日

展示会に行かなかった人たちで集合。

展示会最終日です。
きっと大阪では昨日は凄かったんじゃないかなあ。

年に一度のイベントですから、全国から人が集まってきます。
ここでしか会えない人もいるので、クリーニング屋さんにとっても貴重な場所なんですね。

さてさて、本日は午前中から物置の片付けと移動をしておりました。
数年前に一度片付けて置いたとはいえ、改めてなかも見ると懐かしい物がわんさか出てまいります。
これから必要な物と必要でない物を選別して片付けないといけません。
一ヶ月くらいかけてじっくりとやっていこうかなあ。

で、これから展示会へ行かなかった人たちで集まりまして、久しぶりの情報交換会です。
例年なら暇な時期なのですが、今年は暖かくてようやく忙しくなってきた事もあり、集まるのはそれほど多くはありません。

今日はどんな話が聞けるか、楽しみです。

と言う事で、これから溝ノ口まで行ってまいります。m(__)m

投稿者 boribori : 18:25 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月29日

受け渡しだけのクリーニング屋さんとは?

クリーニング屋さんを選ぶ基準で、工場を併設しているお店を選ぶ人が最近多くなって来ました。
受け渡しだけのお店では、染み抜きなどは個人のお店へお持ちください、と返される事が多々あるようです。

受け渡しのクリーニング屋さんというのはそもそもなんだろう?と一般の方は思うでしょう。

よく、一般の方の話の中に、クリーニングを受け付けて別の工場へ出している所、と言う表現を使う方がいます。
自分でやってないお店と言う表現らしいのですが、これはちょっと違う表現かなと感じています。

と言うのも、そもそも受け渡しだけするクリーニング屋さんとは、工場を併設しているクリーニング屋さんが衣類の取次ぎ業務だけをするお店を別に作っているんですね。
つまり、外注に出しているのではなく、最初から工場が決まっていてそこが営業先として新たに出店しているケースがほとんどなのです。
ごく稀に、本人の意思でクリーニング屋の取次ぎをはじめて、工場を別に探して委託しているというケースもありますがほとんど見かけません。

この受付業務だけをするクリーニング屋さんにも種類があります。

一つは工場が全部費用をしだして、受付も社員もしくは本社で雇ったパートさんで受付をしている、直営店。

もう一つは素人の方が受付をして、本社とお店が契約をしている取次店。

この二つ、結構差が出るんですよー。
直営店のスタッフは、本社の指導もきちんと入りますし、業務命令は絶対ですからわりときちんとしています。
勉強もしていますし、対応も丁寧な所が多い。

反面、取次店の場合だと社員と言う立場ではないので、なかなか指導がいきにくいケースがあるようです。
やる気のある方がお店えを切り盛りしていれば直営店と変わらないサービスが受けられますが、片手間でやっている場合などは、ちょっと厳しい場合もあります。

同じような、受け渡しだけのクリーニング屋には、最近流行りのデリバリーも入っています。
こちらもちょっと厄介で・・・・・。
工場を持っているクリーニング屋さんがやっているデリバリーと、別の工場へ外注(下請け)に出しているデリバリーとでは、品質などに差が出てしまいます。
実は、本日それを目の当たりにする事がありまして、正直驚きと共に危機感を感じています。

その話はまたここで書きたいと思いますが、クリーニング屋という名前で一般の方はどこでも同じようなサービスを受けられると思っています。
それが、実は営業形態であったり工場との関係などで料金分のサービス・技術を受けていないケースがある事が段々と浮き彫りになって来ました。

いけませんね、これは。
悪貨は良貨を駆逐する、といいます。
そんな事になる前に、本当にいいクリーニング屋さん、もっと前に出てクリーニングの仕事を伝えましょうね。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月28日

展示会が大阪で始まる

今日から3日間、大阪の南港インテックス大阪ににおいて、クリーニングの展示会が催されています。

去年は東京でありまして、ここでも少し触れてみました。
今年は、大阪で開催です。
去年と比べて一月ほど早い開催となりました。

例年なら大阪の展示会も参加するのですが、今年は残念ながら集配や用事が重なり大阪はパス。
二年に一度の出張なんですけどね。
大阪は好きな町の一つです。
独特な雰囲気や人情に触れると心が軽くなったような気になります。
また、東京へ帰ってくると東京の良さに気付いたりしてね。(笑)

年々規模も小さくなっているようですが、今年はどんな具合でしょうか。
お昼頃に、関西のお友達に展示会で見てきて欲しい物がありましてお願いをした所、電話をいただきました。

新溶剤や環境を考えた包装機など、今年も見所は沢山ありそうです。

特にクリーニングの溶剤は、今後どうなっていくかみんな気になる所でしょう。
環境への配慮や法律の問題など、今後は流動的になると思います。
場合によっては現在使っている機械そのものを買い換えなければいけなくなる可能性もありますね。
また、新溶剤の値段も現在と同じくらいで落ち着いてくれればよいのですが、それもまだ分りません。
成分も違いますので汚れ落ちの事や事故などまだまだ未知な部分が沢山あります。

明日明後日がたくさんの来場がありそうです。
早く同業者の感想が聞きたいですね。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月27日

ガムのシミ抜きでキズが出来ちゃった!

先日、お店へ寄って頂いたお客様のお話です。

通勤の時に、ガムがついてしまったらしいのですが、なんと背中の袖の付け根あたりについているんです。
ここ最近多いのですが、今までならガムがついたと言った時はお尻やひざの裏などが主でした。
イスに座ったらついたとか、ですね。
それがここ最近はありえないような場所についてしまうケースが多くなっています。
今回のように、背中の上のほうにつくなんて通常はありえません。

誰かが悪意を持ってやっているとしか思えない。
面白くないのでやめた方がいいですね。

で、そのお客様、会社に着いてガムに気付いたんですが、そこで同僚の人に染み抜きをやっていただいたらしいのです・・・・・。

最近は、ネットなどや雑誌などでも簡単なシミ抜きの方法が載っていることがありますね。
きっとその方もどこかで知識をつけたんだと思います・・・・・。
しかし、そこで問題が。

ガムがついた服が問題でした。
別珍みたいな、ビロードと言った方が分りやすいかもしれませんね、起毛している生地で作られていたんです。
その、起毛された部分がガムと一緒に取れてしまって、傷になってしまったんですね。

ガムのシミ抜きは、素人の方には冷やして取ってくださいと書いてあります。
確かに間違いではありません・・・・・、しみの抜き方は、ですよ。
汚れだけ見ていれば良いんですが、服もそこにあるわけです。
傷がついてしまってはいけませんよね。
生地の強さとシミの頑固さを考慮しながら、染み抜きをしないといけないんですね。

氷で冷やして固まった時に、起毛されている糸も一緒に固まってしまったんでしょう。
ガムを取った瞬間に一緒に取れてしまったようです。

この起毛素材、作り方が特殊で、小さく細切れにした糸を静電気で立たせて接着すると言う方法を取っています。

この加工のことをフロック加工と呼んでいます。

垂直にピン!と立っているのですが、とても弱いんですね。
湿気や圧力で起毛部分が倒れてしまいますし、一度倒れてしまうともう二度と直すことができないと言われています。

今回のような場合は、冷やして取らないで溶剤で溶かしてとる方が良かったんですね。
もちろん、そのようなしみの抜き方になると、一般の方は出来なくはありませんが薬品の知識などあってちょっと難しくなります。

慌てないでクリーニング屋さんに持ち込んで相談した方が良かったと思います。

シミ抜きの怖い所です。
シミに効果はあるけど、生地には問題がある、と言うケースは沢山あります。
私たちプロがシミのご相談をされた時に品物を見せてください、と言うのはこういう理由からですね。
たとえばコーヒーのしみは取れますか?と聞かれても、しみは取れても服に影響がある場合、取れないケースもあります。
これは見てみないとなんともいえません。

そう、色々な条件が重なっていくので、奥が深いんですよね。

自分の服の染み抜きをするのならいいですが、ちょっと聞きかじったくらいで人の服をシミ抜きすると、後々大変な事になる可能性もあります。
今回は、服の持ち主がおおらかな方だったので良かったようですが、ちょっと気にするかただと弁償!なんて言われることもありえます。

くれぐれも、慎重にやってくださいね。

しかし、何でガムを変な所に貼り付ける人がいるんでしょうかね?
人が困るのが楽しいんでしょうか?
ほんと、いい趣味じゃありませんね。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月25日

洗うと縮みますので、責任がもてません???

コートをお持ちになったお客様がいました。

聞くと、よそでクリーニングを断られてきたのでお願いしたいとの事。
品物を見せて頂きましたが、特に問題になるような所は見当たりません。

表地も裏地もポリエステル100%だし、しっかりしているし。
素材表示や注意書きを読んでも、縮むなんて言葉は一つも出てこない。

???と言った感じです。

お客様になんと言われて断られてきたのか教えて頂くと、こんな事を言われたそうで。

この衣類は二枚の生地を接着剤でつなぎ合わせてあるので、クリーニングすると縮みます。このように。
と、写真を見せられたとか。

きっと、ボンディング加工の事を言っているんだろうなあ。
去年から今年にかけてこのボンディング加工が流行りました。
店員さんの説明どおり、二枚の生地を接着剤で張り合わせていると言う特殊なつくりで、クリーニングすると接着剤が剥がれたり、製造の段階で接着が甘かったりすると、保管している時に生地が浮いてきたりするんですね。
クリーニングするのもとても厄介なんです。

流行の衣類で使われている加工なので、本当に今年の春先は泣かされました。

しかし、このボンディング加工の商品、普通は注意書きや素材表示の所にボンディング加工をしてある旨が書いてあります。
やはり、事故が多い商品ですし、長持ちするようなものではないのでアパレル側もきちんと表示をしているんだと思います。

さてさて、お預かりしたコートにはボンディング加工の注意書きなどどこにも見当たりません。
前のクリーニング屋さんの店員さんは何を見てボンディングと判断したんでしょうか。

事故が多発していて指導されたんでしょうが、ちょっと勇み足だったようです。

衣類の判別はとても難しい。
生地の事を勉強してもそれは生地の話であって、洋服の話ではないんですね。
洋服に生地は使われていますが、芯が入ったり糸を使ったりしている洋服は、生地だけでは語れないほど複雑なものになっています。

パートさんやアルバイトさんがちょっと勉強したくらいでは、やはり説明は難しい・・・。
それほど奥が深いんですね。

受け付けは誰でも簡単そうなので、パートさんやアルバイトさんにやってもらう所が多いです。
でも、うちでは決してやりません。
お客様への説明や商品の見立てが仕事の中で一番初めであり、重要だからです。

誰でも出来そうなクリーニング、結構奥が深いんですよ。

接着剤で張り合わせた衣類は実は他にもあるんです。
どういった物かといいますと、これもやっぱりコート。
表生地の裏側に、暴風対策でフィルムを張り合わせて風が入ってこないようにしています。
どういった効果があるかといいますと、風が入ってこなくて暖かいのと同時に、薄いフィルムを貼り付けただけというシンプルな構造なので、コートなのに薄くて軽くて暖かい衣類となります。

こちらの商品もクリーニングはちょっと難しいですので、お気をつけください。
ドライ禁止で水洗い指定だと思います。

生地を揉むとちょっと固くてかさかさっと音がするんですが、今回の衣類はちょっと違いますね。

衣類の説明も技術のうちです。
いいお店を探してくださいね。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月24日

洗濯機もいろいろ

日曜日に義理の弟と出かけたんですが、帰り際に洗濯機が見たいというのでヤマダ電機へ寄って来ました。

今の家庭用洗濯機、高機能です。
しかも、値段もかなりお高いです。

今までの撹拌式は従来どおりの値段ですが、ドラム型は初期の頃に比べれば値段がぐっとお安くなっているんですがそれでもまだ高価なものです。
撹拌式と比べて、乾燥機機能も付いている為と思われます。

しかも、よく見ているとスチーム(蒸気)が出て、あらかじめ洗濯層を温めてくれる機種もあります。

これはいいかも。
水で洗うかお湯で洗うかは汚れ落ちにかなりの差が出ます。
綺麗にするためにはある程度の温度は必要です。
汗も水では残りますしね。
やはりお湯にすると頑固な皮脂汚れも落とす事が出来ます。

洗いから乾燥まで3時間で出来るとあれば、共働きのご夫婦にとっては強い味方になってくれる事と思います。
しかも静穏設計で、夜セットしておけば朝には出来上がっている。
楽ちんですね。

ドラム型の洗濯機も形に種類があります。
前開きのものと上が開くものと。
これもよく見たほうが良さそうです。
使い勝手がかなり違いますから、自分にあったものを探した方が良さそうですね。

他にもビートウォッシュなるものもありましたね。
義理の弟はこちらの商品がえらく気になっていたようで、どうですか?と聞かれました。
メリットデメリットなど気付いた点がいくつかあったので教えておきましたが。

しかし、家庭用の洗濯機メーカーの進歩は凄いですね。
どんどん使いやすくなっている。
私たち業務用のメーカーも負けていられないですな。

今週末は大阪で、クリーニング業界の展示会があります。
年に一度の大イベントです。
私たちをあっと驚かせるものが展示されているといいなあ。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月22日

機械設備

今のクリーニング屋さんは昔と違って機械化されています。

私が子供の頃などは、機械化されていましたが、それでもほとんどの仕事が手間のかかる仕事で、毎晩深夜2時ごろまでアイロンをかけていた時期もあったようです。
おまわりさんに、いい加減仕事やめたら?と言われた事が何度もあったとか。

しかし、その機械化もお店によってかなりの差があります。

チェーン展開をしている大きい工場を持っているところと、家族経営でやっている所とでは設備が自ずと違います。
また、クリーニング屋さんは結構狭い所でやっている所が多いので、物理的な条件で機械を入れていない所もあるんですね。

しかし、機械が揃っていればいいというわけでもなさそうです。

たとえばシミ抜き。
この話は昨日のブログと通じるものがあるのですが、機械があっても使わなければしみは落とせませんよね。
良い設備をしていても、機械は所詮道具なんですね。
人の仕事の延長でしかないし、使わなければ威力を発揮する事も出来ません。

シミ抜きはクリーニング工程の中ではちょっと異質なんです。
通常の流れの中からはずれてしまいます。
通常の流れの中で処理できれば問題ないのでしょうが、大体の所は検品から洗い、仕上げの工程の中で染み抜きを入れる事が出来ずに、流れから外れた別の工程として処理をしなければいけません。

ここで、面倒くさがって染み抜きをしなかったりするんですね。

結局、クリーニングと言う仕事はいかに手を抜かないか?という点に尽きるんだと思います。

クリーニング屋さんの使っている機械はとても高価です。
設備費だけで小さい所でも1000万はゆうに超えるでしょう。
業務用の機械は本当に高いですね。

良い機械を生かすも殺すも私たちクリーニング屋次第です。
同じ機械を使っていても、同じ洗剤を使っていても差が出るのは、使っている人間の問題なんですね。
それは技術の差もありますし、仕事の丁寧さもあると思います。

やはり最後は人に行きつくのかもしれません。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月21日

腕が良いのと良い仕事をするのは違う

せっかくクリーニングを利用するなら、良いお店を利用したいですよね。

綺麗になって、仕上がりもよく、応対も良くて・・・・・、と言う感じが良いお店のイメージでしょうか。

ちょっとわかり辛い事を書きますが、よく読んでくださいね、(^_^;)

シミが落ちる技術を持っているのと、良い仕事をするクリーニング屋というのはちょっと違うんですね。
また、丁寧な仕上げをする技術を持っていても、良い仕事をするクリーニング屋かどうかとなるとこれも別。

なんか禅問答のようになって来ました。(^_^;)

これはクリーニングだけでなくすべての仕事に言える事と思います。

簡単に言ってしまうと、技術を持っていても良い機械を持っていても、やらなければ良い仕事にならないんですね。

ちょっとしたシミがあったとします。
でも、落とせる技術を持っていたとしても、面倒くさがって落とさなければそれは意味がありません。
仕上げもそう。
ちょっとしたシワにアイロンを乗せて、シワを取るだけでも行き届いた仕事になりますよね。
これくらい・・・・、とそのままにしておくとそれは良い仕事といえないでしょう。

難しいシミを落とす事が出来れば、それは物凄い技術だと思うんです。
立体的に仕上げる技術も凄いと思います。
でも、それは毎日当たり前のようにこなされなければ、ダメなんですね。

そして、いい仕事をする人に共通して言える事は、地味ですがコツコツと丁寧に仕事をしていると言う事です。

最高の技術を持っていても丁寧に仕事をしない人と、それなりの技術でもとても丁寧に仕事をする人とでは、丁寧に仕事をしている人の方が良い仕事をしています。

クリーニング屋さんを見つけるのに苦労する理由の一つがこれかもしれません。
大きいチェーン店でも良い仕事をする所があります。
それは、工場の指導が良いのか、仕事をしているパートさんがとても丁寧な仕事をする人なのかもしれません。
でも、人が沢山働いているのでいつも良い仕事で返ってくるとも限らないんですが・・・。

また、個人のお店で、その場で仕事をしているような所でもあまり良くない仕事で返ってくる場合もあります。
クリーニング師の資格ももっているし、長年やってきていて技術もあるはずなのに。

丁寧さの他に、仕上げづらい素材などもありますから、一概に言えないからまた混乱するのですが、クリーニング屋選びは本当に難しいですね。

腕が良いのと良い仕事をするのとは違う、この話は以前テレビで桶を作っている人が話していた話です。
腕がいいと自分の腕におごってしまい、良い仕事をしなくなってみんなやめてしまった、と言うような話でした。
名人と呼ばれていたその人は、はじめた頃は自分が一番下手で上手い職人はみんなやめていったんだそうです。
下手なりにコツコツと丁寧にやる事を心がけていたら、いつのまにか名人と呼ばれるようになったとか。

努力は花開くもんですね。
見習いたいものです。


投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月20日

あるリサーチで

先日新聞を読んでいたときのことです。

小さい欄だったのですが、洗濯についてのアンケートが載っていました。
興味深かったアンケートが、お洗濯に自信がありますか?でした。

答えは・・・・・、約半分の人がNOと答えています。

理由は、洗濯表示の意味が分らないとか素材の区別がつかないとか。
家庭洗濯機や洗剤が一般の方に使いやすく改良をされているのに、実際は皆さんお洗濯をするのに不安でいっぱいだったのかも知れませんね。

洗剤なんかもずいぶんと便利になったようなイメージがあります。
キャッチコピーが分りやすいと言うのもあるんでしょうが、変わりにどういったものかちゃんと分って使っている人が本当に減りました。
そのせいか、間違った使い方をする人が沢山いらっしゃいます。

洗濯機もそうで、ボタン一つ押せば脱水まで、あわよくば乾燥までしてくれる洗濯機も出ています。
便利になった反面、まるでブラックボックスのように洗濯機の中の動きが分らない人が増えています。

便利になっているようで、実は融通が利かない、不便な生活になっていっているのかも。

洗濯や素材の事は、きちんと義務教育の中で教育するべきだと私は考えています。
服を買えば当たり前についている繊維表示と洗濯表示。
これが分らなければ、洗濯する事もクリーニング屋さんに出す事も出来ません。
なのに、きちんと指導されていない。

昔は、洋裁や和裁をする人が多かったので、素材の事やお手入れの事などは皆さんよくご存知でした。
しかし、今はご家庭でもなかなかそういう人はいません。

私が子供の頃でもJISマークやグッドデザインマークなどは勉強して覚えていますが、洗濯表示や繊維表示の事はまったく教えて頂けませんでした。
洗濯関連で教えてもらったのは、偏った洗剤の恐怖だけ。
これも問題ですね。

洗濯は洗剤や薬剤を使います。
体に良さそうなイメージのキャッチコピーを使っていても、薬剤を使っている事に変わりがないんですね。
使い方によっては危険も伴います。
また、間違った選択をすればせっかくの衣類もダメになってしまう事があるでしょう。

きちんと学習要綱に盛り込んで頂き、きちんと教えて頂きたいと思います。

年配の方は驚くかもしれませんが、結構な割合で服の区別がつかない人、素材の区別がつかない人が増えています。
命に関わる事ではないので軽く見られがちですが、深刻な状態ですよ、これは・・・。

ひいては衛生問題にまで発展しかねません。
小泉さん、是非、一考お願いします。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月19日

レンタルボックスでの事故

最近、レンタルボックスと言うものがありますね。
コンテナボックスと言う所もあるようです。

要はコンテナなどを改造して物置として貸し出している物です。
場合によっては普通の一軒家などを改造して物置として貸し出している所もあります。

府中近辺では、多摩市周辺や中央高速府中国立インター周辺にも多数あります。
値段もピンきりで、2階建ての所は二階部分の方がお安いようです。

さて、このレンタルボックスでの事故を最近よく耳にします。
私たちが言う事故と言うのは、衣類の事故。
カビが生えてしまったり変色してしまったり。

引越しなどでとりあえずおいて置いて・・・・・、と言うのが事故につながるようですね。

コンテナを改造して作られた物置は、環境が過酷過ぎます。
野ざらしですから、日の光を浴びて中の温度はかなり上昇しているでしょう。
しかも、地面に近いので湿気もこもりやすくなっています。
中には、換気扇をつけていると言う一見すると良さそうなレンタルボックスも存在するようですが、これも良し悪し。

雨が降っているときなどは換気扇が動いていると、外の湿気を強制的に中に入れてしまう事がありますので、かえってない方が良い時もあるんですね。
これは家庭内でも同じです。

換気扇を回すと言う事は、中の空気を強制的に外へ出すと言う事。
部屋の空気が減れば、足りない空気を補充しようとすき間から外気を呼び寄せます。
雨が降っているときなどは返って湿気を呼んでしまうんです。
湿気がちなおたくは、雨の日換気扇を止めてみるのも良いですね。

そうは言っても、住宅事情で大変な方もいる事と思います。
コンテナボックスやレンタルボックスを使う時は、きちんと整理してから仕舞いましょうね。

汚れたまま入れれば事故の元ですから、クリーニングもしくは洗濯をしてから。
湿気や虫予防のために除湿剤も念のために入れておきましょう。
そして、素材や染色によって温度や湿度で色が他の衣類へ移る事があります。
衣類同士をそのまま重ねないようにしておきましょうね。

コンテナボックスを借りる時も選んだ方が良さそうです。
中には粗悪なコンテナを仕入れている業者もいるようですし・・・。
府中の駅の高架の下にもありますが、あそこなら直接日光を浴びるわけではないので、中が高温になる事はまずないでしょう。
湿気を嫌う品物をしまう時は二階を借りるとか、色々やり方がありそうです。

生活をしていれば、どんどん荷物がたまります。
よく調べて、賢く利用してくださいね。


投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月18日

相談しながらお預かり。

今日は、午前中に集配依頼が何件か入っていまして、高井戸のお客様の所へお伺いをしました。

このお客様とはもう何年のお付き合いをさせていただいているでしょうか。
季節の変わり目にメールをいただいて、お伺いしています。

このお客様とは相談しながらクリーニングをお受けしているんです。

お伺いすると、玄関に衣類が置いてありまして、相談をはじめます。(笑)
何の相談かと言いますと、クリーニングした方がいいか、家庭洗濯で出来るか、についてです。

大切な衣類だし、次のシーズン着るためには洗わなければいけないのですが、全部をクリーニング屋さんに出さなくてもいいと私は思っています。
素材によっては家庭でも十分お洗濯も出来ますし、購入時のお値段や購入からの年月の経過などを考慮すると、自分で洗っても割り切れる衣類も出てきます。

逆に、これはクリーニング屋さんに任せた方が良いというものもあります。
シミが付いていたり、ちょっとアイロンに技術が必要であったり。

全部説明してお互い納得の上でお預かりしてくるんですが、私も非常にやりやすいんですね。
詳しく説明させていただけるし、お客様の衣類の情も伝わってきます。
どこまで綺麗にする事を望んでいるかが分るので、帰ってから仕事をしていても本当にスムーズに出来ます。

やはり、お互いコミュニケーションが大事と言う事なんでしょうね。

お客様もどういった扱いをされているか不安だと思いますし、実は私たちも不安でいっぱいなんですね。
馴染みのお客様なら、長年の経験で言われなくても分ると言う事はあるのですが、そこまでのお客様は本当に限られています。
どこまで望んでいるのか、どういう風にして欲しいのか、どういう風にして欲しくないのか、分らないと作業をするのにも迷いが出ます。

99%ないんですが、中にはお客様の中にも悪徳な方がいらっしゃいます。
故意にクレームをつけてきたり、事故が起こるような仕掛けをしていたり・・・・・。

コミュニケーションをとる事でこれらの事が払拭されると、より作業もしやすいですね。
人によってはなんでもない事がクレームになってしまう人もいますので・・・。

実は今日も、お店でお預かりしたスーツの上着の裏地と表生地の間にボールペンが入っていました。
普通入る事などありえる場所ではないし、裾の方に落ちていたので、気付かないで洗ってしまう可能性もあります。
幸い、取り扱っている最中に違和感を感じたので発見できましたが、万が一気付かずに洗ってしまったら・・・・・と想像するだけでも恐ろしいですね。

わざとではないと信じておりますが・・・・・。

クリーニング屋さんとのコミュニケーション、皆さんは取っていますか?
他にも利点が沢山あります。
ぜひ、積極的にコミュニケーションを取ってみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月17日

くさいセーター

今日は一日雨でした。
こんな日は気分が晴れませんね。

午後にこんな電話が入りました。

新品のセーターが臭うので何とか出来ないか?

と言うお問い合わせ。
詳しく話を聞いてみますと、品物はウール70%、ナイロン30%の混紡物で、中国製だそうです。
商品として輸入したら、とても臭くて売る事が出来ないらしい。

これ、おそらくウールの脂の臭いです。
ウール、羊毛は羊の毛ですから、最初は汚れているし臭いし本当に凄いんですね。
で、皆さんがテレビなどで見たことがある映像、羊の毛を刈ってから、洗毛と言う作業に入ります。

洗毛とは、汚れや脂を取り除いて綺麗にする事。

これが不十分だと、臭いが出ます。
そして、この臭いは、取れない・・・・・。

今回のご依頼はお受けする事が出来ませんでした。
枚数も膨大で4000枚以上との事。
もし、可能な技術があったとしても納期を考えても受ける事が出来ません。

中国の業者へ返品してみては?と言うと、返品する送料の方が高く付くのでそれも出来ないとの事。
難しいものですね。

安く買える半面、こうしたリスクも負ってしまうんでしょう。

これに似た話では、羽毛、ダウンの洗浄不足というのもあります。
同じようにアヒルの羽根を使うのがダウンなのですが、やはり汚れや脂分が沢山付いています。
これをよく洗浄して落とさないと、クリーニングの時に縫い目の際から黒いシミが浮き出てくるのです。

ダウンは外見からはまったく判断がつかないので、洗ってしみが出来て初めて分ります。
本当に困った代物です。

製造も完璧ではないですから、こういったミスは結構あります。
一般の人が気付かないで着続けているケースもありますね。

実はクリーニングで起こる事故のいくつかはこういった製造上のミスである事も少なくありません。
しかし、発見や事故が起こるのがクリーニング後なので、クリーニング業者のせいにされる事が良くあります。

このように製造上の問題もあるので、クリーニングで事故が起きた時はメーカーに問い合わせなどして製品が正しく製造されているかを調べる必要があります。
また、きちんと耐久性が合ったのか調べる必要もあるんですね。
事故が起きた時に、時間がかかるのはこのためです。

海外で生産をされる量が増えるほど、メーカーへの問い合わせは時間がかかるようになっています。
サポート体制の充実も今後の課題かもしれません。


投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月12日

クリーニングのイメージ~お互いプロでしょ!

夕方ちょっと時間が出来たので、ネットで調べ物。

そこで気になるHPを発見しました。
内容はクリーニングについてなのですが、よーく読んでみるとどうも誤解されてるような気がしてならない。
100歩譲って確かにありそうな話もあるんですが、一括りにクリーニングはしないほうが良いと書いてあるとちょっと行き過ぎのような感じがします。
それがテーラーさんなら直のこと。
スーツを作るプロフェッショナルがまさかこんな事を書くなんて・・・・・、とちょっと落ち込みましたね。

確かに、スーツを作るところはスーツの事を熟知していると言っても良いと思います。
でも、お手入れの事まで知っている?と言うと、私たちほど知らないでしょう。

このHPを読んでいて感じたのは、テーラーさんは新品でいる事を目指しているんじゃないかなと言う事です。
いまやスーツは作業着に近いものがありますね。
毎日着ているサラリーマンの方からすると、過酷な通勤や労働などで、スーツが傷んでいるのは誰しも感じているはず。
そんなスーツを新品を扱うようなやり方では元に戻らないんですね。

汚れが付着し、着崩れているものには、その状態にあった仕事が必要です。

確かに、クリーニング屋さんが悪いケースもあります。
書いてあるのを読んでいると、大体が悪いクリーニング屋さんだなと思うものばかり・・・。
クリーニング溶剤に含まれる水分で縮む事があります・・・・とあるんですが、ウールが水分で縮むのはクリーニング業界では周知の事実です。
しかも、ドライクリーニングの溶剤は、油ですから本来は水分が入る余地がありません。
しかし、ドライクリーニングの溶剤の管理を怠っていると、水分が入ってしまいちぢみの原因となる事があります。
また、水分だけで言えば、ウェットクリーニングは完全に水で洗いますよね。
こちらも洗い方を間違えると縮む可能性はあるわけです。

私たちクリーニング屋も、そういった可能性を考えつつ、事故が起こらないように管理をしながらクリーニングをしています。
技術も進歩していて、溶剤中の水分を取るような資材も開発されていますし溶剤を蒸留して綺麗にする事も出来ます。

なんだか、一昔前の悪いクリーニング屋のイメージしかないんでしょうね。
これはいかん!
私たちの事をもっと知っていただかなければ!!!

クリーニングやお洗濯についての誤解は一般の消費者の方にもあります。
特に今は、クリーニング屋さんに行っても受付のみで中の様子を見る事が出来ませんから、余計分りづらいのかも。

一つ一つ、誤解を解いていけるように頑張りますね。
それはきっと私たちクリーニング業者のためじゃなく、消費者の利益になると思います。

これを読んでいる同業の皆様、一緒に伝えていきましょう!

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月09日

機械の修理から楽しい夜へ

実は、金曜日に機械が壊れまして。

Yシャツを仕上げる機械なのですが、どうも具合が悪い。
金曜日は何とか誤魔化しながら仕事をしたのですが、このままでは行かんと言う事で、急遽メーカーに電話。

ところが!夕方6時過ぎ頃だったのでどうも営業が終わったようで、電話が繋がりません。
諦めて土曜日に再度電話をかけるんですが、これも繋がらず。
何で???と思っていたら、3連休だったんですね。(爆)

私のとても仲の良い友人のおちさんにメールをして困ったなあと話をしていたら、今日の午前中に連絡をくれて、機械を見てくれる事になりました。
原因は吸気用のファンが壊れたかも、と言う事で余っているファンを持ってきてくれました。

いざ、外してみると・・・・・、ここには書けないような悲惨な状況になっていまして、ファンが壊れていたんではなく、分解掃除をする事で何とか使えるようになりました。

夕方から仕事があるのに、わざわざ駆けつけてくれて真っ黒になりながらも修理をしてくれてありがとうね、おちさん。m(__)m
みんな感謝しています。

実は、8時におちさんと大事なお友達のO氏と食事の予定があったので、一度分かれたものの再度合流。
今回は下丸子駅徒歩3分ほどのステーキハウス パレットさんでお食事をしながら情報交換です。

ここのステーキハウス パレットさん、非常に美味しい。
牛レバーのたたきは絶品で、レバーが苦手な人も食べれますね。
また、ローストビーフも絶品でお酒が進みます。
またこのお店はお酒が充実しているんですよね。
ワインに日本酒、焼酎もそろっています。

マスターにお任せしてワインをいただいたんですが、とても飲みやすく料理に合うんです。
で、私調子に乗ってしまいまして、日本酒を頼んでしまいました。
これまた、と------っても美味しいお酒で、もうご機嫌です。

美味しい料理とお酒があれば、話が弾みますね。
酔ってはいますがそこは経営者の集まり、内容はとても濃いもので、収穫が沢山ありました。

私たちが話している事は、身近な話や体験した話し等が主です。
そこから、 自分たちの意見を言い合い、対応策を考えたり、次はどうなるか?どうするか?など思いついたまま話をしています。
みんな違った形の営業形態をしているので、少しずつ意見は違うんですが、そこが良い刺激になるんですよね。

本当に良い友達に恵まれていると思います。

私は早々と帰って来ましたが、あの後二人はどうしたんでしょうかね。
更にディープな会話を楽しんだのか、ぐてんぐてんになるまで飲んだのか、分りません。

もしかしたらまだ飲んでいるかも???


投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月07日

クリーニング屋さんの使い方でビックリ

クリーニング屋さんの利用の仕方でこんな使い方があるんだとビックリした話です。

クリーニング屋さんにも色々あると言うのは書いたと思います。
技術の高いお店、シミ抜きが出来るお店、受け渡しだけのお店、安ければ何でもいいやと言うお店・・・・・、本当に千差万別ですね。

気を使っていない業者で洗うと、縮んだり色が褪せてきたりするんですが、そこを逆手に取るお客様がいらっしゃるようです。

そう、衣類を縮ませるために安い技術力の低いクリーニング屋さんへ持ち込んだそうで。

普通は逆ですよね。
縮んじゃ困るから、少しでもいいクリーニング屋さんを見つけたりするもんなんですが。

どういう事かと言いますと、古着屋さんなどでお気に入りの服を買ってきてサイズが若干大きい事があるんだそうです。
で、その人は体にフィットするぴったり目の服が好きらしく、着る前に縮むクリーニング屋さんでクリーニングをしてもらうんだそうです。
すると・・・・・、体にぴったりの服が出来上がる。(笑)

サイズ直しが必要なくいい感じらしいんですね。

もちろん、クリーニングの工程が悪くて縮んでいるわけですから、風合いは変化していると思います。
素材によっては固くなっているでしょうね。
でも、サイズはぴったりになる。

この話を聞いてビックリしましたよ。
お客さんってよく考えて使っているなあと。
もちろん、お勧めはしませんけど。(笑)

伸ばしてくださいと言う要望は確かに多いんですが、年に数回ほど縮ませてくださいと言うご要望もいただきます。
地詰まりするのが普通ですが、ニット製品や素材によっては伸びちゃうものもあるからです。

衣類の要望は様々ですね。
痩せてしまって服がブカブカになったと言う人もいます。
大きくても小さくても着られないのが洋服。

サイズ直しは、大体どこのクリーニング屋さんでも受け付けてくれると思います。
また、リフォーム屋さんもあちこちで見かけるようになってきました。
是非、上手に活用してくださいね。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月06日

資材値上がり!クリーニングは早めにね。

クリーニング関係の資材の値段が上がってきています。

10月に入ってから、ドライクリーニング用の溶剤が値上がりしました。
今年に入って二回目で、今回の値上がりは1割ほどのアップになるでしょうか。
しかも、来年もほぼ確実に値段が上がる見通しだそうです。

ドライクリーニングの溶剤だけでなく、包装資材、ハンガー、洗剤などもろもろの値段が上がっています。
まだクリーニング屋さんが、資材の値上がり分をクリーニング代に転嫁していないのですが、それもそろそろ限界のようですね。

ちらほらと値上げすると噂が入ってきています。

来年も確実に値上がりすることを考えると、早ければ今月中に、遅くても来年の資材の値上げにあわせて値上げに踏み切る業者が増えてくると思います。

クリーニングしようか迷っている人が周りにいたら、是非早いうちにクリーニングをする事をおすすめしておいてくださいね。
出来るなら、本当に早いうちに・・・。
でないと、クリーニング代が上がる可能性がありますから。

ガソリンも150円まで行くんじゃないかと言う噂も入ってきています。
そうなってしまうと、集配業務にも支障が出ないともいえません。
かろうじて集配にお伺いできた所も、赤字に転落すると集配をお断りする業者が出てくる可能性もあります。
クリーニングの集配は、お預かりとお渡しと2往復しなければいけません。
その分どうしてもコストがかかってしまうんですが、ガソリンがこれ以上上がるとガソリン代でクリーニング代の半分くらいを占めてしまう・・・・・、なんていう事もおきかねませんね。

実際、すでに集配業務をお断りしているクリーニング屋さんもちらほらと出て来ました。
こんな事が続いてしまうと、困るのはお客様。
サービスが受けられない状況になってしまいますね。

昔のように自転車で集配をする所も出てくるかもしれません。

いまや石油製品は私たちの生活や仕事場のあらゆる所で使われていますね。
日常の生活に支障が出るようなら、国に何とかして欲しいと願ってしまいます。
無理な問題なのかしら?

ただ、黙って受け入れるしか出来ないのが歯がゆいです。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月05日

クリーニング屋さんも読んでいるようです。

ここのブログを開設しまして、後一月で一年を迎えようとしています。

沢山の方に読んでもらい、毎日200名近い方がいらっしゃるようですが、結構クリーニング屋さんが多いのかも?と最近思いはじめました。

と言うのもですね、何気にメールでやり取りしている時に読んでいるよ、と言われたり、所用で久しぶりに会った時に、ブログ読んでいるよ、と声をかけていただくのが増えたのが気付いたきっかけです。

ここのブログはクリーニング業界向けに宣伝をしていません。
リンクを張っていないんじゃないかなあ。
別にリンクを拒否しているわけでもないんですけどね。
リンクフリーですから、もし気に入って頂けたらどんどんリンクを張ってくださいね。

それをどこで見つけてきたのか?検索から飛んできたのなら、クリーニング屋さん凄すぎますね。
日々、努力している人が多いんでしょう。

クリーニング屋さんによく言われるのが、ネタがよく続くね、でしょうか。
確かに、物凄く大変な思いをして書いている事もなくはありません。
今日はネタがないな~、とパソコンに向かい2時間くらい格闘していた時もありました。
でも、そんな事はちょびっとで、毎日仕事をしていると何かしら書く事が出てくるもんなんですね。

お客様との会話だったり、コンビニでの買い物だったり、友達と話をしていたり。

何気ない会話の中で、これは伝えておかなきゃ!と言う話は結構出てきます。
これからもそういった話を少しずつ伝えていきますね。

でも書いていて自分が一番勉強になっていたりするんです。
改めた考えるようになった事が一番の収穫です。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (2) | トラックバック

2005年10月04日

着る物に困りますね。

一ヶ月前は考えられなかったこの涼しさ。
肌寒いくらいですね。

9月に入っても暑かった時は、今年は涼しくならないんじゃないか?とさえ思いましたが、しっかりと涼しくなりました。

涼しくなった半面、この時期は着る物にとても困りますね。
今朝も、配達に出かけようと外へ出ると、半袖のTシャツを着たお兄ちゃんがいるかと思えば、駐車場ではファー付きの半コートを着ているおねーちゃんもいるしと、同じ地域か?と思うほどです。

朝晩が涼しくなったけど、日中は半袖でもかまわないというのが難しい理由の一つですね。
私もまだ汗かいて仕事していますし。

夏物のクリーニングはどうしようか?迷っている人もたくさんいらっしゃると思います。
早い人はすでに夏物のクリーニングを始めています。
全部ではないですが、徐々に着なくなった品物からお持ちになるようです。
まだ暑い日もあるでしょうから、半袖も数枚残しておいて・・・・・というような感じらしいですね。

夏物は冬物と違い、汗がついている量が基本的に違います。
ですので、冬物のように、忘れちゃった~と言うような事になると臭いが出たりカビが生えたりしますね。
そうならないためにも、着なくなったらすぐにお洗濯もしくはクリーニングに出すようにしましょう。

夏物は素材によっては家庭でも十分お洗濯できます。
素材表示、洗濯表示をしっかりと見て、家庭洗濯とクリーニングと使い分けてくださいね。

季節の変わり目は、決断力も要求されます。
もう着ない!と決めたものは洗うように心がけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月03日

漂白剤のかけすぎ

カビ取りハイターの話などで書きましたが、漂白剤は適切なものを適切に使わないといけません。

先日、お客様から白いブラウスを預かりました。
襟など汚れがひどいので自分で洗っているんだけど落ちないというお話です。
どんな洗い方をしているかと聞きましたら、漂白剤を使っているとの事。
黄色いしみがあちこちに残っているので、何とかして欲しいと言うご依頼です。

さてさて、品物を見てみると、確かに所々黄色くなっています。
しかし、その黄色いしみが不自然です・・・・・。
不自然と言うのも、大体しみの付き方は決まっています。
汗なら汗のつき方をしているし、食べこぼし等も大体見れば分ります。

今回のしみは何かをぶっかけたようなしみになっていたんですね。

一応通常の染み抜きの工程をしても全然落ちない・・・・。
もしかすると???と思い、別の漂白剤を使うと・・・・・、見事落ちました。

お客様が漂白剤を使っても落ちなかったものが、何故私たちが使うと落ちたのか?
きっと不思議に感じている人が多いと思います。

漂白剤には種類があるんです。
漂白は化学の原理を応用しています。
誰でも聞いた事があると思いますが、酸化と還元、この二つの原理を用いて漂白をしています。

一般的に使っているのは酸化漂白と呼ばれるものです。

この酸化漂白、濃度が濃かったりすると黄変するんですが、直すのには還元漂白をしなければなりません。
市販の漂白剤にも酸化漂白剤と還元漂白剤というものが売られているんですが、お客様はそんなものは見ないで買いますよね。

見ているところは、色物用とかシミ抜きセンサー配合とか、そういったキャッチコピーの部分が多いと思います。
お問い合わせがきた時に、どういった漂白剤をお使いになりましたか?と聞くと商品名よりもキャッチコピーを教えてくれる人がほとんどです。

漂白剤は濃度の強弱もそうですが、種類によっても使い分ける必要があります。
一般の方にはちょっと難しいので、説明書き通りにやって頂くのが一番。
今回は黄変で済みましたが、本当に穴があく事もあります。

それに薬品ですからやはり危険ですしね。
混ぜてはいけないものもあります。

もし、不安でしたら、クリーニング屋さんに一度ご相談してからお洗濯してください。
良いアドバイスがもらえると思います。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月02日

今年は多いみたい

先日、コンビニでカビくさいスーツの話をかいだ、と書きましたが、今日も同じ経験をしました。
正直言いまして、こんな経験私初めてです。

今回は、ヤマダ電機のエレベーターの中でした。
それほど混んでいないのに、入った瞬間、カビの臭い。
物凄く気になります。

今までは、カビくさい服を着ている人なんていませんでした。
臭いがした時点で洗うんだと思います。
でも、今年はそのまま着ている人がいる・・・・・。

今までよく見かけていたのが虫食いのキズでした。
洗わないで仕舞っておくと、柔らかい素材、カシミヤやアンゴラなどは虫に食われます。
レジに並んでいると、背中の所にミミズばれの反対のような後が・・・・・。
気付かないで着ているんでしょうね。
それがカビになってきている。

原因は洗わない事にもあるんでしょうが、それだけでは無い気がします。
人間が過ごしやすい環境が一年を通して出来上がっていますよね。
それにあわせて、今まで季節限定での事故だったのが、一年中見かけるようになりました。
カビも虫食いもそう。
この時期に???なんていうことが増えてきましたね。

人間が過ごし易くなった半面、一年を通して衣類には気を使わなければいけなくなったような気がします。

適切なクリーニングと、空気の換気、除湿剤などの湿気取り、防虫剤は必須です。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月01日

大事なものなのに忘れちゃう。

夏を過ぎると、急なクリーニングのお問い合わせを頂くのですが、その中で多いのがしみがついたまま放置してしまったんですけど、取れますか?というもの。

夏休みなどで、すっかり忘れてしまっていたと言う理由が多いようです。

お話しをうかがうと、皆さん決まっていいものだから何とかしてしみを落として着れるようにしたい、とおっしゃいます。
良いものというだけあって、素材を聞いてみると厄介なものばかり。
何でそんなに良いものを買って、しみを付けたままにしているの?と不思議に思います。

最近のお客様は高価な服を買う人が増えています。
理由を聞くと、良い物を買えば長持ちすると思うから。
耐久性を望んでいるようです。

しかし、耐久性と汚れの付着は別ですよね。
いくら高価だったからといって、汚れないわけありません。
ごくごく稀に、防汚加工と言うものもありますが、それも表面だけで、汗などの汚れは付着します。

つまり、高価でも安くても汚れるのは一緒なんですね。

そして、とても大事にしているのに、お手入れはほとんどしていない人が多いようです。
これは、汚れに関して無頓着な人が増えたのと、クリーニングに対しての恐怖があるんではないかと推測しています。

クリーニングすると、縮むとか、傷むとかそういったイメージが強くあるようで、高価な服を洗うのが怖いというお客様もいらっしゃいますね。

でも、そういったお客様にお話しを聞いてみると、たいがいクリーニング屋さんを選んでいません。
どこでも一緒、安ければいい、といった人が本当に多い。
そんな高価な服でデリケートに作られているものを、クリーニング屋さんも選ばないで洗うという事は自殺行為に等しい。

たしかに、今は受け渡しだけのクリーニング屋さんが増えました。
パートやアルバイトの、クリーニング師の資格すらもっていない人が受付をしている所です。
そういったクリーニング屋さんしか知らない人も多いと思います。
そういうクリーニング屋さんしか利用してこなかった人からすると、クリーニングの仕事に対して不満だらけかもしれないなあと感じています。

しかし、ちゃんとした良い店は存在しています。
なるべく良い店を見つけていただいて、安心して任せられるように、お店の人とコミュニケーションを図って欲しいです。

そして、衣類の扱い方をきちんと認識して欲しいと思います。
大切なもので長く使いたい、と願うのならば、お手入れは必要です。
しみは時間が経つと落ちにくくなります。

お客さん 『洗った方がいいかな?』

クリーニング屋さん 『まだ大丈夫だよ。』   『そろそろ洗った方がいいね。』

なんていう会話をクリーニング屋さんと相談しながら、衣生活を送る、そんな風になれたらしみがついたままおいて置くなんて言うのも減るんじゃないかなと思っています。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月30日

洗いやアイロンがけだけじゃなく

クリーニングの仕事って、皆さん洗いやアイロンを想像するでしょうか?

