2009年04月12日

ブログ、お引越しします。

4月に入りまして、ブログの移転作業を進めてまいりました。

当初はなかなかデータが移らず、また、移ったと思ったら抜けているデータがあったりとかなり苦労しましたが、何とか無事に移転することが出来ました。

新しいアドレスはこちらです。

今日も洗濯日和

新しいブログのほうでもよろしくお願いいたします。


一伸ドライクリーニング店 
カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM
東京都府中市住吉町2-17-13
工藤隆史
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
営業時間
朝8:00~夜10:00
★宅配も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
集配エリアはこちら。

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0)

2009年04月09日

ついでにもうひとつ買いましょう。

定額給付金が配られると決まってから、ニュースなどでいろいろ見る機会が増えました。
最初は給付金そのものの是非を問うものが多かったんですが、いざ給付されることが決定すると、今度はその使い道に興味が移るようで、あれやこれやと面白い商品、サービスなど取り上げられることが多くなってきました。

うちも最初はあまり深く考えていなかったんですよね。
漠然と配られるんだあ、位にしか思っていなかったんですが、いざ配られると決まると、その使い道に悩むようになります。

今苦しい日本の経済の復活の兆しになるような使い方がおそらく理想的だと思うんです。
と思っていると、余計いろいろと考えるようになりました。

まず、最初に思いついたのが電化製品。
テレビの買い替えも考えていましたし、ビデオはいまだにVHSですから、この際買い換えたいという欲求もありました。

ところが、いまや電化製品は国内でほとんどが生産されていない。
買うのはいいんですが、そのお金の行く先は海外なわけです。
これでは、給付金が外へ逃げてしまう。

何とか国内で消費できるようなものはないかな、と思っていると、旅行があるとテレビでやっているじゃないですか。
しかも、給付金の金額に合わせたパックで出ている。
これなら国内旅行に行けば国内ですべてお金を使いきれるんでいいかな、と思ったんです。

しかし、ふとよぎるのは本当にいいのかな、と。

実際の話し、苦しいのは大きなところも小さなところも変わりません。
売り上げという形になると、どこも2割3割は当たり前で売り上げが落ちているんですね。
でも、不思議と商店の人に話を聞くと、こんな答えが返ってくるんです。

買い物には来てくれるんだけど、去年より一つ二つ品物の量が少ないんだよね。

なるほど。
お客様は着ていただいているけど、買う量が少し減っているのが原因の一つのようです。

なんとなく答えが見えてきました。

なら、いつものお買い物、一つ余計に買えばいいんじゃないかな、と。
給付金の金額を一気に使わないといけないような、なんとなくそんな気持ちでいましたけど、みんなが普段どおりの買い物に、一品多く買い足せば、実はどこも助かるんじゃないかなと思ったんです。

当店で言ってもやはり同じですね。
仮に給付金の金額、クリーニングで使い切るぞ!という気合いの入ったお客様がいたとします。
うれしい事はうれしいですが、やはりちょっと現実的ではない。
しかし、皆さんがいつもより一点だけ多くお持ちになっていただくと、それだけで当店には十分なんです。

ちりも積もれば・・・、というやつですね。

たかが12000円、されど12000円。
電化製品を買うのもいいでしょう、この際ほしいものを衝動買いもいいでしょう。
それでも、もし、使い道に悩んでいる人がいらっしゃるなら、普段の買い物で、一つだけ多く買ってみてはいかがでしょうか?
たかが一つですが、その一つがとても大きな意味を持っていると思います。

なんにせよ、貯金はけませんよ。
出ちゃったものはしようがありません、なるべく使いましょうね。


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2009年04月08日

いよいよ繁忙期突入です。

クリーニング屋さんにとって、今年ほどこの言葉を待ち望んだ年はなかったんじゃないでしょうか。
そう思えるほど、去年の暮れから3月にかけて大変でしたねえ。

まあ、大変なのはどの業界でも一緒ですから、ある意味仕事が忙しくなると言うのが分かっている我がクリーニング業はある意味まだ楽なほうなのかもしれません。

お客様が言うところの衣替え。
私たちが言うところの繁忙期。

今年もいよいよ始まったようです。

先週末あたりからお電話でのお問い合わせも増えてきまして、今週に入ってからは、毎年この時期に出されるお客様から集配のお声がかかるようになりました。

気がつくと、店内に品物があふれています。

冷静に考えれば、驚くほど忙しいというわけではなく、また片付かないほど大変というわけではありませんが、今年もこうして皆さんが衣替えを始めて品物が集まってくることに感謝をしつつ、今年もがんばろうと強く思ったりしています。

今ブログのお引越しをしている最中なのですが、この繁忙期のお話、昨年はもうちょっとあとに書いているんですね。
やはり今年は暖かくなるのが早いんだと思うんです。
また、集まった衣類を見ていると、汗染みがひどい。

特に脇の汗が目立つのですが、意外と気づかないのが背中のしみ。
生地によって気づき辛いというのもあるのかもしれませんが、今年ほど暖かい年は、背中にも相当汗をかいているはずです。

そのままにしておくと危ないですよ。

衣類は洗ってしまうのが基本。
これだけは忘れずに。

ご自分で洗濯をしてもいいです。
クリーニング屋さんをご利用されてもいいです。

とにかく、シーズンが終わったら洗ってから仕舞うように心がけてください。

今まで静かだったクリーニング屋さんもにわかに騒ぎ始めました。
mixiの日記にも、ブログにも忙しくなったとの報告が多数見受けられます。

気合入れて洗いましょう!


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2009年04月06日

縮んだセーター。

妹が突然こんな質問をしてきました。

縮んだセーターは直らないの?

縮むといっても色々あります。
簡単に直るものもあれば絶対直らないものもある。
どんな素材だ?と聞くとわからないといいます。
どうやら友達のものらしいんですね。

セーターが縮むと聞いて、まるで子供服のように縮んだと聞くと、私たちはフェルト収縮を疑います。
フェルト収縮とは、ウール限定なのですが、繊維が複雑に絡み合い縮んでしまう現象のことなんです。
この現象で縮んだものは、サイズは何とか元に戻るケースがありますが、表面の風合いなど決して元には戻りません。
水洗いの失敗で起こることが多いんです。

さらに突っ込んで聞くと、どうやら子供服のように縮んでいるとか。
うーん、ウールのフェルト収縮だなあ。
とりあえず、現物を見てみないとなんともいえないので、一度持ってきてもらうようにいっておいたんです。

そのセーターが本日やってきました。

一目見て、フェルト収縮しているとわかるほど表面は毛羽立ち、思いっきり縮んでいます。
一瞬、これは無理かなあと思ったんですが、よく見るとフェルト化している箇所がまばら。
普通は全体的に起こる現象なので、ちょっと不思議です。

改めまして素材表示を見てみて納得。
このセーター、化学繊維との混紡品だったんですね。

ウールとアルパカが入っているのですが、それ以外にアクリルが混ざっている。
このアクリルの部分は縮まなかったんですね。

サイズは何とか伸ばせるとしても、ウールとアルパカの部分の縮みがどうなるのか、とりあえずやってみないと始まりません。
期待しないでねと一言付け加えて、とりあえず預かりました。
何とか着れるようになるといいんですけどね。

でも、これだけ縮んだセーターを何とかして期待と思うくらいですから、大事に思っていたと思うんです。
お値段もそれなりにしたと思いますし、洗うということを考えたときに、クリーニング屋さんに頼むという選択肢はなかったのかなと思うとちょっと残念でした。

適切な洗い方をすればご家庭でも十分洗うことは可能です。
でも、素材によって適切な洗い方はあると思うんです。
やはりウール類はドライクリーニングのほうが風合いもいいと思うんですよね。

水洗いした後の、ふにゃっとしたコシの柔らかさを好む人もいると思いますが、買ったときになるべく近い状態で維持したいと思うなら、やはりドライクリーニングに勝るものはありません。
ただし、適切なクリーニング店を選ばなければいけませんけど。

お客様にはそれが一番難しいのかもしれませんね。


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2009年04月02日

冬物という概念はもうないのかもしれません。

3月下旬に暖かくなりまして、一時的にですが品物がクリーニングに出てきました。
寒くなってまたとまってしまったんですけどね。

そのときに集まった品物、スーツが結構多く出ていたんです。

しかし、そのスーツをお預かりしていて、割と皆さん急いでいらっしゃるんですよね。
本来ならこの時期出るクリーニング品は、冬物なので、急ぐものはほとんどないはずなんです。
その疑問は、お預かりしてすぐに分かりました。

みんな生地が薄いんですよ。

冬物と呼ぶには薄すぎる生地で出来ていまして、暖かくなっても十分着れる薄さ。
逆に、この薄さで冬を乗り越えてたと思うと、寒くなかったかな?と思ってしまいます。

思い返してみると、もう10年位前から徐々にですが、冬物という概念が薄らいできたように思うんです。
昔は、スーツにも冬用がありまして、きちんと衣替えをしておりました。
ところが、最近は一年中着る方が多く、冬用という概念はないようです。

また、普段着においても、今、真冬よ?と言いたくなるような軽い服装で、見ているこっちが寒く感じるほど薄着で歩いている人もたくさんいました。

理由は色々とあると思います。

どこへ行っても建物の中に入れば、暖房が効いているので、厚着をする必要がなくなっています。
下手すると、電車の中、車の中も暖かいですから、駅までの数分だけ耐えられれば良いわけです。
ファッション性がより重視されているというのもあるでしょう。
厚着をするのを嫌がる傾向も見えますしね。

そういえば、今日いらっしゃったご高齢のお客様も、若いころはそうだったとおっしゃっていました。
どんなに親に言われても、薄着でいて、寒さなんて気にならないと思っていたそうです。

しかし、それも一時の話。
今になって思うと、どうして寒くなかったのか不思議に思うらしいですよ。

冷えは体によくありませんからね。
薄着に見せるようにしていても実はあったかい、そんな服装は心がけてほしいなあと思います。


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2009年04月01日

新ブログへ移行予定です。

今日はエイプリルフール・・・ですが、うそをつくのを忘れました。
子供たちからは毎日うそっぽいお父さんに見えるらしいですが・・・。

さて、先日ここの管理をお願いしている友達から連絡をいただきまして、ブログを別のサーバーに移しましょうという事になりました。

理由は色々あるんです。
現在使っているブログのバージョンが今の段階ではアップできないこと。
どこか一度別に移してから出ないとバージョンアップできないようです。
また、ブログを毎日更新していたおかげで、ヒット数も劇的に増えたのですが、それに連れてスパムも大変多くなりました。
それらの処理もものすごく負担になってしまっているようなんですね。

増えるっていいことばかりではありません。

と言うことで、新しいブログへ移行をしているところです。
なかなか一筋縄には行かず、かなり苦労しておりますが、きちんと移し終えたところで、ここにて発表させていただきたいと思います。

すでに新しいブログのほうへ入っている人もいるようなんですが・・・。
完全移行までしばらくお待ちください。

週末はこれで忙しくなりそうです。

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2009年03月30日

美容院には。

クリーニングのお問い合わせで、結構多いのが美容院で汚れてしまったというお問い合わせ。
これが実に多いんですね。

美容院にお気に入りの服を着ていったんだけど、気がついたら、しみがついていた。

こういうのは本当に多いんです。
日常生活の中で、汚れがつく場所とか出来事って大体決まっているんですが、美容室もその中のひとつといっても良いでしょうね。

どうしてしみがついてしまうのか。

美容室でのしみで一番多いのが、染料。
髪の毛を染めたときについてしまったというパターンです。
その次に多いのがパーマ液によるもの。

その場でしみがついたとすぐわかればまだ良い方で、時間の経過とともにしみが現れるケースもあります。
髪の長い人に多いのですが、ブラウスの背中、真ん中辺りに突如しみが現れるんです。
原因はきちんと洗い流されていなかったパーマ液が、ブラウスに付着してしまったため。
背中の真ん中なんか普通何かつく場所ではありませんから皆さんびっくりされます。

これは美容室が悪いといっているんではないんです。
生活の中で、汚れやすい場所などがあると書きました。
美容院もその中のひとつ。
仕方がないといってしまっては強引かもしれませんが、やっている作業そのものが汚れがつく可能性があるわけです。

ですので、美容院へ行くときは、お気に入りの服は避けた方がいいと思うんですね。

つくシミが簡単に落ちるものではないので、出来ることならつけてほしくないと思うんです。
予防として、万が一を考えて、出来ることなら一番のお気に入りは避けていただけたらなあと思います。

最近の美容院はカリスマ美容師(もう古い?)もいますし、お店もとてもきれいでそこにいるだけで癒されます。
つい、服もそれに合った服装で行きたいと思うんです。

でもでも、ちょっとだけ、汚れる可能性もあることだけ覚えておいてくださいね。

家でご自分で髪の毛を染める方もお気をつけください。
そのとき着ている服はほぼ間違いなくしみがつきますので。
うちの社長、大丈夫と思ったんでしょうね、思いっきりYシャツにやっちゃってましたから。
身近で見ているので、あれはかなり精神的なダメージが大きいと思います。

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2009年03月26日

やっぱり寒が戻ってきましたね。

予想通りといいましょうか、やはり寒さが戻ってきました。
私は確認をしていませんが、昨日は朝方雪が舞っていたとか。
本当にこの時期は困ります。

しかし、寒いからといって、気温通りというわけでもない。
気温だけ見れば、冬のようですが、日中の日の当たるところでは暖かかったりする。
本当にわけが分かりません。

人の記憶はあいまいなもので、毎年この時期になると、いつごろ冬物クリーニング出したかなあ?と皆さん思い出せない様子。
洗うほうの立場としても、いつごろ忙しくなったかなあ?と毎年思うのです。

いや、一応忙しくなりそうな目安はあるのですが、それも毎年微妙に違うので、当てにはならないんですね。

これもまた毎年のことですが、暖かい日が続くようになると、お客様からそろそろ冬物は要らないよね?とご相談を受けるようになります。
そして、私からの答えもこれもまた毎年同じなのですが、もうちょっと待った方が良いかもしれません、というんです。

人間って正直なもので、暖かい日が続くといっせいに脱ごうとします。
春を感じ出すんでしょうね。
でも、暖かい日が続いたからといって、本当に春かというとそうでもない。
実際は、温かい日と寒い日が交互にやってきて徐々に春に移り変わっていくんです。

この交互というのが曲者。

一気に温かくなれば、今の日中の気温なら、皆さん厚手の冬物は脱いでも平気なはずなんですよ。
ところが、一旦暖かい気温に体が慣らされると、そんなに気温が低くもないのに、体は寒く感じてしまう。
一月前ならこの気温だと一枚脱いでいるのに、今は返って着込んだりしている、なんていう状況が出来てしまいます。

これが、衣替えを決断するのを鈍らせる原因のひとつですね。

体感で寒いと思いますから、このような状況が続くといつコート類を出して良いのかわからなくなります。
昔の人の知恵はやはり凄いと思うのは、ここで、暦により時期を見極められたことです。
暦を見ていれば、いつ衣替えすれば良いかわかる。
寒く感じているけど、もうそろそろ平気だということが暦で分かるんです。

で、今年の衣替えはどうでしょうか。
今日も寒かったですが、これからしばらく気温の低い日は続きそうな感じです。
ただ、そろそろ厚手の冬物を着こんで歩くには正直気恥ずかしい。
でも、全部洗ってしまうには、万が一寒かったときに着るものがなくなってしまうので、それはリスキーだ。

と、なると、ここは一、二枚残しておきましょう。
これも、この時期の定番ですね。

厚手のものを一枚しかもっていないという人は少ないと思います。
何着か着まわしていたでしょう。
その中の一着を残して、残りはクリーニング。
冬の間の汚れは早いうちに取るほうが良いですからね。
そして、本格的に暖かくなってきてから、残りの厚手のものをクリーニングに出す。

こんな作戦はどうでしょうか?

このとき、残す衣類にも注意をしてくださいね。
ウール、それもカシミヤやアンゴラなどはこの作戦には向きません。
急に暖かくなったりすると、汗をかいて汗染みを作ってしまいます。
化学繊維の方がよさそうですよ。

季節の変わり目、上手に乗り切ってくださいね。

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2009年03月25日

化学繊維は悪者?

実は、ずーっと前から思っていたことがありました。
それは化学繊維についてのことなんです。

なんといいますか、自然なものが好まれるというのは分かるのですが、その反動で、化学的な物に対する風当たりが強いような気がするんです。

たとえば、綿100%は非常に好まれます。
しかし、ポリエステルが混ざると、途端に評判が悪くなる。
もちろん、それなりの理由があるのも分かります。
肌触りの問題や、中には化学繊維だと痒くなるという人もいらっしゃいますから。

しかし、そういう正当な理由以外で、化学繊維が悪く言われることも実際多いのです。

先日も、そういう場面に出会いました。

とあるお客様が、娘さんの紺色のスーツをお持ちになったんです。
生地が薄いので、このお母様、あまり気に入ってなかったようなんですよね。
店頭で、色々と気に入らない点をいくつか話していたんですが、その締めくくりにこういわれたんです。

化学繊維でも混ざっているんでしょ。いいものじゃないから。

いや、ちゃんと毛100%なんですよね。
確かに、しっかり出来た商品ではないかもしれない。
でも、それは化学繊維が混ざっているからではないんです。

でも、日常で、このように商品が粗悪品と感じると、化学繊維が混じっているから・・・・、というお客様は本当に多いんです。

化学繊維ってそんなに悪者なんでしょうか?

時代が変われば常識も変わりまして、昔はポリエステルやナイロンなんて、重宝されたんですよ。
ものすごく強い繊維と言うことで、ポリエステルなんかは商標名のテトロンという名前が通常使われていたくらい。
今でも年配の方は、テトロンという言い方をしますしね。

大昔、化学繊維の出始めのころや、新しい繊維の出始めって確かに問題のあるものはありました。
しかし、だんだんと改良されていって、今では化学繊維でも、その繊維にあったしっかりしたものが存在しています。

綿や麻などは植物系の繊維なのですが、これら植物系の繊維の特徴とは違いますが、化学繊維には化学繊維なりのいいところがあるわけです。

化学繊維が何でも悪いわけではないんですよ。

私のような体の大きな人が、普通にウールのしかも細い糸でスーツを作ったらどうなるでしょうか。
たいてい、ズボンのまたの部分が薄切れてきて穴が開いてしまうでしょう。
しかし、こういうときに、10%くらいポリエステルが入ると、一気に強度が増し、強くなります。


ただし、化学繊維の特徴で、汗を吸わないというものがあります。
この点に関しては、着心地の面から言っても、どうしても植物系の繊維に軍配が上がってしまうんです。

皆さんが感じる衣類の問題点も、実は素材だけでなく、糸の撚りや織り方もずいぶん関係しているということだけ、ご理解ください。

私がはいている綿100%のズボンですが、同じ綿100%なのに、メーカーによって品質にばらつきがあります。
中にはすぐ穴が開いてしまうものもあるんですが、これは繊維の問題ではなく、色の撚りと生地の織り方の問題なんですよ。
確かに着心地はいい、けど強度が足りない良い例ですかね。

冷静に見極めることはとても重要です。
闇雲に何かのせいにすると物事の本質が見えなくなり、同じ失敗を繰り返してしまうからです。
原因を知ることが出来れば、それを次に生かせるはず。
衣類の場合は、買うときにいい衣類を選ぶことが出来ますし、洗うときにきちんとしたクリーニング店を選ぶことが出来るようになります。
繊維の事など分からないことがありましたら、遠慮なくおたずねください。


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2009年03月21日

羽毛布団の限界は?

昨日の晩でしたか、お風呂へ入ろうと思って用意していると、東京MXテレビで、探偵ナイトスクープが始まったんです。
全部見ちゃうとお風呂入るのが12時半を回ってしまう・・・・、また寝不足になるなあと思ったので、どんな内容が放送されるか、それ見てからお風呂入ろうと思ったんです。

探偵ナイトスクープは、オープニングテーマの中で、その日のネタのタイトルが表示されます。
面白そうなネタのときや、感動しそうなネタのときはついつい見入っちゃうんです。

そのタイトルの中に、興味深いものを発見。

羽毛布団の限界は?とあります。

羽毛布団の限界・・・・・、いったいどんな事しはるんやろ?もう興味が出ちゃってお風呂どころではありません。
一回の放送で3本のネタをやります。
最悪二本目までに放送してくれればいいかなあと願いつつ、見てしまったんです。

・・・・・、3本目の内容でした。(爆)

依頼はこんな感じ。

羽毛の布団を買ったのだが、ものすごく暖かい。
この羽毛がどの寒さまで耐えられるのか知りたいので協力してほしい。

羽毛、ダウンのことですね。
かなり暖かいはず。
でも、限界は?といわれるとそこまではちょっと想像がつきません。

で、調査を行った場所は北海道は湖のほとり。
道路はアイスバーンで、すでにマイナス7度だそうです。
池のほとりに着き、ござが敷いてありまして、そこに敷布団だけおいてあります。

まず、いつも布団で寝るようにパジャマに着替えまして、靴下も脱ぎます。
見ているだけでとても寒そうです。

依頼者は自分の愛用の羽毛布団を用意。
25000円したんだそうです。
ダウンでこの値段、決して高いというわけではないですね。
上を見ればきりがありませんが、布団で充填率の高いものだと10万は軽く越してしまいますので。

ぱっと見た感じ、ダウンはしっかりと入っていそうですが、ふくらみはそれなりの商品でした。
はたして、この状況で暖かいのか?

結果は、すぐ出ました。

羽毛布団をかぶってすぐに、暖かいと言い出し、それから何時間たっても暖かいんだそうです。
しかも、真冬の北海道の外なのに、思いっきり熟睡してしまうんですから、その暖かさは本物でしょう。
途中、雪が降ってきてもぜんぜん平気のようです。

羽毛布団の効果、恐るべし、ですね。
災害用の布団を羽毛布団にしたら怖いものないだろうな、と思いました。

さて、ここで何を思ったか探偵の石田靖さん、羽毛がこれだけ温かいということは、この羽毛の持ち主のかもが真冬の湖に浮かんでいるんだから、きっと水に入っても暖かいに違いないと言い出したんです。

あかん、それだけはあかん。
やる前から結果が分かってしまいます。

ダウンの暖かさは、空気の層によって出来るもの。
外と遮断することで暖かさを保つという仕組みですね。

濡れるとどうなるか。
空気の層がなくなるので保温力は一切ありません。
逆に、濡れてしまうので、命の危険すらあります。

まさかとは思ったんですが、なんとその後、羽毛布団を体に巻き、ぐるぐるとテープで止めだしたんです。
そして、湖の中へ・・・・・、どぼん!

入った瞬間に、寒い!と連呼し、体が痛いと言い出してすぐさま外へ出てきました。

当たり前です・・・。

しかし、圧巻だったのがその後。
濡れて急激に冷えた石田靖さん、依頼者の羽毛布団の中にもぐりこんだ途端に、暖かい~と言い出します。
羽毛布団、本当に凄いですね。

本当は、もっと極寒の状況で羽毛布団の値段の差とかも含めて調査してほしかったんですけどね。
今回は残念でした。

やはり羽毛は厚みが命。
そのために、やはり汚れたままにしておいてはいけません。
そろそろダウン製品は脱ぐ時期ですから、洗って膨らましてからしまいましょうね。


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2009年03月20日

営業時間を書きましょう。

最近、クリーニング屋さんの友達がブログを毎日書いています。
ここ数ヶ月のことなのですが、とてもうれしい。
どうやら、とあるコンサルタントさんのお勧めで毎日書くようになったようです。

その友達の中の一人と先日電話をしていて、こんな事を言われました。

「工藤さんのブログ、営業時間とか下に入れてないよね。あれじゃあ、初めて着た人分かりづらいんじゃないかなあ?」

なるほど、鋭いところを突っ込みます。

といわれて、気づくことがありまして。
ここ数ヶ月以内にはじめた同業のブログは、みんな同じようなフォーマットで書かれていたんですね。
最初、みんな似てるなあ位にしか思わなかったんですが、何かしらの理由がそこにはあったんでしょう。

ブログを書き始めたころは、ここからお店のトップページに飛んでくれると思っていましたし、実際そういうお客様も多かったんです。
でも、月日が流れるうちに利用の仕方も変わっていっているんでしょうね。
自分が読む立場だと、確かに別のページに飛ばないと連絡先や住所などがないのはとても不便。

とても小さなことですが、これが改善ってやつなのかなあと思います。

と言うことで、今日から下の方に営業時間や住所など入れてみようと思います。
改めまして、よろしくお願いいたします。

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2009年03月17日

洗濯の本、出ました。

先日、せんたく王子こと長野の中村君から電話をいただきました。

本を出すらしい。

で、その内容は、染み抜きではなく、洗濯の仕方の本らしいんですね。
最近は、カリスマ修復師の福永さんの本を代表するように、染み抜きの本が結構出ていましたので、洗濯の本と聞いてちょっと嬉しくなりました。

だって、やはり洗濯、いわゆる洗うというものは基本ですもの。

これはクリーニング屋さんにもありがちなのですが、どうしてもしみの方ばかり目が行きがちになるんです。
特に、染み抜きを勉強している方は、何でもかんでもも染み抜きをしたがる傾向があります。

染み抜きもとても重要な技術なんですが、衣類の汚れはしみだけじゃあないんですよね。
着用していれば、普通に全体が汚れて行きます。
それを落とすのは洗いの仕事です。

そして、この洗うという作業は、実はなかなか消費者にきちんと伝わっていなかったと思うんですね。

おととい、本が売り出され、当店にもその本がやってきたんです。

洗濯王子に教わるおうちで快適クリーング!―節約できる!衣類も長もち!ミラクル洗濯術 (別冊すてきな奥さん)

ざっとめくってみた感じは本当によく出来ています。

私がこの業界に入ったとき、新宿の紀伊国屋で、洗濯に関する本を買いつくして読んだんですが、読み進むとどうしても腑に落ちないことがあるんですよね。
なんといいますか、その作業の意味が分からない、ということが多々あるんです。

おそらくこういう事をしたいんだろうなあというのは伝わってくるんですが、それに意味があるのか?首をひねることが多かったんです。

しかし、せんたく王子のこの本、プロから見てもよく出来ていると思います。
私たちが日常行っているものを、消費者に分かりやすく作り直したという感じでしょうか。

お客様に知っていただきたいことが丁寧に載っているいい本です。

ご自分で洗濯をしなくても、知っておいていただけると、何かといいと思いますよ。
この本の知識はクリーニングに出すようになっても役立つと思います。

ご興味のある方、一度手にとって見てくださいね。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (2)

2009年03月16日

他のキーワード。

先日、調べ物がありまして、ネットで検索をしていたんです。

最近の検索エンジンはとても便利になりまして、キーワードを入力して検索をかけると、それに関連したほかのキーワードというものを表示してくれます。
また、打ち間違えなどにも対応していて、こっちじゃありませんか?なんて聞いてきてくれるので、うろ覚えでも大体目的のものを調べることが出来るので、とても便利なんです。

ひとしきり調べ物が終わりまして、ふと思い出したことがありました。
以前、カリスマ修復師の福永さんが、テレビに出たときに、ヤフーで福永と検索をすると自分の名前が他のキーワードで出てきたといっていたんです。
これってすごい事なんですよね。
特に個人名なんかはなかなか表示されるものではありません。
また、特殊な店名などでもめったに他のキーワードに出てくることはないんです。
その話を聞いたときに、当店の屋号、一伸、で検索をかけてみてもうちの事は出てきませんでした。
声優さんや川崎の方の歯医者さんは出るんですけどね。

で、ここ最近アクセスがまた伸びてきたのでもう一度今度はグーグルで検索をかけてみたんです。
でも、他のキーワードのところにはやはり出てこない。
そんなもんだよなあ、と思って画面をスクロールしてみると、なんと一番下にも他のキーワードとあって、こちらには10個ほど並んでいるんですが、その中に一伸クリーニングとしっかりとあるんです。

いやー、これは本当に嬉しかったですねえ。

目標としていたわけじゃありませんけど、それなりに調べられていないと出てこないと聞いたことがありますので、純粋に嬉しかったです。

めざせ、5番以内・・・・、とまでは思いませんけどね。(笑)
調べられているってことが分かったのは嬉しいです。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0)

2009年03月14日

春の近づきを感じる瞬間。

朝から雨でしたが、その雨も冬を感じるようなものではなかったですね。
だんだんと春が近づいてきているのかしら、と、思うことがしばしばあります。

私たちクリーニング業は季節の変わり目に仕事がぐんと増えます。
品物が増えたなあと思うと春が来たなあとか、秋になったなあとか思うのですが、それ以外にも季節を感じることがあるんです。

それは、品物の引取りが増えたとき。

ただ、これは最近のクリーニング屋さんではあまりないことかもしれません。
というのも、お預かりした品物を長期間返さないでいるお店が少なくなってきているからなんですね。
保管サービスをしているところは別ですが、普通にお預かりしたものはなるべく早くお返ししているんです。

当店にも、昨年末ごろからお預かりしている品物が結構あります。
昨年は秋の衣替えのときにクリーニングに出せなかったお客様が多かったらしく、年末にかけて品物が結構集まったんです。
そのとき集まった品物が夏物と秋物。
そう、暖かくなると着たくなる衣類ばかりなんですね。

一応、年明け出来上がった順にお電話を差し上げているのですが、忙しいお客様がおおく、ご都合のいいときまでお電話をお待ちしているんです。

それが、今週はいっせいにお電話をいただきました。

お時間が出来たというのもあると思いますが、そろそろ春の準備に取り掛かったんだろうなあと思います。

本当に春はもうそこまで。

冬物のお洗濯やクリーニングも考えなければいけませんけど、そろそろ春物を着る準備も必要です。
タイミングよく、来週は3連休がありますのでその辺で準備をされてみてはいかがでしょうか?

この3連休、ベストタイミングのような気がしますよ。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2009年03月12日

資材メーカーの民事再生法の申請。

午後になって、私の携帯が何度も鳴っていたんです。
お客様からの集配のご依頼の電話も、まだかかってくる時期じゃあない。

実はその電話の全部が同業者の仲間からでした。

クリーニングの資材を製造販売している大手のメーカーさんが、民事再生法の申請をしたらしいんですね。
クリーニング業界にいて、知らない人はいないくらい大きいし、また数年前までの展示会などではものすごく大きなブースで、これからのクリーニングの店舗はこうだ!と展示会場に店舗を作って見せ、私たちに提案をしてくれているところだったんです。

資材メーカーは私たちが忙しくなるちょっと手前がピークのはずなんですけどね。

昨年の原油高の影響をもろに受けたというのもあるんでしょうが、噂ですと最盛期60億もあった売り上げが20億を下回ってしまったとか。
そりゃあ深刻だよなあと思いますね。

また、ごみ問題などから簡易包装になって行き、またお渡しのときのビニールのバッグも、不織布のエコバッグに取って代わり始め、厳しかったんではないかなあと思うんです。
というのも、うちの出入りの資材商さんの話だと、日野市のクリーニング屋さんではお渡しに使う袋がほとんど売れないというのです。

また、昨年から、クリーニングが非常に悪くなっています。
クリーニング屋さんがなんと言おうが、売り上げが多いか少ないかは、ハンガーを作っているところはすぐ分かるんです。
ハンガーの出荷は如実に現在の売り上げを表していますから・・・。

今回は民事再生法の申請ということですから、まだ可能性はあるんですよね。
きちんと立て直して続けていけるのか、あきらめてつぶしてしまうのか。

個人的なお友達もいるので、何とか復活して欲しいと思っています。
これからいろいろと大変でしょうが、頑張って欲しいですね。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2009年03月11日

話して欲しいなあ。

お電話でクリーニングのお問い合わせを頂くことがあります。
そのほとんどが、ご質問。

当店では仕事をしている人間はみんなクリーニング師という国家資格を持っていますし、みんな洗いから仕上げまで出来るので、誰が電話に出ても、きちんとご説明できるんです。

今日の夜も、お問い合わせが。
防炎加工についてのご質問でした。

この時期、防炎加工のお問い合わせをしてくるところは、大体決まっているんですね。
学校や保育園、老人ホームなどなんです。
これらは、防炎加工をしてある製品を使わなければならず、また消防署の指導によりカーテンなどのクリーニングのときに防炎加工をするように言われるんです。

防炎加工の説明をしながら、学校か何かですか?と質問をすると、なぜか話をはぐらかすんですね。

この様にこちらが質問をすると話をはぐらかすお客様って言うのは実に多いんです。
こちらとすると、頭の中でイメージをしたくてご質問をさせていただくんです。
一見、関係ないようなご職業や建物の話なども、私たちからするといろいろな想像をするためにとても重要なことだったりするので、お話いただけないとこちらからの説明も、より詳しくすることが出来なくなってしまいます。

個人情報の保護など、そういうのもありますからね。
皆さん過敏になって、話さなくなってしまっているんでしょうか。
中にはそれを隠さなくても問題ないんじゃないですか?ということまでひた隠しにする方もいらっしゃるんですよね。

こちらがそれらの情報を使って何かしてくるかも?という恐怖もあるんだろうなあ。

営業の電話をしつこくしてきたり、ダイレクトメールを送りつけてきたり、名簿業者に個人情報を流したり・・・・・、考え出したらキリがありませんよね。
でも、実際そういうことがあるのも事実なので、こちらもそういうことは一切しないということをお客様に信じてもらうのは本当に苦労するんです。

私も、携帯のアドレスをコーヒーの懸賞に使ったら、翌日すぐ出会い系のメールが大量に流れてきた事があり、一流メーカーでもこんなことがあるんだなあとびっくりした事があります。
個人的にあまり気にしないほうなので、びっくりするくらいで終わっちゃうんですが、嫌な人はたまらないだろうなあと思います。

いろいろな悪事を働く人がいますからね。
商売人を信じられなくなっているというのもあるのかもしれない。

皆様、ご安心ください。
当店から、しつこく営業のお電話を差し上げたり、名簿業者に売ったりというような行為は決していたしません。
ですから是非、お話をお聞かせください。
それらの情報を元に、お客様に適切なアドバイスをさせていただきます。

ご協力、お願いいたします。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2009年03月10日

洗いましょう!という理由。

だんだんと春を感じられるようになってくると、クリーニング屋さんはみんな同じ事を言い始めます。

冬物を洗ってしまいましょう、と。

実際、3月に入ってからというもの、クリーニング屋さんのブログにそういった内容の投稿が増えてきました。
私もおそらく今後書いていくと思います。

どうしてこの時期になるとクリーニング屋さんがいっせいに同じ事を言い出すのかというと、冬物を洗わないでいるとどうなるか知っているからなんですね。
また、洗わないで置いておいて、次のシーズンに洗ったときにいかに大変か、分かるからこの時期に洗いましょうと連呼するんです。

最近はだいぶ浸透してきましたが、汚れは付いてから時間が経過するほど落としづらくなります。
また、中には変化してより頑固になったり、時間の経過とともに変色して余計シミになってしまったりとひどくなるケースもあるんですね。
シミは熱による変化も多大にあるので、これから暖かくなって部屋の温度が高くなってくるとより危なくなるんです。

最近の生地は糸が細くなってきています。
これが何を示しているかというと、とても繊細になってきているんですね。
昔のようにごしごし洗うことが難しくなってきています。
ですから、落としづらくなってしまうと余計手出しが出来ないような生地が多いんです。

また、カビと虫食いのところで書きましたが、汚れが付いているとカビや虫食いの影響が出やすくなります。
これらの予防は、まず第一に洗ってきれいにすることが最初にすることなんです。
洗わないでおいて、除湿や防虫剤を入れておいても、他の影響が出てきてしまいます。

クリーニング屋さんが言うのは、次のシーズン、またいつものように着ていただくために、呼びかけているというわけなんですね。

これは、とても勉強しているクリーニング屋さんや、技術の高いクリーニング屋さんに多い傾向だと思います。
中には、衣替えで一番クリーニングが集まる時期だからと、セールを呼びかけているところもありますが。

そういったところと、前者のクリーニング屋さんが同じに見られてしまうので、洗いましょうといわなくなってしまったクリーニング屋さんもいるんです・・・。

仕事抜きに衣類の心配をしているクリーニング屋さんの声の方が多いと思うんですけどね。
私はこういうクリーニング屋さんが大好きなんです。

投稿者 boribori : 23:29 | コメント (0)

2009年03月09日

タモリ倶楽部にて。

先週金曜日のこと。

私夜更かし方なのですが、その大半が、テレビを見ているか、パソコン触っているかなんですね。
で、いつものように、新聞のテレビ欄を見ながら寝ようかなあと考えていたんです。
それが、12時10分ごろ。

ふと目に留まったのが、タモリ倶楽部。
マニアックなところが面白いとても大好きな番組です。

でも、今日は眠いしなあと思っていると、番組欄に気になる文字を発見。

ヌク、とだけあるんです。

抜く、ヌク、ぬく。
抜くっていえば色々ありますよね。
シミももちろん抜くといいますし、深夜ですからそっち系の表現でもある。
さー、どっちだ???ということで、起きて見ることに決定。

いや、やましい気持ちは・・・・・、な、ないですよ。
一瞬、このネタ書き込むのやめようかと思いましたけど。(笑)
私が不純な動機で見ようとしたことはうちの家族には黙っていてください。m(_ _)m

で、始まりましたタモリ倶楽部。
いつものように、タモリさんの独特な言い回しから番組がスタートします。
場所は今日は大田区。

大田区・・・・・、白洋舎かな?

大田区といえば白洋舎の本社があるところですから、染み抜きに関してかなあと思っていると、半分当たりで半分はずれ。
染み抜きの話でしたが、白洋舎ではなく、不入流(”いらずりゅう”と読みます)でした。

この不入流、クリーニング業界ではかなり有名でして、染み抜きの学校というか組織というかそういった団体なんです。
全国に会員さんはいますね。
クリーニング業界には染み抜きに関してのグループはいくつかありますが、その中でも不入流は仕事が速いと評判なんです。

私も、実際に見たことはなかったので、今回は起きていて良かった。

タモリ倶楽部ですから、他の番組のように素人向けに作るはずもなく、プロがいつも使っている言葉を当たり前に話していくので、私にとってはとても面白いものでした。

段位のようなものがありまして、技術の習得に応じて位が与えられる仕組みなんだそうで。
これも面白いですね。

番組を見ていると、確かに早い。
友達が言っていた意味が分かります。
まさかねえ、東京にあるとは思いもしませんでしたけど・・・。

日曜の展示会で、タモリ倶楽部見た?ときかれたのが、業界紙の記者さん。
残念ながら同業者の中には見たという人はいませんでしたね。

最近、染み抜きが注目を集めているようです。
しばらくテレビ欄を一生懸命見ておかないと見逃しちゃったりするかもしれないなあ。
取り上げられ方など、なるべく見ておきたいなあと思っています。

テレビなどでのクリーニングの情報、お気づきになられましたらご一報ください。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (2)

2009年03月08日

柔道大会から展示会へ。

今日は忙しかった一日でした。
衣替えの前の最後の展示会があった日なので、どうしても展示会へは顔を出したい。
でも、その前に一つ用事があったんです。

長男の柔道の試合があったんですね。

うちの長男、昨年から柔道を習い始めまして、何とか試合に出られるようになりました。
こりゃ家族総出で見に行かなければならないだろう、ということで、朝から多摩市の武道館へ出掛けます。
どうやら一日試合らしいので、途中抜けて展示会へ行くことになりそうです。

9時前に会場に着くと、すでにものすごい人が。
近隣の柔道部が集まっているようですが、それにしてもすごい人数です。
うちの長男が通っているところは少ないんだけどなあ。

みると、どこも警察署がらみのようなんですね。
警察署の柔道って強いイメージがあります。
大丈夫なんかいな?

1時間ほどして開会式が始まりました。

嫁さんの話を聞くと、前回に比べて来賓の挨拶がやたら長かったとのこと。
見ている私も、このだるさ、学生のとき以来だなあなどと思ったほどでしたし。
並んでいる子供たちも小さい子から次第にだれていきます。
開会式が終わって試合が始まる頃には、うちの長男はすでにあくびをしていて集中力が切れていましたね。

あかん、これはだめかも。

予感的中。

小学一年生とはいえ、強い子はものすごく強いんです。
試合が始まってから投げるまでが早い早い。
何の躊躇もなく、投げていきます。

うちの子はどうなのかな?とおもっていると、とうとう順番が回ってきました。
いざ試合開始。
最初の気合は十分です。
相手と組んで・・・・・、あれ?なんだかへにゃへにゃしてるぞ?
勝てそうな雰囲気なのに、投げようとも技を決めようとする節が見られない。
なんだか中途半端だなあ。
そのうち、相手の子に倒されて技あり取られて負けてしまいました。

嫁さんに聞くと、こんなにへにゃへにゃしていたのは初めてとの事。
みんなが見に来ていて緊張したのかしら?

どちらにせよ、個人戦の出番が終わったので、私は展示会へ向かいます。

毎年この時期に行われる、神奈川の展示会です。
横浜インター近くなので、ここから一時間ほどかかるかな。
と会場を出るなり携帯がなります。
友達からの電話で、早くこいとのお達しが。
会場はあまり大きくないので、見て周るのも限界があるんですね。
展示会では話をするのも目的なので、早く着てくれということなんです。

12時ごろ到着。

今年の展示会はどうかな?と思っていると、わりと盛況のようでした。
数年間へは土日の二日開催だったのですが、今は日曜の一日開催、しかも開催時間は午後3時までとかなり短いんです。
限られているせいなのか、人が割りと来ていたのは収穫だったんではないでしょうか。

会場へ付くなり、友達と合流。
少し話していると、業界紙の記者さんにあったので、そこで話し込みました。
そこで話し込んでいると、今度はまた別の友達が乱入。
会場を見る暇なく二時間ほど経過し、みんなが帰った後に一人展示会を回ります。

展示会場では目新しいものはさほどなく、昨年の東京での大きい展示会で気になったものがあったのでメーカーさんと少し話をしたくらいでした。
あの時点では、説明できなかったというものが今回はかなり詳しく説明を受けられたのが収穫でしたかねえ。
でも、実際に導入するにはもう少し様子を見なければいけないですかね。

このメーカーの方、非常に努力家なので、最近展示会で会うのが楽しみな人なんです。
色々な提案をしてきてくれるので、こちらもその提案を聞くことが出来るように、常に勉強をしなければという気にさせてくれます。

会場をぐるりと回った印象は、やはり景気の悪さを気にしているような感じを受けましたね。
クリーニング屋さんは春先に品物が一気に出始める業種ですから、春に向けて品物が出てくるのか?皆さん不安なようです。

ただ、ほとんどの方が不景気な話をしたがりませんでした。
気持ちが落ち込むからなのか、楽観的に行こうというのが見えていましたね。

展示会も見終わり、次はまた柔道の大会へ逆戻りです。
時間は3時。
会場へ着くころにはもう終わっているかもしれませんけど念のため寄ってみます。

会場へつくとまだ車が沢山止まっているので、やっているなと確信。
入ってみたら団体戦の決勝をやっていました。

やはり決勝へ行くようなところはすごいですね。
ちゃんとした柔道だ。
うちの子も、後何年したらこうなるんだろうなあと思います。

結局、家に帰ってきたのは5時過ぎ。
みんなぐったりです。

展示会や何かのイベントに行くと必ず帰って来てから頭が痛くなるんです。
案の定、今日ははしごをしたせいもあって、頭が痛い。
風邪の菌でももらってくるんですかねえ。

昔ならこれくらいの一日へでもなかったんだけどなあ。
こんなところで年を感じてしまいます。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2009年03月07日

防虫と防カビ。

コメントからご質問をいただきました。

『冬物の収納の時期が近くなってきました。そこで防虫と防カビの方法について様々な情報がありよくわかりません。
ある情報には虫よりカビのほうが恐ろしく、両方に良くない湿気を下げるためにクローゼットの換気をちょくちょくしたほうが良いとありましたが、そんなにたびた開け閉めしたら防虫効果が抜けてしまうのではないかと思ってしまいます。

今、クローゼットには普段着る服と、いつか着るだろうと思っている服(クリーニング済み)とを収納場所の関係もあり一緒に収納しています。
仮にその中の服のどれかが虫食いにあった場合、他の服はどのような対処をしたら良いでしょうか?クリーニングに出せば安全だと思いますが、クローゼットの中のものすべてを出すとなると料金的に結構かかってしまいます。』

基本的なおさらいをします。

防虫剤とは、コイガやヒメカツオブシムシという虫により、衣類が食べられてしまうのを防ぐために使うものです。
先日、某クリーニング屋さんのブログで、防虫剤は殺虫剤ですから・・・というくだりがありましたが、ちょっと違いますね。
防虫剤は虫を殺しているんではなく、忌避剤といいまして、虫の嫌な成分を出して近寄らせないようにしているんです。
なので、中には奇特な虫もいまして、稀に防虫剤をへともしない虫が出てきてしまいます。

次に防カビですが、こちらは除湿剤が主ですね。
カビの発生には条件があります。
湿気・気温・栄養の三つがそろうとカビが生えてきてしまいます。
逆に言うと、このうちの一つを取り除いてしまえば生えづらくなるということなんですね。
ですから、除湿剤で湿気を抜いてしまおうということなんです。

ご質問を一つ一つ答えていきましょうね。

まず、虫よりカビのほうが恐ろしいかというと、どうなんでしょうね。
片方は穴が開いてしまいますし、もう片方はカビが生える。
穴は修理しなければいけなくなるし、また修理代も馬鹿にならず、修理の後が目立つケースもあります。
片やカビは、洗うと落ちてしまいますが、根本的に残るケースがあるので、時間がたつとまた生えてくることもあるんです。
また、カビが生えた箇所は生地が弱くなっていたり、色が抜けていたりすることもあるんです。

虫食いに比べ、カビのほうが経験はあるんじゃないでしょうか。
どこの家庭でもエアコンはあるし、住宅が良くなったので密閉度が増し、湿気がこもりやすい。
そういう意味では、カビのほうが経験しやすいんじゃないかなあと思うんです。

ただ、なってしまえばどちらも厄介なので、どちらのほうが怖いというようなことはないと思いますよ。

次に、湿気を取るために頻繁に開け閉めすると、防虫効果が逃げてしまうのではないか?との事。
これは正解です。

防虫剤は、空気より重いので、下にたまる傾向があります。
先ほども書きましたが、忌避剤ですので、理想はクローゼット全体に満遍なくいきわたっているのが望ましい。
一度しまったら、開けないでおくと防虫剤の効果がクローゼットにこもってくれるので、もし虫が来たとしても効果が出るんです。
ところが、開け閉めすると、その都度防虫剤が流れて外に出てしまう。
これでは、効果が期待できませんよね。

湿気を取り除くために開け閉めするよりは、クローゼットの中に除湿剤を入れておくほうが効果的だと思います。
冬物をしまう際に、防虫剤を入れ、除湿剤をセットし、なるべく次のシーズンまで開けないで置くのがベストですね。
防虫剤は空気より重いので、上のほうにおいてくださいね。
下のほうにおいても意味はありません。

ただ、ご質問を頂いた方のように、普段着ているものとしまうものとが一緒というケースも多いのも事実。
実現するのは難しいかもしれません。
日本の住環境が変わり、昔のようにタンスで衣類を管理することがなくなってきています。

そういう意味では、タンスでの管理は実に合理的でした。
棚ごとに分けてしまうことが出来、たたんだ衣類の上に防虫剤を置くのも理想的。
難点は、畳んでしまっているので、次のシーズンに一度アイロンをかけなければならないこと。
それで昔は春が近づくと、クリーニング屋さんにアイロンがけのご依頼が殺到したんです。

実は虫は何でも食べるわけではありません。
虫に食われやすい素材というものが存在します。
ですから、虫に食われやすい物から重点的に管理するという手もあると思うのです。

虫も人間と同じでやわらかいものが好み。
ですから、カシミヤやアンゴラなどの製品を好みます。
あと起毛してあるような素材も好きですね。
また、味が付いているほうが好きですから、同じ製品でも汚れているものの方が食われやすいのです。
これらの衣類を別に分け、しまうときだけ、分けてボックスにたたんで入れておくというのはいかがでしょうか。
防虫剤の効果も出やすいですし、分けて仕舞う事で次のシーズンまで開けることはない。
虫や湿気が入る可能性がぐんと減ります。

虫も湿気もただ入ってくるわけではないんですね。

虫は人が連れてきてしまうんです。
歩いていて、衣類について家に入ってきてしまう。
それが、やわらかい繊維についてしまうんですね。

また、湿気は着た服をそのまましまうとこもりやすくなります。
人間の汗で意外と服は湿気ているもの。
クローゼットにしまう前に、ハンガーにかけて少し干すといいですね。

ただ、湿気はこれ以外にも住環境が深く関係します。
昔田んぼだったところに建てられたとか、構造上湿気やすいとか、そういう事もあるので、その都度状況に応じて対策を取っていくのが望ましいですね。
いまは、除湿機も高性能になって安くなっていますから、購入を考えるのもいいと思います。

最後に、虫くいの被害にあったとき、他の衣類の対策は?との事ですが、クリーニングするよりもまず確認が大事。

他に食われている服がないか確認をし、次にやることは洗っていない衣類をクリーニングすること。
一度しか着ていないから、と洗わないでしまってある衣類は、虫の格好の的です。
きれいにしておかないと次の被害が出てしまいます。

穴が空くまでは行かず、表面が食べられているとき、クリーニングすることで弱った箇所に穴があくこともあります。
これも虫の被害ですから、びっくりしないように覚えておいてください。

ご質問を頂いた方はおそらく虫を洗い流してしまえば、とお考えになったのかもしれませんね。
でもそれよりも、穴の確認、汚れている衣類のクリーニング、食われそうなものを別に分けるなどするほうがいいかなと思います。
そして、防虫剤をしっかりと使う。
先ほども書きましたが、効果が逃げないように、なるべく上のほうにおいて、開け閉めは少なくするほうがいいですね。

衣類のしまい方の説明をしているサイトは沢山出てきましたが、その理由をきちんと説明しているところは意外と少ないと思います。
おそらく、どこかに書いてあった内容をそのまま写しているのだと思うのですが、住環境ってさまざまじゃないですか。
すると、紋切り型で収まるというわけではないと思うんです。

防虫も防カビも原因があるわけですから、それを的確に知り、対策を取るのが一番なのです。
色々なサイトを拝見しますが、もう少し説明するとお客様も分かりやすいだろうなあといつも思うんですよね。

これから暖かくなると、衣替えがまっています。
ホームセンターなどにも、年々便利な物が出てきていますから、一度チェックに行くといいかもしれません。
カビと虫食いを防いで次のシーズンもご機嫌に着られるようにしたいですね。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2009年03月05日

JAPAN SHOP へ行って着ました。

毎年恒例のJAPAN SHOPへ行ってきました。

実は来週だと思い込んでいたんですよ。
今週末、神奈川のほうでクリーニング屋さんの展示会があり、その後にあると思い込んでいたんです。
で、今週末から来週にかけて忙しくなるなあと思っていたんですね。

そして、火曜日の夜。

テレビ東京を見ていると、CMにはいりましてなんとJAPAN SHOPのCMなんです。
しかも、今日から開催中と出ている・・・・。

正直あせりました。(笑)

木曜日出掛ける為には水曜日に仕事を片付けなければいけない。
自分ひとりだけやればいいというわけにはいかないので、当然家族にも出掛ける旨はなさなきゃいけない。

水曜、頑張りましたー。

何とか木曜日午前中ちょっと片付ければ済むまで仕事を進ませ、お昼前に東京ビッグサイトへ到着。

いつもならJAPAN SHOPから見て周るのですが、ちょうどお昼なので、IC CARD WORLD から見て周ることにしたんです。

今回の目玉は、おサイフケータイでおなじみの、FeliCaという非接触型の技術。
かざすだけで読み取ってくれるという技術ですね。
これがまた進化しまして、お買い物だけではなく、会員登録などにも応用されていました。
他には、宣伝用に複数の液晶モニターに動画を配信させる技術など、面白いものもありましたね。

そのお隣、ライティングフェアは、LEDライト真っ盛り。

色々なLEDライトが出ていまして、また新しい使い方など提案されていました。
面白いのは以前は会場が何気に暑かったんです。
ところが、LEDがここまで増えてくると明るいのにあまり暑くはないんですね。
明るいのに暑くない、クリーニング屋さんにぴったりのライトのような気がします。

いよいよここからJAPAN SHOPに入っていきます。

足を踏み入れてすぐ感じたのは、去年に比べなんとなく暗いかなあといった印象。
ここにも景気の波が押し寄せているんでしょうか。
派手さが消えていましたね。

でも、その中でも面白いものはいくつかありまして、色々とお話を聞くことが出来ました。
残念ながら導入することは難しいものも沢山ありましたが、知っていればいつか使える日が来るかもしれない。

そういえば、エコをテーマにした出展も目を引きました。

ダンボールを切り取って看板にしたり、木材を使って看板にしたり。

Tシャツなど衣類に、インクジェットで印刷する機械なんてのもありましたね。
色落ちしないのかな?と思っていると、熱で圧着させている様子。
普段の家庭用の洗濯なら大丈夫とのことです。

この機械が普通に出回ると、自分がデザインしたものを印刷したり、すぐ作ることが出来るので、安くしかも早く仕上がるようになります。

今回私の心がものすごくぐらついたのが、灰皿。
ただの灰皿じゃあないんです。

なんと、ユーカリの木で出来た灰皿。
木工製品なんですよ。

どこに惹かれたかといいますと、これまたすごいのです800度の温度に耐えられるんですって、ユーカリの木は。
だから、ユーカリの木で作った灰皿は、タバコの火を落としても焼けないらしいんです。

これ聞いてもう欲しくて欲しくてねえ。(笑)
だって木工製品の灰皿ですよ。
今、うちでタバコを吸うのは、母の姉だけなので家では使いませんが、タバコを吸う人が来たときに、木工製品の灰皿出したらびっくりすると思いませんか?
もう、その驚く姿が見れるかも、と思ったらワクワクしちゃいましてね。

買おう・・・・と思ったんです。

しっかり忘れてしまいました。(爆)
非常に残念だ。

クリーニングとは直接関係はありませんが、こうして他業種の展示会を見ると本当に面白いものです。
今回見たものが、今年いつの間にやら普通に使っている技術になっているはず、そう思うと今から楽しみですね。

来年も是非行きたいと思います。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (0)

2009年03月04日

冬物を出すタイミングは?

3月に入ってからにわかに春を待っているような気がします。

テレビを見てももう春が着たかのような扱いをしていたり、ネットを見ていても、クリーニング屋さんのブログでは春の衣替えを意識した書き込みが増えてきました。
昨晩のテレビショッピングでも、衣替えに向けた洗剤の販売などをやっています。

これを見ても、春が来ているんだなあと思うんです。

実際、配達にお伺いしたときや、お店にご来店くださったお客様から、オーバーやコートのクリーニングについて質問を受けるときがあります。

もうそろそろ洗ってもいいかしらって。

確かに3月に入りましたけど、まだちょっと早いんですね。
昨日も雪が舞っていましたし、まだこれから寒い日が来ると思います。
もう少し待っていただく方がいいと思うんですね。

では、いつごろが目安かというと、やはり桜が咲くころでしょうか。
この頃には暖かい日が体感できるほど増えてきます。
また、寒い日があったとしても、桜が咲いている時期に厚手のオーバーやコートを着るのはさすがに恥ずかしくなってくるんです。

そういう意味では感覚的にも分かりやすいと思いますよ。

冬物のクリーニングをまとめて出したいという人も居られると思います。
忙しい人もいますので、絶対とは言いませんが、出来るなら脱いだ順にクリーニングしていくほうがいいと思います。
もう着ない衣類を取っておいてもあまりいいことはありませんから。

着ないのなら洗ってしまう、これが正解です。

また、本当にここ数年非常に増えているのですが、脱いだらそのまま放って置いて、次ぎ着る時に洗うというのは間違いです。
着る前に洗うのが正しいと思っている人が沢山いらっしゃいます
これは、是非やめていただきたい。

こういう風にする人に聞いてみると、皆さん同じことをおっしゃるんですが、クリーニングから返ってきて、次のシーズンまでしまっておくと、しわになっている事があるので、着る前にクリーニングすればしわがない状態で着れるから良いというんです。

確かにしわに関してはそうかもしれませんけど、汚れの面から言うとおかしいです。

しわは仕舞い方で十分予防できます。
また、昔は畳んでしまって置いて、着る前にアイロンをクリーニング屋さんにかけてもらっていました。
そういう使い方もあるので、しわが気になる方は是非ご利用してみてくださいね。

衣替えのこと、まだ早いですけど、少しだけ意識しているとこの後スムーズに衣替えできると思います。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (2)

2009年03月03日

以心伝心。

たまにですが、同じ事考えてたのね、と思う瞬間があります。
良くあるのは、お客様へ連絡をしたとき。
電話しようと思っていたところなの、なんてお話を伺うと、こちらも同じように思っていたところなので不思議なものを感じます。

ここ数日、ホームページの変更を考えていました。
といってもリニューアルというほどではなく、二年ほどトップページを放置していたので、その修正です。

仕事がひと段落が着いたので、ここを管理してもらっている友達に電話をしました。
すると、なんと、こちらへ向かっているというではないですか。
ちょうどうちへ来るつもりで、府中国立インター降りてすぐの吉野家で食事をしてからいく予定だったというんです。

うちへ来るのなんて本当に珍しいことなんですよ。
年に一回あるかなあ。
まさか、それと私の電話が重なるなんて。

そういえば、以前車の修理についてディーラーをやっている友達に電話をしたら、うちのお店に来ていて父と母と話をしていたなんてことがありました。
私は二階で電話をしていたのでまさか来店しているとは気づかなかったんです。
あの時もびっくりしたなあ。

友達が着てしばらくいろいろな話をしていました。
こちらが考えていることを敏感に感じ取ってくれるので、説明も軽くすれば伝わってくれるのでいつも助かります。
彼にこれを勉強したほうがいいよといわれて読んだ本の効果もあるんでしょうね。

向こうの方もこちらになにやら話しがあったらしく、いろいろと話をしていきました。

その後、ここ最近のクリーニング業界の話を聞いて、お互い不思議に思っているところなど話をしていたのですが、考えていることは一緒ですね。
おかしいなあと思うことがあり、私だけでなく他の人も思うということはやっぱりそこはおかしいんだろうなあと思います。
みんな今が厳しいので色々と考えていると思うのですが、ちょっと今の方向性はクリーニングを根底からおかしくしているんではないか、そう感じるんですね。

技術は技術でも小手先の技術でどうにかしようとしているような印象を受けます。
本当はもっと根っこのところに問題があると思うんですけどね。
お客様のほうがそれを敏感に感じ取っていると思います。

変えるころには雪がちらほら待っていましたが、大丈夫だったのかなあ。
ニュースとは違い、積もるような感じじゃあなかったんだけど。
また遊びに来てくださいね。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2009年03月02日

クリーニング関係のブログが増えてきました。

ここ最近、クリーニング関係のブログが増えてきているようです。
私がブログを始めた数年前は、クリーニング屋さんもブログを書いている人が多かったんです。
でも、忙しかったり、何らかの事情が発生したりで、ひとりまたひとりと書かなくなってしまったんですよね。
それが、また書き出してくれたというのは非常にうれしいと思っています。

ここの管理をしてもらっている業界紙の社長さんもまた書き始めたようです。
また、神奈川の友達ももう一月以上毎日書いてくれています。

ブログを書く理由は色々あると思うんですよね。

日記として書く人。
技術の宣伝用として書く人。

実はこの宣伝用は非常に多い。
特に、染み抜き前と染み抜き後の写真を貼って比べられるようにしているところは結構見ます。
でも、これを続けるのって実は難しいんですね。
思っているよりも手間がかかるので、よほど意識を高く保っていないとなかなか続けられないんです。
ですから、中途半端にやめてしまう人が結構多いパターンですね。

中には、クリーニング業者向けに書いているといった方も見受けられます。
これは、おそらく業界の技術の向上を願っているんではないかなあと思うんです。
自分が研究した成果を惜しみもなく公開してくれていたり、技術的な提案をしたり、かなり内容の濃いことを書いてくれていたりします。

私が書いている理由は、お客様への情報発信が主です。
たまにクリーニング業者向けに書くこともありますが、基本はお客様向け。

洗濯やクリーニングってまだまだお客様にご理解いただけないことが沢山あります。
また、ちょっと知っていただくだけで、きれいに洗えたり、上手にクリーニング屋さんを利用できたりといったことも多いのでなるべく伝えようと思って書いています。

また、府中、中河原、その周辺地域の話など、なるべく伝えたいというのもあります。
自分たちが住んでいる町のいいこと、知りたいと思いますもの。

クリーニング屋さんのブログが増えることはとってもいいことだと思うんです。
クリーニングって本来、お客様と情報を共有していったほうがいいと思うんです。
ブログを通して、クリーニング業者の方が、いろいろと発信をされることで、きっと変わってくると思うんですよね。

ここも4年を過ぎました。

もし、このままクリーニング屋さんのブログが増えていき、お客様へ適切な情報を発信されて行ってくれるなら、ここの役目も終わりを迎えているのかなあと思っています。
次のステップを考えているということもあるんですけどね。

先の話はまだ分かりませんが、そんなことを考えていたりします。
クリーニング関係のブログを書いている皆様、ぜひ色々なことを伝えていってください。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2009年02月28日

正反対の仕事。

昨晩、テレビを見ているとダメージジーンズの作り方なるものを放送していたんですね。

ダメージジーンズ、ここ最近クリーニングにも出てきております。
最初見たときはびっくりしましてね。
痛んでいる、と。
で、それが意図的につけられたものなのか、本当に痛んでいるのか、最初のころは微妙な製品が多かったんです。
今では、意図的にダメージを与えられているものは分かります。

で、見ていて、やっぱりこっちはびくびくするんですよ。
だって、本当にジーンズをいためているんですから。

私たちの仕事は、汚れを落とし、なるべく状態を維持するのが仕事です。
傷みやすい商品も、気を使いながら仕事をしています。
しかし、今テレビでやっているのは、ジーンズを痛めつけている・・・。

やすりでこすってみたり、引っかいて穴を開けてみたり。
それやったらそうなるでしょう?ってなことを思う存分やっています。

極めつけは、ストーンウォッシュといって、軽石と一緒にジーンズを洗い、色を褪せさせているんです。

私たちの仕事とまるで正反対。

そんな痛んでいるダメージジーンズでも、私たちが洗うときは、それ以上痛まないように気をつけながら洗うんですからそれもまた不思議なものです。

最近はテレビで製造工程を見せてくれるので、非常に勉強になります。

投稿者 boribori : 17:19 | コメント (2)

2009年02月27日

中央線沿線、渋滞すごかったです。

今朝は朝から雨・・・・・、雪でした。
午前中配達へ出ていましてね。

西国分寺のお客様のところへ着くころにはしっかりとした雪になっていました。
ただ、積もらないのがせめてもの救いといった感じです。

ところが、今日は朝から妙に車が混んでいたんですね。
車が多いんだろうなあ、位に考えていたんです。

お客様の家に到着。
呼び鈴を鳴らすも、不在のようでしたので、時間を変えてお伺いしようと次のお客様のところへ行くことにしました。

すでにいつもより10分ほど遅れていたんですね。

ここからが大変。
武蔵小金井の駅前にある産婦人科さんへ白衣の集配があるのです。
いつもなら10分弱で着くところが、今日はいつまでたっても車が動かない。
気がつくとすでに30分ほど経過しています。
どうも私が進みたい方向で混んでいるみたい・・・。

我慢し続けてようやく到着したと思ったら、とてもじゃないけど車を止められる状況じゃあないんです。
車が多すぎて。
見ると、先で工事をしていて斜線を規制している・・・。

雪で車が多いところに、工事の渋滞が重なったんでしょう。

仕方なく、ここも後回しにして、先に他を周ることにしました。
すでに、40分ほど遅れています。

次に向かったのが、やはり中央線沿線の武蔵境の駅前にいるお客様。
やはり、踏み切りに向かう道路はどこも混んでいて話になりません。
でも、こちらは、マンションなので何とか駐車は出来そうな感じです。
ようやく、配達終了。

ここからは混んではいましたが調子よく配達に回ることが出来ました。
そして、残したところを周ろうとすると、やっぱり混んでいるんですよね。
でも、先ほどに比べれば幾分楽になっているので、無事に集配も終了。

久しぶりに、色々想像を膨らませながら配達をしてきました。
こっちの方が空いているかなとか、あそこが混んでいるならここも危険だなとか、一昔前はそういったことを良く考えながら運転していましたね。

今は、車も幾分かは空いているので、そこまで気を使いながら運転する必要ななくなってしまいましたけど。

しかし、東京は雪に弱いですね。
積もるわけじゃないのに、ちょっと降るとこの混みよう。
心なしか、歩いている人も多かったように思います。

でも、その気持ちもわかるんです。
だって、今日の配達、出るのめっちゃうれしかったんですよ。
雪が降っていると聞いたら、外に出たくなりません?
なんとなくウキウキしてしまいます。(笑)

来週の予報でも雪があるようです。
まさか積もるとは思いませんけど、念には念を入れて。
皆さん気をつけましょうね。

投稿者 boribori : 17:29 | コメント (2)

2009年02月26日

形態安定加工の偽装表示。

昨晩、ニュースを見ていると形態安定加工の偽装表示というものがありました。
百貨店で売られていたyシャツに、形態安定がしてあるような表示があったにもかかわらず、実はされていなかったといいもの。
今、回収を進めているようです。

気になり、ネットで少し調べてみると、どうも悪意があってやったというわけではないような印象を受けます。
詳しくは出ていませんが、加工忘れと言うような表現を使っているところがいくつかあるので、おそらくそういう類のミスだったのではないでしょうか。

形態安定加工のYシャツを着る人は、洗ったあとのしわの少なさを求めていると思うんですよね。
ですから、洗ったときにしわが伸びていないのを見るときっとびっくりしたと思います。

形態安定加工・・・・、この加工が出始めたとき、最初は形状記憶加工と呼ばれていたんです。
しかし、形状記憶とはちょっと違うし、加工が永久的なものではないので誤解を受ける恐れがあるため、形態安定に落ち着いた記憶があります。

出た当初はそれなりに問題が多発しましてね。

加工剤に発がん性のあるものが使われている商品があったり、加工自体に問題があったり。
今は綿100%でも加工が出来るようですが、最初は綿とポリエステルの混紡品しか出来なくて。
形態安定加工のシャツを着ると、汗を吸わないとよく言われたものでした。

また、クリーニングに出すと加工が取れてしまうなどの問題も発生。
最初は注意して分けて洗っていたんです。

ところが、お預かりするときにお客様にお話をすると、実は形態安定加工が邪魔なという人も結構いたんです。
当時は流行でどこへ行っても普通のシャツは売っておらず、仕方なく形態安定加工のシャツを買っているといたお客様も沢山いらっしゃいました。
そういったお客様にとっては、加工が取れようがそんなものは関係ないことのようです。

ずいぶん、形態安定加工については勉強しました。

形態安定加工の商品は、先にも書きましたが永久的な加工ではないので、いつかは加工がとれ、しわが取れなくなります。
少しでも長く、形態安定加工の効果を持続するために、家庭で注意することは一つ。

なるべくしわをつけないようにすること。

これは洗うときの注意ですが、脱水で絞り過ぎないように注意するといいんですね。
脱水時のしわが強力すぎるんです。

ポイントとして、脱水は15秒ほどでとめてしまい、そのまま干すといいですね。
この状態ですと、出したときは水が滴っていると思います。
そこをぐっとこらえて干していただくと、しわがきれいに伸びてくれます。

形態安定加工の寿命は、商品にもよりますが早いもので10回ほどの洗濯で取れるものがあります。
長くても20回ほど。
それ以降は、普通のシャツと同じになりますから、アイロンをかけるかクリーニング屋さんに出していただくといいでしょう。

皆さんのお宅にも形態安定加工のシャツがあると思います。
いつまでも加工があるものではないという事を覚えておいて頂き、新品に近いシャツはなるべくしわが付かないような洗濯を心がけて見てはいかがでしょうか。

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0)

2009年02月24日

負けず嫌い

改めてクリーニング屋さんって、なんだかんだ言っても職人なんだなあと思うことがしばしばあります。
技術職なので当たり前といっちゃあ当たり前なのですが、意外とクリーニング屋さんってそうは思っていない人が多いのです。

職人よりも、経営者を好むような気がしますね。

でも、実際は洗いもするし染み抜きもするし、仕上げもする。
立派な職人なわけです。

つまり、負けず嫌いなんですね。(笑)

自分の腕が優れていると思うし、他のクリーニング屋さんよりもいい仕事をしていると思っている。
なので、所々負けず嫌いが顔を出してきます。

染み抜きで有名な友達がいますが、普段彼と話をしているととても勉強家なんですね。
アンテナを広く張っていて、なんでも吸収しようとしている。
でも、そんな彼でもふとした事で負けず嫌いが出てきたりするんです。

ずーっと前に、今までは取れないと言われてきた特殊な染み抜きの染み抜き方法を教えてもらったことがありました。
クリーニング屋さんでは分からないことなのですが、そのシミが付く業界では経験上分かっているという技術。
ものすごく面白い話だったので、染み抜きが得意な友達に話したんです。
するとですね、興味を持つかと思いきや、突然不機嫌になり、そんなものは関係ないと言い出します。

最初は、この行動が不思議だったんですが、今ならなんとなく分かるんですよ。

彼以外でも、みんなどこかそういう意識がありますから、クリーニング業界、実は派閥のようなものが多くあるんです。
私はそれが業界がまとまりきれないネックになっていると思うんですね。

業界がまとまる時、クリーニングに著しい危機が迫っているときなどといえばいいですかね。
大げさですが、今のクリーニング不振などは危機と言ってもいいほど影響を及ぼし始めています。
本来なら業界で取り組んでもよさそうな話なのですが、ここで余計な考えが出てくるようです。

どこかで、クリーニング業を心配している人はいて、こうしたほうがいいんじゃないか、もっと良くして行こうじゃないかと言い出すんです。
ところが、そういう話が出ると大抵、そこかしこからこんな言葉が出てきます。

お前は誰だ?
何でお前が言い出すんだ?
誰が言い出したんだ?

これじゃあ、話は先に進まない。
問題は誰が言い出したとかそういうことではないんですけどね。
おそらくみんな問題の本質は分かっているはずなんですが、職人気質なところが邪魔をしているように思うんです。

技術職だから、どうしても優劣をそこにもって行ってしまうのは分かるんですけどね。
負けず嫌いの気持ちは必要です。
意志の強さがいい影響を与えるのは周知の事実。
でも、それも時と場合によりにけり、ですね。

いつか冷静にみんなで話をすることが出来れば、いろいろな問題に立ち向かっていけると思うんだけどなあ。
そんな時期が来るような予感がするんだけど、微妙な感じなんですよね。

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (0)

2009年02月23日

今年は展示会が少ないようです。

毎年、この時期になると展示会が開かれます。
年に一度の大きな展示会は冬ですが、年があけてからも小さいながらも各地で展示会が開かれていたんです。

と・こ・ろ・が。

いつもならそろそろやるはずの展示会が開かれない。
おかしいなあと思い、出入りの資材商さんに聞くと、なんと今年は中止になったらしい。

うーん、厳しいんだろうなあ。
展示会って、メーカーさんからすると大変なんですよね。
会場の手配や機械の搬入だけでなく、色々とやらなければならないことが沢山ある。
しかも、昔ならある程度機械も売れたんでしょうが、今はなかなか売れないときたもんだ・・・。

それでも、私たち業者側からすると、機械や洗剤など見るついでにメーカーさんと話が出来たり、他の同業者と情報交換できたり、色々メリットがあるものなんですね。

やっぱり、毎年少しずつですが情報って変わってきているんですよね。
特に、お客様絡みの話は、毎年少しずつ変わってきています。
消費者の趣向の変化とても言いましょうか、まだ経験していないその変化をいち早く聞いておくって、とても重要なんです。
だって、いつか必ず私たちもその変化に触れる事があるんですから。

うちがいつも行っている展示会は今年は残すところ後一つ。

そこも数年前から二日開催していたのが一日開催となり、しかも開催時間がものすごく短くなってしまっています。

今まで入ってきている話があまりよくないですから、良い話は期待できないかもしれませんけど、少しでも多く話を聞けたらいいなあと思っています。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0)

2009年02月20日

タイミング

まだ振り込め詐欺の被害が出ているようで、警察署に登録してあるメールより、被害が出るとメールがやってきます。

先日、お隣のセブンイレブンさんの前に警察官が立っているのを発見。
何で警察官を見るとどきどきするんでしょうね。
別に悪いことをしている訳じゃないんですが、なんとなく居心地が悪い。(笑)

どきどきするから余計ちらちら見てしまうのですが、また振り込め詐欺の防止に立っているんだなあと思ったんです。
でも、以前もやっていたのをぱたりとやめて、何でまたこの時期に?と思っているとニュースでこんなことを言ってたんですね。

今日は年金の支給日なので、振り込め詐欺の被害が出やすい。
だから配置している、と。

なるほど、そういう見方があるんだなあと感心しました。
そりゃ、詐欺グループも闇雲に狙っているわけじゃないんでしょう。
お金がある時期、節目節目などを狙って電話をかけてくるに違いがない。

その後、数日にわたり、ATMにいたり、時にはATMの中に入っているときもあったり、警護は続いていたんです。

このタイミングというか時期って、何にもであるものなんですね。
たとえば、チラシ。

チラシは闇雲に打っても効果は出ません。
安けりゃお客様がやってくるとは限らないし、お店側とするとなるべく効果が出るときにチラシを打ちたいと思うんです。

気にしてね、新聞の折込を見ていると見えてくるものがあるんです。
そう、給料日の後の土日はチラシ多いんですよ。

各家庭にお金が入り、お仕事もお休みで買い物しやすい日に狙ってチラシを打っているというわけです。

最近は特に、チラシの効果も薄くなり、また宣伝広告費にお金をかけ辛くなったので、余計この時期に集中したりします。
ほとんどチラシの入らない日もあるくらいですもんね。

と、この法則から考えると、一番チラシの入りづらい時期というものがあることに気づくでしょう。
そう、給料日前ですね。
25日か月末あたりがほとんどの人の給料日でしょうから、この前後にチラシが動くんです。

次、ちょっと気にしてみてみてくださいね。

これ以外にも、チラシを打つと時はそれなりに理由があります。
特にクリーニング屋さんの場合、何でこの時期に?という時にチラシを打つところもあるようです。
これもよく吟味すると、いい時期にクリーニングすることも可能です。

チラシ、こういう見方で見ると面白いと思います。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2009年02月19日

トラックバックを受け付けない理由。

さぼりさんからコメント欄で指摘を頂きましたが、当ブログはトラックバックを受け付けておりません。

最初はトラックバックを受け付けていたんです。
ところが、だんだんと閲覧数が増えるに従い、適当でないコメントやトラックバックが増えてきました。

最初はそんなものでもつけばうれしいもので、こんなのが増えるという事は検索で引っかかっているんだな、位に思っていたんです。

ところが、実際はそんなものじゃなかった。

日に日に増えていき、多いときで1日300件を越すコメントやトラックバックが。
最初、手動で全部消して行っていたんですが、そのうち大変になり、アクセス禁止に指定していったんです。

しかし、向こうもそれなりに対策を取ってきます。
禁止にすればすぐ変えてくるので、いたちごっこ。
結局、毎日削除する仕事が増えていく一方だったんですね。

そこで思い切って、トラックバックを受け付けないことにしてみたところ、一定のラインでトラックバックは増えなくなりました。

この処置を取ったときすでに、数百件の投稿をしていたので一件一件手動で禁止にすることが出来ず、それまでのものにはトラックバックが受けられるようになっています。

現在、多くても一日50件ほどになりいくらか楽になりました。

ここを読んでくださる方の中には、トラックバックをして書いてみたいという方も居られましょう。
大変ご迷惑をおかけしておりますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

ここもね、気づかないうちに沢山の方に来ていただいておりまして、累計アクセスが100万をとうに超えております。
正直、自分でもびっくり。
そりゃ、変なのも増えますよね。
数にびびらず、いつもどおりこれから書いていきますので、みなさんよろしく願いいたします。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2009年02月18日

何でそんなことを説明するの?

先日、逆汚染の話が出ましたが、ちょうどつい数日前に逆汚染の話を同業者と話をしていたんです。
しかし、思わぬ食い違いからおかしな方向へと話が転がりまして・・・。

この方、元は機械屋さんで、クリーニング屋さんに転身したと言う方。
映画見に行った方とは別の方なので間違えないでくださいね。(笑)
機械屋さんからクリーニング屋さんって言うお友達、私意外と多いなあ。

お客様への説明の話をしていたところで、逆汚染の説明をうちはしてますよ、よそで洗ったものは逆汚染がひどいので、というと、何でそんなことを言うの?といいます。
逆汚染はクリーニング屋さんのマイナスイメージだからいわないというんです。

それっておかしくないですか?

もし、このひどい逆汚染というものが、どうやっても出てしまうというなら話は別ですが、通常ある話ではない。
逆に言うと、逆汚染をしているということは、クリーニングの工程に問題がある、ということの証になります。

つまり、クリーニング屋さんを選ぶときのポイントの一つになりえるんです。

ただでさえクリーニング屋さんは消費者にとって、どこがいいか判断できない業種。
しかも、最近は良いクリーニング、悪いクリーニングが分からないといったお客様が非常に増えているんです。

うちでは、お客様にいろいろ知っていただきたいと思い、その都度説明をさせていただいております。
その説明を初めて聞くお客様は皆さんたいそうびっくりされるんです。

初めて知ったって。
そして、同時に、今まで漠然としていたクリーニングの不満の理由が分かり、次に選ぶときの参考になるとおっしゃってくれるんです。

そして皆さん口々に言うのは、クリーニング屋さんでこんな説明を聞いたことがない、とおっしゃいます。

今回は逆汚染の話を例にとって話しましたが、きちんと説明できない人にとっては、マイナスイメージでしかないのかもしれない。
でも、きちんと説明できればマイナスイメージどころか、お客様にも有益な情報となり、クリーニングを知ってもらうチャンスとなります。

クリーニングって今ものすごく重要なところへ来ていると思うんです。
洗濯やクリーニングそのものを知らない人が増えてきていること。
どうしてこうなったかというと、プロがきちんと説明をしてこなかったから。

お客様に話しかけると、お客様は嫌がるからなるべく話はしないとか、聞かれたことだけ答えればいいとか、その延長で説明を省いていったんですね。
確かに、話したくもない人に世間話はしちゃいけないと思います。
でも、クリーニングのことに関することは、絶対しなければならないんです。

だって、皆さんに知ってもらうことたくさんあるじゃないですか。

これが私たちが材料を仕入れ、生産し、売っている物ならお客様の説明というよりは自社の生産の質を上げればいいと思うんです。
しかし、クリーニングは、委託業、つまり、お客様の品物をお預かりして洗うのが仕事なわけです。
特に今は新品がよく出来ていますから、その後の変化に驚いてしまう人も多くなっています。

それらの特性を伝えないと、お互い困るじゃないですか。

お客様への説明は、長く着用していただくため、お互い気持ちよく仕事をするためにも必要だと私は思います。
目先の表面を取り繕うとするがために、説明しないなんて言語道断です。
それは絶対間違っている。

私が説明をして、こんなクリーニング屋さん初めて、と言われるうちは、まだだめですね。
前のクリーニング屋さんからも説明してもらいました、とお客様から言っていただける日が来るのを目標にしたいですね。

投稿者 boribori : 22:00 | コメント (3)

2009年02月17日

ほっと一安心。

夕方、一人の男性がお店に入ってこられました。
その入ってくるときの様子がなんだかおかしいんです。
若干下を向いたような、思いつめたような表情。

ものすごく腰の低い話し方でこうおっしゃられたんです。

「私、Oさんの友達なんですが、クリーニング代金をお支払いしていないと聞いてきまして・・・。」

Oさん、もう何年前でしょうかね、確かに代金が残っています、それと品物も残っているんです。
Oさんとは長いお付き合いをしておりまして、私も品物を車に積んでOさんを助手席に乗せてお宅まで配達に行ったこともありました。
数年前にお忙しかったのと体調が悪かったので、品物を数ヶ月お預かりして、お届けし、また数ヶ月お預かりして、なんていうのがあったんです。
そして、出来上がりましたとお電話を入れて、待っていたんですがその後連絡がなかったんです。

この話、クリーニング屋さんが聞くと、それっておかしいでしょ?って突っ込みたい人が多いんじゃないでしょうか。
お金も頂かないで何年も預かりっぱなしなんておかしいと。
うちなら何回も電話してすぐ引き取ってもらうけどな、なんて言うクリーニング屋さん多いと思います。

ある種、うちの商売が古いのかもしれませんが、お客様とうちとの不思議な信頼関係のようなものがあります。
お客様も、ご自分の話をしてくれるので、こちらもお客様のことが手に取るように分かったりもする。
確かに理想は早く引き取っていただければうれしいのですが、生きていれば仕事が忙しかったり体調が悪かったり、家族の具合が悪かったり、と色々あるものですよね。
そういう人たちに、早く取りに着てよ、なんて言えないよなあ。

これまた不思議なのは、うちのお客様、きちんと引き取りに着てくれるんですよ。
だから、こちらも信用して預かって置けるんです。

で、話を元に戻しましょう。

Oさんの名前が出て、すぐさま私たちもあの人だと分かります。
すると男性が続けざまにこういったんです。

「昨年の8月にOさんが脳梗塞で倒れまして、一時危なかったんですが、5ヶ月たって要約たいいんできまして、今預かっているんです。」

「幸い、退院した今は何とか杖をつけば歩けるくらいに回復をしました。そしてつい昨日、服の片づけをしていると、クリーニング屋さんに借金があるというので、今日急いで駆けつけてきたしだいです。本当に申し訳ございませんでした。」

もう、ただただびっくりで。
私の記憶の中にある、Oさんはとてもきれいな女性で、しかも若かったイメージしか残っていないんです。
あの若さで脳梗塞ですか?と思わず驚いてしまったんです。
ところが、私の記憶がかなり前で、お年を伺うとあってもおかしくはない年齢なんですね。

男性は、Oさんからうちのお話をよく聞かされていたそうで、いつもきれいにしてもらって、いつも無理聞いてもらってよくしてもらっていたというんだそうです。
そんな良いお店に不義理はたらいちゃいけないよな、と男性が着てくれたんですね。

うちも、忙しいんだろうくらいにしか思っていなかったので、謝られて逆に恐縮してしまいます。
一時は危なかったとのことですが、とりあえず命が助かった本当によかった。
日曜日、ご挨拶がてら、残りの品物をお届けに伺うことになりました。

今までもですね、何年も引き取りにこられなくて、ふらっときたら引っ越したとか言う話はあったんです。
また、今まで長期の出張だったとかね。
中には刑務所に入っていたという人もいましたけど。

でも、本人が病気はさすがになかったなあ。
本当にびっくりしました。

お大事にしてくださいね。
うちはいつでも待っています。

投稿者 boribori : 22:24 | コメント (0)

2009年02月16日

逆汚染は分かりづらいんですかね。

クリーニング屋さんが使う言葉の中に逆汚染という言葉があります。

逆汚染とは何か。

洗っているときに、適切な状態でない洗い方をすると、落ちたはずの汚れが再付着することがあるんです。
これが逆汚染。

逆汚染が起こるには色々状況があるんです。

ドライクリーニングの溶剤が汚れているとか。
一度に洗う量をつめすぎているとか。
洗剤が極端に少なすぎるとか。

他にもあるんですが、逆汚染の特徴としては全体的に黒ずんでしまいます。

クリーニング屋さんはよく白いものがグレーになって返って来ると逆汚染している、なんていい方してお客様に説明しますけど、白って実は判断が難しいものなんですね。
以前、お伺いしていた葬儀屋さんで、白いと思ってきていたYシャツを、うちがクリーニングしたらさらに真っ白になり、以前のクリーニングでは白ではなくグレーだったと気づいた、ということがありました。
これも比較するから分かるんであって、その品物一品だけ見ると、白はわかりづらいんです。

お客様が一番分かりやすい逆汚染の説明は・・・・・いずれまたしますね。(笑)
今日書きたいのはその話ではないんです。

先日、オーバーをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
クリーニングではなく、袖丈を詰めたいとのご相談。
お友達から譲り受けたんだけど、袖丈が合わないので詰められないか、との事なんですね。

人の体ってなかなかぴったりいかない物で、既製品は長かったり短かったりしますよね。
ウェストや丈を詰めたりはしますが、実は袖も詰めることは十分可能なんです。
私も一昨年買ったカシミヤ混紡のダッフルコート、袖丈詰めました。
やっぱり長いとおかしいし、かといってもう1サイズ小さくなるとそれもまたおかしいし。
修理してよかったと思っています。

さて、出来る旨を説明しどの辺まで詰めるか相談していたとき、どうにも気になるんでお客様に言ったんです。

このオーバー、逆汚染している・・・。

茶色のオーバーだったのですが、見ごろに真っ黒。
これはひどいなあと、説明をするんですが、どうもぴんとこないらしいんですね。
目の前に商品はあるんですが、その汚れがわからないというんです。
これは困りました。

角度を変えて見せたりもしましたけど、やはり分からないといいます。
こういうのはやっぱり経験なんでしょうかね。

私たちは毎日衣類を見ていますし、洗ったあとのものも見ている。
すると、自然にきれいになった状態が頭の中にインプットされているんでしょうね。
だから、その頭の中のイメージと違うからおかしいと判断できるんだと思うんです。
でも、お客様はどうだろう?と考えたとき、難しいのかなあと思いましたね。

衣類によっては分かりやすいものもあるんですが、今回の商品はちょっと分かりづらかったのかもしれない。
でも、これが分からなかったとすると、逆汚染しているのに気づかないお客様も多数いらっしゃるのかなあとちょっと不安になりますね。
大丈夫かなあ。

今回は、逆汚染とは別に、表面の毛羽立ちもすごかったので、その説明も一緒にさせていただきました。
こちらは一発で分かりますね。

お客様に分かるような見方、研究しないといけないなあ。
汚れているのが分かるようになると、いいと思うんですよね。
少し考えて見ましょう。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2009年02月14日

チョコ、ありがとうございました。

今日の暖かさは何だったのでしょうか。
6月の陽気だとかニュースで言ってましたね。
皆さん着るものにも困っていたようで、コートを羽織っている人、半そでTシャツで闊歩している人、いろいろな人が町にいました。

配達に回っても、これrからどんどん暖かくなりますかね?なんてご質問をいただくくらい、今日はものすごく暑かった。
でも、まだ当分寒いですからね、お気をつけください。

さて、今日はバレンタインデー。
友達のクリーニング屋さんではチョコをお客様に配っているところもあったようです。

配達から帰って来まして、パソコンの前で仕事をしてると、お店から降りてきなさいと声がかかりました。
お客様が呼んでいるよ、と。

降りていくと、いつもかわいがってくださるKさんが。
なんとチョコを私にくれたんです。

今年初めてのチョコ。
今年最後のチョコ。(笑)
うちは、娘も嫁さんもくれませんからね。
この辺は毎年ちょっとひがんでます。(笑)

お客様からチョコをいただくって何年ぶりでしょうか。
ほんの10年位前は、この時期になるとチョコをいくつももらって帰って来たんですね。
社長なんかも、配達から帰って来るどっさりと持っていたもんです。

今日頂いたチョコは、お昼においしく頂きました。
おいしかったなあ。
Kさん、ありがとうございました。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2009年02月13日

仕事仲間とランチ。

午前中の配達に出ているとき、メールが入りました。

これから府中に行くんだけど・・・・・、映画見ない?(笑)

さすがに仕事中なので、映画は見れません。
でも、配達から帰ってくれば、若干ですが時間を作ることはできる。
映画が終わるのを見計らって、府中で食事をすることにしたんです。

そもそもこの友達、クリーニング屋さんで、川崎の元住吉に住んでいるんですよ。
なんでわざわざ府中まで映画を見に来たのかというと、今日が最後で府中しかなかったんですって。
南武線で、とことこやってきたといいます。

2時ちょっと前に府中について、そのまま啓文堂でしばらく本を探して時間をつぶしていました。
ちょっと欲しい本がありまして、せっかく時間作ってこうしてきたんだし、探そうとしたんですね。
ところが、目当ての本がない。
そんなマニアックな本じゃないと思うんですけどねえ。(笑)
そのうち、時間が来て合流しました。

向こうも夜には用事があるというので、伊勢丹のレストラン街で食事。
去年の展示会で軽くお話をしただけだったので、久しぶりにじっくりとお話ができます。

やはり開口一番出たのが、昨年末からの景気の悪さ。
この時期、クリーニング屋さんはどこも似たり寄ったり、暇な時期なのですが、今年は毎度のことだからと安心できるような状況ではないんですね。
えも知れぬ不安といいましょうか、今年はいつもとは違うとみんな感じているようです。

それでもやはり経営者、すぐさま話題は次にどうするか、何かいい物はないかと考えるあたりはすごいなあと思います。

クリーニング屋さんですが、元々はクリーニングの機械屋さんだったので、ちょっと相談に乗ってもらったりもしました。
的確なアドバイス、本当に助かります。

2時間ちょっと、久しぶりに楽しい話ができましたね。

最後はお互い、頑張ろうねとエールを交換し、お別れです。
春に会うころには状況が変わっていると思うんですけどね。

この時期は同業者と会う機会がぐっと増えます。
みんな情報交換したいんでしょうねえ。

どうぞ、いつでも会いに来てください。
お待ちしてます。(笑)

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (4)

2009年02月12日

背中、焦げてるし・・・。

今朝、朝食をとっていると、なにやら焦げ臭いにおいがしてきたんです。
何か火でも使っているのかな?と思って、台所を見てみても、何もしていない。

でも、確かに何か焦げているようなにおいがします。

まだ仕事をしていませんから、機械を動かしてどうのこうのというわけではありません。
うーん、なんだろう・・・・と横を見た瞬間、焦げていたものが判明。

うちの母でした。(爆)

正確には、母が着ていたカーディガン。
朝から、ハロゲンヒーターの前でなにやらこまごましたことをしていたんですね。
で、うちは比較的寒い家なので、ハロゲンヒーターに近づいて作業をしていたようなんです。

いつも、かなり着込む癖のある母。
今日もいつものように着込んでいたんですね。
きっと、背中が異様に熱いのに気づかなかったんでしょう。

見事、背中の一部分が焦げていました。

すぐ気づいて焦げたくらいで済みましたけど、あれは実際危ないですね。
ハロゲンヒーターの熱ってかなり高温になるんでしょう。
そういえば、ニュースでもハロゲンヒーターからの出火があると聞いたことがありますし。

このハロゲンヒーター、うちも何台も買っていますが、あまり丈夫じゃないんですよね。
3年持たずに配線から焼けていくようです。
ですから、2年目あたりから使っているときに注意はするようにしていたんですが、まさか、近づきすぎて焦がすなんて・・・。
ものによっては火が出るかもしれませんね。

まだもう少し寒い日が続きます。
あまりある事ではないと思いますが、皆さんも十分お気をつけください。

投稿者 boribori : 20:24 | コメント (0)

2009年02月10日

お見事!一瞬で見抜かれました。

夕方、いつも修理をお願いしている職人さんがやってきました。
この方の技術は目を見張るものがあるので、当店の修理はいつものこの人にお願いしてるんです。

どれくらい凄いかと言いますと、修理したほうがぜんぜんきれいなんですよ。
まっすぐ縫われているし、なんと表現していいか、とにかくその仕上がりが美しい。
惚れ惚れするほどの仕上がりなんですね。

話を伺っていると、すでにその業界に入って60年だとか。
60年という時間の重みですね。

で、お話をしているときに、私Yシャツを仕上げていたんです。
私がYシャツを仕上げていると、見ている人で着眼点が違うんですよね。

ある人はその手際を見、ある人はたたみ方を見ている。
仕上げの順番を見ている人もいるし、ただただ早いなあと見ている人もいるようです。

しかし、やっぱり職人って見るところが違うんですよね。

あるYシャツをアイロンをかけようとしたときに、目の色が変わったんです。

そのシャツ、ものが違うね、と。

おっしゃる通り、そのYシャツはぜんぜん品物の質が違うんです。
段違いでしっかりと作られている。
お値段も相当違うと思います。

それを一瞬見ただけで見抜くとは。
やはり職人なんだなあと思いました。

一般のお客様の中にも、たまに素材のすごさを見抜く人がいらっしゃいます。
逆に、クリーニング屋さんのほうが、うちに来てもそういうところは見ていない気がしますね。(笑)
きっと、作業のほうが気になっているんでしょうけど・・・。

値段の上下で品質を判断するわけではなく、その素材そのものの品質を判断するって、衣類に関しては難しいのかなあと思います。
作り方とかも、見て判断できるようじゃないと分かりませんしね。

職人のすごさを改めて感じた瞬間でした。

投稿者 boribori : 23:29 | コメント (0)

2009年02月09日

パジャマのクリーニング

昨年の秋ごろでしょうか。
あるお客様がクリーニングの品物を持ってやってきました。

その品物とは、パジャマ。
当店の近くには、恵仁会病院がありますので、入院患者さんのパジャマなどご依頼されることがあります。
しかし、パジャマのクリーニングは、あまり受けないんです。
というのも、私たちが洗ってしまうとそれなりの料金が発生してしまいます。

入院って、予想以上にお金がかかるものですし、今後のことも考えると、コインランドリーなどで洗ったほうが良いんではないかと思うんです。
ですので、まずコインランドリーでのお洗濯をお勧めしています。

しかし、今回はちょっと違ったんですね。
どうしても洗ってほしいとたってのご希望。
アイロン掛けなどはいらないのでクリーニングして欲しいといいます。

どうしてかな?と理由を聞くと、娘さんへの誕生日プレゼントなんだそうです。
娘さんが、ガンを患い、恵仁会病院へ入院してきました。
症状があまりよくなくて、今年のプレゼントに良いパジャマをプレゼントしたんだそうです。

そのお話を聞き、パジャマをお預かりすることにしました。

娘さん、お子さんがいるんだそうで。
しかも3人。
恵仁会の腕利きの先生を頼ってやってきたんだそうで、最善を尽くすといってくれているといっていました。
お子さんのことを考えても何とか治って欲しい。

アイロンがけはいらないと言われましたが、これは私達からの気持ちということで、丁寧にアイロンをかけてお渡ししました。

それから一週間後・・・。

娘さんの意識がなくなってしまったんです。
お母さんは毎日病院へお見舞いにやってきていました。
それからうちと奥さんの不思議な関係が続きます。

うちも、私の兄を白血病で亡くしているので、病人を持つ大変さ、子供が病気になる辛さなど、話を聞いてあげるだけの経験があったんですね。
別にクリーニングがあるわけではないですが、お見舞いに来るたびに、お店に寄ってもらって、お話をするようになったんです。

毎日毎日通い続けるうちに、今度はご両親の体調も悪くなってきます。
間隔が空くようにはなりましたがそれでも頑張って通っていたんですね。

私たちも、顔が見えないと不安になるようになりました。
まさか亡くなったのかな?
疲れが出たのかな?