しかしですね、クリーニング屋さんはアイロンや洗いだけでなく、他にもこまごまとした仕事をしているんですね。

他のクリーニング屋さんでやっているかどうかは分りません。
あくまでも当店の話。

当店の仕事の話は何回か書かせていただきました。
洗いのこだわり、アイロンがけのこだわり等など、どうすれば綺麗な状態で長く着ていただけるか?を目標に仕事をしています。
しかし、他にもまだあるんですね。

たとえば、毛玉取り。

当店に来たお客様で、おたくで洗うと綺麗に毛玉が取れるわ~、といってくださるお客様がいらっしゃいます。
満足していただているようで非常に嬉しい・・・・・、ですが、洗いで取れるんじゃないんですね。
洗いの最中で取れるのならこれほど楽な事はありません。

そうなんです、毛玉取りはすべて手作業・・・・・。

一枚一枚、アイロンがけの終わったものをチェックしながら、毛玉を取っていきます。
毛玉を取る道具も、4種類くらいありますかね。
生地の強さ、毛玉の大きさなどで使い分けています。
毛玉を取ろうと思って糸まで出てきちゃったら話しにならないでしょ?
毛布なんて大変!
あの大きさですし、結局一度畳んだ物を再度広げてすべてチェックです。

場合によっては仕上げと同じくらい時間をかける事もあります。
それ位重要な仕事なんですね。

他には、埃取りもあります。
これは洗う前と洗った後です。
洗う前は着用中についた埃を取るんですが、ポケット掃除も兼ねています。
このポケット掃除が結構危険なんですね。

楊枝が入っている位ならかわいいものです。
チクッ!っとした程度で済みますし。
怖いのは、画鋲が入っていたり、カッターの刃が入っていたなんて事もありました。
気付かずに切ってしまい出血した事もしばしば。
ポケット掃除は怖いです。

洗った後も埃取をします。
これはクリーニング屋さん特有かもしれません。
クリーニング屋さんは綿ボコリが結構あるんですね。
汚れと一緒に弱っていた生地の表面が剥がれます。
物凄い埃っぽいという訳ではありませんが、生地によっては、綿ボコリが付いてしまうものもあるわけです。

これも手作業で全部取ります。

綿ボコリは結構頑固でして、なかなか取れないんですね。
静電気でくっついているからなおさらなんですが・・・・。
もちろん、洗いや乾燥の段階で少しでも埃がつかないように作業をしています。
乾燥機の掃除も欠かせません。

このように、洗いやアイロンがけだけでなく、細かい仕事もこなしているんですね。

ただ、最初にも書きましたけど、すべてのクリーニング屋さんでやっているわけではありません。
お店によっては、毛玉取などは有料のサービスとなっているところもあります。
また、このような作業はほとんどしないお店も存在します。

する店としない店、こんな所でも差が出るんですね。

先日ご来店くださったお客様が、クリーニング屋さんの違いはアイロンがけだけだ!とおっしゃった方がいました。
確かにそれも一理ありますね。
でも、それだけじゃない、もっといろいろな所を見てもらえると、クリーニングと言うサービスにも色々あるんだなと実感してもらえると思います。

結構奥が深いでしょ。(笑)

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月29日

スーツが傷まない人の共通点は?

昨日の続きです。

当店のお客様に、スーツが傷まないお客様がいます。
もちろんまったく傷まないわけではありませんが、ほかの人に比べると全然といっていいほどです。

色々と検証してみた結果、共通点を発見しました。

1 体がスーツ体型である。

買っている服は既製品なのですが、このお客様は皆さんまるであつらえたようにスーツが体にフィットしています。
いわゆるスーツ体型。
どんな体系かと言いますと、まず背が高い。
そして、痩せている。
すらっとして細い人なんですね。

既製服でもきちんと体に合った服を着ているので、疲れないし服も傷みません。
服に無理な力がかからないという事は、体にも良いんですね。

2 頻繁にクリーニングをしている。

以前から書いていますが、汚れが付着したままの状態で着続けると傷みます。
汚れが付いていると生地独特の柔らかさが消え、汚れが付着する事で固くなり、擦れなどの影響をもろに受けるようになります。
このお客様は、頻繁にスーツをクリーニングしていますね。

なんと表現すればいいでしょうか・・・・・、汚れきる前に洗う、と言う感じでしょか。
汚れきって、ヨレヨレになるまで着続けるような事はしません。
ハンガーに吊った時に、スーツの形が残っている段階でクリーニングをしているようです。

実は面白い話がありまして、この春からスーツを洗う頻度が減ったお客様がいらっしゃいます。
それまでは、スーツを少なくても二週間に一回、汚れがひどい時は一週間に一回の頻度で洗っていました。
その頻度で洗っている時は、スーツはなんともなく、シルエットも綺麗に新品のように着続けていたのですが、春になってから急変。
2週間に一回クリーニングに出せなくて、3週間に一回ほどになりました。

すると、どうなったと思いますか?

スーツが傷み出したんですね。
これには私たちもビックリ。
裾が切れだしたり、ポケットの所の生地が薄くなってきたり。
ちょっと特殊なハードな仕事なので、余計にはっきりと出たんだと思います。
汚れたまま着つづけるとこんな事になるんだなと改めて実感しました。

3 傷んだ箇所はすぐ補修している。

先にも書きましたが、まったく傷まないというわけではないんですね。
7年も着ていると、裾が切れたりしだします。
切れたといっても、ほんの数ミリ、いわれれば気付く程度のキズです。
長持ちするお客様は、こういったちょっとしたキズを見逃しません。

クリーニングしてから、修理をしています。
傷口が広がらないうちに、補修ですね。
ズボンだけでなく、コートなどの袖口も同じ。
擦れて切れ始めると、5ミリほど詰めて、綺麗に直してきています。

このような普段のお手入れが、痛まないで長く着つづける秘訣なんでしょうね。

たくさんいらっしゃる当店のお客様の中に、二人だけですかね、このようなお客様は。
そのうちの一人に、お話しを聞いて更にびっくりした事があります。

「本当にスーツが傷まないですね。体に合っているんだなあ』
と私が言うと、

『違うよ。傷まないように着ているの。混雑した電車には乗らないようにしているし、カバンなどもなるべく持たないようにしている。つり革も持たない。ひじを曲げると袖が傷むからね。電車での移動も座らないようにしている。努力しているんだよ。』

お話しを聞いてビックリです。
そこまでしているなんて・・・。
そのお客様、朝は6時前には電車に乗って会社へ行くんだそうで、本当に凄いです。

日々の努力もあるんですね。

皆さんは服が傷まない努力はしていますか?
同じスーツを着つづけないで、休ませてあげたり、きちんと肩幅に合ったハンガーにかけてあげたり、日常でもすぐ出来る事はたくさんありますね。

ただ長く着つづけるだけじゃなく、良い状態で長く着つづけられないと、意味がありません。
色もくすまないで、生地もだぶつかない、シルエットも良くて、着ていて気持ちが良い。
そんな風に着ていっていただきたいですね。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月28日

着用中の傷みについて

昨日、時計での汚れや傷みについて書いたので、今日は似たような話を。

時計だけでなく、着用中は色々な物に当たったり擦れたりして、衣類は傷んでいます。
ただ、着ている人で気づいている人はほとんどいないかもしれません。
ほんと、普通に着ているだけなのに傷んでいきます。

たとえば、ズボンの裾が長すぎて、擦れて切れてしまったり。
後ろのポケットに、お財布を入れておいてその角が生地に当たって擦れてしまったり。
女の人では、ショルダーバッグを担いでいる時に肩が擦れて生地が薄くなっているなんて言うのもありましたね。

自転車の後ろのかごにあたって擦れて切れたという例もありました。

そう、日常にはそんな危険がわんさかあるわけです。
一回や二回程度の擦れではもちろんそんな事は起こりませんが、長期にわたり擦られていくとやはりどんどん生地が薄くなってしまうんですね。

珍しい例では、右足の裾の内側がすれて切れるというのがありました。
これは本当に珍しいんですが、原因は歩き方でした。
ちょっと特殊な歩き方をする方で、右足のすその内側がこすれていたんですね。

既製品の服を買っていますから、皆さんどこか体にフィットしていないわけです。
そのフィットしていない部分が擦れて弱くなります。
股ズレなどはいい例ですね。
袖が切れる人もいます。
ポケットに物を入れたり出し入れする人だと、ポケットの入り口も切れますね。

あげだしたらまだまだ出てきます。

中には、全然傷まない人もいるんですよね。
既製品なのに傷まない人。
10年も着ているというのに、まるで傷んでいない人。
不思議でしょー。
当店にも2名ほどこういったお客様がいます。

この二人には共通した事があるんですね。

スーツが傷まない人の話し、明日書きましょうか。(笑)
お楽しみに。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (2) | トラックバック

2005年09月27日

左のカフスばかり汚れる。

ここ立て続けにシャツの左カフスだけ汚れているお客様がご来店。
もちろん、他も汚れているんですが、左カフスだけ突出して汚れている。

しかも、このお客さんたち、とてもおしゃれなんですよね。
ダブルカフスといって、折りたたんでカフスボタンで留めるシャツを着ています。
このシャツが何故おしゃれかといいますと、沢山あるカフスボタンを選んでつけていく事が出来るからなんです。
今はあまり着る人が少なくなってしまいましたが、昔は結構いたんですよ。

最近のクリーニング屋さんの中には、このダブルカフスのシャツのプレスの仕方を知らない人がいたりします。
普通のカフスは外側をプレスするのですが、このダブルカフスは外側をプレスしてはいけないんです。
カフスを外側に折りたたんでボタンで留めるので、プレスをする時は内側をプレスします。

プレスされた方は、艶が出るので、すぐ違いがわかります。

さて、どうして左側だけに汚れがつくのか?
答えは簡単♪
そう、時計です。
たまにある話なのですが、時計が汚れているために袖に汚れが移ってしまう事があります。

こういう時はどうするか?
時計を洗ってもらいましょう。
時計屋さんへ行くと、時計のクリーニングをやってくれます。
左の袖が汚れている人は、一度やってみてください。

時計やベルトなど、金属が当たる所は錆びもつきやすいですね。
これらも是非気をつけてみてください。
気付かない所で、しみの原因を持っているかもしれません。

毎日使うものですから、汚れるのは当たり前です。
特定の部分だけ汚れる時は、その周辺のものを綺麗にしてみましょう。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (2) | トラックバック

2005年09月26日

礼服のカビと食器用の漂白剤

ここでもよくある話として書いた事ですが、本日この2件の話が同時にやって来ました。

礼服がかびちゃったというお客さまと、汚れがひどいから食器用の漂白剤をかけちゃった、と言うお客さま。

礼服の方のお客さまは、ある意味ついていたんだと思います。
引っ越してきたばかりで片付けていたら、カビだらけの礼服を見つけたとのこと。
良かったですねー、お通夜の日じゃなくて。
急なお通夜で着替えようとしたらカビだらけ・・・・・、と言う話は以前ココでも書いたと思います。
本当にそういうケースが多いんですよ。

礼服はいつ使うか分りませんから、次に着る予定がなければ洗ってしまいましょうね。

そして、漂白剤をかけちゃったお客様は、白いセーターであまりにも汚れていたので食器用の強い漂白剤をかけてしまったとのこと。
かけてビックリ!綺麗になるどころか変色してしまったそうです。

一般の方からするとビックリかもしれませんが、私たちプロから見るとそりゃそうなるよって話なんですね。
漂白剤の話は以前書きましたが、衣類用の漂白剤を使ってくださいね。
今日のお客様にお話しを聞くと、汚れがひどくて落ちそうに無いから強力な漂白剤を使えば落ちると思った、とおっしゃいます。

言いたい事はわかります。
強い漂白剤を使えば綺麗になるだろうって・・・。
でも、実際は違うんですね。
汚れと生地の強さを測りながら使わないと、脱色したり穴があいたりしてしまいます。
強ければいいって物でもないんですね。
また、洗剤も同じで、汚れがひどいからと洗剤の量を増やしても効果はありません。
ドラム型の洗濯機などでは、適正量以上の洗剤を入れると返って汚れが落ちなくなります。

適正な量を守らないと思わぬ事故につながります。
穴があいたり服がダメになるならまだ良いかもしれません。
場合によっては人体に影響のある事故が起こる可能性もあります。

洗濯は薬品を使っていますから、その辺を十分理解して、使用法をしっかりと守り、お洗濯してくださいね。
噂や口コミで広がる民間療法的な洗濯にももちろん理にかなったものもあります。
しかし、そうでないものもまた圧倒的に多いんです。

本当に、気をつけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (2) | トラックバック

2005年09月24日

布団も種類があるんです。

この1週間、HPを見たという方からのお問い合わせをたくさん頂戴しました。

そのほとんどが、布団について。
この時期に布団?と言うのが正直な感想です。
例年ですと布団や毛布が出る時期と言うのがありまして、春の衣替えの最後の方、6月あたりに出てきたものでした。

ところが、今年はこの時期に集中しているようです。

お電話をいただきまして、料金を聞かれるのですが、ただ布団と言うだけでは分りません。
布団にも色々と種類があります。

素材で分けると、綿布団、羊毛布団、羽毛布団など。
大きさで分けると、シングル、ダブル、セミダブルなど等。
上掛けなのか、敷布団なのか、夏掛けなのか、などというような感じで、結構分かれているんですよね。

素材に違いがあるという事は、各々特性がありまして、また地方によって使っている布団も違うようです。

私の母の田舎、群馬の赤城村では、綿布団のがっしりとしたものを使っていました。
冬になると、めちゃくちゃ寒くて、凍えそうな所なんですが、綿布団を何枚かかけて、寝返りなどをして布団がはげないように重たい布団をかけるんです。
信じられないかもしれませんが、本当に寝返りが打てないんですよ。
ビックリです。

また、うちの父の田舎の青森県の佐井村では、なぜか羽毛布団が流行っています。
こういった地方の小さい村では、一軒がいい物を入れると爆発的に広がるといった事があるようで、まさに父の田舎では羽毛布団が流行ってしまったのでした。

この羽毛布団、軽くて暖かい、最高級品ですね。
こんな布団で寝てしまった日にゃ、他の布団で寝る事が出来なくなってしまいます。

でもですね、こんな良い布団でも慣れてないと寝付けないみたいですよ。
綿布団で押さえつけられて寝ている人にとって、羽毛布団は軽すぎて逆に寝られなくなるようです。

これも普段の習慣なんでしょうね。

また、毛布にも種類があります。
合わせといいまして、二枚重ねて作られている毛布があります。
また、カシミヤなどを使った毛布や、アクリルで作られた毛布、色々です。
高級獣毛で作られた毛布は確かに暖かいですが、アクリルで作られた毛布も暖かいものがあります。
カシミロンという生地で作られた毛布は本当に温かくて肌触りが良い。
旭化成で作られているんですね。

もし、お店で見かけたら、手にとって見てください。
本当にいいですよー。

クリーニング屋さんへお電話でお問い合わせの時は、なるべく商品の細かな状況を説明してあげてくださいね。
詳しく伝えれば伝えるほど、事故なども減りますし、より具体的に仕上がり日や料金などを教えてくれると思います。

布団のクリーニングが混みだして来そうな予感がします。
早めにクリーニングに出しちゃいましょう。

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月22日

防水加工と撥水加工の違い

台風の影響でしょうか、それとも秋雨の時期なんでしょうか、雨が降りやすいようです。
週末台風が近づいているって言うのが一番の原因かも。
また今年も多いんですかね、台風。

雨が降ると言って、クリーニングに関係しているものといえば、撥水加工と防水加工。
この二つ、一見同じように見えるんですが実はまったく違う加工です。

この違いを理解しておくと、日常の生活に少しは役に立つかもしれません。

まず、防水加工。
これはその名の通り、水を防ぎます・・・・・、完璧に。
後からの加工ではなく、ゴム引きなどを使い完全に水を遮断します。
水を通さない代わりに湿気も通しませんので、蒸れるのが難点です。
カッパなどがそうですね。
これはクリーニングではできません。

この防水加工の中に、ひとつ特殊なものがあります。
それは、以前ココでも書きましたが、透湿防水布、商品名で言うとゴアテックスです。
この衣類は、とても面白く、水の分子と湿気の分子の違いに目をつけて作られています。
水の分子と湿気の分子とでは大きさが違います。
当然水の分子の方が大きいわけです。
衣類は織って作られていますので、拡大すると隙間があります。
その隙間を、水が通らない大きさにして、湿気は通れるくらいの微妙な穴にするわけです。

原理的には雨に濡れないで蒸れない商品、なのですが、現実は蒸れてしまいます。

また、表面にも撥水加工を施していますので、完全なる防水と言うわけにも行かないようですね。
でも、完成度は高いですよ。

そして、次に撥水加工。
これはちょっと分りづらいので、よく読んでみてくださいね。

撥水加工とは、読んで字のごとく、水をはじく加工です。
水ははじきますが、防水とは違い濡れないわけじゃないんですね。

撥水加工には問題点があります。
それは、雨の粒が大きければはじきますが、小さくなるとすぐ濡れてしまうんです。
なので、霧雨は苦手です。

以前、イトーヨーカドーで撥水加工を施したコートが売られていたんですが、撥水性をアピールするためにコートの横に霧吹きが置かれていたんですね。
撥水加工は霧に弱いので、これをかけると濡れてしまいます。

私もやりましたけど、案の定濡れる。(笑)

周りのお客様はそれを見て笑って行ってしまいました・・・。
店員さんにすぐにこれじゃダメですよ、というと、分ってるんですが霧吹き以外なかったんです・・・だって。
店員さんも苦労しているんですね。(^_^;)

次に、私は濡れるとかきましたが、これもすぐ濡れるわけではないんです。
霧雨はすぐ浸透してしまいますが、大粒の雨はしばらく生地の上で大きい水玉になってぶらぶらしています。
これはよくテレビでも見たことがあるでしょう。
撥水性をアピールするにはもってこいの映像ですから。

しかし!ですね、このぶらぶらの状態をもうしばらく続けていると、突然!生地に染み込んでいくんです。

その時間、加工剤の種類にもよるんですが、30秒から45秒くらい・・・。

つまりですね、大粒の雨でも一旦はじくんですがそのままにしておくと、染み込んでしまうんですよ。
ココが防水加工との最大の違い。

防水は、水をつけたままにしていても濡れません。
撥水は、水をつけたままにしておくと濡れてしまいます。

テレビのCMなんかでも撥水性をアピールするために、濡れたコートを、ぱっ!と翻して水滴を飛ばしますよね?
あれはより強い撥水性をアピールするためと、そのままにしておくと濡れちゃうからなんですよ。
上手くできてます。(笑)

日常生活でも、雨が降ってきて撥水加工をしていれば、一旦は水をはじきます。
ココで安心してはダメ!
人のいない所、迷惑のかからない所で、水玉を払い落としましょう。
そうすれば、濡れないで済みます。

最近は、撥水加工も自分で出来るようになりました。
スプレータイプの撥水加工剤が売られているからです。
ちょっと前までは、吸引すると危険なので、屋内でしないでくださいと注意書きがありました。
私たちプロも一緒で、屋内で作業をしていて呼吸困難で救急車で運ばれた人もいます。

最近のものはココまで危険なものは無いらしいですが、使う時はよく注意書きを読んで、換気しながら使ってくださいね。

クリーニングに関係するものは結構危ない薬品が多いですから・・・。
ホント、気をつけてくださいね・・・。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月21日

カビくさい・・・。

今日の夕方の話。

仕事が終わり、子供を連れてセブンイレブンへ行きました。
自動ドアを入り、レジの前を通った時の事です。

レジにはスーツを着た男の人がいたんですが、その人の脇を通った瞬間、

カビくさい・・・・・。(-_-;)

私は一応プロなので、そういうことには多少敏感な所があると思います。
普通の人なら気づかないかもしれません。
いや、50センチくらいまで近寄るとさすがに分るかも。

カビの臭いとまでは分らなくても、嫌なにおいがするな?位は感じると思います。

ここ数日、朝夕が涼しくなってきて、上着を着るサラリーマンの方が増えて来ました。
ココで、夏前にスーツをどうしていたか?差が出始めますね。

そんなに汚れてないよと、仕舞ってしまった人もいる事でしょう。
今ごろ大変な事になっていますよね、きっと。
一生懸命ファブリーズをかけているかもしれません。
気休めにしかならないのに・・・。

ここ数年の暑さは非常に長いですよね。
5月頃から徐々に暑くなり出して、今9月の中旬から下旬へ移りだしているというのに、何となく暑さを感じる時があります。
本格的な夏の前に、すでにスーツには大量の汗が含まれているわけです。

クーラーを効かせているお宅もあるかもしれません。
確かにカビは生えづらい環境になりますが、今度は付着した汗が、酸化してしまい、臭いを発します。

一度臭いが出ると、洗っても洗っても何となく臭いがしているような気になってしまいますよね。
汚れは気付かない人でも臭いは誰しも気づくと思います。

こうならないためにも、洗わないといけませんね。

私たちが衣替えの時期に洗いましょう、とお客様へ提案するのはこういった理由もあります。
虫だけでなく、臭いが出るためです。

クローゼットの中はどうなっていますか?
開けた瞬間に、変な臭いがしませんか?
本格的に着込む前に、一度確認してみてくださいね。

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2005年09月20日

うちが丁寧な仕事をするようになった訳。

お彼岸ですね。

お墓の近くにくると、少し渋滞が始まります。
今週金曜日あたりからまた混みだすんでしょう。

お彼岸にはうちもお墓参りに行きます。
亡くなった兄のお墓です。
私は実は次男でして、長男は私が生まれる1年前に亡くなりました。

死因は白血病。

当時は骨髄移植なども無く、不治の病でした。
また、国からの援助も無く、莫大な入院費を払わなければいけなかったらしいです。
新しく開発された、『効く』と言われる薬はとても高価だったり、認証されて無かったりと悔しい思いをしたそうです。

両親は何とか治してあげたいと思い、必死になって良い先生や薬の事を調べました。
また、その中で莫大な入院費を払うために、死に物狂いで働いたそうです。

たまにテレビで懐かしい音楽やテレビ番組を取り上げる事がありますよね?
うちの両親にはぽっかりと記憶の無い時期があります。
兄が入院して亡くなるまでの間です。
その当時のテレビや流行の音楽の事はまったく覚えてないとか。

それを聞いても必死だったんだなあと言うのが伝わります。

その後、兄は亡くなってしまったのですが、その当時を知るお客さんに話を聞いたことがあります。

急に集配に来なくなったと思ったら、1ヵ月後にふらりとやってきて、その姿を見て愕然とした。
げっそりとやせ細り、別人かと思うほどだった。
それで息子さんが亡くなったんだなあと分った。

そう聞かされました。
私にも子供が出来て、初めてこの辛さが分りました。
身を引き裂かれるような思い、ぶつけようの無いいかり、悲しみ。
きっと辛かったんだろうなあ。

そして、その頃の話を段々としてくれるようになった時にふとこう言ったんです。


一生懸命働いて働いても、子供一人の命を救えなかった。
何のために一所懸命頑張って仕事をしたのだか分らない。
それなら、どうせ仕事をするのなら、精一杯こだわったやりたい仕事をしたい!
そう思って今の仕事になったんだよ・・・・・。


自分が仕事をしていても凄い丁寧でこだわるなあと感じる事がありますが、原点はココなんですよね。
妥協をしない、手を抜かない、手間をかける、当たり前ですがやり通す強い意志はここから来ているんでしょう。

その強い意志は受け継がないといけませんね。

お墓参りに行く時期になると、この話を思い出します。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月19日

うわっ!布団ふわっふわ~!

今日もお仕事です。m(__)m
先週から今週末まで3連休が続きますね。
夕方の道路の混み具合が凄いですね。

タイトル見て、何だコリャ?って思うかもしれません。

これ実は今日お客さんに言われた言葉。
嬉しかった~。(^.^)

布団をお預かりしていたのですが、お仕事が忙しいらしく、なかなか集配が出来なかったのですが、今日はお休みと言う話を聞いたので、せっかくのお休み中申し訳なかったんですが、お届けにあがりました。

で、お届けにあがって玄関先で言われたんですね。
布団は本当にクリーニングするとふわっふわになります。

布団の暖かい原理は空気の層にあります。
これを含気率というのですが、簡単に言うとどれだけ空気をまとっているか?と言う事なんですね。

フワフワの布団は空気の層が厚いので、熱が逃げずに暖かいんです。
しかし段々と汚れてきたり、つぶれてくると空気の層が薄くなり、断熱効果がなくなってきます。
クリーニングしてふわっふわに戻すと、また断熱効果が上がって暖かくなるんですね。

これはダウンも同じ原理。
なので、定期的に洗ってふわっふわにした方がいいんですね。
布団の場合は、干す事で多少フワフワ感が戻ってきます。
また、つぶれてどうしようもない時などは、打ち直しをする事でもとに戻りますね。

うち直しとは、布団の綿を取り出して洗ってから再度詰めなおす事を言います。
綿がどんどん抜けていくので足してから詰めなおすんです。
ものすごくいいんですが、やはりクリーニングと比べると多少割高になります。

クリーニングってそういう意味では割安の部類に入ると思いますよ。

しかし、最近はハードな仕事が多いんですね。
今日もどれだけ忙しいのか聞いてみたらビックリ。
この3連休も今日を除いてずーっと仕事に出ていたんだそうです。
しかも朝8時に出社して帰宅が午前様・・・・・。

これじゃあクリーニングには出せませんよね。
こんな忙しい人が最近増えているようです。
体壊さないといいんですが・・・。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月18日

としまえんで展示会

今日のお休みは、としまえんで展示会でした。

としまえんで???と思うかもしれませんが、プールの更衣室のロッカーを片付けて展示会場にしているようです。

今日の展示会の主催者は、資材商のラクナ油脂さん。
一般の方には知られていませんが、クリーニング業界には資材を持ってきてくれる資材商さん、機械などを卸してくれる機材商さん、と言うのがあります。
ラクナ油脂さんは資材商さんですね。
独自に洗剤も作っていますが。

この展示会の面白い所は、遊園地内でやる所。
入場料がただで乗り物券もついてくると言うおまけ付です。
クリーニング屋さんが家族連れで多くやってきます。

と、一般の方には申し訳ありませんが、ここのブログ最近業者の方も見てくれているようなので、展示会の詳細を。(笑)
一部、業界関係者にしか分らない表現もあるかと思いますが、スルーしてください。m(__)m

としまえんについたのが、11時ごろだったでしょうか。
お彼岸なので周辺道路が物凄く混み、早めに出たのですが、こんな時間でした。

展示会場は、二年前と比べると幾分華やかになったようです。
販売が主なのですが、より展示会らしくなったと言う感じでしょうか。
風船を配ったりしていたので余計そう感じたのかもしれません。
並んでいる商品は、そう目新しいものはありませんでしたが、ココ急激に石油製品が値上がりしている事を考えると、お買い得な商品が並んでいました。
POSレジがかなり並んでいましたね。
そして、一番驚いたのがお弁当。
いつもは助六寿司なのに、今回はきちんとしたお弁当。
コスト考えると、ずいぶん気張ったなあと言う感じです。

しかも、わきの抽選会場のアナウンスが会場中にこだましているんですが、結構なあたりが出ているんですよね。
現金10万円だとか、3万、1万なんていう当たりもかなり出ていました。

TOPが変わるとこうも変わるのかなあと言う率直な感想です。

機械も中古が並んでいましたね。
何台か売れているようでしたが、スペースの関係上、あまり展示することが出来ないので苦労しているんでしょう。
サンテックの染み抜き台も売りに出ていました。
おそらく、日本でココで買うのが一番安いのではないかと思います。
でも、あまり知られていないのか寄って来るのはユーザーばかりのようでした。

二年毎の開催ですが、再来年もこのような形で続けるのであれば、足を運んでも良いかもしれません。
二年後は、今と法規制なども変わってきているでしょうから、新しい提案などがあると更に良いかもしれませんね。


以上、展示会速報でした。m(__)m

ブログに戻ります。

展示会場でお弁当を食べた後、今度は家族サービスです。
一昨年はまだ子供が小さかったので乗り物に乗れませんでしたが、今回は違います。
少しは乗れる。(笑)
身長制限などがあるので、どれもこれもという分けには行きませんが、それなりに楽しめそうです。

もらった乗り物券で、乗れそうなものを片っ端から乗って行きました。
でも全部似たようなものばっかり。
車のジェットコースターのようなものでしょ、クラシックカーでしょ、電車でしょ・・・。
みんなゆっくりと乗れるものばかりだ。(笑)

それでも天気が良かったので大満足のようでした。

再来年行く時は、きっと絶叫系に乗るとか言い出すんだろうな。(-_-;)
下で笑顔で送り出してやるかな・・・。

人出も程よい感じで安心して遊べます。
食べる所もかなり多いし。
自販機やトイレも充実していますし、座る所がかなり多いですね。
本当に安心です。

としまえん、おすすめかも。

府中周辺は、よみうりランドや多摩テック、サンリオピューロランドなど遊園地が充実していますね、
今度は別の所へ行って見ようかな。

投稿者 boribori : 22:22 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月15日

今年もクーラー無しで乗り切る事が出来ました。

今日はとても涼しかったですね。
9月も中旬を迎え、残暑も終わり、いよいよ秋到来と言う感じでしょうか。

いやー、今年も非常に暑かったです。
何か年々暑さが増しているような気がします。

おかげさまでこの暑さをなんとか乗り切る事が出来ました。

お客さんによく、夜はクーラーでしょ?と聞かれたんですが、クーラーは使わないんですよ。
日頃暑い所にいるので、涼しくしたいのは山々なんですが、クーラーはつけません。

皆さんビックリしますよね、店の暑さを見て、クーラーを使わないと言うと。

お店の中が夏場は常時40度以上あります。
Yシャツを仕上げだすと一気に45度くらいまで上がるでしょうか。
蒸気で温度が上がるので湿度も上がります。
もう外の方が涼しいくらい。(笑)

夏に入って最初の頃は物凄く辛いのですが、人間慣れと言うのは不思議なもので、この暑さに慣れてしまうんですね。
暑く思わないわけではありませんが、過ごせないわけではないって感じです。

数年前まではクーラーを使っていました。
何故やめたかと言うと、体がだるくて仕事が出来なくなっちゃうんですね。
夜は確かに快適、寝るのも快適、でも朝起きると体がだるくて、仕事場の暑さに対応できないんです。

クーラーを使わないと暑いんですがだるくもならず、仕事場へ行っても普通に仕事が出来ます。

その代わり汗は尋常じゃないくらい出てきます。
一日シャツを5枚ほど着替えましたね。

お店にクーラーは入れないの?ともよく言われました。
お客さんのために入れようか?と一度相談した事があったんですが、電気屋さんに無理ですと言われ・・・。
蒸気や熱源がこれだけあって常時熱を出していると冷やすのは無理なんですって。
言われてみれば当たり前ですね。

ですので、お店の中には強力な換気扇を3つつけて、熱を外へ逃がす方法をとっています。

お客様には今年もご迷惑をおかけしました。
暑くて、お店の中に入るのが嫌だった方もいるかと思います。
そろそろ涼しくなってきて、クリーニング屋さんに入るのが楽しくなる季節になります。
今度はゆっくり暖まっていってくださいね。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月13日

カビ取ハイターって・・・。(-_-;)

先日、ネットサーフィンをしていた時の事。

とあるブログにシャツをかびさせた話が出ていました。
原因はとてもシンプル。
買って一回しか着ていないYシャツをそのまま放置していたらしい。

そりゃ、かびますよね。(-_-;)

で、その人はクリーニング屋さんに持ち込んだそうな。
でもかびは抜けなくて、薬局へ行って店主さんに良い洗剤ないか?と尋ねると、クリーニング屋さんでだめだったものは無理だよと言われたみたい。

ココまではよくある話。

でも、この人はめげなかった。

家に戻り、ふと洗面所を見渡していると、カビ取ハイターを発見してふと思いつく。
同じカビを落とすんだから、いけるんじゃないか?

結果、見事に落ちたわけだけど・・・・・。
でもね、あんまりいいものじゃないんですよ。

そもそもこのカビとりハイター、漂白剤なんですね。
衣類用と何が違うかと言うと、濃度が違うんです。
衣類用のほうが濃度が薄くなっています。

と言うのも、漂白剤を濃くすれば落ちるかもしれませんが、生地が傷みます。
化学変化で黄変したり、場合によっては穴があく場合もあります。

ですので、一般の方が衣類用で無い漂白剤を使うのはとても危険なのです。

このほかありがちな話として、漂白剤を混ぜる。
これもしてはいけません。
危険なガスが出ますから。

今は、取り扱い表記に混ぜてはいけません、などと注意情報が載っているので、よく確認の上お使いくださいね。

この人がどういったクリーニング屋さんに持ち込んだかは定かではありません。
が、お店を選んでいたらきちんと取ってもらえたんじゃないかなあと思います。

なんでも自分でやるのはいいことだとおもいますが、クリーニングで扱う薬品は危険なものが沢山あります。
素人考えで使うのならやめておいた方がいいですね。

もし、ご自分でやりたいと思ったら、一度クリーニング屋さんへ相談する事をおすすめします。
勉強しているクリーニング屋さんなら、お話しを聞いた上で適切なアドバイスをしてくれると思います。

まずは、相談ですね。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月12日

原油高騰で大変だ!

原油高騰が叫ばれています。

ニュースでも特集が組まれて、ガソリンが上がっていると報道されていますね。
そして、最近は決まってクリーニングも話しに上がるようになりました。

そう、私たちクリーニング屋はほとんどが石油製品といっても過言ではないんです。

ですので、今回の原油高は正直かなり響いております。

まず、私たちが使っているドライ用の溶剤の値段が上がっています。
この一年の間に1リットルあたり数十円上がっているんではないでしょうか。
これがないとドライクリーニングできませんから、死活問題です。

そして、洗剤も影響があります。
今はまだそれほどではないですが、そろそろ上がる気配があります。

そして、包装資材。
これがですね、すでに1.5倍くらいになっているんですね。
先を見越して買いだめしている業者もあると言う話ですが、それもほとんど尽きているんではないでしょうか。
お客様にお渡しする時にそのままと言うわけには行きませんし、非常に難しい問題となっています。

そしてそして、ボイラーを炊くのに必要な灯油や重油。
これが無ければ乾燥も出来ませんし、アイロンも使えません。
ガスボイラーを使っている所もありまして、そこは影響が無いようですが、灯油や重油を使っている所もまだまだ多いです。

本日届いた業界紙でも、原油高のニュースが乗っていました。
業界内部でも上がってしまったコストをどうするか?各々検討しているようです。

一部では値上げ、一部ではそのまま維持。

頭を抱えているでしょうね。

現在でもクリーニング業界はかなり厳しい状態に晒されています。
以前のようにクリーニングが集まらないので、みんなギリギリの所でやっています。
もしかすると、この原油高の影響で倒産する所も出てくるんじゃないか?という噂まであるほどです・・・。

クリーニング屋さんの倒産は本当に大変です・・・・・。
業者も、お客さんも。

そうならないといいんですけどね・・・・・。
早く原油価格が落ち着いてくれる事を祈っています。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月11日

じゅうたん・カーペットの料金

最近多い問い合わせに、じゅうたんやカーペットの料金についてがあります。

即答したいのですが、これがなかなか難しい。
というのはですね、じゅうたんやカーペットは差がありすぎて見てみないとはっきりとした料金が出せないんです。

たとえば、ホームセンターなどで売っているカーペットがありますよね。
ああいう所でも値段にピンからキリまであるわけです。
下手するとクリーニング代と同じくらいじゃない?という物もあります。

また、段通などは手ごろなものから物凄く高価なものまで幅が広いのです。

生地の厚さや扱いがまったく違いますから、見てみないことにはお答えできません。

そして、じゅうたんやカーペットは1畳いくらで計算をしています。
もし、大体の料金でよければ、お電話で具体的な特徴と何畳あるかを教えてください。

そして、納期が非常にかかります。
大体出てくる時期はみなさんほぼ一緒ですから、シーズンになってしまうとお届けするまでに2ヶ月近くかかるケースもあります。
ですので、なるべく時間が取れる時期にお出しになったほうがいいと思います。
以前、週明けに海外へ行くのでそれまでにじゅうたんを洗って欲しい、と言うお問い合わせがありました。
クリーニングの仕方と素材の特徴を説明をして、時間が足りなさ過ぎると言うご説明をさせて頂きました。

慌てないためにも時間が取れる時期にお願いします。m(__)m

また、これは一つの考え方ですが、使い捨てと言うのも最近はありだと思っています。
と言うのは、最近はホームセンターがどこにでもありますし、カーペットやじゅうたんが非常に安く出回っております。
クリーニングと同等、もしくはクリーニング料金より安いケースもあります。
一年を目処に使い捨て、と言うのもありでしょうね。

ただし、値段がそれなりですから質もそれなりです・・・。
やはりある程度お出しになって買ったものとは、全然違います。
良いじゅうたんやカーペットは敷くと足に伝わる感覚が違いますから・・・。
立っていて気持ち良い、本当にそう思えます。

一年で捨てる時は粗大ゴミ代等に注意してくださいね。
最近はごみを捨てるのにもお金がかかります。
よく調べてからにしてください。

投稿者 boribori : 22:37 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月10日

定期的なクリーニングのススメ

衣類を綺麗に着ているお客様全員に言えることなのですが、クリーニングを定期的にご利用されている方が多いです。

たとえば、週に一回、決まった時にクリーニングに出しに来たり、週に一回定期的な集配にお伺いしたり。

以前は週2回と言うのが多かったのですが、最近は週1くらいのご利用が一番多いでしょうか。
定期的に利用する事のメリットは、いくつかあります。

一つは習慣化しているので慌てないですむ事。
週に一回、決まった時に出しに行って、そのまま前回の品物を受け取ってくると言うサイクルが出来上がっているので、着る服がない!と言うような事はなくなります。
計算できるようになりますね。

そして、もう一つ、
これは体感している事なのですが、衣類が長持ちします。
傷みが少ないんですね。
これにはちょっと驚きました。
きっと溜め込んだり汚れたまま着続けたりしないことで長持ちするんでしょう。

一見、時間に縛られないで行きたい時に行く方が楽に見えるんですが、実際はそうでもないようです。
この曜日のこの時間にクリーニングに出しに行く、もしくは集配に来てもらう、と決めてあるほうが生活にリズムが出ていいらしいですね。

集配のお電話をいただいて、定期的にお伺いしましょうか?とお尋ねすると、皆さん決まって、『無い日もありますから・・・』とお答えになるんですが、定期集配になると、品物がなくても回れるものなんですね。
と言うのも、定期集配になりますと、一軒だけの集配ではなく、数件から数十件単位で集配にお伺いしているので、ガソリンなどのコストが平均化されて安く上がります。
品物がなくても影響があまりないんです。

ですから、遠慮なく定期集配に組み込んでもらって、うまくご利用してください。
週一で多いのなら、二週間に一回、場合によっては月に一回と言う定期集配もあります。
皆さんの地域の集配をしてくれるクリーニング屋さんに是非一度ご相談してみてくださいね。

服を着る→洗うと言うサイクルをしっかりと保てるようにすると、傷まずに長く着る事が出来ると思います。

上手に使ってくださいね。

投稿者 boribori : 22:24 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月09日

白衣のクリーニング

先日、小金井に新しく病院が出来るので、クリーニングの定期集配に来てくれませんか?とお問い合わせが来ました。

場所をお聞きしますと、武蔵小金井の駅から3分ほどの場所と言うので、十分定期集配にお伺いできる場所です。

病院の白衣やシーツは、実はクリーニングする時には法律で定められた処理をしなければいけません。
意外と知られていないかもしれませんが・・・。
衛生的にもやらなければいけない処理があるので、他の衣類と違い少し手間がかかります。

たとえば、プレスの温度を指定してあったり殺菌のために漂白剤を指定して合ったり・・・。
ただ、こちらは法律に指定された通りの処理をしたくても難しい事もあります。
それは、シーツや白衣自体がその処理に耐えられる素材でない時です。
白衣やシーツも様々な素材で作られるようになって来ました。
化学繊維で作られた白衣などで、指定された温度でプレスすると溶けちゃったりとかあるんですね。

この辺は白衣を作っているメーカーさんにクリーニング時の処理も含めた耐久性のある商品を作って頂かないといけません。

白衣のクリーニングは、いろいろな業者さんがやっていますが、品質はどうもバラバラのようです。
と言うのは、形がバラバラなのでこれといった機械がない事が原因ではないかと。
白衣専用のプレス機も存在しますが、ある程度はその機械でプレスできます。
しかし、それ以外の白衣も沢山あるので結局は手仕上げを超える仕上がりはないようです。


私たちの仕事が難しい理由もそこにあります。
製造業なら、どの商品も決まった寸法なので同じ機械で一定した仕上がり品質を保てますが、私たちが預かる衣類は同じシャツでも寸法が違うしデザインも違います。
どんなものにでも対応できるように機械も作られていますが、70点の及第点は取れても100点に近い仕上がりはなかなか出来ません。
結局、必要な所での手直しが出てきます。

すべての衣類に合わせられるような機械が出来たら、どうなるのか?たまに考えています。
お金をかければ出来るのかなあ?とか、いずれそんな機械が出来るのかなあとか。

今の所は丁寧にクリーニングするのが一番なんですよね。
まだまだ人の手は必要です。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月08日

引取りに来ない品物ってあるんですか?

よく聞かれる質問です。

色々な人と話をしていると出てくる質問なのですが、引取りにこない人っているの?と言われます。

はい、いますよ。

数ヶ月のものから、何年も引取りにこないものまで多くはありませんが、どうしても出てきます。

その多くは、クリーニングに出した事を忘れちゃったとかそういうものらしいのですが、稀に亡くなったとかいうのもあります。

引取りに来ない衣類はどうするのか?
皆さん気になるところですよね。
これはずーっと保管をしています。
法律上、勝手にこちらで処分する事は出来ないので、そのまま保管です。

一年を過ぎるとほぼ引取りに来ませんね。
シーズンがきても引取りに来ない人は完全に忘れちゃっているんだと思います。

これもよくある話ですが、自分の家に服がないからこちらへ来ていない?と聞きに来るお客様もいます。
また、クリーニングをしたものをお返しする時に、こんなのを出したっけ?と言われるお客様も沢山いらっしゃいます。

きっとそれだけ衣類を持っているんでしょうね。
服ってたまりますから。

そして一番心配になるのが、急ぎでクリーニングと言っていて、取りに来ない人。
これは本当に心配しちゃいます。
急ぎでクリーニングする人は、大体何かしらの理由があります。
仕事で使うとか、学校で使うとか、葬式とか。
他にもどうしても使わないといけない理由があるので、何時までに!と言う指定で仕上げるんですが、そういう人が引き取りに来ないと本当に心配。

忘れちゃったのかとか、何かアクシデントが起きて取りにこれなかったのか?とか、色々な事を考えてしまいます。
なので、こういうときは営業時間夜の10時を過ぎても店を開けていることが多いんです。
ギリギリまで開けておいてあげれば取りに来れるかもしれない、と思うんですよね。

実際、遅れて取りに来られる人もいますし受け取った後のお客さんの顔はほっとしていますし。
こちらもほっとします。

なるべく品物は受け取ってくださいね。
本当に忘れちゃいます。

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2005年09月07日

アイロンにも種類があります。

この話は、私の仲の良いお友達がブログで書いていたのでこちらでも取り上げてみようかな?と思った話です。

アイロンと一口に言いますが、アイロンにも種類があります。
私達プロが主に使っているのは3種類。

こてアイロン
生蒸アイロン
電蒸アイロン

この3種類です。

これだけでは一般の人には分りませんよね?
一つ一つ説明しましょう。

まず、こてアイロン。
これはいわゆる鉄板のようなアイロンで、熱だけのアイロンです。
蒸気などは出ません。主にYシャツなどを仕上げるのですが、これで仕上げるとやはり一味違った仕上がりになります。
現在のこてアイロンは温度の調節ができるのですが、昔のアイロンは温度調節が自動で出来ませんでしたので、感覚に頼って調節をしていました。
アイロンの後ろの方に二つの抵抗がありまして、それを入れると温度が上がり、外すと温度が下がります。
二つの抵抗も強さが違いまして、抵抗の強い方をあげると温度が急速に上がります。

では、どうやって適切な温度を見たか?
これはですね、音で見極めるんです。
軽く水で指先をぬらし、アイロンにつけます。
すると、ジュッ!っと音がするんですが、その音でどれくらいの温度か見極めているんですね。
何か凄い話でしょ?
このアイロンを使うには熟練の技術が必要です。
そういう意味でも昔は本当に技術がないとクリーニング屋さんは出来なかったんですね。

クリーニング師の試験の時はこのこてアイロンを使うのですが、あまりの緊張に温度の調節を失敗する人もいます。
シャツに乗っけた瞬間に、焦げ臭い匂いが充満して、シャツが真っ黒焦げに!なんていう事もあります。
そう、まるでサザエさんに出てくるみたいです。

今は温度を自動で見張ってくれるので壊れでもしない限りそういう事はありません。

次に生蒸アイロン。
こちらのアイロンは名前の通り、蒸気が出ます。
そして他の熱源はなし。
蒸気の熱によりアイロンをかけます。
生蒸アイロンは、ウールなどのふわっとさせたい衣類向けです。
また、蒸気以外に熱源がないため、あたりが出にくい性質があります。
今テレビショッピングで売っている蒸気が出るアイロンみたいなものですね。

そして最後の電蒸アイロン。
こちらは今までのアイロンをすべて組み合わせたようなアイロンです。
蒸気ももちろん出るし、鉄板に直に熱が入っています。
万能型といえば良いでしょうか。
このアイロンにも、サーモスタットが入っていますので、自動で熱を調節します。
非常に使いやすいアイロンの一つですね。

以上の三つが主なアイロンです。
形にも色々と種類があります。
細いアイロンや大きいアイロン、これらも用途によって選んでいるようです。

プロのアイロンは非常に重たいのですが、軽そうに使っているのを見かけますよね?
どうしてかとネタばらしをしますと、アイロンを天井から吊っているんです。
アイロンのコードに紐もしくはバネをつけまして、天井から吊ります。
するとあら不思議、あの重たかったアイロンが軽く使えるんですね。

クリーニング屋さんでアイロンを見かけたら天井を見てください。(笑)

プロが使うアイロンの話し、いかがでしたか?
またプロならではの道具を取り上げてみたいと思います。

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2005年09月06日

縮んでしまった上着を直してもらえますか?

先日、定期集配でお伺いしている会社の方から、こんなご依頼を受けました。

近くのクリーニング屋さんで上着の袖を詰めてもらって、ついでにクリーニングしてもらったら、着れないほど縮んじゃった。伸ばせないかしら?

と言うお話です。
見させていただくと、本当ならもっとふわっとしているはずなのに、思いっきりプレスされていて表面もどうも安っぽくなってしまっています。

私たちもプロですので、クリーニングされた衣類を見るとどういった仕事をされたか大体分るのですが、今回のクリーニングは衣類に合わせたという感じではありませんでした。

お預かりして、クリーニングをします。
生地の特徴から乾燥機での乾燥を断念。
自然乾燥にしました。
そして、整形に入るのですが、当店には以前ココでも紹介しましたが、人型の整形する機械があります。
俗に、人体と呼ばれているものです。

これが非常に役に立ちます。

普通一般的にクリーニングをすると、縫い糸や生地などが詰まります。
いわゆる地詰まりで、製造上の問題であったり生地の性質であったりと原因は様々です。
私たちは、仕上げる時に地詰まりを修正しながら仕上げるのですが、この人体が効果を発揮するのです。

人の形をした人体に服を着せます。
そして、内側から蒸気を噴出。
生地全体に適度な水分を与え柔らかくします。
そして、内側から温風を送風。
水分を飛ばしながら、風船のように膨らましてシワを取り除いていきます。
と同時に、詰まっている縫い糸や生地が適正に伸ばされるのです。

難しいのが送風なのですが、強く送風をしてしまうと延びきってしまいます。
微妙な力加減で、適度に張りを持たせるような感じで送風しているんですね。

今回お受けしたジャケットは見事修正出来ました。
お客様にお渡しにいったら、ひと目で違いが分ったらしく、その場で袖を通して、『これなら着れる!』と喜んで頂きました。

この人体、あまりクリーニング屋さんには普及していないかもしれません。
と言うのも、1着づつしかかけられないのであまり効率的ではないのです。
また、クリーニング屋さんは小さいお店が多いですから置くスペースなどの問題で置かない所が多いようです。

あると全然違うんですけどね。

やはり服は人が着るものですから、立体的に仕上がっている方が断然着易いはずです。

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2005年09月05日

一口に○○と言われても・・・・・。

集配のご依頼を受けるのですが、実は困っている事があります。

それは、○○はいくらですか?と言うお問い合わせです。
当店にももちろん料金表がありますので、大体の料金はお答えできるんですが、正確な料金は品物を見てみないと出せません。

と言うのは、一口にジャケットと言われても素材も違うし装飾品などがついていたりもするので、一概には言えないことが多いんです。
ジャンパーなどはまさに千差万別。
ナイロンの薄いジャンパーから厚手のしっかりしたジャンパーまで、幅が広いのですがお客様から見るとどれも同じジャンパー。
料金にかなりの差が出ます。

以前実際にあった話なんですが、お電話でクリーニングのご依頼が来まして、一日で仕上げて欲しいと言われました。
芸能関係で府中でコンサートをしていて、翌日次の土地へ行ってしまうのでその日中に欲しいとの事です。

品物はなんですか?と質問すると、普通のスーツですと言われます。
それなら大丈夫ですね、といって、取りにうかがうと・・・・・、全然普通のスーツじゃありません。
シルク100%、装飾品がついた品物で、一日で仕上げるのは非常に困難な品物ばかりでした。
お電話をかけていただいた人からすると、スーツはスーツなんでしょう。
どれも同じようにクリーニングできると思っているかもしれません。

この商品は本当に苦労しました。
受けてしまった以上、仕上げなければいけませんし、翌日いなくなってしまうので絶対仕上げなければいけません。

結果は無事に何とか仕上げる事が出来たのですが、それ以来、現物を見せて頂いてから正確な料金をお伝えするようにしています。

なるべく詳しく、どんな素材とかどういった形とか教えて頂けるとより正確にお答えできると思います。
ご協力お願い致します。


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2005年09月04日

神奈川のセミナーへ行ってまいりました。

今日はお休みですが、朝から神奈川県クリーニング組合青年部主催のセミナーへ行って参りました。

場所は横浜、メディアセンターです。
うちからですと、南武線で武蔵小杉で乗り換え、馬車道駅から徒歩5分ほどの所。
今回のセミナーはとても盛況で全国から90名以上の方がいらっしゃっていました。

内容はと言うと、これからのクリーニングはどんなものが求められるか?といったものから人の動かし方までと幅も広く、とても有意義に過ごす事が出来ました。

年配の方にはちょっと厳しい内容だったようですが、若い方には未来を感じる事ができるお話だったように思います。
参加された皆さんはどう感じたんでしょうかね。

その後、懇親会で青年部の方と交流を図らせていただきました。
すでに何回も神奈川県の青年部のイベントに参加をさせてもらっているので、知った顔が多く、とても話しやすかったです。

仕事の話し、宅配についてやデリバリーについて、パソコンの使い方などみんな熱心に話をしていましたよ。
地方から来ている方とも、久しぶりに会えたりもしたし・・・。
ただ、先生はかわいそうでしたね。
皆さんが先生のお話しを聞きたくて、懇親会の会場手前でずーっと囲い込み、懇親会が終わるまで話し込んでいました。
人気があるのはいい事ですけど、何か食べれたのかなあと気になってしまいましたね。

懇親会終了後は、メディアセンター前のお店へ移動して更にお話です。(笑)
しかも、セミナーには残念ながら参加できなかった人たちも集まってきまして、総勢20名ほどで飲みながら語り合いました。

講師の先生にも着ていただいたんですが、ここでも先生責められっぱなしです。
本当に皆さん、先生のお話が聞きたかったんでしょうね。

私はというと、他の方々と一緒にいろいろな話をしていました。
クリーニングのことも話をしますが、今回はそれ以外のことも多かったですね。

クリーニングについて考えるのはとても重要ですが、そればっかり考えていたのでは偏りが出てきてしまい、いずれとんちんかんな方向へと行ってしまいます。
公平な価値観を持つためにも、なるべく多くの話し、多くの業種の方々と交流を持ちたいですね。

帰りはニュースでもやっていましたとおり、集中豪雨でした。
が、やはり日頃の行いが良いんでしょうか。
お店を出てから駅に入るまで雨は降らず、電車に乗ってから物凄い豪雨。
中河原駅へついたときにはすっかりやんでいると言うこのラッキー。

なんかついてるようです。

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2005年09月03日

超極細繊維

実は昨日、友達に呼ばれまして夜マツタケを食べてまいりました。
七輪片手にいそいそと出かけ、美味しく食べてまいりました。
一足早い秋の味です。

それはさておき、今日の話は超極細繊維についてです。

服を買う時に見たことがある言葉かもしれません。
超極細繊維。
名前の通り、めっちゃ細い糸で出来ています。

ポリエステルで作るんですが、今までの糸を薪を割るようにして作ったのがこの繊維です。
糸が細くなるとどういった利点があるかと言いますと、肌触りがよくなります。
合成繊維等の究極の目標はシルクなのですが、このシルクが細い糸で作られています。

次に高密度で織る事ができるので今までと違った風合いを演出する事が出来ます。
人造皮革などがそれですね。
また、高密度に織る事で新しい機能を付加させる事も出来ます。
高密度の織りによる、防水性。
様々な用途で使われていますね。

しかし、問題点もあります。
あまりに細い糸なので、汚れがつきやすいのです。
ちょっと擦っただけで汚れてしまうので扱いが難しい。
着ていてもすぐ汚れてしまいます。
汚れを引っ掛けやすいんですね。

これを逆手に取った商品もあります。
あっちこっちふきんと呼ばれている商品です。
これらは、繊維の吸着性に着目して、ふきんとして開発されました。
水をつけるだけで、洗剤無しで汚れが落ちる!と言うふれ込み通り、汚れを取ります。

面白いもので、衣類としては問題があるものでも、他の利用ではデメリットがメリットとして生かされている。
まさしく使いようです。

技術の進歩によりマイクロファイバーが出来上がりました。
今後もいろいろな繊維が出来上がって来るんだと思います。
その都度、勉強していかないといけませんね。

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2005年09月01日

クリーニング屋さんに質問!

今日、アイロン片手に仕事をしていますと、お店に中学生くらいのお子さんがやって来ました。

なにやらノートを持っている・・・。
すると、

『質問していいですか?』

と突然言われ、ちょっとビックリ。
事情を聞くと夏休みの宿題だそうで、クリーニング屋さんに話を聞くというものらしい。

うん、良い宿題だ。(笑)
何でも答えちゃうよ♪

まず最初の質問が・・・、洗剤は何を使っていますか?
うーん、非常に難しい質問です。
どう説明したらいいか・・・。
まず、私たちのクリーニングの方法は2種類あることを説明し、両方に違う洗剤を使っている事を説明します。

水洗い用の洗剤と、ドライクリーニング用の洗剤。
水洗い用の洗剤は中性洗剤とアルカリ洗剤があります。

ドライクリーニング用の洗剤は電気的な分け方をしています。
+の電気を持った洗剤と、-の電気を持った洗剤、そしてどちらの電価も持たない洗剤。
この電気的な違いは、クリーニングに差が出ます。
+の電気を持った洗剤を使っていると、肌触りがよく洗いあがります。
-の電気を持った洗剤を使うと、汚れ落ちが格段に良くなります。

・・・・・、等と、説明はしたんだけど、ちょっと難しかったかなあ?

他にも次から次へと質問が出てきて、面白かったです。
クリーニング屋さんをやっていて楽しかった事は?と聞かれ、改めて考えてみると、服が綺麗になった時とかお客様にありがとうって言ってもらった時とか、そんな事が自分の喜びになっているんだなあと、再認識したりもしました。

どうしてクリーニング屋さんになったのですか?と言う質問はさすがに困りましたねえ。
うーん、だってそんな事考えた事なかったんですもの。
物心つく頃からクリーニング屋をやっていたわけで、子供の頃から将来はクリーニング屋になるんだって言っていたような気もするし。
お客様にも可愛がられ、何の迷いもなく仕事していますから・・・。
確かに考えてみると変かも。

クリーニング屋さんの嫌な所は?と言う質問も、最初はないと答えたんですが、よく考えてみるとひとつだけありました。
そう、この暑さです。
これだけは厳しいですね。
クーラーなどを入れられるようなお店に出来れば良いんですけど、うちはまだまだ汗水たらして頑張るしか出来ません。
夏の暑さだけは辛いですね。

何気なくやっていることも、当たり前に過ごしてきた事も、よく考えてみるといろいろな事が見えてきますね。
質問に答えて本当に良かったと思っています。

でも、宿題はちゃんとできたのかなあ。
そこがちょっと心配です。

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2005年08月30日

郵政民営化とクリーニング

本日、選挙の公示が行われました。
郵政民営化が争点なのか、政権交代が争点なのかいまいちつかみ辛い選挙となりそうです。

郵政民営化とクリーニング、一見関係なさそうですが、関係ありそうです。(笑)
と言うのも、郵政民営化の説明の中に、郵便局でいろいろなものを販売できると言うような説明があり、その中にクリーニングの取次ぎもある、と言うようなものがありました。

郵便局内でクリーニング???現実的でないと思います?

いえいえ、そんな事ないんですよ。
実際はまだ出来ませんが、郵便局の職員の中では、クリーニングの集配業務を出来ないか?と議論された事があるんです。
国営でも、やはり宅配便業者との競争は切実な問題で、常に次の一手を考えていました。
その中に、クリーニングの集配業務も含まれていたんですね。

何で私がこんな事を知っているかと言うと、知り合いに郵便局員がいまして、真剣に相談された事があります。
3年程前になるでしょうか。

クリーニングの集配業務や受け渡し業務は、はたから見るととても簡単そうに見えるらしいです。
ですので、簡単に飛びつく人がいます。

最近のデリバリー業者の中には、受け渡しの業務をシステム化して、誰でも出来るようにしている業者もありますが、稀な話ですね。

受け渡しの時の注意で事故を減らす事も出来ますし、逆にミスで事故につながってしまうという事もあります。
知識と経験が重要になる位置です。

クリーニングのアルバイト経験がある人で、受付で仕事が嫌になった人も多いはず。
思い当たる人いませんか?

郵便局の友人には、面白い発想だけど問題点があるからよく吟味しないとダメだよ、と伝えておきました。
もし今度の選挙で、自民党が勝ち、郵政民営化が現実の話になったときに、果たしてどうなるのか?見物です。

あれから時がたって、セブンイレブンなどのコンビにでもクリーニングの受付を行っている所もあります。
ただ、普通のクリーニングとは違い、出せる品物には制限があり、会社勤めの方に主を置いているようですね。
ただ、こうした制限を設けることで、今までは知識と経験が必要だった仕事が誰でも出来る仕事へと変わったといってもいいかもしれません。

今から15年後くらいには、もしかするとクリーニングの受付は今と違っているかもしれません。
あくまでも可能性の一つと言う事で・・・。

今度の選挙、是非皆さん行って下さいね。

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2005年08月29日

アイロンを上手にかけるコツ

今日は気温のわりに涼しく感じました。
そろそろ秋がやってくるのかな?
こんな感じの陽気なら、暑くても大丈夫!
やはり湿気が一番辛いですね。

当店は、受付の斜め前にアイロン台があって、そこで毎日汗かきながらアイロンをかけているわけなんですが、アイロンをかけていると、視線を感じる事があります。

どうも、お客様はアイロンがけに興味があるらしい・・・。

今は受付だけのお店が増えているので、プロのアイロンがけなんてめったに見ないのかもしれませんね。
また、自分でアイロンがけをしている人もいるでしょう。
参考にしたいのかしら?

プロのアイロンがけと一般の方のアイロンがけとでは、設備そのものが違うので同じようにアイロンをかける事は出来ません。
私達プロは、アイロン台に設置されているバキュームで余分な蒸気を吸い取って冷やしているんです。
これがあるのとないのとでは仕上がりに雲泥の差が出ます。

しかし、コツはやはりあるんですね。
アイロンがけのコツ・・・、主に二つ。

一つは、アイロンを速く動かさない事。
速く動かして何べんも往復させる人がいますが、あれはダメです。
じっくりとかけるほうが綺麗に仕上がります。

もう一つは、アイロンを持っていくほうに反対の手で生地をつかみ、生地を張りながらアイロンをかけることです。
ちょっと分りづらいですね。
想像してください。(笑)

襟にアイロンをかけるとします。
右から左へアイロンを動かす時に、そのままかけてはいけません。
アイロンを右の端に乗せた時に、左手で襟の左端を持ち、少し張りながらアイロンをかけます。
すると、小じわが取れて綺麗にかけられるんですね。

ポイントは、引っ張るのではなく、張る事。
引っ張るのと張る、微妙な違いですが引っ張ってしまうと歪んでしまうので綺麗にかける事が出来ません。

シャツなどは以上の事を注意してアイロンがけをすると上手く行くと思います。
背広やセーターなどは、これとは少しアイロンのかけ方が違うので、また今度。

アイロンがけの上手な人は、左手を上手に使います。
もし、当店へ着ていただく機会がありましたら、ぜひ私の左手を見てください。
たえずアイロンと同時に動かしていると思います。

アイロンがけは本当に大変です。
ココでも生地や素材などが大きく関係しています。
更にデザインも。

アイロン一つとっても奥が深いですね。
綺麗に着る事の難しさでしょうか。

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2005年08月25日

お客様との話に感動!

凄い雨です。
台風が近づいているからでしょうか。

強く降ったり時折やんで見せたりと気分屋な今日の雨ですが、それでも配達はあったりします。
お届けはさすがにこの雨では無理ですが、お受け取りは袋を持ってしっかりと入れてくれば問題ありません。

夕方お伺いしたお客様とのお話。

良いお客様と知り合い、話をすることが出来ると本当に嬉しいのですが、まさに今日はそんな日でした。
以前から何回かご利用されているお客様で、お仕事は衣類の販売をしているようです。

衣類の扱いにとても詳しく、私が説明をしなくても十分過ぎるほどクリーニングやお手入れについて知っている方なので、本当に説明が楽なのですが、何よりもこのお客様の衣類についての考え方がすばらしい。

まさしく、クリーニング屋さんとアパレルが一緒になって仕事が出来るような未来を感じさせてくれるお話が聞けました。

私達クリーニング屋さんとアパレルはどうしても対立しがちです。
それは各々の立場の違いもあると思います。

アパレルさんは、自分たちは間違った品物は出していない、と思っているだろうし、
クリーニング屋は自分たちは間違った仕事をしていない、と思うでしょう。

結果、事故が起こると原因は相手にあるんではないだろうか?と考えてしまいます。
複雑な要因が絡んでいるので、どちらかが一方的に悪いと言う事はないと思うのですが・・・。

しかし、このお客様は違いました。
販売員として、本当のプロなんですね。
その人は言います。

『高い衣類を買って頂くのに、何の説明もなしに売ることは出来ない。使っていくうちに変化する事やお手入れの仕方などきちんと説明をしなければいけない。』

またこうもおっしゃいます。

『せっかく買った服も、それ一品だけ特別にしていてはダメ。何着も大事な衣類があってそのうちのひとつ、という風に扱わないと、無理が出る。休ませる事も大事だし、クリーニングもとても大事。クリーニング代はケチってはいけない。』

本当におっしゃるとおりです。
ここ最近の衣類の事故は、お客様が何の説明もなしに買われた事による、商品の知識不足も目立っていました。
変化していくものだという説明がないのでお客様がビックリするんですね。
また、クリーニングについてもそう。
せっかくの大事な衣類なのに、安いクリーニング屋で済まそうとしてはいけません。
クリーニング代が安いに越した事はありませんが、いくら安くても衣類にあったクリーニングをしてもらわなければ、せっかくの大事な衣類がみすぼらしくなってしまいます。

綺麗なまま長く着つづけたいのなら、クリーニングにも気を使った方がいいとおっしゃっていました。

きっと衣類が大好きなんでしょうね。
こういう方が販売をしてくれると、本当にクリーニング屋さんも嬉しいと思います。
安心できる。
この方の一連の言動、行動は、すべてお客様のためなんですね。
そこが更にすばらしい。

本当に今日は嬉しくなっちゃいました。

しかし、ちゃんと宿題ももらって帰ってまいりました。
それは・・・・・、

『良いクリーニング屋さんはなかなか見つけることが出来ない』

だそうです。
これもまたおっしゃる通り。
本当に腕の立つ、丁寧な良いクリーニング屋さんはなかなか見つかりません。
宣伝もあまりしないようですし、外見を見ただけでは判断できませんし。

いかにして、一般の人にも良いクリーニング屋さんを見つけていただくか?クリーニング屋さんの仲間と話をしてみたいと思います。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月24日

涼しいんだけど、汗だくです。

今日は涼しかったですね。
気温も上がらず、25度くらいだったでしょうか。
早くこんな気温まで下がらないかなあといつも考えています。

こんなに涼しいのに、今日も汗だくです。
なぜか?

お休み明けはしばらく忙しいんですね。
数年前まではお休み前が一番忙しく、休み明けは数日暇でした。
しかし、ここ最近は休み前がそれほどでもなく、休み明けにどばっと出てくる傾向があります。

休み明けに出るもの、Yシャツが多いですね。
それと作業着、背広。
作業着などは、昔は休み前にバッと出て、休み明けは綺麗な作業着を着て仕事を始めたんですけどね。

他に今年多かったのは礼服です。
法事が多かったんでしょうね。
しかもこの暑さです。
礼服を着ているとびっしょりになりますよね。

夏場だけの礼服の略礼装っていいものがないんでしょうか。

とにもかくにももう少しで落ち着きます。
明日一日頑張れば、いつも通りの仕事に戻るかなあ。
休みでだらけきった体も段々と慣れて来たし。
出来る事なら、明日も涼しい方がいいなあ。

でも、台風の影響で雨が降るようです。
しかもそれなりに気温が高い。
やっぱり汗だくだな。

覚悟して頑張ります。m(__)m

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2005年08月22日

『着心地の良さ』の違い

着心地の良い服が欲しいですね。
それはきっと誰もが思うことだと思います。

高い服が着心地がいいのかな?とか、ブランドの服が着心地がいいのかな?とか皆さん色々と試行錯誤して探しているようです。

この『着心地が良い』と言う言葉の指すものが、今と昔ではちょっと違ってきています。

昔の着心地のよさとは、体に合っているものを指しました。
無駄にだぶつかない、きつくもない、着ている事を忘れるような軽い感じのする衣類を着心地が良いと言っていたように思います。

この着心地を支えていたものが、立体的な縫製だったんですね。

立体的な縫製?と聞いて分らない人のほうが多いと思います。
人の体は平面では出来ていません。
体は曲線で出来ていて、立体感もあります。
その体に、平面で設計して縫い合わせた衣類が体に合うでしょうか?
平面で作られた衣類は、サイズがぴったりでもどこかきつく、どこかだぶついていると言ういわゆるフィットしていない衣類になってしまいます。

ではどうするか?
体にあわせて曲線をつけてあげるんですね。
それが、立体的な縫製となります。
体の線にあわせて、生地を切り、縫い合わせていきます。
テレビで見たことがあるでしょうか、切った生地を体に合わせながら仮止めしていく。
そして、本縫いしていくわけです。

スーツなどは本来肩で着るものですから、きちんと肩に合わせて作られると、着ているのに軽い服が出来上がるんですね。

そうして作られた衣類は、体にフィットしていて、体を曲げても伸ばしても吊れずきつくなく着易い服となります。

これが昔の言う『着心地の良い服』。

では、今の着心地とは何を指すか?
お客様の話に耳を傾けてみた所、あることが分りました。
それは、ズバリ!肌触りの良さです。

これはシャツにも言えることで柔らかいものを好むようになった事と似ているかもしれません。
食べ物も柔らかい物が人気ですよね。
どうも、衣類も肌触りのよい、柔らかい物が好かれているようです。

この違い、結構重要だったりします。
と言うのも、前者の着心地の場合、アイロンで着心地を維持する事が出来ます。
立体的なプレスをすると、本当に着ていて軽くなるんですね。
逆に同じスーツのはずなのに、立体的に仕上げていないと重く感じます。

しかし、後者の場合、着心地を維持するのが非常に難しくなります。
柔らかさは糸の細さに直結します。
糸が細いと、汚れや擦れ、熱などの影響を受けやすくなります。
ちょっとした事で風合いが変化して、最初の着心地が維持できにくくなるわけです。
これはクリーニングが悪いからではなく、着続けていても変化します。

長持ちさせるためには、適度に着て適度に休ませ、クリーニングをしてなるべく衣類に汚れをつけておかない事です。

立体的な着心地は知らない人が多くなってしまいましたね。
こちらの着心地を知ると、癖になってしまいます。

皆さんの自分が求めている着心地、どちらでしょうか?
自分が求めているものを知ると、服を選ぶ時もクリーニングをする時もはっきりと選ぶ事が出来ます。
ちょっと考えてみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月21日

何で品物の見分けができるか?

お盆休み最終日です。
思い返すと長かったような、短かったような・・・。

途中、お客様に会ったりして、早く開けてねなんて言われるとちょっと嬉しいですね。
クリーニング屋の開店を待っていてくれる。
なかなか言ってくれる言葉ではありません。

さて、つい先日ここのブログへコメントを頂きました。
カシミヤのジャケット90万という、内容のものにつけて頂いたんですが、ふと私たちクリーニング屋さんって何で品物の見分けができるのか?、一般の方は不思議だろうなと思い、今日はそれについて書いてみようと思います。

一言でいってしまうと、勘です。

これじゃ身もふたもないですね・・・。(-_-;)
はっきりと見分けがつく場合と何となくそうなんじゃないかなあと感じる場合があります。
私たちは仕事で何万着と言う衣類を見ています。
すると不思議な事に、目に焼き付いているんですね。
その中に、これは良く出来ている!と言う衣類が出てきます。

それ、良い品物。

言葉で言い表すのが難しいのですが、ブランドのタグではなく、衣類が発しているオーラとでも言いましょうか。

艶であったり、生地の目の細かさであったり、縫製がしっかりしていたり、シルエットが綺麗だったり。
また、素材によっても違うのでやはり経験でしか言えないんですね。
シルクでこの生地は物凄いな、とか。

普通じゃない=特殊なもの、と言えるかもしれません。

また、はっきりと分るものの中には、通常ではありえない作られ方をしているものがあります。
染色であったりするんですが、どうやって染めたのか分らないというものがありますね。
これもやはり、普通じゃないから高価なケースが多いです。
他には、裏地がとんでもなく良い生地を使っているとか。

裏地は見えないところですよね。
ここに良い生地を使っているということは、表の生地も良い物を使っている事が多いです。
裏地にシルク(絹)を使っているケースもあります。

こんな感じで見ているので、私たちはブランドのタグには惑わされません。
たとえ有名なブランド物でも、良い商品でないものは沢山あります。
逆に、ノーブランドでも良い商品はパッと気付く事ができるんですね。

他のクリーニング屋さんは分りませんが、うちではテレビなどを見ていて芸能人や著名人が着ている服でこれは高いぞ!と思うと、家族全員で『これ凄い!』と言います。
言わないのは、クリーニングの仕事をしていない嫁さんと子供たちだけ。
嫁さんは、???と言う顔をしているんですが、その理由を説明すると納得しているようです。
代議士先生が着ているスーツも、日によって良いものと悪いものがありますね。
記者会見をしたりする時はいいスーツを着ています。

内容の伴わない高価な品物は分りませんが、値打ちのある良い品物に関してはすぐ見分ける事が出来ますね。

これも日々の仕事の賜物かもしれません。

でも、不思議な事に、一般の方でも見分ける事が出来る人も存在します。
衣類を扱っている人と、60以上の年配の方です。
60歳以上の年配の方は、素材の良い悪いを良く知っています。
この人たちの眼力は本当に凄いですね。

常々思うのですが、クリーニングや洗濯、衣類の知識は学校でしっかりと教えた方が良いです。
年配の方の知識の豊富さを見ると、今の人は勉強してないだけだと本当に良く分ります。
生活するのに、重要な勉強だと思うんですけどね。

今の学校じゃ無理かなあ?

投稿者 boribori : 21:02 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月13日

エレベーターで

集配でよくマンションにお伺いします。

最近のマンションはほぼオートロックになっていまして、ご在宅でない時は入ることが出来ません。
宅配ボックスが置いてあるので、お客様の了承を取って置いてくることも可能になったので、ちょっとだけ便利になっています。

今日は一人で顔を真っ赤にしていました。(。-_-。)

お休み前に集配して欲しいと言う事で午前中にマンションへ。
休み前は集配の依頼も多くなります。
あそこも行かなきゃ、ここは間に合うかな?などと考えながらエレベータに乗って、1階のボタンを押し、閉まると言うボタンを押すと・・・・・、

ビーッ!!!!!!!!

物凄いブザーが鳴ります。

な、何だ?俺何か悪い事した???
不思議ですね、突然の出来事に周りをキョロキョロします。
しかも、心臓はドキドキ。
管理人さんに怒鳴られるかなあ・・・、等と思いつつ、何とかして止めないととは思うんですが、どうやって止めていいか分らない。

そもそもなんで鳴っているのかも分らないし。

けたたましい音にびびりながら、少し冷静になってもう一度ボタンを確認すると、原因が判明。
そう、非常ボタンを押してしまったんです。(T_T)
もう一度押しても音は止まりません。
エレベーターが動けば止まるかな?などと勝手な解釈をして、再度エレベーターを動かすと音が鳴ったまま下に動きます。
でも、一階一階止まるんですね。

悩んだ末一度降りてみる事にしました。
でも、音は鳴ったまま。

ご近所さんに迷惑だから何とかしなければ・・・・・、と思っていたら、エレベーターの外に非常ボタンの停止ボタンがあります。
恐る恐る押してみると、止まってくれました。
これで一安心。

気が付くと、なんだかいつもと違う嫌な汗が。
相当ドキドキしてたんでしょうね。

無事に1階へ降りる事が出来て、配達へ出かけることが出来ました。

人がいても恥ずかしいし、一人でいても恥ずかしい。(。-_-。)
大体エレベーターのボタンなんて同じだと思っていたのが間違いですね。
最近のボタン類は、子供でも押せるように配置に工夫しているようです。

あー、今思い出してもこっぱずかしい。
家族にも話せません。
こんなことしているのは私だけかな?


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2005年08月12日

休み前は忙しくなります。

世間では、お盆休みにほぼ突入と言った感じでしょうか。
心なしか、集配に出かけるといつもより車が少ない気がします。
でも、集配の時間は一緒。
きっと慣れないドライバーが多くなるからでしょうね。

当店のお盆休みは15日から21日となるんですが、お休み前は駆け込みの需要がぐっと増えます。

皆さん貴重な休みの間に、背広を洗ったり、まだ洗ってない冬物を整理したりと結構たくさん集まってきます。
しかも、スーツなどは休み明けに使いたいので、急ぎが増えるんですね。

・・・・・、でも急ぎで来るスーツほど汚れているものはありません。(-_-;)
特に今年の夏はじめじめしているので、汗をかく量も半端じゃありません。
こまめにクリーニングできなかったスーツは、物凄い量の汗を吸収しています。

急いであげたいのも山々だけど、時間が足りなくて汚れが落ちきらない・・・。

一気に買い揃える事は不可能ですが、やはりスーツは徐々に増やしていった方がいいですね。
ある程度の着数を持っていて、休ませながら着る事が大事です。
着数を持っていると慌ててクリーニングしてもらう必要も無くなりますしね。

急ぎでなくても集まった衣類は洗わないといけないので忙しくなります。
そのまま置いてあるのなら、家庭と一緒。
条件は同じですから、カビが生えてしまいます。
預かった品物は全部洗って、汚れを落とした状態にしておきます。

ここが難しくて、休み前最後の日の閉店ギリギリに持ち込まれると、そこからもう一度洗うんですね。
へたするとお休み初日は仕事なんていうことも。
難しい仕事です。

お休みまでもう一分張りしましょうか。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月11日

保健所が来て

突然午後に保健所の方がお見えになりました。

クリーニングは保健所の管轄なので、こうして定期的に訪問します。

クリーニング屋さんにもちゃんと法律がありまして、ようはそれにのっとって仕事をしてねという指導です。
たとえば、洗う前のものと洗った後の物は分けてくださいとか、そういったことを話していきます。
もちろん、至極当然の話なのですが、向こうも仕事だから仕方がないんでしょう。

そこで業法改正の話が出て少しディスカッションをさせて頂いたんですが、かなりがっくりです。
まさにお役所的な考え方。

法律に書いてあることだけで十分でしょうだの、それは私たちの仕事ではないだの、法律を変えてもらわないと出来ないから政治家に話してくれだの、無責任な発言が次々と出てきます。
さらには、宅配クリーニングの苦情は出てないから問題はない!等という発言も。
現場のこっちでは色々と情報が出てくるんですけどね。

前にここのブログでも書きましたが、今回の業法改正の要点は以下の三つです。

1 090で始まる携帯を使った宅配クリーニング業者の規制をする事
2 苦情の受付先など消費者に知らせること
3 クリーニングの説明をする

なのですが、そもそも現場に則してないんですね。
苦情の受付先の明示はとてもいいことだと思います。
しかし、この業法の改正の裏にはクリーニングトラブルの増加があるわけです。

単純にクリーニング業者の技術が乏しくて、トラブルが増えていると言うのなら分ります。
でも現実はそればかりではありません。

数年前と変わってきた消費者の要求、衣類の変化等様々な要因が絡み合っています。
また、素材表示などの不備も多々見受けられますし、何でこんな表示が?と現場では常に思考をめぐらせてたりするわけです。

仮に法律どおり、事前に危険性をすべてお知らせすると、クリーニング出来ないのではないか?と思います。

縮むかもしれません。
色が抜けるかもしれません。
色が褪せるかもしれません。
風合いが変わるかもしれません。

全部可能性があると言う事なんですが、これ言われたら洗うのに躊躇しますよね。
クリーニングする時はこれらが起こらないように細心の注意をはらってしています。
でも、起こってしまう時もある。
確実に見抜ける方法があればいいんですが、色々なメーカーが色々な組み合わせでつくり、肌触りなど特化させて作られた衣類は、見抜くことも至難の業です。

このように、トラブルが増えた要因も検証すると色々と考えられます。
役所的な縦割りの考え方では、このトラブルが減る事はないでしょう。
もっと横断的に、取り組んでいく必要がありますね。

クリーニングは厚生労働省管轄、衣類は経済産業省管轄、と別れているのも原因の一つです。

衣類は着たら洗ってまた着る、と言うサイクルが存在します。
また、着心地を追求して繊細な生地も増えて来ました。
しかし、その問題点、着用していった後の経時変化などが十分に消費者に伝わっていません。
こうした事が、消費者の要求とあわないでトラブルへと繋がっているケースが多々あります。

アパレルさんでも、動き出している所もあるようです。
また、販売店さんでもクリーニングについて適切な指導をしてくれている所もあります。

法律から抜け出せないというのも辛いんでしょうが、一方が悪いと言う発想ではなく、もっと総合的に広い視野で法律や指導などを考えていくといいと思います。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月08日

工場には出していません。自社処理をしています。

新しいお客さんや、電話でのお問い合わせなどでよく聞かれます。

『別の工場へ出しているのですか?』

ご安心ください。
当店は自社でクリーニングをしています。
お店へ来ていただいたお客様は分りますが、カウンターのすぐ横にアイロン台とアイロンがありますし、その後ろにはズボンプレス機、乾燥機、ドライ機etc・・・・・、とちゃんと設備があります。

あまり店の構えは大きくないのですが、必要な機械を全部揃えているので、以前、某クリーニング業界紙の親分に、『機械の展示場か?』と言われた事があります。(笑)

それだけ設備がしっかりしているってことですね。

しかし、これだけ消費者の方に聞かれると、よほど工場での仕事は嫌なのかなあ?と思ってしまいますね。
それなりに嫌な思いをしてきたってことなんでしょう。

受付だけのお店、いわゆる取次店と呼ばれるお店の信用はそこまでないものなんでしょうか。
工場へお客様からの要望が伝わりにくかったり、受付が素人さんだったりして行き違いなどが生じると言う事もあるんでしょうね。

受け付けは簡単に考える方が多いですが、ことクリーニングにおいて受付は非常に重要です。
受け渡しするだけだから誰でもできるよね?なんて発想でいると大変な事になります。

その場でクリーニングをしているお店を探すのは結構難しいかもしれませんね。
店頭では分りづらくなっているためです。
当店のように、洗い場や仕上げ場が外から丸見えのお店は非常に珍しくなって来ました。

今は、受付と洗い場を切り離している所が多いので、パッと見は取次店と区別がつかない事もあります。

見分け方の参考になるかわかりませんが、工場を併設しているクリーニング屋さんには煙突が出ています。
それを探すのが一番分りやすいでしょうか。
当店にももちろんありますよ。

良いクリーニング屋さんを求めているお客さんが最近増えて来ました。

良いクリーニング屋さんの見つけ方・・・、いずれここで書きたいと思います。

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2005年08月07日

お盆休みの準備

今日も暑かったです。(-_-;)
ブログの冒頭に書く話じゃありませんが、ここ数日の暑さ、本当にしんどいです。
でも、面白いもので、仕事をしていないと家の中が涼しくなります。
やはり、ボイラーを炊いていると物凄い熱を発生させるんでしょう。

あまりの気温の違いに、今日は涼しいのかも?と思って油断して出かけると大変な目にあいます。

そんな油断をしつつ、午前中にお買い物へ出かけました。
出かけたのは調布にある100円ショップ。
西調布からすぐの所にある、品川街道沿いのお店です。

お客さんからのお話で、虫取り網やかごなんかは100円ショップで売っているよ、と言うお話しを聞いたので、お盆休みの準備にと出かけました。

お店に入ると、あるわあるわ色々な商品が。
これも100円?なんて聞きたくなる品物が多いですね。
お目当ての網とカゴを買いまして、お盆休みの準備も万端です。

すぐ壊れるようなものや一回程度しか使わないようなものは100円ショップの方がいいのかもしれません。
なんと言うか、気持ちに区切りがつきやすい。
諦めがつくと言うか、自分に納得させやすいと言うか。
長く使えたらなお良し!みたいな所もありますからね。

どうしても、値段=耐久性が良い、という図式が頭から離れないですよね。
実際は、そんな事ないのは仕事柄良く分っているつもりなんですが・・・。

高級な衣類が耐久性や耐洗濯性に優れていれば、どれだけ長く着ていただけるだろう?といつも思います。

話が少し飛びましたが、当店の今年のお休みは14日(日)から21日(日)となっています。
仕事の内容如何では14日はもしかすると臨時営業するかもしれません。
お預かりしたまま、置いておくわけにも行かないんですね。
そのまま置いておけばカビが生えてしまいますから・・・。

私たちが長期でお休みをいただく時は、品物をすべて洗った状態、もしくは仕上げた状態にしておかないといけません。
汚れがついたままにしておくと、カビなどが生えてしまうためです。
ですので、お休み前はギリギリまで仕事をします。

法事が重なってしまいまして一週間という長期のお休みになってしまいました。
お休みの間、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご容赦ください。

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2005年08月06日

素朴な疑問~スペースシャトルでの洗濯は?