一週間も顔を見せないときは、電話して様子を伺ったり。

そんな不思議な関係が続いて5ヶ月。
先週の金曜日に亡くなったんだそうです。
今日、お電話をいただきました。

私たちは娘さんと面識があるわけではありません。
でも、この5ヶ月、お母さんのお話を聞き、毎日通うお母さんを見続けていました。
すばらしい娘さんだったのは十分分かります。

願わくは、訃報よりも、症状の改善、もしくは無事に生還して欲しかった。
パジャマに願いをかけながらアイロンを掛けたんですけどね。
とても残念です。

お悔やみ申し上げます。

この5ヶ月の間、お疲れ様でした。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

投稿者 boribori : 21:22 | コメント (2)

2009年02月06日

衣類は語る。

衣類を見ると、大抵の事は分かります。
まさに、衣類は語る、というやつです。

一見、何の変哲もなさそうなものでも、ちゃんとその痕跡は残しています。
私たちはその痕跡と、お客様の言葉から、類推して状態を見極めたりしているんです。

汚れ具合もそう。

汚れのつき方、汚れている箇所で、分かるものがあります。
しみの種類もそうですが、他にもどのような状態でその汚れがついているのか?ここは結構重要なんです。

というのも、お客さまにその説明をすることで、次回着用するときに注意していただけるからなんですね。

もう少し早めに洗ってほしい品物もありますし、バッグや靴、財布など他の要因で衣類に汚れやダメージを与えていることもあります。
お客様ご自身が気づかなかったことも、私たちが気づいてアドバイスすることができれば、不要な汚れや傷など回避できるんです。

また、他店でのクリーニングの状態も衣類から分かります。

これは、汚れよりもはっきりと現れるかもしれません。

どうして分かるのかというと、どういう風に扱うとおかしくなるか私たちが知っているから、なんです。
私たちがクリーニングをするとき、現状を維持しようと常に意識しています。

現状とは、サイズや風合い、色合いなどのこと。
絶対元と同じようにとはさすがに行きませんが、色あせないようにとか、縮ませないようにとか、風合いがおかしくならないようにとか、常に気を配って仕事をしているんです。

こうすれば縮んでしまう、こうすれば色合いがおかしくなる、こう扱うと風合いがなくなる。

衣類によって、素材によって、扱い方は変わってしまいますが、それらを知っているので、他店でどうクリーニングしたか、わかるんです。

まさしく、衣類は語る。

ネットからクリーニングのご依頼をされるお客様には、お預かりしたときに気になるところや見立てなど細かくご連絡しています。
すると、ほとんどの方にこういわれるんですね。

まるで、衣類のお医者さんみたいですね。

この言葉はおそらく、衣類の状態を見て、診察しているように見えているって事なんじゃないかと思うんです。
見立てってとても重要ですからね。

しかし、クリーニング屋さんの中には、この見立てができない人もいるようです。
おそらく、見ているポイントが違うと思うんですけど・・・。
普通は、汚れやしみのチェック、穴や破れがないか、ボタンはちゃんとついているか、位なんでしょうね。
それももちろん大事ですけど・・・・・、本当はもっと別の事を見て、お客様に伝えないといけないと思います。

衣類の見立ては奥が深いですよ。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2009年02月04日

加湿のし過ぎにご注意を。

昨年、お客様のところへ配達に出かけたとき、違和感を感じたんです。
玄関から水が、ポツリポツリとたれている・・・。

時期は確か夏前だったと思います。
そのときは何の疑問も持たずに、梅雨の湿気かなあ位にしか思っていなかったんです。

それから夏が来てもその湿気は収まらず、どんどんひどくなるばかり。
しまいにはドアを開くとかなりの水が滴り落ちるようになりまして、驚いたんです。

今思うとそれもおかしい。
だって、そのお客様のお宅は、マンションの上層階。
湿気を気にかけなければいけないようなものではなかったんですよね。

ただ、その当時気になっていたのが、玄関から見える居間に、まあるい形をした置物のようなものが置いてあったんです。
ただの置物ではなく、なんとなく何かの機械の様な印象を受けます。
その時は、空気清浄機かな?と思っていたんです。

11月の声を聞いたころでしょうか、配達にお伺いすると、驚くほど品物が出てきます。
しかも、その品物のほとんどに、不思議な汚れが。
湿気の影響を受けたような汚れを多数発見したんですね。

そのときは、その次の集配のときに、除湿剤をお持ちし、使っていただくようにお願いをして帰って来たんです。

そして年が明けました。

新年を向かえ、うちで加湿器を買おうという話が持ち上がったんですね。
昨年末から、インフルエンザや風邪がはやっていると聞き、寝室にはあったんですが、みんなが一同に集まる居間には加湿器がないことに気づきまして、購入しようとして、選定していたんです。

加湿器にも種類があります。

今年流行ったのが、気化式の加湿器。
自然の蒸発に任せているので、過剰に蒸気を出すこともなく評判がいいらしいんです。
他にも、ハイブリッド式や空気清浄機がセットになったものまで、いろいろあります。

選んでいるときに、どこかで見た形があることに気づきました。
そう、あのまあるい形をした置物です。

あれって加湿器だったんですね。
しかも、スチーム式。

これで原因が分かりました。

スチーム式の加湿器を使うことで部屋の中が過剰に加湿されそれらが影響を及ぼしてしまったんだなあと。
ただ、疑問が残るのは、梅雨時期に加湿器を使う必要がないのに、何でおいてあったのか。
ここは聞いてみないと分かりません。

とにかく、まずこの加湿器がどういったものか調べる必要があります。
電気屋さんになれるんじゃないかって言うくらい、調べさせてもらいました。(笑)

その翌週、集配にお伺いしたときに、質問をしてみたんです。

あそこにあるのって、加湿器ですよねって。
すると、奥様がこういったんです。

昨年、観葉植物を買って、そのために加湿器を買ってつけてあるんです。
これがあると肌がすべすべするんですよ。


観葉植物のためだったのかー。
これは盲点ですね。
確かに、植物によっては、湿度が必要なものもあります。
難しいなあ。

肌もすべすべ、植物にも優しい。
でも、こと服に関してはこの湿気は最悪だったわけですね。

この加湿器の説明を電気屋さん張りにしまして、その特徴、問題点などこと細かく説明をさせていただきました。
何かしら対策を採っていただかないと、いけませんしねえ。

この時期、乾燥するので、加湿器は必要です。
でも、機械によって、また場所によっては加湿しすぎると問題も出ます。
なんでもそうですが、適当って重要なんですね。
多くても少なくても駄目なんです。

皆さんも、加湿のしすぎにはご注意ください。

投稿者 boribori : 21:45 | コメント (0)

2009年02月02日

外に干せませんねえ。

昨晩、浅間山が噴火し、ここ東京にも火山灰が舞い降りてきました。
朝起きて、外を見ると、うっすらと真っ白。
昔、バイクで九州を周っていた時に、鹿児島で見た風景と一緒です。

昨晩のニュースで東京にも火山灰が降ると聞いていたので、あまり驚きはしませんでしたが、長野からここまで降るということは、もし富士山に何かあったらと考えると、その影響は計り知れないものがあるような気がします。
富士山の噴火も、ずいぶん前に言われていましたしね。

お昼休みにちょっとネットで検索をしていたんですが、いやー、この火山灰が降っている中、洗濯物を干していいのかどうかという質問がネット上に多数見ることができました。
鹿児島ならこんな質問はないんでしょうけど、東京ならではですよね。

せっかく干した洗濯物が火山灰で汚れてしまうので、外に干せない。
辛い所です。

でも、火山灰だけでなく、普段から外に干しづらくなっているようにも思うんです。
というのも、排気ガスの影響があるなあと以前から思っていました。

大きい通り沿いにあるお宅などでは、外に洗濯物を干すと黒っぽくなると体験的に分かっているので、道路に向けて干さない人が多いんです。
うちも同じですね。

昔は、屋根の上に物干し場を作っていまして、大きな布団などは洗ったあとに天日で干していました。
ところが、排気ガスの影響で外に干すと返って汚れてしまい、結局外に干すのをやめてしまったんです。

多摩川通り沿いも、トラックが多数通るので、マンションの上のほうが返って巻き上げた噴煙の影響を受けているようですよ。

今、安全に外に干すのは難しいのかもしれない。

今後、ガソリンから電気自動車にシフトしていったとして、それで汚染はおさまるのか。
その時になってみないと分かりませんよね。

天日に干したい気持ちは分かりますが、場所によっては不向きなところもあります。
十分ご注意くださいね。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2009年02月01日

BSフジにて。

先週、テレビ局から電話が入ったんです。
簡単な出演の話だったんですが、なんとなく説明を聞いていて、しっくりこなかったのでお断りしたんですね。

だって、なんか引き立て役のような感じだったんですもの。
話はこんな感じ。

セーターを水洗いして縮ませるので、アナウンサーにそれについての説明をしていただけないか、とのこと。

説明は難しくないんですよ。
でも、よくよく話を聞いていると、私が説明をした後に、府中にある某クリーニング屋さんの指導により、縮みを直していく、というような話。

となると話は変わってきますよね。
説明なんかほとんどかいつままれてしまいますので、説明する意味すらないかもしれない。
しかも、どうも話を聞いていると、結果も知っている様子です。

丁重にお断りをしたんですが、そのときに放送日を聞いていたので、見ることにしたんです。
それが、今日の夜。

BSフジの番組で、アナウンサーチームと芸能人チームとに分かれ、ひとつのテーマができるか?できないか?賭けて、勝負するというもの。
よく見ると、縮んだセーターについてのテーマもあります。
他にも汚れたウェディングドレスなる、なんとも思わせぶりなテーマも。
どんな内容になるか、見ていたんですよ。

芸能人チームが、ウェディングドレスのテーマを選択。
ドラム缶にソースを一杯入れて、そこにウェディングドレスを着たにしおかすみこさんが浸かって汚すところから始まります。
問題は、この汚れたウェディングドレス、クリーニング屋さんできれいになるかどうか?というもの。

おおっ、なかなか面白い問題じゃないか。

出てきたのは、ネットでも有名なクリーニング屋さん。

まあやってみなければわからないものですから、どこまで仕上げてくるかなと見てたんです。
結果、見事に綺麗にすることに成功。

芸能人チームからも、最近のクリーニング屋さんはすごいから、落とせるはず、なんて言葉も出ていたりして、いい雰囲気です。

ところが、クリーニングしているところでちょっとげんなり。

クリーニングって、そんなに秘密にすることがある業種ではないと思うんですよね。
それを、秘伝の薬品を使ってとか、そんな表現を使っている。
ここはいまいちでしたねえ。

こういう表現を聞くといつも思うのですが、洗濯やクリーニングって、非科学的なものではないんですよね。
ちゃんとやっていることには理屈があるし、理由がある。
秘伝という特殊なものではないわけです。
どうもこのような表現が、誤解を招いているんじゃないか、と思うんですよ。

まま、この表現を差し引いても、いい問題であったのは事実。
さー、次に行きましょう。

次は私のところへかかってきたやつ、縮んだセーターの話です。
しかし、見ているとどうも話と違う・・・。
もしかしたら協力してくれるクリーニング屋さんが見つからなかったのかな?

男性アナウンサーが着ていたセーターを、その場でコインランドリーの水洗いをし、乾燥までして縮ませます。
洗濯乾燥機から出てきたセーターは、見事に子供サイズ。
寸足らずなんて表現では収まりきらないほど縮んでいます。

問題は、このセーター、クリーニング屋さんに出して元に戻せるか?というもの。
ただし、風合いも戻らないと戻ったということにはなりませんと注意があります。

戻るわきゃないじゃないですか。(爆)

ウールの縮みは、フェルト収縮といいまして、いわゆる繊維同士の絡みで縮むんです。
これが一度縮むと元には戻らないんですね。
縮んだものは、伸ばすことは可能。
ニットなので、織物に比べて伸びやすいんです。

でも、サイズは元に戻っても、表面はまったく違ってしまいます。

府中のクリーニング屋さんが出ていまして、早速伸ばします。
こちらは、機械を見せ、蒸気を出しながら延ばしていく作業を見せている。
うん、こちらの見せ方も良いな。
変に隠すよりも、クリーニング屋さんで使っている機械ならではの蒸気量などを見せるほうが、分かって頂きやすい気がします。

結果、サイズは元に戻るも、やはり表面は戻らないため、できないが正解。

いい問題だったと思いますね。

最初説明を受けたときよりもシンプルだったし、分かりやすかったと思いました。
見てよかったな。

BSは、最近面白い番組が多いと聞きます。
この手の番組が増えて行ってくれるとうれしいですね。

しかし、最近テレビ局からの問い合わせ、多いですよ。
他に行くところあるでしょうに・・・。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2009年01月31日

糸の色 その2

昨日、糸の色について話を書いていたら、そういえばこれもあるなあ、と思い出したものがありました。

服には流行がありまして、デザインや素材など、急に皆さん同じようなのを着るなあと思う瞬間があります。

少し前には、バイアスといって、生地を斜めにカットした素材のYシャツが多かったんです。
これがものすごく仕上げづらくて。(笑)
生地って、伸びる方向があるんですが、実は斜めって変に延びるんです。
すると、仕上げていて、まとまらないんですね。
張れば伸びる、張らなければ変なしわが残るで、非常に苦労する商品でした。

その少し前は、厚手のボタンがよく使われていました。
こちらも、非常に割れやすく、扱いの難しいものだったんです。
厚手のボタンを見ると、いったん干して、手で仕上げなおしたり。
お店によっては厚手のボタンということで別料金にしているところもあるくらいですね。

そして、今どうもはやってきているような感じがするのが、ボタンの縫い糸に色が入っている糸を使っているんですね。

見ていると、とてもカラフルできれい。
白いYシャツでもボタンの糸の色が違うだけでかなりおしゃれになります。

でも、これも私たちからすると怖いんです。
その理由は、万が一ボタンが割れたときに、ボタンを付け直すのですが、そのとき同じ色の糸を捜さなければならなくなるからなんですね。

今までも似たようなことがありましたので、ある程度の色のついた糸は持っています。
ところが、最近はカラフルなものが多く、同じ赤でも明るい赤などちょっとした違いがあります。
ボタンが一気に全部取れるなんてことはありませんから、そこだけ縫い糸の色が違うとおかしい。
ですから必死に同じ色の糸を捜すことになります。

もちろんボタンも割れないように、気を使って仕事をするんですが、それでも残念ながら100%取れないということはありません。
割れなくても、色がほどけて落ちてしまう、なんていうことも十分考えられますから。

そして、その万が一が起こってしまったときに、いつも思うことは、おしゃれじゃないけど、ほかと同じって言うのは便利なんだなあと思うんです。
一見おしゃれですが、他と違うということは、何かが起こったときにそれ相応のリスクが伴います。

お金がかかったり、同じものが見つからなかったり。
難しいものです。

今年は色つきの糸に悩まされそうな気がします。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2009年01月30日

糸の色。

友達のブログを読んでいると、とても参考になる話が書かれていました。
彼は染み抜きを得意として、頑張っているんですが、糸の色について注意があったんです。

今はあまりやる人はいませんが、服をクリーニングに出す際に、しみや汚れがある箇所に、お客様が糸で丸く縫って囲ってくれたりするんですね。
ここに汚れがありますよって、サインです。

今でも、古くからお付き合いしているお客様や、ご年配のお客様などは、糸で汚れの場所を囲っていただきます。

汚れている場所がわかりやすくとてもありがたいのですが、縫う糸によっては問題が起こることもあるんですね。
というのも、その糸の色が問題でして、真っ白い糸ならなんら問題はないんです。
ところが、極たまに色のついた糸で囲ってくるお客様がいらっしゃいます。
これはちょっと危険。

色のついた糸は、ものによってはその色が移る可能性があるんです。
ですから、もし色のついた糸で囲ってある場合、私たちはせっかく縫っていただいて申し訳ないのですが、全部外させて頂いています。

赤い糸などだと確かに目立つんです。
でも、毎日クリーニングの仕事に携わっているものからすると、きれいな赤や青などは色移りの可能性があるので恐怖の対象になってしまいます。

ですから、もししみや汚れの箇所を囲ってくださるのでしたら、白い糸でお願いしたいんです。
糸が縫ってあれば私たちは気づきますので、白い糸で十分なんですね。
せっかく手間ひまかけて縫っていただくんですから、ちょっとしたことで糸を抜かなきゃいけないような状態にはなってほしくありません。

ご協力、お願いいたします。

色って本当に怖いんですよ。
色が移ることを、色が泣くという風に私たちは表現するのですが、まさに濡れた時にじわーんと色がにじみ出したりするんです。
その衣類だけでなく、ほかの衣類にまで影響が出てしまうので、一番怖いものですね。

ご家庭でも同じなんです。
鮮やかな色のものは、十分注意してください。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2009年01月29日

坊ちゃん石鹸、なくならないよね?

昔ここでも取り上げたことがある商品です。

名前を「坊ちゃん石鹸』といいまして、牛脂、ヤシ油を原料とする天然成分の純粋無添加石鹸なんです。
袋に坊ちゃんの絵があって、独特の雰囲気に知っている人もいるんじゃないでしょうか。
うちでもカウンターの横で販売をしているんですが、自分たちも普通に使っています。

純度99%の石鹸ですから、余計なものが入っていないので、使っていて気持ちが良いんです。
これで体を洗うと、ものすごく気持ちが良いんですよ。
洗ったあとに、体の汚れを落としたー!と心底思える石鹸なんです。

これを使うとほかの石鹸には、いろいろなものが混ざっているとわかっちゃうんですね。
昔、ダブという石鹸を買って使っていたんです。
当時はにおいもよく、洗いあがりも気持ちいと思っていました。

ところが、坊ちゃん石鹸を使うと、今まで気持ちよかったと思っていたものが、違和感としてわかってしまう。

体に変にすべすべする薬品のようなものが残っているのがわかってしまうんですね。
次第にその感触がいやになって、うちではお風呂では坊ちゃん石鹸を使うようになりました。

その坊ちゃん石鹸を製造している、東北石鹸砂糖工場が、なんと会社解散をするというのです。
今働いている従業員も解雇するとのことで、ヤフーのニュースに出ていました。

もしかして、坊ちゃん石鹸はなくなっちゃうのか???

そんな心配をしていたんですが、ニュースでは新会社のほうに、製造を移すらしいとのこと。
とりあえず、事業事態は引き継がれるんだなあと思ったのですが、果たしてそううまくいくのか。
この石鹸、簡単に作れるものではないですからねえ。
今まで一生懸命働いてくれていた従業員さんの技術があってのものだとすると、今度同じ商品が手に入らなくなることも考えられるし。

かなり心配。

すでに、坊ちゃん石鹸なしではお風呂に入った気がしないとまで言い張るうちの家族。
嫁さんはアトピーもちなのですが、この石鹸だと肌にもやさしいので良いんだそうで。
もし、なくなってしまったら、また一から石鹸を探さないといけなくなっちゃいます。

ぜひ、新工場へ引き継がれても、良い商品を製造・販売してくれるように切に願っております。

坊ちゃん石鹸のファンとして、いいものは残していってほしいですね。

投稿者 boribori : 23:59 | コメント (0)

2009年01月28日

中間洗いでふっかふか。

先日、自分が着ているダウンジャケットを洗いたいなあと書きました。
昨年から主戦力として着続けていたので、だんだんと暖かさがなくなってきたんです。

もちろん、当然汚れているんですよ。
でも、今回の目的は、暖かくするため、なんです。

先週土曜日に洗いたいなあと思っていたんですが、夢かなわず。
そして、ようやく今日、洗うことができました。

結果。

一気に膨れ上がり、着ただけでもうふっかふか。
そうそう、ダウンジャケットはこういう風に暖かくないといけません。

ダウンジャケットに限らず、綿のコート、ポリエステル綿などのジャケットなども同様です。
汚れがついていると、暖かくないんですよ。

昔の人は、割とこまめに洗っていました。
いわゆる中間洗いと言うやつなのですが、本格的な寒さが来る前に、一度洗うんです。
すると、暖かく過ごせる、というわけ。

汚れがつくと暖かくない、洗ってきれいにすると暖かい、ということを昔の人は経験で知っていたんでしょうね。

今は一枚をワンシーズン着続ける人もいますが、複数枚を上手に着まわしている人もいるでしょう。
そういう方でも、ぜひ一度中間洗いをしていただくと、より暖かく着れると思いますよ。

ダウンジャケットも暖かくなったし、これでまた配達も元気に出かけられます。
外に出るのが楽しみです。

投稿者 boribori : 20:22 | コメント (0)

2009年01月26日

出店しないんですか?

昨年、チョウさんから「築地魚河岸三代目」をお借りし、今出ているものすべて読み終わったんです。
とてもいい作品で、読みながら感動して涙をこぼす私。
いいもの読んだなあと、チョウさんに、良いもの教えていただいてありがとうという感謝とともに、本をお返ししたんですね。

すると、チョウさんからこんなお言葉が。

チョ 「次は、『美味しんぼ』があるだよ。」

ということで、分割にて、美味しんぼをお借りしてきたんです。

美味しんぼ、高校生のころに、うちの学校の図書館にあったんですよ。
もちろん生徒が入れてくれと頼んでも、入るわきゃありません。
なんと、社会科の先生の一人が美味しんぼの大ファンで、その先生たってのご希望により、図書館に入ったんです。
半年足らずで全部どこかへ行ってしまいましたけどね。(笑)

で、ちょうど10巻ほど読んだのですが、ほとんどが私の記憶にあるので、懐かしさでこれまた面白い。
なんというか、あの当時を思い出すような、面白い感じですね。
落ちも大体決まったパターンで、これもあの当時ならではかなあと思います。

その中に、老舗のせんべい屋の話が出てくるのですが、それがまた面白くて。

せんべい屋さんの二代目と結婚した花村さん。
新婚旅行からかえってくると、デパートから出店しないかというお誘いがあり、花村さん、ぜひするべきと鼻息が荒くなります。(笑)
ところが、二代目の主人とそのお母様は乗り気ではなく、花村さんともめてしまうんですね。

そこへ山岡さん登場。
せんべい屋さんがお客様に愛されていることを花村さんに見事伝え、円満に解決する、といったような話。

これ読んでましてね、今から20年以上前の作品だと思うのですが、そういえばうちも似たようなことがあったと聞いたなあと思ったんです。

うちにも、出店しないかといいお誘いがあったんです。
デパートとかではなく、某洗剤メーカー。
お店や機械、資材、資金など面倒見るから出店してほしいと打診を受けたといいます。

折りしも、そのころはクリーニング屋さんも出店ラッシュが続いている時代。
受け渡しのお店や、新規で店舗を出店したほうが良いといわれていた時代でした。
まさにノリノリだったわけです。

うちの社長、大いに悩んだそうで。
当時私はまだ学生でしたので、この話を聞いたのはお店に入ってから数年のこと。
もちろん私には何の相談もなかったんです。

出店の話を、もって来てくれたのはとてもうれしい。
それだけ評価してくれているということですから。
しかし、新しく出店するということは、人材も育てなければいけない。
品質を維持できるかの不安もある。

悩んだ社長、当時のお客様に聞いたんだそうです。
出店の話が来てるんだけどって。

すると、お客様、こういったんだそうです。

出店なんかしなくても、みんながこの店に来て、食わせてあげるから。
こんなお店が日本に一店くらいあっても良いんじゃない?

まさに美味しんぼと同じような状況。
いろいろなお客様から励まされ、出店のお話はお断りしたんだそうです。

うちは老舗というわけではないですから、余計うれしいんです。
必要とされているって実感できますしね。

お店にとって幸せの形っていろいろとあると思うんですよ。

売り上げが上がることも幸せの形だと思います。
新しい工場を建てるのが幸せの形かもしれない。
大手と呼ばれるほど大きくなることも幸せだろうなあと思います。

それと同じくらい、お客様に必要とされるのも、幸せなんですよ。
こういう仕事についていられるって、本当に幸せです。

美味しんぼを読みつつ、そんなことを思っているんですが、何せ美味しんぼ、全部で100巻を越えるらしい・・・。
最後は海原雄山と山岡さんが仲直りするらしいし、今後の展開に期待大です。
読んでいると、時代の流れも感じ取ることができるかなあ。
読み終わるのはいつになるやら・・・。

投稿者 boribori : 21:41 | コメント (2)

2009年01月24日

空気の層でぽかぽか。

昨日のダウンの話しで思い出しました。

昨年末から、ユニクロのヒートテックがものすごい売れ行きだそうですね。
着るととても暖かいのだとか。

昨年の展示会で友達が着てきまして、とても暖かいといっていたのを覚えています。

繊維自体が暖かくなるように加工されているのです。
ヒートテックを私も試してみたいのですが、残念ながら私のサイズがない。(笑)
でも、ちょうど似たようなものが売っていたので、購入してテストしています。

結論からすると、暖かい。
薄いので、着ていてもかさばりませんし、何よりズボンが痛まないという効果もあります。

この手の繊維が暖かい理由のひとつに、昨日ダウンと同じように空気の層があるというのがあるんですね。
繊維の中が空洞になっていて、空気の層ができ、外気を遮断するというわけです。

ほかに、水分を吸収して発熱するという効果もあるようですね。
あらかじめ、繊維に練りこんでおいたんでしょう。
化学繊維はこのように繊維に練りこませて機能を追加することができるんです。

ヒートテックは昨年大ブレークしました。
その効果たるや、売れ行きから見てもわかると思います。
下に一枚、これらを着ているだけで効果抜群ですからね。
私もお勧めします。

空気の層ってすごいですよね。
小さい繊維のほんの小さな空洞でここまで暖かくなるんですから。
あなどれませんよ。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0)

2009年01月23日

そろそろダウン洗いたいなあ。

今年の冬は、ダウンを着用しています。

いつもなら、綿のコートを着てすごすのですが、昨年から水を汲みに行くようになりまして、ダウンを常に着用するようになったんですね。
やっぱり富士山は寒いですから、なるべく暖かい格好がいい。
するとやはりダウンなんです。

で、一度着用するとその暖かさと軽さに、楽を覚えてしまうわけで、常に着るようになったという次第。
カシミヤ混紡のダッフルコートも持っているんですが、こちらも暖かいんだけど、ダウンの軽さにはかなわないんですね。

軽さを求めだしたということは年かも。(笑)

それはさておき、昨年11月あたりから着だしたので、そろそろ一度洗いたいなあと思っているんです。
というのも、最近、あまり暖かくない。(笑)

ここでも何度も書いていますが、ダウンの暖かさは、あのふくらみなんですね。
あのふくらみで空気の層を作り、外気の影響を遮断して暖かくするわけです。

ところが、ダウンも汚れてくるとふくらみが減ってきます。
すると、だんだんと暖かくなくなってくるんです。

ほかにも着るものがあって、交互に着ていれば平気なんですが、私、着たきりすずめ(笑)なので、割と一着を長く着てしまう傾向にあります。
すると、今回のように、暖かくなくなってしまう、というわけ。

ここで、一度クリーニングしないとこの後厳しくなります。

さて、いつ洗おうかしら。

ダウンのクリーニングは、一番注意するところは、乾燥工程。
ここをきちんとやらないと、ふくらみも減ってしまうし、危ないんですね。
じっくりと時間をかけてあげるのがコツなんです。

時間を見つけて洗わないと。
ふかふか取り戻し作戦、明日あたり決行したいなあ。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2009年01月22日

人の話を聞くということ。

人の話を聞くということは、思う以上に難しいものです。
形だけ聞いていても、実はちゃんと聞いていないということもありますね。

とくに、どんな職業にしろ、プロという立場になると、難しくなるのかなあと思うんです。

知識が邪魔をする。
また、毎日自分が携わっているという自信、いつも考えているという思いが邪魔をするような気がするんですよね。

でも、実はプロだからといって全部知っているというわけじゃないんです。
だって、使っているのは消費者で、その感想などは消費者じゃなければわからないんですから。
だから、消費者の声というのは非常に重要だと思っています。

私たちがいいと思うものが、消費者にとって本当にいいものかは別物なんですね。

私の義理の妹夫婦は教育関係にいるのですが、話をしているといつもギャップを感じることがあります。
うちは子供がたくさんいるので、毎日感じていること、見ていることで子育てや躾には、一本柱のようなものがあります。

しかし、妹夫婦と話をしていると、途中、そんなことは知っているから、というような雰囲気を感じることがあるんですね。
大学に通って境域というものを勉強しているわけですから、私たちよりもいろいろなことを知っているのはわかるんですが、それと現実はちょっと違うはずなんです。
だから、本当はプロとして、耳を傾ける必要があると思うんです。

でも、プロだからこそ、耳を傾けられないんだなあと思います。
プライドとまではいきませんけど、近いものがあるんでしょうね。

これを自分に当てはめてみると、ちゃんと聞いているか?微妙なときもあることに気づきます。
お客様の言葉は、プロではないので、専門的な言葉は使われません。
また、お客様のいいたいことと、出た言葉がマッチングしているかというとこれもまた微妙。
だから、言いたいことをこちらが真剣に聞く姿勢が重要になってくるんです。

使っているユーザーだからこそ感じること。
これは話を聞かなければわかりませんね。

人の話を聞く、ということの難しさを感じます。
でも、ちゃんと聞くことが出来たら、いいものが出来るような気がします。
プロだからこそ、人の話を聞けるようになりたいものです。

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (0)

2009年01月20日

今年は埃に注意ですね。

今年は暖冬かと思いきや、割と寒い日が続いています。
しかも雨が少ない。

洋服につく汚れもいろいろありますが、そのときの気候によってずいぶんと左右されるんですね。

数年前、暖冬だったときがありました。
真冬なのに、最高気温が16度から18度くらいの日々が続いた年です。

この年に出た品物は、脇や背中に汗じみが大量にあったんですね。
しかも、セーターだけでなく、オーバーやコートにまで。
一番外に着る、しかも厚手のものにまで汗が染み出ているのにびっくりしたのを覚えています。
これだけの気温になると、オーバーやコートは必要ないのかもしれませんね。
でも、冬なので、着ていってしまうんでしょう。

そして、今年。
今年は先ほども書きましたが、雨が少ない。
普通にしていても静電気がぴりぴりします。
実はこの静電気、汚れをくっつけてしまうんですね。
乾燥していて、埃が舞い、静電気が起こりやすいことを考えると、今年は埃の汚れが多いんじゃないのかなあと思います。

埃による汚れが多いということは、全体的なくすみが多くなるということ。
部分的に汚れるというわけではなく、うっすらと全体的に汚れてしまうのです。
人によってはこの汚れ、判断することができないので、危険なんですよね。
そのまま翌年まで放置してしまう可能性もあります。
こんな年は、確実に洗ってから仕舞ったほうがいいでしょうね。

と、洗うことはとりあえず後回しにして、なるべくきれいに着るために、一手間かけておくといいと思います。

それは、着用後にブラッシングをすること。

オーバーやコートなどは特にこのブラッシングをすると、驚くほどきれいになります。
静電気による埃が主な汚れですから、ブラッシングは非常に効果的なんです。
毎日、ちょっと手間をかけてあげると、春までの間、きれいに着続けることができますよ。

ただし、埃は取れても汗は取れませんので、最後は必ずクリーニングを。
汚れにあわせたケアが必要です。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0)

2009年01月19日

お線香と穴。

昨日の日曜日、川崎へお墓参りへ言ってきたんです。
向ヶ丘遊園のそばに、亡くなったおじさんのお墓がありまして、親戚集まっていこうと言うことになったんです。

初めて行ったお墓だったんですが、管理がとても行き届いており、物凄くきれい。
難点と言えば、入るまでの道が狭く、上り坂が急なこと位かな。

車を止め、横を見ると、線香に火をつけるように置いてあるんでしょう、カセットコンロがありました。

そこで父がお線香に火をつけて持っていったんです。

お墓まで歩いて数分なのですが、その間にお線香葉どんどん短くなっていきます。
持ち方もあるんでしょうが、灰がポロリと落ちてくるんですよね。
それまでは気にしなかったんです。

ところが、灰が落ちた瞬間、手の甲にぽとりと落ちると、熱いのなんの。

その時ダウンジャケットを着ていたんですが、ダウンについたら即穴空きだなと確信しました。

ダウンジャケットは、いろいろな素材で作られていますが、化学繊維で作られているケースが多いんですね。
化学繊維、熱に非常に弱いんです。
灰なんて落とそうものなら一瞬で解けてしまいます。

クリーニングで品物を預かっていて、タバコが原因でないような不自然な小さな穴を確認することがあるのですが、もしかすると線香によるものかもしれません。

シミもそうですが、本人が気づかないところで知らないうちについていることが多いものです。
線香の灰も、気づかないうちに落としていたら・・・・、と思うとぞっとしますね。
着ている物によっては、十分注意しないと。

お線香を持つのは、意外と多いかもしれません。
十分お気をつけください。

投稿者 boribori : 20:31 | コメント (0)

2009年01月14日

頑張ってもらうしかないんです。

先日、溶剤屋さんがやってきました。
溶剤屋さんとは
ドライクリーニングで使う、洗う液(溶剤)を扱っている業者さんです。
灯油のようなものを想像していただくと分かりやすい。

今年に入って初めてなので、挨拶かねていろいろと話をします。

年が明けてからの動向などを話していると、溶剤の値下げの話が。

ここのブログ、割とクリーニング業界の裏話的なことも書いちゃっています。
溶剤の値段の上下の話など、普通はしないよなあと自分でも思いますし。(笑)

昨年、溶剤の値段が上がり続けたんですが、最後に上がったのが1リットル当たり27円の値上げ。
これによって、一時期の倍以上の値段になってしまったんです。

しかし、原油価格の下落により、昨年末頃から値下げのうわさは立っていたんですね。
当初、最後に上がった分くらいは下がるだろうと予想されていたんですが、ふたを開けてみると20円の値下げ。
ガソリンのように思うように値段が下がりません。

溶剤屋さんも実はこれには頭を抱えている状態でして、年が明けても溶剤が売れないんだそうです。
クリーニング業者さんが買い控えをしているような感じがするといっていまして、死活問題になりそうだとおっしゃっていました。

しかし、当のクリーニング屋さんも、昨年後半からびっくりするような状態になっているのも事実。
売り上げが10%単位で落ちているお店が続出していますから、買い控えが主な理由かというとそれ以外にも原因はありそうです。

溶剤屋さんからすれば、クリーニングの溶剤なんて、クリーニング屋さんにしか売れないわけで、どうしようもないんですよね。
クリーニングが増えてくればければ、溶剤を使う量も増えないわけで、売りたくても売れない、ただ頑張ってもらうのを見ているしかない状態らしいのです。

クリーニング屋さんががんばらないと、他に関連している人たちも大変なことになる。
つぶしが利かないと言いますか、クリーニングに特化しているので、他にまわせないんでしょうね。

果てさて、どうすればいいんでしょうか。

世の中全体が厳しい中、消費が少しでも上がってくれれば、クリーニング屋に限らず、商売をしている人たちはありがたいと思うんですよね。
定額給付金がもし支給されるとしたら、若干でも影響はあるのかなあと思います。

ただお金をもらうよりも、少しでも利用者が増えて、仕事が増えることが一番大事で、仕事が増えれば関連する業種にも満遍なく回りますから、幅広く影響が出るような気もするんですよね。

しかし、一人当たりの金額が少ないので、回らないんじゃないかと言う話もあります。
確かにそれもありそう。

また、まとめて他の事業にまわす方が効果的という話もありますね。
老人ホームとか、介護施設とか。
それもまた一理あるなあと思う反面、施設を作ったはいいけど、利用出来る人がいるのかという不安もあるなあと思うんですね。
老人を抱えていても、その手の施設を利用できない人ってかなりいるんですよ。
いやな感じがしますが、お金が相当かかるんです。

どうなるか分かりませんけど、良くなるために使って欲しいなあと思いますね。

溶剤屋さん、無くなられると困るんですよね。
彼らもきちんと商売が出来るように、私たちもがんばらないといけません。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2009年01月13日

レーヨンの風呂敷。

そういえば、昨年末、最後のお伺いをした所が老人ホームだったのですが、そこの職員さんからこんな質問をされたんです。

風呂敷を自分で洗ったら縮んじゃったんだけど。

詳しく聞くと、その縮み方も半端ではなく、ぎゅーっと縮んでしまったとの事。
これでは使い物になりません。

素材を聞くと、レーヨンだといいます。

あちゃー、レーヨンは水洗いしちゃだめなんですよ。
それじゃあ縮んでも仕方がないといったところです。

レーヨンは、水に濡れるだけで縮む性質を持っています。
ウールも扱い方を間違えると、水で洗って縮んだりしますが、それは扱い方の問題。
きちんと扱えば、ウールは水で縮ませずに洗うことも可能です。
しかしレーヨンはだめなんですよ。

防縮加工を施してあるレーヨンもあります。
最初から縮ませてあるものは、水に濡れてもそれほど縮まないんです。

今回のものは防縮加工をされていなかったんでしょうね。

お客様にその事を伝えると、ちゃんとドライ用の洗剤を使って洗ったんだけどなあ、とおっしゃいます。
うーーん、残念だ。
そのドライ用の洗剤というのも間違ってるんですね。
ドライマークがついている品物も洗えるのですが、実際は水洗いなんです。

この辺の誤解で事故を起こす人、かなりいらっしゃると思います

その商品はクリーニングに出す品物だったんでしょうねというと、それほどの物でもなかったのでついやってしまったのだとおっしゃるんですね。
お友達からもらったもので、高価なものではなかったので、クリーニングに出すほどのものではない、そう判断したんだそうです。

今、こういう商品多いと思いませんか?

商品の値段が安くなっているので、クリーニングに出すかどうか迷う商品が増えています。
やはりお金をかけてクリーニングするのだから、それなりの商品に限定したいと思うでしょうし。
しかし、実際は、商品の値段とクリーニング店で洗う方がいいものというのは必ずしも一致しないので困ってしまうんです。

昔なら商品の値段も気にはなりますが、その品物を長く使うために必要でクリーニングに出していました。
必要でしているので、高価なものばかりでなく、普通の衣類も出ていたんですね。

クリーニング店を賢く利用するために、素材の知識を消費者に知ってもらうのも必要かなあと思い始めています。
全部を知る必要はありませんが、危険なもの、取り扱いにちょっと工夫が必要なものは、アピールしていくべきかなあと思いますね。

これを出来るのはクリーニング屋さんだと思うんだけどな。
残念だけど、アパレルさんじゃ無理だと思います。
クリーニング屋さん、一緒にやりませんか?

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2009年01月10日

乾燥機のしわ。

mixiのコミュニティでこんなのを見つけました。

しわになりにくい洗濯機はないか?


どうやらドラム型の乾燥機能もついている洗濯機を持っているらしいのですが、現状の洗い上がりにご不満のようです。

最近は風アイロンというものなど、しわがつきにくいものも出ているようですね。
各メーカー、この辺の努力も相当なものなんでしょう。

一般的に、乾燥工程でふんわり仕上げるためには、内胴、つまり洗濯層が大きくなければいけません。
乾燥時に、いかにぎゅうぎゅうではなく、余裕を持って乾燥できるかが、しわがつきにくいポイントです。

機械的にも内胴の大きさは重要ですが、それ以外にもしわを少なくするために、出来ることは結構あります。

まず、詰めすぎないこと。
先にも書きましたが、乾燥工程で重要なのは、いかに余裕を持って乾燥できるか。
あまり詰め込みすぎて洗うと、乾燥の際に余計なしわがついてしまいます。

次に、静電気をなるべく除去すること。
静電気によって、衣類同士がくっついてしまい、余計なしわが出来ることも多々あります。
これは機械的に軽減されているようですが、柔軟剤を使うことで静電気を除去することが出来ます。
物はこすれれば静電気を発しますし、素材の相性によって静電気の発しやすいものもあります。
こういう時に柔軟剤を使うと効果的なんですね。

そして、乾燥工程が終わったら、すぐさま取り出すこと。
しわは、熱が下がるときに固定されます。
乾燥が終わり、そのまま乾燥機の中に重ねておいて置くと、次第に熱が下がり、そのまましわが固定されてしまうんです。

逆に、あったかいときに取り出して、さっと広げてあげると余熱でしわが取れてしまいます。

購入時ににいい機械を選ぶのはもちろんですが、使用しているときにちょっとした手間をかけてあげると、仕上がりがかなりよくなりますよ。
残念ながら、まだ機械にまかせっきりではだめなので、人の手助けは重要なんです。

しわにお困りの方、ぜひお試しあれ。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2009年01月09日

乾燥機に入れっぱなしはやめましょうね。

今年はどうも火事が多いようで、連日ニュースがあります。
幼い命が奪われる、悲惨な事故もあるようで、見ていて胸が痛みますね。

昔から、三の酉がある年は火事が多いというようですが、関係あるんでしょうかね。

昨年末に、ニュースで取り上げられていたんですが、衣類の発火事故というのがあります。
それも洗っておいて置いた品物から発火するというもの。
怖い話です。

乾燥機で乾燥をし、そのまま重ねておいて置くと、ある条件を満たすと発火してしまうというものなんです。

その条件とは、油。

アロマオイルが洗濯で落ちきらずに、乾燥した後に重ねておくことで、熱が増幅され発火するという事故です。

オイルって水洗いじゃあ落ちないんですよ。
油は油で落とす、水は水で落とす、これがクリーニングでは基本なのですが、ご家庭でドライクリーニングは不可能なんです。
一般にドライマークが洗える洗剤で洗った、といいますが、あれは水を使っているので水洗い。

落ちないので、繊維の中にアロマオイルが残ってしまうのですが、そもそもオイルって引火点と発火点というものがあります。

引火点というのは揮発して、火の気があると火がつくというもの。
発火点というのは、火の気がなくてもある一定以上の温度を越すと自然に発火してしまうというもの。

この発火点に達してしまい、火の気もないのに自然に火がついてしまうのです。

これを防ぐのには、乾燥後にそのまま放置しないのが一番なんですね。
乾燥機を使って乾燥をすると、最後熱がどうしても残ってしまいます。
そのまま重ねておいて置くと、熱が上がって発火点に達してしまうのです。
ですから、乾燥が終了したら、速やかに乾燥機から取り出し、全部広げて重ねないようにし、粗熱を取るといいんですね。

オイルのためだけでなく、普段からこうしておくといいこともあります。
熱が残ったまま重ねて置いておくと、自然と熱が冷めていきますね。
すると、重なったときのしわが固定され、しわしわの衣類になってしまうんです。
しかも、このしわ、なかなか取れないんですよ。
これも、乾燥後にすぐ広げて粗熱を取ると、しわが無くなるばかりでなく、品物によってはそれで仕上がってしまうほどなんです。

放置しっぱなしはよくないんですよ。

オイルによって、発火点はかなり違いがあります。
事故を防ぐ意味でも、乾燥をしたらすぐさまとって広げるように習慣付けてくださいね。

これからまだまだ乾燥した日々が続きます。
お気をつけください。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2009年01月07日

柔軟剤が嫌いな理由。

今日から仕事始めです。

今年は、始まりは割とひっそりと迎えました。
午後になるにつれて、ご来店が増えてきまして、結局いつものようににぎやかな始まりです。

さて、お正月に義理の妹夫婦がやってきました。
そこで洗濯の話から、柔軟剤が嫌いなんだという風に聞かれまして。
今は結構柔軟剤が売れているんですよね。
それなのに、どうして嫌いなのか、理由を聞いてみたんです。

義理の妹は、保育士をしているんですが、彼女曰く、園児たちの持ってくるタオルが水を吸わないんだそうで。
そして、独特のにおいがどうも気になるとの事。

なるほどなるほど、言いたい事は分かります。

柔軟剤って、使うと吸水性が無くなることが多いんですよ。
タオルなどふかふかになるんですが、水を吸いづらくなるので、実用的ではないかもしれない。
臭いは、柔軟剤特有のものが気になるんでしょうね。

全部の柔軟剤が吸水性が無くなるというわけではないんです。
最近では吸水性のある柔軟剤も売られています。
でも、まだ普及はしていないんでしょう・・・。

彼女は素人ですから、知識があって知っているわけじゃない。
でも、毎日の体験から、感じ取っているわけです。
体験って本当にすごいですよね。

柔軟剤は、外国からの輸入品がどうも流行っているようで、最近テレビによく出ているコストコでも、柔軟剤の売れ行きが半端じゃないようです。
クーポンが出ると、皆さん飛びついて買っていますから。

最近の傾向として、柔らかい肌触りが好まれます。
また、家庭用の洗濯機で洗い、干して乾かしているお宅では、洗濯物がバリバリになってしまうので、柔軟剤が必要なのかもしれません。
以前、タオルの話で書きましたが、乾燥機で乾燥させてあげれば、柔軟剤を使わなくても、ふんわりと仕上がってくれるんですけどね。
中には乾燥機の乾燥を嫌がる人もいますのでなかなか難しいんですが。

柔軟剤、使いすぎには注意が必要ですね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2008年12月30日

2008年を振り返ると。

残すところ後一日、と言うことで、今年一年を振り返ってみました。

世間的には、偽装問題があったり、特に食品の偽装などで、とても不安を感じたなあと思います。
また、原油の高騰にも悩まされました。
どんどん値が上がり、ガソリンは上がるわ、資材は上がるわで、半分諦めモード。
上がるものは仕方がないので、どう対応するか、細かいところからせっせとやっていたように思います。

ニュースなどでは小さかったですが、カシミヤの表示間違いなどもありました。
私たちクリーニング業者からすると、表示が間違っていると本当に困るので、間違いであって欲しいと思いましたね。
もし、、衣類の表示まで偽装されていたりすると、今後扱うことすら難しくなるかもしれません。

当店の今年は、実は乗り切ったというのが正直な感想でした。

昨年クリスマスの朝に、社長が倒れ、年末は記憶がないほど慌てていたように思います。
実際、今日も仕事しながら話をしていたんですが、去年ってどうだったっけ?とみんなが言うほど記憶にないんです。
おぼろげながら、事情を説明しに集配に回り、何とか乗り切ったような記憶はあるんですよね。
そして、年明け、今度は社長が帰ってくるというので、また大騒ぎ。
帰ってきた後も、復帰するまでいろいろとありまして、その間、徐々にですがみんなに疲れがたまっていったんですね。
ようやく落ち着いたのが後半頃でしょうか。

と、やはり振り返っても乗り切ったなあという感じなんです。

やっている最中は普段どおりなんですけどね、やはり家族の中に病人が出れば、体的にも精神的にも負担は増します。
それを十分体験させてもらいました。

これで誰か困っている人がいたら、体験談を話してあげられます。

長い間やっていると、こんな年もあるんでしょう。
そんな2008年も明日で終わりです。

来年はどんな年になるかな。
世の中は先行き不透明な感じがしますけど、負けないようにいい年にしていきたいですね。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年12月29日

年末のご挨拶。

12月に入りますと、だんだんと年末の挨拶をするようになりますね。
ここは今日でお伺いするのは最後だな、なんて思い、最後に今年一年の感謝とともにご挨拶をしてまいります。

ここ数年は、年末もあまり忙しくはなく、早ければ12月中旬あたりで今年は最後ね、なんていわれるところもあったんです。

しかし、今年はどうも違うようです。

商売をやっていてどうかとは思うのですが、今年は暦から見てもあまり忙しくならないんではないかなと思っていたんです。
きりよく土曜日で皆さんお休みに入るようですし、その後お出かけになる人が結構いるんではないかと。
営業はしているけれどもひっそりと年末を過ごすのかなあ、なんて思っていたんですね。

所があけてみてびっくり、今年はなんとまあ来店の多いこと。
昔のようにとまでは行かないまでも、年末の急がしを感じるくらい出てきています。

ただ、昔との違いは、夏物が結構出ていること。
この時期ようやく衣替えという人もいるようですね。

そんな中、田舎やご実家へ帰るお客様が、買える前にわざわざ寄って行ってご挨拶をしていってくれたりします。
それが妙にうれしいのです。

これから帰ります。
今年一年ありがとうごいました。
来年もよろしくお願いします。
よいお年を。

なんて言われるとですね、気が引き締まるんですよ。
何しろ、わざわざ寄っていって声をかけてくれるってのがうれしいじゃないですか。

ここによってくれる、ぬまさんも、先日ご実家へお帰りになられたようで、ブログに忙しくて寄れなかったとありました。
でも、その気持ちがうれしいんですね。
そりゃ、寄って行ってくれれば尚うれしいですけど、そう考えてくれているのがね、いい。
年末ですし、電車やバスの時間もあるでしょうしね。

年があけ、皆さんがお帰りになられてするご挨拶も私大好きです。

良き日本を感じます。

明日、主な集配の最後です。
いい挨拶が出来るといいな。

投稿者 boribori : 20:56 | コメント (0)

2008年12月28日

置いておくだけでも服は汚れる。

今年最後の日曜日です。
皆さん、大掃除は済んだでしょうか?

当店も毎年最後の日曜日は営業をしておりまして、今日は午前中お店の中の掃除をしていました。
店頭のガラスなんかは、排気ガスや埃などで真っ黒。
毎年洗うと一気にお店の中が明るくなります。
これだけ汚れているってことなんですよね。

午後からは、通常通り洗いと仕上げです。

しかし、何にもしていないはずなのに部屋って汚れますよね。
壁なんかも、気づかないうちに黒くなっていて水ぶきすると雑巾が真っ黒になります。

黙っていても部屋は汚れるんですね。
と同時に、置いてあるだけでも服も当然汚れます。
ただし、着ている汚れとは若干違うのでその辺の注意は必要ですね。

着ている汚れとの違いは、埃でしょうか。
仕舞っておく場所にも寄りますが、この埃で黒ずんでしまうということは多々あるんです。
また、台所の近くですと、油が服につくこともあります。
なんとなくべたべたしているって事、経験のある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

部屋が汚れるということは、おいてあるものも当然汚れるわけです。
汚れがつかないため、それなりの対策も必要になってきます。
しまうときはクローゼットに仕舞う方が安全です。
窓や台所近くに置くなんてもってのほかですね。

昔は、クリーニング屋さんには物干し場があったんです。
そこに大きいものや水洗いをしたものなどを干していました。
しかし、もう何年も使っていません。
その理由は排気ガス。
大きな幹線道路沿いや、車がよく通る道路沿いですと、外に干しているだけで排気ガスによる汚れが付着してしまいます。
外に干して汚れる事があるという事、覚えておいてくださいね。

部屋の中の対策の一番は、やはり掃除なんでしょうね。
服のためというよりは、衛生的に、気持ちよく生活するために、掃除をするほうがいいんだと思います。

最近は年末の大掃除もしていないところがあると聞きます。
こんな時でないと、大掃除なんて気にしないですし、してみてはいかがでしょうか。
思いがけない汚れにびっくりすると思いますよ。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2008年12月27日

早くしまるところ、ギリギリまで開けているところ。

今日あたりで皆さんお休みに入られる方が多いようで、昨日から今日にかけて集配のご依頼が多数入ってきたり、お店での受け付ける点数がぐっと上がってきました。
当店の年明けの営業が少し遅いので、今受け付けているもののほとんどが年内仕上がりになっています。

集配の途中、プリンターのインクが切れていたのでヤマダ電機へ寄ったのですが、テナントとして入っているクリーニング屋さんの年内仕上がりが26日で締め切られているのを見てびっくり。
ずいぶんと早く受付閉めちゃうんだなあと感じます。
27日以降のお預かりは年明け9日ですって。
それもまた遅いなあと二度びっくりです。

夜になり、同業の友達数人と今年最後の挨拶をしていたところ、年末営業について話が出たんですね。

うちはいつも通り年末ギリギリまでやっているよというと、割と大きなクリーニング屋さんは早めに閉めてしまうんですね。
いいねえゆったり出来て、というと、違うんだよといいます。

どうして早く閉めるのか、それはパートさんのためなんですって。

いつも一生懸命働いてくれているパートさんたちにも、お正月はやってきます。
毎日毎日仕事に来てもらっていると、なかなかお正月の準備が出来ない。
だから、年末は早めにお休みにして、お正月の準備をしてもらおう、ということらしい。

はは~、なるほどねと納得。
働いている人への気遣いもあったんですね。

もしかすると先に出たクリーニング屋さんもそういった配慮があるのかもしれない。

クリーニング屋さんも、営業形態によってこういった差が出るんですね。
個人店など比較的遅くまでやっているところもあります。
年末、急なクリーニングなどありましたら、個人店を探すとやっているかもしれません。
個人店は、割と小回りききますしね。
のっぴきならない事情など、説明すると引き受けてくれたりもすると思います。

なんにしても年末、ゆっくり過ごすためにもクリーニングはお早めに。

明日28日は営業をしています。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2008年12月26日

モチベーションの維持。

今年は、モチベーションの維持について考えることが多々ありました。
自分も含めてなんですが、モチベーションを持続させるって本当に難しい。

また、挫折とはいいませんが、現状にあきらめている友達も何人もいました。
いろいろやってきたんだけど、ダメなんだからと言うのが彼らの主張。

本当にダメなのかしら?
傍から見ていると、まだ可能性が残されているような気がします。
でも、そのためにはまず、自分のやる気、いわゆるモチベーションが上がらないと出来ないわけです。
そして、上がったモチベーションを持続させることがとても重要。

でも、それが一番難しいんですよね。

やりはじめって、なんでも初めてのことが多いのでとても楽しいんです。
見るもの、聞くもの、すべてが新鮮。

しかし、それらは次第に目新しいものが無くなってきます。
どこかで聞いた話だったり、以前見たものとそう変わらないものだったり。
そのうち、モチベーションが下がってしまうんですね。
ある程度達成したというのもあるのかもしれない。

ある程度精通してくると、新しい情報はほとんど入らなくなってきます。
新しい情報を仕入れるためには、根気よくひとつずつ拾ってあるくしかない。
沢山集めた中に本の数個あるかないかのようなものだと思うんですね。

埋蔵金を掘っていくのに、土の中に埋蔵金があると信じていないと、つらい穴掘りなんて出来ないわけです。
一瞬でも疑ったりすると、その時点でもうほれなくなる。
でも、いつまで掘っても埋蔵金が出てくる様子さえないと、掘り続けていくのって難しいと思うんです。


これがモチベーションの持続。

結果に近づけるように、結果を出せるように、がんばっていくんですが、いつ出るか分からない結果を信じて続けていくことが出来るか。

大体ここで皆さん躓くんです。

今年は、春先ごろから、能力が高くて、人の信用も厚い、彼が動けばいい方向へ動くはず、というような人が、諦めているのを見て、もうがっかりでした。
まだやれる事があるでしょ、がんばれるでしょ、と思うのに、本人は諦めちゃっている。

もったいないなあと思います。

その後も、なかなか上がらないモチベーションに苦労している他の友達と話しをしたりしましたが、やっぱり難しいんだなあと思いました。

よく、人を変えるのは難しいけど、、自分は変わることが出来る、というようなことを言う人がいますね。
たしかに、人を変えることに比べれば、自分が変わることのほうが楽かもしれない。
でも、自分を変えるって、かなり意識的にしていないと難しい。
ある種、自分を洗脳することに近いような気もします。

モチベーションの持続は、生きていると必ず必要だと思うんです。
病気や事故など、いつ治るか分からない、そんな事ってあると思います。
それでも、治るのを信じてがんばれるか、たまにそんな事を考えたりするんです。

がんばっている人を見ていると、みんな自分のペースでゆっくりと歩んでいる事が分かります。
先の見えない道も、一歩一歩の積み重ね、そんな事を教えてくれているような気がします。

モチベーションがあれば何でも出来るわけじゃないですけど、まずは気持ちが大切ですもんね。
続けていくことの難しさ、に通ずるのかなあと思います。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2008年12月24日

ポケット掃除。

友達が最近ブログを復活させました。
がんばって続けているようで、半月ほどがんばって書いているようです。
続けるって大変なのを、今感じているはず。
でもそれを過ぎると書く楽しみが出てくるのでがんばってね。

で、今日はそこに書いてあったねたをいただきました。

ポケット掃除について。

私たちクリーニング屋さんでは、洗う前に必ずポケット掃除をしています。
ポケットに何か入れたまま洗うと、事故につながることがあるためです。

ポケットの中に手を入れまして、何か入っていないか確認し、最後にごみを出すようにします。
結構埃ってたまっているんですよね。

ポケットの中に入っているもの、いろいろあります。

爪楊枝、ボールペン、ライターなどは必ず見つけることが出来ます。
この中で、ボールペンは気づかずに洗ってしまうと恐ろしいことになるんです。
洗っている最中にインクが出てきてしまい、服についてしまうんです。
そうなると、シミ抜きをしなければならないのですが、かなり広範囲になるのと、洗っている品物のほとんどに付着するので、えらいことになります。
でも不思議なのは、全部につくわけではないんですよね。
集中的につくもの、まったくつかないもの、いろいろとあるんです。
水溶性のインクならこうはならないんでしょうが、油性インクだと、洗っている最中もある程度形を保っているんだと思います。

そして、ライター、これも気づかずに洗ってしまうと怖いといわれています。
ご家庭では影響はないのですが、私たちクリーニング屋さんが使っているドライクリーニングで、ライターを一緒に洗うと、引火の危険性があるといわれているんです。

すべてのドライクリーニングにおいてそうなるわけではありません。
引火性のない溶剤もありますから。

引火性のある溶剤を使用している場合、発火源となるものを入れないようにするのは基本中の基本なのです。

昔からライターは危険だといわれ続けているんですが、ライターを一緒に洗ったくらいでは問題ないという人もいます。
この辺は主張が違うのでなんともいえないのですが、洗うときに一緒に入っていること自体、あまり気分がよくありませんので、やはり洗う前に取り除くんです。

危険ではありませんが、ポケットの中にはいろいろ入っていまして、高価な宝石が入っていたこともあります。
昔は、現金がよく入っていましたね。
また、給料明細や銀行の明細などが入っていた時代もありました。
この二つは今ほとんど見かけなくなりましたね。

春になって多いのが、コートのポケットの中に手袋が入っていることがあります。
これには注意が必要ですね。
いざ使おうと思ったときにあわてて探すことも多いですし、私たちのほうもどう扱っていいのか困ってしまいます。
クリーニングに出す前に、ポケットの中は見ておいたほうがいいですね。

ポケット掃除は、ご家庭での洗濯でも基本になります。
ボールペンやサインペンなど紛れ込んでいると、本当にしゃれになりませんから。
仕分けるときに一緒にポケットを点検する癖をつけるといいですね。

ご主人の服からお金が出てきて、お小遣いになるかもしれません。
ポケット掃除をするといい事あるかもしれませんね。(笑)

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (2)

2008年12月22日

年末年始のお知らせ。

今年も残すところ10日弱となりました。
今週はクリスマスもあり、年末へ向けてイベントが目白押しではないでしょうか。

さて、今年の年末年始の当店の予定です。

年内は、12月31日まで営業をしております。
31日の営業は通常の営業時間より短くなり、夜7時ごろで閉店になると思います。
また、28日(日)は通常お休みなのですが、毎年最終週の日曜日は営業をしております。
お急ぎなどありましたら遠慮なくお持ちください。

年始は1月7日(水)から、通常通り営業をさせていただきます。

お急ぎ品などありましたら、お早めにお持ちくださいね。
年内、ぎりぎりまで仕上げるつもりではおりますが、急げない品物も最近増えてきております。
気持ち早めにお持ちください。
今週いっぱいなら、年内大丈夫だと思います。

今年も残りあと少し・・・。
がんばっていきましょう。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2008年12月20日

訳ありの品物が集まる日。

今日はなんだか、不思議な一日でした。
品物が集まるのですが、そのほとんどがなぜか訳ありの商品。
こんな日もあるんですね。

他のクリーニング屋さんで断られた商品、春に他のクリーニング屋さんで洗ってしまったはずなのに真っ黒で着れなくなったコート、クリーニングしたはずなのに汗の臭いが取れていないドレス。

本当にいろいろ集まりました。

中に、お子さんがスーツに吐いてしまって他店で断られたものがあったんですが、持ってきた方が一言。

子供が吐いたって言わなければよかった。

ちゃう、ちゃう、そこが問題じゃないですって。(笑)
吐いたって言わなければ引き受けてくれたかもしれないけど、それじゃあ汚れ落とすときに困るじゃないですか。
やっぱり、ちゃんと起こったこと、わかってる範囲など詳しく教えていただく方がいいんですよ。

汚れに関しては、やはり恥ずかしさもあり、ちゃんと話してくれる人は意外と少ないようです。
中には明らかに長期間、しかも何回も着用をした跡が見られるのに、一度しか着ていませんなんていう人も・・・。

正確な情報から、いろいろ推察しているんですけどね。

恥ずかしいこともあると思いますが、ぜひご協力いただきたい、そう思っていたりします。

でも、訳ありの商品が早く集まってよかったです。
年末ぎりぎりですと、洗い切れないとお断りしなければならないかもしれないんです。
汚れがついたまま置いておくのはよくないんですよね。
ですから、長期のお休みに入るときは、必ず全部洗ってしまうんです。
洗ってさえおけば仕上げは休み明けでも大丈夫ですから。

皆さん、もう大丈夫ですか?
何か訳ありの商品、汚れがひどいものなどありましたら、お早めにお持ちください。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2008年12月19日

大・中・小。

先日、長女があまりにも寒そうな格好をしていたので、何かコートのようなものを買いに行こうという話になりました。
子供ですから、多少薄着でも飛び回っているので、あまり気にしていなかったのですが、今年はどうも風邪の当たり年らしく、家中風邪だらけ。
長女も風邪を引いてしまったので、その対策です。

幼稚園をお休みしていたので、具合がよくなったのを見計らって、買い物へ出かけました。

嫁さんとばば曰く、キルティングのようなジャケットが良いんではないか、との事。
お値段的にも、また暖かそうですし、いいのかなあと一瞬思ったんですが、やはり私はダウンの方がいいかなあと。

ダウンは、やっぱり暖かさが違います。
軽いし暖かい。
ただ、お値段が多少違ってきますよね。

嫁さんからすると、それだけではなく子供が着るものだから、すぐ破ったり傷つけたりするので、いい物でなくてもいい、という判断のようです。

確かにそれもいえるなあと思います。
まあ、うちの子はどの子も自分が納得しないと服を着てくれないので、とりあえず行ってお気に入りを見つけてもらうしかないんですけどね。
実は僕が連れて行く前に、嫁さんとばばと子供で買い物に行ったんですが、そのときは気にいった物がなく、結局何も買って来れなかったんです。

イトーヨーカドーへ到着。

子供服売り場へ行くと、思ったよりも服がありません。
うーん、すでに遅かったのかもしれない・・・・・、と思いつつ、とりあえず探してみることに。

うちの娘いわく、ファーが着いたものはいやみたい。
でも、それ言い出すと、ほとんど服が無くなるんですよね。
今はどの子供服にもほとんどファーがついています。
暖かそうなものにもついているので、それらが除外されると正直ここで気に入ったものを見つけるのはかなり厳しくなりそうです。

店内をうろつくこと5分。

ようやくファーが付いていないコート発見。
でも、キルティングではなく、暖かさは思ったよりもなさそうな感じ。
娘はとりあえず気に入ったようで、他になかったらこれを買うということで他を探し始めました。

すると、なんとダウンのコートがあるじゃありませんか。
しかも、娘が一発OKのサイン。
後は、私のお財布しだい。(笑)

まあね、娘が風邪引くのなら、私のお財布が風邪ひこうがどうって事ありません。

ちょっとだけ、嫁さんの顔が頭をよぎりましたけど、クリーニングのプロが責任持って洗うということで、話をつけようかなと。
商品の知識はこっちの方に分があるし、お金出したのも私だ。
乗り切れる!と思いレジへ行きました。

すると、何やらごにょごにょ話をしたかと思うと、半額になりますとの事。
最初に見たものよりも安くなっちゃいました。

娘と大威張りで家へ帰ると、思った反応と違い、嫁さん、ばばともに娘をほめてくれまして、こちらも一件落着。
よかったなあと思っていると、値札を見て、嫁さんが一言。

他の子の分も欲しいなあ。

ここに着て嫌とはいえません。

翌日、私のお財布からお金を持ち出し、他の子供のダウンを買ってきました。
同じ服のサイズ違いですから、全員に着せると、どこかの制服みたい。(笑)
大、中、小となんだかほほえましい。

これで、今年の冬は乗り切れるかな。

クリーニング屋さんとしては、このような価格の商品、また子供服というある程度強度が必要な商品を、実際の着用から洗いまでテストできるのはうれしいですね。
なかなか実際の汚れのテストというのは難しいし、またサイズの違いはありますが、同じ商品が揃っているので、テストするにはいい環境です。

家庭の洗濯機と、私たちの洗濯との違いもテストできそうです。
ダウンですから、暖かさに差が出るんじゃないかなと思っています。

ここで紹介できたらいいかな。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2008年12月18日

需要と供給のバランス。

ニュースでまた原油の価格が下がったとありました。
しかし物凄い下落っぷりですね。
上がるときも半分あきれていましたけど、下がるときも同じように感じるんだなあと思いました。

夕方、出入りの資材商さんがやってきまして、原油価格の影響から資材の価格についていろいろとはなしをしていたんです。
溶剤も年明け落ちるのは決定しているんだけど、いったいどれくらい下がる見込みなのか、と。

しかし、資材商さんの答えは分からないの一点張り。
まだ、メーカーからの回答はないようです。

メーカーからしても難しいところで、この一年の間にクリーニング屋さんも何かしらの対策をとってきました。
需要と供給のバランスといいましょうか、すでに使う溶剤の量もかなり減っているんですね。
回収装置も普及し始めて、溶剤が売れないんだそうで。

となると、いくら原油価格が下がってきても、上がった分だけ下げることが難しいんだと思います。

また、他の資材に関しても、反映されないんですよね。
上がるときは簡単に上がるのに。
ストック分がはけるまで・・・、なんていう理由のようなんですけど、それは上がるときも同じ事を言ったんですけどね。

包装資材も、減ってきているようです。
こちらは、ごみの収集方法の変化で、袋は要らない、というお客様が増えてきたというのもあるようです。
日野市のクリーニング屋さんでは、お渡し用の袋が激減したとうわさで聞いたことがあります。
となると、やはり包装資材もなかなか下がりづらいのかなあと思うんですよね・・・。

みんなの努力で上がったコストに対応してきたんですが、いったん下がり始めるとそれがまたネックになるなんて因果なものです。
安くなったからといって、大量に使うなんていう時代でもないですしね。
必要な分を必要なだけ使いたい、そんな時代だから余計厳しいのかもしれません。

需要と供給のバランスがどこで落ち着くのか、しばらくざわつくんでしょうね。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0)

2008年12月17日

ご利用は計画的に。

12月も中旬に入ってきました。
集配に出かけると、そろそろ年末年始の予定をお聞きし、それに合わせて予定を組んでいる、そんな時期でございます。

今年は暦の関係か、年末はあまり慌しくならないような雰囲気。
なんとなくですが、皆さん早めにお仕事を切り上げ、ゆったりとした年末を迎えようとしているのがなんとなく伝わってきます。

しかし、しかしですよ、みなさん。
そうはいっても、Yシャツや制服等、この時期しか洗えないものがあるのも事実。
しっかりした計画を立て、クリーニング屋さんに持ち込んでいただきたいのです。

忙しくなさそうだとはいっても、クリーニング屋さんも通常の仕事ではおっつかないんですね。
年末に合わせて、調整しながら仕事をします。
当店でも、すでに年末の予定を教えていただき、それに合わせて仕事のシフトを組み替えています。

旅行に行く人、実家へ帰る人、年始の予定があわない人、いろいろいると思うんです。
この時期だけは、急遽来られても応対できないこともあります。
でも、事前に予定をおしえていただければ、それにあわせて仕事を進められるんですね。

学校の制服などは、授業はなくても部活などで、ぎりぎりまで制服を着用しなければならない人もいます。
でも、汚れたままでは新年着ていくことが出来ません。
たとえ、ぎりぎりでも、事前に言っておいてくれれば、すぐ仕事が出来るように待っていることが出来ます。

上手にクリーニング屋さんを利用する人は、事前にご相談されることが多いんです。

そろそろ、年末の予定が決まることと思います。
クリーニング屋さんのお休みの予定もあるでしょうから、今お使いのクリーニング屋さんに早めにご相談してみてください。
きっと、あわせてクリーニングしてくれると思います。

毎年、半べそかきながら制服を持ってくる子が必ずいるんです。
かわいそうでね。
今年は、そういう子が一人でも少なくなるようになるといいなあと思います。

投稿者 boribori : 23:22 | コメント (0)

2008年12月16日

嘔吐物のついた衣類は申告お願いします。

年末になり、忘年会も行われていますね。
また風邪もはやってきまして、中には嘔吐や下痢を伴う風邪も。

私たちも、先週から引いていた風邪は嘔吐を伴うもの。
治りはめちゃくちゃ早いのですが、やはり吐くって気持ちのいいものではありません。
周りに聞いてみると、熱や咳が出るものと嘔吐や下痢を伴うもの、と二種類風邪があるようです。

この時期、嘔吐物がついた品物が集まってきます。
大体が忘年会での飲みすぎによるものなのですが、中には風邪による嘔吐の物も。

嘔吐物がついている品物がありましたら、受付時に申告の方、よろしくお願いいたします。
出来ましたら、嘔吐したときの状況など教えていただけると非常に助かるんです。

というのも、飲みすぎによる嘔吐はあまり気にならないのですが、風邪による嘔吐、とりわけノロウィルスによる嘔吐の場合、扱うことが出来なくなるからです。

以前流行ったノロウィルス、かなり強力なんです。
洗ったくらいじゃ全然落ちなくて、場合によっては一緒に洗った品物に付着して、ノロウィルスが移る可能性も否定できません。
もちろん、嘔吐物がついた品物は別処理をするのですが、万が一を考えると、また受付した人間への感染を考えると、受付することが困難なのです。

一応、塩素を使った処理をすると、ノロウィルスもやられるらしいのですが、私たちで扱う塩素というと、漂白剤。
漂白剤には種類がありましてその中のひとつに、塩素漂白という物があるんです。

しかし、漂白ですし、漂白剤の中でも強力な部類に入るので、消毒はされるのですが同時に色も抜けてしまうという欠点があります。

お医者様などでは、ノロによる嘔吐で汚れた品物は捨ててくださいといわれるようです。
もったいないですが、一度移ると怖いですから、思い切って捨てることをお勧めします。

これからの時期、どうしても増えてきますので、皆様のご協力、お願い申し上げます。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2008年12月15日

竹 × 洗剤 = イルミネーション

先日、集配に出かけようと準備をしているときに、ついていたテレビで特ダネがやっていたんです。
フジテレビの番組で、小倉智明さんがやっているんですね。

クリスマスに近いせいか、イルミネーションの話で盛り上がっていまして、つい見ていたんです。
するとある村で画期的なイルミネーションがあるとの話。

イルミネーションって、いろいろな意味でお金がかかります。

電飾自体も高いですし、電気代も馬鹿にならない。
ある程度見栄えよくしようと思ったら、相当の出費を覚悟しなければなりません。

ましてや村なので、少しのイルミネーションなんかでは、効果がないんですよね。
そこを地元の大学生のアイデアを頂き、格安でイルミネーションを作成したというんです。

なんと、一本の木が約5万円ほど。

こりゃ格安だ。

その作り方なんですが、竹を割って細くします。
それに接着剤を塗りまして、市販の洗濯洗剤をつける。

クリーニング屋さんならお分かりですよね。
そう、蛍光増白剤を利用したイルミネーションなんです。

見た瞬間、やられた!その手があったのね、という感じ。

蛍光増白剤、あまり耳にしたことはないと思いますが、白く見せるための薬品なんです。
正確に言うと、紫外線により青白く発光し、白がより際立つんです。
市販の洗剤のほとんどにこれが入っています。

この蛍光増白剤、ブラックライトを当てると、青白く発光します。
よくおしゃれなバーとかで青白い照明とかあるじゃないですか。
あれに照らされると、青く発光するんですね。

市販の洗剤で洗われた品物も、実はブラックライトに当たると青白く発光します。
おしゃれなお店に行くと、たいていの人の服も発光しているはずです。
面白いので見てくださいね。
あれが蛍光増白剤の発光です。

市販の洗剤に入っている蛍光増白剤を利用して、イルミネーションにすると、かなり安く上がりますよね。
電気代もほぼかからないし、電飾自体ないのでお金もかからない。
いい手を考え付いたなあと思います。

と思う反面、市販の洗剤に含まれる蛍光増白剤の量の多さにびっくりもするんです。
きれいになっている、白くなっていると思っているのは、汚れが落ちているというわけではなく、この蛍光増白剤の効果もあるんですから。

きれいって何だろう、白いって何だろう、と考える瞬間でもあります。

ひとつ疑問なのは、雨が降ったらどうなるんだろうということ。
やっぱり、落ちちゃうんでしょうか。
でもナイスアイデアです。
こういうの物凄く好きですね。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年12月12日

奇跡のジャケット。その3

週が開け、修理屋さんへジャケットを持ち込みました。
修理する箇所を見せ、修理可能か聞きます。

眼光鋭くいろいろと見ている修理屋さん。
やはり、ぱっと縫えば済むというわけではなさそうです。

裏地をじっと見つめ、表についているワッペンを注意深く見た後に、これなら何とかできるかなあと一言。
ただし、このワッペンを一度はずさないと修理することが出来ないとおっしゃいます。
もちろん、修理した後は元通りに縫い付けるんです。

昔は、こういった作業のときに、ワッペンなどはずして、再度縫い付けるなんていうのは当たり前に行われていました。
この作業に文句を言う人は誰もいなかったんです。
所が、最近は必要な作業でも中には文句を言うお客様もいらっしゃいます。
元通りにつけるといっても、一度はずしたら元通りじゃないといったり、糸が違うといってみたり。
はずさないと出来ないと伝えても理解していただけないお客様もいらっしゃいます。

修理という作業の中に含まれるものですが、トラブル防止のため、お客様にはずす了承を頂きます。

お客様に連絡をし、ご来店くださったところで、説明をします。
修理が出来そうなこと、ワッペンをはずさないと出来ないこと、その了承、お値段の事などなど。
時間もかかりそうだと伝え、お預かりすることになりました。

翌日、すぐさま修理屋さんへ持ち込んでお願いします。
帰り際にこの前来たときの修理屋さんの反応をふと思い出したんです。
確かその時、縫い目を見て、なんか複雑そうな表情をしていたなあと。

このジャケット、切れたところだけでなく、すでに全体的に縫い糸が切れているんです。
生地はなんともないのですが、糸の方が限界が来たんでしょうね。
ただ、一度に修理するには時間がかかるし、お値段もかかるので、破れた箇所だけにして、次に縫い糸が切れたところを直してもらいましょうか、という話をしていたんです。

今思えば、全部やってもらえばよかったかも。

それから約一月がたちました。

修理屋さんがフライトジャケットが出来たと、持ってきてくれたんです。
みると、どこを修理したの?というくらいとてもきれいな仕上がり。
反対側を見ても、やはり修理屋さんが直した方がきれいです。

いつ見ても惚れ惚れする仕上がり。

しかし、修理屋さんの顔がすぐれません。
すると不意にこうおっしゃるんです。

このジャケット、今回で勘弁してください。

お話を聞くと、このジャケットの修理、いざやってみると相当苦労したんだそうです。
頑丈に作ってある分、裏地を解いても小さい部分しか解けず、その小さい穴から何とかして表地を縫ったんだとか。
縫い方も独特で、簡単ではなかったそうなんですね。
同じ色の糸も揃えなければならなかったし。

時間がかかったのは、ほうっておいたのではなく、手間がかかりすぎた、という事なんです。

うちの修理屋さんが根を上げるほど大変だったこの修理、他の修理屋さんだったらどうなっていたかと思うとちょっとぞっとします。

あきらめて返品されるかもしれないし、適当に縫い付けられるかもしれない。
修理屋さんの中にはちょっとした研修で営業をしているところも珍しくないんですね。
もし、そういうところにお願いしていたら、こんなきれいに仕上がってこなかったでしょう。

お客様に電話。
早速とりに着ていただいて、現物を見ていただきます。
仕上がりに大満足。
喜んでいただけました。

外人さんに託されたフライトジャケット、きれいに着ると約束をしていたので、なんとしても修理して、長く着用したかったんだと思います。
これで、当分の間着用できますね。

修理屋さんの苦労を伝え、次は受けられないかもと伝えます。
お客様、それを聞いて、そこまでがんばってくれたんだとさらに感激していたようです。
いま、そこまでやってくれる人いないですからねえ。

特殊な縁からお客様に渡ったフライトジャケット。
たまたま営業をしていた当店に、何の気なしにふらっと立ち寄って相談し、当店がお願いしている生粋の職人さんの手にわたり、見事に再生。
言葉にするとピンと来ないんですが、よく考えると奇跡だなあと思うんですよ。

だって、修理屋さんなんてほかに沢山あるし、ましてやクリーニング屋さんも沢山あります。
看板掲げているところも最近は多いですし、派手にきれいなお店の方が入りやすいのも事実。
その中で、たまたま通りかかって、やっていたうちへ入って着た事。
うちも、修理屋さんにお願いするなら一流の人と、探して探して見つけた人なんです。
その方も高齢で、昨年は急激にお痩せになられ、一時とても心配していたんです。
何かあったらもううちでは修理は受けることが出来ないかも、なんて考えていたくらい。

でも、うちみたいな修理屋さんを抱えているところは少ないんですね。
ですから、クリーニング屋さんに修理お願いしても適当に縫われちゃうんじゃない?と思う人も沢山いると思うんです。
実際、このお客様もお友達にそういわれたんだそうですし。

そう思うと、すべてが揃って直ったのかなあと思うんですね。

たまたまなのかもしれないけど、直るべくして直ったジャケット。
きっと長く着続けてくれると思います。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2008年12月11日

奇跡のジャケット。その2

実はこのジャケット、着ている本人から売ってもらったものなんです。

そうお客様はおっしゃいました。
通常こういう商品は、中古屋さんにあるものを買うのですが、本人から買ったという稀有な経験をしているようです。

では、本人から買ったから、何とか直したいのか?
いえいえ、まだ話は続きます。

このお客様、フライトジャケットを探しに、中古屋さんに入っていったんだそうです。
すると、カウンターでは、お店の人と、アメリカの方がなにやら話している様子。
今まさに、フライトジャケットを売ろうとしていたところのようです。

しかし、ここから話が転がり始めます。
この外人さん、大事にしていたものなんでしょう、誰でも彼でも売りたいというわけではなかったようなんですね。
このジャケットを大事に着てくれる人に売って欲しい、そう願っていたようです。

といいましても、お店の人も困ってしまいます。
大事に着てくださいとは伝えられても、本当に大事に着てくれるのか、そこまでは分からない。

その話をお客様が横で聞いていると、外人さんが横にいるお客様に気づいたんですね。
ちょうどその時別のフライトジャケットを着ていたそうなんですが、とてもきれいに着ているのが一発で分かったらしく、この人に売りたい!と外人さんがいったそうなんです。

・・・・・・、かくして、このフライトジャケットは外人さんからお客様に渡ったのでした。
大事に着てください、という願いと一緒に・・・・・・・。

これ聞いて、ああそうですかなんていう人は少ないんじゃないですかね。
出来る限りのことをしたい、何とかして着れる様にしたい、素直にそう思いました。

そして、うちで受けるかどうかは別にして、今の修理屋さん事情を説明し、大事な品物ならちゃんとしたところにお願いしないと、直ってきても汚くなると教えます。

うちがお世話になっている修理屋さん、物凄く腕がいいんです。
何しろ、生粋の職人で、本職は修理屋さんではなく、洋服を仕立てる仕事をしているんですから。
下手なメーカーの正規品よりも、その職人さんが修理した方が縫い目もシルエットも断然きれいな上がりをしてくるんです。

ただ、状況が状況なだけに簡単にお受けできないのも事実。
一度修理屋さんに相談してみないと分かりません。
そこで、一度お預かりし、相談してから連絡をすることになりました。

帰り際に、どうしてうちへ寄ったんですか?と聞くと、たまたまだとおっしゃいます。
友達と遊んだ帰りに、クリーニング屋さんがやっていたので、聞いてみようと立ち寄ったんだといいます。

実はここにも不思議なものを感じています。
だって、当店は表が目立つようにしているわけでもなく、宣伝をしているわけでもない。
修理の看板も掲げていないし、普通に考えれば、もっと派手に大きくやっているお店に行きそうなもんです。

不思議な縁を感じてしまいます。

そして、週明け、修理屋さんに持っていき相談をしてみました。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0)

2008年12月10日

奇跡のジャケット。その1

この仕事をしていて、たまにこの品物はここへ来るべくしてきたんじゃないだろうか、と思うときがあります。

11月初めの事。

土曜の夜でした。
店番をしていると、若い男性が二人、ふらりとお店に入ってきたんです。
そして不意に一言。

ここって、リメークってやってますか?