スペースシャトルが打ち上げられて数日が立ちました。
色々と問題があったようですが、無事に帰って来れそうですね。

日本人宇宙飛行士が宇宙へ飛び立つと、スペースシャトルでの生活の話などが出ます。
で、ふと洗濯はどうしているのかな?と考えました。

トイレはバキュームで吸い取っているらしい。
お風呂は?
洗濯は?

無重力ですから、地上とはまったく生活が違いますよね。
ちょっと調べてみました。

すると、スペースシャトルで宇宙へ行く時には洗濯はしないそうです。
行く日数分の替えの下着などを持っていって着替えるんだそうですね。
また、お風呂も入ることが出来ないので、濡れたタオルなどで体を拭いて終わりらしいです。

・・・・・、まだまだ宇宙での日常的な生活は厳しいようです。

地上で当たり前にこなしている活動が、重力無しでは成り立たないんでしょうね。
今後、洗わないで済む衣類を開発するか、無重力状態で使える洗濯機を開発するかと言う方向になるのかなあ。

無重力でどうやって洗濯をする?と言う疑問、面白いネタです。
どうすればできるか?少し考えてみたいと思います。
もしかすると新しい洗浄の方法が見つかったりして・・・。

NASAに協力出来る位のシステムができれば面白いだろうな。

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月04日

布団と毛布の引き取りにご協力お願いします。m(__)m

クリーニングに出てくる物って実は結構似たようなものが集まります。

冬物が出るのも順番があって、コートなどの大物が出た後に、セーター、最後に冬物のスーツと言った具合です。
今は、布団や毛布、じゅうたんなどが多いのですが、実はちょっと困っているんですね。

繁忙期に比べればたいした事はないので、仕事事態は順調に進んでいくんですが、何せ嵩張る商品なので、仕上がったものを置くスペースがありません。
しかも、大体同じ時期に集まってきますから物凄いスペースを必要とします。

出来上がった順に、お電話をしてお届けなり引取りをお願いしているんですが、なかなか進まないのが現状です。

そりゃ、この暑さですから、暑苦しい布団や毛布などは見たくもないと思います。(-_-;)
いくら自分のものでもねえ。
お届けにあがると、どこに仕舞おう?と言うような困った顔をされるお客さんが多いので、ご家庭でも苦労しているんだなと言うのがうかがえますね。

今は収納が少ない家が多いですから仕方がないのかもしれません。

でも本当にすいません。
当店も置く所がなくてパンクしそうなんです。m(__)m
大変だとは思いますが、何卒ご協力のほどよろしくお願いいたします。m(__)m

漫画『ドラゴンボール』に出てくる、ポイポイカプセルみたいに、小さくできると良いですよねー。
何十年か後にはそんな技術が出来たりするのかなあ。
ふと、そんな夢を見てしまいます・・・。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月03日

カビ警報発令中!!

夏真っ盛りですが、カビ警報を発令します。
気をつけてください。

梅雨の時期も過ぎ、この時期にカビ?と思いますが、実は梅雨時期よりも今のほうがカビはひどいかもしれません。
この1週間ほどでカビの生えた品物がかなり持ち込まれました。

カビが生えるには3つの条件が必要です。

1 湿度
2 温度
3 栄養

この時期は条件がすべてそろってしまうんです。
汗をかいた衣類をそのまま放置しておくと、ほぼ間違いなくカビが生えます。
汗は栄養分と湿気と言う二つの条件を満たしているからです。
そして、連日のこの暑さ。
カビの繁殖を促進するには十分の気温です。

気をつけておいて欲しいのは、汗をかいた衣類は丸めて置いておかない。
すぐ洗うのが一番ですが、すぐ洗えない場合は、一旦干して湿気を取りましょう。
カビの繁殖を抑えるには条件の一つを無くせばいいんです。

また意外と気が付かないのが、脱水時のカビ。
洗濯をして、脱水の後そのまま置いておいてカビが生えてしまう事もあります。
脱水終了後はすみやかに干しましょうね。

スーツなども帰ってきてそのまま仕舞うのではなく、一旦ハンガーに吊るし風通しの良い所で風乾すると良いです。

どうも今年の夏はじめじめしていて汗が大量に出ている気がします。
ちょっとした注意で防げますから、気をつけてくださいね。

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2005年08月02日

『おち』さんを語る

ネットって凄いですよね。
こうしてただただ、ブログを書いているだけなのに色々な人と出会えます。
たまたま見つけて読んでくれる人や僕の事を知っていて着てくれている人、様々ですね。

T・Nさんともここで会えたし、おちさんにもコメントかいてもらったし。

この、おちさん、私の大事なお友達の一人です。
この人のおかげで人生すこ~し変わってきています。(爆)

年は僕より7つくらい上でしょうか。
ちょうど亡くなった兄と同い年かな。
年上なんだけど、何しろ気持ちが若い人なんで全然一緒にいても苦にならない。
逆に、私がお尻叩かれて引っ張られているようなお付き合いです。

職業は、私と同じクリーニング屋さん・・・・・、のはずなんだけど、何でも出来るんですね、この人。
自作で何でも作っちゃうし、キャンプもするし、料理もするし。
仕事場の階段を自分で作っちゃうような人なんですね。

階段はプロでも作るのが難しく、それを一人で作ったと言うんだから、大工さんも驚いているらしいです。

私達クリーニング屋さんが年に数回BBQをするんですが、おちさんが全部用意をします。
テーブルやら敷物やらタープやら・・・。
キャンプ道具は一式持っているし、使いこなせる人なので彼がいないとBBQが始まりません。

おちさんがこだわっているのが七輪。
私も影響されて買ってしまいました、マイ七輪。
しかも、小さい一人用の七輪まで・・・。
影響されてますね、私・・・。(-_-;)

そして、おちさんといえばこれ!車です。
ディフェンダー110と言う車に乗っています。
この車に乗って、休みになると林道へ入ったり遊んでいるらしいですよ。
HPまで持っています。

ディフェンダーで行こう!

ね、このページ見るだけでも物凄いバイタリティーでしょ?

お酒飲ますとちょっと人格が変わり、ちょっと記憶がなくなるという素敵な友達です。

おちさん、また一緒に遊んだり仕事の話をしましょうね。

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2005年07月28日

カシミヤのジャケット90万!

昨日の話に関連した話。

うちもなるべく綺麗にあげるために、比較的長く預かってしまうほうなんですが、私が聞いた中で一番長く預かったのは、カシミヤのジャケットかもしれません。

着物や毛皮は除いてますよ。

まだ私がお店に入る前の話です。
常連さんがやってきまして、ぽっとジャケットをクリーニングして~、と置いていったそうです。
そのお客さん、高価なものを着ているお客さんで、今までも当時としてはかなり高額な衣類をお持ちでした。

置いていったのは、カシミヤのジャケット。
とても柔らかく、艶があります。

その時受け付けたのがうちの母で、ぱっと見た瞬間、このカシミヤのすごさが分ったそうで、これは相当気を使わないといけない!と一瞬にして思ったと後々聞きました。

もちろん、それまでもカシミヤは大事に扱っていました。
でも、そのカシミヤは今まで預かったどの品物よりも繊細でちょっとした事でだめになってしまうようなものだったらしいのです。

そしてお預かりしてからお返しするまで3ヶ月。
長かったですねー。
どうしてそんなに時間がかかったのかと言うと、ズバリ一番いい状態の溶剤で洗うためにドライクリーニングの溶剤が綺麗になる瞬間を待っていたんです。

以前ココでも書きましたが、ドライクリーニングは水洗いと違って、溶剤を捨てる事は出来ません。
汚れた溶剤はフィルターを通してろ過しながら使っていきます。
ろ過をしているからもちろん綺麗なんですが、その綺麗と言うのにも幅があります。

通常の衣類では問題がないものでも、このカシミヤでは色に変化が出てしまう。
本当に神経すり減らしたそうです。
一番いい状態の溶剤で洗い、自然乾燥をしてアイロンで整形。
やっと出来てお客様にお返しする時に、そのお客様が一言。

これいくらだと思う?
90万だよ。(笑)

だって。

このお客様、わたしたちが見抜けなかったらどうしてたんでしょ?
他のクリーニング屋さんみたいに、他の衣類と一緒に洗われたら一巻の終わりだっただろうに・・・。

3ヶ月預かっているうちに、仕事をしているのはほんの数日かもしれません。
でも、だからといって他の日は遊んでいるわけでもないんですよね。
毎日毎日、頭の中に入れながら、様子を見つつ常に考えている・・・。

頭脳戦です。

カシミヤが出るたびに、90万のジャケットの話を思い出します。

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2005年07月27日

多摩の集配クリーニング続報

先日ここでも書きましたが、多摩市からの集配のご依頼が日に日に増えています。
手広くやっていたKと言う集配専門のクリーニング屋さんが最近連絡が取れなくなっているのが原因のようです。

電話が繋がらないというのは以前から聞いていましたが、ある日突然急に来なくなったりもするようで
、皆さんずいぶんと困っている様子。
中には、品物が戻ってこないというケースもあるようですね。

店舗での受付と違い、集配クリーニングは時間的にも体力的にも大変なものがあります。
決まった日時にお伺いする定期集配はいいんですが、お電話を頂いてからお伺いする形をとっていると、場合によっては離れているところを往復するという事もあります。
お届けの時間と集荷の時間が重なってしまったり、難しいという話は聞いています。

Kさんの所はいったいどうしちゃったんでしょうか。
病気なのかなあ?
実際病気で急に集配に行けなくなってしまったと言う話もあります。
病気なら、お客様に早めに教えてあげるか、別の集配員を雇って早くお預かりしている品物をお客様にお返ししないと。
シャツなどは日常品なので、そう長く預かっていて良い品物ではありませんしね。

冬物など、3ヶ月も返って来ない!と言う書き込みも見つけました。
丁寧な仕事をしているのかなあ?

たとえば、当店でも、そこまで長いのはたまにしかありませんが1ヶ月くらい預かる品物は結構あります。
自然乾燥と洗い直しが繰り返されると、時間がかかってしまいます。
お客様が思っているよりも汚れていて、1回のクリーニングで落とす事はほぼ難しいからですね。
綺麗にするためには、やはりそれなりに手間をかけないと綺麗にはなりません。

Kさんの所も、手間ひまかけているのかもしれません。
それならお客様にちゃんと伝えてあげないとね。
クリーニングの工程について知らないわけだから、どうして時間がかかるか言わないと不安になってしまうでしょう。

同業として、お客様に品物が返っていないと言うのが気にかかりますね。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月26日

早く出来るのが当たり前ですか?

最近、ネットを徘徊していますと、たまに見かける物の中で、クリーニングなんて3日もあれば仕上がるだろ!と言うのがあります。

仕上がる物もあるし仕上がらない物もある、なかなか伝えきれない難しい問題です。

というのも、どこにポイント置くかによって仕上がりの速さは違いますし、また素材によっても違います。
風合い良く縮ませずしみも落として・・・、なんて言うのはちょっと無理がありますね。

私の店なら出来る!と言う人もいるかも知れません。
でも、しみの有無は別ですが風合いなどは人の感覚ですから、あてにはなりません。
実際、クリーニング屋さんに見学に行くと、本当に違いが分ります。
こんなに硬いのに気にならない?という店もありますしね。

クリーニング屋さんはどこも同じではないとココでもずいぶんと書いて来ました。
早いのを目標にしているお店、綺麗にする事を目標にしているお店、長く着続けることを目標にしているお店、クリーニング屋さんも色々です。

結局、自分の目的にあったサービスを提供しているクリーニング屋さんを見つけるのが一番の近道なんですね。

少々風合いが変わっても硬くなっても早いほうがいいという人もいます。
仕事が忙しくてなかなか休みも取れない、洗える日が一日しかないという人です。

また、綺麗にしてもらいたい、風合いの変化は避けたい、という人もいます。

どちらも間違いではありませんし、欲しているサービスでしょう。

今までは、服を見て早く欲しいのか、風合いを保たせたいのか、判断をして来ました。
ところが最近は、服を見てもどう判断して良いか迷うケースが増えて来ました。

高級ブランド服なのに、傷むほど着ている人がいる。
この人はこの服を日常着る服としているのか大切な物として扱っているのか判断出来ないというケースが非常に目立ちます。

高級ブランド以外でも、最近のちょっとおしゃれな服は糸が細く繊細な物が増えて来ました。
これはあくまでも私の考えですが、このような糸が細い繊細な洋服は、急いでクリーニングするのは望ましくないと思います。
熱の影響を受けやすく、すぐ硬くなってしまったり地詰まりして縮んでしまう、そんな事になってしまうとせっかくの服の良さがなくなってしまいます。

洋服のためにも、少し時間をかけませんか?

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月25日

襟の毛皮は取り外しが出来るものを選びましょう。

先日お預かりした厄介な品物の話です。

見た目、普通の半コートで、襟に毛皮がついています。
品質表示を見るとオール×。
クリーニングに関する事すべてが出来ないと書いてあるわけですね。

見た感じ、毛皮が気になりますが他にダメな理由がわかりません。
品質表示についているメーカーに問い合わせてみました。

・・・・・、電話が使われていない・・・・・。

よくある話なんですが、マンションの一室に会社を興して、二年程で撤退するというアパレルさんが居ます。
何か聞きたくても聞けなくなってしまいます。
売るだけ売っていなくなるパターンですね。

クリーニングするかどうか迷ったんですが、テストをしながら洗えるのを確認してクリーニングさせて頂きました。

お客様にお返しする時に、一言アドバイス。

『毛皮は取り外しが出来るのを選ばないとダメです。』

取り外しが出来ないなんて不親切なものは、今はほとんど見かけません。
稀にあることはあるのですが、ここは結構重要なチェックポイントです。

というのも、毛皮と他の素材とはクリーニングそのものが違います。
一緒に洗える物ではないのです。
生地に合わせてクリーニングすれば毛皮がいたみますし、毛皮に合わせれば汚れが落ちません。
また、毛皮は普通の生地に比べてクリーニングに出す回数は少ないので、取り外しが出来ないといけないんですね。

とても親切なメーカーさんなら、同じ素材で作られていても襟が取り外せるようになっている物もあります。
たとえば、身頃が真っ白で襟だけ濃紺とか。
これは色移り対策ですね。
家庭でお洗濯をするときにも、色物と白物は分けて洗うでしょ?
分けて洗った方が綺麗になります。

素材だけでなく、作りもお洗濯やクリーニングにはとても重要な話です。
服を買うときから、お手入れしやすいか?ということを念頭において選ぶと、長く着続けることが出来ます。

いわゆる『目が利く』というやつでしょうね。

服を、買う・着る・洗う、と言うのはセットです。
全部が関係しています。

服を買うときから、よく選んでくださいね。

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2005年07月23日

地震だ!

夕方はビックリしましたね。
地震の被害は出ていないでしょうか?

テレビの速報を見てビックリ!多摩で震度4くらいでしょうか。
都内や神奈川川崎あたりは震度5弱。
東京周辺でここまで大きいのはあまり記憶にありません。

地震がきたとき、私はズボンの仕上げをしていました。
ズボンのプレス機には蒸気が通っています。
また、アイロンも併設されているので、地震の揺れで高温のアイロンが落ちたり蒸気が漏れたりすると困るのですぐに蒸気やアイロンの電源を落としました。

また、私達クリーニング屋さんには熱源となるものがたくさんあります。
アイロンもそうですし、プレス機もそう、洗濯機まで蒸気が通るようになっています。
その大元はボイラーなので、すぐさまボイラーも停止。

万が一、これ以上の余震がきても対処できるようにしていました。

なぜ、ここまで気を使うか?
それは、ドライの溶剤やしみ抜き剤等に引火性のものが含まれているからです。
量は物凄く少ないのですが、万が一引火してしまうと大変な事になります。

私は乙種第四類(引火性液体)の危険物の資格をもっているので、どれほど危険か分っています。
また、どのようにして置けば問題ないかということも分っています。

まず、自分たちから被害を出さないようにしないとね。

しかし、しばらくは地震に注意を払った方が良さそうです。
皆さん、気をつけましょうね。

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2005年07月22日

綿の意外な性質

今日は、綿の意外な性質をご紹介したいと思います。

このブログでも少し紹介しましたが、綿とは綿花から作られた繊維です。
吸湿性がよく、汗などを良く吸い取ってくれますので、シャツや下着などに良く使われますね。
植物繊維なので、スレに弱く白っぽくなってしまう性質があります。
また、染色もあまり強くない。
強い染み抜きなどをすると色がはげる危険性を持っている繊維です。

とまあ、ここまでは一般的な話。

綿の意外な性質、それは水に濡れると強くなるんです。

どういう事かと言いますと、強度が増すんですね。
男性の方なら覚えがあると思うのですが、水泳の時間が終わって着替えようとしたら、海パンの結び目がきつくて解けなくなってしまい、引きちぎろうとしてもまったくダメだったというような経験がありませんか?
乾いている状態なら出きる事でも、濡れていると強度が増すので引きちぎるなんていうことが出来ません。

ほとんどありえない状況ですが、がけに落ちた人を助けようとしたとします。
その時に、綿のシャツやズボンなどを繋ぎ合わせて即席のロープを作って助けようとしたとしますね。
そういう時は、水に濡らすといいんです。
強度が増して、切れるということがなくなります。

いざと言う時のサバイバルの知識として・・・。

繊維の中には水に濡れると強くなる物、逆に弱くなる物があります。
こんな性質を知っておくと、何かと使えそうです。

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2005年07月21日

着ていれば良いってものでもないんじゃないかな?

ちょっとビックリした話。

先日、お昼頃に子供を連れて歩いていると前からサラリーマンのお兄さんが歩いてきます。
紺色のスーツで肩からカバンをぶら下げて。

もうこれは職業病に近いのですが、すれ違うと人の服にどうしても目がいってしまうんです。
汚れているな・・・とか、着すぎだな・・・とか、洗ったばかりだな・・・・・、など等つい見てしまうんですね。

そこで私が見た物、それはしわくちゃのYシャツでした。
スーツは紺色なのでぱっと見、汚れやシワは分りづらいのですが、その方が着ていたYシャツは、襟がヨレヨレ身頃もしわくちゃで、どう見ても洗って軽く干してそのままきたな?と言う感じの物です。

スーツにYシャツを着ていれば良いってもんでもないでしょーに。(-_-;)

近頃多いのですが、服を着ているというだけで満足している人が多すぎる気がします。
ブランド物とか、お気に入りの色でコーディネートしているとか。
自分の着ている服も普段気にしていないせいか、汚れている事に気づいていない人が多いですね。

着れば服は汚れるます・・・。
ハンガーにかけておいても、埃やヤニで汚れることがあります・・・。
外に干しておいても大気汚染で汚れる事があります・・・。

服が汚れる環境はどこにでもあります。
ちょっとは気にしてくださいね。

早期発見で、綺麗なまま着る事が出来ます。

服の汚れに気付かない人が多くなってきているのが少し気になりますね・・・。

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2005年07月20日

看板は蹴らないでね。

当店の前に、縦置きの看板が置いてあります。

この看板は、当店のお客様が作ってくれたもの。
今から10年以上前の話になるでしょうか・・・。

とてもしっかりした作りで物凄い丈夫です。
中のプレスチックの板も分厚いのでなかなか割れません。

ところが、ここ数年誰かが蹴っていくんですよね・・・。
しかし、足はしっかりしているしプラ板もしっかりしているので倒れないし壊れないと言う感じだったのですが、いよいよプラ板の方が割れて来ました。

酔っ払いかな?
悪質ないたずらかな?

どちらにせよ、広告と言う意味だけでなくこの看板はお客様の当店への愛情がこもった大切な物。
即刻やめてもらいたいです。

ちなみに看板に書いてある『任せて!安心!』と言うキャッチフレーズもお客様が考えてくれた物です。
一伸さんならこれしかない!といって作っていただき、それ以降私たちも使わせて頂くようになりました。

お客様との大切な思い出です。
壊さないでくださいね。

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2005年07月19日

朝5時から・・・。

今日は夕方からとても涼しかったですね。
夕立が来そうな空模様で、きっと山の方では雨が降っていたんでしょう。
とても心地よい風が吹いていました。
夕方からこんな気持ちよい風が吹くのなら、体も楽ですよね。

梅雨が開けて本格的に暑くなってきて、暑さで早く起きるようになって来ました。
去年からなんですが、この時期不定期にですが朝5時ごろからお店を開けて仕事をしています。
毎日はしていないんですが、週二日ほど5時からお店を開けてアイロン握っています。

5時~?と思うかもしれませんが、その時間からアイロンをかけると涼しいんですね。
汗も日中の半分くらいしかかかないし、仕事もとてもはかどります。

農家の方が朝早いのも暑さ対策らしいですね。
早起きは三文の徳ということなんでしょうか。

もちろんお店を開けていますから、クリーニングの持ち込みも受け付けています。
遠慮なくお持ちください。

5時からお店を開けると営業時間が17時間営業になりますね・・・。
そう考えると凄いなあ。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月18日

残り湯でのすすぎは?

ててさんからコメントいただきまして、ブログの方でお返事を書いてみる事にしました。

ご質問の内容ですが、大まかに分けてこんな感じでしょうか。

1 お風呂の残り湯を使ってすすぎはして良いのか?

2 残り湯が温かいうちに洗濯をした場合で、すすぎを終えて一晩置くケースと洗濯液に一晩つけておくケース、どちらが良いのか?

このようなご質問ですね。


まず1番目の残り湯のすすぎについてですが、しないほうが良いです。
理由は、汚れが再付着する恐れがあるからです。
すすぎとは、希釈の原理を用いて洗浄液を薄めながら衣類から取り除いていく事を指します。
ですから、なるべくきれいなもので濯ぐのが良いですね。

ここで一つ疑問が沸く人もいると思います。
残り湯で洗っても平気なのは何故?

その理由は、洗剤が汚れの最付着を防止する役目をしているからなんです。
洗剤には汚れを落とす役割の他にいくつか機能があります。
その一つに、一度落とした汚れを洗剤が囲い込み、衣類へ付着させないと言うのがあるんですね。
そのため、残り湯でお洗濯をしても大丈夫なわけです。

ここでもう一つアドバイスをしますと、一回目のすすぎは洗いの温度と同じ温度で濯ぐのがよろしい。
これは、洗いと同じ温度で濯ぐと、より洗剤が濯がれるからなんですね。
これを覚えておくと、洗剤焼けなどが防げます。

次に2番目に付いてですが、非常に難しいですね。
と言うのも、被洗物(洗う物)によって、答えに若干の差が出てきます。
洗う時に、温度の高いお湯で洗う方が汚れ落ちが良いので、夜回した方が確かに効率は良いです。
しかし、家庭で40度近い温度で洗濯をするのには少々疑問が残ります。
温度が高くなるとそれなりのリスクを背負います。
縮んだり、色が出たり・・・。
ですので、被洗物を良く見て、大丈夫な物で洗濯をするのなら良いと思います。

そして、濯いで一晩置くというのも、やめておいたほうが良いです。
真っ白ならまだ良いかもしれません。
ちょっとでも色がついている商品、Yシャツの縦じまとかの色が他の衣類に移る可能性があります。
洗濯で色が出なくても、長時間水にさらす事で化学変化が起こり、色が移りやすくなってしまう事があるんです。

ですので、洗いで一晩置くのもおすすめしません。

しかし、例外はあります。
それは、酵素入りの洗剤を使う時です。
酵素は、特定の物質を分解する力があるのですが、分解するまでに一定の時間が必要です。
普通に洗剤として使うよりも、洗浄液を作りそこに衣類を浸してちょっとしてから洗うと酵素の効果が出てきれいになります。
それでも一晩は置きすぎですけどね。

洗濯やクリーニングは衣類を洗うためにあります。
まず、その衣類がどういった素材で作られていて、どのような洗い方が出来るか?と言う所からクリーニングは始まります。
何でも洗えるようなやり方は、やはり汚れ落ちもあんまり良くないんですね。

衣類や汚れに合わせて洗濯を選ぶ。
これに尽きると思います。
素材や汚れによっては、前処理として染み抜きをやっておいたり高濃度の洗濯液を塗っておいたりする事で、飛躍的に綺麗になります。

家庭での洗濯は、条件が限られているから、非常に難しいでしょう。
頑張ってくださいね。
応援しています。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (3) | トラックバック

2005年07月16日

今年は浴衣が流行っていますね。

そろそろ梅雨が明けそうですね。
今日もとても暑かった。

最近、夕方になると浴衣の女性を見かけるようになりました。
そろそろそんな時期なんですかね。

日曜日には競馬場で花火があるし、きっとゆかたをきた女性がたくさん集まるんでしょう。

ゆかたもピンきりで存在します。
ポリエステルで出来た数千円の物から、デザインがいい数万円のものまで多種多様です。
ポリエステルで出来た浴衣なら、家庭用の洗濯機で洗っても大丈夫。
パッと干しておけばまた着られるようになりますね。

問題なのは、綿で出来た浴衣。
元から染色が強くない=色が落ちやすい商品ですから、家庭で洗うのはちょっと問題がありそうです。
また、白い浴衣でなく濃色の浴衣が流行っています。
このような濃色の浴衣を着る時は、下に一枚何か着ておきましょう。
汗を吸い取らせる事で、色が褪せないで長く着る事が出来ます。

着ろ時からちょっと気にしてあげるだけでゆかたの持ち方もずいぶんと変わってきますよ。

また、着たら必ず洗いましょうね。
翌年まで一年ありますから、洗ってしまっておかないと翌年着る事が出来なくなります。

週明け頃、梅雨明けでしょうか。
今年も何とか乗り切りましょう。

投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月13日

お子さんと一緒に来てくださいね。

最近、店の前を通る人で、お子さん連れの人を多く見かけるようになりました。

新しいマンションや戸建などが増えて、若いご夫婦が増えているんでしょうね。
幼稚園や保育園も私たちが子供の頃のように一杯になる日が来るのかなあ?

私が小さい頃、色々なお店の人にかまってもらった記憶があります。
八百屋さんに行って、おじさんとおばさんに声をかけてもらって、帰りにお駄賃!と言ってみかん一個もらったり。(笑)
お弁当屋さんで、おじさんといろいろな話をしたり。

そうやって大人の人と話をすることで成長していったと思います。

お子さんをお持ちの方々、ぜひ当店へくる時はお子さんを連れてきてくださいね。

子供の成長には、親以外の大人も必要です。
私たちが話し掛ける事で、他人との話し方を覚えていき、挨拶が出来るようになり、人と話す楽しさを覚える事が出来ると思います。
当店ではお駄賃も飴玉くらいしか出せませんが、その飴玉がきっと子供心に喜びへと変わってくれるんじゃないかと信じています。
その喜びが膨れ上がって、人への愛情へとつながってくれれば嬉しいなと思っています。

ぜひ、お子さんもご一緒に来てくださいね。
お待ちしています。


投稿者 boribori : 23:46 | コメント (2) | トラックバック

2005年07月10日

夢の島でBBQ

今日は、関東近県のクリーニング屋さんが集まり、BBQです。
場所は、都立夢の島公園。
BBQ施設は無料で借りられます。
北口駐車場の目の前で、駐車場から本当にすぐの所ですから、道具を運ぶのにも便利。
タープも張れるしテーブルとイスもついているし。
ただし、直火は厳禁です。

目の前はマリーナになっていてロケーションは最高でした。

BBQといっても、そこはクリーニング屋さんの集まり。
仕事の話ばかりです。(笑)
クリーニング屋さんってまじめだよねえと他の業種の人に言われたりします。
飲み屋でも仕事の話をよくしますし、会えばいつもしていますよね。

総勢20名ほど集まったんですが、あちこちで色々な会話をしてます。

あっちでは、新しいシステムの話。
こっちでは、話題のドライ機の話。
別の方では、事故が多発しているブランドメーカーの話。

本当にいろいろな話をしています。
特に、問題のあるブランドメーカーの話などは、みんなから同じメーカーの名前が挙がったりするので不思議ですね。
そのメーカーに問い合わせると、このような事例はお宅だけですが・・・・・、と言われるんですが、こうして集まるとみんな同じような体験をしている。

製造工程に問題があるのか、設計自体に問題があるのか。
問題があることを知らないで買ってしまう消費者に多大な影響が出る前に、ぜひ改善して欲しいですね。

粗悪品と高級品は紙一重だなと、感じました。
商品は一つなのに、お互いの立場で高級品になったり粗悪品となったり。
困ったものです。

まあ、こんな情報も同業者が集まればこそです。

しかし、ここで重大な事実が発覚!
私のブログを読んでいると言う同業者発見です。
業者向けには告知していなかったんですけどね。

ほかにもブログを書いている人もいたりして、まさに情報発信の時代ですね。
読んでくれている人がいると知るだけでも力が湧いてきます。
これからもどんどん書いていきますね。

投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月09日

冬物を袋に詰めている人いませんか?

暑いんだか、寒いんだか分らない日ですね。
気温的には暑くはないんでしょうが、何となくじめじめしていて気持ち悪い。
それ以前に、お店の中が暑くて、外が暑いんだかも分らないようになっているんですが。(-_-;)

今年は不思議な年で、まだ冬物をお持ちになるお客様がいらっしゃいます。
ここまで来ると、次の冬の目前まで冬物をクリーニングしない人がたくさんいるのですが、今年はきちんとクリーニングをする人が増えて来ました。

しかーし!やはり問題があります・・・。

クリーニングに出しに行こうと思っていて、袋に冬物をぎゅうぎゅうに詰めている人いませんか?
その状態が、何週間も続いていたりしませんか?

実は本日、そういったお客様がいらしたんですが、袋から品物を出してみるとなんとカビが生えていました。
袋の中がちょうどいい状態だったんでしょうね。
カビの発生には条件があります。

適度な湿度、適度な温度、栄養源。

この3つがそろうとカビが生えます。
栄養源とは、汗などの汚れですね。
汚れを貯めている状態で温度が高く、じめじめしている所へ置いているとカビが生える条件をすべて満たしてしまいます。

カビが生えないようにするには、この条件を一つでも無くせばいいんですが、一番手っ取り早いのが、いつまでも置いていないでクリーニング屋さんに持っていくことです。
置いておいてもいいことは何一つありません。

もし、何らかの都合でクリーニングになかなか出しにいけないときは、袋にぎゅうぎゅうに詰めるのはやめてください。
それだけでも、かなり違います。
もっていく時につめれば大丈夫です。

袋から出して、私たちもビックリしますが、お客様が一番ビックリしています。
溜め込まずに、着なくなったらすぐクリーニングに出しちゃいましょう。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (2) | トラックバック

2005年07月08日

痩せるくらい大変

久しぶりに某有名お掃除会社の方がご来店くださいました。

ごくたまにお客様からクリーニングのご依頼を受けて、自社で出来ない大変な物を当店にお持ちになります。

体の大きい、とても誠実な好青年がいつも来るのですが、久しぶりに会うと痩せています。
どうしたんだろう?と話を聞くと・・・・・。

どうやらクリーニング部門に配属されたようで、毎日が大変で痩せてしまったようです。
クリーニングの技術的なことをやるわけではないのですが、商品の事やお客様の対応等などで疲れきっていました。

以前から、自社でクリーニング出来ない品物を持ち込みに来た時に、クリーニングのいろはを色々と話していました。
お預かりの時の注意点や、品物で注意すること、事前にお客様に説明をしなければいけない事、など等クリーニングで覚えないといけない事はたくさんあります。

クリーニングの場合は、これらを十分注意してもお客様とのすれ違いや誤解などが生じてクレームになる可能性があります。

彼も、配属される前に私たちの話を聞いていたので、十分注意していたようなんですが、実際現場に立つととても大変だと実感したようです。

出来る事ならクリーニングはやりたくない、と言っていました。

なんとなくだけど、分りますねえ。
技術的なことではなく、きっとメンタルな部分で疲れてしまったんじゃないかしら。
衣類の多様化、世の中の変化、ライフスタイルの変化、対応するのに大変だったんでしょうね。

もうちょっと頑張ると、また楽しみが見えてくるんですけどね。
お客様の、ありがとう!の一言で、すべての苦しみが喜びに変わります。
そう遠くないうちに体験できるだろうから、もうちょっと頑張って欲しいですね。

でも、ちょっとだけうらやましかったですね。
痩せたのはいいなあ。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月07日

ギリギリセーフ!

今日は午前中、とてもいい天気でしたね。

ご機嫌で仕事をしているとラジオから天気予報が。
どうも夕方から雷雨が来るらしいです。

夕方から川崎市麻生区へ集配があったので、慌てて仕事を終わらせました。

そしてちょっと早かったのですが、電話をして了解をもらってからお伺いしたのですが、道中、雨がぽたぽたと降ってきます。
ありゃー、もたないかな?と思っていると、それほど強くは降ってきません。
しかし、なにやらゴロゴロ音がし始めるし、空が光っているように見えます。

むむっ!まずい!!
早く行かねば!!

できるだけ急いでお伺いすると、車から降りると奇跡的に雨が降っていません。
ついてる!!
急いでお客様の所へお伺いしました。

玄関先で品物をお渡しし、少しお話しをしていると外で物凄い音がします・・・。
5分くらい色々とお話しをさせて頂いて、玄関を出ると・・・・・、物凄い雨です。

いやー、私って本当についてますね。
お客様の所へ品物を届けてから雨が降るなんて。
自分は別に濡れてもかまいませんが、品物を濡らす訳には行きません。

その後は、強く降っていたのは一時期でしばらくするとまた天気が回復して来ました。

しかし、今年の雨は梅雨らしくないですよね。
降れば豪雨だし、降らなければ夏のように暑いし。
突然振り出されると、こちらも対処に困ってしまいます。

運転中に降ってもらって、車降りたらやんでもらうって無理ですかね?
なかなか都合のいいようにはいきませんが、今日は本当についていました。

日頃の行いかな。(笑)

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月05日

ハードに着てますね。

そろそろ落ち着いて来ました。
いわゆる、繁忙期の終わりと言うやつでしょうか。

今年は特にアンゴラやカシミヤの製品が多く集まったように思います。
カシミヤクリーニング.COMを言うWEB専門店を展開していると言うのもあるんでしょうが、それとは別にアンゴラ製品が購入しやすくなったと言うのもあるようです。

そして、衣類を見て感じたのが、結構ハードに着ているなあという感じでした。

カシミヤやアンゴラの製品は、デリケートな物ですから、着ている人も気を使っているケースが多かったのですが、今年は皆さん結構着込んだようで汚れもかなり溜まっていましたね。
アンゴラは特に弱いので、すれて傷になっている商品が多数ありました。

高額な商品だから耐久性もあると思ったんでしょうか?

衣類においては、耐久性と高額な商品と言う事は必ずしも比例しません。
逆に、高額な商品こそ、とても繊細で気を使う製品だったりします。

もうちょっと、ほんのちょっと優しく着てあげると、もっといいかもしれません。
当店のお客さんが言った言葉でとても的を得ているなあと思った言葉です。


カシミヤのオーバーを着る人は気持ちに余裕がないと着る事ができない。
脱いだ時にハンガーにかける気持ちの余裕がないとダメになってしまう。


本当に的を得ているなあと思いました。
ほんのちょっとの気持ちの余裕、持ちたいですね。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月04日

夏場のスーツはどれ位着たら洗いますか?

今日は思い切って書いて見ます。

スーツを洗う頻度は皆さんどれくらいでしょうか?
昔に比べて、洗う回数は激減しているようです。
昔は最低でも1ヶ月に一回はクリーニングに出していました。
今は・・・・・???

ここ数年、夏は非常に気温が高くなる傾向にあります。
35度を越す日も年々増えて来ました。
オフィスや電車、バスの中などはエアコンが効いているのでそれほどでもないですが、一度外に出ると物凄い暑さです。

しかも、最近はズボンの下にズボン下、いわゆる股引を穿かない人が増えています。
直に汗がスーツについてしまうので、昔に比べてスーツの汚れはひどくなっています。
また、傷み方も激しい。

昔に比べて気温が上昇している事、直にスーツを着ていること等を考慮すると、今年の夏は2週間に1回、場合によっては1週間に1回のクリーニングが必要になります。

もちろん、お勤め先の環境や持っているスーツの着数などでも若干変わってきますが、それくらいの頻度で洗わないと、汚れが落ちきらないしべたべたして気持ち悪いでしょう。

この気温でスーツを着ることに無理が出始めているんでしょうね。
日本は湿度が比較的高い国です。
それに加えて、この高温。
スーツを着るにはいささか無理があります。

クールビズどころじゃない、思い切った改革をしないと夏場を乗り切るのが大変になりそうです。

今の日本にあった衣類の改革、必要だと思いませんか?

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月02日

伝票に店名が入っていない理由

当店をご利用されたお客様はご存知だと思いますが、当店の伝票には店名が入っていません。
初めてご利用のお客様はびっくりされる事と思います。

何で店名が入っていないのか?
それには苦い経験があったからなんです・・・。

昔は伝票に店名が入っていました。
ある日、全然知らないお客さんがご来店されまして、何も言わずに伝票を差し出し、品物をくださいと言います。
伝票の名前を見ると、常連の方で、取りに来た方とは全然違います。

『これあなたの伝票じゃないよね?』

と聞くと、

『友達に取りにいくように頼まれた。』

と言います。

あまりの不自然さにいろいろと質問をしていると、突然怒鳴り始めました。

『伝票があるんだから、品物をよこせ!』
『俺は客だぞ!』

等と店先で怒鳴り始めたんですが、こちらも引けません。
万が一、友達でなかったら大変な事になるからです。
30分くらい押し問答をした頃に一本の電話が入りました。

『おばちゃん、引き換えの伝票を無くしちゃったんだけど、大丈夫かな?』

それは、その伝票の持ち主だったのです。
今お友達を名乗る人物が伝票と引き換えに品物を取りに来ている事を知らせ、頼んだ覚えはあるか?と尋ねた所、そんな事はないと言います。

店先の男に、

『今の電話、この伝票の持ち主だよ。あなたに頼んだ覚えはないといっているけど?』

と言うと、パッと逃げていってしまいました。

後で色々と話しを聞いてみると、どうもタクシーの中に落としたらしいです。
伝票に書いてあった店名と住所を見て、来たようでした。

それからですね、伝票に店名などをいれなくなったのは。
クリーニング屋さんは詐欺まがいの事件が多いんです。
物販業なら自分が痛むだけですが、委託業ですので私たちよりもお預けになったお客様が困ってしまいます。
全国では、もっと別の形の詐欺にあった同業者もいます。

本当に許せませんね。

10年以上も前の話ですが、忘れられない事件の一つですね。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月30日

室内干しの嫌なにおい

梅雨時は、どうしても洗濯物を外へ干せない日がありますね。

外出しなければいけないとか、雨が降っているとか。
でも、室内で干すとなぜか衣類が変な匂いを発するようになります。

原因は、雑菌の繁殖でしょう。
いろいろと考えられますが、洗濯しても落ちきれなかった汗の成分などが、時間と共に一気に増えて匂いを放つもの等があります。
また、すすぎの時に洗濯層に洗剤カスなどが付いていて、カビなどが繁殖している場合があります。
綺麗な水で濯いでいるつもりが、雑菌がいる水で濯いだため洗濯物に雑菌が付着してしまうと言うケースがあります。

どちらのケースも、ポイントは雑菌の繁殖です。
解決するためには、繁殖させないようにするのが一番ですね。

抗菌剤配合の洗剤を使うのもいい手ですし、乾燥を早くするのも一つの手です。
ただ干しているだけでは乾くのに時間がかかってしまいますので、扇風機で風を送るとか、除湿機の上に干すとか、とにかく早く乾燥させるのが一番です。

また、洗濯層を洗う洗剤というのも売られています。
こちらを使って洗濯層を綺麗にしておくと言うのもとても効果があります。

まだまだ、外に干せない日が続くと思います。
色々と工夫して何とか乗り切ってくださいね。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月27日

糊抜きで

今年一番多かった言葉です。

長谷工のマンションや新しく引っ越されて来た方が多く、新しいお客様がたくさんご来店くださいました。
その中で一番多かったのが、『糊抜きで』と言う言葉。

糊の重要性はここでも何度か書かせていただきましたが、なかなか伝わりません。

きっと糊に嫌な思いがあるんでしょうね。

糊にも種類があります。
一口に糊といっても、パリパリ感を出すものや光沢感を出すものなど種類は豊富。
しかも、素材によっては全然効かない糊もありますし、逆にちょっとの量でバリバリになってしまう糊もあります。
また、同じ綿素材でも糊のつきやすい素材があります。

色々な要素が複雑に絡まって問題が起きているんでしょう。
しかも、今は工場は同じでも店舗の名前が違う、と言うケースもあります。
クリーニング屋を変えていたつもりが、同じ店を渡り歩いているだけだったと言う事もあるので、お客様にクリーニングについて誤解を与えてしまっているのかもしれませんね。

クリーニング屋さんの糊付けは、お店によって違います。
技術者の違いももちろんありますし、使っている材料の違いもあります。
面倒ですが、一軒一軒出して確かめてみるしか手はなさそうです。

当店に初めてお越しのお客様には、Yシャツの仕上がりを見てもらうことがあります。
こんな堅さですよ、と口で言われても分りませんが、直に触ってみれば分りやすいですよね。

また、冬と夏では糊の濃さが違います。
冬は少し柔らかめにしているんですね。

着やすいように調整をしていますから、一度お試しくださいね。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月24日

うちはきれいらしいです・・・。

機械の調子が悪いので、メーカーに修理に着て頂きました。

事前にどのような症状か伝えておいたので、症状のチェックと部品交換、修理後のチェックと40分ほどで終了。
見事調子がよくなりました。

せっかく来たついでなので、ドライ機の方も見てもらうと、メーカーの人がビックリしています。

「うわっ!」

突然声をあげるから、何事かと思うじゃないですか。
ドライ機の方もおかしいのかな?と不安になっていると・・・・・、

「こんなにきれいなクリーニング溶剤は久しぶりに見た!」

ですって。
嬉しいけど、何も声をあげてビックリしなくても・・・。(笑)

綺麗にクリーニングするためには、ドライクリーニングの溶剤が綺麗なのは条件の一つです。
そこをほめられたのだから、当然嬉しいですよね。
でもメーカーの人曰く、最近は溶剤が綺麗なクリーニング屋さんは減ったとのこと。
寂しそうに言っていました。

せっかく誉めてもらいましたからね。
この状況を維持していかないと。
また次に来て頂いた時に、またビックリさせられるように頑張ります。(笑)

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月21日

何でも断るクリーニング屋???

先日、集配のご依頼があってお伺いした時の話。

お電話をいただいた時にも、『洗えないと断られた品物があるんですが・・・・・』と言われまして、色々と想像を膨らましながらお伺いしました。

早速見させていただくと、確かに気になる所はあるけど断らなくてもいいんじゃない?というような品物。
何で断ったのか?正直分りませんでした。

奥さんが旦那さんに何で断られたの?と聞くと、

『あそこのクリーニング屋は何でも断るんだよ。』

ですって。
うーん、ついにここまできたかという感じです。

色々な服が売られていて、確かに問題があるものも売られています。
装飾品が不用意につけられていたり、合わないもの同士で服が作られていたり。
また、表面は何にも問題がないように見えるのに、裏側にこっそりと接着剤でつけられていたり。

そして、気付かないでクリーニングしてしまう事で、縮んだり、剥がれたりと言うような事故が起きてしまいます。
普通にクリーニングをして事故が起きてしまうということ自体、問題だとは思うのですが、これがなかなか話が進まないんですね。
アパレルさんと連絡をとっても、クリーニングの事に詳しいわけではないので見当違いの話になってしまったり、自分たちに責任はないと突っぱねられたり。

そして、結局クリーニング店が弁償する。

きっと、そんな事の繰り返しで危ないと思ったら断っちゃうのかもしれません。
心情的には分らなくもないのですが、私たちも勉強しないといけませんね。

クリーニングのプロとして、事故を起こさないようにクリーニングできないのか?常に考える必要もあると思います。
また、本当にクリーニングできない物も、お客様にお知らせして、何故出来ないのか?理由も教えてあげるべきでしょう。

一番の解決への近道は、アパレルさんとクリーニング業者との相互に情報交換が取れればいいんですけどね。
なかなか、うまくいきません。
表示の問題で解決できる事も沢山あります。

服は着れば汚れるし、汚れたら洗ってまた着る、と言うサイクルがあります。
みんなが関係していると言う視点で、次の人たちへ情報が回るようにしてあげられると本当にいいんだけどなあ。

安心して服を着る事が出来るように。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月20日

カートリッジ交換

今日の朝は早かった~。
なんと5時起きです。
暑かったと言うのもあったんですが、今日はドライ機のカートリッジの交換をするために早起きをしました。

ドライクリーニングは溶剤(クリーニングする液体)を捨てません。
ろ過しながら溶剤を綺麗に保ちクリーニングをします。
そのろ過をしているのがカートリッジなのです。

カートリッジ交換をしないとどうなるか・・・?

考えただけでも恐ろしい。
普通の溶剤の色は、透明で日本酒のような色をしています。
それが、汚れてくるとビールのような色になり、終いにはコーラのような色になってしまうんです。
コーラのような色の溶剤で洗って、綺麗になるはずがありませんよね。

一般家庭でもGパンを洗った後の青い色をした水で下着などの白い物を洗おうとは思わないはずです。
それと同じ。

溶剤は捨てられないので、カートリッジをこまめに交換しながらクリーニングをするんですね。

カートリッジはとても大きい物を使用しています。
幅30センチ、長さ45センチくらいの円筒形の物を使用しています。
大きいでしょ?
この大きさなので交換が一苦労なんですね。

でもちょっとした大変さで済むなら安い物ですね。
この交換で、また綺麗にクリーニングを続ける事が出来ます。

こういった日々のメンテナンスが非常に重要です。
綺麗に洗うために、色々と頑張ってます。

投稿者 boribori : 23:40 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月18日

多摩市からの集配依頼が増えてますね。

多摩市からの集配依頼が増えてきています。
別に特別な宣伝もしていないし、HPを作っているだけなのですが、たまにこういって特定の地域から集中してご依頼を受ける事が多くなって来ました。

お客様の所へ伺ってお話しを聞いて見ると、どうも多摩市で集配を専門にやっていた業者さんと連絡が取れなくなったようです。

むむっ!
どうしちゃったんでしょうか・・・・・。

実はクリーニング業界は今とても厳しい時代に入っています。
業界全体の売上は私がこの業界に入った10年前に比べると半分以下に減っています。
また、高齢化と後継者不足による廃業も多くなって来ました。

クリーニングの設備は物凄く高価です。
買い替えをしたいのに、後継者がいないので買い替えどころか廃業してしまうというお店が後を立たないんですね。

多摩市の集配専門のクリーニング屋さんがどうなったのかは分りません。
厳しかったのか、体を壊してしまったのか・・・・。

今までご利用していたお客様は今困っているでしょうね。
やめた!とハッキリしてくれれば別の所を探すのでしょうが、電話はつながるけど誰も出ない、と言う状態らしいので、時間をずらしたり平日にかけたりと色々とやっているようです。

集配のご依頼をするお客様には色々な事情があります。
忙しくてかえってくるのが遅いとか、荷物が多すぎてお店に持っていけないとか、近くにクリーニング屋さんがないとか。

困っているお客様をほうっては置けませんよね。
当店でよろしければいつでもお問い合わせください。
集配にお伺いします。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月17日

しみ抜きにも順番があります。

昨日しみ抜きの話をしたので、せっかくですから今日も。(笑)

しみ抜きには順番があります。
これを意外と知らない消費者の方は多いのです。

まず、油性の処理からします。
油性の処理とは有機溶剤などを使い油分を取る事です。
油性のしみならこの時点で落ちてしまいます。

次に水性の処理をします。
そう、洗剤などを使い水でしみ抜きですね。

そして最後が不溶性の処理です。
油、水、両方に溶けない物を落とす時にする処理の方法です。
漂白や酵素などがこれに当たります。

この、油性処理→水性処理と言う順番は逆になることはそうありません。
たとえば、明らかについたシミが水溶性のものだとすれば、最初から水溶性の処理をすればいいのですが、現実においてほとんどそういう事はありません。

食べこぼしなどは油も一緒についているので、一見水で落ちるように見えるんですが油が混じっているので残ってしまいます。
そして、最初に水性の処理をしてしまうと油性のシミが落ちなくなる事があります。

ですから、いきなり水でしみ抜きをするのはNGなんですね。

ただし、油性の処理をするのにも注意が必要です。
油性のしみ抜き剤は、油分だけでなく樹脂などの接着剤も取ってしまうことがあります。
普通に染めてある生地なら問題はないと思いますが、今年流行った顔料染めなどは顔料がはがれてしまう可能性もあるんです。

染み抜き剤も一長一短がありますから、しみや生地に合わせた使い方をしなければいけません。
市販されている薬品はあまり強力なのはありませんが、気をつけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月16日

無茶なしみ抜きは、被害を広げる

最近多い事例です。

お気に入りの洋服にしみがついてしまい、慌ててうちへ帰ってから洗剤などでゴシゴシゴシ・・・・・。
後は洗濯機で水洗い。

危険ですよ~。
絶対やってはいけないとは言いませんが、適当にしみ抜きをやってしまうとかえってひどい状態になってしまう事があります。

最近やってきたものでは、綿のスカートに食べこぼしのしみをつけてしまったんですが、家に帰ってから洗剤つけてゴシゴシゴシ・・・。
結果しみは落ちないで、擦った所が白くなってしまいました。

安易なしみ抜きは被害を出すだけです。
水で洗えば・・・・・とか、漂白剤をつければ・・・・・とか、安易に考えてはいけません。

しみ抜きには色々あります。

しみの種類もありますし、それによって漂白した方がいいのか有機溶剤で抜いた方がいいのか変わってきます。
また、場合によっては酵素を使う事もあるでしょう。
そして、生地の性質もあります。
綿などの製品は濡れた状態で擦ってしまうと毛羽立ってしまい返って白くなってしまう事があります。
濃い色のものほど危険です。
素材によっては漂白剤が使えないものもあります。

このようにしみ抜きは本当に千差万別。
様々な知識を動員して、しみの種類や繊維の素材などを加味しながら、作業をしていきます。

ね、簡単じゃないでしょう?

お気に入りの洋服にしみがついてビックリするのはよく分ります。
でも、安易にしみ抜きをしてはいけません。

大事な物だからどうすれば洋服にとって一番いいか?冷静になって対処しましょう。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月15日

縮まないレーヨン???

昨日に引き続き、レーヨンの話です。
もうお少し付き合ってくださいね。(笑)

レーヨンは水に濡れると縮むと言うお話は昨日しました。
実際、雨に濡れたりすると、濡れた所が輪染みになってしまうことがあります。
実際はシミではなくて濡れた所が縮んでいるんです。
これをウォータースポットと言います。

レーヨンなのに水洗いできると言う表示を見かける事があります。
縮むはずなのに???

そう、繊維会社も黙ってはいません。
縮まない加工を施しているレーヨンが存在します。

縮まない加工には主に2種類あります。
一つは樹脂などで繊維の表面をコーティングして、縮ませない方法。
もう一つはあらかじめレーヨンを縮ませる方法。

前者は、樹脂でコーティングされているので最初は縮みません。
ですが、クリーニングを繰り返すうちに段々と樹脂がはがれて、最後は縮んでしまうケースがあります。

後者はほぼ縮みは起こりません。
レーヨンも水に濡れれば際限なく縮む物ではなく、縮む限界があります。
生地にした段階で、水で洗い最初のうちに縮ませてしまえば、後は水洗いをしても縮まないわけです。

このように、繊維会社も色々と加工をしてきます。
その加工の種類によって対応も変わってきますね。
ですが、残念ながらどのような加工が施されているか?表示からでは読み取る事が出来ません。
親切なメーカーさんでは、付帯表示で注意書きをつけてくれるくらいです。

様々な加工がされていて、それがクリーニングや洗濯に影響があるケースが多いのですから、是非どのような加工がされているか?表示に付け加えてもらいたいですね。

衣類を綺麗なまま着るためにも、こういった情報開示が必要に感じています。

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2005年06月14日

レーヨンは気をつけて

今日も暑かったです。
まだ梅雨だし夏本番には程遠い暑さなんでしょうが、湿気があったりして気持ち悪いですよね。

着ている服も段々と変わってきていると思います。
なるべく涼しい物や汗をかいても自分で洗える物へ。

でもちょっと待って!
本当にそれ水で洗えますか?

綿製品なら水でも洗えますが、レーヨンだと水では洗えません。
前にも書きましたが、レーヨンは水に濡れると縮みます。

レーヨンは植物性の再生繊維です。
もともとはパルプを使用して作られています。
ですので、肌触りがとてもよく綿に近い感触があります。
また、発色がとてもいいので、綺麗な色合いの製品が多いのも特徴です。

涼しげでこの時期着る回数が増えるんですが、事故も同時に増えます。

今日も綿と間違って水洗いをしてしまったお客さんがいらっしゃいました。
シワが延びないと言われ、アイロンがけだけ頼まれたんですが、表示を見るとレーヨン、水洗い×。
そりゃ、しわしわになっちゃいます。

汗をかいた後は、水でざぱーっと洗いたい気持ちはよく分ります。
でも、どうしても水に合わない繊維があるのも事実です。

洗う前には表示をチェック!基本ですね。


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2005年06月13日

週に2回の集配

クリーニングについて、ここ10年程でいろいろなものが変わりました。

その中の一つが集配です。
10年程前までは週2回、集配にお伺いするのが当たり前でした。
定期集配と呼ばれるものです。

月曜日にお預かりした物は木曜日にお届けする、と言うような感じでしたね。
品物があるときもない時も、変わらずに決まった時間にお伺いしていました。

それからまもなく、週に1回の集配に変わっていきました。

それからは早い早い。
あっという間に定期集配の依頼は減りましたね。
今定期集配でお伺いしているのは、30年来のお客様です。

ここ数年は定期集配よりも、デリバリー形式や宅配BOX、宅配便、など変化していっています。

最もお客様側の変化もありましたが、それ以前に私達クリーニング店側の変化もありました。
御用聞きの時代から取次店の時代へ変化していったのです。

クリーニングと言うサービスも時代に合わせながらちょっとづつですが変化しています。
当店のように深夜営業をしているお店や、デリバリー専門店、宅配便専門店など本当に様々になりました。

ふとこの10年は激動の10年だったんだなあとしみじみ考えてしまいましたね。

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2005年06月11日

特選中河原情報で

今日は嬉しい事がありました。

なんと、特選中河原情報さんに当店へのコメントがアップされていたんです!!

特選中河原情報さん

この特選中河原情報さんには、中河原の情報が沢山載っています。
いわゆる地域のポータルサイトなのですが、管理人さんやスタッフさん、投稿してくれる人たちのアップで非常に内容の濃いものとなっています。
おぎゃ~と生まれてから中河原に住んではや33年。
そんな私も知らなかったような話がごろごろ出てきて、とても楽しいサイトです。

新しく引越しをされて来た方から地元に住み続けて何十年と言う人まで満足いくサイトになっていると思います。

そんな凄いサイトにコメントがアップされて、本当に嬉しい。
しかも、それがお客様からの喜びの言葉と言うのが更に嬉しい。

私達商売人は確かに生計を立てるために仕事をしているんですが、一番の原動力はお客様からのありがとうと言う言葉なんですよね。
その一言で何度救われた事でしょうか。

また頑張ろう!と言う気持ちになります。

また喜んでもらえるように、頑張っていきたいと思います。
こちらこそ、ありがとうございました。m(__)m

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2005年06月10日

イタリア製が断られる理由

イタリア製の服だからと、クリーニングを断られた経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
何故、イタリア製は嫌われる???

イタリア製・・・、とても形がよく、色合いもよくてファッショナブルです。
値段も結構しているし、品物は悪くないと思うんだけど・・・。
きっと皆さん、大体こんな印象をお持ちなのではないでしょうか。

イタリア製の服は・・・・・、染色が弱いんですね。
クリーニングすると色が出る。
色が変わってしまう恐れもあるし、場合によっては一緒に洗った品物まで染まってしまう危険性があるんです。

これがクリーニング屋さんが嫌がる理由の一つです。

もちろん、全部のクリーニング屋さんが断るわけではありません。
問題があればそれにあわせてクリーニングをすればいいんで、きちんとしてくれる所もあります。

技術の差ももちろんありますが、会社の方針もあるのかもしれませんね。
事故を起こしそうな物は受けない、と言うのもあるんでしょう。

なぜ、高額な商品で色が出てしまうのか?
それは、お国柄が関係しているようです。

イタリアは日本ほど湿度が高くありません。
なので、汗などでの色落ちもあまりないので、染色の時に色止めという作業をしてないんです。
イタリアでは問題がない商品なんですが、日本は湿度が高い。
色止めをしていなければ、当然汗などで色が落ちる事があります。
また、衣類の色が褪せていくのが気にならない国民性というのもあるんでしょう。
綺麗だった色が褪せていくのを楽しめる。
ここが日本との違いですね。

日本では、色が褪せると言う事は商品が悪いかクリーニングが悪いと言う事になってしまいます。
確かにそういうケースもありますが、商品の経時劣化と言う事もありますね。

当然、日本のクリーニング屋さんに求められる品質は、色は褪せないようにと言うものも含まれていますから、危険性があると言う事で嫌がられてしまうようです。

イタリア製の服の特徴をよく知っておくと、長持ちさせる事も出来ます。
染色の関係上、あまり汚しすぎる前にクリーニングをする事、これはしっかりと覚えて置いてくださいね。

ちなみに、うちではお断りはしていません。
預かる時にきちんと説明をしてから預かるようにしています。
相談の上、お持ち帰りになるケースもありますから、遠慮なくお持ちになってご相談くださいね。
どうすれば、その衣類が長持ちするか、アドバイスしますよ。


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2005年06月09日

シワをつけないコツ

家庭用の乾燥機をお使いの皆さんにちょっとしたコツを。

シワをなるべくつけないコツです。
乾燥機でついたシワは非常に取りづらい。
それは私達プロでも一緒で、ちょっとしたコツでシワを回避し、仕上げの効率を良くするようにしています。

乾燥機に品物を入れるとき、なるべく詰め込み過ぎないようにしましょう。
理想は乾燥機の半分くらいでしょうか。
乾燥機の中でぐるぐると踊っているくらいがちょうどいい。

ここを間違って、品物を沢山いれて乾燥をしてしまうと乾燥時間が長くなるだけではなく、シワがついたまま乾燥されてしまい、アイロンがけをしてもなかなか取れなくなってしまうんです。

私達プロのクリーニング屋さんでは、洗いから仕上げまでの工程は、出口に向かうほど容量を大きくするのが鉄則となっています。
つまり、洗濯機が20キロだとすると乾燥機はそれよりも大きくするか台数を増やすかします。
そして、仕上げをする機械は、台数をもっと増やします。
そうして、ちょうどよく仕上げていけるんですね。

家庭でも同じで、洗濯機の容量と乾燥機の容量が同じでは、あまりよろしくない。
乾燥機はちょっと大き目がいいですね。

そして、注意が必要なのは乾燥しすぎない事。
生地には適度な水分が含まれています。
乾燥機で過度な乾燥をしてしまうと、その水分も取ってしまい縮みを起こしてしまいます。
この過度な乾燥に寄る縮み、直りません。
注意しましょうね。

家庭用で出来るか分りませんが、私達プロのクリーニング屋さんは、乾燥をして乾いた後にドアに物をちょっとはさんで冷風を入れたまま機械を回し、1分ほどクールダウンをさせます。
乾いて熱がある状態で止めてしまうと、シワが強く残ります。
クールダウンさせる事で、止めてもシワがつかないようにする事が出来るんですね。

ちょっと分りづらいでしょうか。
ちょっと手間をかけたり、面倒くさがらないで小分けにしたりする事で、シワは回避できます。

良い仕事をするには、手間ひまかけることです。

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2005年06月07日

洗濯機でお仕置き

今日はちょっと昔話を。

私が子供の頃、怒られると押入れに閉じ込められたり・・・、と言う話は聞いたことがあります。
でも、私達クリーニング屋さんはちょっと違うんです。

それは・・・、洗濯機に閉じ込められます。(笑)

業務用の洗濯機ですから、とても大きくて、また当時はオープンワッシャーと言う横長の樽のような洗濯機を使っていました。
ちょうど子供が入る大きさです。(笑)

ええ、私も入れられました、一回だけですが。
回されはしませんでしたけど、上から閉められて怖かったですねえ。

で、洗濯機に入れられたのは私だけだろうと思っていたんですが、クリーニング屋さんの二代目が集まる会で、その話をしたらほぼみんな経験していました。
中には、乾燥機と言うツワモノもいましたね。

クリーニング屋さんならではの話ですね。

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2005年06月06日

コンクリは水で落ちる???

当店は作業着もクリーニングをしています。

色々な会社の作業着があるんですが、その中に建築関係の物がありまして、この作業着にはよくコンクリがついてきます。

以前、建築関係の会社にお伺いした時の事。

「お兄ちゃん、作業着についているコンクリ落とせないかい?前に着ていたクリーニング屋さんは水洗いすれば落ちるって言ってたんだけど・・・。』

と言うではないですか。
と言う事は、前のクリーニング屋さんは作業着をドライクリーニングで洗っていたのかな???
うーん、洗えない事はないけど、泥汚れはつくし汗も絞れるほどかくのに、それをドライクリーニング???
不思議な話です。

当店は最初から水洗いでクリーニングをしていたので、厳しいですとお伝えしました。
だって、よく考えてみると分るんですが、水洗いでコンクリが落ちるなら、世の中のコンクリ製品は雨が降るだけで溶けてなくなっちゃう事になります。
家なんか、土台から崩れちゃいますよ。

前のクリーニング屋さんは何で水で洗い流せるような事を言ったんですかね。

実際、乾いてしまったコンクリートは洗って落とす事は出来ません。
当店の場合、洗った後に手作業でコンクリートを削って落としています。
物凄く手間のかかる作業です。
それでも、生地の奥に入ったコンクリは取れないので、跡が残ってしまいます。

綺麗に取る方法は、コンクリが乾かないうちに水で洗い流す事。
乾く前なら水で洗い流せますから。

クリーニングの話や家庭洗濯の話し、しみ抜きの話など、結構いい加減な話はたくさんあります。
また、間違ってはいないけど、すべてに当てはめるとおかしい話、と言うのもあります。
この繊維にはいいけどこっちの繊維だと穴があくとか、ですね。

しみ抜きなどは特に冷静に考えてみると、そう間違った対処はしないと思います。
慌てずにまずは考えてみましょうね。
もし、不安なら、とりあえず私達プロのクリーニング屋に聞いてみてください。
分りやすく答えてくれると思います。

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2005年06月04日

柔らかく仕上げるために

当店は、カシミヤクリーニング.COMと言う、カシミヤ・アンゴラなどの獣毛品の専門店を開いています。
カシミヤ製品は他のクリーニング屋さんよりも多く集まっているんではないでしょうか。

ある日、集配にお伺いした時に、お客様からよそのクリーニング屋さんで洗ってもらったらカシミヤのセーターが硬くなったと言われました。

聞いて見ると、そのクリーニング屋さんは全国でも有名なクリーニング屋さんです。
カシミヤのクリーニングは結構業者間で差がありまして、綺麗に仕上げている所、風合いを損ねさせてしまう所など様々です。
このクリーニング屋さんは結構気を使ってクリーニングをしていると聞いていましたので、まさか?という思いがありました。

お客様に問題のセーターを見せて頂くと、ん、ん、ん???言うほど硬くない・・・。
一応お尋ねしたんですが、最初に比べると硬くなったとおっしゃいます。
更にお話しを聞いてみると、親戚の方に編んでもらった手編みのカシミヤのセーターと言うではありませんか。
なるほど、そういう事かとこちらも納得です。

手編みの独特な柔らかい肌触りがあったんでしょう。
クリーニングは許容の範囲内だと思いますが、自然な柔らかさを肌で覚えているお客様にとっては、違和感を感じたんだと思います。

この商品をもし当店で洗うならどうするか?考えてみました。

最初に手編みの話を聞いていなければ、有名クリーニング店と同じような範囲で仕事をしていたかもしれません。
手編みの風合いを残す事を考えて仕事をすると、全然違ったクリーニングになります。
ソフトなクリーニングはもちろん、乾燥機にもかけないで、じっくりと乾かします。
そして、繊維がふわっとするようにじんわりと蒸気を当てて・・・。
強すぎず弱すぎず・・・。

良い勉強をさせて頂きました。
改めて、衣類を良く見て肌で感じる事の重要性を教えて頂きました。
よく見れば、このセーターの柔らかさに気付いて手編み独特の風合いに気付く事が出来るはずです。
完全に新品のようにはもちろんなりませんが、なるべくなら近い状態でクリーニングしたい。

本当に日々勉強ですね。
こうして一歩一歩進んでいけるんだと思います。

喜んでもらうために、まだまだ頑張らないといけませんね。


投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月03日

洗濯機で洗えますよって簡単に言うけど・・・

最近、『洗濯機で洗えますよ』と言う言葉を良く聞くようになりました。
服を買いに行くと、店員さんに言われるようです。

服を洗う時に消費者の方が一番気にするのは、縮みじゃないでしょうか。
裏を返せば、縮みさえしなければ大丈夫!と思っているようです。

でも、洗えるのと着る事が出来ると言うのはちょっと違うんですね。

当店のお客さんで、ポロシャツをお持ちになった人がいました。
その人は、ポロシャツを買うときに店員さんに、『洗濯機で洗って大丈夫ですよ!』と言われたそうです。
そして、言われた通り洗濯機で洗いました。

すると、洗いあがったポロシャツは自分の思っていたのとは違う、ヨレヨレになってしまったんです。

確かに洗濯機で洗える物でした。
縮みもありません。
でも、お客さんは洗いあがったポロシャツを見て、着たいとは思わなかったそうです。

ここが問題なんですね。

きっとその店員さんには、洗濯機で洗ったポロシャツは許容範囲だったんだと思います。
でも、当店のお客さんにとっては違った。
買った時に近い張りや艶があると思っていたようです。

結局、当店にお持ちになり、修復して欲しいと言われました。

前にも書きましたが、人の感覚は本当に様々です。
洗いざらしを着ていても平気な人もいますし、それでは嫌だと言う人もいます。
毎日シャツを洗わないと気持ち悪いと言う人もいますし、何日か置きでも平気な人もいます。

確かに、洗濯機で洗える。
でも、それと気持ちよく着るのとは違うんですね。
まず、自分がどういう風に着たいかを知ることが大事かもしれません。
シワがあっても着れるのか?もう一度考えてみましょう。

そして気になるのは、服を販売している側の『家庭で洗えますよ』と言う一言。
洗うと言う事が簡単ではない事、人それぞれだということは分っているはずです。
それなのに、簡単にお客様に言うということに疑問を感じます。
家庭で洗える、と言えばお客様が喜んでくれると思っているのかなあ。

洗えるなら具体的にお客様にお伝えした方が絶対良いと思うんだけど。
いざ洗う時に、考え込んでしまう人はたくさんいると思うんですよね。

ネットなどを活用して何か出来ないですかね?

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月02日

新しい機械が来た!

今日は朝から慌しかったです。
と言うのも、機械の入れ替えがありました。

10年ほど使っていた人体プレスと言う機械を新しいものに入れ替えです。

この人体プレス機というのは人の形をした風船がありまして、それに服を着せます。
そして、内側から蒸気を出して、その後風を出して伸ばすと言う優れものです。
立体的に仕上がるだけでなく、カシミヤなどの獣毛品にとっては肌触りも良くなるし、何より着心地がとてもよくなります。

人の体って立体ですからね。
仕上げも立体の方が良い訳です。

今回は、アメリカ製のcissell社(シセル社)の機械を入れました。

早速使ってみましたが、非常に良いですね。
見事と言う他無い位、完成された人の形をしています。
なんと言うか、シルエットが綺麗なんですよね。

今まで使っていた人体プレス機ももちろん良かった物でしたが、シセルほど綺麗なシルエットは出ていませんでした。
その都度、服を着せながらウェストやヒップラインに合わせてベルトで閉めてシルエットを調整したものです。

新しい機械での仕上がりを、どうぞ見てやってくださいね。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月01日

カーペットやじゅうたんを汚した時は

知っている人は知っている話かもしれません。

今日のお昼、うちの子が醤油を振り回し(爆)、カーペットに醤油を撒き散らしてくれました。
1歳1ヶ月だし、そんな事をやりたい年ごろなんだと思いますが、周りにいる大人は大慌てです。

カーペットやじゅうたんに液体の汚れがついた時、皆さんはどうしていますか?
タオルで拭いちゃいますか?
タオルで拭いても綺麗になりません。

じゃ、どうするか?

タオルでこぼれた所をたたくんです。

拭いてしまうと表面だけは取れますが、中に入ったものは取れません。
また、拭くことで汚れが更に広がってしまいます。
叩くと中に入った汚れまできちんと取ってくれますし、広がらずに済みます。

イメージとしては、スポンジのように吸わせるといった感じですね。

女性で力のない人は、タオルをこぼした所にしいて足で踏みつけるのも良いですよ。
何回か踏みつけたら、タオルを裏返してまた踏みつける。
数回繰り返せばほぼ綺麗に取ることが出来ます。

かくして、私たちもタオルを持ち出しまして、みんなで叩いたのでありました。

でもそろそろ夏も近づいてきた事だし、カーペットもクリーニングしないといけないですね。
早めに涼しい空間を作らないといけません。
だって、もうそろそろ50度近い暑さがやってくるんですから・・・。

夏は辛いですねえ。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月31日

雨の降っているときは・・・。

今日は、ここ最近珍しく雨がずーっと降ってましたね。
そろそろ梅雨のはしりでしょうか?

雨が降っているときは、あまり品物を届けたくありません。
自分が濡れるのは別に良いんですけど、品物が湿気るのが嫌なんです。

雨くらいで・・・、と思うかもしれません。
でも、その雨による湿気で、ピシッとしていたスーツなどがよれっとなってしまう事があります。
また、仕舞うのに湿気ていてはカビの原因になりかねません。
やはり、晴れた日にお届けするのが一番です。

その日にお約束していたり、どうしても必要な時などはもちろんお届けをしています。

これからは本当に嫌な時期になってしまいます。
今年は雨が多いんでしょうか。
梅雨がしっかりと来なければ果物なんかがおいしくなくなるし、あまり雨が降るとクリーニング屋としては困るし・・・。

ちょっと複雑ですね。

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2005年05月30日

繊維の判別~クリーニング師の試験で

クリーニング屋さんにも資格があります。

国家資格なんですが、「クリーニング師」という資格です。
この資格はクリーニング工場に一人必ず置かなければいけないという資格です。

内容は公衆衛生から技術的なこと、実技など様々ですがその中に繊維の判別というものがあります。

5枚の白い正方形の布が置いてありまして、5種類の繊維名が別の紙に書いてあってどれがどの繊維か当てるというものです。

触るだけしか出来ないですから、いろいろな知識を使います。
折ってみて線がつけば植物系の繊維だなとか、折れ線がつかなければ動物系の繊維だなとか。
肌触りなどでもおおよそ判断がつきます。

最近の繊維は物凄く細くなっているので、表示を見ないといけませんが、一昔前の繊維は結構はっきりとしていました。

私がこの業界に入った頃に母に驚かされたんですが、母は100%繊維を当てたんです。
しかも、混紡率まで正確に当てていました。
これは本当に職人技でした。

手に持った時点で繊維が分り、どういう扱いをすればいいかも分かる。
綺麗にするだけでなく、風合いや色合いも鮮やかにクリーニングするために必須でしょうね。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月29日

みんなで考える

今日は、業界の仲間数人と居酒屋で座談会でした。

内容は、今年の繁忙期の話と消費者のライフスタイルの変化の話し、クリーニングの未来について等など。

集まった業者は東京・神奈川の業者なんですが、まだまだ忙しい中集まるような人たちです。
話はとても有意義な濃い内容となりました。

私達クリーニング業者は、こういった情報交換はとても重要です。
と言うのも、次々に出てくる新しい衣類。
その中には洗って事故が起きてみないと分らないような特殊な作り方をしている物があります。
そういう特殊な情報はなかなか回ってこない。
で、同業者同士、情報交換をしながら事故を減らしていくんですね。

また、お客様の要望も変化してきています。
いろいろなお店のお客様のニーズの話を聞きながら、自分の店ではどういうコンセプトにしていくか?ともう一度考えたりもしています。

常に変化していますから、私たちも良く見極めないといけません。

変わっていく事、変わらずに守りつづけていく事、両方ともとても大事。
日々勉強ですね。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月24日

濡れた服は・・・。

凄い夕立です。

昨日と今日は物凄い降り方をしてましたね。
まるで夏のよう。
5月にこんなのってあったかな?なんて考えていると異常気象という言葉が頭をよぎります。
どうなっているんでしょうね。

急な雨でスーツが濡れてしまったり大事な服が濡れてしまったと言う方も多いと思います。
こういった夕立の後は、急ぎのクリーニングが出てくるんですが、このとき皆さんに注意して欲しい事があるんです。

それは、濡れてから出すまでの間にビニール袋に入れない事。

これかなり重要なんですよ。
濡れてしまって気持ち悪いので、クリーニング屋さんに持っていくまでにビニール袋に入れている人がいるんですが、物凄く危険なんですね。
と言うのも、真冬ならともかく、これからの時期に濡れた衣類をビニール袋に入れておくとほぼ間違いなくカビが生えます。
それも半日ほどです。

もう一つは濡れた衣類を濡れたまま密着させていると、色が移る事があります。
これも厄介。

このようにきちんと対処しないと、二次被害が出てしまいます。
もし、急な雨で濡れてしまった場合は、ハンガーにかけて干しておきましょう。
他の物に触れないように干しておくと色移りもカビも防げます。

これからまだまだ夕立があると思います。
気をつけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月21日

品質表示を見ましょうね。

家庭洗濯の失敗の話をよく聞きます。

お伺いすると、大体簡単に洗ってしまって失敗したケースが多いようです。
この手の失敗は、きちんと品質表示を確認してから洗濯すれば防げる事が多いんです。

品質表示には素材の明記と洗い方などがかかれています。
更に、付帯表示もありますね。
これが結構重要。
いわゆる具体的な注意点が書いてあるので、読んで置いて損はありません。

毛羽立つ事があるとか、生成り製品だから蛍光剤の入った洗剤は使用しないで下さいとか。
中には品質表示に、劣化するので長持ちしませんと書いてあったりします。

私達プロも、まずこの品質表示を見ます。
クリーニングの仕事はここから始まると言っても過言ではありません。

相手(素材)を知ることで対策も立てられますよ。
洗う前にちょっと見る習慣をつけてしまいましょう。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月19日

なかなか分かってもらえないなあ。

クリーニング業界の事って意外と知られていないようです。

ちょうど今が繁忙期と呼ばれていまして、一年で一番忙しい時期を過ごしています。
春の衣替えですからね。

しかし、この忙しい時期に限って営業の電話がかかってきます。
営業の苦労は分かるつもりなのであまり無げにしないんですが、最近は特に粘ってきます。(笑)

「投資のお話なんですが・・・」
「今忙しいんで、話できません」
「明日はいかがですか?来週でもかまわないんですが?」

と、ここで私たちの業界特有の繁忙期について説明をします。
しかし・・・・・、

「何で忙しいんですかー?夜なら時間空くでしょ。」

夜も忙しいんです。(爆)
本当にこの時期の忙しさはびっくりするほどなんですよ。
でも、なかなか信じてもらえないんですよね。

普通の職業なら一年を通してそんなに差がない仕事量で推移して行くので、繁忙期といってもちょっと忙しいだけでしょ?位の読みでいるみたいです。
でもクリーニングの場合は、折れ線グラフにするとまるでエベレストでもあるかのような頂きとマリアナ海溝のような深さが存在するんです。
これには皆さんびっくりするようですね。

と言う事で、年に一度の忙しい時期です。
営業の方、この時期だけは勘弁してください。m(__)m

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月16日

得をする人

当店をご利用しているお客様に、非常に得をしている方々がたくさんいらっしゃいます。

どういう人達かと言うと・・・・・、私たちとよくお話をする人達です。

私たちプロのクリーニング師は、お客様に情報を提供しようと心がけています。
たとえば、クリーニングの仕方や仕舞い方、洗う時期についてだったり、その衣類の特徴や問題点・注意点などを伝えたりします。
特にお客様が得をする情報の一つに、市場に出回っている問題のある衣類の情報もあります。

ここ数年、浸透してきた情報の一つにポリウレタン製品の話があります。
ポリウレタン製品は製造されてから数年で劣化を起こしてしまい、着れなくなってしまうのです。
この話を知っている人は、買うときによく考えて買う事と思います。
そして、劣化を起こした時も慌てずに対処できる事と思います。

このようにクリーニング屋ならではの情報があるんですね。

品物を預けて、出来あがった品物を受け取って帰る、それもいいですが、たまには私たちとお話をして行きませんか?
ほんのちょっとだけ得するかもしれません。(^_^;)

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0)

2005年05月14日

石油製品がまた値上がりしそうです。

今週はまあいろいろとありました。
怪我やパソコンのトラブルもそうですが、その中に結構重大な問題もありました。

それは、石油製品の値上げの話です。

私たちクリーニング屋は、ほとんどの製品が石油製品と言っても過言ではありません。
ドライクリーニングの溶剤、包装袋、リサイクルハンガーなどなど、まだ他にもあります。
その中のドライクリーニングの溶剤が値上げを申し出てきたんです。

むむっ!困ったぞ。
去年の暮れ頃にも値上げをしています。
半年たたずの値上げ。
他にもじわりじわりと値上がりが始まっているようです。

世界での需要と供給のバランスでしょうがないのでしょうが、納得をしろと言われても簡単にできるものじゃないし・・・。
うわさだと、夏以降にガソリンが140円位になるんじゃないかと言う話。
そうなると、ほぼ間違いなく私たちの業界にも、また値上げの話がやって来ます。

クリーニング料金そのものに影響が出てしまう気がしています。

何とか落ち着いて欲しいですね。
ただただ、祈るだけしかできない歯がゆさが残ります・・・。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月13日

糸の撚り

糸は撚ってつくってあります。

撚ると言うのは、ねじってあると言いましょうか、数本の糸をねじって一本の糸にしているわけです。

この撚りによって同じ素材でも雲泥の差が出てしまう事があります。
強く撚ってある糸、強撚糸といいますがこれが結構厄介です。
この強撚糸、水に濡れると撚りを戻す性質があります。
どうなってしまうかと言うと、濡れたところがまるでシミのようにまあるくあとになるのです。

気づかないでしみ抜きをすると、そのまあるいシミのようなものがどんどん広がってしまうのです。

生地に面白みを出すために作り出されたものですが、こう言った側面もあるので注意が必要ですね。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月09日

妊婦さんは大変だ。

今日はネットから集配のご依頼を受けて、川崎市麻生区へ。

お伺いすると、奥様は妊婦さんでした。
うちも二人の子供がいるので、男ながらほんの少しは妊婦さんの気持ちが分る。
わかると言っても、本当に気持ちだけなんだろうけど・・・。

うちの嫁さんも言っていたけど、段々お腹が大きくなってくると、自分の体じゃないような気がすると言いますね。
気持ちはしたくても体がなかなか思うように動かない。

重い荷物を持つなんてとてもじゃないけど無理でしょうね。
万が一階段で転んだりしたらと思うと、ぞっとしてしまいます。

クリーニングもきっと大変だろうと思います。
そういう時は無理しないで、呼んで下さいね。
衣類はまとまると相当な重量があります。
重い荷物を無理して運ぶ必要はありません。

私が取りに伺います。
そして、私が玄関までお届けします。

生まれるまでの辛抱ですからね。
それまでは体もお子さんも大事にしてください。

お年よりのお宅にも寄らせて頂きます。
何年か前は、集配にお伺いして玄関の前を雪かきして帰ったことがありましたね。
だって、雪が積もっているまま帰るのがなんか嫌だったんですもん。
老夫婦で住んでいらっしゃったし、ご主人も足が不自由だったので、スコップを借りて雪かきをさせて頂きました。
もう、これは仕事抜きです。

困っている時はお互い様ですよね。
困っている時ってそういうちょっとした事が嬉しくて助かったりするもんなんですよね。

私が集配にお伺いしている時に、手伝える事があったら言って下さい。
できる範囲内でですがお手伝いします。

そういえば、駅までよく送ったりしますね。
これも重宝がられます。(笑)

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月07日

川崎市多摩区・麻生区の集配依頼が増えています。

今日も、集配のご依頼が多く来ました。
当店をご利用してくださって本当にありがとうございます。
この場をお借りしましてお礼を申し上げます。

HPの方には書いていないのですが、先日ブログの方へ川崎市多摩区や麻生区も集配にいけますよと書いたところ、集配依頼のお問い合わせをいただくようになりました。

当店は東京都府中市にありますが、ちょっと車で行くともうそこは神奈川。
多摩川沿いに集配に行くので、川を渡ってしまうとお隣川崎市多摩区へもすぐお伺い出来ます。

結構便利な所だったりして、府中市・・・。
埼玉方面へはちょっと辛いんですけどね・・・。
現在埼玉方面へ続く道を新しく作っているようです。
これが完成すればもっとアクセスがよくなるかもしれませんね。
今ようやく都立府中病院までは開通しました。

新しく引越しをしてきた方や、お子さんがいたり妊婦さんだったりで沢山の衣類を持っていかない方など、遠慮なくお申し付けくださいね。
集配地域に入ってなかったとしてもお問い合わせいただければ、相談の上お伺いする事も可能なケースがあります。
まずは、聞いてみる!これ基本ですね。

ただ、問題なのは、今年は集中して品物が集まってしまっているので、納期が遅れているのとお客様のご都合にあわせてお伺いするのが難しい事。
なるべくご都合の良い日にちや時間帯に合わせてお伺いするようにしていますが、ご期待にそえない時もあります。
その時は、ご容赦ください。

まだまだ頑張りますよー。

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月05日

緩めの服装で

子供の日ですね。
うちは今日でお休みは終わりです。
たった二日間でしたけど、それなりに良かったと思っています。

テレビを見ていると、渋滞速報が出ています。
高速道路は凄い渋滞ですね。
運転している方もきっと疲れていると思います。

車を運転する時は皆さん、どのような服装でしますか?
服装によって疲れが違うってご存知でしょうか?
きつめの服装は、疲れやすくなります。
長距離を運転する時などは、比較的緩めの服装でするといいですよ。

車だけでなく普段の服装も一緒です。
きつかったりだぶだぶで緩かったりすると、疲れが出ます。
やっぱり体に合った服装が一番よろしい。

理想は、オーダーメイドなんでしょうが、なかなか上手くいかないものです。
各メーカー、色々と特色があります。
自分の体にフィットするメーカーを見つけたら、押さえておきましょうね。

投稿者 boribori : 21:19 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月02日

すいません、遅れています。m(__)m

一伸ドライクリーニング店、およびカシミヤクリーニング.COMをご利用の皆様、誠に申し訳ございません。
ただいま、品物が非常にたくさん集まっておりまして、お届けが遅れてしまっています。

汚れが落ちるまで何回もクリーニングをしていまして、そこへきて集中的に品物が集まってしまい、現在お店の中ががいっぱいの状態になっております。

今年は、ここまで集中するとは思っていませんでした・・・。
読み違いですね。
読み違いはもうひとつあります。
それは、集まってきた品物が縮んでいたり風合いが変わってしまっている事。

ここでも何回か書いてきましたが、新規でいらっしゃるお客さんのオーバーやコートなどがやはり傷んでいるんですね。
それを元に戻そうとしているんですが、結構時間がかかっています。
長年当店をご利用のお客様の衣類にはそんな事はまったくないんですが・・・。

やっぱりクリーニングは非常に重要です。

4日5日はお休みを頂いております。
休み明け頑張って早くお渡しできるようにしますね。

ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ください。m(__)m

投稿者 boribori : 22:34 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月30日

汗抜きクリーニングで・・・。

汗抜きクリーニングはご存知ですか?