リメーク・・・・・、この場合どういう意味で使っているんだろう?とおもい、どういう意味ですか?と質問すると、修理もしくは使えるように直してくれないか、との事らしいのです。

とりあえず現物を見せてくださいというと、今着ているジャケットを脱ぎます。
そのジャケットは、フライトジャケットで、本物の米軍のものだとおっしゃいます。
見ると、肩の所が切れてしまっています。

本物のフライトジャケットというところでまず躊躇しました。
というのも、実はこの手の商品は、軍人さんがなんらかの理由で卸した商品で、通常は手に入らないものなんです。
しかも、こういうものを探してでも着る人は、思い入れというか愛着が人より強い傾向があります。
ご希望にそう事が出来るかどうか、またそのご希望自体のハードルもどの程度高いのか、内容によっては受けることが出来ません。

以前、友達のクリーニング屋さんから相談を受けたことがあり、チャックの取っ手が割れてしまったんだが、同じものを入手することが出来ずに困っていると相談を受けたことがあるんです。
ひとたび何か起これば、対応することが難しい商品であることには間違いありません。

といいましても、すぐさまお断りするには判断が早すぎますので、とりあえずお話しながらどうするか決めようと考えました。

まず、この手のジャケットの危険性といいますか、特殊性を説明します。

もちろん、特殊性はわたしよりもお客様の方が詳しいので良くご存知です。
そして、次に、破れている箇所をみて、どの程度修復できるか、微妙だと伝えます。

よく見ると、ただ切れているというわけではないんです。
最初、縫い糸がほつれたんでしょうね、ぱっくりと開いてしまったようです。
そのまま、肩掛けバッグをかけ続けたら、開いたところから徐々に破れが広がっていった、というもの。
ただ縫うだけにしても、微妙に生地が足りない感じがします。

お客様とお話をしているうちに、お客様からこのようなお話が。

とにかくどんな形でも良いので、着れる様にして欲しい。
右と左が多少変わってもかまわない、上から生地を張るのでも、問題はない。

とにかく、修理して着れる様にしたい、という思いがひしひしと伝わってきます。
もし生地が足りないのなら、ポケットの裏地から取ってくれてかまわないとまでいいます。

今までも、この手のジャケットをお持ちになったお客様は沢山いらっしゃいましたが、その方々のほとんどが現状を維持して欲しいというものでした。
ワッペンなどはがれてもらっては困るし形が変わるのも勘弁だし。

そういう意味では、今回のこの申し出はちょっと意外だったんです。

どうしてそこまでして着たいのか、質問をしてみました。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年12月09日

展示会、総評です。

ようやく風邪が落ち着いてきました。
でも、家族の中には次々感染しています。
お腹に来る風邪がはやっているようです、みなさん、お気をつけくださいね。

今日のブログは展示会の総評です。
クリーニング業者向けになると思いますので、一般の皆様、申し訳ございません。

年に一度の展示会ですが、昨年の大阪大会と来場者人数はさほど変わらないような話でした。
メーカーさんや出展者さんたちも、昨年は機械関係の出店がなかったので、今年は二年ぶりの総合展示会になると言うこともあり、かなり期待していた様子。

しかし、その期待が大きかったのか、正直拍子抜けだったという声をいくつか聞いています。

展示会場で、出展者さんたちに聞いて周ったんですが、例年とは少し様相が違いまして、今年は金曜と日曜の来場者が多かったようです。
土曜日に来ていた人はクリーニング業者さんではなかったので、良くなかったともおっしゃっていましたね。

アパレルメーカーさんも団体でやってきていたようで、機械などを見て周ったと聞いています。
しかし・・・・・、アパレルさんとは少し考えが違うようで、ギャップを感じたともいっていましたね。
クリーニングの仕事を理解されていないんだなあと少し思います。

出展しているものですが、今回はやはり一番の目玉は回収乾燥機関係でしょうか。
原油の値段が落ち着いてきましたが、回収乾燥機のところに人が多くいた印象を受けています。
サンヨーさんに参考出展で、立体型の低温回収乾燥機が出品されていましたね。
誰も立っていなかったので、説明を受けられなかったのが残念でした。

逆に、ここ数年騒いでいた新溶剤については、会場を回っていてもあまりうわさを聞かず、皆さん気にしていない様子。
大型の機械から個人店にも入るくらいの省スペースの機械が作られていたんですけどね。

遠赤外線の乾燥機のところにも、人がいました。
しかし、こちらはみんな話は聞いているけど半分おっかないといった感じ。
やはり今までの概念とは少し違いますので、いいデータがそろっていても、ほいほいのれるわけではないようです。

会場全体にいえたことですが、人の集まっているブース、集まっていないブースがはっきりしていたようです。
これは昨今のクリーニング業界事情ともあっているのかなと思うのですが、ひとつの機械において、人気のある機種に人が集まるという現象が起こっています。
その機械が優れているというわけではなく、一番買われているから、というのが見え隠れするのがちょっとなあ。
ランキングがあるわけじゃないですが、しばらくこの状態は続くのかなあと思いますね。

会場自体は、以前に比べれば狭くコンパクトにまとめられていますので、資材と機械の間は簡単に行き来できました。

資材の中にも、面白いものがいくつか見受けられました。
ただ、どうしてそのようになるのか?説明がなく、原理は言えませんの一言。
それじゃあプロは使えないんだよなあと、残念で仕方ありません。
効果が出れば良いでしょ?というのでは、何かあったときに対処が出来ない。
また、原理が分かればもっといい方法を見つけることが出来るかもしれない。
おそらく、簡単にまねすることが出来るので、話したくないのかもしれませんが、プロ相手におろしているのだから、その辺を良く考えて欲しかったですね。

最近、プロが少ないという人がいますが、こういうところでプロとして扱っていないんじゃないのか?とも思ってしまいます。

変り種としまして、京都のシミ抜き集団さんの出展がありました。
こちらは、難しいシミ抜きなどを、業務提携により受け付けるというもの。
ここ数年、水面下ではこうした動きが見られたんですが、加速化しているように思います。
昔は、設備の問題などで、洗いを外注していたなんてこともあったんです。
もう何十年も前の話ですけどね。
でも、最近は、技術者の不足などで、外部へアウトソーシングするようになって着ました。
クリーニング業界にも、他の業界同様、技術者不足の波が押し寄せてきているんでしょうね。

本当に難しい品物を外注するのはなんら問題ありません。
彼らも何年もかけて会得した技術ですし、簡単に真似する事が出来る代物でもないので、そういう意味ではアウトソーシングはさほど問題ではないと思うのです。
しかし、自分で出来るものまで、基本的なものまでアウトソーシングするようになってしまうんです。
実際、カシミヤなど洗えるのに、外部委託しているところありますし。

任せられるところが出てきたのはうれしいですが、再度自分たちの出来ることを確認した方がいいかなと思いました。

展示会自体、出展者さんたちが感じているように、変わってきているようです。
今後、年に一度の展示会が開催されるのかも、そういう意味では微妙なんだろうなあと思います。
なくさないためには、業者が行くのが一番です。
なくなると困るのは他の誰でもない、私たちクリーニング業者なんですから。

時間がたてばまた求めるものも変わってくるでしょうから、来年以降の展示会へ期待というところです。
そう代わり映えしない展示会、そう感じた人が多かったんではないでしょうか。

以上、展示会の総評です。
代わり映えしなくても、それを体感しに行ったほうがいいと思います。
ぜひ、来年以降の展示会、行ってくださいね。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (0)

2008年12月07日

展示会二日目。

昨日に引き続き、展示会二日目です。

昨日はオンワードの即売会に重なってしまい、駐車場にとめられないアクシデントもありましたが、今日は朝から行くのと、もうそこまで混まないだろうと思っていました。

所が、全然甘かった。

ドールズパーティーなるイベントがありまして、昨日に負けず劣らずの混雑ぶり。
9時過ぎについたのに、駐車場には入れたのが10時過ぎ・・・。
うーん、今年はだめだなあ。

会場に入ると、やはり昨日とは違い、クリーニング屋さんが多いですね。
展示会に来る目的はいろいろあると思うのですが、資材の購入目当ての人はかなりいるんです。
今日は、資材の方がかなり混んでいました。

入ってすぐに、業界紙のブースでコーヒーをご馳走になりました。
しばらくお話をしていると、知った顔が続々登場。
懐かしい顔ぶれを見るのと同時に、みんな老けたなあと苦笑い。
きっと自分もそう映っているんでしょうね。

一休みしたところで、出陣です。

昨日、気になっていたところを再度重点的に周ります。
周っていると、またまた知り合いにあうので、そのたび立ち止まってお話。
今年の景気の悪さなど、そう変わらない話になるのですが、それでも確認しないといられない感じが伝わってきます。

今日の目的のひとつに、Yシャツの仕上げコンテストの見学がありました。
しかし、これがなかなか行くことが出来ないんですね。
ようやく見ることが出来たのが午後の部。

うーん、とても早いですね。

速さを競う大会なのは分かっているんですが、その速さたるやびっくりするくらい。
ただ、速さを競うために、設定もそのように変更しているので、正直言いますと、ちょっとプレスが足りないかなあと言う印象です。
この辺は大会仕様という感じなんでしょう。

ぐるぐる回っていると、今度は社長を発見。
土曜日うちを出たっきり、帰ってきてなかったらしいのですが、お泊りで展示会へきていたようです。
これとあれを買ってこいと指示を受けまして、今度はお買い物。

資材コーナーに行くと、珍しいものなどもあるので、余計な出費が増えます。
気になるもの数点購入。

なんか、展示会満喫だな。

終わり間近になって、広島の友達と合流し、お茶をしながらお話をしていました。
ここで分かれると、次ぎあうのがもう何年後になるか分かりません。
来年の展示会はおそらく大阪。
その次東京へ帰ってくるとしても、わざわざ東京へ来てくれるか分からない。
私も大阪へ出張するか分からない。

必然的に、話がしたくなるじゃないですか。

このお話で今日はおしまいです。
最後お世話になったところに挨拶をして、会場を後にします。
うーん、帰りがとてもつらかった・・・。
なんだかだるく、具合が悪いんですよね。

家に帰ってからが大変。
私含め、大人のほとんどがダウン。
どうやら風邪を引いたらしい。
私は何度も戻し、ぐったりと寝込んでしまいました。
そういえば、子供がおとといあたりから戻して寝込んでいたなあ。
今日一日もっただけましなんだろうな。

早く治さないと。

風邪はつらいですねえ。

投稿者 boribori : 22:03 | コメント (2)

2008年12月06日

どこの誰でしょうか?

今日は午前中仕事をした後、展示会へ行ってまいりました。

午前中、予定が大幅に狂いまして、展示会へ向かったのも予定の1時間遅れ。
まあ、日曜の下見だからと思っていたんですが、会場についていざ車を駐車場に止めようとすると、恐ろしいほどの混雑ぶり。
こんな混んでいるビッグサイトなんて見たことありません。

おかしいなあと思いつつ、周りをぐるっと一周。
どこの駐車場も満杯なので、一番空いていそうなところを選んで並びます。
結局、40分後に無事駐車完了。
どうしたんだろう?まさかクリーニングの展示会に人だかり?なんて思いましたが、オンワードの社内即売会でした。

ようやく会場に入ると、なんだかいつもと違います。
スーツの人が多いなあ。

とりあえず、チケットをくれた人のところへ挨拶に。
少しお話をした後、友達のところを順次回っていきます。
3時過ぎに挨拶終了。

滋賀から来た友達と合流し、遅めのお昼を頂きます。

ここで少し込み入った話をしばらくしたところで、会場を再度周ります。
ぐるっと周った印象はやはりスーツの人が多いと言うこと。
そこで、出店している人に声をかけると意外な答えが。

今日はクリーニング屋さん少ないんですよね。

な、なぬ???
クリーニングの展示会でクリーニング屋さんがいないとはどういうことでしょうか。
よく見ると、展示会の見方もなにやら調査を兼ねているような感じ。
うーん、何か動いているのかなあ。

機械もさっと見て、資材もさっと見たところで、今日は終了です。
明日、再度気になったところを重点的に見て周ろうかと思います。

今日はこの後、友達数人とお食事です。
中華街へ出向きまして、お食事。
たっぷりと3時間半、いろいろな話をさせていただきました。
やはり、ただ飲むのではなく、きちんと意識を持った仲間が集まって話す内容はとても濃いですね。

クリーニングの話はもちろん、株の話、銀行の話し、果ては日本の農作物の自給率の話まで。
いい話と言うのは、そこだけにとどまらず、さらにその後尾を引くようにいろいろ考えさせてくれます。
今日は本当にここにきてよかった。
充実した時間でした。

農作物の需給率の話し、これは非常に面白かったですね。
ヒントは種。
種から見る需給率は、決して日本は需給率の低い国ではないそうです。

さー、明日はどんな話が出来るでしょうか。
明日の展示会、気合入れてみて周りましょう。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2008年12月05日

ガソリン急落。

ガソリンの値段がここにきて、急落しています。
先週ここまで落ちたなあと思ったのが、レギュラー1リットル当たり117円。
ニュースなどに出ている相場よりも安かったんですね。

ところが、今日のお昼ごろ、ガソリンを入れに行くと、なんと1リットル当たり112円。
しかもニュースでは名古屋の方で100円を切ったお店が出たとか。

100円なんて何年前の話かなあと思っていたら、バイクで旅に出かけたときに、1リットル100円ならきりがよくていいななんて話しをしていたんですよね。
今から15年以上は前の話。
その後、どんどん下がっていったんですけどね。

しかし、下がってくれるのはありがたいのですが、反面、原油価格が反映され辛いものがまだまだあるのも事実で。
私たちの業界で使っている、袋、ハンガー、溶剤、洗剤、などなど、いまだに下がる様相を見せていません。
うわさでは溶剤は来年一月に下がる予定らしいのですが、この一年の間にクリーニング屋さんが対策をとったので、需要そのものが激減してしまい、利益が減っているんではないかと思うんです。
そうなると、下がるのもどこまではふたを開けてみるまでは分からない。

私たちの中では、まだ下がっている実感はないのです。

今日から東京ビッグサイトでクリーニング屋さんの展示会があります。
新製品から、資材の即売など、見所は沢山あるのですが、今回は資材の値段の変動も、要チェックかなあと思っています。

どこまで反映されているのか。

反映されるのがまだ先ならば、その説明を消費者の皆さんにしないといけなくなるだろうと思います。
コストアップのためやむなく値上げをしてきたのです。
お客様のご理解があって出来ることなんですが、これが原油価格とのギャップが出てきてしまうと、信用を失いかねません。

場合によってはなぜ下がらないのかの説明をした方がいいと思うんですよね。

私も明日明後日と展示会へ行ってまいります。
土曜日は急な集配など対応できないかもしれません。
皆さんにご迷惑をかけしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

収穫、あるといいなあ。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年12月04日

Yシャツの汚れが落ちない理由。

最近、Yシャツの汚れが落ちていないと言うご相談を数件頂きました。
ご自分で洗濯されたのではなく、近くのクリーニング屋さんに出したものばかり。
皆さん、ご立腹とまでは行きませんが、これでは着れないのよねえ、と口を揃えておっしゃいます。

Yシャツだけでなく、白衣のお客様も同じように汚れが落ちていない状態があります。
どうしてなのか。

汚れが落ちないのにも理由があるのですが。

確かに、最近の汚れは落ちづらくなっています。
生地が細くなったと言うのもあるんだと思うのですが、それ以外にも理由はありそうです。
着用時間の長さ、食べ物の関係、空気中の埃、整髪料などなど。

この中で整髪料などは、汚れが吸着しやすいので注意が必要なんですね。
糊のようなものですから、汚れが整髪料と一緒に繊維に付着するととても頑固になります。
後ろ髪が長い人は注意が必要です。

洗いで汚れが落ちないのにはいくつか原因があるのですが、以下のようなものが考えられます。

・一度に洗う量が多すぎる。

・洗剤の不足。

・洗剤の不適合。

・お湯で洗っていない。

・洗浄時間の短さ。

これはシミというよりは全体的な汚れに関してです。
シミ抜きは別途しなければなりません。

薄利多売でやっているところは、得てして上記のような所で削減をしがちなんですね。
一度に洗う量を増やせばコストが下がりますし、洗剤も少なめにすればコストが下がる。
おそらく、これくらいまでは大丈夫だろう・・・、と言う結果だと思うんですけどね。

これはご家庭でも同じことが言えます。

一度に洗う量を入れすぎると汚れは落ちません。
洗剤が少なすぎても汚れは落ちません。
水よりもお湯を使う方が汚れが落ちます。
洗浄時間があまりにも短すぎると汚れは落ちません。

かといって、これらが過剰に多すぎても返って汚れが付着したりするんですけどね。
適当な範囲で洗濯する必要があります。

ねえ、洗濯って結構贅沢にしないとだめなんですよ。
切り詰めすぎても汚れが落ちなくなってしまう。
その、見極めがとても難しいんです。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年12月02日

白衣が真っ黒。

当店では、白衣もクリーニングしています。
お医者さん、看護婦さんなどなど、いろいろな白衣が出るわけです。

先日の事。

そういえば、○○さんの所の白衣を最近見ないなあと思っていたんですね。
社長が周っているお客様。
どうしたんだろう、と思っていると、社長がこういうんですね。

なんだか、娘さんが一緒に働きだしたとかで、クリーニング代が高いからと近くに持っていっているらしいよ。

こういう話、多いんです。
クリーニング代の感覚って人それぞれじゃないですか。
すると、クリーニングにこんなにお金出すなんておかしい、と言う人もいるんです。
もちろん、仕事ですから、コストを考えるのはとても重要で、より安ければいいというのも間違いではないんです。

ただ、安いといっても、ある程度の品質は求められると思うんですが。

○○さんの所の白衣、急に出たんですね。
久しぶりだなあと思っていると、見てみてびっくり。

真っ黒じゃないですか。
どうしちゃったの?と言う感じです。

家庭洗濯でもここまでひどくはならないよね、なんて話をしていたんですが、それほどまでにひどい有様だったんですよ。
これを、患者さんの前で着て、仕事をしていたなんて、患者さんもさぞかしびっくりしたんではないかと思うんです。

クリーニングって確かにピンきりなんですよね。
値段もそうですし、品質もかなりのばらつきがあります。
安ければいいというわけではない、と言うのは、分かると思います。

言葉は悪いですが、よそで失敗して、うちへ持ってきて直して欲しい、そういうのって本当に多いんです。

先にも書きましたが、コストを考えてより安いところへ持っていくというのは決して悪いことだとは思いません。
当店でも、品質と料金は、常に悩みの種です。

安いのがいいのは当たり前だけど、品質は求めていないのか。

常にこの葛藤の中にいるんです。
そして、結局、うちが出来ること、うちしか出来ないことを選択していくんですね。

クリーニング屋さんを変えるのは悪いことではないと思います。
しかし、かえるにあたり、ただ安いと言う理由だけで変えるのは、リスクが高すぎます。
中には、他のクリーニング屋さんを利用したと言うだけで、よく思わない業者さんもいますしね。

変えるときは、料金と品質、両方をよく見比べて、選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。
もしかすると、今よりももっといい所があるかもしれません。
また、今までお使いのクリーニング屋さんが、思っていたよりもよくやってくれていた、なんて再認識するかもしれません。

どちらにせよ、吟味する、と言うことは必要だと思っています。

みんなが探し始めれば、クリーニング屋さんも変わるんじゃないかなあと思うんですね。
自分にあったクリーニング屋さん、探してみませんか?

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0)

2008年12月01日

2009年のカレンダー、配ります。

いよいよ12月に入り、今年も残りわずかとなってきました。
先週土曜日には、なじみの資材商さんが、カレンダーを持ってきてくれまして、今年のご挨拶。(笑)

ずいぶん早い挨拶だなあなんて笑っていたのですが、気がつけばもう12月ですもんね。
笑っている場合じゃありませんでした。

さて、当店も恒例となっております、カレンダーの配布を行います。
今年は忙しくてまだ写真を撮っていないんですね。
近いうちに写真の方もアップしますので、ぜひご覧ください。

昨年同様、クリーニングのワンポイントアドバイスつき。
縦長のカレンダーで、壁のちょっとした隙間にかけやすく、また書き込むスペースがついているので、主婦の定番となりつつあるアイテムです。
本当、不思議なんですが、このカレンダー、主婦と仕事で使っているところに好評なんですよ。
一番はスケジュールを書き込む欄があるから、と言うことらしいです。

例年同様、100本限定で作っております。
定期集配のお客様にも、順次お配りしていきます。
本数に限りがありますので、お早めにお越しください。

中にはカレンダーは必要ないというお客様もいらっしゃると思います。
そのときもぜひ遠慮せずに、いらないとおっしゃってくださいね。

今年はいつまで残っているか、楽しみでもあります。
お早めに。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (2)

2008年11月29日

来週は展示会があります。

いよいよ来週、金・土・日の三日間、東京ビッグサイトにて、年に一度のイベント、展示会が行われます。
クリーンライフビジョン21と言う名前で、いろいろな関連業者が出展するんです。

今週に入ってから、業界紙も展示会特集号を組み、届き始めました。
今年はどんなものがあるでしょうか。

私も、来週土曜日、日曜日と展示会へ行く予定です。
展示会へ行くにあたり、土曜日の業務が通常とは異なってしまう可能性もあります。
お店の営業時間は変わらず、朝8時から夜10時まで営業をしておりますが、集配や急ぎのクリーニングなど、対応できない可能性もございます。

お急ぎの品物などありましたら、お早めにお持ちくださいませ。

ご協力、よろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年11月28日

こうしてエリアが広がっていく。

定期集配でお伺いしている、某ゼネコンさんに行った時の事。
いつものように作業着をお預かりし、帰ろうかなと思っていると不意に呼び止められました。

どうやら、新しい現場が出来、そこのクリーニングを頼みたい、と言うことらしい。

場所はどこですか?と言うと、なんと清瀬市。
き、清瀬ですか???と驚く私のことなどお構いなしに、行ける?と聞いてきます。
さすがに即答は出来ません。

うち、確かに集配のエリアは広いんです。
クリーニング屋さんの中では、その広さ、群を抜いていると思います。
でも、だからといって、いけるところといけない所があるのも事実。
最近ガソリンの値段が落ちてきたといっても、まだ最安の頃に比べれば十分高いし、それにまだ私たちが使っている資材が全然値段が落ちてきていません。
簡単にはいと言える状況ではないんですね。

今、清瀬の方で一見同じゼネコンさんの現場さんから作業着を預かっています。
でもそれは集配ではなく、宅配便を利用したクリーニング。
周辺にクリーニング屋さんがなく、どうしようもないので何とかして欲しいと頼まれまして、宅配便の利用をしているんです。

できれば、周辺で探してもらえると、お互いいいとは思うんですよね。
そりゃ、仕事があればうちはうれしいです。
でも、お客様のことを考えれば、わざわざ作業着を宅配便でお金かけて送るよりも周辺でクリーニングした方が早いし安く上がると思うんですよね。

でも、わざわざ所長さんからお願いされると、無碍にも出来ない。
結果、何とかやりくりして、ルートを作って、お伺いすることになるんです。

今回も、一度お断りの方向で考えていたんですが、何とか行ける方向で話がまとまりつつあります。

こうして、自然とエリアが広がっていくんですね。
すると、次同じようなところから以来がきても、すんなりとお受け出来たりするのもまた不思議。

声がかかるって事はいいことですから。
気持ちには気持ちで応えたくなるもんです。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年11月25日

シミは気になるけど、色は?

最近、ちょっと気になることがありまして。

新規のお客様がご来店くださるのですが、そのほとんどがシミ抜きのご依頼なんですね。
今まで利用していたクリーニング屋さんで落ちなかったのでやってみて欲しい、と言うもの。

シミ抜き自体は別になんら不思議なものではないのですが、お預かりする衣類を見て、うーんと考え込んでしまうことが多いのです。

と言うのも、お預かりする衣類のほとんどが色が非常に悪い。
汚れが落ちていないのか、もしくは逆汚染をしているか。
どちらにせよ、すでに色が褪せていたり、毛羽立っていたりと、古着のようになってしまっているのです。

しかし、その色合いなどにはあまり関心が無いようで、シミのほうが嫌みたいなんですよね。
そこが不思議なんですよ。

仮にシミが抜けたとしても、この色合いじゃあ古着のようで外に着て出かけられるんだろうか、と思うんですね。

確かに、シミがあると嫌なのも分かります。
しかし、色が褪せているのも、嫌だと思うのです。

私が気になっていたのは、気づかないようなしみには神経質になるのに、全体的な色あせには無頓着と言うところ。
最近増えているんですね。

このギャップが最近のクリーニングを難しくさせているのかなあと思うんです。
お客様のご要望が分からない。

しみを落として欲しいというのは分かりますね。
では、どうして落として欲しいのか。
どのようなレベルで着たいのか、どこまでが許容範囲なのか。
落ちてくれればそこまで考えはしませんが、仮に落ちなかった場合、お客様のご要望になるべく沿うようにやろうと思うと、その真意を知らないといけません。

お預かりするときに、こちらがいろいろとお聞きすることがあると思いますが、その理由はお客様のご要望は詳しく知り、イメージしたいからなんですね。
いろいろと聞かれ、不愉快に思うお客様もいらっしゃるかもしれません。
偏に、お客様のご要望を知りたいと言う一心ですので、どうかご協力お願いいたします。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (0)

2008年11月22日

僕は何王子でしょう?

昨日のお昼休みに、電話がなりました。

電話の相手はテレビ局から。
東京にある夕方のニュース番組からのお電話だったんです。

内容はこんな感じ、
消費者にも出来るシミ抜きや洗濯方法など、やりませんか?

すかさず、シミ抜き王子やせんたく王子がいるじゃないですか?と言うと、それとはまた別なんです、とおっしゃいます。
テレビって難しいんですよね。
クリーニングの話題が取り上げられるたびに、言いたい事とマスコミの取り上げ方が違うと書いていますが、やはり、なかなか伝わらないんですよね。

その旨、伝えると、細心の注意を払いながらやりますので・・・、と言います。
内心、細心の注意を払いながら、あれだけ微妙なのかよ、と突っ込みを入れたくなりましたが、ぐっとこらえて丁重にお断りしました。

やはり、僕のやりたいことじゃないんですよね。
そもそも、イケメン二人が先に出ているのに、私が出てもねえ。
電話を切った後に、私の場合、名前がどうなるんだろう?なんてくだらないことでお店の中が盛り上がりまして。

王子って柄じゃないよね、村長?町長?森のクマ???(爆)

テレビ局側の意図も分からなくはないですけどねえ。
シミ抜きや洗濯なんて、すでにやっていますから私がやっても面白くない。

最近ねえ、たまにこうしてマスコミから電話が入るんですよね。
これもカリスマ効果なのかなあと思っています。

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (2)

2008年11月21日

かさがそばに。

夕方、お客様が傘を持ってご来店くださいました。
雨降ってないのに、変だなあ、これから降るのかな?と思っていると、お客様こうおっしゃいます。

この傘、ずっと前にお借りしてたんですが、長い間お借りしてありがとうございました。

とおっしゃいます。
とても丁寧な方で、こちらの方が恐縮してしまいました。

しかも、長い間お借りしていたのでこれをどうぞ、と戸隠のそばまで頂いてしまいまして。
うーん、まるでわらしべ長者みたいです。

重ね重ねありがとうございました。

さて、この話には続きがあります。
おそばを頂いた後に、実はクリーニングもあるんですとお客様。
取り出したのがベロアのジャケットと、中綿のベスト。
ベロアのジャケットのほうは、所々シミと言うか汚れがついておりまして、商品の性質上、ちょっと難しいかなといった印象。
がんばってみます、とお預かりしました。

問題は、中綿のベスト。
シミが前のほうにあり、別のクリーニング屋さんで洗ってもらったが落ちなかったと言います。
お客様は、見た感じ油のシミっぽいなと思ったらしいのですが、クリーニング屋さんの受付のお姉さんが、こういったんだそうです。

水洗いをすればきれいになりますよ。

それ聴いた瞬間、私と母がその場で、「それはない!」と口が揃ってしまいました。
見た感じ、確かに汚れは油のシミっぽいのですが、いくらなんでもこのしみが水洗いでおちるわきゃない。

確かに、水洗いってかなり汚れが落ちてくれるんです。
でも、何でもかんでも落とすってわけじゃない。
水洗いにも不得手なものはあります。

お客様、無駄なお金払っちゃいましたねえ、なんて笑っておっしゃっていましたが、内心気持ちのいいものじゃないですよね。

工場で仕事をしていない人には、こういう感覚的なものの判断はやはり難しいんだろうなあと思うんですね。
出来ない、と言うのではなく、日常汚れと洗った結果を見ているわけではないので、経験から来る予想が出来にくいんです。
自信満々に言ってくれたらしいので、いい子だとは思うんですけどねえ。

クリーニングって、感覚的なところが多いだけに難しいんですよね。
仕事をしている人は、経験から予想は出来ます。
でも、それを人に伝えるって感覚だから難しい。
分かりやすく、でも、間違った伝え方をしないように、ってかなり難しい。

一度水で処理をしてしまったらしいので、正直微妙ですが、お預かりしてがんばってみることにしました。
落ちればね、また次ぎ着れますから。

油っぽいシミか、水っぽいシミか、そこ間違えるとだめなんだけどなあ。
うーーーーん・・・。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2008年11月19日

所沢へ配達。

昨日、所沢のお客様よりお電話を頂きまして、夜配達へ行ってきました。
春に冬物をお預かりし、その商品の納品です。
寒くなってきたので、冬物が急に必要になるんでしょうね。

所沢あたりですと、宅配便などを利用してお届けするのですが、今回あまりにも量が多かったのと、急に冷え込みお急ぎで欲しいとのことでしたので、お届けすることにしたんです。

府中街道をひたすら埼玉方面へ走っていくんですが、一番怖かったのが渋滞。
青梅街道、新青梅街道あたりの交差が渋滞のメッカなので、ここでつかまると平気で1時間遅れなんて事が起きかねない。
びくびくしながら行ったんですが、渋滞はあるけどたいした物ではなく、あっさりと通過。
やはりガソリン高騰の影響が尾を引いているのかしら?

府中街道、久しく走っていなかったんですね。
何年ぶりかなあと懐かしく思い走っていると、まあこの道もずいぶんと開けたものです。
大きなお店がどんどん出店しているし、夜遅くまで営業している。
埼玉ってすげえなあと感心しつつお客様のお宅へ無事到着。

品物をお届けし、今度は夏物をお預かりして帰ってきます。

帰りは、新小金井街道を使って帰ってきました。

こちらはまた府中街道と違い、ひっそりとしているんですね。
何年か前に清瀬の駅前の定期集配がありまして、よく使っていたんですが、やはり当時と今は別物でした。
大きなお店が閉店しているのが目立ちます。

これは道路の通行量と関係しているのかも知れませんね。

帰りもゆっくりとあたりを見渡しながら帰ってきましたが、8時を過ぎると開いているのは大きな店もしくはコンビニばかり。
個人店、もっとがんばらないとなあと感じて帰ってきました。

そして、今日の夜も配達へ。
と言っても、今日はすかいらーくの裏手のお客様のところなので、ぜんぜん近いのですが、ここでもちょっとした違和感を感じます。
四谷新道(西友の前の通りですね)を中河原駅方面へ走って帰ってくると、あまりの真っ暗さにびっくり。
まだ9時前だよ?と思っていても、商店が軒並みお店を閉めています。
駅から歩いても5分くらいのところなのに、あの暗さはちょっと怖いくらいでしたね。

もうちょっと明るくしないと、危ないような気がするんだけど・・。

当店は深夜10時まで営業をしているので夜はあいているものだと思ってしまうのですが、今は閉めているお店が非常に多いんですね。
商売はあけていて何ぼですから、このご時世、もう少し夜遅くまで営業していてもいいんじゃないかなあと思います。
防犯の意味も込めてね。
せめて、商店街くらいは、安全に通れるように明るくしておきたいものです。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2008年11月17日

特殊品って何?

よくチラシなどで見かける言葉に、特殊品は除く、なんてのがありますね。
また、これは特殊品なので・・・・、なんて説明を受けたことがある方もおられると思います。

特殊品って何?と言う疑問もあると思います。

そもそも、クリーニング屋さんに持っていくこと自体、家庭で洗えないんだから特殊品だ!なんておっしゃっていた方もいましたね。

特殊品・・・・・、普通に扱えない商品と言えばいいでしょうか。
たとえば、普通にドライクリーニングすることが出来る商品は特殊品とは言いません。
しかし、ドライクリーニングすることが出来ず、別の洗い方をしなければならないものを主に特殊品と呼びますね。

じゅうたん、革製品、最近ではバッグや靴などもクリーニングする所がありますから、これらも特殊品と呼んでいいんではないかと思います。

また、チラシなどに掲載されている特殊品という言葉はまた別の意味で使われていることが多いようです。

当店の近くのお店が入れているチラシには、特殊品は除くと言う言葉のカッコに以下の言葉がちりばめられているんです。

綿・麻・レーヨン・カシミヤ・アンゴラ

それって特殊品なのか?と思うのですが、この場合、特殊と言うよりは気を使う商品に使われているようです。
しかし、これらの繊維を除いちゃったら、どれなら洗えるの?なんて疑問がわきますね。
それくらい、気を使うことは使いますが、特殊と言うほどではないんですね。

私も、つい簡単に、特殊品なんですよ、なんて説明をしてしまうのですが、その都度どうして特殊品の部類に入るのか説明をしています。
でないと、お客様に要らぬ心配をさせてしまう恐れもありますから。

まだまだクリーニングって、認知されているようで認知されていないことが沢山あると思います。
クリーニングの工程すべてを把握してもらうことは不可能だと思いますが、そのたびに説明をすることで、イメージしやすくなったり、メンテナンスの参考になってくれればいいなと思っています。

お客様が疑問に思っている言葉、まだ沢山あるでしょう。
疑問に思っている言葉、募集中です。(笑)

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2008年11月15日

ためる人、すぐ出す人。

クリーニングのご利用に仕方にはいろいろありまして、人それぞれ出し方にも違いがあります。

仕事柄というのもあるんでしょうね。
たまにしかスーツを着ない人は、一度でも袖を通すと必ず洗っています。
また毎日スーツを着ている方は、最近は割りと洗わない人が多いんですね。
昔なら最低月に一度はクリーニングをしたものですが、今は衣替えするまで、すごい人になると一度も洗わないで捨てる、という人もいるらしいです。

yシャツをお持ちになるお客様もいろいろな方がいらっしゃいます。

一枚ずつお持ちになる人、まとまってからお持ちになる人。

まとまってといいますが、これも人それぞれ。
一番多いのが一週間分まとめてという方。
yシャツ、4枚から6枚というのが一番多いですね。
中には、何日分???という人も。
一度に10枚から15枚ほどお持ちになるお客様もいらっしゃいます。
おそらく、仕事でなかなか持ってこれないなど、理由があると思うんですよね。

前に、Yシャツは一枚一枚持ってきたほうがいいのか、ためてもいいのか質問されたことがあります。
汚れたらすぐ洗ってください、とクリーニング業界もここずーっと言い続けていますから、それが浸透してきたんでしょうね。

たとえば過剰に置いておくのはよくないと思うんですよ。
一月も放置していると、汗が黄ばんできますし。
あと、夏場湿気が多い日なども要注意です。
濡れた状態で、放置しておくとカビが生えることもあります。
そういう時は早めに出したほうがいいですし、もし出せないようなら、ハンガーにかけて干すようにするといいです。
シミがあるときも早めのほうがいいですかね。

気温が高くもなく、かつ湿気もそう高いということもなければ、週に一度のクリーニングでも平気だと思います。

早く洗ったほうがいい、という情報が、早く洗わないとだめ、というように伝わっているようで、お電話を頂いても焦っている方が多くなってきています。

Yシャツなどは、皆さんの生活の中で使い易いようにクリーニングをご利用いただくのが一番だと思います。
毎週決まってこの日に出す、というのがあると、リズムが出来ていいようですよ。

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (0)

2008年11月13日

何で染み抜き代がかかるの?

昨日の客様のお話し。

とてもご立腹されていたお客様ですが、いろいろとお話を続けていくうちに、だんだんと落ち着きを取り戻してきました。
そして、こちらからもクリーニングの違いの説明などをしているときに、ふと疑問がわいたらしく、こんな質問を受けたんです。

クリーニングってきれいにするものでしょ?だったら、染み抜きとかも丸ごとひっくるめてのものじゃないの?なんで別料金になるの?

うーん、確かにおっしゃりたい事分かります。
特に、今回のように受付で細かくしみの場所を指摘して、別途シミ抜き料金がかかっていながらも、まったく落ちていないと、疑問に思うのは当たり前です。

この問題、クリーニング屋さんも悩んでいると思うんですよね。
若い頃、自分も悩みましたし。

でも、だんだんと仕事をしていくうちに、分けないとだめな理由も分かってくるんですね。

全部の汚れを落としたいのは山々なのですが、やはり汚れや生地などによって手間や工程がかなり違ってきてしまいます。
一回で、しかも、洗濯機で洗っただけで落ちてくれるものは問題ないのですが、大抵問題なのがそれでも残ってしまうシミ。
これが別料金のシミの正体なわけです。

仮に、別の作業をクリーニング料金そのものに組み込むとすると、基本のクリーニング料金が跳ね上がることになります。
普通にクリーニングをするだけで、落ちてしまうような品物でも、余計にお支払いをしていただくことになりかねないんですね。

そして、これもよく同業の間で話しにあがるんですが、シミ抜きをして落ちないのに料金をいただくか、というものがあります。
これも賛否両論で、クリーニング屋さんによっては、落ちないものは頂かないというお店もありますし、落ちなくても作業をしているんだから頂くというお店もあります。
これについては、話がまとまったことは一度もありませんね。

ネットでは落ちなければ料金を頂きませんというのが多いでしょうか。

作業をしたから料金が発生するというのもなんとなく分かりますし、結果が出てないんだからお金は払わない、というのも分かります。
これ、結構トラブルになっているんですよ。

業界で統一されていないのも、お客様に不満をいだかせる要因なのかなあと思うんですけどね。
どちらにせよ、ある程度統一されれば、そういう物だで納得されると思うんですが。
あちらでは、お金を返してもらった、こちらでは落ちなくても取られた、では消費者が迷ってしまいます。

こういうところでも、もう一度クリーニング業界で話し合う必要があると思いますね。

投稿者 boribori : 23:05 | コメント (1)

2008年11月12日

良い物とどうでもいい物の扱いの差は?

「もう、あったまきちゃう!」

朝、血相変えて、物凄い勢いでお客様がご来店。
何かあったな?とすぐ分かるほど興奮しておられます。

とりあえず、お話を聞きましょう。

興奮気味に一枚の白いジャケットを取り出し、これじゃあ着れないというんですね。
見ると確かに汚れている。
襟も黒いし見ごろにもぽつぽつとしみが。
洗ってなかったのかな?と思うと、クリーニングしてしまっておいて、いざ着ようと思ったらこの有様だ、との事。

そして、あまりにも頭にきたので、中河原にある某クリーニング屋さんへ朝一で向かい、ひとしきり言いたいことを言って、その後うちへ持ってきた、という事のようなんですね。

話の中で、お客様がこういうんです。

「はっきり言って悪いけど、良い物は一伸さんで、どうでもいいものは他のクリーニング屋さんへ持っていっていたんだ」

こういうお話をされるお客様、非常に多いんです。
でも、良い物はうちで、どうでも良い物は他で、という意味がちょっと分からないんですね。

良い物はしっかり洗ってもらいたいのか?
どうでもいいものは汚れが落ちていなくてもかまわないのか?

いつも不思議に思っていたんです。

せっかくの機会ですので、お客様に単刀直入に聞いちゃいました。
どういう違いなのか、と。

すると、いいもの=高いもの、どうでもいいもの=安いもの、何だそうで、だから分けているといいます。
じゃあ、安いものは汚れが落ちてなくても平気なの?というと、それはないというんですね。
もう少し掘り下げて質問をして見ます。

すると、うちとよそとの違いをこういうんです。

一伸さんはピシッと仕上がってくる。
他はだらんとして、ピシッと仕上がってこない。

この差でお店を区別していたらしい。
で、汚れはどこもそう大差なく落ちていると思っていたようなんですね。
だから、余計に、今回汚れが一切落ちていなかったのが頭に着た、という事なんです。

だんだん解明されてきました。

どうでもいい物といえども、やはりきれいになっていなくてもいいと言うわけではないんですよね。
クリーニングに出すって事は汚れを取って欲しいから出しているわけだし。

もしかすると、使い分けているという人たちはこういう感じなのかもしれませんね。

以前にも、クリーニング屋さんは仕上げが違うだけで洗いは変わらない、といったお客様がいらっしゃいました。
でも、洗いが変わらないなんて事はないんですよね。
洗う、という技術は、物凄く繊細で、変化が一番起き易い所です。
細かなところで差が出てしまうところですから、おのずとクリーニング屋さんによって、変わっていると思います。

うちで洗い直しをしてみることでとりあえず決着。
少なくとも、最初よりはきれいになるのは間違いないと思います。

良い物とどうでもいい物、お客様の中で分けられているようですが、それでも汚れたらきれいにしたいというのは同じだと思います。
クリーニングをどう捉えるか。
汚れを落とすためにしているはもちろんですが、長くきれいな状態で着用するため、と思うと必要なメンテナンスになると思います。
同じ一年着るのでも、だんだんと薄汚れていくよりも、いつも明るい色できれいに着ていたほうがうれしいですからね。

お客様、もう一伸さんで全部洗ってもらう、とおっしゃっていましたが、相当懲りたんでしょうね。
染み抜き代とかもかかったようですし、勉強代にしてはいささか値が張ってしまったように思います。

投稿者 boribori : 23:47 | コメント (0)

2008年11月11日

中古の購入もいいですが・・・。

ここ一年くらいの間に、臭いに関するお問い合わせをいただくことがありました。
服が匂うので取ってほしいとの事。

その品物の多くがブランド物だったり、カシミヤ製品などであったりするのですが、臭いをかぐと確かになにやら臭いがします。
そして、大抵硬くなっている。

お客様に、今までのお手入れの状況や生活環境など詳しく教えていただくのですが、結構多いのが、中古を購入したので分かりませんという答えなんです。
つまり、今までどのような状態だったのか分からないんですね。

オークションなどで、ブランド物の売買が活発なのは知っていますが、臭いや汚れのトラブルが多いとも聞いています。
体臭がついてる場合などは、本人はその臭いに気づかないのでおかしいとも思わない。
送られてきて臭いがしてびっくりとなるわけです。

以前、お客様の中にリサイクルショップを経営されているお客様がいらっしゃって、臭いが何とかならないかと相談を持ちかけられたことがありました。

リサイクルショップは当然中古が入ってきます。
いろいろな人が着た物が一部屋に全部入っているので、その臭いが気になると言うことらしいのです。
きちんと洗ってから持ってくる人、何年も放置したままでもって来る人、いろいろですから仕方がないと言えば仕方がない。
香水を使う人もいますしね。

ブランド物など中古で購入すること自体悪いことだと思いません。
返って、まだ使えるものは使ったほうがいいので、いいことだとさえ思っています。
しかし、こと洋服に関していうと、状態しだいで微妙なのも確か。
そして、事細かな状況と言うものが、分かる人と分からない人がいるということも難しくしていると思います。

購入する際は、写真や情報などから読み取れない事もあるので、注意してくださいね。
特に、臭いの問題はかなり大変のようです。
洗えば落ちると言うものでもないので、出来ることなら最初から避けたほうがいいと思います。

クリーニング屋さんによっては、消臭加工をしてくれるところもあります。
もし、臭いが気になるようでしたら相談してみてもいいと思いますよ。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0)

2008年11月10日

ユニクロとクリーニング

最近、ふと気がついたことがあります。
ユニクロ製品が何気に増えている、ということ。

ブームと言うわけでもないのに、ひそかにユニクロ製品のクリーニングが多いのです。

ユニクロと言えば安いので有名。
ユニクロが話題に上がったとき、クリーニング屋さんの間でもいろいろな話題が起こりました。

あそこまで安いとクリーニングしないので買い換えるのではないか。
商品の値段とクリーニングが合わないのではないか。
そもそも、あの値段のものにお金をかけてクリーニングするのだろうか。

しかし、ユニクロがはやりだした当時から、値段とクリーニングは関係ないだろうな、と言う思いはありました。
というのも、同業の人たちがユニクロはクリーニングしないだろう、と言っていたときから当店にはユニクロの製品がかなり出ていたんです。

その話をすると、皆さんびっくりしたような顔をしていたんですよね。

ユニクロ製品、私はよく出来ていると思うんですね。
縫製もしっかりしているし、生地も安いからと言って粗悪品ということもない。
もちろん、高級品と比べてはいけないんですけどね。
でも、日常の使用に関していうと、問題ないレベルなんですよ。
だから今ブームでなくても普通に着られている事にはなんら不思議はないわけです。

で、クリーニングに出ていることを考えてみると、多分、商品の値段とクリーニングは関係あるようで違うんだろうなあと思うんですね。

お客様からも、クリーニングでこんな値段するなら5回も着れば新しいのが買えちゃうじゃないか、と言われることがたまにあります。
確かにお値段の比較ではそういえるのですが、クリーニングってそういうものじゃないんですよね。

汚れがついたまま着れるわけはないし、5回分着て新しいのに買い換えるなんて事、なかなか出来るもんじゃありません。

クリーニングってきれいに着るため、清潔を保つため、日々行っていくものなんです。

だから、ユニクロ製品でも、クリーニングをして着ようとするんだと思うんですよね。

ただお客様の中には、こんな安いものをクリーニング屋さんに出すのは恥ずかしいと言う思いがあるのも事実。
こういうものは自分で洗うのが普通じゃないかしら?と思っているお客様も多いようです。

でも、クリーニングに持ち込む商品にお値段なんて本当に関係ないんですよね。
次着るために洗うわけですから、恥ずかしいことなんてありません。
私たちも、ユニクロ製品だからと、適当に扱うこともなく、きちんと商品として扱いますし。

ね、大丈夫。

ユニクロ製品が多く出てくるのはいい事だなあと個人的に思っています。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年11月09日

ばばんばばんばんばん!薄着で来いよ!

先日、業界紙を読んでいると、なにやら展示会があるとの話。
来月には東京ビッグサイトにて、大きな展示会があるのですが、今年はなぜか小さい展示会がちらほら開催されます。

八王子で開かれるというので、せっかくですから出かけてきました。

朝今日はすごく寒かったですよね。
気温を見ると、冬の気温。
コート着なきゃと思っていたんですが、ふと頭にANAのCMがよぎりまして・・・。
沖縄には薄着で来いよ、というやつ。

沖縄に行くわけではないのですが、クリーニング屋さんの展示会には薄着が鉄則、
車で行くしと思い、我慢して薄着で出かけました。

会場に着くと、名前を記入して、なにやらプレゼントをいただきます。
QUOカード3000円分。
会場に来るだけでそんなにもらえるの???
うーん、この展示会の目的は何なんだろう?と少し疑ってしまいますね。

会場に入ると、中はとても小さく、出ているのも機械が数点と材料がほんの少し。
展示会と呼ぶのもおこがましいような規模です。
それでも、せっかく来たんだし、メーカーの方が居られるんでお話しをしていきます。

一社一社、いろいろと話すうちに、周りの人がコートを脱ぎだすんですね。
小さい部屋で機械を動かしているもんだから、気温が高いんですよ。
コートなんて着ていたら暑くてたまったもんじゃない。
ここにきて、 薄着できた成果が出ました。

POSレジ、プレス機などが出ている中、乾燥機を売っているメーカーさんとお話。
しかし、このお話があまりよくなかった。
機械を製造しているメーカーさんなのでもちろん、いろいろ知っていると思うのですが、知識があるのとクリーニングを知っているのは違うんですよね。
教科書どおりにやってきれいになるなら、クリーニング屋さんどこへ出してもきれいになります。
独自の技術とまでは言いませんが、数字やデータには見られない結果もあるんです。

ところが、メーカーさんの営業マン、簡単にばっさりと切っていく。
こういうものだとか、ああいうものだとか、うーん、中途半端な営業マンな感じ。
でも、これもある意味し方がないんですけどね。
お客様がいいクリーニング屋さんをなかなか見つけられないのと同じように、メーカーさんなどもきちんとしたクリーニング屋さんに出会えないんですよ。
ですから、クリーニング屋さんはこういうものだ、という変な固定概念がある。

もし仮にそういうものだとしても、そういうものだと容認するのはどうかなと思うんですよね。
自分たちが機械を造って売っている、かかわっている業界に対して、まるで人事のようなところが、不思議。
僕はかねてより言っていますが、機械メーカーや、洗剤メーカー、機材商や資材商、クリーニング屋さんがみんな良くしようと思わないと変わらないじゃないか、と思うんです。
みんなが関わっているんだから、人事じゃないでしょ、と思うんですけどね。

と、ちょっと気分が良くなかったんですが、とても前向きなメーカーさんとまた会いまして。
一生懸命、新しく開発した商品の説明をしてくれました。
それが使えるかどうかはともかく、前向きにやっている姿勢、行動、言動には頭が下がります。
この刺激が切磋琢磨というものにつながっていくんですよね。

帰り際に、お弁当までいただきまして、この展示会でここまでお金かけていいのだろうか、とまたちょっと不安に。
何が目的だったのか、正直最後までわかりませんでした。
物が売れていたような気配もなく、名刺も要求してこないし。
うーん、不思議だ・・・。

家に帰ってくると、誰もいません。
どうしたのかな、と思っていると全員帰宅。
どうやら末っ子が怪我をして、都立ERにいっていたらしい。
気をつけないとだめですね。

薄着でいるのも今日まででしょうか。
月曜日からまた寒いようですから、この間に一気に洋服を変えちゃったほうが良さそうですね。
冬物だし忘れている方もお早めにどうぞ。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2008年11月07日

いつまで秋なの?

今年は、夏物のクリーニングが一向に出てきません。
一時期、早い人が出し始めたのですが、日中の陽気が暖かく、ぴたっと品物の動きが止まっていたんです。

もうクリーニング屋さん内心大慌て。

クリーニングっていつでもあるものじゃないので、季節ごとに大体出る時期って決まっているんですね。
なので、出る時期に品物が集まらないととても不安になるんです。
今年のような展開は、私も初めての経験ですので、どうなるんだろう?と興味があります。

夏物が出ない年なのか。
来年、きるときにカビや変色が起きていないのだろうか。
などなど、このような展開の後どうなるのか、興味が起きてしまいます。

興味を持っているのはおそらく私だけ(笑)、だと思うのですが、ほかのクリーニング屋さんはいろいろと動いているようです。

秋のセールってやつですね。
これを街中でちらほらを見るようになりました。

ところがとあるクリーニング屋さんの店先でびっくりするような広告を発見。
広告にはこうあります。

秋のセール開催中!
期間 10月20日~12月21日まで。

んっ???
12月21日???
それってもう秋じゃないでしょ。(笑)

大体クリーニング屋さんのパターンとして、1週間か2週間ほどセールをして、その後にまた同じようなセールをするというパターンがあるのですが、ここまで長いセールを見るのは初めて。
どうしてこうなったのか、ちょっと調べてみると意外な答えがありました。

今年のようにいつ出るか分からないと、広告費だけ嵩んで大変になる。
広告を一回で済ませるために、長期にわたるセールにした。

と言うことらしい。
セール打つのも大変なんですね。

いつもなら、大体この時期の給料日明けとか、連休中とかそういった時期に出るのである程度読めるんです。
でも、今年は読めないですもんねえ。

ほんと、商売の難しさ、です。

今年の秋はどうなるか、と思っていましたが、今週に入ってから集荷のお問い合わせがどっと出てきました。
そろそろ本格的に寒くなりそうで、スーツなどの入れ替えが本格的に始まったみたいです。
これから、秋のシーズン突入かしら。

これから忙しくなるかな。
がんばりましょう。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (2)

2008年11月06日

あまり奥さんを責めないでくださいね。

クリーニングをお持ちになるのは、大体奥様が多いです。
一人暮らしの男性はもちろん男の人が持ってきます。
結婚していても中には自分でクリーニング店へ持ち込むと言うお客様もいるのですが、やはりそれは珍しい話なんですね。

で、奥様方は皆さんそれに苦労しているようなんです。

持って行くことが大変と言うことではなく、ご主人の希望とクリーニング店から帰ってきた品物とのギャップに悩んでいるようなんですね。

きれいに仕上がるクリーニング屋さんを見つけているお宅は問題ないのですが、そういったクリーニング屋さんを見つけていないと、もめるらしいんです。

なんで、きれいにならないんだ、と。

そして、奥様に、きつい言葉で、クリーニング屋に直させて来い、と言うらしいんです。
奥様は、ご主人の言う通り行くのですが、自分が着ているわけではないので、ご主人の言っているところがいまいちぴんとこない。
クリーニング屋さんに伝えたくてもなかなか伝えられず、また帰ってからご主人に怒られる、なんていう方もいらっしゃるようなんですね。

先日いらっしゃった奥様は、以前住んでいた地域のクリーニング屋さん、ほぼ全部回ったらしいんですね。
ご主人が気に入らなかったらしく、いろいろ探し回ってクリーニング屋さんに出し続けたんだそうです。

Yシャツなどの要望って実はかなり多いんですね。
のりは柔らか目がいいとか、言われるのですが、言葉だけではどれくらい柔らかいのがいいのかわからない。
一回ずつ試して感想を聞いて、さらに調整をする、と言った作業をこちらもしたいのですが、いかんせん、奥様は自分が着ていないからわからないんですね。
大体どこのご主人も、ひどければ言うのですが、問題なければ何も言わないらしく、こちらは良かったのか悪かったのか分からない事が多いのです。

当店では、奥様が間に入って困っているときや、ご主人の話が感覚的で直に聞かないと分からないと言ったときは、ご主人にお願いして、直接お話をさせていただいたりしています。

奥様を通してではなく、直接どのような要望なのか、どんな感じなのか、ご主人の口から聞くほうが早いし分かりやすい。
それに、奥様の負担も少なくなりますしね。

どこのご主人も、奥様には言いやすいし遠慮なく言っちゃうようです。
でもどうせ言うなら、クリーニング屋さんへ直に言ってみてください。
どういう風にして欲しいのか、きちんと伝わると思います。

感覚的な話は、やはり人伝いでは難しいですから。
奥さんをあまり責めないでくださいね。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年11月04日

親子水入らず。

3日の文化の日、刑務所の文化祭から、そのまま妹がうちへ寄っていきました。
今は別のところで別に暮らしているのですが、最近ちょくちょく顔を出しに着ます。

先日酔っ払いながら、仕事のない日は手伝ったりもするからさ・・・、なんていう話をしていたんですが、本人はまったくクリーニングの事を知らない。
子供のころから見てますから、教えればそれなりにできるとは思うのですが、あまり期待しないでおこうといっていたんですね。
向こうもせっかくのお休みだし、いつも仕事して疲れているし、わざわざ疲れさせることもないかなあと。

そんな妹がやってきて、夕方私と母でYシャツを仕上げていたんです。
すると、妹、仕事場へ降りてきました。
じーっとYシャツの仕上げを見ています。
そのうち、母となにやら話していたかと思うと、母に指導してもらいながら、Yシャツのプレスを始める妹。

うちもYシャツは機械で仕上げていますが、その後にもう一度アイロンで仕上げなおし、たたむという工程を踏んでいます。
一見、無駄な仕事のように見えますが、やはり機械はサイズが決まっていますし、どうしてもしわがよったりします。
これをとりつつ、もう一度アイロンをかけるととても着やすくなるんですね。

その、機械でのプレスを妹が手伝いだしたんです。

クリーニング屋さんの機械って、簡単そうに見えて実は簡単ではありません。
サイズの大小やデザインの違いなどで、きちんと着せてプレスをするって結構難しいんですね。
なれない人がやると、むちゃくちゃしわが多く、仕上げ直しをしなければならなくなるほど。

妹もご多分に漏れず、初めはぜんぜん話にならない。(笑)
まあ、妹の失敗ですから、兄がけつを持つのは当たり前(笑)、と言うことで、一所懸命いつもの倍以上かけて、アイロンをかけます。

私の横で母と妹がああでもない、こうでもないとなにやら楽しそうに、会話しながら仕事をしています。

やっぱり、妹に手伝ってもらうのはうれしいんでしょうね。
口では期待していないとか、無理させたくないとか言っていたのに、こうして実際手伝ってもらうととても喜んでいる。

これ見てて、自分がクリーニングの仕事に入ったころのことを思い出しましてね。

自分がやり始めたころ、アイロンがけを社長から教えてもらっていましてね。
隣に並んで、アイロンをかけていたんですが、それを見た母が、嬉しそうだねえといい、私が教えてもらったときはこんなに優しくなかった、なんて言っていたんです。
決してやさしくはなかったんですけどね。

なんか見ていてそれと同じ感じを受けました。

慣れというのは恐ろしいもので、10枚もやるときちんとかけられるようになり、私の手間もいつものようになって行きました。
門前の小僧ってやつでしょうか。

なんだかんだ言いながらやっぱり親子なんだなあ、としみじみ感じますね。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2008年11月01日

事例集にすれば?

夕方、馴染みのお客様がご来店。
このお客様には、入店以来、いろいろな事を教えていただいているんです。
ご実家が商売をやっているので、話が通じるということもあるのですが、何よりもとても勉強家で博識。
これからの展望など参考になるお話を聞かせてくれるんです。

ここ今日も洗濯日和も読んでくれているようで、たまにアドバイスをいただいたりします。

今日いただいたお話は、このブログを事例集として少しまとめてみたら?というものでした。
毎日せっせと書いているし、埋もれているものもある。
事例別にまとめれば見やすいし、参考になるのではないか、というお話。

埋もれてしまうということは、かなり前から思っていたんです。
ちりも積もれば山となるとはよく言ったもので、すでにここへの投稿が1500に近づこうとしています。
最初っから全部読もうとする人なんているもんじゃありません。
また、検索で引っかかってくる人もいらっしゃるんですが、お目当ての記事が登録されている保証もなく、お客様の望むものが見つからないといったことが起きてしまいます。

では、事例集としてまとめるか?というとこれもまた微妙な話なので難しいのです。

ここで取り上げている話は、ある意味限定されている話ばかりなんですね。
応用が利かないわけではないのですが、どれにでもあてまはるか?というと言い切ることが難しいんです。

昔と違い、綿と言えども同じように扱えないものばかりで、一括りにできないといった事情があります。
昔なら綿ならこうしてください、ですんでしまうのですが、昨今の生地は細いものが多く、また服になった場合、素材表示に載っていないものも影響が出たり、装飾品、ボタンやプリントなどが影響したりと、これがまた難しいのです。

最近、テレビや雑誌などで染み抜きや洗濯の話をするクリーニング屋さんがいますが、きちんとした人ほど、紹介している技術はこの素材で使用してください、というような注意書きが載せてあります。

それでも言っている方からすれば、範囲外のものもあるので言い切るのには躊躇しているはず。
教えるのはいいんですが、間違えた処理をすれば事故につながってしまうので、教えることに躊躇してしまうんですね。

事例集としてまとめれば、便利かなあと思う反面、さまざまなケースが想定される中、きちんと見分けがつかない危険性を考えるとまとめるのもどうかなあと迷っています。

繊維の技術の進歩は、着やすくなった反面、取り扱いがとても難しくなってしまいました。
これらを分かりやすくまとめることができたら面白いんですけどねえ。
どうしても経験が物を言う世界だから、難しいかな?

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0)

2008年10月31日

配達に使う車の中は?

いろいろな集配車があると思うのですが、クリーニング屋さんの集配車には必ずついているものがあります。
それは、ハンガーを吊るレール。
これがないと仕事になりません。

大昔、まだバイクや自転車で配達をしていたころには、そんなもの必要なかったんです。
その理由ですが、当時は吊るして返してはいなかったんですね。
yシャツはもちろんのこと、スーツもたたんで返していたんだそうで。
木の箱に入れてお客様のところへ配達していたんだそうです。

そして今。

ハンガーアップは当たり前ですし、Yシャツさえ吊るしでお返ししているところもあります。
車にハンガーを吊るレールは常識ですね。

集配専用の車を用意しているところもありますが、自家用と共用で使っているところもあります。
そういうところは結構苦労するんです。

というのも、ハンガーレールをつけるのが難しいんですよ。
昔なら問題なくつけてくれたんですが、今は安全上の理由とかで業者さんがなかなかうんと言ってくれない。
PL法に引っかかると言うわけなんです。

軽で配達をしているところもありますが、1BOXを集配車としているとどうしても三列目が引っかかるんです。
うちも数年前、以前使っていた車がいよいよだめになり、買い換えるに当たりとても苦労しました。

うちは基本的に人数多いので、出来れば8人乗り位のほうがいいんです。
ところが、ハンガーレールをつけるにあたり、相談するとメーカーからNGと返事。
その理由を聞くと、ハンガーレールが三列目のちょうど頭の上辺りに来るので、万が一事故などが起きた場合、ハンガーレールによって被害が拡大する恐れがあるので出来ない、というのです。

でもハンガーレールがないと配達できないし、これは困ったと思っていたところに、友達のディーラーさんがアイデアをくれます。

他のクリーニング屋さんでやっているのですが、ホームセンターで売っているハンガー掛けを別に買ってきて、配達のときだけ後ろに置くというのはどうでしょう?といいます。
わざわざ写真も撮って来てくれました。

かけられる数は少なくなりますが、打開策として仕方がないのかなということもあり、決めかけていたときに、違う話が飛び込んできたんです。

1BOXで、三列目がないのが出たぞ、と。

トヨタのノアという車種なのですが、三列目がない車が売り出されたらしいんですね。
これならハンガーレールも問題なくつけられます。
問題があるとすれば、乗れる人数・・・、5人乗りなんですよね。

結局、お値段とも相談をして、三列目のない車に決定をしました。
三列目がない分、かなり安かったのが決めてです。

民間の工場では話をすればつけてくれるところもあるという話ですが、やはり危険性を考えると厳しいかなあと思います。
法律を守る、ということだけでなく、安全性を保つというのも重要ですし。

街中を走っていて、車の中に変なレールがついている車があればほぼ間違いなくクリーニング屋さんの車かと。(笑)
また、集配をしている車には、フロントに集配中というプレートをおいてあるので、それでもクリーニング屋さんだとわかりますね。

普通の車にはついていないものですから、一般の方が見るとびっくりするようですよ。

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0)

2008年10月30日

もうしばらくご不便をおかけいたします。

当店の前の水道工事が始まってからかなり経っております。
この間、幾度も掘り返し、交換作業などをしていたようです。
作業期間中は、当店への出入りも難しくなったり、お車でご来店くださったお客様が店の前に止められないなどのご不便をおかけしておりました。

工事関係者の方々も皆さん大変苦労しているようです。

先日も、朝一で工事をしていたはずなのに、そのまま同じ人が夜間もやっているのを見て、大丈夫なのかな?と心配になったほどです。
工期が決まっているとはいえ、つらいだろうなあと思います。

今日も、いつもはお車でいらっしゃるお客様が珍しく自転車でご来店くださりました。
工事でとめられないんじゃないか、と気を使っていただいたようです。
本当にありがとうございます。

水道工事はどうやら終わりらしいのですが、まだこれから電気の工事とガスの工事と続いていきます。
今しばらく当店の前は使いづらくなってしまうようです。
ご不便をおかけいたしますが、なにとぞご協力のほどよろしくお願いいたします。

当店はいつも変わらず営業をしておりますので、もし当店の前で工事をしていて入れないようでしたら、ガードマンさんに一声かけてください。
安全に当店まで誘導してくれます。

ここで余談。

水道工事をやっている間、何度も掘り返している様子を見て、皆さんそのつど埋めるのはおかしくない?といっておりました。
毎回掘っては帰りになると埋めてアスファルトをしいていきます。
どうせ掘るのなら鉄板でもおいておけばいいのに、と皆さん言っていました。

で、今日、現場監督にその話しをしてみたところ、こんな理由があるとのこと。

昔なら鉄板を置いておけば良かったんだけど、今は危険なのでしていないんだそうで。
雨が降って滑って怪我されると困るし、何より最近の雨は大雨が多いので、きちんと埋めておかないと雨で中が崩れてしまう危険性があるんだそうです。
だから、面倒でもきちんと埋めて、もう一度掘るんだそうで。

無駄な仕事をやっているように見えますが、きちんと理由はあるんですね。
ご苦労様です。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0)

2008年10月29日

グーグルトレンド

どこかのニュースで、ふーフルトレンドの日本版のサービスが開始したと読みました。
何じゃそりゃ?ということでとりあえずアクセスしてみます。

キーワードの上昇率とかそういう物がわかるようです。
早速、クリーニングで検索。(笑)

やはりというか、検索結果は納得のものでした。
毎年、衣替えの時期に検索がぐっとあがります。
この辺は現実と一緒ですね。

面白いのは、キーワードに関係したニュースなども表示してくれていて、、そのニュースが発表されたときの位置なんかも出ています。
残念ながら、クリーニングとニュースにはあまり関係がないようでした。

ほかのキーワードでは、はっきりと影響が出ていたりするので、面白いですよ。

ためしにカシミヤで検索をかけてみると、これまたはっきりとした結果が、
冬以外検索されていないようです。
そりゃ、そうですよね。

検索好きな私としては、面白いツールが公開されたなあとにんまり。
もう少しいじってみましょうかね。

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0)

2008年10月27日

給料日後。

どの商売もそうだと思うのですが、今年は夏ころから厳しい状態が続いているようです。
クリーニングももちろんそうなんですが、飲食関係は見ていてはっきりとわかるくらい、お客さんが入っていませんでした。

毎週、火・金と長男が柔道へ通っているんです。
夕方多摩市の中学校へいき、9時ごろに帰宅するというパターン。
お迎えは私の仕事でして、毎週行っているんですね。

すると、帰りに見かける飲み屋さん、中華屋さんなど本当に人がいないんですよ。
日中、店主さんに会っても厳しいという言葉しか出てこない。
皆さんただ黙っているというわけでもなく、それなりにいろいろと手を尽くしているという感じなんですけどね。

それが先週がらりと変わりました。

先週金曜日から、お客さんが沢山入っている。
どうしたんだろう?と思っていると、そうなんですね、給料日なんですよ。

昔から給料日後は、お客さんの動きが激しくなります。
今までがうそだったみたいに大盛況です。
人のお店のことながら、ほっとします。

クリーニング屋さんも同じで、給料日後は混む事が多いんです。
ただし、給料日後ならいつでもそうかというとちょっと事情は違います。
衣替えの時期に突入してかrなお給料日後、こういう時が一番忙しくなりますね。

しかし、当店のように後払いのお店となるとこれまたちょっと違いまして。
後払いと知らないお客様は給料日後にお持ちになるんですが、なれているお客様になると、関係なくお持ちになって給料日後にとりに来る、そういうパターンが一番多いんです。

いろいろな人がいるとは言いますが、動くときはやはり皆さん同じですね。

しかし、今年はいつになったら寒くなるんでしょうか。
日中の暖かさはまだ半袖でも行けるような陽気。
早い人は衣替えしましたが、まだしていない人のほうが大多数のようです。
こういう年は、結果的に夏物を洗い忘れることが多く、翌年に黄ばんだり虫に食われたりと被害が出やすくなります。
忘れることのないよう、皆さんお気をつけください。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年10月23日

そんなにクリーニング屋さんて良く見えますかね?

早速、昨日のブログを見てメールを送ってくれたお客様がいらっしゃいました。
洗剤にファブリーズが配合されたのかと思ってたと。

こういった誤解含め、やっぱりまずいような気がしますねえ。

さて今日の話題。

ここ最近営業の電話がよく入ってきます。
中には、30分おきに同じ会社から、別の人がかけて来るなんて事も。
先ほど御社からお電話を頂きましたが?とお話をしても、全然聞き入れてくれず、同じ営業話をされるので正直困ります。
断ったといっているのに。

ここ最近多いのが、ホームページの作成やら、アクセスの向上などを含めた提案。

お話を伺っていて面白そうだなと思うものには、別の日にきていただいて詳しく説明をしてもらうこともあるんですが、ほとんどの方はそう大差ない状態のようです。
で、多分、クリーニング業をターゲットにしているみたい。

私からすると、何でクリーニング屋さんを狙っているの?と言う感じなのですが、向こうさんから見ると何かいいところが見えるんでしょうね。

で、またも好奇心がにょきにょき出てきたので、先日かかってきた電話で、逆に質問をしちゃいました。

どうしてクリーニング屋さんにかけて来たんですか?と。

すると、答えは単純で、たくさんあるし、こうしてお電話をしていても売り上げを伸ばしている所があるから、との事。
要は良く見える、と言うことらしいんですよね。

確かに、いつの時代でも、不景気でも売り上げを上げているところってあるものです。
全部がダメってことはありえない。
でも、やはりそれは稀な例なんですよね。

意地悪するつもりはないのですが(笑)、今のクリーニング業界の現状を懇切丁寧に説明してみました。
説明する時間、およそ15分。
私も暇だな。(笑)

説明しているうちに、段々と声のトーンが下がってくるのが分かるんですね。
自信がなくなってくるといったような感じ。
悪い事しちゃったかしら。

でも、他業種のことで申し訳ないんですが、やはり適材適所と言うものはあると思います。
クリーニング屋さんは、町のお店レベルで営業をしているところが多いですし、大きくやっているような所でも、他業種に比べるとどうしても売り上げは低くなってしまう。
必然的に、かけられるコストにも限界があります。

特に、ホームページを使った宣伝となると、限界があるだけに他社に依存するのは難しいかなと思うんですね。
実際、成功しているクリーニング屋さんは自社で取り組んでいるところのほうが多いですし。
中には業者に任せている所もありますけどね。

一度作ったきりでは効果も怪しいどころか、更新されないと会社の信用すら失いかねない状況になってしまいます。
続けていく事が一番大事なわけです。
すると、やはりコストをかけると続かないし、自社でやるのが一番と言うことになります。

業として信用されていると思うとうれしいですが、現実を見ると答えられない厳しさもあり、複雑な所です。


投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0)

2008年10月22日

洗うって何?

最近気になるCMがあります。
それはファブリーズのCM。

どうも表現が引っかかるんですよね。

ファブリーズで洗う、ってやつ。
ファブリーズで洗う?おかしくない?って思うんです。

どうもこれが気になっていたのはわたしだけではない様子で、夜電話もらった友達からも同じような事を言われました。

ファブリーズって消臭・除菌ですよね。
それが洗うってどういうことなんでしょうか。

汚れが落ちるとか?
そういう効果もついたのかなあ。

洗うってどういうことだろう、といまさらながら思い直し、辞書で調べてみると、水など使って汚れを取り去る事、と出ています。

汚れの定義が今度は気になりますね。
菌も汚れなのかしら?
だとすると、ファブリーズの宣伝はあながち間違っていないのか?

なんだか分からなくなります。

ただ、クリーニングをやっているものとして、やっぱりファブリーズは洗うという表現とはちょっと違うと思うのです。
汚れを落としているわけではないので、一度臭いは消えたとしても、臭いの発生源が残っていますからまた臭いは発生します。

つまり、洗うしかないわけですね。

どこかきっと適切な機関が動いて、真相を確かめてくれると思いますが、やはり誤解を生みかねない表現であると思います。


ほんとね、CMの効果ってすごくて、そのまんま消費者には受け取られちゃうんですよ。
だからこそ、適切な表現を使ってもらわないと、後で困る事になってしまいます。

来年当たり、ファブリーズで洗っていたんですけど・・・、なんていうお客様がやってきたりして。
それは本当に困ります。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2008年10月21日

洗っても汚れが落ちないのは知っている。

夕方いらっしゃったお客様と会話していたときの事。

お預かりしたズボンの素材表示を見ながら、何気ない会話をしていたんですが、どうもこのお客様、違うんです。
何が違うって、一般の消費者じゃない。
まるでプロのクリーニング屋、もしくはアパレル関係者のような知識。

まず、言葉の使い方が違います。
専門用語がさりげなく出てくるし、その話の内容も理にかなっている。
妙に詳しいので、以前クリーニングのお仕事をされていたんですか?ときいてみました。
すると、クリーニング屋ではないけど、10年以上前に真似事をやっていた、と言うんです。

真似事???
難しいですね、クリーニング屋はやってないけど、それらしき事はやっている。
いったいなんでしょう?

そのまま話が続くのですが、クリーニングで汚れが落ちないのは知っている、とおっしゃいます。
落とすのがかなり難しいと。

うーん、やっぱり経験しているような口ぶりなんですよね。

ここでお客様、タネ明かし。

このお客様、貸衣装をやっていて、以前クリーニングの機械を導入し、自分で衣装をクリーニングしていたようなんです。
だから、クリーニングの溶剤にも詳しいし、素材にも詳しいんですね。
納得です。

それからは当時の苦労話を聞かせていただきました。
ウェディングドレスの貸衣装を洗おうと、ドライクリーニングの機械を導入した事。
工場見学をし、いざ自分たちで洗ってみるけど全然きれいにならないのに愕然とした事。
染み抜き剤などもいろいろと試してみるも、効果がなかったこと。
洗ったあとの仕上げが出来なかった事。

お話を聞いていて、そうだろうなあと納得。
クリーニングって本当に難しいんですよ。

たとえば、うちで使っている機械も溶剤も、洗剤も、もちろん選んではいますけど、他のクリーニング屋さんでも使っているところはあります。
でも、同じものを使っていても、結果は違うものになる。

異業種の人が手を出そうとすると、まずここで壁にぶつかるはずなんですね。

同じものを使っていてどうしてきれいにならないんだろうって。

これはもしかするとクリーニング屋さんでも分からない人はいるかもしれない。
その差と言うものは結構、地味で細かい事だと思うんですよね。
小さい事の積み重ねが結果としてきれいになっていくんです。

ノウハウ、と言うやつかもしれません。

結局、このお客様は、自前でクリーニングするのをやめてしまったようです。
結果が出ず、自己満足の仕事でしかないので、ダメだ、と言うことらしいですね。

洗うって、本当に難しい。
お客様は苦労されましたが、その大変さを知っている人と出会えて、ちょっと嬉しかったりします。
理解してもらっているって嬉しいものです。

投稿者 boribori : 23:34 | コメント (0)

2008年10月20日

スパム対策、テスト中です、

スパムに悩まされ続けてもう一年以上が経ったでしょうか。
今年は特にひどく、お客様との連絡が取れないケースが続出してしまいました。

お問い合わせを頂いたのに気づかなかったり。
お届けのご連絡を頂いたのに、気づかなかったり。

さすがにこれでは仕事が出来ないので、対策をと思っていたんです。
ところが、痛し痒しの現実もありまして今までなかなかうまく行かなかったんですね。

最初は、セキュリティソフトを導入し、スパムと通常のメールを自動で振り分ける事にしました。
ところが、通常のメールもスパム扱いしてしまうので、これもダメ。
スパムフォルダに入ってしまったメールを元に戻そうにも、一日10万通以上やってくると、すでにフォルダすら開けなくなってしまうんですね。

次に思いついたのが、メールアドレスの変更。
ホームページ上にアドレスを乗っけているので、それを消し、別のアドレスを使うことも考えて見ました。
所が、今までのご利用のお客様にご不便をおかけしてしまいます。

思い切って、ドメインごと変えてしまおうか?と悩んでテンパってしまったところでサーバーの管理をお願いしている友達に電話。
すると、向こうも困っていた様子。

どうも、私に来るスパムがあまりにもひどく、サーバーも一杯一杯だったようなんですね。
こりゃ余計何かしなくてはいけません。

で、いろいろ調べてもらうと、あることに気づきました。
どうやら、特定のメールアドレスにスパムが届いているわけではないらしい。
どういう事かと言いますと、@手前のアカウントがどれもばらばらなんですね。
で、宛先不明のメールがサーバーに届くと、相手方に返信するらしいのですが、相手ももともとないアドレス。
結局、行くあてがなく戻ってきてしまっていたようなんです。

じゃあ、メール自体受け取らない設定にすればいいかな?と思ったのですが、そうすると意味のない返信をサーバーが何度もやり取りするのでそれもサーバーを管理する側としては困るとの事。

結局、受信するしかないのかなあと思っていたところにいいソフト発見です。

サーバーにアクセスし、メールを削除してくれるソフトがあるんですね。
しかも、その設定はすごく細かく、必要のないメールだけ削除できるようです。

といっても私の場合、きちんと設定されたアドレスではなく、適当なアドレスが迷い込んできているわけですから、それらはすべて削除してもかまいません。

先週、導入してみました。

導入して4日ほど経っていますが、現在スパムが激減しています。
それでも一日300通ほどやってきますけど、これくらいなら十分対応可能。
しばらくテスト期間として様子を見ていく予定です。

これがうまくいけば、お客様にご迷惑をおかけしなくて済むかな。

スパムにお悩みの皆様、是非導入を考えてみてください。
ソフトはこちら。

Spam Mail Killer (スパムメールキラー)

導入する際は設定を良くご確認ください。
設定を間違うと必要なメールまで削除されてしまいますのでご注意を。

投稿者 boribori : 17:47 | コメント (0)

2008年10月18日

黒ずまないですよね?

先日、白いちょっと変わったシャツをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
初めてのご来店で、シャツも刺繍が施してあり、またその刺繍に対する表示もなく、お預かりするときにちょっと迷ったんです。

どうやって洗おうかなって。

刺繍がちょこっとなら大して気にしないのですが、今回のものは前面に全体的に入っています。
ドライクリーニング禁止のマークがついているので、水洗いをした方がいいのかもしれませんが、刺繍に影響が出ないとも限らない。

一応、お客様にその説明をし、良く見て判断してから洗わせてくださいと伝えました。

お客様、私が考え込んでいる姿が不安だったんでしょうね。
今までもクリーニングに出しているから、大丈夫でしょ、っておっしゃいます。
確かに以前も洗われているのなら問題ない可能性もあるんですが、問題はその処理方法なんです。
どのような洗い方で大丈夫だったのか、良く見て判断しないといけません。

こちらの不安はお客様に伝わります。

お帰りになろうと、ドアを開けた瞬間、お客様がパッと振り返り、こういったんです。

黒ずまないですよね?

黒ずませようとは考えてないですから、もちろんそのように洗うのですが、その時ふとこのような言葉が出るのはどうしてだろう?と思ったんです。

白いものをクリーニングに出して、黒ずんだ経験があるのか。
ご家庭で洗っていて黒ずんだ経験があるのか。

その意味が知りたくて、思わず質問しちゃったんです。

クリーニングされて黒ずんだ経験がおありですか?って。

お客様は、返事しづらい様子で、少し笑っていましたが、おそらくどこかで経験されているんでしょう。

黒ずんでしまうのもいくつか理由があります。
一度に洗う量の問題だったり、洗剤の量の問題だったり、洗浄時間の問題だったり。
他にも、ドライクリーニングなら溶剤の管理の問題だったりするので、一概にどれが原因とは言えないんです。
きちんと検証し、どこが原因か分からないと対処のしようがありません。

クリーニングって、感覚に左右されるんですよね。
すると、黒ずんだものを毎日見ていると、それが黒ずんでいるとは思わないんです。
逆に、真っ白をいつも見ていると、ちょっとした汚れが気になったりします。

クリーニング屋さんにも同じことが言えて、毎日自分が洗ったものを見ているので、黒ずんだ衣類を見ているとそれが当たり前でおかしいとは思わないんです。
おかしいと思えば、別の洗い方なり処理をするんでしょうが、その品質が当たり前だと、そのままなんです。

本当に、難しいもので。

とにかく、このお客様の不安を払拭してあげないといけません。
出来上がったときに、喜んでもらえるようにがんばろうっと。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年10月17日

スーツをクリーニングに出してはいけない~週刊文春より。その2

さて、昨日の続きです。

記事のほうは、このように展開し始めます。
スーツをクリーニング屋に出す事が出来ないならどうすればいいか?

高級クリーニングに出しなさい。

高級クリーニング、最近ネットでも出てきていますが、5000円以上のクリーニング屋がいいような事かいてあります。
その某クリーニング屋さんのお話を読んでいて、納得する部分もあり、首をかしげる所もあり。

ただ、あくまでも記事ですから、クリーニング屋さんのお話がそのまま書いてあるとか限りませんし、その話が出る前の質問もどのようなものだったか、分からないので話し半分程度ですね。

首をかしげたのは、他とは違うという所。

他よりいろいろと手をかけているのは分かるんです。
でも、他と同じ所も無理やり差別化しなくてもいいんじゃないかな、と思うのです。

たとえば、ドライクリーニングで使っている溶剤が珍しいものらしいのですが、だからといってそれはやはりドライクリーニングなんですよね。
ウールやシルクに合う最適な溶剤を使用して・・・・、なんてくだりがあると思わずどんなものだろう?と考えてしまいます。

クリーニング屋さんが悪いと思わない理由の一つに、この手のお話を聞かれたときに、このように特殊なものを使っているという方向性に持っていかれることが良くあるんです。

以前、某テレビ番組や週刊誌からお問い合わせを頂いた事があるのですが、そのときに高級クリーニングってどう違うんですか?といわれたんですね。
すると、こちらがいつもお客様にするように説明をすると、洗う液を配合しているとか?や、高級な洗剤を使用しているとか?なんて質問をされたんです。

まるでそっちの方へ持って行きたいかのような口ぶり。

そういう体験をしているので、もしかしたらそっちの方へ誘導されたんかなあ、なんて思ったりもするんですよね。

クリーニングってブラックボックスのような部分があるらしいのですが、そこにつけ込んで、魔法のようなとか、マジックのようなとか、そういう類の説明はどうも個人的に納得がいかないんです。
お客様はそちらの方が利用する意欲がわくかもしれません。
商売としてはそちらの方が正解かも。

でも、クリーニングがいつまでもブラックボックスのように扱われるのも嫌ですし、何より、誤解や行き違いがいつまでたってもなくならない。
私は、クリーニングをもっと知ってもらいたい、そう思っているんです。

話を元に戻しまして、私たちが使っている溶剤や染み抜き剤などは、最適と呼べるものは少ないんですよ。
どれも一長一短。
その中で、ベストはないけど、よりベターなものを探し出し、足りない所を補いながら、日々クリーニングをしているわけです。

油脂溶解力が強ければぱさぱさになるし、弱ければ汚れ落ちないし。
オレンジオイルなんか、かなり強力ですから、発泡スチロールを溶かしちゃいますし。

要は使いようなんですね。

と言うことで、誇大な説明はもうそろそろ終わりにして欲しい、そう思うわけでございます。

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0)

2008年10月16日

スーツをクリーニングに出してはいけない~週刊文春より。

お客様から情報を頂きました。
今週の週刊文春を見てみてね、と。

早速買ってきたところ、小さい記事ですが、こんな内容が。

スーツをクリーニングに出してはいけない。

他の雑誌に出ていた内容らしいのですが、それを検証しているといった感じですね。

読んでみて、そういう部分もあるなあと言うものなので、真っ向から否定は出来ないのですが、でも、全部がそうじゃないかなといった印象を受けました。
また、解釈が違う部分もあり、とても微妙。

クリーニング業者ではない人、たとえばスタイリストさん、デザイナーと言った方々のお話もありましたから、仕方がないのかなあとも思います。
だって、服をメンテナンスするプロじゃないし。

高級スーツをクリーニングすると、一般的なドライクリーニングによって、脂がとられてしまうのでぱさぱさになる、と言うんですね。

ここで言う一般的なドライクリーニングって何よ?と突っ込んで聞きたくもなりますが、それはおいておくとして、実際ドライクリーニングでぱさぱさになるのか?