数年前から夏になるとクリーニング屋さんが進めてくるクリーニングです。
この汗抜きクリーニングをすると、生地が寄れる・・・、と言う声を最近耳にする事が増えてきました。

汗抜きクリーニングとは水洗いです。
水で洗うと確かに、汗は簡単に落ちますが、生地に腰がなくなってしまいます。
『寄れる』と言う表現も良く分ります。

クリーニング屋さんのほうも腰がなくなった分を補おうと、糊をつけたりしているようですが、現実は厳しいでしょうね。
仕上げた直後は問題なくピシッとしていますが、ちょっと着用すれば腰が抜けてしまいます・・・。

やはり、ふにゃふにゃにしないためにはドライクリーニングの方がいいんですよね・・・。
でも、汚れきった衣類だと、どうしても水洗いをしなければいけないときもある・・・。

ジレンマですね・・・。

当店だったら・・・・・、ドライで落とせるだけ落とすようにしますね。
何回もドライクリーニングをして。
ドライでも汗を落とす事ができるんです。
ただ、水洗いほど強力ではないので、その分何回か洗います。
手間はかかりますけど、腰が抜けるような事はありません。

私たちも頑張って落とします。
でもお客様にもちょっとだけお願いします。
汗をかく時期になったら、いつもよりちょっとだけ早めにクリーニングに出してくださいね。
このちょっとが、長持ちする秘訣です。

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月29日

ゴールデンウィークのお休みは4日と5日です。

いよいよ始まりました、ゴールデンウィーク。
今年は、うまく良くと10連休くらいになるらしいですね。

夏休みや正月休よりも大型な連休となっています。

さて、当店は本日も営業をしております。
今年のゴールデンウィークのお休みは日曜と4日、5日。
後は普段どおり営業をしていますので、遠慮なくお持ちください。

昔からゴールデンウィークはなかなか休めないんですよね。
ちょうど衣替えの時期ですし、お預かりしている品物もかなりあります。
お客様の中には、お休みの時期に一気に入れ替えをする人もいますので、お店は開けておかないと。

さー、今日もきれいにしまくりますよ~!
私たちはこのお休みの間に頑張ってきれいにしちゃいます!

投稿者 boribori : 07:39 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月27日

洗剤やけ

段々と暖かくなってきましたね。
少し汗ばむ事も多くなってきました。

新社会人となった人たちも、自分でYシャツをお洗濯していることと思います。

で、多分気になるのは襟元の汚れじゃないかと思うんですね。
いろいろ洗剤を買って試したりして、落ちなくて当店にお持ちになる方が増える時期です。

襟汚れは、ものすごく頑固です。(笑)
汗が多く付着する所ですし、着用のこすれが多い場所でもあるので、汚れが繊維の内部まで浸透しやすいんですね。
だから、落ちづらい。
これを落とすとなると、お湯を使ったり特殊な洗剤を使ったりと手間がかかります。

家庭では、固形石鹸を塗って洗濯をしている人もいるようです。
でも、この固形石鹸での洗濯、気をつけていただきたいことがあります。

それは、十分なすすぎをしていただきたい、と言う事。

というのも、もともと溶け辛い石鹸ですから、普通にすすいだのでは洗剤の成分が残ってしまいます。
すると、残った洗剤の成分が黄ばみとして現れるんです。
これがいわゆる、石鹸やけといわれるものです。

洗っていくたびに黄ばんでくる、心当たりある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

頑固な汚れを落とそうとすると、洗剤もいつもより大目に使う事と思います。
せっかく汚れを落としても洗剤が残っていてはいけません。

すすぎもとても重要な作業の一つです。
十分にすすぎをして、洗剤を洗い流しましょう。

襟元の汚れは、働いている場所によっても左右されます。
外回りをしている人はやはり汚れやすいようです。
日頃から糊をつけるなどして、汚れを落としやすくしておく事も重要です。


投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月26日

制服が傷む

先週まで急ぎのクリーニングで制服が出ていました。

出てくる制服もいろいろ。
きれいなものから、破れている物まで、たくさんあります。

破れている制服をお持ちになるお母さんは、大抵子供が乱暴だから・・・と言いますが果たしてそうなのでしょうか?

今年で中学を卒業される方の制服が出ました。
こちらの制服は、3年間当店にクリーニングを出して頂いていました。

もう一着、今年中学3年になるお子さんの制服が出ました。
こちらは、今まで当店でのご利用はなく、チェーン店のクリーニング屋さんに出していたようです。

ちょうど同じ時期にクリーニングに出て、比較する事が出来たのですが、二年しか着ていないはずの制服がぼろぼろです。
袖口は破れ、襟の部分も擦り切れています。
汚れもかなりついたままです。

片や3年間着たはずの制服は、どこも傷んでいません。
汚れが若干ありますが、着ていた時間を考えると許容範囲。
型崩れもしていないし、後輩に譲るそうです。

この差はなんだと思いますか?

汚れを貯めたか貯めないか?の差だと思います。
制服は本当に汚れます。
しかも、着用の期間が長い。
1月に1回クリーニングする人はまずいないでしょう。
当店に出てくるときも、汚れのせいで生地がパリパリになっているところがあります。

この汚れを落としているかいないか?で制服の痛み具合が違ってきます。
以前も書きましたが、汚れが溜まっていると、生地に負担がかかります。
着用中の擦れなどで破れたり擦り切れたりしてしまいます。

しかし、きちんと汚れを落としていると多少の擦れでは擦り切れたりはしません。
また、制服特有のテカテカに光るのもある程度抑えられます。

制服は3年間は着なければいけません。
洗ってあればいいや・・・、と言う軽い気持ちで扱っていると、3年経たずに買い替えなんて事もありえますよ。
受験や面接の時は、ちゃんとした恰好で行かせたいですもんね。
日頃のケアが大切です。

制服のクリーニング、本当にただ洗ってあれば良いのか?よく考え直してみましょう。

投稿者 boribori : 22:59 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月23日

坊ちゃん石鹸の評判が良いですよ。

以前、ここでお話した石鹸です。

名前を『坊ちゃん石鹸』と言いますが、これの評判が非常によろしい。
純石鹸と言いまして、香料などが入っていない、界面活性剤99.9%で出来た代物です。

普通の石鹸は、3割ほど香料や他の物質が混じっています。
そのため、お肌が敏感な人や、アトピーの方などには合わない事がありました。

ところが、この純石鹸、本当に純粋な石鹸成分でしか作られていないので、お肌にやさしいんですね。

うちでもお店に置いていますが、置く前にみんなでテスト使用をしています。
その時の意見は満場一致で、気持ち良い!でした。
この石鹸を使うと、いかに今まで使ったいた石鹸に余分なものが入っていたか肌で感じる事が出来ます。

この石鹸、食器洗いやお洗濯にも使う事が出来るのでさらに良いみたいですね。

私達プロが選んだ、体に優しい石鹸の一つです。

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月22日

宅配クリーニング

クリーニングのサービスには色々な名称があります。

お客様のお宅へ品物を取りに伺うサービスにも色々ありますね。

集配と言ったり、宅配と言ったり、デリバリークリーニングと言ったり・・・。
内容は微妙に違うようです。
宅配と言うと、宅配便を使って品物をお届けするようですし、デリバリーと言うとお電話をいただいてからすぐお伺いする形式の物を言うようです。

当店は、府中市近辺では一番早く取り入れているんじゃないかなあと思っています。

宅配便での集配もしています。
お支払いも代引きをご利用できるようにしています。
また、デリバリーもお伺いできますね。

こうして考えると、うちもいろいろやっているなあ、(笑)
集配範囲も多摩地域から三鷹市や調布、国分寺など最近は小平までお伺いしていますから、ものすごく範囲が広いです。
宅配便での受付を考えると、北は青森から西は福岡までお客様がいますからね。
本当に幅広い。

今は、一年で一番忙しい時期なのでお客様のご希望にそえない時もたまにあるんですが、なるべくご要望には応えていきたいですね。

お子さんをお持ちの方やお年よりの方など遠慮なく当店をご利用くださいね。
大変な時はお互い様です。
すぐ駆けつけますよ。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月21日

普通にクリーニングしても縮む物があります。

タイトルを見て、不思議に思う人もいるかもしれません。

でも、本当にある話。
一緒に洗った物はなんともないのに、一点だけ縮んでしまう・・・・・、こんな事がたまにあります。

これらは製造上の問題だったりするのですが、見分けがつく時とつかない時があるので本当に困ってしまいます。

高額な商品などで多いのですが、柔らかいソフトな感触を出すためにあまく織っているものがあります。
普通は商品にする前に"地のし"といって一度洗って繊維を縮ませます。
そうする事で、衣類に変化が起きないようにするものなんですが、中には風合いを大事にするためにきちんとしてないケースがあるようです。
また、混紡品(違った素材で織ってある商品)にありますが、一方は太い繊維、もう一方は細い繊維と言う組み合わせで生地を作っていると、段々と目が詰まっていき縮んでしまうケースもあります。

他にもまだまだありますが、結構製造の問題って多くあるんですね。
クリーニングする事で、縮みが表面化してしまうのでクリーニングが悪いのでは?と思いがちですが、以上のことからも、良く検証してみないとわからない事が多いんです。

良心的なテーラーさんでは、自分たちの商品を良くわかっていますので、どれくらい縮むか商品の特性に合わせて若干大きめに作ります。

ちぢみの問題は複雑です。
クリーニング屋さんの工程に問題があるケースもありますし製造メーカーに問題があるケースもあります。
万が一そのような事故が起きた時は、冷静に色々と話を聞いてみましょう。
原因の追求はそこから始まります。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月20日

素材の特徴を知ろう!

皆さん、衣類を買うときに素材を見ていますか?

デザインや値段は見ているでしょうね。
また、洗濯表示も見ている人が多いかも。

素材の特徴を知っていると、服を買うときもクリーニングする時も役に立ちます。
また、着用中も素材ごとに避けた方がいい事が分り、傷めないで長く着る事が出来るようになります。

とりあえず大まかに分類してみましょう。

衣類の素材には大まかに2種類あります。
天然素材から出来た繊維と、薬品などから出来た化学繊維です。

今日は天然繊維について話しましょう。

天然繊維はその中でもさらに2種類に分けられます。
植物性の繊維と動物性の繊維です。
植物性の繊維は、代表的なもので綿や麻があります。
レーヨンやポリノジックなども植物性の原料を使っているのですが、これらは特に再生繊維と呼ばれています。

植物性の繊維は、色々と特徴があります。
まず、吸湿性がいい。
下着などで皆さん実感している事と思います。
また、綿は耐洗濯性に優れていて取り扱いが非常に楽な繊維です。
しかし、問題点もあります。
それは、擦れに弱い事。
濃色に染められている場合、着用中の擦れなどで白化という現象を起こします。
また、染色がちょっと弱いので、色が出やすいんです。
Gパンを洗濯すると、水が真っ青になりますよね?
あんな感じで色が出てしまいます。

植物系の素材の服を買うときは、色が抜けやすい事、白化しやすいことなどを念頭において購入しましょう。
濃色系などは必ず色が褪せます。
色が褪せていくのが素材の楽しみ方の一つです。

次に動物系の素材ですが、代表的なものに羊毛やカシミヤ、アンゴラなどの獣毛繊維、絹などがあげられます。

これらの繊維の特徴は保温性に優れている点です。
空気を含んで断熱材の役割をします。
また、絹は光沢があり、肌触りもものすごくいい繊維です。

問題点は、虫に食われやすい所。
虫食いはほとんどがこの動物性の繊維です。
近年、稀に化学繊維などもやられるようですが、主はやっぱり動物性でしょう。

動物性の繊維は、お手入れに注意です。
汚れが残っていると虫に食われますし、またあまり激しいクリーニングは向いていない繊維もあります。
低価格の物から、高価格の物まで幅広いので、買うときは十分選んでくださいね。

化学繊維については、近々ここに書き込んでみたいと思います。

投稿者 boribori : 22:47 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月19日

カシミヤのご依頼が多いです。

今年はカシミヤのクリーニングのご依頼が多いようです。

WEBで、カシミヤのクリーニング専門店を開いているのもあるのでしょうが、店頭の方でもカシミヤが結構集まっています。

きくと、結構手ごろな値段で手に入れる事が出来るようになったみたいですね。
去年は、アンゴラが流行りました。
ダウンが安くなった時期もありましたねえ。
数年前にもカシミヤがお求め安くなった時がありました。

安くなるのには理由があります。
生産が拡大してコストが下がったと言うのもあるでしょうし、品質の良くない商品が出回っていると言うのもあるでしょう。

ダウンの時は、中のダウンの洗浄をちゃんとしていない商品があって、クリーニングした時にダウンの脂がにじみ出ると言う事故が多発しました。

いくら安く提供していると言っても、こういった仕事をちゃんとして頂かないと困ってしまいますね。

今集まっているカシミヤはあまり、品質がよくないと言う物はなさそうです。
お安く買えたといっても、そこはカシミヤ、お手入れや保管には十分に気をつけなくてはいけません。

衣類の場合、高級と言われる物ほど、気を使わなくては長持ちしてくれません。
他の商品のように、耐久性よりも繊細さがあるんだと思います。

高かったのにシワが出来るとか言うのはこうした誤解によるものです。
高級品になればなるほど、糸が細くなり繊細になります。

とても繊細な生地です。
汚れを次の年に持ち込まないようにしてくださいね。
カシミヤを長持ちさせるコツは、汚れを落として形を整えて保管する事、です。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月16日

粗悪品?

衣類にも、粗悪品があります。

縫製に問題があったり、生地に問題があったり。
糸が飛び出していたり縫い目がほつれていたりすると、一目瞭然ですね。

しかし、粗悪品と呼んで良いか微妙な商品もあるんですね。
と言うのは、耐久性を無視して作られた商品があります。

純粋に衣類のいいところを目指して作られた商品がたまにあるのですが、そういう商品はえてして耐久性というものがなかったりします。
クリーニング出来ないとか、着ているだけで変化してくるとか。

人によっては一度しか着れない物ならば欠陥商品だという人もいますし、そういう目的で作られたのだから欠陥ではないと言う人もいます。
本当に難しい問題で、最後は買った人=所有者の考え方によるようです。

できることなら、どんな商品もクリーニングしたい、汚れてもまた次に着れるようにしたいと言う思いはありますが、まだまだ出来ない事が多いですね。

また、最近多いのが粗悪品を買った訳ではないのに衣類がへたってしまうケース。
旦那様が奥様に怒られるようです。

「あなたの着方が悪いのよ!』

ちょっと待ってください。
本当に旦那様が悪いんですかね?
衣類や旦那様には問題がない事が多いと思います・・・。

では何が原因か?

この話の続きはまた今度。
お楽しみに。(^.^)

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月15日

『きれい』の感覚は人それぞれ

クリーニングって、かなり人それぞれの感覚にゆだねられているなと思います。

比較する事が出来る状態なら、ぱっと見れば分るのですが、なかなかそういう状態はありませんね。
Yシャツを色々なクリーニング屋さんに出して比較する、これなら分るかなあ。
でも、白いからと言ってきれいと言う事でもないのが難しい所で、白く見せる薬品を大量に使っているお店では、真っ白になるんです。
でも、それときれいと言うのはちょっと違う話。

また、最近は家庭で洗う人も増えていて、さらにややこしくなっている事もあります。

たとえば、濃紺のポロシャツを洗ったとしましょう。
水で洗って濃紺がちょっとすれたような感じになって白っぽくなったとします。

これを見て、きれいになったと言う人もいます。
逆に、白っぽくなって着る事が出来なくなったと言う人もいます。

・・・・・、ね、難しいでしょ?
どういった意識で着ているかにも寄ると思います。

また、以前も書きましたが、売っている洋服も汚れています。
となると、買った状態が基準と言うわけでもないですね。

きれいって本当に難しい。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月13日

防虫剤の効果的な使い方

冬物の衣類のクリーニングが始まっている方も多いと思います。

クリーニングから帰ってきた後は、保管が待っていますね。
虫に食われないように、カビが生えないように、上手に保管したいものです。

皆さん防虫剤を使われていると思いますが、効果的な使い方をしている人は少ないような気がします。

防虫剤を一番効果的に使うためには、衣類を畳んで仕舞うのがおすすめです。
防虫剤は、気化されて始めて効果を発揮します。
そしてその気化された防虫剤は空気より重いので下に沈みます。
衣類を畳んで仕舞い、その上に防虫剤を乗せると、気化された防虫剤が衣類全体に効果を及ぼして虫から守ってくれるようになります。

防虫剤をいれたら、あまりタンスの開け閉めはしない方が良いです。
防虫剤の成分が飛んでしまうので、効果が薄れてしまいます。

クローゼットに仕舞う場合はつるしで仕舞う事になるケースがあります。
この場合は、なるべく上の方に防虫剤をつけてくださいね。
そして、やはり開け閉めはあまり行わないようにするのがポイントです。

そして防虫剤を使うときに注意するのは、防虫剤の種類は一種類にすることです。
防虫剤の中には相性が悪い物があります。
ですので、仕舞う時は一つに絞って使ってください。

これで虫食いも撃退です。
上手に仕舞って、次の冬も綺麗に着てくださいね。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月12日

スーツは上下のセットが基本です。

今年は、すでにスーツの上下が出始めています。

春の衣替えは大体出る順番が決まっています。
まず、厚手のコートなどが出始めて、次にセーター、そしてスーツが出ます。
最後が布団でしょうか。

でも、ここ数年は結構まとめてお出しになるようです。
これも温暖化のせいなんでしょうか。

スーツは上下セットに出していただくのが基本です。
と言うのも、上下別々に洗ってしまうと色合いが変わる事があるんです。
私たちもお預かりしたら必ず、上下セットで洗います。

また、紺は同じ紺だけで洗いますし、グレーはグレーだけで洗っています。
もちろん、白は白だけ。
そうしないと、洗浄中に色合いに影響が出てしまうんですね。

どうしても、上着よりもズボンの方が痛みが激しいのでズボンだけを洗う回数が増えてしまいます。
変えズボンなどを用意して頂いて、なるべく同じ頻度で洗えるようにすると、スーツも長持ちするようです。

大事な旦那様の仕事着です。
気持ちよく着ていただきたいですね。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月11日

カシミヤのオーバー~一度しか着てないんだけど・・・。

ここ数日、一伸ドライクリーニングのWEBカシミヤ専門店、カシミヤクリーニング.COMへお問い合わせやクリーニングのご依頼が増えつづけています。

その中に、今シーズン一回しか袖を通してないのですが・・・と言うお問い合わせをいくつか頂きました。

一度しか着ていないのにクリーニングをするのは・・・、と言う気持ちよくわかります。
こういった場合どうすればいいのか判断に迷いますね。

私達クリーニング屋の立場からしても、なかなかアドバイスをしにくいと言うのが本音です。
と言うのも、一度しか袖を通してないと言いますが、一度でも袖を通せば汚れは付着します。
その汚れの付着の具合がわからないので、なんともアドバイスできないんです。

着用時間が結構長かったり、着用中に汗をかいていたり、どこかに擦っていたり・・・、などあれば、念のために洗った方がいいですよとアドバイスすると思います。
しかし、ほんの一瞬しか着ていないというのであれば、保管に細心の注意を払っていただければ、大丈夫かもしれません。

素材がとてもデリケートなので、万が一汚れが残っていた場合に次のシーズンでクリーニングをしてもなかなか落とせなくなってしまうんですね。
本当に難しい判断です。

当店では、品物を見せて頂いてその上でアドバイスをしております。
判断に迷ったら、一度お持ちになってみてアドバイスを聞いてみてください。
その上で判断しても遅くはないと思いますよ。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月09日

股ズレ

今日は股ズレの話です。

スポーツをやっていたと言う方に多いのですが、ズボンの股に穴があく事がしばしばあります。
運動をやっていた方は太ももが大きい人が多いので、擦れてしまうのでしょう。

この股ズレによる穴の修正は結構難しいです。
私も股ズレをするので、研究かねていろいろと修正をしたのですが、なかなか良い方法がありません。
穴を綺麗に塞いでも、周辺の生地が擦れて薄くなってしまっているので、程なく縫い目のあたりから切れてしまいます。

体の大きい人は、通常の擦れによる股ズレの他にフェルト収縮をしてしまうケースもあります。
汗と体温と擦れが微妙に干渉しあって、縮んでしまい最後に破けてしまいます。
穴があくまでに、かなり縮むので非常に着づらくなってしまいますね。

この数年間の私の股ズレの研究からすると、以下の点に注意をすると若干穴があくのが延びるようです。

1 こまめに洗う事

汗などの湿気や汚れが付着していると、擦れた時のダメージが深いようです。こまめにクリーニングする事で長持ちします。

2 ズボン下をはく

これも汗対策です。
ズボンの下に下着をつけることで直接汗などがつかないようにします。

3 ウール(毛)100%品は避け、ポリエステルなどの混紡品を選ぶ。

ウール100%品は、汗や熱などの影響をもろに受けます。
ポリエステルの混紡品ですと、多少の擦れなどにも強度が出てきます。
問題は、ちょっと安っぽく見えること。
やはり、着心地は毛100%の方が断然いいですから。

股ズレ防止用に、股に最初から強度を持たせるような作りをしてくれる販売店もあるようです。
普通の体型の人でも股ズレは多いですから、何とかアパレルさんで良いアイデアが出てきてくれないでしょうか。
結構深刻な問題だと思うんですけどねえ・・・。

私達クリーニング業でもなにか出来ないか、考えてみたいと思います。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月06日

デラックスクリーニング?

当店にはデラックスと言うコースは存在していません。

他のクリーニング屋さんではデラックスと言うコースがあるようですが、その内容はまちまちです。

手仕上げをするからデラックスと言う所もありますし、撥水加工や防虫加工をつけているからデラックスと言うお店もあるようです。
また、洗いに関係なく衣類の素材でデラックスと決めているお店もあります。

当店にデラックスがない理由、それは全部の商品に差別をしないからです。
クリーニングに出していただいた品物は、すべて平等です。
どれもお客様が大事にしていると言う前提で、品物にあったクリーニングをするんです。
そのため、これくらいでいいや・・・、と言うクリーニングは出来ません。

その衣類に合ったクリーニング、仕上げをしています。
ですから、レギュラーとデラックスと言うような分け方が当店にはないんです。

デラックスと言う言葉が、仕上がりの違いや汚れの落ち具合に差が出るような使い方をされるなら、当店ではこれからも使わないと思います。

ただただ、綺麗にクリーニングする。

これも当店のこだわりですね。


投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月04日

オーバーの縮みが気になります。

陽気が暖かくなってきたので、厚手のオーバーなどがクリーニングへ出るようになりました。

長い間当店をご利用して頂いたお客様の品物は問題ないのですが、最近引っ越して来られた方の品物に問題が多発しています。

お預かりした時点で、若干の縮みが見受けられる・・・・・。
裏地が見えてしまっていたり、縫い目の所が縮んでいるのでシワがよっていたり。
問題はお客様がそれに気付いていない事でしょうか。

着れないほどの縮みではないので気付かないのかもしれません。
この手の縮みは乾燥工程に問題があります。
起毛されている商品は、熱に敏感です。
普通の商品と同じように乾燥をしてしまうと、縮みなどの問題が起きます。

・・・・・、やはり、クリーニング屋さんは選ばないとダメですね。

クリーニング屋さんに出したんだから、大丈夫!とも言い切れません。
そのお店が、どういったコンセプトでクリーニングしているか?この辺を見極める必要があります。
安価でクリーニングするだけなのか、風合いやデザインを損なわずにクリーニングするのか、かなり差が出てきますね。

合う合わないと言うのがはっきりと出るものかもしれません。
自分にあったいいクリーニング屋さんを見つけるようにしてくださいね。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月01日

集配は遠慮なく!

桜が開花し始めましたね。

三寒四温と言うくらいですからまだまだ寒い日もありますが、もう春へまっしぐらです。
厚手のオーバーやコートなどはもう必要ないでしょう。

当店にも集配のご依頼が段々と増えてきました。
ただ、まだ完全に暖かくなったわけではないので、お伺いしても相談しながらお預かりするようにしています。
洗ってからまた寒くて着るなんて、、もったいない事出来ませんもんね。(^_^;)

当店の集配地域はかなり広範囲です。

府中市・調布市・小金井市・多摩市・国分寺市・国立市・稲城市・日野市・八王子市・町田市・・・・、など等現在お伺いしている所だけを上げてもこれだけあります。
また、不定期ですが、昭島市や川崎の方へも行く事があります。
川崎市麻生区などは当店からさほど離れていないので、お伺いできる地域です。

冬物はとても多いですし、もって歩くと途中で落としてしまって紛失するなどの危険もあります。
私たちは集配にお伺いしても料金はお店と同じです。
気にせずに遠慮なくお電話ください。

最近、先にあげた地域の周辺の方からもお問い合わせを頂きます。
時間帯や日時など場合によってはお伺いする事が可能な場合もあります。
クリーニングでお困りの方や、近くに集配してくれるクリーニング店がなくて困ったいる方など、一度ご相談ください。

しかし、お伺いすると近くにクリーニング屋があるのに取りにきてくれないという話をよく聞きます。
何でですかね?
ちょっと取りに行って上げればいいことなのに・・・。

同業ですけど、私にはわかりませんね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月31日

Yシャツの立体仕上げを考える

当店はYシャツはたたんでお渡ししているんですが、たまに立体仕上げをお願いされる事があります。

立体仕上げの理由には収納場所の問題やたたみジワの回避などあると思います。
ですが、プロとして、たたみをお勧めしているんです。

なぜか?というと、立体仕上げにはいくつかの問題点があります。

その1 襟がつぶれる

立体で仕上げると、ハンガーに吊るします。
Yシャツの自重(シャツ自体の重さ)によって、襟がぺたんとつぶれてしまうのです。
これって結構見栄えが悪いので、お勧めできません。

その2 シワが戻る

Yシャツは綿または綿とポリエステルの混紡品が多いのですが、綿が水と相性がよく、空気中の水分を吸う事があります。
空気中の水分を吸うと、アイロンで伸ばしたシワが元に戻り始めます。
と言ってもしわくちゃにまではならないのですが、アイロンをかけてないような状態になってしまいます。
これが立体の場合だと、空気中に触れる面積が増えますので、どうしてもシワが戻る事が多くなってしまうんです。

その3 意外と場所をくいます

立体を好む理由として、収納を上げる人がいますが、たたんだ方が遥かに収納場所が少なくてすみます。
立地はどうしてもハンガー一本分は最低とってしまいますから、思うよりも場所を取るんですね。
また、立体でぎゅうぎゅうに押し込んでしまうとしわくちゃになってしまい、着る事が出来なくなってしまいます。

以上のような理由から、たたみをお勧めしています。

プロの私達からのアドバイスです。
衣類が傷まないように、なるべく長く着ることが出来るように、ちょっとしたアドバイスがあったらこれからもお伝えしていきたいと思います。

投稿者 boribori : 23:42 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月30日

シルクのパジャマ

シルクって本当に気持ちがいいんです。

シルクは蚕の繭から繊維を取り出していまして、非常に細く光沢があり最高級の素材の一つです。
このシルクで作られてパジャマは本当に優れものなんですよ。

まず、肌触りがとてもいい。
すべすべしていて、寝心地がまったくっ違ってしまいます。

そして、次に凄いのが汗などの発散性です。
あのテカテカした感じで、シルクは暑そうだなと思っている人がたくさんいるようですが、実はシルクほど体温調節がうまくいくものがないんですね。

綿製品は吸湿性が高いのですが、繊維上に水分が残ってしまい逆に体に悪いんです。
しかし、シルクは汗をそのまま発散してしまうので、体への負担がなくなります。

冬暖かく、夏涼しいと言うこれ以上ないシロモノです。

でも皆さんきっと不安があるんじゃないでしょうか。
シルクは洗濯が出来ないんじゃないかって・・・。
ご安心下さい。
家庭で洗濯が出来るように加工されたシルクがあります。
こちらで作られているパジャマなら、そのままお洗濯できますので安心です。

今流行っている低反発のマットレスもかなり良いらしいですが、まだまだ高いですよね。
このシルクのパジャマなら、そんなに高くないのでお勧めです。

ぜひ、一度お試しください。
シルクじゃないと寝れなくなるくらい気持ちが良いです!


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2005年03月26日

乾燥しすぎ!

暖かくなってきて、冬物が出るようになって来ました。

今出てくるのは、厚手のオーバーが多いのですが、首を傾げたくなる品物が出てきます。
そういう品物は新しく中河原にいらっしゃった人の物に多いのです。

まず、色がくすんでいます。
本来はもっと明るい鮮やかな色だったはずなのに、くすんでしまっています。
そして、ここが重要なのですが、縮んでいるんです。
着れないほど酷い物ではないので、お客さんも気付かないのでしょう。

この原因は、乾燥のしすぎだと思います。
縮んでいるのが何よりの証拠で、乾燥機にかけて熱をかけすぎたのでしょう。
安して、どんどん仕上げていかないといけないような仕事をしている所では、こういった事がよく起こります。

縮んでしまうと、表面の風合いが変わりますし、何より肌触りも悪くなるし、暖かくなくなります。

急がない方がいい品物もあるんです。
品物に合った乾燥をしないとね。

品物にクリーニングを合わせるのか、クリーニングに品物を合わせるのか、かなり差が出てしまいますね。
大事な衣類は、きちんと選んでクリーニングに出しましょう。

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2005年03月24日

新築は湿気に注意

配達の途中に、ちょっと懐かしい道を寄り道していると、戸建てやマンション、アパートが本当に増えました。

中学生の頃通った、四谷のあたりも戸建てが増えて驚きです。
見慣れない町並みにすっかり変わってしまって、思いっきり迷います。(笑)

新築にお住まいの皆さんにご注意いただきたい事があります。
それは、湿気です。

立ててから、3年から5年は湿気が出やすいので注意してください。

原因はコンクリートが乾いていないせいで、完全に乾ききるまでに湿気がどうしても出ることがあります。
しっかりと除湿剤を入れて、こまめに取り替えて、なるべく風を通すなどしてください。
湿気が原因で、かびてしまったり、いざ着ようと思ったらシワになっていたり、場合によっては生地の色が落ちるケースもあります。
除湿さえしていれば虫もある程度防げます。
気をつけてくださいね。

コンクリートの乾きとは別に、断熱の仕方でも湿度はかなり差が出るようです。
20年程前に立てられたマンションでは、結露がひどくて壁がカビだらけというところもあるようです。

余分な湿気は怖いですね。

お気をつけ下さい。

投稿者 boribori : 21:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月23日

セーターの脇

今年の冬は暖冬だったのでしょうか。
思い返すと、寒かった日もあったし、妙に暖かかった日もあったし。

最近は、どこへ行っても暖房が効いているので、あまり厚着もしなくて良くなりましたし、かえって汗ばむ事がありますね。

生活事情が良くなってきて増えているのが、ニットのセーターやワンピースの脇の縮みです。
ウールに多いのですが、汗の水分と適度な温度、擦れによる摩擦でフェルト収縮を起こします。
縮むまで行かなくても、脇の黄変は多くなっていますよね。

女性が着ている製品に多いのですが、きっと生活している中での温度調整が難しいんだと思います。
夏は、クーラーで冷えすぎるし、冬は暖房で暑すぎるし・・・。
なかなか女性に適した状態って出来ませんね。

汗脇パッドなど最近はいい商品も出ているようです。
うまく活用して、脇の縮みを防ぐようにしてくださいね。

フェルト収縮を起こすと、一般的にはもう元に戻りません。
セーターなどを家庭で洗うときにもフェルト収縮が起こる事がありますので、十分お気をつけ下さい。
柔らかい商品、カシミヤやアンゴラなどは特に注意が必要です。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月22日

最近のYシャツは縮みますよね。

ここ数年のYシャツは縮むものが増えてきています。

全体的に縮むのではなく、ボタンホールがついている方のいわゆる前立てといわれる部分が縮みます。
酷い物になると、右と左で1.5センチも!

ここまで縮んでしまうとボタンをつけるときもつけづらいだろうなあ。
しわも寄りますしね。

原因は、前立ての芯地です。
熱に弱い芯地を使っているので一気に収縮するようです。
こんな芯地、使わなければいいのに・・・。

前立ての芯地の縮みが多いのは、形態安定のシャツがダントツです。
安定性があるからこうった材料を使うんでしょうかね・・・。

洗うたびに歯を食いしばって引っ張って仕上げているんですけどね・・・。

こういう衣類で困るのはお客様。
着づらい服は体に負担がかかり疲れも増します。
早くこういった商品の改善が図られるといいですね。


投稿者 boribori : 22:39 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月19日

スーツにも流行り

今日から世間では3連休ですね。
当店は日曜以外頑張って仕事しています。(笑)
休んでなんかいられません。

連休になるとスーツがよく出ます。

スーツにも流行があります。
襟の小さいもの、大きい物、ダブルだったり3つボタンだったり。

今流行っているのは黒系や紺系のスーツです。
とにかく濃い色が流行っていますね。
ちょっと前にあった明るいグレーのスーツはほとんど見かけなくなりました。

紺や黒のスーツは、一見すると汚れが目立たないんですが、汚れが貯まってきますと、てかってきます。
てかり出したらちょっと着すぎです。
なるべくてかる前にクリーニングしましょう。

礼服なんかは特に良いクリーニング屋さんかどうかの判断の一つになりますね。
黒と言う色はないので、いくつか色を重ね合わせて黒い色に染めていきます。
色々方法はあるんですが、赤形の黒が一番きれいな黒のようです。
で、あんまり良いクリーニング屋さんじゃないと、礼服をクリーニングするたびに段々と白っぽく赤っぽくなっていきます。
一着で見ているだけではなかなか見分けがつきませんが、お葬式や結婚式などに行くと良く分りますよね。

悪い癖で、私たちクリーニング屋は礼服を着る所に出かけると、ついつい礼服の色に見入ってしまうんです。
これも職業病の一つかもしれません。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月18日

冬物のお洗濯の注意

段々と暖かくなってきましたね。
この間までの寒さが嘘のように、本当に暖かいです。

こういった日が続くと、皆さん冬物の洗濯がしたくなると思います。

最近は、家庭用洗濯機の機能アップやおしゃれ着用の洗剤などの普及により、家庭で洗う人が増えています。
今までの洗濯機だと縮んでしまうウールも、洗えるようになりましたし便利になりました。

お洗濯で皆さんが一番気にするのはきっと縮みじゃないでしょうか。
縮むのが怖くて洗えない人もたくさんいると思います。
でも、怖いのは縮みだけじゃないんですね。

ここ最近家庭での洗濯事故で多いのが、染料の移染(色の移り)です。
水につけた瞬間に色が出てしまう、染色堅牢度が弱い物(色移りしやすい)もあるので、まずは色物と白物を分ける事が重要です。
もうひとつ重要な事があります。
それは、脱水後そのまま放置しない事です。

洗っている段階では色が移ったりしなくても、濡れた状態で長い時間放置しておくと色が移ることがあります。
これを防ぐには、脱水したらすぐに干す事です。
本当にちょっとした事なんですが、やるのとやらないのとでは大違いなんですよ。

お客様の相談を受けていると、どうもストライプに事故が多いようです。
気をつけてくださいね。

もし不安があるようでしたら、一度当店にご相談ください。
アドバイスいたします。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月14日

集配料は頂いていません。

ネットで集配のご依頼やお問い合わせがあるのですが、その中に『集配料金がかかるのですか?』と言うご質問があります。

当店では集配料はいただいておりません。
ご請求はクリーニング代のみとなっています。

うちの店はかなり遠くまで集配にお伺いしています。
今現在、一番遠いのは青梅の方かな。
一昨年は新宿まで行ってました。
普通のクリーニング屋さんでは店から15分でも嫌がるようですね。

普通じゃないのか、うちの店は・・・。(^_^;)

ワイシャツ一枚でと言うわけには行きませんが、お電話いただいてお伺いできると判断すれば喜んでお伺いさせていただいています。

現在お伺いしている所の近くなら、シャツ一枚でもお伺いできますよ。
こちらの指定の時間になってしまいますが・・・。

まずは電話を下さい。
お客様のご要望になるべく応えられるように、最善を尽くしていきます。
私がお伺いできなくても、自宅での洗濯などのアドバイスも出来ます。

衣類のクリーニングやお手入れでお困りのお客様はきっとたくさんいると思います。
そんな悩みやトラブルが一つでもなくなって欲しいと思っています。
そのお手伝いを少しさせてくださいね。


投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月12日

こだわっているかも。

新規でいらしたお客様に言われた一言です。

『ずいぶんとこだわっているんですね。』

今まで考えもしませんでしたが、言われてみるとこだわっているかもしれません。
クリーニングと言うもの自体、素材や生地の織り方、染色の違いや生産国の違いなどで扱いも様々になるので、みんな一緒にというわけには行かないと言うのもあると思います。

それでも、より良い物を求めていろいろ探していますね。
もっときれいにならないかとか、もっと色鮮やかにならないかとか・・・。
そのもっともっとと言う気持ちで、当店で開発した特殊な糊なんていうものもあります。

ちょっと珍しいもので、当店では背広の襟に使っています。
ご利用して頂いているお客様、今度機会があったら襟を見てくださいね。(笑)
あの風合いや形はなかなか真似できるものではありません。

しみ抜き剤なんかも、アメリカのアドコ社の物を使っています。
当店は日本で一番最初にアメリカアドコ社と技術提携をしているんです。
貴重かもしれません。(^_^;)

このこだわりも毎日の積み重ねです。
創業40年の歴史といっても良いかもしれません。
こだわる事で、いい仕事が提供できるのならどんどんこだわっていきましょう。


投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月10日

借り物のクリーニングは気をつけてね。

卒業式・入学式シーズンです。

この時期になると人から借りたという服がたくさん出てきます。
皆さん、礼儀としてクリーニングしてからお返しするようです・・・・・、がこのクリーニングが信頼関係を損なう事が多いので注意が必要です。

クリーニングに対する意識は人それぞれです。

洗ってあればいいという人もいます。
クリーニングなんてどこも変わらないと思っている人もいます。
クリーニング屋さんは自分が選んだ所しか使わないと言う人もいます。

そしてきれいという意識も人それぞれなのです。
同じ商品・同じ色を見比べればきれいか汚いかすぐ分るのですが、1点しかクリーニングしないので、よほど意識を高く持ってなければ見分けがつかないかもしれません。

実際当店で洗っているYシャツを他店で一ヶ月ほどクリーニングした人がいます。
同じ白色のYシャツなのに、一緒に並べてみると他店で洗ったYシャツは白ではなくグレーなのです。
でも、並べてみるまでそのお客さんは気付かないんですね。
本人もかなり驚いていました。

これだけクリーニングに対する意識に差がありますから、借りた服を勝手にクリーニング屋さんに出すと場合によっては喧嘩になる事さえあるんです。

当店の場合、借り物のクリーニングと申告をして頂いたお客様には、服の持ち主さんにクリーニング代をお渡しするのが一番いいですよと、ご提案させて頂いています。
もちろん、当店でクリーニングをしても自信を持ってお渡しできるのですが、人の価値観はさまざまですし、自分が納得しているクリーニング屋さんへ出していただくのが双方納得できると思うからです。

ちなみに当店のお客様は友達へ服を貸したときは、洗わないで返してね!と念を押すそうです。
皆さん、一度はだめにされた経験があるようですね・・・。

服の貸し借りは気をつけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月09日

急ぎも受けます。

最近、よく急ぎでクリーニングを頼まれます。

急ぎも受け付けます!と表立って宣伝していないため、お客様からは『急いでいるんだけど大丈夫?』などとよく言われちゃいますね。

もちろん急ぎでも出来ますよ。
ご希望ならその日中にも仕上がります・・・・・。

でもね、全部が急げるわけでもないんですね。
たとえば、品物によっては乾燥機にかけない方が良い商品もあります。
色や生地の風合いが損なわれる危険性があるためです。
こういった商品の場合は、急ぎは受け付けられません。

また、私たちがお預かりしてからお返しするまでに1回のクリーニングではお返しできないんですね。
大抵、何回も洗いなおしてからお渡しをしています。
一日仕上げなどをご希望の場合、『何回もクリーニング』する事が出来ないために、もうちょっとでこのシミが落ちるのにな、と言うケースが出てきてしまいます。

ですから、あまり急ぎで出来ますとは宣伝しないんです。

当店のモットーは、衣類を綺麗に着つづけていただけるようにクリーニングする事。
綺麗に着つづけていただくためには、汚れも落とさないといけませんし、生地を傷めてもいけません。
色がくすんでしまっては長く着たいとは思わないでしょう。
長く着つづけていただくために、手間をかけるのが一伸ドライクリーニングの仕事なんです。

早くて安いクリーニング屋さんももちろん必要だと思います。
でもね、日本に一軒くらい、私たちのようなクリーニング屋さんがあってもいいんじゃないかって思うんです。

喜んで頂くために、これからも頑張りますよ。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月08日

花粉が大量に飛ぶ!

暑かったですねえ。

なんと今日の気温は18度。
4月上旬の気温だそうです。

冬の格好をしていると暑い暑い。
汗ばんでしまいますね。
そして、いよいよ本格的な花粉の季節になってしまいました。
ニュースの花粉情報もものすごく多いと連呼しています。

昨日は布団の乾燥サービスについて少し書きました。
今日は衣類への花粉対策です。
店頭のポスターは見ていただきましたか?
今年当店ではお客様へ花粉対策をご提案しています。
その中の一つに、花粉ブロック加工があります。

これは、衣類の表面に薄い膜を貼り付けて、生地の表面の凸凹を無くし花粉が付着しないようにする加工です。
この加工をして頂くと、家に入るときに軽く服をはたくだけで花粉を家に持ち込まなくなります。
1回の加工でクリーニング数回分の耐久力があります。

この加工で花粉のすべてを取り除く事は出来ません。
しかし、少しでもお客様が楽になっていただけたら、と思っています。

これから暖かくなったり寒くなったりの繰り返しでしょう。
皆さん、風邪など引かないようにお気をつけ下さい。

投稿者 boribori : 22:55 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月07日

布団の乾燥

花粉が飛んでいるようです。
当店にいらっしゃるお客様がマスクをしてご来店されるようになって来ました。

この時期布団の乾燥はどうしていますか?
当店では去年から布団の乾燥サービスを提供しています。
外に乾してしまうと花粉が付着して家の中へ持ち込んでしまうためです。
布団は寝ていると体の汗を吸い取ってしまい、暖かくなくなってしまいます。

すっきりと乾燥をして暖かいお布団で寝てください。
朝ご連絡いただければ、取りにお伺いして夕方お届けにあがります。

明日はもっと暖かくなるそうです。
いよいよ春到来でしょうか?

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2005年03月05日

プリーツの制服

今日は当店の電気工事をしてくださった方の娘さんの、制服のワンピースが急ぎで出ました。

牛乳をこぼしてしまったらしく、一日仕上げのご依頼です。
クリーニングの方は問題なく終わり、いざ仕上げに入ると・・・、プリーツに問題が。

プリーツの入っている普通の制服なのですが、線が何重にも入っています。
どうも機械でプレスをしたらしく、頑固に残ってしまいなかなか消えてくれません。

プリーツは全部手作業で線をつけています。
一本一本、アイロンで手作業です。
非常に手間がかかり、プリーツのスカートが別料金になってしまうのはこのためです。
低料金でクリーニングする所や技術者を置かないで仕事をしている所などでは、今回のようなケースがあるようです。

無事に仕上げる事が出来て、お渡しすることが出来ました。
本当に良かった。(^.^)

普通に仕上がっている衣類も、洗いや仕上げでは想像も出来ないような地道な作業を繰り返したりしています。
この地道な作業が、着易く綺麗にクリーニングするための一番の近道です。
良い仕事をしているねと言われるように頑張っていきたいですね。

投稿者 boribori : 22:27 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月04日

タバコのヤニ

タバコはお吸いになりますか?

私は生まれてから一度もタバコを吸った事がありません。
ですからタバコの味はまったくわからないし、吸いたいとも思ったことがないんです。

家族や自分がタバコを吸う方は、十分注意してください。
タバコのヤニが服につきます。
相手は煙ですからどこへでも入ってしまいます。
当店のお客様でタバコをお吸いになる方がいますが、しっかりとたんすの中へ仕舞っておいた服がヤニでまっ黄色になっています。
しかも、たたんで仕舞っていたので空気に触れている所が黄色くなるんですね。

このヤニはなかなか落ちません。

一時はやったホタル族、服のためにはいいかも。
タバコを吸う人は、一度タンスの中を見てくださいね。

投稿者 boribori : 21:38 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月03日

今日も展示会へ

今日も展示会へ・・・。
ここ最近、展示会ばっかりです。
来週も神奈川であるし。
忙しくなると出かけられないので、今頑張らないといけません。

今日の展示会は、クリーニング業向けのものではなく、JAPAN SHOPという、店舗総合見本市です。
様々な業種のディスプレーや新しい技術、システムの提案など面白いものばかりです。

電子マネーEDY、Suica、非接触型のIC技術 FeliCaなどの展示実演がありましたね。
今後私たちの実生活にどのように組み込まれていくのか興味深々です。
現金でのお支払いが多いクリーニング屋も、数年後には電子マネーですべての決済がすんでしまう日がくるかもしれません。

携帯一つで、お預かりしている品物が分り、仕上がるとメールが行き、お支払いも電子マネー。
そんな日が来るのかなあ。

毎年顔を出しているのですが、幾たびに新しい技術が作り出され、日常に生かそうと努力しているのを見ていると、日本もまだまだ頑張れると思いますね。

常にアンテナ張って情報だけは仕入れておかないといけませんね。
もっと皆さんが使いやすいようになるよう、私たちも頑張ります。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月02日

素材を知っていますか?

皆さんが着ている服の素材は知っていますか?

かなりの方が服を買うときに素材を見ないで買っているようです。
洗濯表示は見るのに・・・。

洗濯表示も素材とあわせてみると更にお手入れしやすくなります。

高いからいい品物に間違いない・・・と買って、素材の特徴がわからずにダメにしてしまった経験もあると思います。
アンゴラなどのように毛が抜けやすい素材もありますので、服を買うときは洗濯表示とあわせて素材の表示も見てください。

素材の特徴を知り、良いクリーニング屋さんを見つけるとそれだけで通常の何倍も長持ちして綺麗に着る事が出来ます。


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2005年03月01日

悲しい言葉

毎日仕事をしていると、嬉しい事が多いのですが中には悲しい出来事もあります。
今日はそんな話。

私たち商売人はお客様に商品(サービス)を提供してお金を頂いています。
お客様にたくさん利用して頂くことも喜びの一つですが、また別の喜びもあるのです。

それは、しみが落ちた時、綺麗になったとき、お客様にありがとうと言われた時。

汚れを落としている時は、綺麗にしてお客様の喜んでいる顔しか頭の中にありません。
何とかしてこの汚れを取って、綺麗にするんだ!という強い思いで仕事をしています。
時には、お客様へ衣類のお手入れのご提案をさせて頂く事もあります。

私たちは、クリーニングを通して衣類を長持ちさせる工夫を知っています。
ただ長く着れればいいというものではなく、生地もへたらず、色も鮮やかなままで着て頂ける方法を知っているのです。

それは特別な方法ではなく、定期的にクリーニングをする事だと思います。
汚れが長くついていると、落とすために衣類へダメージを与えてしまいます。
汚れたままの着用は、生地の磨耗を早めますし、良い事がありません。
ですから、私たちは早めのクリーニングをご提案しています。

しかし、この提案がしばしば誤解を招くのも事実。

『儲けたいだけだろ!』
『嘘ばかりつきやがって!』

などなど、悲しい言葉が返って来る事もしばしばです。
確かに、クリーニングで生計を立てていますが、汚れてもいないものまでクリーニングして儲けようと思ったことは今まで一度もありません。
ほとんどの業者さんがそうだと思うのですが、お客様のため・服が長持ちするようにとの願いから提案させて頂いています。

まだまだ私たちのアピール不足で誤解を受けてしまいますが、いつかお客様にこの思いが伝わるように、これからもご提案させていただきたいと思います。


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2005年02月27日

TRC展示会へ行ってきました。

今日は、平和島にある東京流通センター(TRC)で行われた、クリーニングの展示会へ行ってきました。

年に一度開かれる全国展とは違って規模は少々小さいですが、それでもセミナーありメーカー自慢の出店がありと有意義な展示会だったと思います。
この時期、クリーニング屋さんは時間が取れるので各地で展示会が開かれます。
皆さん、もっといいものはないか?いい機械はないか?と参加しています。

不景気ですが、みんなそこを何とか打破しようと頑張っています。
各メーカーさんも、私たち業者の話をしっかりと受け止めて、新しい商品開発へつなげているようです。

クリーニング屋さんの技術は私たちだけでできるのではありません。
洗剤メーカー、資材メーカー、機械メーカー、クリーニング業者などみんなが頑張って支えられているんですね。

来年はもっと良いものがでて、消費者の皆さんへお届けできるかもしれません。

投稿者 boribori : 22:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月26日

今、落ち着いています。

クリーニング屋さんは年中忙しいんじゃないの?なんてよく言われるんですが、私たちにも暇な時期があります。

忙しい時期は衣替えの季節で、4月から6月くらいまでが最盛期でしょうか。
夏場は逆に、家庭の洗濯機で洗う人が増えるので時間が出来るようになります。

ちょうど2月も似たような時期で仕事が落ち着いています。
このクリーニング屋さんの事情を良く知っている方はこの時期にちょっと変わった品物をお持ちになるんですね。

たとえば、昨日お預かりした品物は真っ黒に汚れたカーテン。
何年も洗っていなくて、時期を見計らって出してくださいました。
こういう時期に出していただくと、じっくりと汚れを落とす事が出来ます。
前にも書きましたが、カーテンは汚れが非常に貯まりやすく、1回のクリーニングでは落ちきれません。
今みたいに時間が出来る時期ですと、こちらも集中して洗う事が出来ます。

他にも、シャツなのですが金属の飾りがついた特殊なものや乾燥してしまうと事故が起きる物等、手間をかけないといけないものがこの時期に集中しますね。
こちらも、集中できるので事故も起こさずにきれいにクリーニングをする事が出来ます。

もちろん、衣替えの時期や着用したら洗って欲しいのですが、こういう隙間が空いている時期を狙ってクリーニングをするのも一つの手ですね。

皆さんも上手なクリーニング店の利用の仕方とかありますか?

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月25日

事務服は汚れます。

ゼネコンの事務所へ行くと、事務服が出ます。
大体が男性が作業着、女性が制服です。

現場に出る人と違い、あまり汚れないのかな?と思いませんか?

確かに、現場に出ている人の作業着はものすごく汚れています。
土もつきますし、コンクリがつくこともあります。
でも、事務服もまた汚れるんですね・・・・・、想像を越えるくらいに。

綺麗に掃除された事務所、エアコンは常に入っていて窓を開ける事もないのに何で?と最初思っていたんですが、汚れる理由がなんとなくわかりました。

汚れの正体はインクのようです。
事務なので、書類の整理や書き物などを頻繁にしています。
その時に、袖の裏を汚してしまうんです。
また、事務所へ届けられたダンボールを片付けたり、話を伺っているとかなりの重労働。
制服でやれば、汚れるのも当たり前ですね。

事務所へはお客様もいらっしゃるので、私たちが頑張って綺麗にしないといけませんね。
きれいな制服で仕事をしてもらいたいです。

本日お預かりした制服、待っててくださいね。
きれいにしちゃいますよー。(^.^)

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月24日

花粉が飛んでますか?

今年は花粉がものすごく多いそうですね。

どうも夏の暑さが影響しているようで、昨年は冷夏だったために花粉が少なかったと聞いています。
それなら、夏が涼しくて春に花粉がなければみんなばんばんざいなのに・・・。
でも、そういう訳にもいかないんでしょう。
夏暑くないと、秋の果物が美味しくないし。
去年の暑さはもう結構ですけど。

テレビのニュースなどで花粉が凄い凄いと連呼されているせいか、いつ来るんだろう?とちょっとドキドキしながら待っています。
今は雪が降っていて寒いですが、昨日は春一番が吹いてたし。

そろそろかな?

花粉症のお客さんに聞くと、もう飛んでいるらしいです・・・。

今年も、お客様に少しでも役に立てるように花粉症対策をご提案していきたいと思っています。
近いうちに発表しますので、待っていてくださいね。

一番良いのは、花粉があまり飛ばない事なんですけどね・・・。
こればっかりは。(^_^;)

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2005年02月22日

ネクタイのプレス

ネクタイも洗えるって皆さんご存知ですか?

当店にご来店いただくお客様に、ネクタイのクリーニングの話をすると、ほとんどの人が、洗えるの?と言われます。

もちろんネクタイも洗えますよ。(^.^)

ネクタイのクリーニングは結構難しいんです。
素材がシルクですし、バイアスで出来ていますし・・・、バイアスって分りますかね?

正方形の生地を思い浮かべてください。
普通の衣類は正方形をそのまま使います。□
バイアスは正方形を斜めにして使います。◇
この差が結構あるんですね。

他店でクリーニングされたネクタイでよくあるのがプレスの間違いです。
ネクタイはバッチリとプレスしてはいけません。
ぺらぺらで見るも無残な姿になってしまいます。

角は丸く、少し立体的になっていたほうが格好がいいんですね。

皆さんのお宅にあるネクタイ、ちゃんとしてますか?

投稿者 boribori : 22:55 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月18日

焼きボタン

いろいろな物が出ます。

今日は、とてもおしゃれな大学生さんからのご依頼です。
お気に入りのシャツをクリーニングにお出しいただいたのですが、今回お預かりした品物もちょっと癖がありました。
複数の素材が混ざっていたり、特殊な金具がついていたりと普通にクリーニングしたら問題がおきそうです。

もちろん、問題がないようにいろいろと工夫してクリーニングをするわけなんですが。

今回ちょっと目を引いたのがボタンでした。
普通のボタンに焼きの加工がしてあります。
上のほうの表面が茶色にこげているんです。
こういう加工は珍しかったので、色々とお話しを聞いていると、知り合いがクリーニングで焦げが消えてしまったことがあったらしい・・・。

困りました。

品質表示にはボタンについては一切触れられていません。
メーカーが言っているのではなくて、ユーザーが言っている事なので、きっとそこには何かがあるのだと思います。

洗浄方法なのか、ボタンそのものの性質なのか。

こちらも落とさないように慎重にクリーニングです。

色々な品物が出てくるので、日々こうやって悩みながらクリーニングをしています。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月17日

洗濯ボール

義理の妹が遊びに来ておりまして、お兄さん教えて欲しいことがあるんです・・・、と言うんです。
たまにはお兄さんらしい事をしてみようかと、話を聞くと、洗濯ボールと言うものの効果についてでした。
洗剤を使わないで洗濯が出来ると言うすばらしいものらしいのですが・・・。

生協で扱っているらしく、水道代が浮くのなら是非使用してみたいと言います。

本当に効果があるのか?
ちょっと調べてみました。

要点は三つ。

1 セラミックのマイナスイオン効果でふんわりと仕上がる
2 セラミックのマイナスイオン効果で泡立ちを良くししつこい汚れを落とす
3 セラミックの効果で薬剤に頼らなくても洗濯層に抜群の滅菌効果を発揮する

とあります。
ここからは私の推測です。
水はもともと分子が大きく存在しています。
H+とOH-に分かれて存在しているんですが、これが各々束になって存在しているためクラスタが大きく存在してしまうわけです。
で、これをセラミックの遠赤外線により、細かくしようと言うのがこのボールの狙いだと思います。
水の分子が細かくなると、浸透性が増します。
クラスタが小さい水は油を溶かす事が出来るんです・・・・・・・・・、ものすごく少量ですけど。

ここがポイント。
確かに浸透性は増し油も溶かしやすくはなりますが、それは極少量です。
果たして洗浄にどれだけの影響力があるのだろうか?
現実的なレベルと試験でのレベルとでは若干の違いがあります。
データでは溶かしても現実レベルでは溶かさないと言う事例はたくさんあります。

ふんわりと仕上がると言うのも洗濯層の滅菌性が向上というのも、いまいち微妙な感じです。
洗剤を使わない事による効果でもあるような気がしますね。

洗剤の効果というのは汚れを落とすだけではありません。
落とした汚れがまた衣類に戻らないように捕獲するのも洗剤の大事な仕事です。
もし洗剤を使わないで、汚れが落ちたとしても、落ちた汚れがまた全体に付着する可能性は捨てきれません。

それならね、と義理の妹にちょっとレクチャー。
残り湯を使ったお洗濯のお話です。
残り湯は本当にすばらしい、洗濯に適した水だと言う事を説明しました。

洗剤も半分になるし、汚れ落ちもいいし、色もくすまないしで、本当に良いんですよ。
もったいないからと使う人は多いけど、洗濯に適しているって知らない人は多いんでしょうか。

こうなったら、残り湯で洗濯普及の会でも作ろうかしら。

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2005年02月16日

久しぶりの雨です。

今日は久しぶりに雨が降りました。
今週は雨が多いようで、少しは湿度が上がってくれそうです。

インフルエンザも流行っているようですし、火事もありましたし・・・。
やっぱり適度なお湿りは必要ですね。

雨が降る季節になると撥水加工の以来が増えます。
この撥水加工、防水とはちょっと違うんですね。
どう違うかと言いますと、撥水は水をはじく加工で決して濡れないと言うわけではありません。
細かすぎる雨はすぐぬれてしまいますし、大きな粒でも水滴が40秒ほど生地の上にあると一気に染み入ります。

逆に防水は水を通しません。
ゴムで作られていたりしますが、水を通さないように作られていますから雨が細かかろうが長時間水に触れていようが、関係なくぬれません。
しかし、同時に空気の通り穴もないので蒸れてしまいます。
カッパを着ていて中が蒸れる事がありますよね?

撥水加工は市販のスプレーでも出来ますし、私たち業者でも受け付けています。
どちらも永久的に効くものではありませんから、撥水が弱くなってきたな?と思ったら、再度加工をお勧めします。

化学は進化していて、透湿防水布と言うものがありまして、水は通さないけど空気は通すと言うものがあります。
商品名で言うと、ゴアテックス(R)と言いまして皆さん一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

この商品の特徴は、また今度でも。
特徴を教えしましょう。

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2005年02月15日

新品の服も汚れている

今日のテーマはちょっと衝撃的かも?
オーバーに書いているわけでもないんです。

新しく買った服も汚れています。
これ本当の話。
なぜかと言うと、色々と理由があるのですが、展示されているので埃をかぶっていると言うのがあります。
また、いろんな人に触られているのでその汚れも付着しています。

デパートなら、買い物をすると奥から品物を持ってきてくれますね。
きちんと管理された所で仕舞ってある汚れていない衣類を持ってきてくれるわけです。
しかし、普通のお店では展示してあるものをそのままお客様に売ってしまいますので、汚れているケースがあります。

もう一つの理由として、服も旅して回っています。
こっちの売れ残りを今度はあっちへ、等ということがありますので、移動するたびに汚れていきます。
ですから、バーゲンセールの品物などは良く見るとかなり汚れているんですね。

当店のお客様の中には、バーゲンで買った品物はクリーニングしてから着るという方もいらっしゃいます。

以前本当にあった話なんですが、当店から歩いて10分くらいのお店がバーゲンをしていたんです。
品物はダウンの半コート。
真っ白なダウンなのですが、商品管理が悪くて汚れて真っ黒でした。
値段は一着1000円。
おそらくお店の方で売り物にならないと判断したんでしょう・・・・・。
なんとこのダウンを買って来たお客さんがいました。
真っ黒のダウンを買ってきて、当店で洗うと、あらびっくり!
真っ白で綺麗なダウンの半コートになってしまったんです。

品物を買った料金とクリーニング代を合わせても、普通に買うときの半額もしません。
こんな事もあるんですね。

賢くなると本当に得します。
バーゲンも理解すると良いお買い物がたくさん出来ます。

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2005年02月13日

しみ抜きの講習会に参加してきました。

今日は休みですが、神奈川のしみ抜きの講習会へ参加してきました。

神奈川組合の青年部主催のしみ抜きの講習会です。
実際に難しい品物を持ち寄り実演しながらの講習会は大変勉強になります。

集まったクリーニング屋さんは本当にまじめです。
どうやれば綺麗になるか?みんなで話し合っています。
こうした日々の努力が積み重なって衣類が綺麗になっていくんですね。

その後の新年会も参加させていただきましたが、大変有意義な時間を過ごせました。
どこのクリーニング屋さんも抱えている危機感は同じようです。

もっともっと頑張らないとね。
もっともっとお客様に伝えないとね。
まだまだ私たちが出来る事はたくさんある、そう思えた一日でした。

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2005年02月12日

防寒義をたくさん洗いました。

先日、中間洗いの事をここに書き込みましたが、今日は防寒義が多く出ていました。
ここを見てくれたのかな?などと少し思いながら、せっせとクリーニングです。

中間洗いのメリットで書き忘れましたが、中間洗いをすると衣類が暖かくなると言う効果もあります。
服の暖かいと言うのは、どれだけ空気をまとう事が出来るか?にかかってきます。

これを含気率といいます。

ダウンなどがまさにいい例ですが、ダウンのフワフワで空気の層を作り、外の冷たさが伝わってこないようにしています。
衣類が汚れているとこの含気率が下がりますので、体も温まりません。

中間洗いをすると汚れが落ち、適度に空気の層が出来て暖かくなるんです。
ね、中間洗いってやっぱりいいでしょ?

本当にお勧めです。
一度洗ってみませんか?

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2005年02月10日

中間洗いの必要性

早いもので年が明けてからひと月とちょっと経ちました。
後一ヵ月半もすれば春がやってきます。

昔は言われていましたが、衣類の中間洗いはご存知ですか?
オーバーやコートなどひと冬着続けないで、途中でクリーニングする事を指します。
途中で一回クリーニングする事により、衣類が長持ちします。

人間だって一日お風呂に入らないだけでも、気持ち悪いですよね。
二日ぶりの風呂上りはきっと体も軽いでしょうし気持ちがいいと思います。
それだけ汚れているんです。

服も同じ。

着ていれば埃もつきますし汗もつきます。
最近は空気が汚れているので排気ガスなどの汚れも付着します。
それらが全部服にまとわりついて負担をかけているんです。

汚れがついたまま着続けることでダメージを負います。
汚れでコーティングされていますから、なかなか分りません。
クリーニングしたときに汚れのコーティングが落ち、ダメージが露見してしまうケースがあるのです。

中間洗いのメリットはシミや汚れが固着する前に落とせると言う事があります。
落ちやすい時期に落とせるので、綺麗なまま・色が冴えたまま着る事が出来ます。

これが長持ちする一番の理由。

汚れはやっぱり落としちゃった方がいいんですよ。

投稿者 boribori : 22:27 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月07日

オール×って何なのよ?

たまに見かけるんですが、衣類についている洗濯表示でドライクリーニングも水洗いもアイロンもすべて×という商品があります。

大体そのような表示がされている場合は、もう一枚ピラピラが付いていて『専門業者にクリーニングをご依頼ください』と書いてあります。

なんともまあ、無責任な・・・。(-_-;)

確かに僕たちはプロですが、見ただけでは判断できない問題が衣類にはたくさんあります。
それを絵表示や素材名や注意表示などを参考にしながら、クリーニングをするわけです。
全部×ってだけだと何が原因でクリーニングできないのかわかりません。
もうちょっと情報を載せてくれても良いと思うんですけどね。

衣類の販売も不思議に思うことがあります。
オーダーは別にして、通常数万円もするようなものでも吊りで売られていますよね。
そしてほとんど説明が無いまま皆さん買って行きます。
でも、高価なものを買っていくのに何の説明も無いっておかしくありませんか?
お手入れの仕方とか、素材の注意点などきちんとした説明を私はほとんど聞いたことがありません。
素材やつくりに適したアドバイスはありませんね。

衣類は必ずしも価格と耐久性が比例していません。
デザイン性に優れていて高価なものもあれば、獣毛素材など高級なものを使っていて高価なものもあります。
しっかりとしたつくりで高価な場合もありますし、ものすごく難しい技術で作られていて高い衣類もあります。
以上の事を見ても、高価だから長持ちするとは一概には言えないんです。

ただ、一ついえることは高価なものほどお手入れが難しいです。
その辺の説明を販売するときにしてくれれば、もっと皆さんが得しているような気がします。

それが本当にお客さんのためなんじゃないかな?

投稿者 boribori : 22:35 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月06日

服を掛ける場所が無い!

ワンルームマンションには収納が少ないと言いますね。

もともとがコンパクトに作ってあるから仕方が無いのかもしれませんが、壁に釘も打てない所が多いようで当店に来る若いお客様も苦労しているようです。

昔ならかも居がどこの家にもあって、そこにコートなど掛けている人が結構いました。
しかし!今はそのかも居がありません。
代わりにハンガーレールにかけている人がたくさんいらっしゃいます。

みなさん!ハンガーレールに掛けるのはすぐやめてくださいね。
日光に当たって半分だけ色が抜けちゃいます!

これは実際にあった話なのですが、私の古くからの友達がカーテンレールに豚皮のコートを掛けていました。
そしてある日手にとってみると見事に半分だけ色が抜けています。
慌ててうちへ持って着ました。
幸い、皮だったこともあり、染め直しで見かけは正常に見えるようになりました。
が、やはり見かけだけなのですぐ色がはげてしまうでしょう。

普通の衣類だと、そう簡単に染まりません。
衣類をハンガーレールに掛けるのだけはやめましょうね。

また、部屋の中だからと台所と居間との間のカーテンレールに掛ける人もいますが、あそこもちょっといただけません。
台所の油の匂いがつきますし、かなり汚れがつきます。
やめておきましょうね。

服はどうしても嵩張ります。
仕舞うときは場所を選びましょう。

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2005年02月05日

間違ってますよ!ドライマークが洗える洗剤

先日、お客様とお話をしていたときに、洗剤の話になりました。

そこでドライマークが洗えると言う洗剤の話になったのですが、そこでちょっとびっくりしてしまいました。
その人曰く、『ドライマークがついてないと洗っちゃいけないんですよね?』と言うんです。

宣伝も華やかですしちょっと誤解している人が多いかもしれませんが、そうではないんですね。

ドライマークが洗える洗剤の説明書をよく読んでいただくと分るんですが、水洗いのマークに×がついている衣類は洗わないで下さいとあります。

???変な表現ですね。???
ドライマークのついた衣類を洗えるのだから、一般の人はドライクリーニングだと思っている人もいるはずです。

そうなんです、このドライマークが洗える洗剤とは水洗い用の洗剤なんですね。
水洗い用の洗剤ですから、水洗い×の表示のついた品物は洗えませんし、ドライマークがついていない品物も洗う事が出来ます。

洗剤メーカーのセンセーショナルな表現がどうも誤解を生んでいるようです。
当店にも、この洗剤を使用して事故を起こしてしまって、直してくださいと言うお客さんがたくさんいらっしゃいます。

いつまで洗剤メーカーさんがこの表現を使うのか分りませんが、そろそろやめた方が良いんじゃないかなと思うのですが・・・。
いつか消費者団体から訴えられるような気もします。

ちなみに、ドライマークの意味は『ドライクリーニングが出来る』です。
決して『ドライクリーニングをしなさい』と言う意味ではありません。
お間違えの無いように。

投稿者 boribori : 18:19 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月04日

じゃぶじゃぶ3が届きました。

本日、山口県の青年部が製作した『じゃぶじゃぶ3』が届きました。

この『じゃぶじゃぶ』シリーズは、クリーニングの話が丁寧に書かれている小冊子です。
1,2は当店でもお客さんにお配りしましたが、とても好評でした。

今回の『じゃぶじゃぶ3』のテーマはシミ抜きです。

シミの変化や時間経過による落ちづらさの説明、一般の方がするシミ抜きでの注意点など丁寧にかかれています。
シミ抜きで使うものは薬品ですから、注意しないと危険ですね。

本日から、店頭に置いてあります。
大変勉強になりますので、是非お持ち帰りください。

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2005年02月02日

石鹸のすすぎは注意!

最近、石鹸を使った洗濯が見直されていますね。

環境に良いとか良い石鹸が売り出されていて、利用している人が多いようです。
この石鹸を使った洗濯は結構気を使いますね。
水で溶けにくいので、一度お湯で溶かしてから使うと言う事もあるようです。

石鹸を使ったお洗濯で注意して欲しいのが、すすぎです。
すすぎを十分にしないと、石鹸が衣類に残留して黄変の原因になります。
石鹸で洗うと黄色くなると言う話は聞いたことがありませんか?
これはすすぎ不十分で起きている可能性が考えられます。

黄変を回避するには十分なすすぎが必要なのですが、ポイントがあります。
それは、洗うときと同じ温度ですすぐ事です。
洗うときに40度のお湯で溶かして洗った場合は、一度目のすすぎは40度のお湯ですすぎます。

ここかなり重要です。
洗ったときと同じ温度ですすぐ!

忘れないで下さいね。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月01日

形態安定加工のYシャツの耐久性

形態安定加工のYシャツを持っていない人はおそらくいないでしょう。
数年前に開発されて、ヒット商品ですね。

作られた頃は、形状記憶シャツと言う宣伝もしていたのですが、過剰な宣伝と言う事で今の名称に落ち着いたようです。
実際、形状を記憶しているわけではなく、架橋結合による繊維の安定によりしわになりにくく形状を安定させています。

もうちょっと前は、樹脂で形を固めていたのでごわついたり、人体に影響のある薬品を使ったりとしていました。

さて、皆さんはこの形状安定のYシャツの耐久性はご存知でしょうか?
いつまでも続くものではないんですね。
洗い方や洗う条件、加工の質により幅はありますが一般に10回から20回の洗濯で加工が取れてしまいます。
ちょっとびっくりですね。

加工が取れた後は普通のYシャツですから、アイロンは必要になります。

形態安定加工を長持ちさせるコツは、なるべく絞らない事です。
最後の脱水は15秒程度で終わらせるようにします。
水がちょっとしたたるかもしれませんが、その状態で干すといいようです。

Yシャツを着ていて、シワが目立つと感じるようになったら形態安定加工の寿命です。
私たちプロのクリーニング屋にお任せください。

投稿者 boribori : 23:50 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月31日

NEWS23

筑紫哲也のNEWS23にクリーニングの話が出ていました。

去年あたりからマスコミでクリーニングに付いて取り上げられていましたが、今回の取り上げ方はちょっと違ったようです。

見た方もいらっしゃると思いますが、今クリーニング業界はものすごく落ち込んでいます。
私がこの業界に入ったのが約10年前で、そのときの業界の総売上と今の総売上では約半分に落ち込んでいます。

不景気に入ってから周りからは、クリーニング屋さんには不景気は無いね、とよく言われました。
その人たちの話を聞くと、不景気→お金が無い→新しい服は買わない→クリーニングをする、という風に考えているようです。
でも、実際はそうではなく、自分で洗ったりまったく洗わなかったりとなっています。

不景気はどこも一緒なんですよね・・・。
今日の報道で少しは分ってもらえたかなあ。
まだまだ誤解を招いていたりちゃんと伝わってなかったりしていますが、待っていてくださいね。

今業界では少しずつですが動きが出ています。
お客様に伝えようとみんな頑張っています。
若い人たちが頑張っています。
期待しててくださいね。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月30日

シミ抜きの難しさ

シミ抜きのご依頼が多くなってきています。

シミは皆さんご承知の事と思いますが、一般的に時間が経つにつれて落ちにくくなります。
ですが、ほとんどの場合シミがいつ付いたのか気付かないでいるケースが多く、何のしみか分らない場合がほとんどですね。

プロですから、そこを何とかして抜くんですがそれでも抜けないケースがあります。
地色(生地の色)が抜けてしまうケースです。

シミの薬剤は色々種類があります。
比較的弱めのものからかなり強力なものまで、また熱を絡める事で更に強力にしたりします。
この薬品がシミだけに反応してくれればいいのですが、現実はそうもいきません。
頑固なシミに対して強力なシミ抜き剤を使用すると、地色まで抜ける事があります。

シミは抜けたけど白くなってしまった・・・、では着れませんよね。
中には染色補正と言って、色が抜けた所を染める技術もありますが、まったく同じ色にするのはかなり難しいです。

また、薬品は弱くても生地の特性で、表面が毛羽立ってしまいやはり白くなってしまう事があります。
綿や麻などの植物性の繊維はこのような傾向がありますね。
生地の特性からシミ抜きをするのにも限度があります。

消費者の中には、簡単に、漂白剤をつければいいのよ!なんていう人もいますがこれも危険です。
繊維によってはやはり部分的に色が抜けるケースもありますし、黄色くなってしまう場合もあります。

自分で染み抜きをする場合は十分にお気をつけ下さい。

投稿者 boribori : 11:34 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月29日

逆汚染

新しいマンションや戸建てなどが増えてくると、新しいお客様が良くいらっしゃいます。

今日いらしたお客様の品物はちょっと問題がありました。
見てみると、逆汚染をしているようで・・・。

逆汚染とは、クリーニングしている時に汚れが衣類についてしまう事を言います。
通常はこんな事がある訳ないのですが、ドライクリーニングの溶剤が汚れていたり、規定の量以上に詰め込みすぎたりすると逆汚染してしまいます。
逆汚染をすると、衣類の色がくすんで見えたり全体的に汚れているように見えます。

逆汚染を起こして、ハッキリと分るのは白やピンク薄いブルーです。
特に、ピンクや薄いブルーなどはハッキリと色がくすんで汚く見えるので分りやすいと思います。

お客様も気づいてなかったようで、言われてみると汚れているかも・・・と言った感じでした。

予断ですが、最近は汚れに気付かないお客様が増えてきたように思います。
ハッキリとシミがついていても気付いていなかったりという事は以前もありましたが、全体的に色がくすんで汚れている状態は気付かないお客さんが多いです。
そのせいか、汚れていませんと言い切るお客様もいらっしゃいます。
本当はかなり汚れているんですけどね・・・。

逆汚染は一般の家庭でも起こります。
洗濯機に詰め込みすぎたり、白いものと色のついたものを一緒に洗ったりすると逆汚染を引き起こします。
この汚れはなかなか落ちないので気をつけましょうね。

そして、クリーニング屋さんはしっかりと選びましょう。

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月28日

ドラム式洗濯機

最近流行っていますね、ドラム式の洗濯機。

出た当初は洗濯機にしては高くてなかなか手が出せなかったものですが、現在は値段もこなれてきたのと、環境に優しい所や汚れ落ちのよさからも購入する人が増えているようです。

何故今までドラム式が日本でも流行らなかったのかと言いますと、日本は水質が良かったんです。
ドラム式が主流だったのは主にヨーロッパでした。
ヨーロッパでは水が硬かったので、普通に洗濯をすると泡が立ちません。
洗剤成分と水に含まれる硬度成分が反応してしまうからです。
そこで、撹拌式よりも機械力のあるドラム式が考案されました。

ドラム式の良い所は、たたき効果による強い洗浄力と使う水の量が少ないので環境に優しい所です。
たたき効果による洗浄力は目を見張るものがあります。
靴下の汚れなんかでも見事に落とします。

逆に弱点はと言うと、ボタンや装飾品が壊れる可能性があると言う事と、洗剤の種類や入れすぎにより洗浄力が落ちると言う事です。
洗剤を入れすぎると、衣類が中で滑ってしまいたたき効果が弱くなります。
水も少ないですから、洗剤の量も気をつけてくださいね。

良い点が多いドラム式洗濯機、もし買い替えを検討されている方がいらっしゃいましたら、候補に入れてみてくださいね。
おすすめです。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月27日

最近良く出ていますよね。

最近良くテレビに出ている綺麗な女の子で、安めぐみさんはご存知ですか?