溶剤はいわゆる油ですから、油が油をとってしまうという現象は起きます。
ただ、これは洗浄力にも関係してくるので、まったくないと困ってしまうというもの。
油脂溶解力、と私たちは呼んでいるのですが、これが強すぎるものは確かに油を落としすぎる可能性はあるんです。

しかし、わたしたちも黙ってそれを見過ごすわけもなく、当然それに対する対策も取っています。
ぱさぱさにならないように、柔軟効果のある洗剤を使って対策を取ったりしているんですね。

ただ、ぱさぱさになるほどの油脂溶解力を持った溶剤を使っているところは、業界のほとんどと言うわけではないんですね。
たとえば当店で使っている石油系の溶剤は、油脂溶解力が高くありませんので、ぱさぱさになるということはありません。
石油系の溶剤を使っているお店もたくさんあるので、一般的なドライクリーニングでぱさぱさになるというのは少し言い過ぎ。

しかし、実際ぱさぱさになったような印象を受ける事もあります。
それは油が抜けたからではなく、縮みなどから来る表面の変化だと思うんですね。

高級スーツなどでは、柔らかい生地が使われているケースが多いんですが、洗い方、乾燥の仕方によっては柔らかさがなくなり、艶もなくなり、ぱさぱさになったような印象を受ける事があるんです。
これは、石油系の溶剤でも起こります。

問題なのは洗い方、乾燥の仕方の問題なので、そのクリーニング店の技術に問題がある、と言うわけです。

おそらく、これとごっちゃになっているんではないのかな?と思うんですよね。
クリーニングの仕事を知っている人でないと、なかなかここまでの想像は出来ないと思いますし。

また、アイロンの技術が高くないクリーニング店に出すと、型が崩れる可能性がある、と書いてあります。
これも納得する部分もあるし、そうでない部分もある。

たとえば、アイロンをきちんとかけているクリーニング屋さん、どれくらいいるとお思いでしょうか。
世間で言う高料金のクリーニング屋さんはともかくとして、チェーン店などの大手安売りのクリーニング屋さんでは、すべての商品をきちんとアイロン掛けすることは、事実上不可能と思われます。
と言うのも、アイロン掛けって物凄く生産性が悪いんですね。
クリーニング屋さんは洗いから仕上げに向かって生産能力が落ちるといわれています。

洗う機械は一台でよくても、それらを仕上げる人や機械は、数台ないとこなす事が出来ないといわれるんです。

また、その生産性の悪さから、コストも異常にかかってしまうため、低料金のお店だと、なかなかきちんとアイロン掛けを行う事は難しくなっています。
では、洗いっぱなしか?と言うとそうでもなく、アイロンはかけないけど、別の方法でプレスなり粗じわをとるなりしているんですね。

粗じわは取れますが、当然アイロンがかかっているわけではないので、整形はされていません。
これを型崩れ、と言うかは別にして、この状態ですとスーツのシルエットは出づらくなります。

きちんと、一点一点手をかけているクリーニング屋さんなら、アイロンもちゃんとかけているんですけどね。

アイロンをかけている方がいいというわけでもないと思います。
アイロン掛けを他の技術でカバーする代わりに、低料金を実現しているわけですしね。

でも、クリーニング屋さんはみんなアイロンをかけていると思っている人が多いんです。
この辺の認識の差があるような気がします。

もう一つ、某クリーニング屋さんのお話がありまして、このことも触れてみたいのですが、明日に持ち越します。(笑)

なんか、記事を読んでいると、クリーニング屋さんの信頼されている部分と、信用されていない部分が共に見られて、面白いんですね。
このギャップ、埋められないのかなあと、ひそかに考えています。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2008年10月15日

王子の次は大臣みたいです。

昨日、配達へ出かけようと用意をしていると、社長が、大臣がテレビに出ているといいます。
国会で予算委員会をやっているし、そりゃ大臣くらいテレビに出るでしょ!なんて思っていると、どうも様子が違うようです。

大臣は大臣でも、染み抜き大臣とか。

王子の次は大臣ですか。

番組を見ていると、どうもその番組がつけた名前のようです。
この手のものはテレビ局が勝手につけることが多いようで、本人は最初戸惑うことが多いようですね。

中には、自分から進んで名乗るケースもありますが、ほとんどはつけられたもの。
人によってはプレッシャーも強いんじゃないかなあと思います。

王子の次は大臣・・・・・、じゃあ次はなんでしょうか?

王様?
お姫様?
大将?
将軍?
リーダー?
キャプテン?

なんだかまだまだありそうな予感です。
名前をどうつけようがそれは別にかまわないのですが、内容だけはよく精査して欲しいと思っています。
と言うのも、洗濯や染み抜きは、条件が限定される事が多いのです。
その条件を満たさないと、落ちないばかりでなく事故につながる可能性もあります。

取材対象のクリーニング屋さんはきちんとその条件を指定してくると思うのですが、番組によっては条件を限定しないで、染み抜きを教えているケースもあります。

漂白剤や洗剤も、素材によっては使えないこともあるという事を、覚えて置いてください。
何でも使えるというわけではありませんから。

さまざまなケースがある中で、限られた時間に説明するクリーニング師の方々は本当に大変です。
でも、それが消費者に正しい洗濯を伝える事につながるなら私はいいことだと思っています。
テレビに出るみなさん、大変でしょうけど、頑張ってくださいね。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2008年10月14日

そのダウンは微妙だ。

先日、妹が買い物に連れて行ってよと言うので、行ってきました。

日曜の朝から妹と買い物か?とちょっと思いましたが、子供たちはBBQとか言っているし、年寄りたちは邪魔そうな顔をしているしで、かえってちょうど良かったのかもしれません。
欲しいものもありましたしね。

で、行く前にそのお店の商品がちょっと話題になっていたのでした。
入り口を入ってすぐ所に、ダウンコートとがあって、それが安いと評判。
デザインも割りと良く、飛ぶように売れているらしいのです。

早速私も入ってみて見ました。

私、クリーニング屋さんですから、デザインをぱっと見た後は、当然素材表示を見ます。
襟にファーがついていて、いまどきのコートです。
素材を見ると確かにダウンが使われている。
お値段が5000円ちょっと位。
安いかなあと思った瞬間、これダメだ、と思ったんです。

その理由は、ダウンとフェザーの比率。

ダウンと一般に言われていますが、中のわたには二種類あります。

一つは良くテレビで見るような、毬藻のようなふわふわのダウン。
もう一つは、フェザーと呼ばれる羽なんです。

ダウンの暖かさは含気率が影響してきます。
つまり、どれくらい空気の層を抱え込む事が出来るか?で暖かさが違ってくるんです。

前述のダウンはふわふわした毛で、空気を囲むので当然暖かい。
しかし、フェザーのほうはと言うと、羽ですから空気を抱え込むことが出来ません。
また、フェザーは生地に当たるとカサカサなるので、着用していてとても耳障りなんです。

いいダウンの場合、この比率が圧倒的にダウンのほうが多くなります。
充填量もかかわってくるのですが、ここではおいておいて・・・。

今回のダウン、お値段は安いのですが、比率が悪すぎる。
50:50だったので、これは暖かさが微妙なのと音が気になるかも?と思いました。

ダウンばっかりで作ればいいじゃない?と思うかもしれませんが、こればっかりはそうはなかなか行かないんですよね。
どうしてもフェザーが混ざってしまいます。

ダウンを買うときは、フェザーとダウンの比率に注意してみてくださいね。
当然、良い物になるとお値段は高くなるので、そちらも要チェックです。

安いものには理由がある、の良い例でした。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年10月11日

原油価格等の価格転嫁のお知らせ。

最近、業界を騒がしているニュースがあります。
最近の原油価格の高騰から、厚生労働省がポスターを製作し、クリーニング店へ配布しているんです。
それが以下のようなもの。

厚生労働省のポスター(pdfファイルですのでご注意を)

要は、原油価格高騰に伴い、コストの上昇分をクリーニング店側が吸収しきれなくなってきているので、値上げにご理解ください、と厚生労働省が消費者の方々へお知らせするために作ったんですね。

説明もここにあります。

クリーニング業における原油等価格高騰対策ポスターについて

これがクリーニング業界内でどうしてニュースになっているかと申しますと・・・・・、すこぶる評判が悪い。
資材商さんを経由して配られているようなんですが、話を聞いていると、実際張っているのは10%くらいだとか。

どうにも微妙な代物のようです。

このポスターが出始めた頃に、原油価格が落ち始め、ガソリンなども下落し始めたので、いまさらこんな事を言っても・・・・・、と言うのもあります。
また、私たちクリーニング業者がこれを張ると、なんとも言い訳がましく見えてしまうというのもあります。
これなら、厚生労働省の名前でCM打ってくれた方が余程効果あると思うんですけどね。

原油価格が下がり始め、ガソリンもどんどん下がり始めていますが、私たちクリーニング業界の資材はいまだ下がる様相は見えてきません。
ここが微妙な所なのですが、私たちが使っている溶剤は価格の変動がおきにくくするために、3ヶ月ごとに価格を設定されているんです。

この話、クリーニング屋さんでも知らない人がかなりいると思います。

ですので、10月の価格改定でアップしたんですが、これが下がる見込みなのは来年一月。
それまでは今の価格を維持した状態になります。

世間では下がってきた感触があるだけに、このタイムラグは誤解を生むと思いますし、私たちも正直辛いです。

噂では1月に下がるという話なのですが、上がった分下がるか?というとこれもまた微妙。
と言うのも、今回は原油価格の上昇分だけではなく、流通コスト、上昇による流通量の減少なども加味されて上がっているためです。

今回上がった分はやはり見込めないでしょうね・・・。

でも一番辛いのは、溶剤屋さんのようです。
値上げのお話を持っていくと、怒られることが増えていると聞きます。
原油が下がり始めたのに、ぼったくりやがって、と。
溶剤屋さんも、微妙なんですけどね。
今の状況が続くと、5年後には撤退を検討するメーカーさんもあるという話ですから。

そうなるとどこが困るのか。

元に戻ってくれとは言いませんけど、丸く収まって欲しいと思います。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2008年10月10日

毎週クリーニング店を利用している人はどれくらい?

ふとした思い付きで、ネットを検索していて、面白いデータに出会いました。

毎週クリーニングを利用する人はどれくらいいるか?

と言うもの。

みんなにアンケートに答えてもらい、同時にどれくらいのパーセントを占めるか予想するといったサイトです。
皆さん、どれくらい利用されていると思うでしょうか?

私が子供の頃は、定期的にご利用するお客様がかなりいました。
集配も、週二回訪問は当たり前で、それだけ回っても必ず品物が出るほど。
景気がいいからと言う理由ではなく、今よりも衛生意識が高かったんだと思います。

私がクリーニング業に入った頃も、昔ほどではないにしろ、やはり定期利用するお客様が多かったですね。
今から15年弱前の話です。

現在はどうか。
集配は週に一回もいらないという人が大半で、年に一回、衣替えのときだけご利用するというお客様も増えてきました。

結果を見たとき、私は納得。
仕事をしていて、これくらいだろうなあと肌で感じているからです。

しかし、不思議な事にクリーニング業って、不景気になると逆に仕事が多くなるんじゃないかって言われるんですよね。
新しいのを買うことが出来ないから、洗うでしょう?って言われるんですが・・・・・。

皆さん、洗いますか?

自分は洗わないけど他の人は洗う、そんな事は決してないんです。
だから、景気が悪くなれば当然他の業種同様落ち込みます。
さらに、衛生意識の変化もありますからね・・・・・、ここ数年はかなり厳しいんじゃないでしょうか。

さて、答えですが、実際に見に行っていただきましょう。

答えはこちらのサイトだ!

ほんの数日前に取ったデータですから、まさに今の時代を反映していると思います。

これを見て、皆さんどう思うでしょうか。
消費者の皆様、クリーニング業者の皆様、思うことはさまざまであろうと思います。

特にクリーニング業者の皆様、悲観するも一理あり、前に進むも一理あり、です。
私はこの結果を見て前に進みたいと思います。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年10月09日

会社関係からのお問い合わせが増えてきています。

クリーニングの問い合わせにも、時期によって偏りといいますか傾向がありまして、結構面白いなあと思うことがあります。

春になれば、集配のご依頼が増え、夏に近くなると布団や毛布のお問い合わせが増えます。
そして、また冬に近づくと洗い忘れたカシミヤ製品などのお問い合わせが増えるんです。

しかし、ここ最近増えているお問い合わせで、ちょっと疑問と言うか腑に落ちないというか、そんなお問い合わせが増えています。
それが会社からのお問い合わせ。

作業着や制服のクリーニングではなく、お問い合わせのほとんどがトラブルなんです。

お客様の服に珈琲をこぼしてしまったとか、ワインをかけてしまったとか。
これらのお問い合わせは、仕方がないと思えるのですが、中にはそれも責任持たなきゃいけないの?と思うものもあります。

たとえば、持ち帰りの飲食店で買ったホットドッグについていたマスタードが服についたので、弁償して欲しいとか。

某コンビニのお弁当を買って、ついていたソースの袋が切れずに、ソースが飛び散り服についたからクリーニング代を弁償しろとか。

そういったトラブルを抱えた商品のお問い合わせが増えてきているんですね。

どこまで会社が責任を負うのか、今とても難しい時代になっていると思います。
お店側の責任、お客様の責任。
各々あると思うんですけどね。

どちらかが100%悪い、と言うケースってほとんどないんですよね。
対応している責任者の方も、皆さん頭を抱えていて、見ているだけでもとても辛そうです。

なんか、私が子供の頃に聞いたアメリカみたい。
子供の頃、アメリカって訴訟大国だとか聞いて、当時の日本じゃありえない事で訴訟を起こす国だ、何て聞いてびっくりしたものです。
実際はそうじゃないと思うんですけどね。

なんか、そんな国に日本がなっちゃったんじゃないか、そう錯覚するほど、こういったトラブルのお問い合わせが増えてきています。

どこかみんな神経質になっているような気がしますね。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2008年10月08日

水洗いできそうだから洗ったんだけどね。

お昼頃、いらっしゃった馴染みのお客様。
娘さんが嫁ぎ、最近はその娘さんの品物を持ってご来店くださいます。

こういうケースが最近は増えてきました。
一人暮らしを始めたり、結婚して別に暮らし始めたはいいけど、近くにいいクリーニング屋さんがなく、実家へ送っていつも利用しているクリーニング屋さんに出してもらう。
当店だけでなく、多いようですよ。

娘さんのジャケットを取り出したときに、洗ったんだけどねえ、と切り出されました。

裏地もついていないし、見た目簡素な作り。
表示を見ても水洗いOKとあるから自分で洗ってみた、とおっしゃるんですが、洗っていざ乾いてみてびっくり。
腰がなくなりへたへたになってしまったとの事。
何とかしてくださいというご依頼です。

以前もここで書いた事があると思うのですが、洗えるのと着る事が出来るって意味が違うんですね。
水洗いをする事は出来ても、洗いあがった服が着られるかどうかは別物なんです。

気にしないで着る事が出来る人ももちろんいらっしゃいます。
しかし、腰がなくなってこれじゃあ着れない、と言う人もいるんですね。
自分はどういった状態で着たいのか、よく把握しておく必要があります。

基本的に、水で洗うと腰が抜けます。
よく言えば柔らかくなっているんですが、悪く言うとだらだら。
服としての形を維持しづらくなります。
人によっては古着みたい、と言う表現をする人もいますね。

今回は、素材も綿の混紡で、裏地もついていないので、簡単に洗ってぱぱっと干せばそのまま着れると思ったようでした。

裏地がない衣類は難しいですよ。
シルエットが出にくいですからね。

ホームクリーニングと言うらしいですが、洗うときはよく素材を見て、またどのように着たいかもはっきりと想像出来るようにしてから洗った方がいいと思います。

服を着る、と言うことはただ汚れが落ちていればいいというわけじゃないはず。
デザイン、色など、必ずどこか着る目的のようなものがあると思います。
それらを損なわないようなお手入れ方法を選んでくださいね。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0)

2008年10月07日

洗濯屋の娘だろ。(~_~)

先日、妹からメールが。
どうやら何か困った事が起こったらしい。

よく読んでみると、洗濯の話なんですね。

お気に入りのシャツを洗ったら、他の服の色がついてしまったので何とかして欲しい・・・。
お気に入りの帽子が汚れてしまったので、何とかして欲しい・・・。

妹ですからむげにする事も出来ないので、もっておいでと返事します。
そして持ってきた品物を見てびっくり。
何しちゃったの、これ?といった状態でした。

妹に話を聞くと、なにやら雑誌を見てやってみたらしいのですが、帽子の一部分に重曹をまぶしたんだとか。

百歩譲って、雑誌の言うとおりにやったとしても、一部分、しかもそのまま放置ってどういうことじゃい!とみんなおかんむり。
中途半端はいけないだろう、とみんなから言われていました。

シャツの方も、色が移っていて、ありがちなミス。
白いものと色のあるものを一緒に洗うのはダメなんですよね。

ついつい、お前クリーニング屋の娘だろ、と突っ込んでしまいたくなります。

でも、意外とこんなものなのかなあとも思うんですね。
クリーニングの事なんて一般の人よりも知らないかもしれない。
困ったものです。

一応、どうしてこうなったか説明をして、預かって洗っていますが、微妙な感じです。
きれいにしてあげたいんですけどねえ。

一部分だけ、中途半端に染み抜きって結構あるのですが、これも厄介です。
やりきるのなら問題ないですが、そうでなければ、手をつけないでいるほうがいいんですね。
妹も、ちょっとだけだよ!?なんていっていましたが、そのちょっとが命取りになることもあります。

仕上がったらもう一度きちんと説明しないとダメかなあ。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2008年10月04日

良い品物が増えてきましたね。

無事運動会が終わり、ホッとしました。
集配で最初と最後だけ、しかもお片づけも全然手伝えず、ご迷惑をおかけしましたが・・・。
土曜開催しているうちは厳しいなあ・・・。

さて、ここ数ヶ月、感じているんですが、品物の質がかなり上がってきたなあと思うんです。
ここ数年は、デザインやブランドの力が強く、素材の質のよさがあまり目立たなかったんです。

お値段はめちゃくちゃ高いのに、昔の方が良い物使っていたんですね。

所が、最近品物をお預かりすると、素材であっと思うものが多く出てきました。

シルクが混ざっていたり、中にはモヘアなんて素材も混ざっていたりします。
これらはとても肌触りがよく、着やすい繊維なのですが、非常に弱いんですね。
ですから、お預かりするときに、良い素材使っているなあと思うのと同時に、かなり気を使って洗わないといけないなと気を引き締めて預かっています。

モヘアなんて、昔は高級スーツに使われていたんです。
この生地が混ざっていると、着やすいんですよ、
でも、弱いので、肩にかばんをかけたりするとすれて穴が開いたり、ズボンに強いプレスで線をつけると膝を曲げ伸ばししているうちに、ぱかっと割れてしまったりしたんですね。

私がクリーニング業にたずさわり始めても、なかなかお目にかからなかったんです。

素材が良くなってくると、とても気を使います。
良い素材が出回っているというのはうれしいんですけどね。

夏物が集まりだし、これから当分神経をすり減らす日々がやってきます。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2008年10月01日

本が出るらしいですよ。

某ブログを見ていると、面白い内容が。
エクストリームアイロニングの本が出るらしい。
教えてくださってありがとうございました、Nさん。

エクストリームアイロニング、たまにですけどテレビなどに登場しますね。
ここでも、一度ご紹介した事がありまして、そのときはエクストリームアイロニングJAPANと言うところからコメントを頂きました。

せっかくですので、ホームページに飛んでみます。
すると、ニュースに本の題名が。

「そこにしわがあるから・エクストリームアイロニング奮闘記」

と言う本らしい。
で、本の著者のホームページのリンクがあるので、飛んでみるとブログに面白い内容がありました。
プロのクリーニング屋さんとのやり取りがかかれていたのですが、これが非常に興味深かった。
と言うのも、ああ、クリーニング屋さんらしいな、と感じたんですね。

クリーニング屋さん、結構閉鎖的なんですよ。
新しい技術になかなか飛びつかないし、まあ大体が否定します。
何せ、テレビで達人やら先生と呼ばれるクリーニング屋さんが出てくると、まず拒否反応を示したりしますからねえ。
最近ですね、出てくるものに興味を持ち、飛び込んでいく人が出てきたのは。

ブログを読んでいると、クリーニング屋さんのご主人はエクストリームアイロニングに肯定的なのに、奥さんが否定的。
敵じゃない?とまで言っています。

実際、エクストリームアイロニングが普及して、それがクリーニングの敵になるか?分かりませんが、そう考えるクリーニング屋さんはいるだろうなあと、思いました。

競技自体が、傍から見ると遊びでやっているように取られがちですから、本職からすると面白くないのかもしれません。
本人たちはまじめに取り組んでいるんですけどね。

ブログの最後に、プロの仕事を体感して欲しい、自分はクリーニング屋さんのサポーターです、と言う言葉がありまして、締めくくられています。

プロの仕事はトータルですからね。
アイロンだけではビシッと行かないし、洗いから糊付けまでトータルの仕事の結果なんですね。
それが分かっていただけるって、うれしいものです。

以前、私は、しわがあるからアイロンをかけるんじゃないんだなあ、とかいたと記憶しています。
今もそれは変わりません。
しわを伸ばすのもアイロン掛けの理由の一つですが、やはり整形が一番の目的。
これは、クリーニングが洗ってから仕上げるという事に起因しています。

しわを伸ばすだけなら、アイロンじゃなくてもいいんです。
風で風船のように膨らませ、しわを取ったり、洗いの段階でしわがなくなるような薬剤をつけたりと出来ますから。

この辺はもしかすると、微妙な感覚なのかなあと思いますけど。
エクストリームアイロニングでそこま表現出来たら面白いだろうなあと思いますね。
その発想で出来たのがエアアイロンなんです。

エクストリームアイロニングとエアアイロンの競演なんていうのも面白そうだな。

とにかく、本が出たら買ってみましょうかね。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2008年09月30日

力を入れているポイント

クリーニング屋さんにも、各々お店の特徴があります。
力を入れているポイント、と言うものがあるんですね。

価格の安さに力を入れているクリーニング屋さん。
染み抜きに力を入れているクリーニング屋さん。
集配に力を入れているクリーニング屋さん。
水洗いに力を入れているクリーニング屋さん。
革製品に力を入れているクリーニング屋さん。

このように特徴があるわけです。
それはおのずと出来る仕事にも違いが出始めます。

クリーニングする品物もいろいろあります。
また汚れの種類も。
そして、お客様の望みも違うわけです。

ここで重要なのが、自分の望みと製品とクリーニング屋さんをうまくマッチアップさせる、と言うこと。

自分がどうしたいか、と言うことをはっきりさせ、次に製品にあったクリーニング屋さんを選びます。
するとほぼ間違いなく希望のクリーニングがしてもらえる。
どこも同じだと思って利用していると、思うようなクリーニングに仕上がってこない事があるんですね。

ただ、クリーニング屋さんの違いがいまいちお客様に伝わっていないのも事実。
お店の外見や、チラシ、ホームページを見ただけでは、判断できないんですよね。

たとえば、当店へきていただいても、他のお店の方が妥当だなと判断する事もあります。
そのときは、他店を紹介するんです。
ただ、紹介するにしても、どこでも良いという訳ではないので、こちらも相当気を使いますね。
お客様が何を求めているのか、そこをよく聞いて、選ぶようにしています。

最近、本当によく思うのは、クリーニング屋さんの区別がつかなさ過ぎと言うこと。
本人たちは差別化しているつもりなんですが、お客様には伝わっていないのが気になっています。
終いには口コミで広がるとか言っている業者までいるし・・・。
間違いじゃないですけど、それに頼っているのもどうかと思います。

この違いが表現できたら、またクリーニングってイメージ変わるんじゃないかなあと思うんです。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2008年09月29日

築地魚河岸三代目を読んで。

先日築地へ嫁さんが行った際に、チョウさんから本をプレゼントされました。
その本が、築地魚河岸三代目、という、いわゆるマンガ本。
最近映画化もされましたね。

この本、コンビニでも見かけるし、チョウさんとの会話にも出てくるし、でも今まで一度も読んだ事がありませんでした。

せっかく頂いたので、読んでみます。

一巻を頂いたのですが、内容はこんな感じ。
元銀行マンが奥さんの実家である中卸の三代目として奮闘していく、と言うもの。
魚の知識などまったくない中、一つ一つ経験しながら助けられて成長する様が描かれています。

読んでいるうちに、ふと懐かしく感じましてね。
そういえば自分もこんなだったなあと、思っていました。

私も子供の頃からクリーニング屋の息子として育ってきましたが、クリーニングの事などまったく知らず育ってきました。
結構そんなもんだと思うんですよね。
だって、洗ってくれといえば、アイロンのかかった服が当然のように出てくる。
洗い場なんて、薬品はあるし、当時の機械はむき出しが多くて子供が入るととても危険でしたから、滅多に入らなかったし。

そんな自分が成人して、他で仕事をしてから、クリーニング屋に入ったんです。
この漫画とほぼ同じような状況。

クリーニングのことなんてまったく知らないし、繊維の知識すらない。
良い物悪いものの区別もつかないので、どれが良い仕事かすら分からない。

また、当時のお客様は、かなり厳しくて、入ったばかりの私に、お前の代で腕が落ちたら来ないからな!、なんてよく言われました。
だからもっと精進しなさい、と言うお客様からの励ましの言葉なんですけどね。
当時は言葉面を真に受けるほど余裕もなく、ただただ仕事していたように思います。

職人系の世界ですから、黙って教えてくれるわけもなく、やはり目で見て盗め、なんて言う感じなんですよね。
自分で勉強しろと。
こちらも、なめられているのも癪なので、一生懸命勉強し、これで十分説明できるほど勉強したぞ、と意気込んでは、撃沈する、と言う繰り返し。
それでもやってこれたのは、お客様の喜んでくれる笑顔を知ったからでしょう。

なんかね、漫画なんだけど読んでいて、ジーンときまして。
懐かしさと、この一途さが必要なんだよなあと改めて感じたんです。

良い本だなあ・・・・・、全部で何巻だ?(笑)
すでに買う気満々だったりします。

余談ですが、クリーニングの説明ってかなり難しいんですよね。
繊維の知識、洗いの知識を勉強しても、お客様への説明ではそのまま使えません。
私も良くそこで失敗しました。

最近、勉強家のパートさんが説明をしているのを見たりするんですが、本に出てくるものをそのまま説明しているのを見ると、微妙だなあと感じるんです。

よく母に言われたのが、プロに説明するんじゃないんだから、その説明じゃダメ、と。
クリーニングの説明で、一般の人に分かりやすく説明できる人は少ないんじゃないかなあと思います。
薬品の名前を羅列したり、成分の名前を羅列したりするのを聞いていると、プロっぽく見えるんですけどね。
それは理解してもらう説明じゃないし。

漫画を読んで、そんな基本的な事を思い出してしまいました。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (2)

2008年09月26日

がっちりマンデー

最近、クリーニング関連のお話が良くテレビに出ているようです。
自称、クリーニングマニアな私の日課は、テレビ欄に目を通す事。

一面を見た後はすかさずテレビ欄へ移行、上から下までずーっとクリーニングの言葉がないかチェックしているんです。
で、それらしいものを見つけると、なるべく見るようにするか、録画しておくか。

しかし、時には気づかない事もあるんですね。

日曜日の朝、TBSで放送されている、がっちりマンデーと言う番組でクリーニングの事が取り上げられたらしいんです。
私、これに気づかなかったんですよ。

日曜の朝は子供たちがテレビを占拠しています。
アニメから、戦隊物、仮面ライダー、へと順次移行して行き、大人たちがテレビを見れるのは落ち着き始める9時過ぎ・・・。
見れるわきゃあない。

がっちりマンデーでクリーニングが取り上げられたという話を、広島の同業の友達から噂で聞いていたんです。
最近、よくテレビでクリーニングの話が出てるよって。

内容もうっすら聞いていたのですが、聞けば見たくなるじゃないですか。
でも、もう放送されていないので、見る事は出来ない・・・・・、と思っていると、なんと見る事が出来たんです。

布団のクリーニングをお届けにお客様の所へお伺いしたときの事。
とても仲がいいお客様で、お布団をお届けしたときに、玄関先でいつもの様におしゃべりをしていたんですね。
すると、がっちりマンデー見た?とおっしゃいます。

そのときは、がっちりマンデーと言う名前を忘れていまして、でもどこかで聞いた名前だぞ?と一生懸命思い出そうとしていたんですね。
すると、お客様がクリーニングの話が出ていて、録画してあるから見る?とおっしゃってくれるんです。

もう、うれしくてうれしくて。

自称クリーニングマニアですから、私は。
クリーニングに関するものは集めたい、調べたい、知りたいという欲求が働くんですね。
諦めていたものが見れるなんて、こんなうれしいことは他にありません。

二つ返事でDVDを頂きまして早速家に帰ってみることに。
うーん、なぜか再生されないんですね。
家にDVDを再生できるものはカーナビとパソコンしかありません。
パソコンで再生できないとなると、どうすればいいんか。

あれやこれやとやっているうちに、何とか夜に見る事に成功。
こう言う取り上げられ方だったのね。

10年ほど前に噂で聞いていた、千葉の水洗いのクリーニング屋さんのお話も出ていまして、地道に続けていたんだなあと、なんとなくうれしく思いましたね。

Kさん本当にありがとうございました。

実はKさん、このDVDを私に渡そうか迷っていたらしいんですね。
ご主人に、おせっかいじゃないか?といわれたらしいんです。
全然そんな事ないんですよ。
お客様の中には、新聞に折り込んであるチラシや、ポストに入っているチラシなどを取って置いてくれて私にくれる人もいらっしゃいます。
参考になるでしょって。

本当に参考になるんですよね。

みんなに勉強しなさい、研究しなさい、手伝うから、といわれているようで、うれしく思います。
人の善意って、いいもんですよね。
また、それを感じる事が出来るという事もうれしい。
最近は人の善意すら信じられない、と言う人もいらっしゃいますから。

育ててもらっているなあと本当に感じますね。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2008年09月25日

うーん、それはどうなんだろう?

夜、食事を取りながらテレビを見ていたときの事。
ちょうど各番組が終わり、何か面白い番組がないかなあと、チャンネルを変えていたんです。
するとパッと映ったのが、通販番組。

この通販の番組って面白いですよね。
この中に、買いたいと思わせるようなテクニックがたくさん詰まっている。
客としてみても面白いんですが、分析しながら見ても結構面白いので見るものがないときはたまに見ているんです。

今日取り上げていたのが、収納袋。
それもただの収納袋ではありません。
吊るしてある物を数枚まとめ、一枚の袋に入れ、さらに掃除機で圧縮できるという品物。
布団圧縮袋のハンガー版、といった感じの代物です。

この商品を見たとき、すぐさま違和感を感じました。
これ、大丈夫なのかな、と。

ぱっと見ただけで判断は出来ませんから、そのままどうやって圧縮するのか、見ていきます。
数枚のコートやジャケットなどを一枚の袋にいれ、上から掃除機で空気を抜いて圧縮させていきます。
見事にぺったんこ。
たしかに、クローゼットの中は格段に隙間が出来、収納力がアップします。

最後まで見てやっぱり違和感が。
どこに感じたのかといいますと、まず思ったのがしわが強力につかないか?と言うこと。
布団ならしわがついてもさほど気になりませんが、洋服は違います。
圧縮してしまうくらいですから、かなり長期間保管するはず。
となると、着いたしわが固定される恐れがありますよね。
これをご家庭で取れるのか?

私は厳しいと思います。

実は同じような事例がありまして、クリーニング屋さんの保管サービスで、ぎゅうぎゅうに詰め込んだ状態で長期の保存をし、いざ仕上げようとすると、強力にしわがついてなかなか取れなかった、と言うものがありました。
パートさんでは仕上がらず、職人さんに頼んでやる事になったと昔聞いたことがあります。

袖のあるものなどは、厳しいと思うんですよね。

そしてもう一つ、気になったのがつぶれてしまわないか?と言うこと。
嵩張る衣類はやはり冬物です。
番組でも主に冬物をメインにやっていたんですが、圧縮するとつぶれますよね。
たとえば布団のようなわたなら、日に干したりとか乾燥機で回したりとか出来ると思うんです。
所が、これが衣類ですとそうはなかなか行きません。

微妙なふっくら感がなくなったりすると、暖かくなくなりますし、しわの件と同様ご家庭で出来る作業じゃなくなると思うんですね。

布団なら何とかなりそうですけど、この圧縮を衣類に持ってくるとちょっと厳しいんじゃないかなあと思うんです。

番組では、礼服とかいいんじゃないかといっていましたけど、着るときは急な品物ですから、不安が残りますよね。
ただ、完全密封ですから、虫食いの心配はなくなります。
この点はいいと思いましたけど。

服のしわなんて気にしない人が多いってことなんでしょうかね。
クリーニング屋さん的には厳しいと思うんですけど、一般の消費者にとってはどうなのか、興味があります。

来年、また同じ商品が売られていたら、評判がいいってことですよね。
来年まで結果待ちましょう。

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0)

2008年09月24日

さまざまなハンガー集まる。

少し、風邪が落ち着いてきました。
今年のは鼻が出ますよ。
お気をつけください。

さて、リサイクルの一環として、ハンガーを回収するクリーニング屋さんが増えてきました。
お店によってはハンガーを持ってきてくれると、10円のサービス券をお渡しする所なんかもありますね。

ハンガーにも種類があります。
これがかなりの種類になるんですね。

数年前までは、針金ハンガーが非常に多かったんです。
しかし、リサイクルが推進されるようになり、回収しやすいプラスチックのハンガーが一斉に使われ始めました。
また、今まで畳みで納品していたYシャツなども立体包装になり、Yシャツ専用のハンガーなども開発されています。

どこのクリーニング屋さんもメーカーさんからハンガーを買っているのですが、まあいろいろあるんですよね。
しっかりした作りのものから、すぐふにゃっと曲がってしまうもの。
一つのハンガーでいろいろとつるせる、お得なもの。

当店で使っているハンガーも戻ってきますが、他社で使われているハンガーもかなり集まってくるので、ハンガーをおいてある場所を見ると、揃っていないのでいびつに見えて面白いんですね。

コスト削減やら、システム上必要なハンガーとかあるんでしょう。

当店がハンガーを選ぶ基準はまずしっかりとしている事。
そして、なるべく衣類の形が崩れず、いい形のまま運べる事を基準にしています。
必然的にコストも跳ね上がるのですが、つるしてハンガーが曲がってしまうようでは困りますから仕方ありません。
必要なもの、として認識しています。

当店でも針金ハンガーを使っていたんです。
嵩張らないし、倉庫に置いておくのもおきやすかったし。
でも、どうしても針金ハンガーは、戻ってきても使えないものが多いんですね。
曲がっていたり、中にはさびているものも。
プラスチックハンガーにしたとき、あまりにも場所をとるので躊躇しました。
針金ハンガーの数倍の大きさなんです。
でも、これも時代の流れ、何度も使えるほうがやっぱりいいですからね。

ハンガー、皆さん捨てていませんか?
結構丈夫ですので、再度使うことが出来ます。
環境の面からも是非クリーニング店へお持ちになってください。
使えるものは使っていきましょう。

投稿者 boribori : 23:40 | コメント (0)

2008年09月22日

多種多様なクリーニング屋さん。

クリーニング屋さんにも、いろいろあります。
以前なら、大手チェーン店と個人店、と言うような簡単なくくりだったのですが、最近はさらに再分化。
仕事の内容も、細かく分類されていたりと、消費者の方がイメージする、普通のクリーニング屋さんとのギャップがあるようです。

個々の店によって、システムもかなり違うので、戸惑うお客様が増えているのではないでしょうか。

たとえば、当店は他のクリーニング屋さんに比べると、かなりお時間を頂いてクリーニングするケースがあります。
長いもので数ヶ月なんて事も。
もちろん、普通にクリーニングするものもありますが、特に気を使うものなどはお時間を頂いて丁寧にやらせていただくんです。
以前はそこまで時間のかかる品物はなかったのですが、最近の衣類の特徴である糸の細さ、柔らかさが顕著になってきまして、また汚れ具合も着用期間が長くなるにつれ落としづらくなり、時間をかけなくてはいけない状況になっています。
そのときの品物に合わせて変化していった形です。

また、最近はたたみとつるし、両方選べるクリーニング屋さんと言うのも出てきました。
これは、コストを最大限削減してお客様に還元しているのですが、畳むとつるしよりも数十円高い、と言うように値段設定自体を変えています。
大手チェーン店などにみられるんですが、畳むのってかなりコストがかかるんですね。
お客様の中には畳むときに出来る畳じわを嫌がる人もいますし、つるしの方が圧倒的に量産しやすいですから、お客様に選んでいただくようになったみたいです。

しかし、これが問題になるケースも。

お客様の中でいままでのクリーニング屋さんのイメージがあると、このシステムが逆に不便に感じるんですね。
当たり前のように畳んで返してもらっていた服がなぜか、つるしで帰ってきてしまう。
畳んでくださいとお願いすると、追加料金を取られてしまう。
納得いかない!

と言うようなことみたいです。

さまざまなクリーニング屋さんがあり、そのお店独特のシステムを作り上げているので、普通のクリーニング屋さんと言うのも難しい表現になってきました。
今、新しくいろいろと模索しているんでしょうね、クリーニング業界も。

私が知っている所で、基本のクリーニング料金がまずあり、それに服のデザインにあわせてデザイン料が上乗せされ、シミや汚れに対する技術料が上乗せされるといった料金体系を取っているお店もあります。
一見すると、今までにないやり方で複雑そうですが、各々の服の仕事内容がはっきりと分かるので、なれてくるとよさそうな感じもします。
料金の内容が分かると安心しますしね。

もう、普通のクリーニング屋さんと言う表現は出来ないのかもしれません。
大手チェーン店と私たち個人店とでは仕事も明らかに違いますし、料金内容もまったくといっていいほど違います。
似て非なるもの、と言う人もいますしね。
そうすると、一括りにクリーニング屋さんと呼んで良い物か、と言う話にまでなってしまいますが、それはまた別の機会に・・・。

クリーニング屋さん、お店によってシステムもみんな違います。
クリーニング屋さんはこうだ!と言う先入観を持たない方がトラブルは少なくなるような気がしますね。
仕上がり、洗いなどご要望があるときは、遠慮なくお店に言ってあげるといいと思います。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2008年09月21日

発送しなくてよかったぁ。

台風が過ぎ、土曜日は結構暑く感じました。
実は土日どちらか着で発送をお願いされていたんです。

長い間お預かりしていましたので、発送したかったのですが、どうも天気が怪しい。
土曜日は台風一過で晴れるだろうなと予想はついたのですが、どうも日曜日がダメみたいだったんですね。
で、結局、まだすぐ着るものではないと判断し、お電話を差し上げて、発送を遅らせていただいたんです。

明けて今日。

午前中、高尾へお墓参りへ行ったのですが、早々に雨に降られ、発送しなくて良かったなとほっと一安心します。
雨もすぐに止み、お墓参りのときは傘もいらない状態でしたので、こちらとしては良かったのですが、ガラリと変わったのが夕方でした。

出産祝いを買おうと、娘と伊勢丹へ行ったんです。
電車に乗るときは雨も降っておらず、ニコニコ歩いていきました。
ところが、買い物をすると、店員さんがこう言うんですね。

外の天気がよろしくないようですので、こちらの袋にします・・・。

雨が降っているのか。
伊勢丹などのデパートでは、雨が降ると中の店員さんに分かるように、サインといいましょうか合図があるんです。
雨にちなんだ曲をかける所もあるんですよ。

店員さんが気を使ってくれたということはまず間違いなく雨が降っている。
中河原駅からほんのちょっとの距離でも、一人じゃないから雨は嫌だなあと思って、外に出てみてびっくり。
雨は雨でも大雨じゃないですか。
しかも、カミナリ付き。
こりゃ困った、と思ったのと同時にやはりここでも発送しなくて本当に良かったあ、と思いました。

最近の雨はこのような大雨が多いんですよね。
やっぱり、服の扱いになれていない人が持っていくことを考えると、不安があります。
丈が長いものが多いですから、下をすらないとも限らないし。
また、雨の湿気も嫌ですしね。

ほっとしつつも、電車に乗り、どうやって帰ろうか?と悩んでしまいました。
結局、息子に傘を持って駅まで来てもらって、無事に帰ることが出来ました。
同じ電車に、お客様を数人見かけましたが、やはりこの雨で傘がない様子。
中には自転車できているのよね、と、ブルーな人もいました。

ほんと、今年はこの雨と湿気にやられている感じがします。

遅らせた発送、週明けには発送できそうですかね。
そろそろ天気も落ち着いて欲しい所です。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年09月19日

洗うとき注意するもの。

さまざまな衣類がある中で、これは注意しなきゃ!と言うものも当然あります。
いろいろなパターンがあるので、これがなかなか判断が難しいんですね。

はっきりとこの素材は注意!と言うものもあります。
柔らかい繊維や、毛羽立ちやすい繊維、風合いが変わりやすい繊維などなど。
代表的なものは、絹、カシミヤ、アンゴラ。
これらは、扱いに細心の注意を払わないと変化が生じやすいんですね。

装飾品にも注意をします。
派手なバックルや大き目のボタンなどは物凄く気を使いますね。
どうしても破損の可能性が出てしまうからです。
なかなか同じものが手に入らないので、破損させるわけには行かない。
時には、外して洗い、仕上げた後再度取り付けるといった手間をかけることも必要なんです。

プリントがしてあるもの要注意です。
プリントは、その性質上、ドライクリーニング弱いものがあります。
使われている接着樹脂がドライクリーニングで溶け出し、プリントがはがれてしまう事があるんです。
また、熱に弱いプリントもあります。
乾燥しているときに熱ではがれてしまう事も。
これらは見分けがつきにくいので、注意を払いながら適切なクリーニングを選んでいく必要があります。


洋服自体に注意するものもあります。
作りが特殊なので、問題が起こるというケースも。
代表的なのがゴアテックスでしょう。
ゴアテックス、透湿防水布といいまして、水は通さないけど、湿気は通すという優れもの。
中が蒸れないと歌っている商品です。

防水されているので、洗うと浮いてしまいなかなか洗えないんですね。
そして、いざ脱水するとき、今度は中に入り込んだ水や溶剤が外に出てきづらくなるので、なかなか脱水が出来ないんです。
洗剤で落とした汚れを、すすぎと言う作業で希釈して外に出しているんですが、ゴアテックスのようなものだと、落ちた汚れが外に出きらず、袖周辺に汚れが集中してしまうといった事が良く起こるんですね。
これも洗うとき、非常に気を使います。

これら以外にも、同じ綿でもかなり気を使うといった商品もあります。
結局、商品を良く見て、特徴を把握し、適切な洗いを選択するという作業が必要なんですね。
しかし、このようにクリーニングしている所が全部じゃあないのがつらい所。
お客様が一番良くご存知でしょうか。

良いクリーニング屋さんは、仕分けも細かいものです。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年09月18日

流行は回っている。

クリーニングの仕事をしていていつも思うことがあります。
それは、流行って、何年か周期で戻ってくるよなあって。

流行といいましてもここでの流行とは生地のこと。
クリーニングをしていると、その年の流行の衣類が出てくるので傾向と言うか特色と言うか、なんとなく見えてくるんですね。

で、それが数年起きに同じようにやってくるんです。

今日、テレビのアメトークと言う特番で、花の47年組と言うコーナーがありました。
昭和47年生まれの芸人さんをあつめ、そのときの懐かしい話や流行ったものなどを語り合っていくというコーナー。
今日は、22歳から23歳までの時のことを話していました。

当時の映像を交えながらなのですが、季節はどうやら冬。
着ている服がダウンがめちゃくちゃ多いんですね。

私も47年生まれでその当時は、クリーニング学校に通い始め、クリーニング屋さんになる第一歩を歩き始めた頃だったんです。

ダウン、そういえば流行ったなあと。
クリーニング屋さんは、どうしても流行と事故がリンクします。
ある特定の衣類が流行ると、粗悪品が出たり、素材そのものの問題でクリーニングした時に事故が起こったりするんですね。
そして、それらの情報は、業界紙に取り上げられたり、組合から各組合員へ情報として伝わったりするんです。

この商品で事故が多発しているので注意、とか。

ダウンは、やはり粗悪品が多く、縫い目が破裂して中のダウンが出てしまうといった事故や、洗った時に、中のダウンにこびりついていた鳥の油が染み出し、しみになってしまった、などの報告が多数あったんですね。

ダウンを扱う時の基本的な注意事項だと思うのですが、ダウンが流行ると業界紙などで事故注意!を良く見かけるようになります。

事故とリンクしますから、その情報を目にするたびに、あれ?この事故の注意は3年前にもあったな、とか思い出すんですね。

問題のある衣類ならアパレルさんがその素材を使わないなり、何か対策を取ってから出せばいいのにといつも思うのですが、商品として出てくる時はたいてい問題点はそのまま・・・。
ですので、いつも同じような注意報が出てくるんです。

もっとも、最初に出す所はちゃんとしているんでしょうが、後からまねして出す所が怪しいんですよね。
たいてい、まねしているので簡単にできていたり、粗悪品だったり。
そして、一番困るのが、パッと作って売ったら逃げちゃうパターン。
問題が起きて問い合わせをしても、もぬけの殻、なんていう事もあります。

これも、流行のようによく起こりますね。

服の流行は生地だけではなくもちろんデザインもあります。
これも数年起きにきたりしますよね。
面白いものです。

でもちょっとだけ思うのは、過去に問題があったならきちんと修正しようよ、と。
同じ間違いを繰り返しているのはなんとも歯がゆい気がします。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年09月17日

機械も進化しているけど。

クリーニング屋さんの使う機械も進化しています。
昔の機械と今の機械を比べると全然違うものなんですね。

昔の機械は良くも悪くも大雑把。
しかし、結構使い勝手も良く、また修理がきくので長く使えたんです。


かたや今の機械は、センサー等がついていたり、マイコン制御で設定がすでに数種類登録されていて、誰でもボタン一発で洗うことが出来たり、ボタン一発で裾を引っ張りながら仕上げてくれたり、何も知らない人でもある程度の仕上げや洗いが出来るようになっています。
誰でも一定の仕事が出来るようになった代わりに、壊れやすく、またマイコン制御になると工場内の熱により暴走などの危険が出てしまうんですね。

どちらも良い所悪い所はあります。

仕上げの機械なども、人の型に段々近づいてきて、より立体的に仕上がるようになって着ました。
着させて、ボタンを押せば仕上がってしまうので一見誰でも出来そうなのですが、そこがクリーニングの難しい所。
商品を生産しているように、一定の規格のものを仕上げているわけではないので、当然品物によって、型が合わない物が出てきます。
改良によって、合うものが増えてはいるんですけどね。

まだまだ機械にまかせっきりと言うわけにはいきません。
足りない所は人の手が必要です。

着させて仕上げるような機械でも、場所によってしわが出来る。
そのしわを、人の手でちょっと張ってあげるとしわが取れて仕上がってくれるんです。
だから、機械の前は離れる事が出来ないんですね。

本当なら、人型の機械なら、着させてボタンを押して、終わるまで放っておければいいんですが、どうしても人の目、人の手が必要なんです。
その一手間が品質に差を生みます。

機械屋さんやメーカーさんは同じ機械を使っているんだから品質は変わらない、といいますけど、ちょっとしたことで品質なんてすぐに変わってしまうものなんですね。
私たちユーザーは、使いながらその機械に合った仕上げ方を研究していくんです。

これから数年後、いや数十年後には、完全に機械の方がいろいろな人の型に合わせられる日が来るかもしれません。
それまではどうしても人がいるし、職人は必要になるでしょうね。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2008年09月16日

意外な需要。

原油高の影響が出てかなりたっています。
クリーニング屋さんの友達の所へ電話をしても、みんな大変そうです。

ガソリン代も深刻ですが、ボイラーの燃料代もバカにならないんですね。

先日久しぶりに、神戸の友達と話をしたんですが、その内容にびっくり。
なんと、毎月のボイラーの燃料、灯油代が前年比プラス10万なんだそうで。
つまり、去年に比べて、毎月10万円以上多く支払っているという事になります。

昨年と同じ使用量ならまだしも、皆さんお財布の紐を締めていますので、必然的に集まる品物も減ってきている中での、この価格。
金額以上の負担がかかっているのが分かると思います。

ここで、ボイラーの燃料にはもう一種類ありまして、ガスボイラーと言うものがあるんですね。
灯油や重油を使うボイラーに比べ、ガスボイラーは原油高の影響を比較的受けなくてすみました。
そのためか、ガスボイラーへの買い替えを検討している人も多数出てきているんです。

友達も、一言。
値上げの分を計算すると、もう新しいボイラーを買える金額まで上がってしまった。
ガスボイラーを注文したんだけど・・・・と言うんですが、まだ納品されていないらしいんですね。

どこもガスボイラーへの移行を考えているらしく、品物がないんだとか。
また、ガス屋さんもみんなにガスボイラーに換えられると、ガスの供給が間に合わなくなるんじゃないかと、内心ひやひやしているらしいです。
うれしいけどつらい所でしょうね。

ボイラーは私たちクリーニング屋さんだけが使うものではありません。
豆腐屋さんだって使いますし、他の業種でも普通に使っています。
それらが一斉にガスボイラーへの移行を検討し始めれば、足りなくもなりますね。

こんな時期に忙しい所があるなんて・・・。
ほんと需要って面白いものです。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年09月15日

携帯電話の番号、メールアドレスの変更はございませんでしょうか?

春先に、カシミヤやアンゴラのオーバーなどを預かって数ヶ月経ちます。
ほとんどが宅配便でお預かりをし、ご連絡の後、宅配便で発送をさせていただいています。

所が、今年は連絡がつかないケースが結構あるんです。

お客様が忙しいというケースもあるのですが、メールが届かないというケースが今年は一番多いんです。
私が使っているパソコンの調子も悪いときがありましたので、そもそも送れていないと言ったケースもあるのかもしれません。

アドレスの変更や携帯電話の番号を変えているお客様もいらっしゃいまして、連絡をしても連絡がつかないといったケースも生じてるんですね。

当店では、フリーのメールアドレスでもお受けしているんです。
たとえばこれがプロバイダーから振ってもらったアドレスなら、なくなれば宛先不明で帰ってくるんですね。
ところが、フリーアドレスですと、消さないで、そのまま放置して、別のアドレスを使っているというケースもあります。
すると、アドレス自体は残っているので、メールを送るとそのまま送れてしまうんです。
すると、こちらは連絡をしたのに、返事が来ないなあ、忙しいんだろうな、と、そのまま待ってしまうんですね。
実際、長期の海外出張と言うお客様もいらっしゃいますので、お返事が遅れても深く考えないんです。

また、メールがスパムに埋もれてしまう、と言うこともあるようです。
今も当店のアドレスには一日1万通以上のスパムがやってきます。
セキュリティソフトでスパムやそれらしきメールは自動的にスパムフォルダへ移動するのですが、中にはお客様からのメールがスパムフォルダへ移動してしまうケースも起きています。

当店のお客様のメールアドレスさえ、そういう状態ですから、当店が仕事で使っているアドレスで、アカウントがinfoなんかですとスパムフォルダ行きになっちゃいそうですね。

ご連絡差し上げたお客様のメールアドレスは、一日一回、検索をかけているんですが、もしお返事を頂いたり、ご連絡を頂いたのに、私からの返信が2日以上ない場合、まことに申し訳ございませんが、再度ご連絡をお願いできますでしょうか。

また、メールアドレスの変更、および携帯電話の番号の変更などありましたら、当店へご連絡ください。

数日前に、このホームページの管理をお願いしている友人と話していたときに、スパムのせいでメールが使い物にならなくなるんじゃないか?なんていう話をしていました。
必要なメールがスパムに埋もれて連絡がつきにくくなると、メールでの連絡が不安定になるので使われなくなるんじゃないか、と言うのです。

今、まさにそう言う状況になりつつあります。

便利な道具だったはずなのに、使いづらくなるのはさびしいものです。
このスパム、何とかならないんでしょうか。
困り者ですね。

投稿者 boribori : 23:40 | コメント (0)

2008年09月14日

気になったので川口市まで。

今日はお休みだったのですが、どうしても気になったので埼玉県川口市まで行ってきました。
何が気になったかと言うと、新しい乾燥機について。
今までのタンブラー型の乾燥機(ぐるぐる回転して乾かすもの)と違い、遠赤外線を利用して乾燥するという代物なんです。

最初テレビで知りまして。
いろいろ調べてみたけど、今ひとつピンと着ません。
そして、最近業界紙でも取り上げられるようになったのですが、やはりいまいち分からない。

効果としていろいろ書かれているのですが、その根拠が分からないんですよね。
mixiの仲間とも、いろいろと意見を出し合っていたのですが、結局なぞのまま。
で、某業界紙に記事が載っていたので、電話してみると今日川口市で展示会があり、遠赤外線の乾燥機が稼動しているとの事。
誰が行ってもいいということなので、行ってきたんです。

11時過ぎに到着。
展示会といいましても、一機材商さんがやっているので規模は物凄く小さいんですね。
同時に仕上げの講習等もやっていましてそちらに数人。
遠赤外線の乾燥機の方に、数人といった形。

メーカーさんの社長も着ていたので、べったり張り付いていろいろと説明をしていただきました。

お話を伺っていると、どうもやはりちょっと難しい話。
専門的な高いレベルの知識を要求されるようです。

納得いく部分もあり、なぞの部分もあり。

まあこういう話って、いいところを説明しますしね。
少し隠している部分もあるのかなあ、といった感じです。

3時過ぎまでいて、洗ったものを乾燥するまで見届けてきました。
まだ出始めたばかりのものですし、もうしばらく様子見が必要かなあといった感じですね。

クリーニング屋さんは求めている品質が千差万別です。
これで十分納品できる、と言うお店もあれば、うちはこれだけじゃあ納品できない、もう少し手を加えないといけない、といったお店までいろいろです。
自分に合った機械でないとダメなんですね。

展示会で業界紙の記者さんたちといろいろお話しましたし、年配の社長さんたちともお話しましたし、良い勉強させていただきました。

お話をする中で改めて、自分の中で真剣に取り組まなければならない事も見えてきました。
はっきりとした目標を目指して頑張ります。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2008年09月12日

東京都環境局の方がいらっしゃいました。

午後、作業着の急ぎがあったので、アイロンをかけにアイロンだの所へ来ると、母が誰かと話しています。
見ると、どうもお客様じゃなさそうです。

男の人二人でいらっしゃっていて、なにやら母に質問をしています。
どちらさんですか?と聞くと、東京都環境局の方、らしいんです。
当店の機械の配置状況や使用頻度などのご質問でした。

クリーニング屋さんにはこういった役所の方がお見えになることがあります。
保健所からもいらっしゃいますし、その都度質問にお答えし、指導を仰いだりするんですね。

今回は排水について。
クリーニング屋さんは洗剤も使いますし、ドライクリーニングの溶剤もあります。
中には、排水として出すのに基準値があるものもあるんですね。

当店の資料がかなり古く、再度聞きに来られたような感じでした。

働いている人数、機械の配置などを図で説明し、洗剤や溶剤の使用量の質問に来たところで、話がややこしくなりました。

と言うのも、一般のクリーニング屋さん、大手チェーン店のクリーニング屋さんなどでは、一回に洗剤どれくらい、ボタンを押してくださいとか、一回に何枚まで、とかあるんでしょうからお答えしやすいと思うんですね。
素人さんを使えば使うほど、マニュアル化していかないと仕事が出来ません。

でも、当店のようなクリーニング屋さんは簡単じゃあないんです。

雨が降れば洗うのをやめる事もありますし、気温の上昇でも辞めることもあります。
中には、今日は洗えないなといって、一切洗わない日も。
また、洗う量もその日に洗うもので千差万別。
一点で洗うことも珍しくありませんし、それを何回も繰り返す事もあります。

要は、型にはまらないんですよね。

向こうさんもこちらが説明すればするほど逆に困っているようで、難しいなあと感じました。
仕方なく、お互い話し合いの上、大体のところで記入して無事終了。

そこからはクリーニングをしている上での問題点や難しさなど、いろいろとお話をさせていただきました。
現場の話はきっと役に立つと思いますし、そういった話をしてくれるクリーニング屋さんも少ないでしょうしね。

少しは役に立ったかしら。

こうして一軒一軒回って話を聞くということは、東京都も環境に対して本腰を知れているという事。
仕事で使っているとはいえ、少しでも環境を守りたいのは私たちも一緒ですからね・・・。
出来る事からお手伝いしたいです。

帰り際に、ホームページを持っていて、ブログを書いてますといい、良かったらリンクを張ってくださいね、とちゃっかりお願いをした所、答えはノー。
と言うのも特定の業者さんをリンク張ってしまうと宣伝になってしまうんだそうです。
都の看板を背負っていると何かと難しいんだなあと思いました。
いろいろな事に気を使いながらのお仕事、お疲れ様です。

無事、お話も済みましたし、明日からまた頑張りましょう。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年09月11日

また値上げの情報です。

夕方、業界紙の社長から電話がありました。
お付き合い初めて何年になるでしょうかね。
ネットを通じて知り合ったのですが、年も同い年、その後も勉強会などを一緒にやったりと、良い関係でお付き合いさせていただいております。

その友達が急にこんな事言うんですね。

ドライクリーニングの溶剤、10月に上がるよ、と。

しかも、その上がり幅が半端じゃない。
1リットル当たり27円の値上がりだそうです。

原油の取引相場が下がり始め、ガソリンも下がり始めたというのに、どうしてこんなに上がるのか?

メーカーさんも、上がっていたのをそのまま転嫁していたわけではなく、いくらかかかぶっていたようなんですね。
しかしそれも限界、また配送にガソリンを使っていますからコストもかかっています。

そして意外にこれが大変なようなのが、溶剤回収装置の普及。
今まではドライクリーニングの溶剤は乾燥すると、外にそのまま排気されていたんです。
それが、乾燥機に回収装置と言うものが取り付けられ、溶剤を回収できるようになったんですね。
メーカー発表が90%といいますが、大体80%前後の回収率・・・、でも、それでもかなりコスト削減になっています。

大きな工場などで導入され始め、売り上げが激減したのも原因らしいのです。

このまま行くと、世間の原油事情とちょっとずれるのかなあと心配もしております。
今、皆さんにご理解いただいているのはニュースなどで原油高が取り上げられているから。
しかし、下がり始めたのにクリーニング業界だけ上がっていくというのは、なかなか受け入れてもらえないと思うんですね。

厳しくなるような予感がします。

コスト削減はどうしても必要なんですが、それがまたアダとなるとちょっとつらいですね。
今はバランスが悪い時期なのかなあ。

どちらにせよ、少し多めに溶剤を買っておく必要がありそうです。

投稿者 boribori : 23:06 | コメント (0)

2008年09月10日

残念!エアアイロン中止。

昨年、神奈川で行われた、フレンドシップサミットと言うイベントの中で行われたエアアイロン。
その場にアイロンがあるように、まるでアイロンをかけているように、出場者が演じるイベントなんですが、今年東京で行われるフレンドシップサミットで第二回エアアイロンが開催される予定だったんです。
所が、残念ながら、今年は諸事情のため中止。

良いイベントなんですけどねえ。

このエアアイロン、クリーニング業者の中では結構話題になっていたりしまして、みんな期待していたんです。
昨年のエアアイロンの動画がyoutubeにアップされたり、閲覧数がかなり上がったりと、一般の方の評価も上々。
それだけに、今回行われなかった事がとても残念でした。

クリーニング業者のイベントって結構固いものが多いんですよね。
しっかりしているというと聞こえがいいんですが、要は遊びがないんです。

このエアアイロンは、若い世代の中から出たものだったので、遊び心があり、またこういうことも真剣にできるほど組合活動は面白いんだよと言う、アピールでもありました。

プロがやるから面白いんですよね。
昨年、テレビでエクストリームアイロニングと言う競技があると取り上げられていましたが、あれに対抗できるんじゃないか?と思うんですよ。

ちゃんと解説もつきますしね。

プロの仕事ですから、ただアイロンをかけている振りだけではありません。
そこには、細かい仕事も表現されていますし、途中染み抜きを表現する人もいます。
まさに、壇上には日常のクリーニング屋さんの仕事が基本を抑えつつ、オーバーに表現されていくわけです。

個人的には、業者向けのイベントでやるのもいいんですが、これこそ一般の方の前でやった方が面白いんじゃないかと思うんですよね。
今、クリーニング屋さんに行っても、アイロンをかけているのを見る事が出来なくなりつつあります。
みんな後ろに隠れて仕事をしていますから、アイロンをかけている姿を一般の方が見る機会が減っているんです。

クリーニングの普及のため、将来、クリーニング屋さんになろうかな?と言うお子さんのため(笑)にもどうかイベントをやっていただきたい、そう思います。

もしかすると、昨年の動画がまだyoutubeに残っているかもしれません。
ご興味のある方、調べてみてくださいね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2008年09月09日

出掛けの洗濯王子!?

今日は午前中から配達に出る日。
朝、子供たちが幼稚園や学校へ行き、次は大人が出る番だとそそくさと用意していたときの事。
ふと、思い出したんです。

そうだ、今朝は洗濯王子が特ダネに出る。

昨晩、洗濯王子のブログに告知されていたのを思い出し、微妙な時間の中、テレビをつけてみました。
すると、そこには中村君が。
相変わらずさわやかだなあ。(笑)

今日の集配はかなり多かったので、全部見る事は出来なかったのですが、ご家庭にお邪魔して、洗濯できるもの洗濯できないもの、そのやり方などを説明。
クリーニングの説明はかなり難しいのですが、きちんと、そして丁寧に、上手に説明をしていましたね。
最近テレビによく出演しているらしく、慣れて来たのもあるのかしら。

最近、クリーニングの事が良く取り上げられています。
それはとてもいいことなのですが、同業者の中にはあまりよく思っていない人もいるのも事実。

でもね、ちょっと考えてみると、すごい事なんですよ。

テレビで取り上げられてはいますが、中村君個人の影響もすごいと思いますが、クリーニング業界に対する影響もかなり出ているはずなんですね。
自分で出来ると思う人もいるかもしれない、でも、これは私にはムリッ!と言う人も出てくるかもしれない。
番組ではきちんと、クリーニング屋さんに任せた方がいいと言う説明もありましたし、公平な放送だったと思います。

同業者のほとんどの人がテレビに出たことはありませんから、流れてくる映像を見て判断をします。
それみて、あんな簡単なのをとか、もっと難しいのをとか、言う人もいるんです。
でも、それも向こうあわせなのである意味しょうがないんですよね。
番組を作っているのはあちらなので、製作側には製作側の意図があるわけです。
また、編集のされ方でも、見え方が違って着てしまいますしね。

プロだから気になる部分ももちろんありますが、プロがしている会話を全部消費者に言っても理解されるはずがありません。
消費者には消費者に伝わるような内容、話し方があります。

クリーニング離れにつながるという方もいらっしゃいますが、大丈夫、もっとおおらかに見ていきましょう。
洗濯やクリーニングに興味を持っていただける機会が出来たというだけで、OKじゃないですかね。
その後は、私たち現場の業者の努力一つです。

受付で、きちんと説明をしてあげれば、お客様も喜んでくれると思います。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年09月08日

クリーニング屋さんとインターネット。

先月だったでしょうか、届いた業界紙に面白い内容がありました。

クリーニング屋さんのパソコン普及率は、一般の普及率よりも全然低い。

思い当たる事は多々ありまして。
たとえば、展示会やセミナーなどに顔を出し、同業の方とお話をさせてもらっていても、インターネットの話がまるで通じない事があります。
比較的若い方に話してもその状態なので、やっていないんだなあと言うことが分かるんですね。

また、メーカーさんも、自社のホームページを持っていないところが多く、その必要性を話してもピンと来ない人が圧倒的に多いんです。

クリーニングって技術職ですから、デジタルな話は敬遠されがちなのかなあと思います。
そして、若い人も少ないし、年齢的に言ってもパソコンやネットを使うには厳しいのかなあとも思うんですね。

自分がパソコンを使おうと思ったのは、ちょうどWindows95 の話で盛り上がっていた頃でしょうか。
その時は、パソコンどうのこうのと言うよりも、インターネットが仕えると世界中の人とコミュニケーションが取れる、と言う話に興味があり、数ヵ月後に買ったんです。

お友達を増やそうとかそういうのとは違うのですが、クリーニングに対する話とか、一般の人の意識とか、そういうのが聞けるのかなあと単純に思ったんですね。

一般の人にネットが普及し始めた頃だったので、なかなか思うような話は聞けなかったのですが、それでもその当時に知り合った同業者の仲間は、仲良くさせてもらっています。
今と違い、どうすればもっとインターネットを効果的に使えるか?みんないろいろ考えていましたから。

今はちょっと慣れてきてしまったので、難しいんですよね。

宣伝としてのインターネットの利用は多く見られるようになりました。
それも大事なんですが、もっと別の活用もあってもいいんじゃないかなあと思っています。
mixiなどでも、クリーニング屋さんの集まりがちらほら見られるんです。
また変化してくるんでしょうかね。

便利なツールなんですから、上手に活用していくと、面白い事が出来ると思うんだけどなあ。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0)

2008年09月06日

ボタンが割れて恐くて出せません・・・。

お昼頃一本の電話を頂きました。
お電話の先は、なにやら不安そうな声。
お話を聞いているうちに、その不安の意味が分かってきます。

ここ府中へ越してきて、クリーニング屋さんを利用してきたんですが、いいクリーニング屋さんに出会えなかったようなんですね。
クリーニングに出せば、汚れがまったく落ちてこないし、ボタンが割れて帰ってくる。
ボタンが割れてくる事がショックで、クリーニングに出すのが恐くなってしまった、とおっしゃっています。

ご利用していたクリーニング屋さんの名前を聞くと、最近市内で割りと評判のいいお店。
でも、私的には納得なんです。
生地が柔らかくなるようなものなので、洗いあがったあとがすべすべします。
肌触りのよさで評判だったんですね。
しかし、汚れ落ちが正直悪いので、クリーニング業界ではその辺がネックになって導入を見送っている人もいるくらい。
ただ、今後、環境の問題などからいずれ導入も考えていかなければいけない、と言うようなちょっと微妙なものなんです。

お客様によっては気になる人もいるだろうなあと思っていました。

さて、それとボタンはまた別の話。
ボタンの問題は、お客様も当然ですが私たちクリーニング業者にとっても、悩みの種です。

最近はオシャレになってきまして、ボタンも貝ボタンが多くなってきました。
ちょっとしたものでも貝ボタンが使われていたりして、割れたり欠けたりすることが多くなっています。

原因は、乾燥時の落下における衝撃、といわれています。
対策もなかなかないんですよね。

アルミホイルを巻く所がありますが、それでは衝撃に耐えられませんから、やはり割れる事があります。
中には、アルミホイルにスポンジがついているものもありますが、こちらを使っているとかなりよさそう。
当店では、ボタンガードと言う、ボタンをぐるっと囲ってしまうケースを利用しています。
これですとほぼボタンのわれは回避できるのですが、実はこの商品、すでに製造が中止されているんです。

同業者からの問い合わせでも、このボタンガードが一番多く、皆さん喉から手が出るほど欲しいのですが、肝心のメーカーさんがなぜか作りたがらないんですね。
何度も問い合わせをしてみても、口ごもるだけでなく、その話には触れないで欲しい、と言うようなそぶり。
その理由がいまいち分かりません。

商品自体、ある程度耐久性はあるんですが、やはり壊れるので数が減っていきます。
毎月補充したいんですけどね。

メーカーさんが特許をとっているので他の所も手を出せないし、苦しい状況になっているようです。

今は材料が高くなっているのでメーカーさんもやるのは嫌かもしれませんが、こういう商品こそ、必要な道具だと思うんですけどね。
こういった商品を提供してくれるとうれしいんだけどなあ。

冬の展示会でもう一度お願いしてみようかな。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年09月05日

試すに試せない・・・。

夕方、長いお付き合いのお客様がいらっしゃいました。
久しぶりだなあと思っていると、なんとお引越しをしたとの事。
こちらにいるご両親に会いに来るときに、クリーニングする品物を持って着ているとお話をしていました。

どちらへ引っ越されたんですか?と聞くと、都内も新宿に近い方。
駅一つ二つでもう新宿と言うような立地です。

ずいぶんと遠くから着ましたね、何て話をしていたんですが、あの周辺なら探せばちゃんとしたクリーニング屋さんもありそうなはず、と思い、何でまたこちらへ?と聞いてみたんです。
すると、私たちにとっては意外な答えが。

引っ越した先にもクリーニング屋さんはたくさんあるんだけど、試して探すのもね。
試しに出してみて、ダメにされるのも嫌だし、なら仕事を知っているこっちへ出そうと思って、実家へ帰るときにまとめて持って来ているの。

いいクリーニング屋さんありませんか?とか、いいクリーニング屋さんの見分け方は?何て質問をよくされるんです。
大概そういう時は、一度試しに出してみてくださいといっているんです。
試しに洗えば、返ってきた品物を見て、判断できると。

でも、この答え、良くなかったのかもしれません。
だって、お客様からすれば、試しにしろ洗ってダメにされたら嫌ですもの。
色が違うとか、縮んだとか、そういったクレームつけるのも嫌だとおっしゃいます。
トラブルなくクリーニングしたいのは、お客様も同じ、ですよね。

クリーニング屋さんを試すのが怖い人ってもしかしたらたくさんいるんじゃないでしょうか。
覚悟決めて、出しに着ている人もいるんだろうなあと思います。

思い返すと、初めてのご利用のお客様、最初不安な顔をしている人が実に多い。
中には、いらいらしている人もいらっしゃいます。
クリーニングを終え、お渡しして、数日後ににこやかにご来店くださることが多いのですが、その時初めてお客様も安心しているのかもしれませんね。

お客様のこの不安、クリーニング屋さんは感じているんでしょうか。
たまに会う業者さんに、この手の話をしてみても、ぴんと来ないらしく、簡単に考えている人が実に多い。

クリーニング屋さんがクリーニング屋さんとして、認めてもらっているか。
必要な仕事として認知してもらっているのか。
一部のクリーニング屋さんの中には、危機意識を強く持っている人もいるんですけどね。

この問題、各々の店で何とかすれば良いと言うレベルじゃない気がするんですけどねえ。
同業の皆様、どう思いますか?

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年09月04日

勉強しなさい!

お盆休み明けのこと。

朝、仕事場に下りてきた私に畳んであるYシャツを一枚渡しました。
そして一言。

「これを見て、勉強しなさい。」

最初、ドキッとしましてね。
自分、何かやらかしたかな?と。
仕上がっているYシャツをそのまま手渡される、って普通ありませんし、あるとすると、仕上がりがひどかったか、何か不手際があったのか。

どきどきしながらYシャツを見ている私に、こういったんです。

「旦那さん、ぱっと見て着たくないって言ってうちに持ってきたんだって。」

さらにどきっ!
どこが悪かったんだろうと、まじまじとYシャツを見ます。
すると、変な事に気づくんですね。
うちのタックじゃないのがついている。
どう見ても他のお店のタックがついているんです。

そう、このYシャツ、よそのお店で洗ったもので、ご主人が一目見て着るのが嫌だから、うちに出しなおしてくれといわれてお預かりしたものだったんです。

もう、言葉足らずなんだから・・・。
ドキッとした気持ち返してくれ・・・。

そんな話はともかく、よその仕事がそのまま来る事なんて珍しいですし、こういうときに良く見て勉強しなさい、と言うことのようです。
おっしゃる事は至極まともで、私も理解できるので、そのままそのシャツを観察します。

ぱっと見て、まず色が悪いなあと言う印象。
そして次に、糊が硬いかなあと。
これだと着ている人によっては嫌がるかもしれないな。

仕事を見ると、どういった理由でこうなったか、大体想像できます。
コストの面も含め、あの料金だと難しいのかなと言う印象です。

しかし、着れないとすぐさま言ったというのが少々引っかかっていまして、先日機会があったので、奥様に聞いて見たんです。
すると、こういう答えでした。

なぜこのYシャツを着なかったかと言うと、襟の汚れがまったく落ちていないのとしみが落ちていなかったから、なんだそうです。
言われてみると、確かに襟の汚れはひどかったように思います。

やはり見る所、ポイントは私たちプロとは違いますから、こういう意見は本当に参考になるんです。
糊の具合などはあまり気にならなかったらしく、また色合いが悪いという点も、気づかなかったというお話。
この辺は洗っている側が気になる点なのかもしれません。

お客様が重要だと思っているポイント、私たちが重要だと思っているポイント、違って当然なんですね。
お客様が大事と思っているところも当然ちゃんとやりますが、それだけではなく、プロとしてここが重要と言う所も、しっかりやる必要があります。
気づかないから、気にしていないようだからやらなくていいと言うわけではないですよね。

最近は、このギャップが広がっているようにも思うんです。
そしてこの感じ方の違いが、問題になっているケースも、多々あります。

プロから見るポイントも、お客様に伝えていった方が良いんじゃないかなあと思うんです。
接客時の説明、しているところってどれくらいあるんでしょうか。
日々の説明が重要なんですよね。

今回のYシャツ、本当に勉強になりました。
貴重な情報、次に生かしていきます。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (2)

2008年09月03日

お伺いしたいんですけどね。

今年の春頃からでしょうか。
集配のお問い合わせに変化が出てきました。

昨年までですと、冬物のクリーニングのご依頼ですとか、まとまったものが多かったのですが、今年は一品が多いんです。

スーツ一着とか、Yシャツ一枚とか・・・。

近ければ行く事も可能ですが、不思議にそういったご依頼の多くが、かなり遠い場所。
クリーニング屋さんが近くにないので・・・、とおっしゃるんですね。

行きたいのは山々ですし、困っているので何とかしてあげたい。
でも、なかなか行く事が出来ないんです。

理由はガソリン代。

数年前の倍以上ですからね、ちょっと離れている所ですと、平気でスーツ一着分くらいのガソリン代を消費してしまいます。
まとまっていただかないと、お伺いするのも難しい時代になってきました。

お電話を頂いて、場所と品数を聞いたときに、無理なケースが多いので、その旨を伝えるんですが、最初は皆さん、えっ!何で?と言う反応をされるんです。
そこで、詳しくいけない理由を説明します。
大体が、ガソリンが高いので・・・、といった所でご理解いただけるようなんですけどね。

難しい時代になってきたなと実感しています。

以前書いた事がありますが、集配のクリーニングはお受け取りとお渡しで二往復しないといけません。
その分のコストが重くのしかかってしまうのが問題なんですね。

かといって絶対いけないか?と言うとそういうわけでもないんです。
一軒だけのお伺いは難しいですが、他の集配があるときに回らせていただく事が出来ると、ガソリンのコストも吸収できてお伺いする事が出来るんです。

お客様のご都合に合わせてお伺いできなかったり、近くに当店の定期集配のお客様がいないとダメなんですけどね。

行きたいのに行けない、歯がゆい所です。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年09月01日

礼服は洗ってから仕舞うのが基本です。

「急いで洗ってもらえますか?」

お昼ごろご来店くださったお客様が、不安そうな顔をしてそう話しました。
手にしているのは礼服。
木曜日の夕方までに欲しい、と言うものなんです。

礼服って急ぎがとても多い品物なんですね。
と言うのも、皆さん、急な用事とか出来る事が多く、また、滅多に着ないので、一度くらいなら・・・と言う軽い気持ちでそのまま仕舞ってしまうことが多いんです。

結果、汚れが浮き出てしまい、いざ着るときになっても汚れていて着れないという状況になってしまいます。

礼服って本当なら急ぎたくはないんですね。
礼服は黒が命。
急ぐ事は可能ですが、その黒をなるべくきれいに維持するためには、じっくりと乾燥するほうが良いんです。

お通夜などに行くと、みんな礼服なので大差ないように思いますが、よーく見てみると黒のようで実は色々あるのが分かります。

白っぽい黒、赤っぽい黒、きれいな黒・・・。

お手入れの差、クリーニング屋さんの差がそこに現れているんですね。

今後のために、お客さんとしてはあまり聞きたくないかもしれませんが、礼服の扱い方、その理由などを説明します。
他の洋服と違い、着ていく場所が特殊ですし、しわくちゃだったり汚れていたりではみっともない。
しっかりしなければならないからこそ、着た後がとても大事なんです。

着ていく場所が食べるものがあります。
ですから意外と汚れいているもの。
次、着る予定が決まっているのなら別ですが、予定がないのなら、いつ着るか分からないので、もったいないでしょうが、クリーニングして仕舞うのがベストです。

一回しか着ていないから・・・・・、と言う気持ち、よく分かります。
私ももったいないという思いもありますし。
でも、次着る時のためと思うと、必要なんですよね。

礼服は洗ってから仕舞う、重要なポイントです。
忘れずに。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2008年08月31日

生地が厚いなあ。

うちの子供たちは今ウルトラマンにはまっています。
ウルトラマンなんら、何でも良いような感じ。

昔なら古い番組は見る事が出来ないですが、最近はとても便利で、ケーブルテレビで古い番組を放送してくれていたりします。
しかも、週に何回か再放送も。

ウルトラマンにも種類があるんですね。
初期の頃の作品と新しい作品とでは、洗練のされ方が違います。
新しくなればなるほど、ウルトラマンもどこかすっとかっこいい。
おしゃれといいましょうか、今の時代にマッチしています。

やはり、古いものは当時はおしゃれだったかもしれませんが、今見ると作りの荒さが目立ったり、時代を感じるんです。

今日も夜、子供たちがウルトラマンを見ていました。
日曜日は夕方6時半ごろから8時半まで、ウルトラマンだらけです。
テレビも占有されっぱなし。(笑)

種類の違うウルトラマンをずーっと通しで見ていると、面白いもんなんですね。
私はクリーニング屋なので、どうしても衣装に目が行く。

すると、古くなればなるほど、衣装が厚くなる。
しかも時代を表しているんでしょうか、ポリエステルなんです。

見ていて動きづらそうだし、暑そうだなあと言う感じ。

方や新しくなってくるとまず生地が薄くなります。
生地もポリエステルだけではなく他の素材も混ざっているような感じ。
伸びるような素材も使われていて、動きやすそうです。

他にも、デザインもかなり違うので、見ていてとても面白い。
時代を感じるなあ、の一言ですね。

今流行っている服も、これから10年もすると古ぼけて見えるんでしょうね。
その頃はどんな服が流行っているのか、どんな素材が主流なのか、興味深々です。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0)

2008年08月30日

遠いですね。

毎週土曜日の午前中に、定期集配でお伺いしているお客様がいらっしゃいます。
マンションにお住まいなのですが、このお客様の所へお伺いするときに、車を止めている所で、たまに他のクリーニング屋さんとかち合う事があるんです。

クリーニング屋さんの車って、ちょっと独特なものがあります。

軽かワンボックスで、赤い「集配中」といった紙をダッシュボードに置いてあったりして。
また、後ろにスーツやコートなどの立体包装されているものを、吊っていますから、一目見ると、あ!クリーニング屋だ、と分かるんです。

去年辺りからだったかしら、そのクリーニング屋さんと微妙にすれ違うようになりまして、最初はこちらが帰るとき、、向こうが着たときでした。
お互いパッとクリーニング屋だ、と判断したんですが、一目確認しただけでその日は終了。
その後、たまーに会う事はあっても、すれ違いばかりだったんです。

今年に入ってから、軽く会釈をするようになり、段々と手を上げて挨拶するようになって来ました。

そして、今日。

お客様の所から品物を預かりし、エレベーターを待っていると、止まったエレベーターに乗っていたのが、そのクリーニング屋さん。
せっかくの機会だし、ちょっと話して見たんです。

すると、そのマンションに割りと誓いところにあるとの事。
屋号や場所を聞いてみると、あそこだなと分かります。
こちらも軽く自己紹介しまして、別れました。

こちらの場所を行ったときに、彼が、遠いんですね、と一言言うんです。
言われたとき、えっ?と思ったんですが、普通のクリーニング屋さんからするとそうなのかもしれません。
車で20分も走った所に配達に出かけるところって少ないですから。

当店は昔からお客様に呼ばれればお伺いするようにしていましたし、引越しをされて呼ばれる事があったので次第に広くなっていったのですが、普通のクリーニング屋さんでは割りと近くを回るんですよね。
お店を中心に15分も走ると遠くへきたなあと言うクリーニング屋さん、結構多いですから。

しかし、ガソリンの高騰で、当店もおいそれとなかなか出れなくなったのも事実。
お預かりする品物がある程度まとまっていたり、他の集配のと混ぜて回られていただくとか、そういったことがないと回りづらくなっています。

うちの集配範囲、昔はどこまで広くなるのかなあと思っていましたけど、今はどこまで狭くなるんだろう?何て考えるときもありますね。
でも、不思議な事に、狭くなったかなと思うと、元の大きさくらいにお客様が増えるので、結局かなり広範囲に回る事になります。

このバランス、本当に不思議です。

遠いですね、といわれて久しぶりにはっと気づかされました。
うちでは普通なんですけどね。(笑)

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2008年08月28日

原油が下がりはじめてはいるけれど。

原油の先物取引の価格が下がっているようです。
ニュースでは、9月のガソリン価格が下げられる見通しとか。

今の値段に比べれば少しでも安い方が良いですから、うれしい話ですが、それでもまだ高値が続きそうな気配です。

ガソリンだけでなく、私たちクリーニング屋さんからすると、原油が下がり始めた事で、他の資材や溶剤、洗剤などがどう変化するのか、みんな注目しています。

先日も広島の友達から電話をもらい、これからの見通しを話し合っていたんですが、やはりまだ先は暗いのかなあと言うところで意見が一致。
ちょっと前のように原油の値段が下がるとは思えないし、やはり高止まりすると思うんですね。

そして、一方資材や溶剤を作っているメーカーさんからすると、今までもずいぶんと我慢しながらやってきた経緯がありますから、下げるわけにも行かない。
コスト上昇分を価格転嫁をし、同時に売り上げも下がっていますから利益が相当減っているはずです。

多分、いやきっと、かなり苦しいと思うんですよね。

やっぱり、まだまだ資材などは下がらないだろうなあと思います。

社長たちの世代に聞くと、昔もこんな事があったんだとか。
一時的といわれ上昇をしぶしぶ受け入れた所、結局下がることなく高値で安定してしまった、と言うことがあったんだそうで、社長たちの世代は今回もそうじゃないかといっています。

クリーニングだけでなく、今や色々なものが上がっている時代。
物によっては倍近くまで上がっている事を踏まえると、厳しい時代だなあと思います。

ニュースに一喜一憂しないで、じっくり腰すえていく必要がありそうです。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年08月25日

やられちゃったなあ。

休みが明けて、お急ぎの品物がどんどん集まってきて、さながらプチ繁忙期のような状態になっています。
1週間もお休みを頂いてしまったので、仕方がないですよね。
皆さん、お待ちいただいていましたから。

中には間に合わずに他のクリーニング屋さんをご利用されたお客様もいらっしゃったようです。

土曜日の事。
ズボンを仕上げていて、あれ?と思うことがあったんです。
このズボン、こんなに色が薄かったっけ?って。
また、こんなに腰が抜けていたっけ?と同時に思いました。

この方、ほぼ毎日クリーニングに出す習慣があるのですが、旅行に出かけたりしていて2週間ほどブランクがあったんです。
当然、服が間に合いませんから、他のクリーニング屋さんをご利用していたようなんですが・・・。

どうも水洗いされたようなんですね。

腰が抜けちゃって、色が褪せてしまっている。
うーん、やられちゃったなあ。

夏の暑い時期ですから、水洗いをしたい気持ちは分からなくもありません。
でも、服ってその色で着たいと言うのもあるんですよね。
色が褪せるのは嫌がられますし、ましてや腰が抜けてふにゃふにゃになってしまうと、まるで一気に古着のように。

うーん、休んでいて申し訳ない事したなあと本当に思います。
うちならこんな事しないのに・・・。

夏ですからね、汗かくしさっぱりさせたいと言う思いもあります。
でも、安易に水洗いをしてしまうとその服本来の味がなくなってしまう。
いつもいつも、その境界線で悩んでいるんです。

水洗いするべきか、ドライクリーニングするべきか。

服がデザインや色合いなど主張が強いケースが増えて着ていますから、余計悩みますね。
これからどんどんこういう品物が増えてくるんだろうな。
休みすぎて本当にごめんなさいと言う気持ちです。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年08月21日

急ぎと工事と。

今日から通常営業に戻ったわけですが、朝からお客様がたくさんご来店くださいました。
しかも、ほとんどがお急ぎ。
Yシャツが多かったですね。

当店のお盆休みがながかったのもあるのでしょうが、それ以前にお盆休みの分散化と、休み無しで働いている人が増えてきたからのようです。

一枚でもいいから明日までに、と言うお客様、結構いらっしゃいました。
休み明けはこうして忙しくなっていくんですね。

朝、お店を開けてびっくりしたのが、なんと当店の前の歩道の工事が始まってたんです。
お米屋さんの前からお弁当屋さんの前辺りまでずっと。

狭い歩道にショベルカーが入り、ぎりぎりでトラックも入り、朝から夕方まで工事をしていました。
どうやら水道管の耐震工事らしいです。
地震多いですからね、いざと言うときのためにしておいたほうがいいんでしょう。

一日、それも歩道をそのまま占拠して工事をしていたものですから、どうやって当店に入っていいかわからない人が続出。
中には、お店に入ったは良いんだけど、数分のうちにトラックに道をふさがれ、30分ほど閉じ込められた日とも。
諦めて、お店でお話をして帰りましたが、急いでいたら大変だったでしょうね

まだうちの前しか終わっていないので、これから当分続くんでしょうか。
必要な工事ですからしかたがないんですけどね。

心地よい疲れが体をおおいますね。
また明日もがんばろうっと。

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0)

2008年08月20日

明日から通常営業です。

皆様、大変長らくお待たせいたしました。
長いお盆休みを頂いておりましたが、明日21日から通常営業です。

朝8時からいつもどおり営業をしますので、皆様のご来店、心よりお待ちしております。

お休み中も、お電話を何本か頂いております。
休み明け、集配が忙しくなりそうな気配がしますね。
お休み中に頂いたお電話は、きちんと承っておりますので、ご安心を。

さー、今年の後半、頑張りましょう。

とりあえず、仕事もそうですが、梨や葡萄などこの時期しか取れないもので、府中・稲城名産を手配して欲しいというお話も頂いております。
こちらもやらないといけません。

9月にはいるまで忙しそうだなあ。
忙しいっていいですね、
なんとなくうれしくなります。

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0)

2008年08月17日

においの原因は?

たまにはクリーニングの話でも・・・。
一応ここ、クリーニング屋さんのブログですから。(笑)

昨日チョウさんとピザパーティをやっていたときに、チョウさんに聞かれたことがありました。
梅雨時から今くらいになるとかび臭いにおいがする、と言うもの。

普通に着ているTシャツがにおいだし、なんとも駄目なんだと言います。

においの原因はいくつかあるのですが、主なものは雑菌の繁殖。
靴下のにおいもそうですし、わきの下の汗のにおいもそうです。

雑菌の繁殖って物凄くて、ものの30分ほどで一気に増えてしまいます。
対策はいろいろとあるので、どれが原因か?探る必要があります。

お話を伺っていると、石鹸を使っているとの事。
石鹸、使い方が難しいんですよね。

汚れ落ちはいいのですが、まず溶けにくい。
洗濯層に付着し、カビの原因なりやすい。
服に残りやすく、黄色く変色しやすい。
などなど。

洗濯層のカビが原因かな?とも思ったのですが、さすがチョウさん、定期的にお掃除しているとの事。

となると、次の対策は、雑菌の繁殖自体を抑えるしかないですね。

雑菌の繁殖を抑えるには、抗菌加工をするのが早いんです。
最近は抗菌加工剤入りの洗剤なんかも売られていますので、そういうものを使うといいですね。
また、以前ここで紹介した事がある、当店のYシャツに使っている抗菌剤も、物凄く効果があります。

また、まったく別の視点から抗菌剤が練りこまれた繊維と言うものもあります。
私も一枚持っているんですが、これがまたすごいんですよ。
抗菌剤配合なので、雑菌が繁殖せず、まったく汗臭くならない。
これには驚きましたね。

繊維の世界も日々進化していますから、こういった商品が出てきます。

これだけ暑い日が続くと汗もかきますし、においが気になります。
原因がさまざまですから、一つ一つ潰していかないといけません。

部屋干しなんかも、雑菌が繁殖しやすいです。
すばやく乾燥することも必要ですね。

投稿者 boribori : 06:04 | コメント (2)

2008年08月12日

13日から20日までお休みです。

お盆休み前のお仕事も、今日で終わり。
今年は駆け込み需要と言うのは少なかったんですが、なぜか冬物が大量に集まると言う不思議な年でした。

急ぎが少ない分、集中して洗えるのでその点はいいんですが、この時期まで残っている冬物は別の意味で大変です。

午前中配達していても、お留守のお宅が多いですし、お店もすでにお盆休みに入っている様子。
うちが遅いのかもしれないなあ。

今年の休みは長く頂戴しております。
20日までお休みを頂いておりますので、当店ご利用のお客様、お気をつけください。

お休みの間、お預けしている服が急に必要になった場合、一度お店の方へお電話ください。

なにやらお盆休みに突入すると、週間予報が悪くなっている様子。
こんなもんですよね。

皆様、いいお休みをお過ごしください。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2008年08月11日

お休み中に汚してしまったら?

お盆休みや、ゴールデンウィーク中など、長期のお休みに入ると、途中に必ず血相変えたお電話を頂きます。

汚してしまったのですが、取りに来ていただけますか?

家にいれば問題ないのですが、お休み中は出かけることが多く、なかなか対応が出来ません。
最近は、シミや汚れは早い方が落ちる、と言うことが消費者に伝わっているらしく、ついた直後にお問い合わせいただくことが多いのです。

もし、クリーニング屋さんが長期のお休みのときに汚してしまったらどうすればいいのでしょうか?

ポイントは3つ。

・ 慌てない。
・ 洗わない。
・ どこにでも持ち込まない。

本当についた直後なら別ですが、大体が時間が経過しています。
二週間とか一月とかそんなに時間が経過するとさすがにまずいと思いますが、連休くらいならそこまで神経質にならなくても、落ちるものは落ちてしまうんです。
慌てると、傷口を広げてしまう事は良くあります。

シミや汚れがついてパニックになってしまうと、とりあえず自分でやってしまう人がいます。
でも、これがかなり危険で、シミや汚れを広げてしまう事が多いんです。
ここまでやっておきました、なんて言われてみて見ると、一箇所に小さくあったはずのシミが、全体的に10センチほどの輪じみになってしまい、処理の間違いから落ちづらくなってしまっているものがたくさんあるんですね。

きちんと汚れやシミにあった処理をしているのなら問題ないのですが、大抵は水で洗ってしまうので問題が起きやすいようです。

もし、落とすなら落としきる事。
落としきれないときはいじらず、そのまま保管して、クリーニング屋さんに持ち込む事。
これが一番落とせる可能性が高いんです。

そして、ここも重要。
いつもご利用のクリーニング屋さんが閉まっているのでと、開いているクリーニング屋さんを探し、頼んで駄目だったと言う話もたくさん聞きます。
クリーニング屋さんはどこでもいいわけじゃありません。
シミや汚れがついてあせると言う事はその衣類をとても大切に思っているということ。
大切に思っているのなら、クリーニング屋さんもきちんと選ばないと、大変な事になるんです。

すぐ出したい気持ち、よく分かります。
でも、一月とかなら話は別ですが、長くても一週間、それまで待てばいつもご利用のクリーニング屋さんに出せるんです。
ぐっとこらえて、待つ事も重要ですね。

しかし、もし腕のいいクリーニング屋さんが開いているのなら話は別。
その時は頼んじゃってもいいと思いますよ。

お休み中の保管の注意点ですが、濡れているときは、一度干して乾かしてから保管をする事。
濡れたまま丸めて保管をしない事。
ビニールの袋などに丸めて入れておかないこと、などがあります。

気温が上がりがちですので、濡れたままあの状態や丸めておいて奥と言う環境は、カビの発生を促しやすいです。
せっかく洗うようにとっておいたのに、カビが発生したら目も当てられません。

連休中は何かと汚しがちです。
お気をつけください。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2008年08月09日

一伸さんじゃなきゃダメなのよね。

早速ブログを読んで、お休み前に早めに品物を持って着てくれたお客様が多数いらっしゃいました。
ちょっとした連絡などもここが使えるので非常に助かります。
皆さんが見に着てくれているからこそ出来るんです。
本当にいつも見に着ていただいてありがとうございます。

長期のお休み前になりますと、定期的にご利用のお客様にご迷惑がどうしてもかかってしまいます。
Yシャツなど、毎日着る物は、リズムがありますので。
そこで、なるべくご迷惑がかからないように、早めにご連絡し、お休みぎりぎりまで仕上げて、お渡しするように心がけているのです。

でも、たまに思うんです。
思い上がりなのかなあって。
世の中クリーニング屋さんはたくさんあるし、年中無休でやっている所もある。
別にうちじゃなくてもいいんじゃないのかなあと。

お休み前に、こちらが騒ぐのが逆に、お客様も拘束しているんじゃないか?そう思うこともあるんですね。

で、縛らないように、ご自分でも洗えますということや、また洗い方、他店のご利用などなど、チョコチョコお話をさせてもらったりするんです。

すると以外な事にほとんどの方が、こうおっしゃいます。

一伸さんじゃなきゃダメなんだよ。
他に出す気はないし、お休みの間は何とか乗り切るから、心配しないで大丈夫!
枚数も持っているしね。(笑)

逆にこちらが励まされます。
こうして、選んでいただける、うちじゃなきゃダメなんだ、そういわれるって本当にありがたい事だと思うんです。

値段だって安い所はたくさんあるし、早く出来上がるところもたくさんあるし、そう思うと、それらを差し引いてもご利用いただいているということを自分たちは良く考えないといけないと思いました。

やっぱり休み前は頑張らないと。(笑)
お客様になるべくご迷惑がかからないよう、ぎりぎりまで仕上げていきます。
遠慮なく言って下さい。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2008年08月08日

まだまだ冬物がやってきます。

お盆休みを目前にし、すでにお休みへ突入のお客様もいらっしゃる中、冬物がまた集まり始めました。

クリーニング屋さんの友達から電話が入ると、いやーめっきり暇になったねえ、何て声をかけられるのですが、うちの場合、物凄い忙しいと言うわけではないけれど、仕事は結構はいっている状態なので、なんと答えていいか微妙なんです。

でもね、これって本来普通の状態じゃあないんですよね。

普通なら、友達と同じように、暇だねえ、来年の春先までこんなだねえなんていっているのが普通。
でも、今年は、陽気のせいなのか、何の影響なのか、集まり方がとても不自然なんですよね。

私たちは、品物が来ないと仕事が出来ませんので、品物が来ればいつでも臨戦態勢。
さーやるぞ!と気合を入れながら、仕事をしています。

もしかして皆さん、他にも冬物残している人、いるんじゃないですか?

出そう出そうと思って、車に積みっぱなしとか。
出そう出そうと思って、玄関に袋に入れて置きっぱなしとか。

長期のお休みに入りますから、お早めにお持ちくださいね。

当店のお休みが13日からですので、12日に冬物が集まると、そのまま保管と言うわけにも行かず、品物によってはお預かりできないものも出てきます。
洗っておけば問題ないのですが、時間の都合上、洗っておくことが出来ないと、休みの間にカビが生えたりする可能性があるからです。
いったん、ご自宅で保管していただいて、再度、休み明けにお持ちいただくことになる事もありますので、お早めにお持ちください。

心当たりある方、先延ばしはいけませんよ。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2008年08月07日

今年は湿気ですね。

去年に比べると、今年は気温はそれほどでもないような感じなのに、体感が物凄く暑いと感じます。
その証拠に、着ている服の汗ばみ方がすごい。

私たちクリーニング屋さんは暑い中仕事をしているので、この時期はいつも汗がすごいのですが、それでも例年いないほど汗をすごくかいています。
先日もとうとう、着替えのTシャツがなくなってしまいましたしね。

配達に出ていても、汗もかくし、乾かないし。
そして、体中に常に汗がまとわりついているような感じがしてとても不快です。

これ、おそらく湿気が原因なんでしょうね。

今年の特徴である、突発的な大雨、局地的な大雨も湿気を含んだ空気が原因のようです。
これらが大気を不安定にし、突然雨を降らせる。

湿気があるから、汗をかいても蒸発しないので、体温は下がらないし、気持ち悪いんでしょう。

こう湿度があると、衣類への影響をやはり心配してしまいます。
汗をかいたまま丸めて放って置くと、乾かないのでカビが生えやすくなりますし、仕舞っておいてもカビの影響を受けやすいでしょう。

また私たちがアイロンをかけていても、やはり気になります。
ここ数日、お店の配管を変えたこともあるんですが、アイロンをかけるときにいろいろと探りながら集中してかけているんです。
と言うのも、湿気があると、アイロンをかけていても微妙に生地に蒸気が残ります。
蒸気が残ると、あとでしわが戻りやすくなるんです。

アイロンをかけつつ、蒸気の量を調整しながらかけているんですが、これがなかなか調整しにくいんですよね。
調整と言っても、バルブの開け閉めではなく、自分の手でその都度あけたり閉めたりしながら調整をしています。

本当なら、そんなに気にしなくてもよさそうな時期なんですが、今年は蒸気よりも熱で乾かす方が比重が大きくなりますね。
うーん、今年は難しい・・・。

一時ですが、からっとした暑いけど気持ちのいい時期もあったんですけどね。
今年はもう期待できないんでしょうか。

とにかく、みなさん、湿気が高いのでお気をつけくださいませ。
除湿剤を交換しておいてくださいね。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年08月06日

商品のムラ。

衣類って意外とムラがあるんです。
でも、なかなかそれを分かっていただけないことが多いんですね。

明らかな欠陥があったとしても、私が買ったブランドに間違いはない!なんて言い切るお客様も結構いらっしゃいます。
まあ、明らかな欠陥の場合は、商品の取替えなどもありますから、懇切丁寧にご説明をするんですが、問題は欠陥と言うより製品のムラ。

規格に沿って作られているはずなのに、寸法が売れている商品、そういうのが結構あります。

良くあるのが、縫込みの甘いやつ。
十分な余白を持って縫っていないので、縫いしろに強度がなく、縫い目から破れてしまうことがあります。

ダウン製品などに多いですね。
クリーニングをすると、どうしても負荷がかかりやすいですから、縫いしろが甘いとパンクしてしまうんです。
所が、これは洗う前は分からない。
事前に分かればお断りするんですが、難しいんですよね。

また、裏地が寸法通りでないといったケースもあります。

若干小さいために裏地が切れていたり、大きいために、裏地が見えていたり。
製造上のムラってかなりあるんですよね。

全部が全部ムラと言うわけでもなく、デザインと言うこともあるので一概には言えませんが、ブランドの商品でも、怪しいものは多数存在してますよ。

それを実感するのが、修理したとき。
当店がお願いしている修理屋さんは、紳士服を一から仕立てる事が出来る物凄い技術者なのですが、その人が修理をすると、修理する前よりもきれいなんです。
たとえば、縫い糸が、買ったときよりもまっすぐ。
作っている人の技術よりもうちの修理屋さんの技術が高いんでしょう。

そういえば、コピー商品が出回ったときに、正規品だけど作りが雑なため、コピー商品特別がつかないと言った事例を聞いたことがあります。
こうなると、どっちが良い商品だかわからなくなってしまいますね。

ブランド物でも、一流メーカーでも、今は絶対と言うものはなかなかあえません。
商品に問題があることもある、と言うことも覚えておくと何かあったときに解決の近道になるんではないかなあと思うんですね。

やる人、体調、意識など、一定のレベルで提供するのはやっぱり難しいんでしょうね。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2008年08月02日

コストダウン。

先日、友達のブログが更新されていました。
そのタイトルが、値上げのお知らせ。

原油高に影響されているのが良く伝わってきます。
また、価格改定と同時に、集配のエリアも狭めるらしく、コンパクトにまたコストをなるべくかけないようにとする企業努力がうかがえました。

一口にコストダウン、企業努力と言いますが、お客様にはどの辺でコストダウンしているのか?なかなか伝わりませんね。
質の悪いものを使っているんじゃないのか?そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、使っているものの質を下げるのもコストダウンには必要なのですが、品質を下げても影響のないもの、下げると影響の出るものと言うのがあります。

まず資材の調達でコストダウンを図ります。
当店の場合、洗いに関するものは一切変えておりません。
原油高の影響でじりじりと値段ががって行くんですが、ここはぐっと我慢。
資材を安易に変えてしまうと、クリーニング自体に影響が出るからです。
その代わり、買う時期等、注意をしています。
私たちが仕入れているメーカーさんや、資材商さんも一般と同じようにセールをやります。
そのときを狙ったり、また大量に購入する事で値引きをしてもらうなど、コスト削減をしているんです。

包装の類は、逆に簡単に破れたりしなければ、コストダウンの対象にしています。
確かに、透明性の高いきれいな包装の方が良いんですが、見た目にこだわれるほど、今は余裕がある時期でもない。
当店のお客様は、包装とか見栄えよりも中身をしっかりして欲しい、とはっきりおっしゃってくれる方が多いので、そういう意味ではこちらも割り切りやすいんです。

次に考えるのが洗い関係。
一回に洗うときの洗剤の量とかは減らせませんので、他の対策を取ります。
たとえば、
洗うときにはボイラーが必要です。
ボイラーを炊くと言うことは燃料代がかかります。
ここで、なるべく減らすために、仕事を一度に集約させるようにしています。

洗うときは、同時に仕上げもします。
そして、終わるときもほぼ一緒に。
逆に言うと、仕上げが残っているのなら、なるべく洗うようにしますし、洗いものが残っているなら洗い終わるまで仕上げを次々としていくんです。
こうして、なるべく無駄な燃料をかけないようにしています。

ドライクリーニングでは、なるべく脱液するように心がけます。
と言うのも、衣類に溶剤が残ると、それらは乾燥したときに全部外へ行ってしまうんです。
脱液が甘いと、それだけ外へ溶剤を捨ててしまう事になります。
絞りを強力にかけることは一概に良いことではないのですが、しわの様子を見ながらなるべく搾り取るようにしています。

そしてここがジレンマなのですが、出来るならなるべくまとめて洗いたいんです。
所が、まとめて洗わない方が良い商品が多く、ここが悩みどころ。
品質と、コストと天秤にかけますがどうしても品質は落とせません。
いずれここも見直しを図るときが来るんでしょうかね。

他にも包装をまとめてするようにしたりしてコスト削減を図っています。

他のクリーニング屋さんでも、このほかまだまだいろいろと対策を取っているはず。
それでも、吸収しきれないほど値上がりしているんですね。

今日来た溶剤屋さんは、そろそろ何かしら動きが出そうですね、なんていっていましたが、どうなるのやら。
期待もしますけど、出来る事からこなしていくのが早そうです。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2008年08月01日

夏休みのお知らせです。

いよいよ8月に入りました。
今年はセミの声がなかなか聞けず、ここ久しく聞いていなかったヒグラシの声がはいったり、なんか夏なのか?と思うようなそんな印象を持っています。
暑さもそれほどでもないし・・・。
36度を覚悟していただけに、なんとなく拍子抜けです。

さて、そんなこんなでも夏休みがやってきます。
今年の当店のお休みは、以下のようになっております。

8月13日(水)~20日(水)まで

この間、急な出来事などで品物が必要になる方もいらっしゃるかと思います。
出来る限り、誰かが家に残るつもりですので、お電話ください。
つながらなかったときはご容赦を。

お休みに入る前に白いYシャツ、礼服などはお持ち帰りになった方が無難です。

長いお休みを頂いておりますので、お客様のクリーニングに支障が出ることと思われます。
お休み前に出来る限り仕上げましてお客様にお渡しするように心がけますので、お早めにお持ちくださるようお願い申し上げます。

明日から夏休みの方もいるようです。
いいお休みになりますように。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2008年07月31日

クリーニング屋さんを利用し続けるって大変です。

クリーニングを利用する人って、割りとまめな人だったり、律儀な人だったりするんです。
先日も、久しぶりにご来店くださったお客様がいました。

ここ数ヵ月、ご利用がなかったのですが、ご主人が定年退職され、今は定年後の人生をご夫婦そろって謳歌している真っ最中。
今までのようなスーツの着用頻度も減り、自然とクリーニングのご利用も減ってくるんですね。

うちは全然気にしないんです。
ところがお客様は違うようなんですね。

ほとんどの方が必ず、最近はクリーニングするようなものを着ないので・・・・、すいません・・・・、と謝られる方が非常に多いんです。

うーん、皆さん本当に律儀だ。
当店をご利用いただくと言う事でだけでなく、クリーニングを定期的にしないと言うことも引っかかっているような感じなんです。

でもですよ、クリーニングっていつも利用できる人って本当に少ないんですよね。
ご利用いただいている皆様はとてもしっかりとされています。
でも、生活している中で利用できないときもある。

お子さんが生まれて、学費がかかりだしたり、家を買ってローン組んだり、仕事変えたり。
さまざまな理由で、クリーニングしたくてもできないと言う事があるんですね。
お子さんが生まれて忙しくて、一年も洗えなかったと言うお客様もいらっしゃいます。
本人も気にはなっているんだけど、どうしようもない状態なんですよね。

仕事が変われば着るものも変わります。
スーツが必要のない職場もありますし。

働き出して、定年を超えるまでずーっと同じ量ご利用いただくお客様は本当に皆無です。
だから、謝られると、こちらも申し訳なく思うんですね。

そういう時もありますって、と思うんです。

逆に、今まではクリーニングを利用する必要がなかったのに、急にクリーニングの頻度が上がってしまう、そんな時期もあります。

共働きで洗濯する時間がなかったり、介護をしていて時間が取れなかったり。
クリーニングで時間を買う、と言う考え方もあるようです。

ようは、無理せず、必要なときにご利用してくだされば良いと思うんです。
クリーニングする時期も一時、クリーニングを利用しない時期も一時。
無理せず、生活しやすいようにしていただくのが一番です。

常にクリーニングに出そうとするのも無理があります。
全部自分でやろうとするのも無理があります。

上手に、上手に、使い分けてください。
私たちは来て頂いた時に、いつもと同じようお預かりしますから。
ご安心を。

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0)

2008年07月30日

100%だから良いって訳じゃないんですよね。

服を買うときに、綿だからとか、100%ものだから良いとかいう人がいます。
私の周りにも。
嫁さんもよく言いますし、義理の妹なんかも言いますね。

その根拠はどこなんでしょ?

確かに、綿100%は気持ちが良いんですが、綿100%の製品だっていろいろあります。
糸が細いものから、太目の糸を使ったもの、同じ綿100%でも、着心地やお手入れ方法などまったく異なったりするんですね。
また、どのシチュエーションで着るかによっても違うと思うんです。

いつでもどこでもデザインが良い物や肌触りが良い物が良いってわけではないんですね。

パーティーなどに出かけるならそういったものでも良いと思うんですが、これがたとえば仕事、特に営業の外回りを頻繁にする人ならどうでしょうか?
この暑い太陽の下、汗も目一杯かくし、重い荷物を抱えて走り回っていますから、服にはデザイン性よりも耐久性のほうが求められるんです。
そうすると、ウール100%よりも、若干ポリエステルが混ざった方が、強度が出るし着易くなります。

糸も細いよりはある程度太い方が良いですかね。
細いと汗の影響や紫外線の影響を受けやすいし、汗で硬くなったときに破れる可能性も出てきます。

普段着る服はおしゃれなものでも良いと思うんです。
しかし、仕事で着る物は仕事内容によっては、デザインを優先してしまうと痛い目にあうことも多いんです。

高いお金を出してせっかく買ったのに、全然持たないじゃないか、何て事になりかねません。

高いお値段=耐久性がある とどうしても考えがちですが、実際はそうではない事の方が多いんです。

服を買うとき、使う目的がはっきりしているのなら、その用途を少し加味してあげて選ぶと良いと思います。
耐久性が必要なら、強度を持たせるために化学繊維が少し入っていた方が良いし、逆に綿100%は表面の毛羽立ちが発生しやすいので、営業さんなら避けたほうが良いと思います。
白っぽくなった服はみっともなくて着ていきたくないでしょ?

最近はポリエステルなどの化学繊維も、丈夫なので大丈夫、とはいえないので難しいのですが、10%くらい混ぜてあるものなら大丈夫だと思います。
めちゃくちゃ薄いポリエステルとかはちょっとまずいんですけどね。

普通にスーツに混ざっているくらいなら、大丈夫でしょう。

スーツが傷みやすい特にこの時期のものは慎重に選びたい所です。

投稿者 boribori : 23:13 | コメント (0)

2008年07月29日

手抜きと効率化。

先日、展示会に行ってきたんですが、その後顔を出したメーカーさんや業者さんから、連絡が来るんです。
営業が主ですので、大体が挨拶ついでにお店によって良いですか?と言う話なのですが、来て貰うたびに悩んでしまうんですね。

皆さん、当店へ着ていただくと、いろいろとアドバイスをしてくださるんですが、それが結構苦痛なんですよ。
と言うのも、こうすればもっと楽になりますよとか、他はこうして効率化してますよ、なんていってくれるのですが、どうしてもその話に納得が出来ないんです。

仕事ですから効率化は必要です。
でも、効率化することで手抜きになってしまっては意味がない。
今、どこからお話を頂いてもほとんどが手抜きなんですよね・・・・・。

おそらく、うちの仕事を見ていると、何もかもが非効率に見えるんだと思います。
無駄だなあとか、こうすれば楽なのに、と思うんでしょうね。

でも、仕事には意味があります。
一見、無駄な仕事に見えてもその仕事には意味があり、それをする事で品質が上がるわけです。

いろいろお話を聞いていても、ほとんどが手抜きのアドバイスばかりで正直嫌気が差します。
これじゃあ、クリーニング屋さんでいい仕事が減るわけだ・・・。

楽に仕事ができれば確かに良いけど、それじゃああまりにも自分本位過ぎやしませんかね?
こうれすればもっと品質が上がるとか、着易くなるとか、良くなるとか、そういう話をたくさん聞きたいんですけどね。
当たり前にそういう話が出来るようにならないとだめですね。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年07月28日

工事終了。

土曜日夕方から始まった工事が本日無事に終了しました。
日曜日に終わる予定だったんですけどね、思いのほか手間取ったらしく、工事をしてくださった業者さんもとても苦労されていました。

お店に着ていただいたお客様は、入って着てなんとなく広くなったような印象を受けると思います。
また、さっぱりした感じを受けるかもしれません。

今回、機械を入れ替え、蒸気が通っている配管を直したんです。
お店兼自宅を改築したとき、なぜか蒸気を通る配管がお店のど真ん中を通っていました。
蒸気が中を通っていますから、必然的にパイプから熱が出てくるわけです。
それがお店の真ん中にどどんと居座っているわけですから、熱い事この上ないわけです。

昨年は、お盆の時期に暑さ対策として、店頭の一番上のガラスを開くようにしました。
これも効果覿面でしたが、それでもやはり熱い。
やっぱり配管を直すしかない、とうなったんです。

通常、配管は壁伝いにするんですが、うちの場合、うなぎの寝床状態のお店で、奥行きがあり、前の工事の業者さんが蒸気のロスを嫌ったんじゃないかと思うんですね。
蒸気は配管が曲がるたびに落ちていきます。
できる事ならまっすぐな方が良いわけです。

最初から壁伝いにまっすぐにしてくれれば良かったんですが、お店の真ん中でしたからね。

そこで、全部の配管をかえると言うわけには行かなかったんですが、前半分の配管を壁伝いに修正をしたんです。
そして、今日の夕方、無事にすべての配管を終え、工事が終了しました。

今日の工事は残っている箇所だけだったので、普通にアイロンなどは使え、仕事をしていたんです。
するとですねえ、暑さが全然違うんですよ。
風が入ってくる。

今までは配管が取っていて、天井伝いに熱の壁があったんだと思います。
それらが、壁伝いに追いやれらて、換気扇で根こそぎ外に追い出される。
結果、涼しくなったんだと思います。

でも、今日って外も結構涼しかったらしいんですよね。
もしかしたら、思い過ごしかもしれません。
明日一日様子を見てみないと。

涼しいと言いましても今までの暑さに比べればの事ですから、ご来店くださったお客様にはまだつらい状況かもしれません。
でも、少しでも和らいでくれればうれしいんですよね。

明日からの仕事がまた楽しみになりました。
すっきりしたね、と言うお客様の言葉もうれしいですし、誰が涼しくなったねと言ってくれるかなと思うとわくわくします。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。

投稿者 boribori : 23:50 | コメント (0)

2008年07月26日

ボーっとしているんですかね?

ようやく暑いのに慣れてきたと思っているんですが、やはりどこかボーっとしているようで、昨日火傷をしてしまいました。

昔はよく火傷をしていたんですね。
プレス機などは鉄板むき出しですし、薬品もあまり着にせず使っていたので、いろいろな種類の火傷をみんなしていました。
でも最近は、薬品に注意していますし、プレス機も事故がおきないように工夫されていますし、ぐっと減っていたんです。

金曜日、職人さんに着ていただき、土曜日からの工事のため、なるべく仕上げをしようとしていたんです。
そして職人さんが帰った後に、通常のYシャツの仕上げをしようとしていたんですね。

プレス機に蒸気を入れて暖めます。
プレス機って電源を入れたらすぐ使えるって訳じゃないんです。
蒸気を入れて、鉄板の温度が上がるまでしばらく待つ必要があります。
これを待たないと、きちんとプレスできないだけでなく、蒸気が冷やされて水滴となり、衣類についてしまうんです。

暖めている間、暑かったなあと機械に寄りかかったんですよ。
この行動自体はいつもしているので、さして危険とは思っていなかったんですね。
でも、寄りかかる場所が悪かった。
いつもよりも、袖に近い方で寄りかかってしまい、鉄板がむき出しだったんです。

普通の人なら決して鉄板に触るような事がない位置なのですが、私の体ですと十分に届いてしまったんですね。

じゅっ!と言う音と共に、あつっ!と言うを出して、すぐさま飛びのいてしまいました。
でも、後の祭り。
左のひじの上の方、見事に火傷していましたね。

そのまま放置していると、水疱になってしまい仕事中に破れでもしたら大変な事になります。
衣類についたらしゃれにならないので、すぐさま冷やして、当店自慢のやけどの薬を塗って、しばらく様子見。
ひりひりしますが、水泡などにはなりそうもなかったので、そのまま仕事をしました。

火傷に使っているクリームが、すでに生産中止となっているので、あまり使いたくはないんです。
これが非常によく効きまして、やけどがほぼ跡形もなくきれいに治ってしまいます。
何でこれが生産中止になってしまったのか?と思うのですが、素材が集まらないんだそうで仕方がないんですよね。

中にはマッコウクジラの油や真珠が使われているらしいんです。
そりゃ、今の時代手に入らないわけだ・・・。

今朝、残ったYシャツを仕上げようと朝6時からアイロンを握っていたんですが、今度はアイロンが調子悪い・・・。
温度が上がらないので、蒸気が水滴に変わってしまい、アイロンがかけられなくなってしまいました。

うーんこれも暑さによる影響なんでしょうかね。
交換しなければだめかなと、集配に出かけてしまったら、しばらく休ませていたら普通に使えたと社長。
暑いと機械も人間も調子悪いようです。

みなさんも、普通にしているつもりでもどこか通常と違うかもしれません。
無駄に事故などにあわないように、注意しましょうね。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2008年07月23日

カリスマの威力。

午後仕事をしていると、お客様がご来店。
日傘の修復が出来ないか?とのお話です。

日傘の修復・・・・・、今までそんなお問い合わせいただいたことなかったので一瞬と惑ったのですが、傘の修理なら修理屋さんが良いのではないかな?と思い、その説明をさせていただきました。

ふと、どうしてクリーニング屋さんに傘の修復を?と思ったら、こうおっしゃったんですね。

ブログを以前見させていただいたときに、カリスマさんのお名前を拝見しまして、もしかしたら直してもらえるかなあと思いまして・・・・・。

こういったお問い合わせ、結構あるんですね。
カリスマの名前、物凄い威力です。
もう一般の方に、修復と言うイメージを強烈に植えつけたんだろうなあと思います。

お客様が帰った後、もしかして日傘の修復を受けた事があるのかな?と思いカリスマ福永さんへメールしてみると、受けた事があるとの返事。
ただ、どうやら色の修復のようで、かさを分解組み立てしてくれる業者さんとの連携を図らないといけないそうで、結構大変なんだそうです。

ネットで調べてみると、染み抜きをやっている所は、日傘の色の修復をしている所はあるようですね。

破れの修復はないのかと見てみると、こちらはかばんやバッグの修理屋さんがやっている事が多いようです。

こうして調べてみると、修復っていろいろな仕事があるものですね。
物がつくらられば必ず壊れるわけで、それらが全部捨てられるわけではないわけです。
修復して使いたい、と言う人がいれば必ずどこかでそういう仕事をしている人がいるんですね。

そういえば、以前テレビでやっていた旅行バッグの修復もすごかったなあ。
成田空港の近くでやっているんですが、鍵が壊されたり、割れたりしたバッグを見事に修復していくんです。


修復って、流れ作業ではなく、常にアイデアなんですよね。
発想が豊かでないと厳しいお仕事なんだと思います。
良い物を長く使いたいと言う人が増えて着ているんでしょうかね。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (0)

2008年07月22日

分かっちゃいるけど、洗えない。

集配のご依頼がありました。
多摩の洋食屋さんで、改装中の間にいろいろとクリーニングして欲しいとの事。

いつもは出入りのリネンサプライ屋さんに頼んでいるのですが、今回だけクリーニングして欲しいと言うのです。

リネンサプライ屋さんと言うのはいわゆるおしぼりやユニフォームなどをレンタルして洗っている会社。
自社でおしぼりや制服などを用意して、貸し出し、回収してクリーニングしてまた貸し出す、そういう仕事です。

クリーニングと似たような感じですが、お値段はめちゃくちゃ安い。

でも、仕事はと言うと・・・・・、物凄く微妙だったりします。
と言うのも、そもそもきれいに仕上げると言った意識はないですから、ばばっと洗ってダメだったら廃棄、と言うスタンスが基本です。
ですので洗いも、かなり強い洗いをします。
これは、お客様の衣類を預かっているクリーニング屋とは違い、自社の製品を洗っているので、意識が違うんでしょうね。
私たちもよく言いますが、クリーニングの難しい所は委託品だからなのです。

お伺いし、お値段の説明をすると、顔色が曇ります。
はっきりとはおっしゃいませんが、料金が全然違うんでしょうね。
こちらも重々承知していますので、無理にはお勧めしませんが、一応クリーニング屋さんの仕上がりの違いなどを説明すると、どうもその違いも分かっている様子。

圧倒的に仕上がりがきれいになると分かっていても、クリーニング屋さんは利用できない、と言うことのようなんですね。
きれいになると分かっていても、そこまでコストをかけることが出来ないと言うことのようなんです。

実はこういった例はたくさんあります。
やはり多いのが会社関係、レストラン、病院など。
中にはこだわって、コストをかけてでもきれいにしている所もありますが、まだまだクリーニングにコストをさける所は少ないような気がします。

私は仕事柄気になるんですが、一般の方々はどうなんでしょうか?
食事に行って、お買い物に行って、店員さんが着ている制服って気になりますかね?

先日ご来店くださったお客様とお話をしているときに、皆さんかなり汚れた状態で服を着ているんですよね、と言う話をしたときに、こういわれたんです。

私たちは素人だからまったく分からない。

やっぱりそういうものでしょうか。
汚れていると言う感覚が希薄になってきているような気もしますね。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2008年07月21日

今週末のお急ぎにご注意ください。

梅雨が明け、だんだんと暑さになれて来ました。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、今週末の事なのですが、当店、土曜日の夕方からちょっとばかり工事をいたします。
工事をしてくださる人いわく、夕方までは仕事できますんで・・・・・、といってくださったのですが、やはりそういうわけにも行きません。
工事がしやすいように、準備をしなくてはいけないのです。

通常ですと、土曜日はお急ぎの品物をお受けする事が多いのですが、以上の理由から今週はお急ぎを受け付ける事が出来るか、その時になってみないと分かりません。

もし、お急ぎの品物がありましたら、木曜日ごろまでにお持ちくだされば、対応できると思います。

変則的になってしまいますが、なにとぞご協力お願いいたします。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年07月17日

テーマ展示会2008

今日は今年から開催される事になった、テーマ展示会2008」と言うものを見てきました。
“環境対応とクリーニング経営”をテーマにした、と言うクリーニング業界では初めてではないか?と言うような絞った企画。
しかも、平日開催と言う、今までのクリーニング業界ではなかった思い切った展示会のようです。

他のお店では分かりませんが、なぜか今年はこの時期品物が大量に集まっています。
衣替えがこの時期に集中したような感じです。
行くためには、仕事をある程度片付けなければいけませんから、今週頭から少しずつ仕事を進めておいたんです。

場所は平和島にある東京流通センター、通称TRC。
冬の時期にもここで別の展示会がありますから、慣れたもんですね。

久しぶりにあっちへ行くとなると、ただ行くというのはもったいない。
豆大福も買って帰りましょう。(笑)
と言うことで、少し早く家を出て、以前ここで紹介した事があるお店へ。

かれこれ二年ほどいっていなかったのですが、ようやくテレビの影響がなくなったのか、落ち着いていました。
お店のおばさんも、にこやかでしたし。
ただ、豆大福がお一人様6個までとなってしまい、うちではちょっと足りません。
うーん、仕方ないかな・・・。
他のお菓子を混ぜる事でこちらは解決です。

前に写真が見たい、とあったんですが、すいません、帰ってきたら物凄い勢いで食べられてしまいました。
なかなか写真公開できませんね。

と言うことでそろそろ落ち着いたであろうと言う事でお店の名前などを公開します。

和菓子処四代目松川

豆大福の写真は、あちこちのブログで載せられているようです。
ご興味のある方、検索してみてくださいね。

豆大福も買ったし、いざ展示会へ向かいます。
まず興味があったのが、平日開催でどれだけ人がいるのかどうか?と言うところ。
入ってみると、それなりに人がいますね。
しかも、割りと皆さん話をしている。
展示会ですと、冷やかしに来る人もいますから、ただボーっと歩いている人が多いんですが、わざわざ平日に来ると言うだけあって、目的があって来ているのかも知れません。

染み抜きの実演、機械の販売、洗剤の販売など、今までもあるようなものなのですが、それでも結構面白く、個人的に収穫がありました。
ちょっと気になった機械もありましたしね。

ただ、以前もここで書いたと思うのですが、クリーニング屋さんの機械の展示はちょっとおかしいんですよ。
仕上がり具合を見てもらいたいと言っているのに、きちんとした工程を踏まないで適当な品物を適当に見せるだけ・・・。
あれでは、機械の性能により仕上がりが良くなったかどうかなんて判断がつきません。
そもそも、入っている衣類が事故品のようなものなので、かえってダメなんじゃないの?と疑ってしまうほど。

今回もメーカーさんにその辺をきつくいったんです。
見せたいものとやっている事に隔たりがあるでしょう?って。
口では品質の良さを見てくださいっていいながら、やっている事はお粗末過ぎます。
これは、クリーニング屋さんみんなが声を出していかないと変えられないのかもしれません。
せっかくお金をかけて展示会をしているのですから、メーカさんにとっても、私たちにとっても有意義にした方が良いと思うんです。

ここをご覧のクリーニング屋さん、次の展示会で、おかしいなと思ったら是非メーカーさんに突っ込んであげてください。
みんなの声が変化の第一歩になるはずです。

半分くらい見た頃でしょうか、友達を一人見つけました。
以前なんでも鑑定団に出ていた、福島の(株)セルクル社長、鈴木さんです。
そういえばこの前クレームの番組にも出ていたらしいです。

鈴木さんとは会うのは久しぶり。
クリーニング業界にメーリングリストと言うものができて、お互い創生期のメンバーだったので、いろいろと話に花が咲きます。
今でもメーリングリストや掲示板など、情報交換するツールはあるのですが、最近はちょっと扱いづらくなっているようで、嘆いておられました。
昔は良かったね、なんていいたくはありませんが、今よりも建設的な意見をお互い出し合っていたあの時期のようにならないかな?何て話していましたね。
ネットはとても便利なので、慣れてくるとあれやこれや裏で話が回ってしまうようで、展開しないんでしょうね。

その後、番組に出たう粗話などを聞き、改めてクリーニング業と言うもののイメージがどういう物かなど面白いお話をたくさん聞かせていただきました。
こういう話を聞くたびに、早く手を打たないとまっとうなクリーニング屋さんも同じに見られてしまうんだよなあと思います。
自分だけは他とは違うと思っていても、お客様kら見ると、どこもクリーニング屋さんでしかないんですよね。

この危機感、どれだけのクリーニング屋さんが感じているんでしょうか?

30分ほどお話をしているうちに、たくさんの人が鈴木さんの所へ集まってきます。
さすが有名人と言った所ですね。
一緒に展示会を回り、興味あるものの情報交換をした所で今回は別れました。

やっぱりいろいろな人と展示会を回ると楽しいですね。
見る所が違いますから、面白い発見があります。

ひとつ面白いブースがあって、中国人留学生の斡旋をすると言うブースがありました。
どういうことかといいますと、中国人を雇いたいんだけどどうしたら良いか分からないという人へ、斡旋しているらしいんです。

クリーニング業界も人手不足で、大きな工場では本当に困っている様子。
パート代も年々上がっていまして、日本人を雇えなくなっていると聞きました。
そこで、中国人を雇う会社がちらほらと出てきたんですね。

もしかすると数年後にはクリーニングの工場には、中国語が飛び交っているかもしれません。
業界紙も、一部中国語だったりしてね。

初めての試みのテーマ展示会、おおむね良かったではないでしょうか。
来年はさらに絞った形で提案してくれると面白いと思いました。
12月には大きな展示会が控えています。
去年一昨年は、あまり評判が良くなかったですから、今年の冬の展示会は期待しています。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (2)

2008年07月15日

半袖。

Yシャツを仕上げていると、季節により変動があることが分かります。
季節・・・・・、うーん、曜日の関連と言いましょうか、休みの関係で少なくなる事もありますね。
暑くなると増えるか?と言うと実はそうでもないんです。

春先が一番多いですかね。
今は、若干減って来ています。

冬の時期なら、臭いの様子を見ながら二日もしくは三日着ると言う方もいらっしゃいます。
夏場は一日着ると洗うようですが、半袖は自分で洗えるという方が多いので減るんでしょうね。

夏場のYシャツは、結構大変なんです。
半袖が多くなると、実は工程がひとつ増えてしまいます。
袖を再度かけなおすんです。
畳が楽な分、長袖と比べても、手間は同じくらいかな?と思うんですが、時間は確実に長くなりますね。

また、この暑さで汗をかきますから、仕事も遅くなります。
二枚かけちゃ、汗を拭き、10枚かけちゃ、水分を取り。
そんな事をしていると、通常1時間で仕上がるものが2時間ほどになる事もあるんです。


当店のYシャツには、抗菌消臭加工が施されています。
生地の表面に、加工剤がマイクロカプセルに包まれてくっついていて、こすれるとカプセルが割れて中の加工剤が出てくる、と言った仕組み。
わきの下や襟など、着用中のこすれで加工剤が出て、汗のにおいを消してくれるんです。

これがかなり強力でしてね。
男の人の靴下に加工をすると、臭くなくなってしまうほどなんです。

若干、ヒノキの香りがすることがありますが、ぷんぷん匂うと言うほどではありません。

この加工剤の導入をしようといったのは社長でした。

でも、社長以外、全員却下。
この加工剤は使えない、と拒否したんです。
理由は、臭いは人それぞれ好みがあるので、受け入れられない、と言うものでした。

加工剤は物凄く濃いので、使うときに薄めるのですが、その薄める前のものが物凄い香りなんです。
これを使った事を考えると非常に厳しいかなと思ったんですね。
それでもまずはテストしろといわれ、自分たちの日常品でテスト。

すると、面白い事に、ほとんど臭いがしなくなります。
これならいけるか?と思い、着用してみるとあら不思議。
汗の臭いは消えるし、いい感じで使う事が出来るんですね。

そのときに、いっきに不安から確信へ変わりました。

加工剤の導入には、高価格過ぎるのでYシャツのクリーニング代でまかなえないんじゃないか?と言うのもあったんですが、何とかクリアー。
現在に至っています。

本当は、Yシャツだけでなく、ご家庭で使うタオル、靴下、シーツなどに使っていただけると、この時期良いんですけどね。
数年前までは小分けして販売をしていたんですが、容器がなくなってしまい、販売を中断してしまいました。
要望があって、容器が見つかれば再開するんですけどね。

少しでも、この夏快適に過ごしていただけるように、続けて行きたいと思っています。

投稿者 boribori : 23:57 | コメント (0)

2008年07月14日

顔をあわせないで大丈夫?

インターネットでクリーニングをお預かりする事に決めたときに、一番の不安はお客様と顔を合わせないことでした。

クリーニングは、委託品です。
汚れや傷などお互い情報を共有しておかないと、あとでこんなのはなかった筈だ!とか、元からありましたとか、トラブルになる可能性を秘めてしまいます。
何よりも、わざとトラブルを装い、恐喝や詐欺などの事件を呼び寄せてしまわないか?そこも心配だったんですね。

また、お客様と直に顔をあわせることで、その人の癖と言いましょうか、人柄と言いましょうか、どんな人なのか想像しやすくなると言うのもあります。
仕事につながるんです。

所がネットでお預かりするようになると、それがなくなります。
ちゃんといつものように取引が出来るかな?と心配もしました。

実は、この心配は、よく同業者にも質問されるんですね。
顔をあわせない大丈夫?とか、顔が見えない商売はしない、なんていう人もいます。

ネットでお預かりする前に、何回か自分が客となり、ネットで商品を購入してみたんです。
そこで分かった事は、商売人が思うよりも、注文を出すお客様の方が不安は大きいと言う事。

ニュースなどでも詐欺の話が良く取り上げられていますし、ちゃんと受け付けてくれるのか?から、こちらのメールは届いているのか?ちゃんとした商品は届くのか、お金を先に振り込んで商品が届かないなんてことはないのか。
自分が客になると、どれだけ皆さん不安な思いで注文を出しているのかが分かります。

特にクリーニングの場合は、委託品ですから、まず商品を送らなければなりません。
また、ただでさえクリーニングに不安を感じている人が多い中、お店がどこにあるか想像もできないような所に頼むのって、相当勇気がいると思うんですよね。

そこで自分がこれだけは続けようと思ったのが、このブログでした。

毎日書き続ける事で、ここのホームページは生きているんだと言う証になるし、私の事も少しは伝わるかもしれない。
ニコニコ笑っている写真よりも、日々伝えていく方が良いのかなと思っています。

今日も、業者さんが着てくれたんですが、宅配便で届いた大きな段ボール箱2個を見て、顔をあわせないで良いの?と言っていました。
顔はあわせていないけど、お預かりするまでに、何通もメールをやり取りして、相談を聞き、悩みを教えてもらい、そこでクリーニングをお受けしたんです。
顔をあわせるよりも、もしかしたら内容は濃いかもしれません。

お店のやり取りよりも、時間かけていますからね。(笑)

顔を合わせない不安ももちろんありますけど、それらを埋めるべく、出来る事はやっていきたいですね。

投稿者 boribori : 23:40 | コメント (0)

2008年07月12日

公衆電話。

定期的にお伺いする宅配は、決まった曜日の決まった時間にお伺いするので特に何もないのですが、市ポット的にご利用くださったお客様へのお届けやお伺いには、事前にお電話を差し上げてからお伺いするようにしています。

今日の午前中も、定期集配のお客様の間に、二軒ほど入っていました。

一軒は朝一でしたので、そのままお伺いです。
無事に品物を届け、別の品物をお預かりしてきました。
さー次のお宅は電話してからだ、と思い、車の中の携帯を探すと、なぜか見当たりません。
あら?どこへやったのかな?と探す事5分・・・。

思い出しました。
昨晩寝る前に充電しておいて、そのままでした。(爆)

電話番号は、お客様の住所と地図を印刷しているので、問題はないと、公衆電話を探すべかなあと、車を走らせたのですが、公衆電話が見つかりません。
昔ならちょっと走ればすぐ見つかったのになあ。
とにかく、お客様のお宅の方へ車を走らせつつ、公衆電話を探します。

ようやく見つけたのが、コンビニ。
お客様のお宅から数分の所です。

じゃあ電話しようかと思い、財布を見て、テレホンカードがあったのを思い出しました。
携帯電話真っ盛りのこのご時勢に、テレホンカードなんていらないだろうと思っていたんですが、とりあえず一枚入れておいたんです。

早速電話。
テレホンカードを入れるのになんだかどきどきします。(笑)

なんだか急に懐かしさがこみ上げてきて、昔はこうだったよなあなんて思いました。
無事にお客様と連絡が取れまして、お伺いする事が出来ました。

携帯電話に頼りっきりなんでしょうね。
公衆電話なんて普段気に留めていませんでしたし、こうして使うのも何年ぶりかしら。
もしかしたら十年以上使っていないかも。
でも、いざと言うときはやっぱり必要です。

たまには公衆電話も使ってあげないといけませんね。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年07月11日

普通、こんなもの出しませんよね?

今年、衣替えの時期によく言われていた言葉にこんなのがありました。

「普通、こんなものクリーニングに出しませんよね?」

言われる品物はまちまちで、セーターだったりマフラーだったり。
私たちからすると、普通にクリーニングに出てきますし、クリーニングに出しても別におかしくはないと思うようなものなんですが、気にするお客様が多かったです。

この言葉の裏には、自分で洗うのが普通ですよね?と言う意味が含まれているのかなあと思うんです。クリーニングに出すのが手抜きのような、そんな雰囲気さえ漂ってきます。

いつからでしょうか、こういう風になってきたのは。
思い返してもこの辺からだと言うのはないんですが、気がつくといつの間にやらと言った印象です。

マフラーやセーター、クリーニングに出してもおかしくありませんよ。
ご自分でやるのが普通とも思いませんし、実際お預かりしに行っても、ご自分でやられる人もいますが、クリーニングに出してきれいにしてしまうと言う方もかなりいらっしゃいます。

クリーニングに出すか、ご自分で洗濯するか、どちらにせよ、衣替えの時期が着たら洗って仕舞うということが出来ている時点で、とてもしっかりしていると思うんですね。

クリーニングに出していい思いをしなかったと言うお客様もいらっしゃいますから、絶対とはいいませんが、いいクリーニング屋さんを見つける事が出来れば、クリーニング店をご利用するほうが、きれいにふわっと上がります。
長持ちしますしね。

だから、クリーニングに出すって恥ずかしい事じゃないんです。
別に手抜きでもありませんし、家事が出来ないからクリーニング店を利用していると言う事でもありません。

大事にしているからこそ、クリーニング店を利用する。
それで良いんじゃないかなと思うんですね。

クリーニングには時折、もっとびっくりするようなお問い合わせも頂きます。
パジャマ洗ってくれないか?とか、靴下洗ってくれないかとか。
これらは、出張で洗う事が出来ない人や、病院へ入院していて洗う事が出来ない人などからのお問い合わせです。
これらも別に恥ずかしいことではありません。
困っているときは遠慮なく聞いていただければ、相談に応じます。

投稿者 boribori : 23:16 | コメント (0)

2008年07月10日

アイロンをかける理由。

アイロン掛けの話を書いていて、そもそもどうしてアイロンをかけるのか?書いていない事に気づきました。
そういえば自分もクリーニング屋を始めた頃、アイロンをかける意味が分からず悩んでいたような気がします。
何でアイロンをかけないといけないの?何て考えていましたね。
そう思っているとアイロンをかけていても、目的がないのと一緒なのでうまくいかないんです。

どうしてアイロンをかけるのか?
アイロンをかける前に洗濯をする事が前提なのですが、洗濯をすると衣類に変化がおきるんですね。
縮んだり、形が崩れたり、元に戻ったり。
それらを元に戻すべく、着易くする為にアイロンをかけるわけです。

洗うと縮む、と言うと本来のものと少し違うんです。
確かに縮んでしまうものもあるのですが、地が詰まったり、着ているうちに引っ張られて伸びたものが元に戻ったりと言うことが起こっています。
生地も、作ったときに、一度地を詰まらせて詰まりにくくさせてから服を作るのですが、最近は柔らかいものが好まれますから、なかなか地を詰まらせたりしない事もあるようなんですね。
すると、一度洗うと縮むと言った事が起きるわけです。

また、生地だけでなく、縫い糸も縮みます。
これは縫うときにテンションをかけているので、水分を含むと緊張が解け、縮んでしまう事があるんです。
洗って、縫い糸がぎゅーっと、縮んでいる商品、たまにありますよね。

これらを、アイロンの熱で引っ張り、セットするんです。

また、アイロンをかける事で表面が平滑になります。
すると、袖が通りやすくなり、気安くなるんですね。
そして、表面が平滑になると、毛羽立ちが少なくなり、生地本来の色がよみがえってきます。
植物性の繊維は、すれなどでどうしても表面に細かい毛羽が立ち、そのせいで色が白っぽく見えてくるんです。
アイロンをかけ、この毛羽を押さえると、見事に色が復活します。

そして、着ているうちに、また洗っているうちに崩れてしまったデザインを元に戻すのもアイロンの仕事。
きちんとかける事で、ストレスの少ない服になってくれるんですね。

アイロンをかけると言うと、どうしても表面的なぱりっとした所だけ見てしまいがちですが、細かい所で着易くなり長持ちさせるんです。

洗いざらし、が流行っていて、アイロンをかけていると返って恥ずかしいなんていうのも最近耳にしますが、洗いざらしは、見た目は良いですが、実はとても着辛いんです。
でも、アイロンをかけたものを普段着ていなくて、洗いざらしを毎日着ているとその事が分からなくなっていくんですね。

先日、会社の部署が替わったお客様が、スーツをクリーニングにお持ちになったんです。
今までもスーツのクリーニングは受けていましたが、頻繁に来ているわけではなく、当然クリーニングも数えるほどしかなかったんです。
ところが、部署が変わり、毎日スーツを着るようになったので、こまめにクリーニングするようになった所、先日当店に来てこういっていただきました。

スーツってクリーニングすると気持ち良いんですね。

その通り何です。
きちんとクリーニングして、アイロンをかけると、着易くなり気持ちが良いんです。
これに気づいた事って本当に良いことだと思います。

これらの良いところは、アイロンをかける事で生まれます。
熱い鉄の塊で生地を抑えることで生まれるわけです。
これが、蒸気でぱーっと粗じわを取るだけでは、表面の毛羽は抑えられませんし、生地に水分が残るので時間が経つと生地がしなってしまいます。
当然、着づらくなってしまう。

今の時代でもアイロンが良いとされる理由ですね。

でも、アイロンが一番かと言うとそういうわけでもないんですね。
生地によっては、アイロンをかけるよりも、蒸気でぱーっとふかす方があっているものもあります。

要は適材適所。

その服をどういう風にしたいのか、そのためにはどういった作業が必要か、と言うことを良く考えながら適切に道具を選んでいくのが大事なんですね。

洗ったままでも良いと思うかもしれません。
でも、一度その姿を大きな鏡で見てみてください。
自分が手に持っているときよりも、洗いざらしの服は着た時の方が返って恥ずかしいものです。
すると、ぱりっとまでは行かなくても粗じわくらいは取っておきたいなあと思うと思います。

粗じわを取るにはアイロン掛けだけでなく、干すときに注意をするとある程度防ぐ事も可能です。
アイロンがけ、大変ですけど、頑張ってかけてみてくださいね。


投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年07月08日

30日が1日?

夕方、給水しに二階へ上がると、テレビでクレームの話をやっていたんです。
これまた偶然にクリーニング屋さんにまつわるクレームの話があり、お水を飲みながらしばらく見ていました。

俳優の北村総一郎さんの話。

衣替えの季節に、クリーニング屋さんへ品物を大量に持って行った時の話らしいのです。
品物を出すと店員さんが受け付けてくれるのですが、仕上がりはいつですか?との問いに、1ヶ月くらいかかりますと言われます。
今着るものもあるのでそれは困ると言うと、お急ぎ便もあるのでそちらを利用されては?と言うらしいのです。
料金もさほど変わらないし、ではお急ぎ便ならいつ出来るの?と聞くと、驚きの答えが。

明日できますって。


番組では、本当は一日で出来るんじゃないですか?何て皮肉られていました。
また、さまーずの三村さんの洋服屋のアルバイトの経験から、すぐ出来るのに出来ないといっている、なんていうコメントもあったんです。

この話、聞いていてとても微妙に感じました。

まず、30日かかる品物が全部翌日に上がると言うのも、ちょっと不思議です。
衣替えの時期ですから、一冬の汚れがたくさん詰まった衣類もあるはず。
それを一日で出来るというのはいささか強引過ぎます。
ちゃんとクリーニングしているのか?と疑いたくもなる。

またもうひとつ引っかかったのが、本当は出来るのにと言うところ。
クリーニング屋さんの、衣替えの時期の忙しさ、一般の方には想像できないと思いますが、尋常じゃないんですよ。
クリーニング自体は、忙しくてもかかる時間は一緒です。
でも、次から次へと集まってくる品物は、完全に工場の処理を超えてきますし、一年の商売の半分以上がほんの一月くらいに集中してきます。

ですから、一ヶ月かかりますと言うのも、普通に理解できるんです。

でも、難しいのが冬物ばかりではないと言うところ。
冬物が集まる時期にも、同時に今着るものも集まるわけです。
それらは遅くなる事は出来ませんから、優先的に洗われます。
結果、急がない冬物は後に回されるわけなんですね。

おそらく、お急ぎ便と言うのは、そういったものの中に入れて急いで仕上げてくれると言うものなんでしょう。

さまーずの大竹さんが、みんながお急ぎ便を指定したらどうするんだよ!と言っていましたが、そういう風にならないように受付で振り分けていくんです。
物理的に、キャパシティを超える量は洗う事も仕上げる事も出来ませんので、冬物など急がなくてもよさそうなものはそういったお勧めをします。
おそらく番組で出たクリーニング屋さんも、お急ぎ便はこの時期お勧めしないんじゃないでしょうかね。
お客様に言われてはじめてお話しているんじゃないかなあと思います。

本当なら皆さんにお勧めしたいんでしょうが、それすら難しいほど衣替えの時期は忙しくなってしまうのです。

クリーニング屋さんの事情が分かりづらいのと、あまりにも仕上がり日の差が激しいので誤解を生んだんでしょう。
翌日出来るって言うのは私も首をひねりますけど。
品物によるんですよね。

ほんのちょっとしか見る事が出来ませんでしたが、番組自体がクレーマーじゃない?と言うようなつくりになっていてちょっとがっかり。
前見たときは、こんな風ではなかったんですけどね。

クリーニング屋さんの特殊な事情、なかなか分かりづらいと思います。
私たちもこれが悩みの種でして。
集中する時期に合わせて機械やスペースを配置すると、一年の大半使わないですから、過剰設備になってしまいます。
かといって、通常の量にあわせて設備すると、繁忙期にパンクしてしまう。
マリアナ海溝のように深く、エベレストのように高い需要の波が難しい要因です。

投稿者 boribori : 23:00 | コメント (0)

2008年07月07日

あら?こんな所につけちゃった?

かねてより言っていましたドライクリーニング機のカートリッジフィルターの交換を本日いたしました。
夏を前に、これで安心して洗う事が出来ます。
当店は他の店よりも交換がちょっと早いんですよね。
ぎりぎりまで使うより、少し早めに交換するほうが安定して洗えると言う事なのですが、最近はそれでももう少し早めにしようかな?何て迷ったりもします。

午前中カートリッジフィルターを交換。
その後、この日を待っていた溜まった品物を一斉に洗い、私は仕上げに移ります。

午前中はなんともなく仕事が終わったんですよね。

お昼を食べ、午後また仕事をしていました。
Yシャツをプレスしていたんですが、どうも右足、それも親指の辺りがしびれるんですよね。
ひりひりするような感じ。
嫌だなあと思いつつ、早くプレスしないと次に移れませんから、せっせとプレスをしています。
そのうち、母が休憩をしようと紅茶を買って来てくれました。

よいしょっ!と座り込んで、紅茶をぐいぐいと飲み干します。
生き返ったなあと思い、ふと右足を見ると、赤いんです。
それも、全体的にではなく、部分的に不自然に赤い。

うーん、これはどう見ても溶剤焼けだ。(-_-;)
いわゆる科学やけどと言うやつです。

やっちまったなぁ。(ク-ルポコ風に読んでください)

カートリッジフィルターの交換のときは十分注意していたんですけどね。
どこでやっちゃったのか皆目見当がつきません。
両手はびっしりと溶剤がついたので、洗剤でよく洗い流したので大丈夫。
でも、下を見ても溶剤がこぼれた形跡はないし。

おかしいなあと思っていると、思い当たる事がひとつありました。

カートリッジフィルターを交換すると、ドライクリーニング機の中にある溶剤が極端に減ります。
そのままでは洗えないので、溶剤屋さんを呼んで溶剤を足してもらうのですが、そのときに、溶剤のホースに右足、それも親指側面をこすったんですよね。
その時はなんとも思わなかったんですが、原因はどうもそこのようです。
場所も一致しますしね。

あー、よく考えれば危ないのは十分分かるはず。
慢心だなあ。

ひりひりするくらいで大事には至りませんでしたけど、注意しないといけませんね。

プロなのに。
資格もちゃんと持っているのに。

ほんと、やっちまったなぁ。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2008年07月05日

ドラム型洗濯機は落ちない?

ここ最近、いろいろな所で家庭用洗濯機の話を聞いていました。
そこでドラム型の洗濯機が非常に評判が悪いのです。

どうしたんでしょうか・・・。
本来ドラム型の洗濯機は汚れ落ちが良いはずなんですけどね。

日本は昔から攪拌式の洗濯機が使われてきました。
二層式の洗濯機が代表ですね。
水を攪拌し、中の衣類をこすりながら洗う方式です。

欧米諸国では、攪拌式の洗濯機は使用せず、ドラム型の洗濯機が主流でした。
その理由は、欧米では水が硬いために、洗剤の効果がいまいちだったんです。
攪拌式では汚れが落ちないので、ドラム型が普及したようです。

攪拌式の洗濯機が衣類をこすりながら洗うのに対して、ドラム型は衣類を叩きながら洗濯します。
ドラムが回転するときに衣類が持ち上がり、衣類が落下して叩かれる、そういう仕組みですね。

叩いて洗うので汚れ落ちが段違いで良いはずのドラム型洗濯機。
クリーニング屋さんで使われているのもドラム型です。
一部、使用方法によっては攪拌式を使うときもありますが、基本ドラム型。

いったいどうしちゃったんでしょうか。

ドラム型で汚れが落ちないケースで考えられるのは主に二つ。

洗剤の入れすぎか、叩く力が弱いかです。

ドラム型は叩いて洗濯するので、洗剤が多いと衣類が滑ってしまい、汚れ落ちが悪くなります。
あわ立ちの少ない洗剤を使う事を勧められたりしますね。
また、最近の機械は、静穏設計です。
CMを見ている限り、ドラムの回転が穏やか過ぎないかな?と思うんです。

せっかくのドラム型なのに・・・。
靴下の真っ黒な汚れなんか洗うだけで一発で取れちゃうほどすごいんですよ、本当は。
もったいないなあ。

他にも、ドラム型の問題点として、臭いが発生すると言うのがありました。
こちらは、機械の問題だったり、排水溝の問題だったりするらしいのですが、いまいちパッとしません。
においの問題やら、汚れ落ちの問題やら、ほんとどうしちゃったのかなあ。

今までの常識が通用しなくなっているのか、簡単にドラム型の洗濯機を勧められなくなっています。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2008年07月04日

今日はつらかった。

今日は辛かったですね。
東京にも今年初めての真夏日がやってきて、しかも、深夜物凄い雨が降ったらしく、湿気でむしむし。
午前中の暑さと湿気ときたら、今日は辛かったなあ。

6月が比較的涼しくすごせたので、急に来た暑さに対応できないでいます。

お客様も、お店に入ってきて暑さにびっくり。
こんな所でよく仕事が出来るな?と、もっともなご意見です。
ピーク時にご来店くださったので、びっくりしたんでしょうね。

でも、この暑さ、一日続くわけではないんですね。
暑さにもピークがありまして、時間帯や使っている機械によっては、全然涼しいときもあるんですよ。
逆に、この機械を使っているときは入ってきちゃダメー!って言うくらい暑くなる機械と言うのもあります。

私たちも、なるべく外が涼しい時間帯に機械を動かすようにしたり、暑くても何とか仕事が出来るように体を慣らしていったりとそれなりの努力をしています。

だから、今日のようにむちゃくちゃ暑くても、辛くてもクーラーを使う事は出来ないんです。
使っちゃったら、今年乗り切れる補償はありませんから。
今の苦労が、二週間後に来る梅雨明けに効果を発揮するんです・・・・・、と信じて我慢しています。(笑)

そう、暦を見るともう少しで梅雨明けしちゃうんですよね。
暑さも、3週間ほどの我慢なんです。

いかんいかん、ちょっと弱気になってきました。
乗り切るために、また明日から気合入れて慣れて行きましょう。

お店に入るときは暑さにご注意を。
辛いなと感じたら、お店の外へ出るのが一番です。(笑)

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2008年07月03日

アルバイト

今日の夕方、溶剤屋さんがやってきました。
うーん、顔色を見ても、話していてもいまいちパッとしない様子。
まあ理由はなんとなく分かるんですけどね。

溶剤の値上げ、売り上げの低迷、先の不安、いろいろな事が重なっているみたいです。

特に、溶剤の値上げに関しては、自分たちもメーカーから言われるがままですし、また私たちにはきつく言われるしで痛し痒しといったところのようです。
上がればその分売り上げが落ちます。
また、ガソリンなども上がっているので実際はコストがさらに増えている。
厳しいですね。

溶剤の値段の上昇の話から、灯油も上がっているという話になり、その値段にびっくり。
いまは一斗缶で2250円くらいなんだそうです。
この値上がり、かなり厳しいものとなっています。

クリーニング屋さんは熱源としてボイラーを使っています。
乾燥機に使ったり、アイロンの蒸気に使ったりするのですが、そのボイラーに使うのが主に灯油なんです。
都市ガスを使っている所もありますが、灯油を使っている所の方が多いのではないでしょうか。

うちでも数年前まで灯油ボイラーを使っていたのですが、ボイラーが壊れたのを機に都市ガスへ移行。
変えたばかりの頃は灯油の方が若干安く、灯油のように切れる恐れがないということを第一に我慢して使っていたものです。

しかしここの所の値上がりで逆転してしまい、あの頃変えておいてよかったなあと今思います。

この灯油の値上がり、仕事をやめるかどうか?何て話が出るくらい深刻らしいのです。
と言うのも、Yシャツなど蒸気を多く使うのですが、単価がどうしても安いため、燃料代が高くなると採算割れを起こしかねないんです。
一週間に1万から2万ほど燃料代がプラスかかるようになったと聞くと、それだけの上昇分をカバーするだけの品物ってそう簡単に集まるものではないんですね。

中にはボイラーをたくのをためらうといった人まで出てきたようで。
その気持ち、分からなくもありません。
また、嘘か本当か、都内の二代目さんが集まる会で、閑散期のアルバイトの話が出たとか。
忙しくなくなったら、他で働いて穴埋めをしようと言うことらしいのですが、ここまで来るとしゃれにすらなりません。

ガソリンだけに注目してしまいがちですが、原油が上がるという事は、関係するものがすべて上がるという事。
目に見えない所で、相当厳しい状態になっていると思います。

原油対策、何とかして欲しいものです。

投稿者 boribori : 23:10 | コメント (0)

2008年07月02日

東京へ帰ってきました。

昨日、お客様がご挨拶に来ていただくことがある、と書きました。
引越しだけでなく、引っ越されてから数年後に、東京へきたので・・・・とよって言ってくれるお客様もいらっしゃいます。
また、新入社員の頃にご利用いただいて、3年後にまた着ましたなんてお客様も。

もう10年位前になるでしょうか。

お昼ごはんを食べていたんですね、テレビ見ながら。
NHKが移っていまして、一人のアナウンサーが川かなんかに入っていたんです。

母がすかさず、山本君だ!といいます。
隣にいた父も、おお、山本君だ、元気そうだなあといいます。

私は、誰の事だか分からず、有名な人?何て聞いたんです。
すると返ってきた言葉は意外なものでした。

大学生の頃、うちを利用していてくれていたようなんです。
中央大学に通っていた頃、就職活動をしている頃にスーツやYシャツのクリーニングをしていたんですね。
当時の学生さんは、割りとこまめにクリーニングしていましたし、私たちとも普通にいろいろな会話を楽しんでいたので、いろいろとお話をしていたんだそうで。

うちの父と母も、話しやすかったらしく、どこそこの面接だと聞くと、じゃあこのスーツを買ったときよりも10万以上高く見えるように仕上げてやる!何て言いながらやっていたようなんですね。
そして、見事にNHKに就職が決まったそうで、中央大学からはじめてのNHKの入社だったんだそうです。

そんな経緯を聞いて、あれから何年も経っているからなあなんて思い出にふけっていたんです。

それから1週間後の事。

仕事をしようと、お店を出たときの事。
まだ建て替える前の古いお店のときです。

お店に前に一台の車が止まりました。
中から、男の人が出てきて、小走りにお店にやってきます。
どこかで見た事があるなあ、誰だろう?と思っていたのもすぐに解決しました。

この間、NHKに出てた人だ!!!!!

山本さんは、私に気づき、大きくなったなあと一言。
話を聞くと、どうやら私の子供の頃のことを知っているらしい。
こういうとき、自分に記憶がないとつらいです。

中に入り、母と話をし始めると、こういったんですね。

今度東京へ転勤になりました。
ご挨拶に伺いました。

横で聞いている僕は、何が起こっているのか訳もわからず、どうしてわざわざご挨拶なんて?と自分の頭の中ではぐるぐるといろいろな事がよぎります。
しばらくお話をした後、忙しそうにかえって行きました。

それからしばらく、お昼の番組を担当し、数年後に滋賀へ転勤。
数年前にまた東京へ戻ってきて番組を担当しているようです。

今は、毎週月~金まで午後4時50分~6時までのゆうどきネットワークに出演しております。
アナウンサー、山本哲也さんです。

時間があるときはなるべく見るようにしています。

長い間商売をしていると、こんな事もあるんですね。
母いわく、学生の頃から頑張って出世してくれたのがうれしいって。
ここまでの努力が伝わってくるようでうれしいといっていました。

まるで出来すぎたドラマのようですが、長くやっているといろいろと起こるもんですね。

投稿者 boribori : 23:42 | コメント (0)

2008年07月01日

引越しのご挨拶。

ここ久しくお顔を拝見できなかったお客様がいました。
お年を召した方で、ご主人が定年後も、会社勤めをしていたので、毎週Yシャツをお持ちになっていたんです。

急にお持ちにならなくなる事はよくあります。
事情は詮索しませんが、皆さんいろいろとあるんでしょう。
普段はあまり気にとめないようにしているのですが、このお客様はご高齢と言うこともあり、どこか体の具合が悪いのかな?とか、心配をしていたんですね。

その方が夕方、ご来店くださいまして、引っ越したとおっしゃいます。
今日はそのご挨拶にとわざわざ中河原まで来てくださったのでした。

娘さんご夫婦の近くに住むことになったようです。
安心しました。

このように、引越しのときに挨拶にきていただくお客様って結構多いんです。
皆さん、今までありがとうございました、と挨拶されていくんですが、それはこっちのセリフなんですよね。(笑)

今までご利用いただきまして、ありがとうございました・・・・・、とこちらからいう前に先にありがとうといわれる。
なんとも不思議な感覚です。

自分たちの仕事が皆さんの生活に密着していたのかなあなんて思う瞬間でもあります。

このご挨拶、いろいろな人が来るのですが、中には珍しい人も。
長い事商売をやっているといろいろな人がいらっしゃいます。
ちょっと珍しい出来事、明日は書いてみましょうか。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年06月30日

時期をはずして・・・。

6月も後半に入ってから、また少し忙しくなってきました。
今年は5月が雨が多く、例年いらっしゃるお客様のご来店が少なかったんです。

その方々がいらっしゃったのがつい最近。

やはり雨の影響かなあ?と思ってお話を聞くと、どうもそれだけではない様子。
皆さん同じことをおっしゃるんですね。

時期をずらして持ってきました、と

毎年この時期はとても忙しそうにしていますし、お店に来るとうっそうと茂った森のようになっているので、皆さん気を使ってくださるようです。

みんなが出し終わった後に、ゆっくりやってくださいとか、そろそろ暇でしょ?何ていう方まで。
クリーニング屋さんに関する噂話で、セールをやっているときは出さない方がいいなんていうのもありますので、より丁寧にやって欲しいので集まる時期を避けた、と言うお客様もいる事と思います。

ちょうどこの時期になると、ドライクリーニングのカートリッジフィルターの交換の時期になります。
一番忙しい時期を頑張ってくれたので、そろそろ交換です。
今お預かりする品物は、お急ぎでなければカートリッジフィルターの交換後に洗うようにお話しています。
やはり、交換後は液の状態がきれいですし、白物などは特に洗い上がりが良いですから。
最近の冬物は、白で柔らかい生地が多いので、交換後のほうが良いんですね。

時期をはずして・・・と考えている皆様、そろそろ大丈夫かと思います。
今週中、遅くても来週中ごろにはカートリッジフィルターの交換をします。

白物を出すなら、今、です。
この時期を逃すと、夏が来て、黄色く変色してしまいます。
ラストチャンス、お見逃しなく。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2008年06月29日

オオカミ少年。

うちの子供には小さいながらもお仕事があります。
今のお仕事は、ご飯を知らせに来る事。
長男から始まり、長女へと受け継がれ、今は次男のお仕事。

長男長女はしっかりとやってくれていたんですが、次男はちょっと曲者なんです。

まだお昼を作ってもいないのに、「ご飯ですよ~」と呼びに来る。(笑)
こっちはその声を元に動いていますので、じゃお昼にしようかと二階へ上がっていくと、嫁さんが大慌て、何て事がここ最近あったんです。

土曜日のお昼も同じ事がありました。
どうやら自分が食べたくなると、お昼だよ~と私たちを呼びに来るようです。
困ったもんだ。(笑)

悪い所はお父さんに似ていると言われるのは世間の常識(笑)ですが、自分もあんなだったかな?と思っていると思い当たる節がありました。

小学二年生頃のだったと思うんですよね。
当時の当店は、二階建てだったんですが、1階部分に洗い場と仕上げ場がありまして、真ん中に生活スペースとしての居間があったんです。

仕上げ場-居間-洗い場といった感じで、分断されていたんですね。

学校で嘘をつくのが流行っていたんです。
びっくりするような事を言って相手が驚いたり本気にするのをからかったりと言う、くだらないお遊びです。
学校から帰ってきて、今までは何も思わなかったんですが、ふと母を驚かせてやろうと思ったんですよね、なぜか。

今思えばなんてバカな事を・・・・と言うやつなんですが。

裏の方から走ってきて、お店にいる母に向かって、洗い場から煙が!なんて言ったんです。
すると母は血相変えて、洗い場まで走るわけです。
そりゃそうですよね、煙なんて上がっていて、万が一火が出ていたら大変です。
引火物もありますし、お客様のものが燃えたらなんて思ったら・・・。

洗い場に行きかけた母に向かって、うそだよ~んと悪びれもせずに言う私。

間髪いれずにひっぱかれましたね。
でも、念のため洗い場に確認に行っていましたが。

冗談なのに、と当時は思ったのかなあ。
反省と言うよりは、叩かれて痛かった、と思ったような記憶があります。

でも、同時に、これはいちゃいけないんだなと思い、それから一切言わなくなりましたかね。

そんな事を思い出し、嫁さんに言うと、次男もやりそう、といいます。
子供の成長を見ていると、自分の子供の頃の悪事がいろいろ出てきます。
これからいろいろと思い出すと思うと、このまま忘れたままにしておいてくれーと思っちゃいますね。

子供が悪い事するたびに、またいろいろ言われるんだろうなあ。

投稿者 boribori : 22:35 | コメント (0)

2008年06月28日

良いクリーニング屋さんの見分け方がない。

閉店する友達の店を訪れていた時、お客様から良いクリーニング屋さんはどうやって見分けるの?と聞かれました。

実はこの質問、よく頂きます。
ネットでも聞かれますし、自分がクリーニング屋さんと名乗るとこの手の質問をされる事が多いんです。
それだけクリーニング屋さんを見つけるのが難しいと言う事なんですけどね。

私、聞かれたときに、思わず言葉を飲み込んでしまったんですね。
と言うのも、良いクリーニング屋さんの見分け方って思いつかなかったんですよ。

個人でやっていれば良いか?と言うとそういう事はない。
独りよがりな仕事をしている所もままありますし。
では大きなチェーン店なら安心か?と言うと、他の業種に比べて大きなチェーン店の信用はクリーニングには当てはまらない。

でも、どちらにも良い店は必ず存在します。
その見分け方がないんですよ。

クリーニング業って、チェーン店でも個人店でも言うことはあまり変わりません。
どこのお店もきれいになるというし、染み抜きをするというし、品質が良いといいます。
でも本当の売りは、全然違うんですよね。

リーズナブルな価格でそれなりの品質。
そこをちゃんと宣伝すれば良いのに、宣伝する時は高級店のようなうたい文句を使ったりするので、消費者の方も分かりづらいんじゃないかと思うんですね。

どうしてそうなるのか?
やはりクリーニングってどこまでいってもどこか職人気質なんですよね。
だから、最後は品質や技術をどうしても宣伝したくなるし、そこに行き着くんだと思うんです。

結局、お店の人の話し方や、説明、この商品の試し洗いするとお店の技術が分かるなどいくつかポイントをお話したんですが、結局一度洗って見なければ分からないのねと言われてしまったんです。
しかも失敗されれば直る保証もないし・・・。
そう思うと、クリーニング屋さん選びって本当にリスクが高いんだなあと思います。

きっとどこか見分けるポイントがありそうなんですけどね。
思いつかないのが悔しいなあ。

少しでも良いところを選びたいのが消費者ですから、何かお手伝いできればと思うんですけどね。
宿題として、答えが出たらここで紹介したいと思います。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年06月27日

見事な受付。

数年来の友達が、クリーニング屋を今月でやめると言うので、集配の途中によって来ました。
彼女とは、不思議な所でつながっていたりします。

受付だけのクリーニング店をオープンさせていたのですが、実はオープンするにあたってメールでクリーニング屋さんの心得や受付での注意点などを質問された事があったんです。

当時お互い全然面識もなく、急にメールで質問をされたので、思い立った事をメールした記憶があります。
その後、ふとしたきっかけで出会い、友達として今までお付き合いしてきました。

彼女の受付は本当に天下一品なんです。
お店での企画もアイデア豊富ですし、何よりお客様に楽しんでもらう事を一番に考えてやっています。
やはりそういうのって伝わるんですよね。
彼女のお店には、いつもお客様があふれ、どのお客様も旧知の仲のような感じでお付き合いをしていたのを覚えています。

お店を閉めようと思う、と連絡をもらったのが3月頃だったでしょうか。
彼女もいろいろと悩んでいたんだと思います。

やめなければならない経営状態ではなく、いろいろとあるんでしょう。

でも、お客様と親密にかかわってきたお店だからこそ、彼女だけでなく通っていたお客様もさびしいはず。
今日行ったときも、何人もお店にやってきては挨拶をしていくんです。
もうクリーニングの受付はしていないんですけどね。

後二日で終わりでしょ?なんていいながら挨拶に来るお客様。
どこか良いクリーニング屋さんはない?と聞きに来るお客様。
これ食べて、と差し入れを持ってくるお客様。

どのお客様も、みんな別れを惜しむように、またつかの間の会話を楽しむように、笑顔で話をしていってましたね。

クリーニング屋さんはとかく技術に走りがちですが、受付でこれだけお客様に満足を与えられるってすばらしい事だと思います。

みんながありがとう、といっている姿を見ると、やはりどこかもったいないなあと思ってしまうんですよね。
これだけ必要とされていて、惜しいなと・・・。

最後の品物を引き取りに来たときに、メールや携帯の番号を交換してくださいというお客様がたくさんいるんだそうです。

これもひとつのクリーニングの形、なんでしょうね。

長い間お疲れ様でした。
友達として、これからは消費者代表として、いろいろと助言をお願いします。
仲間がやめていくのはさびしいですが、これもひとつの決断、次へのステップだと思います。
頑張ってね。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2008年06月26日

イメージ。

当店にはいろいろな品物が集まってきます。
仕上がりも他店に比べると時間がかかる。
どれもこれもと言うわけではなく、もちろん普通に仕上がる品物もありますが、汚れがひどかったり、とても気を使う商品であったり、そういったものが時間を食うわけです。

では預かっている間、ずーっとクリーニングしているか?と言うとそういうわけではないんですね。

どのクリーニングが一番あっているか?最適な処理方法はどれか?イメージを固めている時間と言うのが結構あります。

これも不思議なもので、イメージできると後のクリーニングはうまく行きます。
ところが、まずやってしまえ!的にやると思ったようにならない事が多い。

この前も、3度クリーニングした品物の洗い上がりに納得がいかず、しばらく吊っておいたんです。
毎日、その品物とにらめっこ。
見ているとですね、そのうちに品物からイメージが伝わってくるんですよ。
こうやれば落ちる、みたいなね。
そこで、再度クリーニングを試みました。
結果、きれいになって満足。
ほんと、洗いなおしてよかったと思える瞬間です。

似たような話を、カリスマ修復師の福永さんも以前話していたように思います。
また、先日いらっしゃった愛知の達人 宮崎さんも同じような事を言っていました。
イメージが固まるとうまくいく。

流れ作業でないからこそ、一つ一つのイメージが重要なのかもしれません。

おそらく、丁寧に仕事をやっている所ではみんな同じようにイメージしているんじゃないかと思いますね。
人間の想像力って本当にすごいなあと思います。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2008年06月25日

役立たず。

実は先週の金曜日の午後から、私お休みを頂いておりました。
左足を怪我しまして、動けなくなったんです。

午前中に、足を引きずりながら配達へ出かけたんですが、配達に回っている最中に、足がパンパンに腫れあがるのが分かり、午後の仕事を断念。
ビシッと治して土曜日に集中してやろうと思っていたんです。

ところが、なかなか思うようには行きません。

土曜日になっても結局腫れは引かず、金曜日よりもひどい状態。
這うことすら厳しい状況だったので定期ルートのお客様に事情を説明し、お休みを頂いたんです。

休んでいる間、出来ることは何もなく、ただひたすら足を上げてじっとしているだけ。
体が休まって良いんじゃないかと思っていたんですが、実際やってみるとかなりつらいんですよね。
やる事ないし、動けないし、じっとしているとお尻が痛くなる。
普段寄ってこない子供たちが、なぜか痛い左足の周辺を飛び回り、定期的に踏んでいくし。(爆)
早く仕事をしたいと思いつつ、じっと我慢をしていたんです。

日曜日。
結局、日曜も一日安静。
私が休んでしまったため、他の家族に仕事が割り振られまして、平穏なはずの日曜の居間に重い空気が漂います。

役立たず・・・、どこかでそんな声が聞こえてくるような、そんな重さです。(笑)

これはまずいと思いまして、月曜日に何とか立てるようになったので、アイロンをかけようとしたんですが、これがまた裏目に出まして。
ねえ、人間って立っているだけでも重いんですよね。
膝から下がパンパンに腫れてしまいまして、必要最小限の仕事だけになってしまいました。

ようやく今日になって安定して仕事が出来るようになり、一日張り切っていたんですが、休みが長かったので体がついていきません。
やっぱり続けていないとダメなんですねえ。

私、体が大きいので、足をやっちゃうとダメなんですね。
まず、動けなくなっても運べる人がいないし、自分でも動く事が出来ない。
重いので、立っているだけで負担になり症状が悪化するようなんです。

今回、皆様からやさしく、「やせろ!」とお言葉を頂きました。
慎んでお受けしたいと思います。m(__)m

休んでいる間に気づいた事が1つ。
痛がっている私を横目に、嫁さんは心配している様子もないので、思い切って聞いてみました。
心配しているのか?と。
すると、当たり前じゃない!と言う言葉。
まだまだうちの家族は安泰だなと思っていたのもつかの間、夕ご飯になり、3階で足を高くして寝ていた私に、嫁さんは冷たくこういったのでした。

ご飯だから降りてきて。

歩けないんだから降りれないじゃない。(T_T)

言葉とは裏腹に、実はここで日頃の恨みを晴らされているのでは?と若干不安に感じましたね。
日頃ちゃんとしていないと、こういうときに返ってくるんだなあと思いました。
以後、気をつけます。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年06月24日

値上げ、やっぱり来ましたか。

ガソリンの値段が上がって早一月ほど経ちます。
それまでも微妙に浮き沈みをしていたので、私たちが使うドライクリーニングの溶剤も、そろそろ上がるんじゃないかなあと思っていたんです。

先週の土曜日に、通知が来ました。

もう今年だけで1リットル当たり30円以上上がっています。
さすがに販売店さんも、申し訳ないんでしょうね。
メーカーからの値上げの通知をまず持ってきて、その次に自分の会社の値上げの通知を見せてくれました。

上乗せすることなく、メーカーからの卸が上がった分、そのままスライドさせた形です。

でもそれだと販売店さんは赤字なんですよ。
運搬するのにガソリンを使いますから、ガソリンが上がった分配送料も上がっているはず。
でも、その分を転化できないでいます。

また上がるのかと言う思いもありますし、仕方がないよなあと言う思いもあります。
ちょっと複雑。

お客様もニュースなどで取り上げられてかなり経っていますので、皆さんご理解していただいているようで、大変でしょうと言うお言葉も頂いたりします。

いつまで続くんでしょうか。
資材のストックも限りがありますし、いずれ当店も価格改定をおこなわざろうえません。
恐ろしいほどの上昇率。

何か良い手はないのかしら。
新しい技術がj開発されたりするのかな?
今年の東京の展示会に期待です。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2008年06月22日

プロの落とし穴。

先日、義理の妹がやってきました。
ちょうど休んでいた所なので、いろいろと話をしていたんです。

仕事の話をしているときに、ふと、そんな深刻な話なのかなあと言う疑問が出てきまして。
保育士をやっているんですが、いろいろと仕事をやっているとあるようなのです。
子供の様子から、家庭での事情を憂慮しての話だったのですが、どうも私には大げさに捉えすぎに映りました。

帰った後に、嫁さんにその話をすると、公立の保育園では家庭に事情がある子が多く回ってくるらしく、数多くいろいろなものを見ているのでそういう風に考えがちだ、と言うんです。

いわれてみるとそのとおり。
プロで、しかもそういった環境にいるとなると、普通の人よりも複雑な事情をたくさん見ているはず。
少しの変化も、その後の大きな変化の予兆ととる癖がつくのかもしれません。

大変だなあと思ったのですが、少し疑問もあります。

大きな問題に発展しそうな予兆は見逃してはいけませんが、たいした事ないことを大げさにするのもいかがなものかなと思うんです。
適切な処置と言いましょうか、わざわざたいそうな話にしなくてもいいんではないかなあと。

どうしてこう思ったのかといいますと、私たちクリーニング屋さんでも良くやりがちなんですよね。
プロだから、シミが残った後の影響を考えますし、シミを見るとどうしても染み抜きをしたがります。
また染み抜きの勉強をすればなおさら、やりたくなる。

でも、染み抜きしなくても取れるものも中にはある。
洗って落ちるのなら、洗って落とした方が良いと私は思います。

染み抜きのリスクは0ではありません。
どうしても、問題が起こる可能性もある。
そう思うと、プロとしてどう判断するかって難しいんですよね。


大変な品物や、大変なケースを見れば見るほど、ちょっとした事も大げさに捉えてしまいますが、きちんと見抜ける力も必要なのかなと思ったんです。
事例に流されないで、品物や人に向き合う事が必要なんでしょうね。

小さい子を見る保育士さんも大変だと思います。
言葉を話さない衣類と向き合うクリーニング屋さんも大変です。
どの仕事も大変なんだよなあ。
お互い、抱えている問題は複雑で山積みです。
めげないで頑張ろうね。

投稿者 boribori : 23:28 | コメント (0)

2008年06月20日

丁寧な人、失礼な人。

お店をやっていると、いろいろな営業が飛び込んできます。
また電話での勧誘も非常に多く、先物取引やマンション、墓地霊園などなど、いろいろやってくるんですね。

またホームページを持っていると、それに関連した営業もやってきます。
集客力アップのお手伝いをしますとか、売り上げが上がるようにホームページを作り変えしますとか。

先日も一本の電話がなりました。
とても丁寧な感じで、ホームページのご提案をしたい、お手伝いをしたいといってきます。
最近インターネットで、クリーニングの検索をする人が増えてきているので、今がチャンスですなんて事を言っています。

私もホームページを持っていますし、こうしてブログも書いています。
一応それなりに勉強はしているので、いくつか疑問点を話すと、急に口調が変わるんですね。
どうも、何かが気に入らなかったらしい。

するとそこからはこちらがはっきりと分かるように、口調がかわり、態度もつっけんどん。
これじゃあ話にならないかな、と思っていると、売り上げが上がった事例がある!と自信満々の様子。

この手の話で売り上げがあがったというのは鵜呑みに出来ないんです。
と言うのも、一時的なものを取り上げて上がったからなんていうのは誰にでも出来ます。
問題は、そこに継続性があるかと言う事。
また、ホームページだけで売り上げが上がったのか、他にもやっていたのかも具体的に聞かないと、いざはじめたときに、話が違うじゃない?何て事になる事が多いんです。


その説明をしているうちに、何か記憶の片隅に似たような話があったなあと思い出しました。
私、この会社からの営業を別の人から受けていたんです。

そこで、前に説明してもらって残念ながらお断りしましたと言うと、そこからが早い早い。
挨拶もそこそこに電話をガチャンと切られてしまいました。

印象悪いなあ。

いやですね、前の営業の方はとても丁寧で親切だったんです。
懇切丁寧に説明をしていただき、他の事例もきちんと説明をしていただき、その人がとても魅力的だったのでお店に来ていただいて、4時間ほどお話をさせてもらったんです。
お断りしたときも、礼を欠かさず、本当に気持ちの良い方でした。
ですから、何かこちらがお願いしたいときはここも候補に挙がるかなと思っていたんです。

所が所が、今回のこの電話。
がっかりですね。

いらないといった瞬間に態度を豹変させるってどうなんでしょうか?
今までの態度がすべて嘘のようで、なにやら騙され掛けていたような印象を持ってしまいます。
電話での営業ってこういうの多いんですよね。
見込みがないのなら一秒でももったいないというのかもしれないですけど、イメージもあるし、少しは考えた方が良いと思うんだけどな。
こういう営業が、電話での営業の印象を悪くし、効果が出なくなっているような気がするんですよね。

人の振り見て我が振りなおせ。

こういう風にはなりたくないですねえ。

きちんとしてくれれば、話も聞くし、その後の展開もあるんですけどねえ。
以前の印象がとてもよかっただけにとても残念でした。

投稿者 boribori : 19:25 | コメント (0)

2008年06月19日

クリーニングに出せない理由。

私がクリーニングに携わるようになってから、年々業界のクリーニング需要と言うものは減ってきていました。
14年前に聞いていたクリーニング需要の今は約半分くらいと言う状態です。

クリーニング需要が減っていったのにも理由があると思うんです。
ライフスタイルの変化、ドライマーク用洗剤の販売、消臭剤の販売、などなど。
しかし、本当にそれだけなのかな?と思っていた所、先日お伺いしたお客様からこんなお話を聞いたんです。

クリーニングに出そうと思っても、お店が閉まっているので出しにいけない。また出したとしても引き取りに行かなくちゃ行けないのに早く閉まっちゃうし忙しくて引取りにいけない。だから出せない。

思い起こせばこういう話は以前からよく聞いていたんです。
クリーニング屋さんの営業時間の短さは、かなり以前から言われていました。
他のクリーニング屋さんでは、出来上がった品物をなるべく早く引き取って欲しいという事で、電話でご連絡するらしいですもんね。
出したくても、そりゃ出せないと言う気持ち、分かる気がします。

当店では深夜10時まで営業しております。
でも、これで足りているのか?と言うとどうなのかなあと思ってしまうんですね。
皆さん、かなり遅くまでお仕事されていますし、閉店ぎりぎりに駆け込んでくるお客様を見ていると、うちの営業時間でも厳しいのかなあと思ってみたり。

日曜営業している所も、今年のように雨が続いてしまうとお客様も出しづらくなってしまいますしね。

クリーニング離れがさけばれてかなり経っていますけど、その理由も年々変化していっているような気がします。
使いづらさも考えないといけないのかなあと思いますね。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年06月18日

複合的な要素

コメントを頂きまして、素材の特性をもっと良く知りたいとありました。
とても熱心な方で、こういう方が従業員でいると、経営者の方はうれしいんではないかなあと思います。

クリーニング屋になると、いろいろな勉強をするのですが、結構人によって偏るんですね。

知識なんかよりも技術だ!と実践を主にやる人。
まずは繊維の知識だ、と勉強する人。
いやいや、洗剤の勉強をしなければ始まらない!と言う人。

やはり職人系の仕事ですから、どうしても知識よりも技術そのものにこだわる人が多いような気がしています。
実際にやらなければ落ちませんので、知識だけではダメなのも事実なんですけどね。

偏った勉強は実はクリーニングの幅を狭めるんです。
と言うのも、こうしたらこうなってしまうとか、リスクを回避するような情報が多くなります。
すると、怖くて手が出せなくなる。

しかし、洗剤の知識、素材の知識、実践がかみ合うと、不思議な事にきちんと洗ったりしみを落とせるんですね。
ですから、本来は複合的な知識が必要になると思うんです。

私もいろいろな本を買い、読みましたけど、クリーニングの技術は実はそうたいして変わっていません。
30年前の本を読んでも、今でも十分に通用してしまいます。
また、素材の特性も基本はそうたいして変わらない。
でも、現実は企業努力をしているので、素材の特性を乗り越えるような加工が施されていたりと、難しくなっています。

加工などは本を読んでも載っていないことのほうが多いですし、地道に繊維関係の資料に目を通すしかないんですよね。
こうやって加工されているんだなあとか。

クリーニングの勉強の難しさです。

私も苦労したんですけど、素材の勉強をして、それをお客様に伝えても、ほとんどがだから何?といった情報にしかならないんです。
それは、現場に直面した説明になっていないから。

たとえば、綿の特性で、色が落ちやすいとか毛羽立ちやすい、と言う表現で説明をしたとして、お客様にはそれがどうなるの?となってしまいます。
これらは基本的な情報で、さらにお客様が分かりやすい、また日常で知っておくと良いように肉付けして説明する必要があるんですね。
それがなかなか、素材の勉強だけでは、肉付けした説明が出来ないんですよ。

結局、自分で洗ったり仕上げたりしているうちに、自然と出来るようになったんです。

アメリカの某クリーニング屋さんでは、働いている方全員が洗いもしますし、仕上げもしますし、受付もします。
だから、全員説明が出来る。
数年前に理想だよねえなんて話を聞きましたけど、今の日本の諸事情では厳しいのかなあと思います。

となると、受付の方にきちんと理解してもらうように、研修なり勉強会を開いた方が良いと思うんですよね。
もしくは、割り切ってそういった説明はすべて省いてしまうとか。
最近、どこも同じで分かりづらいなあと思っていた所なんで・・・。

どの仕事も一人前になるには大変です。
でも勉強したい!と言うモチベーションがあるのが一番の長所だと思います。
頑張って欲しいですね。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (2)

2008年06月17日

まだ残っているような気がするんですよねえ。

春の衣替えはもう終わった、そんな話をちらほらと聞くようになって来ました。
クリーニング屋さんの忙しい時期はいつも一瞬で、衣替えが終わるといつものように落ち着いた日々がやってきます。

どこで終わったかどうか判断するのかと言うと、お預かりする品物の変化なんですね。

衣替えの一発目は、重衣料が主。
オーバーやコートの類です。
その次がセーター、そしてスーツ。
最後に毛布と来て、シーズンが終わるかなあと感じ始めます。

今年も、集配に出ていると、取次店の店頭に山のように毛布が置かれていますので、もう終わったのかなと思うんです。

ところが、まだ残っているのかな?と思う節もあります。

ここに来て、お客様からお電話を頂きまして、お預かりに伺うと、結構品物が出てくるんですね。
しかも、去年のタックがつきっぱなしのものもあったりで、日付を見ると去年よりも一月ほど遅いんです・・・。

会社関係にお伺いして、受付の方とお話をしていても、まだ出しそびれているものがあるとおっしゃっていましたし。
今年は、5月が雨が多く寒かったですから、出しそびれがかなり残っているのかもしれません。

このまま行くと、出しそびれから冬までおきっぱなしになってしまうかもしれません。
梅雨に入り、汚れたものをおいておくのはあまりお勧めできません。
梅雨の晴れ間に、出来るだけクリーニングもしくは洗濯をお勧めします。

汚れた冬物、大丈夫でしょうか?
放って置くと、恐ろしいほどカビが生えたり、変色してしまったりします。
そうなる前に、まだ間に合いますから、クリーニングするようにしてください。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2008年06月16日

今年の冬物は注意が必要?