この人、なんと府中市出身なんです。
TVチャンピオンのゲストに出ていたときに、分倍河原のにんじんハウスの話をされていました。

私は芸能人にあまり詳しくないし、芸能人を見ても着ている服のほうが気になってしまうのですが(笑)、府中市出身と聞けば話は別です。
もちろん、会ったこともないわけなんですが、府中出身と言うだけで身内から出ているように感じてしまいます。
応援したくなります。
頑張って欲しいな。

他にも府中出身の芸能人の方はたくさんいらっしゃいます。
小室哲也さんも府中ですね。
覚えている人もいらっしゃるかと思いますが、けんちゃんシリーズに出てくるおまわりさん役の背の高い人も府中でした。
ちょっとマニアックですね。(笑)

ここ中河原にも撮影所があります。
昔は撮影で使ったものがクリーニングに出たりしていました。
今も、芸能関係の品物がたまに出る事がありますが、装飾品がついているケースが多いので気を使います。

それとね、芸能人の方ってみんなすっごく細いんですよ。
本当にびっくりです。

投稿者 boribori : 22:25 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月25日

アイロンの周りにあるもの

何とか風邪が治りました。
ご心配してくれた皆さん、ありがとうございます。

私たちプロのクリーニング師のアイロンの周りには色々な物があります。
今日はそれをちょっとだけ公開しましょう。

まず、アイロンのすべりを良くする油があります。
これをつけるとアイロンのすべりが良くなって無駄なしわがつきません。

次に霧吹き機とスプレータイプの糊です。
スプレータイプの糊は当店の社長が開発した特殊な糊で、現在日本でも数社しか扱っていません。
この糊が非常にいいんです。
艶も出るしピーッと伸びるで、それでいて堅くない。
この糊を開発したときに、他のクリーニング屋さんへ提供したんですが長続きしませんでした。

理由は、面倒くさいから。

糊付けには二種類の方法があります。
一つはスプレーでピンポイントにつけるやり方と衣類を糊に浸す浸漬法です。
浸漬法のほうが簡単なので、スプレーを使うのがどうも面倒くさくて使われなかったようです。
確かに手間なんですが、ちょっとの手間を惜しむようじゃ駄目ですよね。
もったいない話です。

次に袖や胴回りなどを仕上げるときに使う通称『馬』と言うものがあります。
これも数種類あって、『袖馬』や『胴馬』と呼ばれています。

黒や紺色など『アタリ』が出る品物に使うあて布もありますね。
そのままアイロンを当ててしまうと光ってしまうので、あて布をアイロンと衣類の間にはさんで仕上げをします。

ガムテープもあります。
どうしても小さな綿ボコリなどがついてしまう事があるので、ガムテープでそれらを取り除きます。

一番大きくて重要なもの、それはアイロン台です。
一般のアイロン台とはかなり違います。
最大の違いはバキュームで蒸気を吸い取る事です。
これにより無駄な蒸気を吸い取りプレスをセットします。
また、当店のアイロン台には吹き上げの機能がついていまして、アタリをつけにくくしています。
この吹き上げと吸い取りがアイロンの仕上げにはとても重要なんですね。

他にも、当店ならではのアイデア満載の小物がありますが、また次の機会に。
アイロン台見たい人はお店に寄ってくださいねー。

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2005年01月22日

アンゴラ製品

ここ最近、アンゴラ製品が良く出ます。

アンゴラは、アンゴラウサギの毛で作られています。
似ているもので、アンゴラ山羊で出来た糸がありますが、こちらはモヘアと呼ばれています。

アンゴラは非常にデリケートで毛が抜けやすい性質を持っています。
どういう事かと言いますと、ショルダーバッグなどを肩にかけていると、ベルトで擦れた部分の毛が抜け落ちてしまうんです。。
当店のお客様の中にも、ピアノの先生をやっていらっしゃる方がいまして、毎日重い楽譜をかばんに詰めて仕事に通っていた方がいます。
冬が終わり、アンゴラのコートをクリーニングにお出しになったときに分ったんですが、見事両肩の毛が抜け落ちていました。

アンゴラのようなとてもデリケートな衣類を着るときは、バッグなどは肩から掛けないようにしないといけません。
また、汚れがひどくなるとクリーニングも難しくなります。
汚れが目立つ前にクリーニングに出すように心がけましょう。

アンゴラやカシミヤの製品で高級品になると、ベージュが多くなります。
糸が汚れていると染色でごまかそうとする事があるのですが、糸が汚れていなくて上物の獣毛品になると素のままの色で衣類を作り上げる事が多いんです。
最高級品のコートなどは装飾もあまりついておらず、素材そのままの色を生かしたつくりが多くなります。

素材の特徴を知っていると、服を買うときも着ているときもクリーニングするときもきっと役に立ちます。
ぜひ、覚えておいてくださいね。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月21日

悪徳クリーニング業者

つい最近、クリーニング業法というものが改正されました。

本日当店へも保健所の方がお見えになりまして、改正されたクリーニング業法にあわせた指導をしていきました。

今回の法改正は、都内で見られた090で始まる携帯電話を使った集配専門のクリーニング屋によるクレームが原因です。
品物を預けたのに届けてもらえないとか、電話が通じなくなってしまったなど、かなりのお客様にご迷惑をおかけしているようです。
中には、お預かりした品物を、家庭用の洗濯機で市販の洗剤を使い洗って届けている業者もあったとか。
本当にひどい話です。

クリーニング屋を信用して利用して頂いたのに裏切り行為ですね。
今回の法改正ではこうした悪徳業者を出さないために作られました。

その中の一つに、クリーニングの利用者に洗濯物の処理方法を説明するよう心がける、と言うのがあります。

当店では開業当時より、クリーニングの説明をしています。
それは、お客様にご理解をして頂くためと、その衣類を良く知っていただいて長く着用してもらいたいからです。

綺麗な服を長く着続けていただきたい、それが当店の目標です。

詐欺のような悪質なクリーニング屋は減っていくと思いますが、皆さん十分お気を付けください
良いクリーニング屋、信頼できるクリーニング屋さんを見つけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月20日

バッグに要注意

最近いらっしゃったお客様に、バッグの色が服についてしまったというお客様がいらっしゃいました。

見てみると、見事に色が移っています。
袖からポケットの所まで濃い所やうっすらと移ったところまでかなり幅広い状態です。

色移りは正直な所やってみないとなんともいえないので、お預かりして見ました。
何度かクリーニングをして、部分的に染み抜きをして、今回の品物は見事落とす事が出来ました。
私たちもほっと一安心。(^_^;)
本当に良かったです。

このバッグの色が移るというものは、結構多くあります。
ほとんどが本人も気づかずに、だんだんと色が移っているようです。

全部のバッグの色が落ちて移ってしまうわけじゃないのですが、一部の染色堅牢度の低い商品にこうした事が起こります。

バッグを持つときは皆さん、気をつけてくださいね。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月19日

衣類も疲れるよね。

またまた最近新しいお客様が増えています。

お持ちになる品物を見ていると、どこで洗ってました?と聞きたくなるような品物が結構出てきます。
Yシャツなどは色が悪く、ちょっと黒っぽく見えます。
スーツも色が悪く、やはり全体的に汚れが落ちていない・・・。

元の色に戻るように、縮んだ部分も伸ばすように仕上げますが、それでもやっぱりさびしい・・・。

クリーニング屋さんはいろんな所に山ほどありますけど、本当に皆さん選んだ方がいいです。
クリーニング屋さんに出すと、綺麗にアイロンかかっていると思っていませんか?
どこに出しても綺麗になっていると思っていませんか?

良い衣類が疲れていると、さびしく感じてしまいます・・・。

うちでクリーニングするものは全部綺麗にしてやるぞー。
衣類の疲れも吹っ飛ばしてやろう!

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月18日

いつ着るの?

当店は、一日仕上げもやっております。
ただ、あんまり宣伝はしていませんが。

当日仕上げで多いのが礼服でしょうか。
急な出来事で、慌ててクローゼットから出したら、あら大変!といった感じでお持ちになるケースが多いようです。

しわしわだったり、汚れていたり。
大体がカビが生えてしまっているのです。

礼服を着ているときは、よく物を口にします。
結婚式やお通夜などでも軽いものを口にしたりしますね。
汚れてないつもりでも、汚れが付着しています。
いつ着るか分らないし、一度しか袖を通してないといってそのまま仕舞ってしまうようですがそれが危ない。

汚れをつけたままおいておけばカビが生える原因です。

当店においでのお客様にも、よく質問されます。
『礼服の管理はどうすればいいんですか?』

私たちの答えは決まってこうです。
『次に着る予定が分っていて、間がそう空かないのならそのまま保管してください。次着る予定が分らないのなら洗ってしまってください。』

これは普通のスーツにもいえることです。
職業柄あまりスーツを着ない人は、一度でも袖を通したら洗ってから仕舞ったほうが安全です。
忘れるとどうなるか・・・。

全身カビだらけになるか、虫穴だらけになるか。

どちらにせよ、洗っても着たくはありません。
衣類の管理の基本は、『仕舞う時は洗ってから』です。
もし、どうしていいか分らないときは一度ご相談ください。
その服の状態を見て、その服に合った方法をお教えします。

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2005年01月15日

今日の予報は一日雪だったはずなんですが、見事はずれましたね。
予報どおりだと、大変な事になっていたと思います。

雨とクリーニングは密接な関係があるのはご存知でしょうか?

以前書きましたが、ドライクリーニングは有機溶剤を使い、循環させてろ過しながらクリーニングをしています。
元が油ですから油性の汚れに特に洗浄力を発揮するんですが、洗剤をうまく使う事によって汗などの水溶性の汚れも落としているわけです。

油の中にも水は存在します。
相反しているものなので、ものすごい比率で混ざっているわけではないのですが、極少量水が入っています。
この水分が水溶性の汚れに効きます。
雨が降ると、湿度が高くなり、溶剤中の水分量も増えます。
うまい具合でしょう。(^_^;)
でも、問題もあります。
溶剤中の水分が多くなりすぎると、水と油が分離をし始めます。
そうしたら大変!
汚れを落とすどころかクリーニング事故につながる可能性も出てきます。

水は、色落ちや縮みの原因の一つですから過度な水分はまずいんですね。

適度な水分が事故も起こさず綺麗にクリーニングしてくれるわけです。
なんでも、多すぎたり足りなすぎるってのは良くないんでしょうね。

明日も一日雨だそうですが、ちょうど良かったのかもしれません。
乾燥しすぎで風邪が流行っていましたから。
この雨が体にもクリーニングにもいい影響を与えてくれそうです。

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2005年01月12日

血液のシミ

今日はお電話をいただきまして、お客様の所へ行って参りました。

『他店でクリーニングしてもらったのですが、しみが落ちてない』というご依頼です。
拝見すると、確かに薄い赤い色でまあるくシミが残っています。

お話を伺うと、血液のシミと言われました。
血液のシミは、最初のクリーニングで落としきらないと正直厳しいんです。
理由は、熱がかかると固まってしまうからで、落ちなくなってしまいます。
今回の品物は、他店でクリーニングして、落ちきらないうちに乾燥してしまったので、残った血液のシミが固着していると思われます。

もしかするとシミ抜きもしていないかも?知れませんね。
シミの残り方がちょっと不自然です。
血液のシミを抜く時は酵素を使うんですが、きちんと資格をもって研究している方がいるなら出来ると思いますが、パートさんやバイトさんが仕事のほとんどをしているような所では正直血液のシミは厳しいです。

クリーニング業界の傾向として、低価格で受けるために仕事はパートさんやバイトを使う事で原価を切り詰めているようです。
製造業などの規格品を扱う仕事なら、それでも稼動するかもしれませんが、クリーニングのように品物はみんなバラバラでシミの種類も様々ですと、かなり高度な技術や知識が要求されます。
パートさんやバイトさんでも、長い実務経験で高度な技術を習得している方も中にはいらっしゃいますが、ほとんどの方は無いのが現状です。

ここのブログにも書きましたが、服を綺麗にするのは本当に難しいんです。
生地の強度や染色の強度、装飾品やボタンの洗浄適正など、クリーニングするためにはクリアーしなければいけない問題が多くあります。
衣類についている品質表示には書いてない様々な問題点を見つけ出し、適正なクリーニングをする。
それが非常に難しいんですね。

シミは落ちたけど、穴があいたなんて困りますよね。
そうならないために、日々研究をしていくんです。

ただ機械に入れて洗っていたり、何にも考えないでプレス機をがちゃんがちゃん押しているような所ではやはり綺麗にはなりません。

皆さんの大事な衣類です。
クリーニングも服を選ぶときと同じくらい、慎重に探してみてくださいね。

今回のご依頼は、残念ながらお受けできませんでした。
本当にすいません。
現在は熱で固着された血を抜く手段は無いですが、また研究を重ねていっていつか落とす事ができる様に日々精進していきます。


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2005年01月10日

成人の日

今日は成人の日です。

自分のときは何してたっけなあ・・・、としばらく考えないと思い出せないほど遠い昔になってしまいました。
そうそう、あの日は普通に生活してましたね。
お休みでしたので、何事も無く起きて、ご飯食べて、色々と用事済ませて。
そんな普通の生活で成人の日を迎えたいと思っておりました。

当店は今日も仕事です。
アイロンをかけておりますと、綺麗な晴れ着を来た女性が通っていきます。
着物なんてめったに見かけなくなりましたが、やっぱり綺麗ですよね。

着物はきちんと手入れをして保管しておくと、次の世代まで使う事が出来ます。
大切な思い出の品物ですから、きちんと仕舞ってくださいね。

成人、おめでとうございます。

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2005年01月09日

アイロンかけてよ

今日はお休みです。

お正月は何かと忙しくて、子供を連れて出れなかったので、お散歩に出掛けました。
トコトコと南町方面へ。
遊歩道を歩きつつ『郷土の森』へ行きました。

『郷土の森』ですが、府中市の皆さん朗報です!!
なんと、府中に在住の方もしくはお勤めの方は、カードを発行してくれまして100円で入る事が出来ます。
私も今日行ってはじめて知りました。(^_^;)
こんなサービスをしていたとは。
これからは梅祭りもありますし、一度行ってみてください。

『郷土の森』ではちょっと遊び、鯉に餌を上げて園内をぐるっと一周してきました。

お昼になったので、かみさん連れて伊勢丹へ。
正月忙しかったですから、食事くらいたまにはサービスしないと逃げられちゃいます。(>_<)

食事は大変美味しかったのですが、どうしても職業柄気になってしまう事があります。
それは店員さんの服です。

ちょっと色が悪いなとか、綺麗にしているなとかどうしても目がいっちゃうんです。
今回気になったのは、洋服売り場の店員さんのブラウスでした。
制服はきちんとしているのですが、中に来ているブラウスはアイロンすらかかっていません。
白い色がくすんでいる所を見ると、自分で洗っているんじゃないでしょうか。

半分職業病に近いと思うので、普通の人は気にしないかもしれませんが、デパートなんだから着ているものにもちょっと位気を使って欲しい気もしますね。
言葉使いも丁寧で立ち振る舞いもとてもスマートで・・・。
デパートはものすごく洗練されたイメージがあります。
ですから余計しわしわのブラウスが悲しかったんです・・・。

綿のブラウスが綺麗にアイロンかかっていると本当にかっこいいんです!
ね、お願いだからアイロンかけてよ。(^_^;)

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2005年01月07日

ワイシャツのクリーニング

仕事が始まり、急ぎのシャツも仕上げ終わりまして、来週頭には通常の営業に戻れそうです。
たまには、当店のクリーニングのお話も。(^_^;)

当店のワイシャツのクリーニングはちょっと変わっています。
着用中の汗の匂いが消えるんです。
不思議でしょ?

当店のワイシャツのクリーニングには、特殊な抗菌加工が施されています。
男性の方ならよくおわかりになると思いますが、帰宅のときに混んでいる車内で汗の匂いって気になりますよね?
ワイシャツの匂いの原因は、汗の匂いや雑菌の繁殖です。

その雑菌を抗菌加工により繁殖させにくくしています。
でも、それだけでは汗の匂いまでは消せません。
ではどうしているのか?

キーワードはカプセルです。

消臭効果のあるヒノキの成分をものすごく小さいカプセルに詰め込んで衣類に付着させておきます。
カプセルと言っても肉眼で見えるものではありません。
状態は液状ですので、カプセルと言ってもぜんぜん分らない状態です。
その微細なカプセルが、着用時の擦れなどにより、中の消臭成分が飛び出して、匂いを消してくれます。

その消臭効果は絶大で、たとえばこれまた男の人が気になる靴下のものすごい強烈な匂いまで消してしまうんです。

ね、凄いでしょ?
他にもワイシャツを洗うときは、段階を踏んで洗っています。
汚れの種類も違いますし、何より白く上げなければいけませんので、1回のクリーニングでは到底綺麗になりません。

また、ボタンが取れていれば付け直します。
お客様が着易いように、直せるところは直しています。

クリーニングってどこも同じだと思っていませんか?
洗い方一つとっても、使っている洗剤や薬剤をとっても、クリーニング屋さんでバラバラです。
仕上がりは自ずと違ってきます。
また、機械化しているとはいえ、最終的には人の手を介さないと出来ませんので、どこまで手間をかけるかでまた違ってきます。

綺麗にするって難しいんですよー。(^_^;)

当店へおこしのお客様ならご存知だと思いますが、当店では品物をお預かりしたときに、クリーニングの説明をしています。
特殊な品物を預かったときや、衣類に問題があるケース、初めてのお客様など、細かく説明をさせて頂いています。
きっとお客様の役に立つと思いながらです・・・。

クリーニングの知識を知っていると、服を買うときに失敗しません。
服も良いものから粗悪なものまで幅が広いですが、クリーニングを知っていると見分ける目も養われます。

クリーニング屋さんを選ぶ目安の一つとして、説明してくれるかどうか?も重要ですね。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月06日

仕事始め

今日から仕事始めです。

毎年、仕事始めは何かしらのトラブルがあるものなのですが、今年は至って順調。
順調な出だしかな?

トラブルが多い理由の一つに、機械を動かしていない事があります。
5日も機械を動かさないと、どこかしらおかしくなるものです。
寒いですから、パイプが破裂しているとか、水が回ってしまうとか。
毎年仕事始めでは、普通に仕事が出来るか?チェックしてから始めます。

お客様からの、『待ってたよー、開店するの。』という一言に、今年も頑張ろう!と心の底から思うことが出来ます。
頑張らないとね。

皆さん、改めて今年も一年よろしくお願いいたします。m(__)m

年末のスカーフプレゼントが大変ご好評を頂きました。
皆さんに喜んで頂けたので、年明けも頑張っちゃいます。
15日までプレゼント延長決定です。
お早めにお越しくださいね。

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月31日

仕事納め

先ほど、今年最後の仕事が終わりました。
やはり年末はあわただしいですね。

この品物で最後にしようと思っていると、いやこれも仕上げておこうか?となり結局はほとんどの品物を仕上げる事になります。

皆さん、今年はどんな年だったでしょうか。
夏が長くて、12月になってもなんだか暖かい、不思議な年でした。
その反動か、大晦日の日にこんな大雪が降ったのかもしれませんね。
今、店の前の通りは大渋滞です。

振り返ってみますと、今年は汗の汚れがひどいものが多かったように思います。
夏が酷暑だったと言うのももちろんあると思いますが、それ以前にクリーニングをする回数も減ったと思います。
汗がより染み付いていて、落とすのにかなり苦労しました。
また、涼しくなってきてからは虫食いが目立ってきました。
クリーニングしないで保管してあったらしく、そういう品物はものすごい虫食いがありましたね。

世間に目を向けると今年は凄い事だらけだったように思います。
オリンピックのゴールドラッシュ!
目の下にクマが出来るほど、毎日見ていました。
北島選手の金メダルは、鳥肌が立ちましたね。
柔道陣もものすごい活躍で、見ていてこんなに楽しめたオリンピックは無かったんではないか?と思うくらいでした。

反面、災害や悲惨な事件も多い年でしたね。
台風や水害、新潟の地震など、ここまでおきるのも珍しいと思います。
子供に関係した事故や事件はあまりにもひどすぎてニュースを見るのも嫌になりました。
何で子供に手を出すんでしょうか・・・。

イラクでの人質事件もとても印象に残っています。
助かった人、残念ながら助からなかった人、色々ありましたが、対岸の火事ではなく考えさせられたと思います。
私も、日本人であることを確認させられたと思っています。

いろいろな事があった2004年ですが、後数時間で今年も終わりです。
来年はどんな年になるんでしょうか・・・、いや、どんな年にしましょうか?
来年は自分で進んでいける年にしたいですね。

皆さん、くれぐれも雪にはお気をつけ下さい。
このまま行くと明日は路面凍結です。
滑って怪我などしないように。

良いお年を。

投稿者 boribori : 17:49 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月30日

スカートの丈詰め

年末も押し迫ってきましたね。
残す所後一日で今年も終わりです。

今日は品物が沢山ありまして、全部の仕事が終わったのが10時40分。
さすがにくたくたです。
でも、頑張って仕上げないとお客様に渡せないもんね。
新年の最初くらい、クリーニングしたスーツで仕事に行きたいでしょうし。

他には、急ぎの制服も結構出ていました。
部活動に入っていると、制服のクリーニングがなかなか出来ません。
ようやくクリーニングに出せると思ったら、クリーニング屋さんが閉まってったとか、年内仕上がらないとか。
今年も、ちょっと無理をしましたがお客様が困っていたようなので引き受けさせていただきました。
明日お渡しできますよ、Mさん。

最近の制服は丈の短いスカートが流行っていますね。
自分で詰めたんでしょうが、ちょっとおかしい・・・。
制服のスカートはプリーツが入っていますよね。
ああいうスカートを詰める時に、裾から詰めてはいけません。
裾から詰めてしまうと、プリーツが広がってしまって、ちょっとみっともない。
では、どこから詰めるのか?
正解は腰からなんですよ。
プロに頼むと、一旦腰の縫い糸を全部ばらして、上から詰めて、また縫い直すんです。
非常に手間がかかりますけど、出来上がったときにその差が歴然とします。

もし、丈を詰めたい方がいらっしゃいましたら、一度ご相談ください。
アドバイスいたします。(笑)

さー、後一日。
頑張りますよー!

投稿者 boribori : 11:40 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月24日

忘年会

昨日は、クリーニング屋さんの忘年会がありました。

みんな仲が良くて、年に数回集まっては色々と話しをします。
技術の話し、経営の話し、サービスの話など、何時間話しても足りません。

昨日も、来年への意気込みや展望など意見交換がされました。
少しでも良いサービスを提供したいというみんなの気持ちは熱く、きっと良いお店が出来上がっていくんでしょう。

そんな仲間に恵まれて、楽しい忘年会が出来ました。
来年も、みんな頑張ろうね。
次ぎあうときもいい笑顔で会いましょう。

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2004年12月23日

キャンペーンが始まりました。

今日から年末キャンペーンが始まりました。

期間中にご来店、ご利用してくださったお客様にシルクのスカーフをプレゼントするという企画です。
今日は天皇誕生日ということもあってか、ご来店もまばらでしたが何人かの方にスカーフをお渡しする事が出来ました。

皆さんの笑顔を見ていると用意した私もほっと一安心します。

お渡ししていてふと感じるのですが、綺麗な柄のスカーフだからといってお持ちになるわけじゃないようです。
また、綺麗な色合いの物でもお持ちになるというわけでもないようです。
決め手は、自分がいつもきている服と合うか?という所のようですね。

大判で使いやすい物なので、これから大いに使ってやってください。
スカーフも喜びますよ♪

投稿者 boribori : 11:49 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月20日

嬉しい来客

今日はとても嬉しいお客様がいらっしゃいました。

一人は以前うちをご利用して頂いたお客様で、今は某都市で市議会議員をされているそうです。
東京へ来たので寄って行ってくださいました。

もう一人は、10月に足の手術をして先日まで入院をしていたお客様です。
退院をして当店へ寄って下さいました。
足の手術でまだリハビリの最中ですが、少しでも元気な姿を見ることが出来て、僕たちもとてもうれしいです。

この地で商売を始めて約40年。
色々なお客様がいらっしゃいました。
大学生だったお客様が、就職して10数年後にご挨拶にきていただくということが良くあります。
皆さん立派になられて、私たちも本当に嬉しい。
特にうちの母などは真剣にお客様の心配をする人ですから、久しぶりに会うお客様の笑顔を見ることが出来て、安心するようです。

小さい町のクリーニング屋ですが、やっていて良かったと思える瞬間ですね。
私も20年後にこういった経験が出来るといいな。
こういう経験が出来るクリーニング屋さんになりたいなと切に思います。

まだまだ頑張らないといけませんね。
よし!気合い入れて頑張るぞ!

投稿者 boribori : 11:20 | コメント (0)

2004年12月19日

今年最後の休み

今日は今年最後のお休みでした。

毎年、最終日曜日はお店を開けています。
今年も営業時間いっぱい開けるわけではありませんが、7時くらいまではお店を開けて仕事をしていると思います。

今年は、23日から31日まで私が企画した『シルクのスカーフプレゼント』キャンペーンを行う予定です。
TOPページにあるバナーをクリックして頂くと詳細のページに飛ぶ事が出来ます。

お客様は喜んでくれるかな?と今からドキドキです。
とても良い商品を揃えたので、是非ご来店くださいませ。
あわせて当店自慢のカレンダーも残りわずかとなっています。
こちらもお早めに!

今日はゆっくり寝て、明日からまた頑張ります!

投稿者 boribori : 11:33 | コメント (0)

2004年12月18日

ボタンガード

ホームページが出来てから、色々なお問い合わせを頂きます。

中にはクリーニング業者もいるのですが、そのほとんどがボタンガードについてのお問い合わせです。
どこもボタンには苦労させられているんだなあと思います。

ボタンには色々と種類があり、中には衣類の値段よりもボタンの方が高いんじゃない?などという商品まであります。
クリーニングしたら溶けてしまう物や、接着剤でつけてあるので洗うと分解されてしまうものや、衝撃に弱く割れてしまうものなど本当にさまざまなのです。
ボタンを割らないで洗うのはプロのクリーニング屋さんにとって難しい仕事の一つなんです。

また、割れてしまった場合、メーカーに問い合わせても在庫がすでにない場合が多く、同じ物をつけることが出来ません。

デザイン性の優れたボタンが出回る昨今、ボタンガードのようにきちんと保護してきれいに出来る商品はプロのクリーニング屋さんから見ても良い商品だと思います。

こんなに良い商品なのに、良い物からなぜかなくなっていく不思議なクリーニング業界。
現在は生産されていないんです・・・。
当店にはまだ在庫がありますので、ご利用のお客様はご安心下さい。

ボタン一つとってもクリーニングの難しさを感じる今日この頃です。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (1)

2004年12月17日

羽毛布団

羽毛布団が持ち込まれました。

3軒もクリーニング屋さんを回られたのに全部断られたとのこと。
たまに聞きますが、羽毛布団を洗えないクリーニング屋さんって???

ただ、今回の商品は品質表示にちょっと難がありました。
素材は書いてあるのですが、クリーニングについては表示がありません。
以下のとおり書いてあるだけです。

・クリーニングは出来ません。
・クリーニングする場合は専門店にご相談ください。

私たちもプロですが、こんな表示だけでは洗える品物か判断に困ってしまいます。
通常、私たちが洗えるかどうか判断するのは品質表示についているクリーニングの表示と素材を主に見ています。
でも、これだけでは情報が足りないので衣類全体を見回して洗うのに問題が無いか判断しているわけです。

この品質表示も家庭用に作られているので私たちプロには当てはまらないと言う不思議な表示なんですね。
しかも、生地の素材や生地の耐クリーニング性だけで表示をつけられているので、実際とは大きく異なってしまいます。
というのも、ボタンや金具、刺繍などは表示に含まれていません。
ですから、綿100%で水洗いもドライクリーニングも出来ないという表示がつくケースがあるんですが、これらはボタンに問題があったり芯地に問題があったりするわけです。
表示に書いてない事を一つ一つ見つけていかないとクリーニング事故につながってしまう恐れがあります。

この辺がクリーニングの難しい所ですね。

羽毛商品は生地の裏側にフィルムを張ってあります。
これは、羽毛が針の穴でも抜け出てしまうため、生地の裏からフィルムを張って出ないようにしているんです。
ですから、羽毛布団やダウンの修理で針を使っちゃだめですよー。
針穴から中のダウンが全部抜けてしまいます。

今回の商品も良く見てみましたが、クリーニングできると判断し洗わせて頂きました。
洗いあがりも問題なく、きれいになりました。

この表示、何とかならないんでしょうか。
われわれプロにも伝わりづらい表示であるばかりか、消費者にとってもどうしていいか分らない表示が多々あります。
衣類は着たら洗ってまた着る、と言う当たり前のサイクルで使われていますから、皆にわかりやすい表示になって欲しいと思いますね。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2004年12月15日

お問い合わせありがとうございます

ここ数日、お問い合わせが増えています。

集配についてや、修理について、クリーニングの相談など結構幅が広いです。
暖かくてもそこは師走、やはりそわそわしてくるのでしょうか。

当店は年内31日まで営業しておりますので、お急ぎ品などがあったらご相談くださいね。
また、修理などは内容によってはかなり時間のかかるものもございますのでお早めに。
電話では確実にお答えできないケースが多いので、お持ちいただくと細かいご相談が出来ると思います。

来週末はクリスマス、その次はもう大晦日ですね。
早いもんだ。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2004年12月13日

カーテン

年末も押し迫ってきました。
あと半月ちょっとで新年ですね。
当店でもそろそろ年末用の仕事の予約が入ってきます。
クリーニングで予約?って不思議に思うかもしれませんが、あるんですよ。(笑)

それは、カーテンです。

お客様の方もぱっと外して出せばいいというものではないらしく、予定をあわせながらここぞ!と言うときに出したいようです。
すでに何件か予約を頂きました。
朝お預かりして夕方配達です。
どこかで聞いたようなキャッチですね。(笑)

最近は、家庭用洗濯機も大型化して、カーテン自体も洗いやすいものが増えました。
カーテン洗った事がある人なら分かると思いますが、すごい汚れですよね。
ただ吊って置いただけなのに・・・と思うかもしれませんが、ものすごく汚れています。

当店でも1回のクリーニングではきれいになりませんので、生地の様子を見ながら数回クリーニングをします。

でも、何回も洗いなおして大変な思いをしても、お客様に喜んで頂けるとそれだけで嬉しくなりますね。
『これで年を越せるわ。』なんて言われると、今年もいい年だったなあと思っちゃいます。
来年へのパワーの源ですね。

今週末からまた忙しくなりそうです。

投稿者 boribori : 23:47 | コメント (0)

2004年12月09日

破れているズボン~結果

昨日の破れているズボンの話。
原因がわかりました。

自転車に原因があったようです。
自転車の後の荷台にカゴがあって、その角とお尻が常に擦れていたみたい。
やはり今回も本人は言われるまで気づかなかったようで、奥様に聞かれてびっくりしたそうです。

原因がわかれば対処も出来ます。
カゴをずらしてもらうか、ほんの少し前に座ってもらうかで解決するでしょう。
ズボンの修理も当店で出来ますので、直しておきました。

これでまた長く着ていただけるんじゃないでしょうか。
本当に良かったですね。

ほっとします。

投稿者 boribori : 00:08 | コメント (0)

2004年12月08日

破れているズボン

『他のクリーニング屋でズボンを破られた』

というお客様がご来店しました。
当店に持ち込まれたのは破れたのとは違うズボンのようです。
お預かりするときに詳しく見させていただくと、左のお尻のあたりに擦れたような傷と穴があいています。
お客様に穴があいている旨をお伝えし、他のクリーニング店で破られたと言うズボンの穴の場所を聞くとどうやら同じ場所のようです。

こういうケースの場合、大体がクリーニング屋さんで穴があいたのではなく、生活の中で何か原因があります。

以前あったケースでは財布を入れていてこすれて穴があいたと言うものがありました。
結構気づかないようですが、日常生活において衣類を傷めているケースは良くあります。
革のバッグを使っていたら上着に色が移った!と言うケースもありましたが、お客様の方では言われるまでしみの存在すら気づかれませんでした。

あるお客様は『Yシャツの脇に黒いシミがついているので何とかして欲しい』とお願いされ、染み抜きをし
ましたが抜けませんでした。
原因を探そうといろいろ聞きますがこれだと言うものが出てきません。

バッグは使いますか?
何か脇に抱えませんか?
汚れたものを持った記憶はありませんか?

どれもノーだとおっしゃいます。
そこでお仕事を聞くと、タクシーのドライバーさんでした。
ここで一気に核心に近づきます。
シミの形や方向から見て・・・・・、シートベルトが怪しい!
そこでシートベルトを確認してもらうと原因はこれでした。

さて、今回のお客様の原因は何なのでしょうか・・・。
気になりますね。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2004年12月04日

裾のほつれが多くないですか?

最近多いなあと感じるんですが、ズボンやスカートなどの裾がほつれませんか?
どうも仕上げていてほつれているものを多く見かけます。

ほつれたまま穿いている人もいますが、時代だなあと感じるのは安全ピンやホチキスで留めている人が多い事です。
自分で糸と針を使って直す人は今あまりいませんね。

ズボンやスカートの裾がほつれたときは、クリーニングのときに当店に一言お伝えくださいね。
きちんと直してお渡ししますから。

投稿者 boribori : 00:44 | コメント (0)

2004年12月03日

せっけん

ただいま石鹸に凝っています。

洗濯石鹸やお風呂で使う固形石鹸など、色々と手に入れてテストしています。
石鹸と一口に言っても種類はさまざま。
材料に動物系を使うか植物系を使うかで大きく異なってきます。

で、今うちでお風呂でヒットしているのが、坊ちゃん石鹸。
名前も面白いでしょ?
東北地方では結構有名な石鹸だそうで、釜出し石鹸と書いてあります。
添加物など一切入っていない純粋な石鹸で、これで体を洗うとさっぱり体が痒くなりません。

おすぎさんも使っているそうで、お肌にやさしいみたいですよ。

さてと、次は洗濯石鹸のテストだな。
こちらも面白い結果が出ていますので、また今度書きたいと思います。
本当にいいものをプロの目でたしかめてやる~。

投稿者 boribori : 10:14 | コメント (0)

2004年12月01日

どこまで違う?

えー、昨日まで書いたドライクリーニングの話し、ちょっとわかりづらかったでしょうか。
あまりなじみの無い話ですし、説明も上手くないですしね・・・。

ドライクリーニングと水洗いのとてもわかりやすい実験があります!

実際どれだけドライクリーニングと水洗いと違うのかといいますと、一番わかりやすいのはティッシュペーパー。
ティッシュペーパーを水洗いすると原形をとどめませんよね。
こなごなになってしまうか、良くても使う事は出来ないでしょう。
では、ドライクリーニングするとどうなるか?
きれいに原形をとどめているんです!
さらっとしていて元のままの状態で出てきます。

これが今日ドライクリーニングが普及した原因の一つです。
水洗いに比べて、衣類に優しい。

ね、見てみたいでしょ。(笑)
お店にきたときに、ここの話をしてください。
目の前でティッシュの実演をしましょう(笑)
きっと驚くと思いますよ。

投稿者 boribori : 12:17 | コメント (0)

2004年11月30日

ドライクリーニングの始まり

ドライクリーニングの始まりについて、三浦綾子さんの『夕あり朝あり』と言う小説に詳しくかかれています。

日本でドライクリーニングをはじめて研究したのは、現在の白洋舎の創設者 五十嵐健治 氏です。
それまで日本では水洗いしかありませんでした。

石鹸などを使った商業洗濯も始まったのがペリーが日本へ来た時で、それまでは灰汁などで洗っていたようです。

五十嵐氏は時の文部大臣、牧野伸顕 氏のご夫人からオーストリアで水を使わないクリーニングの話を聞きます。
五十嵐氏はその話に大変驚き、研究に入ります。
水を使わないクリーニングなどがあったのか、と。
色々と失敗し、試行錯誤の末、ドライクリーニングを国内ではじめて完成させたのです。

驚いたことに、ドライクリーニングをすると水洗いをしたものとはまったく感触が違います。
さらっとしていて新品に近いような感触だったようです。

ドライクリーニングがする理由の一つ、それは水洗いと違いさらっと仕上がり新品に近いまま洗う事が出来るから、なんですね。

投稿者 boribori : 11:40 | コメント (0)

2004年11月29日

ドライクリーニングって何?

最近、お客様から良く聞かれます。

ドライクリーニングって何?
お水で洗ってるの?
おしゃれ着ようの洗剤で洗っているの?

ドライクリーニングって、結構知られて無いみたい。
ドライクリーニングとは、揮発性の溶剤(灯油のようなものと考えてください)で洗うクリーニングの事を指します。
機械はですね、コインランドリーにあるぐるぐる回る機械のような感じですね。
イメージできますでしょうか?

ですから、お水で洗ったものはドライクリーニングとは呼びません。
おしゃれ着用の洗剤はドライマークが洗えると宣伝していますが、あれも水で洗っているのでドライクリーニングではありません。

お水の代わりに揮発性の溶剤で洗っていると考えるのが一番わかりやすいと思います。
でも、お水の代わりと言っても洗うたびに溶剤を捨ててはいないですよ?
フィルターでろ過しながら洗っています。

うーん、なんとなく分ってもらえたでしょうか?
勘の良い方は、何で水じゃだめなの?とか溶剤で洗う理由は?など考えている事と思います。
ここら辺を説明していくともうちょっとドライクリーニングの事を理解してもらえるでしょう。

と言う事で、この続きは次回へ。

投稿者 boribori : 01:21 | コメント (0)

2004年11月28日

クリーニングも変わっています

今日は展示会最終日です。
朝から気合を入れてビッグサイトへ行って参りました。

金曜日も見てきてはいますが、今日はもっとじっくりと見て回ります。

機械も資材も変わってきています。
環境を第一にした商品も増えました。
環境に負荷をかけない溶剤も開発されています。
誰でも均一化した生産が出来るような機械も開発されていますし、よりきれいな仕上がりを追及した機械もありました。

子供の頃から通っていますがここ数年の変わりようは劇的です。

組合からの展示も興味深いものでした。
どうしても出てしまうクリーニング事故を現物と解説付で展示されています。

クリーニング事故は原因が突き止めづらいのが特徴です。
私たちクリーニング業者の失敗によるもの、衣類自体に問題があるもの、着用中の消耗等によって出るものなどさまざまです。
しかし、クリーニングしてから出てくるのでどうしてもクリーニングのせいになってしまいます。
事前に知っていれば防げるものもありますし事前の情報収集で注意を促す事も出来ます。
私たちクリーニング業者も事故を減らすためにこうした展示会などで情報を収集し研究に励んでいるのです。

大切な衣類を着ていただくために・・・。
本当に頑張るしかないですね。

昔に比べて生活習慣も変わり食生活も変わり、衣類自体も変わってきています。
どんどん私たちも対応していかなきゃ。
今日の展示会をまた明日へ生かさないとね!

頑張ります!

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2004年11月26日

展示会初日

本日から東京ビッグサイトにて3日間、クリーニングの展示会があります。
資材(洗剤や包装資材など)や機械類の展示や、新しい技術の提案など幅広く見る事が出来ます。

私も仕事を早めに切り上げて午後から行って参りました。
懐かしい仲間に出会えてとてもよかったです。
全国の仲間と会って情報交換するのも展示会の魅力の一つですね。

日々努力している仲間を見ると、負けてられないなとつくづく思います。
うちももっともっと頑張らねば!
気合いが入りました。(^.^)

投稿者 boribori : 21:39 | コメント (0)

2004年11月22日

動物園で見た光景

昨日に続き、動物園での出来事です。

天気の良い日だったので動物園にはカップルがたくさんいました。
うーん、みんなおめかししているなー。(おめかしって古すぎだろ 笑)
どうしても職業柄、服に目がいってしまいます。

ジュースを買おうと思い並んでいると、前にカップルがいました。
男の子はシャツにジーンズを少し下げた状態で着ていて、女の子は赤いチェックのシャツにスカート、ブーツ姿でした。

ふと女の子のシャツに目が行くと、なんとシャツがしわしわ。

せっかくのデートにアイロンくらいかけてくればもっとよく見えるだろうに。

と心の中で突っ込みを一つ。
別にこの子がかわいくなかったわけではないので誤解の無いように。(笑)
そのうちに段々とそのしわが気になってきました。

どうしてこんなしわがついたんだろうか?仕舞い方が悪かったのかな?洗いざらしで着ちゃったのかな?

などと色々と考えていると、このしわが更におかしい事に気づき始めます。

も、もしかして・・・、ちぢんでる?(爆)

これにはびっくりでした。
おそらくこの子も気づいていないんじゃないでしょうか。
よく見ると、ウールが混ざっているようなシャツだったので、おそらく家庭でガシャガシャ水洗いをしてしまい、フェルト収縮を起こしたんでしょう。
うーん、もったいない。

一言教えてあげればよかったかな?
でも、雰囲気こわすのも野暮だし・・・。
恋は盲目と言う事で・・・。

※フェルト収縮とは、ウール特有の縮む現象の事です。ウールの繊維の表面にあるうろこ状のものが絡み合って縮んでいきます。フェルト収縮を起こすと元には戻りません。最近はニットのセーターの脇などにこの現象が出ています。

投稿者 boribori : 00:49 | コメント (0)

2004年11月20日

午前中は配達です。

毎週土曜日は午前中に集配があります。
国分寺にお伺いして、お電話があったときに調布などへ移動したりして・・・。

かなり広範囲です。(笑)

同業からも言われますが、当店のようなお店でこの移動距離は確かに珍しいかも。
でもね、お客さんから来てくださいといわれれば、行きますよー。
私の経験で一番遠いのは、新宿区の幡ケ谷でしょうか。
コンスタントにお伺いしている中では、高尾、八王子ですね。
うーん、幅が広い。(^_^;)

お店の方へお持ちになってくださる中では川崎からもいらっしゃいますし、宅配便をご利用のお客様には遠く青森のお客様もいらっしゃいます。

本当に感謝です・・・。

この期待にこたえるように頑張らなくては!
では、集配に行ってきまーっす!!

投稿者 boribori : 07:28 | コメント (0)

2004年11月19日

Yシャツの糊

よくお客様から言われますが、当店のYシャツの糊はとても良いらしいです。(^_^;)
もちろん、研究に研究を重ねて色々テストをし、着易さを追及したものなのですが、やはりお客様から言われると喜びもひとしおです。

初めていらっしゃったお客様には糊付けをしないで欲しいと言われます。
お預かりしたYシャツを見ると確かにごわごわしている・・・。
これじゃあ着ていて嫌かもしれません。
糊の種類が違うんですね。
各お店の方向性で選ぶ糊も違うわけです。

家庭で洗われているYシャツはほとんどが糊付けされてないようです。
携帯安定のYシャツが出ていますし、糊なんて必要ないのかな?

でもちょっと待って!
糊付けにもちゃんと意味があるんですよ!

糊付けはYシャツをピンと張らせるためだけのものではないんですね。
Yシャツが汚れでダメージを負わないようにガードしているんです。

糊でYシャツ全体をコーティングします。
        ↓
汚れはコーティングされた糊について、衣類自体にはつきません。
        ↓
洗うときに糊と一緒に汚れが落ちてしまいます。

糊付けしてないYシャツとしてあるYシャツでは明らかに傷み方が違いますよ~。
襟や袖口など、擦り切れるのが手にとるように分ります。
家庭で洗うときも是非薄くて良いので糊をつけてくださいね。

これで1年はYシャツが長持ちするはずです♪

投稿者 boribori : 01:27 | コメント (2)

2004年11月17日

深夜10時まで営業中!

ブログ2日目でございます。
色々と書きたい事があるのですが、まずは当店の事をちょっと知ってもらいましょう。(笑)

当店は私が子供の頃から朝8時から夜10時まで営業をしております。
今では当たり前の深夜営業ですが、当時はものすごく珍しかったのではないでしょうか。
しかも、仕事が終わらなければ深夜2時でも店を開けて仕事をしていたらしいです・・・。
閉めて仕事をしてもいいんですが、暑いんですね。(笑)

クリーニング屋さんはボイラーを炊いて蒸気を使っています。
アイロンしかり、水洗機しかり、乾燥機しかり・・・。
ですので、仕事をして窓を閉めたままにしておくとそりゃもう想像したくないくらい暑いんです。

何故どこもやってないような頃から深夜10時迄営業をしていたかと言うと、当店の前の道をちょっと行った所にさくらサンリバーと言う商業施設があります。
現在はボーリング場とサウナetcと色々と入っていますが、昔は1階の駐車場の部分がスーパーだったんです。


なんとそこが深夜10時まで営業していたんですね。


私も子供の頃、お酒を買いに行かされました~。
本当に便利だったんですが、今はスーパーは無くなり駐車場となっています。

当店の社長が、「さくらさんが10時まで営業している。私たちも負けられん!」と話し合い、当店の深夜10時までの営業が始まったのです。(笑)
今考えてもすごい決断だと思います。
しかも、深夜10時までの営業を休まずにずーっと続けてきた事はすごい事だと思います。

夜遅くまで開けているといろいろな事もあります・・・。
その話はまた別の機会に。(笑)

皆さんが便利にご利用できるように、これからも深夜10時までの営業、続けていきますのでよろしくお願いします。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0)

2004年11月16日

よろしくお願いします。

とうとう私もブログを始める事となりました。

ここではクリーニングの事や衣類の事、日々の出来事など思いつくまま気の向くままに書き連ねていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。


投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)