先日、アパレルにお勤めのお客様がご来店。
衣類の話になったんですね。

アパレルさんにも展示会がありまして、先日生地の展示会があったんだとか。
今年の冬物の展示だったんだそうですが、なんと今年の流行はポリウレタンらしいとの事。
ポリウレタンが流行るかもしれない、と聞いて正直良い気持ちはしませんでした。

ポリウレタンは数年前からクリーニング屋さんでもお客様に知っていただこうとポスターを製作したり、口頭で素材の特徴を伝えたりと努力してきた素材です。
その成果があり、最近では受付時に説明をすると、それは知っています、と言う方が増えてきました。

おさらいしますと、このポリウレタンと言う生地、ちょっと特殊な事情があるんです。
それは、製造してから約3年で劣化してしまうんです。
ある物は表面がべたつき始め、またあるものは表面がひび割れて剥がれてしまいます。

これはクリーニングするしないと言う問題ではなく、繊維として作られてから劣化が起こり始め、約3年ほどで目で見てわかるようになってしまうんですね。

ストレッチ性があるので、水着に使用されたり、数年前に流行ったストレッチ製のパンツなどにも使われてきました。
また、最近では、表面の独特の感触を出すためにポリウレタン加工を施してみたり、裏地に貼り付ける事で風を通さなくするというような使い方もしています。

問題なのは劣化するという事が分かっているのに、その説明をして売っていないこと。
品質表示には書いてあったりするんですが、買うときに読む人はほとんどいません。
また、約3年で劣化するのに、その割に商品が高価なものがとても多いのです。
数年前に流行ったときも、コート一着10万円以上はするんですが、吊りで売られていて、説明もなく買ったという人がほとんどでした。

今年の冬物、どういった形で使われるのか一抹の不安を感じますね。
販売されると、私たちの手元には5年近くその商品が出回ります。
流行は終わったけど、クリーニングに出てきて気づかなかったなんていうこともありえます。
用心しておかないといけません。

でも、流行って不思議なもので、流行の色とかもすでに決められているんですね。
ところが、必ずそれがはやるかと言うとそういうわけでもないんです。
中には、予定していた色とは違う色がはやるなんてこともありますから、今年の冬にポリウレタン製品が流行るかどうかは、実際に来て見ないと分かりません。

大騒ぎするほどではありませんが、頭の片隅に少しだけ入れていてください。
そして、今年の冬、服を買うときにちょっとだけ品質表示を見ていただいて、もしポリウレタンと言う表示があったら、よく考えてから買ってください。
買ってはいけないとは言いませんが、耐用年数が他の衣類に比べて短いという事を視野に入れていただければ、と思います。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (4)

2008年06月13日

それはおかしい!

5月の後半だったでしょうか。
何年もお世話になり、また私が独身の頃から、生き方や考え方、結婚の事などいろいろ教えていただいたお客様の所に、集配にお伺いしたときの事です。

ちょうど雨が立て続けに降っていたんですよね。
で、晴れると気温が高くなり、非常に暑いんですが、いったん雨が降ると肌寒いと言う微妙な時期だったんです。

昨年から当店がばたばたしているのもご存知でしたので、気を使っていただいて冬物のクリーニングをここまで伸ばしてくれたんです。
いつもなら他の誰よりも早く、気持ち良いくらいきちんと衣替えをするお宅なんです。

ご主人のスーツ、奥様のスーツ、と順調にお預かりしていたときに、娘さんのコートが出てきました。

今年は東京は雨が非常に多く、冬物を出しそびれている方もいらっしゃるかと思います。
これだけ肌寒く感じると、まだ着るんじゃないかと。
実際、雨が降って肌寒い日に、ダウンを着ている人や、マフラーをしている人、明らかに冬物の暑いコートを着ている人など見かけましたし。

珍しく、ご主人が娘さんのコートを手に取り悩んでいます。
まだ寒い時期があるから、取っておこうか・・・・・、と言うんですね。

娘さんも忙しく、クリーニングに出すものと出さないものをきちんと伝えられなくて、お預かりした後、電話ですぐ使うから急いで持ってきてください、なんていうこともあったんです。
ご主人もご自分のものなら思い切れるし、気にしなかったと思うんですね。
でも、娘さんのものだから、本人に確認しようと思ったんでしょう。
思わず、まだ着るかもしれないから・・・・・といった所、奥様が一喝。

「いくら寒くてもこの時期に冬物を着るのはおかしいです。寒ければ重ね着するとか他のものを着るものです。」

おっしゃるとおりです。
本来なら、私がアドバイスするべき話なのですが、実は私も躊躇してしまったんです。

最近は、四季を感じる人が少ないので、衣類も関係なく着る人がいます。
ですから、つい、まだ着る人もいますしね・・・・、なんて思っていたんですね。

でも、やっぱり本来ならおかしいんですよ。

人それぞれといいますが、季節にあった服装をするのは、体にも良いですしね。
こういうときにきちんとアドバイスをしなければいけないなあと痛感しました。

段々と、こういうことがずれてきてしまうんですよね。
単なるおしゃれと言う事ならかまわないのですが、異常気象といえども、日本にはまだ四季があります。
きちんとしておかないと、カビが生えたり虫い食われたり。
次のシーズン着る事が出来なくなってしまいます。

するべきことはきちんとする、と言うことですね。

奥様、貴重なお言葉ありがとうございました。
いつもいつも、いろいろ教えてくださり、感謝しております。
これからもよろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:21 | コメント (0)

2008年06月12日

定期集配に来ない?

先日、外資系の運送屋さんがご来店くださいました。
お話を聞くと、クリーニング屋さんを探しているとの事。

うーん、でも大きな会社ですし、普通はクリーニング屋さんが入っているんじゃないかな?と思い聞いてみると、現在一軒のクリーニング屋さんが集配に来てくれているといいます。

所が、本来定期的な集配が必要なのに来てくれてない様なんです。
毎日汚れ物が出ますし、不定期になるとおそらく困るはず。
お話を伺っていると、やはり想像通りチャンと回ってくれるクリーニング屋さんを探しているとのことでした。

昔なら定期的にお伺いするのは当たり前でしたし、ましてや作業着が不定期になるなんて考えもしません。
でも実際に不定期でお客様が困ってらっしゃる。

以前も同じようなお問い合わせを頂きまして、その時は以前ご利用のクリーニング屋さんのお店が遠く、またご高齢と言う事もあって不定期になっていたらしいんです。

今度はどうなんでしょうかね?

忙しいのか?仕事が少なくて洗う事が出来ないのか?一軒だけ離れていて集配にお伺いしにくいのか?

ガソリンや資材の高騰もありますから、いろいろな事が考えられます。
でも、クリーニングは生活に密着しているものですから、もう着ないから洗うものは別として、通常きているものは定期的な仕上がりと集配は必要不可欠なんですけどね。

クリーニング屋さん、どうしちゃったのかな?
最近、たまにこういった話を聞く事があるので、ちょっと心配ですね。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2008年06月11日

きちんとした格好をして来なさい。

当店でよく言う言葉がいくつかあるんですが、その中にこんな言葉があります。

「どうしちゃったのこれ???」

今日もこの言葉が出てしまいました。
スーツの表面がプカプカ浮いちゃっている状態なんです。
汚れもひどいし。

誰の?と聞くと、以前うちに来てくれていた銀行の営業マンさんのでした。
他の地域へ移動したのですが、今朝方スーツを持って来店くださったそうです。

品物の状態を見て、あきらかにクリーニングで失敗されているのが分かります。
何でこんな状態に?クリーニング屋さん選ばなかったの?などなど、?がいろいろと出てくるんです。

会社へ出社したときに上司に言われたみたいで、「きちんとした格好で来なさい。クリーニングに出しなさい。」といわれたんだそうで。
でも、きちんとクリーニング屋さんに出してこうなったわけですから、本人も困ってしまったようです。

うちなら直せるんではないか?と言うことでお持ちになったんですが、3着あるうちに1着は、今日中には直らず、明日以降、別の方法で直す事にしました。

夕方引取りに来たときに、お話を聞くと、どうやら水洗いをしてもらったようなんですね。
最初私はドライクリーニングでやられたのかな?と思いました。
本来、水洗いの方が変化が大きいのですが、変化が大きいのが分かっているので、取り扱いに注意をしますから、ここまでひどい状況にはなりづらいんです。
逆に、ドライクリーニングを過信しすぎて、溶剤の品質が悪くなってしまってこうなる事は良くあるんですね。

今日は社長が仕上げをしていたんですが、仕上げ始めて開口一番、これ仕上げてないよ、といっていたのを思い出します。

いろいろな事を踏まえて想像すると、水洗いをしたのなら、本来きちんとプレス、もしくはアイロン掛けをしなければなりません。
しかし、持ち込まれたスーツには、アイロンをきちんとかけた跡がありませんでした。
水洗いはどうしても変化を起こしますから、修正しなければいけないのに、アイロン掛けをしていない・・・・・、と言うことでこうなってしまったのかなと。

手違いで仕上げしなかったんでしょうか。

それはさておき、結構だんなさんのスーツのクリーニングを気に留めない奥様が非常に多いんですね。
でもですよ、ちょっと考えてみてください。
ご主人も社会に出れば、立派な大人です。
人によってはある程度の地位にいる人もいるでしょうし、人の目標や指導する立場にいる人もいるかもしれない。

昔、会社の上役の人が当店へ来てこういっていました。

「自分くらいの役職にいると、服装もクリーニングも気を使わないといけないんだよ。安けりゃ良いというわけにはいかないんだ。」

営業マンが家に来て、ピンッ!としたシャツやきちっとしたスーツを着ていると、それだけで好感が持てたりします。
自分の旦那さんが、人に会うと思ったら、やっぱりある程度きちんとした格好をしてもらいたいと思いませんか?

最近はご主人が自分で服の管理をなさる方も増えてきましたが、まだまだ奥様が管理しているところも多いと思います。

自分の服が大事なように、ちょっとだけご主人のスーツにも気を使ってあげてください。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2008年06月09日

急な故障のときは・・・。

土曜日に、水洗機の部品を取り替えたんです。

あけて月曜日、今日は週末に品物がたくさん集まったので、朝から気合を入れていました。
今日早くから仕上げるために、土曜日無理して仕事進めておきましたからね。

朝一で水洗い品を洗おうと、品物を入れまして、水洗機を回します。
うーん、どうもおかしいなあ・・・。
水が給水されるんですが、同時に排水されている様子。
これじゃあ、いくら水を入れても溜まらないので洗う事が出来ません。

いろいろといじくってみたのち、埒が明かないことが判明したので、土曜日着てくれた業者さんへ電話。
横浜へ仕事へきているので、お昼過ぎにこちらへ来れるとの事。
急な故障なので仕方がありません。

こういう時はあせっても仕方がないので、今出来る仕事を進めます。
そしてそれが終わったら、無事直ったときに一気に出来るように体を休めるんです。

お昼ちょうどに業者さん到着。
交換した部品と関係がなさそうだけど、交換するときに触ったといいます。
水洗機も、見た目新しいとはいえもう10年選手。
そろそろ各部品の交換が始まってもおかしくありません。

いろいろと見てもらい、はずして再度取り付けなどしてもらったのですが、1時間後に、部品交換のアドバイスを頂きました。

部品の交換となると、まず取り寄せなければなりません。
と言うことは、部品が着て付け替えるまで水洗機は使えない、と言うことになります。

これは非常に困っちゃうんですね。
いくらか落ち着いてきたとはいえ、Yシャツや作業着、白衣などは関係なく出てきますし、仕上げていかないといけません。

こういうときはどうするか?といいますと、同業者にお願いして洗ってもらうんです。

幸い、近くに社長の知り合いの業者さんがいますので、電話をかけます。
事情を説明し、水洗機を貸していただけるというので、相手方の仕事が終わる頃を見計らって伺います。

実は、この洗濯屋さん、何度かお互い貸し借りをしている仲なんですね。

向こうが建て替えのときにうちの洗い場を貸したことがあります。
また、7年前にうちを建て替えているときに、水洗機を3ヶ月ほど借りました。

勝手知ったると言うほどではないですが、使うのは同じ洗濯機ですから、何とかなります。

ただし、洗い方はお互いちょっと違うんですけどね。
微妙な違いなんですが、クリーニング屋さんに差が出るのはこういう所なのかもしれません。

お伺いしたのが、3時半。
これから洗って、店に持ち帰って仕上げ始めると、終わるのは・・・・・、午前様か???
覚悟していたので、頑張りましょう。(笑)

早速洗い始めますが、やはり想像通り、時間がかかります。
結局、終わったのが4時半。
それから店に持ち帰って、すぐ仕事と行きたかったのですが、急な集配が入りまして、結局仕上げ始めたのが6時過ぎ・・・。
日付変わる位じゃ収まらないかも?と思っていた矢先、母登場。

いつもなら、他の仕事をしているのですが、今日はYシャツを手伝ってもらいました。
おかげさまで、閉店までには何とか終わりましたかね。
その代わり、母の仕事が今度は遅れ気味ですが・・・。

機械に故障はつき物ですが、仕方がありません。
幸いにして、ある程度落ち着いてきた頃ですからね。
ずれた仕事も何とかこなせそうな感じではあります。

そして、当の機械の方ですが、早くて火曜の夕方、遅ければ水曜に修理が終わるようです。
ケースバイケースでまた動かないといけませんかね。

お客様にご迷惑かからないようにいたします。
早めの判断が求められる、そんな一日になりそうです。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年06月05日

宮崎達人、上京。

数ヶ月前の事。
愛知の皮の水洗いの達人、宮崎さんから電話をもらいました。

6月に東京へ行くので時間を作ってくれないか。

まだ忙しくなる前でしたし、6月にはいる頃には落ち着いているかな、と思い、OKの返事をしました。
今週に入って、木曜日に行くと言う連絡を頂きまして、今日会ってきたんです。

どうも宮崎さんもクリーニングのセカンドオピニオンをやろうとしているようで、詳しく話を聞かせてくれないか?と言うことでした。
愛知の青年部で取り組もうとしているようです。

5時過ぎに新横浜で合流。
その後ホテルにチェックインし、そのまま食事に行きます。

いろいろな話をしながら2時間ほど会食。
すると、突然宮崎さんの携帯がなりました。

港区の友達からです、
なにやらトラブルと言う事ではないんですが、聞きたい事があったらしく、話し込んでいたんですね。
私も知っている友達ですし、何より、とても頑張っている。
電話を切った後に、宮崎さんと目が合って二人でにんまり。

今から行こうか。(笑)

本人には言っていませんでしたが、急遽行く事にしたんです。

一時間後に港区に到着。
相変わらず急がしそうで、仕事をしていました。
着いたのが22時過ぎですよ。
頑張ってますよね。

しばらく仕事をしているのを見て、3人でコーヒー飲みながらお話。
達人もいますし、ぱっと見た品物に的確なアドバイスをしていましたね。
1時間ほどお邪魔をしまして、ホテルへと帰りました。

さすが達人といった感じで、面白い話、参考になる話がたくさん聞けました。
また、すごいなと特に思ったのが人への気の使い方。
面倒見が良いといいますか、絶妙な接し方で、愛情が感じられるんですね。
これが人が寄ってくる理由なんだなあと改めて思います。

宮崎さん、貴重なお話ありがとうございました。
セカンドオピニオンの話も、うまくいくと良いですね。
応援しております。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2008年06月04日

ドライクリーニングが出来ない理由とは?

ドライクリーニングできないという表示がついている衣類に良く出会うのですが、その理由がどうしても分からない時があります。

先日もお預かりした黒い綿のズボン。
どこをどう見ても、ドライクリーニング出来ないようなつくりにはなっていません。
逆に、水洗いするよりも、ドライクリーニングする方が色もきれいだし、良いと思うんです。

染色が顔料を使われているのかな?とも思ったんですが、品質表示にはその旨書いていません。
今は、顔料プリントの場合、きちんと書いてあるものなので、表示されていないって言うことは、違うと思うんですよね。

でも、それ以外思い当たるところはないし・・・・、と延々悩み続けて30分。
表示に書いてあるメーカーさんへ電話をして聞いてみました。

電話に出たのは若い女性。
とても丁寧で優しい声です。

こちらがクリーニング屋だということを伝え、商品にドライクリーニング×の表示があるのでその理由を知りたいといいまして、教えてもらいます。
商品の番号を伝えると、ちゃんと分かるんですね。
待つこと数分・・・。

最初に説明されたのは、右のポケットにあるマーク。
丸が6個ついていてそれが剥げると言います。
ところが、このマーク、刺繍で出来ているんです。
プリントならはげるんですが、刺繍でそういわれても納得しません。
そう伝えると、すいません間違えでした、とおっしゃいます。
そして、次に出てきたのがドライクリーニングできない理由でした。

ズボンの裏側、ベルト通しの真裏、ちょうど背中の部分に、直径1センチくらいのメーカーのロゴがついているんです。
わざわざメークを縫い付けているんですが、これがドライクリーニングすると、はげるかもしれない、と言う理由でドライクリーニングが出来ないんだそうで。
確かに、ドライクリーニングで変化が起きそうといえば起きそうな感じの素材です。
でも、起きないかな?と言う感じもします。
メーカーさんの方でも、はげると言い切りませんでしたので、おそらくテストなんかしていないんでしょう。

ここでいくつか考えることがあります。

1つは、とても丁寧な対応で、こちらの質問に丁寧に答えてくれてうれしかったこと。
こういう関係をお互い続けていけたら、事故やクレームが減るだろうなと思います。

もう1つ、何で真裏にそんなものをつける必要があるのか。
それをつけなければドライクリーニング出来た訳です。
人に見える場所でもないのに。
よしんば、つけたとしてもですよ、ドライクリーニングできる素材を選んでつければ良いわけで、本当に悔やまれます。

こういう所で、もうちょっとだけメンテナンスを考えた商品つくりをしてくれたらなあと思うんです。

洗濯は、水洗い、ドライクリーニング、両方出来る方が良いと思います。
と言うのも、ドライクリーニングは油汚れに強いので、どうしても必要なんです。
水洗いで油汚れを落とそうとすると、これがすごい大変。
完全に落ちきらないこともあります。

汚れには種類がありますので、その種類に合わせて洗濯方法を選ぶ必要があります。
出来ることなら、両方のクリーニングが出来るように、そういった商品作りをしていただけると良いかなと思うんですね。

ワンポイントのために出来ない、非常に悔しいです。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (2)

2008年06月03日

1時間に3枚。

Yシャツを仕上げていると、ご来店くださったお客様から、いろいろなお言葉をかけていただきます。
中でも簡単そうにかけるわねえと言われる事があるのですが、それを言われるたびに思い出すことがあるんです。

それは、私がこの業界に入って間もない頃。

最初はポケット掃除などをしていたのですが、次第に仕事が増えていき、アイロン掛けなども行うようになってきました。
しかし、まだYシャツはかけさせてもらえず、主な品物は作業着。
作業着って、ポケットが多いし、綿だし、いろいろな事が勉強できる優れものだったんですね。

毎日毎日作業着を仕上げていました。
段々と慣れてきまして、そこそこ仕上げも早くなった頃、とうとうYシャツを仕上げることが出来るようになったんです。

所が、Yシャツデビューはほろ苦いものとなりました。

11枚にYシャツを仕上げろ、といわれまして、少し緊張気味にアイロン台の前に立ちます。
作業着をこなしていましたから、問題ないだろうと、一枚手に取り、仕上げ台に乗せたんですが、これが全然仕上げることが出来ません。

アイロン掛けの基本は、まず平たく伸ばすこと。
アイロンをかける前に、手で伸ばすことが基本なのですが、これが出来ないんですね。

右を引っ張れば左がしわになる。
左を直そうとすれば右がしわになる。

Yシャツの形をそもそも理解していないので、きれいに伸ばせないわけです。

何とか形になってかけては見たものの、きれいに伸ばせていないから時間がかかる。
結果、なんと1時間に3枚しか仕上げることが出来ませんでした。

もうぐったりです。

結局、11枚のYシャツを3時間弱で仕上げることになったのですが、作業着との違いに唖然とし、素材の薄さで力の強弱も違うし、少しのことでしわになるなどとても勉強になりました。

あれから10年以上経ちました。

お客様とお話をしながらでも、きれいに延ばすことが出来るようになりましたし、お客様から見てとても簡単そうに見えるって言うことはそれだけ上手に出来ていることの証明です。

最初の仕上げで、正直めげていたのですが、社長の枚数こなすしかないんだよ、と言う言葉や、1000枚かければ形になるという母の言葉を信じてやってきた結果なのかなと思います。

この話をすると、皆さんびっくりするんですけどね。(笑)
でも最初からうまくいかなかったから、頑張ったのかなとも思います。
続けてきたからこそ今がある、そう実感しますね。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2008年06月02日

欠陥品なんじゃないですか?

先日、ネットで探し物をしていたときのこと。
とあるブログを発見し、思わず読んでいたんです。
すると、そこにはクリーニング屋さんとのトラブルの話がありました。

簡単に説明すると、クリーニングに出したら、おかしくなって返ってきたので、対応して欲しいといったらきちんと対応してくれなかったというもの。

お客様とクリーニング屋さんとのやり取りの会話の中で、1つ気になったものがありました。
それは、欠陥品なんじゃないんですか?と言うクリーニング屋さんの話に、お客様のものを欠陥品って言うなんて!といったやり取りの箇所。

欠陥品・・・、確かにあるんですよ。
どういったものを欠陥品と言うのか?その判断はちょっと難しいので、なんともいえないのですが、通常のクリーニングをしておいて、耐え切れないもので、その旨を表示してくれない商品は非常に困ってしまいます。

通常の着用に耐えられないものは明らかに欠陥品といっても良いと思うんですけどね。
通常の使用の範囲になかなかクリーニングは混ぜてもらえないようです。

さて、このお客様の言い分、なんとなく分かるんですね。
でも、クリーニング屋さんの欠陥品なんじゃないんですか?と言う言葉も分かる。

クリーニング屋さんからすれば、洗えるようにきちんとした製品を出して欲しいと思うしお客様側からすれば、通常のクリーニングで対応できないなら、素材にあわせてクリーニングして欲しいと思うでしょう。
この問題、お互いの主張があるでしょうから、難しいです。

でも、お客様側からすると、欠陥品と言う言葉は衝撃的だったのかなあと思います。
私たちクリーニング屋さんが、商品の説明をするとき、商品の不備や問題点、欠陥などをお客様に伝えると、そんなことはない、ちゃんとしたメーカーの品物だから、と言う言葉が返ってくることがあるのですが、こういったことがあるのかもしれません。

このようなトラブルが少しでも減るためにも、商品のタグにより詳細な情報が欲しいですし、クリーニングするということも通常の使用の範囲と捉えていただいて商品開発をして欲しい。
また、お客様にも、きちんとしたメーカーでもおかしいものは存在するという事を知っておいて欲しいと思います。

そして、クリーニング屋さん。
原因がつみにくいのは同業者として理解しますが、安易に欠陥品だとか品物のせいにするのではなく、きちんと説明できるくらいに勉強する必要があると思います。
商品を疑いたくなる気持ちは分からなくもないですけどね。

複雑な衣類を洗うのも大変手間がかかるようになって着ました。
料金体制も、問題のひとつかなあと思っています。
手間がかかるのに、料金が変わらないと言うような話も聞こえてきます。
仕事に見合った報酬と言うものも、一度じっくりと考えた方が良いのかなあと思います。
お客様は安い方が良いのは確かですが、だからといって質を落として欲しいとは思っていません。

複雑にいろいろ絡んでいるようです。
消費者、クリーニング業者、お互い理解することが必要なのかもしれません。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年05月31日

久しぶりに秋葉原へ。

夕方のこと。
突然、宮崎のしろーさんから、電話が入りました。
何事だ?と思い出てみると、たわいもないお話。
変だなあと思っていると、なんと今東京にいるといいます。

東京へ出てきているのなら、会わないわけには行かないじゃん。(笑)

と言うことで、急ぎの品物を集中して仕上げた後、秋葉原で合流することになりました。
秋葉原・・・、もう何年行ってないでしょうか。
記憶をたどると少なくても、6年近くはいっていません。
テレビなどでは様変わりしていると聞きますし、どのように変化したのか興味深々です。

お互い待ち合わせの時刻に秋葉原へ到着。
しかし、あたりを見渡して、その変化に唖然としてしまいます。
開発が進んで記憶のない高いビルが立ち並び、閉店のシャッターが下りているお店が多数・・・。
パソコンショップや家電が多かったイメージから、ゲームやコスプレなどが前面に出されてまったく別の街に着たような気さえしてしまうほどです。

少々気後れしてしまいましたが、気を取り直し、そぞろ歩きします。

しかし、駅を出てすぐさまメイドのコスプレをしている人に遭遇。
街に同化しているのがすごいですね・・・。

秋葉原の町を1時間ほど歩きましたが、二人して、圧倒されてしまいました。
目当てのものは残念ながらありませんでしたが、久しぶりの秋葉原、面白かったですね。

久しぶりなのでそのまま食事を。
私の記憶では秋葉原でご飯を食べるのって難しいイメージだったんです。
ところが、今やあたりを見渡せばおしゃれなカフェがあったり、おしゃれなレストランがあったり。
食事にも困りません。

1時間ほど食事をしながらいろいろとお話をしました。

最近の仕事のこと、家族のこと、これからのこと。
知り合ってから10年以上経っていますし、その間、連絡を取り合っていたのである程度知ってはいるものの、やはり直に会ってする話は内容の濃さが違います。

ようやく仕事の全権を任されたとかで大変とはいっていましたが、その分やりがいもあることでしょう。
顔つきに、力強さが見えましたね。

その後、ホテルまで送っていきまして、久しぶりの再会は終了です。

短い時間でしたが、とても良い、有意義な時間でした。
地方独特の事情も教えていただきましたし、狭いといいつつも広い日本、みんな境遇が違うんだなと改めて思います。

そういえば、去年のこの時期も兵庫の友達が上京してきて会いましたかね。
上京してきてくれて、こうして連絡をくれるって本当にうれしいんです。
また是非合いましょうね、しろーさん。
お体には気をつけてください。

ここを読んでいるクリーニング関係者の皆さん、しろーさんはいつもどおり元気でした。(笑)

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2008年05月30日

ブラッシングの力。

毎年カシミヤクリーニング.COMをご利用されているお客様から、今年もコートやストールなどが送られてきました。

お預かりする前に、一度メールでご連絡をお願いしているんですが、その中に、こう書かれていたんです。

「今年は着用後にブラッシングをしました。」

着用後のブラッシングはとても効果的です。
衣類の汚れって汗の汚れもありますが、埃や砂、土、そういった汚れがかなり付着しているんですね。
ブラッシングすることで、これらを落とすことが出来、きれいに着ることが出来ます。
ドライクリーニングカートリッジフィルターにも、ここ数年砂がかなりたまっていますから、いかに服にこういったものがついているか、想像できると思います。

数日後、お客様から宅配便で品物が届きました。

いつものように箱を開けまして、検品をしようと思ったところ、開けて見てまずびっくりです。
明らかに去年に比べて、表面の汚れが少ない。

私たちクリーニング屋は、表面を見ると汚れているか汚れていないか、判断がつくんです。
毎日汚れている品物ときれいな品物とを見ていますからね。
自然と見分けることが出来るようになります。

去年までは、1シーズン着用したなあと言うのが分かるほどだったのですが、今年は全然違います。
これがブラッシングの効果、なんでしょうね。

そういえば昔、こんなことをおっしゃったお客様がいらっしゃいました。

「カシミヤのコートを着るような人は、余裕がなければいけない。家に帰って、ばさっとコートを脱ぎ捨てるようではいけない。ハンガーにかけ、ブラッシングをするくらいの余裕がなければ、すぐダメにしてしまう。」

改めて、本当にそのとおりだなあと思いました。
ほんの少し余裕を持って、ハンガーにかけ、ブラッシングをするだけで、型崩れせず、きれいに着続けることが出来るんですね。

皆さん、カシミヤのコートのブラッシング、お勧めですよ。
帰ってきて面倒くさい気持ちもあるでしょうが、是非来年は、ブラッシングすることを心がけてみてください。

効果絶大ですから。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2008年05月29日

アイロンかけないのかな?

当店は大家族なので、毎日大量の洗濯物が出ます。
下着やタオルなどが主なのですが、中には子供のズボンやシャツなども含まれているんです。

洗うときも色物と白いものとに分けて、洗う温度も分けて洗いますので、かなりきれいに上がるんです。
乾燥も、大きな機械で乾かしてしまいますから、粗じわも少ない。
普通にたたんで十分着れるんですね。

所が所が、そうではない品物もやはりあります。

生地にも寄りますが、シャツはアイロンをかけた方がやっぱり見栄えも良いし、気持ちが良い。
ズボンなども、そのまま着ることが可能な商品もあるんですが、やはりアイロンをかけた方が色も良くなりますし、着易くなります。
何よりも、目立つしわがなくて大丈夫!と思っていた品物がアイロンをかけることにより、大丈夫と思っていたものがしわだらけだったと気づいたりするんですよね。

今服をたたむのは主に私の仕事。
仕事が終わってテレビを見ている深夜に、笑いながらたたんでいるんです。

たまに、嫁さんが起きてきて、一緒に畳んでくれるんですが、違和感を感じるんですよね。
と言うのも、私は畳みながら、このシャツはアイロンかけた方が良いよな、とか、このズボンもアイロンかけないとみっともなくて着れないな、と思って畳みはするのですが、他によけておくんです。
アイロンをかけた状態を想像できるんですよね。

しかし、嫁さんはアイロンをかけた後の状態を想像できない。
すると、平気で畳んでしまうことが出来ちゃうんです。

うーん、こんなものなのかなあと思いつつ、でもアイロンかかったシャツなんか見ればその違いははっきりと分かるんだよなあと思ってみたり。

アイロンかかってないのが気にならないのかな。

昔に比べて、今は外へ出かけるときに、服装について考えることが少なくなったように思います。
おしゃれとしては考えるのですが、たとえば折り目がついているかとか、クリーニングしてあるものかとか、そういったものが減ってきているような気がするんですね。

以前書いた事がありますが、動物園でのデートに、しわくちゃのシャツを着てくる女の子、着ている服の色合いはとてもきれいなんですが、いかんせん、しわくちゃがすべてを台無しにしています。
でも、気にならないんだろうなあ。

こういうのって、気にしなくなりだすと、全然平気なんですよね。
身だしなみを整える、こんな言葉も死語になってしまうんでしょうか。

パンツまでアイロンかけろとは言いませんけど、せめてびしっとしたほうが良い物くらいは、かける様に言わなきゃいけないですね。
しわのまま着るのが癖になったらちょっと困ります。

投稿者 boribori : 23:12 | コメント (0)

2008年05月28日

ぷかぷか浮いちゃうので洗えません。

お昼ごろ、コートをクリーニングにお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
どうやら他のクリーニング屋さんで断れたようです。

表地がポリエステル、ライナーがついていまして、こちらがなんとダウン。
こりゃ、軽くて暖かいいい商品です。

ぱっと見たところ、断られた理由が見当たりません。
どうして断ったんでしょうか?

お客さまも、以前ご利用のクリーニング屋さんを気に入っているようで、残念そうでした。
ダウンのクリーニングでとてもきれいにしてくれたのに・・・、とおっしゃっていましたね。

もう少し、お客様にお話を伺ってみますと、ただ断れたわけでもなく、一応説明をしてくれたようです。
その説明ですが、生地が接着剤で貼り付けているので、ドライクリーニングすると表面がぷかぷか浮いてしまうのでクリーニングできない、そういう事のようです。

一見、すごくまともなお話なのですが、どうにも納得が出来ません。
だって、接着剤で張り合わせているようには全然見えないんですから。
洗濯表示も、ドライOKの表示がついていますし、附帯表示もなし。
通常、ボンディング加工(接着剤で張り合わせている加工)をしているのなら、その旨が書いてあります。

ただ、最近多いのですが、服を薄く作るために、生地の裏に風を通さないように、薄いフィルムを貼り付けていることがあります。
もしかすると、このことを言いたかったのかしら?

以前ご利用のクリーニング屋さんはいわゆるチェーン店とのこと。
うーん、仕方がないかもしれませんね。

なかなか服の構造まで勉強はしませんし、ましてや素材とクリーニングの関係は、実際にやってないとなかなか想像できません。
その中で、工場からの情報を頼りに、説明したことを考えると、よく出来ている方なのかなあと思います。
ただ、クリーニングできるものを断ってしまうと、お客様がかわいそうなんですよね。

クリーニングできないって、欠陥品もしくは粗悪品と言われているようで。

今回の商品は、通常のクリーニングは十分出来ます。
洗えますよっと行ったときのお客様のぱぁっとした笑顔が印象的でした。

リスク説明が多くなってくると、もしかするとこうしてクリーニングできる商品を断っているケースも非常に多いのかなあと思ってしまいます。
その都度お客様はつらい思いをしているんでしょうねえ。

受付で見分け説明をするって本当に難しいですね。
もしかすると、工場の作業よりも難しいかも。
そういえばうちの母が昔よく言ってました。
うちが支店を出さない最大の理由は、受付が出来る人がいないからだって。

今ならその理由が良く分かります。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (0)

2008年05月26日

雨の後の晴れは注意が必要です。

先週は雨が降りましたね。
そして、明けてからが暑かった。

今日もかなりの気温でしたし・・・。
今年初めて、お客様に暑い~と言われました。
もうそんな時期になったんだなあと、こちらはしみじみ、お客様はとてもつらそうでしたけど。

実は雨の後は、注意をした方が良いことってあるんですね。

通年と言うわけではないのですが、衣替えの頃、特にこの時期が危険なんです。

すでにクリーニングに出されたり、洗濯された方は問題ありません。
問題があるのは、クリーニングに出そうと溜めている方々。
大抵、玄関脇に袋にぎゅうぎゅう詰めにしておいてあったりするのですが、これが雨で湿気てしまい、その後の晴れで気温が上がり、カビが生えてしまうんです。

うそー?と思うかもしれませんが、実際、当店へお持ちになって、袋から取り出したときに、カビだらけ・・・、と言う状態のときが結構あります。


カビは条件さえ整えば生えてしまいます。

栄養分があること。
適度な湿度があること。
適度な温度があること。

栄養分は、汚れがありますのでクリアー。
湿度は雨でありますよね。
温度も、この時期の気温は結構高いですし、袋の中の密閉された空間ですと、熱もたまりやすい・・・。

生える条件、十分ですね。

回避するには、早めにクリーニングに出してしまうか、袋に入れっぱなしにしておかないことでしょう。

家によっては、袋に入れておかなくても、クローゼットに入れておくだけでもカビが生えるお宅もあります。
除湿剤を入れておくか、栄養分をとる=クリーニングしてしまいましょう。

入梅する前にクリーニングは出しておきたいですね。
出し忘れ、皆さんないでしょうか?

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2008年05月23日

千客万来

商売をしていると、お客様がやってきますが、いつも品物を持ってきてくれるお客様とは限りません。
いろいろなお客様がやってきます。

午前中、配達し、帰ってきてからご飯食べてさー仕事をやろうかな?と思ったときのことです。
お店のチャイムが鳴ります。
お客さんかな、と母が受付に行くと、なんだか下から聞こえてくる声が違います。
誰だろ?と思い、私も下へ降りてみると、八王子で竹の子掘りのお世話になっているお客様。
クリーニングの品物を持ってきつつ、なにやらお土産まで持ってきてくださいました。

せっかくなのでお茶でもどうぞと、居間へ上がっていきます。
長年のお付き合いですから、お互いの家の事情、最近の話などいろいろ話が出るんですね。

とらやのようかんを頬張りつつ1時間ほど経った頃、またお店のチャイムがなります。
お客さんだな、とまた母が降りていきますと、今度は私を呼ぶんです。

誰だろ?と下に降りてみると、なんと大田区鵜の木のサンヨークリーナースの社長の小幡さん。
近くにきたのでと寄っていただいたのでした。
私とはちょっと年が離れていますが、いつもかわいがって頂いています。
一緒に遊んだり、飲んだりと、良いお付き合いをさせていただいているんですよね。

繁忙期に入ってから、ちょっと電話をするくらいしか話していなかったので、最近の近況を報告します。
今年の商況、トラブル、業界の展望など、いろいろと話をさせていただきました。

外に目をやると、小幡さんが乗ってきたらしい黄色のかっこいい車が。
うーん、こういう車が似合うって良いなあ。
6月には鎌田で太鼓の演奏会をやるらしく、誘っていただきました。
1500人の予定がほぼ埋まっているほど盛況のようです
面子も物凄いようですし。
時間が取れたら是非行きたいですね。

小幡さんと話をしていると、お客様がご来店。
引き取りにこられたお客様でした。
ここで小幡さんはお帰りになられまして、通常の仕事に戻ります・・・、と言うかその予定だったんですね。

次の仕事は、ズボンの仕上げをやろうと思っていたんですが、またチャイムが。
おっと、今度はチョウさんだ。
明日の築地の仕入れの話にやってきたのでした。

最近、チョウさんに刺激されいろいろと欲しいものがあります。
先日も、バターメーカーがあるぞ、といわれ、私もつい購入。(爆)
バター不足を補うべく、せっせとバターを作っています。
これがまたうまいんだ。(笑)

明日買って来て貰うものをお願いしたところ、干物を買いたいんだ、とおっしゃいます。
しかし、そこは築地、買う量も半端ではないらしい。
躊躇していると言うのです。

そういう時は是非お任せを。(笑)
うちは育ち盛りを含め、大家族ですから、そこら辺の業務用ならすぐ消費してしまいます。
安心して買ってきてくださいと伝え、明日はチョウさん一押しの干物がやってくることとなりました。

八王子のお客様が着てから、チョウさんが来るまでこの間2時間半くらいでしょうか。
千客万来とはこんなことを言うんでしょう。
中身の濃い、有意義な時間でしたね。

その後、順調に仕事を終えまして、いつもどおりに仕事が終わりました。

商売をやっていて、人が集まるってとてもいいことです。
特にうちはですね、クリーニングがなくても寄って頂く事があります。
今日はちょっと寄っただけなの、と申し訳なさそうに寄って頂く事がありますが、遠慮などしないでくださいね。
気軽によって頂けるって、それだけ安心していただいている証拠なんですから。

本当うれしいです。
遠慮なく寄って声をかけてください。

さて、明日になると、チョウさんお勧めの干物がやってきます。
もしご興味のある人がいましたら、お店に寄ってみてください。
原価でお譲りいたします。
もちろん、一匹からでOKです。
当店のご利用したことないお客様でも大丈夫ですよ。

チョウさん忙しいといっていましたから、月曜の方が確実かもしれません。
ご興味のある方、是非ご来店ください。

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年05月22日

お渡しするまでは気が抜けません。

昨日のブログで、量が多いほうが助かる、そう書きました。
しかし、たくさんクリーニングが集まると大喜びしているのか?というと実はそうでもないんですね。

商売ですから多く集まった方が良いというのはありますが、それだけでは済まない理由もあります。

ご来店くださったお客様が、天井を覆い隠すほど仕上がった品物や、何袋もたまった品物を見ていると、繁盛してるわねえとおっしゃってくださるんですが、内心は神経が磨り減っていたりします。

ただ機械を通して、洗ったよ、というお店なら関係ないんでしょうが、当店の場合、汚れを落とし、柔らかさや色合いもなるべくそのままで、と目標を持って仕事をしています。
すると、品物一点一点、注意しないといけないんですね。

しかも、集まってくる品物が大変なものが非常に多いんです。
他のクリーニング屋さんで洗えなかったものや、きれいに仕上がらなかったものなど集まってきます。
他店で洗えなかった品物って大概難しいものが多いんです。

無事にクリーニングし、お客様にお渡しして初めて仕事が完結します。

品物が集まっただけではまだ序の口で、きちんとクリーニングし、お客様にお渡しして初めて仕事が終わります。
そこで初めて良かったねといえるんです。

まだ、お預かりしている品物がたくさんあります。
そして今、冬物のクリーニングを待っていただいているお客様がいらっしゃるので、これからも当分緊張は続きます。

良かったねえといえるのはまだ当分先になりそうです。

投稿者 boribori : 23:55 | コメント (0)

2008年05月21日

多くてすいません。

この時期、お問い合わせを頂きまして、集配にお伺いするとこう言われる事が多いんです。

「多くてすいません。」

品物が多くて大変でしょう?って言うことだと思うのですが、逆に恐縮してしまいます。
といいますのも、品物は多くあった方が集配にお伺いしやすいんです。

以前なら、ガソリンも安く、集配にお伺いしても影響があまり出なかったんですが、ガソリンの高騰により、集配に影響が出始めているんですね。
以前書きましたが、クリーニングの集配は二往復で始めて仕事が完結します。
自然とガソリンも倍食うわけです。

当店の集配エリアは結構広いので、場所によってはお預かりしお渡しするのに、ガソリン代だけで1000円をゆうに越えてしまうこともあります。

こうなってしまうと、少ない量では逆に赤字になってしまいお伺いできなくなってしまうこともあるんですね。
ですから、品物の数が多いというのはこちらからすると非常に助かるんです。

お客様ご自身がクリーニング店へ持ち込むのも大変なくらいの量ですから、すいませんという言葉が出てしまうんでしょう。

この時期ですと、お伺いしてお預かりする品物の量が、30点を超えることも少なくありません。
中には50点お預かりするお宅もあります。
量が多くても大丈夫!お任せください。

逆に、少ないときは他の集配に合わせてお伺いするようになることがあります。
ご都合のお時間にお伺いできないときもありますが、どうかご容赦ください。

ガソリン、80円の頃が懐かしく感じます。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年05月20日

外から見てはじめて分かるもの。

去年、クリーニング屋さんをやめた友達から電話がかかって着ました。
やめた後もこうして交流を図れるって良い関係ですよね。

やはりクリーニング業界のことが気になるようです。

忙しくなる時期、電話をもらい、今年の商況はどんな感じ?とか資材の値上げがあるとどれくらい上がった?何て話をしています。

先日もらった電話の内容は、結構衝撃的でした。
クリーニング屋さんをやめたので、今は一般の方と同じようにクリーニングを利用しています。
ところが、まともなクリーニング屋さんが一軒もないというんです。

ご自宅の周辺にはチェーン店含めクリーニング屋さんがかなりの数あります。
中には、クリーニング業団体の会長さんが営業されているお店も。
ところが、どこへ出してもまともな仕上がりをしてこないと言うんですね。

スーツを出しても、きちんと仕上がってこない、Yシャツもしわしわ。
結局、クリーニングから返ってきた商品を自宅で再度アイロン掛けをして、着ているそうなんですね。

そこでおっしゃっていたんですが、ここまでひどくなったのかなあと。
今までは自分のお店のことしか見ていなかったから、周りのクリーニング屋さんの仕事内容なんて気もしなかったというんです。
所が、いざ自分が消費者になってみると、まともなクリーニング屋さんを見つけるのが難しいとおっしゃいます。

クリーニング屋さん、大丈夫なのか?そう言われました。

クリーニング屋さんは個人事業主です。
ですので、どうしても業界とかそういうくくりに反応が薄いんですね。
厳しい時代ですし、自分たちの生活で手一杯だ、その気持ちも分からんでもない。
でも、お客様には、ひどいクリーニング屋さんも、丁寧なクリーニング屋さんも区別がつかないんです。
ひとくくりでクリーニング屋さん。

クリーニング屋さんの悪い噂が立てば、その影響は必ず出てしまいます。

まだ職人気質のところもあるんでしょうね、いい仕事をしていれば分かってくれるって思っている人もたくさんいますし。

昨日も書きましたが、修正のお問い合わせを頂くのが多いので、クリーニング屋さん不信をたくさん聞いています。
何とかしなきゃなあと思いますね。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2008年05月19日

硬い衣類が増えています。

ここ数年、毎年毎年傾向が違うんです。
おととしと去年は、ネットから来るお客様がずいぶん変わりました。
そして、今年。

今年の傾向として、一番多いのが、実は修正のご依頼です。
直せますか?と言うお問い合わせが非常に多い。

カシミヤクリーニング.COMを展開しているので、カシミヤ製品に関するものがほとんどなのですが、そのほとんどが風合いの変化を訴えています。
大阪からお問い合わせいただき、送っていただいた商品を見ると、表面は毛羽立ち、硬くなってしまっています。
しかも前のクリーニング屋さんにやり直しをしてもらったら、どうもカシミヤタッチにする加工剤を使われたらしく、表面がすべすべ、芯が硬い、不思議なカシミヤが出来上がるわけです。

こんな商品、今とても多いんですよ。

修正のお問い合わせは、おそらく福永さんの影響もあるんだろうなあと思います。
修復師と言う事業を確立し、消費者の方に認知させたわけです。
今まで諦めていたものを、修復できるかも?と思うようになったという事なんでしょう。

実際、硬くされてしまったカシミヤを元に戻すのはほぼ不可能です。
まれにクリーニング屋さんで加工剤をつければ・・・、なんていう人もいますが、そんなごまかしではまともになるはずがありません。
やはり、洗いの段階から丁寧に扱うことが一番重要なのです。

昔、某業界紙のクリーニング屋さんからの投稿でカシミヤに関する話が出ていました。

カシミヤは商品の段階で加工剤が使われているので、クリーニングした後に加工剤を使ってあげないと元の風合いにならない。
そういう事情も消費者に分かって欲しい。

本当か?
それは自分たちのクリーニングに問題があるんじゃないのか?
柔らかく仕上げてさらに加工剤を使うのなら納得です。
しかし、硬くしてしまったところに加工剤を使ってもそれは違うものなんですよね。
少し加工剤に頼りすぎなんではないかな、そう思います。

カシミヤクリーニング.COMを立ち上げた当初、困っている人もいると思い始めたわけなんですが、ここにきて困っているお客様が非常に増えているようですね。
硬くなりませんか?とか、柔らかいままですか?と言うお問い合わせを頂くたびに、クリーニング屋さん、まずいんじゃないのかなあと思います。

投稿者 boribori : 23:26 | コメント (0)

2008年05月18日

どっどっど!

先日、仕事をしていると、なにやら聞きなれない音がします。

どっどっど!

定期的に刻むそのリズムは、聞きなれない音だけに物凄く嫌な感じがしました。
しかも低音で、耳を澄まさないと分からないような感じ・・・。
母に、音が聞こえない?と言うと、お前調子悪いのか?と人のせいにするし・・・。
こんなことで病人扱いされても困っちゃいます。(笑)

他のクリーニング屋さんはどうか分かりませんが、自分は音と臭いにはかなり敏感です。
と言うのも、扱っているものが委託品であり、またドライクリーニングで使われている溶剤は引火性ですし、機械の爆発事故もあります。
そんな万が一を常に頭の片隅に入れているので、異音がすれば機械がおかしいのかな?と思いますし、変なにおいがすれば、どこかショートしていないかな?と思うんです。

たまに外から臭いがすると、いったん機械を止め、大丈夫なのを確認してから仕事をしたりしますしね。
常に、自分たちの周りに危険なものがあると言う認識を持っていないと、重大な事故につながってしまうんです。

変な音がしていたとき、ドライクリーニングの機械と乾燥機が回っていました。
定期的に刻んでいましたので、この二つからかもしれないと思い、機械の近くに行き耳を済ませますが、どうも機械とは同調していない様子。
もしこの二つの機械から音がするのなら、動きと何らかの連動をするはずです。

他には、怪しいものはないし・・・。

もしかしたらお隣のマッサージ屋さんかも?とも思ったのですが、壁から音が漏れるほど叩いていたら、お客さんが悲鳴を上げるだろうし、ましてや今日は休みだし。
うーん、原因がつかめません・・・。

そのとき、ふと私の脳裏にあるものが浮かんだんです。
それは、台所にあった、とんかつ用の豚肉。
今日はとんかつなんだ~、と思って、仕事場に下りてきたのを思い出し、すぐさま二階にいる嫁さんに声をかけます。

僕 「もしかして、筋切りしてた?」

嫁 「そうだよ?何で?」

犯人はお前かい~。
無事、音の出所をつかんだので安心して仕事が出来ました。
お隣の壁に反射して、仕事場まで音が聞こえてきたんでしょうね。
びっくりさせやがって・・・。

しかし、あの音の大きさ、ストレスでもたまっているんでしょうかね?
僕の名前は聞こえてなかったと思うんですが、もし聞こえていたら別の意味でショックだなあ。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年05月17日

洗い方で違いが出ます。

ずいぶん前に、ここでモミダッシュという商品のことを紹介しました。
チョウさんから教えていただいたのですが、この商品、物凄く優れものなんですね。

髪の毛を洗うときに使うものなのですが、物凄く気持ち良いんですよ。

頭を、モミモミ洗ってくれます。

この商品を使うとですね、不思議な事に頭が軽くなる。
翌日、朝起きたときに、リンスなど使ってもいないのに髪の毛がサラサラになっているんです。

不思議な商品でしょう?

頭を洗うという意味では普通にシャンプーで洗うのと大差ないように見えます。
自分の手でも、ゴシゴシごしごし洗っていますしね。
でも、翌日のさらっさらな感じは出ないんですね。

シャンプーは同じ、洗う時間帯もほぼ同じ。
でも、なぜか洗いあがりに差が出る。

洗い方が違うんでしょうね。

これはクリーニングでも同じことが言えるんです。
よく同業者の方や、機械屋さんなどにいわれるんですが、同じ機械、同じ洗剤を使っていて差があるわけないだろうって。
どこもそう変わりないよっていわれることがあります。

本当にそうなんでしょうかね?
モミダッシュで体感したように、洗い方でずいぶんと変わってくるのが普通だと思うんです。

クリーニングの場合、ゴシゴシ洗えば良いというわけではないので、繊維に合わせて、洋服に合わせて洗うんですが、この合わせて洗うって非常に重要です。

クリーニング屋さんよりも、消費者の方がこの違いに気づいているんじゃないでしょうか。

これはご家庭での洗濯でも同じです。
洗剤の良い物、洗濯機の良い物も確かにありますが、それらを使いどう洗うか?ここが一番重要です。
上手に使うことが出来れば、上手な洗濯が出来ます。

投稿者 boribori : 19:04 | コメント (0)

2008年05月16日

丁寧にやってくださいね。

先日、インターネットを見てきたと言うお客様がご来店しました。
どうもいいクリーニング屋さんが見つからないと言う話。

最近この手の話、多いですね。

カシミヤ混紡のコートをお持ちになったのですが、うーん、硬くなっている・・・。
しかも、某有名企業のクリーニング屋さんの仕事。
いくら混紡でも、こんなにしちゃいけませんね。

しかし問題なのがお客様が分かっていないことなんですね。
有名どころのクリーニング屋さんですから信頼を置いているというのもあるんでしょうが、変化に気づいてもいいんじゃないかなあと思います。

さて、いつものように説明をしていると、店の中をぐるりと見渡して、こうおっしゃったんですね。

「ずいぶん品物が多いわね。丁寧に仕事やってくださいね。」


昨今、品物が多いクリーニング屋さんは、もしくは忙しい時期はいいクリーニングをしてもらえない、と言うのがあるようなんですね。
確かにどんな仕事でもその傾向はあると思います。
手を抜いているつもりじゃないけど、見落としはおきやすくなる。

でもたくさんの品物を見てこういったお客様は初めてですね。
大抵、衣替えの時期ですねえとか、いつも繁盛してますねえとかなんです。
そういう意味では、とても新鮮でした。

でもこの時期のクリーニング屋さんはどこへ行っても同じような光景だと思います。
衣替えの繁忙期ですから、いやでも品物は集まってしまいます。
たまに、集まった品物や仕事場を見せないようにしているクリーニング屋さんもありますけどね。
そんなお店でも今の時期はひっちゃかめっちゃかのはず。

もう少しずらせば良いかというと、汚れは染み付きますからね。
難しいところです。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年05月15日

代がわりしましたか?

電話が鳴りました。
集配のご依頼だったのですが、いつもとちょっと様子が違います。

どうもうちの事を知っているようです。

集配のご依頼では、以前ご利用のお客様なら名前をおっしゃっていただければ大体分かります。
また、ご利用されていなかったお客様は、いろいろと質問を頂くので、すぐ分かるんです。

ところが、今回のお客様、その中間と言いますか、うちの事を知っているんですが、どうもブランクがあるような、そんな不思議な話だったんです。

詳しく話を聞いて見ますと、どうもずいぶん前に当店をご利用されていたようなんですね。
それも、20年も前の話。

そこで、いろいろとご質問を頂きました。

集配の依頼はどうやってすれば良いんですか?
来て欲しい日に電話しても良いんですか?
お支払いはどうすれば良いんですか?

などなど。

そして次の質問になったとき、こんな質問は初めて!と言う質問を頂いたんです。

代がわりされましたか?

これはですね、非常に奥が深い。
いろいろな意味で取れる表現なんですね。
良いようにも悪いようにも取れる。

そこで、後日集配に行ったときに、あの質問の意図はなんですか?ってきいて見たんです。
するとこうおっしゃっていました。

代がわりすると、仕事ががらっと変わることがある。
以前、一伸さんを利用していたとき、とても上手だったので、もし世代交代をしていたら仕事の内容が変わっているかもしれないと思い、質問をした、とおっしゃいます。

物凄く的を得ているんですよ。
と言うのも、私の知り合いにも、親父さんから店を継いだときに、仕事の仕方をがらっと変えた人はたくさんいるんです。
昔は機械がなかったですから、どこのお店でもきちんと仕事が出来ました。
ところが、今は機械化が進み、どちらかと言うと、量で商売をする人が増えています。
料金も昔に比べれば安いですしね。

職人になってあくせく働くよりも、社長になって社員やパートさんを使い大きくしたい、そういう人が増えているんです。

それも商売の形ですからね、良いと思うのですが、そればっかりと言うのも問題があります。
とくに、二代目って反発から入りますから、どうしても親父の仕事を否定しがちなんですよ。

そんな事情を知っているかどうかは定かではありませんが、このお客様、非常に的を得ていると思いました。

そこで、うちの現在の状況を説明しまして、社長もまだ健在ですし、私もやっていますと伝えます。
仕事も、品物にあわせてやっていますから、昔とがらっと変わっているような事はないと思いますとも伝えました。

どうも、社長が外交で回っていたお客様らしく、そのときの社長の仕事がとても印象深かったようなんですね。
預かるとき、お渡しするとき、いろいろと説明をし、アドバイスをする。
そういったことをしてくれるクリーニング屋さんがいないらしいんです。

うちでは、今も同じようにしています。
私も同じように説明しています。

私も二代目ですから、反発がなかったかといえばもちろんありました。
理解できないことも多々ありましたし、理解できたとしても納得できないと言う矛盾も抱えたこともあります。

しかし、現在同じように説明をしているのは、それが一番お客様に必要だと思っているからなんです。
社長たちの後を追っているかと言うと、そういうわけで説明をしているわけではないんですね。
自分なりにクリーニングと向き合い、仕事をしていく中で、クリーニングの説明、衣類の説明の重要性を痛感しました。

その結果、初代の両親の仕事と同じような道を歩んでいる、ただそれだけなんです。

今でこそ、説明するのが法律で義務付けられていますが、両親がやっていた頃なんて、そんな事をするクリーニング屋さんはいませんでした。
同業者に笑われたこともあると聞いています。

それでも、自分たちの信念を曲げず、やり続けてきたと言うことは凄いことだと思うんですね。
見習わないといけないな。
自分も同じような事をやりだすと、どれだけすごいか分かるんですよね。
一番すごいのは続けていくことです。

自分も、今の社長たちの年になって、初めて評価されるのかな。
それまで、頑張らないと。

同じようなところに行き着くってやっぱり親子なのかなあと思います。

投稿者 boribori : 23:20 | コメント (0)

2008年05月13日

何でこんなに寒いの???

いやー、寒すぎます・・・。
連休明けてから、暑い日が続き、もう決して寒くはならないだろうと思っていたのに。
この寒さ、身にしみますねえ。

日曜日の寒さはまだいよかったんですよ。
まれに、一日だけ急激に寒くなることってありましたし。
でも、この寒さが数日続くなんて、考えたこともありませんでした。

店の前を通る人も、コート着ているし・・・。
この寒さじゃ当たり前ですね。

配達に行っても、クリーニングしたものを急遽出してきたと言う人もいます。
中には、クリーニング自体を先延ばしにしようとする人も。

この時期、寒くなるとクリーニングにはまだ早いかな?と思うんですよね。
でも、早いことなんてないんです。
寒い時期があるかもしれない、と言うのは分かりますが、だからと言って冬物を全部取っておいても意味はありません。

薄手のコートなど、一着か二着ほど残しておいて、残りは洗ったほうが断然良いんです。
梅雨明け後に、残りのものをクリーニングすれば、一時期の寒い日も無事に乗り越えられます。

確かに全部出してしまえば楽チンなのですが、お天道様のことですから、そう簡単にはことは運びません。

出し分けるのが一番利口です。

冬物のクリーニング、躊躇していませんか?
ここで迷うと、次のシーズンまで洗わないなんて事にもなりそうです。
それは絶対避けなければ。

迷わず、クリーニングしましょう。

投稿者 boribori : 23:01 | コメント (0)

2008年05月12日

洗剤を知っているから。

最近、わたし良く洗い物をします。
クリーニング屋だから当たり前じゃん?って思いますよね。
違うんです、洗うのは食器。

仕事が終わり、みんなが寝静まった頃に、ひっそりとお風呂に入り、上がってきたらすぐさま台所で食器の洗い物をするんです。

別に趣味とかそういうわけではないんですが、食器を洗うのはわりと好きな方でしょうか。
ここ病人が出たりけが人が出たりしていたので、家族みんなが疲れている。
しかも、幼稚園へ入園したのと小学校へ入学したのと、環境が変わり、慣れさせるまでみんな神経使っているんですよね。

すると、夜になると、みんな寝ちゃう。

母はお店を閉めるとすぐお風呂へ入り、あっという間に寝てしまいます。
今は忙しいですから、仕事が終わったら体をなるべく休ませるのが一番の仕事です。

嫁さんは子供たちを寝かせに行くと、そのまま朝まで寝てしまいます。
こちらも、相当疲れている様子。

お風呂から上がると、台所に食器の山があれば、やるしかないじゃないですか。

職業が洗濯屋ですから、洗剤のことは良く知っています。
すると効果的に洗剤を使うんですね。
こうやれば油汚れが落ちるとか、洗剤が足りなくなってきたなとか、感覚で分かるんです。

もしかすると、うちで一番食器洗いが上手かも。
言いすぎですかね。(笑)

それが終わると、今度は洗濯物のたたみです。
大家族ですから、毎日の洗濯物も大量。
そのまま放置しておくと、足の踏む場もなくなってしまうんです。
そこで、髪の毛が乾くまでの間、さっさとたたんでしまいます。

これまた、仕事柄、たたむのは嫁さんより早い。
毎日やっていますからね、こんなもんです。

私、パッと見何もやっていないように見られるんです。
実際、今のパパさんたちの中ではほとんどやっていないと思うんですが、やる時はやりますよ。
たまにはね、活躍しないと家の中で居場所がなくなる。(笑)
頑張りどころですな。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0)

2008年05月10日

デパートのクリーニングを利用するわけは・・・。

先日ご来店くださったお客様、なにやら相当怒っておりました。
どうもクリーニングに物凄く不満がるようです・・・。

当店では初めてのご利用でしたので、いつものようにお預かりします。

ちょっと癖のある、丁寧に扱わないといけないセーターが出たので、その旨説明をすると、こんな説明してもらったことが無いとおっしゃいます。
そして、おもむろに今までのクリーニングでの不満を話し始めたんです。

クリーニング屋さんを結構渡り歩いているようで、有名どころのクリーニング屋さんもご利用されていました。
しかしどこのクリーニング屋さんも満足できず。
セーターが縮んでしまったり、毛布が縮んでしまったり、色が悪くなったりなど、いろいろ経験されたようなんですね。

そこで、デパートのクリーニング屋さんを利用してたとおっしゃるんです。
その理由とは?

何かあったときに確実に弁償してくれるからなんだとか。
普通のクリーニング屋さんにはクレームを言っても弁償してもらえないんだけど、デパートなら確実に対応してくれるので、高くても利用してたとおっしゃいます。

先ほど聞いた事故の話も、弁償しなければならないものなのか、許容範囲なのか、判断つかないので一般のクリーニング屋さんの対応の話は、なんともいえないのですが、デパートの対応はある意味理解できるんです。

デパートさんは、商品に問題なくても交換や返金に応じることが多いんです。
理由はいろいろあると思います。

以前こんなことがありました。

デパートの商品試験室の方に友達がいまして、お話を聞いたことがあるのですが、綿のポロシャツで、襟の色が紺色の商品があったんだそうです。
お客様が一ヶ月着用し続けたら、襟が白くなってしまったとおっしゃいます。
商品に問題があるのではないだろうか?とのお問い合わせ。

綿のポロシャツでひと月も着続ければ、当然襟のこすれるところが毛羽立ちシロっぽくなります。
汚れていればなおさらで、定期的なクリーニングや洗濯で、防ぐことは十分可能です。

お預かりしたときに、心の中では商品の問題ではないと言うことは分かっていましたが、お問い合わせを頂いた以上、試験するしかありません。
染色堅牢度のテストをするも、商品にはやはり問題はなし。

説明して、お返しする・・・・・、と思うでしょ?

ところがデパートの取った行動はこうでした。
商品に問題はありませんが、新品のものと交換しますって。

さすがデパート!と思うか、それはやりすぎ!と思うか、どちらでしょうか。

私は後者です。
最初に買ったときに、こういうことも念頭において料金に上乗せされているのなら分かるんですけどね。
行き過ぎはよくないなあと思います。

クリーニングの弁償の話、私たちも迷うところではあります。
商品に欠陥があっても、着用方法に問題があっても、保管方法に問題があっても、変化がおきるのはクリーニングのときが圧倒的に多い。
そして、どこが原因か追究するのがとても難しい。
中には、誤解だったりということもあると思います。
きちんと対応するのはすばらしいのですが、せめて、事実関係をはっきりした上でやってもらいたいなあと思います。

分からないけど、弁償します、って言うのはやめて欲しいですね。
便乗する人が増えますし、何より原因を追究しておかないと次の事故を防ぐことが出来ませんから。
起こしてしまった事故を糧にし、次ぎ起こさないように生かしていくように、そこが結構重要です。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年05月09日

まだ使えるのに・・・。

集配に出ていると、いろいろなごみを見かけます。
府中市はゴミ箱がありますが、近隣の市では個別回収が基本。
大きなごみも各家庭の前に置いてあることが多いんです。

ここ最近、衣類がよく捨てられているのを目にします。

衣類はリサイクル出来ますから、そういった用途で置いてあることが多い。
衣類の次に多いのが布団類ですね。

本当にここ最近、布団を捨てているのをよく目にします。

衣類や布団を捨てるのってどこで判断しているのでしょうか?
今回見かけた布団は明らかに、まだ全然使えます。
捨てる理由が見当たらないんです。

汚れがひどいのか?
傷んできたのか?

最近は汚れがひどくて捨てるという人がかなりいらっしゃるんですよね。
生地も薄切れていないし、確かに汚れてはいるけど洗濯やクリーニングで十分きれいになる。
しかし、おそらく捨てている人からすると、きれいになるとは到底思えないんでしょう。

なんかねえ、非常にもったいない。

別に使い捨てをしている訳ではないのでしょうが、再生すると思ってもらえてないのがね。

最近、本当に多いんですよ、お客様からのクリーニング業に対する不満が。
不満をぶつけてきてくれて、クリーニング屋さんを探してくれている人は全然良いんです。
まだ、ほんの少しでも希望を持っていてくれるんですから。

しかし、中には諦めている人も多数いらっしゃいます。

資源が少なくなっている現代で、クリーニング業ってそれ自体、社会貢献になるいい仕事だと思うんです。
それが、諦められたり、信用されなくなったりなんて、困った話ですね。
どうしても職人ですから、お客様にアピールしてこなかった側面があります。
自分から宣伝するなんて、恥ずかしいって。
きちんとした仕事をしていれば、分かってもらえるって、みんな信じていたんです。

しかし、現実はそうはならなかった。

ちゃんとやっているクリーニング屋さんはここでお客様に伝えないといけないと思います。
お客様も皆さんのことを探しているんです。
でも、なかなか見つからなくて困っている。

自分たちの仕事に誇りを持ってもいいんではないかなとおもいます。
商売ですが立派に社会貢献をしている、そう思います。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2008年05月08日

床にごろん。

だんだんと暖かく・・・、いや私たちにとっては暑くなってきました。
汗ばむと言ったものはとうに過ぎ、汗が滴り落ちるようになってきています。

今年は例年よりも早く品物が動き出したので、すでに疲れのピークが来ています。
そこへ暑さも加わりますから、どうしても途中休憩を挟みたくなります。

この時期、休んでいて気持ちいいのはお店の床。
板張りなのですが、ごろんと寝転ぶとひんやりとした冷たさと板の硬さが妙に気持ち良いんです。
おそらく、空気も上よりも涼しいと思うんですよね。

あまりの気持ちよさについうとうととすることも。

15分の休憩にごろんとなったが最後、そのまま休憩中寝てしまうなんてこともあります。
本当にね、体中の疲れが床に吸い取られるようで気持ち良いんです。

休憩が終わればそのまま仕事を始めるのですが、ごくたまにごろんとしているところをお客様に発見されることもあります。(笑)

お客様、びっくり。

ごろんと寝転んでいる場所はお店の奥、階段の下辺りなのですが、寝ているというよりは倒れているように見えるんでしょうね。
大丈夫?とよく言われるんです。

みっともない姿をお見せして申し訳ない。

階段下の床、物凄く気持ち良いんですよ。
魔のスポットです。
今年はまだこれからも出ると思っています。
適度な休息を取りつつ、頑張らねば。
夏の楽しみの一つ、ですかね。

投稿者 boribori : 23:30 | コメント (0)

2008年05月07日

タイミング。

ここずーっとタイミングを計っていました。
なにをって、短パンに履き替えるタイミングです。(笑)

3月は一気に暖かくなりましたが、その後暖かい日と寒い日が交互にやってきまして、また暖かいといってもそれほどでもなかったんですね。

しかし、今日は違いました。
一気に気温が上昇し、お店の中の気温もぐんぐん上がります。
30度を越すくらいでは穿き替える気もしないのですが、今日は40度近く行っていたんじゃないでしょうか。
これなら穿き替えることが出来ます。

短パン解禁です。(笑)

まだ交互に穿き続けるとは思うのですが、一回はいちゃえば次ぎはくときも躊躇しません。
一番怖いのは、躊躇して暑い格好をしてしまうこと。
これから品物が占拠していきますからただでさえ空気の流れが悪くなります。
出来ることから改善していかないといけません。

私が穿き替えるのと同時に、お店に入ってきたお客様が、暑い!とおっしゃっていました。

いよいよ、この時期がやってきましたね・・・。
今年は負けないぞー。

投稿者 boribori : 23:52 | コメント (0)

2008年05月06日

高齢化の波

先日、当店の裏の方にある床屋さんがいらっしゃいました。
ちょうど月曜日で床屋さんはお休み。
お休みで良いですね、なんて話していたところ、休みなんかじゃないんだよ、とおっしゃいます。

そりゃまた忙しいのはいいことで・・・、なんていってみても微妙な返事。
どうしたのかな?と思うと、出張で床屋さんをしに行ったとのことでした。

お客様がどんどん来れなくなっているようなんです。
歩けなくなったりと言うことらしいのですが、歩けなくても髪の毛は伸びますしひげも生える。
本人も気持ち悪いと思います。
そこで、床屋さんが出張でお伺いし、きれいにしてあげるんだとか。

良いことじゃないですか、だんだんとそういう仕事も増えてきますよね、なんて言っていると、やはり浮かない顔。
どうしてかな?と思うと、どうやら、元気なときは安い床屋さんを利用していた、と言うことなんですね。
お伺いしたときに、いつも利用しなくてこんなときだけ頼んでごめんなさい、と言われたと言うんですが、複雑な気持ちだったとか。

困っているのはお互い様だと言う気持ちもあるのですが、今まで利用してもらってなかったということを考えると、貴重なお休みをつぶしていくのにどうしても抵抗があるんだとか。
今まで使っていただいたなら、感謝の気持ちも込めて喜んでお伺いしますけどね・・・、なんて言っていました。

複雑ですねえ。

どうしてもお得意さんという意識から抜けられないのかな。
贔屓する訳じゃないけど、長いお付き合いをしているとそうなってしなうのかな。

昔はよく自転車屋さんでありましたよね。
パンクしたので持っていくと、うちで買ったのじゃないから修理してあげない!なんてよく言われました。
ちょうど自転車がホームセンターなどで安く買えるようになり始めた頃の話です。

私たちクリーニング屋さんでも、似たような事はあります。
普段は他で洗っているんですが、しみがついたり大事な服が汚れたりしたときだけお持ちになる。
ここで紹介した、「他人の垢」の中でも同じような話が書かれていましたね。
これをどう思うかはやっているクリーニング屋さんしだいですが、中には困ったときだけ・・・なんて面白く思わない人もいるかもしれません。

逆に、信用して持ってきてくれたんだなと喜ぶ人もいるかもしれません。
自分たちの技術は評価されている!と喜ぶかも。

うちはどうでしょうか。
よそで洗ってきて落ちなくて、当店へ持ち込まれても別に平気なんですが、メンテナンスと言うことで考えるとアドバイスした方が良いかなあと思います。

たとえば、生地の柔らかさや色合いなどをみて、最初から気を使った方が良いという商品の場合は、きちんとお店を選ぶようにお勧めします。
全体的に汚れが吸着してしまう、逆汚染が起こってしまって手遅れになっている商品も実際にあるので、アドバイスをしますかね。

また、物によってはどうでもいい商品というのもあるのも事実。
そういうのは、自分で洗っても平気だよ、と言いますし。

やはり、商品を見て、その人がどういった着方をしたいのかを見て、それから、ですね。
そこからどういったメンテナンスを選ぶかはお客様しだいです。
予算もあるでしょうし、思いいれもあるでしょう。
これくらいなら全然平気、と言う方もいらっしゃるかもしれない。
だから、お客様次第、なんですね。

ただお客様が選ぶためにも情報は必要。
そのためにアドバイスをしている、と言うわけなんですね。

これからどんどん高齢化していきますし、どの商売もこのようなことは起こりうるでしょう。
人事ではないですね。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (2)

2008年05月01日

開店祝い。

先日、友達が家を新築しまして、新規オープンをしました。
友達数人で、お祝いを贈ろうと言うことになり、代表して私が届けに行くことに。
途中、近くの友達の店へより、二人で行ってきたんです。

お店に着くと、以前のお店とは比べ物にならないくらいきれいなお店。
新築だから当たり前か、などと自分に突っ込みを入れたところで、お祝いのご挨拶です。

ここでも紹介した、オゾン脱臭機をプレゼント。
使い方によってはかなり良い物なんだけど、どうでしょうか?
まあ、気張って使ってもらいましょう。

挨拶もそこそこに、今度はお店の中を見学です。
本人いわく、狭いでしょう?なんていっていますが、十分な広さです。
機械もきちんとそろっていますし、配置もきちんとしている。
店舗デザインがしっかりしているからでしょうね。

いったん外に出ると、なにやら興味を引く看板が。

ハーブドライクリーニング。(こんな名前だったかな?)

聞いたことない名前でびっくり。
私が知らない新しい溶剤かな?と思い、質問をすると納得の解答が。
まだまだ色々なものが世の中にはありますね。
これと似たようなやり方で、宣伝しているところがまだまだあるような、そんな予感がしました。

一通り見たところで、一緒に夕食をとりに。
近くのネパールインド料理で食事です。

ナンって物凄い美味しいんですね。
柔らかいし、美味しいし。
なんかはまりそうです。

新規開店で、今までは忙しかったでしょう。
しかし、これからまだまだ忙しくなります。
新規のお客様も増えていきますし、それに伴い問題もいろいろ起こっていきます。
十分気を引き締めて、軌道に乗るまで頑張って欲しいものですね。

一番の敵は、自分の心かな。
新規オープンをすると、黙っていても新規のお客様が増えます。
変な錯覚を起こすこともあるんですね。
新規のお客様が増えると同時に、問題も多発するんですが・・・。

慢心は禁物です。

投稿者 boribori : 23:44 | コメント (0)

2008年04月29日

重いものも持つんです。

クリーニング屋さんにも、重労働があります。
重いものを持つ仕事があるんですね。

服を扱う仕事ですので、服はそんなに重くないのでは?と思う方もいらっしゃると思います。
一着一着は軽いのですが、まとまるとかなりの重量になりますね。

服もまとまれば重いのですが、もっと思い、重要な作業があるんです。

それはドライクリーニング機のカートリッジフィルターの交換。

ドライクリーニングは、溶剤(洗う液体)を捨てることができないので、ろ過しながら使っています。
溶剤の中には、埃や汚れ、繊維くずなどが大量に含まれるので、それらをカートリッジフィルターで取り除いているんです。
また、カートリッジフィルターでは、いわゆる汚れも吸着してくれる働きがあります。
定期的に交換しないときちんとろ過してくれなくなり、洗っていてもきれいにならなくなってしまうのです。

カートリッジフィルターには機械の大きさによってサイズがいろいろあるのですが、どれもこれも非常に重たいんです・・・。
交換する前に、余分な溶剤を落としているとはいえ、それでもかなりの重量になります。
中には、交換の際にぎっくり腰になってしまう人も。

本当にえらい重労働なんですよ。

クリーニング屋さんにも高齢化の波が押し寄せてきています。
後継者がいなくて、カートリッジフィルターの交換が自分でできない業者さんが増えてきたようです。
そういう時はどうするか?

出入りの資材商、機材商さんが交換してくれているようですね。

おととしあたりまではそんなに聞きませんでしたが、ここ最近はよく耳にします。
こんなところからも、後継者不足を感じ取ったりするもんなんですよね。

当店も先日、カートリッジフィルターを交換しました。
忙しくなるのが思っていたよりもかなり早かったので、タイミングを図りかねていたのですが、先週の雨でいったん品物の入荷が落ち着き、交換出来るようになったので交換しました。

交換するのも、気を使うんです。
汚れがたまっているものを交換するわけですから、周りに衣類があったら万が一がありますものね。
なるべく周りに品物がない状態のときに、交換するようにしています。

資材も仕入れたし、カートリッジフィルターも換えたし、バッチコイ!って感じです。(笑)

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年04月26日

今年のG.Wの予定です。

早いところは今日からG.Wに突入ではないでしょうか。
29日からずーっとお休みと言うお客様もいらっしゃいました。
逆に、休み無く働いているといったお客様も。

いろいろな休みがありますね。

さて、当店の今年のG.Wの予定ですが、4、5日を連休させていただきます。
4月29日、5月3日は通常通り営業をしております。
5月6日もお店は営業をしておりますので、遠慮なくお持ちください。

連休中もお仕事の皆様、お仕事お疲れ様です。
Yシャツなど、なるべくご迷惑をおかけしないように、早めに仕上げてまいりますので、一度ご相談ください。

以上、よろしくお願いいたします。

投稿者 boribori : 23:32 | コメント (0)

2008年04月24日

お客様の声。その2

これもお客様からのお話です。

先日府中の方へ配達へ行った時のこと。
やはりここでもクリーニングの話が出まして、どこのクリーニング屋さんがよかったと言う話になったんですね。

帝国ホテルのクリーニングは良かったとか、某高級クリーニングはすばらしかったとか。

そのときに、この辺では○○さんが評判良いよねという話になったんです。
このお店が良いと聞いたとき、ぴんと来るものがありました。

まだクリーニング業界では珍しい、特殊なドライクリーニングの機械を導入されているからなんです。
ドライクリーニングで使われている、ドライ溶剤と言うものには種類があるのですが、今まで使われていたものではなく、新しく開発されている溶剤があるのですが、その中の一つを使われています。

特徴としましては、肌触りが良くなるんです。

そういった特徴のある溶剤ですので、洗いあがった後の衣類は袖の通りなどが良くなります。
しかしデメリットも。
まだ導入店が少ないですから、模索しながらのクリーニングであるので、汚れ落ちがいまいちな面があります。
また、肌触りが良くなるのですが行き過ぎると腰がなくなり、てろんてろんとした衣類になってしまうんです。

評判が良いというのもうなづけるのが、やはり肌触りのよさからでしょう。
今の消費者の好みは柔らかく肌触りが良い物をいい品物と判断する傾向があります。
クリーニングのよしあしが分かりづらい現状で、肌触りが良いというのはそれだけでも十分価値があるのではないかなあと思うんですね。

しかし、この溶剤を使わないと肌触りがよくならないのかと言うとそういうわけでもないんですね。
石油系のドライクリーニングでも、洗剤に肌触りが良くなるものを混ぜているところがあります。
こういったものを使っているところでは、着ていて肌触りが良いかもしれません。

クリーニング屋さんが導入するのはまた別の理由からなんですけどね・・・。
詳しい説明はまた今度・・・。

新溶剤と呼ばれるものがいろいろ出てきていて、その中でも一長一短あり、業者からすると決めかねている部分がある中で、こうした消費者の意見はとても参考になります。
ある意味、今求められている物をはっきりと教えていただいたわけですから。

今後、汚れ落ちの面など改善されていくといいんですけどね。
まだもうちょっと先の話になるでしょうか。

この時期いろいろなお話を聞くことができるので、参考にさせていただいています。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (2)

2008年04月23日

お客様の声。その1

先日ご来店くださったお客様の話です。
このお客様、実は最初に一度お断りした品物がありました。

素材の特徴を説明し、汚れ具合などから判断できることをお伝えし、最終的にお受けできないと言うお話をさせていただいたんです。

お断りした品物は一着で他の品物をお受けしておりまして、先日引き取りにこられたんですね。

白いジャケットが出来上がっていまして、お渡しします。
そこで、繊維の話などをし、気をつけたほうが良い素材の話をしていたときにお客様がこうおっしゃったんですね。

「白くなっていてびっくりした。こんなに白かったっけ?」

そこで、全体的にくすむ理由を説明すると、さらにびっくり。
そして、今までは洗っているとくすんでくるのは仕方が無いものだと思っていたとおっしゃいます。

以前から何回か書かせていただきましたが、こう思っているお客様は本当に多いんです。
そして、これが理由のひとつで、汚れている衣類に諦めて捨ててしまったりクリーニングしなくなったりという風になってしまっています。

やはりこのお客様も、どんどん薄汚れていく衣類を、二年おきくらいに捨てて買い替えをしていたんだそうです。

しかも全体的にくすんでいくので、薄汚れているのに気づかない人もいます。

いろいろなクリーニングがあるのは分かりますが、これでいいのかと。
今、需要減を感じているのは、自分たちがまいた種ではないのかと。

お客様ははっきりとは言いませんが、結果として利用しなくなっている人は増えてきています。
ライフスタイルの変化、といいますが、そもそもライフスタイルが変化した要因はどこなのか?

お客様とよくお話をし、お客様の声を聞く業者さんは何かしら感じ取っていると思います。
問題は、お客様と会話をしない人たち。

いいのか、これで。
危機感は大事です。

投稿者 boribori : 23:46 | コメント (2)

2008年04月22日

急ぐ必要はあるの?

先日いらっしゃったお客様が、お急ぎで品物を持ち込まれました。

明日までにできないか?と言われたのですが、見てみると全体的に汚れがかなりひどい状況・・・。
素材の特性を見ても、出来るなら何回か洗い直しをして、自然乾燥をする方がきれいに上がる、そう判断したんです。

そこで、母がいつものように説明をしたんですが、どうもしっくりこない様子。
急げない理由やどうやって扱ったほうが良いか説明をするのですが、どうも伝わっていないようです。
お客様からすると、他のクリーニング屋さんではいつも急ぎで頼んでいて普通にあがっていたので何が問題なの?と言ったところなのでしょう。

そこで、他店でのクリーニングを説明をし、当店でのクリーニングを説明し、どうして違うのか?説明をしたんです。

何とかご理解していただきまして、お預かりする段階になり、再度いつまでに欲しいか確認をしたところ、急がなくても良いとおっしゃいます。
こちらは、最初翌日と聞いていたので、ちょっとびっくり。
代わりに他の衣類でも着ていくのかな?と思っていると、そうではないらしいんですね。

使うのは来週なので、急がなくても良いですって。

では何で明日までにって言ったんですか?と聞くと、特に意味はないんだそうです。

そういわれまして、思い当たることはいくつもあるんです。
急ぎで持ち込まれて、大急ぎで洗い、洗い直しもして何とか時間までに仕上げたのに、引取りに来ない方、結構いらっしゃいます。
その時は、急に必要なくなったのかな?と思っていましたが、もしかすると、本当は急ぐ必要はなかった品物なのかも。

用事があって翌日しか取りにこれないとかそういうのももちろんあると思います。
ですから、いちがいに言えないんですけどね。

急ぎの品物、本当に急ぐ理由はありますか?
時間をかけてきれいにしたほうが良いんじゃないですか?
できるなら、急ぐような事がないように、なるべく早めにクリーニングしてくださいね。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年04月21日

ブログ、読んで下さいましてありがとうございます。

ここ最近、ご来店くださったお客様に、ブログ読んでいますといわれる事が増えてきました。
主に新しく中河原に引っ越されてきた方らしく、引っ越す前から見ています、と言うお客様まで。

少しでもお役に立てていますかね?

クリーニングの話、町の情報、何でも良いんです。
少しでもお役に立てているのなら、本望ですね。

何か、面白い話、美味しいもの、新しく出来たお店など、そんな事もまた紹介できたらなと思います。
中河原と言う町は、中河原駅を中心として、放射線上に皆さんばらばらに歩いていくんだそうです。
駅前にはライフや西友がありますので、やはり買い物も駅を中心としています。

すると、駅までの道の途中のことは知っていても、他のお店のことは知らないと言った状況になるんです。
これは昔っからの話で、当店の裏のマンションの方は、当店の存在を20年間知らなかったと言います。
駅に出るのに、養魚場の通りをまっすぐ出てくるので、鎌倉街道沿いにはほとんど出てこなかったんだそうです。

他にも、南町にある病院のことを知らない人もいますし、住んでいるといっても知らないことってたくさんあるんですよね。
もちろん、私も同じです。

お客様に聞いて、初めて知った話もたくさんあります。
で、良いよと勧められるので行って見ると確かに良かった、そういう経験はたくさんあるんですね。

町自体も変わってきていますから、その都度情報を交換するのが良いかなと思っています。

本業のクリーニングも、お役に立てるような話を書いていこうと思っています。
これからも、頑張って書いていきますので、お付き合いくださいませ。m(__)m

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年04月19日

若者、去る。

ドライクリーニングの溶剤が減ってきたので、溶剤屋さんを呼び、入れてもらいました。
ドライクリーニングの溶剤って減るんですよ。
脱液しても衣類には若干ですが残ります。
その分減っていくものなんですね。

いつも来ると、最近の状況などを情報交換するのですが、やはりここ最近は仕事が増えているかどうか。
ちょうど繁忙期ということもあり、お互い一番忙しい時期にあたりますから。
この時期、どれくらい仕事があるか?周りの様子を話しながら二人で予想を立てていたりしているんです。

そこで、後継者の話になり、みんな息子さんばかりでしょ?なんていっていると、ついこの前まで、息子さんではない人が洗濯屋で働いていたんだそうです。

しかも、なんと独立したいとか。
溶剤屋さんに、嬉しそうにこういったんだそうです。

自分は将来独立してやりたいので、その時は溶剤を入れてください。

息子さんがクリーニング屋さんをやると言うのがほとんどのこの業界で、まったく未経験者がクリーニング屋になりたいって言うのが珍しい。
貴重な若者です。
やっぱり、こういった人たちが増えてこないと活性化されませんね。

なんて、喜んでいたのもつかの間、この話しには落ちがありました。
なんと、この若者、辞めてしまったんだそうで・・・。
その理由とは?

資材の高騰、思ったよりも売り上げが上がらないなど、どうやら見切りをつけたらしい・・・、との事でした。

うーん、とても残念だ・・・。
資材の高騰は他の業種でも同じ問題を抱えていますから仕方が無いとして、売り上げが上がらないって言うのはちょっと痛いですね。
私の友達も、クリーニング屋じゃ儲からないと言って、板前さんになった人がいます。

そりゃ、昔ほど売り上げないかもしれないですけどね。
他の業種に比べても小さい業種ですけどね。

でも、お客様が喜んでくれるのを見ると、一気に吹っ飛んじゃうんだけどなあ。
本当に残念だ。

実際問題、息子さんの給料が払えないところもたくさんありますし、家族はただ働きって言うところもたくさんあります。
問題は、今の料金ではまともな経営が出来るところが少ないと言うところなんでしょう。

企業として、働いている人にきちんと賃金を払うためには、品物が増えるか料金を上げるかしないと、いけないところまできています。
健全な状態にならないと、働きたいと言う人や、この業種をやってみたいと言う人は出てこないでしょう。

クリーニング屋さんの数が多すぎると言う人もいますね。

クリーニング屋さんに限らず、経営を維持していくのに大変な時代になりました。
そんな中でも、次の世代に明るい未来を残したいですよね。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (0)

2008年04月18日

全ドラ社長、来店。

今日の雨はすごかったですね。
これが雨?いや嵐でしょ!ってくらい物凄く降っていました。
午前中、配達していても、これくらい降られるとかなり厳しいですね。

午前中、最後のお宅にお伺いをし、さーかえんべえかなあと思って車に乗り込むと、携帯がなっています。
誰からだ・・・・?あ、全ドラの関さんだ。

全ドラとは、全国ドライ新聞社と言うクリーニングの業界紙を作っている会社なんです。
そこの社長をやっている関さんとは友達なんですね。
めったにかかってこない電話で、何かあったかな?と思って出ると、なんと今お店の前にいると言うではないですか。
どれくらいで帰ってこれる?と言うので、店のすぐ近くにいましたから、3分で行くわ、と大急ぎで帰宅。
どうぞどうぞとお店に入ります。

またなんで着たの?と聞くと、うちの先にあるほかの友達の店へ行く予定だったので、ついでに寄ったとの事。
そして、新しい全ドラを持ってきてくれたんです。

・・・・・、すまん、うち全ドラ取らなくなってから何年か経つかも。(爆)
こうしてたまにもらうのを読んでいるとなんだか新鮮なんだよね。(爆)

久しぶりでしたし、彼もいろいろと周りが変化したので、積る話をしつつ、やっぱり仕事の話へ。
当たり前に仕事の話ができる人がクリーニング屋さんには少ないんですよね。
今はここが物凄く不満です。
そういう意味では彼はいつでも仕事の話ができますので、とても楽しい。

今年の繁忙期の予想、今流行っているもの、クリーニング屋についてなど、短い時間でいたけどいろいろと話ができました。
危機感を持つって大事なんだけど、なかなか危機感を持っている人が少ないねなんていう話に。

一番興味を引いたのが、マンションとクリーニングのサービスに変化があるようです。
まだ噂の段階らしいのですが、驚異的なサービスを打ち出したところがあるみたい。
ここまで来ると、競争なんて呼べるものでもなくなってきているような気もするんですけどね。

一時間ほどいまして、次のお宅へ行ってしまいました。

年に数回、片手ほども連絡を取り合わないんですが、取り合ったときの話の内容は、物凄く濃密なものになります。
この話から、新たに勉強しようと思ってやったこともたくさんありますし、ここから新しいサービスが生まれもしました。

今日の話からも幾つかヒントをもらったので、また頑張らないといけません。

また次あうときにいろいろと話ができるように、がんばろうっと。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (0)

2008年04月17日

職人がいなくなるかも?

おじいちゃんが亡くなったときに、お線香を上げさせてもらいに行ったときに、職人の話になったんです。

おじいちゃんの人柄から始まったのですが、何よりも評判のいい人だったので腕が物凄く良い。
腕が良いということは、物凄く厳しいんですね。

仕事に厳しい、息子に厳しい。

もうとにかく厳しかったと言う話になりまして、そこから職人とは?なんていう会話になったんです。
いい職人は、お手入れをよくします。
仕事でつかったらすぐ手入れをする。
だから、道具がいつもぴかぴかなんです。
道具を見れば職人の腕が分かる、そういっていました。

また、職人は手を抜けないんですね。
だから厳しいのですが、それが年々少なくなってきているようなんです。
おじいちゃんがバリバリに息子さんを鍛えているときでさえ、子供を甘やかす職人がいたんだそうです。

甘やかされた職人は、腕が良くてもいい仕事ができないんですね。
腕が良いのといい仕事をするのは違うんです。

いい仕事をするのには、腕が良いほうが良いのは当たり前なのですが、腕が良い人が毎回その技術を100%発揮するかと言うとそういうわけでもないんですね。
時には手を抜くかもしれない。
手を抜かず、一生懸命やりぬいて、初めて良い仕事に化けるんです。

すると、良い仕事をするための条件は、気持ち、になるとおもいます。

ですから、厳しい職人は仕事にもまっすぐですから、いい仕事をするようになるんですね。

昔は仕事がすべて手作業でした。
ですからやって行くと皆さん技術を覚えて行ったんですが、最近はちょっと様子が違います。
どの仕事にも機械が入ってきて、仕事自体が簡素化されている。
昔ながらの仕事をすると、そこまでは要求していないよ、と言われてしまうこともあります。

むむっ!職人の危機だ。

やる気がなくて職人がいなくなるのも問題ですが、半強制的に職人がいなくなるのも困ります。
実際、クリーニング業でも職人が激減しているんですね。

私たち二代目の世代もどちらかと言うと職人と言うよりは、経営者に近い存在になりつつあります。
すると、品質とコストを計りにかけだすんです。

このくらいで良いのかな?と。

お客様が支持してくれていると言うのは、生の声ではなかなか届きません。
すると、どうしても売り上げの大小でお客様の声と判断することが多いんです。
どうしても、安いものの方が売れますし、お客様の評判も良くなります。
すると、仕事も簡素化されて行っちゃうんですよね・・・。

お客様は安いに越したことはないけど、品質が落ちても良いとは思っていないと思うんです。
その声が私たちに届くようになると、またいくらか動きが変わってくるのかなあと思います。
職人復活もありえるかも。

いい仕事だったら良かったといってあげてください。
もっといい仕事を望んでいるのなら、言って上げて下さい。
お客様の生の声をみんな待っています。

投稿者 boribori : 23:18 | コメント (0)

2008年04月12日

行列が出来るクリーニング屋さん。

特選中河原情報の方に、あがっていた話をちょいと拝借しました。

とあるクリーニング屋さんに物凄い行列が出来ていたびっくりした、と言う話。

クリーニング屋さんって、行列のイメージ無いんでしょうね。
うちのようなお店では行列はほぼありませんが、お店の形態によっては行列が出来るところは結構あります。
私の友達のところでは、3坪の小さいお店に、行列が出来、お預かりするまで2時間近くかかってしまうことがあるくらいです。

これは、クリーニングの特性によるものだと思います。

クリーニングって年中仕事があるわけではないんですね。
私たちはよく季節商売だと言いますが、まさにその通り、季節によって品物の出方が変わってきます。

主に出てくるのは衣替えの時期。
そう、ちょうど今くらいの時期なんですね。

品物が出るときと出ないときの差があるのはどの職種でも同じなんですが、クリーニング屋さんはその差が物凄く激しいんです。
暇なときは、1時間も仕事するものがないと言った時期もあります。
所が、いったん忙しくなると、足の踏む場もなくなり、工場はフル回転!朝から晩まで仕上げて全然終わらず、翌日また入荷してくると言う物凄い状況になってしまいます。

繁忙期と私たちは呼んでいるのですが、この時期、天候やセールのタイミングが合うと、行列が出来ることがあるんですね。

普段は何の変化も無いクリーニング屋さんが突如行列しているのを見ると、普通の人はびっくりすると思います。
でも、驚くほどのことでもないんですね。
毎年、こんな感じですから。

受付をもっと効率よくやれば行列も減らせるんではないか?確かにそのとおりなのですが、ただお預かりすれば良いか?と言うとそういうわけにも行かず、一点一点見ていきますからどうしても時間がかかってしまうわけです。

よそのお店で行列が出来る頃、当店にも行列こそ出来ませんが、品物がやはり集まっています。

春の風物詩、ですかね。
クリーニング屋さんに行列が出来る頃、春も終わりに近づいています。
だんだんと暑くなりますよ。

投稿者 boribori : 23:49 | コメント (0)

2008年04月11日

また着られるようになっちゃった。

また着られるようになっちゃった。

この言葉をよく言ってもらえます。
他のお店でもそうなのか?私には正直分かりませんが、昔から当店ではお客様が良く口にするんです。
先日もご来店くださったお客様から、このお言葉を頂きました。

実はこの言葉の裏には、捨てるつもりだったのに・・・、と言う言葉が隠れています。
皆さん本当はもう捨てるつもりでいたんだけど、ダメ元で洗ってみようかな?とお持ちになられて、きれいになったんですね。

私たちの仕事はきれいにすることですが、次また着ることが出来るようになるって本当にうれしいんですね。
変な表現ですが、きれいになると言うことと着ることが出来ると言うのは意味合いがちょっと違います。
着ることが出来る、と言う言葉の中には、きれいになっていると言うことも当然含まれているんですが、きれいになる、汚れが落ちている、と言うことと着ることが出来ると言うのは必ずしもイコールではないんです。

ここが難しいところなんですね。

きれいにするために、汚れを落とすために、きつい洗い方をすると、汚れは落ちているんだけど、全体的によれよれになってしまったり、色がくすんでしまったりと言うような事がおきることがあります。
確かに汚れは落ちている、でも、まるで古着になってしまったようでもう着ることが出来ないわ、と言うお客様は非常に多いんです。

これはクリーニング業者さんの中には分からない人もいるかもしれません。
逆に、お客様の方が敏感だと思うんですね。

服を着ることってどういうことか?ちょっと考えると分かると思うんです。
どうして最近は洗いたくない人が増えたのか、その理由もおそらくここにつながると思います。
また、クリーニングではなく修正屋さんがはやるのも同じ理由からでしょうね。

最近は、二年周期で服を捨て、買い換える人が多いようです。
こんなに汚れているからもう駄目だねとかよく聞きます。
使い捨ての感覚なのかしら?

この辺をクリーニング屋さんが上手に解消してあげることが出来れば、もっと需要は伸びると思うんですけどね。
おそらく、今までもしっかりした仕事をしているところでは、当たり前のはず。
それをアピールする時期に来ているんでしょう。
まずは、知ってもらう努力が必要ですね。

投稿者 boribori : 23:39 | コメント (0)

2008年04月05日

白くなるかしら?

先日、白いジーンズをお持ちいただいたお客さんがいらっしゃいました。

息子さんがとても気に入っているものなのですが、おうちで洗濯をずーっとしていたら、どんどん黒っぽくなってしまった、と言うのです。

何とかなりませんか?って。

見ると、裾やポケットのあたりなど黒くなっています。
全体的にも黒ずんでいるかな。

家での洗濯は結構難しいんですね。
きれいになるでしょうか。

白を白く洗うのは難しいと、ここでも書いた事があります。
特にご家庭で洗う場合、お湯の温度が低かったり、仕上げが出来なかったりで洗いで思い切った処置が出来ません。
また、意外と適切な洗い方をされていないケースもあり、思ったようにきれいにならないんですよね。

しかし、人間の目って怖いもので、きれいになっていなくても慣れてしまうんです。
すると、相当汚れがたまるまで気づかない、なんていう状況になります。
今回の白いジーンズもそういう状況のようです。

きれいになるか?と言うよりどうやってきれいにするか?なんですが、本日いろいろとやってみたところ、80%ほど白さを取り戻してくれました。
何層にも汚れがたまってしまった箇所が残っているのですが、ここをどうするか?ちょっと微妙な感じです。

やっぱり、私たちプロが適切に洗うと白くなるんですよね。
もちろん、私たちプロが適切に洗わなければ白くなりませんよ。
これはご家庭でも同じ。

たとえば、ドラム型の洗濯機を使っていても、洗剤の投入量が多すぎればきれいになりません。
洗剤があわ立ち、衣類が滑ってしまうためです。
また、洗剤の量が少なすぎると、落ちた汚れが衣類に逆戻りをし、全体的にくすんでしまいます。
これを逆汚染と言うんですが、洗剤は適切な量を使う必要があるんです。

適切に洗うこと、非常に重要ですね。
ただ、ご家庭では出来ないこともあります。
仕上げが出来ないとか、洗浄時に温度を上げることが出来ないとか。
お湯を使うとどうしても、小じわが発生しますから、仕上げが必要になるんです。

そういう時は、クリーニング屋さんに任せてしまった方が体力的にも経済的にも良いと思います。

家庭で洗うかクリーニング屋さんに任せるか、使い分けのポイントです。
上手に使い分けてください。

投稿者 boribori : 23:14 | コメント (0)

2008年04月04日

子守と集配。

今年は例年に比べて、品物の動きがとても早いです。
例年通りだと、品物が動き出すのが4月に入ってから。
気温が低ければ、中旬まで忙しくならなかったりするのですが、今年は3月中に品物が動き始め、どこも忙しい状態になっています。

時期がずれたことにより、影響も出始めているようです・・・。

本日、横浜の矢向で友達のお店が新規オープンしました。
店舗兼住宅の立替をしていたんですが、先日無事に終わり、機械の搬入も終え、本日からオープンとなったしだいです。

日曜日の用事の件とお祝いをかねて、お昼ごろ電話。
すると、少しにこやかな声と共に若干の疲れが感じ取れます。
早めに動いたことですでに品物がかなりたまっているところに、新規オープンでまただ入荷している様子。
そりゃ、疲れもしますよね。

思い起こせばうちも数年前に建て替えをしまして、そのときはずーっと忙しかったです。
うちは特に新規オープンのチラシなどもいれず、淡々と営業を始めたのですが、それでも物凄い人。
気持ちのいい疲れなんですけどね。

お祝いを言いまして、少し話していると、どうもお客さんが多数来店で疲れている・・・、だけではないみたい。

どうしたの?と聞くと、集配に子供をつれて出ているのだとか。
忙しいところに、子供がいると予定通りに事が進まなく、また、お客様のところで子供が好き放題しゃべるので精神的にも疲れるらしいんですね。

よく分かる!!!

実は、私もここ数週間は集配のたびに子供をつれて出ていました。
ちょうど春休みに入ったこともあり、子供たちは暇なんですよね。
普段なら家において出て行くのですが、今年は繁忙期が早く来てしまい、家に置いておいてもみんなが困るんです。

足の置き場が無いほど品物が集まる中、子供がいると神経使い切れません。
必然的に、連れて行って!!となるわけです。

配達に行くといったでいろいろとあるんですけどね。
お客様にかわいがってもらえて子供は大満足なのですが、こちらは失礼な事しないかひやひやしますし、慣れてくるとかなり好き勝手しますし。
おそらく自分も子供の頃同じように心配かけていたんだなあとは思うんですけどね。

この時期、同じくらいの子供を抱えているところは、同じだなと笑っていました。

来週になると学校が始まり、その次の週から幼稚園も始まります。
そうすればいくらから苦になるかなあ。
一緒に配達に行けなくてさびしくなったりして。(笑)

今の時期だけの出来事ですから、楽しみましょう。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (0)

2008年04月03日

セカンドオピニオンのお問い合わせを頂いています。

先日神奈川のセミナーでお話させていただいた、クリーニングのセカンドオピニオンの話なんですが、お問い合わせを多数頂いております。

当日、セミナーへ来ていただいた方には、さわりをちょこっとお話をしているので、きちんとした内容を教えて欲しいとかレジュメを欲しいと言われるのは分かるのですが、意外と来ていない人からの反応が良いんですね。

電話を頂いたりメールを頂いたり。
そのほとんどが、実は自分たちも同じような考えをしていて、実際行動も起こそうとしている。
近い話なので是非お話を伺いたい、と言う内容。

やっぱりと言うか感じている人は感じていて、すでに何かしらのアクションを起こしています。

年齢による差もあるのですが、クリーニング屋さんはまだ発展途中なんだと思うんです。
クリーニング屋さんが出来てまだそんなにたっていません。
ほとんどのクリーニング屋さんが初めての世代交代を経験しているところ・・・。

中には何代も続いている所もありますが、そういうところはまれですよね。

そして、世代交代と需要減が一気にきている・・・・。
今、いろいろな問題が一気に起こっている、そんな感じです。

手仕上げしかなかった時代から、機械仕上げに移行し大量生産が可能になった。
しかし、時代が大量生産を必要としなくなっている・・・、需要が減っていますからね。
また、機械化したために手仕上げをきちんとできる業者さんも減っている。
こんな問題もあるんです。

さまざまな問題がある中、今までは評論家が多かったんですね。
あれやこれや、問題点は分かっていてあげる。
でも、問題点を挙げるだけで解決策を考えようとはしていなかったんです。

そこが一番問題でして。

したり顔で、問題点をあげつらい、分かったような口でこれからはもう駄目だね、何て言っていても何も始まりません。

問題点を把握するのも賢い証拠なんですが、その問題点をどう解決していくか、そこが一番重要で、そのために問題点を挙げているはず。
次へのアクションがなかなか起こらなかったんです。

ところが、最近は徐々にですが、次へのアクションを起こそうとしている人たちがいる。
どうやって解決していくか、出来ることからやろうとしている人たちがいる。
まだまだ、これから、ですね。

諦めてクリーニング屋さんをやめるのも良いかもしれない。
でも、ぐっとこらえてクリーニングを続けるのももっと良いと思う。

頑張っているクリーニング屋さんが全国にいらっしゃいます。
消費者の皆さん、是非応援してあげてくださいね。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2008年04月02日

汚れてないもん!

先日、集配にお伺いしたときのこと。
今年は例年よりも暖かくなるのが早いですから、すでに皆さん衣替えに入りつつあります。

オーバー類からどんどん出始めていますね。

そして、春休み。
制服のクリーニングの時期ですね。
先週は、皆さん大急ぎで制服のクリーニングをお出しになったんです。

お伺いしたお宅でも、他のお宅同様まずオーバー類から出てきます。
特に急ぐものではないのでしょうが、出すなら一気に出したいのでしょう、あれもこれもとお持ちになります。
これでオーバー類は終わりだなと、奥さんもほっと一息ついたのもつかの間、思い出したように娘さんに声をかけます。

「制服のクリーニングー!」

すると、間髪いれずに、

「汚れてないもーん!」

若いって良いですよね。
こういう勢いのある会話、大好きなんです。

奥さんは困った様子です。
女の子なので身だしなみはしっかりして欲しいとおっしゃっていましたが、学生の頃って、皆さんこんなものじゃないでしょうかね。

私も、皆さんと同じで学生の頃は制服のクリーニングなんて考えた事もありませんでした。
今思うと、脱ぎ捨てて置いた物を、母なり父なりがクリーニングしてくれていたんだと思います。

ああ、だんだんと記憶がよみがえってきました・・・。

せっかく洗ってもらったのに、何で洗うの?と思っていたように思います。
やはり、汚れて無いじゃん?って感じでしたね。

何で学生の頃って汚れてないと思うんでしょうか。
自分でも不思議です。

さて、制服のクリーニング、しないわけにもいきませんし、せっかく娘さんもいることだしと、制服を持ってきていただいて、目の前で汚れている箇所を、見せて納得していただきました。
私はプロですから、紺色の制服でも汚れているなとパッと分かるんですが、普通の人はわからないかもしれませんね。

汚れが分かりやすい箇所ってあるので、そこを見せると、ほんとだ、汚れてる・・・、と言ってましたね。

昨日も書きましたけど、汚れって案外分からないものなのかもしれません。
自分の服は着ても汚れていないと思っている人は本当にたくさんいらっしゃいます。
また、逆にどこが汚れているの?と言うようなきれいなき方をしている人もいるんですよね。
そういう人ほどこまめに洗う傾向があります。

汚れているって認識を持っていただくって大事な事なのかもしれません。
学生の時分にそういう機会があると良いですね。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0)

2008年04月01日

新品よりもきれいに。

昨日の、美味しい焼肉をいただいているときの事です。
Kさんはここのブログを読んでくれていまして、しかもちゃんと内容も把握している。
先日アップしたクリーニングのセカンドオピニオンについて、の中にある、着物の話も知っていたんです。

そこで、着物のくだりが不思議だったとおっしゃいます。
洗うのが普通でしょ?って。
今は洗わないのが普通なの?と。

どれが普通かは正直把握し切れていないのですが、数年前に比べて違う感覚の人がいる事や増えている事は確かなんです。
しかし、不思議な事に、違う感覚の人たちと合わない人は本当にあわないんですよ。
だから、そういう人っているの?ってなるんですね。

当店を長くご利用されているお客様はおそらく、そんな人いるの?って思うと思います。

焼肉を食べながら、クリーニングの話をしているときに、こんな事を言われました。

いつも新しい服をクリーニングに出すと、2,3回までは買った時よりもきれいになって帰ってくる。
もしかして買ったときは汚れているのか?(笑)

焼肉も美味しかったのもありますが、思わずにんまりとしてしまいました。
評価していただいて、ありがとうございます。
励みになりますね。

新品が汚れているか?と言うと、汚れているケースがあるのは確かです。
陳列していて、いろいろな人が触るので手垢がつきますし、埃などもついてしまうでしょう。
また、倉庫などに保管をしていても汚れますし、店舗間を移動するとこれまたかなり汚れるものなんです。

デパートなどでは、購入を決めると奥の方から仕舞っておいた品物を出してきてくれますよね。
また、セール品などはそのままの状態ですから良く見ると汚れています。

と、このように、汚れているケースもあるんです。
クリーニングして新品よりもきれいになると言うのは、汚れだけでなく、プレスをきちんとしていると言う事もあるんですけどね。

セール品を買ってきて、着る前に一度洗うお客様もいらっしゃいますよ。
汚れに敏感な人がいるんですよね。

汚れって、いつも気にしていないと案外分からないのかもしれません。
まさかお店で売られているものが汚れているなんて思いもしないでしょうしね・・・。
でも・・・、結構汚れています。
私が服を買いに行くのがあまり好きでない理由のひとつです。
気になっちゃうんですよ。(爆)

でも、あまり過剰に反応はしないでくださいね。
汚れているとは言っても、主に表面的な汚れですから、きれいになっちゃいますし。
問題ないレベルの話です。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (0)

2008年03月29日

クリーニング屋が好きですか?

先日のセミナーでの話。

カリスマ修復師福永さんのお話の中で、別にクリーニング屋じゃなくてもいい、と言うような話がありました。
目的がクリーニングをする事ではなく、手に職をつけたかった、と言うのが最初のようでしたからね。
今はクリーニング屋でもないので、そういう意味ではこだわらずに、自分の思うように進んでいるように思います。

クリーニング屋さんの中では、結構クリーニング屋さんを好きではないと言う方がいらっしゃいます。
なかなか手ごたえが感じられないと言うのもあるんでしょう。
また、仕事と考えるとこだわらないでいきたい、と言う人もいると思います。

どんな仕事でもやっていけると言うと生き抜く力があるようでかっこいいですよね。

では、クリーニング屋じゃないと駄目と言うのはかっこ悪いのか?と言うと私はそうは思いません。
俺はクリーニング屋が大好きだ!クリーニングを一生の仕事にしたい!良いと思いませんか?

でも、なかなかそういう人に出会えなかったんですね。
心の中では思っていてもはっきりと口にする人はいませんでした。

ところが、先日のセミナーで知り合った方の中に、堂々とクリーニング屋でよかった、クリーニングをやってくれていて親父ありがとう、とおっしゃった人がいたんです。

これには感動しましたね。

どうしてなのか私も良く分からないのですが、クリーニング屋さんの職業に就くと、卑屈になる人が多いんですね。
これはアルバイトさんにも多いような気がします。
何かそういう方向へ行ってしまうようなものがあるのかもしれません。
そのためか、クリーニング屋がすき、と言う人は少なかったんです。

一つの仕事に一所懸命打ち込むってすごい事だと思いませんか?
しかも感謝している。
なかなか出来ることではありません。

仕事と割り切っている人が片手間だとは思いませんし、全力を出してやっていると思います。
でも、その仕事にほれ込み、その仕事に一生懸命な人とは何か違うような気がするんですね。
強い意志は、何者にも勝る、と思います。

島田紳助さんやトミーズの雅さんが話していた話でなるほどなあと思った事があるんですが、一日24時間仕事のことを考えているやつには、勝てない。
一日23時間仕事のことを考えていたとしても、24時間考えているやつには勝てないんだ。
たった1時間の差でも、5年たったときには恐ろしいほどの差が開いている。

強い意思を支える、好きという思い。
良いなあと思います。

私も堂々と、クリーニング屋が大好きです、と言いましょう。
本当にいい仕事だと思います。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年03月27日

クリーニングのセカンドオピニオンについて。

先日の神奈川でのセミナーの話をアップしたいと思います。
当日話そうと思っていた生原稿に、少し付け加えております。

このお話はどこでして頂いてもかまいません。
組合や勉強会など、是非検討してみてください。
また、お話をしたら、よろしければご連絡をお願いします。
セカンドオピニオンの輪が広がっている事が分かると、他の人もやってみようと言う気になると思いますので。
よろしくお願いします。

では、どうぞ。

クリーニングとセカンドオピニオンについて

2008.3.23

今回の話は、クリーニング業へセカンドオピニオンを提案してみようと思います。

クリーニングのセカンドオピニオンとは?

簡単に言うと、他店で処理、もしくは断られた品物の相談を受け付けることです。

※ 今まで個人レベルでは皆さんやってきていると思う

1 他店で落ちないしみをお任せください

2 何でもご相談ください。

など等。

しかし、それは自分のお店の技術を宣伝するためのもので、セカンドオピニオンとは意味あいが異なる。

また、個人レベルでどうにかならなくなってきている。

今回の話は個人の枠をもう少し広げて、地域レベル、組合レベル、業界レベルで考え、提案してみたいと思います。

クリーニングのセカンドオピニオンを考えるに当たり、本家本元のセカンドオピニオンとは何ぞや?と言うことを知っておく必要があると思います。

 セカンドオピニオンを直訳すると、第二の意見、となります。

具体的には診断や治療方針について主治医以外の医師の意見のことをいいます。

※ ここで注意しておきたいのが、あくまでも「意見」だと言う事。

前の診断が正しいかどうかは判断しない。

意見を聞いて総合的に判断するのは患者さんであると言う事。

これは後々私たちにも関わってきますのでおぼえて置いてください。

・ セカンドオピニオンをするメリットは?

1 主治医の診断や方針に対する確認が出来る。

2 治療の妥当性を確認できる

3 主治医の示す治療法以外の治療法が得られる可能性がある。

つまり、担当してもらっているお医者さんとは別のお医者さんに相談して、情報を得ることで、自分で正しいかどうか、比較して判断することが出来る、と言うことなんです。

・ クリーニングのセカンドオピニオンにも同じことが言えます。

1 見立てやクリーニング方法の確認ができる。

2 クリーニングの妥当性を確認できる。

3 他店で出来ないと言われたものも、洗える、染み抜きできる可能性がある

他にも相談しやすくなるなど。

ここではっきりとしておかないといけないことが一つありまして、セカンドオピニオンは、診療ではなく、相談を受けると言うことなんです。

つまり、クリーニングの場合も同じで、持ち込まれた品物に対して、前回のクリーニングが良いとか悪いとか、そういったことは言わなくて良いんです。

では、何をするかと言うと、この衣類を預かるとしたら、自分ではどうやって処理をするのか?汚れが落ちると思うか?落ちないと思うか?それを答えてあげれば良いんです。

そして、最初のクリーニング屋さんの結果と、相談したクリーニング屋さんの話を比較しながら、お客様が判断をしていく。

これがセカンドオピニオン、なんですね。

・ お客様側にはいろいろな情報が入ることにより、選ぶことが出来ると言うメリットがあります。

・ 今までよりもいいお店を探せるかもしれない。

・ クリーニングの標準が分かる。

業者側にもメリットがあります。

・ 相談を持ってきてくれるので、新規客が増える可能性がある。

・ 自分の店の技術を知ってもらうチャンス。

・ 今までクリーニングをあきらめていた人たちを呼び戻せる。

今までクリーニングをあきらめていた人たち・・・、どういう事かといいますと、クリーニング屋さんに出しても、駄目だと思っていた人たちのことなんです。

ごく最近までよく言われていたんですが、安かろう、悪かろうのクリーニング屋さんを利用して消費者が失敗すれば、それに懲りてきちんとしたクリーニング屋さんを探して選んでくれる、そう思っていたんですよね、今までは。

自分たちはしっかりした仕事をしているんだから、分かってくれるはずだと。

実際、ごく少数ですが、安かろう悪かろうのクリーニングに懲りてきちんとしたクリーニング屋さんを探した人もいます。

でも、ほとんどは、クリーニングでは綺麗にならない、とあきらめてしまっています。


クリーニング屋さんを探さなかったのか?と言うとそうではなく、探しても結果として、圧倒的に取次店が多いため、同じようなお店にしか出さなかったと言うのがあると思うんです。

実際、うちでもよくある話なのですが、うちにお持ちになる前にクリーニング屋さんを4件はしごしたとおっしゃるんですね。

ご利用されたクリーニング屋さんの名前を聞いていくと、名前が違うだけで、工場はみんな一緒。

同じ工場で洗っているんだから、綺麗になるはずありません。

でもお客様は、違うクリーニング屋さんで試したと思っている。

幸いにもうちに来たので、説明を聞いてびっくりしていましたが、ほとんどのお客様はうちへ来る前にあきらめてしまっていると思います。

また、クリーニングにあきらめる人だけでなく、その弊害として、独自の解釈が常識として横行するようになっている、と言うことがあります。

これがまた厄介。

洗濯やクリーニングと言うものが、きちんと継承されていませんし、学校の勉強でもやらない。

全自動洗濯機が普及したり、簡単に使える洗剤、汚れまで落としてしまうようなイメージがある消臭剤などの普及で、どんどん洗濯やクリーニングが生活から遠ざかっている。

すると、不思議なことに、突拍子も無いような解釈をしだします。

そして、それが何人も出てくると、常識になってしまう。

こういうことがありました。

お客様が当店へ着物をお持ちになったんです。

着物をクリーニングに持ち込んだ後、友達とお茶を飲んでいるときに、着物をクリーニングに出したと話したら、みんなに一斉に笑われ、着物は洗わないのが常識だ、おかしいといわれて、血相変えてお店に戻ってきた、事がある。

このお客様も普通のことで今までと同じように洗いに出しただけなのに、みんなに言われて自分がおかしいのではないかと不安に思った。


今回は驚いてお店にきて話をしてくれたから、説明が出来ましたが、おそらくほとんどの場合、これで需要がなくなってしまうと思うんです。

これは、非常にまずい問題ですね。

他にも、クリーニングに出してもスーツが綺麗にならないので、洗わないで2年着たら捨てる事にしている人がいる。

先輩にもそういう人がいる。と言うケース。

原因はいろいろとあると思うのですが、セカンドオピニオンをすることで、クリーニングの基準、標準と言うものが消費者の中にきちんと出来上がっていき、説明を受ける機会が増えることで、間違った解釈が減っていく、そう思うんですね。

また、セカンドオピニオンの恩恵に、妥当な品物に太鼓判を押せる、と言うのがあると思うんです。

クリーニングの標準が分からないので、クリーニングに不信感をいだいている人は、常に不安だと思うんです。

ちゃんとしているんだろうか、大丈夫なんだろうか、本当はもっと良くなるんではないだろうか。

そういう方がご相談に来て、商品に問題が無ければ、問題ありませんと、太鼓判を押してあげれば良いんです。

これも先ほどの話と一緒で、複数の専門家の話を聞くことで、お客様自身が判断することが出来るようになります。

クリーニング業者にとっては、セカンドオピニオンが浸透すると、かなりの恩恵が生まれると思うのです。

最初に、個人レベルではなく、もっと大きなくくりでとお話しました。

その理由ですが、ポツリポツリとやっていてもなかなか消費者には浸透しないんですね。


やるのなら、地域のクリーニング屋さんが一体となって、やると、消費者に認知されやすいし、やりやすいと思うんです。

また、セカンドオピニオンの性質上、本来ならみんなで取り組んだ方が良いと思うのです。

どこの団体が仕切っているとか、誰が言い出したとか関係なく、みんなの目標、みんなのスローガン、そういうものであったほうが良いと思います。

数年前から、チーム-6%と言うものがあるのをご存知でしょうか。

これは地球温暖化にたいする日本政府の国家プロジェクトの一つで、団体、組織、個人と言うくくりではなく、地球と言うチームの一員であること、みんなで目標を達成するように掲げられたアクションプランなんです。

チーム-6%のホームページではこう書いてあります。

「一人ひとりの力はそれほど大きくないかもしれない。一人ひとりの行いは、ちょっとしたことかもしれない。でも、それがチームとなって結集すれば、地球規模の大きな力になれる。」

まさしくそのとおりだと思いますね。

みんながやらないではなく、自分に出来ることを少しずつやっていき、そういう人たちが少しずつ増えていくと、とても大きな力となる、私もそう思いますね。

クリーニングのセカンドオピニオンもいきなり業界レベルでの話は難しいと思いますが、組合レベル、青年部レベルなら十分可能じゃないでしょうか。

ぜひ、みんなで検討して、挑戦してみてください。

そして、ゆくゆくは、組合員以外にも窓口を開き、組合員、アウトサイダーが同じ目標に向かってやっていける、そんな取り組みを実現していっていただけたら良いなと思います。

ぜひ、がんばってください。


工藤隆史


ここからは補足です。

クリーニングのセカンドオピニオンをするにはどうすれば良いか?考えちゃいますよね。


具体的に何が必要か?といいますと、物はロゴや協賛のポスターくらい。

クリーニングのセカンドオピニオンを協賛してくれる業者が分かるように、ロゴがあるとやりやすいと思います。

それらを店頭に張ったり、受付に張っておいたり、各店チラシなどを打つときに片隅に入れるようにしてもらう事で徐々に認知が広がります。

後はみんなの意識です。

業態によっては困難な場面があるかもしれません。

説明できる人がいなかったときはどうするのか?

そういう時はいったんお預かりし、説明できる人間から連絡をさせるか、翌日説明をするかなど対応が出来ると思います。

自分たちの仕事の負担になるようでは長続きしませんから、負担がかからないように工夫が必要です。

また、思いもしない問題が起こるかもしれません。

そのときのために、クリーニングのセカンドオピニオン用のホームページを開設しておくとさらに良いと思います。

ロゴなどはそこにおいておいて、各自必要な人が印刷してはればコストもかかりません。


パソコンが使えない環境の人には実費で近くの人が印刷してあげれば良いんです。

また、ホームページを作っておくと、同業の情報交換が容易になります。

おそらく、消費者の声が届くようになると、今までの常識を超えるような話がたくさん届く事になるでしょう。

すると、疑問が湧き出すんです。

今までのやり方が間違っていたのか?

世の中が変わったのか?

主流はこっちの方なのか?

これらは一人で考えていても先に進まないんです。

こういう話こそ、みんなで共有し、意見を交わす事がとても重要です。

コミュニケーションを交わす事で、新たな価値観が出来ますし、業者側にも基準が出来てきます。

すると、業界の見解がほぼ一致しだすんです。

これはかなり重要なポイントであると言えます。

まだ、生まれたばかりのクリーニングのセカンドオピニオン。

全国各地で皆さんが始めることできっと良くなると信じています。

頑張りましょうね。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (0)

2008年03月24日

自分が思うより一月ほど早めに。

先日、白いジャケットと白いコートをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。
両方とも本来ならば白いものなのに、黄色く変色したり、黒っぽい汚れがあちらこちらに見受けられます。

明らかに着すぎと置き過ぎ、です。

ここ数年、白い服が流行っているんですが、どうも洗うタイミングが悪いようで、とても気になっているんです。
おそらく、自分で着ていてもその黒っぽさに嫌気がさしていると思うのですが・・・。

最近は暖かくなってきていたので、冬物をしまうために洗うんであろうと思い、でも念のため、お急ぎですか?とお聞きしました。
すると、特別早くは必要は無いけど、まだ着るのでそれなりに、と言われたんですね。

もうそろそろ本格的に暖かくなりますから、一度や二度袖を通してしまうのはちょっともったいない。
出来るなら、もう着ないと言うところで洗った方が良いですよ、と言うと怪訝な顔をします。
どうも、どういう意味か分からない?と言った感じ。

結構こちらの意図が伝わらないことは多々あるので、いつものようにその理由を説明します。

生地がとても柔らかいこと、袖を通し、汚れが残った状態で仕舞ってしまうと虫食いやカビの可能性があること、しまうときにクリーニングするのがベストなどなど、いつもと同じ説明です。

しかし、どうも通じない・・・。
説明が悪いのかな。

そして、もう一つ、気になったところ、着用のし過ぎについても説明をしたんです。
この生地とこの色で、ここまで着用するとハードすぎるので、自分が思うよりも一月ほど早めにクリーニングした方が良いですよ、と。

すると、こうおっしゃったんですよ。

着る一月前にクリーニングすれば良いんですか?

なるほど、これですべてが納得。
このお客様、クリーニングは着用前にするものだと思っているんですね。
だから、来た後のお手入れの話などはどうもイメージできなかったんだと思います。

この手の話は珍しくなく、ここ数年こういう方が非常に増えてきています。
次着用する前にクリーニングに出す、ある意味定番なんでしょうか。
今回のお客さまに、再度しまう前のクリーニングの説明をして、どうして着用前に洗いたいんですか?とお聞きすると、こうおっしゃいます。

仕舞っておくとしわしわになるので出して着ることが出来ない。
クリーニングしてすぐ着る方がいい、とおっしゃるんですよ。

言いたいことも分かるんですが、微妙な感じです。

今でこそ、立体、つった状態で品物をお返しするようになり、それがスタンダードになっていますが、昔はスーツもコートも全部たたんで返していたんです。
そして、よくシーズンになると、プレス(アイロン掛け)のご依頼が来て、そこで立体にしてお返しをしたもんなんですね。

昔は仕舞うときはたたんでいましたので、このような利用方法だったのですが、今は立体のまましまうのが常識です。
すると、着用前にプレスすると言う感覚はおそらく無いと思うんです。
きちんと隙間を明けてしまって置けばいいのですが、大体のご家庭がぎゅうぎゅう詰めにして仕舞っているので、しわが出来てしまうんですね。

糸が細くなり、デリケートな品物が増えている中、汚れたものを洗わないで仕舞うというのは非常にリスキーです。
ちょっと考えれば分かることだと思うのですが、意外と皆さん固定概念が強いんです。
ですから今回のようなお話が出てくるんですけどね。

確かに次に着るために洗うんですけど、洗うタイミングと言うのもあります。
いつ洗ってもOKというものではないですから、是非、着用し、汚れているものは洗ってからお仕舞いください。
汚れていないと思っても、袖口、襟首、ポケット周辺などなど、意外と汚れているものです。
よく見るようにしてくださいね。

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (0)

2008年03月23日

カリスマ修復師 福永真一セミナー

今日は、神奈川県のクリーニング組合青年部主催のセミナーが横浜でありました。
カリスマ修復師 福永さんをお招きしてのセミナーです。

そして、私も少しばかりお時間を頂きまして、お話をさせてもらうことに。
否が応でも緊張しますね。

11時半過ぎに神奈川クリーニング会館へ到着。
入ってすぐに福永さんを発見。
声かけようと思ったのですが、なんか綺麗な女性と話し込んでる・・・。
雰囲気壊しちゃ悪いな、と思い遠慮していると、なんとテレビ局の方でした。
そういえば、今日はテレビ局が入るといってましたっけ。
2時っチャオだったかな。

12時を過ぎるあたりから続々セミナーを受ける方がいらっしゃいます。
今回は組合員以外の方も多数ご参加されており、中には消費者の方も。
クリーニング関係の方の中にはなんと青森からお越しいただいた方もいらっしゃいました。
その行動力に頭が下がります。

関東周辺に住んでいる人はやはり何らかの恵まれたものがあるんですよね。
ちょっと移動すれば都心へいける。
情報も集まりやすい。
これが地方になるとなかなかそうは行きません。
お金をかけ、時間をかけて行動を起こさないと人並みな情報が入らないことがあります。
いかに自分たちが恵まれているか、こういう頑張っている人とお会いすると痛感します。
また、刺激にもなりますよね。

そうこうしていると、おっと今度はせんたく王子出現です。
テレビ出演後、ここにコメントをつけていただきまして、そのお礼も。
相変わらず、こちらもすがすがしさ全快のイケメンだ~。
なんだかすごい面子がそろいつつありますね。
彼も長野でクリーニング屋さんをやってますので、わざわざ横浜までお越しいただいています。
本当に熱心ですよね。

さてそろそろ始まる時間です。
予定では、福永さんの講演が1時間、その後私と京都の染み抜き屋さんの栗田さんがお互い30分ずつの合計1時間。
質疑応答で1時間の4時終了となっています。

カリスマ修復師 福永さん登場。

相変わらず、イケメンだ~。

私がこういうとですね、仲間内からひがんでやがるといわれるんですが、本当にそう思うんだから仕方がないんですよ。
仕事も頑張っているし、感性がすごいし、イケメン。
そりゃ、ひがみたくもなります。(笑)
あ、認めちゃいましたね。

彼がどうしてクリーニング屋さんに入ったのか、どういう経緯でクリーニング屋さんをやめ修復師の道をたどったのか、お話が始まります。
途中、質問などを受け付けながら順調に進行。
昔、彼に聞いた話のほかにもいろいろ出てくるのでとても新鮮です。
あっという間に1時間が過ぎました。

と、ここで異変が。

福永さんの話が終わらない・・・。
まあ、みんな興味深々で盛り上がっているので、とめる理由も無いのでそのまま進行します。

さらに1時間・・・。

さらに盛り上がります。

またまたさらに1時間・・・。

質疑応答もしながらだから予定が入れ替わっただけだなと思っていると、なんとさらに話が続きます・・・。

そして、さらに1時間が経過した後、休憩に入りました。

ただいまの時間、4時。
終了予定の時間です。

何事も無ければ、時間が押しているだけなので、そのまま進行させればいいのですが、なんとこの後懇親会をやるので居酒屋さんを予約していると言います。
そして、その予約の時間が4時半。
間に合わないじゃないですか。(笑)

皆さんが休憩している裏側で、神奈川県青年部の役員さんたちはこの後をどうするか協議。
最悪1時間遅れで入れるように調整しだします。

そこで私と栗田さんに出された指示は5時までに終わってください、との事。
休憩時間が終わると、残り45分をきってます。
こりゃ、予定原稿は読むことが出来ません。

栗田さんは今回、クリーニング屋さんとの業務提携の提案をしに来ていました。
京都で行われている独自の修復技術を、クリーニング屋さんに提供したい、しかし、今までの下請けと言う関係ではなく、お互い共に伸びていけるような関係を築きたいとおっしゃっていました。
時間があれば、もっときっちりとお話を聞くことが出来たと思うのですが、時間が押しているので、かなりはしょっている様子。

栗田さんお疲れ様でした。

さて次は私の晩です。
時計を見ると、45分を回っている・・・。
栗田さんがあんなに頑張ってくれたのに、それでも時間は過ぎていくんですよね。

5時に終わってください・・・、と言う言葉が頭の中をよぎります。
壇上で、作ってきた資料から話をしようと思ったのですが、ぴんっ!とコリャ時間がないと悟りまして、その場で方針変更。
資料を作った記憶の中から、思い出せるポイントを早口でしゃべることに。

すいません、ここで一つ謝らせてください。

セミナーへお越しの皆様、今回は本当に申し訳ございませんでした。
時間が無いとはいえ、もう少しやりようがあったのではないか、レジュメなども用意して置けばよかったなどの反省点ばかりです。尻切れトンボになってしまいましたし、お聞きいただいて不快だっただろうと思われます。
内容は以前福永さんとお話をしていた中で、必要だとお互い思ったことです。
私が次ぎ話すようなことは無いと思うのですが、せっかく良い話であったものをきちんとお伝えできなかったのが非常に残念でなりません。
そこで、ここのブログにて、当日お話しする予定だった原稿を、載せさせていただきたいと思います。
今週中にアップしようと思っています。
よろしければ読んでみて下さい。

つたない私の話が終了・・・。
巻きに巻いたつもりが5時を過ぎていました・・・。
早く終わらないと、と思っていると、福永さんが友達を壇上へ上げます。
彼は福永さんのところへ修行に行ったときにテレビに出ていたことがあるのですが、ものすごく味のある男なんです。
彼が入ってくるだけで、場が和みますし、何より愛嬌がある。
おそらく、本人が思うよりもずっと、皆から愛される、かわいがられる男なんですよね。
なんと、その彼から、発表があると言うんです。

その発表とは!

独立、でした。

今は家族でクリーニング屋さんをやっているのですが、修復の技術を磨いたことで独立しようと決心したようです。
最後は皆で彼の今後に、あたたかい拍手で応援。

セミナーは無事に終了しました。

外へ出る準備をしていると、数人私のところへ人が来るんですね。
あんなつたない話を聞いて、それでも何か感じ取ってくれた人がいるんです。
それも、私が良い足りなかったところをすべて理解してくれている。
もう、それだけで今回は救われました。
通じたと言うことは、他の人にも通じる可能性があるわけですから。
先は明るいです。

すると、なんと私のことを知っていると言う人がいらっしゃるんですね。
まあ、こうしてブログを書いていますし、カシミヤクリーニング.COMをやっているので、知っている人はいるかなあ位には思っていたんですが、今日は福永真一セミナー。
たまたまだろうと思っていたら、なんとその方は私の話にも興味があったというんです。

もうこれにはびっくり。

来ている人はカリスマ修復師 福永さんだけに興味があって、他はおまけかなと自分でも思っていましたからね。
続けていると、こういうことってあるんですね。

皆さん私のブログでもお気に入りのところがあるらしく、町田リス園に共感してくださった方もいらっしゃいました。
やはり入るのが遅れたそうで、リスがまったく寄ってきてくれなかったんだそうです。
そう、あれは行ったものしか分からない寂しさなんですよ。
分かりますよ、あれは、と言われたときに、こちらもなんか感動。
おお!同士よ!と言った感じです。

その後、居酒屋にて楽しく飲みながらお話。
私も話の中で足りなかった部分を、ここぞとばかりに話します。
壇上の上でなくても、どこでも良いんです、私の話は。
ようは伝われば良いんですから。

今回はセカンドオピニオンについて話をしたんですが、個人的な活動ではなく、もう少し広い、地域レベル、業界レベルでの話。
最初懸念していたんですが、どうしても業界全体となると腰が引けてしまう人が出てくるんです。
これは想定内ですね。
事前に他の人に話を聞いたときも、クリーニング屋さんには無理だとか、皆勉強しないからなあとか言われました。

でも、私こういうのって逆に燃えるんですよね。

他の人の話をしているけど、自分がやれば良いわけですからね。
皆一緒に行動できれば越したこと無いですけど、実際は無理なわけで、結局一人一人が始めることで動き出すんです。
最終的に多くの人が協力していると言う形が自然ですね。

中には、話が通じない人には話さないと言う人もいます。
でも私はそうは思わない。
話が通じないのは、話し方が悪いから。
通じるように話すことをこちらがしていないから、そう思うんです。
また、合う人合わない人、選別して良いこともありますけど、業界全体の話になると選別してはいけないと思っています。
みんなに伝わるように努力することは必要だと。
ただ、だからといって皆が必ずやってくれないと駄目か?というとそういうわけでもないんですけどね。
全員とか絶対と言うのは現実的ではありませんから・・・。

懇親会も盛り上がり、気がつくと9時半過ぎ。
そろそろお開きです。

気がつくと、今回もいい人たちに出会いました。
願わくば、今回出会った方々と今後もお付き合いをさせていただきたいですし、もっといろいろな話がしたい。
そして、お互い切磋琢磨していきたい、そう思います。
心からそう思えるようないい出会いがたくさんあったんです。

そして、組合主催と言うことで、本来なら非組合員、消費者などはなかなか入れないと思うのですが、そこを広く門戸を開き、受け入れてくれた神奈川県クリーニング衛生同業組合青年部の皆様、本当にありがとうございました。
みなさんの心の広さがあって、いろいろな人がいい出会いや経験をさせていただいています。
私も全力でお手伝いしますので、これからもよろしくね。(笑)

ご参加の皆様、お疲れ様でした。

投稿者 boribori : 23:51 | コメント (12)

2008年03月21日

裾上げ詐欺

夕方、さーYシャツを仕上げるぞ!・・・、とその前にメールだけ見ておかないとと、パソコンへ向かったときのことです。
ヤフーのニュースは必ずチェックするようにしています。

以前はニュースなどはテレビ以外あまり見なかったんですが、最近ではネットニュースを見るようになりました。
大規模な地震があってからですね。

仕事をしていると、ニュースを聞く機会はありませんので、見たいときに見れるネットのニュースはとても重宝しています。

ぱっと見たときに思わずぎょっとしてしまいました。

裾上げ詐欺。

クリーニング屋さんかな?と思っていると、どうやら紳士服店での詐欺らしいです。
詳細はこちら。

裾上げ詐欺相次ぐ…採寸時に細工・「丈短い」とクレーム

どこの世界にもあるもんですね、この手の詐欺事件は。
記事を読みながら、次来るのはクリーニング屋さんかな?と思いました。
クリーニング屋さんでも普通に裾上げしますしね。

実際、知り合いの業者さんのところで、丈詰めで問題が起こったことがあります。
そのときは、お互いの言葉の意味が違ったために、行き違いが生じてしまったらしいのですが、詰めてしまったものは取り返しがつきません。
話がついたとは聞きましたけど、どうなったんでしょうかね。

行き違いで起こってしまったものは、お互い話し合いで何とかなると思いますが、明らかに故意、詐欺目的の場合、話し合いの余地も無く、強引にせめて来るんだと思います。
こういった事例になれていないと、思わず相手の要求をのんでしまうかもしれませんね。

クリーニング業でも、これに近い詐欺事件が後を絶ちません。
おそらく、今回の詐欺事件をはるかに凌駕する件数が起こっているはず。
業界紙にもあまり載らないのですが、やはりこうしてみると、こういった詐欺事件は世間様に公表した方が良いのではないかなと思うのです。

紳士服店さん、お客さんが来るのが怖くならなければ良いんですけどね。
裾上げに来るお客様が、みんな詐欺師のように見える、なんてことも実際にあると思います。
心的被害も甚大でしょう。

今回の詐欺事件、複数犯で無ければいいのですが。
クリーニング屋さんの皆さん、一応注意しておきましょうね。

投稿者 boribori : 21:50 | コメント (0)

2008年03月20日

完璧に出来るか?

今朝、電話がなりました。
私は友達と携帯で話をしていたので、母が電話に出たのですが、どうも話している様子がおかしい・・・。

電話が終わり、今の電話なんだったの?と聞くと、集配のご依頼だったそうなんですが・・・。

集配のご依頼はご依頼でも、ちょっと電話の内容が変だったらしいんですね。
ご機嫌が悪かったのか、かなりきついお電話だったようです。

その電話の中で、しきりに言われたのが、完璧に出来るのか?と言う言葉。
これはあくまでも推測ですが、クリーニング屋さんで何か嫌なことがあったのかもしれませんね。
だから、電話での口調もきつくなったのかもしれません。

今日これるか?と言うお問い合わせにも、先日お預かりした作業着のジャンパーの納品が明日に迫っていますから、一日仕上げをせねばならず、また、出していただける品物の数もまとまっていないことから、今日はお伺いできません、とお伝えすると、どうもそれが気に入らないようで、いらいらしてたようなんですね。

周りにクリーニング屋さんがあるけど、、事情があって出したくない、と。

うーん、とても微妙なお客様です。

仮にクリーニング屋さんで嫌なことがあったり仕上げがひどかったとしましょう。
きちんとしたクリーニング屋さんを探したくて、出た言葉かもしれません。
でも、完璧に出来るか?と言われて、完璧に出来ると言うクリーニング屋さんはほとんどいないと思います。
もしいるとしたら、それはクリーニングを知らないか、吹かしているかのどちらかです。

もちろん、完璧になるように目指して仕事をしていますが、クリーニングの性質上、それはなかなか難しいんです。

予期しない事故もあるでしょう。
これは人が仕事をしているんだからある意味しかたが無い。

また、汚れ具合からこれ以上無理なケースもあるでしょう。
この汚れとこの衣類ではこれがベストだと思っても、お客様が完璧ではないと思えば、そうなってしまいます。

つまり、完璧とはどういうものか?と言うとお客様の納得次第なんです。

簡単にお約束できないし、そりゃ、歯切れも悪くなります。
出来る限りの努力は常にしていますけど・・・。

結局、母も同じように、完璧になるように常に努力している、出来る限りの努力はします、と言っていたら、もっと歯切れよくしろ、と怒られたそうです。

歯切れよくしたいのは山々なんですけどね・・。
嘘はつけませんし、ご理解いただけないのは残念ですが・・・。

私たちもいい加減に仕事をしようとは思っていませんから、そこが残念でなりません。
でも、どこかでクリーニングで嫌な思いをしているんでしょうねえ・・・。
そこも同情しちゃうな。

投稿者 boribori : 23:24 | コメント (2)

2008年03月18日

水分補給。

ここ数日、母が調子悪いと言っていたんです。
だんだんと忙しくなってきて、また暖かくなるにつれ汗ばむようにもなって来ました。
疲れているのもあると思うのですが、昨日はめまいから仕事を途中で中断することに。

結局、調子が良くならないのでそのまま休むことにしたんです。

明けて今日。

朝からやはり調子がよくないと言うので、病院へ。
いつもなら集配へ出かけるのですが、店番がいなくなるので、店番しながら家でできる仕事をこなします。

母が帰ってくると、血圧が高くなっているとの事。
また、疲れがかなりたまっていると言われたみたいです。

ここ数年、この時期になると調子が悪くなるんですが、どうもその原因が水分不足。
元来水物をあまり取らない人なので、暖かくなるこの時期に、調節がうまく出来ずにいろいろと問題が出てくるようです。

冬場なんか、下手すると350ccのペットボトルを3日かけても飲みきらないこともあります。
夏場でも、ほとんど飲まないので、ひどいときには脱水症状になることも。

女性に多いらしいんですよね、水分を取らないのって。
お客様の中にも同じ症状の人がいらっしゃいまして、水をとにかく飲みたくないんだそうです。
飲むのが非常に苦痛なんだとか。

普通に生活しているのなら良いんですが、何しろよそに比べても段違いで暑い職場にいますから、苦痛だろうがなんだろうが飲んでもらわなければ困ります。
本日も、事あるごとに水分を補給させようとするんですが、これがなかなか・・・。
本人の意志は非常に固いので苦労しております。

ご来店くださるお客様、もしよろしければ母に一言、言ってやってください。

水分取りなさい、と。

皆さんに言われれば飲んでくれると思うんですけどね。

これからだんだんと陽気が良くなってきます。
水分の補給、忘れずに。

投稿者 boribori : 22:36 | コメント (2)

2008年03月17日

手伝い。

先週、クリーニングのご予約を頂きました。
中河原にある企業さんから、作業着のジャンパーのクリーニングのご依頼です。

いつもなら普通に受けるのですが、なぜ今回ご予約と言う形になったのかと言いますと、量が物凄かったんです。

ざっと93着。

先週末から品物が動き出しまして、にわかに活気付いてきたお店の中ですから、これが一気にやってくるととりあえず仕事が中断してしまいます。
先週おはなしを頂いたときに、月曜日の9時以降にお電話ください、とお話をし、入荷しても良いように準備していたんです。

9時過ぎに、電話が入りまして、取りに伺います。
やってきました、大量の作業着。
やはり山のようになっています。
まずはポケット掃除をしながら中に何か入っていないか点検をしないと。

ポケット掃除はとても重要です。
たとえば、中にペンなどが入っていると、洗っている最中にインクが飛び出し、インクまみれになってしまうこともあります。
また、カードなど、大事なものが入っていないとも限らない。
指輪が入っていたなんて事もありますからね。

いつもならちゃっちゃとやってしまうのですが、今は春休み。
子供に手伝いをさせましょう。(笑)

最初、思いっきり嫌がっていたんですが、ご来店くださったお客様に見事乗せられ(笑)、手伝ってくれることに。
やり方を教えると、丁寧にってくれます。

自分はいつごろから手伝いをしたかなあ。
昔は、猫の手を借りたいほど忙しかったですから、よく手伝いをさせられました。
配達にも行きましたし、ポケット掃除もやりましたね。
Yシャツの包装もやりました。

結構、子供でも役に立つもんなんです。

毎日やっているとそれが自分の仕事になり、プライドも出てきたりして。(笑)
たまに親がやったりすると、そこのやり方が違う!なんて意見したりして。(笑)
気分はもう職人です。

時間はかかりましたが無事に終了。
ばばからお駄賃もらって満足げです。

今までは仕事のお手伝いなんてさせませんでした。
でも、せっかくやれる環境があるんだし、出来ることはやらせてみようかななんて思っています。
もちろん、お仕事ですから、私たちがついて最終的な確認をもう一度するんですが、たとえそれが二度手間でも、良いと思うんですね。

大人になって、お手伝いやらされた、って言う話をいま自分たちがしていて、思い出になるんだなあと改めて思います。
それにもしかしたら、クリーニング屋さんやりたいと言うかもしれませんしね。
それも目当てだったりして。

お手伝いって大事なような気がしています。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (2)

2008年03月15日

外に干すか乾燥機で乾かすか。

よく、乾燥機での乾燥は好きではない、と言った人がいます。
理由を聞くと、縮むとか傷むとかあるようです。
本当かどうかは別にして、では好きな乾燥方法を聞いてみると、外に干す、とおっしゃいます。

確かに外に干して太陽の日を浴びさせるととても気持ちが良いものです。
昔は、クリーニング屋さんも外に干していたことがありました。
当店も古いお店のときにも、ちゃんと物干し場と言うのがありまして、子供の頃にずいぶんと手伝いをさせられました。
主に、布団やカーペット、シーツなども干していましたね。
乾いていないので結構重く、きつかったのを覚えています。

しかし、今は外には干しません。
その理由は、排気ガス。
外に干していると、排気ガスで黒くなってしまうのです。

外に乾すと必ず黒くなると言うわけではないと思います。
当店の立地の場合、鎌倉街道が目の前で、車がひっきりなしに通っています。
トラックやダンプなども通ります。
お店の前のガラスも真っ黒になるほどです。
昨今のガソリンの高騰から車の往来が減ったと言いましても、やはり外に干す事はやめてしまいました。

さて、乾燥機で干すのは良くないのか?と言いますと、そんな事はありません。
きちんと使えばとても便利ですし、天日干しよりもふわっと仕上がってくれます。

過剰に乾燥をしてしまうと縮むこともありますので、適正な乾燥が望ましい。
また、ドラムの中に入れすぎるのも禁物です。
衣類が踊るくらいがちょうど良いのです。

どうも、乾燥機のマイナス面ばかりが強調されて、本来の良いところが伝わっていないように思いました。
なんでもそうですが、いくら良い物でも使いすぎややりすぎはよくありません。
適正と言うものはあります。

乾燥機、いいですよ。
外に干すのとどちらが良いか?と言うよりは、こちらは外に、こちらは乾燥機でと上手に使い分けてください。

投稿者 boribori : 23:56 | コメント (0)

2008年03月14日

ナノの世界

今週は来客が多いと書きましたが、その中で、化学薬品メーカーの方のご来店が一番面白かったんです。

当店では、結構特殊なものを使っていまして、普通のクリーニング屋さんでは使っていないようなものを使っていたりします。
このメーカーさんは、洗剤や助剤、加工剤など幅広く開発しているのですが、クリーニング業界よりもアパレルさんに卸しているほうが多いかもしれません。

今回もいろいろなお話を聞かせていただきました。

今回、ここが違うんだなあと思ったのは、原理と言いますか動きをきちんと説明してくれるところ。
薬品などを扱うとき、どういう風にその薬品が動いているのか?イメージ出来るのと出来ないのとでは、作業に差が出ます。
しかし、なかなかイメージを伝えるのって難しくて、本当に理解していないとなかなか話すことが出来ません。

また、意図的に隠すメーカーさんもいたりします。
クリーニング関係のメーカーさんは教えてくれ無いことが多いです。
落ちれば良いでしょ!なんていって平然と売っているメーカーさんのなんと多いことか。
また、それを平気で使っているクリーニング屋さんも問題がありますね。

今回もいろいろな話が出る中で、より細かい、ナノの話になっていきました。
昔は、割と大雑把だったんですね。
しかし、技術が発達して、知識も増えてきて、色々なものが開発され始めると、より細かいレベルで物を考え始めます。
今回も、繊維一本一本の話から、その一本の繊維から出る毛羽の話まで、細かい話がいくつも飛び出しました。

また加工剤もより小さくなっていまして、すでに目で追うことは出来ません。
いろいろとアイデアを頂き、またこちらからも欲しいものや提案などをさせていただきました。

冷感スーツの原理も教えていただきましたし。
あれはスーツの作りだけじゃなかったんです。
いやはやびっくり出すね。

知りたい方、お店に来て私に聞いてください。
原理から問題点まで、いろいろとお教えします。
良い物だからこそ、知っておいたほうが良い話、でした。

今週はとっても有意義ですね。

投稿者 boribori : 23:19 | コメント (0)

2008年03月13日

ファブリーズとカビ

今週はお客様が非常に多いんです。
お店のお客様、と言うよりも、ビジネスパートナーと言いましょうか、いわゆるお付き合いしているメーカーさんだったり同業者だったり。

月曜日にいらしたのは化学薬品メーカーさん。

いろいろと話が出た中で、これは伝えておいたほうが良いかな?と思った話がひとつありました。
それが、タイトルにある、ファブリーズとカビ。

なんと、ファブリーズを使っていて、カビの事故が非常に多くなっているんだそうです。

理由を聞くと納得する話なのですが、帰宅後、スーツなどにファブリーズをかけます。
そして、そのままクローゼットにしまうのですが、これがカビの原因になっているんです。
冬といえども、部屋の中は暖房を炊いていますし非常に暖かい。
そこに汚れている服に水分を与えてしまうと、カビが発生する条件を満たしてしまう、と言うわけなんですね。

たとえば、これがカーペットやカーテンなどにお使っている場合ならカビの発生までは至らないんですね。
そのまま乾いてしまいますから。
しかし、これが服にかけてクローゼットにしまいこむと駄目なんです。

いま、この事故が非常に多いようですよ。
皆さんお気を付けください。

対策としましては、ファブリーズなどの消臭剤を噴霧した後は、乾いてからクローゼットにしまうようにすることと、べちゃべちゃに湿るまで吹きかけないこと。
以上の二点を注意していただけると良いと思います。

しかし、やはりにおいがするようなら元の汚れを落としたほうが良いと思いますね。
衛生的にも良いと思います。

投稿者 boribori : 15:35 | コメント (0)

2008年03月12日

花粉が多いからですかね?

実は、先週からお問い合わせが多くなっています。
衣替えではなく、花粉ブロック加工のお問い合わせ。

当店では数年前から、花粉ブロック加工と言う加工をしています。
これは、花粉をつけにくくする加工で、クリーニングの後にする後付の加工です。
原理は、洋服の表面に加工剤をつけることでなだらかにし、花粉の付着を防止すると言うもの。
衣類の表面って、でこぼこしているんです。

実はこのお問い合わせなんですが、お客様ではないんですね。
全部マスコミ関係の方々。
今日も、お昼ごろ、フジテレビの方からお電話を頂きました。

名前からして直球ですし、珍しいんでしょうね。
こちらもお問い合わせを頂いて、隠すものも一切ありませんし、聞かれたことに全部お答えします。
どれくらい前からやっていたかとか、原理とか、どれくらい依頼があるかとか。

どうも花粉が例年以上に飛散しているので、何か消費者に役立つ情報を集めている、と言ったような感じらしいです。

花粉症の方にとってはこの時期とても嫌ですからね。
少しでも改善するような事があれば、お伝えしたい、といったところのようです。
しかし当の花粉症の方からすると、根本的な解決ではないので、興味すらない状態のようなんです。

花粉症の方は、飛散量の大小は確かに影響するんでしょうが、少しでも花粉が飛んでいれば敏感に反応してしまうので、世間が言うよりも、もっと冷静ですし毎年苦労しています。
皆さん、あの手この手といろいろと対策もしていますしね。
劇的な対応策を欲しているんではないかと思われます。

花粉ブロック加工も、本人にと言うよりは、どちらかと言うと花粉症の家族を持つ方向け、と考えたほうが良いと思っています。
家に入るときに少しでも花粉を持ち込まないようにすることで、ご家族の中にいる花粉症の方が少しでも楽に生活できるように、と言う心ばかりの配慮、と言った形でしょうね。

説明大歓迎です。
いつでもお問い合わせください。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2008年03月11日

衣類に合わせたクリーニングってなんだろう?

コメントを頂いた中で、自分でも何気なく使っていた言葉なのに、改めて考えると分かりづらいなと思ったものがありました。

衣類にあわせたクリーニングをしている。

自分たちの中では、日常の仕事を想像して説明しているつもりでも、どの業者も同じような言葉を使っているので分かりづらい表現になっているのかもしれません。

今や薄利多売の安売り店でさえ、デラックスを受け付けたり、染み抜きを宣伝したりしています。
またその説明の中で、衣類に合わせて・・・、なんていう表現も日常に使っている。
これでは、どうあわせているのか?本当に変えているのか?消費者には分かりづらくなっているんではないかなと思います。

よく言われるのが、洗う液をブレンドしているんではないかと言うこと。
ドライクリーニングは通常、機械の下に洗う液体(溶剤)を入れるタンクがあります。
ここに、相当量の溶剤が溜め込んでありまして、それをポンプで吸い上げて、洗うんです。
そして、洗った溶剤は、ろ過してタンクに戻り、再度使われることになります。

つまり、ブレンドして洗うと言うのはちょっと無理があるんです。
最終的に同じタンクの中に溜め込まれてしまいますから、混ざってしまいます。

しかし、あながち間違いでもないかな?と思われることも。
たとえば、溶剤は同じものを使っていても、助剤と言われる、柔軟材や蛍光剤、サイジング剤(糊ですね)などを、特別に洗いの中に注入して洗うところもあります。
タンクに戻った溶剤は、蒸留という工程を経まして、余分なものは取り除かれるシステムになっていたりします。

こういうところで衣類に合った洗い、と言っている業者も、中には少しくらいいるかもしれません。

衣類に合った洗い、と言っているほとんどの業者は、洗いの強弱、同時に洗う点数、乾燥工程の有無などの事を指しているんではないかと思うんです。

当店でも、上記のようなことを加減しながら合わせて洗っています。

家庭用の洗濯機にも強と弱があるように、クリーニング屋さんの機械にも、そういった機能があるんです。
何も考えないところは、ただ機械に入れて洗ってしまうでしょう。
でも、衣類にもいろいろとありますよね。

強い生地のもの、擦れに弱いもの、糸が細くデリケートなもの。
他にもいろいろとありますが、各々の特徴を見据え、衣類に適した洗浄手段を選ぶと言うことは非常に大事なんです。

弱い生地を強く洗ってしまうと毛羽立ってしまったり、風合いが変わってしまうということは多々あります。
また、弱く洗っても、他の衣類と一緒に洗ってしまうと駄目なものも。
そういうものは一点だけで洗うのが好ましい。
一度に10着洗える機械を一点だけで回すわけですから、コストは10倍になってしまいます。
でも、衣類にとってはそれが一番良いんです。

また、ソフトに洗うかハードに洗うかと言うことを衣類に合わせたといっている業者がいますが、中には汚れにも合わせている業者さんもいます。

こちらの場合は、汚れの性質、種類などに合わせて洗いますから、時には洗う前に染み抜きをすることもあるでしょうし、何回も洗い直しをすることもあると思います。
当店でも、必要とあれば何回でも洗い直しをしています。

前者の強弱だけを合わせているというお店では汚れが落ちないこともあるかもしれません。
でも、言葉のあやになってしまいますが、衣類に合わせた、と言う点において、確かにあわせているんですよね。

その言葉がどこまで指しているか?汚れの事も視野に入れて合わせて洗ってくれているのか?衣類のダメージだけを考えて洗っているのか?この差はかなり大きいでしょう。

日本語って難しい、本当にそう思います。
ただ、私は思うんです。
こういう誤解を与えるような表現って、意図してやっているんではないかなって。
クリーニング屋さんだけでなく、他の業界でも似たような事はよく言いますよね。

違法性は無いとか。

字面は違法性無いけど、それ意図的じゃない?本当にそれで良いの?って聞きたくなります。
なんかね、法律を逆手にとってそういった使い方をしていると、そのうち法律が現実とかけ離れているようなイメージになってしまうような気がするんです。

私の知り合いはこういいました。
法律は常識の延長にあるものだと。
私もそう思います。
ですから、使うほうも常識の延長で使っていただきたい、そう思うんです。
意図的に屁理屈をこねるのはいただけませんね。

投稿者 boribori : 01:27 | コメント (0)

2008年03月09日

展示会でいい人にあう。

繁忙期前の展示会に行ってきました。
横浜インター近くの産業会館で行われている、神奈川の展示会です。

数年前までは、土日の二日間で行われていたこの展示会も、最近は日曜日限定の展示会に変わってしまっています。

さて、友達から前日電話を頂いていまして、早めに行くよといわれていたんですが、こちらは子連れで子守り兼展示会と言う状況なので、あまり早く出るとやることがなくなってしまうため、会うことが出来ませんでした。

いろいろとあって、11時半ごろ到着。

資材高騰から、ここでの購入者が多いだろうなと思っていたんですが、そんなに混んでいる印象は無かったです。
入ってすぐに、神奈川県クリーニング組合青年部 部長の野田さんにばったり。
向こうはなにやら話をしていたので挨拶もそこそこに、会場を回ることに。

今回はお目当ての機械もありましたから、ざっと見渡していきます。

ところが、なんと欲しい機械のひとつが展示してありません。
こりゃ、困ったなと思っているうちにメーカーさんから声をかけていただいたので、事情を話して名刺とカタログを頂いてかえることに。
機械の搬入のこともあるでしょうから、そうそうこちらの欲しいものがいつも展示しているとは限りませんよね。

目的のひとつは残念な結果でしたが、他にも見たいものはいくつかあります。

しかし歩いていても、声をかけられない。
売る気あるのかな?と思っているとようやく声をかけてきたのが、なんと生命保険会社。(爆)
ほとんど関係ない業者さんが出展していて、そっちのほうが一所懸命売り込もうとしているのを見ていると、なんだかなあと思ってしまいます。

さりげなくかわし(笑)、さらに会場を回ると、今年は資材のほうで臭い消しが多く出ているのに気づきました。
クリーニング屋さんにもこの商品が本格的にやってきたんだなあと思います。

クリーニングの市場って言うのは物凄く小さいので、意外と一般に流行ったものが私たちの業界に入ってくると言うこともあるんです。
もちろん、業務用として入ってくるので、若干違うものなのですが、それでも世の中のトレンドに沿って動くなあと感心しますね。

途中、去年某業界紙で話題になった臭い消しを売っているメーカーさんに立ち寄ったんですが、駄目だ、私はどうにも好きになれない。
商品はまともだと思うんです。
でも、その売り方、値段のつけ方、どうも私にはあいそうもありません。
なんていうかですね、どこかずるさが見えているのと、これまた某業界紙で有名になった先生の名前を連呼して、箔をつけたがるんですね。
それ聞いていると、先生が言っているんだから、黙って使いなさい、と言われているようで、どうにも納得が出来ないんです。
こっちが卑屈に感じちゃってね。
なんか嫌だなあと思っていると、友達が声をかけてくれて無事にそこから脱出。
助かりました。

どうもですね、よくある話なのですが、メーカーさんや資材商さんは知らない業者さんを下に見る傾向があるんですね。
まるで、何も知らないだろうと言わんばかりに高圧的に話しかけてきます。
この辺がとても不思議でならないんです。
ここは読んでいないかもしれませんが、あえて書きたいと思います。

あれは絶対におかしい。
もっとメーカーや業者が協力するべきじゃないのかな?

ちょっと残念な思いをしながらも、今日はいい人とめぐり合えました。
去年の展示会、また他の展示会でもあっている人で、そのたびに説明をしてくれているんですが、彼が物凄く一生懸命なんですね。
自社の商品を売りたいという気持ちももちろんなんですが、それにプラス、クリーニング業者さんの力になりたいと言う思いがびしびしと伝わってきます。

実は、私もちょっと意地悪をしてみたんです。
説明を聞きながら、現場に立つものとして気になる箇所をいくつか上げてみたんですが、その時に一生懸命考えている様子を見ていると、とても好感が持てます。

ここのメーカー、この人ならこれから安心して取引が出来そうです。

とりあえず、現状を見ると、しばらくは厳しい状況が続きそうなのは確かです。
今までなら、自社の努力だけで何とかなったかもしれませんが、すでにそれだけでは駄目な事も数多く出てきています。
そういうときに、お互い協力してやっていけるビジネスパートナーが必要になってくるんです。

そういう可能性を感じることが出来たのが今回の大収穫ですね。
半ばあきらめている出展業者さんたちの中、あきらめていない人を見るとこちらも頑張ろうと思うようになります。
負けないようにしないとね。

彼に会うのが次の展示会の楽しみです。
その前に連絡とってもう少し話をしてみようかな。

投稿者 boribori : 23:11 | コメント (0)

2008年03月08日

独特な感覚。

先日、関西の友達から電話ももらいました。
なんとか良い方法ないかな?と言った相談です。

よくある話なのですが、デラックスとレギュラーの違いを、受付の子に教えたい、という話。
この手の話はどこでも苦労しているようです。

ここの工場は、しっかりと管理されていますし、とても丁寧。
説明もきちんとできると思うんだけどな?と思っていると、こういうんです。


自分たちは実際に仕事をしているしましてやクリーニング師の資格を持っているので、説明するだけで想像出来るしすぐ分かる。
でも、そういった経験や資格の無い子に話してもぴんとこないのでなかなか伝わらない。

確かにそうかもしれないと思いました。

普段、何気なくしていることですが、毎日の仕事の中でクリーニング屋さんならではの感覚が出来上がっているのかもしれません。
同業者同士なら普通に出来る会話でも、一般の人が聞いたらちんぷんかんぷんなんて事がありそうです。

そう考えてみると、説明ってかなり難しいですね。
さてさて、どうしたものか?何とか伝えきったとしても、それをお客様に説明するときに、違う説明にならないとも限らない・・・。

以前コメントをいただいたときのことをふと思い出しまして、もしかして前の工場ではこの説明が面倒くさかったのかな、と思いました。

難しい問題だと判断しましたので、とりあえず考えておくことに。
代替案として、レギュラーとデラックスの違いを写真入で詳しく説明した冊子を作って、説明を求められたときにお渡しするとか、答えましたが、まだ他にいいアイデアがありそうな気もします
どこか上手に対応しているところって無いでしょうか。
うちは、デラックスとかレギュラーとかそういうもので料金を分けたことが無いので、こういった悩みとは無縁だったんです。
週末は、これ考えていると終わるかな・・・。
何か良い案が浮かぶと良いんですけどね。

投稿者 boribori : 23:15 | コメント (3)

2008年03月07日

セミナーで講師をします。

今月の末に神奈川の青年部が主催してセミナーをするのですが、ひょんな事からそこで講師をすることとなりました。
おまけのようなものなんですけどね。(笑)

実はその日、福岡のカリスマ修復師 福永さんが上京してお話しをすることとなっているんですが、途中ちょっとお時間を拝借してお話をしてくれないかと打診されたんです。

テーマは、「クリーニング業界のセカンドオピニオンについて」

福永さんとも懇意にさせていただいていますし、神奈川の青年部の人たちともとても仲良くさせていただいていますので、お受けすることにしました。
なんか、福永さんのサイトでは、セミナー参加の募集もしたようで、一般の方も数名来られるようです。
しかも、先ほど電話をすると、なんと当日はテレビ局が来るとか。
目当ては福永さんなんですけどね。(笑)

クリーニング業界のなかでは、自分たちの仕事を医者にたとえることがあります。
医療の現場で行われていることが、そのまま私たちクリーニング業界にも当てはまることが結構あるんですね。
インフォームドコンセントなどは、最近になってですが、法律でも説明するように改正されましたし、同じような道をたどっています。

セカンドオピニオンは、医療業界のものとは若干変わってくるのですが、それでも必要な事。
また、セカンドオピニオンとは銘打たなくても、各社なんでもご相談ください、とやっていることでもあります。
しかし、それでは伝わりづらいんですよね。

象徴的な言葉、ここではセカンドオピニオンと言う言葉ですが、があるとより消費者に方々に認知してもらえるようになるんではないかと思います。

おそらくですが、クリーニングはなくならない、と思っている人が多数ではないかと思うんですね。
服がなくなることはないし、着れば汚れるものだし、洗わないわけには行かない。
だから、需要はあるだろうと、どこかタカをくくっている。

しかし、もうそんな時代では無いんですね。
銀行もつぶれるし、その業界ではトップを走っている会社だってつぶれる。
業界がなくなってしまう事だってありえます。
他業種では、需要を作り出そうとあれやこれやと手を打ってきています。

需要がなくならないように、アピールするような時代になっているんです。

これから10年先、どうなるかな?と言うのではなく、10年先にこうなっていたい!と言う強い意志の元、お客様にいろいろと伝えていくことがとても重要です。
また、世代間の情報の伝達が少なくなった今、昔なら当たり前だったことを知らないお客様が増えています。
その穴を埋めるのは、あたしたちプロ・専門家でしょう。
社会的な使命もあると思います。
クリーニング屋さんは、一軒一軒はとても小さいです。
各社では出来なくても、協力すれば出来ると思いますし、協力すべきものだと思います。

そのための、組合活動ですしね。
有意義な話が出来るように頑張りたいと思います。

この話が広がってくれると良いんですけどねえ。


投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年03月06日

JAPAN SHOP 2008

今日は待ちに待ったJAPAN SHOPです。
仕事も何とか終わっていますし、朝から行くことが出来たのですが、なんとトラブルが。

急なめまいに襲われ、動く事が出来ず、しばらく休んでいました。

先日の父の事もありましたし、もし私が動けなくなったら大変な事になるので、何とか下へ。
一階にいれば万が一救急車を呼ぶことになったとしても、なんとかなりますから下で休んでいたんです。

幸にも10分ほどで症状もおさまり、1時間遅れで出発しました。

途中、渋滞しましたが無事到着。
会場に入ります。

まずはIC CARD WORLDに。
今年の目玉はFeliCaですね。
今までの決済に加えて個人認証等にも幅広く対応しそうです。
今後いろいろなサービスに発展しそうな空気を感じました。

お昼に友達と合流。

もう一度IC CARD WORLDに入ります。
今度は自動販売機のブースへ。

色々な自動販売機の中に面白いものを発見。

なんと顔で年齢を判別するというのです。
やはり対象はたばこ。
未成年への販売をやめさせるためのもののようです。
どこで年齢を判断しているのか?

肌のざらつきや骨格などから判断するんだそうです。
しかし、中には未成年と判断されることも。
そういうときは免許証を読み込ませることで登録され、次回からはきちんと成人として判断されるといいます。
面白いものです。

次はJAPAN SHOP。
こちらは去年とはまた違った様相を呈していました。
毎年出展業者が代わるのですが、今年はラミネートを扱う業者が少なく感じました。
また全体的にゴージャス系が多いかなと。
ここについては友達とは意見が違ったようですが私はそう感じました。

高級感溢れるデザイン、ピカピカ光る光ものを扱う業者。
宣伝ツールもがらりと代わったように思います。

また、ポスターを飾る枠に蛍光灯から有機ELに変わり、コストがかからない商品が出ています。
しかも、今までなら高価なものだったのが、とてもリーズナブルなお値段に。
各社、厚みや明るさなどで多少の誤差はありますが、ここでも変化を感じました。

全体的にですが、去年までは自分たちで作ることが出来るようになっていていたものが、業者さんが作るものが増えているように感じます。
それは、完成度の高いものが増えていると言うことなのですが、その分、コストもかなりかかっていますので、これが来年も主流になるかどうかは正直微妙に感じましたね。

夕方4時に終了。
今年は一通り見ることが出来ましたのでおおむね満足です。
残念だったのは、フランチャイズショーが別開催だったこと。
おそらく出店が多かったんでしょうね、別の日に開催と言うことで見ることが出来ませんでした。
フランチャイズショーも、今の動向が分かるからとても面白いものなんですけど。

しかし、今日はまだまだ終わりません。

友達を家まで送り、今度は他の友達の店へ。
動いている機械をじかに見たかったので、寄らせてもらったんです。
展示してある機械だと動いていなかったり、やはり使っている人間の直の声を聞きたいですからね。

機械のチェック終了。
いい機械のようです。
日曜日の展示会に出品されていたら、交渉しようかなあ。

そしてその後、一緒に食事をしまして、本日の予定無事終了。
家路に着きました。

朝は一時危ないかな?と心配しましたが、なんとか過ごすことが出来ました。
ここ最近、寝不足でしたからね。
今の時期しか出来ないとはいえ、やはり自分も年を考えないといけないのかなあと思います。
まだ若いはずなんですけどねえ。

投稿者 boribori : 23:43 | コメント (0)

2008年03月05日

繁忙期前、最後の展示会です。

今週は展示会がいくつかあります。
まず明日、東京ビッグサイトにて、JAPAN SHOP他。
そして週末の日曜日、神奈川の展示会です。

今日は明日のために、仕事を進ませる必要がありましたので、この時期には珍しく8時過ぎまでアイロンをかけておりました。
無事に仕事が終わったので、これで心置きなく、展示会へ向かうことが出来ます。

明日はクリーニング関係と言うわけではありませんから、買出しなどはあまり無いんです。
買出しがあるのは、日曜日の神奈川の展示会。
昔は、繁忙期前に、展示会で一気に買出しをする業者さんがたくさんいました。
今は必要なときに、出入りの資材商さんに持ってきてもらうパターンが通常化していますから、日曜日に買う人は少ないかもしれません。

これも展示会が行われなくなる理由のひとつなんですね。

まずは、明日。
社会勉強含め、世の中の動向、これから流行るものなどの調査も含まれています。
数年前に診たものが居間主流になっているものがたくさんあるんです。
非接触型のカード類も数年前に、見ています。
ここまで一気にスタンダードになるとは当時はまだ予想できませんでした。
他のカード類と拮抗した形になると思っていたんですけどね。

明日はしっかりと見てきます。

投稿者 boribori : 23:37 | コメント (0)

2008年03月04日

春が近づいているんだなあと感じます。

少しずつですが、暖かくなってきているような気がします。
天気予報の気温などを見ていると、若干ずつですがあがっています。
しかし、なかなかうまくいかないのは、風が強い日が多くて、体感温度が下がっているんですよね。
お店に入ってくるお客様も、気温の割りに寒いと言う方が多かったと思います。

でも、体は正直なもので、私たちの体には少しずつですが春が近づいている感触があるんです。
シャツを仕上げていると、少し汗ばむようになって来ました。

今年は寒かったので、Yシャツを仕上げていても汗をかくことはほとんどなかったんです。
しかも、換気扇を回さないで、ですよ。
いかに今年の冬が寒かったかわかると思います。

ところが、今週に入ってから妙に暑く感じ始めまして、まず最初に換気扇を入れました。
先週の頭はこれで十分だったのですが、次第に状況が変わってくるんですね。
先週末になると、換気扇を入れても暑く感じまして、パーカーを脱ごうかな?と真剣に考えていました。
Tシャツ一枚で仕上げていると、まだ外から見れば寒そうに見えるだろうと思い、脱ぐのはやめましたが、脱いで仕事をしてもいいくらいです。

体も徐々にですがだるくなってきていますし。
まさに春が近づいている証拠、です。

おそらく、まだまだ寒い日もあるでしょうし、徐々に暖かくなっていくんだとは思います。
雪が降る可能性も無いわけではありませんし、油断は禁物です。

例年ならここで、クリーニングはまだ早いですね、と書きたいところなのですが、今年はちょっと様子が違います。
資材の値上げからクリーニング代の値上げが予想されるんです。
だから、上がる前に出していただいたほうが良いかな、と思うのですが、あまり早く出してしまっても後で困るだろうなと、微妙な感じなんですね。

いらなくなったものから、徐々に出してください、これが今年は正解かな。

夕方一枚のFAXが届きました。
ドライクリーニングのカートリッジフィルターの値上げのお知らせでした。
春の足音と一緒に、値上げの足音もじわりじわりとやってきています。

投稿者 boribori : 23:35 | コメント (0)

2008年03月03日

黒ずみの原因

白衣を仕上げていたときのこと。

いつものように仕上げていると、前たてのあたりに黒ずみを見つけまして。
ステッチに沿って黒っぽく見えます。
最初、よく触るところなのかな?と思っていたんですが、よく見るとどうも様子が違うようです。

見つめること数秒・・・。
黒ずみもどうもはっきりとはしていないので、どうも表面の汚れではないような気がします。
心当たりもあり、裏側を見てみることにしました。

裏返しにし、裏地と表地の境を見てみると、綿ぼこりが。
原因はこれですね。
綿ぼこりがたまったことにより、黒っぽく見えて、汚れに見えたんです。

すぐさま、裏返しにし、綿ぼこりのお掃除。
うん、綺麗になりました。

綿ぼこりはよくズボンなどに見られます。
裾にたまっていたり、裏地にたまっていたり。
ひどいものになると、たまった綿ぼこりがしわの原因になったりもするんです。

気づいたときにこまめにお掃除してあげると良いですね。

しみに見えて、実は細かい糸だったり綿ぼこりだったりということは良くあります。
製造時に混入してしまうケースもあるので、何でこんな場所に?なんていう所にもあったりします。
ごみですから染み抜きしても取れないので、悩んだりするんですよね。
分かってしまえばなんて事はないんですが。

家で洗っている物の中にも、綿ぼこりついているかもしれません。
裏っ返しにして縫い目のところを見てみると、ついていることがあります。
お掃除してあげてください。

投稿者 boribori : 23:25 | コメント (0)

2008年03月01日

手洗いは絶対してください。

中村君@王子からコメントを頂けるとは思ってもいませんでした。
ここも、いろいろな人が読んでいてくれますね。

さて、実は昨日書き忘れた事がひとつだけあります。
それは、手洗いのすすめ。

番組の中で、しわを取るために、手アイロンのすすめをやっていたんです。
手アイロンとは、干すときなどに、手で品物をなでてあげ、粗じわを取ることを言います。
これがかなり有効で、やるのとやらないのとでは、乾いた後のしわが断然違います。
また、アイロンをかける前に、手アイロンをやると、アイロン掛けがとてもスムーズになり、簡単にかけることが出来るんです。

私たちプロのクリーニング屋さんでも、普通にやっていることですから、ぜひご家庭の奥さん方も試してみてくださいね。

話を元に戻します。
この手アイロンをやるにあたって、必ず注意しなければいけないのが手の汚れなんです。
自分の手って、汚れていないと思ってはいないでしょうか?
特に汚いものを触ってもいないし、外に出かけたわけでもないし・・・、と思う人は多いと思います。
でもね、手って実はかなり汚れているんです。

乾いた衣類を触っているうちはそれほど影響は無いのですが、濡れた衣類は綺麗な手で触らないと汚れが移ってしまうんです。
特に、手アイロンはなでたり引っ張ったりしますから、力が入りやすく、手の汚れが衣類へ移りやすいんですね。

ですから、なるべく手を洗ったあとにやるのが良いんです。

手垢と言う言葉もありますが、衣類にも手垢が移るんです。
前たてを引っ張る癖のある人は、いつも触っているところが一番黒っぽくなっていると思います。
一度や二度くらいでは気づかない程度ですが、何回もやっているうちに頑固な汚れへと変化していくんですね。

私は、アイロンをかける前も手を洗いますよ。
皆さんもいかがですか?

投稿者 boribori : 23:58 | コメント (0)

2008年02月29日

微妙な話し方。

午前中、仕事の合間に少しテレビを見ていたんです。
二年ほど前に中華街で一緒に食事をしたことがある方がテレビに出ていました。

なんと、洗濯王子、だそうです。

かなりのイケメンですし、あたりも穏やか。
王子の名にふさわしいと言えばふさわしい。
前にも、クリステの福永さんのところへ、合宿に行くところをテレビで取材されていました。

家庭洗濯のポイントを王子が話していくのですが、その言い回しっぷりに、とても共感したんです。

ああ、微妙な感じが良く出ているなあって。

テレビのテロップや音声では結構はっきりと言っているようなんですが、、当の王子はよく聞いていると語尾が微妙な言い回し。
その気持ちがね、よく分かるんです。

洗濯やクリーニングは、洗う対象物によって変わってしまいます。
その対象物、衣類にいろいろなケースがある以上、はっきりと断言しづらいんです。
これは、知識や技術がある人になればなるほど、断言はあまりしません。

目の前に品物があればある程度は出来ますが、一般論として洗濯を語ろうとすると、どうしても想定の範囲を超えるものが出てきまして、またそれが結構あるんです。
ですから、言い切ってしまうことにどうしても抵抗があります。

そのクリーニング師ならではの独特な言い回しが、私にはとても好感が持てたんです。
この子は、とても素直なんだなあと。
福永さん同様、イケメンですから、ぜひ洗濯やクリーニングの普及のため(笑)、露出大目にしていただきたいと思います。(笑)

さて、実は内容でいくつか首をかしげる箇所がありました。
しかし、おそらく王子のせいではないと思うんですね。
と言うのも、どうも製作側が話を持って行きたい方向と言うのが見えてまして、強引に解釈している箇所があったんです。

テレビや雑誌に出た人に話しを聞くと、大抵意図しているものと違うように取られた、と言うような話を聞きます。
クリーニングの知識が難しいのかな?と最初は思いましたが、どうも違うようで、先に結論ありきでそれを実証するために話を進めているような節があるんです。
どうも、今回もそれに近いものを感じます。

そういえば、二年ほど前に福永さんがためしてガッテンに出演した次の日に、新宿で待ち合わせをしたんですが、待ち合わせの時間がずれたんです。
どうしたのかな?と思っていると、どうも製作されたものがまずいと福永さんが伝えたようで、それをスタッフと協議していたらしいんです。
思い起こすと、あの時も同じような事を言ってましたね。
最初に結論ありきでそっちへもって行こうとしているって。
ある種、ああいう業界が陥るやり方なのかなと思います。

そして、見ている側も振り回されることもありますね。
クリーニング屋さんが、同業者がテレビに出ていると必ず言うんです。
あんなの簡単だとか、たいしたこと無いとか。
でもね、それって本当はおかしいんですよ。
テレビは誰に見せたいのか、ということを考えると、私たちプロに見せるためではないというのはすぐ分かると思います。
玄人受けするような内容は決して消費者には伝わらないと思いますし、逆に簡単なもののほうがより消費者をひきつけやすくなります。

出演の交渉のときに、この話をしてくださいと事前に言われるようですしね。

テレビに映っているものがすべてだと思うのはちょっと軽率なような気がします。
まあ、結局職人ですから、どこか負けたくない!と言う気持ちもあるんだと思いますけどね。

しかし、クリーニング屋さんもテレビに良く出るようになりました。
変化を感じますね。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (2)

2008年02月28日

偽装は困ります。

いろいろなニュースが毎日ありますが、その中で私たちクリーニング屋さんに関係のあるニュースがひっそりと報道されていました。
食肉の偽装などが問題化していましたが、衣類にも偽装があるんです。

カシミヤ100%と表示しておきながら、実際はウールと合成繊維の混紡物・・・。
ちょっとひどい話だなあと思っています。

私たちはクリーニング師の試験で、繊維の鑑別と言うものを行います。
5種類の真っ白な繊維がありまして、どの繊維か当てると言うものです。
クリーニング師の資格を持っている人は、みんな一度は通る道です。
触った感触や繊維独特の特徴などから当てていくんです。

この試験をやっているので、ある程度触るとどんな繊維か分かるんです。
分かるからこそ、時折これ本物かな?と思ってしまう商品があるのも事実で、まがい物じゃないのかな?と思う衣類が何回かあります。

私たちは、繊維やデザイン、装飾品などを頭に入れた上で、汚れを落とす作業をします。
つまり、これらの情報がベースとしてまずあって、どこまで出来るか?いろいろと考えながら洗っているわけです。

ところが、このベースになる情報が間違っているとさあ大変。
カシミヤが本当はウールと合成繊維の混紡物だったとなると、汚れのつき方も違いますし、洗い方も変わってきます。
カシミヤだからと途中で作業をやめてしまい、本当ならもうちょっと力を加えられて汚れを落とすことが出来たのに、何て事があるかもしれません。

食品と違い、命にかかわるような事は無いにしろ、やはりきちんとした表示を心がけていただきたいと思います。
人間のやることですから、間違いでつけてしまったと言うような事はあるでしょう。
それは仕方がない部分があるにせよ、意図的につけるような事だけは決してしないでいただきたい。
だまされたお客様だけでなく、私たちクリーニング屋さんにまで影響が出てしまいます。

もうひとつ、偽装ではないのですが、困ってしまうものに、お客様の勘違いがあるんです。
シルクなのと言われてお預かりすると、ナイロンだったり、ポリエステルだったり。
これらはまだ近いものが在るので仕方がないかなと思いますが、中には綿やウールをシルクと言われて買ったと言うお客様もいらっしゃいます。

こちらが、正しい繊維をお教えすると、皆さんやはりちょっと不審に思うようなんですね。
正しいものをお伝えして良いのか、そのまま黙って処理したほうが良いのか、正直いつも悩みます。
でも、それでも意を決してお客様にお伝えするのは、着用の仕方やお手入れの方法が変わってしまうから。
長く使っていただくためには、やはり知っておいたほうが良いと思うんです。
お客様が信じているだけにね、心苦しいですが、お伝えするようにしています。

まさか、売っている方が間違ったことを教えていることは無いと思うんですが、どうなんでしょうか。
もし、そこからおかしいなら大問題です。

投稿者 boribori : 18:05 | コメント (0)

2008年02月27日

怖くて手が出せないのでしょうか?

最近、クリーニングを断られたと言って、当店にお持ちになるお客様が大変増えております。
お持ちになるお客様、皆さんどこか不安そう。
そして、釈然としないと言った様子です。

先日お持ちいただいた品物も、他店で断られたものでした。
どうして断られたんでしょうか?と聞くと、こうおっしゃいます。

表示が外国のもので、日本の表示がついていないので当店では使えません。
ご自分で洗ってください、との事。

そんなに難しい衣類ではないんですけどね。
最近は、トラブルに発展してしまうケースが多いので、少しでも怪しいと思うと断るクリーニング屋さんが多いようです。
以前なら無かったことなんですけどね。

たとえば、クリーニング屋さんの技術がつたなくてと言うことならまだ話は分かるのですが、どうも話はそれだけではすまなさそうな感じなのです。
以前ここでも書きましたが、今までなら通っていた品質がクレームになったり、お客様が過敏になっていたり。

お店側もどう判断して良いか、基準はどこなのか、判断に苦しんでいると思います。
そして、あまりにもトラブルが多いと判断すると、受付自体を断るように受付へ回すわけです。
以前聞いたのは、ダウンやカシミヤなどは預からないクリーニング店があるとか。
気を使う商品ではありますが、断らなければいけないものではないんですけどね。
トラブルが怖いんでしょうね。

しかし、過剰に反応しているのはクリーニング業界だけではありません。
今や、トラブルを回避するために、どこの業界もかなり過敏になっています。
中には、洒落になっていないケースも。

実は、うちの親戚のひいおじいさんが入院しているのですが、ご飯を食べさせてもらってないんです。
かなりの高齢でもうすぐ100歳になろうかと言うお年。
本人は少しでも食べたいと言っているんですが、病院の先生が駄目と言います。
結局、点滴ですごしているんですが、確かに必要な栄養は入っていっているのかもしれませんが、やはり食べたほうが体に良いのは明白。
でも、いくら言っても先生は聞き入れてくれません。
そしてその先生、なんていったと思いますか?

病院にいるうちは食べさせられません。退院されたら好きなものを食べさせてあげてください。

これっておかしいでしょ?
結局、もし喉に詰まらされて、亡くなってしまった時に、病院の責任を問われるからと言うことのようなんです。
家で詰まらせたらそれは病院のせいではないと。

何が大事なのか、どうして病院にいるのか、もう一度考えていただきたい、そう思いました。

しかし、その反面、病院が適切な処置を取るのが怖くなるほど、クレームなどのトラブルがひどくなっているという面もあるのだと思います。

適切なクレームだけでなく、エスカレートしていくケースもあるんでしょうね・・・。

ここまで来るとなんだか分からなくなります。
業者がおどおどするような状況になっていて、果たしてお客様にきちんとしたサービスが提供されているのか?
でも、業者側にも責任はあるし。

バランスが悪いですね。
何とかしなくちゃいけないなあと思う今日この頃。
みんなが楽しく生活をおくれるようになりたいものです。

投稿者 boribori : 23:38 | コメント (0)

2008年02月20日

ガソリンの値動きがすごかったんですね。

確定申告のため、昨年の領収書を見直しているんですが、ガソリン代の値動きにびっくりします。

去年一番安かった時期は2月の中旬ごろで、一リットル当たり123円。
レギュラーの価格です。

次第に値上がりしていき、最高は12月初旬の154円。
かなり安いところで入れた記憶がありますから、もうちょっと高かったかもしれません。

20円も誤差があるとかなり影響で増すね。
満タンにすると1000円も差が出ます。
私の記憶で一番安かったのが一リットル当たり76円。
その差78円。
約4000円も変わってしまったんですね。

仕事で使わなければいけませんから、仕方がないと自分に言い聞かせていましたが、こうして改めて領収書を見ているとその差に驚いてしまいます。

さらに、私たちが使っているドライクリーニングの溶剤、こちらの値動きもすごい。
一番安かった頃から見ると、すでに1リットル当たり100円以上値上がりしています。
洗って、きつく脱液をしたとしてもどうしてもある程度衣類に溶剤が残ります。
乾燥したときにそれらが飛んでしまうんです。
大きなものであればあるほど、飛ぶ量も半端ではありませんので、そのコストがモロに跳ね返ってきます。

あと数日ではっきりと数字が出てくると思いますが、昨年との差にびっくりするような気がしますね。
今年に入ってからも値上がりしてきていますし、どうしたものか。
ガソリンのように、クリーニングの資材は値段が上下しません。
一度上がると上がったまま。
ガソリンは上がって行ったとはいっても途中結構下がっていたんです。
しかし、クリーニングの資材にはそれが無い。
業界全体で使われている量が少ないのでどうしようもない、と言うのがメーカーさんの言い分なのです。

去年も書きましたが、今年も冬物のクリーニングは早めのほうが良いかもしれません。
コストの増大によりクリーニング屋さん結構シビアになっています。
値上げの検討もしていますので後はいつするか?になっていると思います。
着なくなった衣類から順次洗っていくようにすると良いと思いますよ。

しかし世の中値上げのニュースばかりですね。
それがものすごい上げ幅だからかなり深刻のような気がしています。

投稿者 boribori : 23:54 | コメント (0)

2008年02月19日

相談。

今回のダウンの件で思ったのですが、相談できるところ、もしくは友達がいるって本当に助かるなって思います。
私たちは自営業者ですし、本業としてやっていますので、業者さんの友達はたくさんいます。
もちろん業者の中でも、向上心の無い人はいますし、友達すらいない人もいます。
どこに相談していいか分からないといった人もいますね。

ところが、今回コメントをいただいた方のように、パートさんとなると、なかなか相談できないんじゃないかなと思ったんです。

向上心の強い人など、自身できちんと理解しないと納得できない、と言う人もいるでしょうしね。
かく言う私もそういうタイプです。
ですので、ずいぶんと衝突もしましたし、調べもしました。
それがあって今のようにたくさんの友達に恵まれたんですけどね。

クリーニングって幅が広いです。
得手不得手と言うわけではないですが、やはりここはとても詳しいと言う人もいまして、また相談するときにこの話ならこういう人に聞けば確実!と言う人もいます。

クリーニング業界全体にかかわる話なら、業界紙の友達やクリーニングの組合に入っている友達。
技術系の話なら、勉強会に所属している友達。
ブランド物なら都内のここ、とか。

私のところにも、相談がかかってきますが、たいてい同じような話が多いのを見ると、私にはこの手の質問が有効だと思われているんでしょうね。
解決してくれればなんでも聞いていただいてかまいません。

パートさんやアルバイトをしている人たちも勉強したい人はたくさんいるでしょうね。
今、どんな提案が出来るのかなあと考えています。
私たちの仲間の中には、取次店の店長さんもいます。
彼女はクリーニングの工場の仕事はいっさいしていませんが、ものすごく勉強熱心で私たちの中に入ってきました。
クリーニングに従事している人たちが、いろいろと話が出来る、そんな場所もあって良いのかな。
立場が違うと、意見も変わってきて話しづらいかな?
どうだろ?

ただ、経営者やパートさんという立場ではありますが、同じクリーニングを仕事としている者として、勉強したいと言う思いは同じでしょうし、スキルアップにつながると思うんですよね。

もちろん、やりたいと言う人向けの話ですけどね。

いろいろな話が出来、気兼ねなく相談できるようなところ、無いかなあ。
作るしかないか?

投稿者 boribori : 23:23 | コメント (0)

2008年02月18日

高級品は粗末なの???

コメントをいただきました。
そのコメントがどうにも気になりまして、今日のネタにすることに。

とあるクリーニング店の工場さんが、取次店へ言った話らしいのですが、とある高級ダウンは50%の確立でトラブルが起こるから預からないようにとお達しが出たそうなんですね。

50%の確立でトラブルが出る衣類?そりゃ、大変だ!
当店でもダウンは出ますが、今のところそのようなトラブルは経験していません。
もしかして、他では出ているのか?と思い、友達の業者さんに早速電話してみました。

しかし、みんな言うのは、何の問題もないよとのこと。
ネットで調べても、クリーニングでトラブルが起こるなんていうのは、無くは無いですが50%の確率を裏付けるようなものは見当たりません。

もし、本当にそんな確立でトラブルになっているのだとしたら、本来ならメーカーに返品されるべきものでしょうし、製造に欠陥があると考えるのが普通だと思います。
しかし、そんな発表も無い。

ダウンの問題じゃないんじゃないかな・・・・、と思います。
おそらく、クリーニングの工程の中で、ダウンに合わないような事をしているんでしょうね。
トラブルがどのようなものか具体的に分かれば問題点も分かると思うのですが、今の段階ではちょっと判断がつきません。
ネットで見つけたのは、乾燥の不十分でしたが・・・。
しっかりと乾燥すれば問題ないので、トラブルが起こりやすい品物と言うほどではないと感じました。

もうひとつ引っかかったのが、このフレーズ。

「高級な衣類は丈夫なイメージがあるが、実際は粗末なもの。理由として、ブランド品を購入されるかたは、お金持ちな方なので何年も着用しないから」

言いたいことはなんとなく分かりますが、解釈がどうもひねくれてますね。
私は好きではないです、この言い方は。

お客様が高額な商品に求める性能のうち、「十分な耐久性が」あると思います。
これが結構要望が多くて、高いものを買っておけば長持ちするだろう、と言う人もいるくらいです。

しかし、そうとも言えないのが衣類の難しいところ。

どうしてその衣類が高額なのか?どこに値段がかかっているのか?それによって耐久性は変わってくるんですね。

デザイン優先の場合で耐久性が劣っているものもあります。
素材が高級で耐久性の弱いものもあります。
高級だから良いってわけではないんです。

クリーニング屋さんは洗って仕上げるので、どうしてもしっかりしたものを好みますが、ではそれが良い服か?と言うとそうでもないんですね。
某イタリア製のスーツなどは、とても柔らかい生地を使用しているので、とても仕上げづらく、クリーニング屋さんの中ではものすごく評判が悪い。
粗悪品だ!という人までいます。

しかし、仕立て屋さんの立場からすると、とんでもなくすごい商品なわけです。
その理由は、ものすごい柔らかい生地なのに、きちんとスーツに仕立てているから。
柔らかい生地をスーツに仕立てるのは本当に大変らしいんですね。
つまり、技術が高い商品だ、と言うことらしいんです。
柔らかい生地は、肌触りもとても良い物になります。
今の人は、肌触りが良い物を着心地が良いと判断しますので、そういう意味ではいい商品に入るんだと思うんですね。

みんな立場によって見方変わりますから、仕方がないのでしょうが、ちょっと視点を変えると分かると思うんです。
うちの母が言いましたが、この柔らかい生地でスーツを作っているんだから、縫製はこれしかないよなって。
手抜きではなく、生地の柔らかさを最大限に生かすために作られているんですね。

ですから、お金持ちだから長く着ない、と言うのは間違いだと思うんです。
高額な商品ですから、誰でもいつでも買えると言うわけではありません。
そういう意味では、確かにお金を持っている人のほうが購入率は高いと思います。
でも、お金があるから長く着用しない、というのは間違い。
逆に、商品の特徴から、長く着ないようにしているんですね。

ですから、耐久性が無いのが、長く着ないというのが理由でしたら、普通の人でも早い人は二年で捨てちゃう人もいますからね。
お手ごろな商品のほうがもっと悪いものが出回っている事になってしまいます。

どうにも、お金持ちに対するやっかみが感じられる発言です。
ものすごいお金持ちがお客様にいますし、長いお付き合いをさせていただいていますが、そんな楽ではないんですけどね。

確かに良い物を持っています。
でも、物を大事にしていますし、何より長く使っています。


投稿者 boribori : 23:57 | コメント (2)

2008年02月16日

シャイニー。

私、出かけたときは必ず雑誌を買うようにしているんです。
流行のものやこれから流行りそうなもの、面白そうなものなど、なるべく見るようにしています。

その中で、スーツの特集がありました。

スーツの作りの説明や、今年の流行など詳しく説明されており、とても参考になります。
ここ数年はダーク系のスーツが流行っていまして、また三つボタンのスーツが流行っていたのですが、どうやらそれもそろそろお終いのようです。
雑誌のとおりになると、今年はどうもグレー系が流行りそう。
また、三つボタンから通常のシングルに戻りそうですね。

特集記事の中に、お勧めのスーツが載っていたのですが、なんとそのスーツにはシルクが使われているんです。
しかもお値段がとてもリーズナブル。
上下で買っても3万から4万切るくらいです。
シルク混紡でこのお値段、安くなったなあと思ったのですが、生地を読んでいると不安になる一面も。

そもそもなぜシルクを使うか?と言うことなのですが、私たちクリーニング屋さんからすると、暖かさや軽さがあるんですね、シルクは。
すべり心地も良くなるので必然的に着心地が良くなります。
シルクが高級品と呼ばれるゆえんです。

所が、生地を読んでいると、そういった説明は無く、別の目的でシルクが使われているかのような説明が。
記事にはこうありました。

シルクが使われているので表面もシャイニー感があり・・・・・。

シャイニー感・・・、最近よく聞かれる言葉ですね。
確かにシルクは光って見えるので、使い方によってはシャイニー感が出ると思います。
しかし、シルクを使っているスーツの説明がこれで良いのかな?思うんですね。

と言うのも、シルクは他の素材に比べて扱いがとてもデリケートです。
私たち洗う側も気を使いますが、着用している側、つまりお客様も着用の仕方を間違うとすぐ傷んでしまうのです。
虫に食われやすいですし、洗わないでおくと確実に虫に食われてしまいます。

しかもお値段がとてもリーズナブル。
そんな良い商品だなんて思わないんじゃないのかなあと、ちょっと心配になりますね。

お値段がリーズナブル、と言うところでもう一つ引っかかるのが、クリーニング代。
スーツを買うときにリーズナブルだったとしても、シルクが入っていればクリーニングはとても難しくなります。
結果、予想外のクリーニング代になることもあるでしょう。

安く提供してくれるのはいいのですが、お手入れする側からすると、買うときの値段とお手入れの手間が比例しないので、悩みの種になってしまうんですね。
お手ごろな商品はお手入れも手間がかからなければ良いんですけどね。
実際は、そうならないからつらいところ。

こうなってくると、使い捨ての時代なのかなと言う気もします。

なんにしても、使用中の注意として必要な情報はお客様に流してほしいと思います。

投稿者 boribori : 23:36 | コメント (2)

2008年02月15日

職業病なのかな。

先日、スカイプで友達と話をしていたときのことです。

半年振りに話をしまして、近況をお互いはなしていたんですが、去年の年末の顛末を話していたんですね。
そして、現在、まだ手が痛いようだと言っていると、こういうんです。

うちの父も同じですよって。

彼もうちもクリーニング屋さんなのですが、その彼のお父さんも手がしびれて、痛くて大変なんだそうです。
そして、飲んでいる痛み止めもどうやら同じよう・・・。
違うのは、うちは痛み止めだけ、彼のうちは痛み止めと胃薬が一緒に処方されていること。
まあ、その違いで大騒ぎになってしまったんでしょうけどね。

うちの父のほうは、倒れる前に病院へ行ったきり、行っていないので原因が分からないのですが、彼のお父さんのほうはどうやら原因が分かっているようです。

軟骨が磨り減ってもう無いらしいんです。

長年、アイロンを持って、頑張ってきました。
どうもその付けが回ってきた、と言うやつらしいんですね。
アイロンが蹴って、かなり力のいる仕事で、力を入れるだけでなく、やさしくかける時も思いアイロンを維持しなければならず、かなり大変なんです。

しかも、私たちの世代は機械化が進んでいますし、昔ほど仕事の量も無いのですが、父たちの世代はクリーニング全盛期の真っ只中。
しかも機械化なんてされるはずも無く、仕事のほとんどがアイロンがけです。
そりゃ、手が変形もするってもんですよね。

思い出しても、私が子供の頃は仕上げに時間がかかり、深夜2時過ぎまでアイロンをかけていたなんて事はざらにありました。
また、大晦日もアイロンがけで年が明けてしまうことも毎年のことだったようです。

今まではうちの社長の手しか見てきませんでしたが、同業のお父さんも同じような症状が出ているって事は職業病の一種かもしれませんね。

時折、つらそうな顔をしているのを見ると、こっちもつらくなりますね。
治すとまでは言いませんが、せめて痛みが取れるような方法でもあれば良いんですけどね。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2008年02月14日

渋谷区のクリーニング店への補助金を考える。

ニュースを見ていて、渋谷区がクリーニング店に補助金を出すと言う話を聞きました。
原油高の影響で、ダメージの大きい業種としてクリーニング屋が上げられ、区内約60店舗に補助金を出すと言うものです。

補助金は確かにありがたい。
でも、補助金を出すのなら、仕事を回してほしいと思うんですよね。
と言うのも、補助金を出しても一過性に過ぎず、解決にはならないと思うのです。

現在、原油高の影響で資材や溶剤が一様に値上がりしています。
では、これが原油高が収まれば下がるのか?と言うと、おそらく答えはノー。
若干下がるかもしれませんが、以前のような価格には戻らないと思うんですね。

どうしてかと言いますと、コストが下がっても流通量も下がっているので、利益を維持できないからなんです。
原油高の影響で値上がりすると、皆さん買い控えを始めると思います。
私たちも同じで、なるべくお客様の負担にならないように、切り詰めながら仕事をし始めます。
すると、以前のように資材や溶剤を使わなくなるんですね。

結果、値段が上がっても使う量が減ってしまい、資材屋さんや溶剤屋さんは経営が圧迫されるわけです。

ここに、クリーニング屋さんに補助金を出してもクリーニング屋さんは確かに少しは楽になるかもしれない。
でも、補助金を出しても資材や溶剤を使う量が増えるわけではないので、今後下がる見込みがなくなってしまいます。

そこで思うのです。
どうせ補助金で予算を組めるのなら、区の施設でクリーニングするようなものを、区内のクリーニング屋さんに回すようにしてあげればいいんではないかと。
仕事が来れば、資材や溶剤も使います。
クリーニング屋さんも仕事をしてお金をいただけるし、資材関係も流通量が増えいくらか息を吹き戻すでしょう。

どうせ、お金を使うのならただばら撒くのではなく、きちんと仕事をしてもらう事でお金を払うようにしてほしいんです。
やっぱり、働いてもらったお金とただもらったお金とでは重みも違いますしね。
お金は働いてもらうのが健全だと思います。

渋谷区の話を筆頭に、おそらく今後日本中で似たような話が持ち上がるかもしれません。
ぜひ、補助金と言う形ではなく、仕事を回すと言う形で、クリーニング屋さんを援護してもらいたい、そう思います。

渋谷区には残念ながら友達がいないんですよね。
いたら、お話を聞くことが出来るんだけどな。
うーん、残念。

投稿者 boribori : 23:47 | コメント (0)

2008年02月13日

他の人と違って嫌だった記憶。

タオルの話から、ふと思い出したことがあります。
そういえば、人と違って嫌だなあと思ったことがしばしばあるんですね。

子供の頃から体が大きかったので、普通のものがそもそも違ったと言うのもあります。
その当時の流行の服なんて着れなかったし、子供の頃に一度は身につけたい、戦隊物や仮面ライダーなどのキャラクターをあしらった服や靴。
そういったものとは無縁でした。

でも、今記憶になる中で一番嫌だったなあと思ったのが、給食の割ぽう着でした。
小学生の頃、給食当番というものがありまして、一週間、割ぽう着を着て給食を配る係りをするんですね。
そして、金曜日に割ぽう着を持って帰って、洗って翌週持ってくるんです。

その、洗って持ってくるのが嫌でした。

と言うのも、うちはクリーニング屋、洗うとなるとプロが洗います。
当時の私は、普通の人と同じが良いと思っていたので、他の人が持ってくるのと同じが良かったんです。

他の人が持ってくるようなもの、洗ってたたんで、と言った感じなのですが、うちは違うんですよね。

他の人に比べて真っ白に仕上がっているのはもちろんなのですが、糊をきかせ、プレス機でバチン!とプレスをしているのでビシッ!と仕上がっているんです。
どう見ても他の人が持ってくるものとは違います。

それがね、恥ずかしくて嫌だった。
また、プレス機で押していますから袖を通すのも子供にとって大変で。
次に使う友達から、お前が持ってきた割ぽう着は着辛い、と言われ、ショックを受けたもんです。

今思うと、笑っちゃう話なのですが、当時は真剣でしたね。

中学の頃のYシャツもあまり好きじゃなかったなあ。
自分ひとり、アイロンのかかったシャツを着ているので、とにかく目立ちます。
やっぱり、他の人と同じように、アイロンのかかってないようなシャツを着たかったんです。
ところが、ある友達の一言から見る目が変わりました。

「毎日アイロンのかかったシャツを着ていてうらやましいよな。真っ白だしぱりっとしてて格好良い。」

自分でそんなことを考えたことも無かったので、驚いた瞬間でしたね。
 
今、子供の服をアイロンかけていて、同じ事思うのかな?大人になって気づくかな?とか想像するのがとても楽しかったりします。

食べ物やさんなんかは、自分たちが造ったものはなかなか食べれないらしいですが、クリーニング屋さんは普通に洗うことが出来ます。
良い商売だよ、とうちの母はいつも言っています。
子供の頃、そう思ってたら、毎日服着るの楽しかったかな。
なんかちょっともったいない感じです。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2008年02月12日

ふかふかのタオル。

日曜のセミナーで、言われてはっと気づいたことがあります。
それは、ふかふかのタオル。

わたしたちクリーニング屋さんは、いつもタオルがふかふかなんですね。
でも、それを不思議とも思わないし、他と違うなんて思ったことすらありません。
セミナーで、そこを指摘されて、はっと気づいた、と言う次第です。

一般家庭では、タオルを洗い、乾すとふかふかというわけには行きませんよね。
ふかふかのタオルに憧れている、と言われ、妙に納得しました。

私も独身のころ、一人暮らしをしていたので、そのころはタオルはいつもぱりぱり。
ふかふかになった記憶などありません。
でも、その頃はタオルのふかふか何て気にもしなかったんですね。

mixiなどを見ていても、タオルのふかふかを望む声はあるようで、皆さん苦労しているようです。
タオルのクリーニングを依頼されることがあるのですが、実は今まではあまりお勧めしていませんでした。
と言うのも、自分たちがふかふかで他とは違うなんて思いもしなかったので、お客様にメリットが無いかな?と思い、お勧めしなかったんです。

所が、日曜の話を聞き、まさに目から鱗。
クリーニング屋さんで洗ったタオルは一味違うんだと言うことに気づきました。
今度は自信を持ってお勧めできるかな。

最近はドラム型の洗濯機で乾燥もこなせますのでご家庭でもふかふかのタオルにすることは可能です。
乾燥しすぎは硬くなってしまうのですが、適度な乾燥はタオルをふかふかにしてくれて、柔らかくしてくれます。

乾燥機を嫌う人もいるようですが、これも使い方次第です。
ぜひ、上手に使ってあげてくださいね。
ふかふかのタオル、気持ち良いですよ。

投稿者 boribori : 23:41 | コメント (1)

2008年02月11日

熱いなあ。

昨日のセミナー、とっても良かったんです。

講師は業界紙「全ドラ」の社長である、関誠君。
彼とはもう10年来のお友達で、昨年親父さんの跡を継ぎ社長になったのです。

先日の展示会で会う約束をしていたのですが、忙しいらしく会えなかったので今年初めてでした。
と言っても壇上の人として、ですけど。

さて、今回のお話の内容は、クリーニング業界の展望について、です。
具体的な数字を持ってきて、過去の事例を出し、これからの予測を見事に語ってくれましたね。
しかも、セミナーをしたのは神奈川だったのですが、その周辺のデータまできちんと用意してきまして、そこも見事に説明をしていただきました。

現在、クリーニング屋さんを営んでいる人たちの多くは、この先に不安を感じています。
世の中の不景気ももちろんあるのですが、先代たちの時代がかなり良かったのを子供の頃知っているので、余計現在の状況を見ると先が見えなくなっているようにも感じています。

しかも、先代たちとの大きな違いは、大手の存在があること。
昔はドライクリーニングの設備もまだなく、持っているのはごく一部の業者だけで、ほとんどが洗いを外注していたんです。
そんな状況ですから、今ほど大きい小さいの差は無かったんですよね。
ところが、ここ二十年位の間に激変しました。
年商何億と言う会社まで出てきましたし、片や年商800万なんていうクリーニング屋さんも存在しています。

大きくやっている所もそれなりに厳しいはずなのですが、大きいだけに日々集まる量の多さは自分たちの数倍もあり、それを見てさらに悲観する業者さんもいるほどです。

全ドラ社長の関誠君のすごいところは、今回青年部の主催だったこともあるのですが、きちんと青年部向けに話をまとめてきたところ。
他の人なら業界の展望についてだけで終わってしまうところをきちんとレジュメを作り、しっかりと1時間、若い人向けにいろいろな話をしてくださったんです。

クリーニング屋さんはどうしても職人気質な所があります。
時にそれらが災いをし、きちんと物事を考えられなくなることがあるんですね。
考えれば分かることでも、考えないで感覚でやろうとする癖がありますから、今回の話は目から鱗のような話だったんではないかと思います。

セミナー後の新年会で触発されていた人がかなりいましたからね。
こういう人間が出てくるって言うのはとてもいいセミナーだった証拠です。

高齢化に伴い、今後クリーニングの需要が減って言うことはまず間違いないそうで、これは仕方がなさそうですね。
しかし、だからと言って駄目と言うわけでもなく、すでに他業種からの参入という形で、いろいろなサービスが出てきているようです。

でも、問題も。

法律の壁がありまして、現段階では、私たちが手を出せない。
やっていることは同じ洗濯なのに。
法律が現状に合わなくなってきているんでしょうね。
おそらく、法律の改正もいずれ行われるだろうと思いますが、早くしないと需要がなくなる可能性もありそうです。

他府県のクリーニング屋さんの皆さん、早いうちに、彼の話を聞いてみましょう。
呼ぶ価値あり、です。
忙しくなる前に、話を聞いて、自分の気持ちに火をつけて繁忙期に乗り込む、これが一番良いかもしれません。
お勧めですね。

セミナー後、中華街で新年会をやったのですが、ここでも仕事の話が飛び交っていましたね。
見慣れない人が来ているなと思っていると、やはり悩みもあるようで、いろいろな相談も受けました。

私、不思議と初めて会う人に相談を受けることが多いのですが、皆さん大体似たような感じなんですね。
と言うのも、あまり同業の方と仕事の話をしていない方が多く、漠然とした不安をいつも感じているようなんです。
しかも、不安の中に、大手に対するやっかみもあるようで、それがさらに不安を助長させているんですね。

組合の活動って、難しいらしく、商売している地域が近いから、仕事の話がしづらいんだそうです。
ようは商売敵と仕事の話が出来るかよ、って事らしいのですが、どうも私には納得がいかない。
確かに同じ商圏ですと、出来ない話もあるのは分かります。
でも、全部出来ないわけじゃない。
同じ地域だからこそ、手を取り合うことが出来ることもあるし、同じ職業だからこそ協力することもあると思うんです。

自営業者なんだから、自分で話をしていかないと。
待っていても、棚から牡丹餅は落ちてきませんからね。

遊びの話はいりません。
せっかく同業者が集まったんだから、めったに出来ない話をたくさんしましょう。
落ち着くにはまだ早い年ですからね。
もっと、熱く熱く行きたいものです。

投稿者 boribori : 23:27 | コメント (4)

2008年02月10日

これからセミナーへ行ってきます。

今日は、久しぶりにセミナーへ行くことにしました。
場所は神奈川は横浜。
どんな話が聞けるでしょうか、今から楽しみです。

急いでいかないと。
面白い話がありましたらここでご紹介したいと思います。

では、行ってまいります。

投稿者 boribori : 11:15 | コメント (0)

2008年02月09日

これだから閉められません。

夕方から雪が降りましたね。
今年は雪の当たり年なのかしら?と言うほど、よく降ります。

降り始めは、こんなので積もるの?ってな感じでしたが、あれよあれよと言う間にいつの間にやら当たりは真っ白に。
雪が降ると、なぜか車の音もしなくなるんですよね。
でも、夜9時近くになったころ、チェーンを巻いた車の音がしだしました。
相当降っていたんだと思います。

私が雪が降ると外へ出たくなるように、お客様の中にもこういった状況になると出てくる人がいらっしゃいます。
今日の雪はまだそれほどでもありませんが、台風が来ているときなどでもいらっしゃるお客様って結構いるんです。

気象状況があまりにもひどいとき、さすがに営業時間内でも閉めたほうがいいかな?と思うことはあります。
お客様は来ないだろうし、またドアが閉まっているとはいえ台風のときなどは中に入り込む可能性があるため、閉めたほうが安全かなあと思うんです。

でも、こういうときにもいらっしゃるお客様が絶対います。
そのお客様が、やっとの思いで当店についたのに閉まっていたら・・・と思うと、閉めることが出来ません。

本日もあの大雪の中、多数のご来店がありました。
お店に入ってくると、皆さん真っ白。
こんなになってまで来て頂くんですからね、開けておかないと。

この雪も今晩でやんでしまうようです。
また明日の朝の凍結が怖いですね。
先週も凍結による事故が多発していました。
重々お気をつけくださいますように・・・。

投稿者 boribori : 23:31 | コメント (0)

2008年02月07日

達人が作ったアイロン台。

お昼ごはんを食べながら、だらだらとテレビを見ていたときの事。
ちょうどテレビショッピングを放送していたんですね。
で、達人が作ったと言うすばらしいアイロン台というものを、販売していました。

しかし、あのテレビショッピングと言うものは不思議な番組です。
買う気も無いのに、ついつい見とれてしまう。
昔なら商品の説明にほんのちょっと時間があればすんだのに、最近では番組として成立してしまっていますよね。
今買わないと、手に入らないかも?なんていう気にさせてくれるので不思議です。

本題に戻りましょう。(笑)

いろいろな説明を聞いていると、確かに今まであったものに比べればそれなりに使い勝手はよさそうです。
大きいし、湾曲しているので体に合ったアイロン掛けがしやすいのでしょう。

説明の中に、皆さんいいアイロンを買えばいいと思っている人が多い、というような発言がありました。
でも、きちんとかけるためにはアイロン台も重要だと。
確かにそのとおりです。

家庭用のアイロン台では蒸気を吸い取るバキューム機能はありませんので、なるべく蒸気が下に抜けるほうが望ましい。
硬すぎればよくないですし、そういう意味ではいいアイロン台だったのかもしれません。

この手の商品は、消費者が本当に困っているところをその都度修正して製造されてくるので、良い物が出回ってくるようになりましたね。
そのうち、プロも驚くような商品が出てくるかもしれません。
残念ながらこのアイロン台は、私たちが使うにはまだちょっと足りないんですが・・・。

ボタンのところのアイロン崖なども、一般の方が溶けると思い込んでいるというお話が非常に面白かった。
また、あて布の使い方なども、消費者の発想が分かって非常に面白いものでした。
一般の人の当たり前にはまだまだ間違いが多いなあとも。
難しいものです。

で、実は私が今回一番気になったのが、達人と言う名前。
正直いまして、この達人と言う称号に、最近食傷気味なのです。
いい加減にしようよ、って感じでしょうか。

本人がつけている人もいるんでしょうが、マスコミがインパクトを狙ってつけているケースもあるらしく、本人が苦笑いしていることもあります。
うまくいえませんが、そこまで特別視しなくてもいいのでは?と思うんですよね。
もっと普通に、当たり前にこなしているからこそ、すごい事なんだと思うんですけどね。

派手な名前を多く見受けるようになって来まして、それだけで疲れてきちゃいます。
もうそろそろ落ち着くようになるのかしら。
達人、と言う名前をつけなくても、クリーニング屋と名乗るだけで一目置かれるような、そんな風になってくれるといいんですけどね。

投稿者 boribori : 22:11 | コメント (0)

2008年02月06日

上手に洗うためには自動ってわけには行かないんだよなあ。

ここ数日、mixiのドラム型の洗濯機のコミュのコメントを読んでいましたところ、皆さんご苦労されていることに気づきました。
へたすると、ドラム型は落ちが悪い!とまでおっしゃるご意見も。

使い方にもよりますが、ドラム型は衣類を落下させて叩きながら洗うので基本的に汚れ落ちはいいんです。
ですが、攪拌式の洗濯機とは使い方が異なることもあるんですね。

ドラム型は水が少なくていい反面、洗剤の量を間違えると汚れが落ちないばかりでなく、汚れが衣類に戻ると言う現象が起こってしまいます。
ここが難しいところなのですが、洗剤の量が少ないと落ちた汚れを洗剤が抱えることが出来ず、少ない水に凝縮された汚れがたまりまして、衣類に戻ることがあるんです。

では、洗剤の量を多くすればいいんじゃない?と思うのですが、洗剤の量が多くなると衣類が滑ってしまい、汚れ落ちが悪くなる。
まさに適量、で使うことが望ましいんですね。

また、すすぎに関していると、低水位ではやはり駄目で、高水位でのすすぎが必要となります。
すすぎはたっぷりの水で、と言うことですね。

この辺が微妙なんだろうなあと思うのは、最初にプログラミングされているコースでは足りないかな?と思うことがあるんです。
ですので、必要に応じてすすぎを増やしたほうがいいかもしれません。

結婚したての頃、いらないと言っていたのに、どうしても家庭用の洗濯機が欲しいといい、攪拌式の全自動の洗濯機を買いました。
3日目に私がどうしても我慢がならず、自分で洗うようになったのですが、手動でやると少しはよくなるものの納得が行きません。
水の質を良くする助剤や洗剤などを変えても駄目。
限界かな?と思い、あきらめてしまった事があります。

自動のコースの設定には、なんで?と思うところがいくつかあるんですよね。

コミュのコメントで気になったのが乾燥工程。
どういった状況で使われていたのか分からないのですが、ふわふわになったと言う人としわしわになったと言う人がいます。
これも、おそらく使い方の問題でしょう。

乾燥工程は、洗いの工程に比べても量が少なくないといけません。
詰め込みすぎるとしわになりやすいですし、乾燥が終わった後にそのままにしておいてもしわがつきます。
このしわが強烈で、なかなか取れなくなっちゃうんですね。

この辺も調整が必要。

綺麗に洗うため、上手に洗うためには、少しばかり手間が必要です。
ドラム型の洗濯機も、普及してきていますが、どうもまだその力が発揮されていないような気がしています。
ドラム型の文化が根付くまでにはまだ時間がかかるんですかね。
良い物なだけに正しく使っていただきたい、そう思います。

投稿者 boribori : 23:17 | コメント (2)

2008年02月05日

もったいないでしょう?

先日来たお客様がこんなことを言ってたんですね。

「冬物のコート、虫に食べられちゃったので捨てちゃった。もったいない。」

このお客様、もう長いお付き合いをしていまして、お互いなんでも話せるようになっています。
すかさず、こう言いました。

「だって、洗うのがもったいないって洗わないから虫に食われるんでしょ?」

すると、こう言います。

「何回も着ていないのにクリーニングするなんてもったいないじゃない。」

クリーニング代をもったいないと言って、虫に食われて捨てるほうがよっぽどもったいない。
でも、それは本人も重々分かっているんです。
そして、毎回、洗っておけばよかったあと言っています。

毎回と書きましたのも、このお客様、今回が初めてではないんですね。
すでに何回か同じようなことを経験していらっしゃいます。
その都度、次はきちんと洗うぞ!と言っているんですが、しまう時期になると、つい・・・、ね。

しかも、こういう人に限って、虫に食われやすい服を買う傾向があるんです。
よほど虫と相性がいいのかしら。

こういう人って結構たくさんいらっしゃいます。
クリーニング代をケチって、高価な服を駄目にしてしまう。
経験ある人もいらっしゃるんではないでしょうか。

虫も生き物ですから、美味しいものを好む傾向があります。
何もついていない糸よりも、味のついたものを選ぶんですね。
ここで言う味とは、食べこぼしや汗などの汚れ。
これらが付着しているところから喰われやすくなります。
また、太い糸よりも細い糸のほうが柔らかいので食べやすいんです。
細い糸を使っている服は高価なものが多いので、高価なものから喰われる、と言うことが多くなります。

以上の点を踏まえて、昔からカシミヤやアンゴラの細く柔らかい生地は、クリーニングしてからしまいましょう、といわれてきたんですね。
特に食われやすい生地ですから、汚れを落としておかないと危ないよ、と言うことなんです。

クリーニングがもったいないのか、虫に食われて捨てるのがもったいないのか。
私は、ほんの少しの穴で捨てるほうがよほどもったいないと思います。
どうして洗うのか、なぜ洗わないといけないのか、もう一度良く考えてください。
数回しか着なくて洗うのがもったいない、と言うのも分かりますが、そう思うのであれば、シーズン中の着用も考えてする方がいいでしょう。
そんなに着ないかも?と思うのであれば、思い切って着用しないと言うのもひとつの手です。

投稿者 boribori : 23:45 | コメント (0)

2008年02月02日

懐かしい機械発見。

先日、テレビを見ていたときのこと。
女性刑務所の中での生活を放送していたんですね。

すると、洗濯場が映りました。

えてして大きな施設になりますと、業務用の洗濯機が配備されていることが多いので、興味深々です。
たたんでいる姿の後ろに、ドラムが回転している大きなボックスを発見。
最初、水洗機かな?と思ったのですが、後ろの配管やドラムが回っている速度、中の被洗物の回り具合を見ていて、乾燥機だと判明。
乾燥機が何台もあるのを見て、ますます興味が出てきます。

興味の対象は、どこのメーカーの機械を使っているか?そこなんですね。
私たちが使っている水洗機にもメーカーがありまして、メジャーなところからマイナーなところまで数社あります。
メーカーごとの特徴もあるので、どんな機械を選んでいるか見たくなってしまうのです。

ふと、画面が変わりまして、映ったのが楕円形のまあるい機械。
普通の人には分からないこの機械、でも、私たちプロが見ると一目で分かってしまいます。
なんと、この機械とは、脱水機。
脱水の専用機械なのです。
別名、振り切り、とも言います。

ここでふと疑問が。
最近の業務用の水洗機は、洗濯脱水機と呼ばれていまして、洗いから脱水まで自動でこなしていきます。
この振り切りは必要ないわけです。
ところが、振り切りがある・・・・、と言うことは、もしかしてあの機械が!
心の中でわくわくしてきちゃいます。

むかしむかしのクリーニング屋さんで使われていた洗濯機、オープンワッシャーという機械があったんです。
もうこれにはびっくり。

クリーニング屋さんでも、まだ使っているところはあるんです。
使い方次第で汚れ落ちもいいですし、大きなものも楽チンで洗えるし。
でも、自動では動いてくれないので、注水や排水は全部人が管理します。
当店にも昔はこのオープンワーッシャーがありまして、子供の頃よく水の管理をさせられました。

「あふれる前に水止めろよー!」
「は~い」なんて気の無い返事をしていて、気がついたら、大量の水があふれかえっていたり。
で、思いっきり怒られたり。(笑)
そんな思い出のある機械です。

大きな洗濯機ですから、子供一人くらい平気ではいちゃいます。
この中にお仕置きで入れられたことのある人もいるんじゃないでしょうか。

この機械の画像を見たい方、ぜひオープンワッシャーで検索をしてみてください。
確実にヒットします。

まさかテレビで見ることになろうとは思いませんでした。
ちょっと感動。
刑務所だから手間のかかる機械なのかなあとちょっと思ったり、大量の洗濯物を扱えるからかなとちょっと思ったり。

大きな病院などにいっても、ランドリー部門がありまして、業務用の洗濯機があります。
こちらは新しいのが多いようです。

あと、放送でよくあるのが、実際の機械を間違って説明しているケース。
水洗機を指して、ドライクリーニングの機械です、とか、その逆とか。
雑誌などでも特集組まれていたりするのですが、写真が違っていることは良くあります。
適当?とか思っちゃいますが、似たような四角い機械だから見分けがつかなくなっちゃうんでしょうね。
見分けることが出来るのも毎日使っているから、なんでしょう。

投稿者 boribori : 21:46 | コメント (0)

2008年02月01日

分かるんです。

復活してきました。
お客さんに聞いて回っても、今年の風邪は一週間ほどかかるらしいので安心は出来ませんが、とりあえず日常を送れそうな気配です。

さて、ちょうど寝込む前でしょうか、テレビでクレームの話がありましたね。
特番で、いろいろな業種のびっくりなクレームの話を面白おかしく取り上げていた番組です。

朝、新聞を見たときに、直感でクリーニング屋さんの話が出るな?と思っていました。
案の定と言いますか、出たらしいのですが、全部を見ることが出来なかったんです。
仕事が長引きまして、ようやく仕事を終え、テレビの前に座り、チャンネルを帰ると、クリーニング屋さんの社長さんがクレームの対応をしている姿が。
やっぱりなあと思っていると、どうも聞いたことある声だったんですよね。

私の友達でした。

このお友達、クリーニング業界でも有名な人で、いち早くクレームについて対策を取られてきた方です。
法の整備が甘かったこの業界に一石を投じるため、クレームに対する本を書いたり。
ですから、このクレームについての番組には適任だなあと前から思っていたんですね。

最初から見ていなかったので、どんなクレームか良く分からなかったのですが、話が進むうちになんとなく見えてきます。
洗ったらなにやら変化した、と言うことのようで、それについてのクレームのようでした。
お客様が言うには、買ってまだ数年しか経っていない、との事。

そこで、友達が調べたところ、数年なんてとんでもない、16年前に作られたものだったんですね。

しかし、このような話、実はよくあります。
16年前のものを数年前と偽るのはさすがに少ないですが、首を傾げるくらいの誤差は良くあるんですね。
純粋に勘違いもあるでしょうし、意図的にしていることもあるでしょう。
でも、分かるのはこれだけではないんです。

商品の値段、バーゲンの有無、寸法、もろもろ分かってくるんですね。
ですから、お客様が申告なさったお値段があまりにもかけ離れている、何てこともしばしばあるわけです。
誤解なら訂正すれば問題ないのですが、厄介なのが意図的に吹っかけられているとき。

クリーニング事故など、クリーニング店側にあきらかにミスがあったとしても、過剰な要求はお答えしかねます。
適正な対応、これに尽きるんですね。

被害を被ったのだから、少しばかり色つけてもいいじゃないか、そういう気持ちもあるのかなあ。
でも、逆効果だと思うんですよね。
少しでも多く取ろうとして大げさに言えばいうほど、逆にお店側は疑問を感じ始めるような気がするんです。

お互い円滑に進めるように、正直が一番ですね。

お客様もお店側も、疑われるような行動は控えるのが一番です。
しかし、16年物を買って間もないとは・・・。
分からないと思ったんでしょうかね。

投稿者 boribori : 23:02 | コメント (0)

2008年01月30日

若者不足。

夕方、出入りの資材商がやってきました。
日曜日の展示会にもいまして、その後の状況を詳しく聞きたかったので飛んで火にいる何とやら、です。

展示会明けで、なにやら忙しそうだったのですが、展示会の様子を聞いてみました。

すると、今回は割とよかったと言うんですね。
回収乾燥機も売れたと言いますし、赤字にならなくてよかったと言っていましたね。

しかし、やはり回収乾燥機を買うようなところは大きくないとまだ割に合わず、微妙なんだそうです。
売っていいものかどうかまだ迷うと言っていましたね。
そこで、一番気になっていた、若い人の状況を聞いてみたんです。
すると、土曜日にたくさん着たとか。
日曜日は家族サービスもあるから空けておきたいのと、仕事が暇なので着た、と言うのがあったようです。
何はともあれ、若い人が着ていると聞いてホット一安心です。

それを聞いていた職人さんが、ポツリと言います。
むかしは、どこのクリーニング屋さんにも若い人がたくさんいてね。
一軒につき、4~5人はいたもんだ、と言うんです。

もう何十年も前の話。
丁稚奉公という言葉がある時代の話で、クリーニング屋さんにもたくさんの若者がいたことがありました。
なぜそんなにたくさんの若者がいたのかと言うと、給料が安かったんですね。
信じられないくらい安い。
月に3万もらえればいい、なんていう所もあったようです。
実際、私がクリーニング学校に通っているときに、地方から修行に来ていた友達の給料は、6万円弱でした。
寮のお金やクリーニング学校代などを差っ引かれているので、額面的にはもっと出ているようですが手取りは6万円。
大型連休などが入ると死活問題でしたね。

職人さんの話に、ふと、当店にも昔若い人が丁稚奉公していたのを思い出したんです。
うちの場合、人手が欲しい、と言うのとはちょっと違いまして、社長の同郷の人から、仕事を教えてあげてくれないか、そんな理由から来ていたと記憶しています。

仕事を覚えて、いずれは自分のお店を持ちたい、そんな夢を持った人が来ていましたね。

当時のクリーニングは、機械がほとんどなく、ほとんどが手作業でした。
大きな前掛けをして、水をバシャバシャ浴びながら染み抜きをしていた記憶があります。

あの人たち、今頃どうしているのかなあ?

後継者不足の今。
当時はこんな風になるなんて誰も想像できなかったでしょうね。
今やむかしのお話、です。

投稿者 boribori : 23:53 | コメント (0)

2008年01月28日

展示会の中身は?

展示会の話を書いておきながら、くじで当たっただの中身とは関係ない話ばかりでしたので、クリーニングの展示会とはどんなものか?少しご紹介してみようと思います。

クリーニング関係の方は、今日はごめんなさいね。

展示会は主に、機械と資材が出てきます。
今回は機械が主でした。
新しい機械が出てくることもありますが、ほとんどがすでに出ている機種の展示です。

ただ並べられているものから、電源や溶剤、蒸気が通っていて稼動しているものもあります。
昨日は一通り動いていましたね。

Yシャツを仕上げる機械、ズボンの腰周りをプレスする機械、ズボンをプレスする機械、上着を仕上げる機械、ドライクリーニング機、水洗機、乾燥機。
こんな感じでしょうか。

流れで動いていると言うわけではなく、全部が独立して動かされています。
見る側も、Yシャツの機械だけを見たり、回収乾燥機を見たりと、そんな感じです。

機械を動かすわけですから、そこには当然メーカーの人間がいます。
実際に品物を仕上げたり洗ったりしながら、その機械の特徴を売り出していくわけです。

最近は、展示しているだけでメーカーさんと話すことは少なくなってきましたが、昨日の展示会では、お付き合いのある資材商さんや機材商さんがいて、いろいろなところで話をしていました。
昔は、こういう場所で情報収集をお互いしたものなんですけどね。
今ではちょっと珍しい光景。

そのまま、購入の商談を進めるブースもあったりします。

最近、こういった展示会で人気があるのは、Yシャツの機械です。
これは推測ですが、yシャツを仕上げる機械が出てきてから10数年経っています。
そろそろですね、買い替えを検討するような時期が来ているんですよね。
大きくやっているところはすでに何回も買い替えをしているんでしょうが、こじんまりとやっているところはそろそろなんです。
しかも、一昨年に、かなり評判のいい機械が出ておりまして、皆さんそこのブースに寄っていました。

他にも、ズボンをプレスする機械なども、人だかりが出来ていました。
この手の機械に注目が集まるのも、パートさんに仕上げをさせているところが多くなってきているからでしょう。
少しでもいい機械を入れたいと思いますしね。

去年は、Yシャツを20分で洗える水洗機が注目の的でした。
水洗いって、実はかなり時間がかかります。
汚れを落とすためにはある程度仕方がないのですが、汚れ落ちを良くし、なおかつ20分で洗いあがると言うのは驚異的です。
もちろん、からくりはあるのですが、お店によっては入れるメリットは十分あるんでしょう。

そして、去年、回収乾燥機にも人が集まっていましたね。
今年はなぜか集まっていなかったんですが・・・。
溶剤の値段がまた上がったのにね。

回収乾燥機とは、今まで乾かしたときに外に出ていた溶剤を、回収し、再度使うことが出来る乾燥機です。
溶剤の値段が高騰し、環境問題の面からもこれから注目される製品ですね。

しかし、お値段が・・・。(-_-;)
回収した溶剤が普通の溶剤として使えるのか?と言う疑問もありますし、もう少し様子見が必要かなあと言った感じです。
あくまでも個人的見解ですが。

昨日はありませんでしたが、POSレジなどが出ていたりすることもあります。
また、資材が出ているときは、洗剤や仕上げ剤、染み抜き剤なども売り出されているんです。
また、新しい洗濯方法を洗剤セットで売り出す、何てこともしています。
溶剤を売ることもあるんです。
同じ石油系と呼ばれる溶剤でも、メーカーによって種類があるので、特性や値段を考慮して皆さん選んでいます。

ハンガーや、品物につけるタックも売っています。
タックとは名前を書いてある札。
汎用品から、注文で作る物までさまざまです。

なんとなくご想像できますでしょうか。
会場自体はわいわいがやがやとにぎやかなところです。

他の業界の展示会とは若干違うでしょうか。
ご興味ある方いらっしゃいますか?
クリーニング展示会ツアーなんて面白いですかね?


投稿者 boribori : 18:25 | コメント (0)

2008年01月27日

大当たり~♪

今日は、展示会がありました。
その前にまずは選挙。
住吉小学校で、投票してきました。

しかし、うーん人が少ない・・・。
夜の開票速報見てみても、投票率が少なすぎですね。
関心が無いのか、告知が足りなかったのか、どちらにせよ、低い投票率はいい事ありません。
一部の人たちの意思だけで決まってしまう可能性もありますしね。

さて、今日の展示会は科学技術館で行われています。

車に乗ってゴー!
子供も連れて行くように言われているので、同伴出勤です。
道も空いていて、40分ほどで到着。
機械の展示会ですから、中は蒸気で真っ白です。

受付に行くと、なにやらくじ引きがおいてある。
主催者側もなんとしても人に来て欲しいと、あれやこれやイベントを企画しているんですね。
子供用にお菓子を上げたり、軽い食事やジュースお茶も飲めます。

一回引いてください、とお姉さんいいわれ、子供が引くと、なんと出てきたのは金色の玉。

一瞬、周りがざわめきます。
当たりだわ!と言うお姉さんの声。
選んでくださいと言われ、商品を見ると、かにしゃぶとすき焼きセット。
迷わず、かにしゃぶをお願いしました。
今日はついてるかも。

いざ展示会場へ。
ぱっと見ると、例年に比べ、人の入りはよさそうです。
いいのは当たり前で、毎年別の会場で他の展示会が催されています。
しかし、今年はそこの展示会がなくなったので、分散しなかったんでしょう。

会場をぐるっとひと回りし、見たい機械を見て、戻ってくると、お付き合いのある業者さんがいます。
少し雑談。
今年の入りはいいとかでニコニコしてましたね。

その後、友達と合流。

見たものの情報を交換しまして、お茶を飲んでいました。
そこでふと気になったのが、来ている人たちの年齢層。
あきらかに高いんですよね。
40代以下はほとんどいません。

こんな暇な時期に若い人が来ないなんておかしいな?と思いつつ、会場を後にします。
日曜営業が増えていると聞きますからその影響なのかしら。
でも、土曜日も若い人は着ていないということでしたからね・・。
大丈夫なのかな、これで。

さて、子連れで科学技術館にきているとなると、展示を見ない手はありません。
入場料を払いまして早速入ります。
科学技術館は、かなり面白い展示が多いんですね。
小学生に入ってからの方が理解が出来てさらに面白いと思いますが、小さい子供でもそれなりに楽しめます。

シャボン玉に入ったり、大きな装置を自分で動かし、大きな玉を転がしたり。
ゲームなんかもありましたね。
もう少し大きくなったらもう一度つれてきましょうか。

お腹も空いてきた頃、したのレストランで食事です。
こういう施設だからとあまり期待していなかったのですが、中に入ってびっくり。かなりしっかりしているではないですか。
しかもガラガラ。
子連れでも安心して食べさせることが出来ます。

お腹もいっぱいになったところで、今度は城南島海浜公園へ。
飛行機が頭の上をぐわ~んと飛んでいく、砂浜の公園です。
一度子供たちを子につれてきたかった。
会場からはちょっと遠かったですけどね。

3時過ぎに到着。
まず、砂浜に子供たちは大喜び。
ひとしきり走り回った後に、今度は飛行機に大興奮。
いや、この飛行機のでかさを見たら、大人も魅入っちゃいます。
羽田よりも全然見るならこちらです。

楽しいのですが、やはり今は冬。
海からの風で体が冷えてしまいます。
早々に切り上げて、次は私のお買い物。
川崎まで靴を買いに行きました。

距離にして15キロほど。
順調に行きますが、子供たちがそろそろ疲れてきます。
まだこの後予定があるんだけどなあ。

川崎で買い物をしているときに、友達から電話。
展示会で会う予定だったんですが、予定が入ってあえなかったとの事。
仕方ありませんね。

さーそして、最後は横浜のIKEAにてお買い物です。
ソファベッドのクッションを買っていなかったので、せっかく来たついで???に寄って見ました。

時間は6時過ぎ・・・。

早く帰らなきゃ!、子供たちももう帰りたい、お互いの利害が一致します。(笑)
IKEA到着。
お目当ての物もすぐ見つかり、後は会計だけ・・・、と思っていると、ゲームで遊んでる。(~_~)
帰りたいんでしょ?と言うと、遊んでる、との事。
帰りは寝ていけばいいやということで、しばし遊ばせていました。
日中に比べ、人も少ないので、遊びやすかったんでしょうね。

そして、帰宅。
私もへろへろ。
今日も朝から丸一日動きっぱなしでした。
買い物しなければ良かったんですけどね。
どうせなら一気に済ましてしまいたい、と欲をかくとこんな感じになっちゃいます。
子供たちは楽しかったらしいですし、いいのかな。

今日一番の収穫はかにしゃぶですけどね。(笑)
お疲れ様でした。

投稿者 boribori : 23:04 | コメント (0)

2008年01月25日

受付と工場

コメントを読ませていただいて、受付と工場の難しさを感じました。
仕事をしていると、確かに受付と工場は分かれていたほうがやりやすいのかな?と思うこともしばしばあります。

仕上がった品物を管理すると言うのはとても大変で、また品物を預かりするのも神経を使うからです。

しかし、分業にすると、そこでまた問題が出るんですね。

クリーニングって、委託業です。
自分たちで製造しているのではなく、人様のものをお預かりして、綺麗にしています。
この、人様のものお預かりしている、と言う状況は仕事をしていく上で、高い壁になる事があるんです。

しみ抜きひとつとっても、これが製造業だったなら、失敗してもまた別のものにすればいいや、ですんでしまいます。
所が、委託業の場合、失敗して、別のもので・・・、となかなか行かないんですね。
代わりのもので納得してくれるお客様のほうが多いのですが、思い入れのあるもの、記念のものなど、時には代わりがきかないものもあります。

失敗できない、そんなプレッシャーがあるんですね。

これが、後々大きく響いてくるんです。
受付をして、工場に送る、と言うことは洗う作業を人に任せると言うことになります。
送った先が信頼の置ける仕事をしてくれていればいいのですが、これがなかなか難しい。
作る仕事とは違い、綺麗にする仕事です。
汚れ具合も違えば素材も違う。

結果、綺麗になるものと綺麗にならないものとが出てきます。

これが自分で洗っていたのなら、綺麗にならなくても諦めがつくんです。
ここまでしたのに落ちなかったんだから仕方がないかな、と。

ところが、工場へ送っていると、どこまでしたのかわからない。
もしかしたら、もう少し手を加えたら綺麗になるかも?そういった感情が出てきます。

これだけならまだいいのですが、次第に仕上がりに不安が出てくると、任せるのも怖くなってしまいます。
一度怖いと思うと、出せなくなるんです・・・・・。

受付ってお客様と一番近いところにいます。
ですから、感情移入もしやすいし、受付の不安がお客様に敏感に伝わってしまいます。

一人、私の知り合いでとても上手に取次店と付き合っている社長さんがいます。
この人のすごいところは、毎日取次店を回っているんです。
そして、何か分からないこと、不安な事は無いですかと、聞いて回っているんですね。
この細やかさが受付の人たちに安心を与え、自信に代わり、安心してお客様にお勧めできるようになっているようです。

しかし、ここまで出来る人がいるか?と言われると、実際は厳しいでしょうね・・・。
他の業種ではそういった専門の方がいますよね。
エリアマネージャーとか言う人たち。
でも、クリーニング業は、規模が小さいのでなかなかそこまで手が回らないんです。

大きく見えますが、意外と小さいクリーニング業。
微妙な感じですね。

でも、受付と工場の意思の疎通は図っておくほうがいいですね。
受付の人が知っているお客様の情報が工場に伝われば、仕上げももちろん変わりますし、きめ細かい対応も出来る。
工場側から、気になる点を受付に伝えておけば、それがお客様にも伝わる。
結果、受付の知識も上がり、お客様も預けやすくなる。

むかし、支店と本店の情報のやり取りをやりやすくするために、社長にじかに連絡を取れるようにした人がいましたね。
会社の中がものすごく通りがよくなったと聞きました。
こんな思い切ったことが出来る人はなかなかいないんですけどね。

受付と工場、両方とも大事、ですね。

投稿者 boribori : 23:03 | コメント (0)

2008年01月24日

服が悪いのか、工場が悪いのか。

コメントをいただきました。
非常に難しい問題・・・。

詳細はこちらをどうぞ。

転職を考えるほど嫌になってしまったんでしょうか。
だとすると、とても残念です。
クリーニングって、非常に面白い仕事なんですよ、本当は。
綺麗になって、喜んでもらえて・・・。
きっと大変な事がたくさんあったんでしょう。

さて、コメントにある話なのですが、謝罪をしない、そこに一番問題を感じているような気がします。
工場側は、縮みやすい生地だから仕方がないというし、お客様は大事なときに着れなくて困ったとおっしゃるし。

クリーニングのトラブルは非常に複雑です。
と言うのも原因がどこにあるかつかみにくい、と言うのがあります。

服に問題がある場合、クリーニング店に問題のある場合、消費者に問題のある場合、もっと細かく言えばさらに細分化されます。
原因が分かりづらいので、すぐ謝罪と言うわけにも行かないという現実もあるんですね。

たとえば、今回の縮みの件にしても、クリーニングでなったのか、衣類の欠陥ではないのか、お客様が太ったことは無いのか、などなど、いろいろ考えられます。
通常のクリーニングをしていて、それでも縮むような製品もあります。
それらは問題のある商品ではないのか?いつも悩んでしまいますね。

昔、こういう事を経験したことがあるんです。
とあるお客様からのご紹介で、品物をお預かりしたことがありました。
そのお客様、とても服にこだわりがありまして、クリーニング屋さんはめったに利用しないとの事。
ご自分の洗濯が一番優れている、とおっしゃっていまして、お話を伺っていてもあながち間違いでもない様子。
ただ、それが一番か?と言うと答えはNOなんですが・・・。

で、お預かりしたものは麻の混紡のスカート。
10年前に買って、一度も洗ってないんだそうです。
しかし、着方が上手なので汚れていないとおっしゃっていました。

クリーニングの後、納品しまして、一週間ほどがたった頃、お電話をいただいたんですね。
縮んでいる!と、お怒りのお電話。
素材からして、洗い方からしても縮むなんて事が考えられなかったのですが、とりあえずお客様のところへ駆けつけます。

すると、烈火のごとく怒られるんですね。
しかも、こちらに相当不信感をお持ちになったようで、伝票に書いた文字を一つ一つ取り上げて、これがおかしいとか、おっしゃる。
略語で書いたり、決まりごとのマークのようなものも書いたりしてるので、一般の人には分かりづらいものもあるのですが、それが怪しいとか、言われてしまいます。

ここまで来ると、もう説明しても納得していただけないし、私たちも縮んだかどうか判断しなければなりません。
その場は、謝罪せずに、とりあえずお預かりしまして、伸ばしてくるようにお話をしました。

持ち帰ってから、すぐ伸ばすと言うわけには行きません。
まずは、その製品の寸法が分からないことには伸ばすことも出来ませんから。
と言うことで、メーカーに電話。

最初、女の人が出まして、とても丁寧な対応です。
事情を説明しまして、製品番号をいい、調べてもらってから、ご連絡をいただけることになりました。
数時間後・・・。
今度は男の人の声で、なにやら怒鳴っています。

おい!クリーニング屋か!おまえん所が・・・ゴニョゴニョ・・・・・、とまくし立てられまして、こちらも怒鳴られる理由が分かりませんから、電話を切ります。
こちらは、寸法を問い合わせただけなんですけどね。
でも、一昔前のアパレルさんにはこういった対応が多かったんです。

さて、こんな対応をするアパレル、どうするか?とみんなで話していたところに電話。
今度は一番最初に出た女の人からです。

とても丁寧に謝罪され、かえって恐縮してしまいます。
向こうも、なにやら勘違いされていたらしく、そこに着て、ちょっとご機嫌斜めの上司が電話しちゃったとかで、本当にすいませんと何度も謝られるんです。
事を荒立てる気もありませんし、寸法が分かればいいので、聞くと、不思議な事を言うんですね。

なんと、縮んだといっていたスカート、寸法よりも大きかったんです。

思わず、もう一度聞いてしまいました。
何度聞いても、作られたときの寸法よりも、大きい。
メーカーさんと話をし、お客様がどういった状態で着られていたかを話して、お互い、着ている内に広がったんでしょうね、と言うことで話がつきました。
広がったものをクリーニングして、生地が正常な状態に戻った、と言うことのようです。

さて、ここからが問題です。
縮んできつくなったとおっしゃっていたので、とりあえず、伸ばしてあげます。
数センチ伸ばして、納品に向かいました。

メーカーからの寸法よりも大きかったこと。
こちらのクリーニングは正常に行われ、異常に縮むような処理はしていないこと。
この二つを主に説明します。

ところが、お客様、自分は何年もサイズが変わっていないの一点張り。
私のほうとしてもこれ以上、なんともしようがありませんでしたのでそのままおいとましました。

とてもまれな例ですが、こんなこともあるんです。
まず、調べてみないと分からない。
そして、次にすることはまず元に戻るようになおすこと、だと私は思います。

今回コメントをいただいた事例は見てみないとなんともいえません。
本当に、商品に問題があったとしたら、きちんと説明をするべきです。

ただ、以前からコメントをいただいていまして、この工場がちょっと気になるのも事実・・・。
工場長の説明もいい加減でしたし、難しいですよね・・・。
適当な言い訳で、誤魔化す様な事だけはしないでいただきたい。
クリーニングそのものを疑われるようになってしまいます。
この話題は本当に難しいです・・・。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (3)

2008年01月23日

急ぎのクリーニング。

昨晩、何度もお電話をいただいたんです。
どうやら、スーツにビールをこぼしてしまったらしく、明日の朝までにクリーニングをして欲しいとの事。
HPをみて、当店が夜10時まで営業しているのをみてお電話くださったようです。

しかし、最初お断りしました。

取りに伺い、明日の朝まで仕上げ、お届けでは、コスト割れしてしまうからです。
今日も、溶剤屋さんが来まして、値上げのビラを一枚おいていきましたが、もう尋常ではない金額。
ガソリンのハイオクなんて目じゃないほどなんですね。

資材の高騰がもろに影響していますので、なかなかお受けできない歯がゆさがあります。

しかし、この方、非常に困っているらしく、何度もお電話をいただきました。
こちらも、ただ出来ない、と言うだけではなく、その理由を説明して、さらにこちらが出来るぎりぎりの条件をご説明しました。

品物を持ってきてくださることと、取りに来てくださること。
仕上がりは明日の午前中いっぱいいただけること。

以上の内容をご理解していただきまして、お受けすることになったんです。

この時期、実は急ぎのクリーニングはどこでも受けてくれるものではありません。
閑散期と呼ばれる時期ですので、お店は営業していても、工場が稼動していないケースがたくさんあります。

商業クリーニングはある程度まとまって洗ったり仕上げたりしています。
それは、さまざまなコストを下げるのが目的です。
ボイラーなどの燃料代もかかりますので、洗う量は少なくしても、ボイラーをたいている時期に同時進行で仕事をこなしたいわけです。

それがこの閑散期になりますと、品物の量が少なく、コストのほうが上回ってしまうことが良くあるんです。
すると、ある程度まとまるまでは仕事をしない、と言う状況が生まれます。

おそらく、この方もいろいろなところへ電話をしたんだと思うのですが、なかなか見つからなかったんでしょうね。

研修所らしいのですが、お店やこういった施設などはお抱えのクリーニング屋さんを作っておくべきだと思います。
今回のような事が起きたときに、お抱えのクリーニング屋さんがあればかなりの無理は聞いてもらえます。

昔は、そういった感じでクリーニング屋さんと提携しているところが多かったんですが、昨今はクリーニング屋さんと契約せずに、リネンサプライさんに出して、必要なときだけクリーニング屋さんへ、と言うのが一般的だったんです。
しかし、コストが上昇してしまった今、なかなか無理が出来ない現状もあります。
普段からお世話になっているクリーニング屋さんなら、その一回は赤字でも、受けてくれるんですね。

ここ最近、このようなお問い合わせを非常によくいただくのですが、これからは必要になると思いますよ~。
昔みたいなお付き合いも、見直されるんじゃないかと思うんです。

飲食、ホテルなどは特に今後このようなトラブルが増えていくと思います。
いざと言うときのために、見直してみてはいかがでしょうか。

投稿者 boribori : 23:33 | コメント (2)

2008年01月22日

雪が降っても配達出る?

先日の新年会の時に、こんな話が出たんですね。
日曜の夜から月曜に朝にかけて雪が降ると、天気予報ではもちきりだったので出たんだと思うのですが、大雪が降ったら配達に出るか?と言うんです。

都心部の降雪は結構危険なんですよね。
そもそも雪が降ることを想定されていませんから、積もると積もりっぱなし。
最近は雪かきなんかもしませんから、日陰になるところなんかですと、数日間雪が凍ったまま残るなんてこともしばしばあります。

さて、反応は?と言うと、私以外、全員でないと言います。
昔に比べてお客様も理解してくれるので危険を冒してまで出ることはない、と言うのが大方の見方のようです。

私はといいますと、理由を聞かれると困るのですが、行かなきゃ!と思ってしまう。(笑)
学校にもいましたよね、雪が降ると妙に興奮するやつ。
おそらくそんなタイプなのかもしれません。

車を運転し始めてもう18年はたつでしょうか。
その間に、大雪が降った中運転をしたこともあります。
初めて雪が降った中を走ったときは、いつもの街中との違いにびっくりしました。
何も考えなくて走れる道が、雪が降ったために走ることが出来なくなる事もありましたし、渋滞するところもありました。

そんな経験から、もし今雪が降っても、おそらく道を上手に選んで走れると思うんですね。

ここ中河原は、府中の中でも低い位置にあります。
多摩市へ行くにも、市内へ行くにも、上っていかなければならない。
ここがみそなんです。
上ると言うことは、上り坂があると言うこと。
道をきちんと選ばないと、上れずに止まってしまうこともあるんですね。

道を選ぶポイントは、車が良く走っているかどうかと上り坂がなだらかかと言うこと。
この二つさえ気をつければ、抜け出すことが十分可能です。

今晩から明日にかけてまた雪の予報が出ていますね。
前回は予報が外れましたが、今回はどうなることやら。
降っても大丈夫、と思っていますが、降らないに越したことはありません。

どうか皆様、お怪我の無いようにお気をつけください。
ただいまの時刻、11時45分過ぎでございます。
まだ雪は降っておりません。

投稿者 boribori : 23:48 | コメント (0)

2008年01月21日

新年会にて。

昨日の夜は、溝の口で新年会をしていました。
一週間ほど前に連絡を回し、集まったのは7人。
結構集まったほうでしょうか。

中には、浜松で展示会に参加していて、その帰りしなによるつもりでいた友達もいたのですが、途中沼津あたりで雪にあい、残念ながら今回はパスと言うことに。
自然には勝てませんね。

忘年会の面子とは違い、久しぶりの人が何人もいたので、話が弾みます。
若干一名、お酒とプライベート暴露話により、撃沈していましたが、話は続いていきます。

株の話や、原油高の話、今後どうなっていくか?など、各々の意見をみんなで話し合っていくわけです。
みんな中年以上ですから、それなりに経験もしているし、趣味などでの情報量も多い。
原油問題については、いろいろな側面からの予測が出ていましたね。
いずれ落ち着くだろうと言う見方が大半を占めていましたが、面白いのは、落ち着いても今度は他に投資が行くからまた変化すると言う見方。
ひとつ先を見た話が多いようです。

クリーニングの話ももちろんあります。
こうして集まりだしてそろそろ10年近くたとうとしているのですが、はじめと比べてみんな立場が変わってきています。
ほぼ全員が二代目で、世代交代をして社長をやっている人もいましたし、社長のあとをついてがむしゃらにやっている人もいました。

あれから10年。

クリーニング業を廃業された方もいらっしゃいますし、自分が主になって経営をしている人もいます。
経営はしていないけれども、実質自分が仕事を取り仕切っている人も。
立場が変われば、悩みも変わりますし、意見も変わってきます。
また、ここ10年のクリーニング業界の変化から、難しい局面も出てきています。

小難しく書きましたが、単純にああでもないこうでもないといろいろと話し合っているんですね。
そこで答えが出るわけではないのですが、ヒントにはなります。
どう、自分のおかれている状況にマッチさせていくか、また考え出すわけですね。

昔と今の一番の違いは、雇用関係かなと思うんです。
10年前は、ある意味雇用は選びようがありました。
機械を入れてパートさんを雇うことも出来ましたし、職人さんを雇って自分が集配に出るなんてことも出来ました。

ところが、ここ数年はそれらが難しくなってきています。
パートさんも他の業種に取られ、なかなか集まりませんし、職人さんも雇用が少なくなって若者がいなくなり、次々と引退。
残った職人さんをクリーニング屋さんが奪い合っている、そんな状況もあります。

職人さんにもいろいろいますので誰でもいいというわけではないんですね。
腕のいい人、仕事の早い人などは、クリーニング屋さんが押さえちゃっているのでなかなか頼むことが出来ないようです。

いまさらですが、機械化しつつも、職人さんにも仕事を流して共存していけば、今頃こんな事にはならなかったのかなあと思うんです。
あの頃は、今よりもまだ衣服が繊細ではなく、世の中のクレームもそこまで厳しくなかったんですね。
ところが、今は衣服が繊細になり、パートさんでは仕上がらないものが増えてきています。
品質の要求も強いものがありますから、どうしても職人さんが必要な場面が増えてきているわけです。

そんな現状を認識しつつ、これからどうやっていくか?知恵の出し合いですね。

悩んでいることはみんなそう変わりません。
条件が少し違うと言うのはありますけど。

今が頑張り時だね、と再認識し、昨日はお開きです。
次、おそらく春の繁忙期前にもう一度集まると思いますが、その時また進展した話が出来るといいですかね。

そんな風に、少しずつでも前向きな話が出来る間柄でいたいと思います。

投稿者 boribori : 23:09 | コメント (0)

2008年01月18日

いかにやる気を引き出せるか。

クリーニング業界には、勉強会・研究会と銘打つものがたくさん存在しています。
大きなものから、有志が集まるような小さいものまで入れるとかなりの量になるのではないでしょうか。

現在、私はどこかに所属しているというわけではないのですが、友達に呼んでもらったり、自分で興味があるものなんかですと、お邪魔するようにしているんです。
最近は、とある集まりによく顔を出しているんですが、たまに運営側の話など深い話を聞く機会があります。

組織というのは難しいもので、ある程度の規模になったり、組織になってから時間が経過すると途端に当初の目的から外れることがあるんですね。
勉強・研究が目的で集まったはずなのに、所属していることだけで満足してしまう。
しかし、運営を任されているほうはそれでいい訳はありませんから、いろいろと試行錯誤しながら会員に向けて情報を発信するんです。

そう、やる気を出してもらうために。

しかし、それが一番難しいんですよね。
私も勉強会を主催していたことがありますので、よく分かる。

クリーニング屋さんは職人ですから、なかなか人の話を聞いてくれません。
でも、心のどこかに不安があるから勉強会に来ているわけで、勉強をする気はあるんです。
でも、いざ核心に迫る話になると、どうしても話が聞けなくなってしまったりします。

おそらく本人さえも気づいていないであろう、矛盾ですね。

今友達が同じところで悩んでいます。
どうすればいいのか、どうすればみんなやる気が出てくるのか。
おそらくね、一人じゃ駄目だと思うんです。
仲間を増やしていき、徐々に盛り上げていくしかないんでしょうね。
で、私もそのお手伝いをします。
昔、同じ苦労をしていますから、どうすればいいか、どうして欲しいか良く分かるつもりです。

本来なら、同業ということで商売敵なのかもしれません。
しかし、今はそんなことを言っていられる時代ではないんですよね。
下手すると業界そのものがなくなる可能性だってありえる、そんな時代です。

クリーニング屋さん側にもたくさんの課題があります。
一社一社が独自にやっていればいいという時代ではないんですね。
なくした信用は、クリーニング業界全体に向けられています。
せめてね、それをクリヤーにするまでは、業界全体で手を取り合ってもいいんではないか、そう思うんです。

こんな話をすると、大きな話をするなあと友達に言われたりしますが、これとよく似た話が環境問題だと思うんです。
ちょっとしたごみが、ちょっとした無駄が、確実に環境を破壊している。
元に戻すには、ちょっとした事からはじめなければいけません。

環境の話を取り出すとなんとなくですが、分かっていただけるようなんですが、まさに同じなんですよ。
すでに他の業界では、業の存続をかけていろいろと取り組んでいます。
原油の影響も確実に出ていることですしね、ここらでがんばらないと。

お邪魔している会が、少しでも良くなるように。
参加しているみんなが来て良かったと思えるように。
お手伝いさせてもらいましょう。

投稿者 boribori : 23:07 | コメント (0)

2008年01月17日

寒くなれば寒くなったで・・・。

寒いです・・・。
朝、お店に出ると、ボイラーが入っていないので、ものすごく寒い。
先日、小さい足元を暖めるヒーターを買ったのですが、足元すら暖まらないほど冷え込んでいます。
昨日は東京で雪も降ったようですね。

暑いよりはましなのですが、寒くなったら